JP2000022890A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000022890A
JP2000022890A JP10181904A JP18190498A JP2000022890A JP 2000022890 A JP2000022890 A JP 2000022890A JP 10181904 A JP10181904 A JP 10181904A JP 18190498 A JP18190498 A JP 18190498A JP 2000022890 A JP2000022890 A JP 2000022890A
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Japan
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light
slit
photographic
film
illuminance
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JP10181904A
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English (en)
Inventor
Takashi Yoshida
吉田  敬
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムの変質を防止する。 【解決手段】 フィルムキャリア38は、写真フィル
ム22を搬送し、ランプ32から、該搬送される写真フ
ィルム22に光が照射される。該光が照射される領域内
の写真フィルム22よりランプ32側には、写真フィル
ム22の搬送の方向と直交する方向に伸びるスリット7
1が配置されている。ラインCCD116は、搬送され
ている状態で写真フィルム22に記録されている画像を
測光する。そして、写真フィルム22の露光量が、写真
フィルムが変質しない予め定められた露光量の最大値以
下となるように、スリットのスリット幅、写真フィルム
22の搬送速度、及びランプ32の照度の少なくとも1
つを調整している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
り、より詳しくは、写真感光材料の変質を防止する画像
読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フィルムを所定の位置に
位置決めし、写真フィルムに記録された画像を感光材料
に露光する露光装置が提案されている。
【0003】ところで、写真フィルムに記録された画像
を、写真フィルムを搬送しながら、写真フィルムに記録
された画像を読み取る画像読取装置が考えられる。この
場合、写真フィルムに、写真フィルムの搬送方向と直交
する方向に伸びるスリット光を照射し、スリット光が照
射された写真フィルムから透過した光を、写真フィルム
の搬送方向と直交する方向に並ぶラインCCDにより読
み取る。
【0004】このように、スリット光が照射された写真
フィルムから透過した光をラインCCDにより読み取る
場合には、写真フィルムに照射する光量が多く必要とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、写真フ
ィルムに照射する光量を多くすると、写真フィルムが過
度に加熱されるおそれがある。このため、写真フィルム
が変質し、この結果、劣化した画像を読み取る場合があ
る。なお、写真フィルムの変質には、一時的変質(退
色)や永久変質がある。
【0006】本発明は、上記事実に鑑みて成されたもの
で、写真感光材料の変質を防止することの可能な写真感
光材料冷却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明は、写真感光材料を搬送する搬送手段と、前記搬送手
段により搬送される写真感光材料に光を照射する照射手
段と、前記照射手段により光が照射される領域内の前記
写真感光材料より前記照射手段側に配置されかつ前記搬
送の方向と交差する方向に伸びるスリットと、前記搬送
手段により搬送されている状態で、前記写真感光材料に
記録されている画像を読み取る読取手段と、を含む画像
読取装置であって、前記写真感光材料の露光量が写真感
光材料が変質しない予め定められた露光量の最大値以下
となるように、前記スリットのスリット幅、前記搬送手
段による前記写真感光材料の搬送速度、及び前記照射手
段の照度の少なくとも1つを調整している。
【0008】即ち、搬送手段は、写真感光材料を搬送
し、照射手段は、搬送手段により搬送される写真感光材
料に光を照射する。
【0009】ここで、照射手段により光が照射される領
域内の写真感光材料より照射手段側には、上記搬送の方
向と交差する方向に伸びるスリット配置されている。
【0010】読取手段は、搬送手段により搬送されてい
る状態で、写真感光材料に記録されている画像を読み取
る。
【0011】そして、本発明に係る画像読取装置は、写
真感光材料の露光量が、写真感光材料が変質しない予め
定められた露光量の最大値以下となるように、スリット
のスリット幅、搬送手段による写真感光材料の搬送速
度、及び照射手段の照度の少なくとも1つを調整してい
る。
【0012】このように、写真感光材料が変質しない露
光量の最大値を予め定め、写真感光材料の露光量が該最
大値を超えないように、スリットのスリット幅、搬送手
段による写真感光材料の搬送速度、及び照射手段の照度
の少なくとも1つを調整しているので、写真感光材料の
変質を精度よく防止することができる。
【0013】上記調整は、スリット幅のみ、搬送速度の
み、照度のみ、スリット幅及び搬送速度のみ、搬送速度
及び照度のみ、スリット幅及び照度のみ、スリット幅、
搬送速度及び照度の全てを上記の如く調整する。
【0014】ここで、スリット幅をd、搬送速度をv、
照度をE、写真感光材料が変質しない予め定められた露
光量の最大値をH0 、及び定数をcとする。
【0015】写真感光材料におけるスリットを介して光
が照射される領域の搬送方向の長さLX は、定数cを用
いて、LX =c・dで表されることとすると、上記領域
を写真感光材料が通過する時間tは、t=LX /v=
(c・d)/vであり、上記領域を写真感光材料が通過
する間の露光量Hは、H=E・t=E・(c・d)/v
であるとすることができる。
【0016】そして、露光量Hが、写真感光材料が変質
しない予め定められた露光量の最大値H0 以下であれば
(H≦H0 (即ち、(1)式))、写真感光材料が変質
することがない。
【数2】
【0017】よって、(1)式が成立するようにスリッ
ト幅、搬送速度及び照度を調整すると、写真感光材料の
変質を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、本実施の形態に係るラ
インCCDスキャナ14は、画像処理部16、マウス2
0、2種類のキーボード12A、12B、及びディスプ
レイ18が設けられた作業テーブル27に備えられてい
る。
【0020】一方のキーボード12Aは作業テーブル2
7の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボー
ド12Bは、不使用時は、作業テーブル27の引出し2
4内に収納され、使用時は、引出し24から取り出し、
一方のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボ
ード12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジ
ャック110に接続する。
【0021】マウス20のコードは作業テーブル27に
設けられた孔108を介して画像処理部16に接続され
ている。マウス20は、不使用時はマウスホルダ20A
に収納され、使用時はマウスホルダ20Aから取り出
し、作業面27U上に載置する。
【0022】画像処理部16は、作業テーブル27に設
けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって
密閉されている。なお、開閉扉25を開放することによ
り、画像処理部16を取り出すことができるようになっ
ている。
【0023】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルム等の写真感光
材料に記録されているフィルム画像を読み取るためのも
のであり、例えば135サイズの写真フィルム、110
サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された
写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂AP
Sフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブロー
ニサイズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象と
することができる。ラインCCDスキャナ14は、上記
の読取対象のフィルム画像をラインCCDで読み取り、
画像データを出力する。
【0024】ここで、写真フィルムとは、被写体を撮影
後、現像処理され、ネガ画像又はポジ画像が可視化され
たフィルムをいう。
【0025】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データが入力されると共に、入
力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプ
リンタ部へ出力する。
【0026】図2及び図3に示すように、ラインCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置された光源部30、作業テーブル27に支持された拡
散ボックス40、作業テーブル27にセットされる、搬
送手段としてのフィルムキャリア38、及び作業テーブ
ル27を挟んで光源部30の反対側に配置された読取部
43を備えている。
【0027】光源部30は金属製のケーシング31内に
収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ等から成る、照射手段とし
てのランプ32が配置されている。
【0028】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向へ射出され
る。リフレクタ33の側方には、複数のファン34が設
けられている。ファン34はランプ32が点灯している
間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態となるこ
とを防止する。
【0029】リフレクタ33の光射出側には、リフレク
タ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外
域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の温
度上昇を防止し読取精度を向上させるUV/IRカット
フィルタ35、ランプ32からの光及びリフレクタ33
からの射出光の光量を調整する絞り39、及び、写真フ
ィルム22及び読取部43に到達する光の色成分を、写
真フィルムの種類(ネガフィルム/リバーサルフィル
ム)に応じて適切に設定するネガフィルム用のバランス
フィルタ36N及びリバーサルフィルム用のバランスフ
ィルタ36Pが嵌め込まれているターレット36(図4
(B)も参照)が順に設けられている。
【0030】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスラ
イド移動可能とされている。図4(A)に示すように、
絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側
から他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿
った断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠
き39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成
されている側が対向するように配置されている。
【0031】上記構成では、所望の光成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れが光軸L上に位置し、絞り39の位置に
よって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調整
する。
【0032】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、フィル
ムキャリア38によって搬送される写真フィルム22の
搬送方向の長さが狭くなり(図2参照)、該搬送方向に
直交する方向(写真フィルム22の幅方向)の長さが広
がる(図3参照)形状とされている。また、拡散ボック
ス40の光入射側及び光射出側には光拡散板(図示せ
ず)が各々取付けられている。なお、上記の拡散ボック
ス40は、135サイズの写真フィルム用であるが、他
の写真フィルムに応じた形状の拡散ボックス(図示せ
ず)も用意されている。
【0033】拡散ボックス40の上方近傍には、搬送の
方向と直交する方向に伸びるスリット71が配置されて
いる。
【0034】拡散ボックス40に入射された光は、拡散
ボックス40及びスリット71を射出すると、フィルム
キャリア38(すなわち写真フィルム22)に向けて、
写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリット光
とされ、また、光拡散板によって拡散光とされて射出さ
れる。このように、拡散ボックス40から射出される光
が拡散光とされることにより、写真フィルム22に照射
される光の光量むらが低減され、フィルム画像に均一な
光量のスリット光が照射されると共に、フィルム画像に
傷が付いていたとしても、この傷が目立ちにくくなる。
なお、スリット71を設けているので、読み取りに不要
な領域に照射される光を極めて少なくすることができ
る。よって、写真フィルム22にダメージを少なくする
ことができる。 フィルムキャリア38及び拡散ボック
ス40は、写真フィルム22の種類毎に用意されてお
り、写真フィルム22に応じて選択される。
【0035】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が設けられている。拡散ボックス40からのス
リット光は、フィルムキャリア38の下面に設けられた
該開口を介して写真フィルム22に照射され、写真フィ
ルム22の透過光が、フィルムキャリア38の上面に設
けられた該開口を介して、読取部43に到達する。
【0036】ところで、フィルムキャリア38は、拡散
ボックス40からのスリット光が照射される位置(読取
位置)で湾曲するように、写真フィルム22をガイドす
る図示しないガイドが設けられている。これにより、読
取位置での写真フィルム22の平面性が確保される。
【0037】また、拡散ボックス40は、上面が上記読
取位置に接近するように支持されている。よって、フィ
ルムキャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡
散ボックス40が干渉しないように、フィルムキャリア
38の下面には、切り欠け部が設けられている。
【0038】なお、フィルムキャリアは、プレスキャン
時や、ファインスキャン時におけるこれらかファインス
キャンするフィルム画像の濃度等に応じた複数の搬送速
度で写真フィルム22を搬送可能なように構成されてい
る。
【0039】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面に、読取手段としてのラインCCD116が取
付けられた載置台47が設けられており、載置台47か
らは支持レール49が複数本垂下されている。支持レー
ル49には、縮小・拡大等の変倍のために作業テーブル
27と接近離間する方向Aにスライド移動可能にレンズ
ユニット50が支持されている。作業テーブル27には
支持フレーム45が立設されている。載置台47は、支
持フレーム45に取り付けられたガイドレール42に、
上記変倍やオートフォーカス時に共役長を確保するため
に作業テーブル27と接近離間する方向Bにスライド移
動可能に支持されている。レンズユニット50は複数枚
のレンズから成り、複数枚のレンズの間にはレンズ絞り
51が設けられている。図4(C)に示すように、レン
ズ絞り51は略C字状に成形された絞り板51Aを複数
枚備えている。各絞り板51Aは光軸Lの周囲に均等に
配置され一端部がピンに軸支されており、ピンを中心と
して回動可能とされている。複数枚の絞り板51Aは図
示しないリンクを介して連結されており、レンズ絞り駆
動モータ(後述)の駆動力が伝達されると同一の方向に
回動する。この絞り板51Aの回動に伴って、光軸Lを
中心として絞り板51Aにより遮光されていない部分
(図4(C)における略星型の部分)の面積が変化し、
レンズ絞り51を通過する光の光量が変化する。
【0040】ラインCCD116は、CCDセル及びフ
ォトダイオード等の光電変換素子が、写真フィルム22
の幅方向に一列に多数配置されかつ電子シャッタ機構が
設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行に
3ライン設けられており、各センシング部の光入射側に
R、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ
て構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。ま
た、各センシング部の近傍には、多数のCCDセルから
成る転送部が各センシング部に対応して各々設けられて
おり、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷
は、対応する転送部を介して順に転送される。
【0041】またラインCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにライン
CCD116に入射される光を遮光する全閉状態(ND
フィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにラインCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0042】なお、絞り39とターレット36との間に
は、光軸Lから若干ずれた位置(ラインCCD116へ
の光入射に邪魔にならない位置)には、ランプ32の照
度を検出する照度検出センサ73が配置されている。
【0043】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給
される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置
する領域を冷却することができる。なお、案内管95
は、冷却風の流量を検出する流量センサ96を貫通して
いる。
【0044】図5に示したラインCCDスキャナ14の
光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDスキャナ
14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、図6を
用いて説明する。
【0045】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
Dスキャナ14全体の制御を司るマイクロプロセッサ4
6を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス6
6を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM70
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、照度検出センサ73、ランプドライバ5
3、コンプレッサ94、流量センサ96、及びモータド
ライバ48が接続されている。ランプドライバ53は、
マイクロプロセッサ46からの指示に応じてランプ32
を点消灯させる。また、写真フィルム22のフィルム画
像の読み取りの際、写真フィルム22に冷却風を供給す
るために、マイクロプロセッサ46は、コンプレッサ9
4を稼働させる。なお、流量センサ96により冷却風の
流量が検出され、マイクロプロセッサ46は、異常を検
知する。
【0046】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及び
リバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れ
かが光軸Lに位置するようにターレット36を図4
(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ
54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠
け)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)
も参照)が接続されている。モータドライバ48には、
更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する絞り位置センサ57、載
置台47(即ち、ラインCCD116及びレンズユニッ
ト50)をガイドレール42に沿ってスライド移動させ
る読取部駆動モータ58、載置台47の位置を検出する
読取部位置センサ59、レンズユニット50を支持レー
ル49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ6
0、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置セ
ンサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させる
レンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞
り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ6
3、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び減光
状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ6
4、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ65、
ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接続され
ている。
【0047】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファイ
ンスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置
センサ55及び絞り位置センサ57によって検出される
ターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレッ
ト駆動モータ54によってターレット36を回転駆動さ
せると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をス
ライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節す
る。
【0048】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でラインCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出される載置台47の
位置に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47
をスライド移動させると共に、レンズ位置センサ61に
よって検出されるレンズユニット50の位置に基づきレ
ンズ駆動モータ60によってレンズユニット50をスラ
イド移動させる。
【0049】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
載置台47のみをスライド移動させる。この合焦制御
は、一例としてラインCCD116によって読み取られ
たフィルム画像のコントラストが最大となるように行う
(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに代
えて写真フィルム22とレンズユニット50(又はライ
ンCCD116)との距離を赤外線等により測定する距
離センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セ
ンサによって検出された距離に基づいて行うようにして
もよい。
【0050】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0051】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0052】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの読取信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像
処理部16に入力される。
【0053】更に、画像処理部16には、前述したディ
スプレイ18、キーボード12A、12B、マウス2
0、及びフィルムキャリア38が接続されている。
【0054】ここで、本実施の形態では、写真フィルム
22の露光量が、写真フィルムが変質しない予め定めら
れた露光量の最大値以下となるように、スリット71の
スリット幅、フィルムキャリア38による写真フィルム
22の搬送速度、及びランプ32の照度の少なくとも1
つを調整している。
【0055】即ち、スリット71のスリット幅をd、写
真フィルム22の搬送速度をv、ランプ32の照度を
E、写真フィルム22が変質しない露光量の最大値をH
0 、及び、定数c(写真フィルム22におけるスリット
71を介して光が照射される領域の搬送方向の長さL
を、L=c・dで表すための定数)とする。
【0056】本実施の形態では、(2)式が成立するよ
うに、スリット幅d、搬送速度v、及び照度Eの少なく
ともを調整する。
【0057】
【数3】 ここで、調整態様は、表1に示す7通りある。なお、表
1では、○は、調整又は変化することを示し、×は、調
整しないことを示す。
【0058】
【表1】 (態様1)態様1では、(2)式が成立するように、ス
リット幅dのみを調整する。なお、搬送速度及び照度は
調整しない。
【0059】ここで、前述したように本実施の形態で
は、複数の搬送速度で写真フィルム22を搬送可能であ
るが、(2)式における搬送速度vは、該複数の搬送速
度の内の、露光量が最も高くなる可能性がある最小値v
0 を用いる。
【0060】そして、本態様1では、スリット幅dが、
(2)式が成立するように、予め製造段階で調整してい
る。 (態様2)態様2では、スリット幅dが変化可能に構成
されている。即ち、図7に示すように、一対のスリット
板71A、一対のスリット板71A各々を移動させるた
めの一対のスリット板移動モータ71B、及び一対のス
リット板移動モータ71Bを制御するためのスリット移
動モータドライバ71C(マイクロプロセッサ46に接
続されている)を備えている。そして、本態様2では、
スリット移動モータドライバ71Cを制御すると共にフ
ィルムキャリア38に指示して、(2)式が成立するよ
うに、スリット幅d及び搬送速度vを調整している。
【0061】ここで、前述したように本実施の形態で
は、複数の搬送速度で写真フィルム22を搬送可能であ
る。そこで、態様2では、フィルムキャリア38から得
られる搬送速度v=v1 、v2 、v3 、・・・各々にお
いて、(2)式(v=v1 、v 2 、v3 、・・・とす
る)が成立するように、スリット移動モータドライバ7
1Cを制御して、スリット幅dを調整するようにしても
よい。これにより、種々の搬送速度に応じた適切な露光
量で写真フィルム22を露光することができる。 (態様3)態様3では、前述したようにスリット幅dが
変化可能に構成され、搬送速度は調整せず((1)式に
おいてv=v0 とする)、(2)式が成立するように、
照度E及びスリット幅dを調整する。なお、スリット幅
dの調整は前述したスリット移動モータドライバ71を
制御することにより行い、照度Eの調整はランプドライ
バ53を制御することにより行う。
【0062】ここで、態様3においては、前述した照度
検出センサ73により検出されたランプ32の照度E=
0 及び搬送速度v=v0 を用いて、(2)式が成立す
るように、照度E及びスリット幅dを調整するようにし
てもよい。これにより、ランプ32の実際の照度に応じ
て適切な露光量で写真フィルム22を露光することがで
きる。 (態様4)態様4では、(2)式が成立するように、ス
リット幅d、搬送速度v、及び照度Eを調整する。
【0063】ここで、態様4においては、前述した態様
3のように、ランプ32の照度Eを検出する照度検出セ
ンサ73により検出されたランプ32の照度E=E0
び搬送速度v=v1 、v2 、v3 、・・・を用いて、ラ
ンプ32の実際の照度E0 及び搬送速度v=v1
2 、v3 、・・・に応じて、(2)式が成立するよう
に、スリット幅dを調整するようにしてもよい。これに
より、種々の搬送速度及び実際の照度に応じた適切な露
光量で写真フィルム22を露光することができる。 (態様5)態様5では、(2)式が成立するように、搬
送速度vを調整する。なお、スリット幅d及び照度E
は、固定とする。 (態様6)態様6では、(2)式が成立するように、照
度Eを調整する。なお、スリット幅dは固定とすると共
に搬送速度は、v=v0 とする。 (態様7)態様7では、(2)式が成立するように、照
度E及び搬送速度vを調整する。なお、スリット幅dは
固定とする。
【0064】ここで、態様7においては、ランプ32の
照度Eを検出する照度検出センサを備え、該照度検出セ
ンサにより検出されたランプ32の照度E=E0 及びス
リット幅dを用いて、搬送速度vを調整する。
【0065】また、態様7においては、スリット幅d及
び搬送速度v=v1 、v2 、v3 、・・・を用いて、搬
送速度v=v1 、v2 、v3 、・・・に応じて、照度E
を調整してもよい。
【0066】以上説明したように本実施の形態では、写
真フィルムが変質しない露光量の最大値を予め定め、写
真フィルムの露光量が該最大値を超えないように、スリ
ット幅、搬送速度、及び照度の少なくとも1つを調整し
ているので、写真フィルムの変質を精度よく防止するこ
とができる。
【0067】なお、以上説明したターレット(図4
(B)参照)に限定されず、図8に示すように、赤光を
吸収するシアンフィルタ用のターレット36C、緑光を
吸収するマゼンタフィルタ用のターレット36M、及び
青紫光を吸収するイエローフィルタ用のターレット36
Yにより構成してもよい。ターレット36Cは、濃度の
異なる複数のシアンフィルタ36C1、36C2、36
C3が嵌め込まれている。なお、シアンフィルタ36C
1、36C2、36C3の順に濃度が濃くなっている。
その他のターレット36M、36Yも同様の構成となっ
ている。そして、各ターレット36C、36M、36Y
は、各ターレットの選択されたフィルタ各々が光軸L上
で重なるように、回転可能に支持されている。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、写真フィ
ルムが変質しない露光量の最大値を予め定め、写真フィ
ルムの露光量が該最大値を超えないように、スリットの
スリット幅、搬送手段による写真フィルムの搬送速度、
及び照射手段の照度の少なくとも1つを調整しているの
で、写真フィルムの変質を精度よく防止することができ
る、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラインCCDスキャナの外観図である。
【図2】ラインCCDスキャナの光学系の正面断面図で
ある。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の側面断面図で
ある。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】ラインCCDスキャナの光学系の主要部のみを
示した図である。
【図6】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図7】移動可能なスリットの構成を示した図である。
【図8】ターレットの変形例を示す図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 32 ランプ(照射手段) 36 ターレット 38 フィルムキャリア(搬送手段) 39 絞り 40 拡散ボックス 46 マイクロプロセッサ 50 レンズユニット 71 スリット 116 ラインCCD(読取手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H108 AA14 CA07 CB01 FB41 GA02 GA14 5C062 AB03 AB17 AB23 AB29 AB30 AB32 AC05 AC12 AD01 5C072 AA01 BA13 CA02 CA14 DA18 EA05 NA01 RA10 UA09 VA03 VA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される写真感光材料に光を照射
    する照射手段と、 前記照射手段により光が照射される領域内の前記写真感
    光材料より前記照射手段側に配置されかつ前記搬送の方
    向と交差する方向に伸びるスリットと、 前記搬送手段により搬送されている状態で、前記写真感
    光材料に記録されている画像を読み取る読取手段と、 を含む画像読取装置であって、 前記写真感光材料の露光量が写真感光材料が変質しない
    予め定められた露光量の最大値以下となるように、前記
    スリットのスリット幅、前記搬送手段による前記写真感
    光材料の搬送速度、及び前記照射手段の照度の少なくと
    も1つが調整された画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記スリットのスリット幅をd、前記搬
    送手段による前記写真感光材料の搬送速度をv、前記照
    射手段の照度をE、写真感光材料が変質しない予め定め
    られた露光量の最大値をH0 、及び定数をcとすると、
    (1)式が成立するように前記調整を行う請求項1記載
    の画像読取装置。 【数1】
JP10181904A 1998-06-29 1998-06-29 画像読取装置 Pending JP2000022890A (ja)

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