JP4010470B2 - 跨座式船艇の船体構造 - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船体の内部の内燃機関の騒音が上記船体の外部に漏れることをより確実に防止させるようにした跨座式船艇の船体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
跨座式船艇の船体構造には、従来、次のように構成されたものがある。
【0003】
即ち、船体の内部に推進用内燃機関が収納されている。この内燃機関の上方で、上記船体の上部にシート支持台が形成され、このシート支持台の上部を構成する上部板の上方に跨座式のシートが配設され、このシートは上記シート支持台に着脱自在に支持されている。また、上記シート支持台の上部を構成する上部板に上記船体の内外を連通させる上記内燃機関点検用の開口が形成されている。
【0004】
上記シート支持台に対するシートの着脱により、上記開口が開閉自在とされ、上記シートの離脱により、上記開口を開ければ、この開口を通して上記船体の外部から上記内燃機関の保守などの作業を含む点検作業ができることとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、開口が船体の内外を連通させており、また、シート自体は防音性を有していないため、上記内燃機関からの騒音が上記開口とシートとを通して船体の外部に漏れて船艇の騒音が大きくなるという問題がある。
【0006】
そこで、上記シートに防音材を取り付けて、船体の外部に騒音が漏れないようにし、もって、船艇の騒音を防止させることが考えられる。しかし、このようにすると、シートが重くなって、このシートを着脱する際の作業が煩雑になり、つまり、上記開口を通しての内燃機関に対する点検作業が煩雑になるおそれを生じる。
【0007】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、船体の内部に収納した内燃機関に対し船体の外部から点検作業ができるようこの船体に開口を形成した場合に、船艇の騒音の防止をより確実にさせると共に、上記開口を通しての内燃機関に対する点検作業が容易にできるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の跨座式船艇の船体構造は、次の如くである。
【0009】
請求項1の発明は、船体3の内部に推進用内燃機関16を収納し、この内燃機関16の上方で、上記船体3の上部にシート支持台42を形成し、このシート支持台42の上部板45の上方に跨座式のシート32を配設し、上記シート支持台42の上部板45に上記船体3の内外を連通させる上記内燃機関16点検用の開口49を形成した跨座式船艇の船体構造において、
【0010】
上記シート支持台42とシート32との間に介在すると共に、このシート32の下面に沿って延び、上記開口49を開閉自在に閉じるカバー体50を上記シート32とは別体に設け、かつ、上記シート32を上記シート支持台42および/もしくはカバー体50に対し着脱自在に支持させ、上記船体3の内部を前後に仕切る後部壁10を設け、この後部壁10の前側のエンジンルームに上記内燃機関16を収納し、この内燃機関16に供給される空気Bを上記船体3の外部から上記後部壁10よりも後側の後部室13に導入させる空気導入管20を上記後部室13に配設したものである。
【0011】
請求項2の発明は、上記開口49の開口縁と、上記カバー体50との間に弾性のシール体52を介在させ、このシール体52を介して上記カバー体50を上記シート支持台42の上部板45に押圧させる押圧手段51を設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0013】
図において、符号1は跨座式(換言すれば、鞍乗式)の小型の船艇であり、海等における水2に浮かべられている。また、矢印Frは、上記船艇1の進行方向の前方を示し、下記する左右とは、上記前方に向っての上記船艇1の船体3の幅方向をいうものとする。
【0014】
上記船艇1は滑走型の小型の船艇であり、つまり、この船艇1は水2面に対して小さい傾角の前上がりのほぼ一定姿勢で水2面上を滑走するように高速推進可能とされるものである。上記船艇1の船体3は繊維で強化された樹脂(FRP)製で、その下部がハル4、上部がデッキ5であり、これらハル4とデッキ5の結合部がガンネル6である。また、上記ハル4の内面にはハルライナー7が結合され、これにより、上記ハル4が十分に補強されている。また、上記ハル4とハルライナー7との間には空間が形成されると共に、この空間に防音性、断熱性を有する発泡体8が充填され、これにより、船体3に大きい浮力が確保されている。
【0015】
上記船体3の内部を前後方向で複数の部屋に仕切る前部壁9と後部壁10とが設けられ、これら前部壁9と後部壁10は上記ハル4とデッキ5の各内面に強固に結合させられて、船体3を補強している。上記船体3の内部において、上記前部壁9よりも前側が前部室11、上記前部壁9と後部壁10の間がエンジンルームである中間部室12、上記後部壁10よりも後側が後部室13とされている。上記前部壁9は、船体3の幅方向の中央部で左右に延びる本体壁9aと、この本体壁9aの左右各端縁から後方に向って一体的に延出する左右一対の側部壁9b,9bとで構成され、これら各側部壁9bの延出端は上記後部壁10の前面に結合させられている。
【0016】
上記船体3に搭載されてこの船体3を推進させる推進装置15が設けられている。この推進装置15は、上記中間部室12に収容されて上記ハルライナー7に緩衝材を介し支持された2サイクル三気筒内燃機関16と、上記前部室11に設置されて上記内燃機関16に供給される燃料Aを溜める燃料タンク17と、上記内燃機関16の外部の空気Bと上記燃料Aとを同時に上記内燃機関16に供給可能とする吸気系部材18と、上記内燃機関16で燃焼した燃料Aの燃焼ガスを排気Cとして上記船体3の外部に排出させる排気系部材19とを備えている。また、上記船体3の外部の空気Bを上記船体3の内部に導入させる前、後空気導入管20,20が設けられ、かつ、上記各室11〜13を互いに連通させる空気連通管21が上記前部壁9と後部壁10にそれぞれ貫設されている。
【0017】
上記推進装置15は、上記内燃機関16からの動力を受けて駆動し上記船体3を推進させるジェット噴射手段22を備えている。このジェット噴射手段22は、上記ハル4の後部に支持されて前端が上記船体3の後部の下方に向って開口し後端が上記船体3の後方に向って開口する流水管23を有している。この流水管23は断面が円形で、その内部が、上記船体3の後部の下方を、同上船体3の後方に連通させる水通路24とされている。この水通路24の後部に配設されて上記流水管23に支承されるインペラ25が設けられ、このインペラ25は推進軸28により上記内燃機関16に連動連結されている。
【0018】
上記流水管23の後端に外嵌されて上記船体3の後部に支承される操舵管30が設けられ、この操舵管30はその後部が上下、左右に回動するよう支承されている。一方、上記船体3の前上部に操舵用のハンドル31が突設され、このハンドル31に上記操舵管30が連動連結されている。上記ハンドル31の後方で、同上船体3の上部には跨座式のシート32が形成され、前方に向ってこのシート32に跨座状に着座した運転者により、上記ハンドル31の端部に設けられたグリップ31aが把持可能とされている。また、上記シート32の後方にタンデムシート33が連設されている。
【0019】
上記内燃機関16を駆動させると、吸気系部材18を通りこの内燃機関16の外部の空気Bと、上記燃料タンク17から供給される燃料Aとが上記内燃機関16に供給されて、燃焼に供され、その熱エネルギーが動力に変換されて出力される。上記燃焼で生じた燃焼ガスは前記した排気Cとして上記排気系部材19を通し船体3の外部に排出される。
【0020】
上記のように内燃機関16から出力された動力は前記ジェット噴射手段22の推進軸28に伝達され、この推進軸28と共に回転する上記インペラ25により、上記水通路24内の水2が後方に向って加速され、これにより、上記船体3の後部の下方の水2が上記水通路24の前端からこの水通路24内に吸入される一方、この水通路24を通過してその後端から後方に向って噴射させられ、この噴射の反力により、上記船艇1が前方に向って推進させられる。
【0021】
上記推進時に、運転者が上記ハンドル31を操作し、上記操舵管30の姿勢を変化させるよう回動させれば、上記噴射の方向が変化して、船艇1が所望の方向に操舵される。
【0022】
上記排気系部材19は、上記内燃機関16から延出する排気管35と、この排気管35の延出端に連結されるウォータロック装置36と、このウォータロック装置36から延出してこのウォータロック装置36を船体3の外部に連通させる他の排気管37とを備えている。上記ウォータロック装置36は内部が密閉された空気箱38で構成され、この空気箱38は前記ハルライナー7に形成された凹部39に嵌入されて締結具により上記ハルライナー7に支持されている。
【0023】
上記の場合、排気管35と他の排気管37の各一部が前記ハル4とハルライナー7との間の空間に配設されている。このため、上記ハル4とハルライナー7との間の余剰空間が排気管35と他の排気管37の各一部の配設に利用されており、その分、上記船体3の内部における内燃機関16等に対する作業空間が広くとれる。
【0024】
また、上記排気管35と他の排気管37の各一部は上記ハル4とハルライナー7との間の発泡体8に埋入されている。この発泡体8は弾性を有して、無数の空間を有しているため、上記埋入によって排気Cの消音効果が向上し、船艇1の騒音が防止される。
【0025】
また、上記各空気導入管20は、騒音源である内燃機関16からみて、前部壁9と後部壁10とで仕切られた前部室11と後部室13とに配設されており、このため、上記各空気導入管20を通って騒音が船体3の外部に漏れることが防止され、船艇1の騒音が防止される。
【0026】
上記デッキ5の前後方向の中途部で、かつ、この船体3の船体3の幅方向の中央部が上方に向って膨出させられてシート支持台42が上記デッキ5に一体的に形成され、このシート支持台42は上記内燃機関16の上方に形成されている。このシート支持台42の左右側方に隣接して上記デッキ5の左右各側部にそれぞれ足載せステップ43が形成されている。
【0027】
上記シート支持台42は、このシート支持台42の左右各側部を構成して上記各足載せステップ43の内側端縁からそれぞれ上方に向って一体的に突出する左右一対の側板44,44と、上記シート支持台42の上部を構成して上記両側板44,44の上端縁同士を互いに一体的に結合させる上部板45とを備え、この上部板45の上面の上方に前記シート32が配設されている。また、上記各足載せステップ43の外側方における上記デッキ5の各側端部はそれぞれ上方に向って膨出させられて左右一対のブルワーク47,47が形成されている。
【0028】
上記の場合、各側板44の内面近傍に上記前部壁9の各側部壁9bが配設されており、これら側部壁9bによって、上記シート支持台42が十分に補強されている。また、平面視で、上記前部壁9は上記開口49の開口縁を取り囲むよう設けられており、このため、上記開口49を設けたことによる船体3の強度低下が上記前部壁9によって、十分に補填されている。
【0029】
また、上記前部壁9の本体壁9aは上記内燃機関16、吸気系部材18、および排気管35の前方の近傍に位置してこれらによる組み合わせ体16,18,35をその前方から覆っている。また、上記前部壁9の各側部壁9bと各側板44とは二重壁構造として上記組み合わせ体16,18,35をその外側方から覆うと共に、これら各側部壁9bと側板44との間の空間には発泡体8が充填されている。このため、上記内燃機関16や、排気管35の排気Cの騒音が船体3の外部に漏れようとすることはより確実に防止され、船艇1の騒音が防止される。
【0030】
ここで、運転者が上記シート32に跨座状に着座したとき、この運転者の各足は上記各足載せステップ43に載置され、各脚は上記各側板44の外側方の近傍に位置することとなる。
【0031】
この場合、上記内燃機関16からの熱が上記脚に達することは、上記前部壁9の各側部壁9bと各側板44との二重壁構造と、これら各側部壁9bと各側板44との間の空間に充填された発泡体8とによって防止され、船艇1への乗り心地が向上させられている。なお、上記側部壁9bと側板44との間には発泡体8は充填しなくてもよい。
【0032】
上記内燃機関16、吸気系部材18、および排気管35の上方で、上記シート支持台42の上部板45に上記船体3の内外を連通させる上記内燃機関16の点検用の開口49が形成されている。この開口49は平面視で矩形をなし、この開口49を通して、船体3の外部から上記内燃機関16、吸気系部材18、および排気管35に対する点検作業が可能とされている。
【0033】
上記シート支持台42の上部板45と、シート32との間に介在して上記開口49を開閉自在に閉じるFRP製のカバー体50が設けられている。このカバー体50は上記各側板44の上端縁に対しバックル式の係止具である押圧手段51により着脱自在に固着されて支持され、つまり、上記シート支持台42に支持されている。
【0034】
また、上記の場合、開口49の上面側の開口縁の全周囲と、上記カバー体50の下面との間に弾性でゴム製のシール体(ガスケット)52が全体的に介在させられている。上記カバー体50を上記押圧手段51によりシート支持台42に支持させたとき、上記シール体52を介して上記カバー体50が上記シート支持台42の上部板45の上面に押圧させられるようになっている。
【0035】
上記開口49を閉じて上記シート支持台42に支持されたカバー体50の上面に、上記シート32が載置されて、上記シート支持台42およびカバー体50に着脱自在に固着されて支持されている。
【0036】
より具体的には、上記開口49の前部開口縁の近傍に位置するようデッキ5に係止凹部53が形成されており、この係止凹部53に上記シート32の前端が嵌脱自在に嵌入可能とされている。また、この嵌入部を中心として上記シート32の後部側が上下に揺動自在とされ、下方に揺動させたシート32が上記カバー体50の上面に載置されると共に、上記シート32の後端部が上記開口49の後部開口縁の近傍のデッキ5に係止具54により係脱自在に係止され、これにより、上記シート支持台42、およびカバー体50にシート32が支持されている。なお、このシート32はシート支持台42とカバー体50のいずれか一方にだけ、上記のような押圧手段51もしくは係止具54により支持させてもよい。
【0037】
上記構成によれば、シート支持台42とシート32との間に介在して上記開口49を開閉自在に閉じるカバー体50が設けられている。
【0038】
このため、船体3の内部に収納した内燃機関16に対し船体3の外部から点検作業ができるようこの船体3に開口49を形成した場合に、上記内燃機関16の騒音が上記開口49を通して船体3の外部に漏れようとしても、これは、上記シート32とカバー体50との二重構造によって防止される。よって、船艇1における騒音の防止がより確実に達成される。
【0039】
また、上記の場合、シート32とカバー体50とは互いに別体として設けられ、かつ、上記シート32は上記シート支持台42および/もしくはカバー体50に対し着脱自在に支持させられており、このため、上記したように騒音の防止をより確実にさせた場合でも、シート32とカバー体50とはそれぞれが重くなることは防止される。
【0040】
よって、シート支持台42の開口49を開閉させるためのカバー体50に対する開閉作業と、上記シート支持台42および/もしくはカバー体50に対する上記シート32の着脱作業とがそれぞれ個別にできることから、前記したように、船艇1における騒音の防止をより確実にしたものでありながら、上記開口49を通しての内燃機関16に対する点検作業が軽快にでき、つまり、容易にできることとなる。
【0041】
また、上記開口49の開口縁と、上記カバー体50との間に弾性のシール体52が介在し、このシール体52を介して上記カバー体50を上記シート支持台42の上部板45に押圧させる押圧手段51が設けられている。
【0042】
このため、上記内燃機関16の騒音が上記開口49を通して船体3の外部に漏れようとすることは、より確実に防止される。
【0043】
また、上記シール体52の弾性によって、上記シート支持台42に対するカバー体50のがたつきが防止されて、上記シート32への座り心地も向上する。
【0044】
一方、上記船体3には物入れ装置57が設けられている。
【0045】
上記物入れ装置57は、船体3の前部と後部にそれぞれ着脱自在に設置された前、後物入れ容器58,58を備え、これら各物入れ容器58の内部が物入れ空間59とされ、これら各物入れ空間59に対し船体3の上方から物が出し入れ自在とされている。上記両物入れ空間59のうち、前側の物入れ空間59の上端開口を開閉自在に閉じる物入れ蓋体60が設けられている。また、後側の物入れ空間59の上端開口は前記タンデムシート33によって開閉自在に閉じられている。
【0046】
前記各空気導入管20と上記各物入れ容器58とは前後に隣接するように配設されて互いに一体成形され、上記空気導入管20の長手方向(上下方向)の中途部と、物入れ空間59の上下方向の中途部とが連通路61により互いに連通させられている。
【0047】
上記構成によれば、上記各物入れ空間59が共鳴室として働き、このため、上記空気導入管20を通り船体3の内部から外部に向う内燃機関16の騒音が消音され、船艇1の騒音が防止されている。つまり、上記物入れ装置57を利用した分、簡単な構成で、船艇1の騒音の防止がなされている。
【0048】
また、上記各連通路61は、船艇1が転覆したときの喫水線よりも上側に位置させられている。
【0049】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0050】
請求項1の発明は、船体の内部に推進用内燃機関を収納し、この内燃機関の上方で、上記船体の上部にシート支持台を形成し、このシート支持台の上部板の上方に跨座式のシートを配設し、上記シート支持台の上部板に上記船体の内外を連通させる上記内燃機関点検用の開口を形成した跨座式船艇の船体構造において、
【0051】
上記シート支持台とシートとの間に介在すると共に、このシートの下面に沿って延び、上記開口を開閉自在に閉じるカバー体を設けてある。
【0052】
このため、船体の内部に収納した内燃機関に対し船体の外部から点検作業ができるようこの船体に開口を形成した場合に、上記内燃機関の騒音が上記開口を通して船体の外部に漏れようとしても、これは、上記シートとカバー体との二重構造によって防止される。よって、船艇における騒音の防止がより確実に達成される。
【0053】
また、上記の場合、シートとカバー体とは互いに別体として設け、かつ、上記シートを上記シート支持台および/もしくはカバー体に対し着脱自在に支持させ、上記船体の内部を前後に仕切る後部壁を設け、この後部壁の前側のエンジンルームに上記内燃機関を収納し、この内燃機関に供給される空気を上記船体の外部から上記後部壁よりも後側の後部室に導入させる空気導入管を上記後部室に配設してあり、このため、上記したように騒音の防止をより確実にさせた場合でも、シートとカバー体とはそれぞれが重くなることは防止される。
【0054】
よって、シート支持台の上部板を開閉させるためのカバー体に対する開閉作業と、上記シート支持台および/もしくはカバー体に対する上記シートの着脱作業とがそれぞれ個別にできることから、前記したように、船艇における騒音の防止をより確実にしたものでありながら、上記開口を通しての内燃機関に対する点検作業が軽快にでき、つまり、容易にできることとなる。
【0055】
請求項2の発明は、上記開口の開口縁と、上記カバー体との間に弾性のシール体を介在させ、このシール体を介して上記カバー体を上記シート支持台の上部板に押圧させる押圧手段を設けてある。
【0056】
このため、上記内燃機関の騒音が上記開口を通して船体の外部に漏れようとすることは、より確実に防止される。
【0057】
また、上記シール体の弾性によって、上記シート支持台に対するカバー体のがたつきが防止されて、上記シートへの座り心地も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1‐1線矢視断面図である。
【図2】船艇の全体側面断面図である。
【図3】船艇の全体平面部分破断断面図である。
【図4】図2の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図2の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 船艇
2 水
3 船体
10 後部壁
13 後部室
16 内燃機関
20 空気導入管
32 シート
42 シート支持台
45 上部板
49 開口
50 カバー体
52 シール体
空気

Claims (2)

  1. 船体の内部に推進用内燃機関を収納し、この内燃機関の上方で、上記船体の上部にシート支持台を形成し、このシート支持台の上部板の上方に跨座式のシートを配設し、上記シート支持台の上部板に上記船体の内外を連通させる上記内燃機関点検用の開口を形成した跨座式船艇の船体構造において、
    上記シート支持台とシートとの間に介在すると共に、このシートの下面に沿って延び、上記開口を開閉自在に閉じるカバー体を上記シートとは別体に設け、かつ、上記シートを上記シート支持台および/もしくはカバー体に対し着脱自在に支持させ、上記船体の内部を前後に仕切る後部壁を設け、この後部壁の前側のエンジンルームに上記内燃機関を収納し、この内燃機関に供給される空気を上記船体の外部から上記後部壁よりも後側の後部室に導入させる空気導入管を上記後部室に配設した跨座式船艇の船体構造。
  2. 上記開口の開口縁と、上記カバー体との間に弾性のシール体を介在させ、このシール体を介して上記カバー体を上記シート支持台の上部板に押圧させる押圧手段を設けた請求項1に記載の跨座式船艇の船体構造。
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