JPH05194337A - α−アミノ酸、p−ヒドロキシフェニルグリシン、アミノ酸エステルおよびアミノ酸アミドの製造方法 - Google Patents

α−アミノ酸、p−ヒドロキシフェニルグリシン、アミノ酸エステルおよびアミノ酸アミドの製造方法

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JPH05194337A
JPH05194337A JP4214924A JP21492492A JPH05194337A JP H05194337 A JPH05194337 A JP H05194337A JP 4214924 A JP4214924 A JP 4214924A JP 21492492 A JP21492492 A JP 21492492A JP H05194337 A JPH05194337 A JP H05194337A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/04Formation of amino groups in compounds containing carboxyl groups
    • C07C227/10Formation of amino groups in compounds containing carboxyl groups with simultaneously increasing the number of carbon atoms in the carbon skeleton

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般式(1): 【化1】 (Rはアリール基または置換されたアリール基、シクロ
アルキル基またはアルキル基を表す)で示されるα−ア
ミノ酸を製造する。 【構成】 該方法は、グリオキシル酸またはその前駆体
または誘導体をスルファミン酸の存在下で芳香族化合
物、シクロアルケンおよびアルケンの群から選択された
不飽和化合物と接触させることよりなる。 【効果】 該方法を使用することにより高い効率が達せ
られ、反応混合物として得られた酸は前もって単離せず
にエステル化しかつアミド化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(2):
【0002】
【化7】
【0003】で示されるグリオキシル酸またはその前駆
体または誘導体を、N−含有化合物の存在下で芳香族化
合物、シクロアルケンおよび/またはアルケンと接触さ
せることにより、一般式(1)
【0004】
【化8】
【0005】(Rはアリール基または置換されたアリー
ル基、シクロアルキルまたはアルキル基を表す)で示さ
れるα−アミノ酸を製造する方法に関する。
【0006】
【従来の技術】英国特許公開第1371896号明細書
から、たとえばフェノールおよびグリオキシル酸のほか
にN−含有化合物としてアンモニアを使用する方法が公
知である。
【0007】公知方法は低い転化率が得られることが欠
点である。たとえばp−ヒドロキシフェニルグリシンの
製造においては、グリオキシル酸の量で計算して約40
%より高い効率を達成しないばかりか、更に前記方法で
はグリオキシル酸の量で計算して過剰のフェノールおよ
びアンモニアを使用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
方法より高い効率を実現できる方法を提供することであ
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
りスルファミン酸(NH2SO3H)の存在下で反応を実
施することにより解決される。
【0010】実際には、公知方法により塩基状態でアン
モニアまたはアンモニアの塩を使用してp−ヒドロキシ
フェニルグリシンの比較的低い収率を達成するにすぎな
いのに対して、本発明によりスルファミン酸の存在下
で、グリオキシル酸で計算して多くの場合に60%より
高い、かなり高い効率で酸アミドアルキル化が可能であ
ることが判明した。フェノール、スルファミン酸および
グリオキシル酸の(オルトおよびパラ)−ヒドロキシフ
ェニルグリシンへの一定の転化のためには90%より高
い転化率が達成される。更に、意想外にも、反応混合物
が水を有する場合に、たとえば反応中に形成される硫酸
をそのために必要な特別な工程を使用せずに分離できる
ことが判明した。更に、効率に著しい逆効果を生じない
で、グリオキシル酸とフェノールとスルファミン酸のモ
ル比を実質的に等モルであるように選択できることが判
明した。
【0011】得られた化合物は、広域抗生物質の製造の
中間体として使用することができる。
【0012】本発明による製造方法を適用することによ
り、生成物は一般にラセミ体の形で得られる。該生成物
は常法により引き続きエナンチオマーに分離することが
できる。
【0013】グリオキシル酸と反応するための出発物質
として芳香族化合物、たとえば置換または非置換のベン
ゼン、たとえばフェノール、シクロアルケンまたはアル
ケン、たとえばイソブテンまたはシクロヘキセンを使用
することができる。これらの化合物は、一般に2〜20
個の炭素原子を有し、たとえばヒドロキシ基または1〜
6個の炭素原子を有するアルキル基またはアルコキシ基
またはハロゲン原子により置換されていてもよい。本発
明による製造方法を適用することにより、式1によりα
−アミノ酸(Rはアリール基または置換されたアリール
基、シクロアルキル基またはアルキル基を表す)が得ら
れ、該方法において置換基は、たとえばヒドロキシ基ま
たはアルキル基またはハロゲン原子であってもよい。
【0014】本発明による方法において、たとえばp−
ヒドロキシフェニルグリシンを製造するために使用され
る出発物質は、フェノールおよびグリオキシル酸の代り
に式(4):
【0015】
【化9】
【0016】のp−ヒドロキシマンデル酸であってもよ
い。
【0017】グリオキシル酸の代りにグリオキシル酸の
前駆体または誘導体、たとえばジハロ酢酸、グリオキシ
ル酸(ヘミ)アセタール、グリオキシル酸エステル(ヘ
ミ)アセタール、グリオキシル酸ハロゲン化物、グリオ
キシル酸エステルまたはグリオキシル酸アミドを使用す
ることも可能である。
【0018】本発明による方法に使用されるスルファミ
ン酸とグリオキシル酸とのモル比は重要でなく、一般に
1:2〜2:1である。グリオキシル酸で計算して実質
的に等モル量のスルファミン酸を、たとえば0.9:
1.1〜1.1:0.9のモル比で使用するのが有利で
ある。
【0019】芳香族化合物または(シクロ)アルケンと
グリオキシル酸とのモル比もまた重要でなく、一般に
1:2〜2:1である。この場合もまた、グリオキシル
酸で計算して実質的に等モル量の芳香族化合物または
(シクロ)アルケンを、たとえば芳香族化合物または
(シクロ)アルケンとグリオキシル酸を0.9:1.1
〜1.1:0.9のモル比で使用するのが有利である。
【0020】反応は一般に、有機溶媒を含有してもよい
水性媒体中で実施する。
【0021】有利には強酸、たとえば硫酸を同様に反応
混合物に加える。実際には、反応媒体がまた触媒量の強
酸を含有する場合により高い効率を達成できることが判
明した。
【0022】本発明による方法を使用することにより、
前もって単離せずに反応生成物として得られたアミノ酸
をエステル化することがまた完全に可能である。エステ
ル化を、強酸、たとえば硫酸、発煙硫酸、ベンゼンスル
ホン酸およびp−トルエンスルホン酸の影響下でアルコ
ールを使用して実施する場合にきわめて有利であること
が判明した。エステル化に使用されるアルコールは、大
抵は1〜4個の炭素原子を有する脂肪族の1価アルコー
ルである。エステル化工程で一般的として、過剰のアル
コールを、本発明による方法においても、たとえば化学
量論的に必要な量の5〜10倍のアルコールを使用す
る。エステル化における濃縮した酸の量は変更すること
ができる。良好な成果を得るためには、多くの場合に強
酸を使用する。エステルの加水分解を回避するために
は、反応混合物の水含量をできるだけ少なくすることが
好ましい。それによりエステル化の前および/または実
施中に連続的蒸留により水を除去することが有利であ
る。
【0023】生じたエステルを前もって単離せずにアミ
ド化することも可能であり、それにより相当するアミド
が入手可能になる。このために、たとえば反応混合物を
場合により圧力下でアンモニアと接触させる。
【0024】本発明による方法を使用する有利な実施態
様によれば、スルファミン酸、フェノール、場合により
硫酸またはほかの強酸およびグリオキシル酸を、p−ヒ
ドロキシフェニルグリシンを製造するために室温で連続
的に水に加え、生じた懸濁液を撹拌しながら20〜90
℃の温度に3〜15時間維持する。引き続き、反応混合
物を再び撹拌しながら、たとえばアンモニアで50〜1
00℃の温度でpH2〜6に中和する。10〜50℃の
温度に冷却後、形成されたp−ヒドロキシフェニルグリ
シン懸濁液を濾過し、かつ洗浄する。
【0025】得られた懸濁液は、前もって単離せずに相
当するメチルエステルに転化することができる。このた
め、たとえばまずメタノールを粗製反応混合物に加え、
引き続き混合物のメタノール部分を再び留去する。その
後もう一度定量のメタノールおよび硫酸を反応混合物に
加え、反応混合物を60〜90℃の温度に0.5〜2時
間維持し、過剰のメタノールを部分的に留去する。撹拌
しかつ冷却しながら反応混合物を水およびアンモニアの
混合物に注入する。引き続き、濾過および洗浄後、形成
されたp−ヒドロキシフェニルグリシンのメチルエステ
ルを回収する。
【0026】引き続き、反応混合物中に存在するメチル
エステルを前もって単離せずに、相当するアミドに再び
転化することができる。このために、たとえばエステル
溶液をアンモニアに加え、撹拌しながら20〜50℃の
温度に10〜25時間維持する。その後スラリーを水に
注入する。濾過および洗浄後アミドを回収する。
【0027】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明す
る。本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0028】例1 水90mlに、室温で撹拌しながら、スルファミン酸4
8.5g(0.50モル)、フェノール40.0g
(0.42モル)、硫酸10ml(0.18モル)およ
び50.4重量%のグリオキシル酸水溶液58.7g
(0.40モル)を連続的に加えた。撹拌しながら、生
じた懸濁液を70℃の温度に4時間維持した。1.5時
間後、溶液の色は黄色であった。反応混合物はわずかに
発熱した。引き続き、25重量%のアンモニア90ml
(1.20モル)を使用して反応混合物を撹拌しながら
60〜75℃の温度でpH=4〜5に中和した。25〜
30℃の温度に冷却後、全量250mlの生じたp−ヒ
ドロキシフェニルグリシン懸濁液をガラスフィルタ上で
濾過し、かつ該フィルタ上で連続的に水20mlで3回
およびメタノール20mlで3回洗浄した。乾燥後収量
は41.0gであった。
【0029】純度:>95% d,l−p−ヒドロキシ
フェニルグリシン(HPLC)。
【0030】グリオキシル酸にもとづく効率は61.4
%であった。
【0031】例22O85ml、スルファミン酸107g(1.1モ
ル)およびフェノール94g(1モル)の混合物に、5
0重量%のグリオキシル酸水溶液148g(1モル)を
50℃で撹拌しながら2時間で配量した。引き続き混合
物を70℃の温度で4時間撹拌した。その後25重量%
のアンモニアを使用して70℃で中和した。25〜30
℃の温度に冷却後、懸濁液を濾過した。H2O60ml
で3回洗浄しおよび引き続き乾燥した後、乾いた生成物
99gが得られた。グリオキシル酸で計算した効率は5
9.5%であった。
【0032】固形物の純度:>97% d,l−p−ヒ
ドロキシフェニルグリシン(HPLC)。
【0033】例3 水90mlに、室温で撹拌しながら、スルファミン酸7
8g(0.8モル)、フェノール40g(0.42モ
ル)および50重量%のグリオキシル酸水溶液58.7
g(0.40モル)を連続的に加えた。撹拌しながら、
生じた懸濁液を97℃で3時間維持した。70℃に冷却
後、25重量%のアンモニアを使用して懸濁液をpH=
4に中和した。20℃に冷却後、懸濁液を濾過し、水2
0mlで3回洗浄した。乾燥後生成物34gが得られ
た。
【0034】純度:>95% d,l−p−ヒドロキシ
フェニルグリシン(HPLC)。
【0035】例4 水300mlに、室温で撹拌しながら、フェノール28
2g(3モル)およびスルファミン酸320g(3.3
モル)を連続的に加えた。28℃で(50重量%)グリ
オキシル酸457g(3.08モル)を8時間で配量し
た。引き続き混合物を28℃で15時間撹拌した。その
後水1000mlを加え、65℃に加熱した。引き続き
懸濁液を65℃で更に6時間撹拌した。25重量%のア
ンモニアを使用して1.5時間で懸濁液をpH=4.1
に中和し、2時間で40℃に冷却した。この温度で更に
1時間撹拌し、引き続き濾過し、水150mlで3回洗
浄した。乾燥後生成物324gが得られた。
【0036】グリオキシル酸で計算した効率は65%で
あった。
【0037】純度:>98% d,l−p−ヒドロキシ
フェニルグリシン(HPLC)。
【0038】例5 水300mlに、室温で撹拌しながら、フェノール28
2g(3モル)およびスルファミン酸450g(4.6
モル)を連続的に加えた。30℃でグリオキシル酸45
0g(3モル)を6時間で配量した。引き続き混合物を
28℃で15時間撹拌した。その後水1000mlを加
え、65℃に加熱した。引き続き懸濁液を65℃で更に
2時間撹拌した。25重量%のアンモニアを使用して7
0℃の温度で1.5時間で懸濁液をpH=4に中和し、
40℃に冷却した。この温度で更に1時間撹拌し、濾過
し、水150mlで3回洗浄した。乾燥後生成物330
gが得られた。
【0039】純度:>98% d,l−p−ヒドロキシ
フェニルグリシン(HPLC)。
【0040】例6 p−ヒドロキシフェニルグリシンのメチルエステルの製
造。
【0041】水25mlに、室温で撹拌しながらフェノ
ール0.4モル(40g)およびスルファミン酸0.4
モル(40g)を加えた。その後グリオキシル酸0.4
モル(58.7g)を68〜71℃で20分間で配量し
た。該混合物を70℃の温度で1.5時間維持した。
【0042】引き続き、トルエン70mlを加え、92
〜100℃の温度で1時間で共沸蒸留により水を除去し
た。メタノール70mlを添加後混合物を74℃で2時
間維持し、25℃で相分離を行った。メタノール溶液を
水100mlおよび25重量%のアンモニア60mlの
混合物に注入した(20分間、20〜40℃)。形成さ
れたエステルを25℃で濾別し、ガラスフィルタ上で連
続的に水25mlで3回およびメタノール25mlで3
回洗浄した。含水重量は64.6gであった。乾燥重量
は42.9gであった。
【0043】効率は59.6%であった。
【0044】例7 p−ヒドロキシフェニルグリシンのメチルエステルの製
水25mlに、室温で撹拌しながらフェノール0.4モ
ル(40g)およびスルファミン酸0.4モル(40
g)を加えた。その後グリオキシル酸0.4モル(5
0.2重量%の溶液58.7g)を68〜70℃で45
分間で配量した。該混合物を70℃の温度で2時間維持
した。
【0045】引き続き、トルエン100mlを加え、9
2〜111℃の温度で75分間で共沸蒸留により水52
mlを除去した。メタノール100mlおよび濃硫酸1
0mlを添加後、混合物を76℃で2.5時間維持し、
20℃で相分離を行った。メタノール溶液を水175m
lおよび濃縮したアンモニア75mlの混合物に冷却し
ながら滴加した。形成されたエステルを20℃で濾別
し、ガラスフィルタ上で連続的に水25mlで3回およ
びメタノール25mlで3回洗浄した。含水重量は6
2.8gであった。乾燥重量は45.8gであった。
【0046】効率は63.6%であった。
【0047】例8 p−ヒドロキシフェニルグリシンアミドの製造 水75mlに、室温で撹拌しながらフェノール1.0モ
ル(100g)およびスルファミン酸1.0モル(10
0g)を加えた。引き続き、グリオキシル酸1.0モル
(50.2重量%の溶液146.8g)を69〜71℃
で30分間で配量した。該混合物を70℃の温度で1.
5時間維持した。
【0048】引き続き、トルエン250mlを加え、9
2〜100℃の温度で1.5時間で共沸蒸留により水1
45mlを除去した。メタノール200mlおよび濃硫
酸25mlを添加後、混合物を77℃で2時間維持し、
30℃で相分離を行った。メタノール溶液を25重量%
のアンモニア250mlに配量し、NH3圧1.5バー
ルで30℃で16時間維持した。NH3圧を放圧後、懸
濁液を水250mlに注入した。形成されたアミドを濾
別し、ガラスフィルタ上で連続的に水50mlで3回お
よびメタノール50mlで3回洗浄した。含水重量は8
5gであった。乾燥重量は70.6gであった。p−ヒ
ドロキシフェニルグリシンアミドはtlc純粋であり、
硫酸塩を含まなかった。HPLC測定によりo−ヒドロ
キシフェニルグリシンアミド含量は0.1%より低いこ
とが判明した。
【0049】効率は42.5%であった。
【0050】例9 出発物質としてp−ヒドロキシマンデル酸およびスルフ
ァミン酸を使用したp−ヒドロキシフェニルグリシンの
製造 水70mlに、室温で撹拌しながらp−ヒドロキシマン
デル酸のナトリウム塩0.4モル(84g)およびスル
ファミン酸0.4モル(38.8g)を加えた。該混合
物を105℃の温度で7時間維持した。引き続き70〜
90℃の温度で、25重量%のアンモニア32mlを使
用して反応混合物を酸性度pH=5に中和した。30℃
に冷却後、濾過により結晶のp−ヒドロキシフェニルグ
リシンを単離し、フィルタ上で連続的に水20mlで3
回およびメタノール25mlで3回洗浄した。含水重量
は53.5gであった。乾燥重量は45.8gであっ
た。
【0051】効率は68.8%であった。
【0052】純度:>99% d,l−p−ヒドロキシ
フェニルグリシン(HPLC)。
【0053】例10 p−ヒドロキシフェニルグリシンのメチルエステルの製
水15g、フェノール0.8モル(80g)およびスル
ファミン酸0.8モル(80g)の混合物に、65〜7
0℃の温度で撹拌下で20分間で、グリオキシル酸メチ
ルエステルヘミアセタール0.8モル(96g)を配量
した。70℃で1時間撹拌後、メタノール2.5モル
(80g)を加えた。混合物を更に1時間撹拌下で70
℃に維持した。30℃に冷却後反応混合物を水200m
lおよび25重量%のアンモニア200mlの混合物に
加えた。このようにして得られたp−ヒドロキシフェニ
ルグリシンのメチルエステル懸濁液を30℃で濾別し、
ガラスフィルタ上で連続的に水50mlで3回およびメ
タノール50mlで3回洗浄した。含水重量は55gで
あった。tlc−純粋 p−ヒドロキシフェニルグリシ
ンの乾燥重量は48gであった。
【0054】効率は33.1%であった。
【0055】例11 p−ヒドロキシフェニルグリシンのメチルエステルの製
水30g、フェノール0.8モル(80g)およびスル
ファミン酸0.8モル(80g)の混合物に、65〜7
0℃の温度で撹拌下で1時間で、グリオキシル酸メチル
エステルヘミアセタール0.8モル(96g)を配量し
た。70℃で1時間撹拌後、メタノール5モル(160
g)を加えた。混合物を更に1時間撹拌下で70℃に維
持した。30℃に冷却後反応混合物を水200mlおよ
び25重量%のアンモニア200mlの混合物に加え
た。このようにして得られたp−ヒドロキシフェニルグ
リシンのメチルエステル懸濁液を30℃で濾別し、ガラ
スフィルタ上で連続的に水50mlで3回およびメタノ
ール50mlで3回洗浄した。tlc−純粋 p−ヒド
ロキシフェニルグリシンの乾燥重量は49.3gであっ
た。
【0056】効率は34%であった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(2): 【化1】 で示されるグリオキシル酸またはその前駆体または誘導
    体を、N−含有化合物の存在下で芳香族化合物、シクロ
    アルケンおよび/またはアルケンの群から選択された不
    飽和化合物と接触させることにより、一般式(1): 【化2】 (Rはアリール基または置換されたアリール基、シクロ
    アルキル基またはアルキル基を表す)で示されるα−ア
    ミノ酸を製造する方法において、N−含有化合物として
    スルファミン酸を使用することを特徴とするα−アミノ
    酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 芳香族化合物、シクロアルケンおよび/
    またはアルケンの群から選択された不飽和化合物として
    フェノールを使用する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 スルファミン酸とグリオキシル酸との比
    が1.1:0.9〜0.9:1.1である請求項1また
    は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 芳香族化合物、シクロアルケンおよび/
    またはアルケンの群から選択された不飽和化合物とグル
    オキシル酸とのモル比が0.9:1.1〜1.1:0.
    9である請求項1から3までのいずれか1項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 一般式(4): 【化3】 で示される相当のp−ヒドロキシマンデル酸をスルファ
    ミン酸の存在下で変化させることにより、一般式
    (3): 【化4】 で示されるp−ヒドロキシフェニルグリシンを製造する
    方法。
  6. 【請求項6】 反応混合物がまた強酸を含有する請求項
    1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれか1項記載
    の方法により得られた相当する酸を、単離する前にアル
    コールと接触させることにより、一般式(5): 【化5】 (Rはアリール基または置換されたアリール基、シクロ
    アルキル基またはアルキル基を表す)で示されるアミノ
    酸エステルを製造する方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法により得られた相当
    するエステルを、単離する前にアンモニアを使用して処
    理し、引き続き常法で単離することにより、一般式
    (1): 【化6】 で示されるアミノ酸アミドを製造する方法。
JP21492492A 1991-08-13 1992-08-12 α−アミノ酸、p−ヒドロキシフェニルグリシン、アミノ酸エステルおよびアミノ酸アミドの製造方法 Expired - Fee Related JP3190442B2 (ja)

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NL9101380A NL9101380A (nl) 1991-08-13 1991-08-13 Werkwijze voor de bereiding van een alfa-aminozuur, de overeenkomstige ester en amide.

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