JPH05193844A - 物品昇降装置の昇降制御装置 - Google Patents

物品昇降装置の昇降制御装置

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JPH05193844A
JPH05193844A JP4008098A JP809892A JPH05193844A JP H05193844 A JPH05193844 A JP H05193844A JP 4008098 A JP4008098 A JP 4008098A JP 809892 A JP809892 A JP 809892A JP H05193844 A JPH05193844 A JP H05193844A
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Kazufumi Tsujimoto
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 通過検出手段15が高さを変えて複数個設け
られ、通過検出手段15が昇降部3の通過を検出しない
異常を判別する判別手段102が設けられ、昇降制御手
段101が、判別手段102にて異常が判別された場合
には、異常である通過検出手段15の検出情報に基づい
て低下させる設定速度を最高下降速度として昇降制御を
継続するように構成されている物品昇降装置の昇降制御
装置。 【効果】 昇降部の異常降下に伴う事故の発生を防止さ
れ、且つ、通過検出手段のみが故障したにすぎないにも
かかわらず、物品昇降装置全体の機能が停止されてしま
うという不都合が解消された物品昇降装置の昇降制御装
置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品昇降用の昇降部を
吊下げ支持する索状体を昇降操作する回転式の駆動装
置、昇降部の昇降を制動する制動装置、及び、駆動装置
の回転量を検出する回転量検出手段の夫々が設けられ、
昇降部の停止位置よりも上方箇所の通過ポイントに対す
る昇降部の通過を検出する通過検出手段が設けられ、駆
動装置及び制動装置を制御する昇降制御手段が、昇降部
を停止位置に向かって下降させる際には、通過検出手段
が通過を検出してからの方がその前よりも下降速度を低
速にするように、回転量検出手段及び通過検出手段の検
出情報に基づいて駆動装置及び制動装置の作動を制御す
るように構成された物品昇降装置の昇降制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の物品昇降装置の昇降制御
装置において、停止位置に向かって下降される昇降部の
通過を検出する通過検出手段に昇降部の通過が検出され
ない異常が発生した場合、その異常は、結果として昇降
部が設定速度どうりに減速されずそのまま下降を続ける
ことによって初めて認識され、しかも、物品昇降装置の
昇降制御全体としての異常として認識されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、昇降部は、設定速度どうりに減速され
ずそのまま下降を続けるのであるから、異常降下に伴う
事故を発生する危険があった。また、昇降制御全体とし
ての異常と認識されるのであるから、安全上当然、昇降
部の昇降操作自体を停止せねばならず、従って、例えば
センサーなどの一部の部品によって構成される通過検出
手段のみが故障したに過ぎないにもかかわらず、その結
果として、物品昇降装置全体の機能が停止されてしまう
という不都合があった。本発明の目的は、上記の従来欠
点を解消する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による物品昇降装
置の昇降制御装置の第一の特徴構成は、下降開始位置か
ら下降した昇降部が通過ポイントに達するまでの下降量
を記憶する記憶手段が設けられ、回転量検出手段の情報
に基づいて求められる下降開始位置からの実下降量が記
憶手段にて記憶された下降量に達しても、通過検出手段
が昇降部の通過を検出しない異常を判別する判別手段
と、その判別手段の判別結果に基づいて報知作動する異
常報知手段とが設けられている点にある。
【0005】本発明の第二の特徴構成は、第一の特徴構
成を実施する際の好適な具体構成を特定するもので、通
過検出手段が高さを変えて複数個設けられ、昇降制御手
段が、低位置側の通過検出手段にて昇降部の通過が検出
されるほど低い設定速度に下降速度を低下させるように
制御すべく構成され、且つ、判別手段にて異常が判別さ
れた場合には、異常である通過検出手段の検出情報に基
づいて低下させる設定速度を最高下降速度として昇降制
御を継続するように構成されている点にある。
【0006】さらに、第三の特徴構成は、第二の特徴構
成を実施する際の好適な具体構成を特定するもので、前
記複数個の通過検出手段のうちの最高位のものとそれに
隣接するものとの間に、補助通過検出手段が設けられ、
昇降制御手段は、最高位の通過検出手段の異常が判別さ
れた場合には補助通過検出手段の検出情報に基づいて最
高位の通過検出手段の検出により低下すべき設定速度に
下降速度を低下するように、且つ、最高位の通過検出手
段が正常である場合の設定最高下降速度よりも低い速度
を最高下降速度として昇降制御を継続するように構成さ
れている点にある。
【0007】
【作用】本発明の第一の特徴構成によれば、回転量検出
手段の情報に基づいて求められる下降開始位置からの実
下降量が記憶手段にて記憶された下降量に達しても通過
検出手段が昇降部の通過を検出しない異常を判別するこ
とができるから、その時点において制動装置を作動さ
せ、下降速度を設定速度まで低下させることができる。
又、通過検出手段の異常が判別されるに伴って、その異
常を報知する異常報知手段が設けられているから、物品
昇降装置を使用する者が、通過検出手段に異常が発生し
ていることを知ることができる。
【0008】第二の特徴構成によれば、昇降制御手段
が、判別手段にて異常が判別された場合には、異常であ
る通過検出手段の検出情報に基づいて低下させる設定速
度を最高下降速度として昇降制御を継続するように構成
されているから、異常が発生している通過検出手段を使
用しなくても、昇降部の昇降操作を継続することができ
る。
【0009】第三の特徴構成によれば、複数個の通過検
出手段のうちの最高位のものとそれに隣接するものとの
間に補助通過検出手段が設けられ、昇降制御手段が、最
高位の通過検出手段に異常が判別された場合には補助通
過検出手段を使用して昇降制御を継続するように構成さ
れているから、昇降部の最高下降速度を、最高位の通過
検出手段の検出により低下すべき設定速度まで低下させ
ることなく、昇降部の昇降操作を継続することができ
る。
【0010】
【発明の効果】本発明の第一の特徴構成によれば、通過
検出手段が昇降部の通過を検出しない場合でも制動装置
を作動させ下降速度を設定速度まで低下させることがで
きるから、昇降部の異常降下に伴う事故の発生を防止で
き、且つ、物品昇降装置を使用する者が通過検出手段に
異常が発生していることを知ることができるから、迅速
なトラブル・シューティングを行なうことができる物品
昇降装置の昇降制御装置を提供することができる。
【0011】第二の特徴構成によれば、異常が発生して
いる通過検出手段を使用することなく昇降部の昇降操作
を継続することができるから、通過検出手段のみが故障
したにすぎないにもかかわらず、物品昇降装置全体の機
能が停止されてしまうという不都合を解消した物品昇降
装置の昇降制御装置を提供することができる。
【0012】第三の特徴構成によれば、昇降部の最高下
降速度を最高位の通過検出手段の検出により低下すべき
設定速度まで低下させることなく昇降操作を継続するこ
とができるから、最高位の通過検出手段の異常が判別さ
れた後の継続運転中においても、物品昇降の作業能率の
低下を極力解消した物品昇降装置の昇降制御装置を提供
することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1から図7には、本発明による物品昇降装置の
昇降制御装置を車両搬送装置Cを制御する昇降制御機構
Hに応用した立体駐車場が示されている。前記立体駐車
場は、図1に示すように、複数個の棚1を上下方向に並
べたラック部分に車両Gを搭載自在なパレットPを収納
する車両収納ラックAと、その地上階部分に形成され、
外部連通口2有し、車両Gの入庫及び出庫のために使用
される外部連通部Bと、昇降部3を備え前記棚1と外部
連通部Bとの間にわたり前記パレットPの搬送を行う車
両搬送装置Cとを備えて成る。
【0014】以後、本実施例において、外部連通口2よ
り外部連通部Bの奥を臨む方向を立体駐車場の奥行方向
とし、前記奥行方向と直交し外部連通口2の開口の横幅
にわたる方向を立体駐車場の横幅方向とする。
【0015】前記車両収納ラックAは、その内部におい
て前記奥行方向の両側に一対のラック部分を備え、その
夫々が複数個の棚1を上下方向に並べて備えている。そ
して、前記棚1は、車両搭載用のパレットPと、パレッ
トPの長手方向両端縁部を載架支持する一対の受け枠1
a,1aを並置して構成され、車両Gは、パレットPに
搭載された状態で収納される。前記一対のラック部分の
間には、昇降用通路Sが、各ラック部分の側脇に沿い、
且つ、その下端は外部連通部Bに突入するように形成さ
れている。昇降用通路Sの前記横幅方向両側部には、昇
降部3の昇降を昇降用通路Sに沿って誘導するための一
対のガイドレール4が、昇降部3の長手方向両側を挟む
ように取り付けられている。
【0016】前記外部連通部Bは、外部連通口2を有
し、車両Gの入庫のとき及び出庫のときにはその内部に
前記昇降部3が位置する状態となり、下部には昇降用通
路Sの下端に連設するようにピット5が設けられ、ピッ
ト5内に昇降操作及び旋回操作可能なターンテーブル6
aを備えた旋回装置6が備えられて成る。パレットP
は、外部連通部Bにおいてその長手方向が外部連通口2
を向くように載置され、車両Gが自走することによっ
て、車両Gの積み降ろしが行われる。入庫作業において
車両Gが積み込まれたパレットPは、旋回装置6のター
ンテーブル6aが上昇されることによってターンテーブ
ル6a上に担持され、90度旋回され、昇降部3の上昇
に伴って昇降部3上に移載される。出庫作業において
は、パレットPは、昇降部3が下降するに伴って前記上
げ位置にあるターンテーブル6a上に移載され、90度
旋回されて外部連通部Bに載置される。
【0017】前記車両搬送装置Cは、図2に示すよう
に、パレットPを搭載して昇降用通路S内を昇降する昇
降部3と、昇降部3を昇降させる昇降駆動機構Kとから
構成されている。前記昇降部3は、基部フレ−ム3a
と、基部フレ−ム3a上でパレットPを載置支持し且つ
棚1との間での移載を行う2本の伸縮フォ−ク3bと、
基部フレーム3aの長手方向両側の中央にそれぞれ垂直
に立設するサイドフレーム7と、サイドフレーム7の昇
降部中央側にサイドフレーム7に沿って取り付けられ且
つ更に上方に立設する側板3cと、その側板3cの上部
に屋根状に取り付けられた遮蔽体3dと、床板3eとか
ら構成されている。サイドフレーム7は、図3に示すよ
うに、少なくとも上下2点においてガイドレール4を2
個一対のローラー7aによって挟持し、昇降部3が昇降
用通路Sに沿って昇降するように誘導するとともに、伸
縮フォ−ク3bを伸長作動させてパレットPを移載する
場合に、重心位置の移動により昇降部3が傾かないよう
に支持すべく構成されている。
【0018】前記昇降駆動機構Kは、図2に示すよう
に、2系統の索状体8により昇降部3の長手方向両側部
とバランスウェイト9とを接続し、その索状体8を、吊
下プ−リ−10a,10b,10c,10d、及び、制
動装置11aを備えた駆動装置11の駆動プ−リ−11
bに巻回することによって構成されている。従って、昇
降部3は、その長手方向が前記横幅方向を向き、昇降用
通路S内に索状体8により吊下支持され、駆動装置11
の作動によって昇降移動させられる。
【0019】前記駆動装置11の駆動軸11cには、駆
動装置11の回転量を検出する回転量検出手段としての
ロータリーエンコーダ12が備えられている。ロータリ
ーエンコーダ12は、後述する昇降制御機構Hの制御部
13に接続され、エンコーダのカウント値Eを計測する
ことによって、昇降部3の昇降量、及び、昇降速度が検
出されるように構成されている。また、昇降部3の基部
フレ−ム3aの側面には、検出板14が取り付けられて
おり、一方、昇降用通路S内の前記検出板14が昇降部
3が昇降するに伴って通過する所定の位置には、所定の
通過ポイントLに対する昇降部3の通過を検出する通過
検出手段としてのフォト・インタラプタ型のフォトセン
サー15が備えられている。前記センサー15もまた前
記制御部13に接続され、もって、所定の通過ポイント
Lに対する昇降部3の通過が検出されるように構成され
ている。
【0020】図4には、昇降制御機構Hが示されてい
る。昇降制御機構Hは、マイクロコンピュータによる制
御部13を主要部とし、ロータリーエンコーダ12、フ
ォトセンサー15、駆動装置11、及び、制動装置11
aが接続され、もって、ロータリーエンコーダ12及び
フォトセンサー15の検出情報に基づいて駆動装置1
1、及び、制動装置11aの作動を制御する昇降制御手
段101が構成されている。
【0021】前記制御部13には、下降開始位置から下
降した昇降部3が通過ポイントLに達するまでの下降量
を記憶する記憶手段としてのメモリー16が接続され、
ロータリーエンコーダ12の情報に基づいて求められる
下降開始位置からの実下降量がメモリー16にて記憶さ
れた下降量に達しても、フォトセンサー15が昇降部3
の通過を検出しない異常を判別する判別手段102が構
成されている。前記メモリー16には、前記下降開始位
置としての前記各棚1から昇降部3が通過ポイントLに
達するまでの下降量が、ロータリーエンコーダ12のカ
ウント値Eの増加分として各棚1の夫々に対応させて記
憶されており、昇降部3の下降が開始されるに伴って、
下降開始位置を起点としたロータリーエンコーダ12の
実カウント値Eとメモリー16内のカウント値Eを比較
することによって、昇降部3が通過ポイントLに達した
か否かが判断できるように構成されている。ちなみに、
ロータリーエンコーダ12の実カウント値Eによる昇降
部3の位置検出は、あまり正確なものではない。何故な
ら、昇降部3を吊下支持し、且つ、駆動装置11の駆動
プーリー11bに巻回されている索状体8は、昇降部3
に搭載された積載物の重量や経年変化などにより、その
長が変化するからである。従って、あくまで昇降制御に
おいては、フォトセンサー15が昇降部3の位置検出に
使用されるのであるが、ある許容誤差の範囲内において
は、ロータリーエンコーダ12の実カウント値Eも昇降
部3の位置検出に使用することができるのである。
【0022】また、前記制御部13には、立体駐車場の
入出庫を管理する管理装置などに取り付けの表示装置1
7が接続され、判別手段102の判別結果に基づいて報
知作動する異常報知手段103が構成されている。異常
報知手段103は、判別手段102に上記の異常が判別
されるに伴って、表示装置17にその旨を報知するメッ
セージを表示させ、立体駐車場を使用するものに上記の
異常が発生していることを報知するように構成されてい
る。
【0023】図5には、昇降部3を外部連通部B内にお
ける停止位置L4に向かって下降させる場合の、昇降部
3の昇降制御が示されている。縦軸は、昇降用通路S内
における昇降部3が通過するポイントLを表し、横軸
は、昇降部3の下降速度Vを表している。ポイントL0
は、前記旋回装置6のターンテーブル6aが上げ位置に
ある場合のターンテーブルの上面が位置する高さに採ら
れている。ポイントL1,L2,L0には、それぞれフ
ォトセンサー15a,15b,15cが備えられてお
り、昇降部3の伸縮フォ−ク3bの上面が位置する高
さ、つまり、昇降部3に搭載されたパレットPの下面が
位置する高さを基準として、昇降部3が通過したことを
検出するように構成されている。図中の太い実線は、通
常状態における制御経路を示している。高速度V1で降
下されてきた昇降部3は、まず、ポイントL1を通過す
るに伴って中速度V2に減速され、続いて、ポイントL
2を通過するに伴って低速度V3に減速されるように構
成されている。従って、制動装置11aは、それぞれの
速度に対して適切な強さで制動作動するように構成され
ている。中速度V2において一定速度で降下される期間
D1は、減速が完了するポイントL6が、通常の使用状
態における制動装置11aの消耗などにより制動性能が
低下することによって下にズレ込んでL6’となった場
合であっても、ポイントL6’がポイントL2より低く
ならないようにするためのズレ込み吸収期間として採ら
れている。低速度V2における期間D2も同趣旨であ
る。しかしながらこれらの期間D1,D2は、昇降操作
の作業能率を考えれば、通常の使用状態において必要最
小限に採られていることが望ましい。低速度V3に減速
された昇降部3は更に下降を続けてポイントL0に達す
る。ここでパレットPが昇降部3から前記ターンテーブ
ル6a上に移載されることになる。昇降部3がポイント
L0に達したことは、フォトセンサー15cによって検
出される。ポイントL0を通過した昇降部3は、更に距
離D3だけ下降され、停止位置L4に停止される。前記
距離D3は、停止位置L4が、前記下げ位置にあるター
ンテーブル6aの上面が位置する高さL3よりも低くな
るように採られている。尚、前記距離D3は、フォトセ
ンサー15cによって昇降部3が検出された後、ロータ
リーエンコーダ12のカウント値Eが一定値増加するま
で昇降部3を下降することによって制御される。ポイン
トL5は昇降用通路Sの終端限界を示すもので、フォト
センサー15dが備えられ、フォトセンサー15dに昇
降部3が検出された場合には緊急制動が駆けられ、昇降
部3は非常停止されるように構成されている。尚、緊急
制動は、ロータリーエンコーダ12のカウント値Eが、
カウント値E3となることによっても駆けられる。
【0024】さて、本発明による立体駐車場において、
フォトセンサー15が昇降部3の通過を検出しない異常
が発生した場合には、以下の様に制御される。フォトセ
ンサー15aに異常が発生した場合、はじめ、高速度V
1で下降してきた昇降部3は、ポイントL1においては
減速が開始されず制御経路R1を通ってそのまま下降を
続ける。しかし、ロータリーエンコーダ12のカウント
値Eがカウント値E1になったとき、判別手段102に
よってフォトセンサー15aに昇降部3の通過が検出さ
れない異常が発生していることが判別され、制動装置1
1aが作動され、昇降部3は制御経路R2を通って減速
される。そして、中速度V2まで減速された後は、通常
の制御経路をたどって減速される。昇降制御手段101
は、判別手段102にフォトセンサー15aの異常が判
別された後は、昇降部3の下降操作における最高下降速
度を中速度V2に変更して、以後の昇降制御を継続す
る。従って、次の下降操作からは、昇降部3は制御経路
R3を通って降下され、ポイントL2以降は通常の制御
経路をたどって減速される。つまり、フォトセンサー1
5aは使用する必要がない。尚、表示装置17には、異
常報知手段103によって、図6(A)に示すように、
異常を報知するメッセージ18が表示される。
【0025】フォトセンサー15bに異常が発生してい
る場合には、図7に示すように制御される。はじめ昇降
部3は、中速度V2までは通常の制御経路をたどって減
速される。しかし、ポイントL2においては中速度V2
からの減速が開始されず、制御経路R4を通ってそのま
ま下降を続ける。そして、ロータリーエンコーダ12の
カウント値Eがカウント値E2になったときに、判別手
段102によってフォトセンサー15bに昇降部3の通
過が検出されない異常が発生していることが判別され、
制動装置11aが作動され、昇降部3は制御経路R5を
通って低速度V3まで減速される。前記期間D2内にお
いて低速度V3に達した以降は、通常の制御経路をたど
って制御される。昇降制御手段101は、判別手段10
2にフォトセンサー15bの異常が判別された後は、フ
ォトセンサー15aの検出情報に基づいて低下させるべ
き設定速度を低速度V3に変更して、以後の昇降制御を
継続する。従って、次の下降操作からは、高速度V1で
下降されてきた昇降部3は、ポイントL1から減速が開
始され、制御経路R6を通ってそのまま低速度V3まで
減速され、低速度V3に達した後は制御経路R7を通っ
て下降を続け、ポイントL0に達した後は通常の制御経
路をたどって制御される。つまり、フォトセンサー15
bは使用する必要がない。尚、表示装置17には、異常
報知手段103によって、図6(B)に示すように、異
常を報知するメッセイジ19が表示される。
【0026】〔別実施例〕さらに、図8には、最高位の
通過検出手段としてのフォトセンサー15aに異常が発
生した場合の、昇降部3の下降制御の別実施例が示され
ている。図中において、最高位の通過検出手段としての
フォトセンサー15aとそれに隣接する通過検出手段と
してのフォトセンサー15bとの間には、補助検出手段
としてのフォトセンサー15eが設けられている。フォ
トセンサー15eは、昇降用通路S内における取り付け
条件が許す限り、ポイントL1にできるだけ近接したポ
イントL7の位置に取り付けられており、通常の制御に
おいては使用されていない。フォトセンサー15aに異
常が発生た場合、はじめ昇降部3は、上述の実施例と同
じく、制御経路R1、及び、制御経路R2を通って減速
される。昇降制御手段101は、判別手段102にフォ
トセンサー15aの異常が判別された後はフォトセンサ
ー15aの使用を打切り、代わってフォトセンサー15
eの使用を開始する。下降制御においては、フォトセン
サー15eに昇降部3の通過が検出された場合には、昇
降部3は中速度V2まで減速されるように設定されてい
る。そして、昇降部3の下降操作における最高下降速度
は、ポイントL7に対応した準高速度V4に変更され、
以後の昇降制御が継続される。従って、次の下降操作か
らは、昇降部3は、制御経路R8を通って準高速度V4
で下降されて来てポイントL7から減速が開始されるの
であるが、ポイントL7以降の制御経路は通常の制御経
路と同じになり、ズレ込み吸収期間D1も通常どうりに
保たれる。
【0027】また、上述の実施例においては、昇降部3
の減速操作は、高速度V1、中速度V2、及び、低速度
V3の3段階で制御されていたが、フォトセンサー15
の設置箇所を増やせば、さらに多段に構成することもで
きる。通過検出手段には、フォト・インタラプタ型のフ
ォトセンサー15が使用されていたが、センサーの種類
及び構造は適宜変更可能であり、例えば、受光部と発光
部とが別付けタイプのフォトセンサーやマグネット感知
式の近接センサーでも良い。又、検出板14の構造や取
り付け位置も、適宜変更できる。図6に示す表示装置1
7の表示画面は例示にすぎず、又、メッセージ18,1
9も適宜変更可能である。
【0028】上述の別実施例は、最高位の通過検出手段
15aに補助検出手段15dを備えさせたものであった
が、各段の通過検出手段15に対して補助検出手段を備
えさせることもでき、それぞれの通過検出手段の異常に
対して同様の昇降制御手段を構成することも可能であ
る。
【0029】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体駐車場の全体構造を示す側面図
【図2】車両搬送装置の構造を示す斜視図
【図3】昇降部の長手方向側部を示す側面図
【図4】昇降制御機構を示すブロック線図
【図5】昇降部の下降制御を示す制御経路図
【図6】表示装置の表示画面
【図7】昇降部の下降制御を示す制御経路図
【図8】昇降部の下降制御の別実施例を示す制御経路図
【符号の説明】
L 通過ポイント L4 停止位置 V 下降速度 3 昇降部 8 索状体 11 駆動装置 11a 制動装置 12 回転量検出手段 15 通過検出手段 15a 最高位の通過検出手段 15b 最高位の通過検出手段に隣接する通過検出手段 15e 補助通過検出手段 16 記憶手段 101 昇降制御手段 102 判別手段 103 異常報知手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品昇降用の昇降部(3)を吊下げ支持
    する索状体(8)を昇降操作する回転式の駆動装置(1
    1)、前記昇降部(3)の昇降を制動する制動装置(1
    1a)、及び、前記駆動装置(11)の回転量を検出す
    る回転量検出手段(12)の夫々が設けられ、 前記昇降部(3)の停止位置(L4)よりも上方箇所の
    通過ポイント(L)に対する前記昇降部(3)の通過を
    検出する通過検出手段(15)が設けられ、 前記駆動装置(11)及び前記制動装置(11a)を制
    御する昇降制御手段(101)が、前記昇降部(3)を
    停止位置に向かって下降させる際には、前記通過検出手
    段(15)が通過を検出してからの方がその前よりも下
    降速度(V)を低速にするように、前記回転量検出手段
    (12)及び前記通過検出手段(15)の検出情報に基
    づいて前記駆動装置(11)及び前記制動装置(11
    a)の作動を制御するように構成された物品昇降装置の
    昇降制御装置であって、 下降開始位置から下降した前記昇降部(3)が前記通過
    ポイント(L)に達するまでの下降量を記憶する記憶手
    段(16)が設けられ、 前記回転量検出手段(12)の情報に基づいて求められ
    る前記下降開始位置からの実下降量が前記記憶手段(1
    6)にて記憶された下降量に達しても、前記通過検出手
    段(15)が前記昇降部(3)の通過を検出しない異常
    を判別する判別手段(102)と、その判別手段(10
    2)の判別結果に基づいて報知作動する異常報知手段
    (103)とが設けられている物品昇降装置の昇降制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記通過検出手段(15)が高さを変え
    て複数個設けられ、 前記昇降制御手段(101)が、低位置側の通過検出手
    段(15)にて前記昇降部(3)の通過が検出されるほ
    ど低い設定速度に下降速度(V)を低下させるように制
    御すべく構成され、且つ、前記判別手段(102)にて
    異常が判別された場合には、異常である通過検出手段
    (15)の検出情報に基づいて低下させる設定速度を最
    高下降速度として昇降制御を継続するように構成されて
    いる請求項1記載の物品昇降装置の昇降制御装置。
  3. 【請求項3】 前記複数個の通過検出手段(15)のう
    ちの最高位のもの(15a)とそれに隣接するもの(1
    5b)との間に、補助通過検出手段(15e)が設けら
    れ、 前記昇降制御手段(101)は、最高位の通過検出手段
    (15a)の異常が判別された場合には前記補助通過検
    出手段(15e)の検出情報に基づいて最高位の通過検
    出手段(15a)の検出により低下すべき設定速度に下
    降速度(V)を低下するように、且つ、最高位の通過検
    出手段(15a)が正常である場合の設定最高下降速度
    よりも低い速度を最高下降速度として昇降制御を継続す
    るように構成されている請求項2記載の物品昇降装置の
    昇降制御装置。
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