JP2601210Y2 - 立体駐車装置 - Google Patents

立体駐車装置

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JP2601210Y2
JP2601210Y2 JP1993011366U JP1136693U JP2601210Y2 JP 2601210 Y2 JP2601210 Y2 JP 2601210Y2 JP 1993011366 U JP1993011366 U JP 1993011366U JP 1136693 U JP1136693 U JP 1136693U JP 2601210 Y2 JP2601210 Y2 JP 2601210Y2
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彬 長島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、複数本の巻上部材で
吊下げ支持され該各巻上部材の一端部が巻取装置で巻き
取り又は巻き解きされることにより水平状態を保ちなが
ら昇降する昇降体の傾斜検知装置を備えてなる立体駐車
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、狭い敷地内に多数の車両を収容
することを目的とした立体駐車装置の一つとして、複数
本のワイヤロープで吊下げ支持され該各ワイヤロープの
一端側が巻取装置で巻き取り又は巻き解きされることに
より水平状態を保ちながら昇降する昇降体を備え、この
昇降体によって車両を昇降せしめて多段的に車両を格納
する構成の立体駐車装置が知られている。
【0003】前記のような立体駐車装置においては、安
全上の理由から、前記昇降体が常に水平状態に保たれて
いることが不可欠である。
【0004】しかし、その構成上、長期間の使用によっ
て前記各ワイヤロープ間に不均等な伸びが生ずる等の理
由により、前記昇降体が僅かながら傾斜する場合があ
る。そして、これを放置しておくと大事故につながる危
険があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記のような
事情に鑑みてなされたもので、前記昇降体に傾斜が生じ
た場合にその傾斜を検知して警告を発し、事故を未然に
防止することができる昇降体の傾斜検知装置を備えた立
体駐車装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案の立体駐車装置は、複数本の巻上部材で吊下
げ支持され該各巻上部材の一端部側が巻取装置で巻き取
り又は巻き解きされることにより水平状態を保ちながら
昇降する昇降体と、前記巻上部材に直接又は間接に接続
され前記昇降体の荷重によって引っ張られる前記巻上部
材の他端部側を前記引っ張り方向と逆方向に付勢する
定側部材の筒部に挿入されて案内される圧縮コイルスプ
リングと、該圧縮コイルスプリングに挿入されて前記筒
部を貫通摺動する棒部材と、前記巻上部材のいずれかに
弛みが生じたときに前記圧縮コイルスプリングの付勢力
によって移動させられた前記棒部材を検知する検知手段
とからなる昇降体の傾斜検知装置を備えてなる構成した
ものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、棒部材は昇降体の荷重によっ
て常に一方方向に引っ張られている。ここで、前記昇降
体を吊下げ支持している巻上部材間に不均等な伸びが生
ずる等の理由によって昇降体が傾斜すると、前記巻上部
材のいずれかに弛みが生ずる。その結果、弛みが生じた
前記巻上部材に直接又は間接に接続されている前記棒部
材が付勢手段の付勢力によってその付勢方向へ移動せし
められ、その変位が検知手段により検知され、安全装置
を作動させる等が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】図1は、本考案の一実施例に係る昇降体の
傾斜検知装置を備えてなる立体駐車装置を示す概略斜視
図である。
【0010】まず、同駐車装置の概要について説明す
る。図において、1及び2は車両格納部3が多段に設け
られてなる左右の駐車棟、4は昇降体としての昇降台を
示している。
【0011】前記各駐車棟1,2は、それぞれ、前後左
右に立設されたポストフレーム5a,5b,5c,5d
を基礎として形成され、その内部には、これらのポスト
フレーム5a,5b,5c,5dで囲まれた空間を上下
適数段に仕切ることによって適数段の車両格納部3(3
a,3b,3c,3d)が形成されている。
【0012】前記車両格納部3の区画形成は、例えば、
前後に並んだポストフレーム同士(5aと5b同士,5
cと5d同士)の間に角パイプを差し渡し、それらの両
端を前記各ポストフレーム5a,5b,5c,5dに対
して固着することによって行われる。そして、前後に並
んだ前記ポストフレーム同士(5aと5b同士,5cと
5d同士)の間を連結する前記角パイプが前記各車両格
納部3の格納部底部フレーム6となっている。
【0013】前記各車両格納部3は、それぞれ内部に車
両Cを格納できる広さがあり、図面では、各駐車棟1,
2のものがそれぞれ四段構成である。前記各車両格納部
3内には、上面に車両Cを載せることができるパレット
Pがそれぞれ一つずつ配置されている。
【0014】前記昇降台4は、前記左右の駐車棟1,2
の間に位置し、該両駐車棟1,2に沿って水平状態を保
ちながら昇降移動するものである。
【0015】前記各車両格納部3の前記各格納部底部フ
レーム6上及び前記昇降台4上には、互いに上下位置を
合わせることにより直線的に接続して左右方向に延びる
レール7,8がそれぞれ前後に二本ずつ敷かれている。
また、前記各パレットPの裏面には、前記レール7,8
の上を転がる転動輪9が前後に一対ずつそれぞれ設けら
れている。
【0016】前記駐車装置は次のように作動する。
【0017】まず、前記昇降台4を前記駐車棟1,2に
沿って上昇させていずれかの車両格納部3(例えば最上
段右側の車両格納部3a)の側方に停止させる。このと
き、前記昇降台4の停止位置は、該昇降台4の前記レー
ル8と前記車両格納部3aの前記レール7との上下位置
が一致し、これらのレール7,8が互いに水平に接続す
るような高さとされる。
【0018】次いで、前記パレットPが前記昇降台4に
設けられた横送り装置(図示せず)によって牽引され、
相互に接続した前記レール7,8上を前記転動輪9によ
って移動して前記昇降台4上へ乗り移る。その後、前記
パレットPを載せた昇降台4を地面まで降下させ、図1
に示すように、前記パレットP上に車両Cを載せる。
【0019】さらに、前記昇降台4を上昇作動させて、
車両Cを載せた前記パレットPを前記車両格納部3aの
真横まで持ち上げ、前記昇降台4の前記横送り装置によ
り前記パレットPを前記車両格納部3a内に水平移動さ
せて駐車が完了する。
【0020】図1中、10は、前記駐車装置の出入口側
に設けられ、前記昇降台4上に移されたパレットPに車
両Cが容易に乗り降りすることができるようにするため
のスロープである。
【0021】次に、前記昇降台4の昇降機構について図
2〜図4を参照して詳細に説明する。
【0022】前記昇降台4は、駐車される車両Cより長
く前後方向に延びる左右側枠部材11,11と、これら
の側枠部材11,11の間に左右方向に差し渡されて該
側枠部材11,11同士を連結する前後二本の連結部材
12,12とから構成されている。
【0023】また、前記左右側枠部材11,11の前後
両端の四隅部には、短小な柱部材13がそれぞれ固着さ
れている。そして、該各柱部材13の外側面(前記各駐
車棟1,2側の面)の下部には、左右方向(前記昇降台
4の横幅方向)に延びる支持軸14を有する滑車(以
下、昇降台4の出入口側の左右二つの滑車を「出入口側
昇降台滑車15」、奥側の左右二つの滑車を「奥側昇降
台滑車16」という。)が動滑車としてそれぞれ設けら
れている。
【0024】前記各柱部材13の下部の外側角部には、
互いに直交する位置関係にある支持軸17,18を有す
る一対のローラー19,20がそれぞれ取り付けられて
いる(図2におけるA矢部分の拡大図である図3参
照)。これらの一対のローラー19,20は、前記各駐
車棟1,2の基礎となるポストフレーム5a〜5dのう
ち、前記昇降台4の両脇のH型鋼材よりなるポストフレ
ーム5a,5bにそれぞれ形成された互いに直角に交わ
る案内面21,22にそれぞれ当接し、前記昇降台4の
前記両駐車棟1,2に沿った昇降移動を案内している。
【0025】前記各ポストフレーム5a〜5dは、最上
段の車両格納部3aの底面部から若干上方へ突出した長
さのものである。そして、前記各ポストフレーム5a〜
5dのうち車両Cの出入口側左右のもの(以下、「出入
口側ポストフレーム5a」という。)の互いに向かい合
った面の上端部には、前記昇降台4の横幅方向に延びる
支持軸23を有する固定滑車(以下、「出入口側ポスト
フレーム滑車24」という。)がそれぞれ設けられてい
る。
【0026】一方、前記各ポストフレーム5a〜5dの
うち駐車装置奥内側のもの(以下、「奥内側ポストフレ
ーム5b」という。)の車両Cの出入口側の面の上端に
は、前記昇降台4の前後長さ方向に延びる支持軸25を
する二重固定滑車(以下、「奥内側ポストフレーム滑車
25」という。)が設けられている。
【0027】さらに、前記内側のポストフレーム5a,
5b同士を前後に連結する前記格納部底部フレーム6の
うち最上段の車両格納部3aの底部を構成するもの(以
下、「最上段格納部底部フレーム6a」という。)の前
記昇降台4側の面の前後両端部には、前記昇降台4の横
幅方向に延びる支持軸27を有する固定滑車(以下、
「最上段格納部底部フレーム滑車28」という。)がそ
れぞれ設けられている。
【0028】そして、前記各滑車15,24,28,2
8,26には、前記昇降台4の略々四隅を吊り、該昇降
台4を前記出入口側ポストフレーム5a,5a及び前記
奥内側ポストフレーム5b,5bに沿って昇降させるた
めの四本の昇降台巻上部材30,31,38,39が掛
け回される。この昇降台巻上部材としては、例えば、ス
チールワイヤ等の引張り強度の高い鋼索条が用いられ
る。
【0029】前記各ワイヤ30,31,38,39の張
り方について、図2に基づいて説明する。
【0030】前記左右の出入口側ポストフレ−ム5a,
5bの上端部には、前記昇降台4の出入口側の左右の隅
部を引き上げる出入口側引上げ用ワイヤ30,31の一
端30a,31aが傾斜検知装置50とタ−ンバックル
などの適宜のワイヤ長さ調節具51とを介してそれぞれ
強固に止着されている。
【0031】該各出入口側引上げ用ワイヤ30,31
は、前記左右の出入口側ポストフレーム5a,5aに沿
って下方へ引き降ろされ、前記左右の出入口側昇降台滑
車15,15にそれぞれ下から巻き掛けられた後、前記
左右の出入口側ポストフレーム5a,5aに沿って上方
へ引き上げられる。そして、前記各出入口側引上げ用ワ
イヤ30,31は、前記左右の出入口側ポストフレーム
5a,5aの上端部の前記出入口側ポストフレーム滑車
24,24にそれぞれ上から巻き掛けられて再び下方へ
方向を変えられ、駐車装置出入口側の前記最上段格納部
底部フレーム滑車28,28に巻き掛けられて前記最上
段格納部底部フレーム6a,6aに沿って前記奥内側ポ
ストフレーム5b,5bの方向にそれぞれ横方向に引き
延ばされる。
【0032】さらに、前記各出入口側引上げ用ワイヤ3
0,31は、駐車装置奥側の前記最上段格納部底部フレ
ーム滑車28,28に下から巻き掛けられて左右の前記
奥内側ポストフレーム5b,5bに沿ってそれぞれ上方
へ引き上げられ、前記奥内側ポストフレーム滑車26,
26にそれぞれ上から巻き掛けられる。
【0033】ここで、前記二本の出入口側引上げ用ワイ
ヤ30,31は、いずれか一方の駐車棟側へ集められ
る。図示例では、前記左右二本の出入口側引上げ用ワイ
ヤ30,31が、いずれも、右側の駐車棟1側へ集めら
れている。
【0034】すなわち、出入口左側の出入口側引上げ用
ワイヤ30は、前記奥内側ポストフレーム滑車26に上
から巻き掛けられた後、図面右側の奥内側ポストフレー
ム5b側へ引き延ばされ、該右側の奥内側ポストフレー
ム5bの上端部に前記奥内側ポストフレーム滑車26と
上下に並べて取り付けられた二重固定滑車32の一方に
上から巻き掛けられている。
【0035】そして、前記各出入口側引上げ用ワイヤ3
0,31の他端30b,31bは、適宜のワイヤ案内用
滑車34を介して、駐車棟(図示例では右側の駐車棟
1)の下部側に配設された巻取装置35を構成するワイ
ヤ巻取りドラム36に連結されている。
【0036】一方、前記左右の奥内側ポストフレ−ム5
b,5bの上端部には、前記昇降台4の奥側の左右の隅
部を引き上げる奥側引上げ用ワイヤ38,39の一端3
8a,39aが傾斜検知装置50とタ−ンバックルなど
の適宜のワイヤ長さ調節具51とを介してそれぞれ強固
に止着されている。
【0037】前記各奥側引上げ用ワイヤ38,39は、
前記左右の奥内側ポストフレーム5b,5bに沿って下
方へ引き降ろされ、前記左右の奥側昇降台滑車16,1
6にそれぞれ下から巻き掛けられた後、前記左右の奥内
側ポストフレーム5b,5bに沿って上方へ引き上げら
れ、前記奥内側ポストフレーム滑車26,26にそれぞ
れ巻き掛けられる。
【0038】そして、前記各奥側引上げ用ワイヤ38,
39は、いずれも前記出入口側引上げ用ワイヤ30,3
1と同様に、右側の駐車棟1側へ集められ、その他端3
8b,39bが、前記ワイヤ案内用滑車34を介して、
前記ワイヤ巻取りドラム36に連結されている。
【0039】前記ワイヤ巻取りドラム36は、該ワイヤ
巻取りドラム36に近接して設けられた正逆回転自在の
減速機付モータ37と連係され、このモータ37によっ
て適宜に減速されて正逆いずれの方向にも回転させられ
る。そして、これらのワイヤ巻取りドラム36とモータ
37とにより、前記各ワイヤ30,31,38,39の
巻取装置35が構成されている。
【0040】次に、前記のように構成される昇降体4の
昇降作動について説明する。
【0041】前記昇降台4を上昇させる場合には、前記
ワイヤ巻取りドラム36が前記各ワイヤ30,31,3
8,39を巻取る方向に回転するように、前記モータ3
7を作動させる。前記四本のワイヤ30,31,38,
39の一端30a,31a,38a,39aは前記出入
口側ポストフレーム5a,5a及び前記奥内側ポストフ
レーム5b,5bの上端部にそれぞれ止着され、各ワイ
ヤ30,31,38,39の張り途中には前記昇降台滑
車15がそれぞれ掛けられている。このため、前記モー
タ37の作動によって前記各ワイヤ30,31,38,
39の各他端30b,31b,38b,39b側が同時
に前記ワイヤ巻取りドラム36に巻き取られることによ
り、前記昇降台4がワイヤ巻き取り速度の1/2に減速
されて上方へ引き上げられる。
【0042】その結果、前記昇降台4は、前記各ローラ
ー19,20を前記出入口側ポストフレーム5a,5a
及び前記奥内側のポストフレーム5b,5bの前記各案
内面21,22に当接させて、前記ポストフレーム5
a,5bに沿って水平状態を保ったまま滑らかに上昇す
る。
【0043】前記各ワイヤ30,31,38,39の張
り途中に位置する四つの前記昇降台滑車15は動滑車と
して作用する。そして、前記昇降台4は、これらの動滑
車を用いて前記ワイヤ30,31,38,39によって
上方へ引き上げられることになる。したがって、前記昇
降台4を1/2の力で引き上げることができ、しかも、
前記モータ37による前記各ワイヤ30,31,38,
39の巻上げ速度を二倍にしても、前記昇降台4の上昇
速度は従来と変わらない。このため、前記巻取装置35
の減速比が小さくて足りる。
【0044】なお、仮に、長期間に渡る使用によって前
記各ワイヤ30,31,38,39間に不均等な伸びが
生じ、前記昇降台4の巻上げバランスが若干崩れてきた
場合には、前記ターンバックル51を適宜調節すること
により、前記各ワイヤ30,31,38,39の長さを
揃えればよい。
【0045】一方、前記各ワイヤ30,31,38,3
9が巻き解かれる方向に前記モータ37を作動させる
と、前記昇降台4が水平状態を保ちながら前記出入口側
ポストフレーム5a,5a及び前記奥内側ポストフレー
ム5b,5bに沿って滑らかに下降する。
【0046】なお、前記ワイヤ30,31,38,39
の巻き取り及び巻き解きのためのモータ37の作動、並
びに前記パレットPの横移動などの作動は、適宜の箇所
に設置された図示しない操作盤上に配設されている操作
ボタンを操作することによって自動制御される。
【0047】前記のように、図示した立体駐車装置は、
昇降台巻上げ用のワイヤ30,31,38,39が一箇
所に集められて単一のワイヤ巻取りドラム36によって
同時に巻き取りまたは巻き解きされる構成であり、しか
も、前記ワイヤ30,31が一箇所に集合させられるに
当たって、前記最上段格納部底部フレーム6aに沿って
横方向に張設されている。したがって、前記昇降台4と
前記最上段車両格納部3aとの間の車両Cの横移送に際
して前記ワイヤ30,31が障害となることはない。
【0048】このため、前記ポストフレーム5a〜5d
を従来と比較して短くすることができ、部材の運搬作業
や駐車装置の構築作業等に便利である。また、前記ポス
トフレーム5a〜5dを短くしても前記最上段車両格納
部3aに駐車される車両Cの車高に制約がないため、該
最上段車両格納部には、普通乗用車より車高の高いワゴ
ン車等を駐車することも可能となる(図4参照)。
【0049】次に、前記傾斜検知装置50の詳細につい
て図5及び図6に基づいて説明する。
【0050】記傾斜検知装置50は、前記タ−ンバッ
クル51を介して前記各ワイヤ30,31,38,39
の一端30a,31a,38a,39a側と接続される
棒部材52と、この棒部材52を上下方向にスライド可
能に保持して前記各ポストフレ−ム5a,5bの上端部
に取り付ける棒部材ホルダ−53とを備えている。
【0051】前記棒部材52は、その下端部に前記ター
ンバックル51の上端側のフック51aを受ける連結部
52aを有し、該連結部52aに前記ターンバックル5
1の上端側の前記フック51aが引っ掛けられて、前記
昇降台4の荷重によって常に下方へ引っ張られている
(図5参照)。
【0052】一方前記棒部材ホルダ−53は、前記各ポ
ストフレ−ム5a,5bの上端部に取り付けられる平板
状の固定側部材54と、この固定側部材54の表面下部
側に上下方向に向けて固着された有底の筒部55とから
なり、この筒部55の底部56に設けられた棒部材挿通
孔57に前記棒部材52が下から上下動自在に挿通され
ている。
【0053】前記筒部55は、その内径が前記棒部材5
2より大径で、且つ、その上下長さが前記棒部材52よ
り短小なものである。そして、前記筒部55内には、前
記棒部材52との間に圧縮コイルスプリング58が挿入
され、このコイルスプリング58は、前記棒部材52の
上端部に装着された上部ストッパー59によって前記筒
部55の底部56との間で発条力を有して保持されてい
る。
【0054】前記上部ストッパー59は、前記圧縮コイ
ルスプリング58の上端を保持するとともに、前記筒部
55の上端周面55aに当接して、前記昇降台4の荷重
によって常に下方に引っ張られている前記棒部材52が
前記筒部55から下方へ抜け落ちることを阻止するもの
である。図中60は、前記上部ストッパー59を前記棒
部材52の上端部に固定するナットであり、前記棒部材
52にねじ切りされたねじ溝61に螺合するものであ
る。
【0055】前記の如く、前記棒部材52は、常時は前
記昇降台54の荷重によって下方へ引っ張られている
が、何らかの理由によって引っ張り荷重が小さくなる
と、前記コイルスプリング58の上下方向への付勢力に
よって前記筒部55内で上方へと押し上げられる。
【0056】前記棒部材52の下部側には、該棒部材5
2が前記コイルスプリング58の付勢力によってある程
度上方へ移動したときに前記筒部55の底部56に当接
して前記棒部材52の上方への移動を停止せしめる下部
ストッパー62が設けられている。この下部ストッパー
62と前記上部ストッパー59との間の間隔は、前記筒
部55の上下長さより大となっている。
【0057】前記ホルダーベース54において、前記棒
部材52の上部近傍には、前記棒部材52の上方移動に
よって接点が閉じるリミットスイッチ63が前記棒部材
52の変位を検知する検知手段として設けられている。
図示例では、該リミットスイッチ63のスイッチレバー
64が前記上部ストッパー59の上面に当接して前記リ
ミットスイッチ63の接点が閉じられるようになってい
る。前記リミットスイッチ63は、例えば、適宜の警報
装置や制動装置等の作動を制御するものである。
【0058】なお、検知手段としては、前記リミットス
イッチ63に限らず、非接触式の各種センサー等を用い
ることもできる。
【0059】前記検知手段としてのリミットスイッチ6
3は、前記固定側部材54に上下調節可能に取り付けら
れたスイッチ取付板65に対して固着されている。すな
わち、前記スイッチ取付板65には、上下に長い長孔6
6が穿設され、この長孔66に挿通されたねじ67を前
固定側部材54にねじ込むことによって該固定側部材
54に対して取り付けられている。そして、前記スイッ
チ取付板65は、前記ねじ67を緩めれば、その上下位
置を自由に変更することができる。
【0060】前記のように構成された傾斜検知装置50
は、次のように作動する。
【0061】いま、前記昇降台4を吊下げ支持している
前記四本のワイヤ30,31,38,39に不均等な伸
びが生じたとする。例えば、前記昇降台4の昇降作動中
に、図2に符号31で示すワイヤが伸びたと仮定する。
【0062】すると、前記ワイヤ31の伸びによって、
該ワイヤ31に対応する前記昇降台4の隅部Aが該昇降
台4の荷重によって前記ワイヤ31の伸び分だけ下方へ
傾斜し、これに対応して前記隅部Aと対角線上にある角
部Bが相対的に位置高となり、該隅部Bを吊下げている
ワイヤ38に弛みが生ずる(図2参照)。
【0063】その結果、該ワイヤ38の一端38a側に
接続された前記傾斜検知装置50を構成する前記棒部材
52が前記コイルスプリング58の付勢力によって上方
へ押し上げられる(図6参照)。そして、前記棒部材5
2(前記上部ストッパー59)が前記スイッチレバー6
4に当接して前記リミットスイッチ63の接点が閉じら
れ、適宜の警報装置や制動装置等が作動せしめられる。
【0064】なお、万一ワイヤが切れた場合には、その
ワイヤの一端側に配設された傾斜検知装置50が作動す
ることになる。
【0065】前記構成の傾斜検知装置50によれば、前
記のようにして、前記昇降台4の傾斜が即時検知され
る。したがって、駐車装置の管理者は、前記昇降台4の
傾斜を迅速に発見することができ、その場合には、前記
タ−ンバックル51を調節する等によって前記昇降台4
の傾斜を是正することができる。このため、大事故の発
生を未然に防止することができる。
【0066】また、前記スイッチ取付板65の上下位置
調節を行うことにより、前記ワイヤ30,31,38,
39の弛みに対する傾斜検知装置50の反応速度を適宜
調節することができる。すなわち、前記スイッチ取付板
65を下方にずらせば、前記棒部材52の僅かな上方移
動にも直ちに前記リミットスイッチ63が反応すること
となる。
【0067】なお、以上には、四本のワイヤで吊下げ支
持されて昇降する昇降台の場合を例にとって傾斜検知装
置について説明したが、該傾斜検知装置は、前記と同様
の基本構成を有する立体駐車装置において、前記ポスト
フレ−ムに対して片持ち状態で支持され、二本のワイヤ
で昇降せしめられる昇降台(以下、「二本吊り昇降台」
という。)にも適用できる。
【0068】但し、前記二本吊り昇降台の場合には、四
本のワイヤで吊下げ支持されて昇降する前記昇降台の場
合と異なり、昇降台の昇降作動中には昇降台の傾斜を検
知することができないので、昇降台が最寄りの車両格納
部まで下降してレベル合わせが行われるときにその傾斜
が検知される。
【0069】すなわち、二本のワイヤのうちいずれか一
方に伸びが生ずると、二本吊り昇降台が傾いて着床する
こととなる。このため、前記二本吊り昇降台が完全にレ
ベル合わせが行われて着床し終わる際には、伸びが生じ
たワイヤに弛みが生ずることとなり、前記棒部材52が
前記コイルスプリング58によって移動せしめられるこ
とによって前記リミットスイッチ63が作動する。
【0070】
【考案の効果】前記傾斜検知装置を備えた本考案によれ
ば、昇降体の傾斜を即時検知することができるので、直
ちに安全のための適宜の措置を取ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る立体駐車装置の一部切
欠概略斜視図である。
【図2】図1に示す立体駐車装置における昇降台巻上部
材の張り方を示す概略斜視図である。
【図3】図2におけるA矢部分の一部切欠拡大図であ
る。
【図4】図1に示す立体駐車装置の右側の駐車棟を昇降
台側から見た側面図である。
【図5】斜検知装置を示す一部切欠正面図である。
【図6】図5に示す傾斜検知装置の作動状態を示す一部
切欠正面図である。
【符号の説明】
4 昇降体 30,31,38,39 巻上部材 30a,31a,38a,39a 巻上部材の端部 30b,31b,38b,39b 巻上部材の端部 35 巻取装置 52 棒部材54 固定側部材 55 筒部 58 圧縮コイルスプリング 63 検知手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 6/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の巻上部材(30,31,38,
    39)で吊下げ支持され該各巻上部材(30,31,3
    8,39)の一端部(30b,31b,38b,39
    b)側が巻取装置(35)で巻き取り又は巻き解きされ
    ることにより水平状態を保ちながら昇降する昇降体
    (4)と、前記巻上部材(30,31,38,39)に
    直接又は間接に接続され前記昇降体(4)の荷重によっ
    て引っ張られる前記巻上部材(30,31,38,3
    9)の他端部(30a,31a,38a,39a)側を
    前記引っ張り方向と逆方向に付勢する固定側部材(5
    4)の筒部(55)に挿入されて案内される圧縮コイル
    スプリング(58)と、該圧縮コイルスプリング(5
    8)に挿入されて前記筒部(55)を貫通摺動する棒部
    材(52)と、前記巻上部材(30,31,38,3
    9)のいずれかに弛みが生じたときに前記圧縮コイルス
    プリング(58)の付勢力によって移動させられた前記
    棒部材(52)を検知する検知手段(63)と、からな
    る昇降体の傾斜検知装置(50)を備えてなる立体駐車
    装置。
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