JPH09132561A - (2rs,3rs)−3−(2′−アミノフエニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフエニル)−プロピオン酸メチルエステルの製造法 - Google Patents
(2rs,3rs)−3−(2′−アミノフエニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフエニル)−プロピオン酸メチルエステルの製造法Info
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- JPH09132561A JPH09132561A JP8308658A JP30865896A JPH09132561A JP H09132561 A JPH09132561 A JP H09132561A JP 8308658 A JP8308658 A JP 8308658A JP 30865896 A JP30865896 A JP 30865896A JP H09132561 A JPH09132561 A JP H09132561A
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 (2RS,3RS)−3−(2′−アミノフ
ェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシ
フェニル)−プロピオン酸メチルエステルの製造。 【解決手段】 (2RS,3RS)−3−(2′−アミ
ノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メト
キシフェニル)−プロピオン酸メチルエステル、即ち製
薬学的活性物質ジルチアゼムの製造に重要な前駆物質
は、反応を弱酸のアルカリ金属塩の存在下にかつ触媒量
の鉄化合物の存在下に行う場合に、o−アミノチオフェ
ノールの3−(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸
メチルエステルへの付加により、特に高い立体選択性及
び収率で得られる。
ェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシ
フェニル)−プロピオン酸メチルエステルの製造。 【解決手段】 (2RS,3RS)−3−(2′−アミ
ノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メト
キシフェニル)−プロピオン酸メチルエステル、即ち製
薬学的活性物質ジルチアゼムの製造に重要な前駆物質
は、反応を弱酸のアルカリ金属塩の存在下にかつ触媒量
の鉄化合物の存在下に行う場合に、o−アミノチオフェ
ノールの3−(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸
メチルエステルへの付加により、特に高い立体選択性及
び収率で得られる。
Description
【0001】本発明は、o−アミノチオフェノールの3
−(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエス
テル(以下MPGエステルと呼ぶ)への選択的付加によ
る(2RS,3RS)−3−(2′−アミノフェニルチ
オ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフェニ
ル)−プロピオン酸メチルエステル(以下AHMPEと
呼ぶ)の改良された製造法に関する。
−(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエス
テル(以下MPGエステルと呼ぶ)への選択的付加によ
る(2RS,3RS)−3−(2′−アミノフェニルチ
オ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフェニ
ル)−プロピオン酸メチルエステル(以下AHMPEと
呼ぶ)の改良された製造法に関する。
【0002】未置換のo−アミノチオフェノールを無極
性溶媒中及び昇温度下にMPGエステルへ付加させるこ
とによるAHMPEの製造は公知である。AHMPE
は、製薬学的活性化合物ジルチアゼム(diltiaz
em)に対する前駆体である[参照、ケム・ファム・ブ
ル(Chem.Pharm.Bull.)18,202
8(1970)]。
性溶媒中及び昇温度下にMPGエステルへ付加させるこ
とによるAHMPEの製造は公知である。AHMPE
は、製薬学的活性化合物ジルチアゼム(diltiaz
em)に対する前駆体である[参照、ケム・ファム・ブ
ル(Chem.Pharm.Bull.)18,202
8(1970)]。
【0003】AHMPEのMPGエステル及びo−アミ
ノチオフェノールからの製造は、次の方程式に従って進
行する。
ノチオフェノールからの製造は、次の方程式に従って進
行する。
【0004】
【化1】
【0005】ヨ−ロッパ特許第609031号は、o−
アミノチオフェノールのMPGエステルへの付加による
エステル付加物のトレオ形の製造を、2又は3価の鉄イ
オンの存在下に行う方法を記述している。
アミノチオフェノールのMPGエステルへの付加による
エステル付加物のトレオ形の製造を、2又は3価の鉄イ
オンの存在下に行う方法を記述している。
【0006】しかしながら従来の研究は、塩化鉄(I
I)及び塩化鉄(III)が、o−ニトロフェノールの
フェニルグリシジルエステルへの付加によるエステル付
加物のトレオ形の製造に触媒作用を示さないことを示し
た[J.ケム・ソク・パ−キン・トランス(Chem.
Soc.Perkin Trans)I.1984,1
725,特に1728ペ−ジの表4]。
I)及び塩化鉄(III)が、o−ニトロフェノールの
フェニルグリシジルエステルへの付加によるエステル付
加物のトレオ形の製造に触媒作用を示さないことを示し
た[J.ケム・ソク・パ−キン・トランス(Chem.
Soc.Perkin Trans)I.1984,1
725,特に1728ペ−ジの表4]。
【0007】本発明者自身の実験は、高純度のMPGエ
ステルを、鉄塩の不存在下にo−アミノチオフェノール
の付加に使用すると、反応の高選択性が達成されること
を示した(参照、対照実施例2)。しかしながら、高純
度のMPGエステルの使用は、例えば何回かの再沈及び
/又は再結晶を行わねばならないから、かなりの努力が
必要である。
ステルを、鉄塩の不存在下にo−アミノチオフェノール
の付加に使用すると、反応の高選択性が達成されること
を示した(参照、対照実施例2)。しかしながら、高純
度のMPGエステルの使用は、例えば何回かの再沈及び
/又は再結晶を行わねばならないから、かなりの努力が
必要である。
【0008】MPGエステルの、ナトリウムメチレート
の存在下におけるアニスアルデヒド及びクロル酢酸メチ
ルからの通常の製造法の場合、続いて粗MPGエステル
を反応混合物から非極性溶媒、例えばトルエン又はキシ
レンで捕捉することが必要であり、この粗MPGエステ
ルの溶液を水で強力に抽出しても痕跡量の弱酸アルカリ
金属塩が有機層に残る(参照、対照実施例1)。特別な
努力を必要としないでこの精製法が可能なMPGエステ
ルは、痕跡量の、例えば酢酸ナトリウム及び/又は3−
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸ナトリウムを
含んでなる。
の存在下におけるアニスアルデヒド及びクロル酢酸メチ
ルからの通常の製造法の場合、続いて粗MPGエステル
を反応混合物から非極性溶媒、例えばトルエン又はキシ
レンで捕捉することが必要であり、この粗MPGエステ
ルの溶液を水で強力に抽出しても痕跡量の弱酸アルカリ
金属塩が有機層に残る(参照、対照実施例1)。特別な
努力を必要としないでこの精製法が可能なMPGエステ
ルは、痕跡量の、例えば酢酸ナトリウム及び/又は3−
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸ナトリウムを
含んでなる。
【0009】今回、o−アミノチオフェノールのMPG
エステルへの付加中において、数ppmの弱酸のアルカ
リ金属塩でさえ、エリトロ型の所望でない立体異性体A
HMPEへの反応を誘導するということが発見された。
これは、所望のトレオ−AHMPEよりもかなり低温で
溶融し、トレオ生成物に対する高い溶解力を有する。数
ppmの弱酸のアルカリ金属塩を含んでなるMPGエス
テルを用いる場合、トレオ−AHMPEの収率の損失は
確実に疑いのない程度で起る(参照、実施例2−7)。
エステルへの付加中において、数ppmの弱酸のアルカ
リ金属塩でさえ、エリトロ型の所望でない立体異性体A
HMPEへの反応を誘導するということが発見された。
これは、所望のトレオ−AHMPEよりもかなり低温で
溶融し、トレオ生成物に対する高い溶解力を有する。数
ppmの弱酸のアルカリ金属塩を含んでなるMPGエス
テルを用いる場合、トレオ−AHMPEの収率の損失は
確実に疑いのない程度で起る(参照、実施例2−7)。
【0010】かくして、o−アミノチオフェノールを3
−(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエス
テルに付加させて(2RS,3RS)−3−(2′−ア
ミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メ
トキシフェニル)−プロピオン酸メチルエステルを製造
する際に、反応を弱酸のアルカリ金属塩の存在下にかつ
触媒量の鉄化合物の存在下に行うことを含んでなるその
製造法が発見された。
−(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエス
テルに付加させて(2RS,3RS)−3−(2′−ア
ミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メ
トキシフェニル)−プロピオン酸メチルエステルを製造
する際に、反応を弱酸のアルカリ金属塩の存在下にかつ
触媒量の鉄化合物の存在下に行うことを含んでなるその
製造法が発見された。
【0011】例えば本発明の方法の場合、鉄として計算
して及びo−アミノチオフェノールに基づいて1−20
0ppmの鉄化合物が使用できる。
して及びo−アミノチオフェノールに基づいて1−20
0ppmの鉄化合物が使用できる。
【0012】この量は、好ましくは1−100、特に好
ましくは1−20ppmの範囲である。鉄化合物の最適
な量は、用いるMPGエステル中の弱酸のアルカリ金属
塩の含量に依存し、適当ならば簡単な日常的実験により
決定することができる。
ましくは1−20ppmの範囲である。鉄化合物の最適
な量は、用いるMPGエステル中の弱酸のアルカリ金属
塩の含量に依存し、適当ならば簡単な日常的実験により
決定することができる。
【0013】本発明の方法に対しては、反応混合物に必
要な濃度で溶解するすべての化合物が本質的に適当であ
る。2及び3価の鉄を含む塩、例えば有機酸の硫酸鉄
(III)・5水和物、硫酸鉄(II)、塩化鉄(I
I)は好適である。錯体鉄化合物、例えば鉄フタロシア
ニン及び鉄アセチルアセトネートも、この目的に適当で
ある。個々の鉄化合物又はいくつかの鉄化合物の混合物
が使用できる。
要な濃度で溶解するすべての化合物が本質的に適当であ
る。2及び3価の鉄を含む塩、例えば有機酸の硫酸鉄
(III)・5水和物、硫酸鉄(II)、塩化鉄(I
I)は好適である。錯体鉄化合物、例えば鉄フタロシア
ニン及び鉄アセチルアセトネートも、この目的に適当で
ある。個々の鉄化合物又はいくつかの鉄化合物の混合物
が使用できる。
【0014】鉄化合物は、固体形、懸濁液又は溶液形で
反応混合物に添加することができる。それは反応させる
べきo−アミノチオフェノールの溶液として又は反応さ
せるべきMPGエステルの溶液として或いは両化合物の
溶液として反応混合物に添加しても良い。例えば無極性
溶媒は、本発明の方法行うための反応媒体として適当で
ある。トルエン及びキシレンは適当である。
反応混合物に添加することができる。それは反応させる
べきo−アミノチオフェノールの溶液として又は反応さ
せるべきMPGエステルの溶液として或いは両化合物の
溶液として反応混合物に添加しても良い。例えば無極性
溶媒は、本発明の方法行うための反応媒体として適当で
ある。トルエン及びキシレンは適当である。
【0015】付加反応を行う場合、例えばo−アミノチ
オフェノール及びMPGエステルを、触媒量の鉄化合物
と一緒にトルエン又はキシレンに溶解し、この溶液を反
応温度まで加熱し、そしてこの温度で撹拌しながら反応
させることによって行うことが可能である。
オフェノール及びMPGエステルを、触媒量の鉄化合物
と一緒にトルエン又はキシレンに溶解し、この溶液を反
応温度まで加熱し、そしてこの温度で撹拌しながら反応
させることによって行うことが可能である。
【0016】反応を行う他の方法は、MPGエステルの
無極性溶媒中溶液を、反応温度まで加熱し、この温度で
鉄化合物を含むo−アミノチオフェノールを反応混合物
に導入することを含んでなる。鉄を含まないo−アミノ
チオフェノールしか存在しないならば、少量の鉄化合物
を加熱前にMPGエステルの溶液に予め添加しておいて
よい。
無極性溶媒中溶液を、反応温度まで加熱し、この温度で
鉄化合物を含むo−アミノチオフェノールを反応混合物
に導入することを含んでなる。鉄を含まないo−アミノ
チオフェノールしか存在しないならば、少量の鉄化合物
を加熱前にMPGエステルの溶液に予め添加しておいて
よい。
【0017】適当ならば無極性溶媒に溶解した鉄化合物
を含有するo−アミノチオフェノールを加熱し、その反
応温度でMPGエステルの溶液を添加する方法も、適当
である。
を含有するo−アミノチオフェノールを加熱し、その反
応温度でMPGエステルの溶液を添加する方法も、適当
である。
【0018】付加反応は発熱的に進行するから、それぞ
れの場合反応混合物の反応相手の一方を秤入することで
反応混合物の温度を調節するのは有利である。
れの場合反応混合物の反応相手の一方を秤入することで
反応混合物の温度を調節するのは有利である。
【0019】反応は、例えば80−150℃、好ましく
は90−120℃で行うことができる。温度が低すぎる
ならば、反応は非常にゆっくりと、しかも非常に非選択
的に進行する。
は90−120℃で行うことができる。温度が低すぎる
ならば、反応は非常にゆっくりと、しかも非常に非選択
的に進行する。
【0020】反応時間は、例えば1−12時間、好まし
くは2−8時間、特に好ましくは3−5時間であってよ
い。一般に反応を更に続けても反応混合物の組成は殆ど
変化しないから、それより長い反応時間も可能である。
くは2−8時間、特に好ましくは3−5時間であってよ
い。一般に反応を更に続けても反応混合物の組成は殆ど
変化しないから、それより長い反応時間も可能である。
【0021】適当ならばo−アミノチオフェノール又は
MPGエステルは、過剰量で、例えば他の反応物のモル
当たり2モルまでの量で使用することができる。o−ア
ミノチオフェノールとMPGエステルのモル比は、0.
9:1−1.1:1、特に化学量論量比が好適に使用さ
れる。
MPGエステルは、過剰量で、例えば他の反応物のモル
当たり2モルまでの量で使用することができる。o−ア
ミノチオフェノールとMPGエステルのモル比は、0.
9:1−1.1:1、特に化学量論量比が好適に使用さ
れる。
【0022】反応混合物は、一般に特別な方法で精製さ
れていないMPGエステルにより随伴される弱酸のアル
カリ金属塩を例えば5−2000ppmで含むことがで
きる。
れていないMPGエステルにより随伴される弱酸のアル
カリ金属塩を例えば5−2000ppmで含むことがで
きる。
【0023】すでに述べたように、痕跡量の塩基性不純
物も含んでいない非常に純粋なMPGエステル及び純粋
なo−アミノチオフェノールからは、鉄化合物を添加し
ないで、無極性の溶媒から所望のトレオ−AHMPEを
高収率かつ高選択率で製造することが可能である。しか
しながら、MPGエステルの過度な精製工程、例えば水
性イソプロパノールからの何回かの再結晶又は再沈殿
(参照、対照実施例2)或いはMPGエステル溶液の水
での非常に厳しい抽出及び続く溶液の乾燥は、そのため
の必要条件である。このような手段にもかかわらず、す
べての場合に、痕跡量の弱酸のアルカリ金属塩がMPG
エステル又はその溶液中に残留することが回避できな
い。トレオ−AHMPEの製造法は、本発明によれば、
反応中の鉄化合物の存在によりかなり単純化することが
でき、これが経費及び環境汚染量の排水の低減をもたら
す。
物も含んでいない非常に純粋なMPGエステル及び純粋
なo−アミノチオフェノールからは、鉄化合物を添加し
ないで、無極性の溶媒から所望のトレオ−AHMPEを
高収率かつ高選択率で製造することが可能である。しか
しながら、MPGエステルの過度な精製工程、例えば水
性イソプロパノールからの何回かの再結晶又は再沈殿
(参照、対照実施例2)或いはMPGエステル溶液の水
での非常に厳しい抽出及び続く溶液の乾燥は、そのため
の必要条件である。このような手段にもかかわらず、す
べての場合に、痕跡量の弱酸のアルカリ金属塩がMPG
エステル又はその溶液中に残留することが回避できな
い。トレオ−AHMPEの製造法は、本発明によれば、
反応中の鉄化合物の存在によりかなり単純化することが
でき、これが経費及び環境汚染量の排水の低減をもたら
す。
【0024】他の従来法の改善は、ベンゾチアゾールの
アルカリ開裂によって得られるo−アミノチオフェノー
ルのアルカリ金属塩の水溶液を、先ず無極性溶媒の存在
下にpH4−6まで酸性にし、水溶液から非常に容易に
分離する有機層を分離し、そして弱い真空下での初期蒸
留によって付着水及び低沸点不純物を除去してから、水
の抽出により残存塩を除去した後、MPGエステルの、
同一の有機極性溶媒中溶液と鉄の存在下に昇温度で反応
させる場合に、達成される。この手段の組み合わせに必
要な溶媒の量は粗o−アミノチオフェノールの容量の高
々12%である。酸性化は、トルエン又はキシレンの存
在下に硫酸を用いてpH4.5−5.5まで行われる。
初期蒸留は例えば50℃までの温度で行うことができ
る。
アルカリ開裂によって得られるo−アミノチオフェノー
ルのアルカリ金属塩の水溶液を、先ず無極性溶媒の存在
下にpH4−6まで酸性にし、水溶液から非常に容易に
分離する有機層を分離し、そして弱い真空下での初期蒸
留によって付着水及び低沸点不純物を除去してから、水
の抽出により残存塩を除去した後、MPGエステルの、
同一の有機極性溶媒中溶液と鉄の存在下に昇温度で反応
させる場合に、達成される。この手段の組み合わせに必
要な溶媒の量は粗o−アミノチオフェノールの容量の高
々12%である。酸性化は、トルエン又はキシレンの存
在下に硫酸を用いてpH4.5−5.5まで行われる。
初期蒸留は例えば50℃までの温度で行うことができ
る。
【0025】このような手段の組み合わせは、o−アミ
ノチオフェノールの製造中の改良された相分離をもたら
し、MPGエステルとの反応に用いるべきo−アミノチ
オフェノールの全量の、時間の掛かるかつ収率を減ずる
蒸留を省略せしめうる。
ノチオフェノールの製造中の改良された相分離をもたら
し、MPGエステルとの反応に用いるべきo−アミノチ
オフェノールの全量の、時間の掛かるかつ収率を減ずる
蒸留を省略せしめうる。
【0026】次の実施例は本発明を例示する。
【0027】
【実施例】実施例中、%は断らない限り重量%とする。
【0028】対照実施例 1 (弱酸のアルカリ金属塩を含むMPGエステルを使用、
鉄化合物無添加)ナトリウム含量440ppm(その9
0ppmだけが塩化ナトリウムとして存在)の3−
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエステ
ル20.9gをキシレン100mlに溶解した。この溶
液をそれぞれ水50mlで2回抽出し、残存水を高々1
45℃のフラスコ内温度まで加熱して除去した。鉄を含
まないo−アミノチオフェノール14.4gを撹拌しな
がら、115℃まで冷却した溶液に添加し、混合物を更
に撹拌しながら115℃に4時間加熱した。70℃まで
冷却した後、この透明な溶液のHPLC分析は所望のト
レオ付加生成物86.4%の含量を示した。
鉄化合物無添加)ナトリウム含量440ppm(その9
0ppmだけが塩化ナトリウムとして存在)の3−
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエステ
ル20.9gをキシレン100mlに溶解した。この溶
液をそれぞれ水50mlで2回抽出し、残存水を高々1
45℃のフラスコ内温度まで加熱して除去した。鉄を含
まないo−アミノチオフェノール14.4gを撹拌しな
がら、115℃まで冷却した溶液に添加し、混合物を更
に撹拌しながら115℃に4時間加熱した。70℃まで
冷却した後、この透明な溶液のHPLC分析は所望のト
レオ付加生成物86.4%の含量を示した。
【0029】実施例 1 ナトリウム含量440ppm(その90ppmだけが塩
化ナトリウムとして存在)の3−(4′−メトキシフェ
ニル)−グリシド酸メチルエステル220.9gをキシ
レン100mlに溶解した。この溶液をそれぞれ水50
mlと撹拌することにより2回抽出した。相の分離後、
溶液を窒素下に145℃まで加熱し、その間に残存水を
循環系から除去した。得られた透明な溶液を115℃ま
で冷却し、塩化鉄(II)2.0mg及びo−アミノチ
オフェノール14.4gを添加し、混合物を更に4時間
115℃に保った。70℃まで冷却した後、HPLCで
決定して、所望のトレオ−AHMPE16.6%(理論
量の92.8%に相当)及びエリトロ−AHMPE1.
04%(理論量の5.8%に相当)の含量を示す溶液1
86.0gを得た。溶媒を除去した後、残渣をトルエン
に入れ、生成物を結晶化させ、吸引濾過し、乾燥した。
収量は、純度96.7%のトレオ−AHMPE29.2
g(理論量の95%に相当)であった。純度99.4%
のトレオ−AHMPEはトルエンからの再結晶により得
られた。
化ナトリウムとして存在)の3−(4′−メトキシフェ
ニル)−グリシド酸メチルエステル220.9gをキシ
レン100mlに溶解した。この溶液をそれぞれ水50
mlと撹拌することにより2回抽出した。相の分離後、
溶液を窒素下に145℃まで加熱し、その間に残存水を
循環系から除去した。得られた透明な溶液を115℃ま
で冷却し、塩化鉄(II)2.0mg及びo−アミノチ
オフェノール14.4gを添加し、混合物を更に4時間
115℃に保った。70℃まで冷却した後、HPLCで
決定して、所望のトレオ−AHMPE16.6%(理論
量の92.8%に相当)及びエリトロ−AHMPE1.
04%(理論量の5.8%に相当)の含量を示す溶液1
86.0gを得た。溶媒を除去した後、残渣をトルエン
に入れ、生成物を結晶化させ、吸引濾過し、乾燥した。
収量は、純度96.7%のトレオ−AHMPE29.2
g(理論量の95%に相当)であった。純度99.4%
のトレオ−AHMPEはトルエンからの再結晶により得
られた。
【0030】対照実施例 2 (高純度のMPGエステルを使用、鉄化合物無添加)ト
ルエン500ml中o−アミノチオフェノール69.6
g(純度98.9%)及び3−(4′−メトキシフェニ
ル)−グリシド酸メチルエステル105.2g(純度1
00%、イソプロパノール/水から数回再結晶して得
た)を、1lの撹拌フラスコ中に導入し、窒素下に11
5℃まで加熱した。透明な溶液をこの温度で4時間撹拌
し、ついで冷却した。粗溶液の終了は574.7gであ
り、HPLCで決定して、トレオ−AHMPEは26.
7%(理論量の91.8%に相当)及びエリトロ−AH
MPEは1.7%(理論量の5.8%に相当)であっ
た。
ルエン500ml中o−アミノチオフェノール69.6
g(純度98.9%)及び3−(4′−メトキシフェニ
ル)−グリシド酸メチルエステル105.2g(純度1
00%、イソプロパノール/水から数回再結晶して得
た)を、1lの撹拌フラスコ中に導入し、窒素下に11
5℃まで加熱した。透明な溶液をこの温度で4時間撹拌
し、ついで冷却した。粗溶液の終了は574.7gであ
り、HPLCで決定して、トレオ−AHMPEは26.
7%(理論量の91.8%に相当)及びエリトロ−AH
MPEは1.7%(理論量の5.8%に相当)であっ
た。
【0031】実施例 2−7 それぞれの場合実施例2−7は2つの実験を含んだ。最
初の(a)実験では、少量の酢酸ナトリウム又は3−
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸ナトリウムを
添加しつつ、鉄を含まないo−アミノチオフェノールを
トルエン中の高純度のMPGエステルに添加した(本発
明ではない)。それぞれの場合に対比される第2の
(b)実験では、更に酢酸ナトリウム又は3−(4′−
メトキシフェニル)−グリシド酸ナトリウム、塩化鉄
(III)の形の鉄5ppmを含むo−アミノチオフェ
ノールを添加した(本発明による)。
初の(a)実験では、少量の酢酸ナトリウム又は3−
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸ナトリウムを
添加しつつ、鉄を含まないo−アミノチオフェノールを
トルエン中の高純度のMPGエステルに添加した(本発
明ではない)。それぞれの場合に対比される第2の
(b)実験では、更に酢酸ナトリウム又は3−(4′−
メトキシフェニル)−グリシド酸ナトリウム、塩化鉄
(III)の形の鉄5ppmを含むo−アミノチオフェ
ノールを添加した(本発明による)。
【0032】実験法 それぞれの場合、o−アミノチオフェノール14.4g
(純度96%)、3−(4′−メトキシフェニル)−グ
リシド酸メチルエステル20.9g(純度100%、再
結晶して得た)及び特別な添加量の上述したナトリウム
塩をトルエン中窒素下に115℃まで加熱し、混合物を
この温度で4時間撹拌した。溶液を冷却した後、結果を
HPLC分析で決定した。実施例2−5では酢酸ナトリ
ウムを添加し、実施例6及び7では3−(4′−メトキ
シフェニル)−グリシド酸ナトリウムを添加した。
(純度96%)、3−(4′−メトキシフェニル)−グ
リシド酸メチルエステル20.9g(純度100%、再
結晶して得た)及び特別な添加量の上述したナトリウム
塩をトルエン中窒素下に115℃まで加熱し、混合物を
この温度で4時間撹拌した。溶液を冷却した後、結果を
HPLC分析で決定した。実施例2−5では酢酸ナトリ
ウムを添加し、実施例6及び7では3−(4′−メトキ
シフェニル)−グリシド酸ナトリウムを添加した。
【0033】詳細と結果は表1から知ることができる。
【0034】表1から、トレオ+エリトロ−AHMPE
の収量及び全付加生成物中の所望のトレオ−AHMPE
の含量は、鉄塩のない時よりある場合に、常にかなり高
いことが分かる。
の収量及び全付加生成物中の所望のトレオ−AHMPE
の含量は、鉄塩のない時よりある場合に、常にかなり高
いことが分かる。
【0035】
【表1】
【0036】実施例 8 メタノ−ル中30%ナトリウムメチレート溶液270.
1g及び更にメタノ−ル50mlを撹拌フラスコに導入
し、撹拌しながら0℃まで冷却した。アニスアルデヒド
(純度99%)137.5g及びクロロ酢酸メチル(純
度99%)115.1gを、滴下ロートから、互いに別
々に又は同時に、撹拌しながら一定の0℃で2時間に亘
って滴下した。ついで反応混合物を0℃で4時間撹拌し
た。更に、撹拌しながら氷酢酸35mlを添加した。こ
の間、混合物の温度は+5℃を越えなかった。続いてト
ルエン800nlを添加し、混合物を完全に激しく撹拌
し、水500mlを添加した。更に混合物を完全に激し
く撹拌し、相を分離し、トルエン相から塩化物をそれぞ
れ水100mlで3回洗い出し、遅延することなしに4
5℃、95ミリバールで真空蒸留し、溶液を共沸脱水し
た。所望の3−(4′−メトキシフェニル)−グリシド
酸メチルエステル含量23.9%(理論量の86.2%
に相当)の溶液751.3gを得た。
1g及び更にメタノ−ル50mlを撹拌フラスコに導入
し、撹拌しながら0℃まで冷却した。アニスアルデヒド
(純度99%)137.5g及びクロロ酢酸メチル(純
度99%)115.1gを、滴下ロートから、互いに別
々に又は同時に、撹拌しながら一定の0℃で2時間に亘
って滴下した。ついで反応混合物を0℃で4時間撹拌し
た。更に、撹拌しながら氷酢酸35mlを添加した。こ
の間、混合物の温度は+5℃を越えなかった。続いてト
ルエン800nlを添加し、混合物を完全に激しく撹拌
し、水500mlを添加した。更に混合物を完全に激し
く撹拌し、相を分離し、トルエン相から塩化物をそれぞ
れ水100mlで3回洗い出し、遅延することなしに4
5℃、95ミリバールで真空蒸留し、溶液を共沸脱水し
た。所望の3−(4′−メトキシフェニル)−グリシド
酸メチルエステル含量23.9%(理論量の86.2%
に相当)の溶液751.3gを得た。
【0037】得られたグリシド酸エステルのトルエン溶
液435.9gを、窒素を通じながら115℃まで加熱
し、塩化鉄(III)の形で鉄5ppmを含むo−アミ
ノチオフェノール(実施例9に記述したように製造、但
し溶媒を除去せずに短い初期蒸留で水を除去)73.2
gをこの温度で10分間にわたり滴下した。ついで混合
物を4時間還流させ、同時に水を循環系から除去した。
トレオ−AHMPEの含量26.2%(理論量の90.
6%に相当)のトルエン溶液60mlを得た。この溶液
を更に50℃まで冷却し、トレオ−AHMPEの種結晶
を添加し、混合物を5℃まで冷却した。完全な結晶化
後、混合物を5℃で吸引濾過し、残渣をトルエン75m
l及びメタノ−ル50mlと水50mlの溶液で洗浄し
た。乾燥後、無色の結晶140.5gを得た.トレオ−
AHMPEの、理論量の84.3%の収率に相当した。
液435.9gを、窒素を通じながら115℃まで加熱
し、塩化鉄(III)の形で鉄5ppmを含むo−アミ
ノチオフェノール(実施例9に記述したように製造、但
し溶媒を除去せずに短い初期蒸留で水を除去)73.2
gをこの温度で10分間にわたり滴下した。ついで混合
物を4時間還流させ、同時に水を循環系から除去した。
トレオ−AHMPEの含量26.2%(理論量の90.
6%に相当)のトルエン溶液60mlを得た。この溶液
を更に50℃まで冷却し、トレオ−AHMPEの種結晶
を添加し、混合物を5℃まで冷却した。完全な結晶化
後、混合物を5℃で吸引濾過し、残渣をトルエン75m
l及びメタノ−ル50mlと水50mlの溶液で洗浄し
た。乾燥後、無色の結晶140.5gを得た.トレオ−
AHMPEの、理論量の84.3%の収率に相当した。
【0038】実施例 9 (o−アミノチオフェノールの反応混合物からの有利な
分離)ベンゾチアゾ−ルの、昇温度下における水酸化ナ
トリウムによる開裂で得たo−アミノチオフェノールの
ナトリウム塩溶液(工業用、約25%)1kgを、まず
底部にバルブを有する撹拌フラスコに、窒素下で導入し
た。48%水性硫酸310gを、撹拌しながら且つ温度
が50℃を越えないように調節して、pH4.8まで滴
下ロートから滴下した。ついでトルエン100mlを添
加し、混合物を完全に激しく撹拌し、有機及び水性相間
の迅速且つ良好な分離を行わせた。下方の水性塩含有相
を底部バルブから除去した。水100mlを添加した
後、有機相を激しく撹拌し、このようにして残存する溶
解した塩を除去した。ついでこれを底部バルブから除去
した。このようにしてo−アミノチオフェノールの淡黄
色トルエン溶液282gを得た。55−58ミリバ−ル
及び内部温度122℃以下での初期蒸留で溶媒を除去し
た後、次の組成(GC)のo−アミノチオフェノール1
98gを得た。
分離)ベンゾチアゾ−ルの、昇温度下における水酸化ナ
トリウムによる開裂で得たo−アミノチオフェノールの
ナトリウム塩溶液(工業用、約25%)1kgを、まず
底部にバルブを有する撹拌フラスコに、窒素下で導入し
た。48%水性硫酸310gを、撹拌しながら且つ温度
が50℃を越えないように調節して、pH4.8まで滴
下ロートから滴下した。ついでトルエン100mlを添
加し、混合物を完全に激しく撹拌し、有機及び水性相間
の迅速且つ良好な分離を行わせた。下方の水性塩含有相
を底部バルブから除去した。水100mlを添加した
後、有機相を激しく撹拌し、このようにして残存する溶
解した塩を除去した。ついでこれを底部バルブから除去
した。このようにしてo−アミノチオフェノールの淡黄
色トルエン溶液282gを得た。55−58ミリバ−ル
及び内部温度122℃以下での初期蒸留で溶媒を除去し
た後、次の組成(GC)のo−アミノチオフェノール1
98gを得た。
【0039】 o−アミノチオフェノール 97.3% トルエン 0.8% アニリン 0.2% 2−メチルアニリン 0.1%以下 異性体アミノチオフェノール 0.1% メチルメルカプトアニリン 0.2% 2、2′−ジアミノジフェニルジスルフィド 0.9% ベンゾチアゾ−ル 0.1%以下 このようなo−アミノチオフェノールは鉄化合物の存在
下における3−(4′−メトキシフェニル)−グリシド
酸メチルエステルとの反応に対して特に適当であること
が分った。
下における3−(4′−メトキシフェニル)−グリシド
酸メチルエステルとの反応に対して特に適当であること
が分った。
【0040】本発明の特徴及び態様は以下の通りであ
る。
る。
【0041】1.o−アミノチオフェノールを3−
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエステ
ルに付加させて(2RS,3RS)−3−(2′−アミ
ノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メト
キシフェニル)−プロピオン酸メチルエステルを製造す
る際に、反応を弱酸のアルカリ金属塩の存在下にかつ触
媒量の鉄化合物の存在下に行うことを含んでなる該(2
RS,3RS)−3−(2′−アミノフェニルチオ)−
2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフェニル)−プ
ロピオン酸メチルエステルの製造法。
(4′−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエステ
ルに付加させて(2RS,3RS)−3−(2′−アミ
ノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メト
キシフェニル)−プロピオン酸メチルエステルを製造す
る際に、反応を弱酸のアルカリ金属塩の存在下にかつ触
媒量の鉄化合物の存在下に行うことを含んでなる該(2
RS,3RS)−3−(2′−アミノフェニルチオ)−
2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフェニル)−プ
ロピオン酸メチルエステルの製造法。
【0042】2.2及び/又は3価の鉄を含む鉄化合物
を用いる上記1の方法。
を用いる上記1の方法。
【0043】3.硫酸鉄(III)・5水和物、硫酸鉄
(II)、塩化鉄(III)、塩化鉄(II)、有機酸
の鉄塩及び/又は錯体鉄化合物を用いる上記1の方法。
(II)、塩化鉄(III)、塩化鉄(II)、有機酸
の鉄塩及び/又は錯体鉄化合物を用いる上記1の方法。
【0044】4.鉄化合物を、鉄として且つo−アミノ
チオフェノールに基づいて計算して1−200ppm用
いる上記1の方法。
チオフェノールに基づいて計算して1−200ppm用
いる上記1の方法。
【0045】5.反応を無極性溶媒中で行う上記1の方
法。
法。
【0046】6.反応を80−150℃で行う上記1の
方法。
方法。
【0047】7.反応混合物が弱酸のアルカリ金属塩を
5−2000ppm含んでなる上記1の方法。
5−2000ppm含んでなる上記1の方法。
【0048】8.ベンゾチアゾールのアルカリ性開裂で
得られるo−アミノチオフェノールのアルカリ金属塩
を、少量の無極性溶媒の存在下にpH4−6まで酸性に
し、分離する有機相を分離し、そして水での抽出及び弱
い真空下での初期蒸留後に、それから残存塩、付着水及
び低沸点不純物を除去することによって得たo−アミノ
チオフェノールを使用する上記1の方法。
得られるo−アミノチオフェノールのアルカリ金属塩
を、少量の無極性溶媒の存在下にpH4−6まで酸性に
し、分離する有機相を分離し、そして水での抽出及び弱
い真空下での初期蒸留後に、それから残存塩、付着水及
び低沸点不純物を除去することによって得たo−アミノ
チオフェノールを使用する上記1の方法。
Claims (1)
- 【請求項1】 o−アミノチオフェノールを3−(4′
−メトキシフェニル)−グリシド酸メチルエステルに付
加させて(2RS,3RS)−3−(2′−アミノフェ
ニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフ
ェニル)−プロピオン酸メチルエステルを製造する際
に、反応を弱酸のアルカリ金属塩の存在下にかつ触媒量
の鉄化合物の存在下に行うことを含んでなる該(2R
S,3RS)−3−(2′−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフェニル)−プロ
ピオン酸メチルエステルの製造法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19541717.8 | 1995-11-09 | ||
DE19541717A DE19541717A1 (de) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | Verfahren zur Herstellung von (2RS, 3RS)-3-(2'Aminophenylthio)-2-hydroxy-3-(4"-methoxyphenyl)-propionsäuremethylester |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132561A true JPH09132561A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=7776976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8308658A Pending JPH09132561A (ja) | 1995-11-09 | 1996-11-06 | (2rs,3rs)−3−(2′−アミノフエニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフエニル)−プロピオン酸メチルエステルの製造法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5756809A (ja) |
EP (1) | EP0773213A3 (ja) |
JP (1) | JPH09132561A (ja) |
DE (1) | DE19541717A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103305583A (zh) * | 2012-03-12 | 2013-09-18 | 江苏华荣生物科技有限公司 | 简便化提取消旋对甲氧苯基缩水甘油酸甲酯 |
CN107686457B (zh) * | 2017-07-03 | 2019-08-20 | 浙江农林大学暨阳学院 | 一种亚铁盐催化的两组分反应合成3-苯硫基-2,4-苯戊二烯酸乙酯化合物的方法 |
CN115521274A (zh) * | 2022-11-28 | 2022-12-27 | 苏州开元民生科技股份有限公司 | 一种地尔硫卓手性中间体的合成方法 |
CN115611788A (zh) * | 2022-12-15 | 2023-01-17 | 吉林易渡化工有限公司 | 一种邻氨基苯硫酚的合成方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4908469A (en) * | 1988-05-18 | 1990-03-13 | Marion Laboratories, Inc. | 2-Hydroxy-propanoic acid acyclic alkyl esters for benzothiazepines |
ZA94284B (en) * | 1993-01-27 | 1994-08-17 | Shionogi & Co | Process for preparing benzothiazepine derivatives |
-
1995
- 1995-11-09 DE DE19541717A patent/DE19541717A1/de not_active Withdrawn
-
1996
- 1996-10-28 EP EP96117259A patent/EP0773213A3/de not_active Withdrawn
- 1996-11-01 US US08/742,074 patent/US5756809A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-11-06 JP JP8308658A patent/JPH09132561A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5756809A (en) | 1998-05-26 |
DE19541717A1 (de) | 1997-05-15 |
EP0773213A2 (de) | 1997-05-14 |
EP0773213A3 (de) | 1997-08-27 |
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