JP3784946B2 - 画像読取装置用キャリア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像が記録された写真フィルムを搬送しながら、読取画像を読み取るための画像読取装置に用いらられるキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
写真フィルムに記録されている画像をスキャナによって読み取り、この読み取りによって得られた画像データを用いて記録材料への画像の記録、ディスプレイへの画像の表示等を行うデジタル画像処理装置において、写真フィルムを所定の位置に固定しておき、例えばラインスキャナを副走査方向に定速搬送しながら、画像読み込むのが一般的であった。
【0003】
このため、ラインスキャナでの画像読取シーケンスと、写真フィルムの搬送シーケンスとが別々となるため、互いの動作の確認をしながらの制御となっている。
【0004】
このため、写真フィルムを搬送しながら画像を読み取るようにすればよいが、この場合、写真フィルムをニップローラでニップした搬送する必要がある。
【0005】
しかしながら、ニップローラによる搬送は、ニップ状態のままであればよいが、搬送方向先端がニップされるときのショックや、搬送方向後端がニップから離脱するときのショック等で搬送速度にむらが生じ、精度よく画像が読み取れないという問題点がある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、写真フィルムを搬送しながら画像読み取る搬送系において、安定して一定速度で写真フィルムを搬送することができる画像読取装置用キャリアを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、写真を直線的に案内する案内路を往復搬送させて、往路搬送時に所定の読取解像度で画像を読み取るプレスキャンを行うと共に、復路搬送時に前記所定の読取解像度よりも高い読取解像度で画像を読み取るファインスキャンを行うために、写真フィルムに記録された画像を読取画像を読み取るための画像読取部へ順次、写真フィルムを送り込むための画像読取装置用キャリアであって、前記案内路における前記画像読取部による読取用の光を通過させる読取孔を挟んで設けられた一対のニップローラと、前記一対のニップローラのそれぞれの一方を駆動させる駆動手段と、前記他方のローラを一方のローラと所定の接触圧で接触するニップ位置及び所定の隙間を生じさせるニップ解除位置に移動させる移動手段と、写真フィルムの搬送方向後端を検出する後端検出センサと、前記写真フィルムの先端が通過するときに、前記移動手段を制御して、前記他方のローラをニップ解除位置へ移動させ、通過後かつ前記ファインスキャンの中断時に前記他方のローラをニップ位置へ移動させると共に、前記ニップローラによってニップした状態で写真フィルムを搬送しているときに、前記後端検出センサでの写真フィルムの後端検出時期に基づいて、写真フィルムの後端がニップローラを通過する前に、前記移動手段を制御して、前記他方のローラをニップ解除位置に移動させる移動制御手段と、を有している。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、移動制御手段では、写真フィルムの先端が通過するときに、前記移動手段を制御して、前記他方のローラをニップ解除位置へ移動させる。これにより、ニップローラの一方と他方との間に隙間が生じ、写真フィルムはこの隙間を通過するため、円滑に搬送される。
【0009】
次に、写真フィルムの通過後かつファインスキャンの中断時(写真フィルムのコマ間)に前記他方のローラをニップ位置へ移動させるため、このニップローラによって確実に写真フィルムに搬送力を付与することができる。
また、写真フィルムの先端挿入時のみではなく、写真フィルムの後端がニップローラを抜け出るときにも、ショックが発生することがある。このため、写真フィルムの後端を検出するセンサを設け、このセンサによって写真フィルムの後端を検出した時期に基づいて、移動制御手段では、写真フィルムの後端がニップローラを通過する前に、前記他方のローラをニップ解除位置に移動させる。これにより、安定した速度で当該ニップローラを通過することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記ニップローラが、ニップ解除位置からニップ位置へ移動するときに、前記一方のローラを前記写真フィルムの搬送速度と同一の線速度で回転させておくことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、前記写真フィルムの通過後に前記他方のローラをニップ位置へ移動させる時に、一方のローラを駆動させておく。この回転はは、写真フィルムの搬送速度と同一の線速度とする。これにより、ニップローラの回転数が0から急激に写真フィルムの搬送速度に基づく回転数に移行しないため、ショックをさらに軽減することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2記載の発明において、前記ニップ解除位置からニップ位置へ移動する時間を、写真フィルムの搬送速度に基づいて設定することを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、写真フィルムをニップするとき、ショックを0にすることはできない。そこで、ニップ時期を画像読取部における読取休止時とする。すなわち、複数の画像コマを読み取っている場合の画像コマ間となったときをねらってニップする。これを実現するために、写真フィルムの搬送速度をパラメータとして利用し、基本となる搬送速度(画像コマ間でニップする速度)を定めれておき、これよりも速い速度のときは移動時間も速くし、遅いときは移動時間を遅くする。これにより、画像読取中にニップ動作することが防止され、適正な画像読取が行える。
【0018】
【発明の詳細な説明】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず本実施の形態に係るデジタルラボシステム10について説明する。
【0019】
図1には本実施の形態に係るデジタルラボシステム10の概略構成が示されており、図2にはデジタルラボシステム10の外観が示されている。図1に示されるように、デジタルラボシステム10は、ラインCCDスキャナ12、画像処理部16、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20を含んで構成されている。また、図2に示されるように、ラインCCDスキャナ12と画像処理部16は入力部96に設けられており、レーザプリンタ部18とプロセッサ部20は出力部98に設けられている。
【0020】
ラインCCDスキャナ12は、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されているフィルム画像を読み取るためのものである。このラインCCDスキャナ12には、R、G、B測光用のセンサが3列配列されたラインCCD74(図3参照)が備えられ、ラインCCD74によってフィルム画像を読み取り、R、G、B3色の画像データを出力する。
【0021】
画像処理部16は、入力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファイルとして外部へ出力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信する等)ことも可能である。
【0022】
レーザプリンタ部18はR、G、Bのレーザ光を照射するレーザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0023】
図3には、ラインCCDスキャナ12を含む光学系の概略構成が示されている。この光学系は、メタルハライドランプやハロゲンランプ等から成る光源64を備えている。光源64が焦点位置に位置するように、IR(赤外光)を透過する放物面状のリフレクタ24が配設されており、光源64から射出されリフレクタ24によって反射された光が写真フィルム22方向に照射される。
【0024】
光源64の光射出側には、光源64から射出された光のIRをカットするIRカットフィルタ26、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の調光フィルタ70C、70M、70Y及び写真フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス66が光軸Lに沿って順に配設されている。調光フィルタ70C、70M、70Yは、それぞれ独立に移動可能に構成されており、光源64から射出された各成分色光の光量のバランスやラインCCD74の各成分色光に対する感度等を考慮して光路中への挿入量が調整される。これにより、ラインCCD74におけるR、G、Bの3色の受光量を調整することができる。
【0025】
135サイズ用写真フィルム22(以下、単に写真フィルム22)は、図4及び図5に示すフィルムキャリア14によってフィルム面が光軸Lと垂直になるように搬送される。フィルムキャリア14には、光源64から射出された光が透過する写真フィルム22の搬送方向と直交する方向に延びたスリット孔32(図4参照)が形成されている。このスリット孔32の長さは、写真フィルム22に記録されたフィルム画像における写真フィルム22の幅方向の長さよりも長く形成されている。このスリット孔32の長手方向両端部には、写真フィルム22の長手方向に沿った幅方向両端部に所定間隔で穿設されたパーフォレーション36及び写真フィルム22の種類等が記録されたバーコード37の位置に対応している。
【0026】
写真フィルム22を搬送するフィルムキャリア14を挟んで光源64と反対側には、光軸Lに沿って、写真フィルム22を透過した光を結像させるレンズユニット72、及び結像位置に設けられたラインCCD74が順に配置されている。図3では、レンズユニット72として単一のレンズのみを示しているが、このレンズユニット72は複数枚のレンズから構成されたズームレンズであってもよい。ラインCCD74は、CCDセルが写真フィルム22の搬送方向に直交するようにライン状に配列されて構成されたCCDセル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれかが各々取り付けられた3ラインカラーCCDで構成されている。従って、CCDセルの配列方向にフィルム読み取りの主走査がなされ、写真フィルム22が搬送されることによりフィルム画像読み取りの副走査がなされる。なお、ラインCCD74は、3本のライン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿って所定の間隔を隔てて順に配置されているので、同一の画素におけるR、G、Gの各成分色の検出タイミングには時間差がある。しかし、本実施の形態では、各成分色毎に異なる遅延時間で測光信号の出力タイミングの遅延を行うことにより、同一の画素のR、G、Bの測光信号がラインCCDスキャナ12から同時に出力されるように構成されている。
【0027】
次に、図4及び図5を参照してフィルムキャリア14について詳細に説明する。
【0028】
図4及び図5に示されるように、フィルムキャリア14には、ベース40に対して開閉可能なベース40と略同一形状のカバー42が取り付けられている。カバー42における写真フィルム22の往路搬送方向(矢印A方向)に沿った一方の側面には、カバー42の開閉を操作するためのレバー44が取り付けられている。このレバー44の係止部(図示省略)がベース40に形成された図示しない孔に係合することによって、カバー42をベース40に圧着させた状態で閉じることができる。また、レバー44をオペレータが操作することによってレバー44によるベース40とカバー42の係合状態が解除され、カバー42を開放することができる。
【0029】
ベース40における写真フィルム22の搬送方向と直交する一方の側面には、写真フィルム22を挿入するためのフィルム挿入口46が形成されている。ベース40には、フィルム挿入口46から挿入された写真フィルム22が案内搬送される案内路としてのフィルム搬送路34が形成されている。また、ベース40及びカバー42における写真フィルム22の搬送方向と直交する他方の側面側には、ストック部としての円筒状のフィルム巻取部48が形成されている。このフィルム巻取部48には、写真フィルム22をフィルム巻取部48の内周面に沿って案内するガイド板50が設けられている。また、図示は省略したが、周囲はケーシングで覆われており、塵埃の侵入が阻止された構造となっている。従って、フィルム搬送路34に沿って搬送され、読取処理が終了した写真フィルム22はガイド板50に案内されることによってフィルム巻取部48内に巻回された状態で収容される。
【0030】
また、ベース40に形成されたフィルム搬送路34のフィルム搬送方向に沿って、先端検出センサ52、搬送ローラ対54、ゴミ取りローラ56、後端検出センサ57、搬送ローラ対60、遮光部62Aを備えたLHP切替レバー62、及び搬送ローラ対64、パーフォセンサ65が順に配設されている。
【0031】
先端検出センサ52は、所謂機械式のセンサであり、写真フィルム22がネガであってもポジであっても検出可能としている。すなわち、写真フィルム22の当初の先端部(ピースフィルムの先端部ではなく、1本の写真フィルムの先端部)は、かぶりによりネガの場合は不透過、ポジの場合は透過(素抜け)となり、光電的に検出するのが困難であるからである。
【0032】
先端検出センサ52は、一端に写真フィルム22に接触する接触輪52Aが回転可能に取り付けられ、屈曲部を回転軸として回転するクランク52Bと、クランク52Bの他端の通過を検出する発光素子と受光素子が組み合わせて構成されたフォトインタラプタ52Cと、から構成されている。写真フィルム22がフィルム搬送路34に沿って搬送され、写真フィルム22のエッジが先端検出センサ52の接触輪52Aに接触するとクランク52Bが回転する。クランク52Bが回転することによって、クランク52Bの他端がフォトインタラプタ52Cの発光素子と受光素子の間を通過する。これにより、写真フィルム22の先端がフィルム搬送路34を通過したことを検出することができる。
【0033】
この先端検出センサ52の検出位置は、ラインCCD74による読み取る位置との距離が予め定められており、このため、この先端検出センサ52によって写真フィルム22の先端を検出することによって、ラインCCD74による読取開始時期を設定することができるようになっている。
【0034】
搬送ローラ対54は、ベース40上に配設されたローラ駆動モータ84から変速部85を介して駆動力が伝達されることによって回転する駆動ローラ54Aと、この駆動ローラ54Aの回転に従動して回転する従動ローラ54Bと、を含んで構成されており、駆動ローラ54Aと従動ローラ54Bによって写真フィルム22を挟持搬送する。なお、駆動ローラ54Aは、前記先端検出センサ52で写真フィルム22の先端を検出した時点で駆動を開始する。
【0035】
搬送ローラ対54の駆動ローラ54Aと従動ローラ54Bの軸方向の長さは、写真フィルム22に穿設されたパーフォレーション36に接触しない長さ、すなわち写真フィルム22に記録されたフィルム画像(画像記録範囲)にのみ接触する長さに形成されている。これは、駆動ローラ54A及び従動ローラ54Bの少なくとも一方が写真フィルム22に穿設されたパーフォレーション36に接触した状態で写真フィルム22が搬送されると、パーフォレーション36が穿設されていることによる凹凸によって安定した搬送を行うことができないことがあることを考慮したものである。また、写真フィルム22の乳剤面(フィルム画像が記録されている面)側に接触する従動ローラ54Bは、写真フィルム22に記録されたフィルム画像に傷を付けることがないように柔軟な材料で形成されている。
【0036】
ゴミ取りローラ56は、写真フィルム22の表面に付着している埃等を取り除くために設けられている。このため、このゴミ取りローラ56は、図示しない回転軸とローラ本体との間にワンウェイクラッチが組み込まれており、写真フィルム22の往路搬送(図4及び図5においてフィルム搬送路34の右から左への搬送)時は、この写真フィルム22の搬送に対して回転しない構造となっている。このため、写真フィルム22の表面(裏面)との間で摺動状態となる。この摺動によって、写真フィルム22上の付着している塵埃(ゴミ)が拭いとられることになる。このように、ゴミ取りローラ56は、写真フィルム22と摺動するため、材質としては軟質で、ゴミを拭い取りやすいスポンジ系のものが適している。
【0037】
なお、このゴミ取りローラ56は、写真フィルム22の復路搬送(図4及び図5においてフィルム搬送路34の左から右への搬送)時は、写真フィルム22の搬送に伴って追従回転する。従って、写真フィルム22とゴミ取りローラ56との間は非摺動状態となる。これにより、一旦拭い取った塵埃は、その一部又は全部が写真フィルム22に戻されることになる。すなわち、このゴミ取りローラ56よりも下流側に位置するラインCCD74による画像読取時のみ一時的にゴミを取り除いておき、その後は元に戻すことによって、ゴミ取りローラ56の繰り返し利用が可能となっている。
【0038】
なお、このゴミ取りローラ56も、写真フィルム22のパーフォレーションに接触しない軸方向の長さとなっている。
【0039】
搬送ローラ対60は、前述した搬送ローラ対54と同様に、ローラ駆動モータ84から変速部85を介して駆動力が伝達されることによって回転する駆動ローラ60Aと、この駆動ローラ60Aの回転に従動して回転する従動ローラ60Bと、を含んで構成されており、写真フィルム22を挟持搬送する。駆動ローラ60Aと従動ローラ60Bの長さは、前述した駆動ローラ54A及び従動ローラ54Bと同様に、写真フィルム22に穿設されたパーフォレーション36に接触しない長さに形成され、従動ローラ60Bも前述した従動ローラ54Bと同様に柔軟な材料で形成されている。また、従動ローラ60Bの回転軸の両端は、従動ローラ60Bの回転を阻止しない略コ字形状の支持板76によって支持されている。この支持板76の一端には略L字形状の接続部が一体形成されており、この接続部の他端はモータ78の駆動軸に接続された偏心カム80に連結されている。従って、モータ78が駆動して偏心カム80が回転すると、支持板76に支持された従動ローラ60Bが駆動ローラ60Aに対して接離する方向に移動する。なお、通常、従動ローラ60Bは駆動ローラ60Aと所定距離だけ離れて位置しているが、写真フィルム22の搬送が開始され、モータ78が駆動することによって駆動ローラ60Aと接触する方向に移動して写真フィルム22を挟持搬送する。
【0040】
なお、本実施の形態で使用されるローラ駆動モータ84は、2相ステップモータであるが、5相ステップモータを適用すれば、減速系の構成が簡単になる。すなわち、高トルクが得られる回転速度のダイナミックレンジが広いため、ローラ駆動モータ84の回転速度の制御が容易となるからである。
【0041】
また、LHP切替レバー62の遮光部62Aは、写真フィルム22に記録されたフィルム画像がパノラマ画像(P)である場合に写真フィルム22の画像未記録部分を透過する光を遮光するために設けられている(図6参照)。なお、迫力ビジョン画像(H)が存在する場合には、写真フィルム22の幅方向寸法が通常サイズ(L)とさほど変わりがないため、遮光部は特に不要であるが、遮光部62Aとは別に同軸周りに迫力ビジョン画像(H)用の遮光部を設けてもよい。
【0042】
写真フィルム22に記録されたフィルム画像のサイズは、ラインCCD74によるプレスキャニング時の画像データの領域や画像データの他に同時に読み取られる画像予備データ(コマ番号やDXコード等)に基づいて認識される。なお、図6に示されるように、LHP切替レバー62は写真フィルム22の幅方向両側に設けられている(図4では一方のみ図示)。
【0043】
LHP切替レバー62よりもフィルム搬送方向下流側に設けられた搬送ローラ対68については、前述した搬送ローラ対60と略同一の構成であり、モータ79によって偏心カム80を回転させ、従動ローラ68Bを駆動ローラ68Aに対して接離させるようになっている。
【0044】
パーフォセンサ65は、写真フィルム22に設けられるパーフォレーションを検出するセンサであり、その信号はほぼ矩形のパルス波形となる。従って、このパルス波形をカウントすることにより、写真フィルム22の搬送長を認識することができる。また、パルス波形の位置と画像のエッジ部分との相関を得ることも可能となっている。
【0045】
ここで、前記搬送ローラ対54を第1ニップ、搬送ローラ対60を第2ニップ、搬送ローラ対68を第3ニップとすると、上記構成の如く、第1ニップは常時ニップ状態であり、第2及び第3ニップは適宜ニップ状態と非ニップ状態とすることができる。
【0046】
まず、待機状態、すなわちローラ駆動用モータ84が停止しているときは、第2及び第3ニップ共に非ニップ状態である。
【0047】
次に、往路搬送時、すなわちローラ駆動用モータが駆動を開始してから所定時間T1経過するまでは、第2及び第3ニップ共に非ニップ状態である。このとき、写真フィルム22の先端部は、搬送ローラ対60、68のそれぞれの駆動側と従動側ローラの隙間を通過していくようになっている。
【0048】
前記所定時間T1が経過すると、第2及び第3ニップはニップ状態となるように制御される。
【0049】
次に、往路搬送終了時、すなわち、後端検出センサ57によって写真フィルム22の後端を検出してから所定時間T2後、第2ニップのみ非ヒップ状態となる。このとき、写真フィルム22の後端はスキャニン領域を通過し、搬送ローラ対68(第3ニップ)によってニップされた状態で往路搬送の停止を迎える。
【0050】
一方、復路搬送開始時は、前記第2ニップは非ニップ状態のままとされており、このため、搬送方向先端部は、搬送ローラ対60の従動側と駆動側との間を円滑に通過するようになっている。
【0051】
所定時間T3後、搬送方向先端部が搬送ローラ対60を通過後、第2ニップはニップ状態となり、次いで、パーフォセンサ65によって搬送方向後端を検出した後に、第3ニップを非ニップ状態となる。
【0052】
その後、後端検出センサ57で搬送方向後端を検出した後は、第2ニップも解除され、第2及び第3ニップ共に初期状態(非ニップ状態)に戻されるようになっている。
【0053】
駆動ローラ54Aの回転軸54Cの一端には、プーリー54Dが取り付けられている。また、駆動ローラ60Aの回転軸60Cの一端には、2つのプーリー60D、60Eが所定間隔を隔てて取り付けられている。駆動ローラ60Aの回転軸60Cに取り付けられた一方のプーリー60Dは、駆動ローラ54Cの回転軸54Cに取り付けられたプーリー54Dと並行な位置に取り付けられており、これらのプーリー54D、60Dには平ベルト82Aが巻き掛けられている。
【0054】
また、駆動ローラ68Aの回転軸68Cの一端にはプーリー68Eの他に変速部85内の構成部品であるプーリー85A、85B、85Cが取り付けられている。この回転軸68Cに取り付けられたプーリー68Eは、駆動ローラ60Aの回転軸60Cに取り付けられたプーリー60Eと並行な位置に取り付けられており、これらのプーリー60E、68Eには平ベルト82Bが巻き掛けられている。
【0055】
ローラ駆動モータ84の図示しない駆動軸の先端部には、プーリー84Aが取り付けられている。ローラ駆動モータ84の駆動軸の先端部に取り付けられたプーリー84Aは、変速部85内の構成部品である4個プーリー85I、85a、85b、85cの内の入力プーリー85Iとの間で平ベルト82Cが巻き掛けられている。
【0056】
前記入力プーリー85I以外のプーリー85a、85b、85cは、それぞれ独立して回転するように電磁クラッチ又はワンウェイクラッチが内蔵されている。この3個のプーリー85a、85b、85cは、それぞれ径が異なり、前記プーリー85A、85B、85Cとの間で平ベルト87A、87B、87Cが巻き掛けられている。
【0057】
すなわち、ローラ駆動モータ84の駆動軸の回転が一定であっても、前記電磁クラッチ又はワンウェイクラッチの機能によって、選択的に3種類の回転速度で回転軸68Cに駆動力を伝達することができるようになっている。
【0058】
次に、本発明の実施の形態の作用を図7乃至図9のフローチャートに従い説明する。
【0059】
図7に示される如く、ステップ200では、電源がオンか否かが判断され、電源がオンとなるとステップ202へ移行してカバー42が開いているか否かが判断される。ここで、カバー42が開いていると判定されると、ステップ204へ移行してエラー処理(例えばLED等の赤色点滅)がなされる。なお、エラー処理の後は、リセット後再スタートする(以下、エラー処理の後は全てリセット後再スタートとする)。
【0060】
ステップ202において、否定判定、すなわちカバー42が閉じていると判定された場合は、ステップ206へ移行してキャリア内に写真フィルム22が存在するか否かが判断され、有りと判定された場合は、ステップ208へ移行してエラー処理(例えば、LED赤色点滅や、「フィルムと取って下さい」との表示メッセージ)と行う。
【0061】
また、ステップ206で無しと判定された場合は、ステップ210へ移行して、LHP切替レバー62を作動するためのモータが原点位置(LHP切替レバー62のスリットからの退避位置)にあるか否かが判断される。
【0062】
ここで、否定判定されると、ステップ212へ移行して該モータをイニシャライズし、次いでステップ214で再度原点位置か否かを判断し、さらに否定判定の場合はステップ216へ移行してエラー処理(例えば、LEDの赤色点滅や、「LHPの原点検出不良です」との表示メッセージ)を行う。
【0063】
前記ステップ210又はステップ214で肯定判定された場合は、ステップ218へ移行して従動ローラ60Bに対応するモータ78(第2ニップ用モータ)が原点位置にあるか否かが判断される。
【0064】
ここで、否定判定されると、ステップ220へ移行して該モータをイニシャライズし、次いでステップ222で再度原点位置か否かを判断し、さらに否定判定の場合はステップ224へ移行してエラー処理(例えば、LEDの赤色点滅や、「第2ニップの原点検出不良です」との表示メッセージ)を行う。
【0065】
前記ステップ218又はステップ222で肯定判定された場合は、ステップ226へ移行して従動ローラ68Bに対応するモータ79(第3ニップ用モータ)が原点位置にあるか否かが判断される。
【0066】
ここで、否定判定されると、ステップ228へ移行して該モータをイニシャライズし、次いでステップ230で再度原点位置か否かを判断し、さらに否定判定の場合はステップ232へ移行してエラー処理(例えば、LEDの赤色点滅や、「第3ニップの原点検出不良です」との表示メッセージ)を行う。
【0067】
前記ステップ226又はステップ230で肯定判定された場合は、ステップ234へ移行して、電磁クラッチをオフ、すなわちノーマル状態とし、図8のステップ236へ移行する。
【0068】
以上が、初期設定に関する制御であり、以下、通常の搬送制御中でもエラーがあった場合には、エラー処理を行うが、フローチャートの明瞭化のため、エラー処理は省略して説明する。
【0069】
図8に示される如く、ステップ236では、写真フィルム22の先端が先端検出センサ52によって検出されたか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ238へ移行して、搬送ローラ追記60、68、すなわち第2及び第3ニップをニップ状態とし、ステップ240へ移行する。
【0070】
ステップ240ではプレスキャン速度(高速)を選択し、選択された速度となるように電磁クラッチを制御する(オン/オフ)。
【0071】
次のステップ242では、ローラ駆動用モータ84の駆動を開始する。これにより、写真フィルム22は、搬送ローラ対54、すなわち第1ニップにニップされた状態でフィルム搬送路34に沿って搬送を開始する。
【0072】
このとき、第2及び第3ニップについてもニップ状態であるため、写真フィルム22は順次ニップされていき、プレスキャニングがなされる(ステップ244)。
【0073】
なお、このとき、ゴミ取りローラ56が、写真フィルム22の表面に接触した状態で、かつこの写真フィルム22の搬送方向に準ずる方向の回転が阻止されているため、写真フィルム22とゴミ取りローラ56とは摺動状態となる。この摺動によって、写真フィルム22の表面に付着する塵埃を拭い取ることができる。
【0074】
プレスキャニングは以下の通りである。
写真フィルム22がフィルム搬送路34に形成されたスリット孔32の上部を通過するとき、ラインCCD74は写真フィルム22に記録されたフィルム画像及び写真フィルム22の情報が記録されたバーコード37を同時に読み取る。写真フィルム22を高速で搬送し、比較的低解像度で写真フィルム22の全面を読み取る。このプレスキャニングによって得られた画像データに基づいて写真フィルム上の画像コマ位置、各画像のアスペクト比、各画像の濃度等の特徴量が認識される。
【0075】
このとき、光源64から射出された光はスリット孔32の長手方向両端部間寸法が画像コマの寸法よりも大きいため、写真フィルム22に記録されたフィルム画像と共に写真フィルム22の画像予備データ(コマ番号やDXコードを示すバーコード)も読み取ることができる。
【0076】
写真フィルム22が順次搬送されていき、それぞれの画像コマの画像が読み取られていくと、フィルム搬送路下流側には、写真フィルム22が滞留する。この滞留する写真フィルム22は、フィルム巻取部48によって、大きな曲率半径のガイドによって巻き取っているため、巻癖がつくことはない。また、折れ曲がったり、傷つくことも防止することができる。
【0077】
このフィルム巻取部48への巻取前、ステップ246では、パーフォセンサ65からの検出値を取り込む。ここで、パーフォレーションの数をカウントしているため、ステップ248において一定時間内に所定数のカウントがなされた否かによって搬送系の状態を認識することができる。このステップ248で否定判定された場合には、ステップ250へ移行してローラ駆動用モータ84の駆動が停止され、ジャム発生を報知するメッセージが出力される。
【0078】
また、ステップ248において、肯定判定された場合は、搬送が継続され、上記の如く、写真フィルム22はフィルム巻取部48へ巻き取られていく。
【0079】
この往路搬送中、ステップ252では後端検出センサ57でフィルムの後端を検出したか否かが判断される。ここで、後端検出時期は予め定められた一定時間内に検出されたか否かが判断され(ステップ254)、否定判定の場合は、前記パーフォレーションカウント値と同様にステップ250へ移行する。
【0080】
ステップ254で肯定判定されると、プレスキャニングが終了したと判断され、ステップ256へ移行してローラ駆動用モータ84の駆動が停止され、図9のステップ258へ移行する。
【0081】
図9のステップ258では、搬送ローラ対60、すなわち第2ニップのニップを解除する。このとき、写真フィルム22は、この第2ニップを通過しており、ニップ状態ではない。ここで、第2ニップのニップを解除しておくことにより、復路搬送時(ファインスキャニング時)には写真フィルム22は、駆動ローラ60Aと従動ローラ60Bとの間に生じた隙間を通過することになる。このため、ファインスキャニング中にニップがかかって搬送速度にむらが生じるようなことが防止される。
【0082】
次のステップ260では、Lサイズ以外のコマサイズ(パノラマサイズや迫力ビジョンサイズ)が存在するか否かが判断され、次いでステップ262では大伸ばしプリントか否が判断され、いずれか肯定判定判定された場合には、ステップ262へ移行して該サイズに適合するファインスキャン速度を選択し、ステップ264へ移行する。また、双方否定判定の場合には、標準サイズ(Lサイズ)であると判断され、既に最適な速度が選択されているため、ステップ264へ移行する。
【0083】
ステップ264では、選択された速度に対応するように電磁クラッチをオンし(これにより、プーリー85A−85a、85B−85b、85C−85cの内の1つの組み合わせが有効となり)、次いでステップ266においてローラ駆動モータ84の駆動を開始する(復路搬送)。
【0084】
これにより、ファインスキャニングが開始される(ステップ268)。ファインスキャニングは以下の通りである。
【0085】
ファインスキャニングは、プレスキャニングに比べて低速度で搬送され、解像度の高い画像データを得る。また、画像サイズがすでに認識されているため、読み取る画像サイズに基づいて、LHP切替レバー62が作動して、無用なスリット開口を閉塞する(ステップ268)。
【0086】
次のステップ270では、この復路搬送中にパーフォセンサ65によってパーフォレーションを検出し、その数をカウントする。次のステップ272では、一定時間内のカウント値が適正か否かが判断され、否定判定の場合には、搬送系に異常があると判断され、ステップ274へ移行してローラ駆動モータ84の駆動を停止すると共にジャム発生を報知するメッセージを出力する。
【0087】
ステップ272で肯定判定された場合は、ステップ276へ移行して搬送(復路搬送)を開始してから、所定時間経過後に搬送ローラ対60(第2ニップ)をニップ状態とするように指示する(この時点でニップするのではなく、写真フィルム22の先端部が通過し、かつ好ましくはファインスキャニングの中断時(画像コマ間)にニップする)。
【0088】
次のステップ278では、パーフォセンサ65による復路搬送方向の写真フィルム22の後端を検出したか否かが判断される。ここで、肯定判定されると、搬送ローラ対68(第3ニップ)のニップ状態を解除し(ステップ280)、次いでステップ282において、後端検出センサによる復路搬送方向の写真フィルム22の後端を検出したか否かが判断される。ここで、肯定判定されると、ステップ284において、前記パーフォセンサ65による後端検出と、後端検出センサ57による後端検出との時間差が適正か否かが判断される。すなわち、搬送速度が一定であるため、この時間差も適正であれば予測することができる。
【0089】
このステップ284で否定判定されると、搬送系に異常があると判断され、ステップ286へ移行してローラ駆動モータ84の駆動を停止し、ジャム発生を報知するメッセージを出力する。
【0090】
また、ステップ284において、肯定判定されると、正常に搬送されていると判断し、ステップ288でローラ駆動モータ84の駆動を停止し、次いでステップ290で搬送ローラ対60(第2のニップ)のニップを解除し、処理は終了する。この処理の終了時は、搬送ローラ対60、68、並びにLHP切替レバー62は、初期位置に位置決めされた状態となる。
【0091】
なお、この復路搬送中において、ゴミ取りローラ56が写真フィルム22の搬送に追従して回転するため、前記往路搬送時に拭い取った塵埃が、再度写真フィルムに戻される傾向となる。これは、意図的に行うものであり、このように、ラインCCD74でのスキャニング時のみ塵埃を取り除き、読取終了後は、その一部又は全部を写真フィルムに戻すこにより、ゴミ取りローラ56自体の汚れを軽減することができ、メンテナンスしなくても数多くの処理を繰り返し行うことができる。
【0092】
以上説明した如く、本実施の形態に係るフィルムキャリアでは、ニップ時のショックを和らげ、搬送速度にむらを生じさせることがないように、搬送ローラ対60、68の各従動ローラ60B、68Bを駆動ローラ60A60Bに対して接離可能とし、モータ78、79によって移動させるようにたため、ファインスキャニング時のピースネガの先頭コマや最終コマも精度よく読み取ることができる。
【0093】
なお、写真フィルム22に樋状のカールが生じていると、ニップ時にこのカールによって負荷が増加する。このため、搬送ローラ対60、68の近傍にこの樋状のカールを軽減すためのローラ(一対のローラであれば、写真フィルムの肉厚程度の隙間があった方がよい)を配置してもよい。
なお、本実施の形態のフィルムキャリア14において、写真フィルム22に先端折れやスプライステープ付が挿入されたとき、搬送負荷となるため、フィルム挿入口46の近傍にリシェイパ部を設け、先端部をリシェイプしてから、フィルム搬送路34を搬送させるようにしてもよい。
【0094】
また、搬送ローラ対60、68において、図10に示される如く、例えば、従動ローラ60A、68Aの現位置(駆動ローラ60A、68Aの直上(12時の方向))から、それぞれ駆動ローラ60A,68A回りに光軸位置とは離れる方向に移動させた構成としてもよい。これにより、写真フィルム22が蛇行する分、搬送ローラ対60、68にニップされる量(長さ)が多くなり、写真フィルム22の搬送を安定することができる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明した如く請求項1に記載の発明では、写真フィルムを搬送しながら画像読み取る搬送系において、安定して一定速度で写真フィルムを搬送することができるという優れた効果を有する。
【0096】
請求項2に記載の発明によれば、ニップローラの回転数が0から急激に写真フィルムの搬送速度に基づく回転数に移行しないため、ショックをさらに軽減することができる。
【0097】
請求項3に記載の発明によれば、写真フィルムの後端がニップローラを通過する前に、前記他方のローラをニップ解除位置に移動させるたため、安定した速度で当該ニップローラを通過することができる。
【0098】
請求項4に記載の発明によれば、画像読取中にニップ動作することが防止され、適正な画像読取が行える。
【0099】
請求項5に記載の発明によれば、ニップ動作による速度変動は、ファインスキャン時のみ影響されるため、このファインスキャン時のみ行えばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るデジタルラボシステムの概略ブロック図である。
【図2】デジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系を示す概略斜視図である。
【図4】フィルムスキャナの内部構成を示す概略斜視図である。
【図5】フィルムスキャナの側面図である。
【図6】LHP切替レバー62を示す平面図である。
【図7】フィルムキャリアにおける写真フィルム搬送制御を示す制御フローチャートである(その1)
【図8】フィルムキャリアにおける写真フィルム搬送制御を示す制御フローチャートである(その2)
【図9】フィルムキャリアにおける写真フィルム搬送制御を示す制御フローチャートである(その3)
【図10】搬送ローラ対によるニップ時間を長くした場合の搬送ローラ対の配置状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 デジタルラボシステム
14 フィルムキャリア
22 写真フィルム
48 フィルム巻取部
57 後端検出センサ
64 光源
65 パーフォセンサ
72 レンズユニット
74 ラインCCD
Claims (3)
- 写真を直線的に案内する案内路を往復搬送させて、往路搬送時に所定の読取解像度で画像を読み取るプレスキャンを行うと共に、復路搬送時に前記所定の読取解像度よりも高い読取解像度で画像を読み取るファインスキャンを行うために、写真フィルムに記録された画像を読取画像を読み取るための画像読取部へ順次、写真フィルムを送り込むための画像読取装置用キャリアであって、
前記案内路における前記画像読取部による読取用の光を通過させる読取孔を挟んで設けられた一対のニップローラと、
前記一対のニップローラのそれぞれの一方を駆動させる駆動手段と、
前記他方のローラを一方のローラと所定の接触圧で接触するニップ位置及び所定の隙間を生じさせるニップ解除位置に移動させる移動手段と、
写真フィルムの搬送方向後端を検出する後端検出センサと、
前記写真フィルムの先端が通過するときに、前記移動手段を制御して、前記他方のローラをニップ解除位置へ移動させ、通過後かつ前記ファインスキャンの中断時に前記他方のローラをニップ位置へ移動させると共に、前記ニップローラによってニップした状態で写真フィルムを搬送しているときに、前記後端検出センサでの写真フィルムの後端検出時期に基づいて、写真フィルムの後端がニップローラを通過する前に、前記移動手段を制御して、前記他方のローラをニップ解除位置に移動させる移動制御手段と、
を有する画像読取装置用キャリア。 - 前記ニップローラが、ニップ解除位置からニップ位置へ移動するときに、前記一方のローラを前記写真フィルムの搬送速度と同一の線速度で回転させておくことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置用キャリア。
- 前記ニップ解除位置からニップ位置へ移動する時間を、写真フィルムの搬送速度に基づいて設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置用キャリア。
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