JPH06239292A - 水ジェット推進艇 - Google Patents

水ジェット推進艇

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JPH06239292A
JPH06239292A JP5025811A JP2581193A JPH06239292A JP H06239292 A JPH06239292 A JP H06239292A JP 5025811 A JP5025811 A JP 5025811A JP 2581193 A JP2581193 A JP 2581193A JP H06239292 A JPH06239292 A JP H06239292A
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Noboru Kobayashi
▲昇▼ 小林
Yoshiyuki Kaneko
義之 金子
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    • B63B34/00Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的小型の船体構成で、船体がいずれの側
に横転した場合にもエンジンに水が浸入しないようにす
る。 【構成】 左右一対のシリンダ列(バンク12)を備え
たV型エンジン1が船体100に搭載され、各シリンダ
列から導出された排気管31,32が互いに近接して船
体中心線にほぼ沿って船体後部に導かれた後、推進機用
ハウジング20に接続されて開口することにより船外に
向かって開口している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、V型エンジンを搭載
した水ジェット推進艇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水上を高速で滑走して急旋回や急
停止などの種々の運動を行なう水ジェット推進艇が知ら
れている。そしてこのような運動に伴い横転することも
しばしば生じるが、横転した場合には操縦者は水上で船
体を起こして乗船し、再度運転を行なうようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、船体が
横転した際にエンジンに水が浸入しないような手段が採
用されているが、水の浸入防止の完全を期す構造にする
と、装置が大型になって船体が大型化し、また船内空間
が充分有効に利用されていないという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、比較的小型の船体構成
で、船体がいずれの側に横転した場合にもエンジンに水
が浸入しないようにした水ジェット推進艇を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、一対のシリ
ンダ列を備えたV型エンジンが船体に搭載され、各シリ
ンダ列から導出された排気管が互いに近接して船体中心
線にほぼ沿って船体後部に導かれた後、船外に向かって
開口しているものである。
【0006】また左右一対のシリンダ列を備えたV型エ
ンジンが、各シリンダ列を船幅方向に並置されるように
して船体に搭載され、各シリンダ列から導出された排気
管が平面視で互いに交差するように船体中心線を越えて
他方のシリンダ列側に導かれた後、船外に向かって開口
している構成としてもよい。
【0007】また各シリンダ列から導出された排気管が
船体中心線に対して左右対称に配置された構成としても
よい。
【0008】さらに一対のシリンダ列を備えたV型エン
ジンが船体に搭載され、各シリンダ列から導出された第
1排気管が1本の第2排気管に集合した後、船体後部に
導かれて船体中心線近傍に開口した構成としてもよい。
また各シリンダ列から導出された2本の第1排気管がウ
ォータロックに接続されて両第1排気からの排気が共通
の室に導かれ、このウォータロックから導出された単一
の第2排気管が船体後部に導かれている構成としてもよ
い。
【0009】
【作用】上記構成では、V型エンジンの各シリンダ列か
ら導出された排気管が互いに近接して船体中心線にほぼ
沿って船体後部に導かれた後、あるいは1本の第2排気
管に集合した後、船体後部に導かれて船体中心線近傍に
開口することにより、船体がいずれの側に横転した場合
にも排気管の出口が水面上に出やすくなり、排気管に水
が浸入しにくいようにしている。あるいは排気管が平面
視で互いに交差するように船体中心線を越えて他方のシ
リンダ列側に導かれた後、船外に向かって開口し、これ
によって船体がいずれの側に横転した場合にも一方の排
気管の出口は水面上に出て、一方の排気管には水が浸入
しにくくなり、また他方の排気管が接続されたシリンダ
列は水面上に出るために、たとえ他方の排気管の出口が
水中に没してこの排気管に水が浸入しても水がシリンダ
列に到達しにくくなる。そしてこの構成により船内空間
を有効に利用して比較的小型の船体で種々の優れた機能
を具備させるようにしている。
【0010】
【実施例】図1および図2はこの発明の第1実施例を示
し、船体100には船幅方向中央部において船体の中央
部よりやや前側に操作ハンドル10が設けられ、その後
側には跨座式シート70が船尾部まで延びて設けられて
いる。この跨座式シート70の両側には船側のブルワー
ク7の内側にフートステップ16が設けられ、このフー
トステップ16は前部フートステップ161とそれより
高さが低い後部フートステップ163とそれらの間に傾
斜して形成された段部162とによって構成されてい
る。そして後部フートステップ163の各側部には、打
ち上げられた水を船側外に排出するための排水穴103
が形成されている。この後部フートステップ163の後
側にはそれぞれ側部シート71が設置されている。また
船幅方向中央部の船尾端には後方に開放する船尾フロア
デッキ19が形成されている。
【0011】上記操作ハンドル10の下側にはエンジン
1が配置され、船尾船底部にはジェット推進機2が設置
されている。このジェット推進機2の内部にはインペラ
ー200が配置され、そのインペラー軸21は前方に延
び、エンジン1の駆動軸11に連結されている。ジェッ
ト推進機2は下向きに開くコ字形のハウジング20によ
って覆われ、このハウジング20の後端部は船尾に開口
し、前端部は仕切り壁101に連結され、この仕切り壁
101に設けられた軸受25によってインペラー軸21
が支持されている。またこの仕切り壁101の前側には
エンジン1が配置されたエンジンルームの後壁を構成す
る仕切り壁102が形成され、この仕切り壁102に設
けられた軸受26によってもインペラー軸21が支持さ
れている。そしてインペラー200が回転することによ
り船底に開口した水吸引口23から水を吸引し、船尾の
水噴出口22から船尾の所定方向に水を噴射させること
により推進力を発生させるようにしている。
【0012】上記エンジン1は、V型4気筒エンジンが
用いられ、各々2気筒を有する各シリンダ列(バンク)
12が船幅方向に並置されるとともにシリンダ13が上
下方向に配置されてクランク軸14が上下方向に向くよ
うに配置されている。各バンク12のシリンダ13の数
は1個であってもよい。このエンジン1の前側には吸気
サイレンサ51およびキャブレタ52が設置されてい
る。また排気管はエンジン1の後面から取出され、バン
ク12間から上昇してエンジン1の上側を前方に延び、
この部分でマフラー5を構成し、その前端部は分岐して
エンジン1の前側に設置された一対のウォータロック4
1,42にそれぞれ接続されている。そしてこれらのウ
ォータロック41,42から取出された排気管31,3
2は、互いに近接してエンジン1の左側側部およびフー
トステップ16の下側を通った後、長さ方向に延びる船
体中心線にほぼ沿って船尾部へ導かれ、上記ジェット推
進機2のハウジング20の両側壁に接続され、ハウジン
グ20内に開口している。この開口部は船体中心線にほ
ぼ沿って船体後部に導かれ、船体中心線近傍に開口して
いるために、船体100が左右いずれの側に横転した場
合でも、開口部が水面上に位置しやすく、排気管31,
32内に水が浸入しにくくなる。またエンジン1の後方
には跨座式シート70の下側にバッテリ15が配置され
ている。
【0013】上記ハウジング20の両側には側部シート
71の下側にそれぞれ燃料タンク61,62が設置さ
れ、両燃料タンク61と62とは連通管69によって互
いに連通されている。この連通管69は燃料タンク6
1,62の前側であって高さ方向中間部に配置され、上
記ハウジング20の前部の傾斜して低くなった上面上を
横切っている。上記燃料タンク61の燃料注入口60は
船尾端の船尾フロアデッキ19に隣接する側部に開口し
ている。また燃料タンク61,62の後側にはそれぞれ
燃料取出し口63,64が形成され、ここから燃料管6
5,66が前方に導出されて燃料コック67に接続さ
れ、この燃料コック67からは1本の燃料管68が前方
に導出されてその先端部がエンジン1のキャブレター5
2に接続されている。この燃料コック67は跨座式シー
ト70の側部に設置され、この燃料コック67を切換え
ることにより、燃料管65または燃料管66のいずれか
一方が燃料管68に連通するようにしている。
【0014】上記構成においては、以下のような特徴が
ある。
【0015】(1)エンジン1が操作ハンドル10の下
側に配置され、マフラー5を含む排気管がエンジン1の
後部からエンジン1の上方を通過してその前側に配置さ
れたウォータロック41,42に接続された配置となっ
ており、デッキの一番高い部分において排気管がエンジ
ン1上を通過することになり、操作ハンドル10の下側
の高さ方向に余裕のあるデッドスペースが有効に利用さ
れている。したがって、クランク軸14が鉛直になるよ
うにエンジン1を設置したにも拘らず、船体100を大
型化することがない。
【0016】(2)また排気管31,32をエンジン1
に対して、燃料タンク61,62と反対側(船首側)に
導出してそこに配置したウォータロック41,42に接
続するようにしたので、燃料タンク61,62とウォー
タロック41,42とが干渉することがなく、燃料タン
ク61,62の容量を確保しつつウォータロック41,
42の容量を増大することができるとともに、排気管の
取り回しを容易に行なうことができる。
【0017】(3)上記燃料タンク61,62は、ハウ
ジング20の両側のフートステップ16の下側に配置さ
れており、フートステップ16の下側のデッドスペース
を利用しているために充分に大きな容量を確保すること
ができる。また重心の位置に大きな影響を及ぼす重量物
である乗員の下方に上記燃料タンク61,62が位置す
ることになるため、使用による燃料の減少に伴って重心
位置が大きく変わるのを抑制することができる。
【0018】(4)上記両側の燃料タンク61,62
は、連通管69によって中間部の高さで互いに連通され
るために、連通管69の高さまでの液面の燃料は両燃料
タンクから均等に取出されることになり、このため船体
の左右の重量バランスを良好に保つことができる。さら
に、燃料の取出しタンクは燃料コック67によって切換
えることができるために、連通管69より下方の燃料は
一方の燃料タンクのみから取出され、他方の燃料タンク
の燃料は予備燃料として利用されることになる。またこ
の燃料コック67の操作は、跨座式シート70に着座し
た乗員がそのままの姿勢で行なうことができる。
【0019】(5)燃料タンク62用の燃料供給口60
は船尾部の船尾フロアデッキ19に隣接して設置されて
おり、このため人が船尾フロアデッキ19に乗って給油
を行なうことができる。この給油は、海上ではドッキン
グボート等の海上基地から補給することにより行なうの
で、船体100の船幅方向中央部に設けられた船尾フロ
アデッキ19上において作業できるのは、作業の安定性
の点から好ましい。
【0020】(6)燃料取出し口63,64は燃料タン
ク61,62の後側に設けて、側部シート71より後側
に位置するようにしているために、燃料タンク61,6
2からの燃料管65,66の取り回しが容易に行なえる
とともに、燃料タンク61,62の容量を確保すること
ができる。すなわち、燃料取出し口63,64を側部シ
ート71の下側に位置させると、燃料タンク61,62
の上面と側部シート71の下面との間隔が狭くなって、
燃料管65,66の取り回しが制約を受けることにな
り、その結果燃料タンクの容量も制約を受けることにな
る。
【0021】(7)連通管69は両燃料タンク61,6
2の前部に取付けられており、これによって連通管69
の燃料タンクへの取付け位置を低い位置にすることがで
きるようにしている。すなわち、ハウジング20はその
内部のジェット推進機2の形状から前部ほど低くするこ
とができ、このハウジング20を横切る連通管69の設
も前側ほど低くすることができる。そしてこの連通管6
9を低い位置に設置することにより、両燃料タンク6
1,62から均等に燃料を消費する量を増加することが
できる。
【0022】(8)側部シート71は跨座式シート70
の後部両側に設置され、しかも側部シート71の座面の
高さを跨座式シート70の座面より低く設定しているた
めに、跨座式シート70に跨った乗員に対して側部シー
ト71が邪魔にならない。側部シート71の座面が跨座
式シート70の高さと同じであれば、側部シート71に
挾まれた部分の跨座式シート70に座った乗員の太股の
裏側が側部シート71に当たることになり、邪魔にな
る。また側部シート71の着座者は、ブルワーク7と跨
座式シート70とによって体を支持することにより、船
の旋回時に容易に体を安定させることができる。
【0023】(9)フートステップ16は、前部フート
ステップ161とそれより高さの低い後部フートステッ
プ163とそれらの間の段部162とにより形成してお
り、このため側部シートの着座者はこの段部162に足
をかけることにより体を安定して保持することができ
る。
【0024】(10)エンジン1とジェット推進機2と
の間にはエンジンルームの後壁となる仕切り壁102お
よびハウジング20の前端部を構成する仕切り壁101
が設けられて、それぞれに軸受26,25が取付けら
れ、これらによってインペラー軸21が支持されている
ために、船体の大型化により長くなりがちなインペラー
軸21を有効に支持することができる。
【0025】(11)エンジン1の左右のシリンダ列に
連なる排気管31,32の先端開口部は、船体100が
左右いずれの向きに横転しても、喫水線より上側に位置
するようにしているために、船体100が横転した際に
排気管31,32から水が浸入することが確実に防止さ
れる。
【0026】(12)排気管31,32が互いに近接し
てフートステップ16の下側を通り、船尾方向に導かれ
ているために、排気管31,32によって占められる空
間が少なくてすみ、このためフートステップ16の下側
の空間を有効に利用することができる。図3〜図22は
他の実施例を示し、第1実施例と同様いずれもV型4気
筒エンジンを搭載した例を示すが、V型2気筒あるいは
4気筒以上のV型エンジンに適用できるのは勿論であ
る。
【0027】図3および図4はこの発明の第2実施例を
示し、跨座式シート70の前側部分を構成する運転者用
シート700のみは取外し可能に構成され、この運転者
用シート700を取外すことにより開口部が形成され、
そこからエンジン1の点検、補修が行なえるようにして
いる。ハウジング20の前壁201にはインペラー軸2
1用の軸受27が取付けられ、これによってインペラー
軸21が保持されている。またエンジン1は上記実施例
同様にクランク軸14が上下方向に向くように設置され
るとともに、エンジン1の後側の両バンク12間の凹部
に吸気サイレンサ51およびキャブレター52が設置さ
れている。なお、エンジン1はクランク軸14が船の長
さ方向に水平に向くように設置してもよい。
【0028】またエンジン1の両側部前側には各バンク
12の前壁に接続された一対のマフラー5が船体中心線
に対して対称に配置され、その前側には船幅方向に細長
いウォータロック40が船体中心線上に1個設置されて
いる。このウォータロック40の内部は根仕切り壁4a
によって左右一対の室に仕切られている。そしてこのウ
ォータロック40から一対の排気管31,32が船体中
心線に対して対称の配置で船尾方向に向けて導出され、
かつ平面配置において途中で互いに交差してその先端部
がハウジング20の後部両側壁にそれぞれ接続され、そ
の内部に開口している。その他の構成は、上記第1実施
例のものとほぼ同様である。
【0029】上記構成においては、以下のような特徴が
ある。
【0030】(1)ウォータロック40が横長に配置さ
れるとともに、左右のシリンダ列の前壁から排気管が船
首方向に真っ直に延びて配置されているために、エンジ
ン1の排気口から排気管が平面形状で直線的に伸び、こ
のため排気抵抗が小さく、エンジン出力を向上させるこ
とができる。
【0031】(2)左右のバンク12がクランクケース
から後方に延び、跨座式シート70の前側部分の運転者
用シート700が取外し可能であるために、エンジン1
において整備がとくに要求される点火プラグや気化器な
どがシート側に臨むことになり、このためこれらの整備
作業を容易に行なうことができる。
【0032】(3)排気管31,32やウォータロック
40などが左右対称に配置されているために、船体10
0の重量バランスが優れている。
【0033】(4)排気管31,32が平面形状で互い
に交差しているために、船体100が横転しても、一方
の排気管の先端開口部は水面上に出てこの排気管には水
が浸入しにくくなり、また他方の排気管が接続されたバ
ンク12は水面上に出るために仮に他方の排気管の先端
開口部に浸水しても、その水がエンジン側に侵入するこ
とは防止され、エンジンへの浸水が確実に防止される。
【0034】図5および図6はこの発明の第3実施例を
示し、排気管はエンジン1のバンク12の後面から取出
されて上昇し、エンジン1の上側を前方に延び、この部
分でマフラー53を構成し、その前端部は側方に延びて
エンジン1の両側方に船体中心線に対して互いに対称に
配置された一対のウォータロック41,42にそれぞれ
接続されている。そしてこれらのウォータロック41,
42から取出された排気管31,32は平面形状で互い
に交差して後方に延びてその先端部はハウジング20の
両側壁に接続され、ハウジング20内に開口している。
その他の構成は、上記第2実施例のものとほぼ同様であ
る。
【0035】そしてこの実施例においても、排気管3
1,32やウォータロック41,42などが左右対称に
配置されているために、船体100の重量バランスが優
れているという利点がある。
【0036】図7および図8はこの発明の第4実施例を
示し、跨座式シート70の運転者用シート700のみは
取外し可能に構成され、運転者用シート700を取外す
ことにより開口部が形成され、そこからエンジン1の点
検、補修が行なえるようにしている。またこの運転者用
シート700は、平面視で中央部が膨出してそれより前
側が狭くなるように形成されている。また操作ハンドル
10の前側には風防109が設置され、運転者用シート
700の下側にはエンジン1が配置されている。このエ
ンジン1はクランク軸14が上下方向に延びているとと
もに、シリンダ列がクランクケースから後方に延びるよ
うに配置されている。そしてエンジン1の後側の両バン
ク12間の凹部には吸気サイレンサ51およびキャブレ
ター52が設置されている。
【0037】またエンジン1の両側部前側には各バンク
12の前壁に接続された一対のマフラー5が船体中心線
に対して対称に配置され、このマフラー5はその側方に
配置されたウォータロック41,42にそれぞれ接続さ
れている。このウォータロック41,42からは排気管
31,32が取出され、これらは斜め後方に延びて平面
形状で互いに交差して船体中心線に対して対称に配置さ
れ、その先端部はハウジング20の両側壁に接続され、
ハウジング20内に開口している。
【0038】そしてこの実施例においても、排気管3
1,32やウォータロック41,42などが左右対称に
配置されているために、船体100の重量バランスが優
れているという利点がある。
【0039】またエンジン1は、クランクケース、バン
ク12などを一体として着脱する必要があるために、バ
ンク12が船幅方向に並置されたV型エンジンをシート
下方に搭載する場合、シート台の上面に左右に開いたシ
リンダ列を通過させるための開口部を設ける必要が生じ
る。このためシート台の前部が幅広になりがちである
が、上記実施例ではクランク軸14が上下方向に延びる
ようにエンジン1を配置しているために、クランク軸が
水平方向に延びるように配置した場合に比べてシートが
幅広になる部分を小さくすることができる。さらにバン
ク12がクランクケースから後方に延びるようにしてい
るために、シート台の前部にはシリンダ列が通り抜ける
ための開口部が不要となり、このため運転者用シート7
00の前部を細く絞り込むことが可能になって運転者用
シート700に跨って座ることが容易になる。
【0040】図9および図10はこの発明の第5実施例
を示し、排気管はエンジン1の左右のバンク12の後面
からそれぞれ取出されて上昇し、エンジン1の上側を前
方に延び、この部分でマフラー53を構成し、その前端
部は前方に延びてエンジン1の前側で船幅方向に配置さ
れたウォータロック40にそれぞれ接続されている。そ
してこのウォータロック40の左側から取出された1本
の排気管34がエンジン1の左側を後方に延びた後、船
体中心線を越えて右側後方に延び、ハウジング20の右
側側壁に接続され、ハウジング20内、すなわち船体中
心線近傍に開口している。また船体前部には物入れ10
7が形成され、その上側は上部デッキの一部を形成する
開閉可能なハッチカバー108で覆われている。操作ハ
ンドル10の後側には、運転者90用シート72が形成
され、その後側には同乗者91用の船幅方向に延びるベ
ンチシート74が形成され、船側部には同乗者91用の
ハンドグリップ8が設けられている。
【0041】そして運転者用シート72をベンチシート
74よりも高く構成し、運転者用シート72はその下側
のエンジン1用の空間を大きく確保するために幅広に形
成するとともに、後部は狭く形成してベンチシート74
に当接させている。その他の構成は、上記第3実施例の
ものとほぼ同様である。
【0042】この構成では、運転者用シート72が高く
形成されたことにより運転者90の重心が高くなり、こ
のため運転者90は船体100を左右に傾斜させやすく
なって旋回性能が向上する。またベンチシート74を低
くしたことに伴って同乗者91の重心が低くなり、同乗
者91は旋回時に体を保持しやすくなる。また同乗者9
1は、運転者用シート72とベンチシート74との段差
を利用することによって容易に体を保持することができ
る。さらにこの実施例では、エンジン1はクランク軸1
4を上下方向に向けてエンジン1の高さが高くなるよう
に設置しているが、その上側の運転者用シート72の高
さを高くしているために、充分な空間が確保されてい
る。また運転者用シート72の後部の幅を狭くしている
ために、ベンチシート74の同乗者91用の足乗せ用の
スペースが確保されている。
【0043】さらにこの構成では、排気管34の先端開
口部が船体中心線近傍に開口しているため、船体がいず
れの側に横転した場合にも先端開口部が水面上に出やす
くなり、排気管に水が浸入しにくくなる。また2本のマ
フラー53,53を1本の排気管34に集合して船体後
部に導いているので、排気系の構造が簡単になる。また
ウォータロック40を利用して2本のマフラー53,5
3を1本の排気管34に集合しているので、集合部の構
造が簡単になる。
【0044】図11および図12はこの発明の第6実施
例を示し、操作ハンドル10の後側には跨座式シート7
0が形成され、また操作ハンドル10の下側にはエンジ
ン1が配置され、このエンジン1はクランク軸14が船
体前後方向水平に延びているとともに、シリンダ列(バ
ンク12)がクランクケースから上方に延びるように配
置されている。そしてエンジン1の上側の両バンク12
間の凹部には吸気サイレンサ51が設置され、エンジン
1の上部両側部にはそれぞれマフラー53が配置されて
いる。このマフラー53はその側方に配置されたウォー
タロック41,42にそれぞれ接続されている。このウ
ォータロック41,42からは排気管31,32が取出
され、これらは斜め後方に延びて平面形状で互いに交差
して船体中心線に対して対称に配置され、その先端部は
ハウジング20の上壁に接続され、ハウジング20内に
開口している。その他の構成は上記第5実施例とほぼ同
じである。
【0045】そしてこの実施例においても、排気管3
1,32が平面形状で互いに交差して、その先端部が船
体中心線に対してシリンダ列と反対側に開口しているの
で、転覆時のシリンダへの水入りを防止できるととも
に、排気管31,32やウォータロック41,42など
が左右対称に配置されているために、船体100の重量
バランスが優れているという利点がある。
【0046】図13および図14はこの発明の第7実施
例を示し、上記第6実施例と同様に、操作ハンドル10
の下側にはエンジン1が配置され、このエンジン1はク
ランク軸14が船体前後方向水平に延びているととも
に、バンク12がクランクケースから上方に延びるよう
に配置されている。そしてエンジン1の両側部には吸気
サイレンサ51が配置され、またエンジン1の上側の両
バンク12間の凹部には、エンジン1の上部前側に配置
されたマフラー5の上流部が設置され、エンジン1の下
部両側部にはそれぞれウォータロック41,42が配置
され、このマフラー5はその側方に配置されたウォータ
ロック41,42にそれぞれ接続されている。このウォ
ータロック41,42からは排気管31,32が取出さ
れ、これらは斜め後方に延びて平面形状で互いに交差し
て船体中心線に対して対称に配置され、かつ排気管3
1,32はフートステップ16に重ならないように配置
されている。そしてその先端部はハウジング20の上壁
に接続され、ハウジング20内に開口している。その他
の構成は上記第6実施例とほぼ同じである。このように
排気管31,32をフートステップ16と平面形状で重
ならないように配置することにより、フートステップ1
6を低く設定することを可能にしている。
【0047】図15および図16はこの発明の第8実施
例を示し、跨座式シート70の前部の運転者用シート7
00のみはその前端部を中心に回動することにより開閉
可能に構成され、運転者用シート700を開くことによ
り開口部が形成され、そこからエンジン1の点検、補修
が行なえるようにしている。またこの運転者用シート7
00は、平面視で中央部が膨出してそれより前側が狭く
なるように形成されている。また操作ハンドル10の前
側には風防109が設置され、運転者用シート700の
下側にはエンジン1が配置されている。このエンジン1
はクランク軸14が船体前後方向に延びているととも
に、バンク12がクランクケースから上方に延びるよう
に配置されている。そしてエンジン1の上側の両バンク
12間の凹部には吸気サイレンサ51が設置されてい
る。
【0048】またエンジン1の両側部上側には各バンク
12に接続された一対のマフラー53が船体中心線に対
して対称に配置され、このマフラー53はその側方に配
置されたウォータロック41,42にそれぞれ接続され
ている。このウォータロック41,42からは排気管3
1,32が取出され、これらは斜め後方に延びて平面形
状で互いに交差して船体中心線に対して対称に配置さ
れ、その先端部はハウジング20の上壁に接続され、ハ
ウジング20内に開口している。
【0049】図17および図18はこの発明の第9実施
例を示し、操作ハンドル10の後側に運転者用シート7
2、その後には跨座式のシート70が設けられ、運転者
用シート72の下側にはエンジン1が配置され、このエ
ンジン1はクランク軸14が船体前後方向水平に延びて
いるとともに、バンク12がクランクケースから上方に
延びるように配置されている。エンジン1の両側部には
吸気サイレンサ51、キャブレター52および吸気マニ
ホールド54が設けられている。またエンジン1の上側
の両バンク12間の凹部には、エンジン1の上部前側に
配置されたマフラー5の上流部が設置され、エンジン1
の下部両側部にはそれぞれウォータロック41,42が
配置され、このマフラー5はその側方に配置されたウォ
ータロック41,42にそれぞれ接続されている。この
ウォータロック41,42からは排気管31,32が取
出され、これらは斜め後方に延びて平面形状で互いに交
差して船体中心線に対して対称に配置され、その先端部
はハウジング20の両側壁に接続され、ハウジング20
内に開口している。
【0050】また操作ハンドル1の前側には、上部デッ
キの一部を構成するハッチカバー110が形成され、こ
のハッチカバー110はその前端部を中心に回動するこ
とにより開閉可能に構成され、このハッチカバー110
の後端部に風防109が取付けられて、この風防109
もハッチカバー110と一体に移動するようにしてい
る。その他の構成は上記第8実施例とほぼ同じである。
【0051】図19および図20はこの発明の第10実
施例を示し、操作ハンドル10の下側にはエンジン1が
配置され、このエンジン1はクランク軸14が上下方向
に延びているとともに、バンク12がクランクケース1
20から前方左右方向に延びるように配置されている。
そしてエンジン1の前側の両バンク12間の凹部には吸
気チャンバー56が設置され、さらにその前側には燃料
タンク64が配置されている。またエンジン1の両側部
には各バンク12の後壁に接続された一対のマフラー5
3が船体中心線に対して対称に配置され、このマフラー
53はエンジン1の後側に横向きに配置されたウォータ
ロック40にそれぞれ接続されている。このウォータロ
ック40からは排気管31,32が取出され、これらは
斜め後方に延びて平面形状で互いに交差して船体中心線
の反対側に延びた後、ハウジング20の両側部を通って
船尾端に至り、船外に開口している。
【0052】また操作ハンドル10の後側には跨座式シ
ート70が設けられ、その両側にはフートステップ16
が形成され、このフートステップ16の後端部にはそれ
ぞれ補助シート77が設置されている。またフートステ
ップ16には開閉可能な蓋112が取付けられ、この蓋
116の下側に物入れ111が形成されている。
【0053】上記構成では、エンジン1がそのクランク
軸14が上下方向に向くように配置されているために、
跨座式シート70の高さが高くなり、それに伴ってフー
トステップ16も高くなる。これによってフートステッ
プ16の下側の空間が大きくなるため、この空間を利用
して大きな容量の物入れ111が形成されている。しか
も跨座式シート70が高くなったとにより、乗船時の船
体の重心が高くなるが、フートステップ16の下側に物
入れ111が形成されることにより重心を下げる効果が
ある。
【0054】また操作ハンドル10の下側に配置された
エンジン1は、一対のバンク12がクランクケース12
0から船体前方左右方向に向かって延びるように配置さ
れており、幅の広いバンク12の部分は運転者用シート
の部分に位置せず、幅の狭いクランクケースの部分がシ
ートの部分に位置するようにしているために、シートの
幅を狭くして操縦席を向上することができる。
【0055】さらにエンジン1の排気管は、前方左右方
向に延びるバンク12の後面から導出した後、船尾方向
に導くようにしているために、排気管を大きく曲げる必
要がなく、このため排気抵抗を低減してエンジン出力を
向上させることができる。
【0056】図21および図22はこの発明の第11実
施例を示し、操作ハンドル10の後側には船体中心線上
に船尾方向に延びる跨座式の運転者用シート72が形成
され、この運転者用シート72の後側には運転者用シー
ト72より高さが高い補助シート77が構成され、その
後部には背凭れ95が設けら、この背凭れ95の両側部
には同乗者91用の握り部96が形成されている。この
背凭れ95は下端部の船幅方向の軸回りに回転可能に構
成され、図22仮想線に示すように下向きに向けること
により水上の人が乗船するためのラダーステップを構成
するようにしている。
【0057】また運転者用シート72の両側部にはフー
トステップ16が形成され、その前側には運転者90が
足を乗せるための傾斜面165が形成されている。さら
にフートステップ16の後側には同乗者91用のフート
ステップ161が上記フートステップ16よりも高い位
置に形成されている。そしてこのフートステップ161
の下側には細長い物入れ162が形成され、その前端部
に開閉可能な蓋163が取付けられている。
【0058】また操作ハンドル10の前側の船首デッキ
107は平坦に形成されるとともに、操作ハンドル10
のハンドルパッド130をスポンジなどのやわらかい材
料で形成し、同乗者94がこのハンドルパッド130を
ヘッドレストとして船首デッキ107上に横になれるよ
うにしている。
【0059】船体100の船首端部には物入れ113が
形成され、その上側には開閉可能なハッチカバー114
が設けられ、またその後側の船内には燃料タンク64が
設置されている。この燃料タンク64用の燃料注入口6
0は船首デッキ107上の一側部に開口し、他側部の船
首デッキ107上には水上スキー201が固定バンド2
02によって取付けられている。
【0060】操作ハンドル10の下側にはエンジン1が
設置され、このエンジン1は上記実施例同様にクランク
軸14が上下方向に向くように設置されるとともに、エ
ンジン1の前側の両バンク12間の凹部を通って一対の
排気管が立上り、エンジン1上を後向きに延び、この部
分でマフラー53を構成し、その後端部はエンジン1の
後側に設置されたウォータロック40に接続されてい
る。またエンジン1の後部には吸気チャンバー56およ
びキャブレター52が設置されている。そしてこのウォ
ータロック40から1本の排気管31が船体中心線上を
船尾方向に向けて導出され、その先端部がハウジング2
0の上壁に接続され、その内部に開口している。
【0061】上記構成においては、以下のような特徴が
ある。
【0062】(1)操作ハンドル10の前側の船首デッ
キ107を平坦に形成するとともに、ハンドルパッド1
30でヘッドレストを形成したため、船首デッキ107
を同乗者94が横になって休むなど場所として利用する
ことが可能になり、また船首デッキ107上に固定バン
ド202を設けることにより水上スキー201を取付け
ることができる。
【0063】(2)船尾部に同乗者用の背凭れ95を設
け、これをラダーステップとしても利用できるようにし
たため、ラダーステップとして別の部材を取付ける必要
がなくなった。
【0064】(3)同乗者用の補助シート77を運転者
用シート72よりも高く設定したため、同乗者91の前
方視界が確保され、また補助シート77を高くしたこと
に伴い同乗者91の足付き性を良好にするためにフート
ステップ161を高くし、これによってその下側の空間
が増大したために、フートステップ161の下側に物入
れ162を形成し、水上スキーの板などの長尺物を収納
することができるようにした。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
左右一対のシリンダ列を備えたV型エンジンが船体に搭
載され、各シリンダ列から導出された排気管が互いに近
接して船体中心線にほぼ沿って船体後部に導かれた後、
船外に向かって開口し、あるいは排気管が平面視で互い
に交差するように船体中心線を越えて他方のシリンダ列
側に導かれた後、船外に向かって開口し、あるいは各シ
リンダ列から導出された第1排気管が1本の第2排気管
に集合した後、船体後部に導かれて船体中心線近傍に開
口し、これによって船外いずれの側に横転した場合にも
各シリンダ列に水が浸入しないようにしたものであり、
また船内空間を有効に利用して比較的小型の船体で種々
の優れた機能を具備するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す平面配置図であ
る。
【図2】図1の部分切欠き側面図である。
【図3】この発明の第2実施例を示す平面配置図であ
る。
【図4】図3の部分切欠き側面図である。
【図5】この発明の第3実施例を示す平面配置図であ
る。
【図6】図5の部分切欠き側面図である。
【図7】この発明の第4実施例を示す平面配置図であ
る。
【図8】図7の部分切欠き側面図である。
【図9】この発明の第5実施例を示す平面配置図であ
る。
【図10】図9の部分切欠き側面図である。
【図11】この発明の第6実施例を示す平面配置図であ
る。
【図12】図11の部分切欠き側面図である。
【図13】この発明の第7実施例を示す平面配置図であ
る。
【図14】図13の部分切欠き側面図である。
【図15】この発明の第8実施例を示す平面配置図であ
る。
【図16】図15の部分切欠き側面図である。
【図17】この発明の第9実施例を示す平面配置図であ
る。
【図18】図17の部分切欠き側面図である。
【図19】この発明の第10実施例を示す平面配置図で
ある。
【図20】図19の部分切欠き側面図である。
【図21】この発明の第11実施例を示す平面配置図で
ある。
【図22】図21の部分切欠き側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 ジェット推進機 5,53 マフラー 7 ブルワーク 10 操作ハンドル 12 エンジンのバンク 14 クランク軸 16 フートステップ 20 ハウジング 31,32,34 排気管 40,41,42 ウォータロック 70 跨座式シート 72 運転者用シート 100 船体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のシリンダ列を備えたV型エンジン
    が船体に搭載され、各シリンダ列から導出された排気管
    が互いに近接して船体中心線にほぼ沿って船体後部に導
    かれた後、船外に向かって開口していることを特徴とす
    る水ジェット推進艇。
  2. 【請求項2】 左右一対のシリンダ列を備えたV型エン
    ジンが、各シリンダ列を船幅方向に並置されるようにし
    て船体に搭載され、各シリンダ列から導出された排気管
    が平面視で互いに交差するように船体中心線を越えて他
    方のシリンダ列側に導かれた後、船外に向かって開口し
    ていることを特徴とする水ジェット推進艇。
  3. 【請求項3】 各シリンダ列から導出された排気管が船
    体中心線に対して左右対称に配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の水ジェット推進艇。
  4. 【請求項4】 一対のシリンダ列を備えたV型エンジン
    が船体に搭載され、各シリンダ列から導出された第1排
    気管が1本の第2排気管に集合した後、船体後部に導か
    れて船体中心線近傍に開口していることを特徴とする水
    ジェット推進艇。
  5. 【請求項5】 各シリンダ列から導出された2本の第1
    排気管がウォータロックに接続されて両第1排気からの
    排気が共通の室に導かれ、このウォータロックから導出
    された単一の第2排気管が船体後部に導かれていること
    を特徴とする請求項4記載の水ジェット推進艇。
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