JPH0541727B2 - - Google Patents

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JPH0541727B2
JPH0541727B2 JP59129145A JP12914584A JPH0541727B2 JP H0541727 B2 JPH0541727 B2 JP H0541727B2 JP 59129145 A JP59129145 A JP 59129145A JP 12914584 A JP12914584 A JP 12914584A JP H0541727 B2 JPH0541727 B2 JP H0541727B2
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JP
Japan
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fibers
temperature
polycarbosilane
fiber
tension
Prior art date
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JP59129145A
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JPS6112915A (ja
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Kyoto Okamura
Mitsuhiko Sato
Yoshio Hasegawa
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TOKUSHU MUKI ZAIRYO KENKYUSHO
Original Assignee
TOKUSHU MUKI ZAIRYO KENKYUSHO
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Publication date
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Priority to DE8585302856T priority patent/DE3574169D1/de
Priority to EP85302856A priority patent/EP0167230B1/en
Priority to US06/727,816 priority patent/US4650773A/en
Priority to CA000480151A priority patent/CA1239005A/en
Publication of JPS6112915A publication Critical patent/JPS6112915A/ja
Priority to US07/312,392 priority patent/US4916093A/en
Publication of JPH0541727B2 publication Critical patent/JPH0541727B2/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F9/00Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/10Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material by decomposition of organic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/515Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
    • C04B35/58Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides
    • C04B35/584Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride
    • C04B35/589Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride obtained from Si-containing polymer precursors or organosilicon monomers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S264/19Inorganic fiber

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  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、Si,N,Oからなる性能の優れた新
規な連続無機繊維及びその製造方法に関するもの
である。 Si−N−O系の無機化合物は、Nature、201巻
(1964)1211頁にC.Brosset氏等が、また窯業協会
誌、75巻(1967)、111頁に鈴木氏等が開示してい
るように、窒素中でSiO2を高温加熱し窒化させ
ること、または、SiO2とSi3N4を高温で反応させ
ることによつても得られるが、粉体、ブロツク及
びウイスカーとしてしか得られず、連続繊維とし
ては得られない。また、Nを含む連続無機繊維
は、分子構造中にNを含む有機金属化合物の繊維
を不活性雰囲気中で焼成し、化合物中のNを焼成
後まで残すことによつて製造することができる。
たとえば、西独特許第2218960号明細書に記載さ
れているように、ポリカルボシラザンの繊維を不
活性雰囲気中で焼成することによつて製造するこ
とができる。しかしこの場合、Si,N,Oのみの
繊維としては得られず繊維中に多量のCが混在し
ており、高温において相分離、反応などを起こし
特性低下の原因となる。 本発明は、優れた特性を有するSi,N,Oから
なる連続無機繊維の合成を目的としたものであ
る。 本発明等はポリカルボシランのような構造中に
窒素を含まない主としてSi−C骨格より成る有機
ケイ素重合体を前駆体とし、それを繊維化し、さ
らに不融化した後、アンモニア気流中で焼成する
ことによつて、前駆体繊維に熱分解中に繊維の形
状をくずすことなく完全に窒化させることが可能
であることを見出し、本発明に到達したものであ
る。 本発明の目的とする所はSi,N及びO(但し、
各元素の比率は原子比において、N/Siが1.3〜
0.5、O/Siが1.0〜0.05である)からなる連続無
機繊維であり、実質的に、Si,N及びOからなる
非晶質及び少量のSi2N2O及びα−Si3N4の結晶質
微粒子を含む集合体よりなることを特徴とする実
質的にSi,N及びOからなる連続無機繊維を提供
するにある。 本発明の他の目的とする所はシラン又はポリシ
ランを出発原料とし、これを重縮合して分子量
800〜50000の主としてSi−C骨格よりなる有機ケ
イ素高分子化合物であるポリカルボシランを生成
する第1工程と、溶媒抽出又は500℃以下の低温
加熱で低分子量化合物を除去する第2工程と、該
ポリカルボシランの紡糸原液を作り紡糸する第3
工程と、該紡糸繊維を張力あるいは無張力下で酸
化性ガス雰囲気中で50〜400℃に数分ないし30時
間以下加熱し不融化する第4工程と、不融化した
前記紡糸繊維をアンモニア気流中で800〜1650℃
の温度で加熱し焼成する第5工程とからなること
を特徴とする実質的に、Si,N,Oからなる連続
無機繊維の製造法を提供するにある。 本発明の更に他の目的とする所はシラン又はポ
リシランを出発原料とし、これを重縮合して分子
量800〜50000の主としてSi−C骨格よりなる有機
ケイ素高分子化合物であるポリカルボシランを生
成する第1工程と、溶媒抽出又は500℃以下の低
温加熱で低分子量化合物を除去する第2工程と、
該ポリカルボシランの紡糸原液を作り紡糸する第
3工程と、該紡糸繊維を張力あるいは無張力下で
酸化性ガス雰囲気中で50〜400℃に低温加熱し不
融化する第4工程と、不融化した前記紡糸繊維を
アンモニア気流中で800〜1650℃の温度で加熱し
焼成する第5工程と、その後アンモニア気流を不
活性雰囲気に切り換え、800℃以上1650℃以下の
温度で熱処理する第6工程とからなることを特徴
とする実質的にSi,N,Oからなる連続無機繊維
の製造法を提供するにある。 本発明において、前記紡糸繊維を不融化する第
4工程は1ないし500g/mm2の範囲の張力下で行
うのが好ましい。 以下に本発明を詳細に説明するが、先ず本発明
の製造法について述べる。 本発明の製造法のポリカルボシラン生成工程
は、連続無機繊維を合成するための出発原料とし
て使用する主としてSi−C骨格より成る有機ケイ
素高分子化合物であるポリカルボシランを製造す
る工程である。これについては、たとえば、Z.
Anog.Allg.Chem.321巻(1963)、10頁、Angew.
Chem.,657巻(1967)、79頁そしてAdvan.Inorg.
Chem.Radiochem.、7巻(1965)、349頁にG.
Fritz氏らが開示しており、また、特開昭51−
126300号、特開昭52−74000号、特開昭52−
112700号、特開昭54−61299号、特開昭57−16029
号の各明細書にその製造法が詳細に開示されてい
る。本発明では、この工程として、これらに開示
されているいずれかの方法によつてポリカルボシ
ランを合成することができる。すなわち、本発明
においてポリカルボシランを重縮合により合成す
る方法は任意である。その一例を挙げると次の通
りである。 ポリシランよりポリカルボシランの重縮合反応
【表】 ↓ ↓

【表】


CH
上記化学式(1)〜(6)に示すように、Si−H結合が
切断されSi・,H・ラジカルができ、H・ラジカ
ルはCH3よりHをとりH2になり、あらたに
CH2・ラジカルができ、それがSi・ラジカルと結
合して、 〔―Si−H C H−Si〕― 結合を進行させて重縮合反応によりポリカルボシ
ランの重合度が高められる。これがポリカルボシ
ランの重縮合反応の〔Si−H〕ボンドの役割であ
る。ポリシランよりポリカルボシランを重縮合反
応により得る場合のポリシランには環状ポリシラ
ン(R1,R2,・Si)oと直鎖状ポリシラン とがあるが、実験の結果では直鎖状ポリシランの
方が糸の分子間のからみ合いがよく紡糸性がよ
い。環状ポリシランを原料とするものも試験した
が、この構造のものは糸に引き難いので好ましく
ない。 本発明の製造方法の紡糸工程においては、前記
工程で得られるポリカルボシランを加熱溶融させ
て紡糸原液を作り、これを濾過してミクロゲル、
不純物等の紡糸に際して有害となる物質を除去
し、これを通常用いられる合成繊維紡糸装置によ
り紡糸する。紡糸する際の紡糸原液の温度は、原
料のポリカルボシランの軟化温度によつて異なる
が50〜400℃の温度範囲が有利である。前記紡糸
装置において、必要に応じて紡糸筒を取りつけ、
該紡糸筒内の雰囲気を空気、不活性ガス、熱空
気、熱不活性ガス、スチーム、アンモニアガスの
うちから選ばれるいずれか一種以上の雰囲気とし
た後、巻取り速度を大きくすることにより細い直
径の繊維を得ることができる。前記溶融紡糸にお
ける紡糸速度は原料たるポリカルボシランの平均
分子量、分子量分布、分子構造によつて異なるが
50〜5000m/minの範囲で良い結果が得られる。 本発明の製造方法の紡糸工程は前記溶融紡糸の
ほかに、ポリカルボシランをベンゼン、キシレ
ン、トルエンあるいは、その他のポリカルボシラ
ンを溶かすことのできる溶媒に溶解させ紡糸原液
を作り、これを濾過して、ミクロゲル、不純物等
紡糸に際して有害な物質を除去した後、前記紡糸
原液を通常用いられる合成繊維紡糸装置により乾
式紡糸法により紡糸し、巻取り速度を大きくして
目的とする細い繊維を得ることができる。この方
法は加熱により溶融しないポリカルボシランを紡
糸する際に特に好適である。 乾式の紡糸工程において、必要とあらば、紡糸
装置に紡糸筒を取りつけ、その筒内の雰囲気を前
記溶媒のうち少なくとも一種以上の溶媒の飽和蒸
気と、空気、不活性ガスのうちから選ばれる、少
なくとも一つの気体との混合雰囲気とするか、あ
るいは空気、不活性ガス、熱空気、熱不活性ガ
ス、スチーム、アンモニアガス、炭化水素ガス、
有機ケイ素化合物ガスの雰囲気とすることによ
り、紡糸筒中の紡糸繊維の固化を制御することが
できる。 本発明においては、紡糸して得られた紡糸繊維
を次工程として酸化性雰囲気中で張力または無張
力の作用のもとで50〜400℃の温度範囲で低温加
熱を数分から30時間行つて前記紡糸繊維を不融化
する。この低温加熱する目的は、紡糸繊維を酸化
し、後に述べる焼成工程で紡糸繊維が融解しない
ようにするためである。前記酸化により紡糸繊維
は、後の工程の焼成の際に融解せず、かつ隣接し
た繊維と接触することがあつたとしても接着しな
い。前記低温加熱の雰囲気は空気、オゾン、酸素
等の酸化性ガス雰囲気が好ましく、前記ガス雰囲
気での低温加熱を50℃以下で行つても紡糸繊維を
不融化することができず、400℃以上の温度では、
酸化が進行しすぎるため、50〜400℃の温度範囲
で良い結果が得られる。前記低温加熱する時間
は、前記温度と関連し、数分から30時間の範囲が
適当である。低温加熱雰囲気として前記酸化性ガ
ス雰囲気以外にKMnO4、K2Cr2O7、H2O2その他
の無機過酸化物の水溶液も使用することができ、
この場合の温度は室温から90℃の範囲が好まし
く、時間は0.5〜5時間の範囲が好ましい。ただ
し、第1工程で得られるポリカルボシランは、前
記の文献及び特許のうち、どの合成方法で行つた
かによつて分子量分布が異なり、低分子量化合物
の含有量の多少により軟化温度が約50℃以下にな
る場合もありうる。このうな軟化温度が50℃以下
のポリカルボシランを紡糸し繊維にしたとして
も、該紡糸繊維を酸化性雰囲気中で50〜400℃の
温度範囲で低温加熱して不融化する場合、繊維の
形状が失われることがある。したがつて第1工程
では得られるポリカルボシランの軟化温度が50℃
以下とならないように、ポリカルボシラン中の低
分子量化合物をメチルアルコール、エチルアルコ
ール等のアルコール類、またはアセトン等の溶媒
で抽出するかあるいは、減圧下または不活性ガス
の雰囲気中で500℃以下の温度で加熱して低分子
量化合物を蒸留によつて除去し、軟化温度が約50
℃以上のポリカルボシランとすることが好まし
い。 本発明の製造方法の不融化工程においては、前
記の酸化性雰囲気中で低温加熱して不融化する方
法のほかに、該紡糸繊維に空気、酸素、オゾン等
の酸化性雰囲気で張力あるいは無張力下でγ線照
射あるいは、電子線照射して不融化することがで
きる。ここのγ線あるいは電子線照射によつて、
紡糸繊維を酸化することができる。この酸化が、
低温加熱による不融化の場合と同様に、後の焼成
の際の繊維の融解及び繊維どうしの融着を防ぐ、
γ線あるいは、電子線による不融化は短時間で行
なうことができ、さらに常温で行うことができる
ため、第1工程で得られるポリカルボシランは、
常温で固体でありさえすればよい。また、γ線及
び電子線照射による不融化の場合の照射量はそれ
ぞれ106〜1010 R及び107〜1010 radが適当である。 前記不融化するに際して無張力下で行うと、前
記紡糸繊維は収縮のため、波状の形を呈するよう
になるが、後の焼成工程で矯正できる場合もあ
り、張力は必ずしも必要でないが張力を作用させ
る場合には、その張力の大きさは不融化時に紡糸
繊維が収縮しても波状となることを少なくとも防
止することができる以上の大きさであればよく、
1〜500g/mm2の範囲の張力を作用させると良い
結果が得られる。 1g/mm2以下の張力を作用させても繊維をたる
ませないような緊張を与えることができず、500
g/mm2以上の張力を作用させると、張力が大きす
ぎて繊維が切断することがあるから、張力は1〜
500g/mm2の範囲がよい。 また本発明においては、ポリカルボシランの製
造方法によつて数平均分子量が800〜50000で加熱
により溶融しないポリカルボシランを得ることが
でき、この場合は乾式紡糸法で紡糸し、紡糸繊維
は不融化工程を省略することができる。 次ぎに本発明の焼成工程においては、前記不融
化した繊維を800〜1650℃の温度範囲で焼成し、
Si,N,Oよりなる連続無機繊維とする。 前記焼成はアンモニア気流中で800〜1650℃の
温度範囲で張力あるいは無張力下で行われる。こ
の焼成において紡糸繊維を形成するポリカルボシ
ランは、熱重縮合反応、熱分解反応そして窒化反
応により易揮発性成分を放出する。易揮発性成分
の飛散は400〜600℃の温度範囲で最も大きくこの
ために前記紡糸繊維は、収縮し屈曲するが、加熱
中に張力を作用させることは、この屈曲を防止す
る上で特に有利である。この際の張力の大きさ
は、前記加熱時に、繊維が収縮しても波状の形と
なることを少なくとも防止することができる以上
の大きさであればよく、実用的には、0.001〜5
Kg/mm2の範囲の張力を作用させると良い結果が得
られる、0.001Kg/mm2以下の張力を作用させても
繊維をたるませないような緊張をあたえることが
できず、5Kg/mm2以上の張力を作用させると張力
が大きすぎて繊維を切断することがあるため、
0.001〜5Kg/mm2の範囲の張力を作用させるのが
良い。 焼成工程におけるアンモニアの流量は50c.c./
min以上が好ましい、アンモニアの流量が50c.c./
minより少ない場合、繊維焼成後においても繊維
中に炭素が残存する場合があり、高温における繊
維特性に低下の原因となるのでアンモニアの流量
は50c.c./min以上であることが好ましい。 ポリカルボシラン紡糸繊維はこのアンモニア気
流中の焼成処理により、500℃から無機化と窒化
反応が同時に進み、800℃で完了する。800℃以下
では炭素が繊維中に残留し、かつ無機化も不完全
である。したがつて、アンモニア気流中で800℃
の温度に至るまで加熱する必要がある。この温度
までの熱処理によりポリカルボシラン繊維はSi,
N及びOからなる連続繊維に転化する。 更に800℃以上の温度でアンモニア気流中で焼
成を行うと、Si,N及びOからなる連続繊維の耐
熱性等の繊維特性が向上する。 800℃以上の焼成雰囲気はアンモニア気流の代
りに不活性雰囲気で行うこともできる。 また焼成温度の上限は1650℃とする。これは、
この温度を越えると、得られる繊維の強度が急激
に低下するためである。 実施例6で紡糸に使用したポリカルボシランを
アンモニア気流中で加熱した場合の加熱温度と、
ポリカルボシランの熱分解による重量変化の関係
を第1図に示し、各温度で得られる生成物を化学
分析結果を次表に示す。
【表】 化学分析はケイ素を1とした場合の各元素の原
子比で示す。 原料のポリカルボシランはケイ素、炭素、水
素、からなり、窒素は含んでいない。これを、ア
ンモニア中で加熱してゆくと、300℃付近から重
量減少が始まり、その後急激に重量が減少し、
600℃までに約45wt%ほど減少する。一方、化学
分析の結果を見ると、400℃まではほとんど変化
は無く:500℃で少し窒素が入り600℃で窒素が急
激に増加しており、一方で炭素と水素が急激に減
少する。さらに800℃では、炭素がほぼ無くなり、
800℃で窒化が完了する。 各温度で得られた生成物の赤外吸収スペクトル
を第2図に示す。 これを見ると、400℃まではほとんど変化は無
く、500℃でSi−N結合を表わすと思われる吸収
が小さくではあるが現れ、さらに600℃になると
スペクトルが大きく変る。 以上の事から、ポリカルボシランをアンモニア
気流中で加熱すると、500℃から600℃にかけて急
激に無機化が進み、それと同時に多くの窒素が入
り、炭素や水素は急激に減少して、1400℃では窒
素とケイ素のみになる。 不融化の際には繊維表面だけでなく内部にも酸
素が導入される。焼成工程の後に得られた無機繊
維のX線ミクロ分析を行つた結果、不融化による
重量増加の大きいものほど得られた無機繊維中の
酸素量も多いことがわかり、焼成後に得られた無
機繊維の構成元素の1つである酸素は、主に不融
化の際に繊維内部に導入された酸素であると推定
された。 以上に説明した本発明の方法により、製造され
る連続無機繊維は実質的に、Si,N,Oよりな
り、その比率は化学分析の結果、原子比でN/Si
が1.3〜0.5、O/Siが1.0〜0.05でCを含まない全
く新規な連続無機繊維である。この繊維の構造は
主としてポリカルボシラン中に最初から含まれて
いた酸素量と不融化によつて導入される酸素量及
び焼成温度に依存して変わり、大別すると次ぎの
三種類の傾向を示すことがわかつた。 (1) 得られた無機繊維中の酸素が多い場合たとえ
ば後述の実施例1の場合では、X線ミクロ分
析、X線解析測定等により、1000℃焼成におい
ては、Si,N,Oよりなる非晶質からなる無機
繊維であり、1300℃焼成では、500Å以下の
Si2N2Oの結晶質微粒子とSi,N,Oよりなる
非晶質とからなる無機繊維である。また繊維中
に占める結晶質の比率は、焼成温度が高い程大
きくなる。さらに、焼成温度が1450℃をこえる
と平均結晶粒径が急激に大きくなり1650℃付近
で500Åを越えるようになり繊維の強度は低下
する。 (2) 得られた無機繊維中の酸素が中程度の場合、
例えば後述の実施例2、3及び5のような場合
には、X線ミクロ分析、X線回析測定等により
1000℃焼成においてはSi,N,Oよりなる非晶
質からなる無機繊維である。1450℃焼成におい
ても繊維の構造はほぼ非晶質状態にある。 (3) 得られた無機繊維中の酸素が前記(2)の場合よ
りさられに少ない場合、たとえば後述の実施例
4、6のような場合には、X線ミクロ分析、X
線回折測定等により、1000℃焼成においては前
記(1)、(2)の場合と同様に、Si,N,Oよりなる
非晶質からなる無機繊維である。1300℃焼成で
は500Å以下のα−Si3N4の結晶微粒子と、Si,
N,Oよりなる非晶質とからなる無機繊維であ
る。なお前記(1)の場合と同様に繊維中に占める
結晶質の比率は焼成温度が高い程大きくなる。
また、焼成温度が1450℃をこえると、繊維中の
平均結晶粒径が急激に大きくなり、1650℃付近
で500Åをこえるようになり繊維の強度は低下
する。 本発明の方法により得られた無機繊維中の元素
の比は、原料のポリカルボシラン及び不融化条件
によつて異なるが、O/Sは1.0〜0.05、N/Siは
1.3〜0.5の範囲であつた。 また、化学分析の結果、得られた無機繊維中に
は原子比で、H/Si<0.2のHが残存するる場合
があるが、焼成温度を高くすることにより小さく
することができる。 本発明のSi,N,Oからなる連続無機繊維が大
きい強度を有する原因は非晶質または非晶質中に
均一に分散した超微粒の結晶により構成されてい
るため、破壊発生源となる粗大粒、粒子の凝集、
粗大気孔などが無く局所的な応力集中がおこりに
くいからだと考えられる。また、本発明の方法に
よつて得られた、Si,N,Oよりなる連続無機繊
維は通常引張強度が200〜400Kg/mm2、弾性率が15
〜40ton/mm2、比重が2.1〜3.1であり、さらに、
優れた絶縁性を有し、比抵抗は1010Ω・cm以上で
ある。その他耐酸性、耐酸化性、耐熱性に優れ、
金属との濡れは、炭素繊維に比べ良好であり、且
つ金属との反応性が低く、繊維強化型金属や繊維
強化型セラミツクスの強化用繊維として用いられ
るばかりでなく、前記特性を生かした繊維とし
て、絶縁材料や耐熱材料用に用いることができ
る。 次に本発明を実施例について説明する。 実施例 1 5の三口フラスコに無水キシレン2.5とナ
トリウム400gとを入れ、窒素ガス気流下でキシ
レンの沸点まで加熱し、ジメチルクロロシラン1
を1時間で滴下した。滴下終了後、10時間加熱
還流し沈澱物を生成させた。この沈澱を濾過し、
まずメタノールで洗浄した後、水で洗浄して、白
色粉末のポリジメチルシラン420gを得た。こう
して得られたポリジメチルシラン250gに、ジフ
エニルジクロロシラン3モルとホウ酸1モルをn
−ブチルエーテル中で、100℃で18時間脱塩化水
素反応させ、その後、3モルの水を加えさらに窒
素雰囲気下350℃で1時間加熱して得た淡褐色固
体状のボロジフエニルシロキサン化合物を8.25g
(3.2wt%)添加し、混合して還流冷却器を備えた
2の反応容器中に入れる。窒素気流下で撹拌し
ながら、容器内が350℃になるように加熱し350で
6時間反応を行い、その後冷却する。冷却後、反
応生成物をベンゼン溶液として取り出し、濾過
後、窒素気流下で330℃まで加熱し1時間保持し
てベンゼンと低分子量生成物を蒸溜して除去し、
褐色固体状の数平均分子量が、1400のポリカルボ
シラン125gを得た。 このポリカルボシランを紡糸装置を用いて、窒
素気流中約290℃に加熱溶融して、300μmの口金
より空気中へ紡糸する。この時の紡糸速度は
600m/minで得られた繊維の径は12μmである。
この繊維を無張力下で空気中で室温から110℃ま
で15℃/hrで加熱し110℃で0.5時間保持して不融
化を行つた。この時空気中酸化による重量増加
は、約20wt%であつた。さらにこの不融化糸を
アンモニア気流中(120〜150c.c./min)、無張力
下で室温から1300℃まで13時間で昇温し、1300℃
で1時間保持して、焼成し、無色透明の繊維を得
た。この繊維の直径は約8μmで引張強度は290
Kg/mm2弾性率は16ton/mm2であつた。また、得ら
れた繊維の化学分析、X線回折測定及び繊維断面
のX線ミクロ分析の結果から、この得られた繊維
は、Cが存在せず、Si,N,Oからなる非晶質の
無機繊維であり、各元素の比は原子比において、
N/Siが約0.8、O/Siが約0.8であつた。さらに、
1400℃に焼成して得られた繊維では、そのX線回
折図形において、2θで19゜、20゜、26.5゜、37゜、38
゜、
67.5゜、68.5゜付近にSi2N2Oに関係すると思われる
ブロードなピークが現れており、Si2N2Oの微結
晶が生成したと推定される。 実施例 2 実施例1で得られたポリジメチルシラン250g
を容量が1の誘導回転式オートクレーブに入れ
真空ポンプで脱気後1気圧のアルゴンガスを封入
する。撹拌しながら、容器内の温度が470℃にな
るように加熱し、470℃で14時間保持する。反応
終了後、容器内の圧力は約105Kg/cm2である。そ
の後、室温まで冷却し反応生成物をn−ヘキサン
溶液として取り出し、濾過後、減圧蒸留によつて
280℃/lmmHgまでの沸点を有する低分子量生成
物を除去し、147gの淡褐色固体状の数平均分子
量1800のポリカルボシランを得た。 このポリカルボシランを紡糸装置を用いて、窒
素気流中約335℃に加熱溶融して、300μmの口金
より、空気中へ紡糸する、その時の紡糸速度は
500m/minで得られた繊維の直径は18μmであ
る。この繊維を無張力下で空気中で室温から190
℃まで33℃/hrで加熱し、190℃で0.5時間保持し
て不融化した。この時の空気中酸化による重量増
加は約7.5wt%であつた。さらにこの不融化糸を
アンモニア気流中(120〜150c.c./min)で無張力
下で1300℃まで13時間で昇温し、1300℃で1時間
保持して焼成し、無色透明の繊維を得た。この繊
維の直径は約14.7μmで引張強度は280Kg/mm2、弾
性率は19ton/mm2であつた。実施例1と同様にX
線回折測定、X線ミクロ分析を行つた結果をそれ
ぞれ第3図及び第4図に示す。得られた繊維は
Si,N,Oよりなる非晶質からなる無機繊維であ
り、各元素の比は原子比においてN/Siが約1.0、
O/Siが約0.2であつた。また、実施例1によつ
て得られた繊維と比較すると、繊維中に存在する
酸素が少ない。さらに焼成温度を1400℃まで上げ
ても得られた繊維のX線回折図形に大きな変化は
無くこの繊維も1300℃焼成の場合と同様にSi,
N,Oよりなる非晶質からなる無機繊維である。 実施例 3 実施例1のようにして得られたポリジメチルシ
ラン300gを還流冷却器を備えた3の反応容器
に入れる。窒素気流下で撹拌しながら容器内が
450℃になるように徐々に加熱し、450℃で15時間
保持し、反応を行う。冷却後、反応生成物をキシ
レン溶液として取り出し、濾過後140℃に加熱し
てキシレンを蒸発させ、162gの固体状の数平均
分子量1300のポリカルボシランを得た。このポリ
カルボシランを50%のベンゼン溶液として乾式紡
糸法により、紡糸口金の口径250μmを使用して、
紡糸速度200m/min、紡糸温度50℃で直径20μm
の繊維を得た。この繊維に無張力下で空気中でγ
線照射し(1.34×106 R)不融化した。この不融化
による酸化増加は6wt%であつた。この不融化糸
をアンモニア気流中(120〜150c.c./min)で無張
力下で1300℃まで13時間で昇温し、1300℃で5時
間保持して焼成し、無色透明の繊維を得た。得ら
れた繊維の直径は18μmで引張強度は270Kg/mm2
性率は22ton/mm2であつた。得られた繊維の化学
分析X線回折測定及び繊維断面のX線ミクロ分析
の結果、1300℃焼成及び1400℃焼成で得られた繊
維は共に前記実施例2の場合と同様に、Si,N,
Oからなるほぼ非晶質の無機繊維であり、各元素
の比は原子比において、N/Siが約1.0、O/Si
が約0.18であつた。 実施例 4 電気炉、冷却炉、循環ポンプ、捕集用フラスコ
を備えた循環式反応装置に、装置内を窒素ガスで
置換した後、テトラメチルシラン100gを入れ、
電気炉を加熱し反応筒が770℃になつた後、テト
ラメチルシラン蒸気(テトラメチルシランの沸点
は27℃であり、蒸気圧は室温で十分に高い)を循
環ポンプにて繰返し反応筒中へ流し、24時間反応
を行つた。反応終了後、室温まで冷却し、捕集用
フラスコ内の液状生成物をn−ヘキサン溶液とし
て取り出し、濾過した後減圧蒸留により、200
℃/lmmHgの沸点までの低分子量成分を除去し、
6.8gの赤褐色固体状の数平均分子量870のポリカ
ルボシランを得た。 このポリカルボシランを紡糸装置を用いて、窒
素気流中約260℃に加熱溶融して、300μmの口金
より、空気中へ紡糸する。この時の紡糸速度は
150m/minで、得られた繊維の直径は22μmであ
る。この繊維を無張力下で空気中において、室温
から200℃まで10℃/hrで加熱し、200℃で1時間
保持して不融化した。この時の空気中酸化による
重量増加は、約2wt%であつた。さらにこの不融
化糸をアンモニア気流中(120〜150c.c./min)で
無張力下で1300℃まで13時間で昇温し、1300℃で
1時間保持して、焼成し、無色透明の繊維を得
た。この繊維の直径は約18μmで引張強度は220
Kg/mm2、弾性率は25ton/mm2であつた。実施例1
と同様に化学分析、X線回折測定、X線ミクロ分
析を行つた結果、得られた繊維は、Si,N,Oよ
りなる非晶質からなる無機繊維であり、各元素の
比は、原子比においてN/Siが約1.2、O/Siが
約0.1であつた。また、前記実施例1、2、3の
場合に得られた繊維と比較すると、繊維中に存在
する酸素はさらに少なかつた。なお、1400℃で焼
成して得られた繊維では、そのX線回折図形で2θ
で20.5゜、23゜、26.5゜、31゜、35゜、62.5゜、65゜付
近に
α−Si3N4に関すると思われるブロードなピーク
が現れており窒化ケイ素の微結晶が生成したと推
定される。 実施例 5 前記実施例3と同様にして合成した生成物をn
−ヘキサン溶液として取り出し、濾過した後、n
−ヘキサンを除去し、さらに減圧蒸留によつて、
280℃/lmmHgまでの沸点を有する低分子量生成
物を除去し、142gの褐色固体状の数平均分子量
2100のポリカルボシランを得た。 このポリカルボシランを紡糸装置を用いて、窒
素気流中、約310℃に加熱溶融して、290μmの口
金より空気中へ紡糸する。この時の紡糸速度は、
220m/minで得られた繊維の直径は19μmであ
る。この繊維を50g/mm2の張力を作用させながら
空気中で室温から170℃まで10℃/hrで加熱し、
170℃で1時間保持して不融化した。この時の空
気中酸化による重量増加は約6.5wt%であつた。
さらにこの不融化糸をアンモニア気流中(120〜
150c.c./min)で100g/mm2の張力の作用のもと
で、室温から900℃まで9時間で昇温し、その後、
雰囲気をアルゴンガスに切り換え、900℃から
1300℃まで4時間で昇温し、1300℃で1時間保持
し、焼成して無色透明の繊維を得た。この繊維の
直径は15μmで、引張強度は310Kg/mm2、弾性率は
20ton/mm2である。1300℃焼成で得られた繊維と、
さらに焼成温度を1400℃に上げて焼成して得られ
た繊維のそれぞれについて化学分析、X性回折測
定、繊維断面のX線ミクロ分析の結果、前記の実
施例2、3の場合と同様に、1300℃焼成、1400℃
焼成で得られた繊維は、共にSi,N,Oからなる
ほぼ非晶質の無機繊維であり、各元素の比は原子
比においてN/Siが約1.0、O/Siが約0.16であつ
た。 実施例 6 実施例2で得られたポリカルボシラン50gをベ
ンゼン50gに溶解し、この溶液をベンゼン150g
とメチルアルコール50gの混合溶媒中に注入し、
10.5gの沈澱を得た。これは数平均分子量15000
のポリカルボシランであつた。このポリカルボシ
ランを実施例3と同様に紡糸し直径20μmの繊維
を得た。その後、アンモニア気流中(120〜150
c.c./min)で無張力下で1300℃まで13時間で昇温
し、1300℃で1時間保持して焼成し、無色透明の
繊維を得た。この繊維の直径は約16μmで引張強
度は300Kg/mm2、弾性率は27ton/mm2であつた。実
施例1と同様に化学分析、X線回折測定(第5
図)およびX線ミクロ分析を行つた結果、得られ
た繊維は、Si,N,Oよりなる非晶質からなる無
機繊維であり、各元素の比は原子比においてN/
Siが約1.3、O/Siが約0.06であつた。また、前記
実施例4の場合に得られた繊維と比較すると、繊
維中に存在する酸素はさらに少なかつた。なお、
1400℃で焼成して得られた繊維では、そのX線回
折図形で2θで20.5゜、23゜、26.5゜、31゜、35゜、62.
5゜、
65゜付近にα−Si3N4に関するとおもわれるブロー
ドなピークが現れており窒化ケイ素の微結晶が生
成したと推定される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例6で紡糸に使用したポリカルボ
シランをアンモニア気流中で加熱した場合の加熱
温度とポリカルボシランの熱分解による重量変化
の関係を示す曲線、第2図は上記ポリカルボシラ
ンをアンモニア気流中で加熱した場合の各温度で
得られる生成物の赤外吸収スペクトルを示し、第
3図は実施例2で得られる連続無機繊維のX線回
折図、第4図は実施例2で得られる連続無機繊維
のX線ミクロ分析結果を示す図、また第5図は実
施例6で得られる連続無機繊維のX線回折図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Si,N及びO(但し、各元素の比率は原子比
    において、N/Siが1.3〜0.5、O/Siが1.0〜0.05
    である)からなる連続無機繊維であり、実質的
    に、Si,N及びOからなる非晶質及び少量の
    Si2N2O及びα−Si3N4の結晶質微粒子を含む集合
    体よりなることを特徴とする実質的にSi,N及び
    Oからなる連続無機繊維。 2 シラン又はポリシランを出発原料とし、これ
    を重縮合して分子量800〜50000の主としてSi−C
    骨格よりなる有機ケイ素高分子化合物であるポリ
    カルボシランを生成する第1工程と、溶媒抽出又
    は500℃以下の低温加熱で低分子量化合物を除去
    する第2工程と、該ポリカルボシランの紡糸原液
    を作り紡糸する第3工程と、該紡糸繊維を張力あ
    るいは無張力下で酸化性ガス雰囲気中で50〜400
    ℃に数分ないし30時間以下加熱し不融化する第4
    工程と、不融化した前記紡糸繊維をアンモニア気
    流中で800〜1650℃の温度で加熱し焼成する第5
    工程とからなることを特徴とする実質的に、Si,
    N,Oからなる連続無機繊維の製造法。 3 前記紡糸繊維を不融化する第4工程は1ない
    し500g/mm2の範囲の張力下で行う特許請求の範
    囲第2項記載の実質的にSi,N,Oからなる連続
    無機繊維の製造法。 4 シラン又はポリシランを出発原料とし、これ
    を重縮合して分子量800〜50000の主としてSi−C
    骨格よりなる有機ケイ素高分子化合物であるポリ
    カルボシランを生成する第1工程と、溶媒抽出又
    は500℃以下の低温加熱で低分子量化合物を除去
    する第2工程と、該ポリカルボシランの紡糸原液
    を作り紡糸する第3工程と、該紡糸繊維を張力あ
    るいは無張力下で酸化性ガス雰囲気中で50〜400
    ℃低温加熱し、不融化する第4工程と、不融化し
    た前記紡糸繊維をアンモニア気流中で800〜1650
    ℃の温度で加熱し焼成する第5工程と、その後ア
    ンモニア気流を不活性雰囲気に切り換え、800℃
    以上1650℃以下の温度で熱処理する第6工程とか
    らなることを特徴とする実質的にSi,N,Oから
    なる連続無機繊維の製造法。 5 前記紡糸繊維を不融化する第4工程は1ない
    し500g/mm2の範囲の張力下で行う特許請求の範
    囲第4項記載の実質的にSi,N,Oからなる連続
    無機繊維の製造法。
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