JP5904816B2 - 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙積載台に積載された用紙束から用紙を引出して搬送する給紙装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
この種の給紙装置としては、用紙束を積載した用紙積載台と、用紙積載台の上方に配置された用紙搬送ベルトと、空気を用紙搬送ベルトの通気孔を通じて吸引するファンとを備え、用紙搬送ベルトの通気孔を通じての空気の吸引により、用紙束の最上層の用紙を用紙搬送ベルトに吸着して搬送するというものがある。
また、このような給紙装置においては、空気を用紙束の端面に吹付けて、空気を各用紙間に吹込んで侵入させ、各用紙をばらつかせ、用紙束から用紙を1枚ずつ吸着して引出すことを容易にして、用紙の重送を防止している。
例えば、特許文献1では、送風ダクトの各浮揚ノズルから用紙束の先端面へと空気を吹出して、用紙束の各用紙をばらつかせて浮揚させ、用紙搬送ベルトにより用紙束の最上層の用紙を吸着して搬送している。また、送風ダクトの各浮揚ノズルの開口面積又は空気逃がし穴の開口面積を変更するシャッターを設け、シャッターにより各浮揚ノズルから吹出される空気量を調節して、薄紙及び厚紙のいずれであっても、用紙束の用紙を適宜に浮揚させている。
特開2001−31272号公報
ところで、用紙搬送ベルトによる吸着領域の幅を中サイズもしくは小サイズの用紙幅に合わせることが多い。これは、用紙搬送ベルトによる吸着領域の幅を大サイズの用紙幅に合わせた場合は、用紙搬送ベルトにより中サイズもしくは小サイズの用紙が吸着されたときに、用紙の両外側における用紙搬送ベルトの通気孔が開いて、この開いた通気孔から大量の空気が吸引され、用紙を吸着している用紙搬送ベルトの通気孔からの空気の吸引量が低下してしまい、用紙搬送ベルトによる用紙の吸着力が低下して、吸着不良が生じるからである。
このため、特許文献1に記載されている送風ダクトの各浮揚ノズルからの空気吹出し量を調節する構成に基づき、中サイズもしくは小サイズの用紙を吸着するときに用紙搬送ベルトの通気孔からの空気吸引量を増大させて、吸着力を維持するという構成が考えられる。
しかしながら、用紙搬送ベルトの通気孔からの空気吸引量を変更するには、通気孔にシャッターを設けたり、空気を吸引するファンのモータを制御したりする必要があり、部品点数やコストの増大、構成の複雑化等を避けることができない。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、簡単な構成でありながら、用紙サイズにかかわらず、用紙を良好に吸着して引出すことが可能な給紙装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の給紙装置は、用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材の外側から吸引ダクトへと吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、前記用紙搬送部材の外側の空気が同時に吸引される前記吸引ダクトの領域を実効吸引領域とすると、前記実効吸引領域を、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させている。
このような本発明では、空気が同時に吸引される実効吸引領域を、用紙の搬送方向と直交する方向において紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させているので、小サイズの記録用紙の吸着のときには、記録用紙の両外側で同時に開かれている実効吸引領域の面積が小さくなり、同時に開かれている実効吸引領域からの空気の吸引量が抑制され、記録用紙を実際に吸着している実効吸引領域からの空気の吸引量が不足せず、記録用紙を良好に吸着することが可能になる。
例えば、本発明の給紙装置においては、前記用紙搬送部材の各通気孔を吸引ダクトの複数の吸引口に重ねて、空気を前記用紙搬送部材の各通気孔及び前記各吸引口を通じて前記吸引ダクトへと吸引しており、前記各吸引口の面積を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させている。
また、本発明の給紙装置においては、前記各吸引口を前記用紙の搬送方向と直交する方向にかつ前記用紙の中央に対して対称に並べて配し、互いに対称に配された前記各吸引口の面積を同一に設定している。
この場合は、用紙をバランス良く吸着することができる。
更に、本発明の給紙装置においては、前記用紙搬送部材の両端側に配された前記各吸引口は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に該各吸引口を横切って区切るそれぞれのブリッジ部を有している。
このようなブリッジ部は、吸引口への用紙搬送部材の吸引を阻止して、用紙搬送部材の変形を防止する。
また、本発明の給紙装置においては、前記吸引ダクトは、前記用紙搬送部材から外れた位置に設けられた複数の吸引補助口を有しており、前記各吸引補助口の面積を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させている。
この場合も、空気が同時に吸引される実効吸引領域を、用紙の搬送方向と直交する方向において紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させることができる。
更に、本発明の給紙装置においては、前記用紙搬送部材は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に並べられた複数の用紙搬送ベルトであり、前記吸引ダクトは、前記各用紙搬送ベルトの間の位置に設けられた複数の吸引補助孔を有しており、前記各吸引補助孔の面積を前記吸引口の面積よりも小さくしている。
このような吸引補助孔により用紙の吸引力が増大し、また小さい吸引補助孔により用紙搬送部材が吸引されても、用紙搬送部材が変形することはない。
また、本発明の給紙装置においては、前記各吸引補助孔は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に該各吸引補助孔を横切って区切るそれぞれのブリッジ部を有している。
このようなブリッジ部は、吸引補助孔への用紙搬送部材の吸引を阻止して、用紙搬送部材の変形を防止する。
更に、本発明の給紙装置においては、前記各吸引補助孔の面積を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくしている。
記録用紙の両外側で同時に開かれている各吸引補助孔の面積が小さくなり、同時に開かれている各吸引補助孔からの空気の吸引量が抑制され、記録用紙を実際に吸着している各吸引補助孔からの空気の吸引量が不足せず、記録用紙を良好に吸着することが可能になる。
例えば、本発明の給紙装置においては、前記各通気孔の面積を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させている。あるいは、前記各通気孔の分布個数を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させている。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の給紙装置を備えている。
このような本発明の画像形成装置においても、上記本発明の給紙装置と同様の作用効果を奏する。
このような本発明では、空気が同時に吸引される実効吸引領域を、用紙の搬送方向と直交する方向において紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させているので、小サイズの記録用紙の吸着のときには、記録用紙の両外側で同時に開かれている実効吸引領域の面積が小さくなり、同時に開かれている実効吸引領域からの空気の吸引量が抑制され、記録用紙を実際に吸着している実効吸引領域からの空気の吸引量が不足せず、記録用紙を良好に吸着することが可能になる。
本発明の給紙装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 本実施形態の給紙装置を示す平面図である。 給紙装置を示す正面図である。 用紙引出し部を取外した状態の給紙装置を斜め後方から見て示す斜視図である。 用紙引出し部を斜め上前方から見て示す斜視図である。 用紙引出し部を斜め上後方から見て示す斜視図である。 用紙引出し部を斜め下後方から見て示す斜視図である。 給紙装置の吸引ダクト及び各用紙搬送ベルトを記録用紙の引出し方向と直交する方向に破断して示す斜視図である。 各用紙搬送ベルトにより吸着された2枚の記録用紙の状態を示す断面図である。 給紙装置を概略的に示す断面図である。 各用紙搬送ベルト、吸引ダクトの底板、及び各ローラ等を下方から見て示す平面図である。 定型ハガキサイズの記録用紙が吸着された状態を下方から見て示す平面図である。 定型B5サイズの記録用紙Pが吸着された状態を下方から見て示す平面図である。 (a)、(b)は、吸引ダクトの底板に形成される空気吸引口の変形例を下方から見て示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の給紙装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1は、その構成を大別すると、原稿読取り装置2、印刷部11、用紙搬送部12、用紙供給部13、及び大容量給紙カセット(LCC)14からなる。
印刷部11においては、クリーニング装置26により感光体ドラム21表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置22により感光体ドラム21の表面を所定の電位に均一に帯電させ、レーザ露光装置23により感光体ドラム21表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置24により感光体ドラム21表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム21表面にトナー像を形成する。
転写ローラ25は、感光体ドラム21に圧接されて、感光体ドラム21との間にニップ域を形成しており、用紙搬送経路33を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、感光体ドラム21表面のトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置27の加熱ローラ28と加圧ローラ29間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のトナー像を定着させる。
一方、用紙供給部13は、複数の給紙カセット38を備えている。各給紙カセット38は、記録用紙を一枚ずつ引出して送り出すためのそれぞれのピックアップローラ39等を備えており、引出した記録用紙を用紙搬送部12の用紙搬送経路33へと送り出す。
また、大容量給紙カセット(LCC)14は、記録用紙を多量に収納可能であり、記録用紙を一枚ずつ引出して用紙搬送部12の用紙搬送経路33に送り出す。
この記録用紙は、用紙搬送経路33を通じて搬送され、転写ローラ25や定着装置27を経由し、用紙排紙ローラ36を介して用紙排紙トレイ37に排出される。この用紙搬送経路33には、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、感光体ドラム21と転写ローラ25間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始するレジストローラ32、記録用紙の搬送を促す搬送ローラ31、用紙排紙ローラ36等が配置されている。
また、記録用紙の表面だけではなく、裏面の印字を行う場合は、分岐爪35の位置を切換えて、記録用紙を用紙排紙ローラ36から反転経路34へと逆方向に搬送し、記録用紙の表裏を反転させて、記録用紙をレジストローラ32へと再度導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を用紙排紙トレイ37に排出する。
次に、画像形成装置1の本体上部に搭載された原稿読取り装置2を説明する。この原稿読取り装置2において、原稿搬送部42は、その奥一辺をヒンジ(図示せず)により第1読取り部41の奥一辺に枢支されており、その手前部分を上下させることにより原稿搬送部42を開いて、第1読取り部41のプラテンガラス44上に原稿用紙を載置することができる。
第1読取り部41において、第1走査ユニット45は、副走査方向に移動しながら、プラテンガラス44上の原稿用紙表面を光源51によって照明し、その反射光を第1反射ミラー52により反射して第2走査ユニット46へと導く。第2走査ユニット46は、第1走査ユニット45に追従して移動しつつ、原稿用紙からの反射光を第2及び第3反射ミラー53、54により反射する。この反射光は、結像レンズ47によりCCD48(Charge Coupled Device)に集光されて、CCD48により原稿用紙の画像が読取られる。
また、原稿搬送部42により搬送されている原稿用紙表面の画像を読取る場合は、第1走査ユニット45を原稿読取りガラス55下方の読取り位置に移動し、第1走査ユニット45の位置に応じて第2走査ユニット46を位置決めする。この状態で、ピックアップローラ56により原稿トレイ57上の原稿用紙を引出して、原稿用紙を原稿搬送経路58を通じて搬送し、第1走査ユニット45の光源51により原稿用紙表面を原稿読取りガラス55を介して照明し、原稿用紙からの反射光を第1及び第2走査ユニット45、46の各反射ミラーにより結像レンズ47へと導き、CCD48により原稿用紙の画像を読取り、原稿用紙を原稿排紙ローラ61から原稿排紙トレイ62へと排出する。
また、原稿搬送部42に内蔵の第2読取り部43(密着印刷画像センサ(Contact Image Sensor(CIS))は、第2読取り部(CIS)43の下を通過して原稿排紙トレイ62へと排出される原稿用紙裏面を照明し、原稿用紙裏面からの反射光を受光して、原稿用紙裏面の画像を読取る。
このようにCCD48及びCIS43により読取られた原稿用紙の画像は、画像形成装置1のレーザ露光装置23に入力され、画像形成装置1において画像が記録用紙に記録され、この記録用紙が複写原稿として出力される。
次に、大容量給紙カセット14に内蔵されている本実施形態の給紙装置71の構成を詳しく説明する。この給紙装置71は、多量の記録用紙を積載収容し、記録用紙を一枚ずつ引出して搬送経路33(図1に示す)に送り出すものである。
図2、図3は、本実施形態の給紙装置71を示す平面図及び正面図である。図2、図3に示すように給紙装置71は、外側枠体72、底板73、外側枠体72の内側に配置された用紙積載台74、及び外側枠体72の一端上側に配置された用紙引出し部75等を備えている。
用紙積載台74は、多量の記録用紙(用紙束)が積載されるものであって、外側枠体72の内側に昇降可能に設けられている。用紙積載台74には、記録用紙の引出し方向(用紙搬送方向)Eに長い開口部74aが形成されている。用紙後端ガイド76は、底板73上で記録用紙の引出し方向Eに沿って往復移動可能に支持され、用紙積載台74の開口部74aを通じて上方に突出している。尚、記録用紙の引出し方向(用紙搬送方向)Eを前方、引出し方向Eとは逆方向を後方とする。
この用紙積載台74の両側には、それぞれの凹所74bが形成されており、各凹所74bにそれぞれのアシストダクト77、78が配置されている。各アシストダクト77、78は、外側枠体72の両側で引出し方向Eと直交する方向に往復移動可能に支持されており、互に接近するように連動して移動されるか又は互に離間するように連動して移動される。
用紙引出し部75は、4本の無端状の用紙搬送ベルト81、各用紙搬送ベルト81を架け渡す1組のローラ82、83、吸排気ファン84、吸引ダクト85、及び排気ダクト86等を備えている。各用紙搬送ベルト81には、多数の通気孔81aが形成されており、空気が各用紙搬送ベルト81の各通気孔81aから吸引ダクト85を通じて吸排気ファン84へと吸い込まれる。また、吸排気ファン84から排気された空気は、排気ダクト86を通じて導かれ、排気ダクト86から外側枠体72の内側へと引出し方向Eとは逆方向(後方)に吹出される。
図4は、用紙引出し部75を取外した状態で、外側枠体72、底板73、及び用紙積載台74等を斜め後方から見て示す斜視図である。ここで、用紙束を用紙積載台74に搭載するときには、用紙後端ガイド76を後方に移動させて、用紙後端ガイド76と外側枠体72の当接板72bとの間を広く開け、また各アシストダクト77、78を相互に離間する方向に移動させて、各アシストダクト77、78の間を広く開けておく。この状態で、用紙束を用紙積載台74に載せ、この後に用紙後端ガイド76を引出し方向Eに移動させ、用紙後端ガイド76の柱部76aにより用紙束の後端を引出し方向Eに押して、用紙束を用紙積載台74上で滑らして移動させ、用紙束の先端を外側枠体72の当接板72bに当接させて、用紙束の先端及び後端を用紙後端ガイド76の柱部76aと外側枠体72の当接板72bとの間に挟み込んで位置決めする。また、各アシストダクト77、78を相互に接近する方向に移動させて、用紙束の両端を各アシストダクト77、78の間に挟み込んで位置決めする。
また、図4に示すように用紙積載台74の両側には、突出片74cが2つずつ形成されており、各突出片74cが外側枠体72の両側の開口部72aから突出している。外側枠体72の片側では、2本のワイヤー91が用紙積載台74の片側の各突出片74cに接続され、各ワイヤー91が複数の従動プーリ92に掛けられて引き回され巻取りプーリ93に接続されている。また、外側枠体72の他の片側でも、他の2本のワイヤー91が用紙積載台74の他の片側の各突出片74cに接続され、他の各ワイヤー91が他の複数の従動プーリ92に掛けられて引き回され他の巻取りプーリ93に接続されている。各巻取りプーリ93は、回転自在に支持された共通の軸94の両端に固定されており、パルスモータ95により軸94が回転駆動されて、各巻取りプーリ93が回転し、各ワイヤー91が各巻取りプーリ93に巻取られたり各巻取りプーリ93から繰り出されたりする。
パルスモータ95により軸94が回転駆動されて、各巻取りプーリ93が時計回り方向に回転されると、各ワイヤー91が各巻取りプーリ93に巻取られて、用紙積載台74が上昇し、また各巻取りプーリ93が反時計回り方向に回転されると、各ワイヤー91が各巻取りプーリ93から繰り出されて、用紙積載台74が下降する。また、パルスモータ95により回転駆動される巻取りプーリ93の回転角度と用紙積載台74の高さが対応関係にある。従って、パルスモータ95の回転方向及び回転角度を制御することにより、用紙積載台74の高さを調節設定することができる。
また、用紙後端ガイド76の上部には、用紙積載台74上の用紙束の上面が所定高さに達したときにその用紙束の上面を検出する高さセンサ98が設けられている。この高さセンサ98により用紙束の上面が検出されるまで、パルスモータ95が回転されることにより用紙積載台74上の用紙束の上面が所定高さに位置決めされる。
また、各アシストダクト77、78の外側には、それぞれのアシストファン79、80が設けられている。各アシストダクト77、78は、中空体であって、その内部に通気経路を有しており、各アシストファン79、80により吸引された空気がそれぞれのアシストダクト77、78の通気経路に送り込まれ、この空気が各アシストダクト77、78の排気口77a、78aから外側枠体72の内側に吹出されて用紙積載台74上の用紙束の両側端面に吹付けられる。
次に、用紙引出し部75の構成を詳しく説明する。図5は、用紙引出し部75を斜め上前方から見て示す斜視図である。また、図6は用紙引出し部75を斜め上後方から見て示す斜視図であり、図7は用紙引出し部75を斜め下後方から見て示す斜視図である。
図5〜図7に示すように用紙引出し部75は、4本の無端状の用紙搬送ベルト81、各用紙搬送ベルト81を架け渡す1組のローラ82、83、吸排気ファン84、吸引ダクト85、及び排気ダクト86等を備えている。
吸引ダクト85は、中空体であって、その内部に引出し方向(用紙搬送方向)Eと直交する方向に長い空気吸引経路を有しており、その一側端部85aが吸排気ファン84に接続され、矢印Fに示すように吸引ダクト85の空気吸引経路から一側端部85aを通じて吸排気ファン84の吸気口(図示せず)へと空気が吸引される。
また、吸引ダクト85の前端部85c及び後端部85dには、それぞれの凹所85hが形成されており、これらの凹所85hにそれぞれのローラ82、83が配置されて回転可能に軸支され、前方のローラ82の軸に搬送モータ97の出力軸が接続されている。各用紙搬送ベルト81は、各ローラ82、83間に架け渡されて、吸引ダクト85の上板85b及び底板85gに接する。
ここで、搬送モータ97により前方のローラ82が矢印方向Dに回転駆動され、後方のローラ83が従動回転し、各用紙搬送ベルト81が矢印方向Dに周回移動する。また、吸排気ファン84により吸引ダクト85内の空気が吸引され、空気が吸引ダクト85の底板85gの空気吸引口103a、103b(図8に示す)及び用紙搬送ベルト81の各通気孔81aを通じて流入し、用紙積載台74上の用紙束の最上層の記録用紙が各用紙搬送ベルト81の表面に吸着され、各用紙搬送ベルト81により記録用紙が引出されて搬送される。
図8の破断斜視図に示すように吸引ダクト85の底板85gには、引出し方向Eに延びる5本のリブ101a〜101eが形成され、各リブ101a〜101eの間に各用紙搬送ベルト81が配置されている。また、各リブ101a〜101eの間では、吸引ダクト85の底板85gの下面が下方に突出する滑らかな各湾曲面102a〜102dとなっており、各用紙搬送ベルト81が各湾曲面102a〜102dに圧接して変形し、各用紙搬送ベルト81の表面が各湾曲面102a〜102dに沿って湾曲している。更に、各湾曲面102a〜102dには、用紙搬送ベルト81の複数の通気孔81aに重なる空気吸引口103a、103bがそれぞれ形成され、各用紙搬送ベルト81により各空気吸引口103a、103bが覆われている。また、各湾曲面102b、102c及び各リブ101c〜101dには、小さな吸引補助孔104、107a、107bも形成されている。
図9に示すように空気を用紙搬送ベルト81の各通気孔81a、吸引ダクト85の各空気吸引口103a、103b、及び各吸引補助孔104、107a、107bを通じて吸い込むと、各用紙搬送ベルト81の表面に記録用紙Pa1が吸着される。そして、各用紙搬送ベルト81の表面に直接吸着されて湾曲した最上層の記録用紙Pa1とその表面に直接吸着されず湾曲しない次の記録用紙Pa2との間に空間が形成され、各記録用紙Pa1、Pa2の間に空気が確実に侵入して、各記録用紙Pa1、Pa2が容易に分離する。
一方、図5〜図7に示すように排気ダクト86も、中空体であって、引出し方向Eとは直交する方向に長い通気経路を有しており、その一側端部86aが吸排気ファン84に接続され、矢印Kで示すように吸排気ファン84の排気口(図示せず)から排気ダクト86の一側端部86aを通じて排気ダクト86の通気経路へと空気が送り込まれる。
また、排気ダクト86の内壁面86dには、排気ダクト86の通気経路に通じる複数の排気口96が形成されている。この排気ダクト86の内壁面86dが外側枠体72の当接板72b(図4に示す)の外側面に重ねて設けられ、排気ダクト86の各排気口96が外側枠体72の当接板72bの切欠部72cを介して外側枠体72の内側に向く。吸排気ファン84から排気ダクト86へと空気が送り込まれると、この空気が各排気口96から外側枠体72の内側の方向(後方)に吹出されて用紙積載台74上の用紙束の先端面に吹付けられる。
また、吸引ダクト85の一側端部85a及び排気ダクト86の一側端部86aが吸排気ファン84に共に接続され、また吸引ダクト85の他の側端部85f及び排気ダクト86の他の側端部86cが互いに接続され、これにより吸排気ファン84、吸引ダクト85、及び排気ダクト86が一体化されている。
このような構成の給紙装置71において、図10の概略的な断面図に示すように用紙束を用紙積載台74に載せて、用紙束を用紙後端ガイド76の柱部76aと外側枠体72の当接板72bとの間に挟み込んで位置決めし、また用紙束を各アシストダクト77、78の間に挟み込んで位置決めする。そして、パルスモータ95により各巻取りプーリ93を時計回り方向に回転させて、用紙積載台74を上昇させ、高さセンサ98により用紙束の上面が検出されるとパルスモータ95を停止させ、用紙束の最上層の記録用紙を所定高さに位置決めする。また、空気を各アシストファン79、80から各アシストダクト77、78へと送り込み、空気を各アシストダクト77、78の排気口77a、78aから用紙積載台74上の用紙束の両側端面の先端寄り上層に吹付けて、空気を各記録用紙間に侵入させ、各記録用紙をばらつかせる。更に、吸排気ファン84から排気ダクト86へと空気を送り込み、空気を各排気口96から用紙束の先端面の上層に吹付けて、空気を各記録用紙間に侵入させ、各記録用紙をばらつかせる。これにより、用紙束の上層の各記録用紙の密着力が低下し、用紙束からの記録用紙の引出しが容易になり、記録用紙を1枚ずつ引出すことが容易になる。
この状態で、空気を吸引ダクト85から吸排気ファン84へと吸い込んで、空気を用紙搬送ベルト81の各通気孔81a、吸引ダクト85の各空気吸引口103a、103b、及び各吸引補助孔104、107a、107bを通じて吸い込み、各用紙搬送ベルト81の表面に記録用紙を吸引して吸着する。このとき、各用紙搬送ベルト81の表面に直接吸着されて湾曲した最上層の記録用紙とその表面に直接吸着されず湾曲しない次の記録用紙との間に空間が形成され、各記録用紙の間に空気が確実に侵入する。これにより、用紙束の各記録用紙の密着力が低下して、用紙束からの記録用紙の引出しが容易になり、記録用紙を1枚ずつ引出すことが容易になる。
同時に、搬送モータ97により各ローラ82、83を回転させて、各用紙搬送ベルト81を周回移動させ、各用紙搬送ベルト81により記録用紙を引出し方向Eに引出して画像形成装置1の搬送ローラ31へと搬送し、記録用紙を搬送経路33を通じて搬送する。そして、記録用紙を搬送ローラ31まで搬送すると、吸排気ファン84による空気の吸引及び搬送モータ97による各ローラ82、83の回転を一時的に停止させ、各用紙搬送ベルト81からの記録用紙の引出しを完了した後に、吸排気ファン84による空気の吸引及び搬送モータ97による各ローラ82、83の回転を再開して、各用紙搬送ベルト81の表面に次の記録用紙を吸着して、各用紙搬送ベルト81により記録用紙を引出し方向Eに引出して搬送ローラ31へと搬送し、以降同様に各用紙搬送ベルト81の表面に記録用紙を繰り返し吸着して、各用紙搬送ベルト81により記録用紙を引出し方向Eに引出して搬送して行く。
また、記録用紙の引出しの繰り返しにより用紙束の上面が低下したときには、高さセンサ98により用紙束の上面が検出されるまでパルスモータ95を回転させて、用紙束の最上層の記録用紙を所定高さまで上昇させる。
ところで、図9に示すように内側2本の用紙搬送ベルト81の外両端の距離が定型のハガキサイズの横幅よりも僅かに狭くされ、外側2本の各用紙搬送ベルト81の外両端の距離が定型B5サイズの横幅よりも僅かに広くされている。また、4本の用紙搬送ベルト81により搬送される記録用紙の搬送経路の幅が定型A3サイズの横幅よりも僅かに長くされ、搬送可能な記録用紙の最大サイズが定型A3サイズとなっている。
従って、記録用紙Pが定型のハガキサイズである場合は、内側2本の用紙搬送ベルト81により記録用紙P全体が吸着される。また、記録用紙Pが定型B5サイズである場合は、4本の用紙搬送ベルト81により記録用紙P全体が吸着される。更に、記録用紙Pが定型B5サイズよりも大きい場合は、4本の用紙搬送ベルト81により記録用紙Pの中央部分が吸着される。
ここで、記録用紙Pが定型B5サイズ以上である場合は、空気が同時に吸引される4本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの全てに記録用紙Pが重なって、記録用紙Pによりそれらの通気孔81aが遮られるので、4本の用紙搬送ベルト81により記録用紙Pが良好に吸着される。
しかしながら、記録用紙Pが概ねハガキサイズである場合は、空気が同時に吸引される内側2本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aに記録用紙Pが重なって、内側2本の用紙搬送ベルト81により記録用紙Pが吸着されても、空気が同時に吸引される外側2本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aには記録用紙Pが重ならず、外側2本の用紙搬送ベルト81のそれらの通気孔81aが開いた状態になる。
仮に、外側2本の用紙搬送ベルト81の開いた各通気孔81aから多量の空気が吸引されると、記録用紙Pを吸着している内側2本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aからの空気の吸引量が不足して、内側2本の用紙搬送ベルト81による記録用紙Pの吸着力が低下し、吸着不良が生じる。
そこで、本実施形態の給紙装置71では、4本の用紙搬送ベルト81別に、吸引ダクト85の底板85gに形成された空気吸引口103a、103b等のサイズを変更して、空気吸引口103a、103b等に重なる用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの個数を変更し、空気が同時に吸引される外側2本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの個数を空気が同時に吸引される内側2本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの個数よりも少なくしている。
これにより、記録用紙Pが概ねハガキサイズであって、空気が同時に吸引される外側2本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aが開いた状態になっても、この開いた各通気孔81aからの空気の吸引量が抑制され、記録用紙Pを吸着している内側2本の用紙搬送ベルト81の各通気孔81aからの空気の吸引量が不足せず、内側2本の用紙搬送ベルト81により記録用紙Pが良好に吸着される。
次に、そのような吸引ダクト85の底板85gに形成された各空気吸引口103a、103b等のサイズについて詳しく説明する。
図11は、各用紙搬送ベルト81、吸引ダクト85の底板85g、及び各ローラ82、83等を下方から見て示す平面図である。図9及び図11に示すように吸引ダクト85の底板85gに形成された各リブ101a〜101eの間に各用紙搬送ベルト81が配置され、また各用紙搬送ベルト81に摺接する底板85gの各湾曲面102a〜102dには、大サイズの空気吸引口103a又は小サイズの空気吸引口103bが形成されている。
引出し方向Eと直交する方向における中央側の2本の用紙搬送ベルト81に重なる各湾曲面102b、102cには、大サイズの空気吸引口103aが1つずつ形成され、吸引補助孔104が4つずつ引出し方向Eに並べて形成され、スリット105も4つずつ引出し方向Eに並べて形成されている。
また、引出し方向Eと直交する方向における外側2本の用紙搬送ベルト81に重なる各湾曲面102a、102dには、小サイズの空気吸引口103bが1つずつ引出し方向Eに並べて形成されている。小サイズの各空気吸引口103bは、引出し方向Eと直交する方向に該各空気吸引口103bを横切って区切るそれぞれのブリッジ部103cを有している。
更に、各用紙搬送ベルト81の間の各リブ101b〜101dにもそれぞれの吸引補助孔107a、107bが形成されている。各リブ101b、101dの吸引補助孔107bは、引出し方向Eと直交する方向に該各吸引補助孔107bを横切って区切るそれぞれのブリッジ部107cを有している。
各ブリッジ部103c、107cは、空気吸引口103bや吸引補助孔107bへの用紙搬送ベルト81の吸引を阻止して、用紙搬送ベルト81の表面が凹状に変形することを防止するために設けられている。
ここで、中央側の各湾曲面102b、102cにおいて、大サイズの空気吸引口103aには15個の通気孔81aが重なり、各吸引補助孔104には4個の通気孔81aが重なり、合計19個の通気孔81aから同時に空気が吸引される状態となる。また、両端側の各湾曲面102a、102dにおいて、小サイズの各空気吸引口103bには16個の通気孔81aが重なり、合計16個の通気孔81aから同時に空気が吸引される状態となる。更に、リブ101cの吸引補助孔107aは、各リブ101b、101dの吸引補助孔107bよりも大きい開口面積を有する。
従って、各用紙搬送ベルト81の外周側の空気が同時に吸引される吸引ダクト85の領域を実効吸引領域とすると、すなわち空気が同時に吸引される各用紙搬送ベルト81の各通気孔81a及び各リブ101b〜101dの各吸引補助孔107a、107bを実効吸引領域とすると、この実効吸引領域は、引出し方向Eと直交する方向において各用紙搬送ベルト81の中央側よりも両端側で小さくなるように分布しているといえる(記録用紙と対向する各用紙搬送ベルト81の表面の単位面積に対する実効吸引領域の面積の比率を中央側よりも両端側で小さくしている)。また、空気が同時に吸引される各通気孔81a及び各吸引補助孔107a、107bは、各用紙搬送ベルト81に吸着される記録用紙の中央に対して対称に配置されており、実効吸引領域も記録用紙の中央に対して対称に配置されている。
このため、例えば図12に示すように定型ハガキサイズの記録用紙Pが内側2本の用紙搬送ベルト81に吸着された場合は、記録用紙Pにより、中央側の各湾曲面102b、102cの空気吸引口103a及び各吸引補助孔104に重なる合計19個の通気孔81aと、リブ101cの吸引補助孔107aと、各リブ101b、101dの吸引補助孔107bの半分とが遮られ、かつ両端側の各湾曲面102a、102dの空気吸引口103bに重なる合計16個の通気孔81aと、各リブ101b、101dの吸引補助孔107bの半分とが同時に開かれ、記録用紙Pを実際に吸着している各通気口81a及び各リブ101c〜101dの吸引補助孔107a、107bの全面積よりも、同時に開かれる各通気口81a及び各リブ101b、101dの吸引補助孔107bの全面積の方が小さくなる。この結果、同時に開かれている各通気口81a及び各リブ101b、101dの吸引補助孔107bからの空気の吸引量が抑制され、記録用紙Pを実際に吸着している各通気口81a及び各リブ101c〜101dの吸引補助孔107a、107bからの空気の吸引量が不足せず、内側2本の用紙搬送ベルト81により記録用紙Pが良好に吸着される。
また、例えば図13に示すように定型A5サイズの記録用紙Pが4本の用紙搬送ベルト81に吸着された場合は、記録用紙Pにより、中央側の各湾曲面102b、102cの空気吸引口103a及び各吸引補助孔104に重なる合計19個の通気孔81aと、各リブ101b〜10dの吸引補助孔107a、107bと、両端側の各湾曲面102a、102dの空気吸引口103bに重なる合計16個のうちの半数(8個)の通気孔81aとが遮られ、かつ各空気吸引口103bに重なる合計16個のうちの半数(8個)の通気孔81aが同時に開かれ、記録用紙Pを実際に吸着している各通気口81a及び各リブ101c〜101dの吸引補助孔107a、107bの全面積よりも、同時に開かれている各通気口81aの全面積の方が小さくなる。この結果、同時に開かれている各通気口81aからの空気の吸引量が抑制され、記録用紙Pを実際に吸着している各通気口81a及び各吸引補助孔107a、107bからの空気の吸引量が不足せず、4本の用紙搬送ベルト81により記録用紙Pが良好に吸着される。
このように本実施形態の給紙装置71では、各用紙搬送ベルト81の外周側の空気が同時に吸引される吸引ダクト85の領域を実効吸引領域とすると、すなわち空気が同時に吸引される各通気孔81aや各吸引補助孔107a、107bを実効吸引領域とすると、この実効吸引領域を引出し方向Eと直交する方向において各用紙搬送ベルト81の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させているので、小サイズの記録用紙Pの吸着のときには、記録用紙Pを実際に吸着している各通気口81a等の全面積よりも、同時に開かれている各通気口81a等の全面積の方が小さくなり、同時に開かれている各通気孔81a等からの空気の吸引量が抑制され、記録用紙Pを実際に吸着している各通気口81a等からの空気の吸引量が不足せず、記録用紙Pを良好に吸着することが可能になる。
また、実効吸引領域を記録用紙の中央に対して対称に配置しているので、記録用紙のサイズにかかわらず、記録用紙をバランス良く吸着することができる。
図14(a)、(b)は、各用紙搬送ベルト81に摺接する底板85gの各湾曲面102a〜102dに形成されている空気吸引口の変形例を下方から見て示す平面図である。図14(a)の変形例では、底板85gの各湾曲面102a〜102dにそれぞれの空気吸引口111a〜111dを形成している。各空気吸引口111a〜111dの全体形状が概ね菱形であり、両端側の各空気吸引口111a、111dの面積が中央側の各空気吸引口111b、111cの面積よりも小さくされて、空気が同時に吸引される各通気孔81aからなる実効吸引領域が中央側よりも両端側で小さくなるように分布している。また、図14(b)の変形例では、各湾曲面102a〜102dの空気吸引口112a〜112dの全体形状が概ね二等辺三角形であり、両端側の各空気吸引口112a、112dの面積が中央側の各空気吸引口112b、112cの面積よりも小さくされて、実効吸引領域が中央側よりも両端側で小さくなるように分布している。
尚、上記実施形態及び変形例では、両端側の空気吸引口の面積を中央側の空気吸引口の面積よりも小さくして、実効吸引領域を中央側よりも両端側で小さくなるように分布させているが、各空気吸引口の面積を一定にして、外側の各用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの面積を中央側の各用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの面積よりも小さくしてもよい。あるいは、各空気吸引口の面積及び各通気孔81aの面積を一定にして、外側の各用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの分布個数(単位面積当たりの個数)を中央側の各用紙搬送ベルト81の各通気孔81aの分布個数よりも少なくしても構わない。また、吸引ダクト85の底板85gの各湾曲面102a〜102dを平坦面に変更してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
2 原稿読取り装置
11 印刷部
12 用紙搬送部
13 用紙供給部
14 大容量給紙カセット(LCC)
33 用紙搬送経路
71 給紙装置
72 外側枠体
73 底板
74 用紙積載台
75 用紙引出し部
76 用紙後端ガイド
77、78 アシストダクト
79、80 アシストファン
81 用紙搬送ベルト(用紙搬送部材)
81a 通気孔
82、83 ローラ
84 吸排気ファン
85 吸引ダクト
86 排気ダクト
103a、103b 吸引口
103c、107c ブリッジ部
104、107a、107b 吸引補助孔

Claims (11)

  1. 用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材の外側から吸引ダクトへと吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、
    前記用紙搬送部材の外側の空気が吸引される前記吸引ダクトの領域を実効吸引領域とすると、
    前記用紙搬送部材の各通気孔を前記吸引ダクトの複数の吸引口に重ねて、空気を前記用紙搬送部材の各通気孔及び前記各吸引口を通じて前記吸引ダクトへと吸引し、
    前記各吸引口の面積を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させたことを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項に記載の給紙装置であって、
    前記各吸引口を前記用紙の搬送方向と直交する方向にかつ前記用紙の中央に対して対称に並べて配し、互いに対称に配された前記各吸引口の面積を同一に設定したことを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項又はに記載の給紙装置であって、
    前記用紙搬送部材の両端側に配された前記各吸引口は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に該各吸引口を横切って区切るそれぞれのブリッジ部を有することを特徴とする給紙装置。
  4. 用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材の外側から吸引ダクトへと吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、
    前記用紙搬送部材の外側の空気が吸引される前記吸引ダクトの領域を実効吸引領域とすると、
    前記実効吸引領域を、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させ、
    前記吸引ダクトは、前記用紙搬送部材から外れた位置に設けられた複数の吸引補助口を有しており、
    前記各吸引補助口の面積を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させたことを特徴とする給紙装置。
  5. 用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材の外側から吸引ダクトへと吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、
    前記用紙搬送部材の外側の空気が吸引される前記吸引ダクトの領域を実効吸引領域とすると、
    前記実効吸引領域を、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させ、
    前記用紙搬送部材は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に並べられた複数の用紙搬送ベルトであり、
    前記吸引ダクトは、前記用紙搬送ベルトと重なる位置に設けられた吸引口と前記各用紙搬送ベルトの間の位置に設けられた複数の吸引補助孔を有しており、
    記吸引補助孔の面積を前記吸引口の面積よりも小さくしたことを特徴とする給紙装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の給紙装置であって、
    前記用紙搬送部材は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に並べられた複数の用紙搬送ベルトであり、
    前記吸引ダクトは、前記各用紙搬送ベルトの間の位置に設けられた複数の吸引補助孔を有しており、
    前記各吸引補助孔の面積を前記吸引口の面積よりも小さくしたことを特徴とする給紙装置。
  7. 請求項4乃至6に記載の給紙装置であって、
    前記各吸引補助孔は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に該各吸引補助孔を横切って区切るそれぞれのブリッジ部を有することを特徴とする給紙装置。
  8. 請求項5又は6に記載の給紙装置であって、
    前記各吸引補助孔の面積を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくしたことを特徴とする給紙装置。
  9. 請求項乃至のいずれか1つに記載の給紙装置であって、
    前記各通気孔の面積を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させたことを特徴とする給紙装置。
  10. 請求項乃至のいずれか1つに記載の給紙装置であって、
    前記各通気孔の分布個数を前記用紙搬送部材の中央側と両端側とで異ならせることにより、前記実効吸引領域を前記用紙搬送部材の中央側よりも両端側で小さくなるように分布させたことを特徴とする給紙装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1つに記載の給紙装置を備えた画像形成装置。
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