JPH0531138B2 - - Google Patents

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JPH0531138B2
JPH0531138B2 JP57027463A JP2746382A JPH0531138B2 JP H0531138 B2 JPH0531138 B2 JP H0531138B2 JP 57027463 A JP57027463 A JP 57027463A JP 2746382 A JP2746382 A JP 2746382A JP H0531138 B2 JPH0531138 B2 JP H0531138B2
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JP
Japan
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toner
boiling point
image
capsule toner
fixing
Prior art date
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JP57027463A
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English (en)
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JPS58145964A (ja
Inventor
Takeshi Mikami
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to GB08305024A priority patent/GB2115571B/en
Priority to DE19833306504 priority patent/DE3306504A1/de
Publication of JPS58145964A publication Critical patent/JPS58145964A/ja
Priority to US07/233,947 priority patent/US4933249A/en
Publication of JPH0531138B2 publication Critical patent/JPH0531138B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/093Encapsulated toner particles
    • G03G9/0935Encapsulated toner particles specified by the core material
    • G03G9/09378Non-macromolecular organic compounds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真法、磁気記録法などのよう
な電気的あるいは磁気的な記録法において形成さ
れた潜像を可視画像とするために用いられるトナ
ーに関するものである。さらに詳しくは、本発明
は、それらの用途に用いられるカプセルトナーに
関するものである。
電気的あるいは磁気的な記録法としては、例え
ば、電子写真法、静電記録法あるいは磁気記録法
などの名称で呼ばれる各種の方法が知られている
が、それらの方法の内の多くの方法に共通する点
は、電気的あるいは磁気的に形成された潜像を粉
末あるいは分散液の形態にある着色剤などの表示
記録材料を含有するトナーを用いて可視画像に変
え、これを転写紙などの支持媒体上に転写定着し
て、複写画像とする点である。
トナーを用いて潜像を可視画像とするために
は、一般的には、キヤリア粒子とトナーからなる
現像剤、あるいは、トナーのみからなる現像剤、
と潜像との間に働く電気的もしくは磁気的な吸引
力によりトナーを潜像に吸引して潜像上にトナー
像を形成させて潜像を現像し、可視画像とする方
法が利用されている。ここで、前者のキヤリア粒
子とトナーからなる現像剤を用いる現像方式は二
成分現像方式と呼ばれており、そして後者のトナ
ーのみからなる現像剤を用いる現像方式は一成分
現像方式と呼ばれている。
潜像上に形成されたトナー像は、次いで、転写
紙などの媒体上に移動され、その媒体上に定着さ
れる。転写紙などの媒体にトナー像を定着させる
方法としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定
着の三種類の方法が知られており、本発明は、こ
の分類における圧力定着方式に適したカプセルト
ナーを製造する方法を提供するものである。
媒体上に移動されたトナー粒子に圧力を加える
ことによりトナー粒子を媒体上に定着させる圧力
定着法については、米国特許第3269526号明細書
に記載がある。この方法は熱や溶剤を使わないた
め、加熱定着や溶剤定着等の方法に附随する種々
の障害が発生することなく、またアクセスタイム
も速く、高速定着方式にも追随が可能である点な
どの各種の利点を本来的に持つている。
しかしながら、圧力定着法は、加熱定着法など
の定着法に比べて定着性が悪く、定着後の画像を
擦ると剥がれやすい点、定着に相当高い圧力を必
要とするため、転写紙のような支持媒体の繊維が
破壊されるなどによる媒体の疲労が発生しやす
く、また支持媒体の表面が過度の光沢を持つよう
になりやすい点、そして高い圧力を付与するため
の加圧ローラーの小型化には限界があるため、複
写装置全体の小型化が制限を受ける点など問題が
ある。
圧力定着法に附随する上記のような問題点を解
決するために、既にトナーをマイクロカプセルに
納めた形態としたカプセルトナーが開発されてい
る。カプセルトナーは、カーボンブラツクのよう
な表示記録材料を含有する芯物質の周囲に、圧力
の付与により破壊する性質を持つ外殻を形成させ
ることにより得られるマイクロカプセル形態のト
ナーである。そしてカプセルトナーは、その定着
に高い圧力を必要としない点、定着性が優れてい
る点などにおいて圧力定着法に適したトナーであ
るとされているが、従来知られているカプセルト
ナーは、トナーとして本来必要とされる諸特性に
おいて必ずしも満足できるものとはいえない。
すなわち、電子写真用現像剤として用いるトナ
ーは、粉体特性が良く、現像性能において優れ、
潜像を形成する表面である感光体表面を汚すこと
がないことが必要とされており、さらに二成分現
像方式の場合には使用するキヤリア粒子の表面を
汚すことがないことなどが必要とされる。また圧
力定着法に用いるトナーとしては、圧力定着性が
良いこと、そして圧力定着に用いる加圧ローラー
へのオフセツト現像(トナーが加圧ローラー表面
に付着して汚れる現象)が発生しにくいことなど
が必要である。すなわち、圧力定着法に用いるト
ナーは、粉体特性、紙などの支持媒体への定着性
(定着された画像の保存性も含む)、非オフセツト
性、また利用する現像方式に応じて帯電性およ
び/または導電性などの諸特性の全てにおいて高
いレベルになければならない。しかしながら、こ
れまでに知られているカプセルトナーは上記のよ
うな諸特性について必ずしも満足できるものでは
なかつた。
本発明は、これらの諸特性の内で、特に定着性
について改良したカプセルトナーを提供すること
を第一の目的とするものである。ここで、定着性
とは、カプセルトナーにより形成された画像の紙
などの支持媒体への固着性を意味している。すな
わち、カプセルトナーの定着は、一般には、カプ
セルトナーが付着して画像を形成した支持媒体
を、例えば、硬い金属ローラーの間を通過させて
加圧し、カプセルを破壊することにより実施して
いるが、これまでに知られているカプセルトナー
では、この定着性が必ずしも充分とは言えず、指
でこすつたりした場合に複写画像がはがれたり、
あるいは複写画像が白紙によつてこすられたりし
た場合には、剥離した複写画像の着色成分で白紙
が汚れたりする傾向があつた。このような、従来
のカプセルトナーの定着性の不充分さは、カプセ
ルトナーを利用する圧力定着法の実用化を阻む一
因ともなつていた。
本発明はさらに、定着性の改良とともにオフセ
ツト性の低減も可能としたカプセルトナーを提供
することを第二の目的とするものである。ここ
で、オフセツト性とは、カプセルトナーが付着し
て画像を形成した支持媒体を、例えば、硬い金属
ローラーの間を通過さて加圧定着した時に、破壊
されたカプセルトナーの芯物質の一部あるいはカ
プセルの外殻の一部がローラー表面に付着して汚
染を発生させる現象を意味しており、このオフセ
ツト性の排除が困難であることもカプセルトナー
を利用する圧力定着法の実用化を阻む一因ともな
つていた。
さらに本発明は、定着性そしてオフセツト性に
ついて改良され、さらに現像装置内での衝撃によ
つては破壊することなく、圧力定着位置でのみ容
易に破壊するなどの優れた特性を示すカプセルト
ナーを提供することも、その目的とするものであ
る。
本発明は、上述の目的を達成するために鋭意研
究を行なつた結果、アクリル酸エステルのホモポ
リマーもしくはコポリマー、メタクリル酸エステ
ルのホモポリマーもしくはコポリマー、およびス
チレン・ブタジエン・コポリマーのいずれかのポ
リマーとこのポリマーを溶解もしくは膨潤しうる
沸点180℃以上の溶媒との混合物および表示記録
材料を含有する芯物質と、該芯物質の周囲に形成
されたポリウレタン樹脂および/またはポリウレ
ア樹脂からなる外殻とからなることを特徴とする
カプセルトナーにより上述の目的を達成すること
ができることを見い出し、本発明に到達した。
次に本発明を詳しく説明する。
水などの液状媒体中において、表示記録材料と
表示記録材料の支持媒体への融着補助材であるバ
インダーとを含有する芯物質の周囲に外殻を形成
させることによつてマイクロカプセルを調製する
方法は既に公知であり、本発明のカプセルトナー
を製造するためにもそれらの公知方法を利用する
ことができる。
たとえば、本発明において利用することのでき
るマイクロカプセルの製造方法としては、界面重
合法である。
マイクロカプセルの製造方法の例のなかで本発
明にとつて好ましい方法は、界面重合法である。
その中でも特に好ましい方法としては、次に述べ
る方法を挙げることができる。
先ず、次のような性質を持つA物質およびB物
質を用意する。
A物質:疎水性液体そのものであるか、または疎
水性液体に溶解したり、良く分散する性質を持
つ物質。
B物質:親水性液体そのものであるか、または親
水性液体に溶解したり、良く分散する性質を持
つ物質。
そして、A物質とB物質とは、互いに反応して
親水性液体と疎水性液体の双方に不溶性のポリウ
レタン樹脂および/またはポリウレア樹脂を形成
するような関係にある物質である。
次いで、A物質と芯物質とからなる疎水性液体
を、B物質を含有する親水性液体中に微小滴に分
散させ、次に加温するなどの方法により、親水性
液体と疎水性液体との界面で両者を反応させるこ
とにより、A物質と芯物質とからなる疎水性液体
の周囲に親水性液体と疎水性液体の双方に不溶性
のポリウレタン樹脂、および/またはポリウレア
樹脂よりなる外殻を形成させて芯物質を含有する
マイクロカプセル(すなわち、カプセルトナー)
が分散した分散液を調製する。
本発明におけるA物質およびB物質の組み合わ
せた、両物質の反応によりポリウレタン樹脂もし
くはポリウレア樹脂が形成されるような組み合わ
せである。
そのようなポリウレタン樹脂もしくはポリウレ
タン樹脂の製造に適したA物質の例としては、次
のようなイソシアナート基またはイソチオシアナ
ート基を含む化合物を挙げることができる。
(1) ジイソシアナート m−フエニレンジイソシアナート、p−フエ
ニレンジイソシアナート、2,6−トリレンジ
イソシアナート、2,4−トリレンジイソシア
ナート、ナフタレン−1,4−ジイソシアナー
ト、ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアナ
ート、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ビフエニ
ルジイソシアナート、3,3′−ジメチルジフエ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、キシ
リレン−1,4−ジイソシアナート、キシリレ
ン−1,3−ジイソシアナート、4,4′−ジフ
エニルプロパンジイソシアナート、トリメチレ
ンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシ
アナート、プロピレン−1,2−ジイソシアナ
ート、ブチレン−1,2−ジイソシアナート、
エチリジンジイソシアナート、シクロヘキシレ
ン−1,2−ジイソシアナート、シクロヘキシ
レン−1,4−ジイソシアナート、トルイレン
ジイソシアナート、トリフエニルメタンジイソ
シアナート。
(2) トリイソシアナート 4,4′,4″−トリフエニルメタントリイソシ
アナート、ポリメチレンポリフエニルイソシア
ナート。
(3) テトライソシアナート 4,4′−ジメチルジフエニルメタン−2,
2′,5,5′−テトライソシアナート。
(4) ポリイソシアナートプレポリマー ヘキサメチレンジイソシアナートとヘキサン
トリオールの付加物、2,4−トリレンジイソ
シアナートとカテコールの付加物、トリレンジ
イソシアナートとヘキサントリオールの付加
物、トリレンジイソシアナートとトリメチロー
ルプロパンの付加物、キシリレンジイソシアナ
ートとトリメチロールプロパンの付加物。
(5) ジイソチオシアナート テトラメチレンジイソチオシアナート、ヘキ
サメチレンジイソチオシアナート、p−フエニ
レンジイソチオシアナート、キシリレン−1,
4−ジイソチオシアナート、エチリジンジイソ
チオシアナート。
また同様にそのような組み合わせに適したB物
質の例としては、次のような化合物を挙げること
ができる。
(1) 水 (2) ポリオールおよびポリチオール エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、カテコール、レゾルシノール、ハイドロキ
ノン、1,2−ジヒドロキシ−4−メチルベン
ゼン、1,3−ジヒドロキシ−5−メチルベン
ゼン、3,4−ジヒドロキシ−1−メチルベン
ゼン、3,5−ジヒドロキシ−1−メチルベン
ゼン、2,4−ジヒドロキシ−1−エチルベン
ゼン、1,3−ナフタレンジオール、1,5−
ナフタレンジオール、2,3−ナフタレンジオ
ール、2,7−ナフタレンジオール、ポリチオ
ール。
(3) ポリアミン エチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、p−フエニレンジアミン、m−フエ
ニレンジアミン、2−ヒドロキシトリメチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラアミン、ジエチルアミノプロピルアミ
ン、テトラエチレンペンタミン、エポキシ化合
物とアミンの付加物。
(4) ピペラジン ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5
−ジメチルピペラジン。
このようなA物質とB物質により調製されたポ
リウレタン樹脂あるいはポリウレア樹脂は、A物
質あるいはB物質を複数種用いた場合には、ウレ
タン結合とウレア結合の両者を分子鎖に含むも
の、ウレア結合とチオウレタン結合の両者を分子
鎖に含むものなどとなる場合もあり、これらもウ
レタン結合あるいはウレア結合のみを有するもの
と同様に、ポリウレタン樹脂あるいはポリウレア
樹脂との表現に含めるものである。
さらに上記のA物質とB物質の組み合わせにお
いて、A物質を、次に例示するような酸クロライ
ド、スルホニルクロライドあるいはビスクロルホ
ルメートに置き変えることによりポリアミド樹脂
などの各種の樹脂材料からなる外殻を形成するこ
ともできる。
(1) 酸クロライド オキサゾロイルクロライド、サクシノイルク
ロライド、アジポイルクロライド、セバコイル
クロライド、フタロイルクロライド、イソフタ
ロイルクロライド、テレフタロイルクロライ
ド、フマロイルクロライド、1,4−シクロヘ
キサンジカルボニルクロライド、酸クロライド
官能基を持つたポリエステル、酸クロライド官
能基を持つたポリアミド。
(2) スルホニルクロライド 1,3−ベンゼンジスルホニルクロライド、
1,4−ベンゼンジスルホニルクロライド、
1,5−ナフタレンジスルホニルクロライド、
2,7−ナフタレンジスルホニルクロライド、
p,p′−オキシビス(ベンゼンジスルホニルク
ロライド)、1,6−ヘキサンジスルホニルク
ロライド。
(3) ビスクロルホルメート エチレンビス(クロルホルメート)、テトラ
メチレンビス(クロルホルメート)、2,2′−
ジメチル−1,3−プロパンビス(クロルホル
メート)、p−プロパンビス(クロルホルメー
ト)。
また、A物質と芯物質とからなる疎水性液体
を、B物質を含有する親水性液体中に微小滴に分
散させる際に、A物質と芯物質とからなる疎水性
液体に低沸点溶媒もしくは極性溶媒を混合してお
くことが好ましい。これらの低沸点溶媒もしくは
極性溶媒は、A物質とB物質との反応生成物であ
る外殻の形成を促進に寄与する。そのような目的
に用いることのできる低沸点溶媒もしくは極性溶
媒の例としては、メチルアルコール、エチルアル
コール、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、n−ペンタン、n−ヘキ
サン、ベンゼン、石油エーテル、クロロホルム、
四塩化炭素、メチレンクロライド、エチレンクロ
ライド、二硫化炭素、ジメチルホルムアミドなど
を挙げることができる。
本発明で用いる芯物質は、潜像を可視画像とす
るための表示記録材料を含有するものである。表
示記録材料は、通常は、そのままの状態で可視画
像となる着色剤が用いられるが、例えば、蛍光物
質などのように間接的に可視画像を与える物質も
用いることができる。
着色剤としては、従来より、乾式あるいは湿式
トナーに用いられてきた染料や顔料などを使用す
ることができる。例えば黒色トナーとしては、カ
ーボンブラツクを挙げることができる。あるいは
グラフト化カーボンブラツクを用いることもでき
る。また、有採色着色剤の例としては、銅フタロ
シアニン、スルホン高級脂肪酸または芳香族スル
ホン酸のアミド化合物、誘導体染料のような青色
系着色剤、ジアゾイエローと総称されるベンジジ
ン誘導体のような黄色系着色剤、そしてポリタン
グストリン酸、モリブデン酸とキサンチン染料の
複塩であるローダミンBレーキ、アゾ系顔料のカ
ーミン6Bおよびキナクリドン誘導体のような赤
色系着色剤などを挙げることができる。
本発明のカプセルトナーの芯物質中に含有させ
るポリマーと高沸点溶媒との混合物は、芯物質中
においては表示記録物質を分散保持し、かつ潜像
上に形成された表示記録物質からなる可視画像を
紙のような支持媒体に転写する際に、その可視画
像を支持媒体上に定着させる機能を果すものであ
る。
ポリマーと易揮発性の低沸点溶媒との混合物を
カプセルトナーの芯物質に含有させて可視画像の
定着に利用する技術は既に知られている(例え
ば、特開昭56−144434号公報等)。この技術は、
紙などの支持媒体に付着したカプセルトナーが破
壊されて、表示記録材料とともにポリマーと易揮
発性低沸点溶媒とが支持媒体に圧力下に接触付着
し、次いで低沸点溶媒が揮発することによりポリ
マーが支持媒体に融着固化し、表示記録材料の定
着を助けるとの考えを基礎としている。しかしな
がら、本発明者の検討によれば、その定着性は必
ずしも充分とはいえない。また、低沸点溶媒を用
いることに起因する特有の臭気および引火性は、
カプセルトナーの製造工程においても、あるいは
複写作業の実施時においても環境上および安全上
においても好ましいとはいえない。さらに、低沸
点溶媒は、カプセルトナーの貯蔵保存期間にカプ
セル外殻を通して外部に少しずつ揮発するため
か、カプセルトナーの定着性が長期の保存によつ
て低下する傾向も観察された。
これに対して、ポリマーとこのポリマーを溶解
もしくは膨潤しうる沸点180℃以上の高沸点溶媒
との混合物を芯物質内に含有する本発明のカプセ
ルトナーにより形成された可視画像は、紙などの
支持媒体に対して優れた定着性を示し、その定着
性は、ポリマーと低沸点溶媒との混合物を用いた
場合に比べて明らかに向上している。また定着画
像の保存性も優れており、ポリマーと低沸点溶媒
との混合物を用いた場合に比べても顕著に高い画
像保存性を示す。さらに、低沸点溶媒を用いない
ため、臭気および引火性などについても配慮する
必要がないことも優れている。
また、本発明のカプセルトナーを用いることに
より、定着性の向上のみならず、オフセツト性
(即ち、カプセルトナー成分の金属ローラー表面
への付着)についても大幅に低減させることがで
きる。すなわち、本発明のカプセルトナーの付着
で画像が形成されたコピー紙等の支持媒体を金属
ローラー間を通過させて加圧定着させる工程にお
いて、ローラーの圧力によりカプセルトナーの外
殻が破壊され、トナー内部のペースト状の芯物質
は押し出されて紙の表面上に付着し、そして紙に
付着した芯物質は速やかに内部に浸透し、吸収さ
れる。また、破壊した外殻も紙表面の凹部に埋め
込まれる。従つて、芯物質および外殻は、ローラ
ー表面に付着することはほとんどなく、オフセツ
ト性は大幅に低減する。一方、紙に浸透、吸収さ
れた芯物質については、その溶媒部分の一部は大
気中に蒸散するもののそのほとんどが更に紙の内
部に浸透し、着色剤とポリマーは溶媒を少量含み
ながら硬化(乾燥)状態となつて紙内に固定され
るので、表示記録成分(着色材料等)を含むトナ
ー成分は優れた定着性を示す。
上記芯物質が紙に速やかに浸透、吸収される理
由は次のように考えられる。上記カプセルトナー
の芯物質は、前記のような着色材料と、特定のポ
リマー及び高沸点溶媒とからなつており、この内
で高沸点溶媒については、その一部はカーボンブ
ラツク等の着色材料に吸収され、残りはポリマー
を溶解するように機能する。従つて、芯物質は全
体としてほぼペースト状で、ローラー加圧により
容易に紙内に浸透し易い状態にあり、また溶媒が
高沸点のため加圧時に蒸発して増粘するようなこ
とがないことから、芯物質の紙への浸透は極めて
速やかに発生し、従つて芯物質のローラー表面へ
の付着あるいは移行(即ちオフセツト)が少なく
なる。さらに、破壊された外殻がローラーと紙の
間に介在してローラーと芯物質との接触が少ない
ことからも、ローラー表面への芯物質の付着が起
こり難くなるため、上記芯物質の紙への速やな浸
透の効果と合わせてオフセツトが大幅に低減す
る。
因に、前記の従来の高沸点溶媒の代わりに低沸
点溶媒を含有する芯物質を有するカプセルトナー
では、加圧時に低沸点溶媒が一部蒸発するため芯
物質が増粘し、このような増粘した芯物質は紙に
浸透し難くなるため、ローラー表面にも付着し易
くなり、オフセツト性を充分に低減することがで
きない。
本発明で用いることのできる180℃以上の沸点
を有する高沸点溶媒の例としては、次のような化
合物を挙げることができる。
(1) フタル酸エステル類 ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレー
ト、ジヘプチルフタレート、ジオクチルフタレ
ート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレー
ト、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジブ
チルモノクロロフタレート。
(2) リン酸エステル類 トリクレジルホスフエート、トリキシレリル
ホスフエート、トリス(イソプロピルフエニ
ル)ホスフエート、トリブチルホスフエート、
トリヘキシルホスフエート、トリオクチルホス
フエート、トリノニルホスフエート、トリデシ
ルホスフエート、トリオレイルホスフエート、
トリス(ブトキシエチル)ホスフエート、トリ
ス(クロルエチル)ホスフエート、トリス(ジ
クロルプロピル)ホスフエート。
(3) クエン酸エステル類 o−アセチルトリエチルシトレート、o−ア
セチルトリブチルシトレート、o−アセチルト
リヘキシルシトレート、o−アセチルトリオク
チルシトレート、o−アセチルトリノニルシト
レート、o−アセチルトリデシルシトレート、
トリエチルシトレート、トリブチルシトレー
ト、トリヘキシルシトレート、トリオクチルシ
トレート、トリノニルシトレート、トリデシル
シトレート。
(4) 安息香酸エステル類 ブチルベンゾエート、ヘキシルベンゾエー
ト、ヘプチルベンゾエート、オクチルベンゾエ
ート、ノニルベンゾエート、デシルベンゾエー
ト、ドデシルベンゾエート、トリシルベンゾエ
ート、テトラデシルベンゾエート、ヘキサデシ
ルベンゾエート、オクタデシルベンゾエート、
オレイルベンゾエート、ペンチルo−メチルベ
ンゾエート、デシルp−メチルベンゾエート、
オクチルo−クロルベンゾエート、ラウリルp
−クロルベンゾエート、プロピル2,4−ジク
ロルベンゾエート、オクチル2,4−ジクロル
ベンゾエート、ステアリル2,4−ジクロルベ
ンゾエート、オレイル2,4−ジクロルベンゾ
エート、オクチルp−メトキシベンゾエート。
(5) 脂肪酸エステル類 ヘキサデシルミリステート、ジブトキシエチ
ルスクシネート、ジオクチルアジペート、ジオ
クチルアゼレート、デカメチレン−1,10−ジ
オールジアセテート、トリアセチン、トリブチ
ン、ベンジルカプレート、ペンタエリスリトー
ルテトラカプロネート、イソソルバイドジカプ
リレート。
(6) アルキルナフタレン類 メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、ト
リメチルナフタレン、モノイソプロピルナフタ
レン、ジイソプロピルナフタレン、トリイソプ
ロピルナフタレン、テトライソプロピルナフタ
レン、モノメチル、ジエチルナフタレン、イソ
オクチルナフタレン。
(7) アルキルジフエニルエーテル類 o−メチルジフエニルエーテル、m−メチル
ジフエニルエーテル、p−メチルジフエニルエ
ーテル。
(8) 高級脂肪酸または芳香族スルホン酸のアミド
化合物類 N,N−ジメチルラウロアミド、N,N−ジ
エチルカプリルアミド、N−ブチルベンゼンス
ルホンアミド。
(9) トリメリツト酸エステル類 トリオクチルトリメリテート。
また、上記の高沸点溶媒および、その他の本発
明において使用することのできる高沸点溶媒の例
については、例えば、次のような特許刊行物に記
載されている。
特公昭46−23233号、同49−29461号: 特開昭47−1031号、同50−62632号、同50−
82078号、同51−26035号、同51−26036号、同51
−26037号、同51−2792号、同51−27922号: 米国特許第2322027号、同第2353262号、同第
2533514号、同第2835579号、同第2852383号、同
第3287134号、同第3554755号、同第3676137号、
同第3676142号、同第3700454号、同第3748141号、
同第3837863号、同第3936303号: 英国特許第958441号、同第1222753号: 西独国公開公報(OLS)第2538889号。
本発明で用いる高沸点溶媒として特に好ましい
ものは、フタル酸エステル、リン酸エステル、お
よびアルキルナフタリンである。
本発明で用いる芯物質内に含有させるためのポ
リマーは、アクリル酸エステルのホモポリマーも
しくはコポリマー、メタクリル酸エステルのホモ
ポリマーもしくはコポリマー、またはスチレン・
ブタジエンコポリマーである。
本発明において高沸点溶媒およびポリマーを混
合して用いるにあたつて、それぞれを二以上を用
いることも可能である。
本発明において高沸点溶媒とポリマーとの混合
比は任意の割合とすることができるが、一般に
は、高沸点溶媒/ポリマーの重量比で0.1〜4の
範囲にあることが望ましい。なお、高沸点溶媒あ
るいはポリマーの種類、混合比によつては、混合
物の粘度が非常に高くなる場合があり、このよう
な混合物は、カプセル化の初期工程である水への
乳化が困難となる。このような場合には、酢酸エ
チル、酢酸ブチルのように水とは混和せず、一
方、高沸点溶媒とポリマーに対しては相溶する低
沸点を加えて混合物の粘度を下げて乳化を行な
い、乳化終了後に減圧下で低沸点溶媒を除去した
後カプセル化を行なうことも好ましい。
本発明のカプセルトナーの芯物質は、前述のよ
うに表示記録材料および高沸点溶媒とポリマーを
含有するものであるが、その他にも、所望によ
り、各種の添加物質を含有することができる。そ
のような添加物質の例としては、フツソ樹脂のよ
うな離型剤、さらに、一成分現像方式に用いるト
ナーを製造するためのコバルト、鉄およびニツケ
ルなどの金属単体、合金もしくは金属化合物など
からなる磁性粒子を挙げることができる。
一方、本発明のカプセルトナーの外殻は、重合
体あるいは高分子物質からなるものであるが、所
望により、この外殻についても金属含有染料、ニ
グロシンなどの荷電調節剤、疎水性シリカなどの
流動化剤、あるいはその他の任意の添加物質を加
えることができる。これらの添加物質は、外殻形
成時、あるいはカプセルトナーの分離乾燥後など
任意の時点でカプセルトナーの外殻に含有させる
ことができる。
液状媒体中において、表示記録材料およびポリ
マーの高沸点溶媒の混合物を含有する芯物質の周
囲に外殻を形成させることによりマイクロカプセ
ルを調製した後、このマイクロカプセルは液相か
ら分離乾燥される。この分離乾燥のための操作は
通常、マイクロカプセルを含有する分散液を噴霧
乾燥する方法により行なわれる。
本発明においては、上記のような方法により分
離乾燥されたマイクロカプセルは、次いで加熱処
理を施すことが望ましい。この加熱処理により本
発明のカプセルトナーの粉体特性は更に向上す
る。加熱処理は50−300℃の範囲の温度で行なう
のが好ましく、またさらに80−150℃の範囲の温
度で加熱することが特に好ましい。加熱時間は、
加熱温度および使用した芯物質の種類により変動
するが、通常は10分から48時間の範囲から選ば
れ、さらに一般的には2−24時間の範囲から選ば
れる。
加熱処理に用いられる装置、器具については特
に制限はなく、例えば、電気炉、マツフル炉、ホ
ツトプレート、電気乾燥器、流動層乾燥器、赤外
線乾燥器などの任意の加熱乾燥装置及び加熱乾燥
器具を用いることができる。
次に本発明の実施例および比較例を示す。
実施例 1 ポリイソブチルメタクリレートのジブチルフタ
レート10%溶液13gにカーボンブラツク1gを分
散させた分散液に、トルイレンジイソシアナート
とヘキサントリオールの3:1付加物1gを溶解
して一次液体を調製した。
別に、ポリビニルアルコール(重合度:500、
ケン化度:98%)1gを水100gに溶解させて二
次液体を調製した。
二次液体を10℃に冷却し、これに一次液体を滴
下して高速回転のホモジナイザーを用いて撹拌す
ることにより、油滴径の平均サイズが10μの水中
油滴型エマルジヨンを得た。
エマルジヨンが生成した後もさらに撹拌を続け
てカプセル化終了させた。次にこのマイクロカプ
セル分散液を5000rpmの遠心分離操作にかけ、生
成した上澄み液を除去し、次いで洗浄用の水を加
えたのち、再度、遠心分離操作を行なつた。この
操作を2回繰り返して、液相からポリビニルアル
コールを除去した。
この分散液を噴霧乾燥機にて、入口温度170℃、
出口温度110℃、噴霧圧2Kg/cm2の条件により噴
霧乾燥を行ない、芯物質としてポリイソブチルメ
タクリレートとジブチルフタレート、そしてカー
ボンブラツクを含有する粉末状のカプセルトナー
を得た。
このカプセルトナーは非常にサラサラした流動
性の高い粉末であり、また顕微鏡観察によると一
つ一つのカプセル粒子の大部分が独立して存在し
ていることが確認された。
上記で得られたカプセルトナーの圧力定着特性
を、次の方法により評価した。
5重量部のカプセルトナーと95重量部の鉄粉キ
ヤリアを振とう器で充分に混合して現像剤を調製
した。キヤリアとの混合後における試料の状態を
同様にして顕微鏡により観察したところ、破壊さ
れたカプセルは見当らなかつた。
次いで、通常の電子写真法により形成した静電
潜像を上記の現像剤で現像してトナー像としたの
ち、そのトナー像を転写紙に転写して可視画像を
得た。この可視画像を加圧定着ローラーを用いて
350Kg/cm2の圧力で圧力定着したところ定着性の
よい鮮鋭度の高い複写画像が得られた。そして、
トナーのローラーへの付着は殆ど発生しなかつ
た。また複写工程において不快な臭気は全く感じ
られなかつた。さらに、転写紙上に加圧定着され
た複写画像を指でこすつてもトナーの剥離は発生
せず、複写画像に影響を与えなかつた。
比較例 1 実施例1においてジブチルフタレートの代りに
トルエンを用いてポリイソブチルメタクリレート
のトルエン10%溶液を調製し、これを同量用いた
以外は全く同様な操作によりカプセル化および噴
霧乾燥を行ない、芯物質としてポリイソブチルメ
タクリレートとトルエン、そしてカーボンブラツ
クを含有する粉末状のカプセルトナーを得た。
このカプセルトナーと鉄粉キヤリアを用いて実
施例1と同様にして転写紙に転写し、圧力定着を
行なつたところ、加圧操作後ただちにトルエンの
不快な臭気が感じられた。また転写紙上に加圧定
着された複写画像を指でこすつたところ、トナー
の一部が剥離して指に付着し、複写画像に汚れが
発生した。
実施例 2 実施例1において、ポリイソブチルメタクリレ
ートの代りにポリエチレンメタクリレート、そし
てジブチルフタレートの代りにトリイソプロピル
ナフタレンを用いてポリエチルメタクリレートの
トリイソプロピルナフタレン10%溶液を調製し、
これを同量用いた以外は全く同様な操作によりカ
プセル化および噴霧乾燥を行ない、芯物質として
ポリエチルメタクリレートとトリイソプロピルナ
フタレン、そしてカーボンブラツクを含有する粉
末状のカプセルトナーを得た。
このカプセルトナーと鉄粉キヤリアを用いて実
施例1と同様にして転写紙に転写し、圧力定着を
行なつたところ、定着性のよい鮮鋭度の高い複写
画像が得られた。そして、トナーのローラーへの
付着は殆ど発生しなかつた。また複写工程におい
て不快な臭気は全く感じられなかつた。さらに、
転写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすつ
てもトナーの剥離は発生せず、複写画像に影響を
与えなかつた。
比較例 2 実施例2においてトリイソプロピルナフタレン
の代りにキシレンを用いてポリエチルメタクリレ
ートのキシレン10%溶液を調製し、これを同量用
いた以外は全く同様な操作によりカプセル化およ
び噴霧乾燥を行ない、芯物質としてポリエチルメ
タクリレートとキシレン、そしてカーボンブラツ
クを含有する粉末状のカプセルトナーを得た。
このカプセルトナーと鉄粉キヤリアを用いて実
施例1と同様にして転写紙に転写し、圧力定着を
行なつたところ、加圧操作後ただちにキシレンの
不快な臭気が感じられた。また転写紙上に加圧定
着された複写画像を指でこすつたところトナーの
一部が剥離して指に付着し、複写画像に汚れが発
生した。
実施例 3 実施例1において、ポリイソブチルメタクリレ
ートの代りにスチレン・ブタジエン・コポリマ
ー、そしてジブチルフタレートの代りにトリイソ
プロピルナフタレンを用いてスチレン・ブタジエ
ン・コポリマーのトリイソプロピルナフタレン10
%溶液を調製し、これを同量用いた以外は全く同
様な操作によりカプセル化および噴霧乾燥を行な
い、芯物質としてスチレン・ブタジエン・コポリ
マーとトリイソプロピルナフタレン、そしてカー
ボンブラツクを含有する粉末状のカプセルトナー
を得た。
このカプセルトナーと鉄粉キヤリアを用いて実
施例1と同様にして転写紙に転写し、圧力定着を
行なつたところ、定着性のよい鮮鋭度の高い複写
画像が得られた。そして、トナーのローラーへの
付着は殆ど発生しなかつた。また複写工程におい
て不快な臭気は全く感じられなかつた。さらに、
転写紙上に加圧定着された複写画像を指でこすつ
てもトナーの剥離は発生せず、複写画像に影響を
与えなかつた。なお、複写画像の定着性は一ケ月
経過後も特に変化が見られなかつた。
比較例 3 実施例3においてトリイソプロピルナフタレン
の代りに酢酸エチルを用いてスチレン・ブタジエ
ン・コポリマーの酢酸エチル10%溶液を調製し、
これを同量用いた以外は全く同様な操作によりカ
プセル化および噴霧乾燥を行ない、芯物質として
スチレン・ブタジエン・コポリマーと酢酸エチ
ル、そしてカーボンブラツクを含有する粉末状の
カプセルトナーを得た。
このカプセルトナーと鉄粉キヤリアを用いて実
施例1と同様にして転写紙に転写して、圧力定着
を行なつたところ、加圧操作後ただちに酢酸エチ
ルの臭気が感じられた。また転写紙上に加圧定着
された複写画像を指でこすつたところトナーの一
部が剥離して指に付着し、複写画像に汚れが発生
した。なお複写画像を有する転写紙の臭気は、一
ケ月経過した後には消失したが、複写画像の定着
性の低下が見られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリル酸エステルのホモポリマーもしくは
    コポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマ
    ーもしくはコポリマー、およびスチレン・ブタジ
    エン・コポリマーのいずれかのポリマーと、この
    ポリマーを溶解もしくは膨潤しうる沸点180℃以
    上の溶媒との混合物および表示記録材料を含有す
    る芯物質と、該芯物質の周囲に界面重合法により
    形成されたポリウレタン樹脂および/またはポリ
    ウレア樹脂からなる外殻とから構成されるカプセ
    ルトナー。 2 ポリマーを溶解もしくは膨潤しうる沸点180
    ℃以上の溶媒が、フタル酸エステル、リン酸エス
    テル、クエン酸エステル、安息香酸エステル、脂
    肪酸エステル、アルキルナフタレン、アルキルジ
    フエニルエーテル、高級脂肪酸または芳香族スル
    ホン酸のアミド化合物、もしくはトリメリツト酸
    エステルである請求項1に記載のカプセルトナ
    ー。
JP57027463A 1982-02-24 1982-02-24 カプセルトナ− Granted JPS58145964A (ja)

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