JPH0685089B2 - カプセルトナ− - Google Patents
カプセルトナ−Info
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- JPH0685089B2 JPH0685089B2 JP60294738A JP29473885A JPH0685089B2 JP H0685089 B2 JPH0685089 B2 JP H0685089B2 JP 60294738 A JP60294738 A JP 60294738A JP 29473885 A JP29473885 A JP 29473885A JP H0685089 B2 JPH0685089 B2 JP H0685089B2
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- JP
- Japan
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- toner
- capsule
- capsule toner
- outer shell
- core substance
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/093—Encapsulated toner particles
- G03G9/0935—Encapsulated toner particles specified by the core material
- G03G9/09378—Non-macromolecular organic compounds
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/093—Encapsulated toner particles
- G03G9/09307—Encapsulated toner particles specified by the shell material
- G03G9/09342—Inorganic compounds
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
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- G03G9/093—Encapsulated toner particles
- G03G9/0935—Encapsulated toner particles specified by the core material
- G03G9/09357—Macromolecular compounds
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- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電子写真法等の記録方法において形成された
潜像を可視画像とするために用いられるトナーに関す
る。
潜像を可視画像とするために用いられるトナーに関す
る。
[発明の背景] 電子写真法などの記録方法におけるトナー像の定着方法
としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定着の三種類
の方法が知られている。そして、環境上の問題などから
昨今は溶剤を使用しない加熱定着方法および加圧定着方
法が利用されることが多い。
としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定着の三種類
の方法が知られている。そして、環境上の問題などから
昨今は溶剤を使用しない加熱定着方法および加圧定着方
法が利用されることが多い。
加熱定着法には従来から表示記録材料をバインダーで固
結してなるトナーが使用されている。加圧定着法におい
ても、同種のトナーが利用されているが、最近において
カプセルトナーの利用が検討されている。
結してなるトナーが使用されている。加圧定着法におい
ても、同種のトナーが利用されているが、最近において
カプセルトナーの利用が検討されている。
カプセルトナーは、カーボンブラックのような表示記録
材料とバインダーとを含む芯物質の周囲に、圧力の付与
により破壊する性質を持つ樹脂外殻を形成させて得られ
るマイクロカプセル形態のトナーである。
材料とバインダーとを含む芯物質の周囲に、圧力の付与
により破壊する性質を持つ樹脂外殻を形成させて得られ
るマイクロカプセル形態のトナーである。
[従来技術および問題点] 従来知られているカプセルトナーは、電子写真用トナー
として本来必要とされる諸特性において必ずしも満足で
きるものとはいえない。
として本来必要とされる諸特性において必ずしも満足で
きるものとはいえない。
すなわち、電子写真用現像液として用いるトナーは、粉
体特性が良く、現像性能において優れ、潜像を形成する
表面である感光体表面を汚すことがないことなどが必要
とされており、さらに二成分現像方式の場合には使用す
るキャリア粒子の表面を汚すことがないことなどが必要
とされる。また圧力定着法に用いるトナーとしては、圧
力定着性が良いこと、そして圧力定着に用いる加圧ロー
ラーへのオフセット現象(トナーが加圧ローラー表面に
付着してローラーが汚れる現象)が発生しにくいことな
どが必要となる。
体特性が良く、現像性能において優れ、潜像を形成する
表面である感光体表面を汚すことがないことなどが必要
とされており、さらに二成分現像方式の場合には使用す
るキャリア粒子の表面を汚すことがないことなどが必要
とされる。また圧力定着法に用いるトナーとしては、圧
力定着性が良いこと、そして圧力定着に用いる加圧ロー
ラーへのオフセット現象(トナーが加圧ローラー表面に
付着してローラーが汚れる現象)が発生しにくいことな
どが必要となる。
従って、圧力定着法に用いるトナーは、粉体特性、紙な
どの支持媒体への定着性(定着された画像の保存性も含
む)、非オフセット性、また利用する現像方式に応じて
帯電性および/または導電性などの諸特性の全てにおい
て高いレベルになければならない。しかしながら、これ
までに知られているカプセルトナーは上記のような諸特
性について必ずしも満足できるものではなかった。
どの支持媒体への定着性(定着された画像の保存性も含
む)、非オフセット性、また利用する現像方式に応じて
帯電性および/または導電性などの諸特性の全てにおい
て高いレベルになければならない。しかしながら、これ
までに知られているカプセルトナーは上記のような諸特
性について必ずしも満足できるものではなかった。
例えば、カプセルトナーの定着性を向上させるために
は、紙等に転写された加圧により破壊されて定着された
トナーが紙等から剥離しないようにする必要がある。そ
のための方法として定着画像表面が良く滑るようにする
方法が考えられている。
は、紙等に転写された加圧により破壊されて定着された
トナーが紙等から剥離しないようにする必要がある。そ
のための方法として定着画像表面が良く滑るようにする
方法が考えられている。
この方法として、例えば、トナーにシリコーンオイルを
添加したカプセルトナーが提案されている(特公昭58−
57102号公報)。しかし、該公報に例示されているシリ
コーンオイルに関して粘度についての記載がなされてい
ない。シリコーンオイルには、低粘度[例、0.65cs(25
℃)]のものから高粘度[例、100万cs(25℃)]のも
のまで広範囲の粘度のものが一般に知られており、本発
明者の検討によると、粘度の違いによってシリコーンオ
イルの滑り効果に相違が生じることが判明している。す
なわち、低粘度のシリコーンオイルを添加したものは、
滑り効果が充分でないため定着性が充分に改善されない
傾向にあり、一方高粘度のシリコーンオイルを添加した
ものは芯物質中にシリコーンオイルを保持することが困
難となり、シリコーンオイルが外殻の表面ににじみ出し
て、その結果としてトナー粒子が凝集する傾向がある。
添加したカプセルトナーが提案されている(特公昭58−
57102号公報)。しかし、該公報に例示されているシリ
コーンオイルに関して粘度についての記載がなされてい
ない。シリコーンオイルには、低粘度[例、0.65cs(25
℃)]のものから高粘度[例、100万cs(25℃)]のも
のまで広範囲の粘度のものが一般に知られており、本発
明者の検討によると、粘度の違いによってシリコーンオ
イルの滑り効果に相違が生じることが判明している。す
なわち、低粘度のシリコーンオイルを添加したものは、
滑り効果が充分でないため定着性が充分に改善されない
傾向にあり、一方高粘度のシリコーンオイルを添加した
ものは芯物質中にシリコーンオイルを保持することが困
難となり、シリコーンオイルが外殻の表面ににじみ出し
て、その結果としてトナー粒子が凝集する傾向がある。
[発明の目的] 本発明は、定着性が向上した電子写真用トナーを提供す
ることを目的とする。
ることを目的とする。
さらに、本発明は、粉体特性が良好な電子写真用トナー
であって、なおかつオフセット性も優れた電子写真用ト
ナーを提供することを目的とする。
であって、なおかつオフセット性も優れた電子写真用ト
ナーを提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、油性溶剤とポリマーとを含むバインダーおよ
び表示記録材料を含有する芯物質と、該芯物質の周囲に
形成された外殻よりなるカプセルトナーにおいて、該芯
物質に粘度が1000〜9500cs(25℃)の範囲内にあるポリ
ジメチルシロキサンまたはポリメチルフェニルシロキサ
ンが含有されていることを特徴とするカプセルトナーに
ある。
び表示記録材料を含有する芯物質と、該芯物質の周囲に
形成された外殻よりなるカプセルトナーにおいて、該芯
物質に粘度が1000〜9500cs(25℃)の範囲内にあるポリ
ジメチルシロキサンまたはポリメチルフェニルシロキサ
ンが含有されていることを特徴とするカプセルトナーに
ある。
[発明の効果] 本発明のカプセルトナーは、芯物質中の特定の粘度範囲
のシリコーンオイルが含有されているため特に定着性に
優れる。
のシリコーンオイルが含有されているため特に定着性に
優れる。
さらに本発明のカプセルトナーは、流動性およびオフセ
ット防止性の優れたカプセルトナーである。
ット防止性の優れたカプセルトナーである。
[発明の詳細な記述] 本発明のカプセルトナーは、芯物質と、該芯物質の周囲
に形成された外殻よりなる基本構造を有するものであ
る。
に形成された外殻よりなる基本構造を有するものであ
る。
本発明のカプセルトナーの芯物質には、ポリマーおよび
油性溶剤よりなるバインダー、表示記録材料並びにシリ
コーンオイルが含まれる。
油性溶剤よりなるバインダー、表示記録材料並びにシリ
コーンオイルが含まれる。
本発明のカプセルトナーの芯物質を構成する成分のうち
バインダーの成分であるポリマーに特に制限はない。芯
物質として含有されるポリマーの例としては、ポリオレ
フィン、オレフィンコポリマー、スチレン系樹脂、スチ
レン・ブタジエンコポリマー、エポキシ樹脂、ポリエス
テル、ゴム類、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ク
マロン・インデン共重合体、メチルビニルエーテル・無
水マレイン酸共重合体、アミノ樹脂、ポリウレタン、ポ
リウレア、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくは
コポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもし
くはコポリマー、アクリル酸と長鎖アルキルメタクリレ
ートとの共重合体オリゴマー、ポリ酢酸ビニル及びポリ
塩化ビニルなどを挙げることができ、これらは単独、混
合状態のいずれの状態で用いられていてもよい。
バインダーの成分であるポリマーに特に制限はない。芯
物質として含有されるポリマーの例としては、ポリオレ
フィン、オレフィンコポリマー、スチレン系樹脂、スチ
レン・ブタジエンコポリマー、エポキシ樹脂、ポリエス
テル、ゴム類、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ク
マロン・インデン共重合体、メチルビニルエーテル・無
水マレイン酸共重合体、アミノ樹脂、ポリウレタン、ポ
リウレア、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくは
コポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもし
くはコポリマー、アクリル酸と長鎖アルキルメタクリレ
ートとの共重合体オリゴマー、ポリ酢酸ビニル及びポリ
塩化ビニルなどを挙げることができ、これらは単独、混
合状態のいずれの状態で用いられていてもよい。
上記のバインダー用ポリマーとして特に好ましいもの
は、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリ
マー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコ
ポリマー、またはスチレン・ブタジエンコポリマーであ
る。
は、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリ
マー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコ
ポリマー、またはスチレン・ブタジエンコポリマーであ
る。
本発明のバインダーの成分として用いることのできる油
性溶剤は、上記のポリマーを溶解もしくは膨潤させうる
沸点150℃以上の高沸点溶媒(以下、単に高沸点溶媒と
もいう)である。このような高沸点溶媒の例としては、
フタル酸エステル類(例、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート);脂肪族ジカルボン酸エステル類(例、
マロン酸ジエチル、シュウ酸ジメチル);リン酸エステ
ル類(例トリクレジルホスフェート、トリキシレリルホ
スフェート);クエン酸エステル類(例、o−アセチル
トリエチルシトレート、トリブチルシトレート);安息
香酸エステル類(例、ブチルベンゾエート、ヘキシルベ
ンゾエート);脂肪酸エステル類(例、ヘキサデシルミ
リステート、ジオクチルアジペート);アルキルナフタ
レン類(例、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、
モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレ
ン);アルキルジフェニルエーテル類(例、o−、m
−、p−メチルジフェニルエーテル);高級脂肪酸また
は芳香族スルホン酸のアミド化合物類(例、N,N−ジメ
チルラウロアミド、N−ブチルベンゼンスルホンアミ
ド);トリメリット類エステル類(例、トリオクチルト
リメリテート);ジアリールアルカン類(例、ジメチル
フェニルフェニルメタンなどのジアリールメタン、1−
フェニル−1−メチルフェニルエタン、1−ジエチルフ
ェニル−1−フェニルエタン、1−エチルフェニル−1
−フェニルエタンなどのジアリールエタン)などを挙げ
ることができ、これらは単独、混合状態のいずれの状態
で用いられていてもよい。
性溶剤は、上記のポリマーを溶解もしくは膨潤させうる
沸点150℃以上の高沸点溶媒(以下、単に高沸点溶媒と
もいう)である。このような高沸点溶媒の例としては、
フタル酸エステル類(例、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート);脂肪族ジカルボン酸エステル類(例、
マロン酸ジエチル、シュウ酸ジメチル);リン酸エステ
ル類(例トリクレジルホスフェート、トリキシレリルホ
スフェート);クエン酸エステル類(例、o−アセチル
トリエチルシトレート、トリブチルシトレート);安息
香酸エステル類(例、ブチルベンゾエート、ヘキシルベ
ンゾエート);脂肪酸エステル類(例、ヘキサデシルミ
リステート、ジオクチルアジペート);アルキルナフタ
レン類(例、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、
モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレ
ン);アルキルジフェニルエーテル類(例、o−、m
−、p−メチルジフェニルエーテル);高級脂肪酸また
は芳香族スルホン酸のアミド化合物類(例、N,N−ジメ
チルラウロアミド、N−ブチルベンゼンスルホンアミ
ド);トリメリット類エステル類(例、トリオクチルト
リメリテート);ジアリールアルカン類(例、ジメチル
フェニルフェニルメタンなどのジアリールメタン、1−
フェニル−1−メチルフェニルエタン、1−ジエチルフ
ェニル−1−フェニルエタン、1−エチルフェニル−1
−フェニルエタンなどのジアリールエタン)などを挙げ
ることができ、これらは単独、混合状態のいずれの状態
で用いられていてもよい。
油性溶剤としては、上記高沸点溶媒に加えて更に上記ポ
リマーを実質的に溶解もしくは膨潤することのない沸点
が100〜250℃の範囲内にある有機溶媒(以下、単に低沸
点溶媒ともいう)を挙げることができる。
リマーを実質的に溶解もしくは膨潤することのない沸点
が100〜250℃の範囲内にある有機溶媒(以下、単に低沸
点溶媒ともいう)を挙げることができる。
低沸点溶媒の具体的な例としては、脂肪族飽和炭化水
素、もしくは脂肪族飽和炭化水素を主成分とする有機性
液体混合物を挙げることができる。
素、もしくは脂肪族飽和炭化水素を主成分とする有機性
液体混合物を挙げることができる。
低沸点溶媒は上記の高沸点溶媒に対して任意の割合にて
混合することができるが、一般には、高沸点溶媒/低沸
点溶媒の重量比で9/1〜1/9の範囲内で混合することが望
ましい。
混合することができるが、一般には、高沸点溶媒/低沸
点溶媒の重量比で9/1〜1/9の範囲内で混合することが望
ましい。
バインダーは、ポリマーと高沸点溶媒を含む組成物であ
ることが好ましい。また、ポリマー、高沸点溶媒および
低沸点溶媒の三者を含む組成物も好ましい。
ることが好ましい。また、ポリマー、高沸点溶媒および
低沸点溶媒の三者を含む組成物も好ましい。
ポリマーと高沸点溶媒との混合比は、ポリマー/高沸点
溶媒の重量比で0.1〜100の範囲内にあることが望まし
い。また、[ポリマー+高沸点溶媒]と低沸点溶媒の混
合比についても、[ポリマー+高沸点溶媒]/低沸点溶
媒の重量比で0.1〜100の範囲内にあることが望ましい。
溶媒の重量比で0.1〜100の範囲内にあることが望まし
い。また、[ポリマー+高沸点溶媒]と低沸点溶媒の混
合比についても、[ポリマー+高沸点溶媒]/低沸点溶
媒の重量比で0.1〜100の範囲内にあることが望ましい。
電子写真用トナーのための表示記録材料としては、カー
ボンブラック、グラフト化カーボンブラックなどの黒色
トナーが一般的に用いられているが、また青色、赤色、
黄色などの各種の有彩色着色剤も用いられている。本発
明のカプセルトナーも表示記録材料としてそれらの公知
の表示記録材料を用いることができる。
ボンブラック、グラフト化カーボンブラックなどの黒色
トナーが一般的に用いられているが、また青色、赤色、
黄色などの各種の有彩色着色剤も用いられている。本発
明のカプセルトナーも表示記録材料としてそれらの公知
の表示記録材料を用いることができる。
本発明のカプセルトナーは、芯物質にポリジメチルシロ
キサンまたはポリメチルフェニルシロキサンを含有して
いることを特徴とする。これらは単独、混合状態のいず
れの状態で用いられていてもよい。
キサンまたはポリメチルフェニルシロキサンを含有して
いることを特徴とする。これらは単独、混合状態のいず
れの状態で用いられていてもよい。
ポリジメチルシロキサンの例としては、一般に市販され
ている各種のシリコーンオイル、たとえば、シリコーン
KF−96、シリコーンKF−96H等(信越化学工業(株)
製)、シリコーンSH200等(トーレシリコーン(株)
製)を挙げることができる。
ている各種のシリコーンオイル、たとえば、シリコーン
KF−96、シリコーンKF−96H等(信越化学工業(株)
製)、シリコーンSH200等(トーレシリコーン(株)
製)を挙げることができる。
ポリメチルフェニルシロキサンの例としては、たとえ
ば、シリコーンKF−50等(信越化学工業(株)製)を挙
げることができる。
ば、シリコーンKF−50等(信越化学工業(株)製)を挙
げることができる。
上記のシリコーンオイルの粘度は、一般に低粘度[例、
シリコーンKF−96L、0.65cs(25℃)信越化学工業
(株)製]のものから高粘度[例、シリコーンKF−96
H、100万cs(25℃)信越化学工業(株)製]のものまで
知られている。
シリコーンKF−96L、0.65cs(25℃)信越化学工業
(株)製]のものから高粘度[例、シリコーンKF−96
H、100万cs(25℃)信越化学工業(株)製]のものまで
知られている。
本発明に用いられるシリコーンオイルであるポリジメチ
ルシロキサンまたはポリメチルフェニルシロキサンの粘
度は1000〜9500cs(25℃)の範囲内のものであり、特に
好ましくは、1000〜6000cs(25℃)の範囲内のものであ
る。
ルシロキサンまたはポリメチルフェニルシロキサンの粘
度は1000〜9500cs(25℃)の範囲内のものであり、特に
好ましくは、1000〜6000cs(25℃)の範囲内のものであ
る。
粘度が1000cs(25℃)より低粘度のシリコーンオイルを
添加したものは、滑り効果が充分でないため定着性が充
分に改善されない傾向にあり、一方粘度が9500cs(25
℃)より高粘度のシリコーンオイルを添加したものは、
芯物質中にシリコーンオイルを保持することが困難とな
り、シリコーンオイルが外殻の表面ににじみ出して、そ
の結果としてトナー粒子が凝集する傾向がある。
添加したものは、滑り効果が充分でないため定着性が充
分に改善されない傾向にあり、一方粘度が9500cs(25
℃)より高粘度のシリコーンオイルを添加したものは、
芯物質中にシリコーンオイルを保持することが困難とな
り、シリコーンオイルが外殻の表面ににじみ出して、そ
の結果としてトナー粒子が凝集する傾向がある。
シリコーンオイルの含有率はカプセルトナーの全重量に
対して0.5〜8重量%の範囲内であることが好ましく、
より好ましくは1〜4重量%の範囲内である。シリコー
ンオイルの含有率が0.5重量%より少ないと本発明の目
的とする程度に定着性が改善されないことがあり、一
方、8重量%を越える場合には、芯物質のシリコーンオ
イル保持性が低下することが多い。
対して0.5〜8重量%の範囲内であることが好ましく、
より好ましくは1〜4重量%の範囲内である。シリコー
ンオイルの含有率が0.5重量%より少ないと本発明の目
的とする程度に定着性が改善されないことがあり、一
方、8重量%を越える場合には、芯物質のシリコーンオ
イル保持性が低下することが多い。
カプセルトナーの芯物質には磁性粒子が含有されていて
もよい。この磁性粒子としては公知の磁性トナー用の磁
性粒子(磁化しうる粒子状物質)を用いることができ
る。そのような磁性粒子の例としては、コバルト、鉄、
またはニッケルなどの金属単体、合金もしくは金属化合
物などからなる磁性粒子を挙げることができる。なお、
磁性粒子として黒色のマグネタイトなどの有色磁性粒子
を用いる場合には、そのマグネタイトなどの有色磁性粒
子を磁性粒子と着色材料の両者の役目を兼ねる成分とし
て用いることもできる。
もよい。この磁性粒子としては公知の磁性トナー用の磁
性粒子(磁化しうる粒子状物質)を用いることができ
る。そのような磁性粒子の例としては、コバルト、鉄、
またはニッケルなどの金属単体、合金もしくは金属化合
物などからなる磁性粒子を挙げることができる。なお、
磁性粒子として黒色のマグネタイトなどの有色磁性粒子
を用いる場合には、そのマグネタイトなどの有色磁性粒
子を磁性粒子と着色材料の両者の役目を兼ねる成分とし
て用いることもできる。
カプセルトナーの外殻を形成する樹脂の種類には特に制
限はないが、カプセルトナーとしての特性を考慮する
と、その外殻樹脂は、ポリウレタン、ポリウレア、ポリ
アミドあるいはエポキシ樹脂であることが好ましい。こ
れらの樹脂は単独であっても、また混合物としても外殻
形成用の樹脂として用いることができる。
限はないが、カプセルトナーとしての特性を考慮する
と、その外殻樹脂は、ポリウレタン、ポリウレア、ポリ
アミドあるいはエポキシ樹脂であることが好ましい。こ
れらの樹脂は単独であっても、また混合物としても外殻
形成用の樹脂として用いることができる。
次に本発明のカプセルトナーを製造する方法について、
ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂或いはポリアミド樹
脂の外殻からなるカプセルトナーを製造する方法を例に
して説明する。
ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂或いはポリアミド樹
脂の外殻からなるカプセルトナーを製造する方法を例に
して説明する。
カプセルトナーの製造に際しては、水系液体中などにて
界面重合法あるいは外部重合法などのマイクロカプセル
製造方法、特に重合反応に基づくマイクロカプセル製造
方法を利用して芯物質の周囲に外殻を形成したのち、水
洗する方法などの公知の方法が利用できる。
界面重合法あるいは外部重合法などのマイクロカプセル
製造方法、特に重合反応に基づくマイクロカプセル製造
方法を利用して芯物質の周囲に外殻を形成したのち、水
洗する方法などの公知の方法が利用できる。
ポリウレタン樹脂あるいはポリウレア樹脂の外殻からな
るカプセルトナーを製造する方法として利用できる外殻
形成方法としては、たとえば、界面重合法を挙げること
ができる。
るカプセルトナーを製造する方法として利用できる外殻
形成方法としては、たとえば、界面重合法を挙げること
ができる。
ポリウレタン樹脂および/またはポリウレア樹脂からな
る外殻は、ジイソシアナート、トリイソシアナート、テ
トライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー
などのポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミン、
テトラアミンなどのポリアミン、アミノ基を二個以上含
むプレポリマー、ピペラジンおよびその誘導体、ポリオ
ールなどとを水系溶媒中で界面重合法により反応させる
ことにより、容易にマイクロカプセルの外殻として形成
することができることが知られている。
る外殻は、ジイソシアナート、トリイソシアナート、テ
トライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー
などのポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミン、
テトラアミンなどのポリアミン、アミノ基を二個以上含
むプレポリマー、ピペラジンおよびその誘導体、ポリオ
ールなどとを水系溶媒中で界面重合法により反応させる
ことにより、容易にマイクロカプセルの外殻として形成
することができることが知られている。
また、ポリウレタン樹脂および/またはポリウレア樹
脂、そしてポリアミド樹脂からなる複合壁、たとえば、
ポリウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、ポ
リウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、あるい
は、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂およびポリアミ
ド樹脂からなる複合壁は下記の方法により製造すること
ができる。
脂、そしてポリアミド樹脂からなる複合壁、たとえば、
ポリウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、ポ
リウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、あるい
は、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂およびポリアミ
ド樹脂からなる複合壁は下記の方法により製造すること
ができる。
ポリウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁は、
たとえば、ポリイソシアナートと酸クロライドそしてポ
リアミンとポリオールを用い、反応液となる乳化媒体の
pH調整、ついで加温を行なうことからなる界面重合法に
より調製することができる。また、ポリウレア樹脂とポ
リアミド樹脂からなる複合壁は、ポリイソシアナートと
酸クロライドそしてポリアミンを用い、反応液となる乳
化媒体のpH調製、ついで加温を行なうことにより調製す
ることができる。これらのポリウレタン樹脂とポリアミ
ド樹脂からなる複合壁、およびポリウレア樹脂とポリア
ミド樹脂からなる複合壁の製造方法の詳細については特
開昭58−66948号公報に記載がある。このような複合壁
からなる外殻は、特に磁性粒子を芯物質内に含有するカ
プセルトナーを形成するために適している。外殻樹脂の
形成のための重合反応に関与するモノマーは、外殻を形
成する樹脂によっても相違するが、通常は二種類以上の
モノマーを組合わせて用いる。そのようなモノマーの組
合わせの例としてはイソシアナート基、ビスクロロホル
メート基、酸クロライド基およびスルホニルクロライド
基からなる群より選ばれる基を含む二官能基性化合物の
うちの少なくとも一つと、水、多価アミン、多価アルコ
ール、多価アミンおよび多価カルボン酸からなる群より
選ばれる化合物のうちの少なくとも一つとの組合せを挙
げることができる。
たとえば、ポリイソシアナートと酸クロライドそしてポ
リアミンとポリオールを用い、反応液となる乳化媒体の
pH調整、ついで加温を行なうことからなる界面重合法に
より調製することができる。また、ポリウレア樹脂とポ
リアミド樹脂からなる複合壁は、ポリイソシアナートと
酸クロライドそしてポリアミンを用い、反応液となる乳
化媒体のpH調製、ついで加温を行なうことにより調製す
ることができる。これらのポリウレタン樹脂とポリアミ
ド樹脂からなる複合壁、およびポリウレア樹脂とポリア
ミド樹脂からなる複合壁の製造方法の詳細については特
開昭58−66948号公報に記載がある。このような複合壁
からなる外殻は、特に磁性粒子を芯物質内に含有するカ
プセルトナーを形成するために適している。外殻樹脂の
形成のための重合反応に関与するモノマーは、外殻を形
成する樹脂によっても相違するが、通常は二種類以上の
モノマーを組合わせて用いる。そのようなモノマーの組
合わせの例としてはイソシアナート基、ビスクロロホル
メート基、酸クロライド基およびスルホニルクロライド
基からなる群より選ばれる基を含む二官能基性化合物の
うちの少なくとも一つと、水、多価アミン、多価アルコ
ール、多価アミンおよび多価カルボン酸からなる群より
選ばれる化合物のうちの少なくとも一つとの組合せを挙
げることができる。
表示記録材料、バインダーおよびシリコーンオイル(そ
して所望により磁性粒子など)を含有する芯物質及び外
殻形成物質の一方の原料化合物を水性媒体(外殻形成物
質の他方の原料化合物を含む)に油滴状に分散した後、
この芯物質の周囲にポリウレタン樹脂あるいはポリウレ
ア樹脂からなる外殻を形成させてマイクロカプセルを製
造することができる。この油滴状に分散された芯物質の
周囲に外殻を形成してマイクロカプセルを製造する方法
自体は、前述のように既に公知であり、それらの公知方
法を利用することによって製造することができる。
して所望により磁性粒子など)を含有する芯物質及び外
殻形成物質の一方の原料化合物を水性媒体(外殻形成物
質の他方の原料化合物を含む)に油滴状に分散した後、
この芯物質の周囲にポリウレタン樹脂あるいはポリウレ
ア樹脂からなる外殻を形成させてマイクロカプセルを製
造することができる。この油滴状に分散された芯物質の
周囲に外殻を形成してマイクロカプセルを製造する方法
自体は、前述のように既に公知であり、それらの公知方
法を利用することによって製造することができる。
芯物質の周囲に外殻を形成させることによりマイクロカ
プセルを調製した後、このマイクロカプセルは液相から
分離乾燥される。この分離乾燥のための操作は通常、マ
イクロカプセルを含有する分散液を噴霧乾燥する方法あ
るいはマイクロカプセルを含有するスラリーを加熱乾燥
する方法などにより行なわれる。乾燥に用いられる装
置、器具については特に制限はなく、装置の例として
は、電気炉、マッフル炉、ホットプレート、電気乾燥
器、流動層乾燥器、赤外線乾燥器などを挙げることがで
きる。
プセルを調製した後、このマイクロカプセルは液相から
分離乾燥される。この分離乾燥のための操作は通常、マ
イクロカプセルを含有する分散液を噴霧乾燥する方法あ
るいはマイクロカプセルを含有するスラリーを加熱乾燥
する方法などにより行なわれる。乾燥に用いられる装
置、器具については特に制限はなく、装置の例として
は、電気炉、マッフル炉、ホットプレート、電気乾燥
器、流動層乾燥器、赤外線乾燥器などを挙げることがで
きる。
本発明のカプセルトナーの外殻には、所望により、金属
含有染料、ニグロシンなどの荷電調節剤あるいはその他
の任意の添加物質たとえば疎水性シリカなどの固体微粒
子を加えることができる。これらの添加物質は、外殻形
成時、あるいはカプセルトナーの分離乾燥後など任意の
時点でカプセルトナーの外殻に含有させることができ
る。
含有染料、ニグロシンなどの荷電調節剤あるいはその他
の任意の添加物質たとえば疎水性シリカなどの固体微粒
子を加えることができる。これらの添加物質は、外殻形
成時、あるいはカプセルトナーの分離乾燥後など任意の
時点でカプセルトナーの外殻に含有させることができ
る。
次に本発明の実施例および比較例を示す。尚、実施例お
よび比較例において「%」は、特に記載のない限り「重
量%」を意味する。
よび比較例において「%」は、特に記載のない限り「重
量%」を意味する。
[実施例1] スチレン・ブタジエンゴム(商品名:タフプレンA:旭化
成(株)製)20%およびロジン変性フェノール樹脂(商
品名:タマノール350:荒川化学工業(株)製)20%を含
有するジイソプロピルナフタレン溶液40gと、カーボン
ブラック(商品名:MA−1000:三菱化成工業(株)製)10
gとを自動乳鉢中で混練分散して分散液(黒色インク)
を調製した。
成(株)製)20%およびロジン変性フェノール樹脂(商
品名:タマノール350:荒川化学工業(株)製)20%を含
有するジイソプロピルナフタレン溶液40gと、カーボン
ブラック(商品名:MA−1000:三菱化成工業(株)製)10
gとを自動乳鉢中で混練分散して分散液(黒色インク)
を調製した。
別に、酢酸エチル40gにポリジメチルシロキサン(商品
名:シリコーンSH200、粘度9000cs(25℃):トーレシ
リコーン(株)製)2gとトリフェニルメタントリイソシ
アネート(商品名:デスモジュールR:バイエル(株)
製)20gを溶解した溶液を調製し、この溶液を前記の分
散液(黒色インク)と混合して油性相を調製した。ただ
し、この油性相混合液体(芯物質と外殻形成材料の混合
体)の調製は、その液温を25℃以下に調節しながら実施
した。
名:シリコーンSH200、粘度9000cs(25℃):トーレシ
リコーン(株)製)2gとトリフェニルメタントリイソシ
アネート(商品名:デスモジュールR:バイエル(株)
製)20gを溶解した溶液を調製し、この溶液を前記の分
散液(黒色インク)と混合して油性相を調製した。ただ
し、この油性相混合液体(芯物質と外殻形成材料の混合
体)の調製は、その液温を25℃以下に調節しながら実施
した。
メチルセルロース(メトキシ基置換度:1.8、平均分子
量:15000)の4%水溶液200gにジエチレントリアミン0.
2gを添加して水性媒体を調製し、この水性媒体の液温を
15℃に冷却した。
量:15000)の4%水溶液200gにジエチレントリアミン0.
2gを添加して水性媒体を調製し、この水性媒体の液温を
15℃に冷却した。
この水性媒体中に前記の油性相混合液体を乳化分散させ
て、乳化液中の油滴粒子の平均粒径が約12μmの水中油
滴型エマルジョンを得た。
て、乳化液中の油滴粒子の平均粒径が約12μmの水中油
滴型エマルジョンを得た。
エマルジョンを調製して約10分後にジエチレントリアミ
ンの2.5重量%水溶液50gを徐々に滴下し、60℃の恒温槽
にて排気により溶剤を除去しつつ3時間撹拌しカプセル
化を終了させた。次にこのマイクロカプセル分散液を50
00rpmの遠心分離操作にかけ、生成したマイクロカプセ
ルとメチルセルロース含有水溶液(上澄み液)とを分離
し、得られたマイクロカプセルスラリーを水に分散させ
て30%分散液を調製した。得られた分散液を、再び遠心
分離にかけ、得られたマイクロカプセルスラリーを水に
分散させて再び30重量%の分散液を調製した。上記の遠
心分離、分散よりなる水洗操作を更に一回行ない、遠心
分離して得られたマイクロカプセルスラリーをオーブン
を用いて乾燥させ粉末状のカプセルトナーを製造した。
ンの2.5重量%水溶液50gを徐々に滴下し、60℃の恒温槽
にて排気により溶剤を除去しつつ3時間撹拌しカプセル
化を終了させた。次にこのマイクロカプセル分散液を50
00rpmの遠心分離操作にかけ、生成したマイクロカプセ
ルとメチルセルロース含有水溶液(上澄み液)とを分離
し、得られたマイクロカプセルスラリーを水に分散させ
て30%分散液を調製した。得られた分散液を、再び遠心
分離にかけ、得られたマイクロカプセルスラリーを水に
分散させて再び30重量%の分散液を調製した。上記の遠
心分離、分散よりなる水洗操作を更に一回行ない、遠心
分離して得られたマイクロカプセルスラリーをオーブン
を用いて乾燥させ粉末状のカプセルトナーを製造した。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性を、次の
方法により評価した。
方法により評価した。
通常の電子写真法により形成した静電潜像を上記のカプ
セルトナーで現像してトナー像としたのち、そのトナー
像を転写紙に転写して可視画像を得た。この可視画像を
加圧定着ローラーを用いて200kg/cm2の圧力で加圧定着
したところ、定着性のよい鮮鋭度の高い複写画像が得ら
れた。そしてトナーのローラーへの付着は殆ど発生しな
かった。さらに、転写紙上に加圧定着された複写画像を
指でこすってもトナーの剥離は発生せず、複写画像に影
響を与えなかった。
セルトナーで現像してトナー像としたのち、そのトナー
像を転写紙に転写して可視画像を得た。この可視画像を
加圧定着ローラーを用いて200kg/cm2の圧力で加圧定着
したところ、定着性のよい鮮鋭度の高い複写画像が得ら
れた。そしてトナーのローラーへの付着は殆ど発生しな
かった。さらに、転写紙上に加圧定着された複写画像を
指でこすってもトナーの剥離は発生せず、複写画像に影
響を与えなかった。
[実施例2] ポリイソブチルメタクリレート(商品名:アクリベー
ス、MM−2002−2:藤倉化成(株)製)20重量%、ポリイ
ソブチルメタクリレート(商品名:アクリベース、MM−
2002−1:藤倉化成(株)製)10重量%を含有する1−イ
ソプロピル−フェニル−2−フェエニルエタンの溶液40
gと、マグネタイト磁性粒子70gとを自動乳鉢中で混練分
散して分散液(磁性インク)を調製した。
ス、MM−2002−2:藤倉化成(株)製)20重量%、ポリイ
ソブチルメタクリレート(商品名:アクリベース、MM−
2002−1:藤倉化成(株)製)10重量%を含有する1−イ
ソプロピル−フェニル−2−フェエニルエタンの溶液40
gと、マグネタイト磁性粒子70gとを自動乳鉢中で混練分
散して分散液(磁性インク)を調製した。
別に、酢酸エチル60gに沸点170℃〜190℃のパラフィン
オイル20g、ポリメチルフェニルシロキサン(商品名:
シリコーンKF50、3000cs:信越化学工業(株)製)3g、
ヘキサメチレンジイソシアナート3モルとトリメチロー
ルプロパン1モルの付加化合物(商品名:バーノックD
−950:大日本インキ化学工業(株)製)10gおよびトル
イレンジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパ
ン1モルの付加化合物(商品名:バーノックD−750:大
日本インキ化学工業(株)製)10gを溶解した溶液を調
製し、この溶液を前記の分散液(磁性インク)と混合し
て油性相を調製した。ただし、この油性相混合液体(芯
物質と外殻形成材料の混合体)の調製は、その液温を25
℃以下に調節しながら実施した。
オイル20g、ポリメチルフェニルシロキサン(商品名:
シリコーンKF50、3000cs:信越化学工業(株)製)3g、
ヘキサメチレンジイソシアナート3モルとトリメチロー
ルプロパン1モルの付加化合物(商品名:バーノックD
−950:大日本インキ化学工業(株)製)10gおよびトル
イレンジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパ
ン1モルの付加化合物(商品名:バーノックD−750:大
日本インキ化学工業(株)製)10gを溶解した溶液を調
製し、この溶液を前記の分散液(磁性インク)と混合し
て油性相を調製した。ただし、この油性相混合液体(芯
物質と外殻形成材料の混合体)の調製は、その液温を25
℃以下に調節しながら実施した。
以下、実施例1の操作と同様に操作してカプセルトナー
を製造した。
を製造した。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性を、実施
例1の方法と同様の方法により評価したところ定着性の
よい鮮鋭度の高い複写画像が得られた。そしてトナーの
ローラーへの付着は殆ど発生しなかった。さらに、転写
紙上に加圧定着された複写画像を指でこすってもトナー
の剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなかった。
例1の方法と同様の方法により評価したところ定着性の
よい鮮鋭度の高い複写画像が得られた。そしてトナーの
ローラーへの付着は殆ど発生しなかった。さらに、転写
紙上に加圧定着された複写画像を指でこすってもトナー
の剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなかった。
[実施例3] ポリイソブチルメタクリレート(商品名:アクリベー
ス、MM−2002−2:藤倉化成(株)製)を50重量%含有す
る1−イソプロピル−フェニル−2−フェニルエタンの
溶液40gと、マグネタイト磁性粒子70gとを自動乳鉢中で
混練分散して分散液(磁性インク)を調製した。
ス、MM−2002−2:藤倉化成(株)製)を50重量%含有す
る1−イソプロピル−フェニル−2−フェニルエタンの
溶液40gと、マグネタイト磁性粒子70gとを自動乳鉢中で
混練分散して分散液(磁性インク)を調製した。
別に、酢酸エチル60gに沸点170℃〜190℃のパラフィン
オイル20g、ポリジメチルシロキサン(商品名:シリコ
ーンKF96、粘度1000cs(25℃):信越化学工業(株)
製)6g、キシリレンジイソシアナート3モルとトリメチ
ロールプロパン1モルの付加化合物(商品名:タケネー
トD−110N:武田薬品工業(株)製)20gを溶解した溶液
を調製し、この溶液を前記の分散液(磁性インク)と混
合して油性相を調製した。ただし、この油性混合液体
(芯物質と外殻形成材料の混合体)の調製は、その液温
を25℃以下に調節しながら実施した。
オイル20g、ポリジメチルシロキサン(商品名:シリコ
ーンKF96、粘度1000cs(25℃):信越化学工業(株)
製)6g、キシリレンジイソシアナート3モルとトリメチ
ロールプロパン1モルの付加化合物(商品名:タケネー
トD−110N:武田薬品工業(株)製)20gを溶解した溶液
を調製し、この溶液を前記の分散液(磁性インク)と混
合して油性相を調製した。ただし、この油性混合液体
(芯物質と外殻形成材料の混合体)の調製は、その液温
を25℃以下に調節しながら実施した。
以下、実施例1の操作と同様に操作してカプセルトナー
を製造した。
を製造した。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性を、実施
例1の方法と同様の方法により評価したところ、定着性
のよい鮮鋭度の高い複写画像が得られた。そしてトナー
のローラーへの付着は殆ど発生しなかった。さらに、転
写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすってもトナ
ーの剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなかった。
例1の方法と同様の方法により評価したところ、定着性
のよい鮮鋭度の高い複写画像が得られた。そしてトナー
のローラーへの付着は殆ど発生しなかった。さらに、転
写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすってもトナ
ーの剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなかった。
[実施例4] ポリジメチルシロキサンして、商品名シリコーンKF96
H、粘度6000cs(25℃):信越化学工業(株)製3gを使
用した以外は実施例3の操作と同様に操作してカプセル
トナーを製造した。
H、粘度6000cs(25℃):信越化学工業(株)製3gを使
用した以外は実施例3の操作と同様に操作してカプセル
トナーを製造した。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性を、実施
例1の方法と同様の方法により評価したところ、定着性
のよい鮮鋭度の高い複写画像が得られた。そしてトナー
のローラーへの付着は殆ど発生しなかった。さらに、転
写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすってもトナ
ーの剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなかった。
例1の方法と同様の方法により評価したところ、定着性
のよい鮮鋭度の高い複写画像が得られた。そしてトナー
のローラーへの付着は殆ど発生しなかった。さらに、転
写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすってもトナ
ーの剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなかった。
[比較例1] ポリジメチルシロキサンを使用していないこと以外は実
施例3の操作と同様に操作してカプセルトナーを製造し
た。
施例3の操作と同様に操作してカプセルトナーを製造し
た。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつサラサラした流動性を示す状態であっ
た。
して存在し、かつサラサラした流動性を示す状態であっ
た。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性を、実施
例1の方法と同様の方法により評価したところ、鮮鋭度
の高い複写画像が得られたが、トナーのローラーへの付
着が若干見られ、転写紙上に加圧定着された複写画像を
指でこすると非画像部への像の汚れが生じた。
例1の方法と同様の方法により評価したところ、鮮鋭度
の高い複写画像が得られたが、トナーのローラーへの付
着が若干見られ、転写紙上に加圧定着された複写画像を
指でこすると非画像部への像の汚れが生じた。
[比較例2] ポリジメチルシロキサンとして信越化学工業(株)製シ
リコーン(商品名:信越シリコーンKF96H、粘度50000cs
(25℃))6gを使用した以外は実施例3の操作と同様に
操作してカプセルトナーを製造した。
リコーン(商品名:信越シリコーンKF96H、粘度50000cs
(25℃))6gを使用した以外は実施例3の操作と同様に
操作してカプセルトナーを製造した。
このカプセルトナーは粒子間の凝集が若干見られ流動性
も実施例3で得られたものに比較してやや劣る状態であ
った。
も実施例3で得られたものに比較してやや劣る状態であ
った。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性を、実施
例1の方法と同様の方法により評価したところ、画像部
の周りにややにじみのある画像が得られた。
例1の方法と同様の方法により評価したところ、画像部
の周りにややにじみのある画像が得られた。
トナーのローラーへの付着は殆ど発生しなかった。さら
に、転写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすって
もトナーの剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなか
った。
に、転写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすって
もトナーの剥離は発生せず、複写画像に影響を与えなか
った。
[比較例3] ポリジメチルシロキサンとして、信越化学工業(株)製
シリコーン(商品名:信越シリコーンKF96H、粘度300cs
(25℃))6gを使用した以外は実施例3の操作と同様に
操作してカプセルトナーを製造した。
シリコーン(商品名:信越シリコーンKF96H、粘度300cs
(25℃))6gを使用した以外は実施例3の操作と同様に
操作してカプセルトナーを製造した。
このカプセルトナーは、一つ一つのカプセル粒子が独立
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
して存在し、かつ非常にサラサラした流動性を示す状態
であった。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性を、実施
例1の方法と同様の方法により評価したところ、鮮鋭度
の高い複写画像が得られたが、トナーのローラーへの付
着が若干見られ、転写紙上に加圧定着された複写画像を
指でこすると非画像部への像の汚れが若干生じた。
例1の方法と同様の方法により評価したところ、鮮鋭度
の高い複写画像が得られたが、トナーのローラーへの付
着が若干見られ、転写紙上に加圧定着された複写画像を
指でこすると非画像部への像の汚れが若干生じた。
Claims (3)
- 【請求項1】油性溶剤とポリマーとを含むバインダーお
よび表示記録材料を含有する芯物質と、該芯物質の周囲
に形成された外殻よりなるカプセルトナーにおいて、該
芯物質に粘度が1000〜9500cs(25℃)の範囲内にあるポ
リジメチルシロキサンまたはポリメチルフェニルシロキ
サンが含有されていることを特徴とするカプセルトナ
ー。 - 【請求項2】ポリジメチルシロキサンまたはポリメチル
フェニルシロキサンの粘度が1000〜6000cs(25℃)の範
囲内にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
のカプセルトナー。 - 【請求項3】ポリジメチルシロキサンまたはポリメチル
フェニルシロキサンの量がカプセルトナーの全重量に対
して0.5〜8重量%の範囲内にあることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載のカプセルトナー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60294738A JPH0685089B2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | カプセルトナ− |
US06/946,488 US4780390A (en) | 1985-12-24 | 1986-12-24 | Electrostatographic encapsulated toner |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60294738A JPH0685089B2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | カプセルトナ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62150261A JPS62150261A (ja) | 1987-07-04 |
JPH0685089B2 true JPH0685089B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=17811662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60294738A Expired - Fee Related JPH0685089B2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | カプセルトナ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0685089B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2583006Y2 (ja) * | 1989-09-13 | 1998-10-15 | 道男 大島 | カード |
ATE216785T1 (de) * | 1994-01-10 | 2002-05-15 | Australia Res Lab | Verfahren und gerät zur flüssigentwicklung eines elektrostatischen latenten bildes |
US6167225A (en) * | 1994-01-10 | 2000-12-26 | Research Laboratories Of Australia Pty Ltd | Liquid developing method of electrostatic latent image and liquid developing apparatus |
JPH09190009A (ja) * | 1996-01-09 | 1997-07-22 | Kao Corp | 静電荷像現像用トナー |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926019B2 (ja) * | 1979-04-24 | 1984-06-23 | キヤノン株式会社 | 圧力定着性カプセルトナ− |
JPS5741647A (en) * | 1980-08-25 | 1982-03-08 | Canon Inc | Pressure fixable microencapsulated toner |
JPS58144838A (ja) * | 1982-02-23 | 1983-08-29 | Toshiba Corp | 圧力定着性マイクロカプセルトナ− |
JPS60186870A (ja) * | 1984-03-06 | 1985-09-24 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 圧力定着性マイクロカプセル型トナ− |
-
1985
- 1985-12-24 JP JP60294738A patent/JPH0685089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPS62150261A (ja) | 1987-07-04 |
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