JPH1198315A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1198315A
JPH1198315A JP9253900A JP25390097A JPH1198315A JP H1198315 A JPH1198315 A JP H1198315A JP 9253900 A JP9253900 A JP 9253900A JP 25390097 A JP25390097 A JP 25390097A JP H1198315 A JPH1198315 A JP H1198315A
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JP
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image
reading
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data
component color
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JP9253900A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nakamura
洋一 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を複数の成分色に分解して読み取る場合
に、常に高精度に画像に合焦させる。 【解決手段】 画像を結像するレンズの位置を所定量ず
つ移動させながらCCDによってR、G、Bに分解して
画像を読み取り、各色の画像データから抽出した高周波
成分の値(AFデータ)を比較する。(A)のようにR
及びBのAFデータの最大値が低く最大のときのレンズ
位置も明確ではない場合にはGを選択し、(B)のよう
にAFデータが最大のときのレンズの位置が各色毎に相
違している場合には、AFデータが最大のときのレンズ
位置が各色の中間位置であるRを選択し、(C)のよう
にレンズ位置の変化に対してBのAFデータが急峻に変
化している場合にはBを選択し、選択した成分色のAF
データが最大となる位置へレンズを移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に係
り、特に、写真フィルム等の記録材料に記録された画像
を複数の成分色に分解して読み取る画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、写真フィルムに記録された画像をCCD等の読取セ
ンサを備えた画像読取装置によってR、G、Bの各成分
色に分解して読み取り、該読み取りによって得られた画
像データに対して各種の補正等の画像処理を行った後
に、記録材料への画像の記録やディスプレイへの画像の
表示等を行う画像処理システムが知られている。この画
像処理システムにおいて、画像読取装置による画像の読
み取りは、画像読取装置にセットしたフィルムキャリア
により、写真フィルム上の画像が記録されている箇所が
読取センサによる読取位置に対応するように写真フィル
ムを搬送することによって行っている。
【0003】しかしながら、フィルムキャリアの各部の
寸法は個々のフィルムキャリア毎にばらついているの
で、画像読取装置にセットしたフィルムキャリアによっ
て読取センサと写真フィルムとの距離は変化する。ま
た、写真フィルムには種々のサイズがあり、フィルムキ
ャリアも写真フィルムのサイズに応じて複数種用意され
ているので、読取センサと写真フィルムとの距離は、画
像読取装置にセットしたフィルムキャリアの種類によっ
ても変化する。更に、読取センサの受光面に画像を結像
させるための結像レンズの焦点位置は周囲温度の変化に
応じて変化する。
【0004】従って、画像読取装置で画像を常に精度良
く読み取るためには、画像の読み取りに際し、キャリア
の交換や周囲温度の変化に拘らず、結像レンズによる画
像の結像位置が読取センサの受光面に正確に一致するよ
うに結像レンズの位置を調整する合焦制御(オートフォ
ーカス制御)を行う必要がある。
【0005】合焦制御の一例として、測距センサによっ
て物体との距離を測定し、測定した距離に基づいてレン
ズを移動させて合焦させる方式が知られている。しか
し、結像レンズによる画像の結像位置を、周囲温度の変
化に拘らず読取センサの受光面に一致させるためには、
周囲温度と結像位置との関係を予め測定しておき、合焦
制御時に、写真フィルムとの距離に加えて周囲温度も測
定し、周囲温度と結像位置との関係も考慮して合焦制御
を行う必要があるので、温度センサを設けることにより
コストアップ、信頼性の低下を招く、という問題があ
る。
【0006】また、測距センサ、写真フィルム、及び結
像レンズの位置関係についても、これらを固定又は保持
する部材の熱膨張により、周囲温度が変化すると微妙に
変化する。従って、上記のように結像レンズによる画像
の結像位置の変化を補正したとしても、画像の結像位置
を読取センサの受光面に正確に一致させることは困難で
ある。
【0007】一方、特開昭54-45127号公報には、フォト
センサによって物体を撮像しフォトセンサから出力され
る信号の低周波成分を微分したときのピーク値が最大と
なるようにレンズを移動させると共に、物体の明るさが
明るくなるに従ってフォトセンサの電荷蓄積時間を短く
することが提案されている。この技術を適用して写真フ
ィルムに記録された画像をR、G、Bに分解して読み取
る場合、R、G、Bの各成分色のうち人間の視感度が最
も高い成分色はGであり、かつGは波長域も広いことか
ら、Gの画像データを用いて合焦制御を行うことが考え
られる。
【0008】しかしながら、写真フィルムに記録された
画像を読み取る等のように読取対象の画像の画像内容が
不定である場合、読取対象の画像の中にGの濃度又は輝
度の変化が乏しい画像(例えばRやBの原色の被写体を
撮影した画像等)が混在している可能性があるのに対
し、上記のようにGの濃度又は輝度の変化が乏しい画像
のGの画像データを用いて合焦制御を行ったとすると制
御精度が著しく低下するという問題がある。また、写真
フィルムのフィルムベースの色味(各成分色毎の濃度又
は輝度)は写真フィルムの種類(サイズや種別(ネガフ
ィルム/リバーサルフィルム)等)によって異なってい
るが、写真フィルムの種類によってはフィルムベースの
色味の影響により画像データ上でのGの濃度又は輝度の
変化が小さくなる場合がある。
【0009】上述した問題はGに代えて他の成分色を適
用した場合にも生ずる問題であり、G或いは他の特定の
成分色の画像データを用いて合焦制御を行ったとして
も、常に高精度に合焦制御を行うことは困難であった。
【0010】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、画像を複数の成分色に分解して読み取る場合に、常
に高精度に画像に合焦させることができる画像読取装置
を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像読取装置は、画像が記
録された記録材料からの光を結像させる結像手段と、前
記結像手段による前記画像の結像位置付近に配置され前
記画像を複数の成分色に分解して読み取る読取手段と、
前記結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動させ
る移動手段と、前記複数の成分色のうち合焦制御に最適
な成分色を選択する選択手段と、前記読取手段が前記画
像を読み取ることで得られた前記複数の成分色の画像デ
ータのうち前記選択手段によって選択された成分色の画
像データを用いて、前記結像手段による前記画像の結像
位置と前記読取手段の位置とが一致するように前記移動
手段により前記結像手段及び読取手段の少なくとも一方
を移動させる合焦制御手段と、を含んで構成している。
【0012】請求項1記載の発明では、結像手段による
画像の結像位置付近に配置された読取手段が、前記画像
を複数の成分色に分解して読み取り、選択手段は、複数
の成分色のうち合焦制御(結像手段による画像の結像位
置と読取手段の位置とを一致させる制御)に最適な成分
色を選択する。なお、合焦制御に最適な成分色の選択
は、例えば読取手段が画像を読み取ることによって得ら
れた画像データに基づいて、画像データ上での濃度又は
輝度の変化が小さい特定の成分色を除外することで行う
ことができる。また通常は所定の成分色(例えばG)を
最適な成分色として選択し、画像データ上での前記所定
の成分色の濃度又は輝度の変化が小さい場合にのみ、他
の成分色を最適な成分色として選択するようにしてもよ
い。また、本発明に係る最適な成分色は単一の成分色で
なくてもよく、最適な成分色として2以上の数の成分色
を選択するようにしてもよい。
【0013】そして合焦制御手段は、選択手段によって
選択された成分色の画像データを用いて、結像手段によ
る画像の結像位置と読取手段の位置とが一致するように
移動手段により結像手段及び読取手段の少なくとも一方
を移動させる。読取手段によって読み取られる画像のコ
ントラストは、結像手段による画像の結像位置と読取手
段の位置とが一致した状態で最大となる。従って合焦制
御手段による制御は、具体的には、選択された成分色の
画像データに基づいて前記成分色についての画像のコン
トラストが最大となるように結像手段及び読取手段の少
なくも一方を移動させるか、或いは選択された成分色の
画像データから抽出した所定の周波数成分(比較的高周
波であることが望ましい)の値が最大となるように結像
手段及び読取手段の少なくも一方を移動させることによ
って実現できる。
【0014】なお、結像手段はレンズ等の光学部品で構
成することができ、単一の光学部品で構成することも、
複数個の光学部品で構成することも可能である。結像手
段を複数個の光学部品で構成した場合、結像手段による
画像の結像位置を変化させることは、結像手段を全体的
に移動させる(複数個の光学部品の相対位置を変化させ
ることなく結像手段を移動させる)以外に、複数個の光
学部品の相対位置を変化させ、結像手段の焦点距離を変
化させることによっても実現できる。本発明に係る移動
手段による結像手段の移動には、上記の2つの態様が含
まれる。
【0015】このように請求項1の発明によれば、画像
データが表す画像の画像内容や、画像が記録された記録
材料としての写真フィルムのフィルムベースの色味等の
影響により画像データ上での特定の成分色の濃度又は輝
度の変化が小さい場合にも、該特定の成分色が除外され
て合焦制御に最適な成分色が選択され、選択された成分
色の画像データを用いて合焦制御が行われるので、画像
データ上での特定の成分色の濃度又は輝度の変化が小さ
いことによる影響を受けることなく、常に高精度に画像
に合焦させることができる。また、請求項1の発明は測
距センサ等を用いずに高精度に画像に合焦させることが
できるので、特に写真フィルムに記録された画像を複数
の成分色に分解して読み取る場合の合焦制御に好適であ
る。
【0016】なお、選択手段による合焦制御に最適な成
分色の選択は、具体的には、例えば読取手段が画像を読
み取ることによって得られた画像データに基づいて各成
分色毎にコントラストを演算し、各成分色毎のコントラ
ストを比較することによっても実現できるが、請求項2
に記載したように、読取手段が画像を読み取ることで得
られた複数の成分色の画像データの各々における高周波
成分の値を比較することで行うことが好ましい。
【0017】画像データ上での特定の成分色の濃度又は
輝度の変化が小さい場合、前記画像の特定の成分色の画
像データにおける高周波成分の値も低くなる。請求項2
の発明は、複数の成分色の画像データの各々における高
周波成分の値を比較して合焦制御に最適な成分色を選択
するので、合焦制御に最適な成分色として、画像データ
上での濃度又は輝度の変化が大きい成分色(単一の成分
色でも2以上の数の成分色でもよい)を確実に選択する
ことができると共に、各成分色毎のコントラストを比較
する場合と比較して、濃度又は輝度の最大値及び最小値
を各成分色毎に検索して抽出する等の複雑な処理も不要
となるので、簡易な処理により最適な成分色を選択する
ことができる。
【0018】ところで、一般に結像手段には色収差があ
り、焦点位置や焦点深度等が各成分色毎に異なっている
が、特に結像手段の色収差が大きい等の場合には、この
色収差が合焦制御の精度に大きな影響を及ぼす。例えば
結像手段の焦点位置が他の成分色と比較的大きく離れて
いる成分色の画像データを用いて合焦制御を行ったとす
ると、結像手段による前記他の成分色についての画像の
結像位置が読取手段の位置と大きくずれ、読取手段によ
る読取精度が大幅に低下する可能性がある。また、例え
ば結像手段の焦点深度が大きい成分色の画像データに基
づいて合焦制御を行うと、結像手段の焦点深度が小さい
成分色については結像手段による結像位置が読取手段の
位置と大きくずれ、読取手段による読取精度が大幅に低
下する可能性がある。
【0019】これに対し請求項3記載の発明は、請求項
1の発明において、選択手段は、移動手段によって結像
手段及び読取手段の少なくとも一方を移動させながら読
取手段による画像の読み取りを繰り返し行わせて複数の
成分色の画像データを取得し、取得した各成分色の画像
データから判断できる結像手段の各成分色毎の焦点位置
の相違及び各成分色毎の焦点深度の相違の少なくとも一
方に基づいて最適な成分色を選択することを特徴として
いる。
【0020】請求項3記載の発明では、移動手段によっ
て結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動させな
がら読取手段による画像の読み取りを繰り返し行わせて
複数の成分色の画像データを取得するので、読取手段の
位置に対し、結像手段による各成分色毎の画像の結像位
置が互いに異なる各位置に位置しているときの画像デー
タを各成分色毎に各々取得することができる。また、取
得した画像データから求まる画像の各成分色毎のコント
ラスト又は各成分色毎の所定の周波数成分の値が最大と
なるときの結像手段及び読取手段の位置の各成分色毎の
相違は、結像手段の各成分色毎の焦点位置の相違に対応
しており、画像の各成分色毎のコントラスト又は各成分
色毎の所定の周波数成分の値が所定値以上となる結像手
段及び読取手段の位置範囲の各成分色毎の相違は、結像
手段の各成分色毎の焦点深度の相違に対応している。
【0021】そして請求項3の発明では、上記のように
して取得した各成分色の画像データから判断できる結像
手段の各成分色毎の焦点位置の相違及び各成分色毎の焦
点深度の相違の少なくとも一方に基づいて最適な成分色
を選択する。最適な成分色としては、例えば結像手段に
よる各成分色毎の画像の結像位置と読取手段の位置との
差の平均が最小になると推定される成分色を適用するこ
とができ、具体的には、例えば結像手段の各成分色毎の
焦点位置のうち、略中央又は中間に位置している焦点位
置に対応する成分色(コントラスト又は所定の周波数成
分の値が最大となるときの結像手段及び読取手段の位置
が、全成分色における前記位置の略中央又は中間に位置
している成分色)を選択したり、例えば結像手段の焦点
深度が小さい成分色(コントラスト又は所定の周波数成
分の値が所定値以上となる結像手段及び読取手段の位置
範囲が狭い成分色)を選択することができる。
【0022】これにより、特定の成分色についての結像
位置が読取手段の位置から大きくずれることがないよう
に、合焦制御に用いる成分色が選択されるので、結像手
段の色収差が大きい場合にも、画像を各成分色毎に平均
的に高い精度で読み取ることができる最適な成分色を選
択することができる。
【0023】請求項4記載の発明に係る画像読取装置
は、画像が記録された記録材料からの光を結像させる結
像手段と、前記結像手段による前記画像の結像位置付近
に配置され前記画像を複数の成分色に分解して読み取る
読取手段と、前記結像手段及び読取手段の少なくとも一
方を移動させる移動手段と、前記読取手段が前記画像を
読み取ることで得られた前記複数の成分色の画像データ
を各々用いて、前記結像手段による画像結像位置と前記
読取手段の位置とが一致するように前記移動手段により
前記結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動させ
る合焦制御手段と、を含んで構成している。
【0024】請求項4記載の発明に係る合焦制御手段
は、読取手段が画像を読み取ることで得られた複数の成
分色の画像データを各々用いて合焦制御を行う。複数の
成分色の画像データを用いた合焦制御は、例えば複数の
成分色の画像データから輝度を表す輝度データを生成
し、この輝度データに基づいて行うことができる。これ
により、特定の成分色の濃度又は輝度の変化が小さい画
像の画像データを用いて合焦制御を行う等の場合にも、
他の成分色の画像データも用いることで前記特定の成分
色の濃度又は輝度の変化が小さいことによる影響が小さ
くなるので、画像を複数の成分色に分解して読み取る場
合に、常に高精度に画像に合焦させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0026】〔第1実施形態〕まず本第1実施形態に係
るディジタルラボシステムについて説明する。
【0027】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、本発明の画像読取装置としてのラインCC
Dスキャナ14、画像処理部16、レーザプリンタ部1
8、及びプロセッサ部20を含んで構成されており、ラ
インCCDスキャナ14と画像処理部16は図2に示す
入力部26として一体化され、レーザプリンタ部18及
びプロセッサ部20は図2に示す出力部28として一体
化されている。
【0028】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(2
40サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、1
20サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真
フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができ
る。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフ
ィルム画像をラインCCDで読み取り、画像データを出
力する。なお、上記のラインCCDスキャナ14に代え
て、エリアCCDによってフィルム画像を読み取るエリ
アCCDスキャナを設けてもよい。
【0029】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって
得られた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば
反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像
データ、コンピュータで生成された画像データ等(以
下、これらをファイル画像データと総称する)を外部か
ら入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介し
て入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から
入力する等)ことも可能なように構成されている。
【0030】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0031】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0032】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等から成り写真フィルム22に光を照射する
光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真
フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボック
ス36が順に配置されている。
【0033】写真フィルム22は、光拡散ボックス36
の光射出側に配置されたフィルムキャリア38(図4及
び図6参照、図3では図示省略)によってフィルム画像
の画面中心が光軸に一致するように位置決めされる。図
4に示すように、フィルムキャリア38は光源30から
の射出光の光軸Lを中心として両側に各々配置された搬
送ローラ対280、282を備えている。搬送ローラ対
280、282は各々モータ284、286の駆動力が
伝達されて回転され、この搬送ローラ対280、282
の回転に伴い、搬送ローラ対280、282に挟持され
た写真フィルム22は、所定速度で読取位置(光軸Lが
交差している位置)を通過するように搬送される。モー
タ284、286はドライバ288、290を介して搬
送制御部172(図6も参照、詳細は後述)に接続され
ている。
【0034】なお、図3では長尺状の写真フィルム22
を示しているが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持
されたスライドフィルム(リバーサルフィルム)やAP
Sフィルムについては、各々専用のフィルムキャリアが
用意されており(APSフィルム用のフィルムキャリア
は磁気層に磁気記録された情報を読み取る磁気ヘッドを
有している)、これらの写真フィルムのフィルム画像を
位置決めすることも可能とされている。
【0035】また、光源30と光拡散ボックス36との
間には、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロ
ー)の調光フィルタ114C、114M、114Yが射
出光の光軸に沿って順に設けられており、写真フィルム
22を挟んで光源30と反対側には、光軸に沿って、フ
ィルム画像を透過した光を結像させるレンズユニット4
0、ラインCCD116が順に配置されている。図3で
はレンズユニット40として単一のレンズのみを示して
いるが、レンズユニット40は、実際には複数枚のレン
ズから構成されたズームレンズである。なお、レンズユ
ニット40は本発明の結像手段に対応しており、ライン
CCD116は本発明の読取手段に対応している。
【0036】ラインCCD116は、CCDセル及びフ
ォトダイオード等の光電変換素子が一列に多数配置され
かつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部が、間
隔を空けて互いに平行に3ライン設けられており、各セ
ンシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フィルタの
何れかが各々取付けられて構成されている(所謂3ライ
ンカラーCCD)。ラインCCD116は、各センシン
グ部の受光面がレンズユニット40によるフィルム画像
の結像位置に一致するように配置されている。また、各
センシング部の近傍には、多数のCCDセルから成る転
送部が各センシング部に対応して各々設けられており、
各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対
応する転送部を介して順に転送される。また図示は省略
するが、ラインCCD116とレンズユニット40との
間にはシャッタが設けられている。
【0037】図5にはラインCCDスキャナ14の電気
系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ1
4は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイ
クロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ
46は後述するAF回路と共に本発明の合焦制御手段に
対応している。マイクロプロセッサ46には、バス62
を介してRAM64(例えばSRAM)、ROM66
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、モータドライバ48が接続されており、モ
ータドライバ48にはフィルタ駆動モータ54が接続さ
れている。フィルタ駆動モータ54は調光フィルタ11
4C、114M、114Yを各々独立にスライド移動さ
せることが可能とされている。
【0038】マイクロプロセッサ46は、図示しない電
源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させ
る。また、マイクロプロセッサ46は、ラインCCD1
16によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際
に、フィルタ駆動モータ54によって調光フィルタ11
4C、114M、114Yを各々独立にスライド移動さ
せ、ラインCCD116に入射される光量を各成分色光
毎に調節する。
【0039】またモータドライバ48には、レンズユニ
ット40の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させる
ことでレンズユニット40のズーム倍率を変更するズー
ム駆動モータ70、レンズユニット40のズーム倍率を
検出するズーム位置センサ72が接続されている。マイ
クロプロセッサ46は、読取対象の写真フィルム22の
サイズやトリミングを行うか否か等に応じてレンズユニ
ット40のズーム倍率を決定する。そして、ズーム位置
センサ72によって検出されるズーム倍率に基づき、ズ
ーム駆動モータ70によってレンズユニット40のズー
ム倍率を前記決定した倍率に変更する。
【0040】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0041】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88を介してインタフェース
(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0042】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理部も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力さ
れる。
【0043】また、モータドライバ48にはシャッタを
開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されている。
ラインCCD116の暗出力については、後段の画像処
理部16で補正されるが、暗出力レベルは、フィルム画
像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッ
サ46がシャッタを閉止させることで得ることができ
る。
【0044】また、3系統設けられている各信号処理部
のCDS88の出力端は、AF回路94R、94G、9
4Bの何れかに各々接続されている。AF回路94Gは
デジタルのバンドパスフィルタ(BPF)96、絶対値
演算回路(ABS)98、加算回路(ADD)100、
及びI/F回路102から構成されている。BPF96
は、CDS88から出力されたGの画像データから、画
像中のエッジに相当する比較的高周波の周波数成分のみ
をエッジデータとして抽出し、ABS98は入力された
エッジデータを絶対値に変換して出力する。ADD10
0はABS98から出力されたエッジデータの絶対値を
表すデータを積算する。I/F回路102はバス62を
介してマイクロプロセッサ46に接続されており、AD
D100から出力されたエッジデータの絶対値の積算値
を表すデータ(GのAFデータ、AFデータは請求項2
に記載の高周波成分に対応している)をマイクロプロセ
ッサ46に出力する。
【0045】なお、AF回路94R、94BはAF回路
94Gと同一の構成であるので説明を省略するが、上記
と同様にRのAFデータ、BのAFデータがマイクロプ
ロセッサ46に出力される。
【0046】モータドライバ48には、レンズユニット
40のレンズユニット40全体を移動させることでレン
ズユニット40による画像の結像位置を光軸Lに沿って
移動させるレンズ駆動モータ106、レンズユニット4
0の位置を検出するレンズ位置センサ108が接続され
ている。マイクロプロセッサ46はAF回路94から入
力されたAFデータに基づいてレンズユニット40によ
るフィルム画像の結像位置の調整を所定のタイミングで
行う。なお、レンズ駆動モータ106は本発明の移動手
段に対応している。
【0047】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図6を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキ
ャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補
正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路13
0から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0048】暗補正回路124は、ラインCCD116
の光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、ラ
インCCDスキャナ14から入力されたデータ(ライン
CCD116のセンシング部の各セルの暗出力レベルを
表すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ラインCCD
スキャナ14から入力されたスキャン画像データから、
各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずることに
よって補正する。
【0049】また、ラインCCD116の光電変換特性
は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部12
8の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャ
ナ14に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画像が
セットされている状態で、ラインCCD116で前記調
整用のフィルム画像を読み取ることによりラインCCD
スキャナ14から入力された調整用のフィルム画像の画
像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のばら
つきは各セルの光電変換特性のばらつきに起因する)に
基づいて各セル毎にゲインを定めておき、ラインCCD
スキャナ14から入力された読取対象のフィルム画像の
画像データを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素
毎に補正する。
【0050】一方、調整用のフィルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、ラインCCD116の前記特定
の画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特
定の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部12
8は調整用のフィルム画像の画像データに基づき欠陥画
素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ1
4から入力された読取対象のフィルム画像の画像データ
のうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデー
タから補間してデータを新たに生成する。
【0051】また、ラインCCD116は3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122は、フィルム画像上で同一
の画素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるよ
うに、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データの出力
タイミングの遅延を行う。
【0052】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、補正部122
から出力された画像データはセレクタ132に入力され
る。また、セレクタ132の入力端は入出力コントロー
ラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コ
ントローラ134からは、外部から入力されたファイル
画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ1
32の出力端は入出力コントローラ134、イメージプ
ロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接
続されている。セレクタ132は、入力された画像デー
タを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ
部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされ
ている。
【0053】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々1フレーム分のフィルム画像の画像データを記憶
可能な容量を有しており、セレクタ132から入力され
た画像データは3個のフレームメモリ142の何れかに
記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力され
た画像データの各画素のデータが、フレームメモリ14
2の記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、
画像データをフレームメモリ142に記憶させる際のア
ドレスを制御する。
【0054】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮する
ハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処
理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オート
セットアップエンジン144(後述)によって自動的に
演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行わ
れる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ
134に接続されており、画像処理を行った画像データ
は、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定
のタイミングで入出力コントローラ134へ出力され
る。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述した
イメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので
説明を省略する。
【0055】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる
解像度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像
度での読み取り(以下、プレスキャンという)では、フ
ィルム画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィル
ムにおける露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD
116で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取
条件(写真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長
域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)でフィルム画像の
読み取りが行われる。このプレスキャンによって得られ
た画像データ(プレスキャン画像データ)は、セレクタ
132から入出力コントローラ134に入力され、更に
入出力コントローラ134に接続されたオートセットア
ップエンジン144に出力される。
【0056】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0057】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のフ
ィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、ライ
ンCCDスキャナ14による2回目の比較的高解像度で
の読み取り(以下、ファインスキャンという)によって
得られた画像データ(ファインスキャン画像データ)に
対する画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件
をイメージプロセッサ部136のイメージプロセッサ1
40へ出力する。この画像処理の処理条件の演算では、
撮影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似
のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有るか否か判
定し、類似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有
った場合には、これらのフィルム画像のファインスキャ
ン画像データに対する画像処理の処理条件が同一又は近
似するように決定する。
【0058】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0059】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジ
ン144は、外部から入力されるファイル画像データに
対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算
する。
【0060】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0061】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164及びキーボ
ード166(図2も参照)、ハードディスク168、C
D−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張ス
ロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、
これらがバス178を介して互いに接続されて構成され
ている。搬送制御部172はフィルムキャリア38に接
続されており、フィルムキャリア38による写真フィル
ム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア38
にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキ
ャリア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情
報(例えば画像記録サイズ等)が入力される。
【0062】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0063】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ14で読み取られたフィルム画像
をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録する
ことで得られる画像を推定してディスプレイ164に表
示し、キーボード166を介してオペレータにより画像
の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に
反映することも可能とされている。
【0064】(レーザプリンタ部及びプロセッサ部の構
成)次にレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の
構成について説明する。図7には、レーザプリンタ部1
8の光学系の構成が示されている。レーザプリンタ部1
8は、レーザ光源210R、210G、210Bの3個
のレーザ光源を備えている。レーザ光源210RはRの
波長のレーザ光を射出する半導体レーザ(LD)で構成
されている。また、レーザ光源210Gは、LDと、該
LDから射出されたレーザ光を1/2の波長のレーザ光
に変換する波長変換素子(SHG)から構成されてお
り、SHGからGの波長のレーザ光が射出されるように
LDの発振波長が定められている。同様に、レーザ光源
210BもLDとSHGから構成されており、SHGか
らBの波長のレーザ光が射出されるようにLDの発振波
長が定められている。
【0065】レーザ光源210R、210G、210B
のレーザ光射出側には、各々コリメータレンズ212、
音響光学光変調素子(AOM)214が順に配置されて
いる。AOM214は、入射されたレーザ光が音響光学
媒質を透過するように配置されていると共に、AOMド
ライバ216(図8参照)に接続されており、AOMド
ライバ216から高周波信号が入力されると、音響光学
媒質内を前記高周波信号に応じた超音波が伝搬し、音響
光学媒質を透過するレーザ光に音響光学効果が作用して
回折が生じ、前記高周波信号の振幅に応じた強度のレー
ザ光がAOM214から回折光として射出される。
【0066】AOM214の回折光射出側にはポリゴン
ミラー218が配置されており、各AOM214から回
折光として各々射出されたR、G、Bの波長の3本のレ
ーザ光は、ポリゴンミラー218の反射面上の略同一の
位置に照射され、ポリゴンミラー218で反射される。
ポリゴンミラー218のレーザ光射出側にはfθレンズ
220、平面ミラー222が配置されており、ポリゴン
ミラー218で反射された3本のレーザ光はfθレンズ
220を透過し、平面ミラー222で反射されて印画紙
224に照射される。
【0067】図8にはレーザプリンタ部18及びプロセ
ッサ部20の電気系の概略構成が示されている。レーザ
プリンタ部18は画像データを記憶するフレームメモリ
230を備えている。フレームメモリ230はI/F回
路232を介して画像処理部16に接続されており、画
像処理部16から入力された記録用画像データ(印画紙
224に記録すべき画像の各画素毎のR、G、B濃度を
表す画像データ)はI/F回路232を介してフレーム
メモリ230に一旦記憶される。フレームメモリ230
はD/A変換器234を介して露光部236に接続され
ていると共に、プリンタ部制御回路238に接続されて
いる。
【0068】露光部236は、前述のようにLD(及び
SHG)から成るレーザ光源210を3個備えていると
共に、AOM214及びAOMドライバ216も3系統
備えており、ポリゴンミラー218、ポリゴンミラー2
18を回転させるモータを備えた主走査ユニット240
が設けられている。露光部236はプリンタ部制御回路
238に接続されており、プリンタ部制御回路238に
よって各部の動作が制御される。
【0069】印画紙224への画像の記録を行う場合、
プリンタ部制御回路238は、記録用画像データが表す
画像を走査露光によって印画紙224に記録するため
に、画像処理部16から入力された画像記録用パラメー
タに基づき、記録用画像データに対して各種の補正を行
って走査露光用画像データを生成し、フレームメモリ2
30に記憶させる。そして、露光部236のポリゴンミ
ラー218を回転させ、レーザ光源210R、210
G、210Bからレーザ光を射出させると共に、生成し
た走査露光用画像データをフレームメモリ230からD
/A変換器234を介して露光部236へ出力させる。
これにより、走査露光用画像データがアナログ信号に変
換されて露光部236に入力される。
【0070】AOMドライバ216は、入力されたアナ
ログ信号のレベルに応じてAOM214に供給する超音
波信号の振幅を変化させ、AOM214から回折光とし
て射出されるレーザ光の強度をアナログ信号のレベル
(すなわち、印画紙224に記録すべき画像の各画素の
R濃度及びG濃度及びB濃度の何れか)に応じて変調す
る。従って、3個のAOM214からは印画紙224に
記録すべき画像のR、G、B濃度に応じて強度変調され
たR、G、Bのレーザ光が射出され、これらのレーザ光
はポリゴンミラー218、fθレンズ220、ミラー2
22を介して印画紙224に照射される。
【0071】そして、ポリゴンミラー218の回転に伴
って各レーザ光の照射位置が図7矢印B方向に沿って走
査されることにより主走査が成され、印画紙224が図
7矢印C方向に沿って一定速度で搬送されることにより
レーザ光の副走査が成され、走査露光によって印画紙2
24に画像が記録される。走査露光によって画像が記録
された印画紙224はプロセッサ部20へ送り込まれ
る。
【0072】プリンタ部制御回路238にはプリンタ部
ドライバ242が接続されており、プリンタ部ドライバ
242には、露光部236に対して送風するファン24
4、レーザプリンタ部に装填されたマガジンに収納され
ている印画紙をマガジンから引き出すためのマガジンモ
ータ246が接続されている。また、プリンタ部制御回
路238には、印画紙224の裏面に文字等をプリント
するバックプリント部248が接続されている。これら
のファン244、マガジンモータ246、バックプリン
ト部248はプリンタ部制御回路238によって作動が
制御される。
【0073】また、プリンタ部制御回路238には、未
露光の印画紙224が収納されるマガジンの着脱及びマ
ガジンに収納されている印画紙のサイズを検出するマガ
ジンセンサ250、オペレータが各種の指示を入力する
ための操作盤252(図2も参照)、プロセッサ部20
で現像等の処理が行われて可視化された画像の濃度を測
定する濃度計254、プロセッサ部20のプロセッサ部
制御回路256が接続されている。
【0074】プロセッサ部制御回路256には、プロセ
ッサ部20の機体内の印画紙搬送経路を搬送される印画
紙224の通過の検出や、処理槽内に貯留されている各
種の処理液の液面位置の検出等を行う各種センサ258
が接続されている。
【0075】また、プロセッサ部制御回路256には、
現像等の処理が完了して機体外に排出された印画紙を所
定のグループ毎に仕分けするソータ260(図2参
照)、処理槽内に補充液を補充する補充システム26
2、ローラ等の洗浄を行う自動洗浄システム264が接
続されていると共に、プロセッサ部ドライバ266を介
して、各種ポンプ/ソレノイド268が接続されてい
る。これらのソータ260、補充システム262、自動
洗浄システム264、及び各種ポンプ/ソレノイド26
8はプロセッサ部制御回路256によって作動が制御さ
れる。
【0076】(作用)次に本第1実施形態の作用とし
て、図9のフローチャートを参照し、ラインCCDスキ
ャナ14が写真フィルムのフィルム画像の読み取りを行
う際に、ラインCCDスキャナ14のマイクロプロセッ
サ46で実行されるAF制御処理について説明する。
【0077】なお、このAF制御処理は定期的(例えば
1本の写真フィルムに対する読み取りを行う毎、1本の
写真フィルムに対するプレスキャン又はファインスキャ
ンを行う毎、所定数のフィルム画像の読み取りを行う
毎、単一のフィルム画像の読み取りを行う毎等)に実行
され、読取対象の写真フィルムがフィルムキャリア38
にセットされて搬送され、写真フィルム上のフィルム画
像が記録されている箇所がラインCCD116の読取位
置に対応した状態で処理が開始される。
【0078】本第1実施形態では、AF制御処理でレン
ズユニット40を移動させる範囲が予め定められてお
り、AF制御処理のステップ300ではレンズ駆動モー
タ106を駆動し、前記予め定められたレンズユニット
40の移動範囲の一端に相当する位置(前記移動範囲内
のうち写真フィルムに最も接近した位置又は写真フィル
ムから最も離間した位置)にレンズユニット40を移動
させる。ステップ302ではAF回路94R、94G、
94Bから出力されるR、G、BのAFデータを取り込
む。
【0079】次のステップ304では、レンズユニット
40がレンズユニット40の移動範囲内の全範囲を移動
したか否か判定する。判定が否定された場合にはステッ
プ306へ移行し、レンズ位置センサ108によって検
出されるレンズユニット40の位置を監視しながらレン
ズ駆動モータ106を駆動してレンズユニット40を所
定方向(レンズユニット40の移動範囲の他端に向かう
方向:写真フィルムから離間する方向又は接近する方
向)に所定量だけ移動させた後にステップ302に戻
る。
【0080】ステップ302〜306はステップ304
の判定が肯定される迄繰り返されるので、レンズユニッ
ト40は移動範囲の一端から他端に亘って所定量ずつス
テップ移動され、前記ステップ移動での各位置において
R、G、BのAFデータが取り込まれることになる。な
お、上述したレンズユニット40の移動及びAFデータ
の取り込みは、請求項3に記載の「移動手段によって結
像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動させながら
読取手段による画像の読み取りを繰り返し行わせて複数
の成分色の画像データを取得」することに対応してい
る。
【0081】ステップ304の判定が肯定されるとステ
ップ308へ移行し、レンズユニット40が移動範囲内
の各位置に位置しているときのR、G、BのAFデータ
に基づき、所定の特徴量(例えばAFデータの最大値、
AFデータが最大値のときのレンズユニットの位置、及
びAFデータの変化の急峻さ(AFデータの値が所定値
以上となるレンズユニットの位置範囲の広さ)のうちの
少なくとも何れか1つ)をR、G、B毎に比較して、レ
ンズユニット40の移動目標位置の決定に用いる成分色
を選択する。
【0082】AF回路94R、G、Bから出力される
R、G、BのAFデータ(エッジデータの絶対値の積算
値)は、ラインCCD116によって読み取られたフィ
ルム画像のR、G、B毎の鮮鋭度を表しており、特定の
成分色のAFデータが最大値となったときのレンズユニ
ットの位置は、レンズユニット40によるフィルム画像
の前記特定の成分色についての結像位置がラインCCD
116の受光面の位置に一致する位置であると判断でき
る。しかし、AFデータの値や変化の仕方、AFデータ
が最大値となるときのレンズユニット40の位置は、フ
ィルム画像の画像内容、写真フィルムのフィルムベース
の色味、レンズユニット40の色収差等の影響を受け、
R、G、Bで相違していることが多い。
【0083】一例として図10(A)に示すように、G
のAFデータはレンズユニット40がP5 に位置したと
きに明らかに値が最大となっているものの、R及びBの
AFデータについては最大値が低く、最大値となるとき
のレンズユニット40の位置も明確ではない場合、R及
びBのAFデータから高精度に合焦させることは困難で
ある。このため、上記のような場合、ステップ308で
はレンズユニット40の移動目標位置の決定に用いる成
分色としてAFデータの最大値が最も高い成分色(上記
の例ではG)を選択する。
【0084】また、一例として図10(B)に示すよう
に、R、G、BのAFデータの最大値は略同一であり、
各色のAFデータの値が最大となるときのレンズユニッ
ト40の位置が各々明確であるものの互いに相違してい
る場合(図ではGのAFデータはレンズユニット40が
4 に位置したとき、RのAFデータはレンズユニット
40がP5 に位置したときに、BのAFデータはレンズ
ユニット40がP6 に位置したときに各々値が最大とな
っている)、GのAFデータが最大値となるときのレン
ズユニット40の位置を移動目標位置とするとBについ
ての結像位置がラインCCD116の位置と大きく相違
し、BのAFデータが最大値となるときのレンズユニッ
ト40の位置を移動目標位置とするとGについての結像
位置がラインCCD116の位置と大きく相違すること
になる。このため、上記のような場合、ステップ308
ではレンズユニット40の移動目標位置の決定に用いる
成分色としてAFデータが最大値のときのレンズユニッ
トの位置が中間位置である成分色(上記の例ではR)を
選択する。
【0085】更に、一例として図10(C)に示すよう
に、R、G、BのAFデータの最大値が略同一であり、
レンズユニットの移動に対して特定の成分色のAFデー
タが急峻に変化している場合(図ではBのAFデータが
急峻に変化している)、Bについてのレンズユニット4
0の焦点深度が小さく、B以外の色のAFデータが最大
値となるときのレンズユニット40の位置を移動目標位
置とすると読取対象画像をBについて鮮明に読み取れな
くなる可能性がある。図10(C)の例では、各色のA
Fデータの値が最大となるときのレンズユニット40の
位置が互いに相違しているものの(図では、GのAFデ
ータはレンズユニット40がP5 とP6の間に位置した
とき、RのAFデータはレンズユニット40がP4 に位
置したときに、BのAFデータはレンズユニット40が
5 に位置したときに各々値が最大となっている)相違
の度合いが小さいので、上記のような場合、ステップ3
08ではレンズユニット40の移動目標位置の決定に用
いる成分色としてAFデータが最も急峻に変化している
成分色(上記の例ではB)を選択する。
【0086】なお、上述したステップ300〜308は
本発明の選択手段(より詳しくは請求項3に記載の選択
手段)に対応している。
【0087】上記のようにしてレンズユニット40の移
動目標位置の決定に用いる成分色を選択するとステップ
310へ移行し、選択した成分色のAFデータの値が最
大となる位置にレンズユニット40を移動させる。この
ステップ310は請求項1に記載の合焦制御手段に対応
している。これにより、上記のAF制御処理を実行して
いるときにラインCCD116の読取位置に位置してい
たフィルム画像の画像内容、写真フィルムのフィルムベ
ースの色味、レンズユニット40の色収差等に拘らず、
レンズユニット40による各成分色毎のフィルム画像の
結像位置を、各々ラインCCD116の受光面上に高精
度に近づけることができ、フィルム画像を各成分色毎に
各々高精度に読み取ることができる。
【0088】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、本第2実施形態は第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下では本第2実施形態の作
用として本第2実施形態に係るAF制御処理について説
明する。
【0089】ステップ330ではAF回路94R、94
G、94BからR、G、BのAFデータを取込み、次の
ステップ332ではステップ330で取り込んだR、
G、BのAFデータから、輝度を表すデータ(AF輝度
データ)を生成する。AF輝度データは、例えば次の
(1)式の輝度Yを演算することで得ることができる。
【0090】 Y=(G÷2)+(R÷4)+(B÷4) …(1) ステップ334では、レンズ駆動モータ106を駆動
し、レンズユニット40を所定方向(写真フィルムに接
近する方向又は離間する方向)に所定量だけ移動させ
る。ステップ336ではR、G、BのAFデータを取込
み、ステップ338では先のステップ332と同様にA
F輝度データを生成する。次のステップ340では、ス
テップ338で生成したAF輝度データの値が、レンズ
ユニット40の初期位置(レンズ駆動モータ106を駆
動する前の位置)におけるAF輝度データの値よりも増
加したか否か判定する。
【0091】レンズユニット40を移動させた後のAF
輝度データの値がレンズユニット40を移動させる前の
AF輝度データの値よりも大きい場合には、レンズユニ
ット40の移動方向(所定方向)は、レンズユニット4
0によるフィルム画像の結像位置がラインCCD116
の受光面の位置に近づく方向であると判断できる。この
ため、ステップ340の判定が肯定された場合にはステ
ップ342へ移行し、先のステップ336と同様にレン
ズユニット40を所定方向に所定量移動させ、次のステ
ップ344でR、G、BのAFデータを取込み、ステッ
プ346でAF輝度データを生成する。
【0092】ステップ348では、前回のAF輝度デー
タの値に対し今回のAF輝度データの値が増加したか否
か判定し、判定が肯定された場合はステップ342へ戻
る。従って、AF輝度データの値が増加している間はス
テップ342〜348が繰り返され、レンズユニット4
0は所定方向に所定量ずつ移動される。また、ステップ
348の判定が否定された場合(今回のAF輝度データ
の値が前回よりも減少した場合)は、レンズユニット4
0によるフィルム画像の結像位置がラインCCD116
の受光面の位置から遠ざかったと判断できるので、ステ
ップ358へ移行し、AF輝度データが極大となった位
置にレンズユニット40を移動させ(すなわち、この場
合はレンズユニット40の位置を所定方向と反対方向に
所定量移動させる)、AF制御処理を終了する。
【0093】一方、先のステップ340の判定が否定さ
れた場合には、レンズユニット40の移動方向(所定方
向)は、レンズユニット40によるフィルム画像の結像
位置がラインCCD116の受光面の位置から遠ざかる
方向であると判断できる。このためステップ350へ移
行し、レンズユニット40を所定方向と反対の方向に所
定量移動させ、次のステップ352でR、G、BのAF
データを取込み、ステップ354でAF輝度データを生
成する。
【0094】ステップ356では、前回のAF輝度デー
タの値に対し今回のAF輝度データの値が増加したか否
か判定し、判定が肯定された場合はステップ350へ戻
る。従って、AF輝度データの値が増加している間はス
テップ350〜356が繰り返され、レンズユニット4
0は所定方向と反対の方向に所定量ずつ移動される。ま
た、ステップ356の判定が否定された場合はステップ
358へ移行し、AF輝度データが極大となった位置に
レンズユニット40を移動させ(すなわち、この場合は
レンズユニット40の位置を所定方向に所定量移動させ
る)、AF制御処理を終了する。
【0095】本第2実施形態に係るAF制御処理は、上
述したように、R、G、BのAFデータを用いてAF輝
度データを生成し、生成したAF輝度データの値が最大
となる位置にレンズユニット40を移動させているの
で、フィルム画像中の特定の成分色のコントラストが小
さい等の場合にも、他の成分色のデータも用いることで
前記特定の成分色のコントラストが小さいことによる影
響が小さくなるので、レンズユニット40によるフィル
ム画像の結像位置をラインCCD116の受光面上に高
精度に一致させることができる。
【0096】また、本第2実施形態ではAF輝度データ
が最大となるようにレンズユニット40を移動させてお
り、第1実施形態のようにレンズユニット40の移動範
囲内の全範囲に亘ってレンズユニット40を移動させ、
レンズユニット40が各位置のときのR、G、BのAF
データを各々収集する必要はないので、第1実施形態と
比較してAF制御処理が短時間で完了すると共に、レン
ズユニット40の移動目標位置の決定に用いる成分色の
選択等の複雑な処理を行う必要がないので、マイクロプ
ロセッサ46に加わる負荷を軽減することができる。
【0097】なお、第1実施形態ではレンズユニット4
0の移動目標位置の決定に用いる成分色をAFデータ
(各成分色毎の画像データの高周波成分の値)に基づい
て選択していたが、これに限定されるものではなく、A
F回路94R、94G、94Bを省略し、CDS88か
ら出力される画像データに基づいて各成分色毎にコント
ラストを演算し、コントラストが高い成分色を選択する
と共に、選択した成分色のコントラストが最大となる位
置へレンズユニット40を移動させるようにしてもよ
い。
【0098】また、第1実施形態ではレンズユニット4
0の移動範囲内の全範囲に亘ってレンズユニット40を
移動させ、レンズユニット40が各位置のときのR、
G、BのAFデータを収集するようにしていたが、これ
に限定されるものではなく、特定の成分色のデータ(例
えばGのAFデータ)に基づき、第2実施形態と同様に
して前記データの値が最大となるときのレンズユニット
40の位置を求めると共に、合焦制御の精度が低いと推
定される場合(例えばGのAFデータの最大値が低い
等)にのみ、他の成分色又は全ての成分色のAFデータ
を収集して合焦制御を行うようにしてもよい。
【0099】また、本第2実施形態では各成分色のAF
データ(各成分色毎の画像データの高周波成分の値)か
らAF輝度データを生成し、AF輝度データが極大とな
る位置にレンズユニット40を移動させるようにしてい
たが、これに限定されるものではなく、例えばAF回路
94R、94G、94Bを省略し、CDS88から出力
される画像データから輝度データを生成し、輝度データ
から求まるコントラスト(輝度の最大値と最小値との差
又は比)が極大となる位置にレンズユニット40を移動
させるようにしてもよいし、前記輝度データから所定の
高周波成分に相当するデータを抽出し、抽出したデータ
の値が極大となる位置にレンズユニット40を移動させ
るようにしてもよい。
【0100】また、上記では移動手段としてのレンズ駆
動モータ106によってレンズユニット40全体を移動
させることでレンズユニット40による画像の結像位置
を光軸Lに沿って移動させ、レンズユニット40による
フィルム画像の結像位置をラインCCD116の受光面
上に一致させるようにしていたが、レンズユニット40
によるフィルム画像の結像位置をラインCCD116の
受光面上に一致させることはレンズユニット40及びラ
インCCD116の少なくとも一方を移動させることで
実現できるので、移動手段はラインCCD116のみを
移動させる構成であってもよいし、レンズユニット40
及びラインCCD116を各々移動させる構成であって
もよい。また、レンズユニット40の移動には、レンズ
ユニット40を構成する複数枚のレンズの相対位置が変
化するように各レンズを移動させることも含まれること
は言うまでもない。
【0101】また、上記ではBPF96、ABS98、
及びADD100によってAFデータを演算するように
していたが、これに限定されるものではなく、上記回路
を省略し、マイクロプロセッサ46が上記回路と同様の
演算を行うことによってAFデータを得るようにしても
よい。
【0102】更に、上記では読取手段としてラインCC
D116を用いた例を説明したが、これに限定されるも
のではなく、例えばエリアCCDやMOS型撮像素子等
の他の読取センサを用いることも可能である。
【0103】また、上記では本発明に係る画像読取装置
として、写真フィルムに記録されたフィルム画像を読み
取るラインCCDスキャナ14を例に説明したが、本発
明に係る画像読取装置の読取対象画像はフィルム画像以
外の他の透過原稿であってもよいし、光透過性が低い又
は光透過性がない媒体(例えば普通紙等)に記録された
画像等の反射原稿であってもよい。この場合には、本発
明に係る画像読取装置を、光源から射出され画像で反射
された光が結像手段を介して読取手段に入射されるよう
に構成すればよく、本発明は例えばカラー複写機の原稿
読取装置等にも適用可能である。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、複数の成分色のうち合焦制御に最適な成分色を選択
し、画像を読み取ることで得られた複数の成分色の画像
データのうち選択された成分色の画像データを用いて、
結像手段による画像の結像位置と読取手段の位置とが一
致するように結像手段及び読取手段の少なくとも一方を
移動させるようにしたので、画像を複数の成分色に分解
して読み取る場合に、常に高精度に画像に合焦させるこ
とができる、という優れた効果を有する。
【0105】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、画像を読み取ることで得られた複数の成分色の
画像データの各々における高周波成分の値を比較して最
適な成分色を選択するようにしたので、上記効果に加
え、画像上上でコントラストが高い成分色を確実に選択
することができる、という効果を有する。
【0106】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動
させながら画像の読み取りを繰り返し行わせて複数の成
分色の画像データを取得し、取得した画像データから判
断できる結像手段の各成分色毎の焦点位置の相違及び各
成分色毎の焦点深度の相違の少なくとも一方に基づいて
最適な成分色を選択するようにしたので、上記効果に加
え、結像手段の色収差が大きい場合にも、画像を各成分
色毎に平均的に高い精度で読み取ることができる最適な
成分色を選択することができる、という効果を有する。
【0107】請求項4記載の発明は、画像を読み取るこ
とで得られた複数の成分色の画像データを各々用いて、
結像手段による画像結像位置と読取手段の位置とが一致
するように結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移
動させるようにしたので、画像を複数の成分色に分解し
て読み取る場合に、常に高精度に画像に合焦させること
ができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図4】ラインCCDスキャナにセットされるフィルム
キャリアの概略構成を示すブロック図である。
【図5】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図6】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図7】レーザプリンタ部の光学系の概略構成図であ
る。
【図8】レーザプリンタ部及びプロセッサ部の電気系の
概略構成を示すブロック図である。
【図9】第1実施形態に係るAF制御処理を示すフロー
チャートである。
【図10】(A)乃至(C)は、レンズユニットの移動
目標位置の決定に用いる成分色の選択を説明するため
の、レンズユニット位置の変化に対するR、G、BのA
Fデータの値の変化の一例を示す線図である。
【図11】第2実施形態に係るAF制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 40 レンズユニット 46 マイクロプロセッサ 94R、94G、94BAF回路 106 レンズ駆動モータ 116 ラインCCD

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録された記録材料からの光を結
    像させる結像手段と、 前記結像手段による前記画像の結像位置付近に配置され
    前記画像を複数の成分色に分解して読み取る読取手段
    と、 前記結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動させ
    る移動手段と、 前記複数の成分色のうち合焦制御に最適な成分色を選択
    する選択手段と、 前記読取手段が前記画像を読み取ることで得られた前記
    複数の成分色の画像データのうち前記選択手段によって
    選択された成分色の画像データを用いて、前記結像手段
    による前記画像の結像位置と前記読取手段の位置とが一
    致するように前記移動手段により前記結像手段及び読取
    手段の少なくとも一方を移動させる合焦制御手段と、 を含む画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記読取手段が前記画
    像を読み取ることで得られた前記複数の成分色の画像デ
    ータの各々における高周波成分の値を比較して最適な成
    分色を選択することを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、前記移動手段によって
    前記結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動させ
    ながら前記読取手段による画像の読み取りを繰り返し行
    わせて前記複数の成分色の画像データを取得し、取得し
    た各成分色の画像データから判断できる前記結像手段の
    各成分色毎の焦点位置の相違及び各成分色毎の焦点深度
    の相違の少なくとも一方に基づいて最適な成分色を選択
    することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 画像が記録された記録材料からの光を結
    像させる結像手段と、 前記結像手段による前記画像の結像位置付近に配置され
    前記画像を複数の成分色に分解して読み取る読取手段
    と、前記結像手段及び読取手段の少なくとも一方を移動
    させる移動手段と、 前記読取手段が前記画像を読み取ることで得られた前記
    複数の成分色の画像データを各々用いて、前記結像手段
    による画像結像位置と前記読取手段の位置とが一致する
    ように前記移動手段により前記結像手段及び読取手段の
    少なくとも一方を移動させる合焦制御手段と、 を含む画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008114888A1 (ja) * 2007-03-20 2008-09-25 Acutelogic Corporation 撮像装置における焦点調整方法及び焦点調整装置
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