JPH05213919A - 脂環式オレフィンのエポキシ化法 - Google Patents

脂環式オレフィンのエポキシ化法

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JPH05213919A
JPH05213919A JP9247592A JP4759292A JPH05213919A JP H05213919 A JPH05213919 A JP H05213919A JP 9247592 A JP9247592 A JP 9247592A JP 4759292 A JP4759292 A JP 4759292A JP H05213919 A JPH05213919 A JP H05213919A
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hydrogen peroxide
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alicyclic
reaction
solution
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Satoshi Teshigahara
聡志 勅使川原
Yoshiaki Kano
芳明 加納
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学材料樹脂の原料モノマーとして有用な脂環
式エポキシ化合物を高選択率かつ高転化率で製造する方
法を提供する。 【構成】脂環式オレフィン類のエポキシ化反応を、燐酸
化合物とタングステン化合物を予め過酸化水素水に溶解
した水溶液とオニウム塩を溶解した水不溶性溶媒を用い
て行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脂環式オレフィン類の
エポキシ化法に関するものである。更に詳しくは、本発
明は高収率、即ち高転化率且つ高選択率での脂環式オレ
フィン類のエポキシ化方法に関するものである。
【0002】脂環式オレフィン類のエポキシ化合物は、
工業上極めて重要な化学製品である。
【0003】脂環式エポキシ化合物は、一般的なエポキ
シ樹脂の原料並びに有機化学薬品及び農業等の中間体と
してのみならず、光学材料樹脂用モノマーとして有用で
ある。
【0004】エポキシ基は熱またはイオン重合性をも
ち、脂環基により、各種樹脂に対する溶解性は高いこと
から、各種の樹脂硬化剤として使用が可能である。ま
た、光カチオン触媒の使用により透明性樹脂の光硬化剤
として使用できる。具体的には、インキ、塗料、フォト
レジスト材料、各種基盤のハードコーティング剤等が挙
げられる。
【0005】
【従来の技術】酸化剤として過酸化水素を用い、相間移
動触媒の存在下、水不溶性溶媒との液−液二相系でエポ
キシ化反応を行う方法は、従来より知られている。
【0006】例えば、特開昭57−156475号公報
には、特定元素の誘導体と相間移動触媒を併用する方法
がある。しかし、この方法は大過剰のオレフィンを反応
に供して実施するため、効率的でなく、比較的高濃度の
過酸化水素(50%)を使用しているので取り扱いが困
難である。
【0007】また、特開昭62−234550号公報に
はタングステンのヘテロポリ酸の4級アンモニウム塩を
触媒として用いる方法が開示されている。この方法で
は、反応を充分に進行させるには多量の触媒が必要であ
るうえに、触媒調製に煩雑な操作が必要である。
【0008】燐酸誘導体、タングステン誘導体、オニウ
ム塩の3成分からなる触媒を用いる相間移動触媒反応条
件下での反応としては、例えばJ.Org.Chem
483831(1983)に、タングステン酸塩と燐酸
塩を過酸化水素中で酸性条件下で縮合させた後、エポキ
シ化反応が行われている。その際、タングステン酸塩に
対して、過剰量のリン酸塩が添加されている。
【0009】J.Org.Chem.53.1533
(1988)、特開昭59−108793号公報等に
は、パーオキソタングステン酸と燐酸から得られた縮合
体のオニウム塩を調製し、触媒として使用している。し
かし反応を充分に進行させるには、多量の触媒が必要で
あるうえに触媒の調製には、煩雑な操作が必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、脂環
式オレフィン類を酸化剤として過酸化水素を用いて、高
い転化率、高い選択率でエポキシ化して、脂環式エポキ
シ化合物を高収率で製造する方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、脂環式オレフ
ィン類と過酸化水素水を水不溶性溶媒の存在下反応させ
て脂環式エポキシ化合物を製造する際に、予め触媒であ
るタングステン酸と燐酸化合物を過酸化水素水に溶解す
ること及びオニウム塩を水不溶性溶媒に溶解して使用す
ることを特徴とする脂環式エポキシ化合物の製造方法に
関する。以下に本発明について詳細を説明する。
【0012】本発明の方法において反応原料となる脂環
式オレフィン類は、単環式または多環式の不飽和炭化水
素基を有する化合物であり、一般式(I)〜(III)
【0013】
【化1】 (I) (式中、R〜R10は、水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、ヒドロキシル基、アルコキシル
基、カルボキシル基、カルボキシエステル基、ハロゲン
原子であって、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。n、mは、0または正の整数であって、R〜R
が複数回繰り返される場合には、これらはそれぞれ同
一であっても異なっていてもよい。)
【0014】
【化2】 (II) (式中、R〜R20は、水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、ヒドロキシル基、アルコキシル
基、カルボキシル基、カルボキシエステル基、ハロゲン
原子であって、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。n、m、lは、0または正の整数であって、R
〜R14が複数回繰り返される場合には、これらはそれ
ぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
【0015】
【化3】 (III) (式中、R〜R18は、水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、ヒドロキシル基、アルコキシル
基、カルボキシル基、カルボキシエステル基、ハロゲン
原子であって、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。n、m、lは、0または正の整数であって、R
〜R14が複数回繰り返される場合には、これらはそれ
ぞれ同一であっても異なっていてもよい。)で表される
脂環式モノオレフィン類及び一般式(IV)〜(VI)
【0016】
【化4】 (IV) (式中、R〜Rは、水素原子、脂肪族炭化水素基、
芳香族炭化水素基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、
カルボキシル基、カルボキシエステル基、ハロゲン原子
であって、それぞれ同一であっても異なっていてもよ
い。n、m、は、0または正の整数であって、R〜R
が複数回繰り返される場合には、これらはそれぞれ同
一であっても異なっていてもよい。)
【0017】
【化5】 (V) (式中、R〜R18は、水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、ヒドロキシル基、アルコキシル
基、カルボキシル基、カルボキシエステル基、ハロゲン
原子であって、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。n、m、lは、0または正の整数であって、R
〜R12が複数回繰り返される場合には、これらはそれ
ぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
【0018】
【化6】 (VI) (式中、R〜R16は、水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、ヒドロキシル基、アルコキシル
基、カルボキシル基、カルボキシエステル基、ハロゲン
原子であって、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。n、m、は、0または正の整数であって、R
12が複数回繰り返される場合には、これらはそれぞ
れ同一であっても異なっていてもよい。)で表される脂
環式ジオレフィン類である。
【0019】前記一般式(I)〜(VI)におけるR
〜R20は、水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化
水素基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、カルボキシ
ル基、カルボキシエステル基、ハロゲン原子である。脂
肪族炭化水素基としては、好ましくは炭素数1−30の
脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基であり、具体的に
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基、ステアリル基、
シクロヘキシル基、シクロオクチル基等を挙げることが
できる。芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフ
チル基、ベンジル基等が挙げられる。アルコキシル基と
しては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等が挙げ
られる。カルボニルオキシ基としては、アクロイルオキ
シ基、メタクロイルオキシ基等が挙げられる。また、ハ
ロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素等を挙げること
ができる。
【0020】一般式(I)〜(VI)で表される脂環式
オレフィン及び脂環式ジオレフィン類の具体例の一部を
以下に示すが、これに限定されるものではない。
【0021】一般式(I)で表される化合物の具体例の
一部としては以下の化合物が例示できる。
【0022】
【化7】 一般式(II)で表される化合物の具体例の一部として
は以下の化合物が例示できる。
【0023】
【化8】 一般式(III)で表される化合物の具体例の一部とし
ては以下の化合物が例示できる。
【0024】
【化9】 一般式(IV)で表される化合物の具体例の一部として
は以下の化合物が例示できる。
【0025】
【化10】 一般式(V)で表される化合物の具体例の一部としては
以下の化合物が例示できる。
【0026】
【化11】 一般式(VI)で表される化合物の具体例の一部として
は以下の化合物が例示できる。
【0027】
【化12】 このような脂環式オレフィン類は公知の方法により合成
できる。
【0028】本発明は、前記の化合物をエポキシ化し
て、対応する脂環式モノエポキシ化合物または脂環式ジ
エポキシ化合物を製造するものである。
【0029】触媒は、タングステン酸と燐酸化合物の2
成分から構成される。タングステン酸の使用量は、オレ
フィン1molに対して0.0001〜0.5molで
あり、0.001〜0.05molであることが特に好
ましい。また、タングステン酸は、予め過酸化水素水に
溶解して使用する。その際の過酸化水素量は、触媒1m
olに対して1〜1000molであることが好まし
い。燐酸化合物としては、亜リン酸、リン酸、ポリリン
酸、ピロリン酸、ホスホン酸、燐酸エステル、P
、P等が挙げられる。その使用量はタング
ステン酸1molに対して、燐原子での換算量で2〜
0.05molであることが好ましい。
【0030】反応に使用される過酸化水素水は、市販さ
れ入手容易なものをそのまま用いいることができる。そ
の濃度は、例えば10〜60%とすることができる。過
酸化水素水の使用量は、オレフィン1molに対して、
0.5〜3molの範囲が好ましく、1.0〜1.5m
olとすることが特に好ましい。
【0031】タングステン酸を溶解した過酸化水素水
は、例えば40〜70℃で、約1分〜2時間加熱処理し
た後、燐酸化合物を導入することが好ましい。
【0032】使用されるオニウム塩は、一般式(VI
I) R (VII) (式中R〜Rは、炭素数1〜30のアルキル基であ
り、それぞれ異なっていても同一であってもよい。また
一部が水素であってもよい。Mは窒素原子または燐原子
であり、QはCl,Br,I等のハロゲンイオ
ン、OH、HSO 等の無機アニオンである。)で
表される4級アンモニウ塩または4級ホスホニウム塩で
ある。4級アンモニウム塩の具体例としては、テトラエ
チルアンモニウムクロライド、テトラ−n−プロピルア
ンモニウムクロライド、テトラ−n−ブチルアンモニウ
ムクロライド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマ
イド、テトラヘキシルアンモニウムクロライド、トリオ
クチルエチルアンモニウムクロライド、テトラドデシル
アンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライ
ド、エチルピコリニウムクロライド、n−ブチルピコリ
ニウムクロライド、エチルイミダゾリンクロライド等を
挙げることができる。
【0033】オニウム塩の使用量は、燐酸化合物の燐原
子1molに対して2〜10molであることが好まし
い。
【0034】オニウム塩は、水不溶性溶媒に溶解してエ
ポキシ化反応に供する。水不溶性溶媒としては、芳香族
炭化水素、エステル化合物、ハロゲン化炭化水素等が挙
げられる。芳香族炭化水素としてはベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレン、メシチレン等、エステ
ル化合物としては酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソ
プロピル、酢酸イソブチル等、ハロゲン化炭化水素とし
てはモノクロロメタン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン、モノブロモベンゼン等が挙げられる。
溶媒の使用量は、脂環式オレフィン類1gあたり、1〜
20mlとすることが好ましい。
【0035】本発明のエポキシ化反応は、タングステン
酸と燐酸化合物を溶解した過酸化水素水と、オニウム塩
を溶解した水不溶性溶媒を用い不均一系で行えばよく、
結果的に反応開始時に水相には過酸化水素とタングステ
ン酸と燐酸化合物が溶解していて、水不溶性溶媒相には
オニウム塩と脂環式オレフィン類が溶解している条件を
満たす方法であればよい。
【0036】具体的には、 オニウム塩と一般式(I)〜(VI)で表される脂環
式オレフィンを溶解した水不溶性溶媒と、タングステン
酸と燐酸化合物を溶解した過酸化水素水とを混合してエ
ポキシ化反応を行う方法及び、 オニウム塩を溶解した水不溶性溶媒とタングステン酸
と燐酸化合物を溶解した過酸化水素水とを混合し、この
混合液中に一般式(I)〜(VI)で表される脂環式オ
レフィンをそのまま、または水不溶性溶媒で希釈した液
を加えてエポキシ化する方法等を挙げることができる。
【0037】反応温度は、過酸化水素の自己分解速度が
低く抑えられる温度範囲で有れば良く、例えば0〜80
℃の温度範囲が好ましい。
【0038】また、反応は常圧でもオートクレーブ中加
圧下でおこなってもよい。
【0039】反応時間は、0.5〜10時間とすること
が適当である。
【0040】反応終了後は、有機相を分離し、更に水相
中の有機成分の抽出を行った後、亜硫酸水素ナトリウ
ム、チオ硫酸ナトリウム等の水溶液で洗浄することによ
り、残留過酸化物を分解し、アルカリ水溶液での中和処
理、純水での洗浄を行うことが好ましい。次に溶媒減圧
除去したのち、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の炭化水
素中に投入することにより、触媒および副生ポリマーを
析出させ、ろ過により除去することができる。ろ液の濃
縮により脂環式エポキシ誘導体の粗製品を回収すること
ができる。
【0041】更に必要であれば、蒸留により高純度の製
品を回収することができる。その際、可能なかぎり短時
間で蒸留を行うことが好ましく、薄膜蒸留、フラッシュ
蒸留等を用いることができる。
【0042】尚、原料である脂環式オレフィン類および
得られるエポキシ誘導体の中には重合性が高い化合物が
あるため、エポキシ化反応中および後処理、蒸留工程に
おいて重合禁止剤を使用してもよい。但しエポキシ化反
応中に重合禁止剤を添加する場合、触媒活性の低下を招
くため、原料のオレフィン類に対して500ppm以下
であることが好ましい。
【0043】重合禁止剤としては、ハイドロキノン、ナ
フトール、t−ブチルハイドロキノン、t−ブチルカテ
コール等の安定剤を例示できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、高選択率かつ高転化率
でオレフィン類をエポキシ化することができる。
【0045】
【実施例】以下に実施例を示し本発明の効果を具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0046】実施例1 冷却器、攪拌装置、温度計を付した200mlの四つ口
フラスコに31%過酸化水素水12.0g(H
算で110.4mmol)、タングステン酸250mg
(HWO、1mmol)を仕込み、60℃で溶解さ
せた。室温まで放冷後、85%リン酸62mgを加え
た。これに、セチルピリジニウムクロライド120mg
とヒドロキシジシクロペンタジエン13.6g(DCP
D−OH、92mmol)をクロロホルム100mlに
溶かした溶液を加え、30℃で1時間反応させた。
【0047】反応終了後、反応液から有機相を分液し、
水相をジエチルエーテルで抽出操作を行ない、これを有
機相に加えた。10重量%のチオ硫酸ナトリウム水溶
液、5重量%炭酸水素ナトリウム水溶液および純水で洗
浄した後、ロータリーエバポレーターで低沸点成分を除
去し、生成物を回収した。
【0048】反応液のガスクロ分析の結果、DCPD−
OHの転化率は、99.0mol%であり、エポキシ化
物への選択率は、98.2mol%であった。
【0049】実施例2 85重量%のリン酸10mgを使用したこと以外は、実
施例1と同様の方法で行った。その結果、DCPD−O
Hの転化率は99.0mmol%であり、エポキシ化物
の選択率は98.9mol%であった。
【0050】実施例3 4級アンモニウム塩として、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムクロライド100mgを使用したこと以外は、実
施例1と同様の方法で行った。
【0051】その結果、DCPD−OHの転化率は9
8.6mol%であり、エポキシ化物への選択率は9
8.1mol%であった。
【0052】実施例4 DCPD−OHの代わりに、DCPDメタクリレート1
5.0g(92mmol)を使用し、重合禁止剤として
メトキシフェノール30mgを添加したこと以外は、実
施例1と同様の方法で行った。
【0053】その結果、DCPDメタクリレートの転化
率は、99.0mol%であり、エポキシ化物への選択
率は98.6mol%であった。
【0054】実施例5 DCPDメタクリレートの代わりに、DCPDアクリレ
ート14.1g(92mmol)を使用したこと以外
は、実施例4と同様の方法で行った。
【0055】その結果、DCPDアクリレートの転化率
は99.0mol%であり、エポキシ化物への選択率は
97.3mol%であった。
【0056】実施例6 DCPD−OHの代わりにDCPD12.1g(92m
mol)を使用し、31%過酸化水素水24.0g(H
換算で221mmol)を用いて、反応時間が3
時間であったこと以外は、実施例1と同様の方法で行っ
た。
【0057】その結果、DCPDの転化率は100mo
l%であり、ジエポキシ化物への選択率は92.4mo
l%であった。
【0058】実施例7 タングステン酸と燐酸を溶解させた過酸化水素水溶液に
セチルピリジニウムクロライドを溶解させたクロロホル
ム溶液を混合し、この混合液にオレフィンとしてDCP
D−OHを滴下して反応を行った以外は、実施例1と同
様の方法を行った。その結果、DCPD−OHの転化率
は、96.6mol%であり、エポキシ化物への選択率
は96.8mol%であった。
【0059】比較例1 燐酸を使用しなかったこと以外は、実施例1と同様の方
法でおこなった。
【0060】その結果、DCPD−OHの転化率は、5
2.9mol%、エポキシ体への選択率は92.4mo
l%であった。
【0061】比較例2 タングステン酸の代わりに、モリブデン酸0.16gを
使用し、24時間反応させたこと以外は、実施例1と同
様の方法で行った。
【0062】その結果、DCPD−OHの転化率は、7
5.4mol%、エポキシ化物への選択率は、98.3
mol%であった。
【0063】比較例3 タングステン酸、燐酸、セチルピリジニウムクロライド
及びクロロホルムを混合し、この混合液に過酸化水素水
を滴下して反応を行ったこと以外は、実施例1と同様の
方法により反応を行った。その結果、DCPD−OHの
転化率は、12mol%であり、エポキシ化物への選択
率は、98.0mol%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 303/06 303/14 303/16 303/20 // C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂環式オレフィン類と過酸化水素水を水不
    溶性溶媒の存在下反応させて脂環式エポキシ化合物を製
    造する際に、予め触媒であるタングステン酸と燐酸化合
    物を過酸化水素水に溶解すること及びオニウム塩を水不
    溶性溶媒に溶解して使用することを特徴とする脂環式オ
    レフィンのエポキシ化法。
  2. 【請求項2】使用する燐酸化合物とタングステン酸の配
    合比が、タングステン原子:燐原子で1:2〜1:0.
    05である請求項1に記載の脂環式オレフィン類のエポ
    キシ化法。
  3. 【請求項3】タングステン酸を過酸化水素に溶解させた
    際に、予め40℃〜70℃で加熱処理したのち、反応に
    使用することを特徴とする請求項1に記載の脂環式オレ
    フィン類のエポキシ化法。
JP9247592A 1992-02-04 1992-02-04 脂環式オレフィンのエポキシ化法 Pending JPH05213919A (ja)

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