JP2000338608A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000338608A
JP2000338608A JP2000074675A JP2000074675A JP2000338608A JP 2000338608 A JP2000338608 A JP 2000338608A JP 2000074675 A JP2000074675 A JP 2000074675A JP 2000074675 A JP2000074675 A JP 2000074675A JP 2000338608 A JP2000338608 A JP 2000338608A
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JP2000074675A
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Teruo Takanashi
照生 高梨
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に記録された磁気情報や光学情報等
を有効に活用し、各画像の検定作業を円滑に実行する。 【解決手段】 検定処理時、検定画像204に表示する
コマ画像の数が28個以上の場合、コマ画像に対応して
表示する磁気情報の表示形態を語句形態にし、検定画像
204に表示するコマ画像の数が28個以上の場合、コ
マ画像に対応して表示する磁気情報の表示形態を略号形
態(FFy)に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に係
り、より詳しくは、1乃至複数の画像と各画像の撮影情
報を含む付帯情報とが記録された記録媒体に記録された
画像データに基づいて、記録材料に記録される画像デー
タを作成する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、写真フィルムに記録されたコ
マ画像をCCD等の読取センサによって光電的に読み取
り、該読み取りによって得られたデジタル画像データに
対し拡大縮小や各種補正等の画像処理を実行し、画像処
理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ光に
より記録材料へ画像をプリントする技術が知られてい
る。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読み
取り(いわゆるプレスキャン)、コマ画像の濃度等に応
じた読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCC
Dの電荷蓄積時間等)を決定し、そして、この決定した
読取条件でコマ画像を再度読み取っていた(いわゆるフ
ァインスキャン)。また、このファインスキャンの実行
前、実行完了後又は実行中に、各コマ画像の画像データ
についての画像処理条件の検定作業を行っていた。
【0004】この検定作業では、各コマ画像のデジタル
画像データに基づく検定用画像をディスプレイに表示
し、オペレータがこの検定用画像を目視で確認して、そ
の濃度や色バランス等が適正か否かを判定し、適正でな
い場合は濃度や色バランス等に関する条件を補正するこ
とで、各コマ画像についての画像処理条件を決定してい
た。
【0005】ところで、近年では、各コマ画像の撮影時
情報(例えば、撮影時のフラッシュの有無、撮影日付、
シャッタスピード、撮影時のサイズ、連続シーンである
か否か等)等の各種情報を、磁気情報又は光学情報(バ
ーコード等)として、表面の所定位置に記録することが
可能なフィルム(例えば、APSフィルム)が使用され
てきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
上記のように各コマ画像の撮影時情報などの各種情報が
記録されたフィルムのコマ画像を対象として検定作業を
行う場合でも、各コマ画像と該コマ画像についての撮影
時情報等とを対照しながら検定作業を行うことができ
ず、検定作業において上記磁気情報や光学情報は有効に
活用されていなかった。
【0007】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたものであり、フィルム等の記録媒体に記録された
磁気情報や光学情報等を有効に活用し、各画像の検定作
業を円滑に実行することができる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像処理装置は、1乃至複数の画像
と各画像の撮影情報を含む付帯情報とが記録された記録
媒体に記録された画像データに基づいて、記録材料に記
録される画像データを作成する画像処理装置であって、
情報を表示する情報表示手段と、前記記録媒体に記録さ
れた画像データに基づく画像と、該画像に対応する付帯
情報に基づく情報の全部又は一部と、を同時に且つ関連
付けて、前記情報表示手段に表示させる表示制御手段
と、を有し、前記表示制御手段は、表示画像の数又はサ
イズに応じて、前記情報表示手段に表示する付帯情報の
形態又は量を変更することを特徴とする。なお、本発明
において各画像の付帯情報とは、画像が個別に所有する
情報である。
【0009】さらに、複数の情報を有する付帯情報の内
から、選択された情報を表示することを特徴とする表示
手段を有してもよい。
【0010】また、請求項2記載の画像処理装置は、請
求項1記載の画像処理装置において、前記表示制御手段
により、前記画像と前記情報の全部又は一部とを表示さ
せるよう指示するための指示手段をさらに有することを
特徴とする。
【0011】上記請求項1記載の画像処理装置は、1乃
至複数の画像と各画像の撮影情報を含む付帯情報とが記
録された記録媒体に記録された画像データより、記録材
料に記録される画像(出力画像)のデータを作成する画
像処理装置である。
【0012】このような画像処理装置において、表示制
御手段は、記録媒体に記録された画像データに基づく画
像と、該画像に対応する付帯情報に基づく情報の全部又
は一部とを、同時に且つ関連付けて情報表示手段(ディ
スプレイ)に表示させる。
【0013】これにより、オペレータは、各画像の検定
作業時に、画像データに基づく画像と該画像に関する撮
影時情報などの付帯情報の全部又は一部と、を同時に且
つ関連付けて参照することができる。即ち、記録媒体に
記録された付帯情報を有効に活用しつつ、各画像の検定
作業を円滑に実行することができる。
【0014】なお、上記画像データと、該画像に対応す
る付帯情報とは、当該画像処理装置で写真フィルムやC
D−R(記録可能な追記型コンパクトディスク)等の記
録媒体から読み取って得たものであっても良いし、外部
の画像処理装置等から入力されたものであっても良い。
【0015】ところで、記録媒体に記録された画像デー
タに基づく画像と、該画像に対応する付帯情報に基づく
情報の全部又は一部とを、同時に且つ関連付けて情報表
示手段(ディスプレイ)に表示させる際、表示画像の数
が多くなったり表示画像のサイズが大きくなったりする
と、該画像に関連付けかつ同時に表示する付帯情報を把
握することが困難になる場合がある。
【0016】そこで、本発明に係る表示制御手段は、表
示画像の数又はサイズに応じて、情報表示手段に表示す
る付帯情報の形態及び量の少なくとも一方を変更する。
【0017】よって、画像に関連付けて同時に表示する
付帯情報の全部又は一部を認識し易くすることができ
る。
【0018】また、請求項2に記載したように、画像処
理装置に、表示制御手段により画像と情報の全部又は一
部とを表示させるよう指示するための指示手段をさらに
設けても良い。この場合、オペレータは、画像の検定作
業時に所望のタイミングで指示手段によって、表示制御
手段による表示を指示することで、該画像に対応する付
帯情報に基づく撮影時情報などの情報を表示させること
ができる。
【0019】さらに、前記付帯情報には複数の情報が含
まれ、前記表示制御手段は、前記複数の情報の内から選
択された情報を前記情報表示手段に表示することを特徴
とする。
【0020】さらに、前記付帯情報には複数の情報が含
まれ、且つ、複数の情報各々には優先順位が定められ、
前記表示制御手段は、前記優先順位に従って、前記付帯
情報の内の少なくとも一つの情報を前記情報表示手段に
表示させることを特徴とする。
【0021】さらに、複数の画像と各画像の撮影情報を
含む付帯情報とが記録された記録媒体に記録された画像
データに基づいて、記録材料に記録される画像データを
作成する画像処理装置であって、情報を表示する情報表
示手段と、前記記録媒体に記録された画像データに基づ
く複数の画像と、該複数の画像各々に対応する付帯情報
の全部又は一部と、を同時に且つ関連付けて、前記情報
表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表
示制御手段は、前記複数の画像のうち選択された1つの
画像を強調表示することを特徴とする。
【0022】また、前記表示制御手段は、前記選択され
た1つの画像の付帯情報の全部又は一部を予め定められ
た所定領域に表示する、ことを特徴とする。
【0023】さらに、前記表示制御手段は画像の付帯情
報の全部又は一部を表示する前記領域を拡大可能であ
り、前記領域を拡大した場合は、表示する付帯情報を増
やす、ことを特徴とする。
【0024】さらに、前記表示制御手段は、前記選択さ
れた1つの画像以外の画像及び該画像の付帯情報を消去
することにより、前記選択された1つの画像を強調表示
し、前記消去された画像の領域に付帯情報をさらに表示
する、ことを特徴とする。
【0025】また、1乃至複数の画像と各画像の撮影情
報を含む付帯情報とが記録された記録媒体に記録された
画像データに基づいて、記録材料に記録される画像デー
タを作成する画像処理装置であって、情報を表示する情
報表示手段と、前記記録媒体に記録された画像データに
基づく画像と、該画像に対応する付帯情報の全部又は一
部と、を同時に且つ関連付けて、前記情報表示手段に表
示させる表示制御手段と、を有し、前記表示制御手段
は、前記画像のために定められる所定のサイズの領域に
該画像を表示し、該領域の残りの部分に該画像に対応す
る付帯情報の全部又は一部とを表示することを特徴とす
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、発明の実施
形態を説明する。
【0027】[システム全体の概略構成]まず、本実施
形態に係るディジタルラボシステムについて説明する。
図1には本実施形態に係るディジタルラボシステム10
の概略構成が示されており、図2にはディジタルラボシ
ステム10の外観が示されている。図1に示すように、
このラボシステム10は、ラインCCDスキャナ14、
画像処理部16、レーザプリンタ部18、及びプロセッ
サ部20を含んで構成されており、ラインCCDスキャ
ナ14と画像処理部16は、図2に示す入力部26とし
て一体化されており、レーザプリンタ部18及びプロセ
ッサ部20は、図2に示す出力部28として一体化され
ている。
【0028】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルム等の写真感光
材料に記録されているコマ画像を読み取るためのもので
あり、例えば135サイズの写真フィルム、110サイ
ズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真
フィルム(IX240サイズの写真フィルム:所謂AP
Sフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブロー
ニサイズ)の写真フィルムのコマ画像を読取対象とする
ことができる。ラインCCDスキャナ14は、上記の読
取対象のコマ画像をラインCCDで読み取り、画像デー
タを出力する。
【0029】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって
得られた画像データ、コマ画像以外の原稿(例えば反射
原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像デー
タ、コンピュータで生成された画像データ等(以下、こ
れらをファイル画像データと総称する)を外部から入力
する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介して入力
したり、通信回線を介して他の情報処理機器から入力す
る等)ことも可能なように構成されている。
【0030】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0031】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0032】[ラインCCDスキャナの構成]次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等から成り写真フィルム22に光を照射する
光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真
フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボック
ス36が順に配置されている。
【0033】写真フィルム22は、光拡散ボックス36
の光射出側に配置されたフィルムキャリア38(図6参
照、図3では図示省略)によって、コマ画像の画面が光
軸と垂直になるように搬送される。なお、図3では長尺
状の写真フィルム22を示しているが、1コマ毎にスラ
イド用のホルダに保持されたスライドフィルム(リバー
サルフィルム)やAPSフィルムについては、各々専用
のフィルムキャリアが用意されており(APSフィルム
用のフィルムキャリアは磁気層に磁気記録された情報を
読み取る磁気ヘッドを有している)、これらの写真フィ
ルムも搬送することが可能とされている。
【0034】また、光源30と光拡散ボックス36との
間には、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロ
ー)の調光フィルタ114C、114M、114Yが射
出光の光軸に沿って順に設けられており、写真フィルム
22を挟んで光源30と反対側には、光軸に沿って、コ
マ画像を透過した光を結像させるレンズユニット40、
ラインCCD116が順に配置されている。図3ではレ
ンズユニット40として単一のレンズのみを示している
が、レンズユニット40は、実際には複数枚のレンズか
ら構成されたズームレンズであってもよい。
【0035】ラインCCD116は、CCDセルが一列
に多数配置されかつ電子シャッタ機構が設けられたセン
シング部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けら
れており、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色
分解フィルタの何れかが各々取付けられて構成されてい
る(所謂3ラインカラーCCD)。ラインCCD116
は、各センシング部の受光面がレンズユニット40の結
像点位置に一致するように配置されている。
【0036】また、各センシング部の近傍には転送部が
各センシング部に対応して各々設けられており、各セン
シング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する
転送部を介して順に転送される。また図示は省略する
が、ラインCCD116とレンズユニット40との間に
はシャッタが設けられている。
【0037】図4にはラインCCDスキャナ14の電気
系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ1
4は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイ
クロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ
46には、バス62を介してRAM64(例えばSRA
M)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なRO
M)が接続されていると共に、モータドライバ48が接
続されており、モータドライバ48にはフィルタ駆動モ
ータ54が接続されている。フィルタ駆動モータ54は
調光フィルタ114C、114M、114Yを各々独立
にスライド移動させることが可能とされている。
【0038】マイクロプロセッサ46は、図示しない電
源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させ
る。また、マイクロプロセッサ46は、ラインCCD1
16によるコマ画像の読み取り(測光)を行う際に、フ
ィルタ駆動モータ54によって調光フィルタ114C、
114M、114Yを各々独立にスライド移動させ、ラ
インCCD116に入射される光量を各成分色光毎に調
節する。
【0039】またモータドライバ48には、レンズユニ
ット40の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させる
ことでレンズユニット40のズーム倍率を変更するズー
ム駆動モータ70、レンズユニット40全体を移動させ
ることでレンズユニット40の結像点位置を光軸に沿っ
て移動させるレンズ駆動モータ106が接続されてい
る。マイクロプロセッサ46は、コマ画像のサイズやト
リミングを行うか否か等に応じて、ズーム駆動モータ7
0によってレンズユニット40のズーム倍率を所望の倍
率に変更する。
【0040】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0041】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88を介してインタフェース
(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0042】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力さ
れる。
【0043】また、モータドライバ48にはシャッタを
開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されている。
ラインCCD116の暗出力については、後段の画像処
理部16で補正されるが、暗出力レベルは、コマ画像の
読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッサ4
6がシャッタを閉止させることで得ることができる。
【0044】[画像処理部の構成]次に画像処理部16
の構成について図5を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキ
ャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補
正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路13
0から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0045】暗補正回路124は、ラインCCD116
の光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、ラ
インCCDスキャナ14から入力されたデータ(ライン
CCD116のセンシング部の各セルの暗出力レベルを
表すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ラインCCD
スキャナ14から入力されたスキャン画像データから、
各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずることに
よって補正する。
【0046】また、ラインCCD116の光電変換特性
は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部12
8の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャ
ナ14に画面全体が一定濃度の調整用のコマ画像がセッ
トされている状態で、ラインCCD116で前記調整用
のコマ画像を読み取ることによりラインCCDスキャナ
14から入力された調整用のコマ画像の画像データ(こ
の画像データが表す各画素毎の濃度のばらつきは各セル
の光電変換特性のばらつきに起因する)に基づいて各セ
ル毎にゲインを定めておき、ラインCCDスキャナ14
から入力された読取対象のコマ画像の画像データを、各
セル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正する。
【0047】一方、調整用のコマ画像の画像データにお
いて、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく異な
っていた場合には、ラインCCD116の前記特定の画
素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特定の
画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部128は
調整用のコマ画像の画像データに基づき欠陥画素のアド
レスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ14から入
力された読取対象のコマ画像の画像データのうち、欠陥
画素のデータについては周囲の画素のデータから補間し
てデータを新たに生成する。
【0048】また、ラインCCD116は3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122は、コマ画像上で同一の画
素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるよう
に、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データの出力タ
イミングの遅延を行う。
【0049】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、補正部122
から出力された画像データはセレクタ132に入力され
る。また、セレクタ132の入力端は入出力コントロー
ラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コ
ントローラ134からは、外部から入力されたファイル
画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ1
32の出力端は入出力コントローラ134、イメージプ
ロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接
続されている。セレクタ132は、入力された画像デー
タを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ
部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされ
ている。
【0050】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々1フレーム分のコマ画像の画像データを記憶可能
な容量を有しており、セレクタ132から入力された画
像データは3個のフレームメモリ142の何れかに記憶
されるが、メモリコントローラ138は、入力された画
像データの各画素のデータが、フレームメモリ142の
記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、画像
データをフレームメモリ142に記憶させる際のアドレ
スを制御する。
【0051】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮する
ハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処
理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オート
セットアップエンジン144(後述)によって自動的に
演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行わ
れる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ
134に接続されており、画像処理を行った画像データ
は、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定
のタイミングで入出力コントローラ134へ出力され
る。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述した
イメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので
説明を省略する。
【0052】ところで、本実施形態では個々のコマ画像
に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる解像
度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像度で
の読み取り(以下、プレスキャンという)では、コマ画
像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルムにおけ
る露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD116で
蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取条件(写
真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長域毎の光
量、CCDの電荷蓄積時間)でコマ画像の読み取りが行
われる。このプレスキャンによって得られた画像データ
(プレスキャン画像データ)は、セレクタ132から入
出力コントローラ134に入力され、更に入出力コント
ローラ134に接続されたオートセットアップエンジン
144に出力される。
【0053】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0054】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のコ
マ画像のプレスキャン画像データに基づいて、ラインC
CDスキャナ14による2回目の比較的高解像度での読
み取り(以下、ファインスキャンという)によって得ら
れた画像データ(ファインスキャン画像データ)に対す
る画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件をイ
メージプロセッサ部136のイメージプロセッサ140
へ出力する。この画像処理の処理条件の演算では、撮影
時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシ
ーンを撮影した複数のコマ画像が有るか否か判定し、類
似のシーンを撮影した複数のコマ画像が有った場合に
は、これらのコマ画像のファインスキャン画像データに
対する画像処理の処理条件が同一又は近似するように決
定する。
【0055】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0056】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたコマ画像
のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリンタ
部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバランス等
を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザプリ
ンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する際に
同時に出力する。また、オートセットアップエンジン1
44は、外部から入力されるファイル画像データに対し
ても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算す
る。
【0057】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0058】パーソナルコンピュータ(以下、パソコン
という)158は、CPU160、メモリ162、ディ
スプレイ164、キーボード166(図2も参照)、マ
ウス177、ハードディスク168、CD−ROMドラ
イバ170、搬送制御部172、拡張スロット174、
及び画像圧縮/伸長部176を備えており、これらがバ
ス178を介して互いに接続されて構成されている。搬
送制御部172はフィルムキャリア38に接続されてお
り、フィルムキャリア38による写真フィルム22の搬
送を制御する。また、フィルムキャリア38にAPSフ
ィルムがセットされた場合には、フィルムキャリア38
がAPSフィルムの磁気層から読み取った情報(例えば
画像記録サイズ等)が入力される。
【0059】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0060】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ14で読み取られたコマ画像をデ
ィスプレイ164に表示したり、印画紙に記録すること
で得られる画像を推定してディスプレイ164に表示
し、キーボード166を介してオペレータにより画像の
修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に反
映することも可能とされている。
【0061】また、上記では、ラインCCDスキャナ1
4において、個々のコマ画像に対し異なる解像度で2回
の読み取りを行う例を記載したが、個々のコマ画像に対
し高解像度で1回のみ読み取りを行っても良い。
【0062】[APSフィルム用のフィルムキャリアの
構成]本実施形態では、フィルムキャリアとして、AP
Sフィルム22に記録されたコマ画像及び磁気情報を読
み取る機能を有するフィルムキャリア38が用いられ
る。そこで、以下に、APSフィルム用のフィルムキャ
リア38の構成を、図6、7、8を参照して説明する。
なお、フィルムキャリア38は偏平な筐体に内蔵されて
いるが、図6、7、8ではその筐体の図示を省略してい
る。
【0063】図6、7、8に示すフィルムキャリア38
には、APSフィルム22を収納したカートリッジ40
2が所定の位置にセットされ、セットされたカートリッ
ジ402からAPSフィルム22を引き出す方向に沿っ
て、後述する各種搬送ローラ対等が配置されている。な
お、以下では、矢印Jで示すAPSフィルム22を引き
出す方向を引出方向と称し、矢印Kで示すAPSフィル
ム22を巻き戻し収納する方向を収納方向と称する。
【0064】上記カートリッジ402をセットする所定
の位置から引出方向(矢印J方向)に沿って、搬送ロー
ラ対404、図8に示すAPSフィルム22の表面から
ゴミを除去するゴミ取り用ローラ対406、図8に示す
APSフィルム22の磁気記録層26A、26Bの表面
からゴミを除去するゴミ取り用ローラ対408(APS
フィルム22の幅方向両端部に対応して一対)、APS
フィルム22の磁気トラックからの磁気情報の読み取り
を行う磁気ヘッド410R及び磁気トラックへの磁気情
報の書き込みを行う磁気ヘッド410Wをそれぞれ備え
た磁気情報読み書き部410(APSフィルム22の幅
方向両端部に対応して一対)、図8に示すAPSフィル
ム22のパーフォレーション28を検出するパーフォセ
ンサ412、搬送ローラ対414、APSフィルム22
の幅方向に沿った反りを矯正してAPSフィルム22に
おけるコマ画像の走査位置(実際にはAPSフィルム2
2の長さ方向に微小な幅の細長い領域)でAPSフィル
ム22の表面が平面となるよう保持するためのフィルム
支持部材416、搬送ローラ対418、420、APS
フィルム22の仮巻取り部422が、順に設置されてい
る。
【0065】このうち搬送ローラ対404、414、4
18、420は、それぞれ図6、図7において下側のロ
ーラが駆動ローラ404A、414A、418A、42
0Aとされており、上側のローラが従動ローラ404
B、414B、418B、420Bとされている。
【0066】また、フィルムキャリア38には、駆動ロ
ーラ404A、414A、418A、420Aの駆動力
源となるモータ430が設置されており、このモータ4
30の駆動軸432と搬送ローラ対414の駆動軸43
4とは、複数の径が異なるプーリーや無端ベルト等を含
んで構成された多段階変速機構440によって連結され
ている。
【0067】搬送ローラ対414の駆動軸434には無
端ベルト452、454が巻きかけられており、このう
ち無端ベルト452は搬送ローラ対404の駆動軸45
6に、無端ベルト454は搬送ローラ対418の駆動軸
458に、それぞれ巻きかけられている。また、搬送ロ
ーラ対418の駆動軸458には無端ベルト460が巻
きかけられており、この無端ベルト460は搬送ローラ
対420の駆動軸462に巻きかけられている。これに
より、モータ430の駆動力により搬送ローラ対414
の駆動軸434が回転駆動されることで、駆動軸45
6、458、462も回転駆動される。よって、モータ
430の回転速度を一定に保持しながら、上記多段階変
速機構440によって搬送ローラ対414の駆動軸43
4の回転速度を変化させることにより、駆動軸456、
458、462の回転速度も変化させ、APSフィルム
22の搬送速度を変更可能にしている。
【0068】ところで、搬送ローラ対414、418間
の略中央部はAPSフィルム22の走査位置とされてお
り、フィルムキャリア38の筐体(不図示)における該
走査位置の直上部及び直下部並びに前述したフィルム支
持部材416には走査光用のスリット状の孔が設けられ
ている。即ち、フィルムキャリア38内を搬送されるA
PSフィルム22に対し、図3に示すように走査位置に
おいて下方から走査光が照射され、その透過光が、フィ
ルムキャリア38の上方に配置されたラインCCD11
6に到達するよう構成されている。
【0069】なお、図示は省略したが、カートリッジ4
02を図6に示す位置にセットしたときに、カートリッ
ジ402からAPSフィルム22の先端部を引き出し搬
送ローラ対404の挟持部へ自動的に送り出すフィルム
送り出し機構もフィルムキャリア38に内蔵されている
ものとする。
【0070】また、上記フィルムキャリア38は、カー
トリッジ402に収納されたAPSフィルム22のみな
らず、カートリッジから取り出したストリップフィルム
についても図6に想像線で示すように搬送ローラ対40
4の挟持部へ挿入することにより、前述と同じ経路を搬
送することが可能とされている。
【0071】また、前述したフィルム支持部材416に
ついては、図6、7では下に凸の形状を例示したが、上
に凸の形状であっても良い。
【0072】[検定作業時の画面表示について]本実施
形態のパソコン158は、検定作業時において、図9に
示すように、プレスキャンで読み取ったコマ画像を所定
数のコマずつ表示したフィルムモニタ画像202と、フ
ィルムモニタ画像202のうち検定作業の対象として所
定数(オペレータによって指定された数(図9の例では
4コマ))のコマ数ずつ、コマ画像(複数の画像から選
択された複数の画像(サムネイル画像として表示))を
順に表示した検定画像204と、検定作業済又は検定作
業中のコマ画像(検定画像204からさらに選択された
1つの画像)に予めオペレータが作成した文字列214
やテンプレート等をはめ込み合成した最終出力イメージ
としてのプリントプレビュー画像206(検定作業済又
は検定作業中の画像の専用の表示領域)との計3種類の
画像をディスプレイ164に表示できるよう構成されて
いる。もちろん、上記3種類の画像のうち2つ以上の画
像を同時にディスプレイ164に表示することもでき
る。
【0073】また、12コマのコマ画像を含むフィルム
モニタ画像202には、検定画像204の4コマのコマ
画像に対応する範囲を示す枠線208と、プリントプレ
ビュー画像206の1コマのコマ画像に対応するコマ画
像を示す枠線210とが表示される。これらの枠線20
8、210により、検定画像204の4コマ及びプリン
トプレビュー画像206の1コマがフィルムモニタ画像
202のどれに相当するかをオペレータは容易に把握す
ることができる。
【0074】さらに、4コマのコマ画像を含む検定画像
204には、プリントプレビュー画像206の1コマの
コマ画像に対応するコマ画像を示す枠線212(強調表
示)が表示される。この枠線212により、プリントプ
レビュー画像206の1コマが検定画像204のどれに
相当するかをオペレータは容易に把握することができ
る。
【0075】なお、図9は全体の構造を示す概略図であ
って、詳細は図10、図13を用いて記述される。
【0076】次に、図10を用いて、検定作業時の画面
表示を詳細に説明する。図10には、検定作業時に、オ
ペレータが指定した数が6コマの場合の該6コマのコマ
画像を含む検定画像204を表示した表示例を示してい
る。
【0077】この検定画像204には、6コマのコマ画
像230が表示され、各コマ画像230の右側には、シ
アン色の色補正を行うためのC色補正部240、マゼン
タ色の色補正を行うためのM色補正部242、黄色の色
補正を行うためのY色補正部244、画像全体の濃度補
正を行うための濃度補正部246、及びプリント枚数を
指定するための枚数指定部248が設けられている。
【0078】これらの各補正部や指示部における右側の
パラメータ値調整部(上向き矢印が表示された数値増加
部と下向き矢印が表示された数値減少部)をマウス17
7で以下のように操作することにより、各種補正や指示
を行うことができる。例えば、画像全体の濃度をもっと
低くしたい場合、オペレータは、濃度補正部246の数
値減少部246Bをマウス177でクリックする。1回
のクリックで、画面に表示された濃度値(例えば、濃度
値「1」)が1つ減少するので、濃度値が適度な値にな
った時点でマウス177のクリックを停止することによ
り、画像全体の濃度を適度な値に設定することができ
る。
【0079】また、各コマ画像230の上側(即ち図1
0の右下のコマ画像230の上部に破線で示す領域25
0)は、各コマ画像に対応する撮影時情報等の表示領域
とされており、APSフィルム22に磁気情報として記
録された上記撮影時情報等の情報(後述)が表示され
る。なお、図10には、右下のコマ画像230に対応す
る領域250のみを示しているが、上記表示領域は各コ
マ画像毎に設けられている。
【0080】また、図10の左上のコマ画像230に付
された枠線231は、該左上のコマ画像230が当該時
点での検定対象のコマ画像であることを示している。
【0081】その他、検定処理用の補助画面として、フ
ィルムキャリアやマスク等の画像の読取(入力)に係る
機器の情報を表示する入力機情報表示画面216、プリ
ンタやプロセッサー等の画像のプリント出力に係る機器
の情報を表示する出力機情報表示画面218、入力され
る画像を記録した写真フィルムの情報を表示する入力画
像情報表示画面220、画像をプリントする印画紙等の
情報を表示する出力画像情報表示画面222、及びイン
デックスプリントを作成するか否か等のプリント処理の
制御に関する情報を設定・表示するためのシステム設定
情報画面(図示せず)が設けられており、これらの各種
の補助画面を表示させるためのアイコンがそれぞれに設
けられている。図10には、システム設定情報画面用の
アイコン224を示している。
【0082】また、前述した図9のフィルムモニタ画像
202、検定画像204、プリントプレビュー画像20
6のそれぞれを表示させるためのアイコンも設けられて
おり、図10には、プリントプレビュー画像用アイコン
226とフィルムモニタ画像用アイコン228とを示し
ている。
【0083】なお、図10の入力画像情報表示画面22
0には、入力されたコマ画像を記録した写真フィルム2
2がAPSフィルムであり、該フィルムの品番が富士写
真フイルム社製の「Super G400」であること
が表示されている。その下の「FTPM無し」とは、全
部のコマ画像を同一の固定されたプリント条件でプリン
トするモード(Fixed Time Print Mode )でないことを
意味している。
【0084】[APSフィルムに磁気情報として記録さ
れた情報について]以下に、APSフィルム22に磁気
情報として記録される情報の一例を示す。磁気情報とし
ては、まず、所定桁数のフィルムの識別番号(フィルム
ID)、撮影した日付、時刻、コマ画像のタイトル名、
フィルムのタイトル名を記録することができる。このう
ちコマ画像のタイトル名やフィルムのタイトル名は、撮
影者が自由に入力したものであっても良いし、撮影者が
予め登録されたタイトル名から選択したものであっても
良い。
【0085】また、磁気情報として、撮影で用いたカメ
ラのレンズの焦点距離、レンズの最大Fナンバー、フィ
ルムのISO感度、カメラのFナンバー、シャッタ速
度、露光バイアスセット、測光モード、経過時間、フィ
ルム追番号、カメラ所有者の識別番号、カメラのシリア
ル番号、FTPM(=全部のコマ画像を同一の固定され
たプリント条件でプリントするモード(Fixed Time Pri
nt Mode ))であるか否かの情報、連続シーンである旨
の情報も記録することができる。
【0086】また、磁気情報として、フィルム撮影枚
数、撮影倍率、バックライトの使用有無、フラッシュ反
射の方向(インかアウトか)、フラッシュ発光の有無、
撮影時の光量、撮影時に適切な露光であったか否かの情
報、光源の種類、人工の光源であるか否かの情報も記録
することができる。このうち光源の種類としては、デイ
ライト、タングステン、蛍光灯等の情報が記録される。
【0087】また、磁気情報として、被写体の距離、被
写体の位置、プリントサイズ(C、H、Pサイズの何れ
か)、プリント枚数、レンズ付きフィルム(LF)であ
るか否かの情報、フィルムカートリッジの装填位置を表
す情報、画像の天地を表す情報も記録することができ
る。このうちフィルムカートリッジの装填位置を表す情
報は、撮影者から見てカメラの左端又は右端のうち何れ
の側にフィルムカートリッジを装填するかを表してお
り、画像の天地を表す情報は、パーフォレーションと反
対側が画面上部となる、リーダー側が画面上部となる、
トレーラー側が画面上部となる、パーフォレーション側
が画面上部となる、の4通りのケースのうち何れに相当
するかを表している。
【0088】[本実施形態の作用]次に、本実施形態の
作用として、パソコン158のCPU160によって実
行されるコマ画像の読取及び画像処理に係る制御ルーチ
ン(図11、図12)を説明する。
【0089】オペレータがフィルムキャリア38の所定
位置にカートリッジ402をセットし、キーボード16
6によりコマ画像読取開始を指示すると、パソコン15
8のCPU160によって図11の制御処理の処理ルー
チンが実行開始される。
【0090】図11のステップ302では、図示しない
フィルム送り出し機構によりフィルム22を搬送ローラ
対404の挟持部へ取り込み、図6のモータ430を駆
動することで駆動ローラ404A、414A、418
A、420Aを駆動し、フィルム22を引出方向(図6
の矢印J方向)へ搬送開始する。
【0091】次のステップ304では、ラインCCDス
キャナ14のマイクロプロセッサ46に対しプレスキャ
ンの実行を指示すると共に、磁気情報読み書き部410
に対しフィルム22の磁気トラックからの磁気情報の読
み取りを指示する。
【0092】これにより、引出方向へ搬送されるフィル
ム22から、磁気情報読み書き部410によって磁気情
報が読み取られる。また、マイクロプロセッサ46は、
パーフォセンサ412による検知結果に基づいてコマ画
像の位置を認識し、搬送ローラ対414、418間の所
定の走査位置を通過する各コマ画像に対しプレスキャン
を実行していく。
【0093】なお、このときフィルム22はフィルム支
持部材416により保持されているため、該フィルム2
2の表面にたるみが生じたり振動したりすることは無
く、適正なプレスキャンが行われる。フィルム22は搬
送ローラ対420を通過した後、仮巻取り部422によ
り巻き取られる。
【0094】次のステップ306では、オートセットア
ップエンジン144によって、各コマ画像のプレスキャ
ンの結果に基づいてファインスキャン時の読取条件を各
コマ画像毎に演算し設定していく。
【0095】そして、全コマ画像に対しプレスキャン及
びファインスキャン時の読取条件の設定が完了すると、
ステップ310へ進み、プレスキャンを停止する。
【0096】次のステップ312では、図12の検定制
御処理のサブルーチンを実行する。この検定制御処理で
は、まず、ステップ336で、最後にプレスキャンを行
った、オペレータにより指定された数のコマ画像の画像
データ及び該指定された数のコマ画像に対応する磁気情
報を読み出す。
【0097】ステップ338で、検定画像204に表示
するコマ画像の数が、28個以上か否かを判断する。こ
こでいうコマ画像の数とは、当該検定作業にてオペレー
タにより指定されたコマ数であり、実際に検定画像とし
てディスプレイ164に表示されるコマ画像の数であ
る。
【0098】検定画像204に表示するコマ画像の数が
28個以上の場合にはステップ340に進み、図13に
示すように、読み出した画像データに基づくコマ画像
(複数の画像の内から選択された複数の画像)を検定画
像204のコマ画像表示領域230に(サムネイル画像
として)表示すると共に、読み出した磁気情報の全部又
は一部(検定に必要な磁気情報(本発明の付帯情報))
を該画像表示領域230の上部(254、256参照)
に、略号で表示する。
【0099】一方、検定画像204に表示するコマ画像
の数が28個未満の場合にはステップ342に進み、図
10に示すように、読み出した画像データに基づくコマ
画像を検定画像204のコマ画像表示領域230に表示
すると共に、読み出した磁気情報の全部又は一部を該画
像表示領域230の上部(250参照)に、語句で表示
する。
【0100】即ち、本実施の形態では、検定画像204
に表示するコマ画像の数に応じて、磁気情報の表示形態
を、次のように、コマ画像の数が28以上の場合には略
号、コマ画像の数が28未満の場合には語句に変更して
いる。 コマ画像の数28未満 コマ画像の数28以上 ストロボ発光 FFy シャッタ速度1/100 SS1/100 光源:タングステン ILt FTPMなし FTn ・・・・・・・・ ・・・・・・・ 例えば、図10の検定画像204(検定画像204に表
示するコマ画像の数が28個未満)では、左上のコマ画
像230(No.13)に対応して、撮影サイズがパノ
ラマサイズであることを示す「P」が表示されており、
上段中央のコマ画像230(No.14)に対応して、
ストロボ発光であり且つシャッタ速度が(1/100)
秒である旨が表示されている。また、右上のコマ画像2
30(No.15)に対応して、光源の種類がタングス
テンである旨が表示されており、該右上のコマ画像23
0(No.15)と左下のコマ画像230(No.1
6)とに表示された「Ser.1」より、これら2コマ
が連続シーンであることを認識することができる。
【0101】なお、初期状態においては、本発明で使用
する上記略号は写真をプリントする際に写真の裏側に印
字される標準的な略号であり,一般に理解される略号で
あるものとする。
【0102】一方、図13の検定画像204(検定画像
204に表示するコマ画像の数が28個以上)では、符
号254で示すように、最上行右端から2番目のコマ画
像230に対応して、ストロボ発光であることを示す略
号FFy及びシャッタ速度1/100であることを示す
略号SS1/100が表示されている。また、最上行右
端のコマ画像230に対応して、符号256で示すよう
に、光源の種類がタングステンであることを示す略号I
Ltが表示されている。
【0103】ここで、上記では、検定画像204にコマ
画像と磁気情報とを表示する場合に、磁気情報が認識で
きなくなる数として、コマ画像の数が28個としている
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0104】また、検定画像204に表示するコマ画像
の数が、上記認識できなくなる数(上記例では28)以
上の場合に、表示する磁気情報の形態を一定の表示形態
にしているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、検定画像204に表示するコマ画像の数が28個以
上の場合に、表示する磁気情報の形態を変更してもなお
認識できなくなる場合がある。そこで、検定画像204
に表示するコマ画像の数が28個より多い数(表示形態
を変更してもなお磁気情報を認識できなくなる数)例え
ば40個より多い場合に、磁気情報の表示形態を更に変
更してもよい。例えば、ストロボ発光については、F、
シャッター速度1/100についてはSS1/100等であ
る。この場合の表示形態に使用される略語は、必要に応
じて、予め、オペレータが決定、登録、変更を行う。
【0105】なお、上記では、検定画像204に表示す
るコマ画像の数は、具体的に表示するコマ画像の数であ
る。よって、例えば、40コマ表示の場合でも、例えば
6コマピースネガフィルムをプレスキャンした場合に
は、検定画像204に具体的に表示するコマ画像の数は
6であり、磁気情報は語句で表示する。
【0106】なお、上記ステップ342では、読み出し
た磁気情報の全部又は一部を表示する。即ち、読み出し
た磁気情報を全部表示しても良いし、検定処理に必要な
情報項目を予め定めておき、該予め定められた情報項目
のみを表示しても良い。
【0107】このように検定作業時にオペレータは、各
コマ画像と該コマ画像に関する撮影時情報などの情報と
を同時に且つ関連付けて参照することができる。
【0108】また、画像処理装置に、画像と付帯情報の
全部又は一部を表示させるよう指示するための、例え
ば、メニュー、ツール・バー、アイコンなどの指示手段
を、設けてもよい。この場合、オペレータは、画像の検
定作業時に所望のタイミングで指示手段により指示する
ことによって、該画像および該画像に対応する付帯情報
を表示させることができる。この場合、付帯情報の中で
表示すべき情報の優先順位を定めておき、優先順位の高
い情報から、オペレータに指定された数の、又は、表示
領域のサイズに応じた数の情報を表示する。優先順位に
ついては、プリントの裏に印字する付帯情報の優先情報
に対応させるようにしてもよい。必要に応じて、オペレ
ータが全てのコマ画像について一括で、あるいは、個々
のコマ画像について別々に、付帯情報の内のどの情報を
表示するか、又は表示しないかを設定するようにしても
よい。上記では表示形態の切替は画像の表示個数に応じ
て行われたが、メニュー、ツール・バー、アイコンなど
を用いて、オペレータが表示形態を設定したり、情報の
表示数を増減したりすることも可能である。
【0109】そして、ステップ344で、当該時点での
検定対象のコマ画像であることを示す枠線231、及び
検定開始を促すメッセージをディスプレイ164に表示
して、オペレータに検定処理させる。
【0110】検定処理において、例えば、オペレータが
Y色やM色に対し相対的にC色の濃度をもっと高くした
い場合、図10の検定画像204に表示されたC色補正
部240の数値増加部240Aをマウス177でクリッ
クする。このようにオペレータにより色バランスや画像
全体の濃度の補正条件が入力された場合、ステップ34
8で、入力された補正条件に基づいて検定対象のコマ画
像に対し補正を行い、ステップ350で、補正済のコマ
画像を検定画像204とプリントプレビュー画像206
(図9参照)に表示して、ステップ346へ戻る。
【0111】このように検定処理にて色バランスや画像
全体の濃度の補正条件が入力される度に、該入力された
補正条件に基づき補正されたコマ画像の最終出力イメー
ジを、プリントプレビュー画像206より参照すること
ができる。一方、検定対象のコマ画像の元のイメージに
ついては、必要に応じてフィルムモニタ画像202を表
示させることで、該フィルムモニタ画像202より参照
することができる。
【0112】そして、所望の補正条件の入力が完了する
と、オペレータは、所定の操作により対象のコマ画像の
検定完了を指示する。なお、この時点でオペレータは、
検定完了したコマ画像を、後述するファインスキャン完
了後にプリントするよう指示することができる。
【0113】オペレータにより対象のコマ画像の検定完
了が指示されると、検定画像204に表示された指定さ
れた数のコマ全部について検定が完了したか否かを判定
する(ステップ354)。
【0114】未だ指定された数のコマ全部について検定
が完了していない場合は、ステップ344へ戻り、次の
検定対象のコマ画像に対して枠線231を表示すると共
に、検定開始を促すメッセージを表示して、オペレータ
に検定処理させる。
【0115】このようにして検定画像204に表示され
た、指定された数のコマのコマ画像に対し1コマずつ検
定処理が行われていき、全部について検定が完了する
と、図12のサブルーチンから図11の主ルーチンへリ
ターンする。
【0116】図11の主ルーチンにて次のステップ31
4では、ラインCCDスキャナ14のマイクロプロセッ
サ46に対して、上記ステップ306で設定した読取条
件に基づいて、最後に検定した上記指定された数のコマ
のコマ画像のファインスキャンを実行するよう指示す
る。マイクロプロセッサ46は、パーフォセンサ412
による検知結果に基づいてコマ画像の位置を認識し、搬
送ローラ対414、418間の所定の走査位置を通過す
る各コマ画像に対し、読取条件に基づくファインスキャ
ンを実行していく。ここでのファインスキャンは、フィ
ルム22を巻き戻しながら、プレスキャンとは逆のコマ
順に上記指定された数のコマずつ実行される。
【0117】なお、オペレータによって、コマ画像をプ
リントするよう指示されていた場合には、対象のコマ画
像のファインスキャン完了後に、ファインスキャンで得
られたデジタル画像データに基づく画像が、図2の出力
部28によりプリント出力される。
【0118】次のステップ316では、全コマに対し検
定作業とファインスキャンとが完了したか否かを判定す
る。全コマについては検定作業とファインスキャンとが
未完了であれば、ステップ312へ戻り、次の上記指定
された数字のコマのコマ画像の検定作業へ移行する。
【0119】このようにして検定作業とファインスキャ
ンとを6コマずつ実行していき、全コマに対し検定作業
とファインスキャンとが完了した時点で、図11の制御
ルーチンを終了する。なお、ファインスキャンはフィル
ム22を巻き戻しながら実行していたため、全コマのフ
ァインスキャン完了をもってフィルム22の巻き戻しも
完了し、フィルム22はフィルムキャリア38より排出
される。
【0120】以上説明した実施形態では、検定作業時
に、各コマ画像と各コマ画像に関する撮影時情報などの
情報とを同時に且つ関連付けて検定画像204に表示す
るので、オペレータは各コマ画像と撮影時情報などの情
報とを同時に且つ関連付けて参照することができ、各コ
マ画像の検定作業を円滑に実行することができる。
【0121】この場合、上記のように、検定画像204
に表示するコマ画像の数が28個以上の場合の磁気情報
の表示形態を、28個未満の場合の磁気情報の表示形
態、即ち、語句から、略号に変更しているので、検定画
像204に表示するコマ画像の数が多くなっても、磁気
情報を認識することができる。
【0122】ところで、上記実施形態では、検定画像2
04に表示するコマ画像の数に応じて磁気情報の表示形
態を変更しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、表示するコマ画像の数に応じて、コマ画像のサ
イズが変化するので、表示したコマ画像のサイズに応じ
て磁気情報の表示形態を変更してもよい。本実施形態で
は、 1コマを表示する場合には、321×215画素 4、6コマを表示する場合には、227×152画素 28コマを表示する場合には、107×81画素 40コマを表示する場合には、93×70画素 としている。そこで、107×81画素以下の場合に磁
気情報の表示形態を変更し、更に、93×70画素以下
の場合には、磁気情報の表示形態を更に変更してもよ
い。
【0123】なお、表示する画像がパノラマサイズ(2
27×83画素)の場合には、磁気情報を表示するエリ
アを大きくとれるので、磁気情報は語句形態で表示する
ようにしてもよい。
【0124】即ち,画像と付帯情報とは、図15(a)
に示すように、予め定められた所定サイズの領域500
に表示する。即ち、領域500の下側に画像402を表
示し、残りの領域400(図10では領域250として
示している)には付帯情報を表示する。ここで、パノラ
マ・サイズの画像(227×83画素)412(図15
(b))を表示する場合は、パノラマ・サイズの画像は
通常の画像よりも画素数が小さいため、各コマ画像の上
下に余白414、416を生じる。そこで、通常の情報
表示領域400に対応する領域410に加えて、これら
の余白414、416にも付帯情報を表示するようにし
てもよい。即ち、図12に示した制御ルーチンに代え
て、又は、制御ルーチンと共に、検定画像内に表示する
コマ画像がパノラマ・サイズの画像か否かを判断し、パ
ノラマ・サイズの画像の場合には所定サイズの領域50
0内の画像領域412以外の領域(410、412、4
16)に、付帯情報を文字(又は略号)で表示する。画
像がパノラマであるかどうかに関しては、プレスキャン
の結果に基づいて判断される。
【0125】また、検定画像204に表示する全てのコ
マ画像に応じて磁気情報を表示してもよく、表示したコ
マ画像の内の、現時点で検定対象として選択されたコマ
画像に対して、磁気情報を表示してもよい。この場合の
磁気情報は語句形態で表示するが、略号で表示してもよ
い。
【0126】ところで、上記では、コマ画像の上部に磁
気情報を表示しているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、図13に示すように、現時点で検定対象と
して選択されたコマ画像に対応する磁気情報をステータ
スバー260に表示してもよい。この場合の磁気情報は
語句形態で表示しても略号で表示してもよい。即ち、図
13に示す例では、現時点で検定対象として選択された
コマ画像に対応する磁気情報の一つである、略号FFy
を表示している。なお、この略号FFyは、ストロボ発
光の語句で表示してもよい。ステータスバーの左側にあ
る数字267はコマNo.を示している。
【0127】ここで、前記したように検定対象となって
いるコマ画像(図9においてはプリントプレビュー画像
206)は、フィルムモニタ画像202の中から検定画
像204として選択され、フィルムモニタ画像202中
で枠線208中の枠線210により強調表示され、か
つ、検定画像204中でプリントプレビュー用として選
択され、枠線212により強調表示されているコマ画像
である。
【0128】上記プレビュー用として選択された出力対
象となっているコマ画像の付帯情報は、専用の表示領域
としてのステータスバー(図13で符号260で示され
る)への表示に限らず、図16に示すように、現在コマ
画像が表示されているウィンドウ204とは異なる、別
のウィンドウ263を用意して、このウィンドウに表示
してもよい。ウィンドウ263は図17に示すウィンド
ウ264のように拡大することが可能であり、拡大され
た場合には、表示する付帯領域の表示形態を変更した
り、数を増やしたりしてもよい。表示場所に関しては、
初期設定で定められているものとするが、メニュー、ツ
ール・バー、アイコンなどを用いて、オペレータによっ
て設定が可能である。また、図18に示すように専用の
表示領域を設けずに検定対象となっているコマ画像以外
のコマ画像及びこのコマ画像の付帯情報を表示せず、検
定対象となっているコマ画像およびこのコマ画像の付帯
情報のみを表示するようにしてもよい。あるいは、図1
9に示すように検定対象となっているコマ画像以外のコ
マ画像の付帯情報を消去してもよい。
【0129】なお、上記実施形態では、フィルム22に
記録された磁気情報に基づいて撮影時情報などの情報と
コマ画像とを同時に且つ対応付けて表示する例を示した
が、図14に示すようにフィルム22に、磁気情報以外
にバーコードやDXコード等の光学情報27が記録され
ている場合には、該光学情報27を光学的に読み取り、
読み取って得られた撮影時情報などの情報も、コマ画像
に対応付けて表示することが望ましい。また、磁気情報
や光学情報に基づく情報のうち表示すべき情報項目、即
ち検定処理に必要な情報項目を予め定めておき、該予め
定められた情報項目のみを表示するよう制御することが
望ましい。
【0130】また、コマ画像及びその撮影時情報などの
付帯情報が記録された記録媒体としては、写真フィルム
に限らず、CD−RやMO(光磁気ディスク)などであ
っても良い。
【0131】また、検定対象の画像は、写真フィルム等
に記録されたコマ画像に限らず、デジタルカメラによる
撮影で得られた画像や、外部の画像処理装置等で作成さ
れた画像でも良く、これらデジタルカメラや外部の画像
処理装置等からデジタル画像データを本実施形態の画像
処理装置へ直接入力すれば良い。
【0132】また、上記実施形態では、検定制御処理
(図12)において各コマ画像に対応する磁気情報を必
ず表示するよう制御しているが、オペレータが所定の操
作を行った場合のみ磁気情報を表示するよう制御しても
良い。
【0133】また、上記実施形態では、各コマ画像に対
しプレスキャンとファインスキャンの2回の読み取りを
行う例を示したが、最初から各コマ画像に対し高解像度
でファインスキャンを行うことで、読取回数を1回とし
ても良い。例えば、ファインスキャンのみを行う場合
は、画素間引きした画像や階調限定した画像を検定画像
204として表示しても良い。
【0134】また、検定画像204に表示するコマ数は
図10のように6コマに限定されるものではなく、5コ
マ以下のコマ画像や7コマ以上のコマ画像を同時に検定
画像204に表示しても良い。
【0135】また、検定作業の対象となる画像データと
しては、デジタル画像データ以外にアナログの画像情報
を挙げることができる。よって、上記実施形態では、本
発明をデジタル写真プリンタに適用したケースについて
説明したが、本発明は、写真フィルムの透過光を印画紙
に焼き付けるアナログ式の写真プリンタにも適用可能で
あり、同様の効果を得ることができる。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録媒体
に記録された画像データに基づく画像と、該画像に対応
する付帯情報に基づく情報の全部又は一部とを、同時に
且つ関連付けて情報表示手段に表示させる際、表示画像
の数又はサイズに応じて、情報表示手段に表示する付帯
情報の形態又は量を変更するので、画像に関連付けて同
時に表示する付帯情報の全部又は一部を認識し易くする
ことができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態に係るディジタルラボシステム
の概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図4】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成図で
ある。
【図5】画像処理部の概略構成図である。
【図6】APSフィルム用のフィルムキャリアの概略構
成を示す斜視図である。
【図7】図6のフィルムキャリアをフィルム搬送方向に
垂直な真横方向から見た図である。
【図8】図6のフィルムキャリアをフィルム搬送方向に
垂直な真上方向から見た図である。
【図9】フィルムモニタ画像、検定画像及びプリントプ
レビュー画像の概要を示す図である。
【図10】各コマ画像に対応して撮影時情報などの情報
が表示された検定画像を示す図である。
【図11】発明の実施形態における制御ルーチンを示す
流れ図である。
【図12】検定制御処理のサブルーチンを示す流れ図で
ある。
【図13】各コマ画像に対応して撮影時情報などの情報
が表示された検定画像を示す他の図である。
【図14】光学情報が記録されたフィルムを示す図であ
る。
【図15】パノラマ画像を表示する際に、サイズが変化
する付帯情報表示領域を示す図である。
【図16】検定対象となっている画像の付帯情報の表示
領域と検定画像を示す図である。
【図17】拡大された検定対象となっている画像の付帯
情報表示領域と検定画像を示す図である。
【図18】検定対象となっている画像以外の画像を非表
示とする検定画像を示す図である。
【図19】検定対象となっている画像以外の画像の付帯
情報を非表示とする検定画像を示す図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 22 フィルム 27 光学情報 158 パーソナルコンピュータ 160 CPU 164 ディスプレイ 204 検定画像 230 コマ画像 250 表示領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1乃至複数の画像と各画像の撮影情報を
    含む付帯情報とが記録された記録媒体に記録された画像
    データに基づいて、記録材料に記録される画像データを
    作成する画像処理装置であって、 情報を表示する情報表示手段と、 前記記録媒体に記録された画像データに基づく画像と、
    該画像に対応する付帯情報の全部又は一部と、を同時に
    且つ関連付けて、前記情報表示手段に表示させる表示制
    御手段と、 を有し、 前記表示制御手段は、表示画像の数又はサイズに応じ
    て、前記情報表示手段に表示する付帯情報の形態及び量
    の少なくとも一方を変更することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記画像と前記付帯情報の全部又は一部
    とを表示させるよう指示するための指示手段を備え、 前記表示制御手段は、前記指示手段による指示があった
    場合に、前記画像と前記付帯情報とを同時に且つ関連付
    けて前記情報表示手段に表示させることを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記付帯情報には複数の情報が含まれ、 前記表示制御手段は、前記複数の情報の内から選択され
    た情報を前記情報表示手段に表示することを特徴とす
    る、 請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記付帯情報には複数の情報が含まれ、
    且つ、複数の情報各々には優先順位が定められ、 前記表示制御手段は、前記優先順位に従って、前記付帯
    情報の内の少なくとも一つの情報を前記情報表示手段に
    表示させることを特徴とする、 請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の画像と各画像の撮影情報を含む付
    帯情報とが記録された記録媒体に記録された画像データ
    に基づいて、記録材料に記録される画像データを作成す
    る画像処理装置であって、 情報を表示する情報表示手段と、 前記記録媒体に記録された画像データに基づく複数の画
    像と、該複数の画像各々に対応する付帯情報の全部又は
    一部と、を同時に且つ関連付けて、前記情報表示手段に
    表示させる表示制御手段と、 を有し、 前記表示制御手段は、前記複数の画像のうち選択された
    1つ画像に対応する付帯情報を強調表示することを特徴
    とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記表示制御手段は、前記選択された1
    つの画像の付帯情報の全部又は一部を予め定められた所
    定領域に表示する、 ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記表示制御手段は画像の付帯情報の全
    部又は一部を表示する前記領域を拡大可能であり、 前記領域を拡大した場合は、表示する付帯情報を増や
    す、 ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記表示制御手段は、前記選択された1
    つの画像以外の画像及び該画像の付帯情報を消去し、又
    は該画像の付帯情報のみを消去することにより、前記選
    択された1つの画像を強調表示し、前記消去された領域
    に前記選択された1つの画像の付帯情報をさらに表示す
    る、 ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 1乃至複数の画像と各画像の撮影情報を
    含む付帯情報とが記録された記録媒体に記録された画像
    データに基づいて、記録材料に記録される画像データを
    作成する画像処理装置であって、 情報を表示する情報表示手段と、 前記記録媒体に記録された画像データに基づく画像と、
    該画像に対応する付帯情報の全部又は一部と、を同時に
    且つ関連付けて、前記情報表示手段に表示させる表示制
    御手段と、 を有し、 前記表示制御手段は、前記画像のために定められる所定
    のサイズの領域に該画像を表示し、該領域の残りの部分
    に該画像に対応する付帯情報の全部又は一部とを表示す
    ることを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7630510B2 (en) 2003-04-04 2009-12-08 Canon Kabushiki Kaisha Image verification apparatus and image verification method
JP2011121230A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Canon Inc 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及びプログラム
US8368944B2 (en) 2006-07-12 2013-02-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing index images and file information together
JP2013107395A (ja) * 2013-01-10 2013-06-06 Canon Inc 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及びプログラム

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