JPH05213939A - 置換イミダゾリル−プロペン酸誘導体 - Google Patents

置換イミダゾリル−プロペン酸誘導体

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JPH05213939A
JPH05213939A JP4279241A JP27924192A JPH05213939A JP H05213939 A JPH05213939 A JP H05213939A JP 4279241 A JP4279241 A JP 4279241A JP 27924192 A JP27924192 A JP 27924192A JP H05213939 A JPH05213939 A JP H05213939A
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alkyl
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hydrogen
chain
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トーマス・クレマー
Juergen Dr Dressel
ユルゲン・ドレツセル
Rudolf Hanko
ルドルフ・ハンコ
Walter Huebsch
バルター・ヒユプシユ
Ulrich Dr Mueller
ウルリヒ・ミユラー
Matthias Mueller-Gliemann
マテイアス・ミユラー−グリーマン
Martin Dr Beuck
マルテイン・ボイク
Stanislav Kazda
スタニスラフ・カツダ
Johannes-Peter Stasch
ヨハネス−ペーター・シユタシユ
Andreas Knorr
アンドレアス・クノル
Stefan Dr Wohlfeil
シユテフアン・ボールフアイル
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式(I) 〔式中RはC≦8アルキル(随時C3〜6シクロアル
キルで置換されていてもよい)、C3〜8シクロアルキ
ルを;RはH、ハロバン、OH,NO,CN,CF
等を;RはH,C1〜10アルキル、C6〜10
リール、S,N,Oから選ばれたヘテロ原子を4個まで
有していてよい5員乃至7員の複素環を;RはH,C
≦8アルキル、フェニルを;R,RはH、ハロゲ
ン、CN,NO,CF,OH等を;RはH,C
1〜6アルキルを表わす〕の置換されたイミダゾリル−
プロペン酸誘導体。 【効果】 式(I)の誘導体は高血圧及び抗アテローム
性動脈硬化の薬剤における活性物質として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規な置換されたイミダゾリル−
プロペン酸誘導体、その製造法、並びにその高血圧及び
抗アテローム性動脈硬化薬剤としての使用法に関する。
【0002】リーニン、即ち蛋白質分解酵素が生体内に
おいてアンギオテンシノーゲンからデカペプチドのアン
ギオテンシンIを除去し、このデカペプチドが順次肺
臓、腎臓又は他の組織で分解して高血圧性オクタペプチ
ドのアンギオテンシンIIを与えることは公知である。
アンギオテンシンIIの種々の効果例えば血管収縮、腎
臓におけるNa+保持、副腎におけるアルドステロン遊
離及び交感神経系の調子の増大は血圧上昇という意味に
おいて相乗的に作用する。
【0003】更にアンギオテンシンIIは、細胞例えば
心筋細胞及び平滑筋細胞の生長及び複写を促進する性質
をもち、これらは種々の病気の状態(例えば高血圧、ア
テローム性動脈硬化及び心不全)において増加する具合
に生長し且つ増殖する。
【0004】リーニン活性の禁止のほかに、リーニン−
アンギオテンシン系(RAS)における干渉の可能な出
発点は、アンギオテンシン転化酵素(ACE)の活性の
禁止及びアンギオテンシンIIレセプターの遮閉であ
る。
【0005】刊行物のヨーロツパ特許第324,377
A2号、第403,158A2号及び第403,159A
2号において、位置2の意味の範囲(本発明による化合
物を参照、−CH=CH−CO23)がプロペン酸及び
そのエステルを包含し且つ末端のフエニル環がテトラゾ
ール環で置換されているフエニル(アルキル)イミダゾ
ール及びイミダゾリル−カルケン酸を記述しているが、
この置換パターンの代表的な実際の物質については参考
例を示していない。
【0006】本発明は、一般式(I)
【0007】
【化2】
【0008】[式中、R1はそれぞれ炭素数8までを有
し且つそれぞれ随時炭素数3〜6のシクロアルキルで置
換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖アルキル又はア
ルケニルを表わし、或いは炭素数3〜8のシクロアルキ
ルを表わし、R2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニ
トロ、シアノ、トリフルオルメチル、トリフルオルメト
キシ又はペンタフルオルエチルを表わし、或いは炭素数
6までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、或いは炭素
数6〜10のアリールを表わし、R3は水素或いは炭素
数10までを有する直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、
或いは炭素数6〜10のアリール或いはS、N及びOを
含んでなる系からのヘテロ原子を4つまで有していてよ
い5〜7員の飽和又は不飽和の複素環を表わし、但しこ
れらの各は随時同一の又は異なるハロゲン、ヒドロキシ
ル、ニトロ、シアノ、トリフルオルメチル又はトリフル
オルメトキシにより或いはそれぞれ炭素数8までの直鎖
又は分岐鎖アルキル又はアルコキシにより或いは式−N
89の基によりモノ〜トリ置換されていてよく、なお
8及びR9は同一でも異なつてもよく且つ水素、炭素数
6までの直鎖又は分岐鎖アルキル、或いはフエニルを示
し、R4は水素、炭素数8までの直鎖又は分岐鎖アルキ
ル、或いはフエニルを表わし、R5及びR6は同一でも異
なつてもよく且つ水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ト
リフルオルメチル、ヒドロキシル、トリフルオルメトキ
シ、或いはそれぞれ炭素数6までの直鎖もしくは分岐鎖
アルキル又はアルコキシを表わし、R7は水素又は炭素
数6までの直鎖もしくは分岐鎖アルキルを表わす]の置
換されたイミダゾリル−プロペン酸誘導体及びその塩に
関する。
【0009】本発明の置換されたイミダゾリル−プロペ
ン酸誘導体は、その塩の形で存在してもよい。一般に有
機又は無機の塩基又は酸との塩がここに言及しうる。
【0010】本発明との関連において、生理学的に許容
しうる塩は好適である。イミダゾリル−プロペン酸誘導
体の生理学的に許容しうる塩は、本発明による基質の、
鉱酸、カルボン酸又はスルホン酸との塩である。特に好
適な塩は例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マ
レイン酸、又は安息香酸との塩である。
【0011】生理学的に許容しうる塩は、遊離のカルボ
キシル基を有する本発明の化合物の金属又はアンモニウ
ム塩であつてもよい。特に好適な塩は例えばナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム又はカルシウム塩、更にア
ンモニア又は有機アミン例えばエチルアミン、ジ又はト
リエチルアミン、ジ又はトリエタノールアミン、ジシク
ロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、アルギ
ニン、リシン又はエチレンジアミンに由来するアンモニ
ウム塩である。
【0012】本発明による化合物は、像及び鏡像として
ふるまう(対掌体)、或いは像及び鏡像としてふるまわ
ない(ジアステレオマー)立体異性体形で存在しうる。
本発明は対掌体又はジアステレオマー及びその各混合物
に関する。ラセミ体形は、ジアステレオマーと同様に、
公知の方法によつて立体異性体的に均一な成分に分離す
ることができる[参照、E.I.エリール(Eliel)、
「炭素化合物の立体化学」、マツクグロウ・ヒル(McGr
aw Hill)、1962]。
【0013】複素環は一般に5〜7員の、好ましくは5
〜6員の、2つまでの酸素、硫黄及び/又は窒素原子を
ヘテロ原子として含有していてよい飽和又は不飽和環を
表わす。1つの酸素、硫黄及び/又は2つまでの窒素原
子を含有する5及び6員環は好適である。次のものは好
適なものとして言及しうる:チエニル、フリル、ピロリ
ル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、
ピリダジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリ
ル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル又はテ
トラゾリル。
【0014】一般式(I)の好適な化合物はR1がそれ
ぞれ炭素数6までを有し且つそれぞれ随時シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル
で置換されていてよい直鎖もしくは分岐鎖アルキル又は
アルケニルを表わし、或いはシクロプロピル、シクロペ
ンチル、又はシクロヘキシルを表わし、R2が水素、弗
素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオルメチル、トリフ
ルオルメトキシ、ペンタフルオルエチル、フエニル、或
いは炭素数6までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、
3が水素或いは炭素数8までの直鎖又は分岐鎖アルキ
ルを表わし、或いはそれぞれ随時同一の又は異なる弗
素、塩素、臭素、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、トリ
フルオルメチル又はトリフルオルメトキシにより或いは
炭素数6までの直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルコキシ
により或いは式−NR89の基により2つまで置換され
ていてもよいフエニル、フリル、チエニル、イミダゾリ
ル、ピリル又はピリジルを表わし、但しR8及びR9が同
一でも異なつてもよく且つ水素或いは炭素数4までの直
鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、R4が水素或いは炭素
数6までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、R5及び
6が同一でも異なつてもよく且つ水素、弗素、塩素、
臭素、トリフルオルメチル、トリフルオルメトキシ、或
いは炭素数4までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、
7が水素或いは炭素数4までの直鎖又は分岐鎖アルキ
ルを表わす、もの及びその塩である。
【0015】一般式(I)の特に好適な化合物は、R1
がそれぞれ炭素数4までの直鎖もしくは分岐鎖アルキル
又はアルケニル、或いはシクロプロピルを表わし、R2
が水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオルメチ
ル、ペンタフルオルエチル、フエニル、或いは炭素数4
までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、R3が水素或
いは炭素数6までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、
或いはそれぞれ随時弗素、塩素、シアノ、ヒドロキシ
ル、トリフルオルメチル又はトリフルオルメトキシによ
り或いは炭素数4までの直鎖又は分岐鎖アルキル又はア
ルコキシにより或いは式−NR89の基により置換され
ていてもよいフエニル、フリル又はチエニルを表わし、
但しR8及びR9が同一でも異なつてもよく且つ水素、メ
チル又はエチルを表わし、R4が水素或いは炭素数4ま
での直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、R5及びR6が同
一でも異なつてもよく且つ水素、弗素、塩素、又は臭素
を表わし、R7が水素、メチル、エチル、イソプロピ
ル、又はプロピルを表わす、もの及びその塩である。
【0016】一般式(I)の非常に特に好適な化合物
は、R1がそれぞれ炭素数4までの直鎖又は分岐鎖アル
キル又はアルケニルを表わし、R2が水素、弗素、塩
素、ヨウ素、トリフルオルメチル、又はペンタフルオル
エチルを表わし、R3が水素或いは炭素数4までの直鎖
又は分岐鎖アルキルを表わし、或いはそれぞれ随時弗
素、塩素、シアノ又はメトキシで置換されていてもよい
フエニル、フリル又はチエニルを表わし、R4が水素、
メチル、又はエチルを表わし、R5、R6及びR7が水素
を表わす、もの及びその塩である。
【0017】更に一般式(II)
【0018】
【化3】
【0019】[式中、R1、R2、R3及びR4は上述した
意味を有する]のアルデヒドを、最初に不活性な溶媒中
塩基の存在下において、一般式(III)
【0020】
【化4】 R3-(CH2)2-CO210 (III) [式中、R3は上述した意味を有し、そしてR10は上述
したR4の意味を有し、但しこれは水素を表わさない]
の化合物と反応させることによつて、一般式(IV)
【0021】
【化5】
【0022】[式中、R1、R2、R3、R5、R6及びR
10は上述した意味を有する]の化合物を製造し、次いで
遊離のヒドロキシル官能基を保護基の導入によつて保護
し、そして最後の工程において不活性な溶媒中塩基の存
在化に脱離を行い、また酸(R4=H)の場合にはエス
テルを加水分解し、そしてR7が水素を表わさない場合
には−NH官能基をアルキル化する、ことを特色とする
本発明による一般式(I)の化合物及びその塩の製造法
が発見された。
【0023】本発明の方法は例えば次の反応式で例示す
ることができる。
【0024】
【化6】
【0025】上述した定義との関連において、ヒドロキ
シル保護基は一般にベンジロキシカルボニル、メタンス
ルホニル、トルエンスルホニル、2−ニトロベンジル、
4−ニトロベンジル、2−ニトロベンジロキシカルボニ
ル、4−ニトロベンジロキシカルボニル、tert−ブ
トキシカルボニル、アリロキシカルボニル、4−メトキ
シカルボニル、アセチル、トリクロルアセチル、2,2,
2−トリクロルエトキシカルボニル、2,4−ジメトキ
シベンジロキシカルボニル、2−(メチルチオメトキ
シ)エトキシカルボニル、ベンゾイル、4−メチルベン
ゾイル、4−ニトロベンゾイル、4−フルオルベンゾイ
ル、4−クロルベンゾイル又は4−メトキシベンゾイル
を含んでなる群からの保護基を表わす。アセチル、メタ
ンスルホニル及びトルエンスルホニルは好適である。
【0026】本方法に適当な溶媒は、反応条件下に変化
しない通常の有機溶媒である。これらは好ましくは、エ
ーテル例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、グリコールジメチルエーテル、及び炭化水
素例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シ
クロヘキサン、又は鉱油留分、及びハロゲノ炭化水素例
えばジクロルメタン、トリクロルメタン、テトラクロル
メタン、ジクロルエチレン、トリクロルエチレン又はク
ロルベンゼン、及び酢酸エチル、トリエチルアミン、ピ
リジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチル燐酸トリアミド、アセトニトリル、ア
セトン及びニトロメタンを含む。言及した溶媒の混合物
を用いることも可能である。テトラヒドロフラン、塩化
メチレン及びトルエンは種々の工程に好適である。
【0027】本発明の方法に使用しうる塩基は、一般に
無機又は有機塩基である。これらは好ましくはアルカリ
金属水酸化物例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カリウ
ム、アルカリ土類金属水酸化物例えば水酸化バリウム、
アルカリ金属炭酸塩例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリ
ウム、アルカリ土類金属炭酸塩例えば炭酸カルシウム、
及びアルカリ金属又はアルカリ土類金属アルコキシド又
はアミド例えばナトリウムメトキシド又はカリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシド又はカリウムエトキシド
又はカリウムtert−ブトキシド或いはリチウムジイ
ソプロピルアミド(LDA)、及び有機アミン(トリア
ルキル(C1〜C6)アミン)例えばトリエチルアミン、
及び複素環化合物例えば1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)、ピリジ
ン、ジアミノピリジン、メチルピペリジン又はモルフオ
リンを含む。アルカリ金属例えばナトリウム又はその水
素化物例えば水素化ナトリウムを塩基として用いること
もできる。リチウムジイソプロピルアミド(LDA)及
びDBUは好適である。
【0028】一般に塩基は式(III)の化合物1モル
に対して0.05〜10モル、好ましくは1〜2モルの
量で使用される。
【0029】本発明の方法は一般に−100〜+100
℃の温度範囲、好ましくは−78℃で行われる。
【0030】本発明の方法は一般に常圧で行われる。し
かしながら、本方法を昇圧下又は減圧下(例えば0.5
〜5バールの範囲)で行なつてよい。
【0031】保護基の導入は一般に上述した溶媒の1つ
及び塩基の存在下に、好ましくは塩化メチレン中、ジメ
チルアミノピリジンを用いて行われる。
【0032】保護は一般に0〜+60℃の温度範囲、好
ましくは室温で且つ常圧下に行われる。
【0033】脱離は一般に上述した溶媒の1つ、好まし
くはトルエン中において言及した塩基の1つ、好ましく
はDBUの存在下に行われる。
【0034】脱離は一般に+30〜+130℃、好まし
くは+50〜+100℃の温度範囲及び常圧下に行われ
る。
【0035】加水分解に適当な塩基は通常の無機塩基で
ある。これらは好ましくはアルカリ金属水酸化物及びア
ルカリ土類金属水酸化物例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム又は水酸化バリウム、及びアルカリ金属炭酸
塩例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム又は炭酸水素
ナトリウム、及びアルカリ金属アルコキシド例えばナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメ
トキシド、カリウムエトキシド又はカリウムtert−
ブトキシドを含む。水酸化ナトリウム又は水酸化カリウ
ムは特に好適に用いられる。
【0036】加水分解のために適当な溶媒は水又は加水
分解に通常な有機溶媒である。これらは好ましくはアル
コール例えばメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール又はブタノール、及びエーテル例えば
テトラヒドロフラン又はジオキサン、及びジメチルホル
ムアミド、並びにジメチルスルホキシドを含む。特に好
ましくはアルコール例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール又はイソプロパノールが用いられる。上述し
た溶媒の混合物も使用しうる。
【0037】加水分解は、随時例えばトリフルオル酢
酸、酢酸、塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、硫酸
又は過塩素酸、好ましくはトリフルオル酢酸を用いて行
うこともできる。
【0038】加水分解は一般に0〜+100℃、好まし
くは+20〜+80℃の温度範囲で行われる。
【0039】一般に加水分解は常圧で行われる。しかし
ながらこれを減圧下又は昇圧下(例えば0.5〜5バー
ル)で行うこともできる。
【0040】加水分解を行う場合、塩基はエステル1モ
ルに対して一般に1〜3モル、好ましくは1〜1.5モ
ルの量で使用される。特に好ましくは反応物のモル量が
使用される。
【0041】反応を行う場合、第1段階において本発明
による化合物のカルボキシレートが中間体として生成す
る。これを単離してもよい。本発明による酸はカルボキ
シレートを通常の無機酸で処理することによつて得られ
る。これらは好ましくは鉱酸例えば塩酸、臭化水素酸、
硫酸又は燐酸を含む。この関連においてカルボン酸の製
造には、加水分解からの塩基性反応混合物を、第2段階
においてカルボキシレートを単離することなしに酸性に
することが有利と判明した。次いで酸を常法で単離する
ことができる。塩基性複素環化合物の場合には、カルボ
キシレートの溶液を上述した酸で処理することにより、
複素環化合物の無機酸との塩を得ることもできる。
【0042】アルキル化は一般にアルキル化剤例えば
(C1〜C6)アルキルハライド、スルホン酸エステル或
いは置換又は未置換(C1〜C6)ジアルキル又は(C1
〜C8)ジアリールスルホネート、好ましくはヨウ化メ
チル又は硫酸ジメチルを用いて行われる。
【0043】アルキル化は一般に上述した溶媒の1つ
中、好ましくはジメチルホルムアミド中において0〜+
70℃、好ましくは0〜+30℃の温度範囲及び常圧で
行われる。
【0044】一般式(II)の化合物は、公知であり或
いは常法に従つて製造しうる[参照PCT特許願第WO
91/00277号]。
【0045】一般式(III)の化合物は公知であり又
は通常の方法で製造することができる[参照、バイルシ
ユタイン(Beilstein)、511]。
【0046】一般式(IV)の化合物は、実際の物質の
代表として新規であり、例えば上述した方法で製造する
ことができる。
【0047】上述した製造法は簡明化のために示しただ
けである本発明による一般式(I)の化合物の製造法は
この方法に制限されるものでなく、この方法のいずれの
変法もその製造法と同様に使用することができる。
【0048】置換されたイミダゾリル−プロペン酸誘導
体は予見できない有用な薬理学的作用を示す。
【0049】本発明の化合物は、アンギオテンシンII
のレセプターへの結合を競争的に禁止するので、特異的
なAII拮抗作用を示す。それはアンギオテンシンII
の血管収縮及びアルドステロン分泌刺激作用を抑制す
る。更にそれは平滑筋細胞の増殖を禁止する。
【0050】従つてそれは動脈高血圧及びアテローム性
動脈硬化の処置に対する薬剤に使用しうる。更にそれは
冠状心臓病、心不全、脳機能の変調、虚血性の脳の変
調、末梢循環系の変調、腎臓及び副腎の機能変調、気道
の気管支痙れん及び血管状態の変調、ナトリウム保持及
び浮腫の処置に使用しうる。
【0051】作動剤で誘導した収縮の禁止に関する検討 雌雄のウサギの首を一撃して麻痺させ且つ出血させ、或
いはウサギをネンブタル(Nembutal)(約60〜80m
g/kg i.v.)で麻酔をかけ、胸を開けて殺す。胸
部大動脈を取り出し、付着する連結組織を除去し、巾
1.5mmの環部分に分け、これらをそれぞれ、37℃
に保持した且つ次の組成をもつ95%O2/5%CO2
ばつ気したクレブス−ヘンセライト栄養溶液を含む器官
浴10mlに約3.5gの初期負荷量で添加する:Na
Cl 119ミリモル/l;CaCl2×2H2O 2.5
ミリモル/l;KH2PO4 1.2ミリモル/l;グルコ
ース10ミリモル/l;KCl 4.8ミリモル/l;M
gSO4×7H2O 1.4ミリモル/l及びNaHCO3
25ミリモル/l。
【0052】収縮はブリツジ増巾器[ifdミユルハイ
ム(Muelheim)又はDSMアーレン(Aalen)]を用い
てスタタム(Statham)UC2セルにより等長的に検知
し、A/D変換器[570システム、キースリー(Keit
hley,Munich)]を用いてデシタル化し且つ評価する。
作動剤(agonist)の投与応答曲線(DRC)の決定は
時間毎に行う。各DRCを用いて、3又は4つの個々の
濃度を4分間隔で浴に適用する。DRCの終了及び続く
洗浄サイクル(16回、それぞれの場合上述した栄養溶
液を用いて約5秒/分)の後、28分の静置又は保温期
間を置く。この期間中、濃度は概して再び出発値に達す
る。
【0053】普通の場合3回目のDRCの高さを、更な
る過程で検討すべき試験物質の評価のための基準量とし
て使用する。それぞれの場合後続のDRCにおける保温
時間の開始時に試験物質を増加投与量で溶に適用する。
この場合には各大動脈環状物を全日の間常に同一の作動
剤で刺激する。
【0054】作動剤とその標準濃度(各投与当りの投与量=100μl) KCl 22.7;32.7;42.7;52.7 ミリモル/1 1−ノルアドレナリン 3×10-9;3×10-8;3×10-7;3×10-6 g/ml セロトニン 10-8;10-7;10-6;10-5 g/ml B−HT 920 10-7;10-6;10-5 g/ml メトキサミン 10-7;10-6;10-5 g/ml アンギオテンシンII 3×10-9;10-8;3×10-8;10-7 g/ml IC50(検討している物質が50%禁止をもたらす濃
度)の計算に対しては、3回目の準最大作動剤濃度にお
ける効果をそれぞれの場合に基準として用いる。本発明
による化合物は、投与量に依存する具合にアンギオテン
シンIIによつて誘導されたウサギの切除大動脈の収縮
を禁止する。カリウム減極性化(depolarisation)又は
他の作動剤によつて誘導された収縮は禁止されないか、
又は高濃度において弱く禁止されるにすぎなかつた。
【0055】アンギオテンシンIIを注入したラツトに
対する血圧の測定 体重300〜350gの雄のウイスター・ラツト[モエ
レガード(Moellegaard,Copenhagen,Denmark)]をチ
オペンタール(thiopental,100mg/kgi.p.)
で麻酔した。気管切開術後、1本のカテテールを血圧測
定のために大腿動脈中に挿入し、1本のカテテールをア
ンギオテンシンIIの注入のために且つ1本のカテテー
ルを基質の投与のために大腿静脈中に挿入する。ガング
リオン・ブロツカー・ペントリニウム(5mg/kg
i.v.)の投与後に、アンギオテンシンIIの注入
(0.3μg/kg/分)を開始する。血圧値が安定な
上限値に達するや否や、試験基質を0.5%チロース中
懸濁液又は溶液として静脈内に又は経口的に投与する。
基質の作用による血圧変化は平均値±SEMとしてその
表に示される。
【0056】意識のある高血圧ラツトにおける抗高血圧
活性の決定 本発明による化合物の経口による抗高血圧活性を、外科
的に誘導した一側性の腎臓動脈狭窄症をもつ意識のある
ラツトで試験した。このために右の腎臓動脈を内側巾
0.18mmの銀製クリツプで狭窄した。この高血圧の
形において、血漿リーニン活性はこの狭窄から最初の6
週間上昇した。これらの動物の動脈血圧を「テール・カ
フ(tail cuff)」を用いて基質投与後に決められた時
間々隔で無血(bloodless)手段により測定した。試験
すべき基質は、チロース懸濁液に懸濁させ、異なる投薬
量で胃管により胃内に(「経口的に」)投与した。本発
明による化合物は臨床的に関連した投薬量で高血圧ラツ
トの動脈血圧を低下させた。更に本発明による化合物
は、放射線活性のアンギオテンシンIIの特異的結合
を、濃度依存性型で禁止した。
【0057】牛の副腎皮質の膜画分上での、本発明によ
る化合物のアンギオテンシンIIレセプターとの相互作
新しく切除し且つ副腎髄質を注意深く除去した牛の副腎
皮質(AGC)を、ウルトラ−ツラツクス(Ultra-Turr
ax)[ジヤンケ・アンド・クンケル(Janke &Kunkel,S
taufen i.B.)]によりシヨ糖溶液(0.32M)中で粉
砕して粗い膜のホモジネートを得、次いで2回の遠心分
離段階で部分的に精製して膜画分を得る。
【0058】次いで牛のAGCの部分的に精製した膜画
分上で、詳細には部分的に精製した膜(50〜80μ
g)、3H−アンギオテンシンII(3〜5nM)、試
験緩衝溶液(50mMトリス、pH7.2、5mM Mg
Cl2、0.25% BSA)及び検討すべき基質を含有
する放射性アンギオテンシンIIを、分析容量0.25
mlで用いることによりレセプターへの結合に関して試
験する。室温で60分間の培養後、試料の結合してない
放射性を湿つたガラス繊維フイルター[ホワツトマン
(Whatman)GF/C]で分離し、結合した放射性を、
蛋白質を氷冷した緩衝溶液(50mMトリス/HCl、
pH7.4、5%PEG6000)で洗浄後にシンチレ
ーシヨン・カクテル(scintillation cocktail)中で分
光学的に測定する。生のデータの解析を、コンピユータ
のプログラムを用いて行い、Ki又はIC50値を得る
(Ki:用いた放射性に対して補正したIC50値;IC
50値:検討すべき基質が放射性物の全結合を50%禁止
させる濃度)。
【0059】平滑筋細胞の増殖の、本発明の化合物によ
る禁止の検討 化合物の抗増殖活性を決定するために、培地体外移植技
術によりラツトの大動脈から得た平滑筋細胞を使用する
[R.ロス(Ross)、J.セル・バイオル(Cell.Bio
l.)50、172(1971)。細胞を適当な培養皿、
概して24穴皿中に接種し、7.5%PCS及び7.5%
NCS、2mM L−グルタミン及び15mM HEPE
Sを含む培地(pH7.4)中において5%CO2下、3
7℃で2〜3日培養する。この後、細胞を2〜3日間血
清の排除により同期化し、次いでAII、血清又は他の
因子により増殖を刺激する。同時に試験化合物を添加す
る。16〜20時間後、3H−チミジン1μCiを添加
し、この基質の、細胞のTCA−沈殿可能なDNA中へ
の導入を更に4時間後に決定する。
【0060】本新規な活性基質は、公知の方法により通
常の組成物、例えば錠剤、被覆錠剤、丸薬、粒剤、エー
ロゾル、シロツプ、乳剤、懸濁剤、及び溶液剤に転化す
ることができ、これには不活性、無毒性、かつ薬理学的
に適当な賦形剤又は溶媒が使用される。治療学的に活性
な化合物は、それぞれの場合全混合物の約0.5〜90
重量%の濃度で、即ち指示する投与量を与えるのに十分
な量で存在すべきである。
【0061】組成物は、例えば適当ならば乳化剤及び/
又は分散剤を用いることにより活性物質を溶媒及び/又
は賦形剤で増量することによつて製造される。この場合
水を希釈剤として用いる時には、適当ならば有機溶媒を
補助溶媒として使用することができる。
【0062】投与は常法により、好ましくは経口的に又
は非経口的に、特に舌下的に又は静脈内に行われる。
【0063】非経口投与の場合、適当な液体賦形剤を用
いる活性物質の溶液が使用できる。一般に効果的な結果
を達成するには、静脈内投与の場合約0.001〜1m
g/体重kg、好ましくは約0.01〜0.5mg/k
g、また経口投与の場合には約0.01〜20mg/体
重kg、好ましくは0.1〜10mg/kgの量を投与
することが有利であると判明した。
【0064】これにも拘らず、時には特に体重又は投与
方法、個人の薬剤に対する挙動、その組成、並びに投与
を行う時間又は間隔に依存して上述した量から逸脱する
ことも必要である。斯くしていくつかの場合には上述し
た最小量以下で処置することが十分であり、一方他の場
合には上述した上限量を越えなければならない。多量の
投与の場合には、これらを1日にわたりいくつかの個々
の投与量に分割することが有利な場合もある。
【0065】出発化合物
【0066】
【実施例】実施例I 2−ベンジル−3−[2−n−ブチル−4−クロル−1
−{(2′−(N−トリフエニルメチル−テトラゾル−
5−イル)ビフエニル−4−イル)メチル}−1H−イ
ミダゾル−5−イル]−3−ヒドロキシ−プロピオン酸
メチル
【0067】
【化7】
【0068】3−フエニルプロピオン酸メチル180.
4mg(1.1ミリモル)をTHF2mlに溶解し、次
いでシクロヘキサン中リチウムジイソプロピルアミドの
1.5M溶液0.8ml(1.2ミリモル)を−78℃で
添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、THF
5ml中2−n−ブチル−4−クロル−1−[(2′−
(N−トリフエニルメチル−テトラゾル−5−イル)ビ
フエニル−4−イル)メチル]−1H−イミダゾル−5
−カルボキサルデヒド662.5mg(1.0ミリモル)
を添加し、この混合物を−78℃で30分間撹拌し、飽
和塩化アンモニウム溶液5mlを0℃で添加し、そして
混合物をエーテル20mlで3回抽出した。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、残りを酢酸エチル/石油エーテ
ル(1:1)を用いるシリカゲル60でのクロマトグラ
フイーにかけた。
【0069】収量:300mg(理論量の36%) Rf=0.53及び0.48ジアステレオマー混合物(酢
酸エチル:石油エーテル1:1)実施例II (E)−2−ベンジル−3−[2−n−ブチル−4−ク
ロル−1−{(2′−(N−トリフエニルメチル−テト
ラゾル−5−イル)ビフエニル−4−イル)メチル}−
1H−イミダゾル−5−イル]−2−プロペン酸メチル
【0070】
【化8】
【0071】実施例Iからの化合物300mg(0.3
6ミリモル)をジクロルメタン3mlに溶解し、次いで
N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)16mg
(0.13ミリモル)及び無水酢酸41mg(0.4ミリ
モル)を連続して添加し、混合物を25℃で1時間撹拌
し、そして水2ml及びエーテル10mlを添加した。
有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナト
リウム溶液各3mlで連続的に抽出し、抽出物を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濃縮した。このようにして得た粗生
成物をトルエン3mlに溶解し、次いで1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)1
83mg(1.2ミリモル)を添加し、混合物を90℃
で2時間撹拌した。冷却後エーテル3mlを添加し、混
合物を飽和塩化ナトリウム溶液5mlで抽出し、有機相
を濃縮し、そして残渣を酢酸エチル/石油エーテル
(1:2)を用いるシリカゲル60でのクロマトグラフ
イーにかけた。
【0072】収量:120mg(理論量の41%) Rf=0.63(酢酸エチル:石油エーテル1:1)実施例III (E)−3−[2−n−ブチル−4−クロル−1−
{(2′−(N−トリフエニルメチルテトラゾル−5−
イル)−ビフエニル−4−イル)−メチル)−1H−イ
ミダゾル−5−イル]−2−(2−メチルプロピル)−
3−プロペン酸エチル
【0073】
【化9】
【0074】実施例IIの方法と同様にして、3−[2
−n−ブチル−4−クロル−1−{(2′−(N−トリ
フエニルメチルテトラゾル−5−イル)−ビフエニル−
4−イル)メチル}−1H−イミダゾル−5−イル]−
3−ヒドロキシ−2−(2−メチルプロピル)−2−プ
ロペン酸エチル1.72g(2.13ミリモル)から標題
の化合物を製造した。
【0075】収量:440mg(理論量の27%) Rf=0.71(酢酸エチル/石油エーテル=1:2)実施例IV 2−n−ブチル−1−{(2′−(N−トリフエニルメ
チル−テトラゾル−5−イル)−ビフエニル−4−イ
ル)メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボキサル
デヒド
【0076】
【化10】
【0077】メタノール150ml中2−n−ブチル−
4−クロル−1−[(2′−(N−トリフエニルメチル
−テトラゾル−5−イル)ビフエニル−4−イル)メチ
ル]−1H−イミダゾール−5−カルボキサルデヒド1
2.0g(18.1ミリモル)の溶液を、パラジウム担持
炭(5%)1.2g及び酢酸ナトリウム・3H2O 2.4
6g(18.1ミリモル)の存在下に、約3バール、2
5℃で1.5時間水素化した。次いで溶液を触媒から濾
別し、濃縮し、そして残渣を酢酸エチル/石油エーテル
(1:1)を用いるシリカゲルでのクロマトグラフイー
にかけた。
【0078】収量:3.85g(理論量の34%) Rf=0.41(酢酸エチル/石油エーテル=1:1)実施例V 3−[2−n−ブチル−1−{(2′−(N−トリフエ
ニルメチルテトラゾル−5−イル)ビフエニル−4−イ
ル)メチル}−1H−イミダゾル−5−イル]−2−
(2−メチルプロピル)−3−ヒドロキシ−プロピオン
酸エチル
【0079】
【化11】
【0080】n−ヘキサン中n−ブチルリチウムの1.
6N溶液5.15ml(8.25ミリモル)を、保護気体
下−78℃においてTHF10ml中N,N−ジイソプ
ロピルアミン0.89g(8.75ミリモル)の溶液中に
注入した。次いでこの反応溶液を短期間0℃まで暖め、
再び−78℃まで冷却し、THF5ml中イソカプロン
酸エチル1.24ml(7.5ミリモル)を添加した。こ
の混合物を−78℃で30分間撹拌し、THF20ml
中の実施例IVからの生成物3.14g(5ミリモル)
を添加し、混合物を更に−78℃で1時間撹拌した。次
いでこれを25℃までゆつくり暖め、飽和塩化アンモニ
ウム溶液20mlを添加し、それぞれ酢酸エチル50m
lで3回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、
濃縮し、残渣を酢酸エチル/石油エーテル(3:1)を
用いるシリカゲルで精製した。収量:1.82g(理論
量の47%) Rf=0.27(酢酸エチル/石油エーテル=2:1、
ジアステレオマー混合物)実施例VI 3−アセトキシ−3−[2−n−ブチル−1−{(2′
−(N−トリフエニルメチルテトラゾル−5−イル)ビ
フエニル−4−イル)−メチル}−1H−イミダゾル−
5−イル)−2−(2−プロピルメチル)−プロピオン
酸エチル
【0081】
【化12】
【0082】実施例Vからの化合物11.1g(14.4
ミリモル)をジクロルメタン100mlに溶解し、N,
N′−ジメチルアミノピリジン(DMAP)626mg
(5.13ミリモル)及び無水酢酸2.04ml(21.
6ミリモル)で処理し、混合物を25℃で16時間撹拌
した。これをエーテルで希釈し、水(1×50ml)、
飽和炭酸水素ナトリウム(1×50ml)、及び飽和塩
化ナトリウム溶液(1×50ml)で洗浄し、有機相を
硫酸ナトリウムで乾燥し且つ濃縮した。このようにして
得た粗生成物を酢酸エチル/石油エーテル(2:1)を
用いるシリカゲルでのクロマトグラフイーにかけた。
【0083】収量:11.7g(理論量の100%) Rf=0.52(酢酸エチル/石油エーテル=2:1、
ジアステレオマー混合物)実施例VII 3−[2−n−ブチル−1−{(2′−(N−トリフエ
ニルメチルテトラゾル−5−イル)ビフエニル−4−イ
ル)メチル}−1H−イミダゾル−5−イル]−2−
(2−メチルプロピル)−2−プロペン酸エチル
【0084】
【化13】
【0085】実施例VIからの化合物11.7g(14.
3ミリモル)をトルエン150mlに溶解し、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DB
U)5.3ml(35.8ミリモル)を添加し、混合物を
還流下に5時間沸とうさせた。次いで更にDBU2ml
(13.5ミリモル)を添加し、混合物を還流下に更に
2.5時間沸とうさせた。冷却後、これを飽和塩化ナト
リウム溶液(1×70ml)で洗浄し、有機相を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過し、且つ濃縮した。残渣を酢酸
エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルで
のクロマトグラフイーにかけた。
【0086】収量:3g(理論量の28%) Rf=0.68(酢酸エチル/石油エーテル1:1)製造実施例 実施例1 (E)−2−ベンジル−3−[2−n−ブチル−4−ク
ロル−1−{(2′−(テトラゾル−5−イル)ビフエ
ニル−4−イル)−メチル}−1H−イミダゾル−5−
イル]−2−プロペン酸
【0087】
【化14】
【0088】実施例IIからの化合物81mg(0.1
ミリモル)を2Nメタノール性水酸化ナトリウム溶液3
mlに溶解し、混合物を沸とうするまで30分間加熱
し、冷却後塩酸でpH1まで酸性にし、ジクロルメタン
20mlで抽出した。濃縮後、残渣をジクロルメタン/
メタノール/氷酢酸(10:1:0.5)を用いるシリ
カゲル60でのクロマトグラフイーにかけた。
【0089】収量:37mg(理論量の67%) Rf=0.40(ジクロルメタン/メタノール/氷酢酸
=10:1:0.5)実施例2 (E)−3−[2−n−ブチル−4−クロル−1−
{(2′−(テトラゾル−5−イル)−ビフエニル−4
−イル)−メチル}−1H−イミダゾル−5−イル]−
2−(4−メトキシベンジル)−2−プロペン酸
【0090】
【化15】
【0091】THF6ml中3−[2−n−ブチル−4
−クロル−1−{(2′−(N−トリフエニルメチルテ
トラゾル−5−イル)ビフエニル−4−イル)メチル}
−1H−イミダゾル−5−イル]−2−(4−メトキシ
ベンジル)−2−プロペン酸メチル356mg(0.4
2ミリモル)の溶液に水2ml及びトリフルオル酢酸2
mlを添加した。この混合物を25℃で6時間撹拌し、
濃縮し、ジオキサン/水(1:1)中に入れ、濃水酸化
リチウム溶液でアルカリ性にした。この反応混合物を2
5℃で3時間撹拌し、酢酸エチルで振とうにより抽出
し、水性相を希塩酸で酸性にし、酢酸エチルで1回抽出
した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残渣
をジクロルメタン/メタノール(8:1)を用いるシリ
カゲル60でのクロマトグラフイーにかけた。
【0092】収量:230mg(理論量の94%) Rf=0.63(ジクロルメタン/メタノール=8:
1)実施例3 (E)−3−[2−n−ブチル−4−クロル−1−
{(2′−(テトラゾル−5−イル)−ビフエニル−4
−イル)メチル}−1H−イミダゾル−5−イル]−2
−(2−メチルプロピル)−2−プロペン酸エチル
【0093】
【化16】
【0094】THF10ml中実施例IIIからの化合
物440mg(0.56ミリモル)の溶液に、H2O 1.
5ml及びトリフルオル酢酸1.5mlを連続的に添加
した。混合物を25℃で24時間撹拌し、濃水酸化ナト
リウム溶液で塩基性にし、エーテル20mlで洗浄し、
そして水性相を半濃塩酸で酸性にし、それぞれ酢酸エチ
ル30mlで3回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで
乾燥し、濃縮し、そして残渣をジクロルメタン/メタノ
ール(10:1)を用いるシリカゲル60でのクロマト
グラフイーにかけた。
【0095】収量:130mg(理論量の43%) Rf=0.31(ジクロルメタン/メタノール=10:
1)実施例4 (E)−3−[2−n−ブチル−4−クロル−1−
{(2′−(テトラゾル−5−イル)ビフエニル−4−
イル)メチル}−1H−イミダゾル−5−イル]−2−
(2−チエニルエチル)−2−プロペン酸
【0096】
【化17】
【0097】実施例1の方法と同様にして、(E)−3
−[2−n−ブチル−4−クロル−1−{(2′−(テ
トラゾル−5−イル)ビフエニル−4−イル)メチル}
−1H−イミダゾル−5−イル]−2−(2−チエニル
メチル)−2−プロペン酸メチル410mg(0.72
ミリモル)から標題の化合物を製造した。
【0098】収量:110mg(理論量の28%) Rf=0.27(ジクロルメタン/メタノール=10:
1)実施例5 3−[2−n−ブチル−1−{(2′−(テトラゾル−
5−イル)ビフエニル−4−イル)−メチル}−1H−
イミダゾル−5−イル]−2−(2−メチルプロピル)
−2−プロペン酸エチル
【0099】
【化18】
【0100】メタノール30ml中の実施例VIIから
の化合物3.0g(3.9ミリモル)の溶液を濃塩酸2m
lでゆつくり処理した。15分後に反応溶液を水300
mlに注ぎ、ジクロルメタン(4×70ml)で抽出
し、そして有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、
濃縮した。残渣をトルエン/メタノール/氷酢酸(3
5:5:0.5)を用いるシリカゲルでのクロマトグラ
フイーにかけた。
【0101】収量:1.88g(理論量の94%) Rf=0.21(トルエン/メタノール/氷酢酸=3
5:5:0.2)実施例6 3−[2−n−ブチル−1−{(2′−(テトラゾル−
5−イル)ビフエニル−4−イル)メチル}−1H−イ
ミダゾル−5−イル]−2−(2−メチルプロピル)−
2−プロペン酸
【0102】
【化19】
【0103】メタノール50ml中の実施例5からの化
合物1.44g(2.8ミリモル)の溶液に、メタノール
10ml中水酸化ナトリウム1gの溶液を添加し、混合
物を50℃で16時間撹拌した。冷却後、これを希塩酸
で酸性にし、ジクロルメタン(3×75ml)及び酢酸
エチル(3×75ml)で抽出し、そして一緒にした有
機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。こ
の残渣をトルエン/メタノール/氷酢酸(35:5:
0.2)を用いるシリカゲルでのクロマトグラフイーに
かけた。
【0104】収量:0.41g(理論量の30%) Rf=0.12(トルエン/メタノール/氷酢酸=3
5:5:0.2) 上述した方法と同様にして表1に示す化合物を製造し
た。
【0105】
【表1】
【0106】塩の一般的な製造法 対応するイミダゾリル−プロペン酸の、ジオキサン/水
中溶液を等モル量の1N NaOHで中和し、凍結し、
終夜凍結乾燥した。
【0107】表2の化合物を上述の方法に従つて製造し
た。
【0108】
【表2】
【0109】本発明の特徴及び態様は以下の通りであ
る。
【0110】1.一般式
【0111】
【化20】
【0112】[式中、R1はそれぞれ炭素数8までを有
し且つそれぞれ随時炭素数3〜6のシクロアルキルで置
換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖アルキル又はア
ルケニルを表わし、或いは炭素数3〜8のシクロアルキ
ルを表わし、R2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニ
トロ、シアノ、トリフルオルメチル、トリフルオルメト
キシ又はペンタフルオルエチルを表わし、或いは炭素数
6までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、或いは炭素
数6〜10のアリールを表わし、R3は水素或いは炭素
数10までを有する直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、
或いは炭素数6〜10のアリール或いはS、N及びOを
含んでなる系からのヘテロ原子を4つまで有していてよ
い5〜7員の飽和又は不飽和の複素環を表わし、但しこ
れらの各は随時同一の又は異なるハロゲン、ヒドロキシ
ル、ニトロ、シアノ、トリフルオルメチル又はトリフル
オルメトキシにより或いはそれぞれ炭素数8までの直鎖
又は分岐鎖アルキル又はアルコキシにより或いは式−N
89の基によりモノ〜トリ置換されていてよく、なお
8及びR9は同一でも異なつてもよく且つ水素、炭素数
6までの直鎖又は分岐鎖アルキル、或いはフエニルを示
し、R4は水素、炭素数8までの直鎖又は分岐鎖アルキ
ル、或いはフエニルを表わし、R5及びR6は同一でも異
なつてもよく且つ水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ト
リフルオルメチル、ヒドロキシル、トリフルオルメトキ
シ、或いはそれぞれ炭素数6までの直鎖もしくは分岐鎖
アルキル又はアルコキシを表わし、R7は水素又は炭素
数6までの直鎖もしくは分岐鎖アルキルを表わす]の置
換されたイミダゾリル−プロペン酸誘導体及びその塩。
【0113】2.R1がそれぞれ炭素数6までを有し且
つそれぞれ随時シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル又はシクロヘキシルで置換されていてよい直鎖
もしくは分岐鎖アルキル又はアルケニルを表わし、或い
はシクロプロピル、シクロペンチル、又はシクロヘキシ
ルを表わし、R2が水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、
トリフルオルメチル、トリフルオルメトキシ、ペンタフ
ルオルエチル、フエニル、或いは炭素数6までの直鎖又
は分岐鎖アルキルを表わし、R3が水素或いは炭素数8
までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、或いはそれぞ
れ随時同一の又は異なる弗素、塩素、臭素、ヒドロキシ
ル、ニトロ、シアノ、トリフルオルメチル又はトリフル
オルメトキシにより或いは炭素数6までの直鎖又は分岐
鎖アルキル又はアルコキシにより或いは式−NR89
基により2つまで置換されていてもよいフエニル、フリ
ル、チエニル、イミダゾリル、ピリル又はピリジルを表
わし、但しR8及びR9が同一でも異なつてもよく且つ水
素或いは炭素数4までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わ
し、R4が水素或いは炭素数6までの直鎖又は分岐鎖ア
ルキルを表わし、R5及びR6が同一でも異なつてもよく
且つ水素、弗素、塩素、臭素、トリフルオルメチル、ト
リフルオルメトキシ、或いは炭素数4までの直鎖又は分
岐鎖アルキルを表わし、R7が水素或いは炭素数4まで
の直鎖又は分岐鎖アルキルを表わす、上記1の置換され
たイミダゾリル−プロペン酸誘導体及びその塩。
【0114】3.R1がそれぞれ炭素数4までの直鎖も
しくは分岐鎖アルキル又はアルケニル、或いはシクロプ
ロピルを表わし、R2が水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ
素、トリフルオルメチル、ペンタフルオルエチル、フエ
ニル、或いは炭素数4までの直鎖又は分岐鎖アルキルを
表わし、R3が水素或いは炭素数6までの直鎖又は分岐
鎖アルキルを表わし、或いはそれぞれ随時弗素、塩素、
シアノ、ヒドロキシル、トリフルオルメチル又はトリフ
ルオルメトキシにより或いは炭素数4までの直鎖又は分
岐鎖アルキル又はアルコキシにより或いは式−NR89
の基により置換されていてもよいフエニル、フリル又は
チエニルを表わし、但しR8及びR9が同一でも異なつて
もよく且つ水素、メチル又はエチルを表わし、R4が水
素或いは炭素数4までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わ
し、R5及びR6が同一でも異なつてもよく且つ水素、弗
素、塩素、又は臭素を表わし、R7が水素、メチル、エ
チル、イソプロピル、又はプロピルを表わす、上記1の
置換されたイミダゾリル−プロペン酸誘導体及びその
塩。
【0115】4.R1がそれぞれ炭素数4までの直鎖又
は分岐鎖アルキル又はアルケニルを表わし、R2が水
素、弗素、塩素、ヨウ素、トリフルオルメチル、又はペ
ンタフルオルエチルを表わし、R3が水素或いは炭素数
4までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、或いはそれ
ぞれ随時弗素、塩素、シアノ又はメトキシで置換されて
いてもよいフエニル、フリル又はチエニルを表わし、R
4が水素、メチル、又はエチルを表わし、R5、R6及び
7が水素を表わす、上記1の置換されたイミダゾリル
−プロペン酸誘導体及びその塩。
【0116】5.病気を駆除するための上記1の置換さ
れたイミダゾリル−プロペン酸誘導体。
【0117】6.一般式
【0118】
【化21】
【0119】[式中、R1はそれぞれ炭素数8までを有
し且つそれぞれ随時炭素数3〜6のシクロアルキルで置
換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖アルキル又はア
ルケニルを表わし、或いは炭素数3〜8のシクロアルキ
ルを表わし、R2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニ
トロ、シアノ、トリフルオルメチル、トリフルオルメト
キシ又はペンタフルオルエチルを表わし、或いは炭素数
6までの直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、或いは炭素
数6〜10のアリールを表わし、R3は水素或いは炭素
数10までを有する直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、
或いは炭素数6〜10のアリール或いはS、N及びOを
含んでなる系からのヘテロ原子を4つまで有していてよ
い5〜7員の飽和又は不飽和の複素環を表わし、但しこ
れらの各は随時同一の又は異なるハロゲン、ヒドロキシ
ル、ニトロ、シアノ、トリフルオルメチル又はトリフル
オルメトキシにより或いはそれぞれ炭素数8までの直鎖
又は分岐鎖アルキル又はアルコキシにより或いは式−N
89の基によりモノ〜トリ置換されていてよく、なお
8及びR9は同一でも異なつてもよく且つ水素、炭素数
6までの直鎖又は分岐鎖アルキル、或いはフエニルを示
し、R4は水素、炭素数8までの直鎖又は分岐鎖アルキ
ル、或いはフエニルを表わし、R5及びR6は同一でも異
なつてもよく且つ水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ト
リフルオルメチル、ヒドロキシル、トリフルオルメトキ
シ、或いはそれぞれ炭素数6までの直鎖もしくは分岐鎖
アルキル又はアルコキシを表わし、R7は水素又は炭素
数6までの直鎖もしくは分岐鎖アルキルを表わす]の置
換されたイミダゾリル−プロペン酸誘導体及びその塩の
製造に当つて、一般式(II)
【0120】
【化22】
【0121】[式中、R1、R2、R3及びR4は上述した
意味を有する]のアルデヒドを、最初に不活性な溶媒中
塩基の存在下において、一般式(III)
【0122】
【化23】R3-(CH2)2-CO210 (III) [式中、R3は上述した意味を有し、そしてR10は上述
したR4の意味を有し、但しこれは水素を表わさない]
の化合物と反応させることによつて、一般式(IV)
【0123】
【化24】
【0124】[式中、R1、R2、R3、R5、R6及びR
10は上述した意味を有する]の化合物を製造し、次いで
遊離のヒドロキシル官能基を保護基の導入によつて保護
し、そして最後の工程において不活性な溶媒中塩基の存
在化に脱離を行い、また酸(R4=H)の場合にはエス
テルを加水分解し、そしてR7が水素を表わさない場合
には−NH官能基をアルキル化する、上記1の置換され
たイミダゾリル−プロペン酸誘導体及びその塩の製造
法。
【0125】7.反応を−100〜+100℃の温度範
囲で行う上記6の方法。
【0126】8.上記1による置換されたイミダゾリル
−プロペン酸誘導体を少くとも1種含有する薬剤。
【0127】9.高血圧及びアテローム性動脈硬化の処
置のための上記8による薬剤。
【0128】10.薬剤の使用に対する置換されたイミ
ダゾリル−プロペン酸誘導体の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/14 9051−4C // A61K 31/41 ABU 7252−4C 31/415 ABX 7252−4C (72)発明者 ルドルフ・ハンコ ドイツ連邦共和国デー4300エツセン・バル トザウム25 (72)発明者 バルター・ヒユプシユ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ビルトシユタイク22 (72)発明者 ウルリヒ・ミユラー ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・クラウデイウスベーク5 (72)発明者 マテイアス・ミユラー−グリーマン ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・クラウデイウスベーク5 (72)発明者 マルテイン・ボイク ドイツ連邦共和国デー4006エルクラート 2・トリルス7 (72)発明者 スタニスラフ・カツダ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ゲレルトベーク18 (72)発明者 ヨハネス−ペーター・シユタシユ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・シユネービツトヘンベーク37 (72)発明者 アンドレアス・クノル ドイツ連邦共和国デー4006エルクラート 2・トリルザーグラーベン10 (72)発明者 シユテフアン・ボールフアイル ドイツ連邦共和国デー4010ヒルデン・トウ ヒヤーベーク25

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1はそれぞれ炭素数8までを有し且つそれぞ
    れ随時炭素数3〜6のシクロアルキルで置換されていて
    もよい直鎖もしくは分岐鎖アルキル又はアルケニルを表
    わし、或いは炭素数3〜8のシクロアルキルを表わし、
    2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シア
    ノ、トリフルオルメチル、トリフルオルメトキシ又はペ
    ンタフルオルエチルを表わし、或いは炭素数6までの直
    鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、或いは炭素数6〜10
    のアリールを表わし、R3は水素或いは炭素数10まで
    を有する直鎖又は分岐鎖アルキルを表わし、或いは炭素
    数6〜10のアリール或いはS、N及びOを含んでなる
    系からのヘテロ原子を4つまで有していてよい5〜7員
    の飽和又は不飽和の複素環を表わし、但しこれらの各は
    随時同一の又は異なるハロゲン、ヒドロキシル、ニト
    ロ、シアノ、トリフルオルメチル又はトリフルオルメト
    キシにより或いはそれぞれ炭素数8までの直鎖又は分岐
    鎖アルキル又はアルコキシにより或いは式−NR89
    基によりモノ〜トリ置換されていてよく、なおR8及び
    9は同一でも異なつてもよく且つ水素、炭素数6まで
    の直鎖又は分岐鎖アルキル、或いはフエニルを示し、R
    4は水素、炭素数8までの直鎖又は分岐鎖アルキル、或
    いはフエニルを表わし、R5及びR6は同一でも異なつて
    もよく且つ水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフル
    オルメチル、ヒドロキシル、トリフルオルメトキシ、或
    いはそれぞれ炭素数6までの直鎖もしくは分岐鎖アルキ
    ル又はアルコキシを表わし、R7は水素又は炭素数6ま
    での直鎖もしくは分岐鎖アルキルを表わす]の置換され
    たイミダゾリル−プロペン酸誘導体及びその塩。
JP4279241A 1991-10-01 1992-09-25 置換イミダゾリル−プロペン酸誘導体 Pending JPH05213939A (ja)

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