JPH0664356B2 - カプセルトナー - Google Patents

カプセルトナー

Info

Publication number
JPH0664356B2
JPH0664356B2 JP59236083A JP23608384A JPH0664356B2 JP H0664356 B2 JPH0664356 B2 JP H0664356B2 JP 59236083 A JP59236083 A JP 59236083A JP 23608384 A JP23608384 A JP 23608384A JP H0664356 B2 JPH0664356 B2 JP H0664356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
outer shell
treated silica
capsule
capsule toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP59236083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61114248A (ja
Inventor
冨士雄 垣見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP59236083A priority Critical patent/JPH0664356B2/ja
Publication of JPS61114248A publication Critical patent/JPS61114248A/ja
Publication of JPH0664356B2 publication Critical patent/JPH0664356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds
    • G03G9/09716Inorganic compounds treated with organic compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/093Encapsulated toner particles
    • G03G9/09307Encapsulated toner particles specified by the shell material
    • G03G9/09342Inorganic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、静電記録方式において形成された潜像を可視
画像とするために用いられるカプセルトナーに関するも
のである。
[発明の背景] 一般に電子写真法と呼ばれている静電記録方式は、潜像
上に形成されたトナー像を転写紙などの支持媒体上に移
し、その支持媒体上に定着し可視化することからなる記
録方式である。そして支持媒体にトナー像を定着させる
方法としては、加熱定着、溶剤定着及び圧力定着の三種
類の方法が知られている。
圧力定着法は熱や溶剤を使わないため、加熱定着法や溶
剤定着法に附随する種々の障害が発生することなく、ま
たアクセスタイムも速く、高速定着方式にも追随が可能
である点などの各種の利点を本来的に持っている。
しかしながら、圧力定着法は、加熱定着法や溶剤定着法
に比べて定着性が悪く、定着後の画像を擦ると剥がれや
すい点、定着に相当高い圧力を必要とするため、転写紙
のような支持媒体の繊維が破壊されることなどによる媒
体の疲労が発生し易く、また支持媒体の表面が過度の光
沢を持つようになりやすい点、そして高い圧力を付与す
る加圧ローラーの小型化には限界があるため、複写装置
全体の小型化が制限を受ける点など種々問題がある。圧
力定着法に附随する上記のような問題点を解決するため
に、トナーをマイクロカプセルに納めた形態としたカプ
セルトナーが既に開発されている。カプセルトナーは、
カーボンブラックのような表示記録材料を含有する芯物
質の周囲に、圧力の付与により破壊する性質を持つ外殻
を形成させることにより得られるマイクロカプセル形態
のトナーである。そしてカプセルトナーは、その定着に
高い圧力を必要としない点、定着性が優れている点など
において圧力定着法に適したトナーであるとされてい
る。
[従来技術およびその問題点] しかしながら、従来知られているカプセルトナーは、電
子写真用トナーとして本来必要とされる諸特性において
必ずしも満足できるものとはいえない。
すなわち、電子写真用現像剤として用いるトナーは、粉
体特性が良く、現像性能において優れ、潜像を形成する
表面である感光体表面を汚すことがないことなどが必要
とされており、さらに二成分現像方式の場合には使用す
るキャリア粒子の表面を汚すことがないことなどが必要
とされる。また圧力定着法に用いるトナーとしては、圧
力定着性が良いこと、そして圧力定着に用いる加圧ロー
ラーへのオフセット現象(トナーが加圧ローラー表面に
付着してローラーが汚れる現象)が発生しにくいことな
どが必要となる。
従って、圧力定着法に用いるトナーは、粉体特性、紙な
どの支持媒体への定着性(定着された画像の保存性も含
む)、非オフセット性、また利用する現像方式に応じて
帯電性および/または導電性などの諸特性の全てにおい
て高いレベルになければならない。しかしながら、これ
までに知られているカプセルトナーは上記のような諸特
性について必ずしも満足できるものではなかった。
特に、これまでに知られているカプセルトナーは粉体特
性が充分でないものがあり、このようなカプセルトナー
は、多数のカプセル粒子の二次的な凝集による塊状体が
生成したり、また製造直後においては粉末状態であって
も高湿、高温の環境に置くか、あるいは大気中で室温下
長時間放置すると凝集を起す傾向がある。また、実際の
現像装置内における現像工程においてもカプセルトナー
の凝集が発生することも多く、そのような場合には、現
像された可視画像の解像力の著しい低下などの障害が発
生する。
[発明の目的] 本発明の目的は、粉体特性が良く、特に流動性の良好な
カプセルトナーを提供することを目的とする。
さらに詳しくは本発明は、安息角が小さく、製造直後は
勿論、長期関の保存あるいは環境条件の変動においても
二次凝集などが殆ど発生せず、流動性の良好なカプセル
トナーを提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、ポリマー、このポリマーを溶解もしくは膨潤
させうる沸点150℃以上の高沸点溶媒および表示記録材
料を含有する芯物質と該芯物質の周囲に形成された外殻
とから構成されたカプセルトナーにおいて、該外殻が、
界面重合法により形成されるポリウレア樹脂および/ま
たはポリウレタン樹脂からなり、且つ該外殻の表面に、
一次粒子の平均粒径が10mμ以下の疎水性処理シリカ
が、該疎水性処理シリカを付着していないカプセルトナ
ーの重量に対して0.05〜10重量%の範囲にて付着してい
ることを特徴とするカプセルトナーにある。
特に本発明のカプセルトナーの外殻に付着している疎水
性処理シリカが、ジメトチルジクロルシラン処理シリカ
であることが好ましい。
[発明の効果] 本発明のカプセルトナーは、特にオイル保持率が高く、
調製直後は勿論のこと、長期間保存した後も耐凝集性な
どの粉体特性に優れており、従って、電子写真法の実施
のために用いる現像剤として優れた特性を示す。また、
本発明のカプセルトナーは、非常に良好な流動性を示
し、従って、本発明のカプセルトナーを使用することに
より現像された可視画像の解像力も向上する。
[発明の詳細な記述] 本発明のカプセルトナーは、芯物質と、該芯物質の周囲
に形成された外殻よりなる基本構造を有するものであ
る。
本発明のカプセルトナーの芯物質には、通常、ポリマー
および油性溶剤よりなるバインダー並びに表示記録材料
などが含まれる。
本発明のカプセルトナーの芯物質を構成する成分のうち
バインダーの成分であるポリマーに特に制限はない。芯
物質として含有されるポリマーの例としては、ポリオレ
フィン、オレフィンコポリマー、スチレン系樹脂、スチ
レン・ブタジエンコポリマー、エポキシ樹脂、ポリエス
テル、ゴム類、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ク
マロン・インデン共重合体、メチルビニルエーテル・無
水マレイン酸共重合体、アミノ樹脂、ポリウレタン、ポ
リウレア、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくは
コポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもし
くはコポリマー、アクリル酸と長鎖アルキルメタクリレ
ートとの共重合体オリゴマー、ポリ酢酸ビニル及びポリ
塩化ビニルなどを挙げることができ、本発明のカプセル
トナーの芯物質は、これらが単独、混合状態のいずれの
状態で含有されているものであってもよい。
上記のバインダー用ポリマーとして特に好ましいもの
は、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリ
マー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコ
ポリマー、またはスチレン・ブタジエンコポリマーであ
る。
バインダーの構成成分である油性溶剤としては、上記の
ポリマーを溶解もしくは膨潤させ得る沸点150℃以上の
高沸点溶媒(以下、単に高沸点溶媒ともいう)が使用さ
れる。含有される高沸点溶媒の例としては、フタル酸エ
ステル類(例、ジエチルフタレート、ジブチルフタレー
ト);脂肪族ジカルボン酸エステル類(例、マロン酸ジ
エチル、シュウ酸ジメチル);リン酸エステル類(例、
トリクレジルホスフェート、トリキシレリルホスフェー
ト);クエン酸エステル類(例、o−アセチルトリエチ
ルシトレート、トリブチルシトレート);安息香酸エス
テル類(例、ブチルベンゾエート、ヘキシルベンゾエー
ト);脂肪族酸エステル類(例、ヘキサデシルミリステ
ート、ジオクチルアジペート);アルキルナフタレン類
(例、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、モノイ
ソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン);
アルキルジフェニルエーテル類(例、o−、m−、p−
メチルジフェニルエーテル);高級脂肪酸または芳香族
スルホン酸のアミド化合物類(例、N,N−ジメチルラウ
ロアミド、N−ブチルベンゼンスルホンアミド);トリ
メリット酸エステル類(例、トリオクチルトリメリテー
ト)およびジアリールアルカン類(例、ジメチルフェニ
ルフェニルメタンなどのジアリールメタン、1−フェニ
ル−1−メチルフェニルエタン、1−ジメチルフェニル
−1−フェニルエタン、1−エチルフェニル−1−フェ
ニルエタンなどのジアリールエタン)などを挙げること
ができ、本発明のカプセルトナーの芯物質は、これらが
単独、混合状態のいずれの状態で含有されているもので
あってもよい。
本発明のカプセルトナーは、バインダーの成分である油
性溶剤として、上記高沸点溶媒のほかに更に芯物質に含
有されるポリマーを実質的に溶解もしくは膨潤すること
のない100〜120℃(好ましくは140〜220℃)の範囲の沸
点を有する有機性液体(以下、単に有機性液体とも言う
こともある)を含有することもできる。有機性液体の例
としては、脂肪族飽和炭化水素などを挙げることがで
き、脂肪族飽和炭化水素は炭素数の異るものの混合体で
あってもよい。
本発明においてバインダーは、ポリマーと高沸点溶媒で
ある油性溶媒とを含む組成物である。
電子写真用トナーのための表示記録材料としては、カー
ボンブラック、グラフト化カーボンブラックなどが一般
的に用いられているが、また青色、赤色、黄色などの各
種の有彩色着色剤も用いられている。本発明のカプセル
トナーも表示記録材料としてもそれらの公知の表示記録
材料を用いることができる。
本発明のカプセルトナーの芯物質には磁性粒子が含有さ
れていてもよい。この磁性粒子としては公知の磁性トナ
ー用の磁性粒子(磁化しうる粒子状物質)を用いること
ができる。そのような磁性粒子の例としては、コバル
ト、鉄またはニッケルなどの金属単体、合金もしくは金
属化合物などからなる磁性粒子を挙げることができる。
なお、磁性粒子として黒色のマグネタイトなどの有色磁
性粒子を用いる場合には、そのマグネタイトなどの有色
磁性粒子を磁性粒子と表示記録材料の両者の作用を兼ね
る成分として用いることもできる。
本発明のカプセルトナーの外殻を形成する樹脂は、ポリ
ウレア、ポリウレタンである。これらの樹脂は単独で外
殻を形成しても、また混合物として外殻を形成してもよ
い。そして、本発明のカプセルトナーの外殻は、上記ポ
リウレア樹脂および/またはポリウレタン樹脂に更にポ
リアミド樹脂を含む複合壁としても良い。
本発明のカプセルトナーは、上記のような芯物質の周囲
に形成された外殻の表面に、一次粒子の平均粒径が10m
μ以下の疎水性処理シリカが付着していることが必要で
ある。
本発明のカプセルトナーの外殻表面に付着もしくは含有
されている疎水性処理シリカは、まず、その一次粒子の
平均粒径が10mμ以下であることが必要である。一次粒
子の平均粒径が10mμより大きいとカプセルトナーの安
息角が、たとえば40度よりも大きくなり、得られるカプ
セルトナーの粉体特性が低下し、特にトナーの流動性が
低下する。一次粒子の平均粒径が10mμを越える疎水性
処理したシリカ(たとえば、12mμ程度のもの)を、カ
プセルトナーの外殻に付着したものは既に知られている
が、このようなシリカをその外殻の表面に付着したカプ
セルトナーは、たとえば、安息角が40度以上となるな
ど、その粉体特性、特に流動性に関して本発明のカプセ
ルトナーと比較すると劣る結果となる。
さらにこのような極微粉末状のシリカは、疎水化処理が
施されていることが必要である。たとえば、一次粒子の
平均粒径が10mμ以下であっても疎水化処理されていな
いシリカが外殻の表面に付着しているカプセルトナー
は、製造直後においては、良好な流動性を示すこともあ
るものの、このようなシリカが通常有する吸湿性あるい
は吸水性のため、時間の経過と共に空気中などに存在す
る水分を吸収して凝集性が高まるため、このシリカ粉末
を介してトナー粉末自体も次第に凝集して塊状体を生成
するなど、その粉体特性および流動性が悪くなる。従っ
て、カプセルトナーが経時変化を起さないようにするた
めには、シリカが疎水性処理されたものであることが望
ましい。
このように本発明のカプセルトナーの外殻表面に付着し
ているシリカは、疎水性処理シリカであること、そし
て、その一次粒子の平均粒径が10mμ以下であることの
両要件を満足するものであること粉体特性の改良のため
には必要である。
疎水性処理シリカは、その一次粒子の平均粒径が10mμ
以下であれば特に制限はない。このような疎水性処理シ
リカの例としては、ジメチルジクロルシラン処理シリ
カ、ヘキサメチルジシラザン処理シリカ、オクチルトリ
メトキシシラン処理シリカおよびシリコーンオイル処理
シリカなどを挙げることができるが、本発明のカプセル
トナーの外殻に付着している疎水性処理シリカは、ジメ
チルジクロルシラン処理シリカであることが好ましい。
特に本発明のカプセルトナーは、ジメチルジクロルシラ
ン処理シリカの大部分が外殻表面に付着状態で存在して
いるカプセルトナーであることが好ましい。
なお、本発明において上記の疎水性処理シリカがカプセ
ルトナーの外殻の表面に付着している状態とは、疎水性
処理シリカの大部分が、その粒子の一部がトナーの外殻
の表面と単に接した状態で存在している状態を言い、ま
た、疎水性処理シリカが、少なくともその粒子の一部が
外殻の表面近傍に埋設された状態で存在している状態を
も包含する。
上記疎水性処理シリカの含有率に、疎水性処理シリカが
付着していないカプセルトナーの重量に対して0.05〜10
重量%の範囲で付着しており、0.1〜5重量%のの範囲
で付着もしくは含有されていることが好ましい。0.05重
量%より少ないと本発明の目的とする程度に流動性が改
善されないことがあり、一方、10重量%を越える場合に
は、生産コストが上昇するのみで効果がそれほど向上し
ないことが多い。
本発明のカプセルトナーの製造法に特に制限はない。製
造法の例としては、芯物質の周囲に外殻を形成し、形成
されたマイクロカプセルを水洗し、乾燥して得られたカ
プセルトナーに疎水処理シリカを混合する方法、前記の
方法により得られたマイクロカプセルを水洗した後、水
に疎水性処理シリカを分散させたものを混合する方法、
疎水処理シリカを分散状態で含有する水性媒体中にて、
該水性溶媒中に油滴状に分散させた芯物質の周囲に外殻
を形成させて、得られたマイクロカプセルを水洗し、乾
燥する方法などの方法により製造することができる。特
に第一番目に例示した乾燥して得られたカプセルトナー
に混合する方法を利用することが、製造が容易であるこ
と、トナーの流動性を測定しながら疎水性処理シリカの
添加量を調整することができることなどの点で有利であ
る。
本発明のカプセルトナーを製造する方法の具体例を次に
示し更に詳しく説明する。
本発明カプセルトナーを製造する際には、水性媒体中に
油滴状に乳化分散された芯物質の周囲に外殻を形成させ
る。
水性媒体中に、表示記録材料およびバインダ(そして所
望により磁性粒子など)を含有する芯物質を油滴状に分
散した後、この芯物質の周囲に、たとえばポリウレア樹
脂および/またはポリウレタン樹脂からなる外殻を形成
させる。なお、本発明のカプセルトナーを製造する際の
上記水性媒体には、メチルセルロースなどの分散安定剤
が含まれていることが好ましい。油滴状に分散された芯
物質の周囲に外殻を形成してマイクロカプセルを製造す
る方法は、既に公知であり、本発明のカプセルトナーを
製造する場合においてもそれらの公知方法を利用するこ
とができる。
本発明のカプセルトナーの外殻を形成する方法は、界面
重合法である。
ポリウレア樹脂および/またはポリウレタン樹脂からな
る外殻は、ジイソシアナート、トリイソシアナート、テ
トライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー
などのポリイソシアナートとジアミン、トリアミン、テ
トラアミンなどのポリアミン、アミノ基を二個以上含む
プレポリマー、ピペラジンおよびその誘導体、ポリオー
ルなどとを水性溶媒中で界面重合法により反応させるこ
とにより、容易にマイクロカプセルの外殻として形成す
ることができる。
本発明のカプセルトナーの外殻として、ポリウレア樹脂
および/またはポリウレタンそしてポリアミド樹脂から
なる複合壁、ポリウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる
複合壁、ポリウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複
合壁、あるいはポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂およ
びポリアミド樹脂からなる複合壁とする場合には、複合
壁は下記の方法により製造することができる。
ポリウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、ポリ
ウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁とする場
合には、たとえばポリイソシアナートと酸クロライドそ
してポリアミンとポリオールを用い、反応液となる乳化
媒体のpH調整、ついで加温を行なうことからなる界面重
合法により調製することができる。また、ポリウレア樹
脂とポリアミド樹脂からなる複合壁とする場合には、ポ
リイソシアナートと酸クロライドそしてポリアミンを用
い、反応液となる水性媒体のpH調整、次いで加温を行な
うことにより調製することができる。これらのポリウレ
ア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、およびポリウ
レタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁の製造法の
詳細については特開昭58−66948号公報に記載されてい
る。このような複合壁からなる外殻は、特に、磁性粒子
を芯物質内に含有するカプセルトナーを形成するために
適している。外殻形成のための重合反応に関与するモノ
マーは、外殻を形成する樹脂によっても相違するが、二
種類以上のモノマーを組合わせて用いることもできる。
そのようなモノマーの組合わせの例としては、イソシア
ナート基、チオイソシアナート基、ビスクロロホルメー
ト基、酸クロライド基およびスルホニルクロライド基か
らなる群より選ばれる基を含む二官能基性化合物の少な
くとも一つと、水、多価アミン、多価アルコール、多価
チオール、多価アミンおよび多価カルボン酸からなる群
より選ばれる化合物の少なくとも一つとの組合せを挙げ
ることができる。
芯物質の周囲に外殻を形成させることによりマイクロカ
プセルの調製した後、このマイクロカプセルは液相から
分離し、水洗した後乾燥される。この分離乾燥のための
操作は通常、マイクロカプセルを含有する分散液を噴霧
乾燥する方法あるいはマイクロカプセルを含有するスラ
リーを加熱乾燥する方法などにより行なわれる。
なお分離乾燥されたマイクロカプセルは、更に加熱処理
を施すことができる。この加熱処理によりカプセルトナ
ーの粉体特性が特に向上する。加熱処理は50〜300℃の
範囲の温度で行なうのが好ましく、さらに80〜150℃の
範囲の温度で加熱することが特に好ましい。加熱時間
は、加熱温度および使用した芯物質の種類などにより適
宜決定することができるが、通常は10分から48時間、好
ましくは2〜24時間加熱される。
加熱処理に用いられる装置、器具については特に制限は
なく、装置の例としては、電気炉、マッフル炉、ホット
プレート、電気乾燥器、流動層乾燥器、赤外線乾燥器な
どを挙げることができる。
このようにして得られたカプセルトナーに所定量の疎水
性処理シリカを混合する。混合方法に特に制限はなく通
常使用されているミキサやV型混合器などを使用するこ
とができる。
得られたカプセルトナーは、優れた粉体特性を示し、特
にその流動性が良好である。
なお、本発明のカプセルトナーの外殻には、所望によ
り、金属含有染料、ニグロシンなどの荷電調節剤あるい
はその他の任意の添加物質を加えることができる。これ
らの添加物質は、外殻形成時、あるいはカプセルトナー
の分離乾燥後など任意の時点でカプセルトナーの外殻に
含有させることができる。
また、本発明のカプセルトナーは、特開昭57−179860、
58−21259、58−66948、58−66949、58−66950、58−68
753、58−70236、58−91464、58−95353、58−100855、
58−100856、58−100857、58−100858、58−111050、58
−144932、58−145233号などの各公報、および 特願昭57−64673、57−175404、57−189139、58−4196
0、58−48418、58−58419、58−57421、58−57422、58
−174898号特許出願などの明細書に記載にされたカプセ
ルトナーおよびカプセルトナー製造技術と適宜組合わせ
て利用することも可能である。
次に本発明の実施例および比較例を示す。
[実施例1] ポリイソブチルメタクリレート(商品名:アクリベー
ス、MM−2002−2:藤倉化成(株)製)8gを1−イソプロ
ピル−フェニル−2−フェニルエタン40gに溶解し、さ
らにマグネタイト磁性粒子とを自動乳鉢中で混練分散し
て分散液(磁性インク)を調製した。
一方、外殻材料として、酢酸エチル25gにトルイレンジ
イソシアナートとヘキサントリオールの付加化合物(商
品名:デスモジュールL:バイエル社製)10gを溶解した
溶液を調製し、この溶液を前記の分散液(磁気インク)
と混合して油性相を調製した。
水性媒体として、メチルセルロース(メトキシ基置換
度:1.8,平均分子量:15000)の4%水溶液200gを調製し
た。
この水性媒体中に前記の油性相混合液体を乳化分散させ
て、油滴粒子の平均サイズが約17μmの水中油滴型エマ
ルジョンを調製した。
エマルジョンを約15分間低速撹拌した後、ジエチレント
リアミンの2.5重量%水溶液80gを徐々に滴下し、60℃の
恒温槽にて3時間撹拌しカプセル化を行なった。
得られたマイクロカプセル分散液を自然放置してマイク
ロカプセルを沈降させ、上部の水層を捨て、代りに洗浄
水を加え撹拌して自然放置した。この洗浄操作を20回繰
り返し、マイクロカプセル表面に付着しているメチルセ
ルロースなどを除去した。洗浄済マイクロカプセルスラ
リーを100℃に設定したオーブン中で乾燥し、カプセル
トナーを得た。このカプセルトナーにジメチルジクロル
シランで処理した一次粒子の平均粒径が7mμの疎水性処
理シリカ(商品名:疎水性シリカR−976、Degussa社
製)をカプセルトナーの重量に対して1重量%を加え混
合した。このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒
子が独立して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を
示した。このカプセルトナーの安息角を測定したとこ
ろ、34〜36度であった。
[比較例1] 実施例1において、一次粒子の平均粒径が7mμのジメチ
ルジクロルシランで処理した疎水性処理シリカに代え、
ジメチルジクロルシランで処理した一次粒子の平均粒径
が12mμの疎水性処理シリカ(商品名:疎水性シリカR
−974、Degussa社製)を使用した以外は同様に操作して
カプセルトナーを製造した。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつサラサラした流動性を示したが、実施
例1で得られたカプセルトナーと比較すると流動性がや
や劣った。また、このカプセルトナーの安息角を測定し
たところ、40〜41度であった。
[比較例2] 実施例1において、一次粒子の平均粒径が7mμのジメチ
ルジクロルシランで処理した疎水性処理シリカに代え、
ジメチルジクロルシランで処理した一次粒子の平均粒径
が16mμの疎水性処理シリカ(商品名:疎水性シリカR
−972、Degussa社製)を使用した以外は同様に操作して
カプセルトナーを製造した。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつサラサラした流動性を示したが、実施
例1で得られたカプセルトナーと比較すると流動性が明
らかに劣り、また比較例1で得られたカプセルトナーと
の比較においてはその流動性がやや劣った。このカプセ
ルトナーの安息角を測定したところ、43〜45度であっ
た。
第1図に上記実施例および比較例で得られたカプセルト
ナーの安息角と疎水処理シリカの一次粒子の平均粒径と
の関係の例を示す。
第1図から明らかなように10mμ以下(実施例1におい
ては7mμ)疎水性処理シリカが外殻の表面に付着もしく
は含有されている本発明のカプセルトナーの安息角は、
たとえば、実施例1においては34〜36度と非常に低い。
比較例1および2で得られた疎水性処理シリカの一次粒
子の平均粒径が10mμを越えるカプセルトナーの安息角
がいずれも40度以上であることからしても本発明のカプ
セルトナーは、粉体特性、特に流動性が良好であること
が明らかである。このような安息角の差は、カプセルト
ナーを観察した際に歴然と表われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、疎水性処理シリカの一次粒子の平均粒径と安
息角との関係を一例を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリマー、このポリマーを溶解もしくは膨
    潤させうる沸点150℃以上の高沸点溶媒および表示記録
    材料を含有する芯物質と該芯物質の周囲に形成された外
    殻とから構成されたカプセルトナーにおいて、該外殻
    が、界面重合法により形成されるポリウレア樹脂および
    /またはポリウレタン樹脂からなり、且つ該外殻の表面
    に、一次粒子の平均粒径が10mμ以下の疎水性処理シリ
    カが、該疎水性処理シリカを付着していないカプセルト
    ナーの重量に対して0.05〜10重量%の範囲にて付着して
    いることを特徴とするカプセルトナー。
  2. 【請求項2】疎水性処理シリカがジメチルジクロルシラ
    ン処理シリカであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のカプセルトナー。
JP59236083A 1984-11-09 1984-11-09 カプセルトナー Expired - Fee Related JPH0664356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59236083A JPH0664356B2 (ja) 1984-11-09 1984-11-09 カプセルトナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59236083A JPH0664356B2 (ja) 1984-11-09 1984-11-09 カプセルトナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61114248A JPS61114248A (ja) 1986-05-31
JPH0664356B2 true JPH0664356B2 (ja) 1994-08-22

Family

ID=16995465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59236083A Expired - Fee Related JPH0664356B2 (ja) 1984-11-09 1984-11-09 カプセルトナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0664356B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4737433A (en) * 1986-11-03 1988-04-12 Eastman Kodak Company Electrostatographic method of making images
JP2560706B2 (ja) * 1987-01-14 1996-12-04 富士ゼロックス株式会社 乾式トナ−
JP2715425B2 (ja) * 1988-02-10 1998-02-18 富士ゼロックス株式会社 乾式トナー
US7838037B2 (en) * 1999-11-17 2010-11-23 Tagra Biotechnologies Ltd. Method of microencapsulation
US10007203B2 (en) * 2015-01-30 2018-06-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Complex particle, external additive for toner and method of preparing complex particle

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58111050A (ja) * 1981-12-25 1983-07-01 Fuji Photo Film Co Ltd カプセルトナ−の製造法
JPS59164561A (ja) * 1983-03-08 1984-09-17 Canon Inc 現像方法
JPH0766199B2 (ja) * 1982-10-07 1995-07-19 富士写真フイルム株式会社 カプセルトナ−
JPS5981650A (ja) * 1982-10-30 1984-05-11 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 静電荷像現像剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61114248A (ja) 1986-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0532745B2 (ja)
JPH0534663B2 (ja)
JPH0664356B2 (ja) カプセルトナー
JPH0629978B2 (ja) カプセルトナ−
JPH0418300B2 (ja)
JPH023496B2 (ja)
JPS60198558A (ja) カプセルトナ−の製造方法
JPH0418299B2 (ja)
JPH0664358B2 (ja) トナー
JPH0685089B2 (ja) カプセルトナ−
JPH0812450B2 (ja) カプセルトナ−
JPH07117770B2 (ja) カラーコピー用カプセルトナー
JPH0685088B2 (ja) カプセルトナ−
JPS61114247A (ja) カプセルトナ−の製造方法
US5389490A (en) Capsule toner and process for producing the same
JPH0534664B2 (ja)
JPH0685086B2 (ja) 摩擦帯電性が向上したカプセルトナ−の製造方法
JPS6088963A (ja) 磁性カプセルトナ−
JPH06186772A (ja) カプセルトナー及びその製造方法
JPS62212664A (ja) カプセルトナー
JPH061389B2 (ja) 電子写真用トナ−
JPH0774912B2 (ja) カプセルトナー
JPH0685090B2 (ja) カプセルトナ−の製造法
JPS60120366A (ja) カプセルトナ−
JPS61143774A (ja) カプセルトナー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees