JP3620752B2 - スキャナのフイルム送り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージラインセンサを用いて画像を読み取るスキャナに関し、更に詳しくは、1コマの短い写真フイルムと、複数コマの長い写真フイルムとの両方を取り扱うことのできるフイルム送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現像所では適正な色合いのプリント写真を作成するために、現像した写真フイルム(ネガフイルムやポジフイルム)の画像を印画紙に焼き付ける前に、焼付け時の露光補正量を決定する写真フイルムの検定を行っている。このフイルム検定は、従来では熟練した作業者の肉眼の観察によって行われていたが、現在ではスキャナによってフイルム検定を自動的に行う方法が主流となっている。
【0003】
上記スキャナは、写真フイルムの1コマをレンズ等の光学系を通してイメージエリアセンサ(CCD)で撮像し、多数の微小エリアに分割して各エリアを3色分解測光する。そして、各エリアの測光値から濃度を求め、これらの多数の濃度から、LATDによる基本露光量を決定するための露光補正量を算出している。このイメージエリアセンサを用いたスキャナは、高価であるが読取り速度が速いため、多数の写真フイルムを接続して処理する大規模現像所等での使用に向いている。
【0004】
また、低価格なイメージラインセンサを用いたスキャナもあり、このスキャナの場合には写真フイルムをセンサに対して一定速度で搬送しながら、1コマずつ読み取る。このイメージラインセンサを用いたスキャナは、主に現像済みの写真フイルムが数コマごとに切断されたピースフイルム等から、焼増しを行なう際のフイルム検定に用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記イメージラインセンサを用いたスキャナの場合、ピースフイルムの蛇行や伸縮,摩擦係数の差等によって、ピースフイルムを一定速度で高精度に送ることが難しく、更に平面性が不足するため、イメージエリアセンサを用いたスキャナよりも読取り精度が劣るという問題があった。また、1コマ分に切断されたスライドフイルムを送ることもできなかった。
【0006】
また、ピースフイルムをホルダにセットし、このホルダをセンサに対して移動させることもできる。この場合には、送り速度や平面性等を高精度に維持することができ、更にスライドフイルムも送ることができる。しかしながら、1コマを走査し終わるたびにホルダ内の写真フイルムを手作業でセットしなおさなくてはならず、非常に作業効率の悪いものであった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、長尺,短尺に関わらず、現像済みの写真フイルムを高精度に1コマずつ送ることができるスキャナのフイルム送り装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1記載のフイルム送り装置は、写真フイルムの1コマ分を挟み込んで保持するとともに、1コマの画像を露呈させる開口が設けられたフイルムホルダと、1コマの画像の読み取り時にフイルムホルダを第1の位置と第2の位置との間で一定速度で移動させるホルダ移動手段と、フイルムホルダに設けられ、写真フイルムの1コマを開口にセットし、読み取り済みの1コマをフイルムホルダ外に送り出すフイルム搬送ローラ対とから構成したものである。これによれば、写真フイルムを固定方式のイメージラインセンサに対して高精度に搬送することができ、更に1コマ読取り毎のフイルムホルダ内のコマ送りを効率よく行なうことができる。
【0009】
また、請求項2記載のフイルム送り装置は、フイルムホルダの第1の位置と第2の位置との外側に、写真フイルムをフイルムホルダに送り込む供給ローラ対と、フイルムホルダから写真フイルムを排出する排出ローラ対とを設けたものである。これによれば、フイルムホルダへの写真フイルムの入れ換えを効率よく行なうことができる。
【0010】
更に、請求項3記載のフイルム送り装置は、フイルムホルダが第1の位置から第2の位置へ移動して1コマの画像が読み取られた後に、次の1コマをフイルムホルダで挟み込んで、第2の位置から第1の位置へ移動する際に画像の読み取りを行なうようにしたものである。これにより、往復の移動で2コマの画像を読み取ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が実施されたスキャナの構成を示す概略図である。スキャナは、現像済みの写真フイルムが数コマ(例えば6コマ)ごとに切断されたピースフイルム2や、1コマごとに切断されたスライドフイルム,1本分の長尺フイルム等の写真フイルムを1コマずつ搬送するフイルム送り装置3と、このフイルム送り装置3の下方から写真フイルムを照明する光源4と、フイルム送り装置3の上方に配置され、写真フイルムの各コマの画像を読み取るスキャナ部5と、これらを制御するコントローラ6と、各種補正データの入力やスキャナの操作に用いられるキーボード7,ディスプレイ8等から構成されている。
【0012】
スキャナ部5は、反射ミラー10と結像レンズ11とを介してピースフイルム2を撮像するイメージラインセンサ12と、A/D変換器13,特性値算出部14,露光補正量演算部15とから構成されている。イメージラインセンサ12は、フイルム送り装置3によって一定速度で送られるピースフイルム2の対象コマの画像を1ラインずつの画像信号とし、これを三色分解測光する。各色の1コマ分の測光信号は、A/D変換器13に入力される。
【0013】
A/D変換器13では、イメージラインセンサ12から入力された測光信号をデジタル化して特性値算出部14に送る。特性値算出部14では、三色の画像データに基づき、最大濃度,最小濃度等の各種特性値を算出し、これを露光補正量演算部15に送る。露光補正量演算部15では各種特性値に基づき、LATDによる基本露光量を補正するための露光補正量を色毎に算出する。この露光補正量の演算処理は、各種特性値を用いてプリント対象コマを各種シーンに分類し、分類したシーンに応じた露光補正演算式を用いて行なう。
【0014】
露光補正量演算部15で算出された露光補正量は、コントローラ6に入力され、各色毎の露光補正量がコマ番号に対応してICカードや磁気テープ等の記録媒体に記憶される。この記録媒体は、写真フイルムとともに写真プリンタにセットされ、焼増し等の写真プリントが行なわれる。コントローラ6は、スキャナ部5とともにフイルム送り装置3を、記憶したプログラムに沿って制御する。また、スキャナによる自動露光補正では補正することができないコマがある場合には、ディスプレイ8を見ながら露光補正データをキーボード7から入力する。
【0015】
図1及び図2に示すように、フイルム送り装置3は、ピースフイルム2やスライドフイルム,長尺フイルム等の写真フイルムを挟み込んで平面性を付与するフイルムホルダ17と、このフイルムホルダ17内で写真フイルムをコマ送りするフイルム搬送ローラ対19と、フイルムホルダ17に写真フイルムを送り込む供給ローラ対18と、フイルム送り装置3から写真フイルムを排出する排出ローラ対20と、フイルムホルダ17を図中に示す第1の位置と、二点鎖線で示す第2の位置との間を一定速度で移動させるホルダ移動手段であるボールネジ21とから構成されている。
【0016】
フイルムホルダ17は、ピースフイルム2の1コマを露呈させる開口23a,24aがそれぞれ形成された上下ホルダ23,24から構成されている。上ホルダ23は、コントローラ6で制御されるシフト機構25によって下ホルダ24に対して昇降自在とされており、フイルム受入れ時と送出し時とにシフト機構25で持ち上げられて、下ホルダ24との間にピースフイルム2が通過可能な空間を形成する。また、下降時には下ホルダ24とともにピースフイルム2を挟み込んで平面性を付与する。なお、シフト機構25には、カムやソレノイド等が用いられる。
【0017】
フイルムホルダ17の移動方向の両側方には、移動方向に沿って一対のガイド軸27が配置されている。このガイド軸27が下ホルダ24の両側面に設けられた軸受け部28に挿通されることにより、フイルムホルダ17はガイド軸27に沿って移動自在とされている。なお、図示しないが、軸受け部28内にはそれぞれスライド軸受けが組み込まれてフイルムホルダ17の移動時の負荷を軽減している。
【0018】
上記フイルムホルダ17は、ボールネジ21によりガイド軸27に沿って移動される。ボールネジ21は、ガイド軸27と平行に配置されたネジ軸30と、このネジ軸30に噛合されたボールナット31とからなり、このボールナット31は、下ホルダ24の下部に設けられたネジ受け部32内に組み込まれている。ネジ軸30は、ドライバ33を介してコントローラ6に制御されたパルスモータ34によって正逆方向に回転され、このネジ軸30の回転によってボールナット31がネジ軸30上を移動し、このボールナット31が組み付けられたフイルムホルダ17が、ガイド軸27に沿って第1の位置と第2の位置との間を往復移動する。
【0019】
供給ローラ対18は、第1の位置にあるフイルムホルダ17の近傍に配置されており、駆動用のキャプスタンローラ18aと、このキャプスタンローラ18aに圧接,離反されるピンチローラ18bとから構成されている。キャプスタンローラ18aは、ドライバ36を介してコントローラ6に制御されるパルスモータ37によって駆動されている。また、ピンチローラ18bは、コントローラ6によって制御されるカムやソレノイド等からなるニップ機構38によってキャプスタンローラ18aに圧接,離反する。そして、キャプスタローラ18aとピンチローラ18bとでピースフイルム2を挟み込んで回転することにより、ピースフイルム2をフイルムホルダ17内に送り込む。
【0020】
フイルム搬送ローラ対19は、フイルムホルダ17の搬送方向の中間で、開口23a,24aの外側に一組ずつ組み込まれている。フイルム搬送ローラ対19は、供給ローラ対18と同様にキャプスタンローラ19aとピンチローラ19bとから構成されており、キャプスタンローラ19aはドライバ38を介してコントローラ6に制御されるパルスモータ39に、ピンチローラ19bはニップ機構40によってそれぞれ駆動される。
【0021】
排出ローラ対20は、第2の位置にあるフイルムホルダ17の近傍に配置され、前述のパルスモータ39に駆動されるキャプスタンローラ20aと、ニップ機構41により駆動されるピンチローラ20bとから構成されている。なお、フイルムホルダ17は、ピースフイルム2の1コマ分の長さ程度移動するので、供給ローラ対18と排出ローラ対20との間の距離は、ピースフイルム2の2コマ分の長さ以上離れている必要がある。
【0022】
供給ローラ対18のフイルム送り方向の上流側には、先端検出センサ43が配置されている。この先端検出センサ43は、フイルム送り装置3にセットされたピースフイルム2の先端を検出するとともに、ピースフイルム2の後端を検出するエンドセンサとしても作用する。この先端検出センサ43の検出信号は、コントローラ6に入力される。
【0023】
次に、上記スキャナの作用について説明する。図3の(A)〜(D)は、ピースフイルム2の1コマをスキャナ部5に対して一定速度で送る際のフイルム送り装置3の状態を段階的に示している。同図(A)に示すように、初期状態のフイルム送り装置3は、フイルムホルダ17が第1の位置に待機し、更に上ホルダ23がシフト機構25によって上昇されて下ホルダ24との間にピースフイルム2が通過可能な空間が形成されている。また、供給ローラ対18のピンチローラ18bはキャプスタンローラ18aに圧接され、フイルム搬送ローラ対19と排出ローラ対20とは、それぞれのピンチローラ19b,20bがキャプスタンローラ19a,20aから離反されている。
【0024】
上記状態のフイルム送り装置3の供給ローラ対18側にピースフイルム2がセットされると、ピースフイルム2の先端は先端検出センサ43によって検出され、この検出信号はコントローラ6に入力される。作業者は、セットしたピースフイルム2の装填方向や、どのコマを読み取るのか等のデータをキーボード7で入力してから、フイルム読取りを実行させる。フイルム読取りが実行されると、コントローラ6はドライバ36を介してパルスモータ37を駆動し、供給ローラ対18をフイルム送り出し方向に回転させる。これにより、ピースフイルム2は供給ローラ対18にニップされて、フイルムホルダ17の上ホルダ23と下ホルダ24との間に送り込まれる。
【0025】
コントローラ6は、パルスモータ37に与えられたパルスが所定の数となったときに供給ローラ対18の駆動を停止する。なお、供給ローラ対18からフイルム搬送ローラ対19に確実にピースフイルム2が受け渡されなければならないので、供給ローラ対18の停止タイミングは、ピースフイルム2の先端がフイルム搬送ローラ対19の下方を通過してからとなる。そして、供給ローラ対の停止後に、同図(B)に示すように、フイルム搬送ローラ対19のピンチローラ19bがニップ機構40によってピースフイルム2に圧接され、また、この際に供給ローラ対18のピンチローラ18bが、ニップ機構38によりピースフイルム2から離反される。
【0026】
その後、フイルム搬送ローラ対19がパルスモータ39によって駆動され、パルスモータ39に与えられたパルスが所定の数となったときに停止される。この停止時に、ピースフイルム2の第1コマがフイルムホルダ17内の所定の位置にあり、図1に示すように、上ホルダ23がシフト機構25によって下降されて、下ホルダ24とでピースフイルム2の1コマ分を挟み込む。
【0027】
次に、コントローラ6はパルスモータ34にパルスを供給して、ネジ軸30を回転させる。これにより、ネジ軸30に噛合されたボールナット31、すなわちフイルムホルダ17が、図3(C)に示すように、第1の位置から第2の位置に向けて一定速度で移動され、スキャナ部5は反射ミラー10と結像レンズ11とを介して、イメージラインセンサ12によりピースフイルム2の1コマの画像を1ラインずつ三色分解測光する。各色の測光信号は、A/D変換器13でデジタル化され、特性値算出部14,露光補正量演算部15によって露光補正量が算出される。算出された露光補正量はコントローラ6に入力され、ICカードや磁気テープ等にコマ番号に対応して記録される。
【0028】
なお、フイルムホルダ17の移動中は、ピースフイルム2はフイルムホルダ17に挟み込まれていることから良好な平面性を有しており、更にフイルムホルダ17はガイド軸27に沿って移動するため蛇行することもなく、またボールネジ21によってフイルムホルダ17が移動されるので、移動速度の変化はほとんどない。これにより、高精度にピースフイルム2の1コマを読み取ることができる。
【0029】
フイルムホルダ17が第2の位置に到達すると、パルスモータ34へのパルスの供給が停止され、フイルムホルダ17の移動が停止される。停止されたフイルムホルダ17では、同図(D)に示すように、上ホルダ23がシフト機構25によって上昇され、ピースフイルム2がフイルム搬送ローラ対19によって図中左方に向けて搬送される。この搬送途中で、ピースフイルム2は排出ローラ対20にニップされ、フイルム搬送ローラ対19と排出ローラ対20とで1コマ分のピースフイルム2がフィルムホルダ17内で移動される。
【0030】
フイルムホルダ17内でピースフイルム2が一コマ分移動されると、上ホルダ23が再度シフト機構25によって下降され、往動時に挟み込んでいたコマの次の1コマが挟み込まれる。そして、フイルムホルダ17はネジ軸30が逆回転されることによって初期位置に向けて一定速度で移動され、この復動時にもスキャナ部5によってピースフイルム2の1コマが読み取られる。このように、往動時と復動時とに1コマずつ読み取ることにより、ピースフイルム2の6コマ全てを読み取る場合でもフイルムホルダ17の3往復で終了する。なお、排出ローラ対20は、フイルムホルダ17の往復移動時に、フイルムホルダ17から突出されている写真フイルムに適度なテンションを付与する働きもある。
【0031】
以上のように、往復の移動で指定されたコマを全て読み取ると、コントローラ6は上ホルダ23をシフト機構25により上昇させて、排出ローラ対20でピースフイルム2をフイルム送り装置3外に排出する。
【0032】
次に、図4を参照して、1コマに切断されたスライドフイルムを送る際の作用について説明する。このスライドフイルム45の場合も、上述のピースフイルム2の場合とほぼ同様であり、同図(A)に示すように、スライドフイルム45がフイルム送り装置3にセットされると、先端検出センサ43によって先端が検出され、供給ローラ対18と、フイルム搬送ローラ対19とによってフイルムホルダ17内に送り込まれる。スライドフイルム45がフイルムホルダ17に挟み込まれると、すぐに先端検出センサ45が何も検出しなくなる。そのため、コントローラ6はセットされた写真フイルムが短尺のスライドフイルム45であると判断する。
【0033】
その後、同図(B)に示すように、ネジ軸30の回転によってフイルムホルダ17が第1の位置から第2の位置に向けて移動され、この移動中にスキャナ部5によって1コマの画像が読み取られる。そして、フイルムホルダ17が第2の位置に到達すると、同図(C)に示すように、フイルム搬送ローラ対19と排出ローラ対20とがスライドフイルム45をフイルム送り装置3外に排出する。
【0034】
なお、上記実施形態では、ピースフイルムとスライドフイルムのフイルム送りについて説明したが、例えばフイルム1本分の長尺フイルムも、ピースフイルムと同様に高精度に搬送することができる。また、ピースフイルムを読み取る際に、往動時と復動時とに読み取りを行なうようにしたが、往動時にのみ読み取りを行い、復動時には往動時よりも速い速度でフイルムホルダを初期位置に戻すようにしてもよい。また、フイルムホルダの往動時と復動時とでは画像の読取り方向が逆向きとなるため、送り方向に合わせてスキャナ部が画像データを自動的に配列しなおすようにすることもできる。更に、フイルム送り装置にセットされた写真フイルムの長さや、ネガ,ポジ等のフイルム種類,セットされた写真フイルムの表裏等を自動で判定し、ピント合わせ等も自動で行なうようにすると、より作業効率が向上する。
【0035】
また、フイルムホルダ移動手段としてボールネジを用いたが、ボールネジ以外に、カムやクランク機構等を用いることもできる。また、フイルムホルダ内での写真フイルムの位置決めは、パルスモータのパルス数の制御以外に、写真フイルムのノッチ等をセンサで検出して行なってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスキャナのフイルム送り装置によれば、フイルムホルダで写真フイルムを挟み込むことにより、写真フイルムに良好な平面性を付与することができ、更にこのフイルムホルダをホルダ移動手段で移動させることにより、写真フイルムを蛇行させずに一定速度で送ることができるので、固定方式のイメージラインセンサでの読取り精度を向上させることができる。また、フイルムホルダ内でコマ送りをするフイルム搬送ローラ対を設けたので、効率よく写真フイルムの複数コマを読み取ることができる。
【0037】
また、フイルムホルダの移動範囲の外側に供給ローラ対と排出ローラ対とを設けたので、フイルムホルダへの写真フイルムの入れ換えを効率よく行なうことができる。
【0038】
更に、フイルムホルダの往復の移動で別の1コマを挟み込むようにしたので、両方向での移動の際に写真フイルムの読み取りを行なうことができ、作業効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフイルム送り装置が用いられたスキャナの構成を示す概略図である。
【図2】本発明のフイルム送り装置の平面図である。
【図3】本発明のフイルム送り装置のピースフイルムの送り状態を段階的に示した概略図である。
【図4】本発明のフイルム送り装置のスライドフイルムの送り状態を段階的に示した概略図である。
【符号の説明】
2 ピースフイルム
3 フイルム送り装置
4 光源
5 スキャナ部
6 コントローラ
12 イメージラインセンサ
17 フイルムホルダ
18 供給ローラ対
19 フイルム搬送ローラ対
20 排出ローラ対
21 ボールネジ
45 スライドフイルム
Claims (3)
- 現像済み写真フイルムに記録された1コマの画像を固定方式のイメージラインセンサによって1ラインずつ読み取るスキャナにおいて、
前記写真フイルムの1コマ分を挟み込んで保持するとともに、1コマの画像を露呈させる開口が設けられたフイルムホルダと、1コマの画像の読み取り時にフイルムホルダを第1の位置と第2の位置との間で一定速度で移動させるホルダ移動手段と、フイルムホルダに設けられ、写真フイルムの1コマを開口にセットし、読み取り済みの1コマをフイルムホルダ外に送り出すフイルム搬送ローラ対とからなることを特徴とするスキャナのフイルム送り装置。 - 前記フイルムホルダの第1の位置と第2の位置との外側に、写真フイルムをフイルムホルダに送り込む供給ローラ対と、フイルムホルダから写真フイルムを排出する排出ローラ対とを設けたことを特徴とする請求項1記載のスキャナのフイルム送り装置。
- 前記フイルムホルダは、第1の位置から第2の位置へ移動して1コマの画像が読み取られた後に、次の1コマを挟み込み、第2の位置から第1の位置へ戻る際に画像の読み取りを行なうことを特徴とする請求項1及び2記載のスキャナのフイルム送り装置。
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