JPH0534663B2 - - Google Patents

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JPH0534663B2
JPH0534663B2 JP58048418A JP4841883A JPH0534663B2 JP H0534663 B2 JPH0534663 B2 JP H0534663B2 JP 58048418 A JP58048418 A JP 58048418A JP 4841883 A JP4841883 A JP 4841883A JP H0534663 B2 JPH0534663 B2 JP H0534663B2
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Japan
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capsule
wall
toner
acid
capsule toner
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JP58048418A
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Fujio Kakimi
Takeshi Mikami
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB08407674A priority patent/GB2137636B/en
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Publication of JPH0534663B2 publication Critical patent/JPH0534663B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電子写真法、磁気記録法などのよう
な電気的あるいは磁気的な記録法において形成さ
れた潜像を可視画像とするために用いられるカプ
セルトナーの製造方法に関するものである。 電気的あるいは磁気的な記録法としては、例え
ば、電子写真法、静電記録法あるいは磁気記録法
などの名称で呼ばれる各種の方法が知られている
が、それらの方法の内の多くの方法に共通する点
は、電気的あるいは磁気的に形成された潜像を、
粉末あるいは分散液の形態にある着色剤などの表
示記録材料を含有するトナーを用いて可視画像に
変え、これを転写紙などの支持媒体上に転写定着
して、複写画像とする点である。 トナーを用いて潜像を可視画像とするためには
一般的には、キヤリア粒子とトナーからなる現像
剤、あるいは、トナーのみからなる現像剤、と潜
像との間に働く電気的もしくは磁気的な吸引力に
よりトナーを潜像に吸引して潜像上にトナー像を
形成させて潜像を現像し、可視画像とする方法が
利用されている。ここで、前者のキヤリア粒子と
トナーからなる現像剤を用いる現像方式は二成分
現像方式と呼ばれており、そして後者のトナーの
みからなる現像剤を用いる現像方式は一成分現像
方式と呼ばれている。 潜像上に形成されたトナー像は、次いで、転写
紙などの媒体上に移され、その媒体上に定着され
る。転写紙などの媒体にトナー像を定着させる方
法としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定着
の三種類の方法が知られており、本発明は、この
分類における圧力定着方式に適したカプセルトナ
ーを提供するものである。 媒体上に移されたトナー粒子に圧力を加えるこ
とによりトナー粒子を媒体上に定着させる圧力定
着法については、米国特許第3269526号明細書に
記載がある。この方法は熱や溶剤を使わないた
め、加熱定着や溶剤定着等の方法に附随する種々
の障害が発生することなく、またアクセスタイム
も速く、高速定着方式にも追随が可能である点な
どの各種の利点を本来的に持つている。 しかしながら、圧力定着法は、加熱定着法など
の定着法に比べて定着性が悪く、定着後の画像を
擦ると剥がれやすい点、定着に相当高い圧力を必
要とするため、転写紙のような支持媒体の繊維が
破壊されるなどによる媒体の疲労が発生しやす
く、また支持媒体の表面が過度の光沢を持つよう
になりやすい点、そして高い圧力を付与するため
の加圧ローラーの小型化には限界があるため、複
写装置全体の小型化が制限を受ける点など種々問
題がある。 圧力定着法に附随する上記のような問題点を解
決するために、既にトナーをマイクロカプセルに
収納した形態としたカプセルトナーが開発されて
いる。カプセルトナーは、カーボンブラツクのよ
うな表示記録材料を含有する芯物質の周囲に、圧
力の付与により破壊する性質を持つカプセル壁を
形成させることにより得られるマイクロカプセル
形態のトナーである。そしてカプセルトナーは、
その定着に高い圧力を必要としない点、定着性が
優れている点などにおいて圧力定着法に適したト
ナーであるとされているが、従来知られているカ
プセルトナーは、トナーとして本来必要とされる
諸特性において必ずしも満足できるものとはいえ
ない。 すなわち、電子写真用現像剤として用いるトナ
ーは、粉体特性が良く、現像性能において優れ、
潜像を形成する表面である感光体表面を汚すこと
がないことなどが必要とされており、さらに二成
分現像方式の場合には使用するキヤリア粒子の表
面を汚すことがないことなどが必要とされる。ま
た圧力定着法に用いるトナーとしては、圧力定着
性が良いこと、そして圧力定着に用いる加圧ロー
ラーへのオフセツト現象(トナーが加圧ローラー
表面に付着して汚れる現象)が発生しにくいこと
などが必要となる。すなわち、圧力定着法に用い
るトナーは、粉体特性、紙などの支持媒体への定
着性(定着された画像の保存性も含む)、非オフ
セツト性、また利用する現像方式に応じて帯電性
および/または導電性などの諸特性の全てにおい
て高いレベルになければならない。しかしなが
ら、これまでに知られているカプセルトナーは上
記のような諸特性について必ずしも満足できるも
のではなかつた。 また特に一成分現像方式において使用するカプ
セルトナーは芯物質にフエライト、マグネタイト
のような磁性粒子(磁化しうる粒子状物質)を約
40〜60重量%含有させる必要があるが、通常の磁
性粒子をこのように多量マイクロカプセル内に封
じ込めることは困難である。すなわち、カプセル
トナーは一般に芯物質を含有する油性液体を水性
液体に乳化分散し、生成した芯物質の油滴の周囲
にカプセル壁を形成することにより製造されてい
るが、この芯物質に磁性粒子を多量含有させた場
合には、磁性粒子が一般に親水性を有するため、
その親水性の磁性粒子を油性の芯物質から離脱さ
せることなく芯物質全体をカプセル壁にて完全に
封入することは困難である。 上記の問題点を解決する技術としては、磁性粒
子の表面を疎水化処理して油性の芯物質に含有さ
せ、その周囲に界面重合法を利用してカプセル壁
を形成させる方法が米国特許第4307169号明細書
および特表昭57−50211号公報に記載されている。
しかしながら、この技術により得られるカプセル
トナーは経時貯蔵中(たとえば、100℃で16時間
あるいは室温で一ケ月)に芯物質中の油性成分が
蒸散する傾向が強く、その結果、貯蔵中に定着性
や粉体特性が劣化するという問題点がある。 本発明は、比較的高温下で貯蔵、あるいは室温
でさらに長時間貯蔵したカプセルトナーの諸特性
の内で、特に定着性について改良したカプセルト
ナーの製造方法を提供することを第一の目的とす
る。ここで定着性とは、カプセルトナーにより形
成された画像が紙などの支持媒体へ固着する性質
を意味している。カプセルトナーの定着は一般に
は、カプセルトナーが付着して画像を形成した支
持媒体を、たとえば、硬い金属ローラーの間を通
過させて加圧し、カプセルを破壊することにより
実施しているが、これまでに知られているカプセ
ルトナーでは、比較的高温での貯蔵、あるいは室
温でさらに長時間貯蔵すると、この定着性が必ず
しも充分とは言えず、指でこすつたりした場合に
複写画像がはがれたり、あるいは複写画像が白紙
によつてこすられたりした場合には、剥離した複
写画像の着色成分で白紙部分が汚れたりする傾向
があつた。このような経時貯蔵したカプセルトナ
ーの定着性の不充分さは、カプセルトナーを利用
する圧力定着法の実用化を阻む一因ともなつてい
た。 本発明はさらに、比較的高温において経時貯蔵
した、あるいは室温でさらに長時間経時貯蔵した
カプセルトナーの定着性の改良とともに、粉体特
性の改良をも可能としたカプセルトナーの製造方
法を提供することも第二の目的とするものであ
る。ここで、粉体特性が改良されたカプセルトナ
ーとは、大部分のカプセルトナー粒子の一つ一つ
が独立して存在し、二次的な凝集体を形成したり
せず、現像器内において、まま粉をつくることも
なく、自由に流動し得るような特性を有するカプ
セルトナーを意味している。これまでに知られて
いるカプセルトナーでは、乾燥直後には流動性の
良い粉末であつても、比較的高温で経時貯蔵ある
いは室温でさらに長時間経時貯蔵すると二次的な
凝集を起したり、また実際に現像器内にカプセル
トナーを入れ、現像を行なつている際に凝集した
りして、現像された可視画像の解像力が著しく悪
化する等の障害が発生しやすかつた。このよう
に、経時貯蔵したカプセルトナーの粉体特性の劣
化もカプセルトナーを利用する圧力定着法の実用
化を阻む一因ともなつていた。 さらに本発明は前述のように経時貯蔵したカプ
セルトナーにおける現像特性、オフセツト性、帯
電特性などの諸特性の劣化の防止を実現すること
ができるカプセルトナーの製造方法を提供するこ
ともその目的とするものである。 本発明は、ポリマー、このポリマーを溶解もし
くは膨潤しうる沸点180℃以上の溶媒、表示記録
材料、そして粒子表面が疎水的に被覆処理された
磁化しうる粒子状物質を含有する芯物質の周囲
に、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂および/
またはポリウレア樹脂からなるカプセル壁または
メラミン樹脂または尿素樹脂からなるカプセル壁
をin−situ重合法により形成することを特徴とす
るカプセルトナーの製造方法にある。 次に本発明を詳しく説明する。 本発明のカプセルトナーの製造方法は、基本的
には芯物質を含有する油性液体を水性媒体に乳化
分散し、芯物質の油滴の周囲に、ポリアミド樹
脂、ポリウレタン樹脂および/またはポリウレア
樹脂からなるカプセル壁またはメラミン樹脂また
は尿素樹脂からなるカプセル壁をin−situ重合法
により形成することからなる。上記のカプセル壁
の形成のために利用されるin−situ重合法は、芯
物質の内側あるいは外側のいずれか一方からのみ
カプセル壁形成用反応性物質(モノマー、プレポ
リマーなど)を芯物質の周囲に供給してカプセル
壁を形成させる方法であり、その方法は既に公知
である。 in−situ重合法の内、芯物質の内側からのみカ
プセル壁形成用反応性物質(モノマー、プレポリ
マーなど)を芯物質の周囲に供給してカプセル壁
を形成させる方法(以下、内部重合法という)に
ついては特公昭50−22507号公報に記載があり、
本発明のカプセルトナーの製造方法においても、
そこに記載された方法を利用することができる。 次に、本発明のカプセルトナーの製造方法の特
徴部分であるin−situ重合法の内、内部重合法に
よるカプセル壁の製造法について具体的に記載す
る。 まず芯物質、すなわち、ポリマー、このポリマ
ーを溶解もしくは膨潤しうる沸点180℃以上の溶
媒、表示記録材料、そして粒子表面が疎水的に被
覆処理されたマグネタイト、フエライトなどの磁
化しうる粒子状物質(以下においては、磁性物質
ともいう)を含有する芯物質に低沸点溶媒または
極性溶媒を混合した油性液体に、第一の壁形成物
質と、この第一の壁形成物質と反応してポリマー
を形成する第二の壁形成物質とを溶解する。次い
で、得られた混合物を水性液体に乳化分散して芯
物質を油滴状に分散させ、その後に昇温させる
と、低沸点溶媒あるいは極性溶媒が油滴の外部に
放出されて、油滴表面に壁形成物質が移動し、油
滴表面でポリマー生成反応が進行し、ポリマー壁
で包まれた芯物質含有マイクロカプセルが生成す
る。 なお、上記の方法において第一の壁形成物質お
よび第二の壁形成物質の一方もしくは双方を複数
の反応性物質から形成して複数のポリマーから構
成されるカプセル壁を形成させることもできる。
また、第一の壁形成物質が単独で反応してポリマ
ーを形成する化合物である場合には、必ずしも第
二の壁形成物質を用いる必要はない。ポリマー生
成反応としては、重付加反応、重縮合反応などの
何れをも利用することができる。特に重付加反
応、および重縮合反応によるものが有効である。
また、反応を効率良く発生させるために反応促進
剤として触媒を利用することが好ましい。 壁形成物質の例としては、ポリイソシアナー
ト、ポリイソチオシアナート、ポリアミン、ポリ
カルボン酸、多塩基酸クロライド、酸無水物、エ
ポキシ基含有化合物(エポキシ化合物)、ポリオ
ール、ラクトンおよびラクタムなどを挙げること
ができる。なお、壁形成物質は上記化合物のプレ
ポリマーであつてもよい。また、脂肪族または芳
香族ポリアミンとジカルボン酸の重縮合物も利用
することができる。これらの材料を、in−situ重
合させることによりポリアミド樹脂、ポリウレタ
ン樹脂および/またはポリウレア樹脂からなるカ
プセル壁を形成することができる。 これらの内、ポリイソシアナートおよびポリイ
ソチオシアナートの例としては、m−フエニレン
ジイソシアナート、p−フエニレンジイソシアナ
ート、2,6−トリレンジイソシアナート、2,
4−トリレンジイソシアナート、ナフタレン−
1,4−ジイソシアナート、ジフエニルメタン−
4,4′−ジイソシアナート、3,3′−ジメトキシ
−4,4′−ビフエニルジイソシアナート、3,
3′−ジチルジフエニルメタン−4,4′−ジイソシ
アナート、キシリレン−1,4−ジイソシアナー
ト、キシリレン−1,3−ジイソシアナート、
4,4′−ジフエニルプロパンジイソシアナート、
トリメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレン
ジイソシアナート、プロピレン−1、2−ジイソ
シアナート、ブチレン−1、2−ジイソシアナー
ト、エチリジンジイソシアナート、シクロヘキシ
レン−1、2−ジイソシアナート、シクロヘキシ
レン−1、4−ジイソシアナート、p−フエニレ
ンジイソチオシアナート、キシリレン−1,4−
ジイソチオシアナート、エチリジンジイソチオシ
アナート等のジイソシアナートおよびジイソチオ
シアナート;4,4′,4″−トリフエニルメタント
リイソシアナート、トルエン−2,4,6−トリ
イソシアナート、ポリメチレンポリフエニルイソ
シアナート等のトリイソシアナート;4,4′−ジ
フエニルジメチルメタン−2,2′,5,5′−テト
ラライソシアナート等のテトライソシアナート;
ヘキサメチレンジアミンとヘキサントリオールと
の付加物、2,4−トリレンジイソシアナートと
プレンツカテコールとの付加物、トリレンジイソ
シアナートとヘキサントリオールとの付加物、ト
リレンジイソシアナートとトリメチロールプロパ
ンとの付加物、キシリレンジイソシアナートとト
リメチロールプロパンとの付加物等のポリイソシ
アナートプレポリマーを挙げることができる。 ポリアミンの例としては、1,5−ナフタリン
ジアミン、o−フエニレンジアミン、m−フエニ
レンジアミン、1,5−S−ジアミノナフタレ
ン、フタルアマイド等の芳香族ポリアミン、およ
び、N,N′−S−1,3−プロピレンジアミン、
N,N′−S−1,4−プロピレンジアミン等の
脂肪族ポリアミンを挙げることができる。 ポリカルボン酸の例としては、ピメリン酸、ス
ベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、フタル
酸、テレフタル酸、4,4′−ビフエニルジカルボ
ン酸、4,4′−スルホニンジ安息香酸等を挙げる
ことができる。 多塩基酸クロライドの例としては、テレフタル
酸クロライド、1,5−ナフトエ酸クロライド、
4,4′−ビフエニルジカルボン酸クロライド、
4,4′−オキシジ安息香酸クロライド等を挙げる
ことができる。 酸無水物の例としては、カルボン酸二分子また
はジカルボン酸の脱水縮合物である無水マレイン
酸、無水コハク酸、無水フタル酸、無水安息香酸
等を挙げることができる。 エポキシ基含有化合物の例としては、ジグリシ
ジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ル、および分子量150〜5000のポリアリルグリシ
ジルエーテル等の脂肪族グリシジルエーテル、リ
ノレイン二量体酸のグリシジルエステル等の脂肪
族グリシジルエステル類、ビスフエノールAのジ
グリシジルエーテル、トリヒドロキシフエニルプ
ロパンのトリグリシジルエーテルおよびテトラフ
エニレンエタンのテトラグリシジルエーテル等の
芳香族グリシジルエーテル、および4,4−ビス
(4−ヒドロキシフエニル)ペンタノイツク酸の
ジグリシジルエーテルエステル等のグリシジルエ
ーテル/エステル混合物を挙げることができる。 ポリオールの例としては、脂肪族および芳香族
の多価アルコール、ヒドロキシポリエステル、ヒ
ドロキシポリアルキレンエーテル等を挙げること
ができる。 この内、多価アルコールの例としては、カテコ
ール、レゾルシノール、ハイドロキノン、1,2
−ジヒドロキシ−4−メチルベンゼン、1,3−
ジヒドロキシ−5−メチルベンゼン、3,4−ジ
ヒドロキシ−1−メチルベンゼン、3,5−ジヒ
ドロキシ−1−メチルベンゼン、2,4−ジヒド
ロキシエチルベンゼン、1,3−ナフタレンジオ
ール、1,5−ナフタレンジオール、2,7−ナ
フタレンジオール、2,3−ナフタレンジオー
ル、o,o′−ビフエノール、p,p′−ビフエノー
ル、1,1′−ビ−2−ナルトール、ビスフエノー
ルA、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
ブタン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)イソペンタン、1,1′−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)シクロペンタン、1,1′−ビス(4
−ヒドロキシフエニル)シクロヘキサン、2,
2′−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフエニ
ル)プロパン、ビス(2−ヒドロキシフエニル)
メタン、キシリレンジオール、エチレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
チレングリコール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘプタンジオール、1,7−ヘプタンジ
オール、1,8−オクアンジオール、1,1,1
−トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、ペンタエリスリトール、グリセリン、および
ソルビトール等を挙げることができる。また、芳
香族および脂肪族の多価アルコールあるいは多価
フエノールの誘導体、たとえば、『染料と薬品』
24,38〜55(1962)に記載されている化合物を使
用することができる。 ヒドロキシポリエステルの例としてはポリカル
ボン酸と多価アルコールとから得られた化合物を
挙げることができる。この目的に利用されるポリ
カルボン酸の例としては、マロン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、マレイン
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、グリコン酸を
挙げることができる。多価アルコールの例として
は、前述の化合物を挙げることができる。 ヒドロキシポリアルキレンエーテルの例として
は、アルキレンオキサイドと多価アルコールとの
縮合生成物を挙げることができる。ヒドロキシポ
リアルキレン生成のために使用することのできる
アルキレンオキサイドの例としては、エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド、およびアミレンオキサイドを挙げること
ができる。多価アルコールの例としては、前述の
化合物を挙げることができる。なお、ヒドロキシ
ポリアルキレンエーテルとしては、テトラヒドロ
フラン、エピクロルヒドリン等の他の出発物質か
ら合成されたものも使用することができる。 特に有用なヒドロキシポリアルキレンエーテル
の例としては、親油性の強い3〜6個の炭素原子
を有するアルキレンオキサイドから製造されたも
の、たとえば、ポリプロピレンオキサイドもしく
はポリブチレンオキサイドとグリコール、グリセ
リン、ペンタエルスリトールもしくはソルビトー
ルとの縮合生成物などのポリエーテルを挙げるこ
とができる。また、エチレンジアミン等のアルキ
レンジアミンベースのアルキレンオキサイドの連
続付加物またはこれらの多価アルコールの付加物
であるポリオールも有用である。その例として
は、N,N,N′,N′−テトラキス(2−ヒドロ
キシエチル)エチレンジアミン、、N,N,N′,
N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エ
チレンジアミンを挙げることができる。 ポリチオールの例としては、チオグリコールの
縮合生成物、多価アルコールと適当なチオエーテ
ルグリコールとの反応生成物等を挙げることがで
きる。 アクリレート化合物の例としては、シアノアク
リレートとしてα−シアノアクリル酸メチル、α
−シアノアクリル酸プロピル、α−シアノアクリ
ル酸ブチル等を挙げることができる。 ポリエステルアクリレートの例としては、ジメ
タクリレート・ビス(エチレングリコール)フタ
レートを挙げることができる。 ポリサルフアイドの例としては、ジハロゲン化
物と硫化ナトリウムとの反応によつて得られるも
の、たとえば、 で表わされる化合物を挙げることができる。 ラクトンおよびラクタム化合物の例としては、
ビス−α−アンゲリガラクトン、ε−カプロラク
タム、η−カプリルラクタム等を挙げることがで
きる。 これまでに記載した壁形成物質は、たとえば、
次のような組合わせにてカプセル壁の形成のため
に利用される。 たとえば、第一の壁形成物質としてポリイソシ
アナート、ポリイソチオシアナート、ポリイソシ
アナートプレポリマー、ポリイソチオシアナート
プレポリマーを使用する場合には、第二の壁形成
物質としてはポリオール、ポリアミン、ポリチオ
ール、酸無水物、あるいはエポキシ化合物等が用
いられる。 第一の壁形成物質としてポリアミンを使用する
場合には、第二の壁形成物質としてはポリカルボ
ン酸、多塩基酸クロライド、エポキシ化合物、ポ
リイソシアナート、あるいはポリエステル等が用
いられる。 第一の壁形成物質としてポリカルボン酸を使用
する場合には、第二の壁形成物質としてはポリイ
ソシアナート、ポリイソチオシアナート、ポリイ
ソシアナートプレポリマー、あるいはポリイソチ
オシアナートプレポリマー等が用いられる。 第一の壁形成物質として多塩基酸クロライドを
使用する場合には、第二の壁形成物質としてはポ
リアミン、ポリオール、あるいはポリチオール等
が用いられる。 第一の壁形成物質として酸無水物を使用する場
合には、第二の壁形成物質としてはポリイソシア
ナート、ポリイソチオシアナート、ポリイソシア
ナートプレポリマー、ポリイソチオシアナートプ
レポリマー、ポリアミン、あるいはエポキシ化合
物等が用いられる。 第一の壁形成物質としてエポキシ化合物を使用
する場合には、第二の壁形成物質としてはポリア
ミン、ポリイソシアナート、ポリイソチオシアナ
ート、ポリイソシアナートプレポリマー、ポリイ
ソチオシアナートプレポリマー、酸無水物、ある
いはポリカルボン酸等が用いられる。 第一の壁形成物質としてポリオールを使用する
場合には、第二の壁形成物質としてはポリイソシ
アナート、ポリイソチオシアナート、ポリイソシ
アナートプレポリマー、ポリイソチオシアナート
プレポリマー、ポリカルボン酸、酸無水物、ある
いは多塩基酸クロライド等が用いられる。 第一の壁形成物質としてラクトンあるいはラク
タム化合物を使用する場合には、第二の壁形成物
質としてはポリイソシアナート、ポリイソチオシ
アナート、ポリイソシアナートプレポリマー、ポ
リイソチオシアナートプレポリマー、あるいはポ
リアミン等が用いられる。 第一の壁形成物質と第二の壁形成物質との組合
わせは、形成されるカプセル壁に要求される諸特
性により決定される。 第一の壁形成物質と第二の壁形成物質との反応
を促進させるためには、前述のように触媒を用い
ることが好ましい。この目的に用いられる触媒に
は広い範囲の各種の化合物が包含される。たとえ
ば、第一の壁形成物質としてポリイソシアナート
あるいはポリイソチオシアナートを用いた場合に
おいて適当な触媒としては、下記の化合物を挙げ
ることができる。 (1) トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−
メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、
N,N−ジメチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、トリエチレンジアミン等の第三
級アミン類。 (2) ジブチルスズ・ジアセテート、ジブチルス
ズ・ジラウレート、ジブチルスズ・ラウレー
ト、ジブチルスズ・マレエート、ジブチルス
ズ・ラウレートマレエート、ジブチルスズ・ビ
ス(6−メチルアミノカプロエート)等の有機
スズ化合物。 (3) トリアルキルホスフイン、ジアルキルベンジ
ルホスフイン等の第三級ホスフイン。 (4) オクトエン酸第一スズ、オレイン酸第一ス
ズ、オクトエン酸鉛、ナフテン酸コバルト等の
有機酸とスズ、鉛、コバルト、ニツケルあるい
は銅等の種々の金属との塩類。 優れた性質を有するカプセル壁の形成のために
は前述のように、低沸点溶媒もしくは極性溶媒を
併用することが好ましい。 低沸点溶媒は、連続相となる水性溶媒よりも低
い沸点を有するものが望ましく、第一壁形成物質
および第二壁形成物質の良溶媒でかつ、油性液と
相溶性を有することが必要である。 上記のような性質を有する低沸点溶媒の例とし
ては、n−ペンタン、メチレンクロライド、エチ
レンクロライド、二硫化炭素、アセトン、酢酸メ
チル、クロロホルム、メチルアルコール、テトラ
ヒドロフラン、n−ヘキサン、四塩化炭素、酢酸
エチル、エチルアルコール、メチルエチルケト
ン、ベンゼン、エチルエーテル、および石油エー
テルなどを挙げることができ、これらの溶媒は単
独で使用してもあるいは混合して使用してもよ
い。 また、極性溶媒は、第一壁形成物質および第二
壁形成物質の良溶媒で、かつ油性液と相溶性を有
することが必要であり、また、連続相となる水性
溶媒にも可溶であることが必要である。なお、こ
の極性溶媒の沸点は、連続相となる水性溶媒の沸
点よりも高くても差しつかえない。 上記のような性質を有する極性溶媒の例として
は、ジオキサン、シクロヘキサノン、メチルイソ
ブチルケトン、ジメチルホルムアミドなどを挙げ
ることができる。 連続相となるものは通常は水であるが、その同
等物、たとえば、エチレングリコール、グリセリ
ン、ブチルアルコール、オクチルアルコール、あ
るいはこれらの化合物と水との混合物などを使用
することもできる。 芯物質を極性溶媒に乳化分散させるためには保
護コロイドまたは界面活性剤を用いることができ
る。 保護コロイドとしては、たとえば、ゼラチン、
アラビアゴム、カゼイン、カルボキシメチルセル
ロース、でんぷん、ポリビニルアルコールのよう
な天然もしくは合成の親水性高分子物質を利用し
たものを挙げることができる。 界面活性剤の例としては、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレン硫酸塩、ロート油などの陰イ
オン性のもの、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフエノールエ
ーテル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの非イオ
ン性のものを利用することができる。 使用される壁形成物質の量は、封入される芯物
質の量と所望の壁厚とにより決定される。 また、第一壁形成物質と第二壁形成物質との反
応を促進のために使用することが望ましい触媒の
量は、通常は、壁形成物質の合計重量を基準とし
て約0.01〜5重量%程度の少量とする。 次に、本発明のカプセルトナーの製造方法の特
徴部分であるin−situ重合法の内、外部重合法に
よるカプセル壁の製造法について具体的に記載す
る。 外部重合法の具体例としては、下記に示すよう
な、油滴状の芯物質の表面に水性液体側から初期
縮合物を供給し、カプセル壁を形成する方法を挙
げることができる。 水性液体中において表示記録材料とバイダーと
を含有する芯物質の周囲にメラミン樹脂からなる
壁を形成させることによりマイクロカプセルを調
製する外部重合法は既に公知であり、たとえば、
特開昭55−15660号公報、同55−47139号、同56−
51238号、米国特許第4100103号明細書、同第
4233178号明細書などに記載されている。 また、水性液体において表示記録材料とバイン
ダーとを含有する芯物質の周囲に尿素樹脂からな
る壁を形成させることによりマイクロカプセルを
調製する方法も既に公知であり、たとえば、特開
昭55−119438号公報、米国特許第4221710号明細
書などに記載されている。 本発明のカプセルトナーの製造方法におけるカ
プセル壁の製造法としての外部重合法は、たとえ
ば、次のようにして実施することができる。 アニオン性保護コロイドを含む水性液体に芯物
質を含む前述の油性液体を乳化分散させる。次に
この乳化液に、メラミンとホルムアルデヒド、あ
るいはメラミン・ホルムアルデヒド初期縮合物を
添加し、PH、温度などを調整することにより油滴
状の芯物質の周囲で外部重合を起させてカプセル
壁を形成させる。 なお、マイクロカプセルの製造に際して内部重
合法と外部重合法を併用することも可能である。 芯物質は、潜像を可視画像とするための表示記
録材料を含有するものである。表示記録材料は、
通常、そのままの状態で可視画像となる着色剤が
用いられるが、例えば、蛍光物質などのように間
接的に可視画像を与える物質も用いることができ
る。 着色剤としては、従来より乾式あるいは湿式ト
ナーに用いられてきた染料や顔料などを使用する
ことができる。例えば黒色トナーとしてはカーボ
ンブラツクを挙げることができる。あるいはグラ
フト化カーボンブラツクを用いることもできる。
また、有彩色着色剤の例としては、銅フタロシア
ニン、スルホン高級脂肪酸または芳香族スルホン
酸のアミド化合物、誘導体染料のような青色系着
色剤、ジアゾイエローと総称されるベンジジン誘
導体のような黄色系着色剤、そしてポリタングス
トリン酸、モリブデン酸とキサンチン染料の複塩
であるローダミンBレーキ、アゾ系顔料のカーミ
ン6Bおよびキナクリドン誘導体のような赤色系
着色剤などを挙げることができる。 本発明において芯物質中に含有させるバインダ
ーは、ポリマーと該ポリマーを溶解もしくは膨潤
させることのできる沸点180℃以上の高沸点の溶
媒との混合物であり、芯物質中においては表示記
録物質、疎水的に表面が被覆処理されたマグネタ
イト、フエライトなどのような磁化可能な粒子状
物質(磁性物質)などを分散保持し、かつ潜像上
に形成された表示記録物質からなる可視画像を紙
のような支持媒体に転写する際に、その可視画像
を支持媒体上に定着させる機能を果すものであ
る。 本発明でバインダーの一方の成分として用いる
ことのできる沸点180℃以上の高沸点溶媒の例と
しては、次のような化合物を挙げることができ
る。 (1) フタル酸エステル類 ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、
ジヘプチルフタレート、ジオクチルフタレート、
ジノニルフタレート、ジデシルフタレート、ブチ
ルフタリルブチルグリコレート、ジブチルモノク
ロロフタレート。 (2) リン酸エステル類 トリクレジルホスフエート、トリキシレリルホ
スフエート、トリス(イソプロピルフエニル)ホ
スフエート、トリブチルホスフエート、トリヘキ
シルホスフエート、トリオクチルホスフエート、
トリノニルホスフエート、トリデシルホスフエー
ト、トリオレイルホスフエート、トリス(ブトキ
シエチル)ホスフエート、トリス(クロルエチ
ル)ホスフエート、トリス(ジクロルプロピル)
ホスフエート。 (3) クエン酸エステル類 o−アセチルトリエチルシトレート、o−アセ
チルトリブチルシトレート、o−アセチルトリヘ
キシルシトレート、o−アセチルトリオクチルシ
トレート、o−アセチルトリノニルシトレート、
o−アセチルトリデシルシトレート、トリエチル
シトレート、トリブチルシトレート、トリヘキシ
ルシトレート、トリオクチルシトレート、トリノ
ニルシトレート、トリデシルシトレート。 (4) 安息香酸エステル類 ブチルベンゾエート、ヘキシルベンゾエート、
ヘプチルベンゾエート、オクチルベンゾエート、
ノニルベンゾエート、デシルベンゾエート、ドデ
シルベンゾエート、トリデシルベンゾエート、テ
トラデシルベンゾエート、ヘキサデシルベンゾエ
ート、オクタデシルベンゾエート、オレイルベン
ゾエート、ペンチルo−メチルベンゾエート、デ
シルp−メチルベンゾエート、オクチルo−クロ
ルベンゾエート、ラウリルp−クロルベンゾエー
ト、プロピル2,4−ジクロルベンゾエート、オ
クチル2,4−ジクロルベンゾエート、ステアリ
ル2,4−ジクロルベンゾエート、オレイル2,
4−ジクロルベンゾエート、オクチルp−メトキ
シベンゾエート。 (5) 脂肪酸エステル類 ヘキサデシルミリステート、ジブトキシエチル
スクシネート、ジオクチルアジペート、ジオクチ
ルアゼレート、デカメチレン−1,10−ジオール
ジアセテート、トリアセチン、トリブチン、ベン
ジルカプレート、ペンタエリスリトールテトラカ
プロネート、イソソルバイドジカプリレート。 (6) アルキルナフタレン類 メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、トリ
メチルナフタレン、モノイソプロピルナフタレ
ン、ジイソプロピルナフタレン、トリイソプロピ
ルナフタレン、テトライソプロピルナフタレン、
モノメチル、ジエチルナフタレン、イソオクチル
ナフタレン。 (7) アルキルジフエニルエーテル類 o−メチルジフエニルエーテル、m−メチルジ
フエニルエーテル、p−メチルジフエニルエーテ
ル。 (8) 高級脂肪酸または芳香族スルホン酸のアミド
化合物類 N,N−ジメチルラウロアミド、N,N−ジエ
チルカプリルアミド、N−ブチルベンゼンスルホ
ンアミド。 (9) トリメリツト酸エステル類 トリオクチルトリメリテート。 (10) ジアリールアルカン類 ジアリールメタン類(ジメチルフエニルフエニ
ルメタンなど)、ジアリールエタン類(1−フエ
ニル−1−メチルフエニルエタン、1−ジメチル
フエニル−1−フエニルエタン、1−エチルフエ
ニル−1−フエニルエタンなど)。 また、上記の高沸点溶媒および、その他の本発
明において使用することのできる高沸点溶媒の例
については、例えば、次のような特許刊行物に記
載されている。 特公昭46−23233号、同49−29461号: 特開昭47−1031号、同50−62632号、同50−
82078号、同51−26035号、同51−26036号、同51
−26037号、同51−27921号、同51−27922号: 米国特許第2322027号、同第2353262号、同第
2533514号、同第2835579号、同第2852383号、同
第3287134号、同第3554755号、同第3676137号、
同第3676142号、同第3700454号、同第3748141号、
同第3837863号、同第3936303号: 英国特許第958441号、同第1222753号: 西独国公開公報(OLS)第2538889号。 本発明で用いる高沸点溶媒として特に好ましい
ものは、フタル酸エステル、リン酸エステル、ア
ルキルナフタレン、およびジアリールアルカンで
ある。 なお、本発明により得られるカプセルトナーの
芯物質は、芯物質中に含有させるポリマーを実質
的に溶解もしくは膨潤することのない100〜250℃
(好ましくは、140〜220℃)の沸点を有する有機
性液体を更に含有していてもよい。そのような有
機性液体としては、脂肪族飽和炭化水素、あるい
は脂肪族飽和炭化水素を主成分とする有機性液体
混合物を用いることが望ましい。 脂肪族飽和炭化水素は一般に、一定の沸点範囲
を有する複数の脂肪族飽和炭化水素留分の混合物
として各種の用途に用いられている。これらの内
で特に好ましい脂肪族飽和炭化水素の例として
は、沸点範囲(初留点〜乾点)が115〜142℃のも
の(例、Isopar E、商品名、エクソン化学(株)製、
以下同じ)、沸点範囲が158〜177℃のもの(例、
Isopar G)、沸点範囲が174〜189℃のもの(例、
Isopar H)、沸点範囲が188〜210℃のもの(例、
Isopar L)そして沸点範囲が207〜258℃のもの
(例、Isopar M)を挙げることできる。 本発明におけるバインダーの他の成分として用
いるポリマーの好ましい化合物の例としては、次
のような化合物を挙げることができる。 ポリオレフイン、オレフインコポリマー、スチ
レン系樹脂、スチレン・ブタジエンコポリマー、
エポキシ樹脂、ポリエステル、ゴム類、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアミド、クマロン・インデン
共重合体、メチルビニルエーテル・無水マレイン
酸共重合体、マレイン酸変性フエノール樹脂、フ
エノール変性テルペン樹脂、シリコン樹脂、エポ
キシ変性フエノール樹脂、天然樹脂変性フエノー
ル樹脂、アミノ樹脂、ポリウレタン、ポリウレ
ア、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくは
コポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマ
ーもしくはコポリマー、アクリル酸と長鎖アルキ
ルメタクリレートとの共重合体オリゴマー、ポリ
酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル。 また、上記のポリマーおよび、その他の本発明
において使用することのできるポリマーの例につ
いては、例えば、次のような特許刊行物に記載さ
れている。 特公昭48−30499号、同49−1588号、同54−
8104号: 特開昭48−75032号、同48−78931号、同49−
17739号、同51−132838号、同52−98531号、同52
−108134号、同52−119937号、同53−1028号、同
53−36243号、同53−118049号、同55−89854号、
同55−166655号: 米国特許第3893933号。 本発明で用いる芯物質内に含有させるためのポ
リマーとして特に好ましいものは、アクリル酸エ
ステルのホモポリマーもしくはコポリマー、メタ
クリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリ
マー、またはスチレン・ブタジエンコポリマーで
ある。 本発明により得られるカプセルトナーのバイン
ダーを構成する高沸点溶媒(そして、所望により
前記の有機性液体)およびポリマーはそれぞれ、
一種もしくは二種以上で用いることができる。 高沸点溶媒(そして、所望により前記の有機性
液体、以下同様)とポリマーとの混合比は任意の
割合とすることができるが、一般には高沸点溶
媒/ポリマーの重量比で0.1〜4の範囲にあるこ
とが望ましい。なお、高沸点溶媒あるいはポリマ
ーの種類、混合比によつては、混合物の粘度が非
常に高くなる場合があり、このような粘稠な混合
物は、カプセル化の初期工程である水性液体への
乳化が困難となる。このような場合には、低沸点
溶媒あるいは極性溶媒の量を調節することにより
混合物の粘度を下げたのちに乳化を行なうことが
望ましい。 本発明により得られるカプセルトナーの芯物質
には、粒子表面が疎水的に被覆処理された磁化可
能な粒子状物質(磁性物質)が含有されている。
磁性物質の代表例としては、フエライト、マグネ
タイトなどを挙げることができる。 磁性物質の表面を疎水化処理する方法は既に公
知であり、たとえば、下記のような方法により実
施することができる。 (1) コーテイングによる方法 高分子物質あるいは界面活性剤などの溶液中に
粒子状の磁性物質を分散させ、該粒子表面に高分
子物質あるいは界面活性剤などを吸着させたり、
または高分子物質あるいは界面活性剤を溶液から
粒子表面に析出沈着させる方法である。また、乾
式にてコーテイングする方法も利用できる。 (2) トポケミカルな方法 粒子状の磁性物質表面の官能基に対する有機化
合物の反応、たとえば、磁性物質表面のOH基、
COOH基などに対するアルコール類によるエス
テル化反応、シランカツプリング剤、チタンカツ
プリング剤による表面処理などの方法である。 (3) メカノケミカル反応による方法 粒子状の磁性物質と有機化合物とを窒素ガスあ
るいは液体中で磨砕し、新たに生成した表面の活
性を利用してモノマーをグラフト化する方法であ
る。 (4) 粒子表面の重合反応による方法 粒子状の磁性物質表面の反応を促進する化合物
を利用してポリマーをグラフト化したり、表面で
炭化水素を重合したりする方法である。 なお、これらの方法の詳細および他の利用可能
な方法についての説明は、鶴田栄一:色材,49
2(1976)に記載されている。 本発明において用いる磁性物質の表面に疎水性
を付与するために好ましい材料は有機ポリマーお
よび有機シラン系化合物である。この内、有機ポ
リマーとしては、特にポリエチレン樹脂、ポリス
チレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリアミド樹脂
などが好ましい。また、有機シラン系化合物とし
ては、フエニルトリエトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、他のアルキルトリエトキシシラ
ンのようなアルコキシシランが好ましい。 カプセルトナーの芯物質は、上記の各構成物質
以外にも、所望により、各種の添加物質を含有す
ることができる。そのような添加物質の例として
は、オフセツト防止に有効なフツソ樹脂粉末のよ
うな離型剤を挙げることができる。一方、本発明
により得られるカプセルトナーの壁は、ポリマー
からなるものであるが、所望により、この壁につ
いても金属含有染料、ニグロシンなどの荷電調節
剤、疎水性シリカなどの流動化剤、あるいはその
他の任意の添加物質を加えることができる。これ
らの添加物質は、カプセル壁形成時、あるいはカ
プセルトナーの分離乾燥後など任意の時点でカプ
セル壁に含有させることができる。 なお、本発明により得られるカプセルトナーの
構成材料および、その製造に用いる各種の材料は
全て、それぞれが二種以上の混合物として用いる
ことができることは勿論である。 マイクロカプセルはその反応液において形成さ
れたのち、このマイクロカプセルは液相(水性液
体)から分離乾燥される。この分離乾燥のための
操作は通常、マイクロカプセルを含有する分散液
を噴霧乾燥する方法により行なわれる。また、マ
イクロカプセルの液相からの分離乾燥方法は凍結
乾燥などの方法も利用できる。あるいは、マイク
ロカプセルを含有する分散液を遠心分離操作にか
けて反応液を分離したのち、得られたマイクロカ
プセル(スラリー状でもよい)をオーブンなどで
加熱する方法によつても粉末状のカプセルトナー
を得ることができる。 なおマイクロカプセルの乾燥操作に先立つて、
遠心分離などの方法により反応液から分離したマ
イクロカプセルを水洗するなどの洗浄操作を行な
い、マイクロカプセルの表面に付着している保護
コロイドあるいは界面活性剤の量を減少させるこ
とが好ましい。 分離乾燥されたマイクロカプセルは、次いで加
熱処理を施してもよい。この加熱処理によりカプ
セルトナーの粉体特性はさらに向上する。加熱処
理は50〜300℃の範囲の温度で行なうのが好まし
く、またさらに80〜150℃の範囲の温度で加熱す
ることが特に好ましい。加熱時間は、加熱温度お
よび使用した芯物質の種類により変動するが、通
常は10分から48時間の範囲から選ばれ、さらに一
般的には2〜24時間の範囲から選ばれる。 加熱処理に用いられる装置、器具については特
に制限はなく、例えば、電気炉、マツフル炉、ホ
ツトプレート、電気乾燥器、流動層乾燥器、赤外
線乾燥器などの任意の加熱乾燥装置及び加熱乾燥
器具を用いることができる。 本発明により得られるカプセルトナーは、前述
のように芯物質に多量の磁性物質を含有させた場
合においても優れた保存(貯蔵)安定性を示す。 本発明により得られるカプセルトナーが、いか
なる理由で従来の類似のカプセルトナーに比較し
て優れた保存安定性を示すかとの点は必ずしも明
確ではないが、表面を疎水的に被覆処理した磁性
物質がポリマーと高沸点溶媒(そして、所望によ
り前記の有機性液体)とからなるバインダーに高
い親和性を示すため、磁性物質が油滴状とされて
いるバインダーの中に容易に閉じ込められやす
く、またバインダーを含む油滴の外部に露出した
磁性物質が存在しても、内部重合法あるいは外部
重合法などのin−situ法により形成された皮膜が
芯物質の周囲に優れた密閉性を示すカプセル壁を
形成するためと推定される。すなわちカプセル壁
を内部重合法あるいは外部重合法などのin−situ
法により形成した場合には、芯物質の油滴と水性
液体(連続相)との界面に存在する前記のような
磁性物質の表面についても、内部重合法であれば
油滴相側からポリマー皮膜が形成され、また外部
重合法であれば水性液体相側からポリマー皮膜が
形成されるため、密閉性の高いカプセル壁の得ら
れ、このため芯物質中の高沸点溶媒(前記の有機
性液体が含有されている場合には、その有機性液
体も含めて)のカプセル壁を透過する蒸散が抑制
されるものと推定される。 一方、芯物質に多量の表面疎水化処理磁性物質
を含有させたカプセルトナーを得るために界面重
合法により油滴側と水性液体側の双方から壁形成
物質を供給し、それらの反応によりカプセル壁を
形成する方法においては、形成されるカプセル壁
が油滴の表面に露出している磁性物質の表面およ
びその付近で不連続になり、その構造が緻密性を
欠いたものとなるため、得られるカプセル壁の密
閉性が低下するものと推定される。 次に本発明の実施例と比較例を示す。 [実施例1] 内部重合法によるマイクロカプセ
ル製造例 ポリメチルメタクリレート(トーレツクス、東
レ(株)製)3gを酢酸エチル27gに加熱溶解させ、こ
の溶液30gとマグネタイト(商品名:EPT−
1000、戸田工業(株)製)50gとを自動乳鉢中で約2
時間混練し、次いで酢酸エチルを蒸散除去した。
この混合物に、ポリイソブチルメタクリレート
(アクリベースMM−2002−2、藤倉化成(株))と
ポリイソブチルメタクリレート(アクリベース
MM−2002−1、藤倉化成(株))の双方をおのおの
25重量%ずつ含有する1−イソプロピル−フエニ
ル−2−フエニルエタンを40g添加し、さらに自
動乳鉢で5時間混練して磁性インクを調製した。 別に、酢酸エチル20g中に、テレフタル酸クロ
ライド2.2g、デスモジユールL(トルエンジイソ
シアナートとヘキサントリオールの1:3モル比
付加物)9.9g、そして1,5−ナフタリンジアミ
ン0.5gを溶解した溶液を調製し、これを前記の磁
性インクに混合した。この混合液をメチルセルロ
ース(メトローズ60SH、信越化学(株)製)の5%
水溶液200g中にミキサーを用いて乳化分散させ
た。乳化した油滴の平均サイズを約13μmに調製
した後、約10分後に炭酸ナトリウムの20%水溶液
を加えて、乳化液のPHを9.0に調整した。このエ
マルジヨンを75℃の高温槽中で約3時間攪拌して
カプセル化を完了させた。 得られたマイクロカプセルを自然沈降により沈
降させ、上澄液を水で置換した。このような操作
によりマイクロカプセルを10回水洗した。 次にカプセルスラリーを60℃のオーブンに入れ
て5時間乾燥させ、粉末状のカプセルトナーを得
た。 ここで得られたカプセルトナーの保存安定性は
後述のデータが示すように非常に優れていた。 [実施例2] 内部重合法によるマイクロカプセ
ル製造例 ポリメチルメタクリレートを同量のシランカツ
プリング剤(メチルトリエトキシシラン)に変え
た以外は実施例1と同様にして、粉末状のカプセ
ルトナーを得た。 ここで得られたカプセルトナーの保存安定性は
後述のデータが示すように非常に優れていた。 [実施例3] 内部重合法によるマイクロカプセ
ル製造例 ポリメチルメタクリレートと酢酸エチルをそれ
ぞれ同量のポリスチレンとベンゼンに変えた以外
は実施例1と同様にして、粉末状のカプセルトナ
ーを得た。 ここで得られたカプセルトナーの保存安定性は
後述のデータが示すように非常に優れていた。 [実施例4] 外部重合法によるマイクロカプセ
ル製造例 ポリビニルベンゼンスルホン酸ナトリウム(部
分ナトリウム塩:平均分子量500000)5gを約80
℃の熱水95gに攪拌下に添加し、さらに約30分間
攪拌することにより溶解させた。次いで溶液(PH
2〜3)を冷却し、これに20%水酸化ナトリウム
水溶液を加えてPHを4.0に調整した。この水溶液
を100g取り、これを実施例1と同じ方法で調製
した磁性インク100gに加え、乳化分散させて油
滴の平均サイズを約が10μmのエマルジヨンを得
た。 別に、メラミン6gと37%ホルムアルデヒド水
溶液11gとを水83gに加え、これを攪拌下に60℃
に加熱し、さらに30分間その温度で攪拌してメラ
ミンホルムアルデヒド初期縮合物水溶液(PH6〜
8)を調製した。 この水溶液を前記のエマルジヨンに添加混合し
た後、この混合液に攪拌下20%酢酸水溶液を加え
てPHを6.0に調整した。次いで、この混合液の液
温を65℃に上昇させて2時間攪拌した。得られた
マイクロカプセル分散液を室温まで冷却したの
ち、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分散液
のPHを9.0に調整した。 次にカプセル分散液を遠心分離操作にかけて保
護コロイドを分離除去したのち、残つたマイクロ
カプセルスラリーに水を加えて遠心分離にかける
操作を3回繰り返すことによりマイクロカプセル
を水洗した。これを噴霧乾燥機(大和化学(株)製)
を用い、入口温度200℃、出口温度90℃、噴霧圧
力4Kg/cm2の条件で噴霧乾燥して粉末状のカプセ
ルトナーを得た。 ここで得られたカプセルトナーの保存安定性は
後述のデータが示すように非常に優れていた。 [比較例1] 界面重合法によるマイクロカプセ
ル製造例 酢酸エチル20g中にテレフタル酸クロリド2.2g
およびデスモジユールL(トルエンジイソシアナ
ートとヘキサントリオールの1:3モル比付加
物)9.9gを溶解して溶液を調製し、これを実施例
1と同じ方法で調製した磁性インク10gに混合し
た。この混合液をメチルセルローズ(メトローズ
60SH、信越化学(株)製)の5%水溶液200g中にミ
キサーを用い乳化分散させた。乳化した油滴の平
均サイズを約13μmに調製したのち、ヘキサメチ
レンジアミンの5重量%水溶液14gを加え、更に
約10分後に炭酸ナトリムの20%水溶液を加えて乳
化液のPHを9.0に調整した。このエマルジヨンを
75℃の恒温槽中で約3時間攪拌してカプセル化を
完了させた。得られたマイクロカプセルを自然沈
降により沈降させ、上澄液を水で置換した。この
ような操作によりマイクロカプセルを10回水洗し
た。 次にカプセルスラリーを60℃のオーブンに入れ
て5時間乾燥させ、粉末状のカプセルトナーを得
た。 ここで得られたカプセルトナーの保存安定性は
後述のデータが示すように実用的に不充分であつ
た。 [比較例2] 界面重合法によるマイクロカプセ
ル製造例 磁性インクとして実施例2と同じ方法で調製し
た磁性インクを同量使用した以外は比較例1と同
様にして、粉末状のカプセルトナーを得た。 ここで得られたカプセルトナーの保存安定性は
後述のデータが示すように実用的に不充分であつ
た。 [比較例3] 界面重合法によるマイクロカプセ
ル製造例 磁性インクとして実施例3と同じ方法で調製し
た磁性インクを同量使用した以外は比較例1と同
様にして、粉末状のカプセルトナーを得た。 ここで得られたカプセルトナーの保存安定性は
後述のデータが示すように実用的に不充分であつ
た。 [比較例4] 外部重合法によるマイクロカプセ
ルの製造例 実施例4において、磁性インク中の磁性物質を
ポリメチルメタクリレートで被覆されたマグネタ
イト(商品名:EPT−1000、戸田工業(株)製)の
代わりに被覆処理されていない上記マグネタイト
を用いた以外は実施例4と同様にして粉末状のカ
プセルトナーを得た。 ここで得られたカプセルトナーは、保存安定性
が後述のデータが示すように実用的に不充分であ
つた。 [比較例5] 外部重合法によるマイクロカプセ
ルの製造例 低分子量ポリエチレン 50g (三井石油化学(株)製、ハイワツクス220P) 磁性粉 40g (チタン工業(株)製、BL−120) 上記の配合の混合物を、ロールで充分混練し、
更にカツターミル、ジエツトミルで微粉砕した。
この粉砕物90gに、環化ゴム(ヘキスト社製、ア
ルベツクスCK−450)27g、上記磁性粉15g及び
トルエン105gを混合し、ボールミルで充分混合
粉砕して芯材スラリーを得た。 ポリビニルベンゼンスルホン酸ナトリウム(部
分ナトリウム塩、平均分子量:500000)5gを約
80℃の熱水95gに攪拌下に添加し、更に30分間攪
拌することにより溶解させた。次いで、溶液(PH
2〜3)を冷却し、これを前記芯材スラリー
100gに加え、乳化分散させて油滴の平均サイズ
が約10μmのエマルジヨンを得た。 この後の工程、すなわちメラミンホルムアルデ
ヒド初期縮合物水溶液の調整して、この水溶液に
上記エマルジヨンを添加する工程以降の工程は実
施例4と同様にして行ないカプセルトナーを得
た。 ここで得られたカプセルトナーは、使用中の臭
気が甚だしく、得られる画像も指で容易に剥れる
ため定着性も不充分で、実用性が充分とはいえな
かつた。また、保存安定性も後述のデータが示す
ように実用的に不充分であつた。 [比較例6] 外部重合法によるマイクロカプセ
ルの製造例 比較例5において、磁性インク中の磁性物質
(磁性粉)として実施例4で使用されたポリメチ
ルメタクリレートで被覆されたマグネタイト(商
品名:EPT−1000、戸田工業(株)製)を用いた以
外は比較例5と同様にして粉末状のカプセルトナ
ーを得た。 ここで得られたカプセルトナーは、使用中の臭
気が甚だしく、得られる画像も指で容易に剥れる
ため定着性も不充分で、実用性が充分とはいえな
かつた。また、保存安定性も後述のデータが示す
ように実用的に不充分であつた。 [カプセルトナーの保存安定性評価] 実施例1〜4および比較例1〜4のそれぞれで
得られたカプセルトナーについて、保存安定性
(芯物質中の油性物質の保存性)を以下の方法に
より評価した。 測定試料としてカプセルトナー粉末を1gとり、
100℃に維持したオーブン中に16時間、および48
時間保存したのち、カプセルトナーの芯物質中の
油性物質の残存量を測定した。 得られた結果を第1表に示す。なお、第1表に
おいて油性物質の残存量は、加熱保存前の油性物
質の量に対する所定時間保存後の油性物質の残存
量の重量%で表示した。
【表】 [カプセルトナーの実用性評価] 実施例1〜4および比較例1〜3のそれぞれで
得られたカプセルトナーについて、電子写真用現
像剤としての評価を次の方法により実施した。 それぞれのカプセルトナーについて100℃、16
時間の加熱処理の前および後の試料を用意した。
各々の試料を現像剤として用いて、通常の電子写
真法により形成した静電潜像を現像し、このカプ
セルトナー像を転写紙に転写して得た可視画像を
加圧転写ローラーにより150Kg/cm2の圧力で加圧
定着して、それぞれの加圧定着性を観察した。 実施例1〜4のそれぞれで得られたカプセルト
ナーの加圧定着性は、加熱処理の前後で特に差が
見られず、いずれも良好であつた。一方、比較例
1〜3のそれぞれで得られたカプセルトナーの加
圧定着性は、加熱処理前のものについては良好で
あつたが、加熱処理後のものについては明らかに
低下していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマー、このポリマーを溶解もしくは膨潤
    しうる沸点180℃以上の溶媒、表示記録材料、そ
    して粒子表面が疎水的に被覆処理された磁化しう
    る粒子状物質を含有する芯物質の周囲に、ポリア
    ミド樹脂、ポリウレタン樹脂および/またはポリ
    ウレア樹脂からなるカプセル壁またはメラミン樹
    脂または尿素樹脂からなるカプセル壁をin−situ
    重合法により形成することを特徴とするカプセル
    トナーの製造方法。 2 芯物質が更に、該ポリマーを実質的に溶解も
    しくは膨潤することのない沸点100〜250℃の有機
    性液体を含有する特許請求の範囲第1項記載のカ
    プセルトナーの製造方法。
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