JPH0533925B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0533925B2
JPH0533925B2 JP1019070A JP1907089A JPH0533925B2 JP H0533925 B2 JPH0533925 B2 JP H0533925B2 JP 1019070 A JP1019070 A JP 1019070A JP 1907089 A JP1907089 A JP 1907089A JP H0533925 B2 JPH0533925 B2 JP H0533925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plantago
deodorant
deodorizing
extract
ethanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1019070A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02200620A (ja
Inventor
Kenichiro Inahata
Masayuki Tono
Atsushi Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inabata Koryo Co Ltd
Original Assignee
Inabata Koryo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inabata Koryo Co Ltd filed Critical Inabata Koryo Co Ltd
Priority to JP1019070A priority Critical patent/JPH02200620A/ja
Publication of JPH02200620A publication Critical patent/JPH02200620A/ja
Publication of JPH0533925B2 publication Critical patent/JPH0533925B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は消臭剤に係り、その目的は悪臭物質
に対して良好な消臭効果を有し、しかも通常の食
用植物から採取された原料を利用する消臭剤であ
つて極めて安全性が高く、従って特に口腔用、家
庭用、更には工業用など、幅広い分野で消臭剤と
して使用することができる効果を持つ消臭剤の提
供にある。 (従来技術及びその欠点) 従来、悪臭物質を消臭するための消臭剤が多く
存在する。 悪臭物質とは、人間が不快に感じる臭気を持つ
物質であつて、メチルメルカプタンやジアリルジ
サルフアイド等のイオウ系物質、トリメチルアミ
ン等のチツソ系物質、その他物質が有り、通常有
害物質でも有る。 これら、悪臭物質は工業廃棄物中や廃水中更に
は工業生産工程中から主として発生するが、腐敗
食品中や人体から発生することも有る。 ニンニク食後のニンニク分解臭等人体からの悪
臭は口臭が対人関係上特に問題となり、その消臭
方法としてはガムを噛む、歯みがきをする等種々
存在するが完壁なものではない。 一般に口臭は食べかすや、菌分解臭、分解ガス
あるいは病的な(歯周炎)等が要因で、その臭い
は主にメチルメルカプタンや、ニンニクなどの食
物を食べ、2次的に発生するジアリルジサルフア
イドなどであると考えられている。 これら幅広い悪臭源に対し、有効に使用できる
消臭剤としては、悪臭物質に対する消臭有効性も
さることながら、安全性が高いということが最重
大課題となる。 このような観点からの消臭物質としては、銅ク
ロロフイリンナトリウム、茶(Thea sinensis
L.)葉抽出物が知られている。 しかしながら、銅クロロフイリンナトリウムは
通常多量に使用して始めて効果を持つものである
から、多量使用による人体への安全性について十
分とは云えず、一方茶葉抽出物は人体への安全性
は充分であるが、消臭効果上の問題が有り、消臭
効果、安全性、を同時に満たす消臭剤としてはい
ずれも好ましいものではなかつた。 (発明の解決課題) この発明は以上のような上記従来の欠点に照ら
し、人体への安全性が充分であり、消臭効果、安
全性を同時に満たす消臭剤を開発せんとしたもの
である。 (発明の解決手段) 即ち、この発明はオオバコ(Plantago major
L.var.asiatica)、ムジナオオバコ(Plantago
depressa willd)、ヘラオオバコ(Plantago
lanceoata linn)の中から選択された少なくとも
一種以上のオオバコ科植物の全草抽出物を含有す
ることを特徴としてなる消臭剤を提供することに
より人体への安全性が充分であり、消臭効果、安
全性を同時に満たす消臭剤の創出に成功し、この
発明に到達したものである。 (発明の構成) この発明において使用する出発物質としては、
オオバコ(Plantago major L.var.asiatica)、ム
ジナオオバコ(Plantago depressa willd)、ヘ
ラオオバコ(Plantago lanceoata linn)の中か
ら選択された少なくとも一種以上のオオバコ科植
物の全草が有効に使用できる。 この発明の出発物質の一つであるオオバコ
(Plantago major L.var.asiatica)とは、オオバ
コ科(Plantago)の多年草で日本全土の道端に
通常生える植物で、その種子は車前子として消
炎、利尿、鎮咳剤として全草は車前草として利
尿、鎮咳、胃腸薬としてそれぞれ薬用とされてい
る漢方植物である。 また、ムジナオオバコ(Plantago depressa
willd)、ヘラオオバコ(Plantago lanceoata
linn)は、前記オオバコ(Plantago major L.
var.asiatica)の近縁種の一種である。 このようなオオバコ科植物の中から選択された
少なくとも一種以上の出発植物の全草をそれぞれ
単体で或いは混合して、更には植物を混合して生
のまま或いは乾燥し、細切りし或いは細切りせず
に、極性溶媒及び非極性溶媒、又はその混合溶媒
で抽出し、必要に応じ、濃縮して溶媒を留去し、
或いは濃縮せずに消臭剤必須成分として使用す
る。 この抽出にさいして使用する抽出溶媒としては
水、メタノール、エタノールなどのアルコール
類、アセトン、酢酸エチル、ジエチルエーテル等
分子量の比較的小さいすなわち炭素数の少ない、
ケトン、エステル、エーテル類等の極性溶媒の1
種又は2種以上、もしくはn−ヘキサン、石油エ
ーテル、リグロイン、シクロヘキサン、四塩化炭
素、クロロホルム、ジクロルメタン、トルエン、
ベンゼン等の非極性溶媒の1種又は2種以上、或
いはこれら極性及び非極性溶媒の混合溶媒で抽出
するものである。 この抽出物には後記実施例及び試験例で示す如
く悪臭物質に対して優れた消臭効果を有する。 上記、抽出操作で得られた抽出液は、溶媒を除
去し、配合するが、水又はエタノールのみの場合
は溶媒を除去せずそのまま消臭剤に配合すること
も出来る。 この発明の消臭有効成分の配合量は目的によつ
て異なるが、0.001〜50%(消臭剤全体に対する
重量%)、特に0.001〜10%とすることが好まし
い。 尚、この発明の消臭有効成分はそれぞれ単独で
用いてもよく、他の消臭有効成分と組み合わせて
用いてもよい。 この発明に係る消臭剤は、種々の剤形に調製し
得る。 例えば、溶液(水、有機溶媒など)、ペースト
状、粉末状、ブロツク状等の形態に調製し得る。 この発明の消臭有効成分は、水溶液状態、有機
溶媒に溶解した状態でも安定して消臭効果を示
す。 このため剤形の選択には制限がないが、具体例
を例示するとニンニンク臭などの口臭除去のため
の、歯磨、洗口剤、マウスウオツシユ、チューイ
ンガム、キヤンデイー等の口臭除去のための口腔
用消臭剤として使用されるほか、担体に担持させ
てその蒸気圧を利用して或いは噴射剤とともに液
状で直接噴霧出来るように調製して生ゴミ用、冷
蔵庫用、室内用、車内用、トイレ等の家庭用消臭
剤、汚水処理場、魚類加工場、魚粉製造場、家畜
糞、鶏糞乾燥場、パルプ工場等から発生する悪臭
を除去する工業用消臭剤などに使用できる。 次に、具体的処方例について記すが、この発明
に係る消臭剤はこの処方例に限定されるものでは
無い。 処方例 1 マウスウオツシユ % エタノール 20.0 香 料 1.0 サツカリンナトリウム 0.05 オオバコ全草エタノール抽出物 0.05 キノフルオロリン酸ナトリウム 0.1 クロロヘキシジン塩酸塩 0.01 ラウリルジエタノールアマイド 0.3水 残 100.0% 処方例 2 チユーインガム % ガムベース 20.0 砂 糖 53.0 グルコース 10.0 水アメ 16.4 香 料 0.5オオバコ種子水抽出物 0.1 100.0% 処方例 3 消臭スプレー % エタノール 50.0 ジクロロジフルオロメタン 49.5オオバコ全草エタノール抽出物 0.5 100.0% 処方例 4 液体消臭剤 % エタノール 99.4 香 料 0.1オオバコ全草アセトン抽出物 0.5 100.0% 処方例 5 洗口剤 % エタノール 1.5 グリセリン 0.8 乳化剤 0.1 PH6.8又は7.2バツフア 25.0 オオバコ全草アセトン抽出物 0.01水 残部 100.0% (発明の効果) 以上詳述した如く、この発明はオオバコ
(Plantago major L.var.asiatica)、ムジナオオ
バコ(Plantago depressa willd)、ヘラオオバ
コ(Plantago lanceoata linn)の中から選択さ
れた少なくとも一種以上のオオバコ科植物の全草
抽出物を含有することを特徴としてなる消臭剤で
あるから、通常の食用、薬用植物から採取された
原料を利用する消臭剤であつて極めて安全性が高
く、従つて特に口腔用、家庭用、更には工業用な
ど、幅広い分野で消臭剤として使用することがで
きる効果を持つ。 又、一般的にも優れた消臭効果を有し、またそ
の消臭効果が長期間安定して持続でき、色も薄
く、臭いも弱いので、製品配合上の問題は少な
く、更に使用上の安全性も極めて高いという効果
を奏するものである。 次にこの発明の実施例及び試験例を示すことに
よりこの発明の効果をより一層明らかなものとす
る。 実施例 1乃至5 オオバコの全草乾燥粉末100gに抽出溶媒1000
mlを加え、100℃の水浴上で、冷却管を付けて1
時間還流した。 次いで、残渣を濾別し、残渣に新しい溶媒を加
え、上記と同様にして還流を行つた。 更に、残渣の濾別、還流を繰り返し、計3回の
抽出操作を行つた。 全濾液を合わせて40℃で減圧濃縮し、ペースト
状或いは、乾燥粉末状の消臭有効成分を得た。 実施例1乃至5は全てオオバコの全草の混合物
を使用した、その結果は第1表にまとめて記す。
【表】
【表】 試験例 (メチルメルカプタン) 内容量25mlのバイアルビンに、実施例1〜5で
得られた消臭有効成分をそれぞれ次に処方に配合
し、その10mlを注入した。 処方例 洗口剤 % エタノール 1.5 グリセリン 0.8 乳化剤 0.1 PH6.8又は7.2バツフア 25.0 オオバコ全草抽出物 0.1又は0.02水 残部 100.0% 即ち、PH6.8ではオオバコ全草抽出物0.1%およ
び0.02%の二種、PH7.2ではオオバコ全草抽出物
0.1%および0.02%の二種、計四種類の洗口剤を
各実施例について調整した。 コントロールの場合は水又はエタノールのみ1
mlと0.1Mリン酸バツフアー溶液を加えてPHを7.2
に調製した。 これにメチルメルカプタン1mg/mlを含む10容
量%エタノール水溶液0.5ml(メチルメルカプタ
ン0.5mg)を添加し、直ちにゴム栓をして1分間
激しく攪拌した。 その後、37℃、6分間放置後、ガス用シリンジ
で5mlの空気をバイアルビン中に注入し、30秒間
激しく攪拌した後、ヘツドスペースを同じくガス
用シリンダで5ml採取して直ちにガスクロマトグ
ラフに注入し、メチルメルカプタンの積分カウン
トを測定して下記式から消臭率を求めた。 尚、ガスクロマトグラフとしては、(株)島津製作
所製GC−7Aを使用した。 消臭率=C−S/C×100(%) S:サンプルの積分カウント 試験例 2 (トリメチルアミン) 内容量25mlのバイアルビンに実施例の消臭有効
成分の所要量と水又はエタノールに溶解した溶液
(コントロールの場合は、水又はエタノールのみ)
1mlとこれにトリメチルアミン1%エタノール溶
液(10mg/ml)を50μ添加し、以下、試験例1
と同様な操作を行ない、消臭率100%となるサン
プル量(エキス量換算)(MED)を求めた。 第2表に試験例1・2の結果を示す。
【表】 以上の結果より明らかな如く、この発明の消臭
剤は、ニンニク臭等の口臭消臭力が高い上、人体
への安全性にも極めて優れたものであることが分
かる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オオバコ(Plantago major L.var.
    asiatica)、ムジナオオバコ(Plantago depressa
    willd)、ヘラオオバコ(Plantago lanceoata
    linn)の中から選択された少なくとも一種以上の
    オオバコ科植物の全草抽出物を含有することを特
    徴としてなる消臭剤。
JP1019070A 1989-01-27 1989-01-27 消臭剤 Granted JPH02200620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1019070A JPH02200620A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 消臭剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1019070A JPH02200620A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 消臭剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02200620A JPH02200620A (ja) 1990-08-08
JPH0533925B2 true JPH0533925B2 (ja) 1993-05-20

Family

ID=11989172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1019070A Granted JPH02200620A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 消臭剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02200620A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2819983B2 (ja) * 1993-03-24 1998-11-05 アイシン精機株式会社 脱臭空調機
KR19980067528A (ko) * 1997-02-05 1998-10-15 성재갑 차전자추출물을함유하는피부세정제조성물
JPH11139947A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Sunstar Inc マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤含有口腔用組成物
KR19990054326A (ko) * 1997-12-26 1999-07-15 성재갑 여드름 예방 및 치료제
CN1319981C (zh) * 2002-07-19 2007-06-06 郭绪林 车前草总苷的制备工艺及其在医药中的应用
JP2008308507A (ja) * 2008-09-13 2008-12-25 Lotte Co Ltd メチオニナーゼ阻害剤及びそれを含有する口腔用組成物並びに飲食品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02200620A (ja) 1990-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6331442B2 (ja)
KR100637922B1 (ko) 담배냄새 소취제와 이를 포함하는 음식품 및 소취조성물,담배냄새 소취제의 제조방법 및 사용방법
JPS5861751A (ja) 消臭剤
US4883651A (en) Deodorant
JP4947505B2 (ja) 消臭剤
EP0180067B1 (en) Deodorant compositions containing persimmon juice as active ingredient
JPH0533925B2 (ja)
JPS641145B2 (ja)
JP3561829B2 (ja) 消臭剤組成物
JP2640824B2 (ja) 消臭剤
JPS6077763A (ja) 消臭剤
JPH0816048B2 (ja) 口腔用組成物
JP4914538B2 (ja) 消臭剤とその用途
DE68913774T2 (de) Deodorant sowie deodorierende Lebensmittel, Getränke und Gewürzmittel.
JPH10158137A (ja) 脱臭剤
JPH0462747B2 (ja)
JPH1033648A (ja) 脱臭剤
JP2508061B2 (ja) 液状消臭性組成物
KR100314505B1 (ko) 충치예방용 치약조성물 및 그 제조방법
JP3895913B2 (ja) 便臭改善用経口消臭剤
JPH05168685A (ja) 消臭剤
JP2003019192A (ja) 消臭剤及びタバコ臭用消臭剤
JPH04193277A (ja) 消臭剤
JPH0712374B2 (ja) 液状消臭性組成物
JPS60207664A (ja) 非飲食品用消臭・脱臭剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees