JPH05185916A - ハイドロリック式の多回路ブレーキ装置 - Google Patents

ハイドロリック式の多回路ブレーキ装置

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JPH05185916A
JPH05185916A JP4144231A JP14423192A JPH05185916A JP H05185916 A JPH05185916 A JP H05185916A JP 4144231 A JP4144231 A JP 4144231A JP 14423192 A JP14423192 A JP 14423192A JP H05185916 A JPH05185916 A JP H05185916A
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brake
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pressure
shutoff
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/48Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition connecting the brake actuator to an alternative or additional source of fluid pressure, e.g. traction control systems
    • B60T8/4809Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems
    • B60T8/4827Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems in hydraulic brake systems
    • B60T8/4863Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems in hydraulic brake systems closed systems
    • B60T8/4872Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems in hydraulic brake systems closed systems pump-back systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキッドコントロール兼トラクションコント
ロール装置を備えたハイドロリック式の多回路ブレーキ
装置において、トラクションコントロール運転に直接続
いてスキッドコントロール運転が導入される場合でも、
遅延されないブレーキ圧低減動作を可能にする。 【構成】 トラクションコントロール運転時に高圧ポン
プ39が常時駆動されるようになっており、しかもホイ
ールブレーキ11における圧力形成段階で、遮断弁41
が遮断位置41bを取って、チャージ弁47と入口弁2
3とが通流位置47b,23aを取り、圧力保持段階
で、遮断弁41と入口弁23とが遮断位置41b,23
bを取って、チャージ弁47が通流位置47bを取り、
圧力低減段階で、遮断弁41とチャージ弁47とが通流
位置41a,47bを取って、入口弁23が任意の位置
を取り、出口弁24が前記3つの全ての段階で遮断位置
24aを取っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキッドコントロール
兼トラクションコントロール装置を備えた、特に自動車
に用いられるハイドロリック式の多回路ブレーキ装置で
あって、マスタブレーキシリンダが設けられていて、該
マスタブレーキシリンダからブレーキ回路毎に、駆動さ
れる車両ホイールのホイールブレーキに通じたブレーキ
導管が出発しており、前記ホイールブレーキに配属され
た、圧力形成段階と圧力保持段階と圧力低減段階とを有
するブレーキ圧調節のための弁装置が設けられていて、
該弁装置が、前記ブレーキ導管に配置された、通流位置
と遮断位置とを備えた入口弁と、遮断位置と通流位置と
を備えた出口弁とから成っており、該出口弁が圧力媒体
のための戻し導管に配置されており、該戻し導管が、前
記入口弁と前記ホイールブレーキとの間で前記ブレーキ
導管から出発しており、前記入口弁を迂回するバイパス
導管が設けられていて、該バイパス導管が逆止弁を備え
ており、該逆止弁が前記ホイールブレーキからマスタブ
レーキシリンダへの通流を許すようになっており、前記
戻し導管に接続された、スキッドコントロール運転時に
前記ホイールブレーキから取り出された圧力媒体を収容
するためのアキュムレータ室と、高圧ポンプとが設けら
れていて、該高圧ポンプが、吸込み側で前記戻し導管
と、圧力媒体のための吸込み導管とに接続されており、
吐出側で圧力媒体のための搬送導管に接続されており、
該搬送導管が、マスタブレーキシリンダと前記弁装置と
の間で前記ブレーキ導管に開口しており、前記アキュム
レータ室の接続部と前記吸込み導管の接続部との間で前
記戻し導管に配置された逆止弁が設けられていて、該逆
止弁が前記出口弁から前記高圧ポンプへの通流を許すよ
うになっており、マスタブレーキシリンダと前記搬送導
管の接続部との間で前記ブレーキ導管に配置された遮断
弁が設けられていて、該遮断弁が通流位置と遮断位置と
を備えており、前記遮断弁とマスタブレーキシリンダと
の間で前記ブレーキ導管に接続されている前記吸込み導
管に配置されたチャージ弁が設けられていて、該チャー
ジ弁が遮断位置と通流位置とを備えており、前記遮断弁
を少なくとも間接的に迂回するオーバフロー導管が設け
られていて、該オーバフロー導管が、マスタブレーキシ
リンダに向かって圧力媒体を出力制御する圧力制限弁を
備えている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の既に公知の多回路ブレ
ーキ装置(ドイツ連邦共和国特許出願第P403411
3.5号明細書)では、トラクションコントロール運転
における圧力低減段階で、出口弁が通流位置に切り換え
られることによって、許容し得ない程大きなスリップを
受けている駆動ホイールのホイールブレーキから圧力媒
体が導出される。車両のドライバがトラクションコント
ロール作動中に制動を導入し、しかも誤ってトラクショ
ンコントロール運転が中断されないような場合、ドライ
バによって形成されたブレーキ圧は吸込み導管と、この
吸込み導管に配置された、通流位置を引き続き取ってい
るチャージ弁とを通って、高圧ポンプとアキュムレータ
室との間に配置された逆止弁にも作用して、この逆止弁
の開放を妨害してしまうので、アキュムレータ室に収容
された圧力媒体は高圧ポンプによって吸い込まれなくな
り、アキュムレータ室は空にされなくなる。次いでドラ
イバがブレーキ圧を増大させて、制動された駆動ホイー
ルがロックしそうになると、スキッドコントロール運転
の導入時にホイールブレーキにおける迅速なブレーキ圧
低減動作が損なわれてしまうおそれがある。その理由
は、アキュムレータ室が、ホイールブレーキから流出す
る圧力媒体を収容する状態にないからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の多回路ブレーキ装置を改良して、前記欠
点が回避されてトラクションコントロール運転に直接続
いてスキッドコントロール運転が導入される場合でも、
遅延されないブレーキ圧低減動作が可能となるような多
回路ブレーキ装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、トラクションコントロール運転時
に高圧ポンプが常時駆動されるようになっており、トラ
クションコントロール運転時に、 イ)ホイールブレーキにおける圧力形成段階で、遮断弁
が遮断位置を取っていて、チャージ弁と入口弁とが通流
位置を取っており、 ロ)ホイールブレーキにおける圧力保持段階で、遮断弁
と入口弁とが遮断位置を取っていて、チャージ弁が通流
位置を取っており、 ハ)ホイールブレーキにおける圧力低減段階で、遮断弁
とチャージ弁とが通流位置を取っていて、入口弁が任意
の位置を取っており、 出口弁が前記3つの全ての段階で遮断位置を取っている
ようにした。
【0005】
【発明の効果】本発明によるハイドロリック式の多回路
ブレーキ装置は従来のものに比べて次のような利点を持
っている。すなわち、上記のような誤ったケースにおい
てもスキッドコントロール運転時に遅延されないブレー
キ圧低減動作が可能になる。それというのは、トラクシ
ョンコントロール運転中のアキュムレータ室に対する圧
力媒体の充てんが中断されるからである。さらに、トラ
クションコントロール運転において、圧力形成段階にお
ける遅延時間は極めて少ない。その理由は、高圧ポンプ
が圧力媒体をブレーキ導管に常時搬送しているからであ
る。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【0007】図1に示した自動車に用いられるハイドロ
リック式の多回路ブレーキ装置1はスキッドコントロー
ル兼トラクションコントロール装置2を備えている。
【0008】多回路ブレーキ装置1はブレーキペダル5
によって操作可能なマスタブレーキシリンダ6を有して
おり、このマスタブレーキシリンダは圧力媒体リザーブ
タンク7を備えている。マスタブレーキシリンダ6から
は、第1のブレーキ回路Iのブレーキ導管8が出発して
いる。このブレーキ導管8は2つのブレーキ導管9,1
0に分岐されている。ブレーキ導管9は前車軸の駆動さ
れる一方の車両ホイール(図示しない)のホイールブレ
ーキ11に通じている。ブレーキ導管10は後車軸の駆
動されない車両ホイール(図示しない)のホイールブレ
ーキ12に接続されている。
【0009】マスタブレーキシリンダ6からは、さらに
第2のブレーキ回路IIのブレーキ導管15が出発して
いる。ブレーキ導管15は2つのブレーキ導管16,1
7に分岐されている。ブレーキ導管16は前車軸の駆動
される他方の車両ホイール(図示しない)のホイールブ
レーキ18にまで延びている。ブレーキ導管17は駆動
されない後車軸の第2の車両ホイール(図示しない)の
ホイールブレーキ19に接続されている。両ブレーキ回
路I,IIは対角分割式ブレーキ回路を形成している。
すなわち、各ブレーキ回路において、1つの前輪と、こ
の前輪に対角線方向で向かい合って位置する後輪とが制
動される訳である。たとえば、ブレーキ回路Iのホイー
ルブレーキ11が左側の前輪に配属されており、ホイー
ルブレーキ12が右側の後輪に配属されている。ブレー
キ回路IIでは、ホイールブレーキ18が右側の前輪に
配属されており、ホイールブレーキ19が左側の後輪に
配属されている。ホイールブレーキの対応関係は別とし
て、両ブレーキ回路I,IIは等しく装備されているの
で、以下においてはブレーキ回路Iに関してのみ詳しく
説明する。
【0010】駆動される左側前輪のホイールブレーキ1
1には、ブレーキ圧調節のための弁装置22が配属され
ている。弁装置22は入口弁23と出口弁24とから成
っている。ブレーキ導管9に配置された入口弁23は、
ばね操作された通流位置23aと電磁式に切換え可能な
遮断位置23bとを備えた2ポート2位置弁として構成
されている。入口弁23に対して平行に、逆止弁26を
備えたバイパス導管25が配置されている。前記逆止弁
はホイールブレーキ11からマスタブレーキシリンダ6
への通流を許す。弁装置22の出口弁24は、同じくば
ね操作された遮断位置24aと電磁式に切換え可能な通
流位置24bとを備えた2ポート2位置弁として構成さ
れている。出口弁24は圧力媒体のための戻し導管27
に位置しており、この戻し導管は入口弁23とホイール
ブレーキ11との間でブレーキ導管9から出発してい
る。
【0011】同じく、ブレーキ回路Iのホイールブレー
キ12にも、ブレーキ圧調節のための弁装置30が配属
されている。この弁装置は同じく、弁装置22の入口弁
23と出口弁24とに相当する構造と機能形式とを備え
た入口弁31と出口弁32とから成っている。弁装置3
0の入口弁31に対して平行に、同じくホイールブレー
キ12からマスタブレーキシリンダ6への通流を許す逆
止弁34を備えたバイパス導管33が延びている。出口
弁32は、入口弁31とホイールブレーキ10との間で
ブレーキ導管10から出発する戻し導管35に位置して
いる。戻し導管27,35は1つの戻し導管36にまと
められており、この戻し導管には、圧力媒体を収容する
ためのアキュムレータ室37が接続されている。戻し導
管36に対するアキュムレータ室37の接続部の背後で
は、この戻し導管に逆止弁38が配置されている。この
逆止弁38は弁装置22,30の出口弁24,32から
自己吸込み性の高圧ポンプ39の吸込み側への通流を可
能にする。前記高圧ポンプには、戻し導管36が接続さ
れている。高圧ポンプ39の吐出側からは、圧力媒体の
ための搬送導管40が出発しており、この搬送導管は弁
装置22とマスタブレーキシリンダ6との間でブレーキ
導管9に開口している。このブレーキ導管には、マスタ
ブレーキシリンダ6と、搬送導管40の接続部との間で
遮断弁41が配置されている。遮断弁41は、ばね操作
された通流位置41aと、電磁式に切換え可能な遮断位
置41bとを備えた2ポート2位置弁として構成されて
いる。遮断弁41を迂回するバイパス導管42には、マ
スタブレーキシリンダ6からホイールブレーキ11への
通流方向を有する逆止弁43が配置されている。
【0012】高圧ポンプ39はさらに吸込み導管46に
よってマスタブレーキシリンダ6と、このマスタブレー
キシリンダの圧力媒体リザーブタンク7とに接続してい
る。吸込み導管46はブレーキ導管10から出発してい
て、逆止弁38と高圧ポンプ39との間で戻し導管36
に接続されている。吸込み導管36には、ばね操作され
た遮断位置47aと、電磁式に切換え可能な通流位置4
7bとを備えた2ポート2位置弁の形のチャージ弁47
が位置している。吸込み導管46からは、この吸込み導
管の戻し導管36に対する接続部と、チャージ弁47と
の間で補助ブレーキ導管48が出発している。この補助
ブレーキ導管は2つの補助ブレーキ導管49,50に分
岐されている。補助ブレーキ導管49は弁装置22の入
口弁23とホイールブレーキ11との間でブレーキ導管
9に開口している。それに対して、補助ブレーキ導管5
0は弁装置30の入口弁31とホイールブレーキ12と
の間でブレーキ導管10に接続されている。補助ブレー
キ導管49,50には、マスタブレーキシリンダ6から
各ホイールブレーキ11,12への通流方向を有する各
1つの逆止弁51,52が配置されている。さらに、マ
スタブレーキシリンダ6とチャージ弁47との間では、
吸込み導管46からオーバフロー導管53が出発してい
る。このオーバフロー導管は遮断弁41と、搬送導管4
0の接続部との間でブレーキ導管9に接続されている。
オーバフロー導管53には、圧力制限弁54が位置して
おり、この圧力制限弁を用いて、圧力媒体はブレーキ導
管9から吸込み導管46もしくはマスタブレーキシリン
ダ6および圧力媒体リザーブタンク7に出力制御可能と
なる。
【0013】多回路ブレーキ装置1のスキッドコントロ
ール兼トラクションコントロール装置2はさらに電子制
御装置60を有している。この電子制御装置は回転数セ
ンサ61,62,63,64を介して車両ホイール(図
示しない)の回転特性を監視し、スキッドコントロール
運転およびトラクションコントロール運転における規定
された制御アルゴリズムに相応して、あらゆる弁と高圧
ポンプ39の電気的な駆動モータ65とを切り換える。
さらに、ブレーキペダルにより操作可能なブレーキライ
トスイッチ66が電子制御装置60に接続されている。
【0014】スキッドコントロール兼トラクションコン
トロール装置2を備えたハイドロリック式の多回路ブレ
ーキ装置1は次のような機能を有している。
【0015】車両のドライバによってブレーキペダル5
の操作を介して発動された制動導入時では、多回路ブレ
ーキ装置1の弁が図示の位置を取っており、この位置に
おいてマスタブレーキシリンダ6には圧力が形成され
る。ブレーキ回路Iのブレーキ導管8,9,10ならび
にブレーキ回路IIのブレーキ導管15,16,17へ
の圧力媒体量の移動によって、ホイールブレーキ11,
12,18,19においてブレーキ圧が有効となる。こ
のときに、電子制御装置60は回転数センサ61,6
2,63,64の信号に基づき車両ホイールの回転特性
を監視している。
【0016】このような制動時にたとえばホイールブレ
ーキ11に配属された、駆動される車両ホイールがロッ
クしそうになると、電子制御装置60は弁装置22を切
り換えて、ホイールブレーキ11における圧力低減段階
と圧力保持段階と圧力形成段階とにおいてブレーキ圧を
調節する。圧力低減段階において、入口弁23はその遮
断位置23bを取り、出口弁24はその通流位置24b
を取る。ホイールブレーキ11からは、圧力媒体が戻し
導管27,36を通ってアキュムレータ室37に流出す
るので、ホイールブレーキ11内のブレーキ圧は低減す
る。それと同時に電子制御装置60によって接続された
高圧ポンプ39はホイールブレーキ11から取り出され
た圧力媒体を搬送導管40を介してブレーキ導管9に戻
し搬送する。続いて行なわれる圧力保持段階では、入口
弁23と出口弁24とがその遮断位置23b;24aを
取る。それに対して圧力形成段階では、入口弁23がそ
の通流位置23aを取り、それに対して出口弁24はそ
の遮断位置24aに留まる。電子制御装置60にメモり
されたスキッドコントロール運転のための制御アルゴリ
ズムに相応して、これらの段階は、駆動される車両ホイ
ールが安定的な回転特性を示すようになるまで連続的に
行なわれる。このようなスキッドコントロール運転が終
了して、アキュムレータ室37が空にされた後に、電子
制御装置は高圧ポンプ39の駆動モータ65を遮断す
る。多回路ブレーキ装置1の弁は再び図示の位置を取
る。
【0017】それに対して車両の始動時および加速時に
ホイールブレーキ11に配属された車両ホイールが空転
しそうになると、このことは同じく電子制御装置60に
よって回転センサ61,62,63,64の信号に基づ
き検知される。トラクションコントロール運転のための
前記電子制御装置60にメモりされた制御アルゴリズム
に相応して、ホイールブレーキ11における圧力形成段
階と圧力保持段階と圧力低減段階とが切り換えられる。
このときに、圧力形成段階において、遮断弁41はその
遮断位置41bを取り、チャージ弁47はその通流位置
47bを取り、弁装置22の入口弁23はその通流位置
23aを取るのに対して、弁装置22の出口弁24はそ
の遮断位置24aに留まる。それと同時に、電子制御装
置60は高圧ポンプ39の駆動モータ65を接続する。
この高圧ポンプは吸込み導管46とブレーキ導管10,
8とによってマスタブレーキシリンダ6の圧力媒体リザ
ーブタンク7から圧力媒体を吸い込み、この圧力媒体を
搬送導管40を通じてブレーキ導管9に搬送する。圧力
保持段階では、遮断弁41がその遮断位置41bを取
り、チャージ弁47がその通流位置47bを取り、弁装
置22の入口弁23がその遮断位置23bを取り、弁装
置22の出口弁24がその遮断位置24aに留まる。高
圧ポンプ39によってさらに吸い込まれた圧力媒体はオ
ーバフロー導管53と圧力制限弁54とによって吸込み
導管46に出力制御される。ホイールブレーキ11にお
ける圧力低減段階では、遮断弁41がその通流位置41
aを取り、チャージ弁47がその通流位置47bを取
る。さらに、弁装置22の出口弁24は遮断位置24a
に留まる。弁装置22の入口弁23はその通流位置23
aを取る(第1のケース)か、またはその遮断位置23
bを取る(第2のケース)ことができる。第1のケース
では、圧力媒体がホイールブレーキ11から入口弁23
を通ってマスタブレーキシリンダ6の圧力媒体リザーブ
タンク7に流出するようになる。第2のケースでは、入
口弁23がバイパス導管25によって迂回される。トラ
クションコントロール運転が終了した後に、電子制御装
置60は高圧ポンプ39の駆動モータ65を遮断する。
【0018】トラクションコントロール運転時にブレー
キ圧調節の全ての段階において弁装置22の出口弁24
は遮断位置24aを取り続けたので、アキュムレータ室
37には圧力媒体が供給されなかった。したがって、高
圧ポンプ39によってリザーブタンク37を空にする必
要はない。たとえばホイールブレーキ11におけるこの
ようなトラクションコントロール運転時に、ドライバが
ブレーキペダル5を踏むことによって制動を導入する
と、このことは電子制御装置60によってブレーキライ
トスイッチ66の閉鎖に基づき検知される。電子制御装
置60は遮断弁41を通流位置41aに切り換え、チャ
ージ弁47を遮断位置47aに切り換える。さらに、弁
装置22の入口弁23は通流位置23aに切り換えられ
る。マスタブレーキシリンダ6によって形成されたブレ
ーキ圧は車両の全てのホイールブレーキ11,12,1
8,19において有効となり得る。しかしながら、ブレ
ーキ回路Iにおける前記トラクションコントロール運転
に関与した弁、特に入口弁23が通流位置23aに切り
換えられるまでの間でも、既にブレーキ圧はマスタブレ
ーキシリンダ6から吸込み導管46と、まだ通流位置4
7bを取るチャージ弁47と、補助ブレーキ導管48,
49と逆止弁51とを通って、駆動される車両ホイール
のホイールブレーキ11に入力制御され得る。
【0019】ドライバが制動を導入したけれども、特に
ドライバが、アクセルペダル(図示しない)とブレーキ
ペダル5とを同時に操作するようなドライバであると、
ブレーキライトスイッチ66の故障または電子制御装置
60における(制限された)故障とみなされて、誤って
トラクションコントロール運転が継続するおそれがあ
る。それにもかかわらず、マスタブレーキシリンダ6で
形成された圧力は、標準の制動時に利用される導管路ま
たは対応する補助ブレーキ導管48,49,50を経由
する導管路に沿って全てのホイールブレーキ11,1
2,18,19で有効となり得る。前で述べたように、
たとえばホイールブレーキ11においてトラクションコ
ントロール運転がさらに継続していても、アキュムレー
タ室37への圧力媒体の充てんは行われない。なぜなら
ば、出口弁24がこの運転事例では常に遮断位置を取っ
ているからである。ドライバがブレーキ圧を増大させる
と、たとえばホイールブレーキ11に配属された車両ホ
イールにおいてロックの危険が生じる。電子制御装置6
0はこの場合にトラクションコントロール運転を中断さ
せ、この場合、前記電子制御装置はホイールブレーキ1
1における圧力低減段階を導入する。ブレーキ圧低減は
直ちに有効となり得る。なぜならば、弁装置22の出口
弁24の通流位置24bへの切り換え後にホイールブレ
ーキ11から取り出された圧力媒体が空のアキュムレー
タ室37に収容されるからである。それと同時に電子制
御装置60がチャージ弁47を遮断位置47aに切り換
えるので、高圧ポンプ39は逆止弁38を放圧し、圧力
媒体をアキュムレータ室37から吸い込んで、搬送導管
40によってブレーキ導管9に搬送することができる。
また、スキッドコントロール運転は前述した通りに行な
われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハイドロリック式の多回路ブレー
キ装置の回路図である。
【符号の説明】
1 多回路ブレーキ装置、 2 スキッドコントロール
兼トラクションコントロール装置、 5 ブレーキペダ
ル、 6 マスタブレーキシリンダ、 7 圧力媒体リ
ザーブタンク、 8,9,10 ブレーキ導管、 1
1,12 ホイールブレーキ、 15,16,17 ブ
レーキ導管、 18,19 ホイールブレーキ、 22
弁装置、 23 入口弁、 23a 通流位置、 2
3b 遮断位置、 24 出口弁、 24a 遮断位
置、 24b 通流位置、 25 バイパス導管、 2
6 逆止弁、 27 戻し導管、 30 弁装置、 3
1 入口弁、 32 出口弁、 33 バイパス導管、
34 逆止弁、 35,36戻し導管、 37 アキ
ュムレータ室、 38 逆止弁、 39 高圧ポンプ、
40 搬送導管、 41 遮断弁、 41a 通流位
置、 41b 遮断位置、 42 バイパス導管、 4
3 逆止弁、 46 吸込み導管、 47 チャージ
弁、 47a 遮断位置、 47b 通流位置、 4
8,49,50 補助ブレーキ導管、 51,52 逆
止弁、 53 オーバフロー導管、 54圧力制限弁、
60 電子制御装置、 61,62,63,64 回
転数センサ、 65 駆動モータ、 66 ブレーキラ
イトスイッチ、 I,II ブレーキ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール−ハインツ ヴィルマン ドイツ連邦共和国 フライベルク ネッカ ー アルントシュトラーセ 45

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキッドコントロール兼トラクションコ
    ントロール装置(2)を備えたハイドロリック式の多回
    路ブレーキ装置(1)であって、 マスタブレーキシリンダ(6)が設けられていて、該マ
    スタブレーキシリンダからブレーキ回路(たとえばI)
    毎に、駆動される車両ホイールのホイールブレーキ(た
    とえば11)に通じたブレーキ導管(8,9)が出発し
    ており、 前記ホイールブレーキ(11)に配属された、圧力形成
    段階と圧力保持段階と圧力低減段階とを有するブレーキ
    圧調節のための弁装置(22)が設けられていて、該弁
    装置が、前記ブレーキ導管(9)に配置された、通流位
    置(23a)と遮断位置(23b)とを備えた入口弁
    (23)と、遮断位置(24a)と通流位置(24b)
    とを備えた出口弁(24)とから成っており、該出口弁
    (24)が圧力媒体のための戻し導管(27,36)に
    配置されており、該戻し導管が、前記入口弁(23)と
    前記ホイールブレーキ(11)との間で前記ブレーキ導
    管(9)から出発しており、 前記入口弁(23)を迂回するバイパス導管(25)が
    設けられていて、該バイパス導管が逆止弁(26)を備
    えており、該逆止弁が前記ホイールブレーキ(11)か
    らマスタブレーキシリンダ(6)への通流を許すように
    なっており、 前記戻し導管(36)に接続された、スキッドコントロ
    ール運転時に前記ホイールブレーキ(11)から取り出
    された圧力媒体を収容するためのアキュムレータ室(3
    7)と、 高圧ポンプ(39)とが設けられていて、該高圧ポンプ
    が、吸込み側で前記戻し導管(36)と、圧力媒体のた
    めの吸込み導管(46)とに接続されており、吐出側で
    圧力媒体のための搬送導管(40)に接続されており、
    該搬送導管が、マスタブレーキシリンダ(6)と前記弁
    装置(22)との間で前記ブレーキ導管(9)に開口し
    ており、 前記戻し導管(36)に前記アキュムレータ室(37)
    の接続部と前記吸込み導管(46)の接続部との間で配
    置された逆止弁(38)が設けられていて、該逆止弁が
    前記出口弁(24)から前記高圧ポンプ(39)への通
    流を許すようになっており、 前記ブレーキ導管(9)にマスタブレーキシリンダ
    (6)と前記搬送導管(40)の接続部との間で配置さ
    れた遮断弁(41)が設けられていて、該遮断弁が通流
    位置(41a)と遮断位置(41b)とを備えており、 前記遮断弁(41)とマスタブレーキシリンダ(6)と
    の間で前記ブレーキ導管(8)に接続されている前記吸
    込み導管(46)に配置されたチャージ弁(47)が設
    けられていて、該チャージ弁が遮断位置(47a)と通
    流位置(47b)とを備えており、 前記遮断弁(41)を少なくとも間接的に迂回するオー
    バフロー導管(53)が設けられていて、該オーバフロ
    ー導管が、マスタブレーキシリンダ(6)に向かって圧
    力媒体を出力制御する圧力制限弁(54)を備えている
    形式のものにおいて、 トラクションコントロール運転時に高圧ポンプ(39)
    が常時駆動されるようになっており、 トラクションコントロール運転時に、 イ)ホイールブレーキ(11)における圧力形成段階
    で、遮断弁(41)が遮断位置(41b)を取ってい
    て、チャージ弁(47)と入口弁(23)とが通流位置
    (47b,23a)を取っており、 ロ)ホイールブレーキ(11)における圧力保持段階
    で、遮断弁(41)と入口弁(23)とが遮断位置(4
    1b,23b)を取っていて、チャージ弁(47)が通
    流位置(47b)を取っており、 ハ)ホイールブレーキ(11)における圧力低減段階
    で、遮断弁(41)とチャージ弁(47)とが通流位置
    (41a,47b)を取っていて、入口弁(23)が任
    意の位置を取っており、 出口弁(24)が前記3つの全ての段階で遮断位置(2
    4a)を取っていることを特徴とする、ハイドロリック
    式の多回路ブレーキ装置。
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