JP2000216954A - 原稿読取装置及び原稿読取方法 - Google Patents

原稿読取装置及び原稿読取方法

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JP2000216954A
JP2000216954A JP11328537A JP32853799A JP2000216954A JP 2000216954 A JP2000216954 A JP 2000216954A JP 11328537 A JP11328537 A JP 11328537A JP 32853799 A JP32853799 A JP 32853799A JP 2000216954 A JP2000216954 A JP 2000216954A
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Junichi Tsuji
淳一 辻
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でかつ予備読み取り及び本読み取
りの際の速度差を考慮した構成を不要とする。 【解決手段】 予備読み取り時には、圧着板120を写
真フィルム22から離間した位置に位置させ、フィルム
キャリアにより写真フィルム22を搬送しながら、エリ
アセンサ116内における先端検出センサ122から距
離Aに位置する専用ラインセンサにより写真フィルム2
2を読み取る。本読み取り時には、写真フィルム22を
逆方向に間欠搬送しかつ停止中にエリアセンサ116全
体で画像コマを読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読取装置及び
原稿読取方法に係り、より詳しくは、エリアセンサを用
いて原稿を読み取る原稿読取装置及び原稿読取方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フィルムを搬送しながらフィ
ルムに記録された画像を粗に読み取って画像の概要を得
るプレスキャン部と、プレスキャン部によるプレスキャ
ンの結果に応じて、画像読み取りの濃度範囲、測定時間
及びフィルムの搬送速度を調整し、調整された搬送速度
で搬送しながらフィルムの画像を高い空間分解能及び濃
度分解能で読み取る本スキャン部と、をフィルムの搬送
方向に並んで配置した画像読取装置が提案されいてる
(特開平7−15593号公報)。
【0003】上記プレスキャン部は、プレスキャン用の
光源、フィルムを搬送する複数の搬送ローラ対、結像レ
ンズ、及びプレスキャン用のラインCCDを有する。ま
た、上記本スキャン部は、本スキャン用の光源、フィル
タ部、集光部、搬送ローラ対、結像レンズ、本スキャン
用のラインCCDを有する。更に、プレスキャン部にお
ける走査搬送速度は、本スキャン部における最高速度と
同速度以上としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像読取装置は、プレスキャン部とファインスキャン部と
を各々別々に配置して構成されているので、部品点数が
多くなり、装置の構成が複雑である。
【0005】また、プレスキャン部とファインスキャン
部とは、上記のように、フィルムの搬送方向に並んで配
置し、プレスキャン部における走査搬送速度を、本スキ
ャン部における最高速度と同速度以上としているので、
プレスキャン部の搬送ローラ対と本スキャン部の搬送ロ
ーラ対との間は、プレスキャン部と本スキャン部との速
度差によるフィルムの弛みを妨害しないために、必要に
応じてフィルムの弛みを吸収するためのアキュムレータ
等を配備しなくてはならない。
【0006】本発明は、上記事実に鑑みて成されたもの
で、簡易な構成でかつ予備読み取り及び本読み取りの際
の速度差を考慮した構成が不要な原稿読取装置及び原稿
読取方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1記載の発明は、複数のラインセンサが配置されて構
成されかつ原稿を読み取る原稿読取手段と、前記複数の
ラインセンサの配置方向に、前記原稿と前記原稿読取手
段とを相対的に移動させる移動手段と、前記相対的に移
動している状態で前記原稿を前記複数のラインセンサの
内の少なくとも1本のラインセンサにより予備読み取り
すると共に、前記原稿と前記原稿読取手段とを相対的に
間欠移動しかつ前記原稿と前記原稿読取手段とを相対的
に停止状態中に前記原稿を前記複数のラインセンサで本
読み取りするように前記原稿読取手段及び前記移動手段
を制御する制御手段と、を備えている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記原稿を原稿読取手段に結像させる結像
レンズと、前記結像レンズの被写界深度を調整する調整
手段と、前記写真フィルムにおける前記原稿読取手段に
よる読取領域を平面に規制する平面規制手段と、を含
み、前記制御手段は、前記予備読み取りする際は前記被
写界深度を深くすると共に前記本読み取りする際は前記
被写界深度を浅くしかつ前記読取領域を平面に規制する
ように前記調整手段及び前記平面規制手段を更に制御す
ることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記原稿における前記複数のラインセンサ
の内の少なくとも1本のラインセンサによる読取領域を
平面に規制する第1の平面規制手段と、前記原稿におけ
る前記原稿読取手段により全読取領域を平面に規制する
第2の平面規制手段と、を備え、前記制御手段は、前記
予備読み取りする際は前記第1の平面規制手段により前
記複数のラインセンサの内の少なくとも1本のラインセ
ンサによる読取領域を平面に規制すると共に、前記本読
み取りする際は前記第1の平面規制手段に代えて前記第
2の平面規制手段により前記原稿読取手段により全読取
領域を平面に規制するように前記第1の平面規制手段及
び前記第2の平面規制手段を更に制御することを特徴と
する。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3の何れか1項に記載の発明において、前記原稿は、
画像コマが形成された写真感光材料であり、かつ、画像
コマの位置を特定するパーフォレーション及びバーコー
ドの少なくとも一方が形成されており、前記制御手段
は、前記予備読み取りする際は、前記複数のラインセン
サの内の少なくとも1本のラインセンサにより前記形成
されているパーフォレーション及びバーコードの少なく
とも一方を更に読み取ると共に、前記本読み取りする際
は、該読み取ったパーフォレーション及びバーコードの
少なくとも一方の情報に基づいて、前記画像コマが前記
原稿読取手段による読取領域に位置するように更に制御
することを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4の何れか1項に記載の発明において、前記制御手段
は、前記複数のラインセンサの内の少なくとも1つのラ
インセンサを専用ラインセンサとして予め定め、前記予
備読み取りする際は、該専用ラインセンサにより原稿を
読み取ることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記予備読み取りの際の原稿の相対的移動
方向上流側に配置され、かつ、前記原稿の先端を検出す
る先端検出センサを含み、前記原稿の移動面への前記先
端検出センサの投影位置から該移動面上に所定距離離れ
た位置に投影されるラインセンサを前記専用ラインセン
サとして定め、前記制御手段は、前記先端検出センサに
より先端が検出されたときから前記原稿が前記所定距離
相対的に移動したときから予備読み取りを開始するよう
に前記原稿読取手段を制御することを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、複数の読取素子か
らなるエリアセンサと、予め定められた移動方向に、前
記原稿と前記エリアセンサとを相対的に移動させる移動
手段と、前記相対的に移動している状態で前記エリアセ
ンサの内の一部の読取素子により予備読み取りすると共
に、前記原稿と前記エリアセンサとを相対的に間欠移動
しかつ前記原稿と前記エリアセンサとを相対的に停止状
態中に前記原稿を前記エリアセンサで本読み取りするよ
うに前記エリアセンサ及び前記移動手段を制御する制御
手段と、を備えている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記エリアセンサの内の一部の読取素子に
よる読取領域を平面に規制する第1の平面規制手段と、
前記原稿における前記エリアセンサにより全読取領域を
平面に規制する第2の平面規制手段と、を備え、前記制
御手段は、前記予備読み取りする際は前記第1の平面規
制手段により前記エリアセンサの内の一部の読取素子に
よる読取領域を平面に規制すると共に、前記本読み取り
する際は前記第1の平面規制手段に代えて前記第2の平
面規制手段により前記エリアセンサにより全読取領域を
平面に規制するように前記第1の平面規制手段及び前記
第2の平面規制手段を更に制御することを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項7又は請求
項8記載の発明において、前記原稿は、画像コマが形成
された写真感光材料であり、かつ、画像コマの位置を特
定するパーフォレーション及びバーコードの少なくとも
一方が形成されており、前記制御手段は、前記予備読み
取りする際は、前記エリアセンサの内の一部の読取素子
により前記形成されているパーフォレーション及びバー
コードの少なくとも一方を更に読み取ると共に、前記本
読み取りする際は、該読み取ったパーフォレーション及
びバーコードの少なくとも一方の情報に基づいて、前記
画像コマが前記エリアセンサによる読取領域に位置する
ように更に制御することを特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項7乃至請
求項9の何れか1項に記載の発明において、前記制御手
段は、前記エリアセンサの内の一部の読取素子を専用読
取素子として予め定め、前記予備読み取りする際は、該
専用読取素子により原稿を読み取ることを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、複数のラインセ
ンサが配置されて構成されかつ原稿を読み取る原稿読取
手段と、前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原
稿と前記原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段
と、前記移動手段による移動方向における前記原稿の移
動の上流側の、前記原稿読取手段から離間した位置に配
置された少なくとも1本のラインセンサと、前記原稿読
取手段の複数のラインセンサの読取領域及び前記少なく
とも1本のラインセンサの読取領域に光を照射する単一
の照射手段と、前記相対的に移動している状態で前記原
稿を前記少なくとも1本のラインセンサにより予備読み
取りし、該予備読み取りの結果に基づいて、該少なくと
も1本のラインセンサにより予備読み取りされた領域
が、前記原稿読取手段の読取領域に位置し、該予備読み
取りされた領域が前記原稿読取手段の読取領域に位置し
た状態で前記原稿と前記原稿読取手段とを相対的に停止
させかつ該予備読み取りされた領域を前記原稿読取手段
の複数のラインセンサで本読み取りするように前記原稿
読取手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、を備
えている。
【0018】請求項12記載の発明は、複数のラインセ
ンサが配置されて構成されかつ原稿を読み取る原稿読取
手段と、前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原
稿と前記原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段
と、を備えた原稿読取装置の原稿読取方法であって、前
記相対的に移動している状態で前記原稿を前記複数のラ
インセンサの内の少なくとも1本のラインセンサにより
予備読み取りし、前記原稿と前記原稿読取手段とを相対
的に間欠移動しかつ前記原稿と前記原稿読取手段とを相
対的に停止状態中に前記原稿を前記複数のラインセンサ
で本読み取りするものである。
【0019】請求項13記載の発明は、複数の読取素子
からなるエリアセンサと、予め定められた移動方向に、
前記原稿と前記エリアセンサとを相対的に移動させる移
動手段と、を備えた原稿読取装置の原稿読取方法であっ
て、前記相対的に移動している状態で前記エリアセンサ
の内の一部の読取素子により予備読み取りし、前記原稿
と前記エリアセンサとを相対的に間欠移動しかつ前記原
稿と前記エリアセンサとを相対的に停止状態中に前記原
稿を前記エリアセンサで本読み取りするものである。
【0020】請求項14記載の発明は、複数のラインセ
ンサが配置されて構成されかつ原稿を読み取る原稿読取
手段と、前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原
稿と前記原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段
と、前記移動手段による移動方向における前記原稿の移
動の上流側の、前記原稿読取手段から離間した位置に配
置された少なくとも1本のラインセンサと、前記原稿読
取手段の複数のラインセンサの読取領域及び前記少なく
とも1本のラインセンサの読取領域に光を照射する単一
の照射手段と、を備えた原稿読取装置の原稿読取方法で
あって、前記相対的に移動している状態で前記原稿を前
記少なくとも1本のラインセンサにより予備読み取り
し、前記予備読み取りの結果に基づいて、該少なくとも
1本のラインセンサにより予備読み取りされた領域が、
前記原稿読取手段の読取領域に位置させ、前記予備読み
取りされた領域が前記原稿読取手段の読取領域に位置し
た状態で前記原稿と前記原稿読取手段とを相対的に停止
させかつ該予備読み取りされた領域を前記原稿読取手段
の複数のラインセンサで本読み取りするものである。
【0021】請求項1記載の発明の発明に係る原稿読取
手段は、複数のラインセンサが配置されて構成されかつ
原稿を読み取る。移動手段は、複数のラインセンサの配
置方向に、原稿と原稿読取手段とを相対的に移動させ
る。なお、移動手段は、原稿のみを移動させたり、原稿
読取手段のみを移動させたり、原稿及び原稿読取手段を
相対的に移動させたり、してもよい。
【0022】制御手段は、相対的に移動している状態で
原稿を複数のラインセンサの内の少なくとも1本のライ
ンセンサにより予備読み取りすると共に、原稿と原稿読
取手段とを相対的に間欠移動しかつ原稿と原稿読取手段
とを相対的に停止状態中に原稿を複数のラインセンサで
本読み取りするように原稿読取手段及び移動手段を制御
する。
【0023】このように、原稿読取手段の複数のライン
センサのラインセンサの内の少なくとも1本のラインセ
ンサにより予備読み取りし、原稿と原稿読取手段とを相
対的に間欠移動しかつ原稿と原稿読取手段とを相対的に
停止状態中に原稿を複数のラインセンサで本読み取りす
る、即ち、予備読み取り及び本読み取り各々を別々の読
取部で行うのではなく原稿読取手段により行うので、簡
易な構成にすることができると共に予備読み取り及び本
読み取りの速度差も考慮しなくてもよい。なお、請求項
12記載の発明も同様の作用・効果を有するので、その
説明を省略する。
【0024】請求項2記載の発明に係る結像レンズは、
原稿を原稿読取手段に結像させる。調整手段は、結像レ
ンズの被写界深度を調整する。なお、調整手段は、絞り
を調整したり、撮像レンズを移動して焦点位置を調整し
たり、することにより、被写界深度を調整するようにし
てもよい。平面規制手段は、原稿における原稿読取手段
による読取領域を平面に規制する。
【0025】ここで、原稿が曲がっていたりすると、結
像レンズにより原稿がぼけた像として原稿読取手段に結
像される。このように原稿がぼけた像として原稿読取手
段に結像されるのは好ましくない。
【0026】そこで、制御手段は、予備読み取りする際
は被写界深度を深くすると共に本読み取りする際は被写
界深度を浅くしかつ読取領域を平面に規制するように調
整手段及び平面規制手段を更に制御する。
【0027】このように予備読み取りする際は被写界深
度を深くすると共に本読み取りする際は被写界深度を浅
くしかつ読取領域を平面に規制するので、予備読み取り
及び本読み取りに応じた鮮明度で原稿を原稿読取手段に
結像させることができ、原稿の読取精度を向上させるこ
とができる。
【0028】ここで、平面規制手段としては、例えば、
原稿を圧着する、読取領域に対応する開口が形成されて
いる圧着板であってもよく、原稿の中央(読取領域内の
凸の頂点)に向かって送風する送風手段としてもよい。
【0029】また、予備読み取りする際は被写界深度を
深くし、本読み取りする際は被写界深度を浅くしかつ読
取領域を平面に規制するようにしたのは、予備読み取り
の際は、本読み取りの際より高精度に原稿を読み取る必
要がないので、被写界深度を深くすれば原稿のぼけを許
容範囲内にすることができる一方、本読み取りの際は、
原稿を高精度に読み取る必要があることに鑑みたもので
ある。
【0030】一方、本発明は、請求項3記載の発明のよ
うに、原稿における複数のラインセンサの内の少なくと
も1本のラインセンサによる読取領域を平面に規制する
第1の平面規制手段と、原稿における原稿読取手段によ
り全読取領域を平面に規制する第2の平面規制手段と、
を備え、制御手段は、予備読み取りする際は第1の平面
規制手段により複数のラインセンサの内の少なくとも1
本のラインセンサによる読取領域を平面に規制すると共
に、本読み取りする際は第1の平面規制手段に代えて第
2の平面規制手段により原稿読取手段により全読取領域
を平面に規制するように第1の平面規制手段及び第2の
平面規制手段を更に制御するようにしてもよい。
【0031】このように、予備読み取りする際は第1の
平面規制手段により、本読み取りする際は第1の平面規
制手段に代えて第2の平面規制手段により平面に規制す
るようにしているので、予備読み取り及び本読み取りに
応じた領域を平面に規制でき、原稿を原稿読取手段に鮮
明に結像させることができ、原稿の読取精度を向上させ
ることができる。
【0032】なお、第1の平面規制手段及び第2の平面
規制手段は、原稿の中央(読取領域内の凸の頂点)に向
かって送風する送風手段としてもよい。また、第1の平
面規制手段は、原稿の画像読取必要領域外を圧着する圧
着ローラとし、かつ、第2の平面規制手段は、原稿を圧
着する、読取領域に対応する開口が形成されている圧着
板としてもよい。
【0033】ここで、原稿として、請求項4記載の発明
のように、画像コマが形成された写真感光材料であり、
かつ、画像コマの位置を特定するパーフォレーション及
びバーコードの少なくとも一方が形成されているとして
もよい。
【0034】この場合、制御手段は、予備読み取りする
際は、複数のラインセンサの内の少なくとも1本のライ
ンセンサにより、上記形成されているパーフォレーショ
ン及びバーコードの少なくとも一方を更に読み取ると共
に、本読み取りする際は、該読み取ったパーフォレーシ
ョン及びバーコードの少なくとも一方の情報に基づい
て、画像コマが原稿読取手段による読取領域に位置する
ように更に制御する。
【0035】このように、複数のラインセンサの内の少
なくとも1本のラインセンサによりパーフォレーション
及びバーコードの少なくとも一方を読み取るので、特別
なセンサ等を省略することができる。
【0036】なお、請求項5記載の発明のように、制御
手段は、複数のラインセンサの内の少なくとも1つのラ
インセンサを専用ラインセンサとして予め定め、予備読
み取りする際は、該専用ラインセンサにより原稿を読み
取るようにしてもよい。
【0037】そして、この場合、請求項6記載の発明の
ように、予備読み取りの際の原稿の相対的移動方向上流
側に配置され、かつ、原稿の先端を検出する先端検出セ
ンサを含み、原稿の移動面への先端検出センサの投影位
置から該移動面上に所定距離離れた位置に投影されるラ
インセンサを専用ラインセンサとして定め、制御手段
は、先端検出センサにより先端が検出されたときから原
稿が所定距離相対的に移動したときから予備読み取りを
開始するように原稿読取手段を制御するようにしてもよ
い。
【0038】ところで、以上説明した発明では、原稿読
取手段を複数のラインセンサにより構成し、複数のライ
ンセンサの内の少なくとも1本のラインセンサにより予
備読み取りすると共に複数のラインセンサで本読み取り
するようにしている。しかし、予備読み取り及び本読み
取り各々を別々の読取部で行うのではなく原稿読取手段
により行う場合に、原稿読取手段を必ずしも複数のライ
ンセンサにより構成する必要はない。
【0039】即ち、請求項7の発明のように、エリアセ
ンサを、複数の読取素子で構成するようにしてもよい。
この場合、移動手段は、予め定められた移動方向に、原
稿とエリアセンサとを相対的に移動させる。そして、制
御手段は、相対的に移動している状態でエリアセンサの
内の一部の読取素子により予備読み取りすると共に、原
稿とエリアセンサとを相対的に間欠移動しかつ原稿とエ
リアセンサとを相対的に停止状態中に原稿をエリアセン
サで本読み取りするようにエリアセンサ及び移動手段を
制御するようにしてもよい。
【0040】このように、エリアセンサを、複数の読取
素子で構成し、原稿とエリアセンサとを相対的に移動し
ている状態でエリアセンサの内の一部の読取素子により
予備読み取りすると共に、原稿とエリアセンサとを相対
的に間欠移動しかつ原稿とエリアセンサとを相対的に停
止状態中に原稿をエリアセンサで本読み取りするので、
予備読み取り及び本読み取り各々を別々の読取部で行う
のではなくエリアセンサにより行うことができ、簡易な
構成にすることができると共に予備読み取り及び本読み
取りの速度差も考慮しなくてもよい。なお、請求項13
記載の発明も同様の作用・効果を有するので、その説明
を省略する。
【0041】また、請求項8記載の発明のように、エリ
アセンサの内の一部の読取素子による読取領域を平面に
規制する第1の平面規制手段と、原稿におけるエリアセ
ンサにより全読取領域を平面に規制する第2の平面規制
手段と、を備え、制御手段は、予備読み取りする際は第
1の平面規制手段によりエリアセンサの内の一部の読取
素子による読取領域を平面に規制すると共に、本読み取
りする際は第1の平面規制手段に代えて第2の平面規制
手段によりエリアセンサにより全読取領域を平面に規制
するように第1の平面規制手段及び第2の平面規制手段
を更に制御するようにしてもよい。
【0042】請求項8記載の発明も、前述した請求項3
記載の発明のように、予備読み取り及び本読み取りに応
じた領域を平面に規制でき、原稿をエリアセンサに鮮明
に結像させることができ、原稿の読取精度を向上させる
ことができる。
【0043】なお、前述したように、原稿は、画像コマ
が形成された写真感光材料であり、かつ、画像コマの位
置を特定するパーフォレーション及びバーコードの少な
くとも一方が形成されており、制御手段は、予備読み取
りする際は、エリアセンサの内の一部の読取素子により
上記形成されているパーフォレーション及びバーコード
の少なくとも一方を更に読み取ると共に、本読み取りす
る際は、該読み取ったパーフォレーション及びバーコー
ドの少なくとも一方の情報に基づいて、画像コマがエリ
アセンサによる読取領域に位置するように更に制御する
ようにしてもよい。
【0044】また、制御手段は、エリアセンサの内の一
部の読取素子を専用読取素子として予め定め、予備読み
取りする際は、該専用読取素子により原稿を読み取るよ
うにしてもよい。
【0045】請求項11記載の発明は、複数のラインセ
ンサが配置されて構成されかつ原稿を読み取る原稿読取
手段と、前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原
稿と前記原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段
と、前記移動手段による移動方向における前記原稿の移
動の上流側の、前記原稿読取手段から離間した位置に配
置された少なくとも1本のラインセンサと、前記原稿読
取手段の複数のラインセンサの読取領域及び前記少なく
とも1本のラインセンサの読取領域に光を照射する単一
の照射手段と、を備えている。
【0046】即ち、単一の照射手段は、原稿読取手段の
複数のラインセンサの読取領域及び上記少なくとも1本
のラインセンサの読取領域に光を照射する。このよう
に、単一の照射手段を備えれば足り、全体の構成を簡易
かつ小型化することがてきる。
【0047】そして、制御手段は、前記相対的に移動し
ている状態で前記原稿を前記少なくとも1本のラインセ
ンサにより予備読み取りし、該予備読み取りの結果に基
づいて、該少なくとも1本のラインセンサにより予備読
み取りされた領域が、前記原稿読取手段の読取領域に位
置し、該予備読み取りされた領域が前記原稿読取手段の
読取領域に位置した状態で前記原稿と前記原稿読取手段
とを相対的に停止させかつ該予備読み取りされた領域を
前記原稿読取手段の複数のラインセンサで本読み取りす
るように前記原稿読取手段及び前記移動手段を制御す
る。
【0048】このように、原稿を少なくとも1本のライ
ンセンサにより予備読み取りし、該予備読み取りの結果
に基づいて、該少なくとも1本のラインセンサにより予
備読み取りされた領域を、原稿読取手段の読取領域で停
止させかつ原稿読取手段の複数のラインセンサで本読み
取りするので、原稿を往復移動せずに、予備読み取り及
び本読み取りすることができる。なお、請求項14記載
の発明も同様の作用・効果を有するので、その説明を省
略する。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では本発明に
支障のない数値を用いて説明するが、本発明は以下に記
載した数値に限定されるものではない。
【0050】図1に示すように、本実施の形態に係るエ
リアCCDスキャナ(画像読取装置)14は、画像処理
部16、マウス20、2種類のキーボード12A、12
B、及びディスプレイ18が設けられた作業テーブル2
7に備えられている。
【0051】一方のキーボード12Aは作業テーブル2
7の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボー
ド12Bは、不使用時は、作業テーブル27の引出し2
4内に収納され、使用時は、引出し24から取り出し、
一方のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボ
ード12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジ
ャック110に接続する。
【0052】マウス20のコードは作業テーブル27に
設けられた孔108を介して画像処理部16に接続され
ている。マウス20は、不使用時はマウスホルダ20A
に収納され、使用時はマウスホルダ20Aから取り出
し、作業面27U上に載置する。
【0053】画像処理部16は、作業テーブル27に設
けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって
密閉されている。なお、開閉扉25を開放することによ
り、画像処理部16を取り出すことができるようになっ
ている。
【0054】エリアCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルム等の写真感光
材料に記録されているフィルム画像を読み取るためのも
のであり、例えば135サイズの写真フィルム、110
サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された
写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂AP
Sフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブロー
ニサイズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象と
することができる。エリアCCDスキャナ14は、上記
の読取対象のフィルム画像をエリアCCDで読み取り、
画像データを出力する。
【0055】ここで、写真フィルムとは、被写体を撮影
後、現像処理され、ネガ画像又はポジ画像が可視化され
たフィルムをいう。
【0056】画像処理部16は、エリアCCDスキャナ
14から出力された画像データが入力されると共に、入
力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプ
リンタ部へ出力する。
【0057】図2及び図3に示すように、エリアCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置された光源部30、作業テーブル27に支持された拡
散ボックス40、作業テーブル27にセットされる、移
動手段としてのフィルムキャリア38、及び作業テーブ
ル27を挟んで光源部30の反対側に配置された読取部
43を備えている。
【0058】光源部30は金属製のケーシング31内に
収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ等から成るランプ32が配
置されている。
【0059】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向へ射出され
る。リフレクタ33の側方には、複数のファン34が設
けられている。ファン34はランプ32が点灯している
間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態となるこ
とを防止する。
【0060】リフレクタ33の光射出側には、リフレク
タ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外
域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の化
学変化を防止すると共に温度上昇を防止し読取精度を向
上させるUV/IRカットフィルタ35、ランプ32か
らの光及びリフレクタ33からの射出光の光量を調整す
る絞り39、及び、写真フィルム22及び読取部43に
到達する光の色成分を、写真フィルムの種類(ネガフィ
ルム/リバーサルフィルム)に応じて適切に設定するネ
ガフィルム用のバランスフィルタ36N及びリバーサル
フィルム用のバランスフィルタ36Pが嵌め込まれてい
るターレット36(図4(B)も参照)が順に設けられ
ている。
【0061】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材(絞り板)から成り、一対の板材が接近離間する
ようにスライド移動可能とされている。図4(A)に示
すように、絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿
った一端側から他端側に向けて、スライド方向に直交す
る方向に沿った断面積が連続的に変化するように、一端
側に切り欠き39Aが各々形成されており、切り欠き3
9Aが形成されている側が対向するように配置されてい
る。
【0062】上記構成では、所望の光成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れが光軸L上に位置し、絞り39の位置に
よって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調整
する。
【0063】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、フィル
ムキャリア38によって搬送される写真フィルム22の
搬送方向の長さが狭くなり(図2参照)、該搬送方向に
直交する方向(写真フィルム22の幅方向)の長さが広
がる(図3参照)形状とされている。また、拡散ボック
ス40の光入射側及び光射出側には光拡散板(図示せ
ず)が各々取付けられている。なお、上記の拡散ボック
ス40は、135サイズの写真フィルム用であるが、他
の写真フィルムに応じた形状の拡散ボックス(図示せ
ず)も用意されている。
【0064】拡散ボックス40に入射された光は、フィ
ルムキャリア38(すなわち写真フィルム22)に向け
て、写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリッ
ト光とされ、また、光拡散板によって拡散光とされて射
出される。このように、拡散ボックス40から射出され
る光が拡散光とされることにより、写真フィルム22に
照射される光の光量むらが低減され、フィルム画像に均
一な光量のスリット光が照射されると共に、フィルム画
像に傷が付いていたとしても、この傷が目立ちにくくな
る。
【0065】フィルムキャリア38及び拡散ボックス4
0は、写真フィルム22の種類毎に用意されており、写
真フィルム22に応じて選択される。
【0066】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が設けられている。拡散ボックス40からのス
リット光は、フィルムキャリア38の下面に設けられた
該開口を介して写真フィルム22に照射され、写真フィ
ルム22の透過光が、フィルムキャリア38の上面に設
けられた該開口を介して、読取部43に到達する。
【0067】また、拡散ボックス40は、上面が上記読
取位置に接近するように支持されている。よって、フィ
ルムキャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡
散ボックス40が干渉しないように、フィルムキャリア
38の下面には、切り欠け部が設けられている。
【0068】なお、フィルムキャリアは、プレスキャン
時や、ファインスキャン時におけるこれからファインス
キャンするフィルム画像の濃度等に応じた複数の速度で
写真フィルム22を搬送可能なように構成されている。
【0069】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面に、エリアセンサとしてのエリアCCD116
が取付けられた載置台47が設けられており、載置台4
7からはレンズ筒49が複数本垂下されている。レンズ
筒49の内部には、縮小・拡大等の変倍のために作業テ
ーブル27と接近離間する方向Aにスライド移動可能
に、結像レンズとしてのレンズユニット50が支持され
ている。作業テーブル27には支持フレーム45が立設
されている。載置台47は、支持フレーム45に取り付
けられたガイドレール42に、上記変倍やオートフォー
カス時に共役長を確保するために作業テーブル27と接
近離間する方向Bにスライド移動可能に支持されてい
る。レンズユニット50は複数枚のレンズから成り、複
数枚のレンズの間には、調整手段としてのレンズ絞り5
1が設けられている。図4(C)に示すように、レンズ
絞り51は略C字状に成形された絞り板51Aを複数枚
備えている。各絞り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配
置され一端部がピンに軸支されており、ピンを中心とし
て回動可能とされている。複数枚の絞り板51Aは図示
しないリンクを介して連結されており、レンズ絞り駆動
モータ(後述)の駆動力が伝達されると同一の方向に回
動する。この絞り板51Aの回動に伴って、光軸Lを中
心として絞り板51Aにより遮光されていない部分(図
4(C)における略星型の部分)の面積が変化し、レン
ズ絞り51を通過する光の光量が変化する。
【0070】エリアCCD116は、CCDセル又はフ
ォトダイオード等の光電変換素子(以下、CCD素子と
いう)が、写真フィルム22の幅方向に一列に多数配置
され、かつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部
が、間隔を空けて互いに平行に3ラインを組として複数
組設けられており、各組の各センシング部の光入射側に
R、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ
て構成されている(各組は所謂3ラインカラーCCDと
なる)。また、各センシング部の近傍には、多数の転送
部が各センシング部に対応して各々設けられており、各
センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応
する転送部を介して順に転送される。
【0071】またエリアCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにエリア
CCD116に入射される光を遮光する全閉状態(ND
フィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにエリアCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにエリアCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0072】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給
される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置
する領域を冷却することができる。なお、案内管95
は、冷却風の流量を検出する、流量センサ96を貫通し
ている。なお、流量センサに限定されず、冷却風の風速
を検出するセンサや圧力を検出する圧力センサを設ける
ようにしてもよい。
【0073】図5に示したエリアCCDスキャナ14の
光学系の主要部を参照しながら、エリアCCDスキャナ
14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、図6を
用いて説明する。
【0074】エリアCCDスキャナ14は、エリアCC
Dスキャナ14全体の制御を司る、マイクロプロセッサ
46を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス
66を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM7
0(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続され
ていると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ9
4、流量センサ96、及びモータドライバ48が接続さ
れている。ランプドライバ53は、マイクロプロセッサ
46からの指示に応じてランプ32を点消灯させる。ま
た、写真フィルム22のフィルム画像の読み取りの際、
写真フィルム22に冷却風を供給するために、マイクロ
プロセッサ46は、コンプレッサ94を稼働させる。な
お、流量センサ96により冷却風の流量が検出され、マ
イクロプロセッサ46は、異常を検知する。
【0075】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及び
リバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れ
かが光軸Lに位置するようにターレット36を図4
(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ
54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠
け)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)
も参照)が接続されている。モータドライバ48には、
更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する、絞り位置センサ57、
載置台47(即ち、エリアCCD116及びレンズユニ
ット50)をガイドレール42に沿ってスライド移動さ
せる読取部駆動モータ58、載置台47の位置を検出す
る読取部位置センサ59、レンズユニット50をレンズ
筒49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ6
0、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置セ
ンサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させる
レンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞
り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ6
3、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び減光
状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ6
4、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ65、
ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接続され
ている。
【0076】マイクロプロセッサ46は、エリアCCD
116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファイ
ンスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置
センサ55及び絞り位置センサ57によって検出される
ターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレッ
ト駆動モータ54によってターレット36を回転駆動さ
せると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をス
ライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節す
る。
【0077】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でエリアCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出される載置台47の
位置に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47
をスライド移動させると共に、レンズ位置センサ61に
よって検出されるレンズユニット50の位置に基づきレ
ンズ駆動モータ60によってレンズユニット50をスラ
イド移動させる。
【0078】なお、エリアCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
載置台47のみをスライド移動させる。この合焦制御
は、一例としてエリアCCD116によって読み取られ
たフィルム画像のコントラストが最大となるように行う
(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに代
えて写真フィルム22とレンズユニット50(又はエリ
アCCD116)との距離を赤外線等により測定する距
離センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セ
ンサによって検出された距離に基づいて行うようにして
もよい。
【0079】一方、エリアCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、エリアCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。エリアCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、エリアCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0080】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0081】更に、画像処理部16には、前述したディ
スプレイ18、キーボード12A、12B、マウス2
0、及びフィルムキャリア38が接続されている。
【0082】ところで、フィルムキャリア38内には、
図7(A)及び図7(B)に示すように、写真フィルム
22のエリアCCD116による読取領域の位置と該読
取領域からエリアCCD側に離間した位置とに移動す
る、読取領域に対応する開口Rが形成された圧着板12
0が設けられている。圧着板120が写真フィルム22
のエリアCCD116による読取領域の位置に圧着する
と、写真フィルム22の平面性が確保される。写真フィ
ルム22には、複数の画像コマ121が形成されると共
に、各画像コマ121に対応して、各画像コマ121の
位置を特定するパーフォレーション150及びバーコー
ド152が形成されている。パーフォレーション150
は、各画像コマ121の具体的な位置を特定し、バーコ
ード152は、端に位置する画像コマからいくつの位置
にあるかを特定する。そして、図7(B)に示すよう
に、開口Rは、画像コマ121が読取領域に位置したと
きに、画像コマ121、パーフォレーション150及び
バーコード152を内になるように大きさが定められて
いる。よって、エリアCCD116の各ラインセンサ
は、画像コマ121の他、パーフォレーション150及
びバーコード152を読み取ることができる。
【0083】また、フィルムキャリア38内には、プレ
スキャン時の写真フィルム22の移動方向上流側(読取
領域の手前)には、写真フィルム22の先端を検出する
先端検出センサ122が設けられている。そして、写真
フィルム22の移動面への先端検出センサ122の投影
位置から該移動面上に所定距離A離れた位置に投影され
るラインセンサを専用ラインセンサとして予め定めてい
る。
【0084】図8には、本実施の形態に係るエリアCC
Dスキャナ14Fのメインルーチンが示されている。本
ルーチンは写真フィルム22がフィルムキャリア38に
装填され、図示しないスタートキーがオンされたときに
スタートし、ステップ120で、プレスキャンし、ステ
ップ132で、ファインスキャンする。
【0085】次に、図9を参照してプレスキャン(ステ
ップ130)を詳細に説明する。なお、プレスキャン時
は、図7(A)に示すように、圧着板120は写真フィ
ルム22のエリアCCD116による読取領域の位置か
らエリアCCD側に離間した位置(点線参照)に位置す
るものとする。図9のステップ134で、被写界深度が
深くなるように、レンズユニット50が絞り51により
絞られるようにレンズ絞り駆動モータ62を制御する。
即ち、写真フィルム22は湾曲している場合がある。こ
のように湾曲していると写真フィルム22には、エリア
CCD116側に接近する位置と、エリアCCD116
側から遠ざかる位置と、がある。本ステップ134で
は、このエリアCCD116側に接近する写真フィルム
22の位置(予想位置)を近点、このエリアCCD11
6側から遠ざかる写真フィルム22の位置(予想位置)
を遠点となるように、レンズユニット50が絞り51に
より絞られるようにレンズ絞り駆動モータ62を制御す
る。ステップ136で、写真フィルム22を搬送開始す
る。
【0086】ステップ138で、先端検出センサ122
により写真フィルム22の先端が検出されたか否かを判
断し、先端検出センサ122により写真フィルム22の
先端が検出された場合には、前述したように、写真フィ
ルム122の先端は、専用ラインセンサより写真フィル
ムの搬送方向上流側に距離A離れた位置に位置してい
る。
【0087】ステップ140で、搬送速度及び距離Aか
ら、写真フィルム122が距離A移動するに必要な時間
が経過したか否かを判断することにより、写真フィルム
122が距離A移動したか否かを判断する。即ち、写真
フィルム122の先端が専用ラインセンサの読取領域に
到達したか否かを判断する。
【0088】写真フィルム122の先端が専用ラインセ
ンサの読取領域に到達した場合には、ステップ142
で、専用ラインによる写真フィルム22の読み取りを開
始する。この際は、写真フィルム22に形成されている
画像コマ121ばかりでなく、パーフォレーション15
0及びバーコード152も読み取る。これにより、当該
画像コマ121の位置を特定することができる。
【0089】ステップ144で、専用ラインセンサによ
る受光量が極端に多くなったか否かを判断することによ
り、写真フィルム22の後端が検出されたか否かを判断
する。写真フィルム22の後端が検出された場合には、
写真フィルム22の読み取りが終了したので、ステップ
146で、写真フィルムの搬送及び読み取りを終了す
る。
【0090】次に、図10を参照してファインスキャン
(ステップ132)を詳細に説明する。図10のステッ
プ148で、被写界深度が浅くなるように、レンズユニ
ット50が絞り51により絞られるようにレンズ絞り駆
動モータ62を制御する。
【0091】ところで、前述したようにプレスキャンに
より、写真フィルム22に形成されている画像コマの数
を把握することができるので、ステップ150で、各画
像コマを順に識別する変数Gを初期化し、ステップ15
2で、変数Gを1インクリメントし、ステップ154
で、写真フィルム22をプレスキャン時とは逆方向に搬
送を開始する。前述したパーフォレーション150及び
バーコード152の情報に基づいて、変数Gにより識別
される画像コマGがエリアCCD116の全読み取り領
域内に位置(図7(B)参照)したか否かを判断する。
【0092】画像コマGがエリアCCD116の全読み
取り領域内に位置した場合に、ステップ158で、写真
フィルム22の搬送を停止する。ステップ160で、図
7(A)に示すように、圧着板120を写真フィルム2
2に圧着する。これにより、読取領域の平面性が確保さ
れる。このように平面性が確保されたので、ステップ1
62で、エリアCCD全体で写真フィルム22を読み取
る。なお、エリアCCD全体で原稿の読み取りが終了し
た場合には、圧着板120を退避させる(図7(A)点
線位置)。
【0093】変数Gが当該写真フィルムに形成されてい
る画像コマの総数G0 か否かを判断する。変数Gが画像
コマの総数G0 でない場合には、未だファインスキャン
していない画像コマがあるので、ステップ152に戻っ
て、以上の処理(ステップ152〜164)を実行す
る。一方、変数Gが画像コマの総数G0 の場合は、全て
の画像コマがファインスキャン終了したので、本ルーチ
ンを終了する。
【0094】以上説明したように本実施の形態は、エリ
アセンサの内の1本のラインセンサによりプレスキャン
し、複数のラインセンサでファインスキャンするので、
予備読み取り及び本読み取り各々をエリアセンサにより
行うことができ、簡易な構成にすることができると共に
予備読み取り及び本読み取りの速度差も考慮しなくても
よい。
【0095】また、本実施の形態では、予備読み取りす
る際は被写界深度を深くすると共に本読み取りする際は
被写界深度を浅くしかつ読取領域を平面に規制するの
で、予備読み取り及び本読み取りに応じた鮮明度で原稿
をエリアセンサに結像させることができ、原稿の読取精
度を向上させることができる。
【0096】更に、本実施の形態では、専用ラインセン
サにより、パーフォレーション及びバーコードの少なく
とも一方を読み取るので、特別なセンサ等を省略するこ
とができる。
【0097】以上説明した実施の形態では、プレスキャ
ンする際は、被写界深度を深くし、ファインスキャンす
る際は、被写界深度を浅くかつ圧着板を圧着するように
しているが、本発明はこれに限定されず、図11及び図
12に示すように、上記圧着板126の他に、専用ライ
ンの読取領域を平面に規制する一対の圧着ローラ12
0、124を配置し、被写界深度は浅いまま維持し、プ
レスキャン時では、図11(A)及び図12に示すよう
に、一対の圧着ローラ120、124により専用ライン
の読取領域を平面に規制し、ファインスキャン時では、
一対の圧着ローラ120、124に代えて、圧着板12
6で写真フィルム22を圧着するようにしてもよい。
【0098】なお、前述した実施の形態では、被写界深
度をレンズ絞りにより調整しているが、本発明はこれに
限定されず、読取部駆動モータにより焦点位置が写真フ
ィルム面より若干エリアCCD側(写真フィルムのエリ
アCCD側に接近する位置を近点、写真フィルムのエリ
アCCD側から遠ざかった位置を遠点とする)に位置す
るようにレンズユニットを移動することにより被写界深
度を調整してもよい。
【0099】また、前述した実施の形態では、圧着板、
圧着ローラを採用しているが、本発明はこれに限定され
ず、写真フィルムの中央に送風する送風手段を採用して
もよい。
【0100】更に、前述した実施の形態では、専用ライ
ンセンサとして、先端検出センサより所定距離のライン
センサとしているが、本発明はこれに限定されず、任意
に選択するようにしてもよい。また、専用ラインセンサ
として1本のラインセンサを用いているが、本発明はこ
れに限定されず、複数のラインセンサを用いてもよい。
この場合、例えば、3本のラインセンサを用いると共に
各々異なる読取波長域の光(R光、G光、B光)を読み
取る3ラインカラーセンサとしてもよい。
【0101】加えて、前述した実施の形態では、往路に
おいてプレスキャンし、復路においてファインスキャン
するようにしているが、本発明はこれに限定されず、プ
レスキャンにより各画像コマが特定される毎にファイン
スキャンするようにしてもよい。
【0102】ところで、以上説明した実施の形態では、
エリアセンサを複数のラインセンサにより構成し、複数
のラインセンサの内の少なくとも1本のラインセンサに
より予備読み取りすると共に複数のラインセンサで本読
み取りするようにしている。しかし、予備読み取り及び
本読み取り各々を別々の読取部で行うのではなくエリア
センサにより行う場合に、エリアセンサを必ずしも複数
のラインセンサにより構成する必要はない。
【0103】即ち、図13に示すように、エリアセンサ
を、CCDを複数配置して構成してもよい。そして、写
真フィルム22の搬送方向と垂直な方向を主走査方向、
該搬送方向を副走査方向とした場合、主走査方向の各画
素ライン毎に対応して予め定めたCCDで、予備読み取
りすると共に全CCDで本読み取りするようにしてもよ
い。この場合、予め定めたCCD位置に応じて読取時期
を定めて、予備読取するようにする。
【0104】なお、図13に示すように、主走査方向の
各画素ライン毎に対応してランダムにCCDを定める
と、各CCDの読取時期の制御が複雑になる。そこで、
図14に示すように、主走査方向の各画素ライン毎に、
該ラインが一方の端から順に他方の端に近くなるに従っ
て、隣の位置にずれるように予め定めたCCDで、予備
読み取りするようにしてもよい。
【0105】一方、前述した実施の形態では、プレスキ
ャンでは、写真フィルムを一端から他端まで搬送し、フ
ァインスキャンでは、写真フィルムを他端から一端まで
搬送しているが、本発明はこれに限定されるものでな
く、写真フィルムを一端から他端まで搬送する間に、フ
ァインスキャン及びプレスキャンを行う。
【0106】即ち、図15に示すように、エリアCCD
116の内の写真フィルム搬送方向上流側に位置する
(少なくとも1本の)ラインセンサ116Lをプレスキ
ャン用の専用のラインセンサとして定め、該ラインセン
サ116L以外のラインセンサにおける画像コマを読取
ることの可能なエリア分のラインセンサをファインスキ
ャン用CCDとして定め、図16に示すように、制御し
てもよい。なお、拡散ボックス40は、図15に示すよ
うに、ラインセンサ116Lの読取領域に光が集光され
るように開口部Pが設けられていると共にファインスキ
ャン用CCDの読取領域に光が拡散されるように拡散板
40Bが設けられている。なお、拡散板40の光反射面
を回動自在に構成し、後述するように、プレスキャン時
には、ラインセンサ116Lの読取領域に光が集光さ
れ、ファインスキャン時には、ファインスキャン用CC
Dの読取領域に光が拡散されるように、拡散板40の光
反射面を制御してもよい。なお、前述した実施の形態と
同様の作用部分には同一の符号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0107】即ち、図16のステップ134で、被写界
深度が深くなるように絞りを調整し、次のステップ13
6で、写真フィルム22の搬送を開始し、ステップ20
2で、ラインセンサ116Lを使用して、該ラインセン
サ116Lの出力の変化(強→弱)に基づいて、画像コ
マを検出したか否かを判断する。画像コマが検出されな
かった場合には、ステップ204で、該ラインセンサ1
16Lの出力の変化(強→より強い)に基づいて、写真
フィルムの後端が該ラインセンサ116Lを通過したか
否かを判断し、写真フィルムの後端が該ラインセンサ1
16Lを通過した場合には、全ての画像コマについて処
理が終了したので、本ルーチンを終了する。
【0108】一方、ステップ202で画像コマが検出さ
れたと判断された場合には、ステップ206で、該ライ
ンセンサ116Lの出力の変化(弱→強)に基づいて、
画像コマの検出が終了したか否かを判断する。画像コマ
の検出が終了した場合には、画像コマの検出から該検出
の終了までの時間に基づいて画像コマの大きさが分かる
ので、ステップ210では、画像の大きさに基づいて、
画像コマがファインスキャンエリア(ファインスキャン
用CCDの読取領域)に到着したか否かを判断する。画
像コマがファインスキャンエリアに到着した場合には、
ステップ212で、写真フィルム22の搬送を停止し、
ステップ148で、被写界深度が浅くなるように絞り調
整し、ステップ160で、圧着板120を圧着し、ステ
ップ214で、ファインスキャン用CCD(ラインセン
サ116Lは使用しない)で画像コマを本読み取りし、
ステップ216で、圧着板の圧着を解除して、ステップ
134に戻る。
【0109】なお、図15に示した例は、エリアCCD
116の内の写真フィルム搬送方向上流側に位置するラ
インセンサ116Lをプレスキャン用の専用のラインセ
ンサとして定め、該ラインセンサ116L以外のライン
センサにおける画像コマを読取ることの可能なエリア分
のラインセンサをファインスキャン用CCDとして定め
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図
17に示すように、エリアCCD116を、画像コマを
読取ることの可能なエリア分のラインセンサで構成され
るファインスキャン用CCD160Bと、該ファインス
キャン用CCD160Bより写真フィルム搬送方向上流
側に独立して配置されかつプレスキャン用の専用の(少
なくとも1本の)ラインセンサとして定められたライン
センサ160Aと、により構成してもよい。
【0110】また、プレスキャン時では、図18(A)
に示すように、画像コマを倍率n=n1に縮小させてエ
リアCCD116に結像させ、かつ、エリアCCD11
6の内の少なくとも1つのラインセンサの一部のCCD
で該画像コマを前述したようにプレスキャンし、ファイ
ンスキャン時では、図18(B)に示すように、画像コ
マを、プレスキャン時より相対的に拡大(倍率n=n2
(>n1))させてエリアCCD116に結像させ、か
つ、エリアCCD116で該画像コマを前述したように
ファインスキャンするようにしてもよい。
【0111】ところで、前述したラインセンサは、Rフ
ィルタを配置したラインセンサ、Gフィルタを配置した
ラインセンサ、Bフィルタを配置したラインの3つのラ
インセンサを1組としている。
【0112】また、前述した実施の形態では、エリアC
CDとしてCCDを用いた場合を例に説明したが、これ
に限定されるものではなく、MOS型撮像センサ等の他
の固体撮像デバイスを用いることも可能である。
【0113】更に、前述した実施の形態では、エリアC
CDに対して原稿を移動しているが、本発明はこれに限
定されず、原稿に対してエリアCCDを移動したり、原
稿及びエリアCCDを相対的に移動するようにしてもよ
い。
【0114】また、上記では写真フィルムに記録された
フィルム画像を読取対象原稿とし、フィルム画像を透過
した光によってフィルム画像を読み取るようにしていた
が、これに限定されるものではなく、本発明に係る原稿
は、写真フィルムに記録されたフィルム画像以外の他の
透過原稿であってもよく、本発明は、例えば、テレシネ
変換器のフィルム読取装置に適用可能である。また、光
透過性が低い又は光透過性がない媒体(例えば普通紙
等)に記録された画像等の反射原稿であってもよい。こ
の場合には、本発明に係る原稿読取装置を、光源から射
出され原稿で反射された光を読み取るように構成すれば
よく、本発明は、例えば、カラー複写機(カラーコピア
等)やファクシミリ装置の原稿読取装置等にも適用可能
である。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、7、1
2、13記載の発明は、予備読み取り及び本読み取り各
々を原稿読取手段より行うことができ、簡易な構成にす
ることができると共に予備読み取り及び本読み取りの速
度差も考慮しなくてもよい、という効果を有する。
【0116】請求項2記載の発明は、予備読み取りする
際は被写界深度を深くすると共に本読み取りする際は被
写界深度を浅くしかつ読取領域を平面に規制するので、
予備読み取り及び本読み取りに応じた鮮明度で原稿を原
稿読取手段に結像させることができ、原稿の読取精度を
向上させることができる、という効果を有する。
【0117】請求項3及び請求項8記載の発明は、予備
読み取りする際は第1の平面規制手段により、本読み取
りする際は第1の平面規制手段に代えて第2の平面規制
手段により平面に規制するようにしているので、予備読
み取り及び本読み取りに応じた領域を平面に規制でき、
原稿を原稿読取手段に鮮明に結像させることができ、原
稿の読取精度を向上させることができる、という効果を
有する。
【0118】請求項4及び請求項9記載の発明は、特別
なセンサ等を省略することができる、という効果を有す
る。
【0119】請求項11及び請求項14記載の発明は、
原稿読取手段の複数のラインセンサと、原稿読取手段か
ら離間した位置に配置された少なくとも1本のラインセ
ンサとを、照射手段により光が照射される照射領域に配
置するので、原稿を読み取りための照射手段を1つとす
ることができ、全体の構成を簡易かつ小型化することが
てきる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エリアCCDスキャナの外観図である。
【図2】エリアCCDスキャナの光学系の正面断面図で
ある。
【図3】エリアCCDスキャナの光学系の側面断面図で
ある。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】エリアCCDスキャナの光学系の主要部のみを
示した図である。
【図6】エリアCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図7】先端検出センサ、圧着板、及び専用ラインセン
サの位置を示した図であり、(A)は断面図、(B)
は、上面図である。
【図8】本実施の形態のメインルーチンを示したフロー
チャートである。
【図9】図8のステップ130のプレスキャンルーチン
を示したフローチャートである。
【図10】図8のステップ132のファインスキャンル
ーチンを示したフローチャートである。
【図11】変形例に係る先端検出センサ、圧着ローラ、
圧着板、及び専用ラインセンサの位置を示した図であ
り、(A)は、プレスキャン時、(B)は、ファインス
キャン時の様子を示した図である。
【図12】圧着ローラを示した図である。
【図13】エリアCCDを複数のCCDで構成した例を
示した図である。
【図14】エリアCCDを複数のCCDで構成した他の
例を示した図である。
【図15】写真フィルムを一端から他端まで搬送する間
に、ファインスキャン及びプレスキャンを行う構成を示
した図である。
【図16】図15に示した構成の写真フィルムを一端か
ら他端まで搬送する間に、ファインスキャン及びプレス
キャンを行う作用を示したフローチャートである。
【図17】写真フィルムを一端から他端まで搬送する間
に、ファインスキャン及びプレスキャンを行う他の構成
を示した図である。
【図18】プレスキャン時に相対的に縮小して読み取
り、ファインスキャン時に相対的に拡大して読み取る例
を示した図である。
【符号の説明】
116 エリアCCD(エリアセンサ) 38 フィルムキャリア(移動手段) 46 マイクロプロセッサ(制御手段) 50 レンズユニット(結像手段) 51 レンズ絞り(調整手段) 120 圧着板(平面規制手段、第2の平面規制手
段) 126 圧着ローラ(第1の平面規制手段) 150 パーフォレーション 152 バーコード

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のラインセンサが配置されて構成さ
    れかつ原稿を読み取る原稿読取手段と、 前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原稿と前記
    原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段と、 前記相対的に移動している状態で前記原稿を前記複数の
    ラインセンサの内の少なくとも1本のラインセンサによ
    り予備読み取りすると共に、前記原稿と前記原稿読取手
    段とを相対的に間欠移動しかつ前記原稿と前記原稿読取
    手段とを相対的に停止状態中に前記原稿を前記複数のラ
    インセンサで本読み取りするように前記原稿読取手段及
    び前記移動手段を制御する制御手段と、 を備えた原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿を原稿読取手段に結像させる結
    像レンズと、 前記結像レンズの被写界深度を調整する調整手段と、 前記写真フィルムにおける前記原稿読取手段による読取
    領域を平面に規制する平面規制手段と、 を含み、 前記制御手段は、前記予備読み取りする際は前記被写界
    深度を深くすると共に前記本読み取りする際は前記被写
    界深度を浅くしかつ前記読取領域を平面に規制するよう
    に前記調整手段及び前記平面規制手段を更に制御する、 ことを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿における前記複数のラインセン
    サの内の少なくとも1本のラインセンサによる読取領域
    を平面に規制する第1の平面規制手段と、 前記原稿における前記原稿読取手段による全読取領域を
    平面に規制する第2の平面規制手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記予備読み取りする際は前記第1の
    平面規制手段により前記複数のラインセンサの内の少な
    くとも1本のラインセンサによる読取領域を平面に規制
    すると共に、前記本読み取りする際は前記第1の平面規
    制手段に代えて前記第2の平面規制手段により前記原稿
    読取手段により全読取領域を平面に規制するように前記
    第1の平面規制手段及び前記第2の平面規制手段を更に
    制御する、 ことを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿は、画像コマが形成された写真
    感光材料であり、かつ、画像コマの位置を特定するパー
    フォレーション及びバーコードの少なくとも一方が形成
    されており、 前記制御手段は、前記予備読み取りする際は、前記複数
    のラインセンサの内の少なくとも1本のラインセンサに
    より前記形成されているパーフォレーション及びバーコ
    ードの少なくとも一方を更に読み取ると共に、前記本読
    み取りする際は、該読み取ったパーフォレーション及び
    バーコードの少なくとも一方の情報に基づいて、前記画
    像コマが前記原稿読取手段による読取領域に位置するよ
    うに更に制御する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に
    記載の原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記複数のラインセン
    サの内の少なくとも1つのラインセンサを専用ラインセ
    ンサとして予め定め、前記予備読み取りする際は、該専
    用ラインセンサにより原稿を読み取ることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の原稿読取装
    置。
  6. 【請求項6】 前記予備読み取りの際の原稿の相対的移
    動方向上流側に配置され、かつ、前記原稿の先端を検出
    する先端検出センサを含み、 前記原稿の移動面への前記先端検出センサの投影位置か
    ら該移動面上に所定距離離れた位置に投影されるライン
    センサを前記専用ラインセンサとして定め、 前記制御手段は、前記先端検出センサにより先端が検出
    されたときから前記原稿が前記所定距離相対的に移動し
    たときから予備読み取りを開始するように前記原稿読取
    手段を制御する、 ことを特徴とする請求項5記載の原稿読取装置。
  7. 【請求項7】 複数の読取素子からなるエリアセンサ
    と、 予め定められた移動方向に、前記原稿と前記エリアセン
    サとを相対的に移動させる移動手段と、 前記相対的に移動している状態で前記エリアセンサの内
    の一部の読取素子により予備読み取りすると共に、前記
    原稿と前記エリアセンサとを相対的に間欠移動しかつ前
    記原稿と前記エリアセンサとを相対的に停止状態中に前
    記原稿を前記エリアセンサで本読み取りするように前記
    エリアセンサ及び前記移動手段を制御する制御手段と、 を備えた原稿読取装置。
  8. 【請求項8】 前記エリアセンサの内の一部の読取素子
    による読取領域を平面に規制する第1の平面規制手段
    と、 前記原稿における前記エリアセンサにより全読取領域を
    平面に規制する第2の平面規制手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記予備読み取りする際は前記第1の
    平面規制手段により前記エリアセンサの内の一部の読取
    素子による読取領域を平面に規制すると共に、前記本読
    み取りする際は前記第1の平面規制手段に代えて前記第
    2の平面規制手段により前記エリアセンサにより全読取
    領域を平面に規制するように前記第1の平面規制手段及
    び前記第2の平面規制手段を更に制御する、 ことを特徴とする請求項7記載の原稿読取装置。
  9. 【請求項9】 前記原稿は、画像コマが形成された写真
    感光材料であり、かつ、画像コマの位置を特定するパー
    フォレーション及びバーコードの少なくとも一方が形成
    されており、 前記制御手段は、前記予備読み取りする際は、前記エリ
    アセンサの内の一部の読取素子により前記形成されてい
    るパーフォレーション及びバーコードの少なくとも一方
    を更に読み取ると共に、前記本読み取りする際は、該読
    み取ったパーフォレーション及びバーコードの少なくと
    も一方の情報に基づいて、前記画像コマが前記エリアセ
    ンサによる読取領域に位置するように更に制御する、 ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の原稿読取
    装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記エリアセンサの
    内の一部の読取素子を専用読取素子として予め定め、前
    記予備読み取りする際は、該専用読取素子により原稿を
    読み取ることを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れ
    か1項に記載の原稿読取装置。
  11. 【請求項11】 複数のラインセンサが配置されて構成
    されかつ原稿を読み取る原稿読取手段と、 前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原稿と前記
    原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段と、 前記移動手段による移動方向における前記原稿の移動の
    上流側の、前記原稿読取手段から離間した位置に配置さ
    れた少なくとも1本のラインセンサと、 前記原稿読取手段の複数のラインセンサの読取領域及び
    前記少なくとも1本のラインセンサの読取領域に光を照
    射する単一の照射手段と、 前記相対的に移動している状態で前記原稿を前記少なく
    とも1本のラインセンサにより予備読み取りし、該予備
    読み取りの結果に基づいて、該少なくとも1本のライン
    センサにより予備読み取りされた領域が、前記原稿読取
    手段の読取領域に位置し、該予備読み取りされた領域が
    前記原稿読取手段の読取領域に位置した状態で前記原稿
    と前記原稿読取手段とを相対的に停止させかつ該予備読
    み取りされた領域を前記原稿読取手段の複数のラインセ
    ンサで本読み取りするように前記原稿読取手段及び前記
    移動手段を制御する制御手段と、 を備えた原稿読取装置。
  12. 【請求項12】 複数のラインセンサが配置されて構成
    されかつ原稿を読み取る原稿読取手段と、 前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原稿と前記
    原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段と、 を備えた原稿読取装置の原稿読取方法であって、 前記相対的に移動している状態で前記原稿を前記複数の
    ラインセンサの内の少なくとも1本のラインセンサによ
    り予備読み取りし、 前記原稿と前記原稿読取手段とを相対的に間欠移動しか
    つ前記原稿と前記原稿読取手段とを相対的に停止状態中
    に前記原稿を前記複数のラインセンサで本読み取りす
    る、 原稿読取方法。
  13. 【請求項13】 複数の読取素子からなるエリアセンサ
    と、 予め定められた移動方向に、前記原稿と前記エリアセン
    サとを相対的に移動させる移動手段と、 を備えた原稿読取装置の原稿読取方法であって、 前記相対的に移動している状態で前記エリアセンサの内
    の一部の読取素子により予備読み取りし、 前記原稿と前記エリアセンサとを相対的に間欠移動しか
    つ前記原稿と前記エリアセンサとを相対的に停止状態中
    に前記原稿を前記エリアセンサで本読み取りする、 原稿読取方法。
  14. 【請求項14】 複数のラインセンサが配置されて構成
    されかつ原稿を読み取る原稿読取手段と、 前記複数のラインセンサの配置方向に、前記原稿と前記
    原稿読取手段とを相対的に移動させる移動手段と、 前記移動手段による移動方向における前記原稿の移動の
    上流側の、前記原稿読取手段から離間した位置に配置さ
    れた少なくとも1本のラインセンサと、 前記原稿読取手段の複数のラインセンサの読取領域及び
    前記少なくとも1本のラインセンサの読取領域に光を照
    射する単一の照射手段と、 を備えた原稿読取装置の原稿読取方法であって、 前記相対的に移動している状態で前記原稿を前記少なく
    とも1本のラインセンサにより予備読み取りし、 前記予備読み取りの結果に基づいて、該少なくとも1本
    のラインセンサにより予備読み取りされた領域が、前記
    原稿読取手段の読取領域に位置させ、 前記予備読み取りされた領域が前記原稿読取手段の読取
    領域に位置した状態で前記原稿と前記原稿読取手段とを
    相対的に停止させかつ該予備読み取りされた領域を前記
    原稿読取手段の複数のラインセンサで本読み取りする、 原稿読取方法。
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