JPH0663748U - 昇降体の傾斜検知装置 - Google Patents

昇降体の傾斜検知装置

Info

Publication number
JPH0663748U
JPH0663748U JP1136693U JP1136693U JPH0663748U JP H0663748 U JPH0663748 U JP H0663748U JP 1136693 U JP1136693 U JP 1136693U JP 1136693 U JP1136693 U JP 1136693U JP H0663748 U JPH0663748 U JP H0663748U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hoisting
wires
parking
members
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1136693U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2601210Y2 (ja
Inventor
彬 長島
悟 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoritsu Co Ltd
Original Assignee
Kyoritsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoritsu Co Ltd filed Critical Kyoritsu Co Ltd
Priority to JP1993011366U priority Critical patent/JP2601210Y2/ja
Publication of JPH0663748U publication Critical patent/JPH0663748U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2601210Y2 publication Critical patent/JP2601210Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降体に傾斜が生じた場合にその傾斜を検知
して警告を発する等し、事故を未然に防止することがで
きる昇降体の傾斜検知装置を提供する。 【構成】 複数本の巻上部材30,31,38,39で
吊下げ支持され該各巻上部材30,31,38,39の
一端部30b,31b,38b,39b側が巻取装置3
5で巻き取り又は巻き解きされることにより水平状態を
保ちながら昇降する昇降体4の前記巻上部材30,3
1,38,39に直接又は間接に接続され前記昇降体4
の荷重によって引っ張られる前記巻上部材30,31,
38,39の他端部30a,31a,38a,39a側
を前記引っ張り方向と逆方向に付勢する付勢手段58
と、前記巻上部材30,31,38,39のいずれかに
弛みが生じたときに前記付勢手段58の付勢力によって
移動させられた棒部材52を検知する検知手段とからな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、複数本の巻上部材で吊下げ支持され該各巻上部材の一端側が巻取 装置で巻き取り又は巻き解きされることにより水平状態を保ちながら昇降する昇 降体の傾斜検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、狭い敷地内に多数の車両を収容することを目的とした立体駐車装置の 一つとして、複数本のワイヤロープで吊下げ支持され該各ワイヤロープの一端側 が巻取装置で巻き取り又は巻き解きされることにより水平状態を保ちながら昇降 する昇降体を備え、この昇降体によって車両を昇降せしめて多段的に車両を格納 する構成の立体駐車装置が知られている。
【0003】 前記のような立体駐車装置においては、安全上の理由から、前記昇降体が常に 水平状態に保たれていることが不可欠である。
【0004】 しかし、その構成上、長期間の使用によって前記各ワイヤロープ間に不均等な 伸びが生ずる等の理由により、前記昇降体が僅かながら傾斜する場合がある。そ して、これを放置しておくと大事故につながる危険があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記のような事情に鑑みてなされたもので、前記昇降体に傾斜が生じ た場合にその傾斜を検知して警告を発し、事故を未然に防止することができる昇 降体の傾斜検知装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案は、複数本の巻上部材で吊下げ支持され該各 巻上部材の一端部側が巻取装置で巻き取り又は巻き解きされることにより水平状 態を保ちながら昇降する昇降体の前記巻上部材に直接又は間接に接続され前記昇 降体の荷重によって引っ張られる前記巻上部材の他端部側を前記引っ張り方向と 逆方向に付勢する付勢手段と、前記巻上部材のいずれかに弛みが生じたときに前 記付勢手段の付勢力によって移動させられた棒部材を検知する検知手段とから構 成したものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、棒部材は昇降体の荷重によって常に一方方向に引っ張られて いる。ここで、前記昇降体を吊下げ支持している巻上部材間に不均等な伸びが生 ずる等の理由によって昇降体が傾斜すると、前記巻上部材のいずれかに弛みが生 ずる。その結果、弛みが生じた前記巻上部材に直接又は間接に接続されている前 記棒部材が付勢手段の付勢力によってその付勢方向へ移動せしめられ、その変位 が検知手段により検知され、安全装置を作動させる等が可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1は、本考案の一実施例に係る昇降体の傾斜検知装置が適用された立体駐車 装置を示す概略斜視図である。
【0010】 まず、同駐車装置の概要について説明する。図において、1及び2は車両格納 部3が多段に設けられてなる左右の駐車棟、4は昇降体としての昇降台を示して いる。
【0011】 前記各駐車棟1,2は、それぞれ、前後左右に立設されたポストフレーム5a ,5b,5c,5dを基礎として形成され、その内部には、これらのポストフレ ーム5a,5b,5c,5dで囲まれた空間を上下適数段に仕切ることによって 適数段の車両格納部3(3a,3b,3c,3d)が形成されている。
【0012】 前記車両格納部3の区画形成は、例えば、前後に並んだポストフレーム同士( 5aと5b同士,5cと5d同士)の間に角パイプを差し渡し、それらの両端を 前記各ポストフレーム5a,5b,5c,5dに対して固着することによって行 われる。そして、前後に並んだ前記ポストフレーム同士(5aと5b同士,5c と5d同士)の間を連結する前記角パイプが前記各車両格納部3の格納部底部フ レーム6となっている。
【0013】 前記各車両格納部3は、それぞれ内部に車両Cを格納できる広さがあり、図面 では、各駐車棟1,2のものがそれぞれ四段構成である。前記各車両格納部3内 には、上面に車両Cを載せることができるパレットPがそれぞれ一つずつ配置さ れている。
【0014】 前記昇降台4は、前記左右の駐車棟1,2の間に位置し、該両駐車棟1,2に 沿って水平状態を保ちながら昇降移動するものである。
【0015】 前記各車両格納部3の前記各格納部底部フレーム6上及び前記昇降台4上には 、互いに上下位置を合わせることにより直線的に接続して左右方向に延びるレー ル7,8がそれぞれ前後に二本ずつ敷かれている。また、前記各パレットPの裏 面には、前記レール7,8の上を転がる転動輪9が前後に一対ずつそれぞれ設け られている。
【0016】 前記駐車装置は次のように作動する。
【0017】 まず、前記昇降台4を前記駐車棟1,2に沿って上昇させていずれかの車両格 納部3(例えば最上段右側の車両格納部3a)の側方に停止させる。このとき、 前記昇降台4の停止位置は、該昇降台4の前記レール8と前記車両格納部3aの 前記レール7との上下位置が一致し、これらのレール7,8が互いに水平に接続 するような高さとされる。
【0018】 次いで、前記パレットPが前記昇降台4に設けられた横送り装置(図示せず) によって牽引され、相互に接続した前記レール7,8上を前記転動輪9によって 移動して前記昇降台4上へ乗り移る。その後、前記パレットPを載せた昇降台4 を地面まで降下させ、図1に示すように、前記パレットP上に車両Cを載せる。
【0019】 さらに、前記昇降台4を上昇作動させて、車両Cを載せた前記パレットPを前 記車両格納部3aの真横まで持ち上げ、前記昇降台4の前記横送り装置により前 記パレットPを前記車両格納部3a内に水平移動させて駐車が完了する。
【0020】 図1中、10は、前記駐車装置の出入口側に設けられ、前記昇降台4上に移さ れたパレットPに車両Cが容易に乗り降りすることができるようにするためのス ロープである。
【0021】 次に、前記昇降台4の昇降機構について図2〜図4を参照して詳細に説明する 。
【0022】 前記昇降台4は、駐車される車両Cより長く前後方向に延びる左右側枠部材1 1,11と、これらの側枠部材11,11の間に左右方向に差し渡されて該側枠 部材11,11同士を連結する前後二本の連結部材12,12とから構成されて いる。
【0023】 また、前記左右側枠部材11,11の前後両端の四隅部には、短小な柱部材1 3がそれぞれ固着されている。そして、該各柱部材13の外側面(前記各駐車棟 1,2側の面)の下部には、左右方向(前記昇降台4の横幅方向)に延びる支持 軸14を有する滑車(以下、昇降台4の出入口側の左右二つの滑車を「出入口側 昇降台滑車15」、奥側の左右二つの滑車を「奥側昇降台滑車16」という。) が動滑車としてそれぞれ設けられている。
【0024】 前記各柱部材13の下部の外側角部には、互いに直交する位置関係にある支持 軸17,18を有する一対のローラー19,20がそれぞれ取り付けられている (図2におけるA矢部分の拡大図である図3参照)。これらの一対のローラー1 9,20は、前記各駐車棟1,2の基礎となるポストフレーム5a〜5dのうち 、前記昇降台4の両脇のH型鋼材よりなるポストフレーム5a,5bにそれぞれ 形成された互いに直角に交わる案内面21,22にそれぞれ当接し、前記昇降台 4の前記両駐車棟1,2に沿った昇降移動を案内している。
【0025】 前記各ポストフレーム5a〜5dは、最上段の車両格納部3aの底面部から若 干上方へ突出した長さのものである。そして、前記各ポストフレーム5a〜5d のうち車両Cの出入口側左右のもの(以下、「出入口側ポストフレーム5a」と いう。)の互いに向かい合った面の上端部には、前記昇降台4の横幅方向に延び る支持軸23を有する固定滑車(以下、「出入口側ポストフレーム滑車24」と いう。)がそれぞれ設けられている。
【0026】 一方、前記各ポストフレーム5a〜5dのうち駐車装置奥内側のもの(以下、 「奥内側ポストフレーム5b」という。)の車両Cの出入口側の面の上端には、 前記昇降台4の前後長さ方向に延びる支持軸25をする二重固定滑車(以下、「 奥内側ポストフレーム滑車25」という。)が設けられている。
【0027】 さらに、前記内側のポストフレーム5a,5b同士を前後に連結する前記格納 部底部フレーム6のうち最上段の車両格納部3aの底部を構成するもの(以下、 「最上段格納部底部フレーム6a」という。)の前記昇降台4側の面の前後両端 部には、前記昇降台4の横幅方向に延びる支持軸27を有する固定滑車(以下、 「最上段格納部底部フレーム滑車28」という。)がそれぞれ設けられている。
【0028】 そして、前記各滑車15,24,28,28,26には、前記昇降台4の略々 四隅を吊り、該昇降台4を前記出入口側ポストフレーム5a,5a及び前記奥内 側ポストフレーム5b,5bに沿って昇降させるための四本の昇降台巻上部材3 0,31,38,39が掛け回される。この昇降台巻上部材としては、例えば、 スチールワイヤ等の引張り強度の高い鋼索条が用いられる。
【0029】 前記各ワイヤ30,31,38,39の張り方について、図2に基づいて説明 する。
【0030】 前記左右の出入口側ポストフレーム5a,5aの上端部には、前記昇降台4の 出入口側の左右の隅部を引き上げる出入口側引上げ用ワイヤ30,31の一端3 0a,31aが本考案の傾斜検知装置50とターンバックルなどの適宜のワイヤ 長さ調節具51とを介してそれぞれ強固に止着されている。
【0031】 該各出入口側引上げ用ワイヤ30,31は、前記左右の出入口側ポストフレー ム5a,5aに沿って下方へ引き降ろされ、前記左右の出入口側昇降台滑車15 ,15にそれぞれ下から巻き掛けられた後、前記左右の出入口側ポストフレーム 5a,5aに沿って上方へ引き上げられる。そして、前記各出入口側引上げ用ワ イヤ30,31は、前記左右の出入口側ポストフレーム5a,5aの上端部の前 記出入口側ポストフレーム滑車24,24にそれぞれ上から巻き掛けられて再び 下方へ方向を変えられ、駐車装置出入口側の前記最上段格納部底部フレーム滑車 28,28に巻き掛けられて前記最上段格納部底部フレーム6a,6aに沿って 前記奥内側ポストフレーム5b,5bの方向にそれぞれ横方向に引き延ばされる 。
【0032】 さらに、前記各出入口側引上げ用ワイヤ30,31は、駐車装置奥側の前記最 上段格納部底部フレーム滑車28,28に下から巻き掛けられて左右の前記奥内 側ポストフレーム5b,5bに沿ってそれぞれ上方へ引き上げられ、前記奥内側 ポストフレーム滑車26,26にそれぞれ上から巻き掛けられる。
【0033】 ここで、前記二本の出入口側引上げ用ワイヤ30,31は、いずれか一方の駐 車棟側へ集められる。図示例では、前記左右二本の出入口側引上げ用ワイヤ30 ,31が、いずれも、右側の駐車棟1側へ集められている。
【0034】 すなわち、出入口左側の出入口側引上げ用ワイヤ30は、前記奥内側ポストフ レーム滑車26に上から巻き掛けられた後、図面右側の奥内側ポストフレーム5 b側へ引き延ばされ、該右側の奥内側ポストフレーム5bの上端部に前記奥内側 ポストフレーム滑車26と上下に並べて取り付けられた二重固定滑車32の一方 に上から巻き掛けられている。
【0035】 そして、前記各出入口側引上げ用ワイヤ30,31の他端30b,31bは、 適宜のワイヤ案内用滑車34を介して、駐車棟(図示例では右側の駐車棟1)の 下部側に配設された巻取装置35を構成するワイヤ巻取りドラム36に連結され ている。
【0036】 一方、前記左右の奥内側ポストフレーム5b,5bの上端部には、前記昇降台 4の奥側の左右の隅部を引き上げる奥側引上げ用ワイヤ38,39の一端38a ,39aが本考案の傾斜検知装置50とターンバックルなどの適宜のワイヤ長さ 調節具51とを介してそれぞれ強固に止着されている。
【0037】 前記各奥側引上げ用ワイヤ38,39は、前記左右の奥内側ポストフレーム5 b,5bに沿って下方へ引き降ろされ、前記左右の奥側昇降台滑車16,16に それぞれ下から巻き掛けられた後、前記左右の奥内側ポストフレーム5b,5b に沿って上方へ引き上げられ、前記奥内側ポストフレーム滑車26,26にそれ ぞれ巻き掛けられる。
【0038】 そして、前記各奥側引上げ用ワイヤ38,39は、いずれも前記出入口側引上 げ用ワイヤ30,31と同様に、右側の駐車棟1側へ集められ、その他端38b ,39bが、前記ワイヤ案内用滑車34を介して、前記ワイヤ巻取りドラム36 に連結されている。
【0039】 前記ワイヤ巻取りドラム36は、該ワイヤ巻取りドラム36に近接して設けら れた正逆回転自在の減速機付モータ37と連係され、このモータ37によって適 宜に減速されて正逆いずれの方向にも回転させられる。そして、これらのワイヤ 巻取りドラム36とモータ37とにより、前記各ワイヤ30,31,38,39 の巻取装置35が構成されている。
【0040】 次に、前記のように構成される昇降体4の昇降作動について説明する。
【0041】 前記昇降台4を上昇させる場合には、前記ワイヤ巻取りドラム36が前記各ワ イヤ30,31,38,39を巻取る方向に回転するように、前記モータ37を 作動させる。前記四本のワイヤ30,31,38,39の一端30a,31a, 38a,39aは前記出入口側ポストフレーム5a,5a及び前記奥内側ポスト フレーム5b,5bの上端部にそれぞれ止着され、各ワイヤ30,31,38, 39の張り途中には前記昇降台滑車15がそれぞれ掛けられている。このため、 前記モータ37の作動によって前記各ワイヤ30,31,38,39の各他端3 0b,31b,38b,39b側が同時に前記ワイヤ巻取りドラム36に巻き取 られることにより、前記昇降台4がワイヤ巻き取り速度の1/2に減速されて上 方へ引き上げられる。
【0042】 その結果、前記昇降台4は、前記各ローラー19,20を前記出入口側ポスト フレーム5a,5a及び前記奥内側のポストフレーム5b,5bの前記各案内面 21,22に当接させて、前記ポストフレーム5a,5bに沿って水平状態を保 ったまま滑らかに上昇する。
【0043】 前記各ワイヤ30,31,38,39の張り途中に位置する四つの前記昇降台 滑車15は動滑車として作用する。そして、前記昇降台4は、これらの動滑車を 用いて前記ワイヤ30,31,38,39によって上方へ引き上げられることに なる。したがって、前記昇降台4を1/2の力で引き上げることができ、しかも 、前記モータ37による前記各ワイヤ30,31,38,39の巻上げ速度を二 倍にしても、前記昇降台4の上昇速度は従来と変わらない。このため、前記巻取 装置35の減速比が小さくて足りる。
【0044】 なお、仮に、長期間に渡る使用によって前記各ワイヤ30,31,38,39 間に不均等な伸びが生じ、前記昇降台4の巻上げバランスが若干崩れてきた場合 には、前記ターンバックル51を適宜調節することにより、前記各ワイヤ30, 31,38,39の長さを揃えればよい。
【0045】 一方、前記各ワイヤ30,31,38,39が巻き解かれる方向に前記モータ 37を作動させると、前記昇降台4が水平状態を保ちながら前記出入口側ポスト フレーム5a,5a及び前記奥内側ポストフレーム5b,5bに沿って滑らかに 下降する。
【0046】 なお、前記ワイヤ30,31,38,39の巻き取り及び巻き解きのためのモ ータ37の作動、並びに前記パレットPの横移動などの作動は、適宜の箇所に設 置された図示しない操作盤上に配設されている操作ボタンを操作することによっ て自動制御される。
【0047】 前記のように、図示した立体駐車装置は、昇降台巻上げ用のワイヤ30,31 ,38,39が一箇所に集められて単一のワイヤ巻取りドラム36によって同時 に巻き取りまたは巻き解きされる構成であり、しかも、前記ワイヤ30,31が 一箇所に集合させられるに当たって、前記最上段格納部底部フレーム6aに沿っ て横方向に張設されている。したがって、前記昇降台4と前記最上段車両格納部 3aとの間の車両Cの横移送に際して前記ワイヤ30,31が障害となることは ない。
【0048】 このため、前記ポストフレーム5a〜5dを従来と比較して短くすることがで き、部材の運搬作業や駐車装置の構築作業等に便利である。また、前記ポストフ レーム5a〜5dを短くしても前記最上段車両格納部3aに駐車される車両Cの 車高に制約がないため、該最上段車両格納部には、普通乗用車より車高の高いワ ゴン車等を駐車することも可能となる(図4参照)。
【0049】 次に、本考案の一実施例に係る前記傾斜検知装置50の詳細について図5及び 図6に基づいて説明する。
【0050】 図示した前記傾斜検知装置50は、前記ターンバックル51を介して前記各ワ イヤ30,31,38,39の一端30a,31a,38a,39a側と接続さ れる棒部材52と、この棒部材52を上下方向にスライド可能に保持して前記各 ポストフレーム5a,5bの上端部に取り付ける棒部材ホルダー53とを備えて いる。
【0051】 前記棒部材52は、その下端部に前記ターンバックル51の上端側のフック5 1aを受ける連結部52aを有し、該連結部52aに前記ターンバックル51の 上端側の前記フック51aが引っ掛けられて、前記昇降台4の荷重によって常に 下方へ引っ張られている(図5参照)。
【0052】 一方、前記棒部材ホルダー53は、前記各ポストフレーム5a,5bの上端部 に取り付けられる平板状のホルダーベース54と、このホルダーベース54の表 面下部側に上下方向に向けて固着された有底の筒部55とからなり、この筒部5 5の底部56に設けられた棒部材挿通孔57に前記棒部材52が下から上下動自 在に挿通されている。
【0053】 前記筒部55は、その内径が前記棒部材52より大径で、且つ、その上下長さ が前記棒部材52より短小なものである。そして、前記筒部55内には、前記棒 部材52との間に圧縮コイルスプリング58が挿入され、このコイルスプリング 58は、前記棒部材52の上端部に装着された上部ストッパー59によって前記 筒部55の底部56との間で発条力を有して保持されている。
【0054】 前記上部ストッパー59は、前記圧縮コイルスプリング58の上端を保持する とともに、前記筒部55の上端周面55aに当接して、前記昇降台4の荷重によ って常に下方に引っ張られている前記棒部材52が前記筒部55から下方へ抜け 落ちることを阻止するものである。図中60は、前記上部ストッパー59を前記 棒部材52の上端部に固定するナットであり、前記棒部材52にねじ切りされた ねじ溝61に螺合するものである。
【0055】 前記の如く、前記棒部材52は、常時は前記昇降台54の荷重によって下方へ 引っ張られているが、何らかの理由によって引っ張り荷重が小さくなると、前記 コイルスプリング58の上下方向への付勢力によって前記筒部55内で上方へと 押し上げられる。
【0056】 前記棒部材52の下部側には、該棒部材52が前記コイルスプリング58の付 勢力によってある程度上方へ移動したときに前記筒部55の底部56に当接して 前記棒部材52の上方への移動を停止せしめる下部ストッパー62が設けられて いる。この下部ストッパー62と前記上部ストッパー59との間の間隔は、前記 筒部55の上下長さより大となっている。
【0057】 前記ホルダーベース54において、前記棒部材52の上部近傍には、前記棒部 材52の上方移動によって接点が閉じるリミットスイッチ63が前記棒部材52 の変位を検知する検知手段として設けられている。図示例では、該リミットスイ ッチ63のスイッチレバー64が前記上部ストッパー59の上面に当接して前記 リミットスイッチ63の接点が閉じられるようになっている。前記リミットスイ ッチ63は、例えば、適宜の警報装置や制動装置等の作動を制御するものである 。
【0058】 なお、検知手段としては、前記リミットスイッチ63に限らず、非接触式の各 種センサー等を用いることもできる。
【0059】 前記リミットスイッチ63は、前記ホルダーベース54に上下位置調節可能に 取り付けられたスイッチ取付板65に対して固着されている。すなわち、前記ス イッチ取付板65には、上下に長い長孔66が穿設され、この長孔66に挿通さ れたねじ67を前記ホルダーベース54にねじ込むことによって該ホルダーベー ス54に対して取り付けられている。そして、前記スイッチ取付板65は、前記 ねじ67を緩めれば、その上下位置を自由に変更することができる。
【0060】 前記のように構成される本実施例の傾斜検知装置50は、次のように作動する 。
【0061】 いま、前記昇降台4を吊下げ支持している前記四本のワイヤ30,31,38 ,39に不均等な伸びが生じたとする。例えば、前記昇降台4の昇降作動中に、 図2に符号31で示すワイヤが伸びたと仮定する。
【0062】 すると、前記ワイヤ31の伸びによって、該ワイヤ31に対応する前記昇降台 4の隅部Aが該昇降台4の荷重によって前記ワイヤ31の伸び分だけ下方へ傾斜 し、これに対応して前記隅部Aと対角線上にある角部Bが相対的に位置高となり 、該隅部Bを吊下げているワイヤ38に弛みが生ずる(図2参照)。
【0063】 その結果、該ワイヤ38の一端38a側に接続された前記傾斜検知装置50を 構成する前記棒部材52が前記コイルスプリング58の付勢力によって上方へ押 し上げられる(図6参照)。そして、前記棒部材52(前記上部ストッパー59 )が前記スイッチレバー64に当接して前記リミットスイッチ63の接点が閉じ られ、適宜の警報装置や制動装置等が作動せしめられる。
【0064】 なお、万一ワイヤが切れた場合には、そのワイヤの一端側に配設された傾斜検 知装置50が作動することになる。
【0065】 本実施例の傾斜検知装置50によれば、前記のようにして、前記昇降台4の傾 斜が即時検知される。したがって、駐車装置の管理者は、前記昇降台4の傾斜を 迅速に発見することができ、その場合には、前記ターンバックル51を調節する 等によって前記昇降台4の傾斜を是正することができる。このため、大事故の発 生を未然に防止することができる。
【0066】 また、前記スイッチ取付板65の上下位置調節を行うことにより、前記ワイヤ 30,31,38,39の弛みに対する検知装置50の反応速度を適宜調節する ことができる。すなわち、前記スイッチ取付板65を下方にずらせば、前記棒部 材52の僅かな上方移動にも直ちに前記リミットスイッチ63が反応することと なる。
【0067】 なお、以上には、四本のワイヤで吊下げ支持されて昇降する昇降台の場合を例 にとって本考案の傾斜検知装置について説明したが、本考案装置は、前記と同様 の基本構成を有する立体駐車装置において、前記ポストフレームに対して片持ち 状態で支持され、二本のワイヤで昇降せしめられる昇降台(以下、「二本吊り昇 降台」という。)にも適用できる。
【0068】 但し、前記二本吊り昇降台の場合には、四本のワイヤで吊下げ支持されて昇降 する前記昇降台の場合と異なり、昇降台の昇降作動中には昇降台の傾斜を検知す ることができないので、昇降台が最寄りの車両格納部まで下降してレベル合わせ が行われるときにその傾斜が検知される。
【0069】 すなわち、二本のワイヤのうちいずれか一方に伸びが生ずると、二本吊り昇降 台が傾いて着床することとなる。このため、前記二本吊り昇降台が完全にレベル 合わせが行われて着床し終わる際には、伸びが生じたワイヤに弛みが生ずること となり、前記棒部材52が前記コイルスプリング58によって移動せしめられる ことによって前記リミットスイッチ63が作動する。
【0070】
【考案の効果】
本考案によれば、昇降体の傾斜を即時検知することができるので、直ちに安全 のための適宜の措置を取ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る昇降体の傾斜検知装置
を備えた立体駐車装置の一例を示す一部切欠概略斜視図
である。
【図2】図1に示す立体駐車装置における昇降台巻上部
材の張り方を示す概略斜視図である。
【図3】図2におけるA矢部分の一部切欠拡大図であ
る。
【図4】図1に示す立体駐車装置の右側の駐車棟を昇降
台側から見た側面図である。
【図5】本考案の一実施例に係る昇降体の傾斜検知装置
を示す一部切欠正面図である。
【図6】図5に示す検知装置の作動状態を示す一部切欠
正面図である。
【符号の説明】
4 昇降体 30,31,38,39 巻上部材 30a,31a,38a,39a 巻上部材の端部 30b,31b,38b,39b 巻上部材の端部 35 巻取装置 52 棒部材 58 付勢手段 63 検知手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の巻上部材(30,31,38,
    39)で吊下げ支持され該各巻上部材(30,31,3
    8,39)の一端部(30b,31b,38b,39
    b)側が巻取装置(35)で巻き取り又は巻き解きされ
    ることにより水平状態を保ちながら昇降する昇降体
    (4)の前記巻上部材(30,31,38,39)に直
    接又は間接に接続され前記昇降体(4)の荷重によって
    引っ張られる前記巻上部材(30,31,38,39)
    の他端部(30a,31a,38a,39a)側を前記
    引っ張り方向と逆方向に付勢する付勢手段(58)と、
    前記巻上部材(30,31,38,39)のいずれかに
    弛みが生じたときに前記付勢手段(58)の付勢力によ
    って移動させられた棒部材(52)を検知する検知手段
    (63)とからなる昇降体の傾斜検知装置。
JP1993011366U 1993-02-19 1993-02-19 立体駐車装置 Expired - Fee Related JP2601210Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993011366U JP2601210Y2 (ja) 1993-02-19 1993-02-19 立体駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993011366U JP2601210Y2 (ja) 1993-02-19 1993-02-19 立体駐車装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0663748U true JPH0663748U (ja) 1994-09-09
JP2601210Y2 JP2601210Y2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=11776032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993011366U Expired - Fee Related JP2601210Y2 (ja) 1993-02-19 1993-02-19 立体駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2601210Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012077565A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Tokyu Car Corp 機械式駐車装置
JP2013087571A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Shin Meiwa Ind Co Ltd 昇降機の停止調整装置とそれを備えた機械式駐車設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012077565A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Tokyu Car Corp 機械式駐車装置
JP2013087571A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Shin Meiwa Ind Co Ltd 昇降機の停止調整装置とそれを備えた機械式駐車設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2601210Y2 (ja) 1999-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4942299B2 (ja) 駐車装置と昇降装置
JPH0663748U (ja) 昇降体の傾斜検知装置
JP2009270297A (ja) 駐車装置及び昇降装置
JP2007113345A (ja) 駐車装置と昇降装置
JP2011080360A (ja) 駐車装置と昇降装置
JP3838306B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置
JP3452879B2 (ja) 立体駐車装置
JPH08120965A (ja) 自動車載置台の昇降装置
JP2569585Y2 (ja) 立体駐車装置の昇降台巻上げ機構
JP4209738B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JP2000297553A (ja) 立体駐車装置
JP2592072Y2 (ja) 立体駐車装置
JPH0745716Y2 (ja) 二段式駐車装置
JPH0113151Y2 (ja)
JP2870614B2 (ja) 物品昇降装置
JP2788057B2 (ja) 3段型立体駐車装置
JP2600837Y2 (ja) 立体駐車装置
JP2959330B2 (ja) 出し入れ装置
JPH0657991A (ja) 地下立体駐車場
JP2540100Y2 (ja) 立体駐車場におけるパレット昇降装置
JPH0754489Y2 (ja) 多層階式車庫
JP2594203B2 (ja) 昇降装置の安全装置
JPH03107072A (ja) 二段式立体駐車装置
JP2004156287A (ja) 駐車装置
KR20010035377A (ko) 입체주차장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees