JPH0554043A - 情報処理システム開発における工程管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理システム開発における仕様書作成作
業の際に、工程管理者が必要とする工程管理情報を自動
的に取得し編集し、工程管理者が指定する格納先等に格
納するようにして、開発状況の把握を容易にする。 【構成】 第１および第２レジスタ部１３、１４には、
工程管理者が事前に指定した工程管理情報の定義情報及
び格納先の定義情報が設定されている。仕様書作成部１
２は仕様書を作成してバッファ部１７に格納する。この
仕様書作成状況を工程管理情報取得部１５が監視して工
程管理情報を自動的に取得する。工程管理情報編集部１
６は、レジスタ部１３の定義情報に基づき、取得した工
程管理情報から所望の情報を選択して編集しバッファ部
１８に格納する。記憶装置制御部１９は、レジスタ部１
４の定義情報に基づき、バッファ部１８の工程管理情報
を所望の格納先へ格納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は情報処理システム開発に
おける工程管理方式に係り、特に、情報処理システム開
発を支援する電子計算機システムにおいて、工程管理情
報を自動的に取得し編集する方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】情報処理システム開発における工程管理
の自動化の従来技術としては、例えば特開昭６１−１９
４５３２号公報に記載のように、ソフトウエア開発の場
合において、各作業者が作成したプログラムの行数から
機械的に作業実積を読み取り、これを工程管理情報とし
て記憶装置に格納し、工程管理者が該記憶装置を参照す
ることで、ソフトウエアの開発状況を把握する方式が知
られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の工程管理方
式においては、以下のような問題がある。 （１）開発したプログラムの行数を計測して工程管理情
報を抽出しているため、プログラム以外に情報処理シス
テム開発において発生する例えば仕様書の如き書類を作
成する際の工程管理情報は収集できない。 （２）自動的に収集できる工程管理情報の種類は固定さ
れており、工程管理者が指定することができない。 （３）収集した工程管理情報の格納先は決められた記憶
装置に固定されており、格納先を自由に設定することが
できない。 （４）収集した工程管理情報を格納する時期は固定され
ており、工程管理者が必要とする時期を自由に設定する
ことができない。

【０００４】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決した情報処理システム開発における工程管理方式を
提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、情報処理システムの開発を支援
する電子計算機システムにおいて、工程管理情報の組合
せの定義情報を格納する手段と、図面、帳票等の仕様書
の作成に応じて工程管理情報を取得する手段と、前記定
義情報に基づいて、前記取得した工程管理情報の中から
所望の工程管理情報を選択して編集する手段とを設ける
ようにしたことである。

【０００６】また、請求項２の発明では、更に工程管理
情報の格納先の定義情報を格納する手段を設け、編集結
果の工程管理情報を所望の格納先へ格納するようにした
ことである。

【０００７】また、請求項３の発明では、更に工程管理
情報の格納時期の定義情報を格納する手段を設け、編集
結果の工程管理情報を所望の格納先へ、所望の時期に格
納するようにしたことである。

【０００８】

【作用】本発明では、情報処理システム開発において発
生する個々の図面、帳票等の仕様書の作成に対応して、
工程管理者が必要とする工程管理情報を自動的に取得し
編集することができる。更に、編集結果の工程管理情報
は、工程管理者の都合の良い記憶装置、都合の良い時期
に格納し、入手することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面により
詳述する。

【００１０】図２は情報処理システムの開発を支援する
電子計算機システムの構成図を示す。図において、１は
工程管理者が工程管理のための必要情報を入出力し、ま
た、作業者が仕様書などを対話形式で作成するのに用い
るキーボード・ディスプレィ装置であり、図１では省略
したが、これにはマウスも付加されている。２は仕様書
や工程管理情報などを印刷出力するプリンタである。３
はＣＰＵ、ＲＡＭおよびＲＯＭなどからなる処理装置で
あり、本発明にかかわる機能として、仕様書作成部、工
程管理情報の取得・編集部などを備えている。この処理
装置３の構成については後述する。４は作成された仕様
書を格納する記憶装置、５は取得・編集した工程管理情
報を格納する記憶装置である。

【００１１】初めに、本実施例で対象とする工程管理情
報について説明する。本実施例で工程管理情報とは以下
に示すようなものである。 （１）作業対象 作業者が作業を行う対象となるシステムフロー、帳票フ
ォーマット、データ項目一覧、フローチャート等の情報
処理システム開発において発生する仕様書の名称。 （２）作業者 仕様書を作成する作業者の氏名、或いはいは作業者個人
・グループを特定する識別子。 （３）作業日付 仕様書を作業者が作業した日付。 （４）作業時間 作業の開始時刻と終了時刻、或いは作業に要した時間。 （５）作業量 仕様書作成作業終了時の頁数、項目記述量、データ量、
文字数等の作業量を把握する値。 （６）その他 仕様書の総項目数に対する記入済目数の比率としての完
成度、或いは、該仕様書の修正回数等、工程管理のため
に必要な情報。

【００１２】図１は処理装置３の本発明にかかわる構成
の一実施例を示したものである。図において、１１はキ
ーボード・ディスプレィ装置１との間で必要情報の入出
力制御を司るキーボード・ディスプレィ制御部である。
１２は作業者と対話形式で仕様書を作成する仕様書作成
部である。１３は取得する必要のある工程管理情報の組
合せの定義情報を格納する第１レジスタ部、１４は編集
された工程管理情報の格納先の定義情報を格納する第２
レジスタ部、１５は仕様書作成部１２において作成され
る仕様書等より工程管理情報を取得する工程管理情報取
得部、１６は該工程管理情報取得部１５において取得し
た工程管理情報を第１レジスタ部１３の定義情報に基づ
いて組合せ編集する工程管理情報編集部である。１７は
仕様書作成部１２で作成された仕様書を一時格納する仕
様書バッファ部、１８は工程管理情報編集部１６で編集
された工程管理情報を一時格納する工程管理情報バッフ
ァ部である。１９は記憶装置制御部であり、仕様書バッ
ファ部１７の仕様書を記憶装置４に出力し、あるいは、
工程管理情報バッファ部１８の工程管理情報を第２レジ
スタ部１４の定義情報に基づいて記憶装置５やその他の
記憶装置へ出力するものである。

【００１３】次に、図１及び図２を用いて、本発明によ
る工程管理方式の一実施例の動作を説明する。

【００１４】作業者による仕様書作成作業の開始に先立
って、工程管理者はキーボード・ディスプレィ装置１よ
り、仕様書作成者名、作業日付、作業時間、完成度な
ど、取得する必要のある工程管理情報の組合せ定義情報
を入力する。この工程管理情報の組合せ定義情報はディ
スプレィ・キーボード制御部１１を介して第１レジスタ
部１３に設定され登録される。更に、工程管理者はキー
ボード・ディスプレィ装置１より工程管理情報の格納先
定義情報を入力し、この情報は第２レジスタ部１４に設
定され登録される。

【００１５】以上の工程管理者による定義情報の事前設
定登録作業の後に、作業者がキーボード・ディスプレィ
装置１を使用して仕様書作成作業を実施する。この時、
仕様書作成部１２は、作業者が入力するコマンド、デー
タ等をキーボード・ディスプレィ制御部１１を介して取
り込み、仕様書を作成し、仕様書バッファ部１７に格納
していく。作成する仕様書は、システムフロー図、帳票
フォーマット、データ項目一覧、プログラム遷移図など
である。図３は、情報処理システム開発において作成す
る仕様書の一例としてプログラム遷移図を示したもので
ある。

【００１６】工程管理情報取得部１５は、上記仕様書作
成部１２の稼動状況を監視して、仕様書作成部１２の稼
動開始から稼動終了までの時間、即ち仕様書作成時間を
取得する。工程管理情報取得部１５では、さらに仕様書
作成部１２の稼動開始時、稼動中、稼動終了などに、仕
様書中に含まれる作成者名、作業日時、その他、必要と
する情報を取得する。そして、仕様書作成作業が終了す
ると、工程管理情報取得部１５は取得した工程管理情報
を工程管理情報編集部１６に渡す。工程管理情報編集部
１６では、第１レジスタ部１３に設定されている工程管
理情報の組合せ定義情報に基づいて、工程管理情報取得
部１５で取得した工程管理情報の中から所望の情報を選
択して組合せ・編集し、その結果を工程管理情報バッフ
ァ部１８に格納する。図４は編集結果の具体例を示した
もので、２１は作業者氏名或いは識別子格納欄、２２は
作業日付格納欄、２３は作業時間格納欄、２４は仕様書
全体の必要記入項目に対する記入済み項目の比率の百分
率としての完成度である。

【００１７】記憶装置制御部１９は、仕様書バッファ部
１７の仕様書を記憶装置４に格納すると共に、工程管理
情報バッファ部１８の工程管理情報を、第２レジスタ部
１４に設定されている工程管理情報格納先定義情報に基
づいて所望の記憶装置へ格納する。ここで、工程管理情
報の格納先としては、処理装置３に内蔵されたハードデ
ィスク装置、あるいは外部のフレキシブルディスク装
置、磁気テープ装置などである。図１中の記憶装置５は
これらの一つを示したものである。

【００１８】このようにして、工程管理者が予め工程管
理情報の組合せ定義情報及び工程管理情報格納先定義情
報を登録しておけば、作業者が仕様書作成作業を行う毎
に自動的に工程管理情報を取得し、その中から必要とす
る工程管理情報を選択して組合せ編集し、所望の記憶装
置に書き込まれる。工程管理者は、この記憶装置を用い
て、キーボード・ディスプレィ装置１やプリンタ２に工
程管理情報を出力するようにすれば、情報処理システム
開発の進み具合を把握することができる。

【００１９】図５は処理装置３の他の実施例の構成図で
ある。図５は、図１の構成に工程管理情報の格納時期定
義情報を格納する第３レジスタ部２０を追加したもの
で、それ以外は図１と同じである。工程管理者は、キー
ボード・ディスプレィ装置１より、工程管理情報組合せ
定義情報、工程管理情報格納先定義情報を入力する際、
同時に、編集された工程管理情報をいつ格納先に書込む
かについての格納時期を示す工程管理情報の格納時期定
義情報を入力する。この格納時期定義情報は、例えば仕
様書作成部１２の稼動終了時、次回の仕様書作成部１２
の稼動開始時、或いは毎週月曜日の特定時刻等である。
入力された工程管理情報の格納時期定義情報はキーボー
ド・ディスプレィ制御部１１を介して第３レジスタ２０
に設定登録される。記憶装置制御部１９は、第２及び第
３レジスタ部１４、２０の定義情報に基づいて、工程管
理情報バッファ部１６の工程管理情報を定められた記憶
装置へ定められた日時に格納する。この機能により、工
程管理者は必要とする工程管理情報を必要とする時期に
入手することができる。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、請求項１
の発明によれば、情報処理システム開発時の仕様書作成
作業に並行して、工程管理情報を自動的に取得し、しか
も、この取得した工程管理情報の中から工程管理者が必
要とする情報を選択して編集できるため、工程管理の把
握が容易になる。

【００２１】また、請求項２あるいは３の発明によれ
ば、工程管理者が事前に工程管理情報の格納先、格納時
期などを登録しておくことにより、工程管理者の都合の
良い格納先へ、都合の良い時期に格納して利用すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の情報処理システム開発を支援する電子
計算システムにおける処理装置の一実施例の構成図であ
る。

【図２】情報処理システム開発を支援する電子計算機シ
ステムの全体の構成図である。

【図３】情報処理システム開発において作成される仕様
書の一例としてのプログラム遷移図である。

【図４】工程管理情報の編集結果の具体例である。

【図５】処理装置の他の実施例の構成図である。

【符号の説明】

１ キーボード・ディスプレィ装置 ２ プリンタ ３ 処理装置 ４、５ 記憶装置 １１ キーボード・ディスプレィ制御部 １２ 仕様書作成部 １３、１４、２０ 定義情報格納用レジスタ部 １５ 工程管理情報取得部 １６ 工程管理情報編集部 １７ 仕様書バッファ部 １８ 工程管理情報バッファ部 １９ 記憶装置制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報処理システム開発を支援する電子計
   算機システムにおいて、工程管理情報の組合せの定義情
   報を格納する手段と、図面、帳票等の仕様書の作成に応
   じて工程管理情報を取得する手段と、前記定義情報に基
   づいて、前記取得した工程管理情報の中から所望の工程
   管理情報を選択して編集する手段とを具備してなること
   を特徴とする情報処理システム開発における工程管理方
   式。
2. 【請求項２】 更に工程管理情報の格納先の定義情報を
   格納する手段を具備し、編集結果の工程管理情報を所望
   の格納先へ格納することを特徴とする請求項１記載の情
   報処理システム開発における工程管理方式。
3. 【請求項３】 更に工程管理情報の格納時期の定義情報
   を格納する手段を具備し、編集結果の工程管理情報を所
   望の格納先へ、所望の時期に格納することを特徴とする
   請求項２記載の情報処理システム開発における工程管理
   方式。