JPH0954735A - 情報処理方法及び情報処理装置 - Google Patents

情報処理方法及び情報処理装置

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JPH0954735A
JPH0954735A JP8079003A JP7900396A JPH0954735A JP H0954735 A JPH0954735 A JP H0954735A JP 8079003 A JP8079003 A JP 8079003A JP 7900396 A JP7900396 A JP 7900396A JP H0954735 A JPH0954735 A JP H0954735A
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JP8079003A
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Inventor
Kazuo Saito
和雄 齊藤
Juhei Nakagaki
寿平 中垣
Yasuko Toki
康子 東樹
Noriyuki Kamibayashi
憲行 上林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/30Monitoring
    • G06F11/34Recording or statistical evaluation of computer activity, e.g. of down time, of input/output operation ; Recording or statistical evaluation of user activity, e.g. usability assessment
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/30Monitoring
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    • G06F11/3495Performance evaluation by tracing or monitoring for systems
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある情報が配付されてきた経路に関わる情報
を記録しておくことにより、後から情報の経路を追跡可
能とした情報処理方法及び情報処理装置を提供する。 【構成】 情報保持部11に保持される情報は、情報ラ
ベル部内に配付履歴情報を保持する。ある情報媒介装置
から他の情報媒介装置への情報の発送が行なわれる場合
には、配付履歴書き込み部15において、装置ラベル部
14から装置識別子を読み出し、情報の配付履歴情報に
発送の履歴を追加する。また、他の情報媒介装置から情
報を受け取った場合には、同様に情報の配付履歴情報に
受取の履歴を追加する。追跡結果表示部16は、指定さ
れた情報の配付履歴情報を取り出し、解析を行なって所
定の表示形式で表示する。この表示を参照することによ
り、利用者は情報の配付経路等を容易に後から知ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の配付経路の
追跡などが可能な情報処理方法および情報処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今のデジタル情報技術の発達や、情報
ハイウェイ構想などにより、あらゆる情報がデジタル化
され、ネットワークを通じて配付・流通される時代が到
来しようとしている。すでにインターネットやパソコン
通信などのネットワークメディアを通じて、文字情報は
もとより、画像、動画、音声、プログラムなどの様々な
情報が流通・配付されはじめている。従来の放送のよう
な情報メディアでは、情報の発信者と受信者が明確に区
別されていたが、このような時代になると、すべての利
用者が情報受信者であると同時に発信者でもあることに
なる。さらに、デジタル化された情報は複写が容易であ
るという特徴を持つため、利用者同士での複写や再配付
などによって、情報の配付・流通の範囲とスピードは加
速度的に高まっていくことになる。
【0003】計算機ネットワーク上で、利用者が情報を
配付する手法の一つに、電子メールシステムがある。電
子メールシステムでは、各利用者は個人メールボックス
を保持しており、利用者は特定の利用者をあて先として
電子メールを送信すると、メールシステムがあて先の利
用者のメールボックスへ情報を伝達する。あて先となっ
た利用者は、自身のメールボックスから情報を取り出
す。また、電子メールシステムを用いて、ある情報を順
に複数の人に配付することができる。例えば、利用者A
がある情報を利用者Bに送り、利用者Bは受け取った情
報を利用者Cに送るといった具合である。
【0004】電子メールシステムで伝達される電子メー
ルは、一般に、2種類の情報から構成される。一つは、
送信者が受信者へ送りたい情報そのものであり、文字情
報はもとより、画像、動画、音声などが含まれる。もう
一つは、電子メールがネットワーク上を伝達するのに伴
って、電子メールシステムが記録する情報であり、その
メールの送信者、送信時刻、受信者、受信時刻などが記
録される。電子メールシステムを利用した場合は、その
メールの送信者、送信時刻、受信者、受信時刻といった
情報を参照し、そのメールの配付経路を知ることができ
る。これにより、例えば、コンピュータウィルスが混入
されたプログラム、プライバシーを侵害している内容を
持つ情報など、不正な情報を受け取ったときには、その
情報を受け取った全ての人に対して、警告を出したり、
正しい情報を新たに伝達するなどの処置を取ることがで
きる。
【0005】例えば、特開平4−268849号公報に
は、電子メールを受信したノードが、受信した電子メー
ルに付加された発信者名及び通過したノードに関する情
報と、そのノードが保持するネットワーク構成に関する
情報とを比較し、電子メールの発信者名が偽りでないか
どうか調べる電子メールシステムについて述べられてい
る。この電子メールシステムでは、電子メールの伝達に
おいて、送信者が受信者へ送りたい情報そのものととも
に、送信及び受信に関する記録を生成し、両者を一体と
して受信者に伝達している。
【0006】しかし、情報配付機構としては、電子メー
ルシステム以外にも種々の経路があり、情報の配付の履
歴を記録しないものもある。例えば、単に情報をある人
の記憶装置から別の人の記憶装置へ複写した場合、一般
に複写機能は履歴を記録する機能を持たないので、その
情報の配付(この場合は複写)の経路は情報に記録され
ない。上述の電子メールシステムでは、電子メールシス
テム以外の配付経路についてはその履歴を記録すること
はできず、このような複写による情報の配付は記録され
ない。そのため、後からその情報の配付経路を知ること
はできない。配付経路がわからないと、不正な情報を受
け取ったときに、その情報をこれまでに受け取った人に
対して警告などの何らかの行為を行なうことができな
い。
【0007】また、特開平5−63728号公報に記載
されているオフィス情報処理システムでは、電子メール
に受信後どのような処理を行なえるかの制御情報を付加
し、また、受信メールに対して行なわれた操作の履歴情
報を記憶しておく。そして、送信者が履歴情報を参照す
ることによって、例えば、送信した電子メールが処理さ
れたか否か等を知ることができる。しかし、このシステ
ムでは、受け取った電子メールの元の発信者を知ること
はできるが、どのような経路を通って配付された情報か
を、受信した電子メールから知ることはできない。ま
た、上述の電子メールシステムと同様に、電子メールシ
ステム以外の配付経路については考慮されていない。そ
のため、このシステムでは、受け取った情報の配付経路
を知ることはできない。
【0008】さらに、特開平2−297288号公報で
述べられている電子文書作成/決裁システムでは、電子
式の認証機能により決裁される電子文書作成/決裁シス
テムにおいて、決裁の際の認証処理によって作成された
認証データを認証ロギングファイルに登録することによ
って、文書の決裁状況を追跡することを可能にしてい
る。この電子文書作成/決裁システムは、決裁を依頼し
た人が、現在の決裁状況を知ることができるシステムで
あるため、決裁処理を行なわない人の所に文書が配付さ
れたとしてもそのことはわからない。また、電子メール
通信網と同様、決裁に関係のない情報を単にある人の記
憶装置から別の人の記憶装置へ複写した場合には、その
情報の配付(この場合は複写)の経路は記録されず、後
からその情報の配付経路を知ることはできない。
【0009】さらに、特開平2−236629号公報で
は、ソフトウェアの開発管理システムにおいて、作業規
準に従って作業を行ない、作業終了後、その作業の履歴
を管理者が入力する。この作業の履歴を追跡することに
よって、ソフトウェア開発の進捗状況を把握することが
できる。しかしこの場合も、開発されるソフトウェアに
関係のない情報については、その履歴が記録されず、ま
た、そのソフトウェア管理システムを用いずにソフトウ
ェアを配付したときには履歴が残らないため、後からそ
の情報の配付経路を知ることはできない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたものであり、ある情報が配付されて
きた経路に関わる情報を、情報配付のたびに利用者には
変更できないように記録しておくことにより、後から情
報の経路を追跡可能とした情報処理方法及び情報処理装
置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、情報処理方法において、配付元から配付先への情報
の配付を検知し、検知された配付に関する履歴を配付さ
れた前記情報に付加して記録し、記録された前記履歴に
基づいて配付経路を解析することを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、情報処理装置に
おいて、配付元から配付先への情報の配付を検知する配
付検知手段と、該配付検知手段により検知された前記情
報の配付に関する履歴を配付された前記情報に付加して
記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記履歴
に基づいて配付経路を解析する解析手段を具備すること
を特徴とするものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、情報処理装置に
おいて、情報に対して編集を行なう編集手段と、該編集
手段による編集を検知する編集検知手段と、配付元から
配付先への情報の配付を検知する配付検知手段と、前記
編集検知手段により検知された編集に関する履歴を編集
対象である情報に付加して記憶するとともに前記配付検
知手段により検知された情報の配付に関する履歴を配付
された情報に付加して記憶する記憶手段と、該記憶手段
に情報と共に記憶されている前記編集に関する履歴及び
前記配付に関する履歴に基づいて配付経路および情報の
変更を解析する解析手段を具備することを特徴とするも
のである。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の情報処理装置において、配付された前記情報は該情報
に関する標識である情報標識を含み、前記記憶手段は前
記編集に関する履歴として前記情報標識を記憶すること
を特徴とするものである。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の情報処理装置において、配付された前記情報に基づい
て該情報に関する標識である情報標識を生成する情報標
識生成手段をさらに具備し、前記記憶手段は、前記編集
に関する履歴として前記情報標識生成手段により生成さ
れた情報標識を記憶することを特徴とするものである。
【0016】請求項6に記載の発明は、情報処理装置に
おいて、配付元から配付先への情報の配付を検知する配
付検知手段と、該配付検知手段により検知された前記情
報の配付に関する履歴として前記配付元の識別子または
前記配付先の識別子を情報に付加して記憶する記憶手段
と、該記憶手段に記憶されている前記履歴に基づいて配
付経路を解析する解析手段を具備することを特徴とする
ものである。
【0017】請求項2ないし6のいずれか1項に記載の
情報処理装置において、前記配付検知手段は、請求項7
に記載の発明のように、配付元から情報が配付された際
に該配付を検知したり、請求項8に記載の発明のよう
に、配付先へ情報を配付した際に該配付を検知したり、
あるいは、請求項9に記載の発明のように、配付元から
情報が配付された際及び配付先へ情報を配付した際に該
配付を検知するように構成することができる。
【0018】また、請求項2ないし6のいずれか1項に
記載の情報処理装置において、請求項10に記載の発明
のようにさらに解析結果表示手段を有する構成とするこ
とができ、その場合の前記解析手段は、前記履歴に基づ
いて情報の全体的な流通状況を集計し、前記解析結果表
示手段は、前記解析手段によって解析された集計結果を
可視化するように構成することができる。
【0019】
【作用】請求項1および2に記載の発明によれば、配付
元から配付先への情報の配付を検知したときに、配付に
関する履歴を配付された情報に付加して記録しておく。
その後、記録されている履歴を解析することによって配
付経路を知ることができる。ここで、配付経路とは、情
報の発信源、伝達経路、流通範囲、または、流通した情
報量等をも含む概念である。これによって、例えば、利
用者が受け取った情報の発信源を追跡したり、同じ情報
を受け取っている利用者などを知るなど、種々の情報を
得ることができる。また、例えば、不正な情報を受け取
ったときには、その情報をこれまでに受け取った人に対
して警告などの何らかの行為を行なうことができる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、配付に関
する履歴とともに、編集に関する履歴も情報に付加して
記憶させておくことができる。記憶されている編集に関
する履歴と配付に関する履歴を解析することによって、
情報の配付経路とともに、情報の内容の変更過程をも知
ることができるようになる。これによって、情報の内容
の変遷を知る手がかりとしたり、情報の内容についての
発生源を知るなど、情報の内容に関する経路の情報を得
ることができるようになる。
【0021】請求項4および5に記載の発明によれば、
請求項3に記載の情報処理装置において、編集に関する
履歴として情報標識を記憶する。これによって、編集前
の情報を特定することができ、受け取った情報の以前の
内容を知る手がかりとして利用することができる。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、配付に関
する履歴として、配付元の識別子または配付先の識別子
を情報に付加して記憶する。これにより、配付経路の解
析を容易に行なうことができる。
【0023】また、請求項10に記載の発明のように、
解析手段によって履歴に基づいて情報の全体的な流通状
況を集計し、解析結果表示手段でその集計結果を可視化
することにより、情報の流通状況を把握することを可能
にする。それによって、利用者は流通量の多い箇所、あ
るいは流通が滞っている箇所を知ることができ、対策を
立てることが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の情報処理装置の
第1の実施の形態を示す構成図、図2は、同じく情報の
構成の一例の説明図、図3は、同じく配付履歴情報の一
例の説明図である。図中、1は情報媒介装置、11は情
報保持部、12は情報処理部、13は情報配付部、14
は装置ラベル部、15は配付履歴書き込み部、16は追
跡結果表示部である。
【0025】情報媒介装置1は、情報の伝達を媒介する
装置である。具体的には、情報の伝達を専門的に行なう
ネットワークにおけるゲートウェイあるいは電話機にお
ける交換機のようなものだけでなく、結果的に情報の配
付を行なうような装置も含む。例えば、ネットワークに
接続されたワークステーションや、パソコン通信などに
おけるパソコンなどの情報を処理する装置も含む。ま
た、電子メールの配付を行なうメイルサーバのような機
能や、ネットワークなどによる通信なども含む。さら
に、ハードディスクやフロッピーディスクなどの情報記
憶媒体を読み書きするためのディスク機器などの電子情
報機器も含まれ、情報記憶媒体間あるいは同一情報記憶
媒体内での情報のコピー等が情報の配付に相当する。
【0026】情報媒介装置1は、情報保持部11、情報
処理部12、情報配付部13、装置ラベル部14、配付
履歴書き込み部15、追跡結果表示部16を有する。こ
のうち、情報保持部11、情報処理部12、情報配付部
13の機能の一部は、従来の情報媒介装置に備わってい
るものである。
【0027】情報保持部11は、情報配付部13または
情報処理部12から伝達された情報を保持する。また、
情報配付部13又は情報処理部12からの要求に応じ
て、情報を読み出し、情報配付部13又は情報処理部1
2へ情報を伝達する。実際にはメモリや磁気ディスク装
置などで構成される。
【0028】情報保持部11に保持される情報は、図2
に示すように、情報ラベル部と情報本体から構成され
る。情報ラベル部には、情報の名前と配付履歴情報が含
まれる。一般には、このほか、情報に関する属性、例え
ば、情報作成者、作成年月日などが格納されることもあ
る。情報を利用量に応じて課金するようなシステムで
は、利用料金に関する情報もこの情報ラベル部に格納さ
れる。情報本体は、本来の意味を持つ情報であり、画像
やプログラム、テキスト、動画など様々な種類の内容を
持つ。情報ラベル部は、情報本体と切り離されると意味
を持たなくなるため、流通時には切り離されないように
暗号化されるのが一般的である。情報本体の内容が、あ
る時点の状態から書き換えられると、書き換えられた情
報は、元の情報とは関係のない別の情報として扱う。す
なわち、書き換えられる前の情報は、削除されるのでは
なく、書き換えられる前の情報と書き換えられた後の情
報の両方が独立に存在する。そして新しい情報本体に対
して、新しい情報ラベル部がつけられる。新しい情報ラ
ベル部では、情報の名前は元の情報とは異なり、配付履
歴情報は空である。
【0029】配付履歴情報は、発送又は受取の履歴種別
と、情報を発送した又は受け取った情報媒介装置の装置
識別子と、情報が発送されたまたは受け取られた時刻の
組から構成される。配付履歴情報の例を示す。 sent by A at T1; received by B at T2; sent by B at T3; received by C at T4; sent by C at T5; ここで、「sent」は情報が発送されたことを表わ
し、「received」は情報が受け取られたことを
表わす。「by」の次の語は、情報が発送された又は受
け取られた情報媒介装置の装置識別子を表わす。「a
t」の次の語は、情報が発送された又は受け取られた時
刻を表わす。
【0030】配付履歴情報は、上述のように文字列とし
て記録してもよいが、バイナリデータとして記録しても
よい。その場合の例を図3に示す。図3に示した配付履
歴は、「sent」、「received」に対応する
履歴種別、発送または受取の装置識別子、それに時刻で
構成されている。この表の一行が一つの配付履歴を表わ
す。例えば、同表の一番上の行の情報は「“89834
5”という識別子を持った装置が1995年3月10日
12時9分4秒41にこの情報を送った」ということを
意味する。以下の説明では、履歴内容は“receiv
ed by Aat T1”という表現を用いる。ま
た、履歴情報では、行為が起こった順序に履歴情報が並
ぶようにするために、新しい履歴情報を末尾に追加す
る。
【0031】図1に戻り、情報処理部12は、情報保持
部11に蓄えられた情報を処理する。この情報処理部1
2により、情報本体の参照と変更を実行できる。例え
ば、情報媒介装置1がワークステーションやパーソナル
コンピュータであるならば、例えば、ユーザと対話的に
文書を作成する文書作成の処理を行なうなど、種々の処
理を行なう。情報本体の内容が変更されると、情報処理
部12は、変更後の情報本体に対して、元の情報とは異
なる情報ラベル部をつける。その情報ラベル部の中で
は、情報の名前は元の情報とは異なり、配付履歴情報は
空である。
【0032】情報配付部13は、他の情報媒介装置1と
の間での情報の伝達(発送・受取)を行なう。実際に
は、例えば、ネットワークインタフェースなどから構成
され、ネットワークを通じて他の情報媒介装置に情報を
伝達したり、他の装置から情報を受け取るといった処理
を行なう。
【0033】情報配付部13が他の情報媒介装置1から
情報を受け取ったときは、次の動作を行なう。情報配付
部13は、他の情報媒介装置1から情報を受け取った後
で、受け取った情報を、「受取」という意味の語ととも
に配付履歴書き込み部15へ伝達する。配付履歴書き込
み部15で処理された情報が、情報配付部13に戻って
くるので、それを受け取り、受け取った情報を情報保持
部11に伝達する。
【0034】情報配付部13が他の情報媒介装置1へ情
報を発送する時は、次の動作を行なう。情報配付部13
は、情報保持部11から、他の情報媒介装置1へ送る情
報を受け取った後、受け取った情報を「発送」という意
味の語とともに配付履歴書き込み部15へ伝達する。配
付履歴書き込み部15で処理された情報が、情報配付部
13に戻ってくるので、それを受けとり、受け取った情
報を他の情報媒介装置1へ伝達する。
【0035】装置ラベル部14は、情報媒介装置1を一
意に識別するための装置識別子を保持する。装置ラベル
部14は、配付履歴書き込み部15の要求に応じて、装
置識別子の情報を伝達する。装置識別子は、例えば、そ
の装置が製造された際に付与され、後から変更されるこ
とはない。あるいは、システムを構成したときに、一意
の装置識別子を与えてもよい。また、装置の利用者から
装置識別子が見える必要はない。
【0036】配付履歴書き込み部15は、情報配付部1
3から、発送する又は受け取られた情報及び「発送」又
は「受取」という意味を示す語を受け取り、受け取った
情報の情報ラベル部の中にある配付履歴情報に、今回の
発送又は受取に関する履歴情報を付加し、変更された情
報を情報配付部13に伝達する。また、配付履歴書き込
み部15は時計を保持する。
【0037】配付履歴情報に付加する情報は、次のよう
にして得る。履歴種別は、情報配付部13から伝達され
る「発送」又は「受取」という意味の語により判別され
る。つまり、情報配付部13から「発送」という意味の
語を受け取ったときには「sent」が使われ、情報配
付部13から「受取」という意味の語を受け取ったとき
には「received」が使われる。情報を発送した
又は受け取った情報媒介装置の装置識別子は、装置ラベ
ル部14から検索する。現在の時刻は、配付履歴書き込
み部15が保持する時計により決まる。
【0038】追跡結果表示部16は、ユーザの要求によ
り、情報保持部11から、ユーザが指定した情報を読み
出し、その情報の情報ラベル部にある配付履歴情報をも
とに、その情報がどの情報媒介装置を通過してきたかを
一覧表示する。
【0039】図4は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態を実現するための一例を示すハードウェア構成
図である。図中、31,32はネットワーク、33は端
末装置、34はサーバ、35はゲートウェイ、36はC
PU、37はディスク、38は出力装置、39は入力装
置である。図4に示した例では、ネットワーク31,3
2などの通信手段を介して接続されたワークステーショ
ンやパーソナルコンピュータ等の端末装置33、サーバ
34、あるいはネットワーク同士を接続するゲートウェ
イ35など、何らかの通信手段を介して結ばれた装置群
として構成される。端末装置33は、一般的なワークス
テーションやパーソナルコンピュータで構成され、CP
U36、ディスク37、ディスプレイなどの出力装置3
8、キーボードやマウスなどの入力装置39などで構成
される。また、サーバ34やゲートウェイ35も、一般
的な装置であり、CPU36、ディスク37などで構成
される。各装置は、常時、ネットワークに接続されてい
る必要はなく、必要な時のみ接続されるような構成で十
分である。例えば、携帯型のパーソナルコンピュータ等
は通常は単独で利用され、必要な時に電話回線やイーサ
ネットなどによってネットワークに接続される。情報媒
介装置1は、図4に示した装置のすべて、あるいは一部
に対応づけることができる。
【0040】次に、本発明の情報処理装置の第1の実施
の形態における動作の概要について説明する。本発明
は、情報媒介装置により伝達される情報の配付に関する
履歴を情報の中の配付履歴情報に記録する。そして、配
付履歴情報に記録された配付履歴をもとに、情報の流通
経路や範囲、流通した情報量等、種々の配付に関する分
析を行なう。これにより、例えば、ある情報の追跡を行
なうことも可能である。
【0041】図5は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における情報の流れの一例の説明図である。図
5では、5つの情報媒介装置A〜Eが示されている。こ
こでは、情報Xと情報Yが流通していく様子を示してい
る。情報Xの流通していく様子を点線で示しており、情
報媒介装置Aから情報媒介装置Bへ、情報媒介装置Bか
ら情報媒介装置Cへ、さらに、情報媒介装置Cから情報
媒介装置Dへと流通している。また、情報Yの流通して
いく様子を破線で示しており、情報媒介装置Aから二系
統に分かれて情報媒介装置Cと情報媒介装置Eへ、さら
に、情報媒介装置Eから情報媒介装置Dへと流通してい
る。このような情報の受け渡しが行なわれるごとに、情
報の中の配付履歴情報に配付履歴が記録されて行く。あ
る時点でユーザから解析の指示がなされると、その時点
で配付履歴情報として記録されている配付履歴から、そ
の情報の流通経路等を解析する。
【0042】この実施の形態の情報媒介装置1では、情
報の参照と変更と配付を実行できるが、情報の配付の履
歴のみを情報の中の配付履歴情報に記録する。この実施
の形態では、情報本体の内容が、ある時点の状態から書
き換えられると、書き換えられた情報は、元の情報とは
何の関係もない全く別の情報として扱う。書き換えられ
た後の情報の配付履歴情報は、書き換えられる前の配付
履歴情報を含まない。
【0043】図6は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における情報媒介装置の動作の一例を示すフロ
ーチャート、図7は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における履歴の記録の説明図である。以下の説
明では、情報を発送する情報媒介装置を装置Aと呼び、
情報を受け取る情報媒介装置を装置Bと呼び、伝達され
る情報を伝達情報と呼ぶ。図6では、動作のフローチャ
ートとともに、配付履歴情報の内容の変化を示してい
る。図6の配付履歴情報の説明において、下線部はその
ステップで新たに追加される履歴情報を表わしている。
また、時刻の早い順にT0,T1,T2とする。図7
は、図6に示す動作に沿って、伝達情報の流れを点線の
矢印で示している。
【0044】初期状態として、情報の配付履歴情報の最
後に、 received by A at T0; が記録されている。S41において、装置Aの情報処理
部12は、装置Aの情報保持部11に対して、伝達情報
の名前と送り先の情報媒介装置の装置識別子を伝達す
る。
【0045】S42において、装置Aの情報保持部11
は、装置Aの情報処理部12から伝達情報の名前と送り
先の情報媒介装置の装置識別子を受け取る。そして、名
前をもとに伝達情報の内容を読み出し、読み出した伝達
情報の内容と送り先の装置識別子を、装置Aの情報配付
部13へ伝達する。
【0046】S43において、装置Aの情報配付部13
は、装置Aの情報保持部11から、伝達情報の内容と送
り先の装置識別子を受け取る。そして、伝達情報と「発
送」という意味の語を装置Aの配付履歴書き込み部15
へ伝達する。
【0047】S44において、装置Aの配付履歴書き込
み部15は、装置Aの情報配付部13から、伝達情報の
内容と「発送」という意味の語を受け取る。また、装置
Aの装置ラベル部14から装置Aの装置識別子を読み出
す。そして、伝達情報の情報ラベル部の中の配付履歴情
報に、履歴種別として発送したということと、装置Aの
装置識別子と時刻からなる履歴情報を追加する。例え
ば、 sent by A at T1; という履歴情報が配付履歴情報に新たに書き込まれる。
履歴情報が新たに書き込まれた伝達情報を、装置Aの情
報配付部13に伝達する。
【0048】S45において、装置Aの情報配付部13
は、装置Aの配付履歴書き込み部15から伝達情報を受
け取る。そして、装置Aの情報保持部11から受け取っ
た装置識別子を持つ送り先の情報媒介装置へ、伝達情報
を発送する。伝達情報の発送は、従来より用いられてい
る技術で実現可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0049】S46において、装置Bの情報配付部13
は、装置Aから発送された伝達情報を受け取る。S47
において、装置Bの情報配付部13は、伝達情報と「受
取」という意味の語を装置Bの配付履歴書き込み部15
へ伝達する。
【0050】S48において、装置Bの配付履歴書き込
み部15は、装置Bの情報配付部13から、伝達情報の
内容と「受取」という意味の語を受け取る。また、装置
Bの装置ラベル部14から装置Bの装置識別子を読み出
す。伝達情報の情報ラベル部の中の配付履歴情報に、履
歴種別として受け取ったということと、装置Bの装置識
別子と時刻からなる履歴情報を追加する。例えば、 received by B at T2; という履歴情報が配付履歴情報に新たに書き込まれる。
履歴情報が新たに書き込まれた伝達情報を、装置Bの情
報配付部13に伝達する。
【0051】S49において、装置Bの情報配付部13
は、装置Bの配付履歴書き込み部15から伝達情報を受
け取る。装置Bの情報配付部13は、装置Bの情報保持
部11へ伝達情報を伝達する。
【0052】このような過程を経て、情報中の配付履歴
情報には、配付履歴が順次書き込まれて行く。図6、図
7に示した例では、装置Aから装置Bへの情報の配付の
みであったが、情報媒介装置間を配付されるごとに、上
述のような配付履歴の追加が行なわれる。例えば、図5
に示したように、情報Xが情報媒介装置A,B,C,D
の順に流通したとすると、情報媒介装置Dの情報配付部
13が情報媒介装置Cから情報Xを受け取った時点で
は、情報Xの情報ラベル部には、次のような配付履歴情
報が保持されている。 sent by A at T1; received by B at T2; sent by B at T3; received by C at T4; sent by C at T5; さらに、情報媒介装置Dにおいて、情報Xを受け取った
旨の配付履歴 received by D at T6; が情報Xの配付履歴情報として追加される。
【0053】図8は、本発明の情報処理装置の第1の実
施の形態における追跡結果表示部16の動作の一例を示
すフローチャートである。ユーザが情報の配付経路を知
るとき、追跡結果表示部16は、例えば、次のような動
作により、配付経路の表示を行なう。まず、S51にお
いて、ユーザは、情報媒介装置1の追跡結果表示部16
のウィンドウを表示させる。S52において、ユーザ
は、追跡結果表示部16のウィンドウにおいて、配付経
路を知りたい情報の名前を入力し、検索ボタンを押す。
S53において、追跡結果表示部16は、情報保持部1
1からユーザが指定した情報の内容を読み出す。S54
において、追跡結果表示部16は、受け取った情報の情
報ラベル部の中から、配付履歴情報を取り出す。S55
において、追跡結果表示部16は、配付履歴情報をユー
ザに表示する。
【0054】図9ないし図11は、本発明の情報処理装
置の第1の実施の形態における追跡結果表示部16によ
る表示の一例の説明図である。追跡結果表示部16のウ
ィンドウには、ウィンドウを閉じるための「閉じる」ボ
タンとともに、情報の名前の入力領域、および、検索ボ
タンが上部に表示されている。ユーザは、「情報の名
前」の表示の右側の入力領域に、追跡結果を知りたい情
報の名前を入力する。検索ボタンを押すことにより、情
報保持部11から情報を読み出し、情報中の配付履歴情
報を解析する。ここでは、情報Xの配付経路を知るもの
とし、情報の名前として「情報X」と入力している。情
報の名前の入力後、検索ボタンを押す。この検索ボタン
は仮想的なボタンであるので、検索ボタンを押す動作
は、例えば、マウスでクリックすることによって行なう
ことができる。
【0055】情報Xは、情報媒介装置Aから情報媒介装
置Cへ時刻T1に発送され、情報媒介装置Cはこれを時
刻T2に受け取り、さらに情報媒介装置Cは情報媒介装
置Dへ時刻T3に発送し、情報媒介装置Dはこれを時刻
T4に受け取っている。情報Xの配付履歴情報には、例
えば、 sent by A at T1; received by C at T2; sent by C at T3; received by D at T4; なる配付履歴が記録されている。
【0056】図9に示した例では、このような配付経路
をノードとアークによって示している。ノードはそれぞ
れの情報媒介装置である。また、アークは情報の配付を
示し、始端は発送元、終端は受取先を示している。アー
クの始端および終端付近には、発送および受取の時刻を
表示している。このような図形的な配付経路の表示によ
って、ユーザは視覚的に情報Xの配付経路を知ることが
できる。また、図10に示すように、表形式で表示する
こともできる。さらに、情報の配付経路を表示するので
はなく、図11に示すように、情報の最初の発送者だけ
を表示することも可能である。これにより、ユーザが情
報の発信源のみを知りたいときには、ユーザは配付経路
という余計な情報を見なくてすむので、便利である。こ
の他にも、種々の表示形態が可能である。これらの表示
形態は、ユーザによって選択可能に構成することができ
る。さらに、表示装置に限らず、プリンタなど、種々の
出力装置に出力させることが可能である。
【0057】上述の第1の実施の形態において、情報中
の配付履歴情報へ書き込む配付履歴の内容は、上述した
形態以外であってもよい。例えば、情報を発送する前
に、発送する情報媒介装置の配付履歴書き込み部15に
おいて、発送する装置の識別子と受け取る装置の識別子
と時刻を書き込む。情報を受け取った情報媒介装置の配
付履歴書き込み部15では、何も書き込まない。すなわ
ち、図6に示したフローチャートのS48では配付履歴
情報には何も書き込まないようにすることができる。あ
るいは、情報を受け取った後で、受け取った情報媒介装
置の配付履歴書き込み部15において、発送した装置の
識別子と受け取った装置の識別子と時刻を書き込む。情
報を発送した情報媒介装置の配付履歴書き込み部15で
は、何も書き込まない。すなわち、図6に示したフロー
チャートのS44では、配付履歴情報には何も書き込ま
ないようにすることができる。
【0058】または、情報を最初に発送するときに、発
送する情報媒介装置の装置識別子と時刻を書き込み、そ
の後は、情報を受け取ったときに、受け取った情報媒介
装置の装置識別子と時刻を配付履歴情報に書き込み、情
報を発送するときには何も書き込まないようにすること
もできる。この場合は、情報を発送する情報媒介装置に
おいて、情報が最初に発送されるのか否かを判断する必
要がある。例えば、配付履歴情報に何らかの履歴が書き
込まれているか否かを調べ、書き込まれていない場合は
最初の発送であると判断して発送時の配付履歴を書き込
み、書き込まれている場合は最初の発送ではないと判断
して発送時の配付履歴を書き込まないように構成すれば
よい。
【0059】情報が配付されるたびに、情報ラベル部の
配付履歴情報として配付履歴を追加していくと、配付履
歴情報が大きくなり、情報の伝送に時間がかかるなどの
不都合が起こり得る。そこで、配付履歴情報の大きさを
常に一定以下にすることにより、このような問題点を避
けることができる。その実現方法としては、例えば、次
のようにすることが考えられる。情報媒介装置1の配付
履歴書き込み部15は、配付履歴情報の大きさ(例え
ば、文字数など)の許容最大値を保持する。配付履歴書
き込み部15が配付履歴情報を書き換えるとき、すなわ
ち図6のフローチャートのS44及びS48において、
配付履歴書き込み部15は、配付履歴情報が配付履歴情
報の大きさの許容最大値を超えているか否かを判断す
る。許容最大値を超えているときには、配付履歴情報の
大きさを小さくする方策を取り、その後、今回の発送や
受取に関する配付履歴を付加する。最大値を超えていな
いときには、今回の発送や受取に関する配付履歴を単に
付加する。配付履歴情報の大きさを小さくする方策と
は、最も古い発送又は受取に関する配付情報を圧縮形式
に変換したり、圧縮してもなお許容最大値を超えている
ときは削除する等が考えられる。なお、例えば、図11
に示すような情報の発信源の表示をいつでも可能にする
ためには、配付履歴情報から古い配付履歴を削除すると
きに、最初の発送に関する情報は削除せずに、それ以降
の情報を削除するようにすればよい。
【0060】次に、本発明の情報処理装置の第2の実施
の形態について説明する。上述の第1の実施の形態で
は、情報の配付のみに関する履歴を記録した。そして、
情報本体の内容が変更されると、その情報の配付履歴情
報を空にした。このような構成では、回覧中の文書に書
き込みを加えるというように、ある情報に対して、多く
の人が変更を加えていく場合、書き加えられた情報の情
報ラベル部の中の配付履歴情報には、書き加えられる前
に誰がその文書を受取/発送したかという記録は残らな
い。そこで、この第2の実施の形態では、情報の配付の
履歴とともに、情報の変更の履歴を情報の中の配付履歴
情報に記録する。この実施の形態では、情報本体の内容
がある時点の状態から書き換えられると、書き換えられ
た情報は、元の情報に対して、異なる情報ではあるが、
内容の上で関連がある情報として扱う。具体的には、書
き換えられた後の情報の配付履歴情報は、書き換えられ
る前の配付履歴情報を含む。これにより、その情報の内
容が流通の過程で変更されたとしても、誰がその情報や
その情報が変更される前の情報を発送し、また受け取っ
たかがわかるようになる。
【0061】図12は、本発明の情報処理装置の第2の
実施の形態を示す構成図である。図中、図1と同様の部
分には同じ符号を付して説明を省略する。17は修正履
歴書き込み部である。この第2の実施の形態における情
報媒介装置1の構成は、図12に示す通り、修正履歴書
き込み部17が追加されている。
【0062】情報処理部12では、情報本体の参照と変
更を実行することができる。情報本体の内容が変更され
ると、情報処理部12は、変更後の情報本体に対して、
情報ラベル部を付ける。その情報ラベル部の中では、情
報の名前は元の情報と異なる。配付履歴情報について
は、元の情報の配付履歴情報をコピーする。
【0063】情報処理部12で情報本体の内容が変更さ
れると、変更された情報の内容は、一旦、修正履歴書き
込み部17へ伝達される。情報処理部12は、修正履歴
書き込み部17から、配付履歴情報が変更された情報を
受け取り、その情報を情報保持部11に伝達する。変更
された情報本体とそれに付随する情報ラベル部は、情報
保持部11に格納される。
【0064】修正履歴書き込み部17は、情報処理部1
2から、情報を受け取る。また、装置ラベル部14か
ら、装置識別子を読み出す。情報ラベル部の配付履歴情
報の末尾に、その情報媒介装置1における情報本体の内
容の変更の履歴である編集履歴がなければ、配付履歴情
報に、情報の内容を変更したということと、変更した装
置の識別子の組を追加する。修正時刻を記録しておくこ
ともできる。この処理の後で、情報を情報処理部12へ
伝達する。
【0065】追跡結果表示部16において、配付履歴情
報を表示する際には、発送や受取の履歴に加えて、変更
の履歴も表示することができる。
【0066】図13は、本発明の情報処理装置の第2の
実施の形態における情報の配付履歴情報の一例の説明図
である。情報本体の内容が、ある時点の状態から書き換
えられると、書き換えられた情報は、元の情報とは異な
る情報ではあるが、内容の上で関連がある情報として扱
う。つまり、この実施の形態では、書き換えられる前の
情報は削除されるのではなく、書き換えられた情報とは
独立に存在する。新しい情報本体に対してつけられる新
しい情報ラベル部では、情報の名前は元の情報とは異な
るが、配付履歴情報は元の情報の全ての履歴情報を含
む。
【0067】この実施の形態では、配付履歴情報の構成
は、履歴種別として「発送」と「受取」だけでなく「編
集」が加わる。「編集」は、情報本体の内容が変更され
たことを表わす。編集に関する履歴情報は、履歴種別
(「編集」)と装置識別子から構成される。この例では
時刻は含まれていない。編集を表わす履歴情報は、変更
された情報本体が情報保持部11に格納される時に、情
報ラベル部の配付履歴情報に追加される。ただし、1つ
の装置において、2回以上情報本体の内容を変更したと
きには、2回目以降は情報本体が情報保持部11に格納
されるときに配付履歴情報に履歴を書き込まない。
【0068】例えば、情報媒介装置Aで情報が作成さ
れ、その情報が情報媒介装置Bを介して情報媒介装置C
に配付され、情報媒介装置Cで情報が修正され、さらに
別の情報媒介装置へ配付されたとする。この場合、情報
中の配付履歴情報としては、例えば、 modified by A; sent by A at T1; received by B at T2; sent by B at T3; received by C at T4; modified by C; sent by C at T5; というような発送/受取/編集の履歴が記録される。こ
こで、「modified」は、情報本体の内容が変更
されたことを表わす。他の表記法は、第1の実施の形態
と同じである。
【0069】配付履歴情報は、バイナリデータとして記
録することができる。図13に示した例は、上述の配付
履歴情報をバイナリデータとして記録した場合の例を示
している。履歴種別として、発送、受取の他に編集の履
歴を表わすために、履歴種別に2ビットを割当て、0,
1,2で示している。この例において、編集の履歴で
は、時刻は記録していない。図13においては、各行が
それぞれの履歴に対応する。例えば、1行目は「編集」
の履歴であり、装置識別子“898345”を有する情
報媒介装置において編集されたことを示している。
【0070】次に、本発明の情報処理装置の第2の実施
の形態における動作を説明する。情報伝達及び追跡結果
の表示の動作は、上述の第1の実施の形態と同じである
ので、ここでは省略する。図14は、本発明の情報処理
装置の第2の実施の形態における情報の格納時の動作の
一例を示すフローチャートである。図14では、動作の
フローチャートとともに、配付履歴情報の内容の変化も
示している。図14の配付履歴情報の説明において、下
線部はそのステップで新たに追加される履歴を表わす。
以下では、情報本体の内容が変更された情報を、変更情
報と呼ぶ。
【0071】初期状態として、情報の配付履歴情報の末
尾には、 received by A at T0; という受取の履歴が記録されているものとする。情報処
理部12においてこの情報の情報本体の変更を行なった
後で、この情報を情報保持部11へ格納するように指示
されたものとする。S61において、情報処理部12は
修正履歴書き込み部17へ変更された情報本体と情報ラ
ベル部を伝達する。
【0072】S62において、修正履歴書き込み部17
は、情報処理部12から変更情報を受け取る。また、装
置ラベル部14から、装置識別子を読み出す。受け取っ
た変更情報の情報ラベル部の中の配付履歴情報の中に、
その情報媒介装置における変更履歴がなければ、配付履
歴情報に、履歴種別として変更したということと装置識
別子とからなる編集履歴を追加する。図14に示した例
では、情報媒介装置Aにおいて修正がなされた場合を示
しており、 modified by A; という編集履歴が配付履歴情報に追加されている。そし
て、編集履歴が新たに書き込まれた変更情報を情報処理
部12に伝達する。
【0073】S63において、情報処理部12は、修正
履歴書き込み部17から、配付履歴情報が修正された変
更情報を受け取り、その情報を情報保持部11へ伝達す
る。情報保持部11は、情報処理部12から配付履歴情
報が修正された変更情報を受け取り、格納する。
【0074】図15、図16は、本発明の情報処理装置
の第2の実施の形態における追跡結果表示部による表示
例の説明図である。追跡結果表示部16では、第1の実
施の形態のように配付履歴を解析し、例えば、配付経路
を表示する以外に、編集の履歴も解析することによっ
て、情報の変更の過程なども解析することができる。配
付経路とともに変更の過程を表示する場合には、例え
ば、図15に示すように、編集を行なった情報媒介装置
を示すノードの近傍に「編集あり」の表示を行なうこと
ができる。あるいは、図16に示すような表形式の表示
では、編集の履歴を加えて表示することができる。さら
に、編集の履歴のみを図15や図16に示すような表示
形態で表示することも可能である。配付経路のみの表示
を含め、これらの表示形態を選択的に構成することも可
能である。
【0075】上述の第2の実施の形態では、情報本体の
内容が変更されたことについて、「編集」という1種類
の履歴情報で記録している。しかしこれに限らず、例え
ば、別の情報媒介装置から受け取った情報の本体の内容
を変更したのか、あるいは、別の情報媒介装置から受け
取ったのではない情報の本体の内容を変更したのかを、
区別してもよい。例えば、「編集」の代わりに、その情
報媒介装置において全く新しく情報本体の内容を作成し
た場合を「新規作成」と呼び、他の情報媒介装置から受
け取った情報の情報本体の内容を変更した場合を「追
加」と呼ぶことにしてもよい。この場合は、修正履歴書
き込み部17が配付履歴情報に履歴を追加するときに、
配付履歴情報に既に受取に関する履歴情報が書かれてい
るか否かを判別する必要がある。配付履歴情報に受取に
関する履歴が書かれているならば「追加」の履歴を書き
込み、書かれていないならば「新規作成」の履歴を書き
込むように構成すればよい。
【0076】また、上述の第2の実施の形態では、情報
本体の内容が変更されたことについて、1つの情報媒介
装置で複数回の変更処理がなされたときでも、変更の履
歴は1つにまとめている。しかし、1つの情報媒介装置
で複数回の変更処理があったときに、それらを全て配付
履歴情報に記録してもよい。
【0077】さらに、修正履歴書き込み部17内に時計
を保持させ、編集の履歴にも履歴種別(「編集」)と装
置識別子に加えて、処理が終了した時刻を記録してもよ
い。その場合、この実施の形態では、1つの装置で複数
回の変更処理があったときでも、変更の履歴は1つにま
とめているので、履歴に残す時刻として、最初の変更処
理の終了時刻、最後の処理の変更処理の終了時刻、等を
単独または組み合せて使用すればよい。変更の履歴を1
つにまとめない場合には、そのまま時刻を記録すればよ
い。
【0078】次に、本発明の情報処理装置の第3の実施
の形態について説明する。上述の第2の実施の形態で
は、情報の変更と配付の履歴を情報の中の配付履歴情報
に記録した。第3の実施の形態では、情報を一意に識別
する情報識別子を情報ラベル部で保持することにより、
情報の変更の履歴として変更後の情報の情報識別子も配
付履歴情報に記録する。これにより、情報の内容が変更
された後で、変更前の情報本体の内容を知りたいとき
に、配付履歴情報に記録されている情報識別子をもとに
検索することができる。情報標識とは、情報を一意に識
別できるものであってもよいし、装置の名前と情報の名
前の組み合わせなどでもよい。
【0079】図17は、本発明の情報処理装置の第3の
実施の形態を示す構成図、図18は、同じく情報の構成
の一例の説明図である。図中、図1、図12と同様の部
分には同じ符号を付して説明を省略する。18は情報識
別子変更部である。図18に示すように、情報の情報ラ
ベル部には、情報の名前と配付履歴情報に加えて、情報
識別子が保持される。情報識別子は、全ての情報媒介装
置1が保持する情報を一意に識別する。情報識別子は、
情報本体が最初に作られたとき、又は情報本体の内容が
変更されたときに、情報媒介装置1の情報識別子変更部
18により決定される。配付履歴情報の構成は、履歴種
別(発送又は受取又は編集)と、その行為を行なった情
報媒介装置の装置識別子と、その行為を行なった時刻の
組である。ただし、変更を表わす履歴情報は、変更後の
情報の情報識別子を含む。
【0080】情報処理部12で情報本体の内容が変更さ
れると、変更された情報の内容は、情報識別子変更部1
8へ伝達される。そして、情報処理部12は、修正履歴
書き込み部17から、配付履歴情報が変更された情報を
受け取り、その情報を情報保持部11に伝達する。
【0081】情報識別子変更部18は、情報処理部12
から情報本体の内容が変更された情報を受け取る。そし
て、その情報に付与する情報識別子を決定し、その情報
の情報ラベル部に書き込み、古い情報識別子を削除す
る。情報識別子が新たに書き込まれた情報を、修正履歴
書き込み部17に伝達する。
【0082】情報識別子は、例えば、装置識別子と、そ
の情報媒介装置が情報識別子を発行する対象となる全て
の情報を識別する値(以下、装置内識別子という)を連
結することにより決定することができる。例えば、情報
媒介装置は、装置内識別子を0から1、2、・・・と昇
順で割当てることにし、割当て済の値の最大値をカウン
タにより記憶しておく。情報識別子が新たに割当てられ
ると、カウンタの値を1ずつ増やす。装置識別子がA、
装置内識別子が123であるとき、情報識別子はA12
3とすることができる。
【0083】修正履歴書き込み部17は、情報が伝達さ
れると、配付履歴情報に新しい情報識別子と、情報の内
容を変更したということと、変更した装置の識別子と、
時刻の組を追加する。上述の第2の実施の形態では、情
報ラベル部の配付履歴情報の中に、その装置における編
集の履歴が存在するか否かを判別していたが、この実施
の形態ではその判別を行なわない。この処理の後で、情
報を情報処理部12へ伝達する。修正履歴書き込み部1
7は、時計を保持し、配付履歴情報に書き込む時刻は、
その時計により決まる。
【0084】追跡結果表示部16は、配付履歴情報を表
示する際に、情報の情報識別子も表示するように構成す
ることができる。
【0085】次に本発明の情報処理装置の第3の実施の
形態における動作の一例を説明する。情報伝達及び追跡
結果の表示の動作は第2の実施の形態と同じであるの
で、ここでは省略する。図19は、本発明の情報処理装
置の第3の実施の形態における変更された情報の保存の
動作の一例を示すフローチャートである。図19では、
その動作の一例を示すとともに、配付履歴情報の内容の
変化を示している。図19の配付履歴情報の説明におい
て、下線部はそのステップで新たに追加される履歴情報
を表わす。以下では、情報本体の内容が変更された情報
を、変更情報と呼ぶ。
【0086】初期状態において、情報の配付履歴情報の
末尾には、 received by A at T0; という配付履歴が記録されているものとする。この状態
で情報処理部12において情報本体の変更が終了する
と、S71において、情報処理部12は、情報識別子変
更部18へ変更された情報本体と情報ラベル部を伝達す
る。
【0087】S72において、情報識別子変更部18
は、変更された情報本体と情報ラベル部を受け取る。新
たな情報識別子を決定し、受け取った情報の情報ラベル
部に新たな情報識別子を書き込み、古い情報識別子を削
除する。
【0088】S73において、情報識別子変更部18
は、情報本体と情報ラベル部を修正履歴書き込み部17
に伝達する。
【0089】S74において、修正履歴書き込み部17
は、情報識別子変更部18から変更情報を受け取る。ま
た、装置ラベル部14から装置識別子を読み出す。受け
取った変更情報の情報ラベル部の中の配付履歴情報の中
に、履歴種別として変更したということと、装置識別子
と、情報識別子と時刻からなる履歴情報を追加する。図
19に示した例では、 modified by A at T1,new I
D= a001; という編集の履歴が記録されている。ここで、Aは装置
識別子、a001は情報識別子、T1は時刻である。修
正履歴書き込み部17は、履歴情報が新たに書き込まれ
た変更情報を、情報処理部12に伝達する。
【0090】S75において、情報処理部12は、修正
履歴書き込み部17から配付履歴情報が修正された変更
情報を受け取り、その変更情報を情報保持部11へ伝達
する。情報保持部11は、情報処理部12から配付履歴
情報が修正された変更情報を受け取り、格納する。
【0091】このような処理によって記録される配付履
歴情報の一例を示す。例えば、情報識別子がa000で
ある情報を情報媒介装置Aにおいて2度修正し、情報媒
介装置Bを介して情報媒介装置Cへ送る。情報媒介装置
Cでは、送られてきた情報に対して修正を加えた場合を
考える。その場合、情報媒介装置Cにおける修正後の情
報を情報保持部11に格納すると、その情報中の配付履
歴情報には、例えば、 modified by A at T0’,new ID= a001; modified by A at T0”,new ID= a007; sent by A at T1; received by B at T2; sent by B at T3; received by C at T4; modified by C at T4’,new ID= c011; のように履歴が記録される。ここで、「modifie
d」という語を含む行の末尾にある、‘new ID
=’より後の文字列は、内容が変更された状態の情報の
情報識別子を表わす。
【0092】図20は、本発明の情報処理装置の第3の
実施の形態における配付履歴情報の一例の説明図であ
る。配付履歴情報は、上述のように表記することもでき
るが、実際には図20に示すようにバイナリデータとし
て記録される。この第3の実施の形態では、上述の第2
の実施の形態の場合と比べて、対象情報識別子のフィー
ルドが加わっている。このフィールドには、情報識別子
変更部18で生成される情報識別子が記録される。図2
0に示した配付履歴情報は、1行が1つの配付履歴情報
に対応している。例えば、1行目は、装置識別子“89
8345”を有する情報媒介装置において、内容が変更
されて、新たな情報識別子“898345−176”が
付与されたことを示している。この例では、編集履歴に
時刻表示がないが、上述のように、時刻も記録するよう
に構成してもよい。
【0093】図21と図22は、本発明の情報処理装置
の第3の実施の形態における追跡結果表示部による表示
例の説明図である。追跡結果表示部16は、情報の配付
履歴情報に記録されている対象情報識別子をも表示する
ことができる。例えば、図21に示した例では、発送お
よび受取を表わす矢印の上に、伝達された情報の情報識
別子を示し、情報媒介装置を表わす円の上に、その情報
媒介装置で受け取った情報の情報識別子と、その情報媒
介装置で本体の内容が変更された情報の情報識別子を示
した。その情報媒介装置で本体の内容が変更された情報
の場合は、情報識別子の後ろに変更された時刻を示して
いる。
【0094】また、図22に示した例では、情報識別子
の欄を新たに設け、各履歴における情報識別子を表示し
ている。発送および受取の履歴では、新たな情報識別子
は生成されず、直前の履歴と同じ情報識別子を有してい
る情報が発送され、あるいは受け取られたものと解釈で
きるので、図22では、発送および受取の履歴の情報識
別子の欄には「同上」と表示している。
【0095】上述の第3の実施の形態では、情報の配付
履歴情報には、修正した情報の情報保持部11への格納
の際に、情報識別子変更部18で決定した新たな情報識
別子を記録するように構成している。しかし、これに限
らず、例えば、古い情報識別子をold IDとして記
録してもよい。
【0096】また、情報本体の修正後、情報の情報ラベ
ル部中の名前を変更して情報保持部11へ格納する場合
もある。この場合には、新たな情報を生成した場合と同
様に、配付履歴情報をクリアするか、あるいは、修正時
と同様に配付履歴情報をコピーしてそのまま保持するこ
とができる。そのまま配付履歴情報をコピーして保持す
る場合には、配付履歴情報に修正前の情報の名前を記録
しておき、例えば、図21や図22のように表示する際
に、情報識別子に代えて情報の名前を表示するように構
成することも可能である。
【0097】次に、本発明の情報処理装置の第4の実施
の形態について説明する。上述の第3の実施の形態で
は、情報を識別するために、情報媒介装置1においてそ
れぞれの情報に対して情報識別子を付与し、その情報識
別子を情報ラベル部が保持していた。ところで、情報を
識別するためには、情報識別子を保持するという方法以
外にも、情報本体の内容を用いて情報を識別する方法も
ある。この第4の実施の形態では、その方法を用いた場
合について説明する。
【0098】図23は、本発明の情報処理装置の第4の
実施の形態を示す構成図である。図中、図1、図12、
図17と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。19は情報識別子計算部である。この実施の形態に
おける情報の情報ラベル部には、情報の名前と配付履歴
情報が保持されており、上述の図2に示した構成と同様
である。
【0099】情報処理部12で情報本体の内容が変更さ
れると、変更された情報の内容は、修正履歴書き込み部
17へ伝達される。修正履歴書き込み部17は、情報処
理部12から情報の内容を受け取る。受け取った情報本
体の内容を情報識別子計算部19へ送り、情報識別子計
算部19から情報識別子を受け取る。そして、配付履歴
情報に、新しい情報識別子と、情報の内容を変更したと
いうことと、変更した装置の識別子と、時刻の組を追加
する。この処理の後で、情報を情報処理部12へ伝達す
る。修正履歴書き込み部17は時計を保持し、配付履歴
情報に書き込む時刻はその時計により決まる。
【0100】情報識別子計算部19は、情報本体の内容
から情報識別子を計算するための一方向性ハッシュ関数
を保持する。情報識別子計算部19は、修正履歴書き込
み部17から情報本体の内容が変更された情報を受け取
ると、その情報本体の内容をもとにハッシュ関数を使っ
てその情報の情報識別子を新たに生成し、その情報識別
子を修正履歴書き込み部17に伝達する。
【0101】一方向性ハッシュ関数は、任意長のビット
列をある長さのビット列に変換する関数である。しか
も、入力するビット列が異なれば出力値が同じになるこ
とは非常に少ないという性質を持つ。一方向性ハッシュ
関数は、暗号理論で多く用いられるが、データをある長
さに圧縮してしかも入力データが異なれば出力値が異な
るという性質は、この実施の形態における情報の識別に
用いることができる。例えば、岡本栄司著,「暗号理論
入門」,共立出版株式会社,1993年,pp.138
−140には、具体的な一方向性ハッシュ関数の例が説
明されている。SHA(secure hash al
gorithm)は、同書によれば、アメリカ商務省標
準局(NIS)が示した一方向性ハッシュ関数の標準案
である。このSHAでは、任意の長さ(264ビット未
満)のメッセージ(伝達したい情報)に対して、160
ビットをハッシュ値として出力する。同書では、SHA
によるハッシュ化の例として、a,b,cのASCII
コード 01100001 01100010 0110001
1 からなるメッセージのSHA出力は、32ビットからな
るワード単位では、 0164B8A9 14CD2A5E 74C4F7F
F 082C4D97 F1EDF880 となると述べられている。
【0102】SHAのアルゴリズムは、同書に詳述され
ているが、主に次の3つのステップから構成される。 (1)メッセージをある長さごとに分割するステップ (2)分割されたメッセージごとに、排他的論理和やビ
ットシフト等を組み合せた演算を行なうステップ (3)全ての分割メッセージに対するステップ(2)の
演算結果をもとにハッシュ値を出力するステップ
【0103】このようなハッシュ関数を用いることによ
って得られた情報識別子により、各情報を一意的に表現
することができるようになる。このようにして、情報に
情報識別子を付加しなくても、各情報を識別することが
可能となる。
【0104】次に、本発明の情報処理装置の第4の実施
の形態における動作の一例を説明する。情報伝達及び追
跡結果の表示の動作は、上述の第2の実施の形態と同じ
であるので、ここでは省略する。図24は、本発明の情
報処理装置の第4の実施の形態における変更された情報
の保存の動作の一例を示すフローチャートである。図2
4には、その動作の一例を示すフローチャートととも
に、配付履歴情報の内容の変化を示している。図24の
配付履歴情報の説明において、下線部はそのステップで
新たに追加される履歴情報を表わす。以下の説明では、
情報本体の内容が変更された情報を、変更情報と呼ぶ。
【0105】S81において、情報処理部12で情報本
体の変更が終了すると、情報処理部12は、修正履歴書
き込み部17へ変更された情報本体と情報ラベル部を伝
達する。S82において、修正履歴書き込み部17は、
情報処理部12から変更情報を受け取る。そして、情報
識別子計算部19へ変更された情報の本体を伝達する。
S83において、情報識別子計算部19は、変更された
情報本体を受け取る。そして、情報識別子を計算し、計
算した情報識別子を修正履歴書き込み部17へ伝達す
る。S84において、修正履歴書き込み部17は、情報
識別子計算部19から情報識別子を受け取る。また、装
置ラベル部14から装置識別子を読み出す。受け取った
情報の情報ラベル部の中の配付履歴情報の中に、履歴種
別として変更したということと、装置識別子と、情報識
別子と時刻からなる履歴情報を追加する。修正履歴書き
込み部17は、配付履歴情報が新たに書き込まれた変更
情報を情報処理部12に伝達する。S85において、情
報処理部12は、修正履歴書き込み部17から配付履歴
情報が修正された変更情報を受け取り、その変更情報を
情報保持部11へ伝達する。情報保持部11は、情報処
理部12から配付履歴情報が修正された変更情報を受け
取り、格納する。
【0106】図24に示した例では、初期状態として情
報の配付履歴情報の末尾に received by A at T0; なる受取の履歴が記録されているとき、その情報の情報
本体を修正し、情報保持部11に格納しようとする。こ
の場合、図24に示すように、修正された情報本体が情
報識別子計算部19に送られ、新たな情報識別子が計算
される。新たな情報識別子を‘a007’とすると、S
84において、その右側に示すように、 modified by A at T0,new I
D= a007; という修正の履歴が情報の配付履歴情報に追加される。
【0107】次に、本発明の情報処理装置の第5の実施
の形態について説明する。この第5の実施の形態では、
装置識別子の代わりにユーザ識別子を用いた場合につい
て説明する。これまでの各実施の形態では、各情報媒介
装置には装置識別子が保持され、装置識別子を元に追跡
が行なわれていた。しかし、通常、一台のワークステー
ションを複数のユーザによって利用しており、装置識別
子による追跡では、実際には誰によって情報の配付が行
なわれたのかを特定することができない。そこで、この
実施の形態ではユーザ識別子を元にした追跡を行なう構
成について説明する。
【0108】図25は、本発明の情報処理装置の第5の
実施の形態を示す構成図である。図中、図1と同様の部
分には同じ符号を付して説明を省略する。20はユーザ
認証部、21は複写履歴書き込み部である。
【0109】この実施の形態における情報媒介装置1で
は、装置識別子を有する装置ラベル部14の代わりに、
ユーザ認証部20がある。ユーザ認証部20は、ユーザ
と対話的に認証を行ない、認証が成功すると、そのユー
ザのユーザ識別子を内部に保持する。ユーザの認証方式
は、従来から用いられている技術、例えば、パスワード
やIDカードなどによるものでよい。ユーザ認証部20
は、同時に複数のユーザが情報媒介装置を利用する場合
もあるため、複数のユーザ識別子を保持する。例えば、
ユーザU1とユーザU2が同時に同じ情報媒介装置1を
使用している時は、ユーザ認証部20はU1とU2の両
方のユーザ識別子を保持する。ユーザ識別子の実体は、
これまで述べてきたような装置識別子と同様の形態で構
わない。
【0110】情報処理部12において、ユーザは、自分
が保持する情報を別のユーザへ複写により伝達すること
ができる。このときの情報処理部12の動作は、伝達先
であるユーザがその情報媒介装置を利用しているか、そ
れとも別の情報媒介装置を利用しているかにより異な
る。
【0111】伝達先であるユーザがその情報媒介装置を
利用しているならば、伝達される情報はその情報媒介装
置の情報保持部11に格納される。その場合、情報処理
部12は、複写された情報とともに、情報保持部11で
のその情報の格納場所の情報を、複写履歴書き込み部2
1へ伝達する。そして、複写履歴書き込み部21から配
付履歴情報が変更された情報を受け取り、その情報を情
報保持部11に伝達する。
【0112】伝達先であるユーザが別の情報媒介装置を
利用しているならば、伝達される情報は、その情報媒介
装置の情報配付部13を経由して、伝達先のユーザが使
用している情報媒介装置へ配付される。その場合、情報
処理部12は、複写された情報を情報保持部11へ伝達
し、さらに情報を情報配付部13に伝達するように情報
保持部11に指示する。
【0113】配付履歴書き込み部15は、配付履歴情報
に情報の発送および受取の履歴を記録する際に、装置識
別子の代わりにユーザ識別子を用いる。情報の発送の履
歴を記録するときは、ユーザ認証部20に対して、情報
を発送するプロセスを起動したユーザのユーザ識別子を
問い合わせ、そのユーザ識別子を配付履歴情報に書き込
む。情報の受取の履歴を記録するときは、情報が情報保
持部11の中で格納される格納場所の所有者であるユー
ザを情報配付部13に問い合わせ、そのユーザのユーザ
識別子を配付履歴情報に書き込む。
【0114】複写履歴書き込み部21は、情報処理部1
2から、情報とその情報の格納場所を受け取る。また、
ユーザ認証部20から、情報を発送するプロセスを起動
したユーザのユーザ識別子を検索する。そして、受け取
った情報の情報ラベル部の配付履歴情報の中に、情報が
発送されたということと発送元(複写元)のユーザ識別
子と時刻の組を追加する。続いて、情報が受け取られた
ということと受取先(複写先)のユーザ識別子と時刻の
組を追加する。この処理の後で、情報を情報処理部12
へ伝達する。なお、発送元のユーザ識別子は、複写のプ
ロセスを起動したユーザとして特定することができる。
また、受取先のユーザ識別子は、複写先の格納場所の所
有者のユーザとして特定することができる。現在の時刻
は、複写履歴書き込み部21が保持する時計により決ま
る。
【0115】次に、本発明の情報処理装置の第5の実施
の形態における動作の一例について説明する。追跡結果
の表示の動作は、上述の第1の実施の形態と同じであ
る。また、配付元のユーザと配付先のユーザが異なる情
報媒介装置を利用しているときの情報伝達の動作は、装
置識別子の代わりにユーザ識別子を配付履歴情報に記録
すること以外は第1の実施の形態と同じである。これら
の動作については説明を省略する。
【0116】図26は、本発明の情報処理装置の第5の
実施の形態において配付元のユーザと配付先のユーザが
同じ情報媒介装置を利用しているときの情報伝達の動作
の一例を示すフローチャートである。図26では、動作
の一例を示すフローチャートとともに、配付履歴情報の
内容の変化を示している。図26の配付履歴情報の説明
において、下線部はそのステップで新たに追加される履
歴情報を表わす。以下では、伝達される情報を、伝達情
報と呼ぶ。
【0117】S91において、情報処理部12は、複写
履歴書き込み部21へ、伝達情報とその伝達情報の情報
保持部11における格納場所に関する情報を伝達する。
S92において、複写履歴書き込み部21は、情報処理
部12から伝達情報とその伝達情報の情報保持部11に
おける格納場所に関する情報を受け取る。また、ユーザ
認証部20から、情報を伝達するプロセスを起動したユ
ーザのユーザ識別子を検索する。受け取った情報の情報
ラベル部の中の配付履歴情報に、履歴種別として発送し
たということと、ユーザ識別子と、時刻とからなる配付
履歴情報を追加する。S93において、複写履歴書き込
み部21は、配付履歴情報に、履歴種別として受け取っ
たということと、伝達情報の格納場所の所有者であるユ
ーザのユーザ識別子と、時刻とからなる配付履歴情報を
追加する。そして、配付履歴情報が新たに書き込まれた
伝達情報を、情報処理部12に伝達する。S94におい
て、情報処理部12は、複写履歴書き込み部21から配
付履歴情報が変更された伝達情報を受け取り、その情報
を情報保持部11へ伝達する。情報保持部11は、情報
処理部12から配付履歴情報が変更された伝達情報を受
け取り、格納する。
【0118】図26に示した配付履歴情報の変化の例
は、同じ情報媒介装置を使用しているユーザU1からユ
ーザU2へ情報を伝達する場合を示している。初期状態
として、情報の配付履歴情報の末尾には、 received by U1 at T0; という受取の履歴が記録されている。ここで、ユーザU
1がユーザU2に対する情報の伝達を指示すると、複写
履歴書き込み部21は、ユーザ認証部20からユーザ識
別子U1を得て、受け取った情報の情報ラベル部の中の
配付履歴情報に、 sent by U1 at T1; という履歴を追加する。さらに、配付先のユーザ識別子
U2を得て、配付履歴情報に、 received by U2 at T2; という履歴を追加する。このようにして、情報中の配付
履歴情報には、情報媒介装置間での情報の配付と同様
に、ユーザ間での情報の発送および受取の履歴が記録さ
れることになる。
【0119】さらに、ユーザU1からユーザU2を介し
てユーザU3に情報が配付された場合には、 sent by U1 at T1; received by U2 at T2; sent by U2 at T3; received by U3 at T4; sent by U3 at T5; のような発送および受取の履歴が情報中の配付履歴情報
として記録される。この例において、U1,U2,U3
は、情報を発送又は受け取ったユーザの識別子である。
【0120】図27は、本発明の情報処理装置の第5の
実施の形態における配付履歴情報の一例の説明図であ
る。配付履歴情報は、上記のように文字列として記録し
てもよいが、図27に示すようなバイナリデータとして
記録してもよい。この表の一行が一つの配付履歴を表わ
す。例えば、一番上の行の情報は「“23076”とい
うユーザ識別子を持ったユーザが1995年3月10日
12時9分4秒41にこの情報を送った」ということを
意味する。
【0121】図28、図29は、本発明の情報処理装置
の第5の実施の形態における追跡結果表示部の表示例の
説明図である。上述のようにユーザ識別子を用いて配付
履歴情報の記録を行なった場合、追跡結果表示部16
は、第1の実施の形態における装置識別子の表示に代え
てユーザ識別子を表示する。図28に示した表示例は、
図9に示した表示例に対応するものであり、円内に表示
していた装置識別子の代わりにユーザ識別子を表示して
いる。また、図29に示した表示例は図10に示した表
示例に対応するものであり、装置識別子の欄に代えてユ
ーザ識別子の欄を設けている。もちろん、他の表示形態
で表示を行なってもよい。
【0122】上述の第5の実施の形態においては、装置
識別子の代わりにユーザ識別子を配付履歴情報に記録し
たが、これに限らず、ユーザ識別子とともに装置識別子
も配付履歴情報に記録するように構成してもよい。
【0123】この第5の実施の形態においても、上述の
第1の実施の形態と同様の変形が可能である。また、上
述の第2ないし第4の実施の形態のように、編集の履歴
を含めたり、変更時に情報識別子を記憶させたり、ある
いは情報識別子を計算させる等の変形が可能である。ま
た、上述の第2ないし第4の実施の形態における各種の
変形も可能である。
【0124】次に、本発明の情報処理装置の第6の実施
の形態について説明する。この第6の実施の形態では、
上述の各実施の形態のように単体の情報についての配付
経路を表示するのではなく、装置上に存在するあるまと
まった単位の情報群を取りまとめた「流通経路の集計結
果」を表示する。これによって、ある時点で装置上に存
在する情報群が、主にどのような経路を通って手元に届
いているのかを知ることができるようにしたものであ
る。
【0125】この第6の実施の形態を用いることで、利
用者は視覚的に表示された集計結果によって、自分の手
元に届く情報がどのような配付経路をたどって来たもの
であるかを一目で把握することが可能になる。従って、
手元の情報がどのような経路をたどって手元に届いてい
るのか、手元に届くまでにどれくらいの時間を要してい
るのか、どこで滞っているのか、などを知ることができ
る。それによって、ある箇所で必要以上に情報が滞って
いたり、あるいはある箇所との流通量が非常に多いとい
う場合には、それに対して何らかの対策を打つことの手
助けとなる。あるいは、ある特定の種類の情報(例え
ば、連絡書など)についてのみ、その配付経路を調べる
ことで、情報の種類と配付経路との関係を調べたりする
ことも可能になる。
【0126】図30は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態を示す構成図である。図中、図1と同様の部
分には同じ符号を付して説明を省略する。22は経路情
報集計部、23は流通経路表示部である。この第6の実
施の形態では、上述の第1の実施の形態における追跡結
果表示部16に代えて、経路情報集計部22と流通経路
表示部23を追加している。
【0127】経路情報集計部22は情報保持部11に格
納されている複数の情報の配付履歴を集め、それを集計
する役割を持つ。集計を開始する旨の指示はユーザから
与えられる。その際、集計を行なう情報の範囲を指定す
ることも可能である。流通経路表示部23は、経路情報
集計部22によって集計された集計結果をユーザに見え
るように可視化処理を行なう。
【0128】図31は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態における経路情報集計部に対するユーザから
の指定の一例の説明図である。図31に示した例では、
ユーザは集計対象情報、集計モード、表示形式の3つに
ついて指定することができる。
【0129】「集計対象情報」のフィールドには、集計
対象としたい情報を指定する。この例の場合は“/ho
me/KS/Documents”というディレクトリ
下にあるファイルすべてを集計対象とすることを意味し
ている。このようにあるディレクトリ下の情報すべて、
という以外にもファイル名の最後が“.TXT”で終わ
るようなファイル(*.TXTと記述する)や、ファイ
ルの種類が“電子メール”であるものすべて、などのよ
うな指定の仕方もある。このようなファイルの検索機能
は、例えば、Unixオペレーティングシステムでは
“find”コマンドによって容易に実現可能である。
【0130】「集計モード」のフィールドでは、配付履
歴に保持されている履歴情報のどの項目に注目して集計
するかを指定する。例えば、ある装置からある装置まで
の配付に要した平均時間を集計するのか、あるいは、あ
る装置とある装置の総流通量を集計するのか、を選択的
に指定する。図31に示した例では、前者を意味する
「時間」と、後者を意味する「流量」が指定可能であ
り、「時間」が選択されている状態を示している。
【0131】「表示形式」のフィールドは、流通情報集
計部22によって集計された、指定した集計モードの集
計結果を表示する際の表示の形態を指定する項目であ
る。例えば、図31に示す例においては、表示形式とし
て、「色」、「線種」、「線長」の三種類が用意されて
おり、「線種」が選択されている。
【0132】図32、図33は、本発明の情報処理装置
の第6の実施の形態における流通経路表示部による表示
の一例の説明図である。流通経路の集計結果は、図32
に示すように、最終的には装置をノード、配付関係をア
ークで表現した有向グラフで表現される。図32中のア
ルファベットで示されている矩形が個々の装置(装置識
別子)であり、それらを結ぶ矢線が流通関係を表現して
いる。この例では、自分の装置はハイライトされて中央
に表示されている装置Aである。図示の都合上、太枠に
よって示している。例えば、装置Hから装置Eを通って
自分の装置Aへ、あるいは装置Nから装置Kを通って装
置Aに来たという流通経路などがあることが分かる。
【0133】流通経路の集計結果を表示する際には、有
向グラフのアークの部分を、集計モードで指定した集計
情報に応じて、図31に示した表示形式のフィールドで
指定された表示形式で変化を付けて表示する。例えば、
集計モードが流量で表示形式が色の場合は、装置間の配
付量が多いところは赤系色で表示し、少ないところは青
系色で表示するといったように、配付量に応じて色を変
える。また、集計モードが時間で表示形式が線長の場合
には、時間がかかっているところはアークの長さを長く
し、時間が短いところはアークの長さを短く表現する、
というように、配付時間に応じて線長を変えて表示を行
なう。図33に示した表示例は、表示形式として線種が
選択された場合を示しており、配付に時間がかかってい
るあるいは流量が少ないところでは線を細く、時間が短
いあるいは流量が多いところでは線を太く表示した例を
示している。さらに時間がかかっていたり流量が少ない
ところでは、破線や点線等を用いてもよい。
【0134】図34ないし図37は、本発明の情報処理
装置の第6の実施の形態における経路情報集計部の動作
の一例を示すフローチャートである。S101におい
て、ユーザに指定された情報を特定し、そのリストを変
数info_listに格納する。この情報の指定は、
例えば、図31において集計対象情報のフィールドで指
定される。また、S102において、初期設定として変
数tmp_tableにNULLを格納する。変数tm
p_tableは、配付履歴から発送装置と受取装置の
組み合わせを一時的に保持する中間記述テーブルであ
る。
【0135】次のS103〜S118の処理を、指定さ
れた各情報についてそれぞれ行なう。まず、S112ま
での処理によって、連続する配付履歴を一組の履歴とし
てみなし、「発送:A、受取:B、所要時間:T1−T
0、サイズ:S」という記述に変換する。ここで、Aは
連続する先の配付履歴の装置識別子、Bは連続する後の
配付履歴の装置識別子、T1は連続する先の配付履歴の
発送時刻、T0はさらに先の配付履歴の発送時刻、Sは
その配付履歴を保持する情報本体のサイズであり、例え
ばバイト等で表現される。連続する先の配付履歴の一つ
前の配付履歴が無い場合は所要時間には「0」が代入さ
れる。この処理の意味は、装置Xから装置Yへの情報の
所要時間は、装置Xがさらに前の装置から情報を受け取
った時刻から、装置Xが発送した時刻までの時間である
と見なすということである。
【0136】S103において、変数infoに変数i
nfo_listの最初の情報を格納し、変数info
_listからその情報を取り除く。S104におい
て、変数infoによって示される情報の配付履歴を取
り出し、変数historyに格納する。また、変数i
nfoによって示される情報のサイズをsizeに格納
する。
【0137】変数infoによって示される情報のそれ
ぞれの配付履歴について、S107〜S114において
処理を行なう。その初期設定として、S105において
変数h0にNULLを格納し、S106において、変数
historyに格納されている配付履歴のうちから最
初の要素(配付履歴)を取り出し、変数h1に格納す
る。また、取り出した要素を変数historyから取
り除く。
【0138】S107において、変数historyに
格納されている配付履歴のうちから先頭の要素を変数h
2に格納し、取り出した要素を変数historyから
取り除く。S108において、変数srcに変数h1に
格納されている配付履歴の発送装置識別子を、また、変
数destに変数h2に格納されている配付履歴の発送
装置識別子をそれぞれ格納する。このとき、変数src
に格納された発送装置識別子を有する情報媒介装置が発
送側装置であり、変数destに格納された発送装置識
別子を有する情報媒介装置が受取側装置である。
【0139】S109において、変数h0がNULLか
否かを判断し、NULLでない場合にはS110におい
て変数h1に格納されている配付履歴の発送時刻から変
数h0に格納されている配付履歴の発送時刻を減算し、
変数timeに格納する。これにより、発送側装置が情
報を配付するまでに要した時間が変数timeに格納さ
れていることになる。また、変数h0がNULLの場
合、すなわち最初に配付された場合には、S111にお
いて変数timeに0を格納する。
【0140】S112において、変数srcに格納され
ている発送装置識別子、変数destに格納されている
発送装置識別子、変数timeの値、変数sizeの値
を組として1つの要素とし、変数tmp_tableに
追加する。すなわち、情報の発送側と受取側の装置識別
子と、配付までに要した時間と、配付された情報の大き
さを組にして変数tmp_tabelに格納する。
【0141】S113において、変数historyが
空か否か、すなわち1つの情報についてのすべての配付
履歴を処理したか否かを判定し、まだ未処理の配付履歴
が残っている場合には、S114において変数h0に変
数h1の内容を移し、また、変数h1に変数h2の内容
を移して、S107に戻る。
【0142】変数historyが空の場合には、さら
に「発送:B、受取:自分、所要時間:T2−T1、サ
イズ:S」という記述を追加する。T1はBの1つ前の
装置における発送時刻、T2はBの発送時刻である。S
115において変数srcに変数destの内容を移
し、新たに変数destに自分の装置を示す“me”を
格納し、自分の装置を受取側装置とする。ここで自分の
装置を明示するために自分の装置識別子を“me”と表
現したが、実際の装置識別子を用いてもよい。
【0143】また、S116において変数h2に格納さ
れている配付履歴の発送時刻から変数h1に格納されて
いる配付履歴の発送時刻を減算して変数timeに格納
する。そして、S117において、自分の装置に直接発
送した装置識別子と、自分の装置と、発送までに要した
時間と、情報量を組として変数tmp_tableに追
加する。
【0144】S118において、変数info_lis
tが空か否か、すなわちユーザが指定したすべての情報
について処理したか否かを判定し、未処理の情報が存在
すれば、それらの情報について、S103へ戻って処理
を行なう。すべての情報についての処理が終了した時点
で、変数tmp_tableに発送側装置識別子、受取
側装置識別子、発送までに要した時間、情報量の組が蓄
積されている。
【0145】S119以降の処理は、変数tmp_ta
bleに蓄積された組をもとに、各装置における発送ま
でに要した時間、および、装置間で配付された情報量の
集計を行なう。そのため、変数tmp_tableに格
納されている発送装置識別子と受取装置識別子のペアと
同じものを経路情報テーブルである変数route_t
ableから捜し出し、存在しなければ履歴数を1とし
てその他のデータはそのまま登録する。存在していた
ら、履歴数に1を加算し、経路情報テーブルの所要時
間、サイズに、対象処理データの所要時間、サイズの値
を加算する処理を行なう。
【0146】まず、S119において、各装置間の集計
情報が格納される変数route_tableをNUL
Lに初期化する。S120において、変数tmp_ta
belの最初の要素を変数tmpに格納し、変数tmp
_tableからその要素を取り除く。S121におい
て、(tmp.src,tmp.dest,*,*,
*)に一致する要素を変数route_tableから
探索する。ここで、tmp.src,tmp.dest
は、変数tmp中のフィールドを示し、変数tmpに格
納されている発送側装置識別子、受取側装置識別子、発
送までに要した時間、配付された情報量のうち、発送側
装置識別子、受取側装置識別子を示している。また、*
はワイルドカードを示し、任意のデータと一致すること
を示している。
【0147】S122において、S121における探索
が成功したか否かを判定し、(tmp.src,tm
p.dest,*,*,*)に一致する要素が変数ro
ute_table中に存在している場合には、S12
3においてその要素を取り出して変数routeに格納
する。そして、S124において変数routeのro
ute.timeにtmp.timeの値を足して新た
なroute.timeの値とし、またS125におい
てroute.sizeにtmp.sizeの値を足し
て新たなroute.sizeの値とし、さらにS12
6においてroute.nに1を足して新たなrout
e.nの値とする。このようにして変更された変数ro
uteで変数route_tableを更新する。
【0148】一方、S121における探索が成功しなか
った場合には、S127においてnに1を格納し、S1
28において、新たに(tmp.src,tmp.de
st,tmp.time,tmp.size,n)の組
を作成して、これを1つの要素として変数route_
tableに追加する。
【0149】S129において、変数tmp_tabl
eが空か否かを判定し、空ではなくまだ未処理の要素が
残っている場合には、S120へ戻り、それらの要素に
ついての処理を行なう。変数tmp_tableが空と
なった時点で、変数route_tableには、送信
側装置と受信側装置のすべての組について、配付までに
要した総時間、配付した情報の総量、配付を行なった回
数が格納されている。
【0150】S130〜S134では、経路情報テーブ
ルである変数route_table中の各データにつ
いて所要時間の平均を計算する。すなわち、所要時間を
履歴数で割った値を計算し、それを所要時間に格納す
る。
【0151】S130において、変数route_ta
bleの最初の要素を取り出して変数routeに格納
し、S131において変数route中のroute.
nの値が1か否かを判定し、1でない場合にはS132
で配付までに要した総時間route.timeの値
を、配付を行なった回数route.nで除算し、配付
までに要した平均時間を求め、新たなroute.ti
meの値として格納する。S133において、このよう
な平均時間を求める処理を、変数route_tabl
e中のすべての要素について行なったか否かを判定し、
未処理の要素が残っている場合には、S134で変数r
outeの次の要素を変数route_tableから
取り出して変数routeに格納し、S131へ戻って
処理を続ける。
【0152】変数route_table中のすべての
要素についての処理が終了した時点で、経路情報集計部
22における処理を終了する。処理が終了した時点で、
変数route_table中には、(発送側装置識別
子、受取側装置識別子、配付に要した平均時間、配付し
た情報の総量、配付を行なった回数)の5つ組が経路情
報として1つの要素となり、格納されている。経路情報
集計部22は、これを集計結果として出力する。
【0153】次に、図34〜図37において示した経路
情報集計部22の処理の一例について、具体例を用いな
がら説明する。経路情報集計部22は、各情報の情報ラ
ベル部に書き込まれた配付履歴情報を集計する。図38
は、本発明の情報処理装置の第6の実施の形態における
配付履歴情報の一例の説明図である。配付履歴情報は、
例えば、図38に示すような形で保持されている。図3
8(A)〜(C)は、それぞれ情報X〜Zに付与されて
いる配付履歴を示している。この形式は基本的に図3に
示した第1の実施の形態における配付履歴の例と同様で
あるが、発送の履歴のみで構成されている。また、図3
8に示した例はバイナリデータとして記録された場合を
示している。例えば、図38(A)中の2行目は、情報
Aは「1995年3月13日22時23分34秒89に
装置識別子800287を有する装置が発送した」とい
うことを意味する。この例では装置識別子は数字で表わ
されているが、図32,図33で示すように‘A’,
‘B’,‘C’等の文字で示したり、あるいはdog,
cat,frogなどのような文字列で表わしてもよ
い。あるいは前に述べたように配付履歴そのものをテキ
ストとして、 sent by A at T1; sent by B at T2; sent by C at T3; のように保持してもよい。この場合はT1<T2<T3
であれば、情報は「A→B→C→自分の装置」の順に流
れて、現在、自分の装置にあることを意味する。この例
では、配付履歴は発送する際に情報に付与されるので、
自分の装置中に存在する情報は自分の装置から発送され
た発送履歴は存在しない。
【0154】S101において、ユーザに指定された情
報群を特定する。ここでは図31に示したような指示が
なされたものとし、特定された情報群には、情報X、情
報Y、情報Zが含まれているものとする。これらの情報
X、情報Y、情報Zには、それぞれ図38に示す配付履
歴が付与されているものとする。
【0155】例えば、S103で変数infoが情報X
を示すデータが変数info_listから取り出され
た場合、S104で図31(A)に示す3行の配付履歴
が変数historyに格納され、情報Aのデータサイ
ズ=5167バイトが変数sizeに格納される。S1
06で図31(A)の最初の配付履歴が変数h1に、ま
たS107で図31(A)の2行目の配付履歴が変数h
2に格納される。さらに、S108で変数srcに変数
h1から発送装置識別子898345が、また、変数d
estに変数h2から発送装置識別子800287がそ
れぞれ格納される。
【0156】最初は変数h0はNULLであるので、S
111で変数timeが0となり、S112で(発送:
898345,受取:800287,所要時間:0,サ
イズ:5167)が変数tmp_tableに追加され
る。
【0157】その後、S114で変数h1の内容が変数
h0へ、変数h2の内容が変数h1へ移され、S107
で図31(A)の3行目の配付履歴が変数h2に格納さ
れる。S108で変数srcには装置識別子80028
7が、変数destには装置識別子850198がそれ
ぞれ格納される。今度は変数h0はNULLではないの
で、S110において、変数h1の時刻、すなわち図3
1(A)の2行目の時刻である19950313222
33489から、変数h0の時刻、すなわち図31
(A)の1行目の時刻である199503101209
0441を減じ、0000000310143048を
変数timeに格納する。すなわち、 所要時間=1995031322233489(199
5年3月13日22時23分34秒89) − 199
5031012090441(1995年3月10日1
2時9分4秒41) = 0000000310143
048(3日10時間14分30秒48) となり、この時間が変数timeに格納されることにな
る。S112において、(発送:800287,受取:
850198,所要時間:0000000310143
048,サイズ:5167)を変数tmp_table
に追加する。
【0158】これにより、変数historyは空とな
っているので、S115で変数srcに変数destの
値である装置識別子850198を格納し、変数des
tに自分の装置を示す“me”を格納する。S116で
変数h2の時刻、すなわち図31(A)の3行目の時刻
である1995031417500809から、変数h
1の時刻、すなわち図31(A)の2行目の時刻である
1995031322233489を減じ、00000
00019263320を変数timeに格納する。そ
して、S117で(発送:850198,受取:me,
所要時間:0000000019263320,サイ
ズ:5167)を変数tmp_tableに追加する。
【0159】図39は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態において配付履歴情報から変換された中間記
述の一例の説明図である。上述のようにして、図38
(A)に示した情報Xの配付履歴は、図39の上3行に
示したような中間記述に変換される。同様にして、図3
8(B)に示した情報Yの配付履歴は、図39の4〜6
行目に示したような中間記述に変換され、図38(C)
に示した情報Zの配付履歴は図39の下2行に示した中
間記述に変換される。S119に処理が移行する段階
で、変数tmp_tableには、図39に示した中間
記述が格納されている。
【0160】S119以降の処理に移る。S120で変
数tmp_tableの最初の要素として図39の1行
目の中間記述を取り出して変数tmpに格納する。そし
て、S121で変数tmp中の発送装置識別子8983
45と、受取装置識別子800287とから(8983
45,800287,*,*,*)に一致する要素を変
数route_tableから探索する。この時点では
変数route_tableはNULLであるので一致
する要素はない。そのため、S127で配付を行なった
回数である履歴数nを1とし、S128で(発送:89
8345,受取:800287,所要時間:0,サイ
ズ:5167,履歴数:1)を変数route_tab
leに追加する。
【0161】このようにして、図39の上から5行目ま
での中間記述については、発送装置識別子および受取装
置識別子の組が変数route_tableに存在しな
いので、S128で変数route_tableに新規
に追加されて行く。図39の6行目の中間記述におい
て、発送装置識別子850198と受取装置識別子me
の組は既に図39の3行目の中間記述の処理の際に登録
済みである。そのため、S121における探索で発見さ
れ、S123へと処理が進む。S123では、発見され
たデータを変数routeに格納し、S124で所要時
間を更新し、S125でサイズを更新し、S126で履
歴数を更新する。図39の3行目の中間記述に従って変
数route_tableに格納されているデータは、
(発送:850198,受取:me,所要時間:000
000019263320,サイズ:5167,履歴
数:1)である。このデータが変数routeに格納さ
れる。
【0162】S124における所要時間の加算は、この
データの所要時間と、図39の6行目の所要時間を加算
する。すなわち、 0000000019263320
(19時間26分33秒20)+0000000218
035983(2日18時間3分59秒83)=000
0000313303303(3日13時間30分33
秒3)となる。
【0163】S125におけるサイズの加算は、情報X
のサイズである5167バイトと、情報Yのサイズであ
る2098バイトとの和を計算し、5167+2098
=7265となる。さらに、S126において、履歴数
が1増加して2となる。これにより、新たな経路情報
(発送:850198,受取:me,所要時間:000
0000313303303,サイズ:7265,履歴
数:2)で変数route_tableを更新する。
【0164】図39の7行目の中間記述についても、発
送装置識別子898345と受取装置識別子80028
7の組は図39の1行目の中間記述の処理の際に変数r
oute_tableに登録されているので、上述のよ
うに所要時間、サイズ、履歴数の更新を行なう。この場
合、所要時間は互いに0であるので、加算値も0のまま
である。サイズは5167+10987=16154と
なり、履歴数は2となる。図39の8行目の中間記述に
ついては、発送装置識別子、受取装置識別子の組が変数
route_table内に存在しないので、S128
で新たに経路情報が登録される。
【0165】このようにして図39に示した中間記述の
それぞれについてS120〜S129の処理を行なうこ
とによって、変数route_table内に経路情報
が蓄積される。S130以降の処理で履歴数が2以上の
経路情報について、S132で所要時間を履歴数で除算
する。この例では、発送装置識別子898345、受取
装置識別子800287の経路情報と、発送装置識別子
850198、受取装置識別子meの経路情報が履歴数
が2となっている。そのため、これらの経路情報の所要
時間を2で割る。発送装置識別子898345、受取装
置識別子800287の経路情報の所要時間は0である
ので、除算後も0である。発送装置識別子85019
8、受取装置識別子meの経路情報の所要時間は、上述
のように0000000313303303(3日13
時間30分33秒3)であるから、2で割って0000
000118451651(1日18時間45分16秒
51)となる。
【0166】図40は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態において経路情報集計部から出力される経路
情報テーブルの一例の説明図である。上述のような処理
の結果、図40に示すような経路情報テーブルが変数r
oute_tableに格納される。経路情報集計部2
2は、このような経路情報テーブルを集計結果として出
力する。
【0167】次に、流通経路表示部23の処理の流れに
ついて説明する。流通経路表示部23は、経路情報集計
部22によって集計された集計結果である例えば図40
に示すような経路情報テーブルのデータを、図32や図
33に示したような人間に分かりやすい形式で図示する
という機能を持つ。
【0168】図41は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態における流通経路表示部の動作の一例を示す
フローチャートである。流通経路表示部23の基本的な
処理手順は、有向グラフの表示方法として既に確立され
ている技術があり、それを利用するだけであるので、こ
こでは簡単に処理の流れについて触れておくに留める。
【0169】S141において、経路情報集計部22か
ら渡される経路情報テーブルの最初のデータを取り出
す。S142において、取り出した経路情報中の発送装
置識別子と受取装置識別子に相当するノードが既に作成
されているか否かを調べる。存在しない場合はS143
においてノードを作成する。S144において、発送装
置識別子に相当するノードから受取装置識別子に相当す
るノードに対して矢線を引く。
【0170】S145において、ユーザから指定された
集計モードが「時間」であるか「流量」であるかを判定
し、「時間」であればS146において所要時間を変数
modifierに格納し、「流量」であればS147
においてサイズを変数modifierに格納する。
【0171】S148において、ユーザから指定された
表示形式が「線種」であれば、S149において変数m
odifierの値に応じて線の太さを決定して、それ
をS144で引いた矢線に適用する。S150におい
て、ユーザから指定された表示形式が「色」であれば、
S151において変数modifierの値に応じて線
の色を決定して、それをS144で引いた矢線に適用す
る。S152において、ユーザから指定された表示形式
が「線長」であれば、S153において変数modif
ierの値に応じて線の長さを決定して、それをS14
4で引いた矢線に適用する。長さを変更する場合にノー
ドを移動させねばならないときにはレイアウトを微調整
する。
【0172】S154において、経路情報テーブルのす
べてのデータについて処理を行なったか否かを判定し、
未処理のデータが残っている場合には、S155で次の
未処理のデータを取り出してS142へ戻り、処理を繰
り返す。経路情報テーブルのすべてのデータを処理する
と、S156においてノード同士あるいは線同士ができ
るだけ重ならないようにレイアウトを微調整し、表示処
理を終了する。
【0173】図42は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態において流通経路表示部による図40に示す
経路情報の表示例の説明図である。図42に示した例で
は、ユーザが集計モードとして「流量」を選択し、表示
形式として「線種」を指定した場合の例を示している。
この場合、図40に示した経路情報テーブル中のサイズ
のデータに基づいてアークの線種を変更する。
【0174】例えば、装置識別子800287を有する
装置から自分の装置への配付情報のサイズは、図40に
よれば10987バイトであり、全体の情報量からする
と多いので、装置識別子800287から“me”への
アークは太線で表示されている。また、装置識別子80
0287の装置から装置識別子898345の装置へ配
付された情報量は2098バイトと少ないので、細い破
線によって示されている。このような表示をユーザが参
照することによって、例えば、装置識別子800287
の装置と自分の装置との間の流通量が多いこと等を知る
ことができる。
【0175】図43は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態において流通経路表示部による図40に示す
経路情報の別の表示例の説明図である。図43に示した
例では、ユーザが集計モードとして「時間」を選択し、
表示形式として「線長」を指定した場合の例を示してい
る。この場合、図40に示した経路情報テーブル中の所
要時間のデータに基づいてアークの長さを変更する。
【0176】例えば、装置識別子800287の装置と
装置識別子898345の装置間での所要時間は図40
では0であるので、図43に示すように短いアークによ
って示される。逆に、装置識別子800287の装置か
ら自分の装置への情報の配付の所要時間は4日20時間
55分36秒89と他に比べて長いので、アークも長く
なっている。
【0177】このようにして、ある情報がどれくらい長
くその装置内に留まってから他の装置に送られたのかと
いう装置間の情報の流通の滞留度を、線の長さで表現す
ることができる。例えば、線が長いほどその装置間の情
報の流れるのに要する時間が長いということを意味して
いる。この場合の「時間」は物理的に情報が伝送される
時間を指すのではなく、ある情報がある装置に受領され
てから、別の装置に配付されるまでの時間のことを指
す。従って、その装置を主として使っている人がどれだ
けの時間を経て、他の装置に送ったのかを意味すること
になる。このような情報は、例えば、組織内の特定の経
路を通らねばならないような文書の回覧がどこで遅延し
ているのか、あるいは、同じ情報が二つの経路を通って
くる場合、どちらのほうがより早いのか、などを知ると
きに有効である。
【0178】図44は、本発明の情報処理装置の第6の
実施の形態において流通経路表示部による図40に示す
経路情報のさらに別の表示例の説明図である。これまで
の例では時間と流量は同時には表示していなかったが、
この2つはそれぞれの表示形態を変えることによって可
能である。例えば、図44に示すように流量は線種で、
時間は線長で表現することによって、同時に複数の種類
の情報が表示可能になる。図44は図42と図43を同
時に表示したものである。もちろん、表示形式として一
方に色を用いてもよい。このように複数の種類の情報に
ついてそれぞれの表示形態を変えることによって、同時
に複数の種類の情報を表示することができる。
【0179】なお、このように同時に複数の情報を表示
する際にはユーザに指定してもらう集計指示のユーザイ
ンターフェースを変更する必要がある。図45は、本発
明の情報処理装置の第6の実施の形態において複数の情
報を表示する場合の経路情報集計部に対するユーザから
の指定の一例の説明図である。図45に示した例では集
計モードごとに表示形式を指定できるようにしている。
この際、利用者の混乱を避けるため、異なる集計モード
で同じ表示形式が選択されないように処理されるとより
よい。また、一方のみを表示させる場合には、「時間」
あるいは「流量」の一方のみを選択すればよい。このと
き選択されない集計モードの表示形式は選択されないよ
うにするとよい。
【0180】上述の第6の実施の形態では、発送時の配
付履歴のみを使うように説明したが、これはもちろん受
取時の配付履歴のみを用いてもよいし、両方を用いるよ
うにしてもよい。発送時のみで実現した場合には、受取
側が情報を受け取った時刻を発送側が発送した時刻と同
じとみなしているため、物理的に装置間の伝送に要した
時間を無視していることになる。これは受取時のみの履
歴を用いた場合も同様である。しかし、発送時と受取時
の両方の配付履歴を用いると、それらを明確に分離でき
るので、物理的な伝送時間による誤差をなくすことがで
きるようになる。また、伝送時間による集計も可能とな
る。
【0181】また、流通経路の表示方法についても、こ
の第6の実施の形態では伝送の状況をアークを修飾する
ことで行なっているが、他の方法、例えばノードを修飾
したりしてもよく、例えば自分の装置との間で特に流量
の多いノードは赤く表示するなどとしてもよい。あるい
は、ある流量以下のノードあるいはアークは表示しない
ようにするなど、表示する際にユーザと対話的に表示範
囲を変えていくことによって、特徴がより際立って表示
されるようなユーザインタフェースを付加してもよい。
【0182】この第6の実施の形態においても、上述の
第1の実施の形態と同様の変形が可能である。また、上
述の第2ないし第4の実施の形態のように、編集の履歴
を含めたり、変更時に情報識別子を記憶させたり、ある
いは情報識別子を計算させる等の変形が可能である。ま
た、上述の第2ないし第4の実施の形態における各種の
変形も可能である。さらに、この第6の実施の形態にお
いて用いた装置識別子の代わりに、例えば、上述の第5
の実施の形態で示したようにユーザ識別子を配付履歴情
報に記録し、ユーザ識別子による集計を行なうように構
成することも可能である。
【0183】上述の各実施の形態では、解析結果を表示
するだけであった。この結果をどのように利用するかに
ついては任意である。例えば、解析結果を利用して自動
的にある情報を受け取った人たちに追加の情報を送るよ
うに構成することも可能である。このように表示以外の
処理を行なわせる場合には、追跡結果表示部16や流通
経路表示部23をそれぞれの処理を行なう構成部に変更
すればよい。
【0184】上述の各実施の形態では、情報配付部13
が情報を配付すると共に、配付に関する履歴を記録する
ために配付元から配付先への情報の配付を検知している
が、これに限らず、情報配付部13以外の構成部で配付
の検知を行なうようにしてもよい。例えば、情報配付部
13が情報を配付するのを他のプロセスが監視する等の
形でもよい。また、情報の編集の検知についても、情報
の配付の検知と同様に、情報処理部12以外の構成部で
編集の検知を行なうようにしてもよい。
【0185】上述の各実施の形態では、ネットワ−クで
結合されている時の情報交換を対象としていた。それ以
外に、ネットワ−クを離れた情報交換、例えば、フロッ
ピ−ディスクなどのネットワ−クを離れた情報媒体(メ
ディア)を経由して情報が配付される場合も決して少な
くない。その場合も、これまでに述べた実施の形態をほ
ぼ適用することが可能である。ただし、第1の実施の形
態で述べた、配付履歴の内容の形態の変形例のうち、次
の2つの変形例については制限が生じる。
【0186】第1の実施の形態での配付履歴の内容の形
態の変形例のうち、制限が生じる第1の例は、情報を発
送する前に、発送する装置の識別子と受け取る装置の識
別子を書き込む方式である。ネットワ−クを離れた情報
媒体を経由する場合は、情報が媒体に書き込まれる時点
では情報の受け取り手は分からないので、この変形は不
適当である。
【0187】第1の実施の形態での配付履歴の内容の形
態の変形例のうち、制限が生じる第2の例は、情報を受
け取った後で、発送した装置の識別子と受け取った装置
の識別子を書き込む方式である。ネットワ−クを離れた
情報媒体を経由する場合は、通常は、媒体には伝達する
情報を書き込むが、情報の送り手(発送する装置など)
に関する情報は書き込まない。したがって、媒体に書き
込まれた情報が受け取られる時点では、情報を受け取っ
た側は情報の送り手を知ることができない。よって、こ
の変形例はこのままでは実現できない。
【0188】この方式を実現するためには、伝達する情
報を媒体に書き込む時に、媒体か情報のいずれかに情報
の送り手に関する情報を記録する必要がある。(ただ
し、情報に記録する場合には、第1の実施の形態の記述
と同じになるので、第1の実施の形態の変形とはいえな
い。)
【0189】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、利用者は情報の配付経路等を容易に後から知
ることができる。また、配付だけでなく情報の編集の履
歴の記録も行なうことで、さらに広範な追跡が可能にな
る。本発明は、文字情報、画像、音声、プログラムな
ど、あらゆるデジタル化された情報の流通、配付に対し
て利用可能である。本発明を用いることによって、例え
ば、利用者が不正な情報を受け取ったときに、配付経路
を追跡し、不正な情報の配付者などを特定して対策を講
じることが可能になるなど、種々の用途に用いることが
できる。
【0190】また、ある情報処理装置上に存在する情報
について、配付に要した時間や配付された情報量などを
流通経路とともに視覚的に表示することによって、情報
の流通状況を把握することが可能となる。それによっ
て、利用者は流通量の多い箇所、あるいは流通が滞って
いる箇所等を知ることができ、対策を立てることが可能
になる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態を
示す構成図である。
【図2】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける情報の構成の一例の説明図である。
【図3】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける配付履歴情報の一例の説明図である。
【図4】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態を
実現するための一例を示すハードウェア構成図である。
【図5】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける情報の流れの一例の説明図である。
【図6】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける情報媒介装置の動作の一例を示すフローチャート
である。
【図7】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける履歴の記録の説明図である。
【図8】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける追跡結果表示部の動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図9】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態に
おける追跡結果表示部による表示の一例の説明図であ
る。
【図10】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態
における追跡結果表示部による表示の別の例の説明図で
ある。
【図11】 本発明の情報処理装置の第1の実施の形態
における追跡結果表示部による表示のさらに別の例の説
明図である。
【図12】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
を示す構成図である。
【図13】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における情報の配付履歴情報の一例の説明図である。
【図14】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における情報の格納時の動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図15】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における追跡結果表示部による表示例の説明図である。
【図16】 本発明の情報処理装置の第2の実施の形態
における追跡結果表示部による表示の別の例の説明図で
ある。
【図17】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
を示す構成図である。
【図18】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における情報の構成の一例の説明図である。
【図19】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における変更された情報の保存の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図20】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における配付履歴情報の一例の説明図である。
【図21】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における追跡結果表示部による表示例の説明図である。
【図22】 本発明の情報処理装置の第3の実施の形態
における追跡結果表示部による表示の別の例の説明図で
ある。
【図23】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
を示す構成図である。
【図24】 本発明の情報処理装置の第4の実施の形態
における変更された情報の保存の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図25】 本発明の情報処理装置の第5の実施の形態
を示す構成図である。
【図26】 本発明の情報処理装置の第5の実施の形態
において配付元のユーザと配付先のユーザが同じ情報媒
介装置を利用しているときの情報伝達の動作の一例を示
すフローチャートである。
【図27】 本発明の情報処理装置の第5の実施の形態
における配付履歴情報の一例の説明図である。
【図28】 本発明の情報処理装置の第5の実施の形態
における追跡結果表示部の表示例の説明図である。
【図29】 本発明の情報処理装置の第5の実施の形態
における追跡結果表示部の表示の別の例の説明図であ
る。
【図30】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
を示す構成図である。
【図31】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における経路情報集計部に対するユーザからの指定の一
例の説明図である。
【図32】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における流通経路表示部による表示の一例の説明図であ
る。
【図33】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における流通経路表示部による表示の別の例の説明図で
ある。
【図34】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における経路情報集計部の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図35】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における経路情報集計部の動作の一例を示すフローチャ
ート(続き)である。
【図36】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における経路情報集計部の動作の一例を示すフローチャ
ート(続き)である。
【図37】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における経路情報集計部の動作の一例を示すフローチャ
ート(続き)である。
【図38】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における配付履歴情報の一例の説明図である。
【図39】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において配付履歴情報から変換された中間記述の一例の
説明図である。
【図40】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における経路情報テーブルの一例の説明図である。
【図41】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
における流通経路表示部の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図42】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において流通経路表示部による図40に示す経路情報の
表示例の説明図である。
【図43】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において流通経路表示部による図40に示す経路情報の
別の表示例の説明図である。
【図44】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において流通経路表示部による図40に示す経路情報の
さらに別の表示例の説明図である。
【図45】 本発明の情報処理装置の第6の実施の形態
において複数の情報を表示する場合の経路情報集計部に
対するユーザからの指定の一例の説明図である。
【符号の説明】 1…情報媒介装置、11…情報保持部、12…情報処理
部、13…情報配付部、14…装置ラベル部、15…配
付履歴書き込み部、16…追跡結果表示部、17…修正
履歴書き込み部、18…情報識別子変更部、19…情報
識別子計算部、20…ユーザ認証部、21…複写履歴書
き込み部、22…経路情報集計部、23…流通経路表示
部、31,32…ネットワーク、33…端末装置、34
…サーバ、35…ゲートウェイ、36…CPU、37…
ディスク、38…出力装置、39…入力装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上林 憲行 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配付元から配付先への情報の配付を検知
    し、検知された配付に関する履歴を配付された前記情報
    に付加して記録し、記録された前記履歴に基づいて配付
    経路を解析することを特徴とする情報処理方法。
  2. 【請求項2】 配付元から配付先への情報の配付を検知
    する配付検知手段と、該配付検知手段により検知された
    前記情報の配付に関する履歴を配付された前記情報に付
    加して記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前
    記履歴に基づいて配付経路を解析する解析手段を具備す
    ることを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 情報に対して編集を行なう編集手段と、
    該編集手段による編集を検知する編集検知手段と、配付
    元から配付先への情報の配付を検知する配付検知手段
    と、前記編集検知手段により検知された編集に関する履
    歴を編集対象である情報に付加して記憶するとともに前
    記配付検知手段により検知された情報の配付に関する履
    歴を配付された情報に付加して記憶する記憶手段と、該
    記憶手段に情報と共に記憶されている前記編集に関する
    履歴及び前記配付に関する履歴に基づいて配付経路およ
    び情報の変更を解析する解析手段を具備することを特徴
    とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 配付された前記情報は該情報に関する標
    識である情報標識を含み、前記記憶手段は前記編集に関
    する履歴として前記情報標識を記憶することを特徴とす
    る請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 配付された前記情報に基づいて該情報に
    関する標識である情報標識を生成する情報標識生成手段
    をさらに具備し、前記記憶手段は、前記編集に関する履
    歴として前記情報標識生成手段により生成された情報標
    識を記憶することを特徴とする請求項3に記載の情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】 配付元から配付先への情報の配付を検知
    する配付検知手段と、該配付検知手段により検知された
    前記情報の配付に関する履歴として前記配付元の識別子
    または前記配付先の識別子を情報に付加して記憶する記
    憶手段と、該記憶手段に記憶されている前記履歴に基づ
    いて配付経路を解析する解析手段を具備することを特徴
    とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記配付検知手段は、配付元から情報が
    配付された際に該配付を検知することを特徴とする請求
    項2ないし6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記配付検知手段は、配付先へ情報を配
    付した際に該配付を検知することを特徴とする請求項2
    ないし6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記配付検知手段は、配付元から情報が
    配付された際及び配付先へ情報を配付した際に該配付を
    検知することを特徴とする請求項2ないし6のいずれか
    1項に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 さらに解析結果表示手段を有し、前記
    解析手段は、前記履歴に基づいて情報の全体的な流通状
    況を集計し、前記解析結果表示手段は、前記解析手段に
    よって解析された集計結果を可視化することを特徴とす
    る請求項2ないし6のいずれか1項に記載の情報処理装
    置。
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