JPH0545922A - 電子写真画像形成方法 - Google Patents

電子写真画像形成方法

Info

Publication number
JPH0545922A
JPH0545922A JP3226334A JP22633491A JPH0545922A JP H0545922 A JPH0545922 A JP H0545922A JP 3226334 A JP3226334 A JP 3226334A JP 22633491 A JP22633491 A JP 22633491A JP H0545922 A JPH0545922 A JP H0545922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
electrophotographic
toner
vinyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3226334A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Takegawa
一郎 竹川
Tsutomu Kubo
久保  勉
Keiko Ariga
恵子 有家
Tomoo Kobayashi
智雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP3226334A priority Critical patent/JPH0545922A/ja
Priority to US07/928,316 priority patent/US5336582A/en
Publication of JPH0545922A publication Critical patent/JPH0545922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/093Encapsulated toner particles
    • G03G9/0935Encapsulated toner particles specified by the core material
    • G03G9/09378Non-macromolecular organic compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/06Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
    • G03G5/07Polymeric photoconductive materials
    • G03G5/075Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • G03G5/076Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone
    • G03G5/0763Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone comprising arylamine moiety
    • G03G5/0764Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone comprising arylamine moiety triarylamine
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/06Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
    • G03G5/07Polymeric photoconductive materials
    • G03G5/075Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • G03G5/076Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone
    • G03G5/0763Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone comprising arylamine moiety
    • G03G5/0766Polymeric photoconductive materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds having a photoconductive moiety in the polymer backbone comprising arylamine moiety benzidine
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/093Encapsulated toner particles
    • G03G9/09307Encapsulated toner particles specified by the shell material
    • G03G9/09314Macromolecular compounds
    • G03G9/09328Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 有機感光層含有電子写真感光体とマイクロカ
プセルトナーを組合せ使用した際、長時間の繰り返しコ
ピー操作が可能な電子写真画像形成方法の提供。 【構成】 導電性支持体上に、一般式(I)のアリール
アミン高分子化合物を電荷輸送材料として含む感光層を
設けた電子写真感光体に形成された静電潜像を、溶媒に
分散した重合体をコアの中に含むマイクロカプセルトナ
ーを用いて現像し、転写する。 [式中、n:5〜5000、m:0または1、y:1、
2または3、Ar:(アルキル置換)フェニレン基また
はビフェニレン基、Ar′:(置換)フェニル基、X:
2 〜C10アルキレンまたはイソアルキレン基、Z:下
記の式から選択された一つ、(W:フェニレン、ビフェ
ニレン等の2価の基、K:0または1)]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷輸送能を有する樹
脂を用いた電子写真感光体及びカプセルトナーを用いて
高画質の画像を形成する電子写真画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体は、高速、かつ高
印字品質が得られるという利点を有するため、複写機及
びレーザービームプリンター等の分野において著しく利
用されている。これらの電子写真装置において用いられ
る電子写真感光体として、有機光導電材料を用いた電子
写真感光体が、従来からのセレン、セレンーテルル合
金、セレンーヒ素合金、硫化カドミウム等の無機光導電
材料を用いた電子写真感光体に比べ、安価で製造性及び
廃棄性の点で優れた利点を有するため、その研究が活発
化してきている。中でも、露光により電荷を発生する電
荷発生層と電荷を輸送する電荷輸送層とを積層する機能
分離積層型有機感光体は、感度、帯電性及び繰り返し安
定性等の電子写真特性の点で優れており、種々の提案が
なされ実用化されている。例えば、米国特許第4,80
6,443号明細書には、後記一般式(I)で示される
電荷輸送材料を用いた感光体が記載されている。
【0003】一方、現像方式として一成分現像方式、二
成分現像方式などがあるが、マイクロカプセルトナーを
用いた現像方式を採用し、定着方式として圧力で定着を
行わせて、電子写真装置にかかる過大なエネルギー(加
熱定着)を無くした電子写真方式が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧力のみで十分な定着
性能を持たせつつ現像性能(帯電性)を得るためには、
トナーが、例えば、特開昭51ー132838号、特開
昭58ー145964号および特開昭60ー83958
号公報に開示されているように、溶媒に顔料および結着
剤を分散したインクをコア中に含み、シェル表面に帯電
制御機能を持たせたカプセルトナー構造を有することが
必要である。
【0005】このようなカプセルトナーを有機感光体と
組み合せて用いた場合、長時間の繰り返しコピー操作に
よって帯電制御機能を持たせるために、シェル表面に存
在させた帯電制御剤の一部が有機感光体に付着しやすく
なり、付着した物質が複写機内で発生しているオゾンで
変質し、導電化して、静電潜像の電荷をリークさせてし
まうため、コピー像が消えてしまうという現象が生じ
る。したがって、カプセルトナーは、有機感光層を有す
る電子写真感光体と組み合せて使用することが困難であ
った。
【0006】本発明は上記のような実状に鑑みてなされ
たものであって、本発明は、有機感光層を有する電子写
真感光体とマイクロカプセルトナーとを組合せて使用し
た場合に、長時間の繰り返しコピー操作によってコピー
像が消えてしまうという問題点を解決することを目的と
するものである。すなわち、本発明の目的は、有機感光
層を有する電子写真感光体とマイクロカプセルトナーと
を用いて優れた画質の画像を形成する電子写真画像形成
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、有機感光
層を有する感光体とマイクロカプセルトナーとの組み合
わせに関して、種々の有機感光材料について検討した結
果、電荷輸送層に、下記構造式(Ι)で示される高分子
化合物を用いると、マイクロカプセルトナーの帯電制御
機能を持たせるためにシェル表面に存在する帯電制御剤
の一部が有機感光体に付着しにくいということを見出
し、本発明を完成するに至った。したがって、本発明の
電子写真画像形成方法は、導電性支持体上に、下記一般
式(I)で示されるアリールアミン高分子化合物を電荷
輸送材料として含む感光層を設けた電子写真感光体に形
成された静電潜像を、少なくとも溶媒に分散した重合体
をコアの中に含むマイクロカプセルトナーを用いて現像
し、転写することを特徴とする。
【0008】
【化6】
【0009】{式中、nは5〜5000の整数を示し、
mは0または1を示し、yは1、2または3を示し、A
rは、下記の基から選択された一つを示し、
【0010】
【化7】
【0011】(但し、Rは、メチル基、エチル基、プロ
ピル基およびブチル基からなる群より選ばれる一つを示
す。)Ar′は、下記の基から選択された一つを示し、
【0012】
【化8】
【0013】(但し、Rは上記と同意義を有する。)X
は、炭素原子数2〜10を有するアルキレンまたはイソ
アルキレン基を示し、Zは、下記の式から選択された一
つを示す。
【0014】
【化9】
【0015】[式中、Arは、上記したと同意義を有
し、Wは、下記の式から選択された一つを示し、
【0016】
【化10】
【0017】(但し、sは0、1または2を意味し、R
およびAr′は、それぞれ上記したと同意義を有す
る。)kは、0または1を意味する。]}
【0018】本発明において使用する電子写真感光体に
おいて、導電性支持体としては、アルミニウム、銅、
鉄、亜鉛、ニッケル等の金属ドラム、及びシート、紙、
プラスチック又はガラス上にアルミニウム、銅、金、
銀、白金、パラジウム、チタン、ニッケル−クロム、ス
テンレス鋼、銅−インジウム等の金属或いは酸化インジ
ウム、酸化錫等の導電性金属化合物を蒸着、スパッタリ
ング等の気相形成法により堆積させるか、金属箔をラミ
ネートするか、又はカーボンブラック、酸化インジウ
ム、酸化錫ー酸化アンチモン粉、酸化チタン、金属粉、
沃化銅等を結着樹脂中に分散し塗布すること等によって
導電処理したドラム状、シート状あるいはプレート状の
基材等公知の材料を用いることができる。
【0019】更に必要に応じて、導電性支持体の表面
は、白ぬけ、黒点の防止、レーザー露光時の干渉縞防止
等の目的で、各種の処理を行うことができる。例えば、
表面の陽極酸化処理、化学酸化処理、エッチング処理、
着色処理等やサンドブラストニング、液体ホーニング、
バイト切削、バフ研磨等による粗面化等があげられる。
上記導電性支持体上には、必要に応じて、バリアー機能
あるいは接着性機能を有する下引き層を設けてもよい。
下引き層を構成する材料としては、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアルコール、カ
ゼイン、ポリアミド、セルロース、ゼラチン、ポリウレ
タン、ポリエステル等の樹脂や、酸化アルミニウム等の
金属酸化物を使用することができる。
【0020】導電性支持体上に形成される感光層は、電
荷発生層と電荷輸送層より構成される。電荷発生層は電
荷発生物質を真空蒸着により形成するか、有機溶剤及び
結着樹脂とともに分散し塗布することにより形成され
る。
【0021】電荷発生物質としては、非晶質セレン、三
方晶等の結晶性セレン、セレン−テルル合金、セレン−
ヒ素合金、その他のセレン化合物及びセレン合金、アモ
ルファスシリコン、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機系光
導電体、フタロシアニン系顔料、スクエアリウム系顔
料、アントアントロン系顔料、ペリレン系顔料、アゾ系
顔料、アントラキノン系顔料、ピレン系顔料、ピリリウ
ム塩、チアピリリウム塩等の有機顔料及び染料が用いら
れる。
【0022】分散法によって電荷発生層を形成する場合
における結着樹脂としては、以下のものをあげることが
できる。すなわち、ビスフェノールAタイプ或いはビス
フェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂、ブチラ
ール樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、メタク
リル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニト
リル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレ
イン酸樹脂、シリコン樹脂、シリコンーアルキッド樹
脂、フェノールーホルムアルデヒド樹脂、スチレンーア
ルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール等であ
る。これらの結着樹脂は、単独あるいは2種以上混合し
て用いることが可能である。
【0023】電荷発生材料と結着樹脂との配合比(重量
比)は、20:1〜1:10の範囲が望ましい。特に、
10:1〜3:7の範囲が好ましい。また、電荷発生層
の厚みは、一般には0.01〜5μm,好ましくは0.
05〜2.0μmの範囲に設定される。顔料を分散する
方法としては、バインダー樹脂を溶剤に溶解した溶液に
顔料を添加し、ペイントシェイカー、ボールミル、サン
ドグラインドミル、アトライター等の分散装置を用いて
分散する方法が用いられる。
【0024】電荷発生層の塗布溶剤としては、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、メ
チレンクロライド、1,2−ジクロルエタン、1,1,
2−トリクロロエタン、テトラクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢
酸アミル等のエステル類、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、ペンタ
ノール、エチレングリコール、メチルセルソルブ、エチ
ルセルソルブ、酢酸セルソルブ等のアルコール及びこの
誘導体、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、フ
ラン、フルフラール等のエーテル、アセタール類、ピリ
ジンやアミン類等の単独あるいは混合溶媒が用いられ
る。塗工は、浸漬塗布法、リング塗布法、スプレー塗布
法、スピン塗布法、ビード塗布法、ブレード塗布法、ロ
ーラー塗布法、カーテン塗布法等の塗布法を用いて行う
ことができる。乾燥は、室温での指触乾燥の後に、加熱
乾燥するのが好ましい。加熱乾燥は、30℃〜200℃
の温度において5分〜2時間、静止または送風下で行う
ことができる。
【0025】電荷輸送層には、上記一般式(I)で示さ
れるアリールアミン高分子化合物が高分子電荷輸送材料
として使用される。この高分子アリールアミンの好まし
い分子量は5,000〜750,000である。更に好
ましくは50,000〜500,000である。一般式
(I)で示される高分子電荷輸送材料の具体例として以
下の化合物があげられる。
【0026】
【化11】 (式中、aは10〜1000である。)
【0027】上記一般式(I)で示されるアリールアミ
ン高分子化合物は、それ単独で電荷輸送層を形成させる
ことができるが、機械的強度向上の目的で、必要に応じ
て、結着樹脂を添加することができる。必要に応じて用
いられる結着樹脂の例としては、アクリル樹脂、ポリア
リレート、ポリエステル樹脂、ビスフェノールAタイプ
或いはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹
脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリスルホン、
ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴム等の絶縁
性樹脂があげられる。
【0028】電荷輸送層は、上に示した電荷輸送性高分
子及びバインダー樹脂とを適当な溶媒に溶解させた溶液
を塗布し乾燥することによって形成することができる。
電荷輸送層の形成に使用される溶媒としては、例えば、
ベンゼン、トルエン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水
素系、アセトン、2−ブタノン等のケトン類、塩化メチ
レン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪
族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチ
レングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直
鎖状エーテル、或いはこれらの混合溶剤等を用いること
ができる。また電荷輸送層の膜厚は、一般に5〜50μ
m、好ましくは10〜40μmの範囲に設定される。
【0029】電子写真装置中で発生するオゾンや酸化性
ガス、あるいは光、熱による感光体の劣化を防止する目
的で、感光層中に酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等の
添加剤を必要に応じて添加することができる。たとえ
ば、酸化防止剤としてはヒンダードフェノール、ヒンダ
ードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカ
ン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノ
ン及びそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物
等があげられる。光安定剤の例として、ベンゾフェノ
ン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメート、テトラ
メチルピペリジン等の誘導体があげられる。
【0030】本発明における上記電荷輸送剤は、皮膜形
成性の高分子化合物であるため、結着樹脂中に低分子の
電荷輸送材料を固溶した従来の電荷輸送層において発生
が懸念されるカプセルトナー中に用いられる溶剤との接
触による電荷輸送材料の析出、結晶化等を防ぐことがで
き、したがって、本発明における電子写真感光体におい
て、上記電荷輸送材は表面層を形成するのが好ましい。
【0031】本発明において、上記電子写真感光体の上
に、常法により形成された静電潜像は、一成分現像装置
によってマイクロカプセルトナーを用いて現像され、そ
して、顕像化された静電潜像は、転写紙に転写され定着
される。
【0032】本発明において使用するマイクロカプセル
トナーは、芯物質と該芯物質を被覆する外芯物質からな
るカプセル構造を有し、カプセル外殻表面に帯電制御剤
が存在するものであれば、特に限定されるものではない
が、芯物質が少なくとも溶媒に分散した重合体と着色材
とを含有したものであり、外殻物質が、ポリウレア樹脂
および/またはポリウレタン樹脂、或いはエポキシウレ
ア樹脂および/またはエポキシウレタン樹脂からなり、
かつ、外添剤が添加されたものが好ましい。
【0033】マイクロカプセルトナーの芯物質は、少な
くとも溶媒に分散した重合体を含むものであるが、着色
材を含有するのが好ましい。着色材としては、カーボン
ブラック、ベンガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔料、
ファストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッ
ド、キレートレッド、ブリリアントカーミン、パラブラ
ウン等のアゾ顔料、銅フタロシアニン、無金属フタロシ
アニン等のフタロシアニン顔料、フラバントロンイエロ
ー、ジブロモアントロンオレンジ、ペリレンレッド、キ
ナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等の縮合
多環系顔料があげられる。また分散染料、油溶性染料等
を用いることもできる。更にまた、磁性1成分トナーと
して、黒色着色材の全部又は一部を磁性粉で置き換える
ことができる。磁性粉としては、マグネタイト、フェラ
イト、又はコバルト、鉄、ニッケル等の金属単体又はそ
の合金を用いることができる。
【0034】また芯物質に含ませる重合体としては、公
知の定着用樹脂を用いることができる。具体的にはポリ
アクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸ブチル、ポリアクリル酸2−エチルヘキシル、ポリ
アクリル酸ラウリル等のアクリル酸エステル重合体、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリ
メタクリル酸ヘキシル、ポリメタクリル酸2−エチルヘ
キシル、ポリメタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エ
ステル重合体、スチレン系モノマーとアクリル酸エステ
ルもしくはメタクリル酸エステルとの共重合体、ポリ酢
酸ビニル、ポリプロピオン酸ビニル、ポリ酪酸ビニル、
ポリエチレン及びポリプロピレン等のエチレン系重合体
およびその共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸
共重合体等のスチレン系共重合体、ポリビニルエーテ
ル、ポリビニルケトン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リウレタン、ゴム類、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ロジン、変成ロジン、テルペン樹脂、フェノール
樹脂等を単独あるいは混合して用いることができる。こ
れらの樹脂は、モノマーの状態で仕込み、カプセル化終
了後に重合して形成されたものであってもよい。
【0035】上記重合体は、溶剤に分散または溶解させ
て含有させるが、優れた圧力定着を得るには、上記重合
体を溶解もしくは膨潤する溶剤を含有することが必要で
ある。そのような溶剤としては、沸点が140℃以上、
好ましくは、160℃以上の油性溶剤を用いることがで
きる。例えば、Modern Plastics En
cyclopedia(1975〜1976)のPla
sticizersに記載されているものの中から選択
することができる。また、圧力定着用カプセルトナーの
芯物質として開示されている(例えば特開昭58−14
5964号、同63−163373号公報)溶剤の中か
ら選んでもよい。具体的には、フタル酸エステル類、
(例、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート);脂
肪族ジカルボン酸エステル類(例、マロン酸ジエチル、
しゅう酸ジメチル);リン酸エステル類(例、トリクレ
ジルホスフェート、トリキシリルホスフェート);クエ
ン酸エステル類(例、o−アセチルトリエチルシトレー
ト);安息香酸エステル類(例、ブチルベンゾエート、
ヘキシルベンゾエート);脂肪酸エステル類(例、ヘキ
サデシルミリステート、ジオクチルアジペート);アル
キルナフタレン類(例、メチルナフタレン、ジメチルナ
フタレン、モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピ
ルナフタレン);アルキルジフェニルエーテル類(例、
o−、m−、p−メチルジフェニルエーテル);高級脂
肪酸又は芳香族スルホン酸のアミド化合物類(例、N,
N−ジメチルラウロアミド、N−ブチルベンゼンスルホ
ンアミド);トリメリット酸エステル類(例、トリオク
チルトリメリテート);ジアリールアルカン類(例、ジ
メチルフェニルフェニルメタン等のジアリールメタン、
1−フェニル−1−メチルフェニルエタン、1−ジメチ
ルフェニル−1−フェニルエタン、1−エチルフェニル
−1−フェニルエタン等のジアリールエタン);塩素化
パラフィン類等をあげることができる。また、芯物質に
は、定着性の改良を目的として、ワックスやシリコーン
オイル等の添加剤を加えることができる。ワックスとし
ては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、モンタンワックス、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、みつロウ、のごとき天然ワックス、ポリ
エチレンワックス、変性ワックス、セチルアルコール、
ステアリン酸等の合成ワックスがあげられる。
【0036】外殻物質としては、ポリウレア樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、エポキシウレア樹脂、エポキシウレタン樹
脂であることが好ましく、その中でも特に、ポリウレア
樹脂またはポリウレタン樹脂の単独か、もしくは両者の
混合物、或いはエポキシウレア樹脂またはエポキシウレ
タン樹脂の単独か、もしくは両者の混合物であるのが好
ましい。
【0037】本発明において、上記外殻物質より形成さ
れるカプセル外殻は、その表面に帯電制御剤が存在して
いることが必要である。帯電制御剤は例えばグラフト重
合によって、外殻物質と直接結合して存在させてもよ
く、また、被覆によって外殻の表面に存在させてもよ
い。カプセル外殻の表面に直接結合した帯電制御剤とし
ては、負帯電性トナーでは下記一般式(II)で示される
フッ素原子含有ビニルモノマー;
【0038】
【化12】
【0039】(式中、Yは水素原子またはフッ素原子を
示し、R′は水素原子または炭素原子数1〜3のアルキ
ル基を示し、pは1から7の整数を意味する。)を少な
くとも構成成分の一つとして含む重合体が付着している
ものがあげられる。
【0040】上記一般式(II)で示されるモノマーの具
体例としては、トリフルオロエチルアクリレート、トリ
フルオロエチルメタクリレート、ペンタフルオロプロピ
ルアクリレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレー
ト、トリフルオロプロピルアクリレート、トリフルオロ
プロピルメタクリレート、トリフルオロブチルアクリレ
ート、トリフルオロブチルメタクリレート、トリフルオ
ロペンチルアクリレート、トリフルオロペンチルメタク
リレート、ペンタフルオロヘキシルアクリレート、ペン
タフルオロヘキシルメタクリレート、トリフルオロヘキ
シルアクリレート、トリフルオロヘキシルメタクリレー
ト、ペンタフルオロオクチルメタクリレート等があげら
れる。この中でも特にトリフルオロエチルアクリレー
ト、トリフルオロエチルメタクリレートが好ましい。
【0041】これらのモノマーからなる重合体は単独で
もよく、共重合体の1成分として存在させてもよい。共
重合体の1成分として存在させる場合の上記一般式(I
I)で示されるモノマーの含有率は、全重合体に対して
5モル%以上、特に10モル%以上であることが望まし
い。5モル%よりも少ないと帯電の環境依存性において
十分な効果を期待できない。上記一般式(II)で示され
るモノマーと共重合させ得るモノマーとしては、例え
ば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペ
ンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸グ
リシジル、(メタ)アクリル酸フェニル等の(メタ)ア
クリル酸エステル類、ビニル酢酸、ビニルプロピオン
酸、ビニル安息香酸等のビニル基含有カルボン酸、或い
はアクリロニトリル、メタクリロニトリル、シアノスチ
レン等のビニル基含有シアノ化合物、蟻酸ビニル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、トリメチル
酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ス
テアリン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル類、或いは
エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチ
ルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、2−エチ
ルヘキシルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等
のビニルエーテル類、或いはメチルビニルケトン、フェ
ニルビニルケトン等のビニルケトン類、スチレン、クロ
ルスチレン、ヒドロキシスチレン、α−メチルスチレン
等のビニル芳香族化合物をあげることができる。これら
の中の1つあるいは2つ以上を混合して上記一般式(I
I)で示されるモノマーと共重合させることができる。
【0042】また、正帯電性トナーでは、例えば、特開
昭51ー132838号公報に開示されているようなア
ミノ基を有したアクリル酸化合物の外、例えば、特開昭
59−185353号、同59−187357号公報に
記載のような第4級アンモニウム塩重合体や、そのハロ
ゲンイオンを他のアニオンに変換させたものがあげられ
る。
【0043】第4級アンモニウム塩重合体を構成するモ
ノマーとしては、ハロゲンイオンをアニオン成分とする
第4級窒素を有するビニルモノマーとして、アクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
クリロイルオキシエチルトリエチルアンモニウムクロラ
イド、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、メタクリロイルオキシエチルトリエチ
ルアンモニウムクロライド、メタクリロイルオキシエチ
ルベンジルアンモニウムクロライド等の(メタ)アクリ
ル酸エステル系アンモニウム塩モノマー、アクリルアミ
ドトリメチルプロピルアンモニウムクロライド、アクリ
ルアミドトリエチルプロピルアンモニウムクロライド、
メタクリルアミドトリメチルプロピルアンモニウムクロ
ライド、メタクリアミドベンジルプロピルアンモニウム
クロライド等の(メタ)アクリルアミド系アンモニウム
塩モノマー、ビニルベンジルエチルアンモニウムクロラ
イド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライ
ド等のビニルベンジル系アンモニウム塩モノマー、N−
ブチルビニルピリジニウムブロマイド、N−セチルビニ
ルピリジニウムクロライド等のビニルピリジニウム塩モ
ノマー、N−ビニル−2−メチルイミダゾリニウムクロ
ライド、N−ビニル−2,3−ジメチルイミダゾリニウ
ムクロライド等のビニルイミダゾリニウム塩モノマーが
あげられる。
【0044】また、上記モノマーは、他のモノマーと共
重合させてもよく、その場合使用しうるモノマーとして
は、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アク
リル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アク
リル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸フェニル等の
(メタ)アクリル酸エステル類、蟻酸ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、トリメチル酢酸
ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ステア
リン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル類、あるいはエ
チルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチル
ビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、2−エチル
ヘキシルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等の
ビニルエーテル類、或いはメチルビニルケトン、フェニ
ルビニルケトン等のビニルケトン類、スチレン、クロル
スチレン、ヒドロキシスチレン、α−メチルスチレン等
のビニル芳香族化合物をあげることができる。これらの
中の1つあるいは2つ以上を混合して共重合させること
ができる。
【0045】これら、ハロゲン化アンモニウム塩モノマ
ーをカプセル表面に結合させた後、イオン交換によって
ハロゲンイオンを他のアニオンに変換させることができ
る。それらのアニオンとしては、下記に例示するものが
あげられる。CH3 CO2 - ,CH3 CH2 CO2 -
CH3 CH2 CH2 CO2 - ,CH3 (CH2 6 CO
2 - ,CH3 (CH2 10CO2 - 等の脂肪族カルボン
酸や芳香族カルボン酸、CH3 SO3 - ,CH3 CH2
SO3 - ,CH3 CH2 CH2 SO3 - ,CH3 (CH
2 6 SO3 - ,CH3 (CH2 10SO3 - 等の脂肪
族スルホン酸や芳香族スルホン酸。さらに、アニオン
は、アシッドレッド、アシッドオレンジ、アシッドバイ
オレット、アシッドブルー等の酸性染料のアニオン残基
であってもよい。
【0046】マイクロカプセルトナーは、公知のカプセ
ル化方法によって製造することが可能であるが、被覆の
完全さ、および外殻の機械的強度を考慮すると、界面重
合によるカプセル化方法が優れている。界面重合による
カプセルの製造は、例えば、特開昭57−179860
号、同58−66948号、同59−148066号、
同59−162562号公報等に記載されており、例え
ば、インク(着色剤とバインダー樹脂(重合体)とバイ
ンダー樹脂を膨潤もしくは溶解する溶媒とを分散したも
の)に、ポリイソシアナート加えて充分混合した後、こ
のインクを、イオン交換水にヒドキシプロピルメチルセ
ルロース(保護コロイド)を溶解させ、冷却して得た溶
液中に、ゆっくり加え、乳化機で攪拌して乳化を行な
う。そして、乳化液中の油滴粒子の平均粒径が約12μ
mのO/Wエマルジョンを作製し、ジエチレントリアミ
ン水溶液を滴下して反応させ、ポリウレア樹脂よりなる
外殻を形成させる。
【0047】本発明においては、マイクロカプセルトナ
ーには、流動性を与えるために、酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム、酸化チタン、カーボンブラック等の外添剤を
加えてもよい。外添剤の添加方法としては、マイクロカ
プセルトナーの乾燥後、Vブレンダー、ヘンシェルミキ
サー等の混合器を用いて乾式でトナー表面に付着させて
もよいし、外添剤を水または水/アルコールのごとき水
系の液体に分散させた後、スラリー状態のカプセルトナ
ーに添加し、乾燥させて、トナー表面に外添剤を付着さ
せてもよい。
【0048】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明がこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。
【0049】(感光体の作製) (感光体1)40mmφのアルミニウムパイプ上に浸漬
塗布法を用いて感光層を形成した。ジルコニウム系カッ
プリング剤(松本製薬ZC540)27重量部、n−ブ
チルアルコール23重量部、及びイソプロピルアルコー
ル45重量部からなる塗布液を塗布した後、130℃で
30分間乾燥して、膜厚0.1μmの下引き層を形成し
た。電荷発生材料として、CuKα特性X線(波長1.
541−A)に対してブラッグ角2θ=27.3°±
0.2°に最も強いピークを有するチタニルフタロシア
ニン顔料を準備した。このチタニルフタロシアニン60
重量部、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製:エス
レックBM−S)40重量部、酢酸n−アミル150重
量部からなる混合物をサンドミルにて5時間分散した。
この液を上記下引き層上に塗布し、110℃で10分間
乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。次
に、化合物例(1)で示すアリールアミン高分子樹脂
(ただし、平均分子量100、000)20重量部、モ
ノクロルベンゼン130重量部とにより塗布し、130
℃で1時間乾燥して、膜厚22μmの電荷輸送層を形成
し、三層からなる電子写真感光体を作製した。
【0050】(感光体2)ポリアミド樹脂(東レ製、ラ
ッカマイド L5003)12重量部、メチルアルコー
ル60重量部、ブチルアルコール40重量部、水10重
量部を用いて1μmの下引き層を形成し、電荷発生層に
x型無金属フタロシアニン7重量部、結着樹脂をポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学製エスレックBM−S)
3重量部、分散溶媒としてシクロヘキサノン30重量部
を用いて0.3μmとし、電荷輸送材料として化合物例
(2)に示すアリールアミン高分子樹脂(ただし、平均
分子量100,000)20重量部、モノクロルベンゼ
ン130重量部とにより膜厚20μmの電荷輸送層を形
成し、三層からなる電子写真感光体を作製した。
【0051】(感光体3)シランカップリング剤(日本
ユニカ製、A1100)27重量部、n−ブチルアルコ
ール23重量部、及びイソプロピルアルコール45重量
部から0.3μmの下引き層を形成し、無金属フタロシ
アニン10重量部、結着樹脂として塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−マレイン酸共重合体樹脂(ユニオンカーバイド社
製、VMCH)5重量部,、分散溶媒として酢酸n−ア
ミル300重量部を用いて0.3μmの電荷発生層を形
成し、その上に化合物例(3)構造式で示すアリールア
ミン高分子樹脂(ただし、平均分子量100,000)
20重量部、モノクロルベンゼン130重量部とによ
り、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、三層からなる
電子写真感光体を作製した。
【0052】(感光体4:比較例)N,N′−ジフェニ
ル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,
1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン4重量部とビ
スフェノールZポリカーボネート樹脂(分子量4万)6
重量部とを、クロルベンゼン80重量部に溶解した塗布
液で膜厚24μmの電荷輸送層を形成した以外は感光体
1と同じ条件で電子写真感光体を作製した。
【0053】(感光体5:比較例)ビスフェノールAタ
イプのポリカーボネート樹脂(分子量3万)に変更し、
溶剤としてテトラヒドロフラン80重量部を用いて、膜
厚23μmの電荷輸送層を形成した以外は、感光体4と
同じ条件で電子写真感光体を作製した。
【0054】(カプセル粒子の作製) (カプセルトナーA)ポリラウリルメタクリレート(M
W =5×104 )50gおよび石油樹脂(FTR612
5:三井石油化学社製)15gを、脂肪族飽和炭化水素
系溶剤(Isopar H:エクソン化学社製)25
g、酢酸エチル30gの混合液に溶解させた。ここに磁
性粉(EPT−1000:戸田工業社製)55gを入
れ、ボールミルにて20時間分散した。次にこの分散液
100gに対してイソシアナート(スミジュールL:住
友バイエルウレタン社製)15gおよび酢酸エチル15
gを加え十分混合した。(この液をA液とする。)
【0055】一方イオン交換水200gにヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース(メトローズ65H50:信越
化学社製)10gを溶解させ、5℃まで冷却した。(こ
の液をB液とする。)乳化機(オートホモミクサー:殊
機加工社製)でB液を攪拌し、この中にA液をゆっくり
投入して乳化を行った。このようにして乳化液中の油滴
粒子の平均粒径が約12μmのO/Wエマルジョンを得
た。
【0056】次に、乳化機のかわりにプロペラ型の攪拌
羽根を備えた攪拌機(スリーワンモータ:新東科学社
製)に替え、400回転/分で攪拌した。10分後この
中に5%のジエチレントリアミン水溶液100gを滴下
した。滴下終了後、60℃に加温し、酢酸エチルを脱気
させながら3時間カプセル化反応を行った。反応終了
後、2リットルのイオン交換水にあけ充分攪拌し静置し
た。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。
この操作をあと7回繰り返しカプセル粒子を洗浄した。
このようにして、本発明のカプセル粒子を得た。カプセ
ル粒子にイオン交換水を加え、固形分濃度40%の懸濁
液に調製した。
【0057】調製したカプセル粒子の懸濁液125g
(カプセル粒子50gに相当)に、イオン交換水125
gを加え、プロペラ型の攪拌羽根を備えた攪拌機(スリ
ーワンモータ:新東科学社製)にて200回転/分で攪
拌した。これに1Nの硝酸5g、10%の硫酸セリウム
水溶液4gを加えた後、ジメタクリル酸エチレングリコ
ールを0.5gを加え、15℃で3時間反応を行った。
反応終了後1リットルのイオン交換水にあけ、充分攪拌
し静置した。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り
除いた。この操作をあと2回繰り返しカプセル粒子を洗
浄した。このようにしてジメタクリル酸エチレングリコ
ールがカプセル外殻の表面にグラフト重合したカプセル
粒子を得た。
【0058】これを再びイオン交換水に再懸濁し、プロ
ペラ型の攪拌羽根を備えた攪拌機(スリーワンモータ:
新東科学社製)にて200回転/分で攪拌した。次にこ
の中に0.4gの過硫酸カリウム、トリフルオロエチル
メタクリレート1g、0.16gの亜硫酸水素ナトリウ
ムを順次添加し、25℃で3時間反応を行った。反応終
了後2リットルのイオン交換水にあけ充分攪拌し静置し
た。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。
この操作をあと4回繰り返しカプセル粒子を洗浄した。
このようにしてトリフルオロエチルメタクリレートがカ
プセル外殻の表面にグラフト重合したカプセルトナーを
得た。得られたカプセル懸濁液をステンレス鋼のバット
にあけ、乾燥機(ヤマト科学社製)にて60℃で10時
間乾燥した。次にこのトナー100部に対し疎水性シリ
カ(R972:日本アエロジル社製)を0.7部添加し
充分混合して負帯電性カプセルトナーAを得た。
【0059】(カプセルトナーB)ジブチルフタレート
10gとアイソパーH(エクソン化学社製)40gと酢
酸エチル40gの混合液にポリラウリルメタクリレート
(MW =5×104 )50g、ポリイソブチルメタクリ
レート(MW =16×104 )30gを加え溶解させ
た。ここに磁性粉(EPT−1000:戸田工業社製)
120gを入れ、ボールミルにて16時間分散した。次
にこの分散液200gに対してイソシアナート(スミジ
ュールL:住友バイエルウレタン社製)30gおよび酢
酸エチル24gを加え十分混合した。(この液をA液と
する。)
【0060】一方イオン交換水200gにヒドキシプロ
ピルメチルセルロース(メトローズ65H50:信越化
学社製)10gを溶解させ、5℃まで冷却した。(この
液をB液とする。)乳化機(オートホモミクサー:殊機
加工社製)でB液を攪拌し、この中にA液をゆっくり投
入して乳化を行った。このようにして乳化液中の油滴粒
子の平均粒径が約12μmのO/Wエマルジョンを得
た。つぎに乳化機のかわりにプロペラ型の攪拌羽根を備
えた攪拌機(スリーワンモータ:新東科学社製)に替
え、400回転/分で攪拌した。10分後この中に5%
のジエチレントリアミン水溶液100gを滴下した。滴
下終了後、60℃に加温し、3時間カプセル化反応を行
った。反応終了後、2リットルのイオン交換水にあけ充
分攪拌し静置した。カプセル粒子が沈降した後、上澄み
を取り除いた。この操作をあと7回繰り返しカプセル粒
子を洗浄した。このようにして、油性バインダーを含有
したカプセル粒子を得た。カプセル粒子にイオン交換水
を加え、固形分濃度40%の懸濁液に調製した。
【0061】調製したカプセル粒子の懸濁液125g
(カプセル粒子50gに相当)に、イオン交換水125
gを加え、プロペラ型の攪拌羽根を備えた攪拌機(スリ
ーワンモータ:新東科学社製)にて200回転/分で攪
拌した。これに1Nの硝酸5g、10%の硫酸セリウム
水溶液4gを加えた後、ジメタクリル酸エチレングリコ
ールを0.5gを加え、15℃で3時間反応を行った。
反応終了後1リットルのイオン交換水にあけ、充分攪拌
し静置した。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り
除いた。この操作をあと2回繰り返しカプセル粒子を洗
浄した。このようにしてジメタクリル酸エチレングリコ
ールがカプセル外殻の表面にグラフト重合したカプセル
粒子を得た。これを再びイオン交換水に再懸濁し、プロ
ペラ型の攪拌羽根を備えた攪拌機(スリーワンモータ:
新東科学社製)にて200回転/分で攪拌した。次にこ
の中に0.4gの過硫酸カリウム、0.2gのN−セチ
ルビニルピリジニウムクロライドおよび2.0gのメチ
ルメタクリレート、0.16gの亜硫酸水素ナトリウム
を順次添加し、25℃で3時間反応を行った。反応終了
後2リットルのイオン交換水にあけ充分攪拌し静置し
た。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。
この操作をあと4回繰り返しカプセル粒子を洗浄した。
次に、このカプセル粒子懸濁液に1−ナフタレンスルホ
ン酸ナトリウムの5%水溶液2gを加え30分間室温で
攪拌してイオン交換反応を行った。反応終了後カプセル
粒子を1リットルのイオン交換水で5回洗浄して本発明
のカプセルトナーを得た。得られたカプセル懸濁液をス
テンレス製のバットにあけ、乾燥機(ヤマト科学社製)
にて60℃で10時間乾燥して正帯電性カプセルトナー
Bを得た。
【0062】実施例1 カプセルトナーAでの評価:現像器のコンタクトブレー
ド圧力を10g/cmとし、定着器を加圧定着器(20
0kg/cm2 )に改造した富士ゼロック社製FX−4
105レーザービームプリンターに、前記感光体1ない
し5を装着し、カプセルトナーAを充填して、2万枚の
プリントテストを行い、コピー像ぬけ発生状況を判定し
た。その結果を表1に示す。感光体4および5において
は、表1に示した如く、コピー像ぬけが発生していた。
【0063】
【表1】
【0064】実施例2 カプセルトナーBでの評価:実施例1で用いたFX−4
105のレーザー書き込みを非画像部書き込みとし、現
像器のコンタクトブレード圧力を10g/cm、定着器
を加圧定着器(200kg/cm2 )に、更に転写の極
性をマイナスにしたのち、カプセルトナーBを充填して
実施例1と同様の方法でテストを行った。その結果を表
2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明は、電荷輸送剤として上記一般式
(I)で示される高分子化合物を使用し、マイクロカプ
セルトナーを用いて画像形成を行うから、従来、マイク
ロカプセルトナーを用いた場合の問題点である長期間の
使用に伴うコピー画像ぬけ発生の問題がなく、長期間に
わたり、良好な画質のコピー画像を安定して作成するこ
とができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【化11】 (式中、aは10〜1000である。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 智雄 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ツクス株式会社竹松事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、下記一般式(I)で
    示されるアリールアミン高分子化合物を電荷輸送材料と
    して含む感光層を設けた電子写真感光体に形成された静
    電潜像を、少なくとも溶媒に分散した重合体をコアの中
    に含むマイクロカプセルトナーを用いて現像し、転写す
    ることを特徴とする電子写真画像形成方法。 【化1】 {式中、nは5〜5000の整数を示し、mは0または
    1を示し、yは1、2または3を示し、Arは、下記の
    基から選択された一つを示し、 【化2】 (但し、Rは、メチル基、エチル基、プロピル基および
    ブチル基からなる群より選ばれる一つを示す。)Ar′
    は、下記の基から選択された一つを示し、 【化3】 (但し、Rは上記と同意義を有する。)Xは、炭素原子
    数2〜10を有するアルキレンまたはイソアルキレン基
    を示し、Zは、下記の式から選択された一つを示す。 【化4】 [式中、Arは、上記したと同意義を有し、Wは、下記
    の式から選択された一つを示し、 【化5】 (但し、sは0、1または2を意味し、RおよびAr′
    は、それぞれ上記したと同意義を有する。)kは、0ま
    たは1を意味する。]}
  2. 【請求項2】 該マイクロカプセルトナーが、芯物質と
    該芯物質を被覆する外殻物質からなるカプセル構造を有
    し、外添剤が添加されてなるものであって、該芯物質が
    少なくとも溶媒に分散した重合体と着色材とを含有する
    ものであり、外殻物質が、ポリウレア樹脂および/また
    はポリウレタン樹脂、或いはエポキシウレア樹脂および
    /またはエポキシウレタン樹脂からなり、かつ、カプセ
    ル外殻表面に帯電制御剤が存在するものであることを特
    徴とする請求項1記載の電子写真画像形成方法。
  3. 【請求項3】 マイクロカプセルトナーに含まれる溶媒
    が、パラフィン系炭化水素,脂肪酸エステル、又はそれ
    らを主成分とする有機性液体混合物であることを特徴と
    する請求項1または2記載の電子写真方法。
  4. 【請求項4】 電荷輸送材料が、積層型感光体の表面層
    を形成することを特徴とする請求項1記載の電子写真画
    像形成方法。
JP3226334A 1991-08-13 1991-08-13 電子写真画像形成方法 Pending JPH0545922A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3226334A JPH0545922A (ja) 1991-08-13 1991-08-13 電子写真画像形成方法
US07/928,316 US5336582A (en) 1991-08-13 1992-08-12 Electrophotographic image formation comprising an arylamine in a charge transport layer and an encapsulated toner

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3226334A JPH0545922A (ja) 1991-08-13 1991-08-13 電子写真画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0545922A true JPH0545922A (ja) 1993-02-26

Family

ID=16843542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3226334A Pending JPH0545922A (ja) 1991-08-13 1991-08-13 電子写真画像形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5336582A (ja)
JP (1) JPH0545922A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69611569T2 (de) * 1995-05-19 2001-06-28 Canon Kk Toner für die Entwicklung elektrostatischer Bilder, sowie Verfahren zu ihrer Herstellung
JP3184741B2 (ja) * 1995-05-24 2001-07-09 シャープ株式会社 電子写真感光体
US6183921B1 (en) * 1995-06-20 2001-02-06 Xerox Corporation Crack-resistant and curl free multilayer electrophotographic imaging member
US6790571B2 (en) * 1999-07-06 2004-09-14 Ricoh Company, Ltd. Aromatic polycarbonate resin, electrophotographic photoconductor, process cartridge, and electrophotographic image forming method and apparatus
SE535416C2 (sv) 2010-02-11 2012-07-31 Stora Enso Oyj Ytbehandlingskomposition för papper, kartong eller annan fiberbana

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58145964A (ja) * 1982-02-24 1983-08-31 Fuji Photo Film Co Ltd カプセルトナ−

Also Published As

Publication number Publication date
US5336582A (en) 1994-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0693127B2 (ja) 感光体
US7094514B2 (en) Image forming method
JP3897104B2 (ja) 画像形成装置
JP5419602B2 (ja) アゾ顔料、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
US5336582A (en) Electrophotographic image formation comprising an arylamine in a charge transport layer and an encapsulated toner
JP2007139845A (ja) 画像形成方法
US7202005B2 (en) Image forming method and an image forming apparatus
US20090123854A1 (en) Image forming method
JPH0727227B2 (ja) 電子写真感光体及び画像形成方法
JPH07311470A (ja) 電子写真画像形成方法
JPH1138660A (ja) 電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法
JP2003202785A (ja) 画像形成装置
JPH06258852A (ja) 単層型電子写真用感光体
JPH0728255A (ja) 電子写真感光体
JPH09152775A (ja) 画像形成方法及び装置
JP3595889B2 (ja) 静電荷潜像現像方法
JPH0915878A (ja) 画像形成方法
US20080051576A1 (en) Pigment for charge generating layer in photoreceptive device
JP2003066647A (ja) 画像形成方法
JP3041704B2 (ja) 画像形成法
JP3300828B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2002278093A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPS6199164A (ja) 電子写真現像方法
JP2001296685A (ja) 画像形成方法及びトナー
JPH1026845A (ja) 画像形成方法