JP4253208B2 - 小型滑走艇 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジェット推進型の小型滑走艇に関する。
【0002】
【従来の技術】
所謂ジェット推進型の小型滑走艇は、レジャー用、スポーツ用、或いはレスキュー用として近年多用されている。該滑走艇は、ハル及びデッキより成る船体の内部空間にエンジンを備えている。該エンジンには、外部の空気を取り込むための吸気ボックスが、ボルト締結などの手段により外付けされている。該吸気ボックスから取り込まれた空気は、スロットルボディ、吸気管、吸気マニホールド等を通じて前記エンジンの燃焼室へ送り込まれる。
【0003】
また、前記エンジンの後方には艇の推進機構を成すウォータージェットポンプが備えられている。前記エンジンが有する出力シャフトと、前記ウォータージェットポンプが有するポンプシャフトとは、該エンジンの後方においてカップリング手段により接続されている。一般に該カップリング手段は、船体内部にて船底近傍に配置される。
【0004】
前記滑走艇は、前記ウォータージェットポンプを駆動することにより、ハルの底面に設けられた吸水口から吸込んだ水を加圧及び加速し、後方へ噴射することによって艇の推進力を得ている。
【0005】
ところで、滑走艇は水上にて用いられるため、船体の内部に水が浸入することがあり、エンジンの駆動に伴って回転する前記カップリング手段によって船内底部に溜まった水が掻き上げられる場合がある。該カップリング手段にはフードが被せられている場合もあるが、掻き上げられた水は該カップリング手段の周辺遠方まで飛散する。従って、吸気ボックスから取り込まれる空気中に水が混入して燃焼室内へ水が送り込まれるのを防ぐため、前記吸気ボックスはエンジンの上方に、又は、カップリング手段から離隔したエンジンの前方に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、シートに跨って乗る騎乗型の小型滑走艇の場合、船体上部であって前記シートの下方にはデッキ開口部が設けられている。前記エンジン及び吸気ボックス等は、前記シートを取り外した状態で、前記デッキ開口部を通じてメンテナンスされる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−336486号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
小型滑走艇に搭載されるエンジンは、近年4サイクルエンジンも採用されつつある。該4サイクルエンジンは、動弁系の装置がエンジン上部に設けられることもあって2サイクルエンジンに比べて背丈が高い。従って、狭小な船内空間を有する小型滑走艇の場合、船内に搭載された4サイクルエンジンの更に上方に吸気ボックスを配置するのは困難である。
【0009】
また、エンジンの前方に吸気ボックスを配置した場合、カップリング手段にて掻き上げられた水は、ミスト状になって船内に飛散するため、最終的には空気と共に吸気ボックス内へ取り込まれてしまう場合がある。
【0010】
また、前記騎乗型の小型滑走艇の場合、船体の剛性等の観点から前記デッキ開口部の開口面積は制限され、該デッキ開口部の開口縁とエンジンとのクリアランスは十分広くは確保し難い。従って、前記吸気ボックスをエンジンの前方に配置した場合、前記デッキ開口部を通じて前記吸気ボックスへアクセスするのが困難になり、該吸気ボックスのメンテナンスが煩瑣な作業となる。
【0011】
そこで、本発明は、特にカップリング手段によって掻き上げられた水が吸気ボックスへ吸入されるのを抑制することができ、更に、該吸気ボックスのメンテナンスが容易に行い得る小型滑走艇を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明は、ジェット推進型の小型滑走艇であって、ジェット推進機構を駆動するエンジンと、該エンジンの出力シャフト、及び前記ジェット推進機構のポンプシャフトを接続するカップリング手段とを備え、更に、前記エンジンの後方であり、且つ、前記カップリング手段の上方に配置された吸気ボックスを備える。
【0013】
このように、吸気ボックスをカップリング手段から遠ざけて配置するのではなく、逆にエンジンの後方にて前記カップリング手段の上方に配置することにより、該カップリング手段によって掻き上げられた水が飛散するのを吸気ボックス自身によって抑制することができる。従って、カップリング手段によって掻き上げられた水は遠方まで飛散することなく、吸気ボックスへ水が吸入されるのを抑制することができる。
【0014】
また、小型滑走艇には、一般に前部コンポーネント、後部コンポーネントなど、飲料水及び小物等を収納するための収納ボックスが設けられている。このような収納ボックスが、エンジンの後方位置にて船体に対して着脱可能にして備えられている小型滑走艇の場合には、前記吸気ボックスを、エンジンの後方でカップリング手段の上方であり、且つ、前記収納ボックスの近傍に設けてもよい。
【0015】
この場合には、着脱可能な前記収納ボックスを取り外すことにより、該収納ボックスの設置箇所を通じて船体内部へアクセスすることができるため、吸気ボックスへもアクセスし易くなる。従って、吸気ボックスのメンテナンスが容易に行える。また、吸気ボックスの取り外し作業も容易に行えるため、該吸気ボックス下方のカップリング手段等のメンテナンスも容易に行える。
【0016】
特に、小型滑走艇に搭載するエンジンが4サイクルエンジンである場合は、既に述べたように、船内スペースの制限によりエンジン上方に吸気ボックスを配置することは困難であるが、上述したような構成とすることにより、4サイクルエンジンを搭載した上で、水の浸入を抑制することができると共にメンテナンスの作業性もよい小型滑走艇を実現することができる。
【0017】
また、前記吸気ボックスを、前記エンジンとは別体に構成して前記船体にて支持し、可撓性の接続管路によって前記エンジンに接続するようにしてもよい。可撓性の接続管路としては、筒状のゴムブーツ、合成樹脂性又は金属性であり蛇腹状の筒部材などを用いればよい。
【0018】
この場合には、前記ゴムブーツ等の可撓性の接続管路を取り外すことによって(必ずしも工具を用いる必要なく)、前記吸気ボックスをエンジンから容易に分離することができるため、メンテナンスし易くなる。また、吸気ボックスを船体にて支持することにより、エンジンの振動が直接伝わらなくなるため、該吸気ボックスの損耗を低減させることができる。更に、合成樹脂性の素材など、熱が伝わり難い素材を用いて接続管路を構成することにより、エンジンから吸気ボックスへ熱が伝わり難くすることができるため、吸気温度の上昇を抑制でき、エンジンの燃焼効率を向上させることもできる。
【0019】
また、前記吸気ボックスにおいては、空気が取り込まれる空気取込口の外側に、該空気取込口との間に隙間を有するようにカバーを設けてもよい。
【0020】
この場合には、カップリング手段により掻き上げられて飛散した水が吸気ボックス内へ吸入されるのをより抑制することができる。また、エンジンを洗浄すべく該エンジンに対して散水する場合であっても、散水された水が吸気ボックス内へ浸入するのを防ぐことができる。
【0021】
また、前記空気取込口から吸気ボックスの内部下方へ空気導入管を延設してもよい。この場合には、滑走艇の横転時に、前記空気取込口よりも吸気ボックス内の前記空気導入管の開口端の方が上方に位置することとなるため、吸気ボックス内への浸水を防止することができ、該吸気ボックスを艇の浮力体として有効に活用することができる。
【0022】
更に、前記吸気ボックスの内部に、隔壁によって遮蔽された複数の内部空間を形成すると共に、該隔壁に、前記複数の内部空間を互いに連通させる連通路を設けてもよい。この場合には、各内部空間が膨張室となって吸気音を低減することができる。また、横転時に、隔壁により遮蔽された内部空間の全てが浸水するのを抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る小型滑走艇について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1に示す滑走艇はオペレータがシート上に跨って乗る騎乗型の滑走艇であり、その船体1は、ハル2と該ハル2の上部を覆うデッキ3とから構成されている。船体1の全周に渡る前記ハル2とデッキ3との接続ラインはガンネルライン4と称される。なお、図1中の符号5は、小型滑走艇がある状態にあるときの喫水線を示している。
【0024】
図2に示すように、船体1の上部におけるデッキ3の略中央位置には、平面視にて略長方形状のデッキ開口部6が、船体1の前後方向に沿うようにして設けられている。該デッキ開口部6の上方には、シート7が着脱可能にして取り付けられている。
【0025】
前記デッキ開口部6の下方にて前記ハル2及びデッキ3により囲まれた空間にはエンジンルーム8が形成されており、該エンジンルーム8内には、滑走艇を駆動させるエンジンEが搭載されている。また、前記エンジンルーム8は、横断面が凸状を成しており、下部に比して上部が狭くなるような形状を成している。本実施の形態において、該エンジンEは直列4気筒の4サイクルエンジンである。
【0026】
図1に示すように、該エンジンEは、クランクシャフト(出力シャフト)10が船体1の前後方向に沿うようにして配置されている。該クランクシャフト10の出力端部は、プロペラシャフト11を介し、船体1の後部に配置されたウォータージェットポンプPのポンプシャフト12に接続されている。従って、クランクシャフト10の回転に連動してポンプシャフト12は回転する。
【0027】
該ウォータージェットポンプPのポンプシャフト12にはインペラ13が取り付けられており、該インペラ13の後方には静翼14が配置されている。前記インペラ13の周囲外側には、該インペラ13を覆うようにポンプケーシング15が設けられている。
【0028】
船体1の底部には吸水口16が設けられている。該吸水口16と前記ポンプケーシング15との間は吸水通路17により接続され、該ポンプケーシング15は更に、船体1の後部に設けられたポンプノズル18に接続されている。該ポンプノズル18は、後方へいくに従ってノズル径が小さくなるように構成されており、後端には噴射口19が配置されている。
【0029】
滑走艇は、前記吸水口16から吸入した水をウォータージェットポンプPにて加圧及び加速し、また、静翼14にて整流して、前記ポンプノズル18を通じて前記噴射口19から後方へ吐出する。滑走艇は、噴射口19から吐き出された水の反動により推進力を得る。
【0030】
デッキ3の前部には操舵ハンドル20が設けられ、該操舵ハンドル20は、ポンプノズル18の後方に配置されたステアリングノズル21との間にて図2に示すケーブル22を介して接続されている。前記操舵ハンドル20を左右に操作することにより、ステアリングノズル21を左右に揺動することができ、ポンプノズル18を通じて外部へ吐き出される水の方向を変えて滑走艇の向きを変えることができる。
【0031】
図1に示すように、船体1後部で前記ステアリングノズル21の上部には、ボウル状のデフレクタ23が配置されている。該デフレクタ23は、軸芯が滑走艇の幅方向に向けられた揺動軸24によって支持され、該揺動軸24を中心として上下方向へ揺動可能となっている。該デフレクタ23を揺動軸24を中心に下方へ揺動させてステアリングノズル21の後方に位置させた場合、ステアリングノズル21から後方へ吐き出される水の吐出方向は、略前方へ変更されるようになっている。従ってこのとき、滑走艇を後進させることができる。
【0032】
図1,2に示すように、船体1の後部には後部デッキ25が設けられている。該後部デッキ25には開閉式のハッチカバー26が設けられており、該ハッチカバー26の下には小容量の収納ボックスが形成されている。また、船体1の前部には別のハッチカバー27が設けられており、該ハッチカバー27の下には所定容量を有する収納ボックスが形成されている。
【0033】
図3は、エンジンルーム8内におけるエンジンE及び補機類の配置、構成を示している。図3に示すように、エンジンEはデッキ開口部6の下方に配置されており、上方にシリンダヘッドカバー30が被せられたシリンダヘッド31、該シリンダヘッド31下のシリンダブロック32、及び該シリンダブロック32下のクランクケース33を備えている。なお、該クランクケース33の下部はクランクケースロア(オイルパン)34になっている。
【0034】
該クランクケース33内に備えられたクランクシャフト10は、エンジンEの後方に設けられたカップリング手段35を介し、プロペラシャフト11に接続されている。前記カップリング手段35の外周囲にはフード36が設けられている。
【0035】
前記シリンダヘッド31の側部には4つの吸気ポート37が設けられている。前記クランクケース33の側方には吸気チャンバ38が配置されており、前記吸気ポート37と前記吸気チャンバ38との間は吸気マニホールド39によって接続されている。また、前記吸気チャンバ38の後方には、該吸気チャンバ38を通じて導入される空気の流量を調節するためのスロットルボディ40が配置されている。
【0036】
他方、シート7下方のデッキ3であってデッキ開口部6の後方位置には収容ボックス用開口部41が形成されており、該収容ボックス用開口部41にはバケツ形状の収納ボックス42が着脱可能にして上方から嵌め込まれている。
【0037】
また、エンジンEの後方であって前記収納ボックス42の前方近く、即ち、エンジンE及び収納ボックス42の間であって該収納ボックス42の近傍には、縦長の中空直方体形状を成す吸気ボックス50が配置されている。従って、前記収納ボックス42を取り外すことにより、収納ボックス用開口部41を通じての吸気ボックス50へのアクセスが容易であり、該吸気ボックス50のメンテナンスを容易に行える。
【0038】
また、図3に示すように吸気ボックス50は、カップリング手段35の上方に配置されている。図3に示すように、吸気ボックス50はカップリング手段35に比べて大きく、該カップリング手段35を上方から覆うように配置することにより、該カップリング手段35により掻き上げられた水が遠方へ飛散するのを抑制できる。
【0039】
上述した位置に配置された吸気ボックス50は、船体1のデッキ3にて支持されている。具体的には、吸気ボックス50の上部には支持片51が備えられており、該支持片51をデッキ3にボルト51aを用いて締結している。デッキ3への締結箇所は、収納ボックス42の近傍であり、該収納ボックス42を取り外した場合に収納ボックス用開口部41を通じて容易にアクセスできる位置である。
【0040】
また、吸気ボックス50とエンジンEとは、間にスロットルボディ40を介し、周面が蛇腹形状を成すゴムブーツ(可撓性の接続管路)52によって接続されている。吸気ボックス50の船首側の壁面下部には、該吸気ボックス50の内外を連通させる連通管53が船首側へ向かって突設されている。そして、前記ゴムブーツ52は、一端が前記スロットルボディ40に接続され、他端が前記連通管53に接続されている。
【0041】
従って、ゴムブーツ52を連通管53から取り外すことにより、吸気ボックス50をエンジンEから分離することができ、加えて支持片51をデッキ3に締結するボルト51aを外すことにより吸気ボックス50自身を船体1から取り外すことができる。収納ボックス用開口部41の開口面積が十分大きければ、該収納ボックス用開口部41を通じて吸気ボックス50を船体1の内外へ搬出及び搬入することも可能である。
【0042】
図4及び図5は、前記吸気ボックス50の詳細な構成を示す図面であり、図4は、図3とは反対側(艇の左側)から見た側面断面図、図5は、該吸気ボックス50を船首側から見た正面図である。
【0043】
図4に示すように、吸気ボックス50の船首側の壁面上部は船尾側にオフセットされ、該壁面上部には空気取入口54が形成されている。該空気取入口54からは、吸気ボックス50内の下方へ向けて空気導入管55が延設されている。該空気導入管55の前記空気取入口54側の開口端部(以下、「外側開口端部」という)56は、前記空気取入口54から外側へ突出し、外側へいくに従って拡径されて所謂ラッパ形状を成している。従って、外部の空気を円滑に吸気ボックス50内へ導入することができる。
【0044】
空気導入管55の外側開口端部56の外側(船首側)には、船首側から見た場合に前記外側開口端部56の開口面を全て覆うようにし、且つ、該外側開口端部56との間に隙間を有するようにしてカバー57が設けられている。該カバー57は板部材で構成され、前記外側開口端部56に対して若干凹形状を成し、図4及び図5に示すように、その上部と下部の左右部分との3箇所にて吸気ボックス50にボルト57aを用いて締結されている。また、該カバー50における各ボルト57aの締結箇所の間の縁部は、吸気ボックス50に近接する方向へ湾曲され、その端部58は、前記空気導入管55の外側開口端部56の開口端よりも吸気ボックス50側に位置している。
【0045】
吸気ボックス50の空気取入口54周辺が上述したような構成を成すため、外部から前記空気取入口54へ至るまでの空気の流路が単調ではなく、吸気ボックス50内へ水が浸入し難い構成となっている。また、上述したようなカバー57の構成により、空気導入管55の外側開口端部56の開口端と前記カバー57との間には広めの隙間が形成されるため、吸気抵抗の増大を抑制することができる。
【0046】
また、吸気ボックス50の船尾側の壁面下部には、該吸気ボックス50の内外を連通させるドレイン管59が前記壁面を貫通して設けられ、該ドレイン管59の外側の端部開口は、光透過性の合成樹脂から成るキャップ60によって塞がれている。該キャップ60は留金によって取り付けられており、着脱可能である。
【0047】
従って、仮に吸気ボックス50内に水が入った場合には、ドレイン管59の端部開口を塞ぐ光透過性のキャップ60を通じて確認することができ、必要に応じて留金及びキャップ60を外し、前記ドレイン管59を通じて水を排出することができる。
【0048】
図5に示すように、吸気ボックス50内には隔壁61が立設されており、内部空間が第1空間62及び第2空間63に仕切られている。前記隔壁61には、二つの連通管64,65が貫通して設けられており、前記第1空間62及び第2空間63は、該連通管64,65を介して通じている。
【0049】
また、上述した空気取入口54は前記第1空間62側の壁面に形成され、前記空気導入管55も前記第1空間62内に連通している。また、図4及び図5に示すように、吸気ボックス50の船首側の壁面下部に突設された連通管53は、前記第2空間63に連通している。
【0050】
このように、吸気ボックス50の内部は隔壁61によって第1空間62及び第2空間63に仕切られており、両空間は連通管64,65によって連通されているため、例えば滑走艇が横転した場合であっても、吸気ボックス50の内部が短時間で浸水してしまうのを抑制することができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、吸気ボックス50の船首側の壁面上部に空気取入口54を設けているが、カップリング手段35からの距離と、吸気ボックス50の周りのスペースとを考慮することにより、何れの箇所に設けてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、特にカップリング手段によって掻き上げられた水が吸気ボックスへ吸入されるのを抑制することができ、更に、該吸気ボックスのメンテナンスが容易に行い得る小型滑走艇を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る小型滑走艇の側面図である。
【図2】図1に示す小型滑走艇の平面図である。
【図3】図1に示す小型滑走艇のエンジンルーム内におけるエンジン及び補機類の配置、構成を示している。
【図4】図3に示す吸気ボックスを、艇の左側から見た場合の側面断面図である。
【図5】図5は、吸気ボックスを船首側から見たときの正面図である。
【符号の説明】
1 船体
2 ハル
3 デッキ
6 デッキ開口部
7 シート
8 エンジンルーム
10 クランクシャフト
12 ポンプシャフト
35 カップリング手段
41 収納ボックス用開口部
42 収納ボックス
50 吸気ボックス
51 支持片
51a ボルト
52 ゴムブーツ(可撓性の接続管路)
53,64,65 連通管
54 空気取込口
55 空気導入管
57 カバー
59 ドレイン管
60 キャップ
61 隔壁
62 第1空間
63 第2空間
E エンジン
P ウォータージェットポンプ

Claims (7)

  1. ジェット推進型の小型滑走艇であって、
    ジェット推進機構を駆動するエンジンと、該エンジンの出力シャフト、及び前記ジェット推進機構のポンプシャフトを接続するカップリング手段とを備え、
    更に、前記エンジンの後方であり、且つ、前記カップリング手段の上方に配置された吸気ボックスを備えており、該吸気ボックスは、前記カップリング手段を上方から覆うようにして設けられていることを特徴とする小型滑走艇。
  2. 前記エンジンの後方に、前記船体に形成された収納ボックス用開口部に対して着脱可能に設けられた収納ボックスを更に備え、前記吸気ボックスは、前記収納ボックスの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の小型滑走艇。
  3. 前記吸気ボックスは、前記エンジンとは別体に構成されて前記船体にて支持されており、可撓性の接続管路によって前記エンジンに接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の小型滑走艇。
  4. 前記エンジンは4サイクルエンジンであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の小型滑走艇。
  5. 前記吸気ボックスの空気取込口の外側には該空気取込口との間に隙間を有してカバーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の小型滑走艇。
  6. 前記吸気ボックスは、前記空気取込口から該吸気ボックスの内部下方へ空気導入管が延設されていることを特徴とする請求項5に記載の小型滑走艇。
  7. 前記吸気ボックスの内部には、隔壁によって互いに遮蔽された複数の内部空間が形成されており、該隔壁には、複数の前記内部空間を互いにに連通する連通路が設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の小型滑走艇。
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