JPH0517044A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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Publication number
JPH0517044A
JPH0517044A JP17208291A JP17208291A JPH0517044A JP H0517044 A JPH0517044 A JP H0517044A JP 17208291 A JP17208291 A JP 17208291A JP 17208291 A JP17208291 A JP 17208291A JP H0517044 A JPH0517044 A JP H0517044A
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JP
Japan
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fan
original
suction
fans
Prior art date
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Pending
Application number
JP17208291A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Kaneko
昭徳 金子
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率の良い原稿の搬送を行うと共に、効率良
く原稿を撮影面に密着させて撮影の品質の向上を図るこ
と。 【構成】 原稿の情報を撮影するマイクロフィルムカメ
ラに組み込まれ、撮影面2の所定位置Aまで前記原稿を
搬送する原稿搬送装置であって、原稿を搬送するサクシ
ョンベルト24と、このサクションベルト24に対して
原稿を吸引するためのサクション用ファン31〜34
と、原稿の幅と長さとを検知するセンサーS1、S2
と、このセンサーS1、S2により検知した原稿サイズ
に基づいて、前記ファン31〜34のファン出力を調整
することにより吸引力ないし吸引範囲を制御する制御手
段47とを有する原稿搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の情報を撮影する
原稿撮影装置つまりマイクロフィルムカメラに組み込ま
れ、撮影面の所定位置まで原稿を搬送する原稿搬送装置
に関し、特に、撮影する原稿のサイズに応じて、サクシ
ョン用ファンによる吸引力ないし吸引範囲を調整するよ
うにした原稿搬送装置である。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】原
稿に記載された情報をマイクロフィルムに撮影するため
のマイクロフィルムカメラは、情報記録用のカメラヘッ
ドを有し、また、撮影面の所定位置まで原稿を自動的に
搬送する原稿搬送装置が組み込まれている。
【0003】この種の原稿搬送装置は一般にエンドレス
に回転するサクションベルトを有しており、サクション
ベルトには複数のサクション用穴が形成されている。こ
のサクション用穴はサクションポンプに連通され、サク
ションベルトに対して原稿を吸引して密着させることに
よって、サクションベルトの上で原稿がずれないように
している。
【0004】また、実開昭59−17440号公報に
は、撮影面におけるサクションの強弱を足踏みスイッチ
によって手動調節するようにしたマイクロフィルム撮影
装置が開示されている。
【0005】しかしながら、この技術は原稿サイズに応
じて吸引力ないし吸引範囲を調整するものではなく、原
稿に対して必要以上のサクションが効くために、この原
稿が必要以上に撮影面に密着して原稿に陰ができる虞が
ある。
【0006】本発明は、自動搬送し撮影する原稿のサイ
ズに応じてサクション用ファンによる吸引力ないし吸引
範囲を調整し、これによって、効率の良い原稿の搬送を
行うと共に、効率良く原稿を撮影面に密着させ得る原稿
搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、原稿の情報を撮影する原稿撮影装置に組み
込まれ、撮影面の所定位置まで前記原稿を搬送する原稿
搬送装置であって、前記原稿を搬送する搬送部材と、こ
の搬送部材に対して前記原稿を吸引するためのサクショ
ン用ファンと、前記原稿の原稿サイズを検知する検知手
段と、この検知手段により検知した前記原稿サイズに基
づいて、前記ファンによる吸引力ないし吸引範囲を調整
する制御手段とを有する原稿搬送装置である。
【0008】
【作用】検知手段により検知した撮影する原稿のサイズ
に基づいて、制御手段は、サクション用ファンによる吸
引力ないし吸引範囲を調整する。これにより、原稿は、
そのサイズに適した吸引力ないし吸引範囲によって吸引
されて搬送部材に密着し、撮影面の所定位置まで搬送さ
れることになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る原稿搬送装置
を組み込んだ原稿撮影装置つまりマイクロフィルムカメ
ラについて説明する。
【0010】図1はマイクロフィルムカメラの全体を示
す斜視図であり、作業テーブル1には撮影面2が設けら
れており、シート状の原稿に記載された情報をマイクロ
フィルムに撮影するときに、原稿が撮影面2の所定の位
置まで搬送されるようになっている。搬送される原稿を
多数枚積層した状態で収容するために、給紙トレイ3が
作業テーブル1の右側に設けられている。
【0011】情報記録用のカメラヘッド4は、作業テー
ブル1に取り付けられた支柱5によって前記テーブル1
の上方に備えられており、撮影時には、支柱5に取り付
けられた照明装置6によって撮影面2が照らされる。
尚、図1における符号「7」「8」は、それぞれ作業テ
ーブル1に設けられたメインスイッチ、撮影スタートス
イッチを示している。また、原稿の表面のみを撮影する
モードや、表面と裏面との両面を撮影するモード等の選
択を行う撮影モードスイッチ9が作業テーブル1に設け
られている。
【0012】図2は、作業テーブル1を示す断面図であ
り、作業テーブル1には、給紙トレイ3から撮影面2に
向けて原稿を給紙する原稿給紙部11と、原稿を撮影面
2の所定位置にまで搬送する原稿搬送部12(原稿搬送
装置に相当する)とが設けられている。また、撮影が終
了された原稿を外部に排出したり、あるいは原稿の裏面
を撮影するためにこの原稿を反転して再度撮影面2に搬
送する原稿排出部13が設けられている。
【0013】原稿給紙部11には、給紙トレイ3に積載
された原稿を1枚ずつ繰り出すために、ピックアップロ
ーラ15が設けられている。このピックアップローラ1
5は、給紙トレイ3の上方位置に設けられており、原稿
に向けて圧接移動自在となっている。ピックアップロー
ラ15の下流側には、対をなすローラ16が設けられて
いる。これらローラ15、16は、図示しない給紙用モ
ータによって回転駆動されるようになっている。対をな
すローラ16の下流側には更に、タイミングローラ17
とこれに圧接する圧接ローラ18とが設けられており、
タイミングローラ17は図示しないタイミングローラ用
モータによって回転駆動されるようになっている。ピッ
クアップローラ15によって繰り出される原稿を原稿搬
送部12まで案内するために、給紙トレイ3と原稿搬送
部12との間には複数のガイド19が設けられている。
また、原稿が繰り出されたことを検出するために、タイ
ミングローラ17の手前には、フォトセンサーからなる
原稿検出センサーS3が配置されている。この原稿検出
センサーS3は原稿を検出するとオンする。タイミング
ローラ用モータは、原稿検出センサーS3がオンすると
駆動して、タイミングローラ17を回転駆動する。
【0014】原稿搬送部12には、所定の間隔を隔てて
駆動側搬送ローラ21と従動側搬送ローラ22と、2つ
のガイドローラ23、23とが設けられており、これら
のローラ21〜23は正逆両方向に回転自在となってい
る。4つのローラ21〜23にはエンドレスのサクショ
ンベルト24(搬送部材に相当する)が掛け渡されてお
り、このサクションベルト24の図中上方側部分が、原
稿を搬送する搬送面となっている。各ローラが正転(図
中、反時計回り方向の回転)すると、サクションベルト
24の搬送面は原稿給紙部11から原稿排出部13に向
かう方向に沿って移動し、逆転(図中、時計回り方向の
回転)すると、サクションベルト24の搬送面は原稿排
出部13から原稿給紙部11に向かう方向に沿って移動
する。サクションベルト24の前記移動によって原稿が
撮影面2の所定の位置まで搬送され、その所定の位置で
原稿に記載された情報が撮影されるようになっている。
サクションベルト24の搬送面の下側には1枚の板状の
ガイド板25が設けられており、搬送面をなすサクショ
ンベルト24の裏面がガイド板25の上面に接してい
る。これによって、サクションベルト24の搬送面が位
置決めされ、原稿を撮影する際の基準面が一定に保たれ
ている。サクションベルト24の搬送面上の原稿を吸引
するために、ガイド板25の下側には第1〜第4の4つ
のファン31〜34が設けられている。また、サクショ
ンベルト24の開口方向に沿ったガイド板25の両側部
には、下側に向けて伸びるカバー26が設けられてい
る。
【0015】原稿排出部13には、撮影終了後の原稿を
搬送するために、排紙ローラ27とこれに圧接する上下
2つの圧接ローラ28a、28bとが設けられている。
これらローラ27、28a、28bの下流側には、反転
ローラ29とこれに対して圧接移動自在なローラ30と
が設けられており、反転ローラ29は図示しない反転ロ
ーラ用モータによって回転駆動されるようになってい
る。反転ローラ29の下流側には、原稿を外部に排出す
るかあるいは原稿を再度撮影面2に搬送するかを切り替
える反転切り換え爪35が支軸36を中心に回動自在に
設けられている。図示例は、反転切り換え爪35が原稿
を外部に排出する位置に回動した状態を示しており、原
稿は対をなす排紙ローラ37によって排紙トレイ38に
まで搬送され、原稿排出部13から取り出される。一
方、原稿を反転して再度撮影面2に搬送する場合には、
反転切り換え爪35が図示する状態から支軸36を中心
に反時計回り方向に回動し、原稿は反転ローラ29とこ
れに圧接するローラ30とによって、排紙ローラ27と
下側の圧接ローラ28bとの間にまで搬送され、原稿排
出部13から撮影面2に向けて再度搬送されるようにな
っている。原稿を排紙トレイ38あるいは撮影面2まで
案内するために、複数のガイド39が設けられている。
また、前記排紙ローラ27、37は、図示しない排紙ロ
ーラ用モータによって回転駆動されるようになってい
る。また、撮影面2に再度搬送される原稿を検出して他
の部材のオン、オフ制御のタイミングをとるために、反
転ローラ29の下流側近傍には、フォトセンサーからな
るタイミング用センサーS4が配置されている。
【0016】前記原稿搬送部12の詳細が図3に示され
ている。図示するように、駆動側搬送ローラ21には、
正逆両方向に回転自在な搬送ローラ駆動モータM1が接
続されている。このモータM1は前記原稿検出センサー
S3がオンすると正転して、駆動側搬送ローラを正転す
るようになっている。サクションベルト24による原稿
の搬送は、図3における左手前側の基準線(図示せず)
を基準として行われ、原稿の搬送は、搬送方向に沿う原
稿先端部の左隅部が仮想線で示す原稿停止位置Aに至る
と停止するようになっている。
【0017】サクションベルト24には複数のサクショ
ン用穴41が形成されており、図中一部切り欠いて示す
ようにガイド板25には搬送方向に沿う複数の長穴42
が形成されている。前記サクション用穴41は、原稿の
搬送方向及びこれに直交する方向に沿って所定ピッチで
形成されている。例えば、搬送方向に沿うピッチを10
mm、搬送方向と直交する方向に沿うピッチを20mmとし
て形成されている。尚、これらの数値は適宜変更可能で
あり、更に部分的にピッチを変更しても良い。前記長穴
42は、原稿の搬送方向に沿った穴をガイド板25に開
けることにより形成されており、更に、それぞれの長穴
42は、搬送方向に沿うサクション用穴41のそれぞれ
の列に連通する位置に形成されている。図示する実施例
では、第1〜第4ファン31〜34は、その空気吸込口
43がガイド板25からやや離間した状態で、ガイド板
25の四隅のそれぞれに設けられている。ファン31〜
34を駆動すると、サクションベルト24上の原稿は、
長穴42とサクション用穴41とを介して各ファンによ
る吸引力によって吸引されて、ベルト24に密着する。
これにより、搬送ないし撮影する原稿がサクションベル
ト24の上でずれないようにしている。また、第1〜第
4ファン31〜34の各ファンモータ(図示せず)は、
その回転数を調整自在となっており、モータ回転数を定
格の100%に上げるとファン出力は100%となり、
モータ回転数を定格の例えば60%に下げるとファン出
力は60%となる。
【0018】搬送方向に沿うサクション用穴41の各列
のうち図3における左手前側の数列、例えば2列は、そ
の孔径が他のサクション用穴41の孔径よりも多少大き
く形成されている。例えば、前記2列のサクション用穴
41の孔径を5mmに設定し、他のサクション用穴41
の孔径を4mmに設定してある。このようにしたのは以
下の理由による。すなわち、前述したように、原稿の搬
送は図3における左手前側の基準線(図示せず)を基準
として行われ、原稿の種類(サイズ)によらず原稿の停
止位置は全て手前側基準となっているために、原稿の幅
方向の左側端部が前記2列の上に必ずくる。従って、原
稿の左側端部をより強く吸引することにより、原稿の搬
送性能の効率が良くなるからである。また、原稿の端部
は耳折れしている場合が多いために、この端部を他の部
分より強く吸引することにより、ベルト24に原稿がよ
り一層密着して撮影の品質が向上するからである。
【0019】原稿給紙部11から給紙された原稿の幅を
検出するために、サクションベルト24の上流側には、
フォトセンサーからなる原稿幅検出センサーS1が配置
されている。この原稿幅検出センサーS1は、原稿搬送
時の基準線から駆動側搬送ローラ21に沿って距離W0
だけ離間した位置に設けられており、給紙された原稿の
幅が所定幅W0 以上のときにオンする。更に、給紙され
た原稿の長さを検出するために、サクションベルト24
の上流側には、フォトセンサーからなる原稿長さ検出セ
ンサーS2が配置されている。この原稿長さ検出センサ
ーS2は、給紙された原稿の給紙方向に沿う先端部を検
出するとオンし、原稿が搬送されて後端部を検出すると
オフする。搬送ローラ駆動モータM1の駆動軸にはエン
コーダ45が取り付けられており、所定のタイミングで
エンコーダ45のパルス数をカウントすることによっ
て、原稿の長さL1 を検出するようになっている。
【0020】前記第1〜第4ファン31〜34は、サク
ションベルト24によって原稿を搬送していないときつ
まり待機状態のときには、ファン出力が60%に調整さ
れている。このようにファン31〜34を待機状態にし
ておく理由は、原稿の吸着を行わないときつまり未使用
時のファン31〜34による騒音を低減するためと、各
ファン31〜34の立ち上げ時間を短くするためであ
る。そして、原稿が原稿給紙部11よりサクションベル
ト24まで給紙されると、原稿幅検出センサーS1と原
稿長さ検出センサーS2とによって給紙された原稿の幅
と長さとが検出される。次いで、サクションベルト24
によって原稿を搬送するときつまり通常運転状態のとき
には、検出した原稿サイズに基づいて、ファン31〜3
4によるサクションパワー(吸引力)及びサクション範
囲(吸引範囲)の制御がなされるようになっている。
【0021】サクションパワーの制御は、各ファン31
〜34のファン出力を所定のタイミングで60%から1
00%に上げることによってなされている。ファン出力
が60%のときのファン31〜34による吸引力は、操
作者が手でサクションベルト24上の原稿を移動できる
程度に設定され、ファン出力が100%のときは更に強
力に原稿を吸引するようになっている。
【0022】サクション範囲の制御も同様に、各ファン
31〜34のファン出力を所定のタイミングで60%か
ら100%に上げることによってなされている。例え
ば、給紙された原稿の幅が所定幅W0 よりも小さい場合
には、第1ファン31のファン出力のみが60%から1
00%に上げられる。これにより、給紙された原稿は、
第1ファン31の上方近傍領域において強力に吸引され
サクションベルト24に密着することになる。一方、原
稿の幅が所定幅W0 以上の場合には、第1及び第3ファ
ン31、33のファン出力が100%に上げられる。こ
れにより、給紙された原稿は、第1及び第3ファン3
1、33の上方近傍領域においてつまり幅方向の全域に
渡ってサクションベルト24に密着することになる。ま
た、原稿が原稿停止位置Aに向けて搬送されるのに伴っ
て、第2ファン32や第4ファン34のファン出力が6
0%から100%に上げられるようになっている。
【0023】更に、原稿サイズ及び搬送に伴う原稿位置
に応じて、出力を100%に維持する必要がなくなった
ファン31〜34が存在する場合には、このファンのフ
ァン出力を60%に下げるようにしている。例えば、幅
が所定幅W0 よりも小さく、かつ、長さが短い原稿の場
合には、この原稿が停止位置Aに止まったときには、第
2ファン32のみによって原稿をサクションベルト24
に密着させることができるため、第1ファン31のファ
ン出力を100%に維持する必要がなくなる。このよう
なときには、第1ファン31のファン出力が100%か
ら60%に下げられる。一方、長さの長い原稿にあって
は、原稿が停止位置Aに止まったときであっても、第1
ファン31のファン出力は100%に維持されている。
搬送方向に沿う2つのファン31、32(33、34)
のうち上流側のファン31(33)のファン出力を下げ
るか否かを判別するために、基準長さL0 が予め設定さ
れており、所定のタイミングで検出した原稿長さL1 が
基準長さL0 よりも小さい場合には上流側のファン31
(33)のファン出力が下げられ、基準長さL0 以上の
場合には上流側のファン31(33)のファン出力は1
00%に維持されるようになっている。
【0024】このように、出力を100%に維持する必
要がなくなったファン31〜34のファン出力を60%
に下げるようにしたのは以下の理由による。すなわち、
(1)不必要なファン31〜34の回転による騒音の低減
つまり騒音防止を図るため、(2) 消費電力の削減を図る
ため、(3) 原稿に対して必要以上のサクションを効かせ
るとこの原稿が必要以上にサクションベルト24に密着
して原稿に陰ができる可能性があるので、これを防止す
るため、(4) ファン31〜34の回転を完全に停止する
と再度ファン31〜34を立ち上げるための時間がかか
り、サクションのタイミングが遅れるからである。
【0025】また、原稿排出部13から再度撮影面2に
搬送する反転搬送のときにも、上述したのと同様にし
て、各ファン31〜34のファン出力を所定のタイミン
グで変化させて、サクションパワー及びサクション範囲
の制御がなされる。
【0026】図4は、マイクロフィルムカメラの制御回
路を示す図であり、メインスイッチ7、撮影スタートス
イッチ8、撮影モードスイッチ9、原稿幅検出センサー
S1、原稿長さ検出センサーS2、原稿検出センサーS
3、タイミング用センサーS4、エンコーダ45からの
信号が入出力ポート46を介してCPU47(制御手段
に相当する)に送られる。また、CPU47からは、給
紙用モータ48、タイミングローラ用モータ49、搬送
ローラ駆動モータM1、反転ローラ用モータ50、排紙
ローラ用モータ51に制御信号が送られるようになって
いる。更に、CPU47からは、第1〜第4ファン31
〜34のそれぞれのファンモータ31a〜34aに、回
転数を制御するための制御信号が送られるようになって
いる。また、カメラヘッド4内に組み込まれたカメラや
照明装置6等の情報記録機構52がCPU47に接続さ
れている。
【0027】次に、図5〜図12に示すフローチャート
を参照しつつ上記マイクロフィルムカメラの作動手順に
ついて説明する。尚、フローチャートにおいては、第1
〜第4ファン31〜34を「FAN(N),N=1〜
4」で示し、各ファンモータ31a〜34aの回転数を
100%にすることつまりファン出力を100%にする
ことを「FAN(N) ON」で示し、ファンモータ3
1a〜34aの回転数を60%にすることつまりファン
出力を60%にすることを「FAN(N) DOWN」
で示してある。
【0028】図5に示されるメインフローチャートのス
テップS10において、メインスイッチ7がONされる
と、初期準備処理と、原稿給紙処理とが行われる(ステ
ップS11)。
【0029】このステップS11のサブルーチンは、図
6に示す通りであり、タイマーTが初期化されると共
に、原稿幅検出センサーS1で所定幅W0 以上の原稿を
検出したか否かを示す変数NWが初期化される(ステッ
プS21)。ステップS22において、第1〜第4ファ
ン31〜34は、ファン出力が60%となるよう駆動さ
れて、待機状態となる。次いで、撮影スタートスイッチ
8がオンされたことをステップS23で検知すると、第
1ファン31のファン出力が60%から100%に上げ
られ(ステップS24)、ピックアップローラ15が給
紙用モータ48によって回転駆動される(ステップS2
5)。また、対をなすローラ16も給紙用モータ48に
よって回転駆動される。ピックアップローラ15が原稿
に圧接して回転するのに伴い、給紙トレイ3に積載され
た原稿が1枚だけ繰り出される。繰り出された原稿は、
対をなすローラ16によって、ガイド19に案内されな
がらタイミングローラ17に向けて送られる。また、ピ
ックアップローラ15は所定数だけ回転すると停止す
る。原稿がタイミングローラ17の手前まで繰り出され
て、原稿検出センサーS3が原稿の給紙方向に沿う先端
部を検出すると、このセンサーS3がオンする(ステッ
プS26)。原稿検出センサーS3がオンすると、タイ
ミングローラ17がタイミングローラ用モータ49によ
って回転駆動され、タイミングローラ17に圧接する圧
接ローラ18も回転駆動される(ステップS27)。こ
れらのローラ17、18によって、原稿はガイド19に
案内されながら原稿搬送部12に向けて給紙される。ま
た、原稿検出センサーS3がオンするのに伴って、駆動
側搬送ローラ21が搬送ローラ駆動モータM1によって
駆動されて正転して、サクションベルト24の搬送面は
原稿給紙部11から原稿排出部13に向かう方向に沿っ
て移動を開始する(ステップS28)。そして、本サブ
ルーチンでの処理が終了し、メインフローチャートのス
テップS11に戻る。
【0030】次ぎに、ステップS12に進み、第1〜第
4ファン31〜34のファン出力を制御しつつ、サクシ
ョンベルト24による原稿の搬送が行われる。このステ
ップS12のサブルーチンは、図7、図8に示す通りで
ある。原稿がサクションベルト24の手前まで給紙され
て、原稿長さ検出センサーS2が原稿の前記先端部を検
出すると、このセンサーS2がオンする(ステップS3
0)。原稿長さ検出センサーS2がオンすると、タイミ
ングをとるためにタイマーTのカウントをスタートする
(ステップS31)と共に、原稿の長さを検出するため
にエンコーダのパルス数のカウントをスタートする(ス
テップS32)。次いで、ステップS33では、原稿幅
検出センサーS1がオンしているか否かに基づいて、給
紙された原稿の幅が所定幅W0 以上であるか否かを判断
する。原稿幅検出センサーS1がオンしているときは、
原稿の幅が所定幅W0 以上であると判断し、このときに
はステップ34aに進み、給紙された原稿が所定幅W0
以上の幅を有することを示す識別子「1」を変数NWに
セットする。一方、原稿幅検出センサーS1がオフのま
まのときは、原稿の幅が所定幅W0 よりも小さいと判断
し、このときにはステップ34bに進み、給紙された原
稿が所定幅W0 よりも小さい幅を有することを示す識別
子「0」を変数NWにセットする。
【0031】原稿の幅が所定幅W0 以上である場合に
は、以下のように処理される。先ず、ステップS35
で、第3ファン31のファン出力が60%から100%
に上げられる。従って、原稿は、ファン出力100%の
第1ファン31と第3ファン33とによって吸引され、
サクションベルト24に密着して搬送が開始される。サ
クションベルト24による原稿の搬送を継続すると、原
稿検出センサーS3が原稿の給紙方向に沿う後端部を検
出し、このセンサーS3がオフする(ステップS36
a)。次いで、原稿が第2ファン32及び第4ファン3
4の手前まで搬送されたときを見計らい、第2と第4フ
ァン32、34のファン出力が60%から100%に上
げられる(ステップS37a、38a)。ファン出力を
上げるタイミングは、原稿長さ検出センサーS2がオン
してからの経過時間に基づいて行われるようになってお
り、ステップS37aでタイマーTが所定時間のT1 秒
をカウントした後にファン出力が100%に上げられ
る。従って、原稿は、ファン出力100%の第1〜4フ
ァン31〜34によって吸引され、サクションベルトに
よる搬送が継続されることになる。
【0032】次いで、原稿の長さに基づいて第1、第3
ファン31、33のファン出力が制御される。先ず、ス
テップS32でカウントをスタートしたエンコーダ45
のパルス数に基づいて原稿長さL1 を検出(ステップS
39a)し、この原稿長さL1 と予め設定された基準長
さL0 とを比較する(ステップS40a)。このステッ
プS40aで原稿長さL1 が基準長さL0 以上であると
判断した場合、つまり、原稿の長さが長くて第1〜4フ
ァン31〜34の全てによって原稿を吸引する必要があ
る場合には、第1〜第4ファン31〜34の全てのファ
ン出力を100%に維持したまま、ステップS43aに
進む。一方、ステップS40aで原稿長さL1 が基準長
さL0 よりも小さいと判断した場合、つまり、原稿の長
さが短くて第2と第4ファン32、34の2つよって原
稿を吸引すれば十分である場合には、原稿の前記後端部
が第1及び第3ファン31、33の上方位置を通過した
ときを見計らい、第1と第3ファン31、33のファン
出力が100%から60%に下げられる(ステップS4
1a、S42a)。ファン出力を下げるタイミングは、
原稿長さ検出センサーS2がオンしてからの経過時間に
基づいて行われるようになっており、ステップS41a
でタイマーTが所定時間のT2 秒をカウントした後にフ
ァン出力が60%に下げられる。従って、原稿の幅が所
定幅W0 以上であり、かつ、長さの長い原稿は、ファン
出力100%となった第1〜4ファン31〜34の全て
によって吸引されてサクションベルト24による搬送が
継続され、原稿の幅が所定幅W0 以上であり、かつ、長
さの短い原稿は、ファン出力100%となった第2と第
4ファン32、34によって吸引されてサクションベル
ト24による搬送が継続される。
【0033】一方、原稿の幅が所定幅W0 よりも小さい
場合には、以下のように処理される。この場合には、第
3ファン33のファン出力は60%のまま待機状態とな
っており、原稿は、ファン出力100%の第1ファン3
1によってのみ吸引されて、サクションベルトに吸着し
た状態で搬送が開始される。サクションベルト24によ
る原稿の搬送を継続すると、ステップS36aと同様
に、原稿検出センサーS3がオフする(ステップS36
b)。次いで、原稿が第2ファン32の手前まで搬送さ
れたときを見計らい、第2ファン32のファン出力が6
0%から100%に上げられる(ステップS37b、S
38b)。このとき第4ファン34のファン出力は60
%のまま待機状態となっている。また、ファン出力を上
げるタイミングは、ステップS37aと同様である(ス
テップS37b)。従って、原稿は、ファン出力100
%の第1ファン31と第2ファン32とによって吸引さ
れ、サクションベルト24による搬送が継続されること
になる。
【0034】次いで、ステップ39a、40aと同様に
して、原稿長さL1 を検出し(ステップS39b)し、
この原稿長さL1 と予め設定された基準長さL0 とを比
較する(ステップS40b)。このステップS40bで
原稿長さL1 が基準長さL0以上であると判断した場
合、つまり、原稿の長さが長くて第1と第2ファン3
1、32によって原稿を吸引する必要がある場合には、
第1と第2ファン31、32のファン出力を100%に
維持したまま、ステップS43bに進む。一方、ステッ
プS40bで原稿長さL1 が基準長さL0 よりも小さい
と判断した場合、つまり、原稿の長さが短くて第2ファ
ン32のみによって原稿を吸引すれば十分である場合に
は、原稿の前記後端部が第1ファン31の上方位置を通
過したときを見計らい、第1ファン31のファン出力が
100%から60%に下げられる(ステップS41b、
S42b)。ファン出力を下げるタイミングは、前述し
たステップS41a、S42aと同様である。従って、
原稿の幅が所定幅W0 よりも小さく、かつ、長さの長い
原稿は、ファン出力100%となった第1と第2ファン
31、32によって吸引されてサクションベルト24に
よる搬送が継続され、原稿の幅が所定幅W0 よりも小さ
く、かつ、長さの短い原稿は、ファン出力100%とな
った第2ファン32によってのみ吸引されてサクション
ベルト24による搬送が継続される。
【0035】そして、原稿の幅がいずれの場合であって
も、ステップ43a、43bで原稿が撮影を行う停止位
置Aまで搬送されたならば、ステップ44a、44bで
搬送ローラ駆動モータM1を停止して、サクションベル
ト24による搬送が終了する。このように原稿給紙部1
1から撮影面の所定位置まで原稿を搬送する際には、原
稿搬送部12は、原稿の幅及び長さつまり原稿サイズに
応じて第1〜第4ファン31〜34のファン出力を制御
しているため、原稿をサイズに合わせて効率よく搬送す
ることができる。更に、サクションベルト24のサクシ
ョン用穴41のうち、前側の例えば2列の孔径を他の孔
径よりも多少大きく形成しているため、原稿の端部が耳
折れしている場合であってもこの端部を他の部分よりも
強く吸引することができ、原稿の搬送がより一層確実な
ものとなる。そして、本サブルーチンでの処理が終了
し、メインフローチャートのステップS12に戻る。
【0036】次ぎに、ステップS13に進み、停止位置
Aに保持された原稿の表面側の撮影が行われる。このス
テップS13のサブルーチンは、図9に示す通りであ
り、フィルム露光量の調整等の所定の制御を行った後、
原稿の表面側に記載された情報の撮影が情報記録機構5
2によって行われる(ステップS45)。このように原
稿を撮影する際には、原稿が搬送面に対して効率よく密
着しているため、撮影の品質が高められることになる。
更に、原稿の端部が耳折れしている場合であっても、前
述したようにこの端部を強く吸引することができるた
め、サクションベルト24に原稿がより一層密着して撮
影の品質が向上することになる。そして、ステップS4
6で撮影が完了すると、メインフローチャートのステッ
プS13に戻る。
【0037】次ぎに、ステップS14に進み、表面側の
撮影が完了した原稿の裏面側を撮影するため、原稿排出
部13で原稿を反転して再度撮影面に搬送する原稿反転
搬送が行われる。このステップS14のサブルーチン
は、図10に示す通りであり、ステップS51におい
て、操作者が設定した撮影モードが裏面を撮影するモー
ドであるか否かの判断を行い、裏面撮影モードのときに
はステップS52に進み、裏面を撮影しないモードのと
きにはサブルーチンでの処理が終了しメインフローチャ
ートのステップS14に戻る。
【0038】ステップS52では、駆動側搬送ローラ2
1が搬送ローラ駆動モータM1によって駆動されて正転
し、表面側の撮影が完了した原稿は原稿排出部13に向
けて搬送される。この搬送の際には、各ファン31〜3
4のファン出力は、原稿の表面側を撮影したときの状態
が保持されており、原稿の幅が所定幅W0 以上の場合で
あって、長さの長い原稿のときには、第1〜4ファン3
1〜34の全てがファン出力100%であり、長さの短
い原稿のときには、第2と第4ファン32、34のみが
ファン出力100%である。また、原稿の幅が所定幅W
0 よりも小さい場合であって、長さの長い原稿のときに
は、第1と第2ファン31、32のみがファン出力10
0%であり、長さの短い原稿のときには、第2ファン3
2のみがファン出力100%である。
【0039】次いで、排紙ローラ27が排紙ローラ用モ
ータ51によって回転駆動され、これに圧接する上下2
つの圧接ローラ28a、28bも回転駆動される。ま
た、反転ローラ29が反転ローラ用モータ50によって
回転駆動され、このローラ29に対して接近移動し圧接
するローラ30も回転駆動される(ステップS53)。 これにより搬送された原稿は、排紙ローラ27と上側の
圧接ローラ28aとによって、ガイド39に案内されな
がら反転ローラ29に向けて送られる。また、反転切り
換え爪35が図2に示される状態から支軸36を中心に
反時計回り方向に回動して(ステップS54)、原稿は
反転ローラ29とこれに圧接するローラ30とによっ
て、ガイド39に案内されながら排紙ローラ27と下側
の圧接ローラ28bとの間に向けて送られる。
【0040】次いで、ステップS55で原稿長さL1 が
基準長さL0 以上か否かを判断し、ステップS56〜S
58では、原稿が原稿排出部13に向けて搬送されるの
に伴って不要となるファン31(33)の出力を、原稿
サイズに応じて下げるようになっている。先ず、ステッ
プ55で原稿長さL1 が基準長さL0 よりも小さいと判
断した場合、つまり、原稿の長さが短い場合には、出力
を下げるファンがないため、原稿の幅に拘らずステップ
S59に進む。すなわち、原稿の長さが短い場合であっ
て、原稿の幅が所定幅W0 以上のときは、ステップS4
2aにおいて既に第1及び第3ファン31、33のファ
ン出力が60%に下げられており、原稿の幅が所定幅W
0 より小さいときは、ステップS42bにおいて既に第
1ファン31のファン出力が60%に下げられているた
め、出力を下げるファンがないからである。一方、ステ
ップ55で原稿長さL1 が基準長さL0 以上であると判
断した場合、つまり、原稿の長さが長い場合には、原稿
の幅に応じて、不要となるファン31(33)の出力を
下げる。すなわち、変数NWに「1」がセットされてい
るとき、つまり原稿の幅が所定幅W0 以上のときには、
ステップS57で第3ファン33のファン出力が60%
に下げられ、ステップS58で第1ファン31のファン
出力が60%に下げられる。また、変数NWに「0」が
セットされているとき、つまり原稿の幅が所定幅W0 よ
りも小さいときには、第3ファン33のファン出力は6
0%に維持されたままであるため、ステップS58で第
1ファン31のファン出力のみが60%に下げられる。
【0041】反転ローラ29の下流側近傍まで原稿が反
転搬送されると、タイミング用センサーS4が原稿の搬
送方向に沿う先端部を検出し、このセンサーS4がオン
する(ステップS59a)。タイミング用センサーS4
がオンすると、タイマーTを初期化した後にタイマーT
のカウントをスタートする(ステップS60)。また、
駆動側搬送ローラ21が搬送ローラ駆動モータM1によ
って駆動されて逆転し、サクションベルト24の搬送面
は原稿排出部13から原稿給紙部11に向かう方向に沿
って移動を開始する(ステップS61)。また、排紙ロ
ーラ27と下側の圧接ローラ278bとの間に送られた
原稿は、これらローラ27、28bによって撮影面2に
向けて再度送られる。原稿がサクションベルト24の搬
送面に至ると、この原稿はサクションベルト24の搬送
面に密着して原稿給紙部11に向けて搬送される。この
とき、原稿は反転されて、その裏面側が被撮影面となる
ように搬送されている。
【0042】原稿が原稿給紙部11に向けて搬送される
のに伴い、原稿サイズに応じて、第1ファン31の出力
を60%から100%に上げたり、あるいは、第1と第
3ファン31、33の出力を100%に上げる必要が生
じる。そのため、ステップS62〜S66では、原稿が
第1ファン31あるいは第3ファン33の手前まで反転
搬送されたときを見計らい、原稿サイズに応じて、第
1、第3ファン31、33のファン出力が60%から1
00%に上げられる(ステップS63〜S66)。ファ
ン出力を上げるタイミングは、タイミング用センサーS
4がオンしてからの経過時間に基づいて行われるように
なっており、ステップS62でタイマーTが所定時間の
T3 秒をカウントした後に、ファン出力を上げる処理が
行われる。
【0043】タイマーTが所定時間のT3 秒をカウント
すると、ステップS63で原稿長さL1 が基準長さL0
以上か否かが判断される。このステップS63で原稿長
さL1 が基準長さL0 よりも小さいと判断した場合、つ
まり、原稿の長さが短い場合には、第1、第3ファン3
1、33のファン出力を上げる必要がないため、原稿の
幅に拘らずステップS67に進む。従って、原稿の長さ
が短い場合であって、原稿の幅が所定幅W0 以上のとき
にはファン出力が100%に保持された第2と第4ファ
ン32、34によって吸引され、原稿の幅が所定幅W0
よりも小さいときにはファン出力が100%に保持され
た第2ファン32によってのみ吸引されてサクションベ
ルト24による反転搬送が継続される。一方、ステップ
S63で原稿長さL1 が基準長さL0 以上であると判断
した場合、つまり、原稿の長さが長い場合には、原稿の
幅に応じて、第1ファン31の出力、あるいは、第1と
第3ファン31、33の出力を上げる。すなわち、変数
NWに「1」がセットされているとき(ステップS6
4)、つまり原稿の幅が所定幅W0 以上のときには、ス
テップS65で第3ファン33のファン出力が100%
に上げられ、ステップS66で第1ファン31のファン
出力が100%に上げられる。また、変数NWに「0」
がセットされているとき、つまり原稿の幅が所定幅W0
よりも小さいときには、第3ファン33のファン出力が
60%に維持されたまま、ステップS66で第1ファン
31のファン出力のみが100%に上げられる。従っ
て、原稿の長さが長い場合であって、原稿の幅が所定幅
W0 以上のときにはファン出力が100%となった第1
〜第4ファン31〜34によって吸引され、原稿の幅が
所定幅W0 よりも小さいときにはファン出力が100%
となった第1と第2のファン31、32によって吸引さ
れてサクションベルト24による反転搬送が継続され
る。
【0044】そして、ステップS67において原稿が撮
影を行う停止位置Aまで反転搬送されると、搬送ローラ
駆動モータM1を停止して、サクションベルト24によ
る反転搬送が終了する(ステップS68)。モータM1
を停止するタイミングは、例えば、原稿の後端部がタイ
ミング用センサーS4を通過し、このセンサーS4がオ
フしてから所定時間だけ経過した後に停止されるように
なっている。このように原稿排紙部13から撮影面2の
所定位置まで原稿を反転搬送する際には、原稿搬送部1
2は、原稿サイズに応じて第1〜第4ファン31〜34
のファン出力を制御しているため、原稿をサイズに合わ
せて効率よく搬送することができる。更に、サクション
用穴41のうち、前側の例えば2列の孔径を他の孔径よ
りも多少大きく形成しているため、前進搬送の場合と同
様に、反転搬送の場合においても原稿の搬送がより一層
確実なものとなる。そして、本サブルーチンでの処理が
終了し、メインフローチャートのステップS14に戻
る。
【0045】次ぎに、ステップS15に進み、停止位置
Aに保持された原稿の裏面側の撮影が行われる。このス
テップS15のサブルーチンは、図11に示す通りであ
り、ステップS70において、撮影モードが裏面を撮影
するモードであるか否かの判断を行い、裏面撮影モード
のときにはステップS71に進み、裏面を撮影しないモ
ードのときにはサブルーチンでの処理が終了しメインフ
ローチャートのステップS15に戻る。ステップS71
では、フィルム露光量の調整等の所定の制御を行った
後、原稿の裏面側に記載された情報の撮影が情報記録機
構52によって行われる。この裏面側撮影の場合にも、
前述した表面側撮影の場合と同様に、原稿が搬送面に対
して効率よく密着しているために、撮影の品質が高めら
れることになる。そして、ステップS72で裏面側の撮
影が完了すると、メインフローチャートのステップS1
5に戻る。
【0046】次ぎに、ステップS16に進み、撮影が完
了した原稿を外部に排出するため、原稿排出処理が行わ
れる。このステップS16のサブルーチンは、図12に
示す通りであり、ステップS75では、駆動側搬送ロー
ラ21が搬送ローラ駆動モータM1によって駆動されて
正転する。また、排紙ローラ27、37が排紙ローラ用
モータ51によって回転駆動され(ステップS76)、
反転切り換え爪35が支軸36を中心に時計回り方向に
回動して図2に示される状態となる(ステップS7
7)。これにより、撮影が完了した原稿は、サクション
ベルト24によって原稿排出部13に向けて搬送され、
排紙ローラ27、37によってガイド39に案内されな
がら排紙トレイ38にまで搬送されて原稿排出部13か
ら取り出される。ステップS78で原稿の排出が完了す
れば、モータM1、排紙ローラ用モータ51の駆動を停
止する。そして、ステップS79で、第2〜第4ファン
32〜34のファン出力を60%に下げて、メインフロ
ーチャートのステップS16に戻る。
【0047】これにより、1サイクル分の処理が終了
し、ステップS11に戻って次ぎの原稿を撮影するた
め、上述した処理が繰り返される。
【0048】尚、上述した実施例ではファン出力100
%で原稿を吸引したままの状態で撮影を行う場合を示し
たが、原稿がサクションベルト24によって所定位置A
にまで搬送されてベルト24の駆動を停止した後、ファ
ン出力を搬送時の80%に下げて撮影を行うようにして
も良い。撮影時には原稿を停止させておくことができれ
ば良いので、搬送中ほど強い吸引力で原稿を引きつけて
おかなくても良いからである。更に、このように撮影時
にファン31〜34の吸引力を下げることによって、薄
い原稿であってもサクション用穴41による陰の発生を
極力少なくすることができる。
【0049】また、上述した実施例では、それぞれのフ
ァン31〜34によって吸引される領域が区画されてい
ない場合を図示したが、撮影面2を各ファン31〜34
によって吸引される4つの領域に区画しても良い。例え
ば、前記4つの領域に対応させて、ガイド板25の下面
に下側に伸びる仕切板を設けても良い。
【0050】更に、吸引力ないし吸引範囲を制御するた
め複数個のファンを設けて、各ファンの回転数を制御す
る場合を示したが、本発明はこの実施例に限定されるも
のではない。例えば、1つのファンに連通する複数のダ
クトをサクションベルト24の下側に配置すると共に、
各ダクト内の通路を開閉するダンパー等を設ける。そし
て、ダンパーの開度を調整することによって各ダクト内
の通風量を制御し、これによって搬送中の原稿に対する
吸引力ないし吸引範囲を調整するようにしても良い。
【0051】また、搬送部材としてサクションベルト2
4の場合を図示したが、搬送部材はこれに限定されるも
のではなく、例えば、ローラ等の表面に吸引口を設けて
原稿を吸着搬送する構成としても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、検知手
段により検知した撮影する原稿のサイズに基づいて、サ
クション用ファンによる吸引力ないし吸引範囲を調整す
るようにした原稿搬送装置であるため、原稿はそのサイ
ズに適した吸引力ないし吸引範囲によって吸引されて搬
送部材に密着し撮影面の所定位置まで搬送されることに
なる。これによって、効率の良い原稿の搬送を行い得る
と共に、効率良く原稿を撮影面に密着させて撮影の品質
の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る原稿搬送装置を組み込
んだマイクロフィルムカメラの全体を示す斜視図
【図2】図1に示される作業テーブルを示す断面図
【図3】図1に示される原稿搬送部の詳細を示す斜視図
【図4】マイクロフィルムカメラの制御回路を示すブロ
ック図
【図5】マイクロフィルムカメラの作動手順を示すメイ
ンフローチャート
【図6】初期準備処理と、原稿給紙処理とを行うサブル
ーチンのフローチャート
【図7】原稿搬送処理を行うサブルーチンのフローチャ
ートの一部
【図8】図7に続く原稿搬送処理を行うサブルーチンの
フローチャート
【図9】原稿表面撮影処理を行うサブルーチンのフロー
チャート
【図10】原稿反転搬送処理を行うサブルーチンのフロ
ーチャート
【図11】原稿裏面撮影処理を行うサブルーチンのフロ
ーチャート
【図12】原稿排出処理を行うサブルーチンのフローチ
ャート
【符号の説明】
2…撮影面 11…原稿給
紙部 12…原稿搬送部(原稿搬送装置) 13…原稿
排出部 24…サクションベルト(搬送部材) 31〜34…第1〜第4ファン(サクション用ファン) 41…サクション用穴 47…CP
U(制御手段) S1…原稿幅検出センサー(検知手段) S2…原稿長さ検出センサー(検知手段) S3…原稿
検出センサー S4…タイミング用センサー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】原稿の情報を撮影する原稿撮影装置に組み
    込まれ、撮影面の所定位置まで前記原稿を搬送する原稿
    搬送装置であって、 前記原稿を搬送する搬送部材と、 この搬送部材に対して前記原稿を吸引するためのサクシ
    ョン用ファンと、 前記原稿の原稿サイズを検知する検知手段と、 この検知手段により検知した前記原稿サイズに基づい
    て、前記ファンによる吸引力ないし吸引範囲を調整する
    制御手段とを有する原稿搬送装置。
JP17208291A 1991-07-12 1991-07-12 原稿搬送装置 Pending JPH0517044A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009134085A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US7623822B2 (en) * 2006-02-15 2009-11-24 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus having control of transportation unit fans according to sheet width
JP2020082436A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 セイコーエプソン株式会社 インクジェットプリンター

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