JPH06329637A - 複素環置換フエニル酢酸誘導体類のフエニルグリシンアミド - Google Patents

複素環置換フエニル酢酸誘導体類のフエニルグリシンアミド

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JPH06329637A
JPH06329637A JP6073763A JP7376394A JPH06329637A JP H06329637 A JPH06329637 A JP H06329637A JP 6073763 A JP6073763 A JP 6073763A JP 7376394 A JP7376394 A JP 7376394A JP H06329637 A JPH06329637 A JP H06329637A
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hydrogen
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ウルリヒ・ミユラー
Juergen Dr Dressel
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ペーター・フアイ
Rudolf Hanko
ルドルフ・ハンコ
Walter Huebsch
バルター・ヒユプシユ
Thomas Kraemer
トーマス・クレマー
Matthias Mueller-Gliemann
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Martin Beuck
マルテイン・ボイク
Stanislav Kazda
スタニスラフ・カツダ
Stefan Dr Wohlfeil
シユテフアン・ボールフアイル
Andreas Knorr
アンドレアス・クノル
Johannes-Peter Stasch
ヨハネス−ペーター・シユタツシユ
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ジークフリート・ツアイス
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)の複素環置換フェニル酢酸誘導
体類のフェニルグリシンアミドおよびそれらの塩。 〔式中、AはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニ
ル、C〜Cシクロアルキル;Bは水素、ハロゲン、
〜Cペルフルオロアルキル;Dは−CH−OR
もしくは−CO−R;Eは水素、ハロゲン、N
,OH,CF,OCF,CN,COOH等;L
は水素またはC〜Cアルキル;RはC〜C
クロアルキル、シクロヘキシルメチル等;Rは水素、
〜Cアルキル;Rは水素、ハロゲン、OH,C
〜Cアルコキシ;R,Rは水素、フェニル、ピ
リジル、C〜Cシクロアルキル等;Rは水素、C
〜Cアルキル;Rは水素、OH,C〜Cアル
コキシ;を表し、又−NRが最大3個のヘテロ原
子を有する6員環飽和複素環を示す〕 【効果】 式(I)の化合物は、医薬品における活性化
合物、特に血圧降下剤および抗アテローム性動脈硬化剤
として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複素環置換フェニル酢酸
誘導体類のフェニルグリシンアミド、それらの製造法お
よび医薬品における、特に血圧降下剤および抗アテロー
ム性動脈硬化剤としてのそれらの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク分解酵素の一つであるレニン
は、生体内でアンジオテンシノーゲンからデカペプチ
ド、アンジオテンシンIを脱離し、そしてアンジオテン
シンIは、順に、肺臓、腎臓もしくはその他の組織にお
いて分解されて、高血圧因子のオクタペプチド、アンジ
オテンシンIIになることは、周知である。アンジオテ
ンシンIIの種々の作用、例えば、血管収縮、腎臓にお
けるNa+保持、副腎におけるアルドステロン分泌、お
よび交感神経系の興奮のような作用が、血圧上昇という
意味において相乗的に働く。
【0003】さらに、アンジオテンシンIIは、例え
ば、心筋細胞および平滑筋細胞のような細胞の成長およ
び増殖を促進し、これらの成長および増殖が種々の病状
(例えば、高血圧症、アテローム性動脈硬化症および心
臓機能不全)を亢進する性質をもっている。
【0004】レニン活性の阻害とは別に、レニン−アン
ジオテンシン系(RAS)への介入に対する可能な出発
点は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)活性の阻害
およびアンジオテンシンII受容体の遮断である。
【0005】
【発明の構成】本発明は、新規な一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】の複素環置換フェニル酢酸誘導体類のフェ
ニルグリシンアミドおよびそれらの塩に関するものであ
って、式中、Aは、各々炭素原子8個までを有する直鎖
もしくは分枝アルキルもしくはアルケニルを表すか、ま
たは炭素原子3〜8個を有するシクロアルキルを表し、
Bは、水素、ハロゲンもしくは炭素原子5個までを有す
るペルフルオロアルキルを表し、Dは、式 −CH2
OR6 もしくは −CO−R7の基(この場合、R
6は、水素、または炭素原子8個までを有する直鎖もし
くは分枝アルキルを示し、R7は、水素、ヒドロキシ
ル、または炭素原子8個までを有する直鎖もしくは分枝
アルコキシを示す)を表し、Eは、水素、ハロゲン、ニ
トロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、トリフルオ
ロメトキシ、各々炭素原子6個までを有する直鎖もしく
は分枝アルキル、アルコキシもしくはアルコキシカルボ
ニル、またはシアノもしくはカルボキシルを表し、L
は、水素、または炭素原子4個までを有する直鎖もしく
は分枝アルキルを表し、R1は、炭素原子3〜8個を有
するシクロアルキルを表すか、または炭素原子3〜8個
を有するシクロアルキルにより任意に置換されている炭
素原子8個までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを表
し、R2は、水素、または炭素原子6個までを有する直
鎖もしくは分枝アルキルを表し、R3は、水素、ヒドロ
キシル、ハロゲン、または炭素原子6個までを有する直
鎖もしくは分枝アルコキシを表し、R4およびR5は、同
一もしくは異なるものであり、そして水素、フェニル、
ピリジル、炭素原子3〜8個を有するシクロアルキル、
または、炭素原子8個までを有する直鎖もしくは分枝ア
ルキルを表していて、そのアルキルは、任意にヒドロキ
シル、ピリジル、カルボキシル、炭素原子6個までを有
する直鎖もしくは分枝アルコキシカルボニルによるか、
または式 −NR89の基(この場合、R8およびR
9は、同一もしくは異なるものであり、そして水素、ま
たは炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝アルキ
ルを示す)により置換されているものであるか、あるい
は、R4およびR5は、窒素原子と一緒になって、S,
N,およびOより成る群からの3種のヘテロ原子までを
有する6員環飽和複素環を形成している。
【0008】本発明による一般式(I)の化合物は、ま
たそれらの塩の形で存在することができる。一般には、
有機もしくは無機の塩基もしくは酸との塩が、本明細書
において言及される。
【0009】本発明の記載においては、生理学的に受容
可能な塩がより好ましい。複素環置換フェニル酢酸誘導
体類の新規なフェニルグリシンアミドの生理学的に受容
可能な塩は、本発明による物質の鉱酸、カルボン酸もし
くはスルホン酸による塩であってもよい。特に好適な塩
は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、
プロピオン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フマール酸、
マレイン酸もしくは安息香酸による塩である。
【0010】生理学的に受容可能な塩は、また遊離のカ
ルボキシル基を有する本発明の化合物の金属もしくはア
ンモニウム塩であってもよい。それらの特に好適なもの
は、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムもし
くはカルシウム塩でもよく、およびまたアンモニア、ま
たは例えば、エチルアミン、ジ−もしくはトリエチルア
ミン、ジ−もしくはトリエタノールアミン、ジシクロヘ
キシルアミン、ジメチルアミノエタノール、アルギニ
ン、リジンもしくはエチレンジアミンのような有機アミ
ンから得られるアンモニウム塩であってもよい。
【0011】本発明による化合物は、像および鏡像とし
ての形をとる(エナンチオマー)か、像および鏡像とし
ての形をとらない(ジアステレオマー)のいずれかの立
体異性形において存在し得る。本発明は、エナンチオマ
ーもしくはジアステレオマー、またはそれらの混合物の
両者に関する。ジアステレオマーのように、ラセミ形
は、既知の方法で、立体異性的に均一な構成分に分ける
ことができる。[参照、E.L.Eliel, Stereochemistry o
f Carbon Compounds, McGraw Hill, 1962].一般式
(I)の好適な化合物は、以下の場合の化合物およびそ
れらの塩であって、その場合、Aは、各々炭素原子6個
までを有する直鎖もしくは分枝アルキルもしくはアルケ
ニルを表すか、またはシクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシルもしくはシクロヘプチ
ルを表し、Bは、水素、フッ素、塩素、臭素もしくは炭
素原子4個までを有するペルフルオロアルキルを表し、
Dは、式 −CH2−OR6 もしくは −CO−R7
基(この場合、R6は、水素、または炭素原子6個まで
を有する直鎖もしくは分枝アルキルを示し、R7は、水
素、ヒドロキシル、または炭素原子6個までを有する直
鎖もしくは分枝アルコキシを示す)を表し、Eは、水
素、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、カルボ
キシル、または各々炭素原子4個までを有する直鎖もし
くは分枝アルキル、アルコキシもしくはアルコキシカル
ボニルを表し、Lは、水素もしくはメチルを表し、R1
は、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル
もしくはシクロヘプチルを表すか、またはシクロプロピ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルもしくはシクロヘ
プチルによって任意に置換されている炭素原子4個まで
を有する直鎖もしくは分枝アルキルを表し、R2は、水
素、または炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝
アルキルを表し、R3は、水素、ヒドロキシル、フッ
素、塩素、臭素、または炭素原子4個までを有する直鎖
もしくは分枝アルコキシを表し、R4およびR5は、同一
もしくは異なるものであり、そして水素、ピリジル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、または、炭
素原子6個までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを表
していて、そのアルキルは、任意にヒドロキシル、ピリ
ジル、カルボキシル、炭素原子4個までを有する直鎖も
しくは分枝アルコキシカルボニルによるか、または式
−NR89の基(この場合、R8およびR9は、同一もし
くは異なるものであり、そして水素もしくはメチルを示
す)によって置換されているものであるか、あるいは、
4およびR5は、窒素原子と一緒になって、モルホリ
ン、ピペラジンもしくはピペリジン環を形成している。
【0012】一般式(I)の特に好適な化合物は、以下
の場合の化合物およびそれらの塩であって、その場合、
Aは、各々炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝
アルキルもしくはアルケニルを表すか、またはシクロプ
ロピル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシルを表
し、Bは、水素、フッ素、塩素、もしくは炭素原子2個
までを有するペルフルオロアルキルを表し、Dは、式
−CH2−OR6もしくは−CO−R7の基(この場合、
6は、水素、または炭素原子4個までを有する直鎖も
しくは分枝アルキルを示し、R7は、水素、ヒドロキシ
ル、または炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝
アルコキシを示す)を表し、Eは、水素、フッ素、塩
素、臭素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ
もしくはメチルを表し、Lは、水素もしくはメチルを表
し、R1は、シクロペンチル、シクロヘキシルもしくは
シクロヘプチルを表すか、またはシクロペンチル、シク
ロヘキシルもしくはシクロヘプチルによって任意に置換
されている炭素原子3個までを有する直鎖もしくは分枝
アルキルを表し、R2は、水素、メチルもしくはエチル
を表し、R3は、水素、ヒドロキシル、フッ素、塩素、
臭素もしくはメトキシを表し、R4およびR5は、同一も
しくは異なるものであり、そして水素、ピリジル、シク
ロヘキシル、フェニル、または、炭素原子4個までを有
する直鎖もしくは分枝アルキルを表していて、そのアル
キルは、任意にヒドロキシル、ピリジル、カルボキシ
ル、炭素原子3個までを有する直鎖もしくは分枝アルコ
キシカルボニル、アミノまたはジメチルアミノにより置
換されているものであるか、あるいは、R4およびR
5は、窒素原子と一緒になって、モルホリン、ピペラジ
ンもしくはピペリジン環を形成している。
【0013】本発明による一般式(I)の化合物の製造
方法は、付加的に見いだされたものであって、次のこと
を特徴とする: [A]一般式(II)
【0014】
【化3】
【0015】[式中、A,B,D,EおよびR1は、上
記意味を有する]の化合物が、一般式(III)
【0016】
【化4】
【0017】[式中、L,R2、R3、R4およびR5は、
上記意味を有する]の化合物と反応するか、あるいは、 [B]一般式(IV)の化合物
【0018】
【化5】
【0019】[式中、L,A,B,R1,R2およびR3
は、上記意味を有し、D’は、−CH2−OH−基を表
し、そしてXは、C1−C4−アルキルを表す]が、一般
式(V) HNR45 (V) [式中、R4およびR5は、上記意味を有する]のアミン
もしくはアンモニアと反応するかの、いずれかにより、
不活性溶媒中で、塩基および補助剤の存在下で反応させ
られ、そしてR2、R4および/またはR5がHでない場
合には、アルキル化が続いて行われ、そして置換基A,
B,D’およびEが、通常の方法、例えば、還元のよう
な方法で変換され、そして必要ならば、異性体が分離さ
れ、そして塩を作製する場合には、適切な塩基もしくは
酸と反応させられる。
【0020】本発明による方法は、次の反応式による例
によって示すことができる:
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】その方法のために好適な溶媒は、反応条件
下で変化しない通常の有機溶媒である。これらは、好ま
しくは、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、グリコールジメチルエーテルのようなエーテル
類、またはベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、
シクロヘキサンのような炭化水素類、または鉱油留分、
またはジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロ
ロメタン、ジクロロエチレン、トリクロロエチレンもし
くはクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類、ま
たは酢酸エチル、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチル
ホスホルアミド、アセトニトリル、アセトンもしくはニ
トロメタンを包含する。また、上記溶媒の混合物を使用
することも可能である。ジメチルホルムアミドおよびテ
トラヒドロフランが、より好ましい。 本発明による方
法のために用いられる塩基は、一般に、無機もしくは有
機塩基であってもよい。これらは、好ましくは、例え
ば、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのような
アルカリ金属水酸化物類、例えば、水酸化バリウムのよ
うなアルカリ土類金属水酸化物類、炭酸ナトリウムもし
くは炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類、炭酸
カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類、または
ナトリウムメトキシドもしくはカリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシドもしくはカリウムエトキシド、もし
くはカリウムtert-ブトキシドのようなアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属アルコキシド類、または例え
ば、トリエチルアミンのような有機アミン類(トリアル
キル(C1−C6)アミン類)、または1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン
(DBU)、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジン、メチルピペリジンもしくはモルホリンの
ような複素環化合物類を包含する。また、ナトリウムの
ようなアルカリ金属もしくは水素化ナトリウムのような
それらの水素化物を塩基として用いることもできる。水
素化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピ
リジン、カリウムtert-ブトキシドおよび4−(N,N
−ジメチルアミノ)ピリジンが、より好適である。 一
般に、その塩基は、式(III)の化合物1molに対
して、0.05〜10mol、好ましくは、1〜2mo
lの量において使用される。
【0024】本発明による方法は、一般に、温度範囲−
30℃〜+100℃、好ましくは、−30℃〜+60℃
において実施される。
【0025】本発明による方法は、一般に、常圧におい
て実施される。しかしながら、また加圧下もしくは減圧
下(例えば、0.5〜5barの範囲)で、その方法を
実施することもできる。
【0026】アミド化は、一般に、前記溶媒の1種、好
ましくは、N,N−ジメチルホルムアミド中で実施され
る。
【0027】そのアミド化は、一般に、任意に酸ハロゲ
ン化物もしくは混合無水物の活性化段階を通して実施さ
れ、それらは、塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リ
ン、三臭化リンもしくは塩化オキサリルもしくはメタン
スルホニルクロライドとの反応によって対応する酸から
作製される。
【0028】アミド化もしくはアシルスルホンアミド化
は、一般に、温度範囲、−50℃〜+80℃、好ましく
は、−30℃〜+20℃において、常圧で実施される。
【0029】前記塩基に加えて、この反応に対して適切
な塩基は、好ましくは、トリエチルアミンおよび/また
はジメチルアミノピリジン、DBUもしくはDABCO
である。
【0030】その塩基は、適切なカルボン酸1molに
対して、0.5〜10mol、好ましくは、1〜5mo
lの量において使用される。
【0031】アミド化もしくはスルホアミド化のために
使用される酸結合剤は、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カ
リウムのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
炭酸塩類、例えば、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カ
リウムのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
水酸化物類、またはピリジン、トリエチルアミン、N−
メチルピペリジンのような有機塩基類、または1,5−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DB
N)もしくは1,5−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデク−5−エン(DBU)のような二環式アミジン類
である。トリエチルアミンが、より好適である。
【0032】好適な脱水剤は、例えば、ジイソプロピル
カルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミドもし
くはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチ
ルカルボジイミド塩酸塩のようなカルボジイミド類、ま
たはカルボニルジイミダゾールのようなカルボニル化合
物類、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキ
サゾリウム−3−スルホン酸塩のような1,2−オキサ
ゾリウム化合物類、または無水プロパンホスホン酸また
はクロロギ酸イソブチル、またはヘキサフルオロリン酸
ベンゾトリアゾリルオキシ−トリス−(ジメチルアミ
ノ)ホスホニウムまたはホスホルアミドジフェニルまた
はメタンスルホニルクロライドであり、必要ならば、ト
リエチルアミンもしくはN−エチルモルホリンもしくは
N−メチルピペリジンもしくはジシクロヘキシルカルボ
ジイミドおよびN−ヒドロキシスクシンイミドのような
塩基類の存在においてである。
【0033】酸結合剤および脱水剤は、一般に、対応す
るカルボン酸1molに対して、0.5〜3mol、好
ましくは、1〜1.5molの量において使用される。
【0034】アルコキシカルボニル化合物もしくはアル
デヒドの、対応するアルコールへの還元は、一般に、水
素化アルミニウムリチウムもしくは水素化ホウ素ナトリ
ウムのような水素化物、好ましくは、水素化アルミニウ
ムリチウムを用いて、エーテル、炭化水素もしくはアル
コールもしくはそれらの混合液のような不活性溶媒
中、、好ましくは、例えば、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランもしくはジオキサンのようなエーテル類、
またはエタノールのようなアルコール類中で、アルデヒ
ドの場合は、好ましくはエタノール中で水素化ホウ素ナ
トリウムを用いて、温度範囲0℃〜+150℃、好まし
くは、+20℃〜+100℃で、常圧において実施され
る。
【0035】アルキル化は、一般に、前記溶媒の一つに
おいて、例えば、(C1−C8)−アルキルハロゲン化
物、スルホン酸エステル、または置換もしくは非置換
(C1−C6)−ジアルキルもしくは(C1−C10)−ジ
アリール硫酸塩、好ましくは、ヨウ化メチル、p−トル
エンスルホン酸エステルもしくは硫酸ジメチルのような
アルキル化剤を用いて実施される。
【0036】一般式(II)の化合物は、新規なもので
あり、一般式(VI)
【0037】
【化8】
【0038】[式中、EおよびR1は、前記意味を有
し、Tは、例えば、塩素、臭素、ヨウ素、トシル基もし
くはメシル基、好ましくは臭素のような典型的脱離基を
表し、そしてWは、直鎖もしくは分枝(C1−C4)−ア
ルキルを表す]の化合物と,先ず一般式(VII)
【0039】
【化9】
【0040】[式中、A,BおよびDは、前記意味を有
する]のイミダゾールとを、前記不活性溶媒の一つにお
いて、必要ならば、塩基の存在で、そして保護ガス下で
反応させ、そして最後の段階で、そのエステルを、通常
の方法で加水分解することによって製造することができ
る。
【0041】一般式(IV)の化合物との反応のために
好適な溶媒は、好ましくは、ジメチルホルムアミドであ
る。
【0042】使用される塩基は、好ましくは、水素化ナ
トリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン
およびカリウムtert-ブトキシドである。
【0043】一般に、その塩基は、式(IV)の化合物
1molに対して、0.05〜10mol、好ましく
は、1〜2molの量において使用される。
【0044】本発明による方法は、一般に、温度範囲−
30℃〜+100℃、好ましくは、−10℃〜+60℃
において実施される。
【0045】本発明による方法は、一般に、常圧におい
て実施される。しかしながら、また加圧下もしくは減圧
下(例えば、0.5〜5barの範囲)で、実施するこ
ともできる。
【0046】加水分解のために好適な塩基は、通常の無
機塩基である。これらは、好ましくは、例えば、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは
水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物類もしく
はアルカリ土類金属水酸化物類、または炭酸ナトリウム
もしくは炭酸カリウムもしくは炭酸水素ナトリウムのよ
うなアルカリ金属炭酸塩類、またはナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリ
ウムエトキシドもしくはカリウムtert-ブトキシドのよ
うなアルカリ金属アルコキシド類を包含する。水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムが、
特に好適に使用される。
【0047】加水分解のために好適な溶媒は、加水分解
のための通常の水もしくは有機溶媒である。これらは、
好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノールもしくはブタノールのようなアルコー
ル類、またはテトラヒドロフランもしくはジオキサンの
ようなエーテル類、またはジメチルホルムアミドもしく
はジメチルスルホキシドを包含する。メタノール、エタ
ノール、プロパノールもしくはイソプロパノールのよう
なアルコール類が、特に好適に使用される。また、上記
溶媒の混合物を使用することも可能である。
【0048】加水分解は、好ましくは、例えば、トリフ
ルオロ酢酸、酢酸、塩酸、塩酸/ジオキサン、臭化水素
酸、メタンスルホン酸、硫酸もしくは過塩素酸のような
酸、特に好ましくは、トリフルオロ酢酸もしくは塩酸/
ジオキサンを用いて実施される。
【0049】加水分解は、一般に、温度範囲0℃〜+1
00℃、好ましくは、+20℃〜+80℃において実施
される。
【0050】一般に、加水分解は常圧において実施され
る。しかしながら、また加圧下もしくは減圧下(例え
ば、0.5〜5barの範囲)で、実施することもでき
る。
【0051】加水分解を実施する場合には、塩基は、一
般に、エステル1molに対して、1〜3mol、好ま
しくは、1〜1.5molの量において使用される。反
応物のモル量が、特に好適に使用される。
【0052】その反応を実施する場合には、本発明によ
る化合物のカルボン酸塩は、単離することもできる中間
体として、最初の段階で形成される。本発明によるその
酸は、通常の無機酸を用いてカルボン酸塩を処理するこ
とによって得ることができる。これらは、好ましくは、
例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸もしくはトリ
フルオロ酢酸のような酸類を包含する。この場合、カル
ボン酸塩の作製においては、そのカルボン酸塩を単離す
ることなしに、第2段階で、加水分解からの塩基性反応
混合物を酸性化することが、有利であることも証明され
ている。続いて、その酸が、通常の方法で単離される。
【0053】一般式(III)、(V)および(VI
I)の化合物は既知である。
【0054】一般式(VI)の化合物は、ほとんどの部
分に関して新規であり、前記塩基および/または補助剤
のあるもの、および溶媒のあるものの存在において、置
換という意味で、例えば、ハロゲン化によって、対応す
る4−メチル化合物を反応させることによって作製され
る。
【0055】一般式(IV)の化合物は、本質的に新規
であり、例えば、[A]に記されたように、一般式(I
I)の化合物と、一般式(VIII)の化合物
【0056】
【化10】
【0057】[式中、L、R2、R3およびXは、前記意
味を有する]との反応によって作製される。
【0058】一般式(VIII)の化合物は、ある場合
に既知であるか、または通常の方法で作製することがで
きる。
【0059】本発明による一般式(I)の化合物は、予
期されない有益な薬理作用スペクトラムを示す。
【0060】本発明によるその化合物は、特異的なAI
I−拮抗作用を有するが、その理由は、それらが受容体
に対するアンジオテンシンIIの結合を拮抗的に阻害す
るからである。それらは、アンジオテンシンIIの血管
収縮およびアルドステロン分泌促進作用を抑制する。そ
れらは、さらに、平滑筋細胞の増殖を阻害する。
【0061】それ故、それらは、動脈性高血圧症および
アテローム性動脈硬化症の治療に対する薬剤として使用
することができる。それらは、さらに、冠動脈性心臓
病、心臓機能不全、脳機能障害、脳虚血症、末梢循環障
害、腎および副腎機能障害、気管支痙攣病、および血管
成分、ナトリウム保持および浮腫を有する呼吸器病の治
療に対して使用される。
【0062】
【実施例】アゴニストによって誘起される収縮阻害の研究 雌雄いずれかのウサギが、後頭部の一撃によって倒さ
れ、瀉血されるか、または、ある場合には、ネンブター
ル(約60−80mg/kg i.v.)を用いて麻酔
され、胸郭を開いて屠殺される。胸部大動脈が、切り取
られ、付着している結合組織を除去され、1.5mm幅
の環切片に分断され、一つ一つが、クレブス−ヘンゼラ
イト(Krebs−Henseleit)栄養液を有す
る器官バス(bath)10mlに、約3.5gの始発
量で移され、それは、37℃で温度制御され、95%O
2/5%CO2によって通気される:その栄養液は、次の
組成より成る:NaCl119mmol/l;CaCl
2・2H2O2.5mmol/l;KH2PO41.2mm
ol/l;グルコース10mmol/l;KCl4.8
mmol/l;MgSO4・7H2O1.4mmol/
l;NaHCO325mmol/l。
【0063】収縮は、ブリッジ増幅器(ifd Muelheim o
r DSM Aalen)を使用して、StathamUC2セルに
より等尺性収縮として検出され、デジタル化され、A/
D変換器(System 570, Keithley Munich)を使用して
算定される。アゴニストの用量反応曲線(DRC)が、
時間毎に実施される。各DRCについて、3〜4回の収
縮が、4分間隔でそのバスに適用される。DRCおよび
続く洗浄サイクル(上記栄養液で各場合について約5秒
/分、16回)の終了後、28分の休止もしくはインキ
ュベーションが続き、その間に、収縮は、大体、初期値
に再び戻る。通常の場合、第3回のDRCの高さが、そ
れ以上の試行で試験される供試物質の評価に対する対照
変数として用いられ、次のDRCにおけるそのバスに、
インキュベーションの開始時点で、各場合に用量を増加
して適用される。この場合において、各々の大動脈の環
は、その日の間は、常に同じアゴニストを用いて刺激さ
れる。
【0064】アゴニストおよびそれらの標準濃度(各用
量当たりの適用容量=100μl)
【0065】
【表1】
【0066】IC50(50%阻害を引き起こす供試物質
の濃度)の算出のためには、各場合において、その効果
は、第3回=最大値以下のアゴニスト濃度を基礎として
いる。 本発明による化合物は、分離されたウサギ大動
脈のアンジオテンシンIIによる収縮を、用量依存性に
おいて阻害する。カリウム脱分極もしくは他のアゴニス
トによって起きる収縮は、阻害されないか、高い濃度に
おいてのみ弱く阻害されるだけである。
【0067】アンジオテンシンII注入ラットにおける血圧測定 体重300−350gを有するオスのウィスターラット
(Moellegaard, Copenhagen, Denmark)が、チオペンタ
ール(100mg/kg i.p.)を用いて麻酔され
る。気管切開後、血圧測定のためのカテーテルが、大腿
動脈に挿入され、アンジオテンシンII注入のためのカ
テーテルおよび物質投与のためのカテーテルが、大腿静
脈に挿入される。神経節遮断剤ペントリニウム(5mg
/kgi.v.)の投与後、アンジオテンシンII注入
(0.3μg/kg/min)が開始される。血圧値
が、安定域に達した直後、供試物質が、0.5%Tyl
ose中の懸濁液もしくは溶液として静脈内注射か、ま
たは経口的に投与される。物質の作用による血圧変化
は、平均値±SEMとして表に示されている。
【0068】意識のある高血圧ラットにおける抗高血圧活性の測定 本発明による化合物の経口的抗高血圧活性が、意識のあ
るラットにおいて、外科的に引き起こした一側性の腎動
脈狭窄を用いて試験される。これをするために、右側の
腎動脈が、0.18mm内幅の銀クリップで締め付けら
れる。この形態の高血圧においては、血漿レニン活性
は、処置後初めの6週間増加される。
【0069】これらの動物の動脈血圧が、“tail
cuff”を用いて物質投与後、一定時間間隔におい
て、blood−free法で測定される。試験される
物質は、Tylose懸濁液に懸濁され、胃内(“経口
的”)に、種々の用量で胃注入管により投与される。本
発明による化合物は、高血圧ラットの動脈血圧を、臨床
学的に適切な用量で低下させる。
【0070】それに加えて、本発明による化合物は、放
射性アンジオテンシンIIの特異的結合を、濃度依存性
におい阻害する。
【0071】本発明による化合物と、副腎皮質(ウシ)
の膜画分におけるアンジオテンシンII受容体との相互
作用 新鮮な状態で切り取られ、腺髄質を除かれたウシ副腎皮
質(AGC)が、Ultra−Turrax(Janke &
Kunkel, Staufen i.B.)を用いて、シュクロース溶液中
で細分されて、粗膜ホモジネートが得られ、そして2回
の遠心分離段階において部分精製されて、膜画分が得ら
れる。
【0072】受容体結合試験が、ウシAGCの部分精製
膜画分において、放射性アンジオテンシンIIを用い
て、測定容量0.25mlで実施されるが、その測定系
は、特に、部分精製された膜(50−80μg)、3
−アンジオテンシンII(3−5nM)、試験バッファ
ー(50mMトリス、pH7.2),5mMMgCl2
および供試物質が含有される。室温で60分間インキュ
ベーションの後、そのサンプルの結合されてない放射能
が、湿潤なガラス繊維フィルター(Whatman GF/C)によ
って分離され、そして結合された放射能が、氷冷バッフ
ァー(50mMトリス/HCl,pH7.4,5%PE
G6000)によってそのタンパク質を洗浄後、シンチ
レーションカクテルにおいて,分光測定法で測定され
る。生データの解析は、コンピュータープログラムを用
いて実施されて、KiもしくはIC50値が得られる
(Ki:使用された放射能に関して補正されたIC
50値;IC50値:供試物質が放射性リガンドの特異的結
合を50%阻害させる濃度)。
【0073】本発明の化合物による平滑筋細胞の増殖阻
害に関する試験 本化合物の抗増殖作用を測定するために、ラットの大動
脈から培地移植技術によって得られる平滑筋細胞が使用
される[R. Ross, J. Cell. Biol. 50, 172, 1971]。
その細胞は、適切な培養皿、一般に96穴プレート、に
接種され、培地199(7.5%FCSおよび7.5%
NCS、2mML−グルタミン、15mMHEPES,
pH7.4を含有)中で、5%CO2下、37℃で、2
−3日間培養される。次いで、その細胞は、2−3日
間、血清を除くことによって同調させた後、血清を添加
して増殖を促進させる。供試化合物が、同時に添加され
る。16−20時間後、3H−チミジン1μCiが添加
され、さらに4時間後、細胞のTCA−沈殿DNAへの
この物質の取り込みが、測定される。IC50を決定する
ために、その活性化合物の濃度が、計算されるが、その
濃度では、活性化合物の連続的な希釈において、10%
FCSによって生じるチミジン取り込み阻害の最高値の
半分を引き起こす。
【0074】表B:
【0075】
【表2】
【0076】新規活性化合物は、既知の方法で、通常の
製剤、例えば、錠剤、コーティング錠、丸剤、顆粒剤、
エアゾル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤および液剤に、
不活性な、無毒な薬学的に適切な添加剤もしくは溶媒を
用いて変換することができる。この場合には、治療学的
に活性な化合物は、各場合、全混合物の重量で約0.5
〜90%の濃度において、すなわち、指示された投与量
範囲となる十分な量として存在するようにすべきであ
る。
【0077】製剤は、例えば、活性化合物を溶媒および
/または添加剤により増量することによって、必要なら
ば、乳化剤および/または分散剤を用いて作製され、こ
の場合、例えば、希釈剤として水を使用する場合には、
有機溶媒が、補助溶媒として使用されることもある。
【0078】投与は、通常の方法で、好ましくは、経口
的もしくは非経口的に、特に、舌下にもしくは静脈内に
行われる。
【0079】非経口投与の場合には、適切な液体添加剤
を用いる活性化合物の溶液が使用される。
【0080】一般に、静脈内投与の場合には、効果的な
結果を得るために、約0.001〜1mg/kg、好ま
しくは、約0.01〜0.5mg/kg体重の量を投与
することがよいと証明されており、経口投与の場合に
は、その用量は、約0.01〜20mg/kg、好まし
くは、0.1〜10mg/kg体重である。
【0081】それにも拘わらず、時には、特に、体重も
しくは投与経路、薬物に対する個人的反応、その製剤の
方法、および投与される時刻もしくは間隔に依存して、
上記量と異なる量が、必要になりこともある。したがっ
て、ある場合には、上記最少量よりさらに少量の投与で
十分なこともあり、反対に、別な場合には、上記上限量
を越えねばならないこともある。比較的多量の投与の場
合には、一日を通して数回の用量に分割することが有利
である。
【0082】溶離液 (A)石油エーテル:酢酸エチル=3:7 (B)ジクロロメタン:メタノール=8:1 (C)石油エーテル:酢酸エチル=1:4 (D)石油エーテル:酢酸エチル=1:1 (E)ジクロロメタン:メタノール=5:1 (F)ジクロロメタン:酢酸エチル=10:1 (G)ジクロロメタン:メタノール=10:1 (H)石油エーテル:酢酸エチル=2:1 (I)ジクロロメタン:メタノール=20:1出発化合物 (実施例I) 4−メチルフェニル酢酸tert-ブチル
【0083】
【化11】
【0084】4−メチルフェニル酢酸450g(3mo
l)、tert-ブタノール1.13 l(12mol)お
よびジメチルアミノピリジン90g(0.74mol)
が、ジクロロメタン2 l中に溶解される。ジクロロメ
タン400ml中に溶解されたジシクロヘキシルカルボ
ジイミド680g(3.3mol)の添加後、その混合
液は、25℃で20時間撹拌され、沈殿する尿素が吸引
濾別され、ジクロロメタン200mlで洗浄され、そし
てその有機相が、2N塩酸および水の500mlにより
各2回洗浄される。その有機相は濃縮され、蒸発され
る。
【0085】収量:408g(理論量の66%) 沸点:73−78℃/0.2mm (実施例II) 2−シクロペンチル−2−(4−メチルフェニル)酢酸
tert-ブチル
【0086】
【化12】
【0087】カリウム tert-ブトキシド33.5g
(0.3mol)が、初めに、乾燥DMF100ml中
に、0℃で添加され、DMF250ml中の4−メチル
フェニル酢酸 tert-ブチル51.6g(0.25mo
l)溶液が、滴下される。その混合液は、0℃で30分
間、撹拌され、DMF150ml中の臭化シクロペンチ
ル32.2ml(0.3mol)溶液が、5−15℃
で、滴下され、そして、その混合液は、25℃で20時
間、撹拌される。濃縮後、その残留物が、水/ジエチル
エーテル間で分配され、そのエーテル相が、硫酸ナトリ
ウムで乾燥され、濃縮される。その生成物が、析出す
る。
【0088】収量:67g(理論量の97.5%) 融点:51−53℃ (実施例III) 2−(4−ブロモメチル−フェニル)−2−シクロペン
チル酢酸 tert-ブチル
【0089】
【化13】
【0090】2−シクロペンチル−2−(4−メチルフ
ェニル)酢酸 tert-ブチル27.4g(0.1mol)
が、四塩化炭素200ml中に溶解され、加熱して沸騰
させる。アゾビスイソブチロニトリル0.82gの添加
後、N−ブロモスクシンイミド18.7g(0.105
mol)が、少量づつ添加され、その混合液は、1時
間、還流され、0℃まで冷却され、そしてスクシンイミ
ドが濾別される。その濾液を濃縮後、生成物が沈殿す
る。それは、石油エーテル(40/60)で洗浄され、
乾燥される。
【0091】収量:20g(理論量の57%) 融点:73−76℃ (実施例IV) 2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミル−
イミダゾール−1−イル−メチル)フェニル]−2−シ
クロペンチル−酢酸 tert-ブチル
【0092】
【化14】
【0093】水素化ナトリウム(80%濃度)1.6g
(0.053mol)が、保護ガス下、DMF50ml
中に懸濁され、DMF100ml中の2−ブチル−5−
ホルミル−4−クロロイミダゾール(欧州特許第32
4,377号により作製)10g(0.053mol)
溶液が、0℃で滴下され、次いで、その混合液は、0℃
で15分間、撹拌され、DMF100ml中の2−(4
−ブロモメチルフェニル)−2−シクロペンチル酢酸 t
ert-ブチル18.9g(0.053mol)溶液が、滴
下される。その混合液は、さらに0℃で2時間、撹拌さ
れ、その溶媒が溜去され、その残留物は、ジエチルエー
テルに採取され、固形物が濾別され、そして濃縮後、そ
の残留物が、ジクロロメタンを用いてシリカゲル60の
クロマトグラフィーに掛けられる。
【0094】収量:16.2g(理論量の66.7%) 融点:101−102℃ (実施例V) 2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミル−
イミダゾール−1−イル−メチル)フェニル]−2−シ
クロペンチル酢酸
【0095】
【化15】
【0096】実施例IVより得られる化合物2.3g
(5mmol)が、ジクロロメタン5mlおよびトリフ
ルオロ酢酸5ml中で25℃で5時間、撹拌される。濃
縮後、粗生成物は、ジクロロメタン/メタノール(10
0:5)を用いてシリカゲル60のクロマトグラフィー
に掛けられる。
【0097】収量:1.8g(理論量の87.6%) 融点:95−98℃ (実施例VI) 2−{2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ホル
ミル−イミダゾール−1−イル−メチル)フェニル]−
2−シクロペンチル}−アセトアミド−2−(2−ヒド
ロキシフェニル)酢酸メチル
【0098】
【化16】
【0099】実施例Vより得られる化合物6.0g(1
5mmol)が、無水テトラヒドロフラン180ml中
に溶解され、トリエチルアミン4.2ml(30mmo
l)および塩化メタンスルホニル1.26ml(16.
5mmol)と、0℃で反応させられる。1時間後、テ
トラヒドロフラン60ml中の2−ヒドロキシフェニル
グリシンメチルエステル塩酸塩3.92g(18mmo
l)、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン1.8
2g(15mmol)およびトリエチルアミン2.52
ml(15mmol)の溶液が、添加され、その混合液
は、続いて18時間、撹拌されると、反応温度は室温ま
で上がる。粗混合物は、水に添加され、2M塩酸を用い
てpH=2〜3に調整され、エーテルによって抽出され
る。有機相が、硫酸マグネシウムで乾燥され、蒸発され
る。シリカゲル60(Merck,石油エーテル:酢酸エチル
=2:1)でクロマトグラフィー処理後、表題の化合物
4.03g(7.1mmol)が得られる。
【0100】Rf=0.18(ジクロロメタン:メタノ
ール=50:1)製造実施例 (実施例1) 2−{2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ホル
ミル−イミダゾール−1−イル−メチル)フェニル]−
2−シクロペンチル}アセトアミド−2−フェニル−ア
セトアミド
【0101】
【化17】
【0102】実施例Vより得られる化合物1.54g
(3.8mmol)が、−30℃において、無水N,N
−ジメチルホルムアミド中で、トリエチルアミン1.0
6ml(7.6mmol)およびメタンスルホニルクロ
ライド0.48g(4.2mmol)と反応させられ
る。1時間後、フェニルグリシンアミド0.69g
(4.6mmol)および4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジン0.47g(3.8mmol)が、添加さ
れ、その混合液は、続いて24時間、撹拌され、その
間、室温まで徐々に暖められる。続いて、それは、エー
テルに注入され、水で処理されて、1M塩酸を用いてp
H=2に調整される。水相は、エーテルによって再抽出
され、合体された有機相が、数回0.01M塩酸によっ
て洗浄される。それは、次に水酸化ナトリウム水溶液p
H=10を用いて数回抽出され、水で洗浄され、その有
機相は、硫酸ナトリウムで乾燥され、溶媒が蒸発され
る。その粗生成物は、クロマトグラフィー(シリカゲル
60,Merck,40−63μm,石油エーテル:酢酸エチ
ル=1:1)によって精製される。
【0103】収量:生成物1.56g(2.9mmo
l) Rf=0.16および0.12(石油エーテル:酢酸エ
チル=1:1) 表1に示された化合物は、実施例1の操作と同様にして
作製される:
【0104】
【表3】
【0105】(実施例4) 2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミル−
イミダゾール−1−イル−メチル)フェニル]−2−シ
クロヘキシル−N−フェニルグリシンアミドアセトアミ
【0106】
【化18】
【0107】2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5
−ホルミル−イミダゾール−1−イル−メチル)フェニ
ル]−2−シクロヘキシル酢酸0.42g(1mmo
l)が、室温で、ジクロロメタン25ml中で、テトラ
ヒドロフラン5ml中のトリエチルアミン0.2g(2
mmol)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリア
ゾール0.23g(1.5mmol)溶液によって処理
され、その混合液は、0℃まで冷却される。ジクロロメ
タン10ml中のジシクロヘキシルカルボジイミド0.
31g(1.5mmol)溶液を添加後、30分間、撹
拌され、ジクロロメタン10ml中のフェニルグリシン
アミド0.32g(1.2mmol)およびトリエチル
アミン0.1g(1.2mmol)溶液が、添加され、
その混合液は、室温で一夜、撹拌される。後処理のため
に、その混合液は、ジクロロメタン添加後、抽出され
て、合体された有機相は、硫酸ナトリウムで乾燥され、
濾過され、濃縮され、シリカゲル60のクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:1)に掛けれ
る。
【0108】収量:0.31g(0.56mmol),
理論量の56% Rf=0.52(ジクロロメタン/メタノール=9:
1) (実施例5) 2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチル−イミダゾール−1−イル−メチル)フェニル]
−2−シクロヘキシル−N−フェニルグリシンアミドア
セトアミド
【0109】
【化19】
【0110】2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5
−ホルミル−イミダゾール−1−イル−メチル)フェニ
ル]−2−シクロヘキシル−N−フェニルグリシンアミ
ドアセトアミド0.15g(0.3mmol)が、室温
で、エタノール5ml中で、水素化ホウ素ナトリウム1
0mgとともに処理され、その混合液は、室温で2時
間、撹拌される。後処理のために、水が添加され、その
混合液は、1N酢酸を用いてpH4−5に調整され、酢
酸エチルで3回、抽出される。合体された有機相は、硫
酸ナトリウムで乾燥され、濾過され、濃縮される。
【0111】収量:0.16g(0.29mmol),
理論量の98% Rf=0.48(ジクロロメタン/メタノール=9:
1) (実施例6) 2−{2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ヒド
ロキシメチル−イミダゾール−1−イル−メチル)フェ
ニル]−2−シクロペンチル}アセトアミド−2−フェ
ニル−アセトアミド
【0112】
【化20】
【0113】実施例1より得られる化合物1.37g
(2.6mmol)が、20℃で、エタノール15ml
中で、水素化ホウ素ナトリウム0.10g(2.6mm
ol)とともに処理される。反応が不完全な場合(TL
Cでチェック)は、さらに水素化ホウ素ナトリウムが、
2時間後に添加される。全3時間処理後、水およびエー
テルが、添加され、過剰の水素化ホウ素が、塩酸を用い
てpH=2で壊され、その後、その混合液は、1M水酸
化ナトリウム水溶液を用いてpH=7.5に調整され、
エーテルで数回抽出される。その有機相は、硫酸ナトリ
ウムで乾燥され、蒸発される。
【0114】収量:1.06g(2.0mmol) Rf=0.78および0.75(ジクロロメタン/メタ
ノール=5:1) 表2に示された化合物は、実施例6の操作と同様にして
作製される:
【0115】
【表4】
【0116】(実施例11) 2−{2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ホル
ミル−イミダゾール−1−イル−メチル)フェニル]−
2−シクロペンチル}−アセトアミド−2−(2−ヒド
ロキシフェニル)−アセトアミド
【0117】
【化21】
【0118】実施例VIより得られる化合物60mg
(0.11mmol)が、無水テトラヒドロフラン2m
l中に溶解され、25%濃度のアンモニア水溶液1ml
と反応させられる(50℃で6時間)。続いて、その混
合液は、0.1M硫酸を用いてpH=7に調整され、エ
ーテルで数回抽出される。その有機相は、硫酸マグネシ
ウムで乾燥され、蒸発される。残留溶媒を高真空で除去
後、生成物40mg(0.07mmol)が得られる。
【0119】 Rf=0.21(石油エーテル:酢酸=1:1) 表3および4に示された化合物は、実施例1および2の
分別されたジアステレオマーであり、通常の方法による
これらの分離によって作製することができる:
【0120】
【表5】
【0121】
【表6】
【0122】表5に示された化合物は、実施例11の操
作と同様にして作製される:
【0123】
【表7】
【0124】表6に示された化合物は、実施例6の操作
と同様にして作製される:
【0125】
【表8】
【0126】表7に示された化合物は、実施例1の操作
と同様にして作製される:
【0127】
【表9】
【0128】(実施例30) <2−{2−[4−(2−ブチル−4−クロロ−5−ヒ
ドロキシメチル−イミダゾール−1−イル−メチル)フ
ェニル]−2−シクロペンチル}アセトアミド−2−フ
ェニル−アセトアミド>−酢酸
【0129】
【化21】
【0130】実施例20より得られる化合物60mg
(0.1mmol)が,エタノール2ml中に溶解さ
れ、22℃で1時間、1M水酸化ナトリウム水溶液4m
lと反応させられる。その反応混合液は、水で希釈さ
れ、エタノール成分が蒸発され、その生成物は、2M塩
酸によって酸性化することにより沈殿させられる。その
沈殿は、水で洗浄され、シカペント(Sicapen
t、Merck)上で、高真空中で乾燥される:43mg。
【0131】Rf=0.60(ジクロロメタン:メタノ
ール=10:1) 本発明の特徴および態様は以下のとおりである。
【0132】1.一般式(I)の複素環置換フェニル酢
酸誘導体類のフェニルグリシンアミドおよびそれらの
塩。
【0133】
【化22】
【0134】式中、Aは、各々炭素原子8個までを有す
る直鎖もしくは分枝アルキルもしくはアルケニルを表す
か、または炭素原子3〜8個を有するシクロアルキルを
表し、Bは、水素、ハロゲンもしくは炭素原子5個まで
を有するペルフルオロアルキルを表し、Dは、式 −C
2−OR6 もしくは −CO−R7の基(この場合、
6は、水素、または炭素原子8個までを有する直鎖も
しくは分枝アルキルを示し、R7は、水素、ヒドロキシ
ル、または炭素原子8個までを有する直鎖もしくは分枝
アルコキシを示す)を表し、Eは、水素、ハロゲン、ニ
トロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、トリフルオ
ロメトキシ、各々炭素原子6個までを有する直鎖もしく
は分枝アルキル、アルコキシもしくはアルコキシカルボ
ニル、シアノもしくはカルボキシルを表し、Lは、水
素、または炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝
アルキルを表し、R1は、炭素原子3〜8個を有するシ
クロアルキルを表すか、または炭素原子3〜8個を有す
るシクロアルキルにより任意に置換されている炭素原子
8個までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを表し、R
2は、水素、または炭素原子6個までを有する直鎖もし
くは分枝アルキルを表し、R3は、水素、ヒドロキシ
ル、ハロゲン、または炭素原子6個までを有する直鎖も
しくは分枝アルコキシを表し、R4およびR5は、同一も
しくは異なるものであり、そして水素、フェニル、ピリ
ジル、炭素原子3〜8個を有するシクロアルキル、また
は、炭素原子8個までを有する直鎖もしくは分枝アルキ
ルを表していて、そのアルキルは、任意にヒドロキシ
ル、ピリジル、カルボキシル、炭素原子6個までを有す
る直鎖もしくは分枝アルコキシカルボニルによるか、ま
たは式−NR89の基(この場合、R8およびR9は、同
一もしくは異なるものであり、そして水素、または炭素
原子4個までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを示
す)により置換されているものであるか、あるいは、R
4およびR5は、窒素原子と一緒になって、S,N,およ
びOより成る群からの3種のヘテロ原子までを有する6
員環飽和複素環を形成している。
【0135】2.上記1記載の複素環置換フェニル酢酸
誘導体類のフェニルグリシンアミドおよびそれらの塩で
あって、その場合、Aは、各々炭素原子6個までを有す
る直鎖もしくは分枝アルキルもしくはアルケニルを表す
か、またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシルもしくはシクロヘプチルを表し、
Bは、水素、フッ素、塩素、臭素もしくは炭素原子4個
までを有するペルフルオロアルキルを表し、Dは、式
−CH2−OR6 もしくは −CO−R7の基(この場
合、R6は、水素、または炭素原子6個までを有する直
鎖もしくは分枝アルキルを示し、R7は、水素、ヒドロ
キシル、または炭素原子6個までを有する直鎖もしくは
分枝アルコキシを示す)を表し、Eは、水素、フッ素、
塩素、臭素、トリフルオロメチル、カルボキシル、また
は各々炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝アル
キル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニルを表
し、Lは、水素もしくはメチルを表し、R1は、シクロ
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルもしくはシ
クロヘプチルを表すか、またはシクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルもしくはシクロヘプチルによ
って任意に置換されている炭素原子4個までを有する直
鎖もしくは分枝アルキルを表し、R2は、水素、または
炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを
表し、R3は、水素、ヒドロキシル、フッ素、塩素、臭
素、または炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝
アルコキシを表し、R4およびR5は、同一もしくは異な
るものであり、そして水素、ピリジル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、フェニル、または、炭素原子6個
までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを表していて、
そのアルキルは、任意にヒドロキシル、ピリジル、カル
ボキシル、炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝
アルコキシカルボニルによるか、または式 −NR89
の基(この場合、R8およびR9は、同一もしくは異なる
ものであり、そして水素もしくはメチルを示す)によっ
て置換されているものであるか、あるいは、R4および
5は、窒素原子と一緒になって、モルホリン、ピペラ
ジンもしくはピペリジン環を形成している。
【0136】3.上記1記載の複素環置換フェニル酢酸
誘導体類のフェニルグリシンアミドおよびそれらの塩で
あって、その場合、Aは、各々炭素原子4個までを有す
る直鎖もしくは分枝アルキルもしくはアルケニルを表す
か、またはシクロプロピル、シクロペンチルもしくはシ
クロヘキシルを表し、Bは、水素、フッ素、塩素、もし
くは炭素原子2個までを有するペルフルオロアルキルを
表し、Dは、式−CH2−OR6もしくは−CO−R7
基(この場合、R6は、水素、または炭素原子4個まで
を有する直鎖もしくは分枝アルキルを示し、R7は、水
素、ヒドロキシル、または炭素原子4個までを有する直
鎖もしくは分枝アルコキシを示す)を表し、Eは、水
素、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、トリフ
ルオロメトキシもしくはメチルを表し、Lは、水素もし
くはメチルを表し、R1は、シクロペンチル、シクロヘ
キシルもしくはシクロヘプチルを表すか、またはシクロ
ペンチル、シクロヘキシルもしくはシクロヘプチルによ
って任意に置換されている炭素原子3個までを有する直
鎖もしくは分枝アルキルを表し、R2は、水素、メチル
もしくはエチルを表し、R3は、水素、ヒドロキシル、
フッ素、塩素、臭素もしくはメトキシを表し、R4およ
びR5は、同一もしくは異なるものであり、そして水
素、ピリジル、シクロヘキシル、フェニル、または、炭
素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを表
していて、そのアルキルは、任意にヒドロキシル、ピリ
ジル、カルボキシル、炭素原子3個までを有する直鎖も
しくは分枝アルコキシカルボニル、アミノまたはジメチ
ルアミノにより置換されているものであるか、あるい
は、R4およびR5は、窒素原子と一緒になって、モルホ
リン、ピペラジンもしくはピペリジン環を形成してい
る。
【0137】4.医薬品としての複素環置換フェニル酢
酸誘導体類のフェニルグリシンアミド。
【0138】5.上記1ないし3記載の複素環置換フェ
ニル酢酸誘導体類のフェニルグリシンアミドの製造方法
であって、次のことを特徴とする: [A]一般式(II)
【0139】
【化23】
【0140】[式中、A,B,D,EおよびR1は、上
記意味を有する]の化合物が、一般式(III)
【0141】
【化24】
【0142】[式中、L,R2、R3、R4およびR5は、
上記意味を有する]の化合物と反応するか、あるいは、 [B]一般式(IV)の化合物
【0143】
【化25】
【0144】[式中、L,A,B,R1,R2およびR3
は、上記意味を有し、D’は、−CH2−OH−基を表
し、そしてXは、C1−C4−アルキルを表す]が、一般
式(V) HNR45 (V) [式中、R4およびR5は、上記意味を有する]のアミン
もしくはアンモニアと反応するかの、いずれかにより、
不活性溶媒中で、塩基および補助剤の存在下で反応させ
られ、そしてR2、R4および/またはR5がHでない場
合には、アルキル化が続いて行われ、そして置換基A,
B,D’およびEが、通常の方法、例えば、還元のよう
な方法で変換され、そして必要ならば、異性体が分離さ
れ、そして塩を作製する場合には、適切な塩基もしくは
酸と反応させられる。
【0145】6.複素環置換フェニル酢酸誘導体類のフ
ェニルグリシンアミドを、少なくとも1種含有する医薬
品。
【0146】7.動脈性高血圧症およびアテローム性動
脈硬化症の治療のための上記6記載の医薬品。
【0147】8.上記6および7記載の医薬品の製造方
法であって、その活性化合物が、必要ならば通常の補助
剤および添加剤を用いて、適切な投与形態に変換される
ことを特徴とする。
【0148】9.医薬品製造のための複素環置換フェニ
ル酢酸誘導体類のフェニルグリシンアミドの使用。
【0149】10.抗アテローム性動脈硬化症治療薬の
製造のための上記9記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/445 9454−4C 31/495 ABX 9454−4C 31/535 AEQ 9454−4C C12N 9/99 (72)発明者 ペーター・フアイ ドイツ42111ブツペルタール・アムアイク ホフ23 (72)発明者 ルドルフ・ハンコ ドイツ45134エツセン・バルトザウム25 (72)発明者 バルター・ヒユプシユ ドイツ42113ブツペルタール・ビルトシユ タイク22 (72)発明者 トーマス・クレマー ドイツ42111ブツペルタール・シユネービ ツトヘンベーク37 (72)発明者 マテイアス・ミユラー−グリーマン ドイツ42697ゾーリンゲン・ライバツハー シユトラーセ10 (72)発明者 マルテイン・ボイク ドイツ40699エルクラート・トリルス7 (72)発明者 スタニスラフ・カツダ ドイツ42115ブツペルタール・ゲレルトベ ーク18 (72)発明者 シユテフアン・ボールフアイル ドイツ40724ヒルデン・トウヒヤーベーク 25 (72)発明者 アンドレアス・クノル ドイツ40699エルクラート・トリルザーグ ラーベン10 (72)発明者 ヨハネス−ペーター・シユタツシユ ドイツ42651ゾーリンゲン・アルフレート −ノベル−シユトラーセ109 (72)発明者 ジークフリート・ツアイス ドイツ42113ブツペルタール・フアルンベ ーク3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 式中、Aは、各々炭素原子8個までを有する直鎖もしく
    は分枝アルキルもしくはアルケニルを表すか、または炭
    素原子3〜8個を有するシクロアルキルを表し、Bは、
    水素、ハロゲンもしくは炭素原子5個までを有するペル
    フルオロアルキルを表し、Dは、式 −CH2−OR6
    もしくは −CO−R7の基(この場合、R6は、水素、
    または炭素原子8個までを有する直鎖もしくは分枝アル
    キルを示し、R7は、水素、ヒドロキシル、または炭素
    原子8個までを有する直鎖もしくは分枝アルコキシを示
    す)を表し、Eは、水素、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキ
    シル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、各
    々炭素原子6個までを有する直鎖もしくは分枝アルキ
    ル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニル、または
    シアノもしくはカルボキシルを表し、Lは、水素、また
    は炭素原子4個までを有する直鎖もしくは分枝アルキル
    を表し、R1は、炭素原子3〜8個を有するシクロアル
    キルを表すか、または炭素原子3〜8個を有するシクロ
    アルキルにより任意に置換されている炭素原子8個まで
    を有する直鎖もしくは分枝アルキルを表し、R2は、水
    素、または炭素原子6個までを有する直鎖もしくは分枝
    アルキルを表し、R3は、水素、ヒドロキシル、ハロゲ
    ン、または炭素原子6個までを有する直鎖もしくは分枝
    アルコキシを表し、R4およびR5は、同一もしくは異な
    るものであり、そして水素、フェニル、ピリジル、炭素
    原子3〜8個を有するシクロアルキル、または、炭素原
    子8個までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを表して
    いて、そのアルキルは、任意にヒドロキシル、ピリジ
    ル、カルボキシル、炭素原子6個までを有する直鎖もし
    くは分枝アルコキシカルボニルによるか、または式 −
    NR89の基(この場合、R8およびR9は、同一もしく
    は異なるものであり、そして水素、または炭素原子4個
    までを有する直鎖もしくは分枝アルキルを示す)により
    置換されているものであるか、あるいは、R4およびR5
    は、窒素原子と一緒になって、S,N,およびOより成
    る群からの最大3個のヘテロ原子を有する6員環飽和複
    素環を形成するの複素環置換フェニル酢酸誘導体類のフ
    ェニルグリシンアミドおよびそれらの塩である。
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WO1996036591A1 (fr) * 1995-05-19 1996-11-21 Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de 2-hydroxyphenylalkylamine et inhibiteurs de la reaction de maillard

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