JP4002329B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関するものであり、特に、画像読み取り中に塵や埃などの付着物を画像と共に読み取ることを防げる画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真フィルムの搬送方向と交差する方向にスリット状の光透過部が設けられたフィルムキャリアにより画像が記録された写真フィルムを搬送しながら、光透過部に光を照射し、光透過部と写真フィルムとを透過した光をCCD等の読取センサを備えた画像読取装置によって読み取り、該読み取りによって得られた画像データに対して各種の補正等の画像処理を行った後に、画像処理済みの画像データに基づき変調したレーザ光により記録材料へ画像を記録したり、ディスプレイへ画像を表示する画像処理システムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなCCD等の読取センサによる画像読取装置において、キャリアの光透過部に塵や埃などの付着物があると、これが光源からの光を遮光するので付着物の影ができる。この付着物の影は常に画像と共に読み取られるため、個々の画像に対しては写真フィルムの搬送方向と平行な線として読み取られる。このため、ネガフィルムを読み取って得られた画像データに基づき写真プリントを作成した場合では、付着物の像が写真プリントに黒線となって現れ、リバーサルフィルムを読み取って得られた画像データに基づき写真プリントを作成した場合では、付着物の像が写真プリントに白線となって現れてしまうという問題がある。
【0004】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、キャリアの光透過部に付着物がある場合に、写真プリントの画像と共にその像が読み取られてプリントされるのを防げる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1に記載の発明は、複数のコマ画像が記録された写真フィルムを搬送すると共に、前記写真フィルムの搬送方向と交差する方向にスリット状の光透過部が設けられたフィルム搬送手段と、前記フィルム搬送手段の前記光透過部に向かって光を照射する光源と、前記光源の光路上に設けられ、前記光透過部と前記写真フィルムとを透過した光を受光することにより画像を読み取る読取手段と、前記フィルム搬送手段に設けられ、前記写真フィルム先端検出手段が前記写真フィルムの先端を検出してから、前記コマ画像の先端エッジが判定されるまでの、前記写真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りを開始するまでの間に、前記読取手段により前記光透過部を読み取り、得られた画像データ中に予め定めた基準濃度よりも高い濃度が検出されたときに付着物有りと判断する付着物判断手段と、を含んで構成したものである。
【0007】
請求項1の発明では、複数のコマ画像が記録された写真フィルムの画像読み取りに際し、写真フィルムの先端が検出されてから、コマ画像の先端エッジが判定されるまでの、写真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りが開始するまでの間に写真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りを開始するまでの間に光透過部を読み取らせて、光透過部の光透過状態を画像データとして得、得られた画像データを基にして付着物判断手段が付着物の有無を判断する。
【0008】
すなわち、読取手段によりネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルムが光透過部上に搬送される前の光透過部や、この光透過部上に搬送されてきたコマ画像が記録されていない写真フィルム先端部領域のフィルムベース部分を読み取って得られる画像データは濃度差の少ないものとなる。しかし、光透過部に付着物があると、この付着物により光源からの光が遮光されるために付着物の像も共に読み取られる。この付着物の像は濃度差の少ない画像データと重なって、濃度差の少ない画像データ中の部分的に濃度の高い画像データとして読み取られるので、部分的に濃度の高い画像データの有無を調べることにより付着物の有無を知ることができる。
【0009】
すなわち、付着物判断手段は、コマ画像の読み取りを開始させる前に読取手段により光透過部を読み取らせて得られた画像データから、予め判断の基準として定めた基準濃度よりも高い部分があるか否かを検出する。この基準濃度は、光透過部の平均濃度などのようにコマ画像と共にプリントされてもコマ画像に影響が出ない程度の低い濃度であり、付着物判断手段は基準濃度よりも高い濃度の画像データを検出すると付着物有りと判断して信号を出力する。
【0010】
したがって、付着物判断手段からの信号出力により、フィルム搬送手段による写真フィルムの搬送を停止させたり、読取手段による読み取り動作を中止させたり、または、表示画面に付着物有り表示を行ったり、警報を発する等の処理を行って装置を止めるように作業員を促してコマ画像の読み取りを直ちに中止させることができる。
【0011】
このように請求項1の発明では、コマ画像の読み取りを行う前に光透過部を読み取って得られた画像データに基づいて、付着物判断手段が光透過部に付着物の付着があるか否かを判断しているため、付着物が有る場合は写真フィルムの読み取りを直ちに中止させることができるので、付着物の像が画像と共に読み取られるのを防ぐことができる。したがって、得られた画像データに基づいて写真プリントを作成した時に、付着物の像が画像と共にプリントされるのを防ぐことができる。
【0012】
なお、コマ画像の読み取り前に行う光透過部の読み取りは、写真フィルムを読取装置にセットして搬送を開始させ、写真フィルムの先端が読取手段の読取位置に到達してから、最初のコマ画像の先端側エッジが読取手段の読取位置に到達するまでの数秒間、光透過部を読み取ることにより光透過部とフィルムベースとを透過した光を受光する場合であり、1本の写真フィルムの先端領域のフィルムベースと共に光透過部を読み取ることから、写真フィルムの読み取りの度に光透過部の付着物の有無を自動的にチェックする構成とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1から図8を参照して更に詳しく説明する。まず、本実施形態に係るデジタルラボシステムについて説明する。尚、すべての図において、同一又は相当する部位には同一の符号を付す。
(システム全体の概略構成)
図1には本実施形態に係るデジタルラボシステム10の概略構成が示されており、図2にはデジタルラボシステム10の外観が示されている。図1に示すように、このラボシステム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部16、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20を含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化されており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0018】
ラインCCDスキャナ14は、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されているコマ画像を読み取るためのものであり、例えば135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ画像をラインCCD14で読み取り、画像データを出力する。
【0019】
なお、本実施の形態では、135サイズの写真フィルムを適用した場合のデジタルラボシステム10として説明する。
【0020】
画像処理部16は、ラインCCDスキャナ14から出力された画像データ(スキャン画像データ)が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像データ、コンピュータで生成された画像データ等(以下、これらをファイル画像データと総称する)を外部から入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介して入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から入力する等)ことも可能なように構成されている。
【0021】
画像処理部16は、入力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファイルとして外部に出力する(例えばメモリカード等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0022】
レーザプリンタ部18はR、G、Bのレーザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0023】
(ラインCCDスキャナの構成)
次にラインCCDスキャナ14の構成について説明する。図3にはラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示されている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等からなり写真フィルム22に光を照射する光源30と、写真フィルム22を透過した光を受光するラインCCD116とを備えている。光源30と写真フィルム22との間には、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の順に射出光の光軸に沿って設けられた調光フィルタ114C、114M、114Yと、調光フィルタ114C、114M、114Yにより各成分色光毎に調節された光を拡散光として写真フィルム22に照射する光拡散ボックス36とが設けられている。また、写真フィルム22とラインCCD116との間には写真フィルム22を透過した光を結像させるレンズユニット40が設けられている。
【0024】
写真フィルム22は、フィルムキャリア38(図5参照、図3では図示省略)によって、コマ画像の画面が光軸と垂直になるように搬送される。フィルムキャリア38は後述するが、写真フィルムの搬送方向に直交する方向に長手方向を有する長方形のスリット302a、302b(図6参照)を備えており、このスリット302a、302bにより画像記録範囲外に到達した光が遮光される。なお、図3ではレンズユニット40として単一のレンズのみを示しているが、レンズユニット40は、実際には複数枚のレンズから構成されたズームレンズである。
【0025】
ラインCCD116は、複数のCCDセルが搬送される写真フィルム22の幅方向に沿って一列に配置されかつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられており、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。このラインCCD116の各センシング部の受光面はレンズユニット40の結像点位置に一致するように配置されている。
【0026】
また、各センシング部の近傍には転送部が各センシング部に対応して各々設けられており、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部を介して順に転送される。また図示は省略するが、ラインCCD116とレンズユニット40との間にはシャッタが設けられている。
【0027】
図4にはラインCCDスキャナ14の電気系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ14は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイクロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス62を介してRAM64(例えばSRAM)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されていると共に、モータドライバ48が接続されている。さらにこのモータドライバ48には、調光フィルタ114C、114M、114Yを各々独立にスライド移動させることが可能なフィルタ駆動モータ54が接続されている。
【0028】
マイクロプロセッサ46は、図示しない電源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させる。また、マイクロプロセッサ46は、ラインCCD116によるコマ画像の読み取り(測光)を行う際に、フィルタ駆動モータ54によって調光フィルタ114C、114M、114Yを各々独立にスライド移動させ、ラインCCD116に入射される光量を各成分色光毎に調節する。
【0029】
また、モータドライバ48にはレンズユニット40の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させることでレンズユニット40のズーム倍率を変更するズーム駆動モータ70、レンズユニット40全体を移動させることでレンズユニット40の結像点位置を光軸に沿って移動させるレンズ駆動モータ106が接続されている。マイクロプロセッサ46は、コマ画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じて、ズーム駆動モータ70によってレンズユニット40のズーム倍率を所望の倍率に変更する。
【0030】
一方、ラインCCD116にはタイミングジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネレータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変換器82等を動作させるための各種のタイミング信号(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接続されており、ラインCCD116から出力された信号は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でデジタルデータに変換される。
【0031】
A/D変換器82の出力端は、相関二重サンプリング回路(CDS)88を介してインターフェース(I/F)回路90に接続されている。CDS88ではフィードスルー信号のレベルを表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスルーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)をI/F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理部16へ順次出力する。
【0032】
なお、ラインCCD116からはR、G、Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画像データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力される。
【0033】
また、モータドライバ48にはシャッタを開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されている。ラインCCD116の暗出力については、後段の画像処理部16で補正されるが、暗出力レベルは、コマ画像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッサ46がシャッタを閉止させることで得ることができる。
【0034】
(画像処理部の構成)
次に画像処理部16の構成について図5を参照して説明する。画像処理部16は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路130から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0035】
暗補正回路124は、ラインCCD116の光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、ラインCCDスキャナ14から入力されたデータ(ラインCCD116のセンシング部の各セルの暗出力レベルを表すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ラインCCDスキャナ14から入力されたスキャン画像データから、各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずることによって補正する。
【0036】
また、ラインCCD116の光電変換特性は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部128の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャナ14に画面全体が一定濃度の調整用のコマ画像がセットされている状態で、ラインCCD116で前記調整用のコマ画像を読み取ることによりラインCCDスキャナ14から入力された調整用のコマ画像の画像データ(コマ画像データが表す各画素毎の濃度のばらつきは各セルの光電変換特性のばらつきに起因する)に基づいて各セル毎にゲインを定めておき、ラインCCDスキャナ14から入力された読取対象のコマ画像の画像データを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正する。
【0037】
一方、調整用のコマ画像の画像データにおいて、 特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく異なっていた場合には、ラインCCD116の前記特定の画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特定の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部128は調整用のコマ画像の画像データに基づき欠陥画素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ14から入力された読取対象のコマ画像の画像データのうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデータから補間してデータを新たに生成する。
【0038】
また、ラインCCD116は3本のライン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿って所定の間隔を空けて順に配置されているので、ラインCCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像データの出力が開始されるタイミングには時間差がある。ラインスキャナ補正部122は、コマ画像上で同一の画素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるように、各成分色光毎に異なる遅延時間で画像データの出力タイミングの遅延を行う。
【0039】
ラインスキャナ補正部122の出力端はセレクタ132の入力端に接続されており、補正部122から出力された画像データはセレクタ132に入力される。また、セレクタ132の入力端は入出力コントローラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コントローラ134からは、外部から入力されたファイル画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ132の出力端は入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接続されている。セレクタ132は、入力された画像データを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされている。
【0040】
イメージプロセッサ部136Aは、メモリコントローラ138、イメージプロセッサ140、3個のフレームメモリ142A、142B、142Cを備えている。フレームメモリ142A、142B、142Cは各々1フレーム分のコマ画像の画像データを記憶可能な容量を有しており、セレクタ132から入力された画像データは3個のフレームメモリ142A、142B、142Cの何れかに記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力された画像データの各画素のデータが、フレームメモリ142A、142B、142Cの記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、画像データをフレームメモリ142A、142B、142Cに記憶させる際のアドレスを制御する。
【0041】
イメージプロセッサ140は、フレームメモリ142に記憶された画像データを取込み、階調変換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オートセットアップエンジン144(後述)によって自動的に演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行われる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ134に接続されており、画像処理を行った画像データは、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定のタイミングで入出力コントローラ134へ出力される。なお、イメージプロセッサ部136Bは上述したイメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので説明を省略する。
【0042】
ところで、本発明の第1実施形態では、コマ画像の読み取りを開始する前に、スリット302a、302b(図6参照)上に付着物の付着があるか否かを判断している。すなわち、コマ画像がラインCCD116の読取位置に到達する前にラインCCD116により読み取りを開始させることにより(先行読み取り)得られた画像から付着物の付着がある否かを判断する。すなわち、先行読み取り時にラインCCD116が受光する光は、スリット302a、302bのみを透過した光であるので、得られる画像データは濃度差の少ないものとなる。そのため、スリット302a、302bに付着物が付着していると、付着物の像が重ねて読み取られて部分的に高濃度となり、部分的に濃度差のある画像データとなる
得られた画像データはセレクタ132から入出力コントローラ134に入力され、更に入出力コントローラ134に接続されたオートセットアップエンジン144に出力される。オートセットアップエンジン144は、CPU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出力ポート152を備え、これらがバス154を介して互いに接続されて構成されている。
【0043】
このオートセットアップエンジン144は、ラインCCD116の1ライン中の各画素の濃度を比較して濃度の異なる部分があれば付着物の付着ありと判断して直ちにNG処理を行う。このNG処理は、画像の読み取りが中止される処理であればよく、例えば、搬送制御部172に信号を出力して写真フィルム22の搬送を停止させたり、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイクロプロセッサ46(図3参照)に信号を出力してコマ画像の読み取りを中止させたり、表示手段に付着物有り表示を行ったり、警報を鳴らす等が挙げられる。
【0044】
また、本発明の第2実施形態では、ラインCCD116によるコマ画像の読み取り動作中に、コマ画像とコマ画像との間の領域も読み取ってスリット302a、302b上に付着物の付着があるか否かを継続的に判断している。すなわち、コマ画像の読み取り時にラインCCD116により、コマ画像と、コマ画像とコマ画像との間の領域(コマ画像間領域)との両方を読み取って、2種類の画像データ(すなわち、コマ画像領域内の画像データ、コマ画像間領域の画像データ)を得、そのうちのコマ画像間領域の画像データを用いて付着物の付着がある否かを判断している。
【0045】
コマ画像間領域には画像が記録されていないことから、この領域を読み取ると、 濃度差の少ない画像データが得られる。しかし、光透過部に付着物が付着していると常に同じ画素位置に付着物の像が読み込まれるので、特定の画素だけが常に他よりも高い濃度となり、部分的に濃度差のある画像データとなる。
【0046】
コマ画像間領域の画像データはセレクタ132から入出力コントローラ134に入力され、更に入出力コントローラ134に接続されたオートセットアップエンジン144に出力される。第2実施例においてオートセットアップエンジン144は、ラインCCD116の1ライン中の各画素の濃度を比較して濃度の異なる部分があればその位置を記憶する作業を繰り返す。予め定めた回数以上連続して同じ位置が記憶されると、付着物の付着ありと判断して直ちにNG処理を行う。
【0047】
なお、上記第1と第2それぞれの実施形態において付着物の付着が認識されない場合は、コマ画像の読み取りを継続して行う。また、第1及び第2の実施形態においてはコマ画像を、比較的低解像度で読み取るプレスキャンと、プレスキャンによって得られた画像データ(プレスキャン画像データ)に基づいて比較的高解像度で読み取るファインスキャンとの2回の読み取りにより画像データとして読み取る。
【0048】
すなわち、オートセットアップエンジン144は、プレスキャンにより得られたプレスキャン画像データに基づきファインスキャンに対する画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件をイメージプロセッサ部136のイメージプロセッサ140に出力する。この画像処理の処理条件の演算では、撮影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシーンを撮影した複数コマの画像があるか否かを判断し、類似のシーンを撮影した複数コマ画像があった場合には、これらのコマ画像のファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条件が同一又は近似するように決定する。
【0049】
なお、画像処理の最適な処理条件は、画像処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するのか等によっても変化する。画像処理部16には2つのイメージプロセッサ部136A、136Bが設けられているので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセットアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部136A、136Bでは、同一のファインスキャン画像データに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われる。
【0050】
更に、オートセットアップエンジン144は、入出力コントローラ134から入力されたコマ画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバランス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザプリンタ部18に記録用画像データを出力する際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジン144は、外部から入力されるファイル画像データに対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算する。
【0051】
入出力コントローラ134はI/F回路156を介してレーザプリンタ部18に接続されている。画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用いる場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が行われた画像データは、入出力コントローラ134からI/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力される。また、オートセットアップエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接続されている。画像処理後の画像データを画像ファイルとして外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が行われた画像データは、入出力コントローラ134からオートセットアップエンジン144を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0052】
パーソナルコンピュータ158は、CPU160、メモリ162、ディスプレイ164及びキーボード166(図2も参照)、ハードディスク168、CD−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張スロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、これらがバス178を介して互いに接続されて構成されている。搬送制御部172はフィルムキャリア38に接続されており、フィルムキャリア38による写真フィルム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア38にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキャリア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情報(例えば画像記録サイズ等)が入力される。
【0053】
また、メモリカード等の記憶媒体に対してデータの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュータ158に接続される。入出力コントローラ134から外部への出力用の画像データが入力された場合には、前記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力される。また、拡張スロット174を介して外部からファイル画像データが入力された場合には、入力されたファイル画像データは、オートセットアップエンジン144を介して入出力コントローラ134へ出力される。この場合、入出力コントローラ134では入力されたファイル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0054】
なお、画像処理部16は、プレスキャン画像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、ラインCCDスキャナ14で読み取られたコマ画像をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録することで得られる画像を推定してディスプレイ164に表示し、キーボード166を介してオペレータにより画像の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に反映することも可能とされている。
【0055】
(フィルムキャリアの構成)
次に図6を参照し、フィルムキャリア38の構成について説明する。図6は、フィルムキャリア38がラインCCDスキャナ14(図1、図2参照)にセットされた状態を示し、説明を簡単にするため、調光フィルタ114C、114M、114Yや光拡散ボックス36等の図示を省略している。
【0056】
このフィルムキャリア38は、写真フィルム22導入部近傍に設けられ写真フィルム22の先端位置を検出する先端位置検出センサ330と、写真フィルム22の搬送経路を形成させる第1搬送ローラ対312及び第2搬送ローラ対322と、これら第1搬送ローラ対312及び第2搬送ローラ対322により搬送中の写真フィルム22に対して光源30により照射される光のうち一部を透過させるスリット302a、302bと、を備えている。
【0057】
第1搬送ローラ対312及び第2搬送ローラ対322は、モータ284、286により同期して回転されるそれぞれ2つのローラを備え、これら2つのローラにより写真フィルム22を挟持した状態で回転して写真フィルム22を一方向に搬送する。これら第1搬送ローラ対312及び第2搬送ローラ対322は、それぞれドライバ288、290を介して搬送制御部172(図5も参照)に接続され、この搬送制御部172により搬送開始及び停止が制御されている。
【0058】
また、第1搬送ローラ対312と第2搬送ローラ対322との間の略中央部には、写真フィルム22に対して光を照射する光源30と、写真フィルム22を透過した光を受光するラインCCD116とが配置されている。写真フィルム22の光照射位置には、写真フィルム22を挟んで対称にスリット302a、302bが配置されている。これらスリット302a、302bは、光源30から射出された光のうち、ラインCCDセンサ116による読取対象外に達する光を遮光してフレアの発生や漏光によるラインCCD116での蓄積電荷の飽和を防止している。
(作用)
写真フィルム22に記録されたコマ画像の読み取りを開始させる前に、画像処理部16のオートセットアップエンジン144で付着物判断処理を行う本発明の第1実施形態について図7を参照して説明する。
【0059】
ステップ400では、フィルムキャリア38のフィルム導入部に写真フィルム22の先端が到達したか否かを第1搬送ローラ対312の近傍に設けられた先端検出センサ330により検出する。
【0060】
写真フィルム22の先端が検出されると、次のステップ402に移行し、第1搬送ローラ対312と第2搬送ローラ対322とを駆動させて写真フィルム22の搬送を開始させ、さらにステップ404に移行してラインCCD116による画像の先行読み取りを開始させる。
【0061】
次のステップ406では、画像の先行読み取りにおいて得られた画像データに部分的に高濃度な領域があるか否かを判定する。即ち、1ライン中の画素のうち部分的に高濃度の画素があると判定された場合は、付着物有りと判断してステップ408に移行し、写真フィルム22の搬送を停止させたり、ラインCCD116による画像の読み取りを中止させたり、表示手段に付着物有り表示を行ったり、警報を鳴らすなどのNG処理を行う。
【0062】
画像の先行読み取りにおいて得られた画像データに部分的に高濃度の画素がないと判定された場合は、ステップ410に移行しラインCCD116の画像読取位置にコマ画像が到達したか否か、言い換えると画像読取位置にコマ画像の先端側エッジが到達したか否かを判定する。ここでは、オートセットアップエンジン144に出力された信号のレベルが所定レベルよりも低下したときにコマ画像の先端側エッジがラインCCD116の画像読取位置に到達したと判断する。
【0063】
ステップ410において、画像読取位置にコマ画像の先端側エッジが到達していないと判定された場合はステップ406に戻って再び部分的に高濃度な画素の有無を判定し、画像読取位置にコマ画像の先端側エッジが到達するまでこの動作を繰り返す。ラインCCD116の画像読取位置にコマ画像の先端側エッジが到達すると、ステップ412に移行してプレスキャンを開始する。ステップ412において、プレスキャンにより得られたプレスキャン画像データは各コマの位置を示す位置データと共にオートセットアップエンジン144のRAM148に記憶する。
【0064】
次のステップ414では、写真フィルム22に記録されたすべてのコマ画像に対するプレスキャンが終了したか否かを判定する。プレスキャンの終了は、ラインCCD116の読取位置の前段に設けたセンサ(図示せず)により写真フィルム22の後端を検出した後、所定時間(ラインCCD116による最終コマ画像のプレスキャンが全て終了するまでの時間)が経過したか否かを判断し、経過した場合に写真フィルム22に記録された全コマ画像に対するプレスキャンが終了したと判定する。
【0065】
このステップ414において写真フィルム22に記録されたすべてのフィルム画像に対するプレスキャンが終了していると判定された場合には、ステップ416に移行し搬送ローラ対312、322による写真フィルム22の搬送を停止した後ステップ418に移行し、終了していないと判定された場合にはステップ412に移行して前述した処理、すなわち、写真フィルム22に記録されたコマ画像に対するプレスキャンを繰り返し実行する。
【0066】
ステップ418では、RAM148に記憶されたプレスキャン画像データに基づいてファインスキャンに対する画像処理の処理条件を演算する。全ての演算が終了すると、ステップ420において再び搬送ローラ対312、322を駆動させ、ステップ422に移行してステップ418で演算された処理条件に基づいてファインスキャンを開始する。
【0067】
次のステップ424では、写真フィルム22に記録されたすべてのコマ画像に対するファインスキャンが終了したか否かを判定する。ファインスキャンの終了は、写真フィルム22の後端を検出した後、所定時間(最終コマのプレスキャンが終了するまでの時間)が経過したか否かを判断し、経過した場合に写真フィルム22に記録された全コマ画像に対するファインスキャンが終了したと判定する。このステップ414においてファインスキャンが終了していないと判断された場合、ステップ422に移行して前述した処理、すなわち、写真フィルム22に記録されたコマ画像に対するファインスキャンを繰り返し実行し、このステップ414において写真フィルム22に記録されたすべてのフィルム画像に対するプレスキャンが終了していると判定された場合には、本フローチャートにおける処理を終了する。
なお、第1実施形態では、画像の読み取りを開始する前にスリット302a、302bのみを読み取るため、ネガやリバーサルなどのフィルムの種類に関係なく付着物の付着の判断を行えるので好ましい。
【0068】
次に、コマ画像の読み取り中に画像処理部16のオートセットアップエンジン144で付着物判断処理を行う本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。なお、このフローチャートは、ラインCCD116により画像間領域も含めた領域を走査させて得られる画像データのうち、画像間領域の画像データを用いて付着物の有無を判断する付着物判断処理のみを示している。
【0069】
本第2実施形態では、ラインCCD116によってネガフィルムを走査したときの1ラインにおける個々の画素の濃度を比較し、他の画素濃度より高い濃度の画素が検出された場合にその位置を記憶し、複数回の走査により繰り返し同じ位置に濃度が高い画素が検出されたときに付着物の付着ありと判断する。このときの検出回数はカウント値nでカウントされる。
【0070】
まず、ステップ500において、フラグ及びカウント値nをイニシャライズする。次に、ステップ502において、ラインCCD116により画像の読み取りが開始されると、ステップ504においてラインCCD116がコマ画像間の領域を読み取ったか否かを、コマ画像の後端側エッジを検出することにより判定する。画像間の領域でないと判定された場合は本フローチャートを終了し、画像間の領域であると判定された場合はステップ506に移行する。
【0071】
ステップ506では、ラインCCD116により読み取られた画像データに部分的に高濃度な領域があるか否かを判定する。即ち、1ライン走査後のラインCCD116の1ラインを構成する画素の中で部分的に高濃度の画素があるかどうかを検出する。ラインCCD116の1ラインを構成する画素の中で部分的に高濃度の画素がない場合はフラグをリセットしてステップ508からステップ504に移行し、読取位置の判定処理及び部分的に高濃度の画素の検出処理を繰り返し実行する。ラインCCD116の1ラインを構成する画素の中で部分的に高濃度の画素がある場合は、ステップ510に移行してフラグがリセットされているか否か、言い換えれば、初めて高濃度の画素が検出されたか否かを判定する。
【0072】
ステップ510においてフラグがリセットされていると判断された場合、ステップ512に移行して画素位置をRAM148に記憶した後、ステップ514においてフラグをセットする。その後、再びステップ504に移行して上記の処理を繰り返して行う。
【0073】
ステップ510においてフラグがセットされていると判断された場合、ステップ516に移行して前回記憶された位置と今回検出された位置とが同じであるか否かを判定する。前回記憶された位置と今回検出された位置とが同じでない場合は、ステップ518においてカウント値nをリセットしてからステップ512に移行して画素位置を新しく記憶された位置に置き換えて記憶した後、ステップ514においてフラグをセットする。その後、再びステップ504に移行して上記の処理を繰り返して行う。
【0074】
前回記憶された位置と今回検出された位置とが同じである場合、ステップ520に移行しカウント値nをインクリメントする。次のステップではカウント値nが予め定めた値Aとなっているか否かを判定することにより、高濃度画素が連続しているか否かを判定する。カウント値nが予め定めた値Aとなっていない場合は、ステップ504に移行して上記処理を繰り返す。なお、ここでは上記予め定めた値Aは、画像間領域を全て走査したときの走査回数より小さい値としている。
【0075】
カウント値nが予め定めた値Aとなった場合、付着物有りと判断してステップ524に移行し、例えば、写真フィルム22の搬送を停止させたり、ラインCCD116による画像の読み取りを中止させたり、表示手段に付着物有り表示を行ったり、警報を鳴らすなどのNG処理を行い、本フローチャートにおける処理を終了する。
【0076】
なお、予め定めた値Aは、例えば、画像間領域を全て走査したときの走査回数より若干小さい値に予め決定することが挙げられる。また、第2実施形態は、ネガフィルムについて説明したが、リバーサルフィルムに対しても応用することができる。
【0077】
また、ここでは、画像を読み取る前にスリットに付着物があるか否かを判定する第1実施例と、画像の読み取り中にスリットに付着物があるか否かを判定する第2実施例とを別々に説明したが、第1実施例の構成と第2実施例の構成とを組み合わせて画像を読み取る前と画像の読み取り中との両方において付着物の有無を判断するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、写真フィルムの先端を検出してから、前記写真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りを開始するまでの間に光透過部を読み取って得られた画像データに基づいて、付着物判断手段が光透過部に付着物の付着があるか否かを判断しているため、付着物がある場合は即座に検知してコマ画像の読み取り動作を中止させることができるため、付着物の像がコマ画像と共に読み取られるのを防ぐことができる。そのため、得られた画像データに基づいて写真プリントを作成した時に、写真プリントに黒線状または白線状に付着物の像がプリントされるのを防げるという効果を達成する。
【0079】
また、請求項2の発明では、1コマの画像の読み取りを終了する度に付着物の有無を判断しているため、全てのコマ画像の読取終了まで継続して付着物の有無をチェックできる。したがって、画像の読み取り中にゴミなどが付着してもその時点で検出でき、高い率で付着物の像がコマ画像と共に読み取られるのを防ぐことができるという効果を達成する。さらに、カウント数の上限値Aを調整することにより付着物として検出する大きさを設定することができるので、プリントしたときにプリント画像に影響のある付着物のみを選択的に付着物として検出することができるという効果も達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるデジタルラボシステムの概略構成図である。
【図2】デジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図である。
【図4】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成図である。
【図5】画像処理部の概略構成図である。
【図6】フィルムキャリアの概略構成図である。
【図7】本発明の第1実施形態の付着物判断処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態の付着物判断処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デシタルラボシスタム
14 ラインCCDスキャナ(ラインスキャナ)
22 写真フィルム
30 光源
38 フィルムキャリア
116 ラインCCD
144 オートセットアップエンジン
302a、302b スリット
Claims (1)
- 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを搬送すると共に、前記写真フィルムの搬送方向と交差する方向にスリット状の光透過部が設けられたフィルム搬送手段と、
前記フィルム搬送手段の前記光透過部に向かって光を照射する光源と、
前記光源の光路上に設けられ、前記光透過部と前記写真フィルムとを透過した光を受光することにより画像を読み取る読取手段と、
前記フィルム搬送手段に設けられ、前記写真フィルムの先端を検出する写真フィルム先端検出手段と、前記写真フィルム先端検出手段が前記写真フィルムの先端を検出してから、前記コマ画像の先端エッジが判定されるまでの、前記写真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りを開始するまでの間に、前記読取手段により前記光透過部を読み取り、得られた画像データ中に予め定めた基準濃度よりも高い濃度が検出されたときに付着物有りと判断する付着物判断手段と、
を備えた画像読取装置。
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Family Applications (1)
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-
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