JP2779687B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2779687B2
JP2779687B2 JP2102732A JP10273290A JP2779687B2 JP 2779687 B2 JP2779687 B2 JP 2779687B2 JP 2102732 A JP2102732 A JP 2102732A JP 10273290 A JP10273290 A JP 10273290A JP 2779687 B2 JP2779687 B2 JP 2779687B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は用紙載置台上に積層状に載置した用紙束の
最下層から一枚ずつ分離して順次給送する底部用紙分離
給送式の給紙装置に関し、例えば原稿載置台上の原稿束
から分離・給送した原稿台ガラス面上の露光位置に給送
するため、電子複写機や原稿画像読取機において使用さ
れる原稿搬送装置等の給送装置の改良に関するものであ
る。
〔発明の背景〕
用紙載置台(原稿スタッカ)上に複数枚の原稿を積層
状に載置して、複写機の原稿載置台(プラテンガラス)
上に自動給紙する給紙装置としては、循環式原稿搬送装
置(RDH)や自動原稿搬送装置(ADF)等が使用される。
記録紙の両面に複写画像を形成する両面複写装置(AD
U)においては、片面複写済みの記録紙を中間スタッカ
に一時収納したのち、給紙部から再給紙して画像形成部
へ送り込む。これらの装置では、給紙部での分離性能が
極めて重要となる。
この分離性能に優れた給紙方式として従来から採用さ
れているものに底送り方式がある。これは用紙スタッカ
上に積層した原稿を最下層のものから一枚ずつ処理部へ
向けて分離搬送し、露光処理後の原稿を用紙スタッカあ
るいは排紙スタッカへ戻すものである。
これを実現する代表的な循環式原稿搬送装置(RDH)
の給紙装置としては、給紙装置の用紙載置台の下端部に
給紙口を設け、該給紙口付近の第1給紙部から送り出し
た一枚の原稿を第2給紙部から給紙経路を通して複写機
のプラテンガラスの上面を導き、該原稿をプラテンガラ
ス上に設けた搬送ベルトの回動により露光位置まで移動
させ、その位置において露光光学系を往復動させて露光
処理した後、該処理済み原稿を搬送ベルトの回動で再給
送し、循環経路を通して前記用紙載置台上の原稿束の最
上位置に上積みする底送り上積み方式が用いられてい
る。
前記従来の給紙装置においては、第1の給紙部は、給
紙位置にある原稿束の最下層にある原稿から送出す給紙
ベルトと、該給紙ベルトに圧接して原稿の重送を防止す
るストップローラとからなる。しかしながら、上記装置
の場合には、用紙スタッカ上において定位置にある原稿
を給紙位置まで押出ベルトにより押し出すと、一度に複
数枚の原稿が給送ベルトとストップローラとにより形成
される楔状部分に押し込まれ、更にニップ部分の食い込
むことになる。
しかも、前記ストップローラが前記給紙ベルトに圧接
されるので原稿同士の表裏面摩擦によって生じる原稿表
裏面の汚れ、擦れ等による画像乱れ等を生じる不安があ
るなどの各種の問題があった。
特に、近年複写機には原稿や記録紙の高速搬送と、よ
り高い給送安定性が要求されており、かつ、あらゆる紙
質や斤量の用紙が搬送可能な給紙装置が必要とされてい
る。
米国特許第4,345,751号に開示されている給紙装置
は、原稿載置台からプラテンガラスに給送する給紙装置
の無端ベルトに複数個の貫通開口を設け、該ベルトの開
口を介して負圧を作用させる手段と揺動可能な偏芯吸引
ドラムとを備えたものである。この提案は、原稿搬送装
置の可動原稿ストッパを使用することなく、原稿載置台
から複写機のプラテンガラスと反対側の原稿停止位置に
向かって書類を給送して整合するものである。
このような複数本の無端ベルトは、回動時の相互に速
度むらを生じ易く、その結果、給送された用紙に歪みを
生じることがある。複写に先立ってこのような歪みを除
去しなければ、原稿画像は記録紙上に正確に複写画像が
形成されない。また、この給紙装置は構造および動作が
複雑で、特に吸引ドラムの揺動機構は複雑で装置が大型
化する欠点がある。
また、他の従来技術としては、原稿載置台上面に突条
を、下面にサクションボックスを、原稿載置台の原稿搬
送下流前方にブロワーをそれぞれ設け、該原稿載置台上
に積載した原稿束の中央付近を、突条により波状にな
し、この波状原稿の先端部にブロワーにより送風して原
稿間に通風させるとともに、前記サクションボックスの
吸気により最下層の原稿を一枚ずつ分離して送り出する
給紙装置が実用されている(米国特許第4,284,270号、
第4,324,395号、第4,411,417号)。
しかし、このエアナイフさばき方式の給紙装置では、
原稿載置台の面形状が異形でサクションボックスの形
状が多種サイズの原稿に対応しにくい、エアギャップ
による吸引のため、リードタイムが必要となり、給紙の
高速化に不適である、特殊のブロワーが必要となり、
制御も複雑となりコスト高となる、サクションボック
ス内の負圧をバルブによりオン・オフする必要があるた
め、どうしても予備吸引時間(例えば数百ミリ秒)が生
じるため、高速化にはある程度限界がある等の問題があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は上記問題を解消するためのもので、原稿給
紙時に原稿面に生じる汚れ、画像乱れ等を防止すること
を目的とする給紙装置を提供することにある。また、こ
の発明はあらゆる紙質や斤量の用紙を安定して搬送可能
にする底送り給紙装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するこの発明は、用紙載置台上に積層
状に載置した用紙束の最下層から一枚ずつ用紙を分離し
て順次給送する給紙装置において、前記用紙載置台の給
送方向前端近傍の下方に、パイプ状円筒体の周面に多数
の小開口を穿設した駆動回転可能な第1シリンダと、該
第1シリンダの内方にパイプ状円筒体の周面にスリット
状開口部を有する第2シリンダと、該第2シリンダの内
方であってパイプ状円筒体の周面にスリット状開口部を
有する第3シリンダと、該第3シリンダに接続する吸引
装置とから構成された三重管吸引機構を配設し、上記第
2シリンダ、第3シリンダの何れか一方のシリンダを停
止状態に保ち、他方のシリンダを駆動回転可能となし、
前記第2シリンダの円筒体周面のスリット状開口部は、
給送する用紙を吸引して給送する円筒体の円筒外周の少
なくとも一つの母線上に穿設された主吸引口と、該用紙
の先端付近を吸引する副吸引口とから成ることを特徴と
する給紙装置によって達成される。
また、この発明による給紙装置は、前記副吸引口が、
用紙が吸引分離されて第1シリンダ周面に密接したと
き、該用紙の先端部により半ば覆われるような位置に配
設されたことを特徴とするものである。
更にこの発明の給紙装置は、前記第2シリンダの主吸
引口の開口面積が副吸引口の開口面積より大きく設定し
たことを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明による実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。
以下に述べる実施例は原稿を循環式に搬送する循環式
原稿搬送装置(RDH)に適用したものである。なお、本
発明の給紙装置はこれら実施例に限定されるものではな
く、自動原稿搬送装置(ADF)や原稿読取装置や両面複
写装置(ADU)等にも適用可能である。
第9図は複写機本体100上に設けられた本発明の給紙
装置を備えた循環式原稿搬送装置200を示す正面断面図
である。
循環式原稿搬送装置200は、原稿搬送方向下流側の前
部が前上がり状の原稿スタッカ201(用紙載置台に相当
する。)を備え、該原稿スタッカ201上には原稿Dをセ
ットするときにその後端を突き当てるための後端規制板
202と、原稿Dの幅方向を規制するための横幅規制板203
が設けられている。この横幅規制板203は原稿スタッカ2
01の下面において、ピニオンギヤ204を挟んで互い違い
に横摺動できる一対のラックギヤ205,205にそれぞれ連
繋し、原稿の横幅のセンタラインを中心に対称的に可動
可能となっているとともに、図示しないセンサで横幅規
制板203の可動位置を検出することにより、原稿Dの横
サイズが読み取れるようになっている。また、前記後端
規制板202は、原稿スタッカ201上にセットした原稿Dの
先端を、原稿ストッパ208およびスタックセンサ206の検
知位置(定位置)まで押出す機能を備えている。
208は、前記原稿載置台201の給紙方向の給紙口に近接
させて配置されている原稿ストッパで、給紙部の枠体に
固設されている。
該原稿ストッパ208の背面には、送風手段270が設けら
れ、下方の送風口271からエアを噴出して原稿の分離に
補助的役割をなす。
207は原稿載置台201上に原稿Dがセットされているか
どうかを検知する原稿セット検知センサである。該検知
センサ207は前記後端規制板202の前方上部の上段移動体
209に載置され、該規制板202と一体的に移動できるよう
になっている。
該検知センサ207は、原稿Dが原稿スタッカ201上の当
初位置に停止しているとき、また原稿Dがその後端を押
圧されて原稿スタッカ201上を摺動しているとき、更に
原稿Dがその先端を給紙開始位置に到達させたときのい
ずれの場合にも、原稿スタッカ201上に原稿Dがセット
されているかどうかを常時光学的に検知できるようにし
て、原稿Dが原稿載置台201上にセットされていないの
にコピー動作に入るというような無駄コピーを防止でき
るようになっている。
前記原稿セット検知センサ207は上段移動体209排紙口
ガイド板上に前部を前方に突出させた状態で固設され
る。該検知センサ207を取り付ける枠体の前部下面には
透孔が穿設されていて、該検知センサ207の枠体内から
の投射光および該検知センサへの反射光が上記枠体透孔
を通過するようになっている。上記検知センサ207は、
発光LEDとフォトトランジスタとによって構成される投
光部および受光部が同一枠体内に設けられた検知センサ
である。投光部(発光LED)から投射された投射光は枠
体透孔を通過して、後端規制板202の下縁部から前方に
一体的に突出させた反射板202aに到達する。該反射板20
2aによって反射された反射光は、枠体透孔を再び通過し
て受光部(フォトトランジスタ)に達する。
前記上段移動体209には、後端規制板202と、原稿セッ
ト検知センサ207が装着されているが、この他に原稿区
分け装置(セットセパレータ)210がその中央付近に懸
装されて一体をなしている。
上述の循環式原稿搬送装置にあっては、原稿の循環を
検知する必要がある。このため前記原稿区分け装置210
は、原稿スタッカ201台上に積載された原稿束の最上層
にあらかじめ仕切りアーム(セパレータ)211を置き、
一循した原稿束は順次この仕切りアーム211の上部に順
次積載されていき、この仕切りアーム211に圧接された
最後の原稿が露光位置に給送された時点で、該仕切りア
ーム211を原稿載置位置から退避させ、最後の頁が原稿
載置台上に戻って原稿束の最上層に載置されたとき、前
記仕切りアーム211がこの原稿束の最上層を圧接するよ
うになっている。
また、この上段移動体209には、排紙ベルト212によっ
て回動される上側の端部ローラ213と、該ローラに圧接
して従動回転する従動ローラ214とが軸支されている。
排紙ベルト212は、一方向制御機構を介してメインモー
タに連繋した駆動ローラ215と、原稿スタッカ201の上下
面に沿って水平方向に移動できるように軸支された上側
の端部ローラ213と下側の端部ローラ216および補助ロー
ラ217,218,219のローラ群により原稿スタッカ201の後部
側をC型状に巻き込むように張設され、前記駆動ローラ
215の一定方向の回転により搬送ベルトから送り出され
た原稿Dを排紙方向に搬送できるようになっている。
220はプラテンガラス102の上面において原稿Dを順行
方向および逆方向に搬送するための搬送ベルトである。
この搬送ベルト220は正逆切り換え手段を介してメイン
モータに連繋した給紙側の第一ローラ221と、排紙側の
第二ローラ222との間に張設されている。第一ローラ221
寄りの上側ベルト面にはテンションローラ223が圧接
し、下側ベルト面は複数の押さえローラ224,224,224に
よりプラテンガラス102に摺接するようになっている。
前記第一ローラ221と第二ローラ222は不図示のタイミ
ングベルトにより互いに連繋している。搬送ベルト220
は順行方向(第9図の時計方向)に回動するときは第一
ローラ221からの駆動力で走行し、下側ベルト面が弛み
側となっている。この場合、第二ローラ222は一方向ク
ラッチとの間で滑るようになっている。また、前記搬送
ベルト220を前記とは逆方向(反時計廻り方向)に廻す
場合には一方向クラッチがロックされ、第二ローラ222
が搬送ベルト220の駆動側となる。即ち、搬送ベルト220
は第一ローラ221が駆動側となって走行する場合と、第
二ローラ222が駆動側となって走行する場合とがある。
これは原稿Dをプラテンガラス102上で送りながら同期
露光を行わせる場合に特に有効となる。
103は前記プラテンガラス102の排紙側端部に設けた原
稿ストッパーで、プラテンガラス102に対して出没でき
るようになっている。この原稿ストッパー103は、原稿
循環複写モードのように原稿を搬送ベルト220でプラテ
ンガラス102上を同期露光速度で搬送しながら、プラテ
ンガラス102の直下に設けた定位置固定と移動とがモー
ド選択できる露光光学系110を固定した状態で露光して
感光体ドラム上に像を作成する場合には、プラテンガラ
ス102より没し、ADFやSDFモードのときのように原稿を
プラテンガラス102上の露光位置で停止させ、前記光学
系110を移動させながら露光してドラム上に像を作成す
る場合にはプラテンガラス102より上に突出するように
作動する。
225は前記プラテンガラス102の出口側に連続した排紙
ガイド板、226は前記排紙ガイド板225の途中に設けた処
理後の原稿を原稿スタッカ201に向かう循環排紙経路B
と機外の排紙皿227に向かう機外排紙経路Cとを切り換
える切換爪で、前記後端規制板202がホームポジション
に復帰したときには機外排紙経路Cを開けるように可動
し、後端規制板202がホームポジションにないときは循
環排紙経路Bを開けるように可動するようになってい
る。
なお、Eは両面原稿をコピーする際の原稿反転経路
で、原稿Dはこの経路Eで宙返り状に反転されて、再び
プラテンガラス102上に搬送される。
300は前記したような定位置にある原稿束から一枚ず
つ分離して前記プラテンガラス102上に給送する吸引シ
リンダ装置である。
第1図はこの発明による吸引シリンダ装置を有する給
紙装置の一実施例を示す正面断面図、第2図は上記吸引
シリンダ装置300の部分断面平面図である。第3図は該
シリンダ装置の最外管部材の斜視図、第4図は中間管部
材の斜視図、第5図は最内管部材の斜視図である。
上記シリンダ装置300は、最外管部材(第1シリン
ダ)311と、中間管部材(第2シリンダ)321と、最内管
部材(第3シリンダ)331、およびこれら管部材を駆動
回転する駆動手段とから構成されている。
最外管部材(第1シリンダ)311は、アルミニウム合
金製の円筒形薄肉型パイプで形成され、その外周面に、
多数個の小径貫通孔311Aを穿設したもので、その外周面
には合成ゴムが被覆されている。上記小径貫通孔311Aの
直径は3〜10mmで、枡目状または千鳥状に配列されてい
る。また、被覆する合成ゴムは、高摩擦係数を有し、強
度、耐熱性、耐低温性、耐摩耗性、耐油性、接着性等に
優れた材料、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM),
クロロプレンゴム,ウレタンゴム,スチレンゴム,アク
リルゴム,ブチルゴム,ブタジエンゴム,シリコーンゴ
ム、ふっ素ゴム等から選ばれ、塗布、吹付等によって均
一な膜厚に形成される。
上記最外管部材311の両側面の開口部内径には、フラ
ンジ312,313が嵌着されて一体となっている。
上記フランジ312の内径部には軸受BR1が嵌着され、該
軸受BR1は、側板301の取り付けられた吸引管314に結合
する。吸引接続管315の外壁部に嵌着し回転自在に支持
する。
前記フランジ312の外径部の一部には歯車312Gが一体
に形成されている。モータM1によるピニオン歯車G11の
駆動回転は、第1中間軸302上の歯車G12および歯付プー
リP11を回転させ、更に歯付ベルトB1を介して第2中間
軸303上のクラッチKと接続した歯付プーリP12および歯
車G13を回転させ、該歯車G13と歯合する前記最外管部材
311の一端に固定された歯車312Gを回転させる。
同時に、上記歯付ベルトB1は、図示しない第3中間軸
(第2中間軸と同形状)を介して中間搬送ローラ261,26
2を回転させる(第1図参照)。263はガイド板、264は
原稿先端検知センサである。
最外管部材311の他端のフランジ313のボス部外径には
軸受BR2が嵌着されていて、該軸受BR2は側板304に取り
付けられた支持部材316に嵌着・支持されている。従っ
て最外管部材311の両端は、側板301,304に回転自在に支
持される。そして該最外管部材311は前記小径貫通孔311
Aから管内にサクションすることにより原稿を1枚ずつ
その円筒面に吸引密接して搬送する役割をなし、駆動回
転と停止制御される。
次に、中間管部材(第2シリンダ)321は、例えばア
ルミニウム合金製の円筒形薄肉パイプで形成され、その
外周面の一部に、大口径面積を有する2個の長方形状の
主吸引開口部321Aと、小口径面積を有する6個の長方形
状の副吸引開口部321Bとを穿設したものである。上記主
吸引開口部321Aの開口角度は15゜〜30゜に設定されてい
る。また、副吸引開口部321Bの開口角度は5゜〜15゜に
設定されている。
上記中間管部材321の両端面の開口部内径には、フラ
ンジ322,323が嵌着されて一体になっている。
上記フランジ322の内径部には軸受BR3が嵌着され、該
軸受BR3は、前記吸引接続管315の外周面に嵌着され、回
転自在に支持される。
他方のフランジ323のボス部外径には、軸受BR4が嵌着
され、該軸受BR4を介して前記フランジ313に嵌合するこ
とによって、フランジ323はフランジ313に回転自在に支
持される。
上記フランジ323のボス部先端付近には、歯付プーリP
22およびカム板324が固定されている。モータM2による
ピニオン歯車G21の駆動回転は、第1中間軸305に遊嵌す
る歯車G22を経て、第2中間軸306に遊嵌する歯車G23お
よび歯車プーリP21を回転させ、歯付ベルトB2を介して
前記歯付ベルトP22を回転させる。
中間管部材321は、その主吸引開口部321Aと、副吸引
開口部321Bからのサクションにより、原稿の吸引と分離
を行うシャッタの働きをし、前記モータM2と駆動系によ
り駆動回転と停止を行い、1枚の原稿を送るごとに一回
転停止する。
また、前記カム板324は、フォトインタラプタ(透過
型光結合素子)325の光路を開閉して、中間管部材321の
回転を制御する。
次に、最内管部材(第3シリンダ)331は、例えばア
ルミニウム合金製の円形薄肉パイプで形成され、その外
周面の一部に長方形状の開口部331A,331Aを穿設したも
のである。これら開口部331Aの開口角度は30゜〜60゜に
設定されている。
上記最内管部材331の両端面の開口部内径にはフラン
ジ332,333が嵌着されて一体になっている。
上記一方のフランジ332は、前記フランジ322と同様に
軸受BR5を介して吸引接続管315の外周面に回転自在に支
持されている。
他方のフランジ333のボス部は、軸受BR6を介して前記
フランジ323に嵌合して、回転自在に支持している。該
フランジ333のボス部には固定軸334が固定されている。
該固定軸334は前記フランジ323のボス部内を遊貫し、そ
の突出した右端部は、前記側板304に固定された保持板3
35に固定されている。
次に、本発明による給紙装置を備えた循環式原稿搬送
装置(RDH)の動作を、第1図の給紙装置断面図、第6
図(A)〜(D)の吸引シリンダ装置の断面図、第7図
(A),(B)の構成図、および第8図のタイムチャー
トに基づいて説明する。
原稿を積層した状態でコピー面を上にし、上からペー
ジ順に揃えてホームポジションにある後端規制板202に
後端を突当てて原稿スタッカ201上にセットする。
原稿の幅方向を横幅規制板203で規制して整える。こ
れによって原稿サイズが検出され、入力記憶される(原
稿サイズ判定手段228)。
複写作成部数を入力し、コピーボタンをONする。
これにより、原稿セット検知センサ207が原稿の有無
を検出・確認し、原稿区分け装置(セットセパレータ)
210が回転作動し、給紙待機状態となる。
第1図はこの吸引開示直前の状態を示す。この状態で
は、中間管部材321の主吸引開口部321Aと副吸引開口部3
21Bは何れも、原稿束と最外管部材311との接触位置より
給紙上流側に停止状態にあり、最内管部材331の開口部3
31Aは上記接触位置より給紙下流側に位置していて、中
間管部材321と最内管部材331とは、各開口部が相互に閉
止された形状をなして停止している。
次に、排紙ベルト212の駆動源M4が始動し、上段移動
体209に軸架された上側の端部ローラ213を給紙方向前方
へ、下段移動体に軸架された下側の端部ローラ216を給
紙方向後方へ向けて移動させる。この上段移動体209に
取り付けられた後端規制板202は原稿Dの後端を押しつ
つ前進し、原稿Dの先端側が原稿ストッパ208に突き当
たったことをスタックセンサ206が検知されると、制御
手段219の作用で駆動源M4が停止する。(第7図参
照)。このとき原稿束の先端付近は最外管部材331との
接触位置によりオーバーハングして、何ら支持されず紙
の腰(スティックネス)によって張り出した状態に保た
れている(第1図参照)。
次いで吸引シリンダ装置300の吸引手段がONになり、
吸引源からの負圧吸気は、チューブを経て吸引管314、
吸引接続管315から最内管部材331の内部を負圧にする。
同時に送風手段270もONとなり加圧エアは送風口271から
噴出されて吸引シリンダ装置300の最外管部材311の外周
面に吹き付ける。しかし、最外管部材311、中間管部材3
21、最内管部材331は何れも停止し、開口部321A,321B,3
31Aは第1図に示すように不一致状態にあるから、貫通
開口とならず、原稿Dは吸引不可となっている(第8図
(A))。
引続き、中間管部材321がモータM2により駆動回転さ
れ、先ず、副吸引開口部321Bは時計方向に回動移動し、
固設された最内管部材331の開口部331Aとにより形成さ
れる相対開口角は次第に広げられ、開口率が増大してい
く(第6図(A)参照)。なお、このとき最外管部材31
1は停止している。この開口率増大に伴い、吸引装置の
負圧吸気は、原稿束のうち最下層の原稿D1の付根部を、
副吸引開口部321B、開口部331Aおよび小径貫通孔311Aを
通過して吸引して、最外管部材311の周面と最下層原稿D
1との接触位置より吸着剤剥離し、最外管部材311の周面
に吸着させる。
中間管部材321が更に駆動回転して、主吸引開口部321
Aと副吸引開口部321Bとが開口部331Aに一致した全開状
態(第6図(B),開口率100%)に達したことをフォ
トインタラプタ325が検知すると、中間管部材321の駆動
回転が停止される。このとき前記原稿D1は開口部321A,3
21B,331Aおよび小径貫通孔311Aを通過する負圧吸気によ
って吸引され、最外管部材311の外周面に密着される。
この密着状態においては、原稿D1は中間管部材321の主
吸引開口部321Aを覆って密封するとともに、原稿D1の先
端部は副吸引開口部321Bを半ば覆う位置に在るから、原
稿D1の先端部付近の副吸引開口部321Bの密閉性が落ちる
ため、ここより負圧が逃げて、該原稿D1の吸引力は剥離
し始めたときより一旦低下する。このとき、密閉された
開口部による強い吸引力により、最下層の原稿D1と一緒
に吸着されていた2枚目、3枚目の原稿は、上記副吸引
開口部321Bにより生じる負圧低下によって分離され、自
身の紙強度により復元し、最下層の1枚の原稿D1のみが
最外管部材311の表面に密着される。
この原稿D1の吸引状態のまま、クラッチKをONにして
モータM1の駆動力により最外管部材311を回転させる。
このとき、中間管部材321と最内管部材331とは固定され
た状態のままであるから、給送され始めた原稿D1は、全
開状態の吸引開口部321A,321B,331Aを完全に密閉するの
で、原稿給送に必要な吸着力は、直ちに回復して安定し
て給紙が行われる。該最外管部材311の外周面に吸着さ
れた原稿D1は、最外管部材311の回転により吸着されな
がら移動し、原稿束底部から引き出されて搬送される。
原稿D1の先端部がガイド板263の内面に沿って進行し、
原稿先端検知センサ264が原稿先端通過を検知し、中間
搬送ローラ261,262のニップ位置に原稿先端が挟持され
たのちに、クラッチKをOFFとなし、中間搬送ローラ26
1,262の回転を一旦停止して複写機本体100内の給紙装置
のレジストローラによる転写紙とのタイミングをとるた
め待機する。第6図(C)はこの待機状態を示す給紙装
置の部分断面図である。
転写紙のタイミング給紙開始信号によって、中間搬送
ローラ261,262が再び回転し始め、原稿D1の先端を搬送
ベルト220とプラテンガラス102の圧接位置へ搬送する。
(第6図(D)参照)この搬送時には最外管部材311は
原稿Dによって従動回転する。また中間管部材321は矢
印の時計方向に駆動回転されて初期位置(第6図
(A))に達して停止する。
かくして、吸引シリンダ装置300により送り出された
1枚の原稿D1は順行経路Aに入り、その途中に設けた中
間搬送ローラ261,262にニップされてプラテンガラス102
と搬送ベルト220へ向けて同期露光速度で搬送される。
原稿D1の後端が吸引シリンダ装置230を通過したことを
原稿先端検知センサ264が検出すると、再び次の原稿の
給紙可能状態となり、本体よりの給紙信号を持っている
状態となる。
前記中間搬送ローラ261,262で搬送された原稿D1は搬
送ベルト220でプラテンガラス102上を同期露光速度で搬
送しながら、固定した光学系110で露光して感光体ドラ
ム上に像を形成する。露光処理された後の原稿D1は排紙
ガイド板225に沿って上動し、排紙ベルト212により原稿
スタッカ201へ向けて排出されることとなる。
また、原稿スタッカ201上に排紙された原稿D1は、原
稿ストッパ208と後端規制板202とにより前後端が揃えら
れ、横幅規制板203,203で横幅が揃えられた状態で再ス
タックされる。また、先に載置された原稿束Dと、循環
後の原稿D1とは、原稿区分け装置210によって仕分けさ
れる。前記送り出し動作を原稿スタッカ201上に原稿D
がなくなるまで繰り返す。そして原稿Dがなくなったこ
とをスタックセンサ206で検出し、最後の原稿Dが排紙
センサで排出されたことを検出すると、後端規制板202
でスタック原稿を送り出して設定部数が完了するまで上
記の動作を繰り返す。しかして設定部数が完了し、それ
が前記排紙センサで検出されスタック原稿がオペレータ
により取り除かれ、これが前記原稿セット検知センサに
て検出されると後端規制板202はそのホームポジション
に戻り、次の作動に備える。上記作動はRDHモードで片
面原稿を片面コピーする場合である。またRDHモードで
両面原稿を片面コピーする場合や、両面原稿を両面コピ
ーする場合には、原稿を反転経路Eに導入する。
なお、上記実施例では、最内管部材331を固定し中間
管部材321を駆動回転させたが、本発明はこの実施例に
限定されるものではなく、中間管部材321を固定し、最
内管部材331を駆動回転させて、両管部材の各スリット
状開口により形成される相対開口を閉鎖状態から順次開
放状態に移行させながら、最底部用紙を吸引分離しても
よい。
以上のように、本発明による三重管構造の吸引シリン
ダ装置300は、比較的厚い用紙(70〜110kg紙相当)を吸
引搬送できる負圧(約200〜300mmHg)に一定圧設定して
おいて、薄い用紙(トレース紙や通気性のよい用紙や40
〜45kg紙相当)を搬送させても、重送や折れや皺を発生
することなく、安定して給送することが可能である。
また、本発明の給紙装置は、原稿底送り方式の原稿搬
送装置に適用して有効であるが、この他に用紙を底送り
する給紙装置にも適用可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は原稿スタッカ上に積層
状に載置された原稿束を給送方向に送りだし分離手段に
より原稿束の最下層から一枚ずつ分離して給送する給送
装置において、三重管構造と吸引手段とから成る吸引シ
リンダ装置によって、原稿の送り出しと分離給送とを安
定して行うものであるから、積層された原稿を押圧する
必要がなく、原稿同士の表裏摩擦によって生じる原稿表
裏面の汚れ、擦れ等による画像乱れを防止できる。しか
も、原稿の分離性能が向上し、薄手の原稿でも確実に分
離給送することが可能である。また、穴あき外管筒によ
る全周吸引であるから、原稿面を均一に吸着して給送
し、しわ発生や斜行も解消される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による吸引シリンダ装置を有する給紙
装置の一実施例を示す正面断面図、第2図は上記吸引シ
リンダ装置の部分断面平面図、第3図は該シリンダ装置
の最外管部材の斜視図、第4図は中間管部材の斜視図、
第5図は最内管部材の斜視図、第6図(A)〜(D)は
給紙装置の給紙過程を説明する断面図、第7図(A),
(B)は循環式原稿搬送装置の構成図、第8図は給紙過
程のタイムチャート、第9図は本発明に係る給紙装置を
装着した原稿搬送装置の正面断面図である。 100……複写機本体 102……プラテンガラス(原稿載置台) 110……露光光学系、200……原稿搬送装置 201……原稿スタッカ(用紙載置台) 202……後端規制板、203……横幅規制板 206……スタックセンサ 207……原稿セット検知センサ 208……原稿ストッパ 210……原稿区分け装置(セットセパレータ) 212……排紙ベルト、220……搬送ベルト 261,262……中間搬送ローラ 263……ガイド板 264……原稿先端検知センサ 270……送風手段、300……吸引シリンダ装置 301……側板、302……第1中間軸 303……第2中間軸、304……側板 305……吸引接続管 311……最外管部材(第1シリンダ) 311A……小径貫通孔、312……フランジ 313……フランジ、314……吸引管 321……中間管部材(第2シリンダ) 321A……主吸引開口部、321B……副吸引開口部 322……フランジ、323……フランジ 324……カム板 325……フォトインタラプタ 331……最内管部材(第3シリンダ) 331A……開口部 332……フランジ、333……フランジ 334……固定軸、335……保持板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙載置台上に積層状に載置した用紙束の
    最下層から一枚ずつ用紙を分離して順次給送する給紙装
    置において、前記用紙載置台の給送方向前端近傍の下方
    に、パイプ状円筒体の周面に多数の小開口を穿設した駆
    動回転可能な第1シリンダと、該第1シリンダの内方に
    パイプ状円筒体の周面にスリット状開口部を有する第2
    シリンダと、該第2シリンダの内方であってパイプ状円
    筒体の周面にスリット状開口部を有する第3シリンダ
    と、該第3シリンダに接続する吸引装置とから構成され
    た三重管吸引機構を配設し、上記第2シリンダ、第3シ
    リンダの何れか一方のシリンダを停止状態に保ち、他方
    のシリンダを駆動回転可能となし、前記第2シリンダの
    円筒体周面のスリット状開口部は、給送する用紙を吸引
    して給送する円筒体の円筒外周の少なくとも一つの母線
    上に穿設された主吸引口と、該用紙の先端付近を吸引す
    る副吸引口とから成ることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】前記副吸引口は、用紙が吸引分離されて第
    1シリンダ周面に密接したとき、該用紙の先端部により
    半ば覆われるような位置に配設されたことを特徴とする
    請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】前記第2シリンダの主吸引口の開口面積が
    副吸引口の開口面積より大きく設定したことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の給紙装置。
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