JPH08120965A - 自動車載置台の昇降装置 - Google Patents
自動車載置台の昇降装置Info
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- JPH08120965A JPH08120965A JP28752794A JP28752794A JPH08120965A JP H08120965 A JPH08120965 A JP H08120965A JP 28752794 A JP28752794 A JP 28752794A JP 28752794 A JP28752794 A JP 28752794A JP H08120965 A JPH08120965 A JP H08120965A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 片持ち型自動車載置台の昇降途中および最下
層昇下時において、前倒れモーメントを支えることがで
きる昇降装置を提供する。 【構成】 自動車載置台１０の基部両端において、載置
面より下方の側壁に軸支されており、ガイドレール２内
を転動する第１ガイドローラー１３と、自動車載置台１
０の基部両端において、基部から先端に向う方向に直交
する方向に揺動自在に軸支され、垂下したガイド姿勢と
折畳み姿勢をとることができる継ぎ足し脚１４と、継ぎ
足し脚１４の先端部に軸支され、ガイドレール２内を転
動する第２ガイドローラ１６と、自動車載置台１０が最
下層に降下したとき継ぎ足し脚１４を折り畳む折畳みガ
イド２１と、ガイドレール２に固定された反力支持板２
２に当接して、自動車載置台１０の前倒れモーメントを
支える反力支持ビーム１８とからなる。
層昇下時において、前倒れモーメントを支えることがで
きる昇降装置を提供する。 【構成】 自動車載置台１０の基部両端において、載置
面より下方の側壁に軸支されており、ガイドレール２内
を転動する第１ガイドローラー１３と、自動車載置台１
０の基部両端において、基部から先端に向う方向に直交
する方向に揺動自在に軸支され、垂下したガイド姿勢と
折畳み姿勢をとることができる継ぎ足し脚１４と、継ぎ
足し脚１４の先端部に軸支され、ガイドレール２内を転
動する第２ガイドローラ１６と、自動車載置台１０が最
下層に降下したとき継ぎ足し脚１４を折り畳む折畳みガ
イド２１と、ガイドレール２に固定された反力支持板２
２に当接して、自動車載置台１０の前倒れモーメントを
支える反力支持ビーム１８とからなる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、駐車装置の最上格納層
の上部から自動車を入出庫させる立体駐車装置における
片持ち型の自動車載置台の昇降装置に関する。本発明に
いう最上格納層の上部とは、地下式立体格納庫であれ
ば、通常地上１階のフロアが該当し、地上型および地上
地下兼用型であれば、その天井部分が該当する。このよ
うな１階のフロアや天井に入出庫口を形成して自動車を
出し入れする場合、１階フロアや天井の厚さに対応する
高さだけ、ガイドレール上端より自動車載置台を高く上
昇させないと円滑に入出庫させることはできない。本発
明はこのような自動車載置台の昇降装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】上記のごとき自動車載置台の昇降装置を
本出願人は特開平３−２５０１６０号公報で提案してい
る。この装置では、４点支持のロープで上げ下げする自
動車載置台の４隅に４本の継ぎ足し脚を取り付け、ガイ
ドレール上端での昇降高さをかせぐようにしたものであ
り、自動車載置台が最下層に降下したときは前記継ぎ足
し脚を自動車載置台の下面に折り畳むようにしている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】前記従来例のように自
動車載置台の四隅を４本のロープで吊り上げる４点支持
の場合は、自動車載置台に一方に倒れようとするモーメ
ントは働かないのではあるが、自動車載置台の片側両端
（二隅）を２本のロープで吊り上げる片持ち型の場合
は、昇降途中においても、また自動車載置台を最下層に
降下させた場合にも、自由端側が搭載した自動車の重量
で下向きに下がろうとする前倒れモーメントが発生す
る。このため、前記従来例の継ぎ足し脚をそのまま適用
することができない。 【０００４】本発明はかかる事情に鑑み、片持ち型自動
車載置台の昇降途中および最下層降下時において、前倒
れモーメントを支えることができ、しかもガイドレール
上端よりも自動車載置台をさらに高く差し上げて、最上
格納層の上部から自動車を入出庫させることができる自
動車載置台の昇降装置を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の自動車載置台の
昇降装置は、駐車装置の最上格納層の上部から自動車を
入出庫させる立体駐車装置であって、片持ち型の自動車
載置台の昇降を案内する２本のガイドレールと、前記自
動車載置台の基部両端に連結された昇降動作用ロープ
と、該ロープの巻上機構を備えており、前記自動車載置
台の基部両端において、載置面より下方の側壁に軸支さ
れており、前記ガイドレール内を転動する第１ガイドロ
ーラーと、前記自動車載置台の基部両端において、基部
から先端に向う方向に直交する方向に揺動自在に軸支さ
れ、基部両端から垂下したガイド姿勢と基部縁辺に沿っ
て折り畳まれた折畳み姿勢をとることができる継ぎ足し
脚と、前記継ぎ足し脚の先端部に軸支され、前記ガイド
レール内を転動する第２ガイドローラと、前記自動車載
置台が最下層に降下したとき前記継ぎ足し脚を自動車載
置台の基部縁辺に沿って折り畳む折畳みガイドと、自動
車載置台の載置面より上方に上昇し、前記ガイドレール
に固定された反力支持部材に当接して、自動車載置台の
前倒れモーメントを支える反力支持ビームとからなるこ
とを特徴とする。上記本発明において、前記２本のガー
ドレールが、ベースフレーム上に立設されており、該ベ
ースフレームに車輪が取りつけられ、走行自在となって
いることが好ましい。また、上記本発明において、前記
反力支持力ビームが継ぎ足し脚に対し直交して連結され
ており、該反力支持ビームの先端に当接ローラーが軸支
されており、前記ローラーが転動する板状の反支持部材
がガイドレールに対し直接または間接に固定されている
ことが好ましい。さらに、上記本発明において、一対の
反力支持ビームが一対の継ぎ足し脚に対しそれぞれ揺動
自在に連結され、各反力支持ビームの先端にピン連結さ
れたブラケットに当接ローラーが軸支されていることが
好ましい。 【０００６】 【作用】本発明においては、自動車載置台が立体駐車場
の最上層と最下層の間をガイドレールで案内されて昇降
するとき、継ぎ足し脚は垂下したガイド姿勢をとり、自
動車載置台側の第１ガイドローラーと継ぎ足し脚先端の
第２ガイドローラーが上下に位置してガイドレール内を
転動する。このとき継ぎ足し脚の支軸は自動車載置台の
基部から先端に向う方向に対し直交しているので、継ぎ
足し脚は折れ曲がらず、自動車載置台を前倒れモーメン
トに抗して支える。そして、第１ガイドローラーがガイ
ドレール上端に達したとき、自動車載置台の上面は第１
ガイドローラーより高い位置にあるので、１階フロアの
上面と同レベルとなり、自動車の入出庫が円滑に行え
る。自動車載置台が最下層に降下したとき、継ぎ足し脚
は折畳みガイドによって載置台の基部縁辺に沿って折り
畳まれる。このとき、反力支持ビームが自動車載置台の
上面より高く上昇し、その先端が反力支持部材に当接す
るので、これにより自動車載置台の前倒れモーメントを
支えることができる。よって、本発明では、常時、前倒
れモーメントに抗して自動車載置台を支えると共に、入
出庫時には入出庫口と同じレベルまで高く持ち上げ、最
下層に降下したときは、継ぎ足し脚を邪魔にならないよ
うに折り畳めるのである。 【０００７】 【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。図１は本発明の一実施例に係わる昇降装置の斜視
図、図２は自動車載置台１０の拡大斜視図、図３は自動
車載置台１０の背面図である。 【０００８】図１において、Ｆは入出庫フロアで、入出
庫口１が形成されている。自動車の格納層は入出庫フロ
アＦの下方に設けられる。２，２はガイドレールで、ベ
ースフレーム３の上面に立設されている。ベースフレー
ム３には車輪４が取り付けられ、走行レール５上を走行
するようになっている。また、ガイドレール２，２の上
端部には水平ビーム６を連結し、これに巻上機７を設置
している。巻上機７のドラム８からはロープ９が繰り出
されており、自動車載置台１０の一方の長辺側に連結さ
れている。このロープ９の連結された一方の長辺側を本
明細書では基部という。また、このように基部両端の２
点で吊り上げているので、本発明の自動車載置台１０を
片持ち型という。前記ロ―プ９の連結は、具体的には図
３（Ａ）、（Ｂ）に示すように、継ぎ足し脚１４と反力
支持ビ―ム１８との結合部材２５、つまり継ぎ足し脚１
４の先端部に連結し、自動車載置台１０の両端の側壁に
半円弧状のロ―プガイド２６を取付け、継ぎ足し脚１４
を折り畳んだときにロ―プ９をガイドするようにしてい
る。この自動車載置台１０は重量軽減および車棚との移
載の容易さから、図示のごときフォーク型とするのが好
ましい。 【０００９】図２に基づき、前記自動車載置台１０の詳
細を説明する。自動車載置台１０は、基部フレーム１１
と、これに連結されたフォーク１２とからなり、フォー
ク１２は自動車の前輪を載置する部分と後輪を載置する
部分とからなる。自動車載置台１０の基部両端すなわち
基部フレーム１１の両端部の側壁であって、載置面より
下面の位置に第１ガイドローラ１３が軸着されている。 【００１０】前記第１ガイドローラ１３を軸支した基部
フレーム１１の両端部下端には、継ぎ足し脚１４が揺動
自在に支軸１５で軸支されている。その支軸１５の軸方
向は自動車載置台１０の基部からフォーク１２の先端へ
向う方向に対し直交する方向であり、図示のように垂下
したガイド姿勢と、基部フレーム１１に沿って折り畳ま
れた折畳み姿勢（図４（Ｂ）参照）をとることができ
る。また、この継ぎ足し脚１４の先端部における側壁に
は第２ガイドローラ１６が軸支されている。前記第１ガ
イドローラ１３と第２ガイドローラ１６は同じ側面に軸
支されており、前記ガイドレール２，２内を転動し、自
動車載置台１０の昇降をガイドし、かつ前倒れモーメン
トを支持する。 【００１１】前記継ぎ足し脚１４の先端部であって、背
面側の側壁には、第３ガイドローラ１７が軸支されてい
る。この第３ガイドローラ１７は後述する折畳みガイド
２１に沿って転動し、継ぎ足し脚１４を折り畳むための
ものである。また、継ぎ足し脚１４の先端部には反力支
持ビーム１８が結合されており、この反力支持ビーム１
８は継ぎ足し脚１４に対し直角、かつ自動車載置台１０
の中心に向けて取付けられている。そして、反力支持ビ
ーム１８の先端部表面側には、後述する反力支持板２２
に当接する当接ローラ１９が軸支されている。 【００１２】前記ガイドレール２，２の下部とベースフ
レーム３の両端部にかけて、折り畳みガイド２１が取付
けられている。この折り畳みガイド２１には円弧状に湾
曲した部分を有し、継ぎ足し脚１４の第３ガイドローラ
１７がその上面を転動することにより、継ぎ足し脚１４
を折り畳むようガイドする。前記ベースフレーム３のほ
ぼ中央には反力支持板２２が立設されている。この反力
支持板２２は左右の反力支持ビーム１８の当接ローラ１
９が当接する。 【００１３】次に、図４（Ａ）（Ｂ）に基づき、本実施
例の昇降装置の動作を説明する。図４（Ａ）は、自動車
載置台１０の昇降途中の状態を示している。自動車載置
台１０の第１・第２ガイドローラ１３・１６は昇降ガイ
ドレール２内を転動し、昇降を案内すると共に、第１・
第２ガイドローラ１３・１６間の距離L1が腕の長さとな
って前倒れモーメントを支えることになる。 【００１４】図４（Ｂ）は、自動車載置台１０を最下層
に降下させた状態を示している。継ぎ足し脚１４の第３
ガイドローラ１７が折畳みガイド２１に当接して転動す
ると、自動車載置台１０の降下に伴って継ぎ足し脚１４
は折り畳まれ、自動車載置台１０の最下点までの降下を
可能としている。そして、このとき反力支持ビーム１８
は直立状態になっており、その先端の当接ローラ１９が
反力支持板２２の上方位置に当接している。この当接ロ
ーラ１９の当接位置と第１ガイドローラ１３間の距離L2
が腕の長さとなって前倒れモーメントを支える。このた
め、継ぎ足し脚１４が折り畳まれた場合でも、自動車載
置台１０の前倒れは生じない。 【００１５】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
図５は本発明の他の実施例に係わる昇降装置の昇降途中
の背面図、図６は同昇降装置の最下層に降下した状態の
背面図である。図５において、自動車載置台１０の第１
ガイドローラ１３、継ぎ足し脚１４、第２ガイドローラ
１６、および昇降用のガイドレール２、折畳みガイド２
１は先の実施例と同様である。本実施例では、継ぎ足し
脚１４の先端に揺動自在に反力支持ビーム３１を軸着
し、左右の反力支持ビーム３１の先端同士にブラケット
３２をピン連結し、そのブラケット３２に当接ローラ３
３を軸支している。この当接ローラ３３は継ぎ足し脚１
４の揺動に伴って上下する。また、ガイドレール２側の
ベースフレーム３の中央には、反力支持レール２３が立
設されている。 【００１６】自動車載置台１０が昇降途中の場合は、図
５に示すように、継ぎ足し脚１４が垂下した状態にあ
り、第１・第２ガイドローラ１３・１６で前倒れモーメ
ントを支える。自動車載置台１０が最下層に降下する
と、図６に示すように、継ぎ足し脚１４が折り畳まれ、
それに伴って反力支持ビーム３１が回動し、ブラケット
３２を上昇させる。これにより、当接ローラ３３が反力
支持レール２３の上端部に当接する。このときの当接ロ
ーラ３３の当接位置と第１ガイドローラ１３間の距離L2
がモーメントの腕の長さとなって、自動車載置台１０の
前倒れを防止する。 【００１７】図７〜８は本発明の昇降装置Ａを適用した
地下式立体駐車場の説明図である。図７の例は格納装置
Ｂがベースフレーム４０と複数段の車棚４１からなり、
各車棚４１は自動車載置台１０と同様のフォーク状のも
のである。そして、格納装置Ｂ全体は昇降装置Ａに対
し、接近離間でき、接近した状態で自動車載置台１０を
上げ下げすると自動車を移載できる。そして、格納装置
Ｂを図示のように昇降装置Ａから離間させて自動車を格
納する。図８の例は、格納装置Ｃが固定されており、適
宣の移載手段で、車棚４１に自動車を移し替えるもので
ある。 【００１８】 【発明の効果】本発明によれば、片持ち型自動車載置台
の昇降途中および最下層降下時において、前倒れモーメ
ントを支えることができ、しかもガイドレール上端より
も自動車載置台をさらに高く差し上げて、最上格納層の
上部から自動車を入出庫させることができる
の上部から自動車を入出庫させる立体駐車装置における
片持ち型の自動車載置台の昇降装置に関する。本発明に
いう最上格納層の上部とは、地下式立体格納庫であれ
ば、通常地上１階のフロアが該当し、地上型および地上
地下兼用型であれば、その天井部分が該当する。このよ
うな１階のフロアや天井に入出庫口を形成して自動車を
出し入れする場合、１階フロアや天井の厚さに対応する
高さだけ、ガイドレール上端より自動車載置台を高く上
昇させないと円滑に入出庫させることはできない。本発
明はこのような自動車載置台の昇降装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】上記のごとき自動車載置台の昇降装置を
本出願人は特開平３−２５０１６０号公報で提案してい
る。この装置では、４点支持のロープで上げ下げする自
動車載置台の４隅に４本の継ぎ足し脚を取り付け、ガイ
ドレール上端での昇降高さをかせぐようにしたものであ
り、自動車載置台が最下層に降下したときは前記継ぎ足
し脚を自動車載置台の下面に折り畳むようにしている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】前記従来例のように自
動車載置台の四隅を４本のロープで吊り上げる４点支持
の場合は、自動車載置台に一方に倒れようとするモーメ
ントは働かないのではあるが、自動車載置台の片側両端
（二隅）を２本のロープで吊り上げる片持ち型の場合
は、昇降途中においても、また自動車載置台を最下層に
降下させた場合にも、自由端側が搭載した自動車の重量
で下向きに下がろうとする前倒れモーメントが発生す
る。このため、前記従来例の継ぎ足し脚をそのまま適用
することができない。 【０００４】本発明はかかる事情に鑑み、片持ち型自動
車載置台の昇降途中および最下層降下時において、前倒
れモーメントを支えることができ、しかもガイドレール
上端よりも自動車載置台をさらに高く差し上げて、最上
格納層の上部から自動車を入出庫させることができる自
動車載置台の昇降装置を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の自動車載置台の
昇降装置は、駐車装置の最上格納層の上部から自動車を
入出庫させる立体駐車装置であって、片持ち型の自動車
載置台の昇降を案内する２本のガイドレールと、前記自
動車載置台の基部両端に連結された昇降動作用ロープ
と、該ロープの巻上機構を備えており、前記自動車載置
台の基部両端において、載置面より下方の側壁に軸支さ
れており、前記ガイドレール内を転動する第１ガイドロ
ーラーと、前記自動車載置台の基部両端において、基部
から先端に向う方向に直交する方向に揺動自在に軸支さ
れ、基部両端から垂下したガイド姿勢と基部縁辺に沿っ
て折り畳まれた折畳み姿勢をとることができる継ぎ足し
脚と、前記継ぎ足し脚の先端部に軸支され、前記ガイド
レール内を転動する第２ガイドローラと、前記自動車載
置台が最下層に降下したとき前記継ぎ足し脚を自動車載
置台の基部縁辺に沿って折り畳む折畳みガイドと、自動
車載置台の載置面より上方に上昇し、前記ガイドレール
に固定された反力支持部材に当接して、自動車載置台の
前倒れモーメントを支える反力支持ビームとからなるこ
とを特徴とする。上記本発明において、前記２本のガー
ドレールが、ベースフレーム上に立設されており、該ベ
ースフレームに車輪が取りつけられ、走行自在となって
いることが好ましい。また、上記本発明において、前記
反力支持力ビームが継ぎ足し脚に対し直交して連結され
ており、該反力支持ビームの先端に当接ローラーが軸支
されており、前記ローラーが転動する板状の反支持部材
がガイドレールに対し直接または間接に固定されている
ことが好ましい。さらに、上記本発明において、一対の
反力支持ビームが一対の継ぎ足し脚に対しそれぞれ揺動
自在に連結され、各反力支持ビームの先端にピン連結さ
れたブラケットに当接ローラーが軸支されていることが
好ましい。 【０００６】 【作用】本発明においては、自動車載置台が立体駐車場
の最上層と最下層の間をガイドレールで案内されて昇降
するとき、継ぎ足し脚は垂下したガイド姿勢をとり、自
動車載置台側の第１ガイドローラーと継ぎ足し脚先端の
第２ガイドローラーが上下に位置してガイドレール内を
転動する。このとき継ぎ足し脚の支軸は自動車載置台の
基部から先端に向う方向に対し直交しているので、継ぎ
足し脚は折れ曲がらず、自動車載置台を前倒れモーメン
トに抗して支える。そして、第１ガイドローラーがガイ
ドレール上端に達したとき、自動車載置台の上面は第１
ガイドローラーより高い位置にあるので、１階フロアの
上面と同レベルとなり、自動車の入出庫が円滑に行え
る。自動車載置台が最下層に降下したとき、継ぎ足し脚
は折畳みガイドによって載置台の基部縁辺に沿って折り
畳まれる。このとき、反力支持ビームが自動車載置台の
上面より高く上昇し、その先端が反力支持部材に当接す
るので、これにより自動車載置台の前倒れモーメントを
支えることができる。よって、本発明では、常時、前倒
れモーメントに抗して自動車載置台を支えると共に、入
出庫時には入出庫口と同じレベルまで高く持ち上げ、最
下層に降下したときは、継ぎ足し脚を邪魔にならないよ
うに折り畳めるのである。 【０００７】 【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。図１は本発明の一実施例に係わる昇降装置の斜視
図、図２は自動車載置台１０の拡大斜視図、図３は自動
車載置台１０の背面図である。 【０００８】図１において、Ｆは入出庫フロアで、入出
庫口１が形成されている。自動車の格納層は入出庫フロ
アＦの下方に設けられる。２，２はガイドレールで、ベ
ースフレーム３の上面に立設されている。ベースフレー
ム３には車輪４が取り付けられ、走行レール５上を走行
するようになっている。また、ガイドレール２，２の上
端部には水平ビーム６を連結し、これに巻上機７を設置
している。巻上機７のドラム８からはロープ９が繰り出
されており、自動車載置台１０の一方の長辺側に連結さ
れている。このロープ９の連結された一方の長辺側を本
明細書では基部という。また、このように基部両端の２
点で吊り上げているので、本発明の自動車載置台１０を
片持ち型という。前記ロ―プ９の連結は、具体的には図
３（Ａ）、（Ｂ）に示すように、継ぎ足し脚１４と反力
支持ビ―ム１８との結合部材２５、つまり継ぎ足し脚１
４の先端部に連結し、自動車載置台１０の両端の側壁に
半円弧状のロ―プガイド２６を取付け、継ぎ足し脚１４
を折り畳んだときにロ―プ９をガイドするようにしてい
る。この自動車載置台１０は重量軽減および車棚との移
載の容易さから、図示のごときフォーク型とするのが好
ましい。 【０００９】図２に基づき、前記自動車載置台１０の詳
細を説明する。自動車載置台１０は、基部フレーム１１
と、これに連結されたフォーク１２とからなり、フォー
ク１２は自動車の前輪を載置する部分と後輪を載置する
部分とからなる。自動車載置台１０の基部両端すなわち
基部フレーム１１の両端部の側壁であって、載置面より
下面の位置に第１ガイドローラ１３が軸着されている。 【００１０】前記第１ガイドローラ１３を軸支した基部
フレーム１１の両端部下端には、継ぎ足し脚１４が揺動
自在に支軸１５で軸支されている。その支軸１５の軸方
向は自動車載置台１０の基部からフォーク１２の先端へ
向う方向に対し直交する方向であり、図示のように垂下
したガイド姿勢と、基部フレーム１１に沿って折り畳ま
れた折畳み姿勢（図４（Ｂ）参照）をとることができ
る。また、この継ぎ足し脚１４の先端部における側壁に
は第２ガイドローラ１６が軸支されている。前記第１ガ
イドローラ１３と第２ガイドローラ１６は同じ側面に軸
支されており、前記ガイドレール２，２内を転動し、自
動車載置台１０の昇降をガイドし、かつ前倒れモーメン
トを支持する。 【００１１】前記継ぎ足し脚１４の先端部であって、背
面側の側壁には、第３ガイドローラ１７が軸支されてい
る。この第３ガイドローラ１７は後述する折畳みガイド
２１に沿って転動し、継ぎ足し脚１４を折り畳むための
ものである。また、継ぎ足し脚１４の先端部には反力支
持ビーム１８が結合されており、この反力支持ビーム１
８は継ぎ足し脚１４に対し直角、かつ自動車載置台１０
の中心に向けて取付けられている。そして、反力支持ビ
ーム１８の先端部表面側には、後述する反力支持板２２
に当接する当接ローラ１９が軸支されている。 【００１２】前記ガイドレール２，２の下部とベースフ
レーム３の両端部にかけて、折り畳みガイド２１が取付
けられている。この折り畳みガイド２１には円弧状に湾
曲した部分を有し、継ぎ足し脚１４の第３ガイドローラ
１７がその上面を転動することにより、継ぎ足し脚１４
を折り畳むようガイドする。前記ベースフレーム３のほ
ぼ中央には反力支持板２２が立設されている。この反力
支持板２２は左右の反力支持ビーム１８の当接ローラ１
９が当接する。 【００１３】次に、図４（Ａ）（Ｂ）に基づき、本実施
例の昇降装置の動作を説明する。図４（Ａ）は、自動車
載置台１０の昇降途中の状態を示している。自動車載置
台１０の第１・第２ガイドローラ１３・１６は昇降ガイ
ドレール２内を転動し、昇降を案内すると共に、第１・
第２ガイドローラ１３・１６間の距離L1が腕の長さとな
って前倒れモーメントを支えることになる。 【００１４】図４（Ｂ）は、自動車載置台１０を最下層
に降下させた状態を示している。継ぎ足し脚１４の第３
ガイドローラ１７が折畳みガイド２１に当接して転動す
ると、自動車載置台１０の降下に伴って継ぎ足し脚１４
は折り畳まれ、自動車載置台１０の最下点までの降下を
可能としている。そして、このとき反力支持ビーム１８
は直立状態になっており、その先端の当接ローラ１９が
反力支持板２２の上方位置に当接している。この当接ロ
ーラ１９の当接位置と第１ガイドローラ１３間の距離L2
が腕の長さとなって前倒れモーメントを支える。このた
め、継ぎ足し脚１４が折り畳まれた場合でも、自動車載
置台１０の前倒れは生じない。 【００１５】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
図５は本発明の他の実施例に係わる昇降装置の昇降途中
の背面図、図６は同昇降装置の最下層に降下した状態の
背面図である。図５において、自動車載置台１０の第１
ガイドローラ１３、継ぎ足し脚１４、第２ガイドローラ
１６、および昇降用のガイドレール２、折畳みガイド２
１は先の実施例と同様である。本実施例では、継ぎ足し
脚１４の先端に揺動自在に反力支持ビーム３１を軸着
し、左右の反力支持ビーム３１の先端同士にブラケット
３２をピン連結し、そのブラケット３２に当接ローラ３
３を軸支している。この当接ローラ３３は継ぎ足し脚１
４の揺動に伴って上下する。また、ガイドレール２側の
ベースフレーム３の中央には、反力支持レール２３が立
設されている。 【００１６】自動車載置台１０が昇降途中の場合は、図
５に示すように、継ぎ足し脚１４が垂下した状態にあ
り、第１・第２ガイドローラ１３・１６で前倒れモーメ
ントを支える。自動車載置台１０が最下層に降下する
と、図６に示すように、継ぎ足し脚１４が折り畳まれ、
それに伴って反力支持ビーム３１が回動し、ブラケット
３２を上昇させる。これにより、当接ローラ３３が反力
支持レール２３の上端部に当接する。このときの当接ロ
ーラ３３の当接位置と第１ガイドローラ１３間の距離L2
がモーメントの腕の長さとなって、自動車載置台１０の
前倒れを防止する。 【００１７】図７〜８は本発明の昇降装置Ａを適用した
地下式立体駐車場の説明図である。図７の例は格納装置
Ｂがベースフレーム４０と複数段の車棚４１からなり、
各車棚４１は自動車載置台１０と同様のフォーク状のも
のである。そして、格納装置Ｂ全体は昇降装置Ａに対
し、接近離間でき、接近した状態で自動車載置台１０を
上げ下げすると自動車を移載できる。そして、格納装置
Ｂを図示のように昇降装置Ａから離間させて自動車を格
納する。図８の例は、格納装置Ｃが固定されており、適
宣の移載手段で、車棚４１に自動車を移し替えるもので
ある。 【００１８】 【発明の効果】本発明によれば、片持ち型自動車載置台
の昇降途中および最下層降下時において、前倒れモーメ
ントを支えることができ、しかもガイドレール上端より
も自動車載置台をさらに高く差し上げて、最上格納層の
上部から自動車を入出庫させることができる
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係わる昇降装置の斜視図で
ある。 【図２】自動車載置台１０の拡大斜視図である。 【図３】自動車載置台１０の背面図からみた斜視図
（Ａ）と継ぎ足し脚１４の折り畳み状態の背面図（Ｂ）
である。 【図４】（Ａ）図は自動車載置台１０の昇降途中におけ
る状態図、（Ｂ）図は自動車載置台１０の降下時におけ
る状態図である。 【図５】本発明の他の実施例に係わる昇降装置の昇降途
中の背面図である。 【図６】図４の昇降装置の降下時の背面図である。 【図７】本発明の昇降装置Ａを適用した地下式立体駐車
場の説明図である。 【図８】本発明の昇降装置Ａを適用した地下式立体駐車
場の説明図である。 【符号の説明】 １ 入出庫口 ２ ガイドレー
ル ３ ベースフレーム ７ 巻上装置 ９ ロープ 10 自動車載置
台 13 第１ガイドローラ 14 継ぎ足し脚 15 支軸 16 第２ガイド
ローラ 17 第３ガイドローラ 18 反力支持ビ
ーム 19 当接ローラ 21 折畳みガイ
ド 22 反力支持板 23 反力支持レ
ール 31 反力支持ビーム 33 当接ローラ
ある。 【図２】自動車載置台１０の拡大斜視図である。 【図３】自動車載置台１０の背面図からみた斜視図
（Ａ）と継ぎ足し脚１４の折り畳み状態の背面図（Ｂ）
である。 【図４】（Ａ）図は自動車載置台１０の昇降途中におけ
る状態図、（Ｂ）図は自動車載置台１０の降下時におけ
る状態図である。 【図５】本発明の他の実施例に係わる昇降装置の昇降途
中の背面図である。 【図６】図４の昇降装置の降下時の背面図である。 【図７】本発明の昇降装置Ａを適用した地下式立体駐車
場の説明図である。 【図８】本発明の昇降装置Ａを適用した地下式立体駐車
場の説明図である。 【符号の説明】 １ 入出庫口 ２ ガイドレー
ル ３ ベースフレーム ７ 巻上装置 ９ ロープ 10 自動車載置
台 13 第１ガイドローラ 14 継ぎ足し脚 15 支軸 16 第２ガイド
ローラ 17 第３ガイドローラ 18 反力支持ビ
ーム 19 当接ローラ 21 折畳みガイ
ド 22 反力支持板 23 反力支持レ
ール 31 反力支持ビーム 33 当接ローラ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求頃１】駐車装置の最上格納層の上部から自動車を
入出庫させる立体駐車装置であって、片持ち型の自動車
載置台の昇降を案内する２本のガイドレールと、前記自
動車載置台の基部両端に連結された昇降動作用ロープ
と、該ロープの巻上機構を備えており、前記自動車載置
台の基部両端において、載置面より下方の側壁に軸支さ
れており、前記ガイドレール内を転動する第１ガイドロ
ーラーと、前記自動車載置台の基部両端において、基部
から先端に向う方向に直交する方向に揺動自在に軸支さ
れ、基部両端から垂下したガイド姿勢と基部縁辺に沿っ
て折り畳まれた折畳み姿勢をとることができる継ぎ足し
脚と、前記継ぎ足し脚の先端部に軸支され、前記ガイド
レール内を転動する第２ガイドローラと、前記自動車載
置台が最下層に降下したとき前記継ぎ足し脚を自動車載
置台の基部縁辺に沿って折り畳む折畳みガイドと、前記
継ぎ足し脚の垂下したガイド姿勢から折畳み姿勢への運
動に連動して、自動車載置台の載置面より上方に上昇
し、前記ガイドレールに固定された反力支持部材に当接
して、自動車載置台の前倒れモーメントを支える反力支
持ビームとからなることを特徴とする自動車載置台の昇
降装置。 【請求項２】前記２本のガードレールが、ベースフレー
ム上に立設されており、該ベースフレームに車輪が取り
つけられ、走行自在となっていることを特徴とする請求
項１記載の昇降装置。 【請求項３】前記反力支持ビームが継ぎ足し脚に対し直
交して連結されており、該反力支持ビームの先端に当接
ローラーが軸支されており、前記ローラーが転動する板
状の反支持部材がガイドレールに対し直接または間接に
固定されていることを特徴とする請求項１または２記載
の昇降装置。 【請求項４】一対の反力支持ビームが一対の継ぎ足し脚
に対しそれぞれ揺動自在に連結され、各反力支持ビーム
の先端にピン連結されたブラケットに当接ローラーが軸
支されていることを特徴とする請求項１または２記載の
昇降装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28752794A JP2597324B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 自動車載置台の昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28752794A JP2597324B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 自動車載置台の昇降装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08120965A true JPH08120965A (ja) | 1996-05-14 |
| JP2597324B2 JP2597324B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=17718500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28752794A Expired - Lifetime JP2597324B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 自動車載置台の昇降装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2597324B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013136915A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Nissei Ltd | 駐車装置用リフト装置 |
| JP2013170423A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Nissei Ltd | 駐車装置用リフト装置 |
| CN103615132A (zh) * | 2013-11-20 | 2014-03-05 | 江苏启良停车设备有限公司 | 一种后悬臂式升降横移停车设备 |
| CN103628719A (zh) * | 2013-07-13 | 2014-03-12 | 梁崇彦 | 一种停车设备升降导轨定位系统 |
| CN105275238A (zh) * | 2014-07-09 | 2016-01-27 | 汤兴初 | 一种多层停车库 |
| CN105386626A (zh) * | 2015-10-27 | 2016-03-09 | 天津市中环富士智能设备有限公司 | 一种采用链条升降的后悬臂式简易停车设备 |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP28752794A patent/JP2597324B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013136915A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Nissei Ltd | 駐車装置用リフト装置 |
| JP2013170423A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Nissei Ltd | 駐車装置用リフト装置 |
| CN103628719A (zh) * | 2013-07-13 | 2014-03-12 | 梁崇彦 | 一种停车设备升降导轨定位系统 |
| CN103628719B (zh) * | 2013-07-13 | 2015-11-18 | 梁崇彦 | 一种停车设备升降导轨定位系统 |
| CN103615132A (zh) * | 2013-11-20 | 2014-03-05 | 江苏启良停车设备有限公司 | 一种后悬臂式升降横移停车设备 |
| CN103615132B (zh) * | 2013-11-20 | 2015-11-18 | 江苏启良停车设备有限公司 | 一种后悬臂式升降横移停车设备 |
| CN105275238A (zh) * | 2014-07-09 | 2016-01-27 | 汤兴初 | 一种多层停车库 |
| CN105386626A (zh) * | 2015-10-27 | 2016-03-09 | 天津市中环富士智能设备有限公司 | 一种采用链条升降的后悬臂式简易停车设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2597324B2 (ja) | 1997-04-02 |
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