JPH05178280A - ウォータビークル - Google Patents

ウォータビークル

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JPH05178280A
JPH05178280A JP3359432A JP35943291A JPH05178280A JP H05178280 A JPH05178280 A JP H05178280A JP 3359432 A JP3359432 A JP 3359432A JP 35943291 A JP35943291 A JP 35943291A JP H05178280 A JPH05178280 A JP H05178280A
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JP
Japan
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water
hull
engine
hatch cover
width direction
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JP3359432A
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Inventor
Noboru Kobayashi
▲昇▼ 小林
Tomoyoshi Koyanagi
智義 小柳
Keijiro Ikeda
啓二郎 池田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二人以上の人が乗ることができ、コンパクト
な構成で沖合での遊びに利用するのに便利なようにす
る。 【構成】 乗船部の後部に位置して背もたれ５１を有す
るシート５と、その後側に形成されて乗員が立つことが
できる後部デッキ５３とを有し、この背もたれ５１の上
部にはデッキ上の乗員が立った状態で握ることのできる
手摺り５２が形成され、船体１には幅方向一対のエンジ
ン２およびこのエンジンによりそれぞれ駆動される一対
のジェットユニット３が設置されている。また船体幅方
向中央部にはウォータロック７が設けられ、各エンジン
２にはそれぞれ排気管７１が設けられてその先端部は上
記ウォータロック７中に導かれ、このウォータロック７
は船体の転覆時にも水が入らないような構成としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、二人以上の人が乗っ
て水上で楽しむことができるウォータビークルに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、小型の水上乗り物として種々のも
のが提案されている。例えば、一人または二人で乗って
水上を高速で滑走する、いわゆる水上オートバイや、多
数人が乗る通常のモータボートなどが広く知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来公知の水上乗
り物は、高速で航走する水上オートバイは小型であるた
めに、沖合で水泳などの基地として使用するには不向き
であり、また通常のモータボートは乗員の数に比較して
大型化し、コスト高になるばかりでなく、沖合で停泊し
て水泳などの基地として利用することはできるが使用勝
手が良くないなどの欠点がある。
【０００４】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、二人以上の人が乗るこ
とができ、コンパクトな構成で水上での遊びに利用する
のに便利なウォータビークルを提供することを目的とす
るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、推進装置を
備え後部に乗船部を有する船体と、乗船部の後部に位置
し、背もたれを有するシートと、このシートの後側に形
成されて乗員が立つことができる後部デッキとを有し、
上記背もたれの上部にはデッキ上の乗員が立った状態で
握ることのできる手摺りが形成されているものである。
【０００６】上記船体には幅方向一対のエンジンおよび
このエンジンによりそれぞれ駆動される一対のジェット
ユニットが設置され、上記シートは乗船部の幅方向中央
部に設置された構成とすることが好ましい。また船体の
船底はＶ形に形成されるとともにストライプが形成さ
れ、このストライプよりも幅方向内側に上記エンジンお
よびジェットユニットが配置された構成としてもよい。
さらに船体幅方向中央部にはウォータロックが設けら
れ、各エンジンにはそれぞれ排気管が設けられてその先
端部は上記ウォータロック中に導かれ、このウォータロ
ックは船体の転覆時にも水が入らないような構成とする
ことが好ましい。
【０００７】また船体には一対のエンジンの上側に開閉
可能な第１のハッチカバーが設けられ、この第１のハッ
チカバーには第２のハッチカバーが開閉可能に設けら
れ、第１のハッチカバーは開放時にはエンジンの通過が
可能な大きさに形成され、第２のハッチカバーは開放時
にはエンジンの通過はできないが上側から手を入れてエ
ンジンの整備をすることができる大きさに形成すること
が好ましい。さらに上記エンジンが設置された区画と隔
壁を隔てて閉空間からなる燃料タンク室を形成すること
が好ましい。
【０００８】
【作用】上記構成では、コンパクトな船体構成でありな
がら一人または複数人の人が乗って水上での遊びを楽し
むことができる。さらに船体幅方向中央部にウォータロ
ックを設けるとともに各エンジンの排気管をウォータロ
ック中に導くようにすれば、船体の転覆時にも排気管中
に水が入るのを確実に防止することができる。
【０００９】また一対のエンジンの上側に大きな開口部
を形成する開閉可能な第１のハッチカバーを設け、この
第１のハッチカバーには小さな開口部を形成する第２の
ハッチカバーを開閉可能に設けることにより、エンジン
の点検などの作業を容易に行なうことができる。さらに
エンジンが設置された区画と隔壁を隔てて閉空間からな
る燃料タンク室を形成すると、燃料タンク室内の燃料揮
発ガスがエンジンルーム中に入るのを確実に防止するこ
とができる。
【００１０】
【実施例】図１〜図３において、船体１は上部デッキな
どを構成するデッキ部材１１と船底などを構成する船体
部材１２とが周縁部で互いに接合されて内部に浮力空間
が形成されてなり、その内部には前後方向のほぼ中央部
に幅方向一対のエンジン２が図４にも示されるようにマ
ウント部材２７を介して設置され、これらのエンジン２
によりそれぞれ駆動される一対のジェットユニット３が
船尾部に幅方向に一対設置されている。エンジン２の右
舷側前部には両エンジン２用のバッテリ１６が設置さ
れ、またエンジン２の両側部およびジェットユニット３
の両側部の空間にはプラスチックの発泡材などからなる
浮体１５が設置されて、船体１の内部に浸水した際にも
充分な浮力が生じるようにしている。このジェットユニ
ット３はエンジン２によって回転するインペラー３３の
回転により船底の開口部から水を吸引し、船尾の噴射口
３１から船尾後方の所定の方向に水を噴出させることに
より推進力および旋回力を発生させるようにしている。
【００１１】またジェットユニット３間にはウォータロ
ック７が設置され、このウォータロック７は一対のタン
ク７０と各タンク７０に各エンジン２の排気ガスを排出
する排気管７１と、各タンク７０から導出された放出管
７２とから構成されている。上記一対のエンジン２は、
その前壁となる隔壁２２と後壁となる隔壁２８とで仕切
られたエンジンルーム２４中に設置され、隔壁２２の前
側には閉空間からなる燃料タンク室２５が形成されてそ
の中に燃料タンク２１が設置されている。この隔壁２２
の上端縁部には、後述の第１のハッチカバー６および第
２のハッチカバー６１との間に隙間が生じないように、
ゴムなどからなるパッキン２３が設けられている。
【００１２】船体１の上部には乗船部が形成され、この
乗船部の後部にはシート５が設置され、このシート５に
は上端部に手摺り５２が形成された背もたれ５１が設け
られ、シート５の前側にはシート上の人９が足を乗せる
デッキ５４が形成されている。このシート５の後側には
人９１が立つことができる後部デッキ５３が形成され、
この後部デッキ５３上の人９１が立った状態で上記手摺
り５２を握るようにしている。上記シート５は、この例
では乗船部の幅方向中央部とその両側に一対設置されて
３人が着座できるようにしている。また座席５の前側に
はエンジンルーム２５の上部を覆う第１のハッチカバー
６がデッキ部材１１に対して開閉可能に設けられ、この
第１のハッチカバー６に操作ハンドル４が取付けられて
いる。また第１のハッチカバー６の一部には開閉可能な
第２のハッチカバー６１が設けられ、第２のハッチカバ
ー６１は図１の仮想線に示すように、第１のハッチカバ
ー６の閉鎖状態で開閉可能に構成されている。
【００１３】船体１の船底は、図４に示すようにＶ形に
形成されるとともにストライプ１３が形成され、このス
トライプ１３よりも幅方向内側に上記エンジン２および
ジェットユニット３が配置されている。これによって横
揺れモーメントを小さくし、旋回時の横揺れに対する調
整を行ないやすくしている。またストライプ１３の外側
の傾斜より内側の傾斜を小さくしている。内側の傾斜を
小さくすることにより、旋回時の傾斜角を小さくし、ジ
ェットユニットの水吸い込み口が水面上に出にくくし
て、エアドローを生じにくくしている。なお、推進機は
一対設置しているが、これらを操作するためのステアリ
ング、燃料タンク、バッテリ、ウォータロック、リバー
ス用シフトレバー、スロットルレバー（バーハンドルの
一端部に設けたレバーに両エンジンの気化器の操作ワイ
ヤを連結）などは両者を兼用することにより部品点数を
減少することができる。
【００１４】上記構成において、一人で乗船する場合に
は、図１に示すように人９が座席５の中央部に着座して
足をデッキ５上に乗せ、操作ハンドル４を握って操縦す
る。また二人で乗る場合には、さらに後部デッキ５３上
に人９１が乗ってその前側の手摺り５２を握り、体の安
定を保つようにする。すなわち、手摺り５２を握った状
態で、体を左右に大きく動かすことができるので、船体
１のバランスを容易ににとることができる。さらに三人
で乗る場合には、座席５上で中央部に運転者、その両側
に各一人が着座すれば良く、それに加えて後部デッキ５
３上にも一人乗ることもできる。このようにコンパクト
な船体構成でありながら、座席５の中央部の運転者の外
に、一人乃至三人の人が乗ることができる。また、一
人、二人、三人のいずれの乗船時も乗員が船体１の前後
方向の中心線に対して左右対称となるために、船体のバ
ランスが向上する。
【００１５】また沖合で船体１を停泊させて船体１上か
ら水中へ出入りする際には、船尾端に開放した後部デッ
キ５３を出入り用のステップとして利用してここから水
中へ出入りすることができ、この場合水中から乗船する
際には手摺り５２を利用すれば便利である。なお、手摺
り５２は背もたれ５１と別体に設ける必要はなく、背も
たれ５１と一体、すなわち背もたれ５１の上部を後部デ
ッキ５３上の人が握ることのできる形状として手摺り５
２を形成してもよい。
【００１６】またエンジン２の排気ガスは船体１の中心
線上に配置したウォータロック７を通して排出するよう
にしており、このウォータロック７は船体１が転覆した
場合でも排気管７１に水が入らないようにしている。す
なわち、図５に示すようにウォータロック７のタンク７
０には排気管７と放出管７２とが接続されて、それぞれ
先端部がタンク７０の底部近くに開口している。このた
め図６および図７に示すように、船体１が傾斜しさらに
転覆して放出管７２の出口部が水面９０より下側に位置
しても、タンク７０内の開口部は高い位置にあるために
タンク７０中には水は入りにくく、仮に入ったとしても
排気管７１の開口部はタンク７０中の水面より高い位置
にあるために排気管７１中に水が入ることはない。
【００１７】さらにウォータロック７は船体中心線上に
配置されているために、船体１が左右いずれの側に傾斜
しても放出管７２の外部開口端が水面９０より大幅に下
方に位置することはなく、したがってタンク７０中への
水の侵入を最小限にすることができる。
【００１８】また図１仮想線で示すように、第２のハッ
チカバー６１を開いてそこから手を入れてエンジン２の
点検などの作業を行なうことができる。さらに第２のハ
ッチカバー６１を閉じた状態で第１のハッチカバー６を
第２のハッチカバー６１と共に取外すと、操作ハンドル
４も同時に外され、エンジン２上に大きな開口部が形成
されるために、その開口部からエンジン２を出し入れす
ることができる。このように、ハッチカバーを大きな開
口部を形成する第１のハッチカバー６と小さな開口部を
形成する第２のハッチカバー６１とで構成すると、日常
の点検などの簡単な作業は小さな第２のハッチカバー６
１で行なえばよく、大きなハッチカバーを操作する必要
がなくなって便利である。
【００１９】また隔壁２２およびパッキン２３によって
燃料タンク室２５を閉空間にしてエンジンルーム２４と
隔離しているために、燃料タンク室２５内の燃料揮発ガ
スがエンジンルーム２４中に入るのを確実に防止するこ
とができる。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
コンパクトな船体構成でありながら一人または複数人の
人が乗って水上での遊びを楽しむことができる。さらに
船体幅方向中央部にウォータロックを設けるとともに各
エンジンの排気管をウォータロック中に導くようにすれ
ば、船体の転覆時にも排気管中に水が入るのを確実に防
止することができる。
【００２１】また一対のエンジンの上側に大きな開口部
を形成する開閉可能な第１のハッチカバーを設け、この
第１のハッチカバーには小さな開口部を形成する第２の
ハッチカバーを開閉可能に設けることにより、エンジン
の点検などの作業を容易に行なうことができる。さらに
エンジンが設置された区画と隔壁を隔てて閉空間からな
る燃料タンク室を形成すると、燃料タンク室内の燃料揮
発ガスがエンジンルーム中に入るのを確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例を示す船体側面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】船体の内部の平面配置図である。
【図４】船体の横断面形状図である。
【図５】ウォータロックの縦断面図である。
【図６】船体傾斜状態のウォータロックの作用説明図で
ある。
【図７】船体転覆状態のウォータロックの作用説明図で
ある。
【符号の説明】
１ 船体 ２ エンジン ３ ウォータジェット ４ 操作ハンドル ５ シート ６ 第１のハッチカバー ７ ウォータロック ５２ 手摺り ５３ 船尾デッキ ５４ デッキ ６２ 第２のハッチカバー ７１ 排気管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 推進装置を備え後部に乗船部を有する船
    体と、乗船部の後部に位置し、背もたれを有するシート
    と、このシートの後側に形成されて乗員が立つことがで
    きる後部デッキとを有し、上記背もたれの上部にはデッ
    キ上の乗員が立った状態で握ることのできる手摺りが形
    成されていることを特徴とするウォータビークル。
  2. 【請求項２】 上記船体には幅方向一対のエンジンおよ
    びこのエンジンによりそれぞれ駆動される一対のジェッ
    トユニットが設置され、上記シートは乗船部の幅方向中
    央部に設置されていることを特徴とする請求項１記載の
    ウォータビークル。
  3. 【請求項３】 船体の船底はＶ形に形成されるとともに
    ストライプが形成され、このストライプよりも幅方向内
    側に上記エンジンおよびジェットユニットが配置されて
    いることを特徴とする請求項１記載のウォータビーク
    ル。
  4. 【請求項４】 船体幅方向中央部にはウォータロックが
    設けられ、各エンジンにはそれぞれ排気管が設けられて
    その先端部は上記ウォータロック中に導かれ、このウォ
    ータロックは船体の転覆時にも水が入らないように構成
    されていることを特徴とする請求項１記載のウォータビ
    ークル。
  5. 【請求項５】 船体には一対のエンジンの上側に開閉可
    能な第１のハッチカバーが設けられ、この第１のハッチ
    カバーには第２のハッチカバーが開閉可能に設けられ、
    第１のハッチカバーは開放時にはエンジンの通過が可能
    な大きさに形成され、第２のハッチカバーは開放時には
    エンジンの通過はできないが上側から手を入れてエンジ
    ンの整備をすることができる大きさに形成されているこ
    とを特徴とする請求項１記載のウォータビークル。
  6. 【請求項６】 上記エンジンが設置された区画と隔壁を
    隔てて閉空間からなる燃料タンク室が形成されているこ
    とを特徴とする請求項１記載のウォータビークル。
JP3359432A 1991-12-28 1991-12-28 ウォータビークル Pending JPH05178280A (ja)

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US07/997,599 US5449305A (en) 1991-12-28 1992-12-28 Watercraft
US08/394,458 US5586922A (en) 1991-12-28 1995-02-27 Watercraft
US08/446,282 US5586921A (en) 1991-12-28 1995-05-22 Watercraft

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