JPS6020485B2 - ケイ素、ジルコニウムおよび炭素含有連続無機繊維の製造方法 - Google Patents

ケイ素、ジルコニウムおよび炭素含有連続無機繊維の製造方法

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JPS6020485B2
JPS6020485B2 JP17811280A JP17811280A JPS6020485B2 JP S6020485 B2 JPS6020485 B2 JP S6020485B2 JP 17811280 A JP17811280 A JP 17811280A JP 17811280 A JP17811280 A JP 17811280A JP S6020485 B2 JPS6020485 B2 JP S6020485B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、主としてSi、Zr、C又はSi、Zr、C
、0からなる性能の極めて優れた新規な連続無機繊維の
製造方法に関するものである。
日本発明者等は、さきに特許出願した特開昭51−12
630び号、特関昭51−13992計号等において、
ケイ素と炭素とを主な骨格成分とするポリカルボシラン
を紡糸して繊維とし、該織糸繊維を不融化して、次いで
焼成することにより、機械的性質及び熱的性質の良好な
シリコンカーバィド連続繊維(SIC連続繊維)を得る
技術を開示した。
本発明者は、その後、架橋結合したポリカルボシラン部
分とポリチタノシロキサン部分とからなる新規な共重合
体、または主鎖骨格が主としてfSi−CH2ナの構造
単位よりなるポリカルボシランとtTi−○ナ結合単位
のチタンアルコキシドとから誘導される新規なポリチタ
ノカルボシランを紙糸して繊維とし、得られた繊維を不
融化し、ついで焼成することにより得たSIC−TIC
連続繊維が、従来のSIC連続繊維に比べてさらに機械
的性質のすぐれた繊維であることを特豚昭54一807
93号または特願昭55−29781号明細書において
開示した。また、本発明者は主鎖骨格が主としてfSi
−ICQチの構造単位よりなるポリカルボシランとZr
X4(ただし式中の×は、アルコキシ基、フヱノキシ基
又はアセチルアセトキシ基を表わす)で表わされる有機
ジルコニウム化合物から誘導される新規なポリジルコノ
カルボシランを見出し、この新規ポリジルコノカルボシ
ランおよびその製造法に関する発明を特磯昭54一16
9443号明細書において開示した。
本発明者は更に、上記の新規ポリジルコノカルボシラン
を紡糸して繊維とし、得られた繊維を不融化し、ついで
焼成することによって得られる、主としてSIC−Zに
からなる連続繊維が、従来のポリカルポシランから得ら
れるSIC繊維よりも一層すぐれた機械的性質と高温で
の耐酸化性を呈し、且つ特異な構造を有する複合炭化物
であることを見出し、本発明に到達したものである。本
発明により製造される繊維は、実質的にSi、Zrおよ
びC、場合により更に0からなる連続無機繊維であって
、該繊維は実質的に、01 Si、ZrおよびC、場合
により更に0から実質的になる非晶質、または■ 実質
的に8一SIC、ZrC、8−SICとZにの固浴体お
よびZrC.★(ただし0<×<1)の粒径が500A
以下の各結晶質超微粒子からなる(但し、これらの結晶
質超微粒子の近傍に非晶質のSi02およびZr02が
存在する場合もある〉集合体、または【3’上記{1’
の非晶質と上記(2ーの結晶質超微粒子集合体の混合系
、からなることを特徴とする新規な構造の連続無機繊維
である。
すなわち、本発明によれば、上記の連続無機繊維を製造
するための方法として、主として一般式 (但し、式中のRは水素原子、低級アルキル基、又はフ
ェニル基を示す)で表わされる主鎖骨格を有する数平均
分子量が200〜10000のポリカルボシラン、及び
一般式ZrX4 (但し、式中の×は炭素数1〜2の固を有するアルコキ
シ基、フェノキシ基又はアセチルアセトキシ基を示す)
で表わされる有機ジルコニウム化合物を、前記ポリカル
ボシランのfSi−C比ナの構造単位の全数対前記有機
ジルコニウム化合物のfZr−○チの構造単位の全数の
比率が2:1乃至200:1の範囲内となる量比に加え
、反応に対して不活性な雰囲気中において加熱反応して
、前記ポリカルボシランのケイ素原子の少なくとも1部
を、前記有機ジルコニウム化合物のジルコニウム原子と
酸素原子を介して結合させて、数平均分子量が約700
〜100000のポリジルコノカルボシランを生成させ
る第1工程と、上記ポリジルコノカルボシランの紡糸原
液を造り紡糸する第2工程と、該紡糸繊維を張力あるい
は無張力下で不融化する第3工程と、不融化した前記紡
糸繊維を真空中あるいは不活性ガス雰囲気中で800〜
1800q○の温度範囲で焼成する第4工程からなるこ
とを特徴とする実質的にSi、Zr、CまたはSi、Z
r、C、0からなる連続無機繊維の製造方法が提供され
る。
以下に本発明をより詳細に説明するが、先づ本発明の方
法について述べる。
本発明の方法の第1工程は、連続無機繊維を製造するた
めの出発原料として使用する、数平均分子量が約700
〜100000のポリジルコノカルボシランを製造する
工程である。
上記のポリジルコノカルボシラン並びにその製造法は、
先に述べた如く、本出願人によって出願された特開昭5
4−169443号の主題であって、この特許出願の明
細書に開示されているが、これについて概説すると次の
如くである。本発明の方法に使用する出発原料であるポ
リジルコノカルボシランは、主として一般式 (但し、式中のRは水素原子、低級アルキル基、又はフ
ェニル基を示す)で表わされる主鎖骨格を有する数平均
分子量が200〜10000のポリカルボシランと、一
般式ZrX4 (但し、式中の×は炭素数1〜2の固を有するアルコキ
シ基、フェノキシ基又はアセチルアセトキシ基を示す)
で表わされる有機ジルコニウム化合物とから誘導された
数平均分子量700〜100000のポリジルコノカル
ボシランであって、該ポリジルコノカルボシランのケイ
素原子の少なくとも1部が酸素原子を介してジルコニウ
ム原子と結合しており、そして該ポリジルコノカルボシ
ランにおけるキSi−CH2チの構造単位の全数対キZ
r−○ナの構造単位の全数の比率が2:1乃至200:
1の範囲内にある重合体である。
またこのような重合体には、次の図示するような1官能
性重合体、2官能性重合体、3官能性重合体及び4官能
性重合体がある。(1官能性重合体) く2官能性重合体) (3官能性重合体) (4官能性重合体) (但し、R及びXは前記と同じ意味を有する)また本発
明に使用されるポリジルコノカルボシランは、前記ポリ
カルボシランと前記有機ジルコニウム化合物とを、ポリ
カルボシランのfSi−C比チの構造単位の全数対有機
ジルコニウム化合物のtZr−○ナの構造単位の全数の
比率が2:1乃至200:1の範囲内となる量比に加え
、反応に対して不活性な雰囲気中において加熱反応して
得られる。
第1工程で使用するポリカルボシランは、数平均分子量
が200〜10000の、主として一般式(但し、式中
のRは水素原子、低級アルキル基、又はフェニル基を示
す)で表わされる主鎖骨格を有している。
なお、ポリカルボシランの末端基のケイ素原子には前記
の側鎖の他に、水酸基が結合していてもよい。ポリカル
ポシランの製造方法自体は公知であり、本発明において
出発原料として使用するポリカルボシランはそのような
公知方法によって製造することができる。
例えば、モノシランをそのまま熱重合する方法が、G.
FritZ;An鉾w.Chem.、79、657(1
967)及びG.Fritz et al:Adv.l
norg.Chem.Radiochemへ 7、34
9(1965)によって開示されている。
またモ/シランを一旦、ポリシランとした後、これを重
合することによりポリカルボシランを製造する方法があ
り、本発明者らが先に出願した特開昭51−12630
ぴ号公報、特関昭52−74000号公報、特開昭52
一11270び号公報及び椿関昭54−6129計号公
報において開示されている。本発明で使用するポリカル
ボシランは、主鎖骨格が実質的にfSi−CH2ナの構
造単位を有する直鎖状、網目状及び環状の重合体である
。第1工程で、他の出発原料として使用する有機ジルコ
ニウム化合物は、一般式ZrX4 (但し、式中の×は炭素数1〜2の固を有するアルコキ
シ基もフェノキシ基又はアセチルアセトキシ基を示す)
で表わされ、該化合物を得るために通常行なわれている
合成法によって製造することができる。
本発明の方法の第1工程においては、前述のポリカルボ
シランと有機ジルコニウム化合物とを、ポリカルボシラ
ンのfSi−C比ナの構造単位の全数対有機ジルコニウ
ム化合物のfZr−○チの構造単位の全数の比率が2:
1乃至200:1の範囲内となる量比に加え、加熱反応
して重合体を製造する。
この反応により、ポリカルボシランの主鎖骨柊中の構造
単位の一部にお し、て、ケイ素原子に結合していた側鎖基Rの一個が脱
離し、そのケイ素原子が、有機ジルコニウム化合物のジ
ルコニウム原子と酸素原子を介して結合する。
本発明の方法の第1工程で製造される新規ポリジルコノ
カルボシランは、数平均分子量が約700〜10000
0の重合体であり、そして、通常50〜400℃に加熱
することにより溶融する熱可塑性物質であり、またnー
ヘキサン、ベンゼン、トルヱン、キシレン、テトラヒド
フラン等の溶媒に可溶である。本発明の製造方法の第2
工程においては、前記第1工程で得られるポリジルコノ
カルボシランを加熱溶融させて紡糸原液を造り、場合に
よってはこれを炉過してミクロゲル、不純物等の紡糸に
際して有害となる物質を除去し、これを通常用いられる
合成繊維紡糸装置により紡糸する。
紡糸する際の織糸原液の温度は猿料のポリジルコノカル
ボシランの軟化温度によって異なるが50〜400つ0
の温度範囲が有利である。前記紙糸装置において、必要
に応じて紡糸筒を取りつけ、該紡糸筒内の雰囲気を空気
、不活性ガス、熱空気、熱不活性ガス、スチーム、アン
モニアガスのうちから選ばれるいずれか一種以上の雰囲
気とした後、巻取り速度を大きくすることにより細い直
径の繊維を得ることができる。前記熔融織糸における紡
糸速度は原料たるポリジルコノカルボシランの平均分子
量、分子量分布、分子構造によって異なるが、50〜5
000肌/分の範囲で良い結果が得られる。本発明の製
造方法の第2工程は、前記溶融紡糸のほかに、前記第1
工程で得られるポリジルコノカルボシランを、例えばベ
ンゼン、トルェン、キシレンあるいはその他の、該ポリ
ジルコノカルボシランを溶解することのできる溶媒に溶
解させ、級糸原液を造り、場合によってはこれを炉過し
てマクロゲル、不純物等織糸に際して有害な物質を除去
した後、前記級糸原液を通常用いられる合成織総紡糸装
置により乾式線糸法により紡糸し、巻取り速度を大きく
して目的とする細い繊維を得ることができる。これらの
紙糸工程において、必要ならば、級糸装置に級糸筒を取
りつけ、その筒内の雰囲気を前記溶媒のうちの少なくと
も1種以上の溶媒の飽和蒸気雰囲気と、空気、不活性ガ
スのうちから選ばれる少なくとも1つの気体との混合雰
囲気とするか、あるいは空気、不活性ガス、熱空気、熱
不活性ガス、スチーム、アンモニアガス、炭化水素ガス
、有機ケイ素化合物ガスの雰囲気とすることにより、紙
糸筒中の紙糸繊維の固化を制御することができる。
次に本発明の第3工程において、前記紡糸繊維を酸化雰
囲気中で、張力または無張力の作用のもとで50〜40
0℃の温度範囲で低温加熱を数分から3独特間おこなっ
て、前記紡糸繊維を不融化する。
この低温加熱する目的は、級糸繊維表面に薄い酸化被膜
を形成させて、後述の焼成工程で紡糸繊維が融出しない
ように前記酸化被膜で保護するためである。前記酸化被
膜により紡糸繊維は後工程の焼成の際に融出せず、かつ
隣接した繊維と接触することがあったとしても接着しな
い。前記低温加熱の雰囲気は、空気、オゾン、酸素、塩
素ガス、臭素ガス、アンモニアガスのうちから選ばれる
いづれか一種または2種以上の酸化性ガス雰囲気が好ま
しく、前記ガス雰囲気での低温加熱を50oo以下でお
こなっても紡糸繊維に酸化被膜を造ることができず、4
0020以上の温度では酸化が進行しすぎるため50〜
40000の温度範囲で良い結果が得られる。
前記低温加熱する時間は前記温度と関連し、数分から3
枕時間の範囲が適当である。低温加熱雰囲気として前記
酸化性ガス雰囲気以外にKMn04、K2Cr207、
日202及びその他の無機過酸化物の水溶液も使用する
ことができ、この場合温度は室温から90℃の範囲が好
ましく、時間は0.5〜5時間の範囲が好ましい。
ただし、本発明の方法の第1工程で得られるポリジルコ
ノカルボシランは合成条件により、分子量分布が異なり
、低分子量化合物の含有量の多少により軟化温度が約5
0午C以下になる場合もありうる。
この場合は後述するような諸方法により低分子量化合物
を少なくして前記共重合体の軟化温度を少なくとも50
qCとすることができる。軟化温度が5000以下のポ
リジルコノカルボシランを紡糸して繊維としても、該紡
糸繊維を酸化性雰囲気中で50〜400qoの温度範囲
で低温加熱して不融化する場合繊維の形状が失なわれる
ことがあるからである。すなわち、約500C以下の軟
化点を有するポリジルコノカルボシランが第1工程で得
られる場合には、第1工程の後、第2工程の前で必要な
らば付加工程として、第1工程で得られたポリジルコノ
カルボシラン中の低分子量化合物を除去する工程を施こ
すことができる。この付加工程を実施するための代表的
な方法は、第1工程で得られるポリジルコノカルボシラ
ン中の低分子量化合物をメチルアルコール、エチルアル
コールの如きアルコール類、あるいはアセトン等の溶媒
で抽出し、軟化温度約50午○以上のポリジルコノカル
ボシランとするか、あるいは前記ポリジルコノカルボシ
ランを減圧下で、あるいは不活性ガス雰囲気中で500
℃以下の温度で加熱し低分子量化合物を蒸留によって除
去し軟化温度50oo以上のポリジルコノカルボシラン
とする方法である。この付加工程において、空気、酸素
ガス等を含有する酸化性雰囲気で蒸留することは、前記
ポリジルコノカルボシランが酸化され、分解、あるいは
ゲル化するので好ましくない。また加熱温度が500こ
0以上では前記ポリジルコノカルボシランの分解が激し
くなるから、加熱温度は50000以下にする必要があ
る。本発明の第3工程においてはさらに前記酸化性雰囲
気中で低温加熱して不融化する方法のほかに該紙糸繊維
に酸化性雰囲気あるいは非酸化性雰囲気で、張力あるい
は無張力下で必要に応じて低温加熱しながらy線照射、
あるいは電子線照射して不融化することができる。この
y線あるいは電子線を照射する目的は、紙糸繊維を形成
するポリジルコノカルボシランを、さらに重合させるこ
とによって、ポリジルコノカルボシランが軟化すること
なく分解し後述の焼成工程で級糸繊維が融解して、繊維
形状を矢なうことを防ぐためである。前記y線あるいは
電子線照射による不融化は、不活性ガスあるいは真空中
等の非酸化性雰囲気で行なうことができ照射線量は1ぴ
〜1びoyが適当であり、室温で行なうことができる。
前記y線あるいは電子線照射は、空気、オゾン、酸素、
塩素ガス、臭素ガス、アンモニアガスのうちから選ばれ
るいずれか一種または二種以上の酸化性ガス雰囲気でも
行うことができ、さらに必要であれば50〜200午○
の温度範囲で加熱しながら行なうことによって紡糸繊維
表面に薄い酸化被膜を形成させ、不融化をより短時間で
達成させることができる。このy線、あるいは電子線照
射によって不融化する場合、第1工程で得られるポリジ
ルコノカルポシランは常温で固体でありさえすればよく
、もし粘穂な流動性を有するものが得られた場合には、
前述した溶媒による抽出かあるいは蒸留によってポリジ
ルコノカルボシラン中の低分子量化合物を除去し、室温
で固体状にしなければならない。前記不融化するに際し
て無張力下で行うと前記紡糸繊維は収縮のため波状の形
を呈するようになるが、後工程の焼成工程で矯正できる
場合もあり、張力は必ずしも必要でないが、張力を作用
させる場合には、その張力の大きさは不融化時に紙糸繊
維が収縮して波状となることを少なくとも防止すること
ができる以上の大きさであればよく、1〜500夕/桝
の範囲の張力を作用させると良い結果が得られる。1夕
/孫以下の張力を作用させても繊維をたるませないよう
な緊張を与えることができず、500夕/伽以上の張力
を作用させると張力が大きすぎて繊維が切断することが
あるから、張力は1〜5oo夕/柵の範囲がよい。
本発明の第3工程により不融化処理された織糸繊維は、
その引張強度および伸び率が非常に大きく、これは連続
繊維を製造するのに大きな利点である。すなわち、ポリ
カルボシランからSIC繊維を製造する通常の方法では
、ポリカルボシランを級糸し不融化した場合、一般にそ
の引張強度は1.0k9/柵を超えることができず伸び
率も2%以下であるのに対して、例えば、後述の実施例
1に記載の本発明の方法に従がい、不融化した繊維の引
0張強度は5.0X9/地伸び率は13.0%である。
従って本発明の不融化糸は取り扱いが容易であり、後工
程で焼成する際に糸切れを少なくすることができるので
歩留が上り有利である。次に本発明の第4工程において
は、前記不融化5した繊維を、800〜1800qoの
温度範囲で焼成し、主としてSi、Zr、C、又はSj
、Zr、C、0よりなる連続無機繊維とする。
前記焼成は、真空あるいは不活性ガス雰囲気中で800
〜1800qoの温度範囲で張力、あるいは無張0力下
で行なわれる。
この焼成において紙糸繊維を形成するポリジルコノカル
ボシランは、熱車縮合反応と、熱分解反応とにより易揮
発性成分を放出する。易揮発性成分の揮散は500〜7
0000の温度範囲で最も大きく、このために前記織糸
繊維は収縮ょし屈曲するが、加熱中に張力を作用させる
ことは、この屈曲を防止する上で特に有利である。この
際の張力の大きさは前記加熱時に繊維が収縮しても波状
の形となることを少なくとも防止することができる以上
の大きさであればよいが、実用的0には0.001〜5
kg/桝の範囲の張力を作用させると良い結果が得られ
、0.001k9/磯以下の張力を作用させても繊維を
たるませないような緊張を与えることができず、5kg
/紘以上の張力を作用させると、張力が大きすぎて繊維
が切断することがある5ため、0.001〜5k9/柵
の範囲の張力を作用させるのが良い。なお前記焼成は雰
囲気、温度、時間等の加熱条件を替えた多段焼成法で行
なうこともできる。以上の工程により得られた前記繊維
には、8−OSIC、Zに、8−SICとZrCの固溶
体およびZrC,★(ただし0<×<1)のほかに黒鉛
、遊離炭素、SjQあるいはZr02が含まれているこ
とがあり、使用目的によってはこれらを取り除くことが
必要となる場合もある。
従って必要に応じて、前記織縦を、硫酸、硝酸、硫酸と
硝酸の混酸、塩酸、硝酸と塩酸との鷹酸、重クロム酸カ
リウムの硫酸酸性溶液、過マンガン酸カリウムの硫酸酸
性溶液、フッ化水素酸、フッ化水素酸と硝酸との濠酸、
フッ化水素酸と硫酸との混酸などに浸簿することにより
、前記焼成した繊維中に含まれる上記の黒鉛、遊離炭素
、Si02あるいはZの2を溶出させることができる。
なおこのほかの方法として、NaOH、 ボ ラ ツ
ク ス 、Na2C03、K2C03、K2C03/N
a2CQ、Na夕04、KN02、NaC1、KCI0
3、Na202、K2C03/KN03等の溶融塩を使
用して、前記のSi02を溶出させることができ、又、
リン酸により前記の遊離炭素を溶出させることもできる
。また前記の遊離炭素は前記第4工程の焼成を一日10
00qo以上の温度で行った繊維を、酸素ガス、空気、
オゾン、水素ガス、水蒸気、COガスのうちから選ばれ
るいずれか少なくとも1種の雰囲気中で好適には800
〜16000○の温度範囲で加熱することにより除去す
ることができる。
前記焼成を80000以下の温度で行っても遊離炭素を
充分除くことはできず、1600午0を越えると複合炭
化物と前記雰囲気ガスとの反応が著しくなるために好ま
しくない。前記雰囲気中での焼成の時間は焼成温度が低
いと長時間を要し、焼成温度が高いと短時間でよいが、
どちらかといえば低い温度で比較的長時間焼成した方が
、複合炭化物と雰囲気ガスとの反応生成物の生成量が少
ないので良い結果が得られる。前記脱炭素工程において
張力を作用させることは必ずしも必要ではないが0.0
01〜100k9/桝の範囲で張力を作用させながら高
温焼成すると屈曲を少なくした強度の高い連続無機繊維
を得ることができ、0.001k9/桝以下の張力を作
用させても効果はなく、1.00k9/桝以上張力を作
用させても効果に変わりないから、作用させる張力は0
.001〜100k9/桝の範囲がよい。
本発明の第1工程で生成したポリジルコノカルポシラン
を第2工程により紙糸し、第3工程で不融化した級糸繊
維は、第4工程の加熱過程において約700qoから無
機化が激しくなり約800午0でほぼ無機化が完了する
ものと推定される。
したがって第4工程は80000以上の焼成温度で行な
うことが必要であり、また上限は繊維強度の優れたもの
を得るために1800℃とし、さらに後述する如く好適
には1000〜1500q○である。次に、本発明の方
法によって得られる連続無機繊維(以下これを本発明の
連続無機繊維と呼ぶことがある)について説明する。
本発明の連続無機繊維は実質的にSi、Zr、C又はS
i、Zr、C、0からなる無機繊維であり、前記の第1
工程乃至第4工程からなる本発明の方法により製造され
るものであるが、このさし、主として第4工程の焼成の
温度に依存して、繊維の構造は下記風乃至【C}に示す
如く変化する。風 焼成温度が比較的低い場合には、実
質的に非晶質からなる無機繊維が得られ、その非晶質は
、第1工程乃至第4工程で採用される製造条件の如何に
より、主としてSi、Zr、Cからなるか又はSi、Z
r、C、0からなるいずれかである。
一般的に云えば、第4工程の焼成後において得られる繊
維中に酸素が実質的に残留しないような条件を第1乃至
第4工程で選定すれば、主としてSi、Zr、Cからな
る非晶質が生成し、それとは逆に、焼成後の繊維中に酸
素が残留し易いような条件を第1乃至第4工程で選定す
れば、主としてSi、Zr、C、0からなる非晶質が生
成する。例えば、第1工程でポリジルコノカルボシラン
を製造するさいにポリカルボシランの使用量に対して有
機ジルコニウム化合物の使用量を相対的に多くする程、
あるいは第3工程の不融化処理において繊維の酸化が起
り易い程(例えば酸化性雰囲気中での加熱温度が高くな
る)、焼成後の繊維中に酸素が残留し易くなる。また第
4工程において、焼成を窒素のような不活性ガスの気流
中で行なうよりは真空中で行なう方が、酸素は除去され
易いので、焼成後の繊維中に酸素は残留し難くなる。例
えば、後述の実施例3では第1工程でポリカルボシラン
とジルコニウムテトライソプロポキシドとの1:1.9
の重量比の混合物からポリジルコノカルボシランを製造
し、第3工程で紡出繊縦を空気中で110ooに加熱す
ることによって不融化処理を行ない、そして第4工程で
アルゴン気流中において100ぴ0という比較的低い温
度で焼成を行なったが、この場合に得られた無機繊維は
、主としてSj、Zr、C、0よりなる非晶質から実質
的になる繊維である。一方、後述の実施例5では、第1
工程におけるポリカルボシラン対ジルコニウムテトラフ
ェノキシドの重量比は15.4:1であって、有機ジル
コニウム化合物の相対的使用量が少ないために得られた
無機繊維は主としてSi、Zr、Cよりなる非晶質から
実質的になる繊維である。
Bー 焼成温度が高い場合には、粒蓬が500A以下の
、8−SIC、ZrC、8一SICとZにの固溶体およ
びZrC,★(ただし0<x<1)の各結晶質超微粒子
集合体から実質的になる無機繊維が得られる。
但し、第1工程乃至第4工程で採用される製造条件の如
何により、これらの各結晶質超微粒子の近傍に非晶質の
Si02およびZの2が存在する場合がある。例えば、
後述の実施例(1−0)に記載の無機繊維は、前記の実
施例(1−1)で得られた不融化糸を1700qoで焼
成することによって得られたものであるが、この実施例
(1一0)の無機繊維は、上記の各結晶質超微粒子の集
合体からなる無機繊維である。焼成温度が高い場合、上
記のような構造の繊維が得られる理由は次の如くである
第3工程の不融化処理後に得られる繊維は、繊維表面に
薄い酸化被膜が形成されているけれども、大部分は出発
原料として使用したポリジルコノカルボシランよりなる
ものである。そしてこのような不融化糸は第4工程の焼
成処理により無機化されるが、焼成温度が比較的低い段
階では、無機化により生成する物質は、前項ので述べた
ように、主としてSi、Zr、C又はSi、Zr、C、
0からなる非晶質であって、未だ結晶質超微粒子が生成
するには到らない。然しながら、焼成温度が更に上昇す
ると、上記の非晶質の一部が、粒径が500A以下であ
る8一SIC、Zに、3一SICとZrCの固溶体およ
びZrC,す(ただし0<×<1)の各結晶質超微粒子
からなる集合体に転化されるようになり、焼成温度が充
分高い場合には、非晶質の実質的にすべてが、上記の結
晶質超微粒子集合体に転化される。そして、この結晶質
超微粒子集合体への転化にさし、して、非晶質が主とし
てSi、Zr、Cよりなる場合には、実質的に8−SI
C、ZrC、8−SICとZにの間溶体およびZrC,
〜の各結晶質超微粒子からなる集合体が生成する。然し
ながら、非晶質が主としてSi、Zr、C、0よりなる
場合には、上記の各結晶質超微粒子の近傍に非晶質のS
iQおよびZrQが存在するようになる。{q 焼成温
度が比較的高いが、ただし非晶質から結晶質超微粒子集
合体への転化が完結するには到らないような温度である
場合には、前項■で述べたような非晶質と、前項【Bー
で述べたような結晶質超微粒子集合体との混合系からな
る無機繊維が得られる。
そして前項曲で述べた説明から明らかなように、非晶質
が主としてSi、Zr、Cよりなる場合には、この非晶
質と、8一SIC、ZrC、8‐SICとZにの団溶体
およびZrC,‐xの各結晶質超微粒子集合体とからな
る混合系が生成する。
これに対して、非晶質が主としてSi、Zr、C、0よ
りなる場合には、この非晶質と、各結晶質超微粒子の近
傍に生成した非晶質のSi02およびZr02を有する
結晶質超微粒子集合体との混合系が生成する。以上述べ
たように、本発明の連続無機繊維には種々の態様が存在
しており、これら各態様の繊維は、下記の(A−1)型
乃至(C−2)型に示すような構造を有するものである
(A−1)型:連続無機繊維が、実質的にSi、Zrお
よびCからなる非晶質から実質的に構成されている。
(A一2)型:連続無機繊維が、実質的にSi、Zr、
Cおよび0からなる非晶質から実質的に構成されている
(B−1)型:連続無機繊維が、実質的に3一SIC、
ZrC、8−SICとZにの固溶体およびZrC,1(
ただし0<×<1)の粒径が500△以下の各結晶質超
微粒子の集合体から実質的に構成されている。
(B−2)型:連続無機繊維が、実質的に8一SIC、
ZrC、B−SICとZでCの園溶体およびZrC,す
くただし○<×<1)の粒径が500A以下の各結晶質
超微粒子の集合体から実質的に構成されており、このさ
し、これらの結晶質超微粒子の近傍に非晶質のSi02
およびZぬ2が存在している。
0(C−1)型:連続無機繊維が、実質的にSi、Zr
およびCからなる非晶質と、実質的に8−SIC、Zr
C、8−SICとZにの固溶体およびZてC,〜(ただ
し0<×<1)の粒径が500A以下の各結晶質超微粒
子の集合体の混合系から横成されている。
(C−2)型:連続無機繊維が、実質的にSi、Zr、
Cおよび0からなる非晶質と、実質的に8一SIC、Z
に、8−SICとZにの固瀞体およびZrC,へ(ただ
し0<x<1)の粒径が500A以下の各結晶質超微粒
子の集合体の混合系から構成されており、このさし、こ
れらの結晶質超微粒子の近傍に非晶質のSi02および
Zの2が存在している。以上を要約すれば、本発明で袴
定した第1工程乃至第4工程からなる連続無機繊維の方
法において、第1工程乃至第4工程の条件を適宜に選定
して、第4工程の焼成後に得られる無機繊維中に酸素が
実質的に残留しないようにし、且つ焼成温度が比較的低
い場合には、上記(A−1)型の構造の繊維が得られ、
このさし、焼成温度を充分高くすれば(B−1)型の構
造の繊維が得られ、中間の焼成温度では(C−1)型の
構造の繊維が得られる。
一方、焼成後に得られる無機繊維中に酸素が残留し易い
ような条件を選び、且つ焼成温度が比較的低い場合には
、(A−2)型の構造の繊維が得られ、このさし、焼成
温度を充分高くすれば(B−2)型の構造の繊維が得ら
れ、中間の焼成温度では(C−2)型の構造の繊維が得
られる。本発明の連続無機繊維は驚くべきことに、(A
−1)型または(A−2)のような主として非晶質から
なる構造の場合でも、極めて良好な強度的性質及び熱的
性質を有しているが、一般には、(C−1)型または(
C−2)型のような非晶質と結晶質超微粒子集合体との
浪合系からなる構造の場合に、強度的性質及びその他の
性質が最も良好である。その理由は、これらの性質に対
する非晶質の寄与と結晶質超微粒子集合体の寄与とが互
いに協同的に働らき、相乗的効果が得られるためであろ
うと考えられる。本発明の(B−1)型、(B−2)型
、(C−1)型または(C−2)型の構造の連続無機繊
維中に存在する結晶質超微粒子が、8−Sに、ZrC、
3一SICとZにの固溶体およびZrC,へ(ただし0
<×く1)からなる複合炭化物によって構成されている
ことは、繊維のX線回折図形によって確認することがで
きる。
第1図の川ま、後述の実施例(1−D)に記載の(B−
1)型の構造を有する本発明の連続無機繊維のX線粉末
回折図形である。そして、この0のX線回折図形では、
28=35.がに8−SICの(111)回折線、28
=60.が に8一SICの(220)回折線および2
8=72.1oに8−SICの(311)回折線が、ま
た20=33.7o にZにの(111)回折線、28
=39.10にZrCの(200)回折線、28=56
.30 にZにの(220)回折線、28:67.0o
にZにの(311)回折線および20=70.6o に
ZrCの(222)回折線が現われており、特に注目す
べき点は、Z虻の各回折線はいずれも従来のZrCに観
察される各回折線の20よりも高角度側にシフトしてお
り、該ZrCは従来のZrCと格子定数が異なっている
ことである。上記のX線回折図形のデータは、本発明の
連続無機繊維中に存在する結晶質超微粒子が、主として
8−SICおよびZrCからなり、しかも8一SICと
ZrCが固落しているもの、及びZrC,す(ただし0
<×<1)を一部含むような複合炭化物であることを示
している。
前記のような特異的な複合炭化物の結晶質超微粒子から
なるSi、ZrおよびC含有連続無機繊維は、これまで
全く知られていなかった新規な繊維である。
しかも、結晶質超微粒子がこのような複合炭化物から構
成されていることは、本発明のSi、ZrおよびC含有
連続無機繊維に対し、極めて望ましい優秀な性能を付与
するという利点をもたらすものである。即ち、Zには、
8−SICに比べて、曲げ強度、引張り強度、耐圧強度
等の機械的強度が高く、また高融点であるため耐熱性に
すぐれるという性質を有している。本発明のSi、Zr
およびC含有連続無機繊維では、Zにと8−SICの両
者が一部団溶化していることから明らかなように、両者
が本発明の繊維中においては親密な状態で共存している
ために、ZrCの好ましい性質が著しく発揮されるよう
になる。
かくして本発明のSi、ZrおよびC含有連続無機繊維
は、従来の主として3−SICのみからなる繊維に比べ
て機械的強度特性および耐熱性が良好である。また、本
発明の連続無機繊維中に存在する上記複合炭化物よりな
る結晶質超微粒子は、平均粒径が500A以下の超微粒
子である。
例えば、後述の実施例(1一1)に記載の(C−1)型
の構造の繊維(焼成温度1300qo)の結晶質超微粒
子の平均粒径は約80Aであり、実施例(1一0)に記
載の(B−1)型の構造を有する繊維(焼成温度170
0℃)のそれは約160AであることがX線回折により
判明した。通常本発明の連続無機繊維は、その製造の際
の 夕焼成温度を高くするにつれて、繊維中の平均結晶
粒径が大きくなる。
本発明の連続無機繊維が非常に大きい強度を有する一つ
の原因は超微粒の結晶より構成されているからであると
推考され、その理由は、局所的応Z力集中が密度の高い
結晶粒界を通じて分散するため、変形いこくいこと、結
晶が超微粒子であるため、結晶粒中に変形に必要な転移
の存在する余地がないこと、結晶粒径が非常に小さいた
め粒の見掛上の表面張力が異常に大きくなり、変形に対
すZる抵抗力が大きいこと、繊維の表面が平滑で凹凸が
ないため、凹凸部へ応力が集中することによる強度の低
下要因がないこと、等によるものと考えられる。
一般に、焼成温度が中間の場合に得られる(C2−1)
型または(C−2)型の構造の繊維の方が、むしろ焼成
温度が非常に高い場合に得られる(B−1)型または(
B−2)型の構造の繊維よりも強度的性質がすぐれてい
るが、その理由は主として、焼成温度がより低いことに
基因して、平2均結晶粒径がより小さいためであろうと
考えられる。
本発明の連続無機繊維の化学分析による元素比率は、重
量%で表わして、一般に、Si:30〜60%、Zr:
0.5〜40%、C:25〜40%、0:0.01〜3
20%である。
上記から明らかなように、焼成工程後に得られる本発明
の連続無機繊維において、酸素が残留し易いような製造
条件を選べば、最高2の重量%もの酸素を含有する無機
繊維を得ることができる。
即3ち、(A−2)型、(B−2)型及び(C−2)型
の構造の繊維は、実質的な量の酸素を含有する繊維であ
るが、このうち、(A−2)型の構造の繊維は、Si、
Zr、C及び○よりなる非晶質から主としてなることが
X線回折から判明している。また(B−2)型の構造の
繊維では、結晶質超微粒子は、実質的にSi、Zr及び
Cよりなる複合炭化物からなるものであり、酸素原子は
結晶質超微粒子の形成には関与していないことがX線回
折の結果から判明している。このさし、、酸素原子は−
部のSi及びZrと結合して非晶質のSi02及びZr
02を形成しており、これが複合炭化物の結晶質超微粒
子の近傍、例えば結晶粒子間の間隙等に介在しているも
のと考えられる。本発明の連続無機繊維は、機械的強度
、耐熱性、耐酸化性にすぐれた、新規構造を有する繊維
であり、金属ならびに合金との濡れは炭素繊維に比べ良
好であり、かつ金属ならびに合金との反応性が低く、繊
維強化型金属、プラスチック、およびゴムの繊維材料、
繊維状発熱体、防火織布、耐酸隔膜、また強化用繊維と
して原子炉材料、航空機構造材、橋梁、構築物材料、核
融合炉材料、ロケット材料、発光体、研摩布、ワイヤー
ロープ、海洋開発材料、ゴルフシャフト材料、スキース
トック材料、テニスラケット材料、魚釣竿、靴底材料等
に用いることができる。
以下本発明を実施例によって説明する。
参考例 1 5どの三口フラスコに無水キシレン2.5〆とナトリウ
ム400夕とを入れ、窒素ガス気流下でキシレンの沸点
まで加熱し、ジメチルジクロロシラン1そを1時間で滴
下した。
滴下終了後、1餌時間加熱還流し沈殿物を生成させた。
この沈殿を炉過し、まずメタノールで洗浄した後、水で
洗浄して、白色粉末のポリジメチルシラン420夕を得
た。他方、ジフェニルクロロシラン759夕とホゥ酸1
24夕を窒素ガス雰囲気下、n−ブチルェーテル中、1
00〜120ooの温度で加熱し、生成した白色樹脂状
物を、さらに真空中400q0で1時間加熱することに
よって5309のポリボロジフエニルシロキサンを得た
次に、前記のポリジメチルシラン250夕に上記のポリ
ボロジフェニルシロキサン5.27夕を添加混合し、還
流管を備えた2その石英管中で窒素気流下で35ぴ0ま
で加熱し6時間重合し、ポリカルボシランを得た。
室温で放冷後キシレンを加えて溶液として取り出し、キ
シレンを蒸発させ、320o01時間窒素気流下で濃縮
して140夕の固体を得た。参考例 2 テトラメチルシラン1009を秤取し、リサイクルので
きる流通式装置を用いて、窒素雰囲気下で770qoで
2独時間反応を行ない、ポリカルポシランを得た。
室温で放冷後ノルマルヘキサンを加えて溶液として取り
出し、炉過して不落物を除去後、ノルマルヘキサンを蒸
発させ、180こCで1時間、5側Hgの減圧下で濃縮
して14夕の粘着性物質を得た。参考例 3 参考例1で得られたポリジメチルシラン250夕をオー
トクレープに入れ、アルゴン雰囲気中で、470oo、
約10疎気圧下で1岬時間加熱重合し、ポリカルボシラ
ンを得た。
室温で放袷後ノルマルヘキサンを加えて溶液として取り
出し、ノルマルヘキサンを蒸発させ、280ooで1時
間、1肌Hgの減圧下で濃縮して得られた固体を、アセ
トンで処理して低分子量物を除去して、ポリマー60夕
を得た。実施例 1参考例1で得られたポリカルボシラ
ン40.0夕とテトラキスアセチルアセトナトジルコニ
ウム5.4夕とを秤取し、この混合物にエタノール20
の‘およびキシレン300の‘を加えて均一相からなる
混合溶液とし、窒素ガス雰囲気下で60qoで2時間櫨
拝しながら還流反応を行なった。
還流反応終了後さらに加熱し、エタノールおよびキシレ
ンを蟹出させた後285q0で30分間重合を行ないポ
リジルコノカルボシランを得た。このポリジルコノカル
ボシランを紡糸装置を用いて27000に加熱溶融して
300叫肌の口金より、300m/minの紡糸速度で
空気中で溶融紡糸して繊維を得た。この繊維を無張力下
で空気中で室温から15℃/時の昇温速度で昇温し、1
10ooで1時間保持して不融化した。この不融化糸の
引張強度は5.0k9/磯、伸び率は13.0%であっ
た。次に、この不融化糸を、下記の(1)及び(U)に
示すような2種の異なる条件で焼成した。
(1):不融化糸を窒素気流中(100cc/min)
で無張力下で1300COまで1劉寺間で昇温し、13
00qoで1時間保持して焼成した。
得られた連続無機繊維の直径は約1秋で引張強度は27
0k9/地、弾性率は13.仇on/柵であった。この
繊維のX線粉末回折測定は第1図の1に示す。第1図の
1においてブロードな3一SICの各回折線及びブロー
ドで強度は小さいが、Zにの各回折線が認められること
〔ただしZrCの各回折線の28は従来のZrCの場合
よりも高角度側にシフトしている〕、及び化学分析の結
果から、この実施例(1−1)の焼成条件で得られた繊
維は、前記(C−1)型の構造を有する繊維であること
がわかった。また繊維中に存在する結晶質超微粒子の平
均粒径は約80AであることがX線回折により判明した
。(ロ):不融化糸を窒素気流中(100cc/min
)で無張力下で1700ooまで1袖時間で昇温し、1
700で1時間保持して焼成した。
得られた繊維のX線粉末回折測定を第1図の川こ示す。
第1図のロにおいてシャープで強度が大きいB−SIC
及びZrCの各回折線が認められること(ただしZrC
の各回折線の28‘ま高角度側にシフトしている)、及
びこの繊維の化学分析の結果から、この実施例(1−0
)の焼成条件で得られた繊維は、前記(B−1)型の構
造を有する繊維であることがわかった。また繊維中に存
在する結晶質超微粒子の平均粒径が約160Aであるこ
とがX線回折により判明した。実施例 2 参考例1で得られたポリカルボシラン40.09とジル
コニウムテトラプトキシド31.5夕とを秤取し、この
混合物にキシレン400叫を加えて均一相からなる混合
溶液とし、アルゴンガス雰囲気下で、130℃で1時間
縄拝しながら還流反応を行った。
還流反応終了後、さらに温度を25000まで上昇させ
て溶媒のキシレンを留出させたのち、250℃で1時間
重合を行い、ポリジルコノカルボシランを得た。このポ
リジルコノカルボシランを紡糸装置を用いて230午0
に加熱溶融して25岬肌の口金より200m/minの
級糸速度で空気中で溶融紡糸して繊維を得た。この繊維
を50夕/地の張力を作用させながら空気中で室温から
7℃/時の昇温速度で昇温し、155o0で3時間保持
して不融化した。この不融化糸の引張強度は5.5kg
/磯、伸び率は17.0%であった。次にこの不融化糸
を、真空中(3×10‐3肋Hg)で無張力下で120
000まで6時間で昇温し、1200℃で3時間保持し
て焼成した。
得られた連続無機繊維の直径は約2叱で引張強度は20
0k9/桝、弾性率は70.■on/めであった。ここ
で得られた繊維は、X線粉末回折測定および化学分析の
結果から、前記(C−2)型の構造を有する繊維である
ことがわかつた。実施例 3 参考例1で得られたポリマーを330qoで3時間、窒
素気流下で濃縮して得られるポリカルボシラン40.0
夕とジルコニウムテトライソプロポキシド75.3夕と
を秤取し、この混合物にベンゼン500の‘を加えて均
一相からなる混合溶液とし、アルゴンガス雰囲気下で7
0qoで5時間燈拝しながら還流反応を行った。
還流反応終了後さらに加熱し、ベンゼンを蟹出させた後
、2000○で2時間重合を行い、ポリジルコノカルボ
シランを得た。このポリジルコノカルボシランをベンゼ
ンに溶解させ、紙糸原液を造り、300山仇の口金より
300の′minの紡糸速度で乾式紙糸法により薮糸し
て繊維を得た。この繊維を無張力下で空気中で室温から
15℃/時の昇溢速度で昇温し、11000で0.虫時
間保持して不融化した。この不融化糸の引張強度は4.
7k9′地、伸び率は12.0%であった。次にこの不
融化糸をアルゴン気流中(100cc′min)で50
夕/磯の張力を作用させながら、1000qoまで5時
間で昇温し、1000q○で1時間保持して焼成を行な
った。
得られた連続無機繊維の直径は16仏で引張強度は19
0k9/桝、弾性率は12on′めであった。ここで得
られた繊維は、X線粉末回折測定および化学分析の結果
から、前記(A−2)型の構造を有する繊維であること
がわかった。実施例 4 参考例2で得られたポリカルボシラン40.0夕とテト
ラキスアセチルアセトナトジルコニウム14.3夕とを
秤取し、この混合物にエタノール60の‘およびキシレ
ン300机【を加えて均一相からなる混合溶液とし、窒
素ガス雰囲気下で60qoで8時間燈拝しながら還流反
応を行なった。
還流反応終了後さらに加熱しエタノールおよびキシレン
を留出させた後、25000で3時間重合を行い、ポリ
ジルコノカルボシランを得た。このポリジルコノカルボ
シランを縁糸装置を用いて240qCに加熱溶融して2
50凶のの口金より650m/minの薮糸速度で空気
中で熔融紙糸して繊維を得た。この繊維を無張力下で5
0℃の空気中でy線を照射し(1.56×1ぴy)不敵
化した。この不融化糸の引張強度は6.0kg/桝、伸
び率は18.1%であった。次にこの不融化糸を窒素気
流中(100cc/min)で50多/協の張力を作用
させながら、130000まで1$時間で昇温し、13
00ooで1時間保持して焼成を行なった。
得られた連続無機繊維の直径は9仏で引張強度は320
k9′協、弾性率は21ton/ゆであった。ここで得
られた繊維は、X線粉末回折測定および化学分析の結果
から、前記(C−2)型の構造を有する繊維であること
がわかった。実施例 5 参考例3で得られたポリカルボシラン40.0夕とジル
コニウムテトラフェノキシド2.6夕とを秤取し、この
混合物にキシレン200の‘を加えて均一相からなる混
合溶液とし、アルゴンガス雰囲気下で130こ0で2時
間櫨拝しながら還流反応を行なった。
還流反応終了後さらに加熱し、キシレンを顔出させた後
、300COで3び分間重合を行い、ポリジルコノカル
ボシランを得た。このポリジルコノカルボシランをトル
ェンに溶解させ、紡糸原液を造り、300仏のの口金よ
り200の/minの紙糸速度で乾式紡糸法により紡糸
して繊維を得た。この繊維を50多/協の張力を作用さ
せながら空気中で室温から30oo/時の昇騰速度で昇
温し、11000で0.5時間保持して不融化した。こ
の不融化糸の引張強度は4.8k9/碗、伸び率は13
.0%であった。次にこの不融化糸を一酸化炭素と窒素
〔CO:N2:1:4(モル比)〕気流中(100cc
′min)で無張力下で1000ooまで5時間で昇温
し、1000ooで1時間保持して焼成を行った。この
焼成糸をさらに空気中で800qCまで2時間で昇温し
、800ooで0.即時間保持して上記焼成糸中の過剰
炭素を除去した。得られた連続無機繊維の直径は2叱で
引張強度は195k9/桝、弾性率は9.0ton/ゆ
であった。ここで得られた繊維は、X線粉末回折測定お
よび化学分析の結果から、前記(A−1)型の構造を有
する繊維であることがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は連続無機繊維のX線粉末回折図形である。 ター籾

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主として一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中のRは水素原子、低級アルキル基、又はフ
    エニル基を示す)で表わされる主鎖骨格を有する数平均
    分子量が200〜10000のポリカルボシラン、及び
    一般式ZrX_4(但し、式中の炭素数1〜20個を有
    するアルコキシ基、フエノキシ基又はアセチルアセトキ
    シ基を示す)で表わされる有機ジルコニウム化合物を、
    前記ポリカルボシランの−(Si−CH_2)−の構造
    単位の全数対前記有機ジルコニウム化合物の−(Zr−
    O)−の構造単位の全数の比率が2:1乃至200:1
    の範囲内となる量比に加え、反応に対して不活性な雰囲
    気中において加熱反応して、前記ポリカルボシランケイ
    素原子の少なくとも1部を、前記有機ジルコニウム化合
    物のジルコニウム原子と酸素原子を介して結合させて、
    数平均分子量が約700〜100000のポリジルコノ
    カルボシランを生成させる第1工程と、上記ポリジルコ
    ノカルボシランの紡糸原液を造り紡糸する第2工程と、
    該紡糸繊維を張力あるいは無張力下で不融化する第3工
    程と、不融化した前記紡糸繊維を真空中あるいは不活性
    ガス雰囲気中で800〜1800℃の温度範囲で焼成す
    る第4工程の各工程からなることを特徴とする実質的に
    Si、Zr、CまたはSi、Zr、C、Oからなる連続
    無機繊維の製造方法。 2 第2工程の紡糸原液が第1工程で得られるポリジル
    コノカルボシランを加熱溶融することによつて造られる
    特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 第2工程の紡糸原液が第1工程で得られるポリジル
    コノカルボシランを溶媒に溶解することによつて造られ
    る特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 4 第3工程の不融化が第2工程で得られる紡糸繊維を
    酸化性雰囲気中で低温加熱することによつて行なわれる
    特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP17811280A 1980-12-18 1980-12-18 ケイ素、ジルコニウムおよび炭素含有連続無機繊維の製造方法 Expired JPS6020485B2 (ja)

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