JPH1169088A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1169088A
JPH1169088A JP9226456A JP22645697A JPH1169088A JP H1169088 A JPH1169088 A JP H1169088A JP 9226456 A JP9226456 A JP 9226456A JP 22645697 A JP22645697 A JP 22645697A JP H1169088 A JPH1169088 A JP H1169088A
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JP
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image
light
film
reading
photographic film
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Application number
JP9226456A
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English (en)
Inventor
Tomonobu Nishio
朋宣 西尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムに記録されたフィルム画像を各
成分色毎に精度良くかつ高速で読み取ることを、簡易か
つ低コストの構成で実現する。 【解決手段】 ランプ32から射出された光は、UV/I
Rカットフィルタ35を透過し、ターレット36、37、絞り
39によって各成分色光の光量が調整される。光拡散ボッ
クス40は中間部が直角に屈曲されており、光入射側及び
光射出側に光拡散板42A,42B が各々取付けられており、
光拡散ボックス40に入射された光は光路が90°屈曲さ
れ、写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリット
光とされると共に拡散光とされて写真フィルム22に照射
される。写真フィルム22を透過した光はレンズユニット
50を介して3ラインCCD116 に入射され、写真フィル
ム22に記録されたフィルム画像が3ラインCCD116 に
よって各成分色毎に分解されて読み取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に係
り、特に、写真フィルムに記録された画像を複数の成分
色に分解して読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
写真フィルムに記録されているフィルム画像をR、G、
Bの各成分色に分解して読み取り、該読み取りによって
得られた画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行った後に、記録材料への画像の記録やディスプレイへ
の画像の表示等を行う写真処理方法が提案されている。
この写真処理方法は、フィルム画像を面露光により印画
紙に記録する従来の写真処理方法と比較して、画像デー
タに対する画像処理により記録画像の画質を自在にコン
トロールできるという利点を有しているが、記録画像の
画質は画像処理前の画像データの品質、すなわちフィル
ム画像の読取精度にも依存するので、フィルム画像の読
み取りを高精度かつ従来の写真処理方法における処理速
度と同等以上の速度で高速に行うことができる画像読取
装置が必要となる。
【0003】上記のように記録材料への画像の記録等を
目的として、写真フィルム等の原稿に記録された画像を
複数の成分色に分解して読み取って画像データを出力す
る画像読取装置としては従来より種々の構成のものが提
案されており、例えば、円筒状のドラムの外周に該ドラ
ムの周方向に沿って原稿を巻き付け、ドラムと原稿を一
体的に回転させることでドラムの外周側に配置された読
取ヘッドと原稿とを相対的に移動させると共に、ドラム
の内側に配置した光源から原稿に白色光を照射して原稿
を透過した光を複数の成分色に分解して読取ヘッドで読
み取ることで、原稿に記録された画像の画像データを得
る製版用カラースキャナが知られている(特開昭58−
9145号公報参照)。
【0004】しかし、上記のカラースキャナはドラムの
周長が記録材料の長さよりも長いことが前提であり、上
記のカラースキャナを長尺状の写真フィルムに記録され
たフィルム画像の読み取りに適用した場合、例えば36
枚撮り135サイズ写真フィルム等の長尺写真フィルム
の長さに応じてドラムの直径を非常に大きくする必要が
あるので、装置が極端に大型化するという欠点がある。
また、フィルム画像の読み取りに際しては、読取対象の
写真フィルムをドラムに巻き付け、ドラムの外周面上の
一定位置に位置決めしてセットする、という煩雑な作業
を行う必要があるので、オペレータに多大な負担がかか
り、大量の写真フィルムのフィルム画像を高速で読み取
ることは困難である。更に上記のカラースキャナは、原
稿に記録されたポジ画像を読み取ることを前提としてい
るため、光源から原稿に照射される光の各成分色毎の光
量の割合を任意の割合とするための調光フィルタ等が設
けられていないが、ネガ画像を精度良く読み取るために
は調光フィルタ等を設けることが望ましい。しかし、上
述した構成では調光フィルタ等を設けることも困難であ
る。
【0005】また、印刷の分野では画像の画質に対する
要求レベルが非常に高く、印刷に用いる画像データを取
得するためには画像を極めて高精度に読み取る必要があ
るので、印刷用の画像読取装置の中には、原稿をカセッ
トにセットし透明な平板で原稿の全面を挟持することで
原稿の平面性を向上させ、原稿をセットしたカセットを
一定速度で搬送することで読取センサと原稿とを相対移
動させ、原稿に記録された画像を読み取る構成も見受け
られる。
【0006】しかし、この構成をフィルム画像の読み取
りに適用した場合にも、前述したカラースキャナと同様
に、フィルム画像の読み取りに際し、読取対象の写真フ
ィルムをカセットにセットするという煩雑な作業を行う
必要があるので、オペレータに多大な負担がかかると共
に、大量の写真フィルムのフィルム画像を高速で読み取
ることは困難である。また、長尺状の写真フィルムを全
面に亘って挟持できるようにカセットを構成するとカセ
ットが極端に大型化するので、上記技術を適用して長尺
写真フィルムに記録されたフィルム画像の読み取りを行
うことは現実的ではない。
【0007】また、フィルム画像を読み取るための画像
読取装置として、光電変換素子及びCCDセルが2次元
に多数配列されて成るエリアCCDセンサを読取センサ
として用い、長尺写真フィルムに記録された各フィルム
画像がエリアCCDセンサによる画像読取位置に順次位
置決めされるように写真フィルムを間欠搬送し、各フィ
ルム画像をエリアCCDによって順に読み取る構成が知
られている(富士写真フイルム製のデジタルラボシステ
ム フロンティアの入力機(高速スキャナ/画像処理ワ
ークステーション)SP-100等)。
【0008】しかしエリアCCDセンサは、多数の光電
変換素子及びCCDセルを備えているため一般に高価で
あり、画像をより高解像度で読み取るためには解像度の
2乗に比例する非常に多数のセルを備えたエリアCCD
センサを用いる必要があるのでコストが嵩むという欠点
がある。また、製品として市場に出回っているエリアC
CDセンサは、製造時の歩留りとの兼ね合いで、入射光
の光量に正確に対応した信号が出力されないセル(所謂
欠陥画素)が多少存在していることがあり、画素欠陥を
補正するために複雑な補正回路が必要になるという問題
もある。
【0009】また、フィルム画像を読み取る簡易な構成
の画像読取装置も知られているが、この装置は光源とし
て蛍光管を用いていると共に、写真フィルムに照射する
光の各成分色毎の光量の割合を調整するための調光フィ
ルタや、写真フィルムに照射する光を拡散させて光量む
らを低減する光拡散ボックスが設けられておらず、光源
からの光が直接写真フィルムに照射される。このよう
に、上記の画像読取装置はフィルム画像を簡易的に読み
取るためのものであり、フィルム画像を高精度に読み取
ることはできない。
【0010】更に、特開平6−242521号公報、特
開平6−242522号公報には、長尺写真フィルムの
搬送方向に沿って、フィルム画像をラインCCDによっ
て予備的に粗く読み取るプレスキャン部と、フィルム画
像をラインCCDによって高解像度で読み取るファイン
スキャン部を並列に設け、プレスキャン部でフィルム画
像を読み取ることによって得られたプレスキャン画像デ
ータに基づいて階調変換条件を作成し、ファインスキャ
ン部でフィルム画像を読み取ることによって得られたフ
ァインスキャン画像データに対し、前記階調変換条件に
従って階調変換を行う構成の画像読取装置が開示されて
いる。
【0011】しかしながら、上記構成ではラインCCD
や光源、結像レンズ等の光学部品を2組設ける必要があ
るので、コストが嵩むと共に構成が複雑になるという問
題がある。また、上記の画像読取装置において、ファイ
ンスキャン部に要求される画像読み取りの解像度や、プ
レスキャン画像データに基づいて行う処理に要する時間
等を考慮すると、ファインスキャン部での画像読み取り
の解像度は、プレスキャン部での画像読み取りの解像度
の10倍程度にする必要がある。このため、プレスキャ
ン部における写真フィルムの搬送速度とファインスキャ
ン部における写真フィルムの搬送速度とを大きく異なら
せる必要があると共に、プレスキャン部とファインスキ
ャン部との間に写真フィルムの搬送速度差を吸収するた
めのフィルムバッファを設ける必要もあり、このフィル
ムバッファも構成の複雑化の一因となっている。
【0012】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、写真フィルムに記録されたフィルム画像を各成分色
毎に精度良くかつ高速で読み取ることを、簡易かつ低コ
ストの構成で実現できる画像読取装置を得ることが目的
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像読取装置は、光源と、
前記光源から射出された光の光量を各成分色光毎に調整
可能な調光手段と、前記光源から射出された光を拡散さ
せる光拡散手段と、画像が記録された長尺状の写真フィ
ルムを挟持するローラ又はベルトを回転駆動させること
で、前記光源から射出された光の光路と交差する搬送経
路に沿って前記写真フィルムを所定の搬送速度で搬送す
る搬送手段と、前記写真フィルムを透過した光が入射さ
れ、写真フィルムに記録された画像を結像させる結像手
段と、前記結像手段を透過した光が入射され、前記画像
を各成分色に分解して読み取るラインセンサと、写真フ
ィルムに記録された画像に対する予備読み取りが所定の
読取条件で行われるように少なくとも前記調光手段、前
記搬送手段及び前記ラインセンサを制御した後に、前記
予備読み取りの結果に基づいて設定された読取条件で前
記画像に対する本読み取りが行われるように少なくとも
前記調光手段、前記搬送手段及び前記ラインセンサを制
御する制御手段と、を含んで構成している。
【0014】請求項1記載の発明は、光源から射出され
た光の光量を各成分色光毎に調整可能な調光手段と、光
源から射出された光を拡散させる光拡散手段が設けられ
ている。調光手段により、光源から射出される光の各成
分色光毎の光量の割合が適正でない場合に、前記割合を
調整することが可能となる。また、光源から射出される
光は、光拡散手段による拡散によって光量のむらが低減
されて光量が略均一となるので、前記光量のむらの影響
でラインセンサによる画像の読み取りの精度が低下する
ことを防止することができる。
【0015】また搬送手段は、画像が記録された長尺状
の写真フィルムを挟持するローラ又はベルトを回転駆動
させることで、光源から射出された光の光路と交差する
搬送経路に沿って所定の搬送速度で写真フィルムを搬送
する。従って、写真フィルムの長さに拘らず、ローラ又
はベルトに写真フィルムを挟持させれば前記写真フィル
ムの搬送が可能な状態となり、ローラ又はベルトが回転
駆動することで、写真フィルムに記録された画像を光源
から射出された光の光路と交差する位置に順に位置させ
ることができるので、写真フィルムに記録された画像の
読み取りを行うために、写真フィルムをドラムやカセッ
トにセットする等の煩雑な作業を行う必要もなく、大量
の写真フィルムに記録されたフィルム画像を各々読み取
る場合にも、オペレータに負担がかかることもない。
【0016】また請求項1の発明は、写真フィルムに記
録された画像を結像させる結像手段を透過した光が入射
され、画像を各成分色に分解して読み取るラインセンサ
が設けられている。写真フィルムに記録された画像(2
次元画像)をラインセンサによって読み取るためには、
読み取りを行いながら写真フィルムを一定速度で搬送す
る必要があるものの、エリアセンサと比較して、同一の
解像度で画像を読み取るために必要なセル数が大幅に少
なくて済み、画素欠陥の無いセンサを入手することも容
易であるので、低コストで済むと共に画素欠陥を補正す
る補正回路を設ける必要がなくなるか、又は補正回路の
構成が非常に簡単で済む。
【0017】そして制御手段は、写真フィルムに記録さ
れた画像に対する予備読み取りが所定の読取条件で行わ
れるように少なくとも調光手段、搬送手段及びラインセ
ンサを制御した後に、予備読み取りの結果に基づいて設
定された読取条件で画像に対する本読み取りが行われる
ように少なくとも調光手段、搬送手段及びラインセンサ
を制御する。従って、単一のラインセンサによって画像
の予備読み取り及び本読み取りが行われるので、予備読
み取り用のセンサと本読み取り用のセンサを各々設ける
ことでコストが嵩むことを回避できると共に、画像の予
備読み取りを行う場合と本読み取りを行う場合とで写真
フィルムの搬送速度が大きく異なっていたとしても、速
度差を吸収するためのフィルムバッファ等を設ける必要
はなく、装置の構成が複雑になることを防止できると共
に装置を小型化できる。
【0018】また、画像読み取りにおける読取条件に
は、写真フィルムに照射される光の各成分色光毎の光
量、写真フィルムの搬送速度、及びラインセンサによる
画像読み取りの1周期の長さ等が含まれる。なお、写真
フィルムに照射される光の各成分色光毎の光量は、調光
手段を制御するか、又は調光手段を制御すると共に光源
から射出される光の光量が変化するように光源を制御す
ることで変更することができる。また、写真フィルムの
搬送速度は搬送手段を制御することで変更することがで
き、ラインセンサによる画像読み取りの1周期の長さは
ラインセンサを制御することで変更することができる。
【0019】一般に、ラインセンサを含む画像読取セン
サは、画像読み取りの1周期の間に入射される光量の積
算値が許容値を越えると出力が飽和し、前記光量の積算
値が非常に小さいと画像の濃淡を精度良く表す出力が得
られないという特性を有している。これに対し請求項1
の発明では、読取対象画像の画像特徴量が未知である画
像の予備読み取り時には所定の読取条件で読み取りを行
うが、予備読み取りの結果から読取対象画像の画像特徴
量が既知となる画像の本読み取り時には、予備読み取り
の結果に基づいて設定された読取条件で読み取りを行
う。
【0020】これにより、例えば予備読み取りの結果、
読取対象画像の濃度が全体的に低いことが判明した等の
場合には、写真フィルムに照射される光の各成分色光毎
の光量を全体的に低くするか、又は写真フィルムの搬送
速度を速くするか、又はラインセンサによる画像読み取
りの1周期の長さを短くするか、又は上記を組み合わせ
た読取条件とすることで、画像の本読み取りにおいて、
ラインセンサの出力の飽和等が生ずることなく高精度に
画像を読み取ることができる。
【0021】また、例えば予備読み取りの結果、読取対
象画像の濃度が全体的に高いことが判明した等の場合に
は、写真フィルムに照射される光の各成分色光毎の光量
を全体的に高くするか、又は写真フィルムの搬送速度を
遅くするか、又はラインセンサによる画像読み取りの1
周期の長さを長くするか、又は上記を組み合わせた読取
条件とすることで、画像の本読み取りにおいて、充分な
入射光量により高精度に画像を読み取ることができる。
【0022】また、例えば予備読み取りの結果、読取対
象画像の特定の成分色の濃度が高い又は低いことが判明
した等の場合には、写真フィルムに照射される光の前記
特定の成分色光の光量を高く又は低くする読取条件とす
ることで、画像の本読み取りにおいて、前記特定の成分
色光の過不足が生ずることなく、画像を各成分色毎に高
精度に読み取ることができる。
【0023】従って請求項1の発明によれば、上述した
ように、写真フィルムに記録されたフィルム画像を各成
分色毎に精度良くかつ高速で読み取ることを、簡易かつ
低コストの構成で実現することができる。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、調光手段は、特定の成分色光に対する減光率が
互いに異なる複数のフィルタが取り付けられ前記複数の
フィルタの何れかが光源から射出された光の光路上に位
置するように配置されたターレットと、光源から射出さ
れた光の光量を調整する絞りと、から構成されているこ
とを特徴としている。
【0025】光源から射出された光の光量を各成分色光
毎に調整可能な調光手段としては、例えば特定の成分色
光を減光する調光フィルタを各成分色毎に設け、光源か
ら射出された光の光路への挿入量を各調光フィルタ毎に
調節する構成が考えられる。しかしながら、この構成で
は、調光フィルタによって調光された光を光拡散手段に
よって拡散させても色むら(各成分色光毎の光量のむ
ら)を完全に除去することは困難である。画像の色むら
は視認され易いので、ラインセンサが画像を読み取るこ
とによって得られたデータを用いて記録材料に画像を記
録したとすると、記録画像上で色むらが視認されるとい
う欠点がある。
【0026】これに対し請求項2の発明では、調光手段
を、特定の成分色光に対する減光率が互いに異なる複数
のフィルタが取り付けられ複数のフィルタの何れかが光
源から射出された光の光路上に位置するように配置され
たターレットと、光源から射出された光の光量を調整す
る絞りと、で構成しており、ターレットを回転させて光
路上に位置しているフィルタを変更することで、特定の
成分色光の光量と他の成分色光の光量との比率を調整す
ることができ、絞りによって全体的な光量を調整するこ
とができる。
【0027】上記構成では、ターレットに取付けられた
フィルタを光路上に位置させ、該フィルタによって特定
の成分色光の光量と他の成分色光の光量との比率を調整
するので、原理的に色むらが発生しない。従って、各成
分色光の光量を、空間的に色むらが生ずることなく均一
に調整することができる。
【0028】また、画像を各成分色に分解して読み取る
ラインセンサとしては、3個のラインセンサを設け、写
真フィルムと各ラインセンサとの間に、入射光を各成分
色光に分解し各色毎に異なる方向に射出する色分解プリ
ズムを配置することで実現できる。しかし、色分解プリ
ズムは高価であり、画像読取装置のコストアップに繋が
ると共に、色分解プリズム及び各ラインセンサの取付け
に際し、高い位置精度が要求されるという欠点がある。
【0029】このため、請求項3に記載したように、ラ
インセンサとして3ラインカラーCCDセンサを用いる
ことが好ましい。3ラインカラーCCDセンサは、3個
のラインセンサが間隔を隔てて配列された状態で一体化
され、各ラインセンサの光入射側に互いに異なる成分色
の色分解フィルタが設けられて構成される。ラインセン
サとして3ラインカラーCCDセンサを用いることによ
り、色分解プリズムが不要になると共にセンサの取付け
も容易になるので、画像読取装置をより低コストに構成
することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず
本実施形態に係るディジタルラボシステムについて説明
する。
【0031】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部1
6、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を含
んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像
処理部16は、図2に示す入力部26として一体化され
ており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0032】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(2
40サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、1
20サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真
フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができ
る。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフ
ィルム画像をラインCCDで読み取り、画像データを出
力する。
【0033】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって
得られた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば
反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像
データ、コンピュータで生成された画像データ等(以
下、これらをファイル画像データと総称する)を外部か
ら入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介し
て入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から
入力する等)ことも可能なように構成されている。
【0034】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0035】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0036】(ラインCCDスキャナの構成)次に、本
発明の画像読取装置としてのラインCCDスキャナ14
の構成について説明する。図3にはラインCCDスキャ
ナ14の光学系の概略構成が示されている。ラインCC
Dスキャナ14は入力部26の作業テーブル27の下方
に配置された光源部30を備えている。光源部30は金
属製のケーシング31内に収容されており、ケーシング
31内の向かって右側(図3(A)参照)には、ハロゲ
ンランプやメタルハライドランプ等から成るランプ32
が配置されている。なおランプ32は本発明の光源に対
応している。
【0037】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向(図3
(A)における左側)へ射出される。リフレクタ33の
光射出側と反対側にはファン34が設けられている。フ
ァン34はランプ32が点灯している間作動され、ケー
シング31の内部が過熱状態となることを防止する。リ
フレクタ33の光射出側には、リフレクタ33からの射
出光の光軸に沿って、紫外域及び赤外域の波長の光をカ
ットすることで写真フィルム22の温度上昇を防止し読
取精度を向上させるUV/IRカットフィルタ35(紫
外光・赤外光遮断手段)、ターレット36、37、絞り
39、光拡散ボックス40が順に設けられている。
【0038】図4(A)にも示すように、ターレット3
6には孔36Aが複数穿設されており、1つの孔36A
を除く残りの孔36Aには、R、G、Bのうちの特定の
成分色の光を減光すると共に前記特定の成分色(以下、
第1成分色という)の光に対する減光率が互いに異なる
調光フィルタ41が各々嵌め込まれている。ターレット
37はターレット36と略同一の構成とされているが、
ターレット37の孔には、前述の調光フィルタ41と異
なる成分色(以下、第2成分色という)の光を減光する
調光フィルタが嵌め込まれている。ターレット36、3
7は、複数の孔の何れかが光軸上に位置し、かつ回転さ
れることで光軸上に位置する孔が順次切り替わるように
配置されている。
【0039】絞り39は光軸を挟んで配置された一対の
板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスライ
ド移動可能とされている。図4(B)に示すように、絞
り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側か
ら他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿っ
た断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠き
39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成さ
れている側が対向するように配置されている。
【0040】上記構成では、ターレット36の複数の孔
の何れが光軸上に位置しているかによって第1成分色の
光と他の成分色の光との光量の割合が変化し、ターレッ
ト37の複数の孔の何れが光軸上に位置しているかによ
って第2成分色の光と他の成分色の光との光量の割合が
変化し、絞り39の位置によって絞り39を通過する光
の光量が変化する。従って、ターレット36、37及び
絞り39を透過して射出される各成分色光の光量は、タ
ーレット36、37及び絞り39により、空間的に色む
らが生ずることなく均一に調整することができる。この
ように、ターレット36、37及び絞り39は本発明の
調光手段(より詳しくは請求項2に記載の調光手段)に
対応している。
【0041】光拡散ボックス40は、中間部が直角に屈
曲された略L字状とされており、屈曲部の内部には、光
拡散ボックス40内部に入射された光を90°異なる方
向に射出する全反射ミラーが設けられている。光拡散ボ
ックス40は、光射出口が、作業テーブル27上にセッ
トされるフィルムキャリア38(詳細は後述)によって
搬送される写真フィルム22の搬送方向に直交する方向
(写真フィルム22の幅方向)を長手方向とする偏平な
矩形状とされている(図3(A)及び(B)参照)と共
に、写真フィルム22の幅方向に沿った寸法が、前記屈
曲部から光射出口に向けてテーパ状に徐々に大きくされ
ている。また、光拡散ボックス40の光入射側及び光射
出側には光拡散板42A、42Bが各々取付けられてい
る。
【0042】従って、光拡散ボックス40に入射された
光は、フィルムキャリア38(すなわち写真フィルム2
2)に向けて光路が90°屈曲されると共に、写真フィ
ルム22の幅方向を長手方向とするスリット光とされ、
更に光拡散板42A、42Bによって拡散光とされて射
出される。このように、光拡散ボックス40から射出さ
れる光が拡散光とされることにより、写真フィルム22
に照射される光の光量むらが低減され、フィルム画像に
均一な光量のスリット光が照射されると共に、フィルム
画像に傷が付いていたとしても、この傷が目立ちにくく
なる。このように、光拡散ボックス40、光拡散板42
A、42Bは本発明の光拡散手段に対応している。
【0043】なお、上述した光拡散ボックス40の形状
に加えて、更に、写真フィルム22の長手方向に沿った
光拡散ボックス40の寸法が前記屈曲部から光射出口に
向けてテーパ状に徐々に小さくなるように光拡散ボック
ス40を成形するようにしてもよい。
【0044】作業テーブル27を挟んで光源部30の反
対側には、読取部43が、ケーシング44内部に収容さ
れた状態で配置されている。作業テーブル27には支持
フレーム45が立設されており、ケーシング44は作業
テーブル27と接近離間する方向にスライド移動可能に
支持フレーム45に支持されている。ケーシング44の
内部には載置台47が設けられており、載置台47から
は支持レール49が複数本垂下されている。支持レール
49には作業テーブル27と接近離間する方向にスライ
ド移動可能にレンズユニット50が支持されている。
【0045】レンズユニット50は複数枚のレンズから
成り、複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けら
れている。なお、レンズユニット50は本発明の結像手
段に対応している。図4(C)に示すように、レンズ絞
り51は略C字状に成形された絞り板51Aを複数枚備
えている。各絞り板51Aは光軸の周囲に均等に配置さ
れ一端部がピンに軸支されており、ピンを中心として回
動可能とされている。複数枚の絞り板51Aは図示しな
いリンクを介して連結されており、レンズ絞り駆動モー
タ(後述)の駆動力が伝達されると同一の方向に回動す
る。この絞り板51Aの回動に伴って、光軸を中心とし
て絞り板51Aにより遮光されていない部分(図4
(C)における略星型の部分)の面積が変化し、レンズ
絞り51を通過する光の光量が変化する。
【0046】載置台47の上面にはラインCCD116
が取付けられている。ラインCCD116は、CCDセ
ル及びフォトダイオード等の光電変換素子が一列に多数
配置されかつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング
部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられてお
り、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フ
ィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所
謂3ラインカラーCCD)。また、各センシング部の近
傍には、多数のCCDセルから成る転送部が各センシン
グ部に対応して各々設けられており、各センシング部の
各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部を介
して順に転送される。
【0047】このように、ラインCCD116は本発明
のラインセンサ(より詳しくは請求項3に記載の3ライ
ンカラーCCDセンサ)に対応している。3ラインカラ
ーCCDセンサは色分解プリズムを設ける必要がなく、
取付けも容易であるので、ラインCCDスキャナ14の
低コスト化を実現できる。
【0048】またラインCCD116の光入射側には、
ラインCCD116の暗補正用のCCDシャッタ52が
設けられている。なお、このCCDシャッタ52にはN
Dフィルタが取付けられており(図示省略)、ラインC
CD116に入射される光を遮光する全閉状態、ライン
CCD116に光を入射させる全開状態、ラインCCD
116に入射される光をNDフィルタによって減光する
減光状態の何れかに切り替わるようになっている。
【0049】図5にはラインCCDスキャナ14の電気
系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ1
4は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイ
クロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ
46には、バス62を介してRAM64(例えばSRA
M)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なRO
M)が接続されていると共に、ランプドライバ53及び
モータドライバ48が接続されている。ランプドライバ
53は、マイクロプロセッサ46からの指示に応じてラ
ンプ32を点消灯させる。
【0050】またモータドライバ48には、ターレット
36、37の複数の孔のうちの任意の孔が光軸上に位置
するようにターレット36、37を互いに独立に回転駆
動するターレット駆動モータ54、ターレット36、3
7の位置(回転角度)を検出するターレット位置センサ
55、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する絞り位置センサ57、読
取部43を収容したケーシング44を支持フレーム45
に沿ってスライド移動させる読取部駆動モータ58、ケ
ーシング44(すなわち読取部43)の位置を検出する
読取部位置センサ59、レンズユニット50を支持レー
ル49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ6
0、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置セ
ンサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させる
レンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞
り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ6
3、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び減光
状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ6
4が接続されている。
【0051】マイクロプロセッサ46は本発明の制御手
段に対応しており、ラインCCD116によるフィルム
画像の読み取り(測光)を行う際に、ターレット位置セ
ンサ55及び絞り位置センサ57によって検出されるタ
ーレット36、37及び絞り39の位置に基づき、ター
レット駆動モータ54によってターレット36、37を
回転駆動させると共に、絞り駆動モータ56によって絞
り39をスライド移動させ、フィルム画像に照射される
光の光量を各成分色光毎に調節する。
【0052】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でラインCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出されるケーシング4
4の位置に基づき読取部駆動モータ58によってケーシ
ング44をスライド移動させると共に、レンズ位置セン
サ61によって検出されるレンズユニット50の位置に
基づきレンズ駆動モータ60によってレンズユニット5
0をスライド移動させる。
【0053】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
ケーシング44のみをスライド移動させる。この合焦制
御は、一例としてラインCCD116によって読み取ら
れたフィルム画像のコントラストが最大となるように行
う(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに
代えて写真フィルムとレンズユニット50(又はライン
CCD116)との距離を赤外線等により測定する距離
センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セン
サによって検出された距離に基づいて行うようにしても
よい。
【0054】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0055】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88を介してインタフェース
(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0056】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力さ
れる。
【0057】(フィルムキャリアの構成)次に図6を参
照し、作業テーブル27上にセットされるフィルムキャ
リア38(本発明の搬送手段)の構成について説明す
る。なお、図6には一例として135サイズの写真フィ
ルム22用のフィルムキャリアを示している。
【0058】フィルムキャリア38は、上蓋302Aと
ベース302Bとで構成される略箱型の筐体302を備
えており、この筐体302の中に、後述するフィルム搬
送に係る各種部材が収納されている。筐体302の一方
の端部には写真フィルム22を挿入するための挿入口3
04が設けられており、他方の端部には写真フィルム2
2を収納するための収納部306が設けられている。ま
た筐体302は、開放スイッチ308を操作することで
上蓋302Aとベース302Bとの係合が解除される構
成であり、前記係合が解除された状態で、開放スイッチ
308と反対側に設けられた図示しないヒンジを中心と
して上蓋302Aを略上方へ回動させることも可能とさ
れている。
【0059】筐体302の内部には、前述した挿入口3
04から収納部306に至るフィルム搬送路に沿って、
写真フィルム22の先端を検出する先端検出センサ31
0、搬送ローラ対312、写真フィルム22の表面から
ゴミを除去するゴミ取り用ローラ対314、パーフォレ
ーションを検出するパーフォセンサ316、搬送ローラ
対318、写真フィルム22に照射されるスリット光の
うちフィルム画像のサイズに応じた範囲を遮光する遮光
装置320、及び搬送ローラ対322が順に設置されて
いる。搬送ローラ対312、318、322は、各々図
6において下側に位置しているローラ312A、318
A、322Aが駆動ローラとされており、上側に位置し
ているローラ312B、318B、322Bが従動ロー
ラとされている。
【0060】搬送ローラ対318、322は請求項1に
記載の搬送手段のローラに対応しており、ラインCCD
116による写真フィルム22の読取位置を挟んで両側
に設けられている。
【0061】また、筐体302の内部には、駆動ローラ
312A、318A、322Aの駆動力源であるパルス
モータ324が設置されており、このパルスモータ32
4の駆動軸にはプーリー326が取付けられている。プ
ーリー326には無端ベルト328が巻掛けられてお
り、この無端ベルト328は駆動ローラ322Aの回転
軸に取付けられたプーリー330にも巻き掛けられてい
る。従って、パルスモータ324の駆動力はプーリー3
26、無端ベルト328、プーリー330を介して駆動
ローラ322Aに伝達される。
【0062】また、駆動ローラ322Aの回転軸にはプ
ーリー332が取付けられており、このプーリー332
には無端ベルト334が巻掛けられている。無端ベルト
334は駆動ローラ318Aの回転軸に取付けられたプ
ーリー336にも巻掛けられており、パルスモータ32
4の駆動力は、プーリー332、無端ベルト334、プ
ーリー336を介して駆動ローラ318Aにも伝達され
る。また、駆動ローラ318Aの回転軸にはプーリー3
38が取付けられており、このプーリー338には無端
ベルト340が巻掛けられている。無端ベルト340は
駆動ローラ312Aの回転軸に取付けられたプーリー3
42にも巻掛けられており、パルスモータ324の駆動
力は、プーリー338、無端ベルト340、プーリー3
42を介して駆動ローラ312Aにも伝達される。
【0063】更に、筐体302の内部にはモータ34
4、346、348が設置されている。モータ344の
駆動軸には円板350が偏心された状態で取付けられて
おり、円板350の外縁付近の所定位置には、従動ロー
ラ322Bを上下動させるための連結部材352の一端
が回動可能に軸支されている。連結部材352は支軸3
54を中心に回転可能に支持されており、該連結部材3
52の他端側には従動ローラ322Bが回転可能に軸支
されている。このため、モータ344の駆動力により円
板350が矢印C方向に若干回転すると、連結部材35
2の上部(従動ローラ322Bの軸支部)は支軸354
を中心に矢印D方向に若干回転し、従動ローラ322B
が駆動ローラ322Aから若干離間する。
【0064】同様に、モータ348の駆動軸には円板3
56が偏心された状態で取付けられており、円板356
の外縁付近の所定位置には、従動ローラ318Bを上下
動させるための連結部材358の一端が固定されてい
る。この連結部材358は支軸360を中心に回転可能
に軸支されており、該連結部材358の他端側には従動
ローラ318Bが回転可能に軸支されている。このた
め、モータ348の駆動力により円板356が矢印E方
向に若干回転すると、連結部材358の上部(従動ロー
ラ318Bの軸支部)は支軸360を中心に矢印F方向
に若干回転し、従動ローラ318Bが駆動ローラ318
Aから若干離間する。
【0065】ところで、搬送ローラ対318、322間
の略中央部は写真フィルム22の読取位置とされてお
り、上蓋302Aには読取位置の直上に細長い開口30
2Cが設けられている。なお、図示は省略したが、ベー
ス302Bにも読取位置の直下に、光源部30から射出
されたスリット光が通過するための同様の開口が設けら
れており、図3に示すようにフィルムキャリア38によ
って搬送される写真フィルム22に対し、読取位置にお
いて下方からスリット光が照射され、写真フィルム22
を透過した光が、フィルムキャリア38の上方に位置し
ている読取部43に入射されるようになっている。
【0066】また、前述した遮光装置320は、図7に
示すように、読取位置を通過する写真フィルム22に照
射されるスリット光のうち各フィルム画像のサイズに応
じた範囲を遮光するものであり、写真フィルム22の搬
送路を挟んで一対設けられている(図6では手前側の遮
光装置のみを示している)。この遮光装置320は、図
6に示すようにモータ346、歯車362、364、及
び歯車364の回転軸に取付けられたカム状の遮光板3
66を含んで構成されており、例えば、パノラマサイズ
のフィルム画像を読み取る場合は、図7に示すように、
モータ346の駆動力により遮光板366を実線の位置
まで回転させる。また、標準サイズ(所謂Lサイズ)の
フィルム画像を読み取る場合は、遮光板366を図7の
点線の位置まで回転させる。このように読取対象外の領
域を遮光することにより、ラインCCD116(図3参
照)で蓄積電荷の飽和が生ずることを防止している。
【0067】上述したように、フィルムキャリア38は
搬送ローラ対312、318、322によって写真フィ
ルムを挟持して搬送する構成であるので、オペレータが
挿入口304に写真フィルム22の先端を挿入すれば、
先端検出センサ310によって写真フィルム22の先端
が検出され、このタイミングで搬送ローラ対312、3
18、322を回転駆動することで写真フィルム22を
挟持搬送することができ、写真フィルム22に記録され
た各フィルム画像を読取位置に順に位置させることがで
きる。従って、大量の写真フィルム22に記録されたフ
ィルム画像を各々読み取る場合にも、オペレータに負担
がかかることはない。
【0068】なお、上記では135サイズの写真フィル
ムを搬送するためのフィルムキャリア38を例に説明し
たが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持されたスラ
イドフィルム(リバーサルフィルム)やAPSフィルム
については、各々専用のフィルムキャリアが用意されて
おり(APSフィルム用のフィルムキャリアは磁気層に
磁気記録された情報を読み取る磁気ヘッドを有してい
る)、これらのフィルムキャリアを作業テーブル27上
にセットすることにより、前述した各種写真フィルムを
読取位置に搬送してラインCCD116によってフィル
ム画像を読み取ることも可能とされている。
【0069】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図8を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキ
ャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補
正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路13
0から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0070】暗補正回路124は、ラインCCD116
の光入射側がCCDシャッタ52により遮光されている
状態でラインCCDスキャナ14から入力されたデータ
(ラインCCD116のセンシング部の各セルの暗出力
レベルを表すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ライ
ンCCD116が写真フィルム22を読み取ることによ
ってラインCCDスキャナ14から入力された画像デー
タから、各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ず
ることによって補正する。
【0071】また、ラインCCD116の光電変換特性
は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部12
8の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャ
ナ14に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画像が
セットされている状態で、ラインCCD116で前記調
整用のフィルム画像を読み取ることによりラインCCD
スキャナ14から入力された調整用のフィルム画像の画
像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のばら
つきは各セルの光電変換特性のばらつきに起因する)に
基づいて各セル毎にゲインを定めておき、ラインCCD
スキャナ14から入力された読取対象のフィルム画像の
画像データを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素
毎に補正する。
【0072】一方、調整用のフィルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、ラインCCD116の前記特定
の画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特
定の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部12
8は調整用のフィルム画像の画像データに基づき欠陥画
素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ1
4から入力された読取対象のフィルム画像の画像データ
のうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデー
タから補間してデータを新たに生成する。なお、ライン
CCDはエリアCCDと比較してCCDセルの数が少な
いので、欠陥画素補正部128は簡単な構成で済む。
【0073】また、ラインCCD116は3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122は、フィルム画像上で同一
の画素のR、G、Bのデータが同時に出力されるよう
に、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データ出力タイ
ミングの遅延を行う。
【0074】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、補正部122
から出力されたデータはセレクタ132に入力される。
また、セレクタ132の入力端は入出力コントローラ1
34のデータ出力端にも接続されており、入出力コント
ローラ134からは、外部から入力されたファイル画像
データがセレクタ132に入力される。セレクタ132
の出力端は入出力コントローラ134、イメージプロセ
ッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接続さ
れている。セレクタ132は、入力された画像データ
を、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部
136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされて
いる。
【0075】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々1フレーム分のフィルム画像の画像データを記憶
可能な容量を有しており、セレクタ132から入力され
た画像データは3個のフレームメモリ142の何れかに
記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力され
た画像データの各画素のデータが、フレームメモリ14
2の記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、
画像データをフレームメモリ142に記憶させる際のア
ドレスを制御する。
【0076】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮する
ハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処
理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オート
セットアップエンジン144(後述)によって自動的に
演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行わ
れる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ
134に接続されており、画像処理を行った画像データ
は、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定
のタイミングで入出力コントローラ134へ出力され
る。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述した
イメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので
説明を省略する。
【0077】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる
解像度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像
度での読み取り(以下、プレスキャンという)では、フ
ィルム画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィル
ムにおける露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD
116で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取
条件(写真フィルム22に照射する光のR、G、Bの各
波長域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)でフィルム画
像(写真フィルム22)の読み取りが行われる。このプ
レスキャンによって得られたデータ(プレスキャンデー
タ)は、セレクタ132から入出力コントローラ134
に入力され、更に入出力コントローラ134に接続され
たオートセットアップエンジン144に出力される。
【0078】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0079】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力されたプレスキャンデ
ータに基づいてフィルム画像を判定し、フィルム画像に
対応する領域のデータ(プレスキャン画像データ)を抽
出する。そして、プレスキャン画像データからフィルム
画像の種別(サイズや濃度等)を判定し、コマ位置及び
種別をラインCCDスキャナ14に出力すると共に、複
数コマ分のフィルム画像のプレスキャン画像データに基
づいて、ラインCCDスキャナ14による2回目の比較
的高解像度での読み取り(以下、ファインスキャンとい
う)によって得られる画像データ(ファインスキャン画
像データ)に対する画像処理の処理条件を演算し、演算
した処理条件をイメージプロセッサ部136のイメージ
プロセッサ140へ出力する。
【0080】この画像処理の処理条件の演算では、撮影
時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシ
ーンを撮影した複数のフィルム画像が有るか否か判定
し、類似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有っ
た場合には、これらのフィルム画像のファインスキャン
画像データに対する画像処理の処理条件が同一又は近似
するように決定する。
【0081】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0082】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジ
ン144は、外部から入力されるファイル画像データに
対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算
する。
【0083】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0084】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164及びキーボ
ード166(図2も参照)、ハードディスク168、C
D−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張ス
ロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、
これらがバス178を介して互いに接続されて構成され
ている。搬送制御部172はフィルムキャリア38に接
続されており、フィルムキャリア38による写真フィル
ム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア38
にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキ
ャリア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情
報(例えばプリントサイズ等)が入力される。
【0085】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0086】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ14で読み取られたフィルム画像
をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録する
ことで得られる画像を推定してディスプレイ164に表
示し、キーボード166を介してオペレータにより画像
の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に
反映することも可能とされている。
【0087】(レーザプリンタ部及びプロセッサ部の構
成)次にレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の
構成について説明する。図9には、レーザプリンタ部1
8の光学系の構成が示されている。レーザプリンタ部1
8は、レーザ光源210R、210G、210Bの3個
のレーザ光源を備えている。レーザ光源210RはRの
波長のレーザ光を射出する半導体レーザ(LD)で構成
されている。また、レーザ光源210Gは、LDと、該
LDから射出されたレーザ光を1/2の波長のレーザ光
に変換する波長変換素子(SHG)から構成されてお
り、SHGからGの波長のレーザ光が射出されるように
LDの発振波長が定められている。同様に、レーザ光源
210BもLDとSHGから構成されており、SHGか
らBの波長のレーザ光が射出されるようにLDの発振波
長が定められている。
【0088】レーザ光源210R、210G、210B
のレーザ光射出側には、各々コリメータレンズ212、
音響光学光変調素子(AOM)214が順に配置されて
いる。AOM214は、入射されたレーザ光が音響光学
媒質を透過するように配置されていると共に、AOMド
ライバ216(図10参照)に接続されており、AOM
ドライバ216から高周波信号が入力されると、音響光
学媒質内を前記高周波信号に応じた超音波が伝搬し、音
響光学媒質を透過するレーザ光に音響光学効果が作用し
て回折が生じ、前記高周波信号の振幅に応じた強度のレ
ーザ光がAOM214から回折光として射出される。
【0089】AOM214の回折光射出側にはポリゴン
ミラー218が配置されており、各AOM214から回
折光として各々射出されたR、G、Bの波長の3本のレ
ーザ光は、ポリゴンミラー218の反射面上の略同一の
位置に照射され、ポリゴンミラー218で反射される。
ポリゴンミラー218のレーザ光射出側にはfθレンズ
220、平面ミラー222が配置されており、ポリゴン
ミラー218で反射された3本のレーザ光はfθレンズ
220を透過し、平面ミラー222で反射されて印画紙
224に照射される。
【0090】図10にはレーザプリンタ部18及びプロ
セッサ部20の電気系の概略構成が示されている。レー
ザプリンタ部18は画像データを記憶するフレームメモ
リ230を備えている。フレームメモリ230はI/F
回路232を介して画像処理部16に接続されており、
画像処理部16から入力された記録用画像データ(印画
紙224に記録すべき画像の各画素毎のR、G、B濃度
を表す画像データ)はI/F回路232を介してフレー
ムメモリ230に一旦記憶される。フレームメモリ23
0はD/A変換器234を介して露光部236に接続さ
れていると共に、プリンタ部制御回路238に接続され
ている。
【0091】露光部236は、前述のようにLD(及び
SHG)から成るレーザ光源210を3個備えていると
共に、AOM214及びAOMドライバ216も3系統
備えており、ポリゴンミラー218、ポリゴンミラー2
18を回転させるモータを備えた主走査ユニット240
が設けられている。露光部236はプリンタ部制御回路
238に接続されており、プリンタ部制御回路238に
よって各部の動作が制御される。
【0092】印画紙224への画像の記録を行う場合、
プリンタ部制御回路238は、記録用画像データが表す
画像を走査露光によって印画紙224に記録するため
に、画像処理部16から入力された画像記録用パラメー
タに基づき、記録用画像データに対して各種の補正を行
って走査露光用画像データを生成し、フレームメモリ2
30に記憶させる。そして、露光部236のポリゴンミ
ラー218を回転させ、レーザ光源210R、210
G、210Bからレーザ光を射出させると共に、生成し
た走査露光用画像データをフレームメモリ230からD
/A変換器234を介して露光部236へ出力させる。
これにより、走査露光用画像データがアナログ信号に変
換されて露光部236に入力される。
【0093】AOMドライバ216は、入力されたアナ
ログ信号のレベルに応じてAOM214に供給する超音
波信号の振幅を変化させ、AOM214から回折光とし
て射出されるレーザ光の強度をアナログ信号のレベル
(すなわち、印画紙224に記録すべき画像の各画素の
R濃度及びG濃度及びB濃度の何れか)に応じて変調す
る。従って、3個のAOM214からは印画紙224に
記録すべき画像のR、G、B濃度に応じて強度変調され
たR、G、Bのレーザ光が射出され、これらのレーザ光
はポリゴンミラー218、fθレンズ220、ミラー2
22を介して印画紙224に照射される。
【0094】そして、ポリゴンミラー218の回転に伴
って各レーザ光の照射位置が図9矢印B方向に沿って走
査されることにより主走査が成され、印画紙224が図
9矢印C方向に沿って一定速度で搬送されることにより
レーザ光の副走査が成され、走査露光によって印画紙2
24に画像が記録される。走査露光によって画像が記録
された印画紙224はプロセッサ部20へ送り込まれ
る。
【0095】プリンタ部制御回路238にはプリンタ部
ドライバ242が接続されており、プリンタ部ドライバ
242には、露光部236に対して送風するファン24
4、レーザプリンタ部に装填されたマガジンに収納され
ている印画紙をマガジンから引き出すためのマガジンモ
ータ246が接続されている。また、プリンタ部制御回
路238には、印画紙224の裏面に文字等をプリント
するバックプリント部248が接続されている。これら
のファン244、マガジンモータ246、バックプリン
ト部248はプリンタ部制御回路238によって作動が
制御される。
【0096】また、プリンタ部制御回路238には、未
露光の印画紙224が収納されるマガジンの着脱及びマ
ガジンに収納されている印画紙のサイズを検出するマガ
ジンセンサ250、オペレータが各種の指示を入力する
ための操作盤252(図2も参照)、プロセッサ部20
で現像等の処理が行われて可視化された画像の濃度を測
定する濃度計254、プロセッサ部20のプロセッサ部
制御回路256が接続されている。
【0097】プロセッサ部制御回路256には、プロセ
ッサ部20の機体内の印画紙搬送経路を搬送される印画
紙224の通過の検出や、処理槽内に貯留されている各
種の処理液の液面位置の検出等を行う各種センサ258
が接続されている。
【0098】また、プロセッサ部制御回路256には、
現像等の処理が完了して機体外に排出された印画紙を所
定のグループ毎に仕分けするソータ260(図2参
照)、処理槽内に補充液を補充する補充システム26
2、ローラ等の洗浄を行う自動洗浄システム264が接
続されていると共に、プロセッサ部ドライバ266を介
して、各種ポンプ/ソレノイド268が接続されてい
る。これらのソータ260、補充システム262、自動
洗浄システム264、及び各種ポンプ/ソレノイド26
8はプロセッサ部制御回路256によって作動が制御さ
れる。
【0099】(作用)次に本実施例の作用として、まず
ラインCCDスキャナ14のマイクロプロセッサ46に
よって実行されるラインスキャナ制御処理について、図
11のフローチャートを参照して説明する。
【0100】ラインCCDスキャナ14は、一例として
次の表1に示すように、「初期状態モード」「プレスキ
ャンモード」「ファインスキャンモード」「パワーセー
ブモード」「明補正モード」「暗補正モード」「リニア
リティ補正モード」の複数のモードが予め定められてい
ると共に、各モードにおけるラインCCDスキャナ14
の各部の状態も予め定められている(「ファインスキャ
ンモード」については更にファインスキャンを行うフィ
ルム画像の濃度種別(例えば高濃度/低濃度/パノラマ
サイズ/超高濃度/標準濃度)毎に各部の状態が定めら
れている)。
【0101】
【表1】
【0102】なお、表1では非標準サイズとしてパノラ
マサイズのみを示しているが、ハイビジョンサイズ等の
他のサイズのフィルム画像に対してファインスキャンを
行うときの各部の状態についても、別個に定めるように
してもよい。
【0103】ラインCCDスキャナ14の電源が投入さ
れると、マイクロプロセッサ46では図11に示すライ
ンスキャナ制御処理を実行し、まずステップ400では
「初期状態モード」に移行し、「初期状態モード」とし
て定められている各部の状態に従って各部の作動を制御
する。すなわちランプドライバ53によってランプ32
を点灯させ、絞り駆動モータ56によって絞り39を全
開位置に移動させ、レンズ絞り駆動モータ62によって
レンズ絞り52を全開位置に移動させ、シャッタ駆動モ
ータ64によってCCDシャッタ52を全開位置に移動
させる。
【0104】次のステップ402ではラインCCD11
6の暗補正を行うか否か判定する。判定が否定された場
合にはステップ404へ移行し、ラインCCD116の
明補正を行うか否か判定する。この判定も否定された場
合にはステップ406へ移行し、ラインCCD116の
リニアリティ補正を行うか否か判定する。この判定も肯
定された場合にはステップ408へ移行し、パワーセー
ブモードに移行するか否か判定する。この判定も否定さ
れた場合にはステップ410へ移行し、フィルム画像の
読み取りを行うか否か判定する。ステップ410の判定
も否定された場合にはステップ402に戻り、ステップ
402〜410を繰り返す。
【0105】暗補正、明補正及びリニアリティ補正は定
期的(例えば1日の始業時等)に行われる。暗補正の実
行タイミングが到来すると、ステップ402の判定が肯
定されてステップ412へ移行する。ステップ412で
は「暗補正モード」に移行し、「暗補正モード」として
定められている各部の状態に従って各部の作動を制御す
る。すなわちランプドライバ53によってランプ32を
消灯させ、シャッタ駆動モータ64によってCCDシャ
ッタ52を全閉位置に移動させる。また、ターレット駆
動モータ54によってターレット36、37を全開位置
(調光フィルタが嵌め込まれていない孔が光軸上に位置
する位置)へ回転させ、レンズユニット50によるズー
ム倍率が1.0倍となるように読取部駆動モータ58、
レンズ駆動モータ60によってケーシング44及びレン
ズユニット50をスライド移動させ、絞り駆動モータ5
6によって絞り39を全開位置に移動させる。更に、暗
補正モードであることを画像処理部16に通知する。
【0106】上記によりラインCCD116に光が入射
されない状態となる。画像処理部16では、ラインCC
Dスキャナ14から入力されたデータ(ラインCCD1
16からは出力された暗出力に相当する信号がA/D変
換されたデータ)をラインCCD116の暗補正用のデ
ータとして記憶する。次のステップ414では暗補正モ
ードを終了するか否か判定し、判定が肯定される迄待機
する。ステップ414の判定が肯定されるとステップ4
00に戻って初期状態モードに移行した後に、前述のス
テップ402〜410を繰り返す。
【0107】また、明補正の実行タイミングが到来する
と、ステップ404の判定が肯定されてステップ416
へ移行する。ステップ416では「明補正モード」に移
行し、「明補正モード」として定められている各部の状
態に従って各部の作動を制御する。すなわちランプドラ
イバ53によってランプ32を点灯させ、絞り駆動モー
タ56によって絞り39を明補正時の位置(P5 )に移
動させ、ターレット駆動モータ54によってターレット
36、37を全開位置へ回転させ、レンズユニット50
によるズーム倍率が1.0倍となるように読取部駆動モ
ータ58、レンズ駆動モータ60によってケーシング4
4及びレンズユニット50をスライド移動させ、レンズ
絞り駆動モータ62によってレンズ絞り51を全開位置
に移動させ、シャッタ駆動モータ64によってCCDシ
ャッタ52を全開位置に移動させる。また、明補正モー
ドであることを画像処理部16に通知する。
【0108】これにより画像処理部16では、ラインC
CDスキャナ14から入力されたデータに基づいて、ラ
インCCD116の各セル毎に明補正用のゲインを定め
る。次のステップ418では明補正モードを終了するか
否か判定し、判定が肯定される迄待機する。ステップ4
18の判定が肯定されるとステップ400に戻って初期
状態モードに移行した後に、前述のステップ402〜4
10を繰り返す。
【0109】また、リニアリティ補正の実行タイミング
が到来すると、ステップ406の判定が肯定されてステ
ップ420へ移行する。ステップ416では「リニアリ
ティ補正モード」に移行し、「リニアリティ補正モー
ド」として定められている各部の状態に従って各部の作
動を制御する。すなわち、ランプドライバ53によって
ランプ32を点灯させ、絞り駆動モータ56によって絞
り39をリニアリティ補正時の位置(P6 )に移動さ
せ、ターレット駆動モータ54によってターレット3
6、37を全開位置へ回転させ、レンズユニット50に
よるズーム倍率が1.0倍となるように読取部駆動モー
タ58、レンズ駆動モータ60によってケーシング44
及びレンズユニット50をスライド移動させ、レンズ絞
り駆動モータ62によってレンズ絞り51を全開位置に
移動させ、シャッタ駆動モータ64によってNDフィル
タが光路上に位置するようにCCDシャッタ52を移動
させる。また、リニアリティ補正モードであることを画
像処理部16に通知する。
【0110】これにより画像処理部16では、ラインC
CDスキャナ14から入力されたデータに基づいて、ラ
インCCD116の各セル毎にリニアリティ補正用の補
正値を定める。次のステップ422ではリニアリティ補
正モードを終了するか否か判定し、判定が肯定される迄
待機する。ステップ422の判定が肯定されるとステッ
プ400に戻って初期状態モードに移行した後に、前述
のステップ402〜410を繰り返す。
【0111】また、ラインCCDスキャナ14の電源が
投入されたものの、何ら処理が実行されない状態が所定
時間以上継続した等の場合には、ステップ408の判定
が肯定されてステップ424へ移行する。ステップ41
6では「パワーセーブモード」に移行し、「パワーセー
ブモード」として定められている各部の状態に従って各
部の作動を制御する。すなわち、ランプドライバ53に
よってランプ32を消灯させ(低デューティー比で点灯
させてもよい)、絞り駆動モータ56によって絞り39
を全閉位置に移動させる。これにより、処理の実行を待
機している状態でのラインCCDスキャナ14による電
力消費が低減される。
【0112】次のステップ422ではパワーセーブモー
ドを終了するか否か判定し、判定が肯定される迄待機す
る。何らかの処理の実行が指示されると、ステップ42
2の判定が肯定されてステップ400に戻り、初期状態
モードに移行した後に前述のステップ402〜410を
繰り返す。
【0113】また、オペレータによってフィルム画像の
読み取りが指示されると、ステップ410の判定が肯定
されてステップ428へ移行し、読取対象の写真フィル
ム22がフィルムキャリア38に挿入されたか否か判定
し、判定が肯定される迄待機する。フィルムキャリア3
8の挿入口304に読取対象の写真フィルム22の先端
が挿入され、これが先端検出センサ310によって検出
されると、ステップ428の判定が肯定されてステップ
430へ移行し、フィルム画像読取処理が行われる。以
下、このフィルム画像読取処理について、図12のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0114】ステップ450では「プレスキャンモー
ド」に移行し、写真フィルム22に対するプレスキャン
が所定の読取条件で行われるように、「プレスキャンモ
ード」として定められている各部の状態に従って各部の
作動を制御する。すなわち、ランプドライバ53によっ
てランプ32を点灯させ、絞り駆動モータ56によって
絞り39をプレスキャン時の位置(P0 )に移動させ、
ターレット駆動モータ54によってターレット36、3
7を全開位置へ回転させ、レンズユニット50によるズ
ーム倍率が1.0倍となるように読取部駆動モータ5
8、レンズ駆動モータ60によってケーシング44及び
レンズユニット50をスライド移動させ、レンズ絞り駆
動モータ62によってレンズ絞り51を全開位置に移動
させ、シャッタ駆動モータ64によってCCDシャッタ
52を全開位置に移動させる。また、タイミングジェネ
レータ74に対し、ラインCCD116の電子シャッタ
の作動時間(ラインCCD116によるライン単位の読
取周期(電荷蓄積時間))として最短値であるtを設定
し、フィルムキャリア38に対し、写真フィルム22の
搬送速度として最速値である5×vを設定する。従っ
て、写真フィルム22に対するプレスキャンは比較的粗
い解像度で高速に行われ、短時間で処理が完了する。
【0115】次のステップ452ではフィルムキャリア
38に対し、所定方向(図6の矢印A方向)への写真フ
ィルム22の搬送を指示し、最速の搬送速度(5×v)
で搬送される写真フィルム22をラインCCD116に
よって最短の読取周期(t)で読み取り、ラインCCD
116から出力された信号に対して順次A/D変換を行
ってプレスキャンデータとして画像処理部16へ順次出
力するプレスキャンを開始する。次のステップ454で
は写真フィルム22の末尾までプレスキャンを行ったか
否か判定し、判定が肯定される迄待機する。
【0116】このプレスキャン時には、写真フィルム2
2上でのフィルム画像のコマ位置は未知であるが、プレ
スキャンではコマ位置の判定等を行うことなく、写真フ
ィルム22の全面をラインCCD116によって読み取
る。また、プレスキャンは写真フィルム22の全面を読
み取るので素抜け部も読取範囲に入ると共に、各フィル
ム画像のサイズ、濃度も未知であり、素抜けに近い低濃
度のフィルム画像や、一部が素抜けになっている画像
(例えばネガフィルムに記録されたパノラマサイズの画
像等)が存在している可能性もあり、ラインCCD11
6で蓄積電荷の飽和が生ずる恐れがある。このため、プ
レスキャン時の絞り39の位置(P0 )を全閉状態に近
い位置としており、これにより、写真フィルム22上の
素抜け部を透過した光がラインCCD116に入射され
たときにも、ラインCCD116で蓄積電荷の飽和が生
ずることが防止される。
【0117】一方、ラインCCDスキャナ14でプレス
キャンが開始され、ラインCCDスキャナ14から画像
処理部16へのプレスキャンデータの入力が開始される
と、オートセットアップエンジン144のCPU146
では、ラインスキャナ補正部122、セレクタ132を
介して入力されたプレスキャンデータをRAM148に
順次記憶させると共に、この処理と並行してオートセッ
トアップ処理を行う。以下、このオートセットアップ処
理について図13のフローチャートを参照して説明す
る。
【0118】ステップ500では、未処理のプレスキャ
ンデータがRAM148に所定量以上蓄積されたか否か
判定する。判定が否定された場合にはステップ502へ
移行し、パーソナルコンピュータ158から修正指示
(詳細は後述)が入力されたか否か判定する。この判定
も否定された場合にはステップ504へ移行し、パーソ
ナルコンピュータ158から検定完了(詳細は後述)が
通知されたか否か判定する。この判定も否定された場合
にはステップ500へ戻り、何れかの判定が肯定される
迄ステップ500〜504を繰り返す。
【0119】RAM148に未処理のプレスキャンデー
タが所定量以上蓄積されると、ステップ500の判定が
肯定されてステップ506へ移行し、RAM148に蓄
積されたプレスキャンデータに基づき、写真フィルム2
2に記録されているフィルム画像の写真フィルム22の
搬送方向に沿った両側(上流側及び下流側)のエッジ位
置を各々判定する。
【0120】エッジ位置の判定は、たとえ本願出願人が
特開平8−304932号公報、特開平8−30493
3号公報、特開平8−304934号公報、特開平8−
304935号公報で提案しているように、プレスキャ
ンデータが表す各画素毎の濃度値に基づき、各画素毎に
フィルム長手方向に沿った濃度変化値を各々演算し、各
画素のフィルム長手方向に沿った濃度変化値をフィルム
幅方向に沿ったライン単位で積算し、各ライン毎の積算
値を比較することで行うことができる。また、写真フィ
ルム22がAPSフィルムであれば、パーフォレーショ
ンが穿設されている位置からエッジが存在している可能
性がある領域を探索範囲として設定し、該探索範囲内で
エッジを探索することで、エッジ位置の判定に要する時
間を短縮することも可能である。
【0121】次のステップ508では、上記で判定した
エッジ位置に基づき、パーフォレーションの位置等と対
応付けてフィルム画像のコマ位置を判定し、判定したコ
マ位置をRAM148に記憶する。ステップ510で
は、上記で判定したエッジ位置又はコマ位置に基づい
て、RAM148に記憶されているプレスキャンデータ
からフィルム画像が記録されている領域のデータ(プレ
スキャン画像データ)を切り出してRAM148に記憶
し、次のステップ512では切り出したプレスキャン画
像データからフィルム画像の所定の画像特徴量を演算す
る。なお、所定の画像特徴量には、フィルム画像の色バ
ランス値(詳しくは、フィルム画像の各成分色毎の最小
濃度値(最大輝度値)の比率)も含まれる。そして、次
のステップ514では、演算した画像特徴量に基づい
て、フィルム画像の種別(サイズ、濃度種別)及びファ
インスキャン画像データに対する画像処理の処理条件を
演算により設定する。
【0122】なお、読取対象の写真フィルム22が13
5サイズの写真フィルムであれば、フィルム画像のサイ
ズ(この場合はフィルム画像のフレームサイズ)は、例
えば標準サイズのフィルム画像では画像記録範囲内とな
り、パノラマサイズ等の非標準サイズのフィルム画像で
は画像記録範囲外となる所定部分の濃度や色味が、未露
光部(ネガフィルムであれば素抜け)に相当する濃度や
色味であるか否かに基づいて判定することができる。
【0123】また、特開平8−304932号公報、特
開平8−304933号公報、特開平8−304934
号公報、特開平8−304935号公報のように、プレ
スキャン画像データが表す各画素毎の濃度値に基づき、
各画素毎にフィルム幅方向に沿った濃度変化値を各々演
算し、各画素のフィルム幅方向に沿った濃度変化値をフ
ィルム長手方向に沿ったライン単位で積算し、各ライン
毎の積算値を比較することでフィルム画像のサイズ(ア
スペクト比)を判定したり、濃度ヒストグラムから閾値
を定めて画像を二値化し、画像中の各領域における画像
の存在率に基づいて判定したり、前述の所定部分におけ
る濃度変化値の分散及び平均値に基づいて判定したり、
上記の手法を組み合わせて判定するようにしてもよい。
【0124】また、読取対象の写真フィルム22がAP
Sフィルムであれば、フィルム画像のサイズ(この場合
はプリントサイズ)は、APSフィルムの磁気層にデー
タとして磁気記録されているプリントサイズを読み取る
ことで判定できる。
【0125】フィルム画像の濃度種別については、例え
ば平均濃度、最大濃度、最小濃度等を予め定められた所
定値と比較することで、低濃度/通常濃度/高濃度/超
高濃度等に分類することができる。また、画像処理の処
理条件としては、例えば画像の拡大縮小率、ハイパート
ンやハイパーシャープネス等の画像処理の処理条件(具
体的には、画像の超低周波輝度成分に対する階調の圧縮
度、画像の高周波成分や中周波成分に対するゲイン(強
調度))、階調変換条件等が演算される。
【0126】上記のようにして単一のフィルム画像につ
いて、エッジ位置の判定、プレスキャン画像データの切
り出し、種別及び画像処理の処理条件の設定を行うとス
テップ516へ移行し、所定数(例えば6コマ程度)の
フィルム画像に対して上記の処理を行ったか否か判定す
る。判定が否定された場合にはステップ520へ移行
し、RAM148に蓄積されている未処理のプレスキャ
ンデータの中に他のフィルム画像が含まれているか否か
判定する。判定が肯定された場合にはステップ506に
戻り、ステップ506〜520を繰り返す。また、ステ
ップ520の判定が否定されるとステップ500に戻っ
てステップ500〜504を繰り返す。そして、未処理
のプレスキャンデータが再度RAM148に所定量以上
蓄積されると、ステップ500の判定が肯定されてステ
ップ506〜520を繰り返す。
【0127】また、所定数のフィルム画像についてエッ
ジ位置の判定、プレスキャン画像データの切り出し、種
別及び画像処理の処理条件の設定を行うとステップ51
6の判定が肯定され、ステップ518でパーソナルコン
ピュータ158に対して画像検定処理の実行を指示した
後にステップ520へ移行する。これにより、パーソナ
ルコンピュータ158のCPU160は画像検定処理を
実行する。この画像検定処理について、図14のフロー
チャートを参照して説明する。
【0128】ステップ540では、オートセットアップ
エンジン144から、所定数のフィルム画像のプレスキ
ャン画像データ及び画像処理の処理条件を取り込むと共
に、読取対象の写真フィルム22上の前記所定数のフィ
ルム画像が記録されている範囲に対応するプレスキャン
データを取り込む。
【0129】次のステップ542では、先に取り込んだ
所定数のフィルム画像のプレスキャン画像データ及び画
像処理の処理条件から、何れか1つのフィルム画像のプ
レスキャン画像データ及び画像処理の処理条件を取り出
し、取り出したプレスキャン画像データに対し、取り出
した処理条件に従って所定の画像処理(画像の拡大縮
小、階調変換、ハイパートーン処理、ハイパーシャープ
ネス処理等)を行う。この所定の画像処理は、ファイン
スキャン画像データに対してイメージプロセッサ140
で行われる画像処理と等価な画像処理であるが、プレス
キャンはファインスキャンよりも低解像度でフィルム画
像を読み取るものであり、プレスキャン画像データはフ
ァインスキャン画像データよりもデータ量が少ないの
で、ステップ542における画像処理は比較的短時間で
完了する。
【0130】次のステップ544では、画像処理を行っ
た画像データに対し、画像を表示するディスプレイ16
4の特性に応じて画像データを補正し、補正後のデータ
(シミュレーション画像データ)をメモリ162に一旦
記憶する。ステップ546では、所定数のフィルム画像
に対して上記の処理を行ったか否か判定する。判定が否
定された場合にはステップ542に戻り、ステップ54
0でプレスキャン画像データ及び処理条件を取り込んだ
所定数の画像のうち、画像処理を未実行のフィルム画像
に対してステップ542、544の処理を繰り返す。
【0131】ステップ546の判定が肯定されるとステ
ップ548へ移行し、先のステップ540で取り込んだ
プレスキャンデータを用い、例として図15に示すよう
に、読取対象の写真フィルム22上の前記所定数のフィ
ルム画像が記録されている範囲をイメージ302として
ディスプレイ164に表示し、次のステップ550で
は、所定数のフィルム画像のシミュレーション画像デー
タに基づいて、前記所定数のフィルム画像の画像データ
に対し、オートセットアップエンジン144で設定され
た処理条件で各々画像処理を行った結果を表す所定数の
シミュレーション画像300をディスプレイ164に表
示する(図15参照)。なお、図15ではイメージ30
2として表示している写真フィルム上で、表示している
シミュレーション画像300に対応するフィルム画像を
枠304で囲んで明示している。
【0132】なお、シミュレーション画像の表示は、図
15に示した例に限定されるものではなく、オペレータ
が表示画像の切替えを指示する毎に、所定数のシミュレ
ーション画像を1フレームずつ順次表示するようにして
もよい。また、表示しているシミュレーション画像30
0に対応するフィルム画像を枠304で囲んで表示する
ことに代えて、周囲の色を変えて表示するようにしても
よい。
【0133】次のステップ552では、オペレータにシ
ミュレーション画像の検定を要請するメッセージをディ
スプレイ164に表示する等により、オペレータにシミ
ュレーション画像の検定を要請する。
【0134】これにより、オペレータはディスプレイ1
64に表示されているシミュレーション画像を目視で確
認し、各種の判定を行って判定結果を入力する検定作業
を行う。すなわち、まずオートセットアップエンジン1
44で判定されたフィルム画像のコマ位置が適正か否か
を判定する。コマ位置が適正であると判断した場合にシ
ミュレーション画像の画質が適正か否か(すなわちオー
トセットアップエンジン144で演算された処理条件が
適正か否か)を判定し、画質(処理条件)が適正でない
と判定した場合には処理条件をどのように修正すべきか
を判断する。
【0135】そして、表示されている全てのシミュレー
ション画像のコマ位置及び画質を適正と判定した場合に
は、検定結果として「検定OK」を表す情報をキーボー
ド166を介して入力し、特定のシミュレーション画像
のコマ位置が適正でないと判定した場合には、検定結果
として、前記特定のシミュレーション画像のコマ位置を
どのように修正するかを指示する情報をキーボード16
6を介して入力し、特定のシミュレーション画像の画質
が適正でないと判定した場合には、検定結果として、前
記特定のシミュレーション画像に対応する特定のフィル
ム画像に対して処理条件の修正を指示する情報をキーボ
ード166を介して入力する。
【0136】例えば、ストロボを用いて撮影したフィル
ム画像や逆光のシーンを撮影したフィルム画像はコント
ラストが過剰に高く、シミュレーション画像上で主要被
写体に対して背景のとび、又はつぶれが発生する。この
ような場合、オペレータは画像中の背景に相当する領域
についてのみ階調が圧縮されるように、すなわちハイパ
ートーン処理による画像の超低周波明るさ成分(画像か
ら抽出した超低周波輝度成分の画像における高輝度の領
域)の階調の圧縮度合いが高くなるように、処理条件の
修正を指示する情報として画像の超低周波輝度成分のう
ち高輝度のデータに対する強調度の修正を指示する情報
を入力する。
【0137】また、例えばシミュレーション画像上でシ
ャープネスが不足している場合、オペレータはシャープ
ネスが強調されるように、処理条件の修正を指示する情
報として画像の高周波成分等に対する強調度の修正を指
示する情報を入力する。また、例えばアンダ露光やオー
バ露光のフィルム画像は、シミュレーション画像の濃度
が全体的に高濃度側又は低濃度側に偏倚したり、シミュ
レーション画像のコントラストが過剰に低くなる。この
ような場合、オペレータは、全体的な濃度やコントラス
トが適正となるように、処理条件の修正を指示する情報
として階調変換条件の変換カーブの修正を指示する情報
を入力する。
【0138】次のステップ554では、キーボード16
6を介してオペレータから検定結果が入力されたか否か
判定し、検定結果が入力される迄待機する。検定結果が
入力されるとステップ556へ移行し、検定結果として
入力された情報の内容を判定する。検定結果として、特
定のシミュレーション画像に対応する特定のフィルム画
像に対し、コマ位置の修正又は処理条件の修正を指示す
る情報が入力された場合にはステップ558へ移行し、
入力された特定のフィルム画像に対するコマ位置又は処
理条件の修正指示をオートセットアップエンジン144
へ出力する。そしてステップ560では、オートセット
アップエンジン144から前記特定のフィルム画像のコ
マ位置又は処理条件の修正の完了が通知されたか否か判
定し、判定が肯定される迄待機する。
【0139】上記の修正指示が入力されると、オートセ
ットアップエンジン144では、オートセットアップ処
理(図13参照)のステップ502の判定が肯定され、
ステップ522へ移行する。ステップ522では、パー
ソナルコンピュータ158から入力された修正指示に応
じた修正処理を行う。すなわち、入力された修正指示が
特定のフィルム画像のコマ位置を修正する指示であった
場合には、特定のフィルム画像のコマ位置を前記修正指
示に応じて修正した後に、先に説明したステップ510
〜514と同様に、修正したコマ位置に従ってプレスキ
ャンデータからプレスキャン画像データを再度切り出
し、切り出したプレスキャン画像データから所定の画像
特徴量を演算し、前記特定のフィルム画像の種別及び画
像処理の処理条件を演算により再度設定する。
【0140】また、入力された修正指示が特定のフィル
ム画像の処理条件を修正する指示であった場合には、前
記特定のフィルム画像の処理条件の修正のみを行う。例
えば処理条件の修正指示が、特定の周波数成分に対する
強調度を修正する指示であれば、画像処理の処理条件の
うち、該当する周波数成分に対する強調度を修正し、処
理条件の修正指示が、階調変換条件の変換カーブを修正
する指示であれば、画像処理の処理条件のうち、階調変
換条件が表す変換カーブを、修正指示に応じて全体的又
は部分的に修正する。上記のようにしてコマ位置又は処
理条件の修正を完了すると、ステップ524において、
修正した処理条件をRAM148等に記憶すると共に、
特定のフィルム画像に対するコマ位置又は処理条件の修
正の完了をパーソナルコンピュータ158に通知し、ス
テップ500に戻ってステップ500〜504を繰り返
す。
【0141】上記のようにしてオートセットアップエン
ジン144からコマ位置又は処理条件の修正の完了が通
知されると、パーソナルコンピュータ158では、画像
検定処理(図14参照)のステップ560の判定が肯定
されてステップ562へ移行し、コマ位置又は処理条件
の修正が行われた特定のフィルム画像のプレスキャン画
像データ及び処理条件をオートセットアップエンジン1
44から取り込み、ステップ542に戻る。
【0142】これにより、コマ位置又は処理条件の修正
が行われた特定のフィルム画像について、ステップ54
2、544の処理が再度行われ、特定のフィルム画像の
シミュレーション画像がディスプレイ164に再表示さ
れることになる。そして、再表示された特定のフィルム
画像のシミュレーション画像をオペレータが目視で確認
することにより、先に入力した修正指示の内容が適正か
否かをオペレータが容易に判断することが可能となる。
【0143】ステップ542〜562の処理は、オペレ
ータにより、ディスプレイ164に表示されている全て
のシミュレーション画像のコマ位置及び画質が各々適正
と判定され、検定結果として「検定OK」を表す情報が
入力される迄(ステップ556の判定が肯定される迄)
繰り返され、表示しているシミュレーション画像に対応
する各フィルム画像のコマ位置や処理条件がオペレータ
からの指示に応じて修正される。そして、オペレータか
らキーボード166を介して「検定OK」を表す情報が
入力され、ステップ556の判定が肯定されると、ステ
ップ564へ移行してオートセットアップエンジン14
4に対して検定処理の完了を通知する。上記により所定
数のフィルム画像に対する検定処理が完了する。
【0144】次のステップ566では、検定すべき全て
のフィルム画像(読取対象の写真フィルム22に記録さ
れている全てのフィルム画像)に対して検定処理を行っ
たか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ
540に戻り、ステップ540以降の処理を繰り返す。
これにより、読取対象の写真フィルム22に記録されて
いる全てのフィルム画像に対し、所定数のフィルム画像
を単位として上記の画像検定処理が行われ、オートセッ
トアップエンジン144で判定されたコマ位置や演算さ
れた処理条件が適正か否かが判定されると共に、必要に
応じてコマ位置や処理条件が修正されることになる。
【0145】またオートセットアップエンジン144で
は、検定完了が通知されると、オートセットアップ処理
(図13参照)のステップ504の判定が肯定されてス
テップ526へ移行し、検定が完了した所定数のフィル
ム画像について、コマ位置、種別及びステップ512で
演算したフィルム画像の色バランス値をラインCCDス
キャナ14に通知する。次のステップ528では、読取
対象の写真フィルム22に記録されている全てのフィル
ム画像について処理を完了したか否か判定する。判定が
否定された場合にはステップ500に戻り、ステップ5
00〜504を繰り返す。
【0146】従って、パーソナルコンピュータ158か
ら検定完了が通知される毎に、ステップ526におい
て、検定が完了した所定数のフィルム画像のコマ位置、
種別及び色バランス値がラインCCDスキャナ14に通
知される。そして、読取対象の写真フィルム22に記録
されている全てのフィルム画像に対する検定処理が完了
し、ラインCCDスキャナ14に対して前記全てのフィ
ルム画像のコマ位置、種別及び色バランス値を通知する
と、ステップ528の判定が肯定されてオートセットア
ップ処理を終了する。
【0147】一方、ラインCCDスキャナ14では、読
取対象の写真フィルム22の末尾迄プレスキャンを行う
と、フィルム画像読取処理(図12参照)のステップ4
54が肯定され、ステップ456へ移行する。ステップ
456では、画像処理部16のオートセットアップエン
ジン144から、読取対象の写真フィルム22に記録さ
れている全てのフィルム画像のコマ位置、種別及び色バ
ランス値が通知されたか否か判定し、判定が肯定される
迄待機する。ステップ456の判定が肯定されるとステ
ップ458へ移行し、フィルム画像のファインスキャン
を行うために、フィルムキャリア38に対し所定方向と
反対の方向(図6の矢印B方向)への写真フィルム22
の搬送を指示する。
【0148】次のステップ460以降では、これからフ
ァインスキャンを行うフィルム画像の種別に適した読取
条件で前記フィルム画像のファインスキャンが行われる
ように、ラインCCDスキャナ14の各部の作動を制御
する。すなわちステップ460では、これからファイン
スキャンを行うフィルム画像(この場合は所定方向と反
対の方向への写真フィルム22の搬送で最初に読取位置
に到達するフィルム画像)の種別を取り込み、前記フィ
ルム画像の種別が「高濃度コマ」か否か判定する。判定
が肯定された場合には、ステップ462で「ファインス
キャンモード(高濃度コマ)」に移行し、「ファインス
キャンモード(高濃度コマ)」として定められている各
部の状態に従って各部の作動を制御し、ステップ478
へ移行する。
【0149】すなわち、ランプ32を点灯させ、絞り3
9を高濃度コマのファインスキャン時の位置(P1 )に
移動させ、フィルム画像の色バランス値に応じた調光フ
ィルタが光路上に位置するようにターレット36、37
を回転させ(表1ではこのときのターレット36、37
の位置を便宜的に「P1 」と表記)、レンズユニット5
0によるズーム倍率が1.0倍となるようにケーシング
44及びレンズユニット50をスライド移動させ、レン
ズ絞り51及びCCDシャッタ52を全開位置に移動さ
せる。また、タイミングジェネレータ74に対し、ライ
ンCCD116の電子シャッタの作動時間(読取周期)
としてtを設定し、フィルムキャリア38に対し、写真
フィルム22の搬送速度としてvを設定する。高濃度の
フィルム画像は透過光量が少なく、高濃度のフィルム画
像を高ダイナミックレンジで高精度に読み取るために、
高濃度コマのファインスキャン時の絞り39の位置(P
1)は全開に近い位置とされている。
【0150】また、ステップ460の判定が否定された
場合にはステップ464へ移行し、これからファインス
キャンを行うフィルム画像の種別が「低濃度コマ」か否
か判定する。判定が肯定された場合には、ステップ46
6で「ファインスキャンモード(低濃度コマ)」に移行
し、「ファインスキャンモード(低濃度コマ)」として
定められている各部の状態に従って各部の作動を制御
し、ステップ478へ移行する。
【0151】すなわち、ランプ32を点灯させ、絞り3
9を低濃度コマのファインスキャン時の位置(P2 )に
移動させ、フィルム画像の色バランス値に応じた調光フ
ィルタが光路上に位置するようにターレット36、37
を回転させ(表1ではこのときのターレット36、37
の位置を便宜的に「P2 」と表記)、レンズユニット5
0によるズーム倍率が1.0倍となるようにケーシング
44及びレンズユニット50をスライド移動させ、レン
ズ絞り51及びCCDシャッタ52を全開位置に移動さ
せる。また、タイミングジェネレータ74に対し、ライ
ンCCD116の電子シャッタの作動時間(読取周期)
としてtを設定し、フィルムキャリア38に対し、写真
フィルム22の搬送速度としてvを設定する。低濃度の
フィルム画像は透過光量が多く、ラインCCD116で
蓄積電荷の飽和が生ずることなく低濃度のフィルム画像
を読み取るために、低濃度コマのファインスキャン時の
絞り39の位置(P2 )は、絞り39による減光量が比
較的大きくなる位置とされている。
【0152】また、ステップ464の判定が否定された
場合にはステップ468へ移行し、これからファインス
キャンを行うフィルム画像の種別が「パノラマコマ」か
否か判定する。判定が肯定された場合には、ステップ4
70で「ファインスキャンモード(パノラマコマ)」に
移行し、「ファインスキャンモード(パノラマコマ)」
として定められている各部の状態に従って各部の作動を
制御し、ステップ478へ移行する。
【0153】すなわち、ランプ32を点灯させ、絞り3
9をパノラマコマのファインスキャン時の位置(P3
に移動させ、フィルム画像の色バランス値に応じた調光
フィルタが光路上に位置するようにターレット36、3
7を回転させ(表1ではこのときのターレット36、3
7の位置を便宜的に「P3 」と表記)、レンズユニット
50によるズーム倍率が1.3倍となるようにケーシン
グ44及びレンズユニット50をスライド移動させ、レ
ンズ絞り51をパノラマコマのファインスキャン時の位
置(P1 )に移動させ、CCDシャッタ52を全開位置
に移動させる。また、タイミングジェネレータ74に対
し、ラインCCD116の電子シャッタの作動時間(読
取周期)としてtを設定し、フィルムキャリア38に対
し、写真フィルム22の搬送速度としてv÷1.3を設
定する。パノラマサイズのフィルム画像は記録材料に画
像を記録する際の拡大率が大きいため、ズーム倍率を
1.3倍、写真フィルム22の搬送速度を1/1.3と
しており、通常サイズのフィルム画像よりも相対的に細
かく読み取るようにしている。
【0154】また、ステップ468の判定が否定された
場合にはステップ472へ移行し、これからファインス
キャンを行うフィルム画像の種別が「超高濃度コマ」か
否か判定する。判定が肯定された場合には、ステップ4
73で「ファインスキャンモード(超高濃度コマ)」に
移行し、「ファインスキャンモード(超高濃度コマ)」
として定められている各部の状態に従って各部の作動を
制御し、ステップ478へ移行する。
【0155】すなわち、ランプ32を点灯させ、絞り3
9を超高濃度コマのファインスキャン時の位置(P4
に移動させ、フィルム画像の色バランス値に応じた調光
フィルタが光路上に位置するようにターレット36、3
7を回転させ(表1ではこのときのターレット36、3
7の位置を便宜的に「P4 」と表記)、レンズユニット
50によるズーム倍率が1.0倍となるようにケーシン
グ44及びレンズユニット50をスライド移動させ、レ
ンズ絞り51及びCCDシャッタ52を全開位置に移動
させる。また、タイミングジェネレータ74に対し、ラ
インCCD116の電子シャッタの作動時間(読取周
期)として4×tを設定し、フィルムキャリア38に対
し、写真フィルム22の搬送速度としてv÷4を設定す
る。超高濃度のフィルム画像は透過光量が非常に少ない
ので、超高濃度コマのファインスキャン時の絞り39の
位置(P4 )は略全開位置とされているが、絞り39を
略全開にしても透過光量が不足しているので、超高濃度
のフィルム画像を高ダイナミックレンジで高精度に読み
取るために、更に電子シャッタの作動時間(読取周期)
を4倍、写真フィルム22の搬送速度を1/4としてお
り、通常サイズのフィルム画像よりも相対的に低速で読
み取るようにしている。
【0156】また、ステップ472の判定が否定された
場合には、ステップ474へ移行し、これからファイン
スキャンを行うフィルム画像の種別が「標準濃度コマ」
か否か判定する。判定が肯定された場合には、ステップ
475で「ファインスキャンモード(標準濃度コマ)」
に移行し、「ファインスキャンモード(標準濃度コ
マ)」として定められている各部の状態に従って各部の
作動を制御し、ステップ478へ移行する。
【0157】すなわち、ランプ32を点灯させ、絞り3
9を標準濃度コマのファインスキャン時の位置(P7
に移動させ、フィルム画像の色バランス値に応じた調光
フィルタが光路上に位置するようにターレット36、3
7を回転させ(表1ではこのときのターレット36、3
7の位置を便宜的に「P7 」と表記)、レンズユニット
50によるズーム倍率が1.0倍となるようにケーシン
グ44及びレンズユニット50をスライド移動させ、レ
ンズ絞り51及びCCDシャッタ52を全開位置に移動
させる。また、タイミングジェネレータ74に対し、ラ
インCCD116の電子シャッタの作動時間(読取周
期)としてtを設定し、フィルムキャリア38に対し、
写真フィルム22の搬送速度としてvを設定する。な
お、標準濃度コマのファインスキャン時の絞り39の位
置(P7 )は、その濃度に対応して、低濃度コマのファ
インスキャン時の絞り39の位置(P2 )よりは開いて
おり、高濃度コマのファインスキャン時の絞り39の位
置(P1 )よりは閉じている位置とされている。
【0158】また、ステップ474の判定が否定された
場合には、これからファインスキャンを行うフィルム画
像は、サイズが標準サイズで、濃度も標準的な濃度範囲
に入っていると判断できるので、ステップ476におい
て、標準的な読取条件となるように各部の作動を制御
し、ステップ478へ移行する。
【0159】なお、ターレット36、37を回転させる
ことによる各成分色光の光量の割合の変化は段階的であ
るので、色バランス値に応じたターレット36、37の
回転に加えて、ラインCCD116の電子シャッタの各
成分色毎の作動時間を色バランス値に応じて調整するよ
うにしてもよい。これにより、ラインCCD116によ
るフィルム画像の読み取りにおいて、ラインCCD11
6に入射される各成分色光の1ライン毎の積算光量が、
ラインCCD116の蓄積電荷の飽和が生じない範囲で
最大とすることができ、フィルム画像を各成分色毎に高
ダイナミックレンジで読み取ることができる。
【0160】ステップ478では、オートセットアップ
エンジン144から通知されたコマ位置に基づき、これ
からファインスキャンを行うフィルム画像のエッジがラ
インCCD116の読取位置(光軸位置)に到達したか
否か判定し、判定が肯定される迄待機する。ステップ4
78の判定が肯定されるとステップ480へ移行し、読
取位置に到達したフィルム画像をラインCCD116に
よって読み取り、ラインCCD116から出力された信
号に対して順次A/D変換を行ってファインスキャンデ
ータとして画像処理部16へ順次出力するファインスキ
ャンを行う。これにより、フィルム画像の種別毎に最適
な読取条件で前記フィルム画像のファインスキャンが行
われることになる。
【0161】なお、ラインCCDスキャナ14から画像
処理部16に出力されたファインスキャン画像データ
は、イメージプロセッサ140において、先にオートセ
ットアップエンジン144で演算(及び修正)された処
理条件で画像処理が行われ、レーザプリンタ部18へ出
力されるか、画像ファイルとして外部へ出力されるか、
又はハードディスク168等に記憶される。
【0162】単一のフィルム画像に対するファインスキ
ャンを完了するとステップ482へ移行し、読取対象の
写真フィルム22に記録されている全てのフィルム画像
に対するファインスキャンを完了したか否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ460に戻り、ステ
ップ460〜482を繰り返す。従って、読取対象の写
真フィルム22に記録されている各フィルム画像の種別
に応じた最適な読取条件で、各フィルム画像のファイン
スキャンが各々行われる。そして、ステップ482の判
定が肯定されるとフィルム画像読取処理を終了し、ライ
ンスキャナ制御処理(図11参照)のステップ432へ
移行する。
【0163】ステップ432ではフィルム画像の読み取
りを終了するか否か判定する。次の読取対象の写真フィ
ルム22に記録されたフィルム画像の読み取りを続けて
行う場合には、ステップ432の判定が否定されてステ
ップ428に戻り、次の読取対象の写真フィルム22が
フィルムキャリア38に挿入されると(ステップ428
の判定が肯定されると)、上記と同様にしてフィルム画
像読取処理が行われることになる。また、ステップ43
2の判定が肯定されると、ステップ400に戻って初期
状態モードに移行した後に、前述のステップ402〜4
10が繰り返される。
【0164】このように、本実施形態では写真フィルム
22を往復搬送し、単一のラインCCD116により往
路でプレスキャン、復路でファインスキャンを行うの
で、プレスキャン専用のセンサ及び光学系と、ファイン
スキャン専用のセンサ及び光学系を各々設けることでコ
ストが嵩んだり、プレスキャン時とファインスキャン時
の搬送速度差を吸収するためのフィルムバッファ等を設
けることで装置の構成が複雑になることを防止すること
ができ、ラインCCDスキャナ14の小型化、構成の簡
素化、低コスト化を実現できる。
【0165】なお、絞り39は、図4(B)に示したよ
うな切り欠き39Aが設けられた板材によって構成する
ことに限定されるものではなく、例として図4(D)に
示すように、板材のスライド方向に沿った一端側から他
端側に向けて光透過率が連続的に変化するように光透過
率のパターンが形成された板材67によって構成するよ
うにしてもよいし、例として図4(E)に示すように、
光透過性を有しない板材68によって構成するようにし
てもよい。
【0166】また、上記では各成分色毎の光量を絞り3
9及びターレット36、37によって調整するようにし
ていたが、これに限定されるものではなく、各成分色毎
に調光フィルタを設けると共に、光路に対して調光フィ
ルタを進退移動させる機構を各調光フィルタに対して各
々設け、光路への各調光フィルタの挿入量を各々独立に
制御することで各成分色毎の光量を調整するようにして
もよい。
【0167】また、上記では読取位置の直下の側方に横
向きにランプ32を配置し、中間部が直角に屈曲された
形状の光拡散ボックス40により、ランプ32から射出
された光を読取位置に導いて読取対象の写真フィルム2
2に光を照射するようにしていたが、光拡散ボックス4
0に代えて、例えば図16に示すように、多数本の光フ
ァイバを束ね、中間部が緩やかに屈曲され、光入射口が
円形、光射出口が偏平な矩形状に成形された光導光器を
用いてもよい。この場合、光入射口及び光射出口の少な
くとも一方に光拡散板を取付ければ、本発明に係る光拡
散手段として用いることができる。また、図17に示す
ように、光源としてのランプ32を読取位置の直下に配
置し、光拡散手段として、中間部が屈曲されていない形
状の光拡散ボックス65を用いてもよい。
【0168】更に、上記では搬送手段として、写真フィ
ルム22を搬送ローラ対318、322で挟持して搬送
する構成のフィルムキャリア38を例に説明したが、こ
れに限定されるものではなく、写真フィルム22を無端
のベルトによって挟持し、前記ベルトを回転駆動させる
ことで写真フィルム22を搬送する構成であってもよ
い。
【0169】また、上記では写真フィルム22を1回往
復搬送させ、往路でプレスキャン、復路でファインスキ
ャンを行う場合を説明したが、これに限定されるもので
はなく、写真フィルムを複数回往復搬送し、プレスキャ
ン及びファインスキャンを各々往路で行ったり、プレス
キャン及びファインスキャンを各々復路で行ったり、復
路でプレスキャン、往路でファインスキャンを行うよう
にしてもよい。
【0170】また、上記ではフィルム画像の読み取りに
あたり、絞り39の位置及びラインCCD116の電荷
蓄積時間(電子シャッタの作動時間)を変更すること
で、ラインCCD116に蓄積される電荷量を調節する
ようにしていたが、これに限定されるものではなく、ラ
ンプ32に供給する電圧の変更、又はランプ32に高周
波電力を供給して点灯させる際のデューティー比の変更
によりランプ32から射出される光の光量を変化させた
り、レンズ絞り51の位置を変化させたり、或いはこれ
らを組み合わせることで蓄積電荷量を調節するようにし
てもよい。
【0171】更に、上記ではレンズユニット50のズー
ム倍率の変更と写真フィルム22の搬送速度の変更を組
み合わせて読み取りの解像度を変更していたが(上記の
実施形態ではパノラマコマの解像度を変更)、これに限
定されるものではなく、搬送速度の変更に代えてライン
CCD116の電荷蓄積時間を変更するようにしてもよ
いし、読み取りによって得られた画像データに対して電
子変倍(解像度変換)の画像処理を行うようにしてもよ
い。
【0172】以上、本発明の実施形態について説明した
が、上記の実施形態は特許請求の範囲に記載した事項の
実施態様以外に、以下に記載する事項の実施態様を含ん
でいる。
【0173】(1)前記ラインセンサによる予備読み取
りの結果に基づいて、写真フィルムに記録された画像に
対する本読み取りを行う際の読取条件を、写真フィルム
に記録された各画像毎に設定する読取条件設定手段(オ
ートセットアップエンジン144)を更に備えたことを
特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、光源から射出された光の光量を各成分色光毎に調整
可能な調光手段、光源から射出された光を拡散させる光
拡散手段、画像が記録された長尺状の写真フィルムを挟
持するローラ又はベルトを回転駆動させることで光路と
交差する搬送経路に沿って所定の搬送速度で搬送する搬
送手段、画像を各成分色に分解して読み取るラインセン
サ、及び、写真フィルムに記録された画像に対する予備
読み取りが所定の読取条件で行われるように制御した後
に、予備読み取りの結果に基づいて設定された読取条件
で画像に対する本読み取りが行われるように制御する制
御手段を含んで構成したので、写真フィルムに記録され
たフィルム画像を各成分色毎に精度良くかつ高速で読み
取ることを、簡易かつ低コストの構成で実現できる、と
いう優れた効果を有する。
【0175】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、調光手段を、特定の成分色光に対する減光率が
互いに異なる複数のフィルタの何れかが光路上に位置す
るように配置されたターレットと、光源から射出された
光の光量を調整する絞りと、から構成したので、上記効
果に加え、各成分色光の光量を、空間的に色むらが生ず
ることなく均一に調整することができる、という効果を
有する。
【0176】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、ラインセンサとして3ラインカラーCCDセン
サを用いたので、上記効果に加え、より低コストに構成
することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】(A)及び(B)はラインCCDスキャナの光
学系の概略構成の一例を示す概略構成図である。
【図4】(A)はターレット、(B)は絞り、(C)は
レンズ絞りの一例を各々示す平面図、(D)及び(E)
は絞りの他の例を示す平面図である。
【図5】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図6】135サイズ写真フィルム用のフィルムキャリ
アの構成を一部透視して示す斜視図である。
【図7】パノラマサイズのフィルム画像を読み取るとき
の遮光板の位置を示す平面図である。
【図8】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図9】レーザプリンタ部の光学系の概略構成図であ
る。
【図10】レーザプリンタ部及びプロセッサ部の電気系
の概略構成を示すブロック図である。
【図11】ラインCCDスキャナのマイクロプロセッサ
で実行されるラインスキャナ制御処理を示すフローチャ
ートである。
【図12】ラインCCDスキャナのマイクロプロセッサ
で実行されるフィルム画像読取処理を示すフローチャー
トである。
【図13】画像処理部のオートセットアップエンジンで
実行されるオートセットアップ処理を示すフローチャー
トである。
【図14】画像処理部のパーソナルコンピュータで実行
される画像検定処理を示すフローチャートである。
【図15】ディスプレイへのシミュレーション画像の表
示例を示すイメージ図である。
【図16】光拡散ボックスに代わる光導光器の一例を示
す斜視図である。
【図17】(A)及び(B)はラインCCDスキャナの
光学系の概略構成の他の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 32 ランプ 36 ターレット 37 ターレット 38 フィルムキャリア 39 絞り 40 光拡散ボックス 46 マイクロプロセッサ 50 レンズユニット 116 ラインCCD

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源から射出された光の光量を各成分色光毎に調整
    可能な調光手段と、 前記光源から射出された光を拡散させる光拡散手段と、 画像が記録された長尺状の写真フィルムを挟持するロー
    ラ又はベルトを回転駆動させることで、前記光源から射
    出された光の光路と交差する搬送経路に沿って前記写真
    フィルムを所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、 前記写真フィルムを透過した光が入射され、写真フィル
    ムに記録された画像を結像させる結像手段と、 前記結像手段を透過した光が入射され、前記画像を各成
    分色に分解して読み取るラインセンサと、 写真フィルムに記録された画像に対する予備読み取りが
    所定の読取条件で行われるように少なくとも前記調光手
    段、前記搬送手段及び前記ラインセンサを制御した後
    に、前記予備読み取りの結果に基づいて設定された読取
    条件で前記画像に対する本読み取りが行われるように少
    なくとも前記調光手段、前記搬送手段及び前記ラインセ
    ンサを制御する制御手段と、 を含む画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記調光手段は、特定の成分色光に対す
    る減光率が互いに異なる複数のフィルタが取り付けられ
    前記複数のフィルタの何れかが前記光源から射出された
    光の光路上に位置するように配置されたターレットと、
    前記光源から射出された光の光量を調整する絞りと、か
    ら構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記ラインセンサは、3ラインカラーC
    CDセンサであることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
JP9226456A 1997-08-22 1997-08-22 画像読取装置 Pending JPH1169088A (ja)

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DE19838154A DE19838154A1 (de) 1997-08-22 1998-08-21 Bildlesevorrichtung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107843A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Noritsu Koki Co Ltd 導光装置、画像読取装置及び画像露光装置

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