JP3380754B2 - 原稿キャリア及び画像読取装置 - Google Patents

原稿キャリア及び画像読取装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿キャリア及び
画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム等の原稿に記録されている
画像を読み取って印画紙等の感光材料に露光する画像読
取装置では、原稿を保持する原稿キャリアを、読み取る
原稿の種類に応じて複数種用意しておき、これらの原稿
キャリアを原稿の種類ごとに交換してセットし、原稿を
読み取るタイプの画像読取装置がある。
【0003】このような画像読取装置では、原稿キャリ
アごとに原稿の位置が異なっている場合がある。従っ
て、一枚一枚の原稿に対応して画像のピント合わせを行
う前の段階で、原稿キャリアごとにピント合わせを行っ
ておくと、一枚一枚の原稿に対応したピント合わせが容
易になる。
【0004】しかし、従来の原稿キャリア及び画像読取
装置では、原稿キャリアごとにピント合わせを行うこと
ができなかった。
【0005】また、周囲の温度変化等の環境によって、
同種の原稿キャリアであってもピントがずれてしまうこ
とがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事実を
考慮し、原稿キャリアごとにピント合わせが可能な原稿
キャリア及び画像読取装置を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、画像が記録された原稿を保持可能な保持手段と、前
記保持手段に設けられると共に、光源からの光を透過さ
せて、前記保持手段に保持された原稿の画像記録範囲を
含む領域に光を照射させる光透過手段と、前記保持手段
の原稿保持位置近傍に配置された、ピント合わせのため
のピントチャートと、を有することを特徴とする。
【0008】保持手段に保持された原稿に対し、光源か
らの光を照射すると、この光は光透過手段を透過して、
原稿の画像記録範囲を含む領域に光を照射されるので、
原稿に記録された画像を読み取ることが可能となる。
【0009】保持手段の原稿保持位置近傍には、ピント
合わせのためのピントチャートが配置されているので、
このピントチャートの像のコントラストが最大となるよ
うにピント合わせを行うことができる。従って、原稿の
種類に応じて、複数種の原稿キャリアを用意し、これら
の原稿キャリアに保持された原稿の画像に対してピント
合わせを行う場合に、まず、ピントチャートによって、
原稿キャリアごとに、種別に応じたピント合わせが可能
となる。また、温度変化等の状況変化に対しても、この
変化に対応して、原稿キャリアに対してピント合わせを
することができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ピントチャートが前記光透過手
段の前記原稿の画像記録範囲外に対応する部位に位置す
るように設けられていることを特徴とする。
【0011】このため、原稿の画像を読み取るときに、
画像とピントチャートの像とが重ならない。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ピントチャートが前記原稿の画
像記録範囲外に対応する位置と画像記録範囲内に対応す
る位置との間を移動可能に設けられていることを特徴と
する。
【0013】このため、ピントチャートに対するピント
合わせを行うときには、ピントチャートを画像記録範囲
内に対応する位置に移動させて、画像と同じ位置でピン
ト合わせをすることができる。
【0014】原稿の画像に対してピント合わせを行った
り、この画像を読み取ったりするときには、ピントチャ
ートを画像記録範囲外に対応する位置に移動させて、画
像とピントチャートの像とが重ならないようにすること
ができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、原稿の種類に
応じて用意された前記請求項1〜請求項3のいずれかに
記載の複数種の原稿キャリアと、前記複数種の原稿キャ
リアのいずれかが選択的に装着可能な装着部と、前記装
着部に装着された前記原稿キャリアの保持手段に保持さ
れた原稿の画像及び前記原稿キャリアに設けられたピン
トチャートを読み取る画像読取手段と、前記画像読取手
段で読み取られたピントチャートの像のコントラストが
最大となるように画像読取手段のピント合わせを行う合
焦手段と、を有することを特徴とする。
【0016】すなわち、合焦手段は、装着部に選択的に
装着された原稿キャリアの種別に対応して、画像読取手
段で読み取られたピントチャートの像のコントラストが
最大となるように画像読取手段のピント合わせを行う。
このため、原稿キャリアごとに原稿の位置(特に、光源
からの光の光軸方向の位置)が異なる場合や、温度変化
等の状況変化によって原稿の位置が異なる場合に、ま
ず、原稿キャリアに対応したピント合わせを行うことが
できる。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記画像読取手段で読み取られた画
像のコントラストが最大となるように画像読取手段のピ
ント合わせを行うことが可能とされ、前記ピントチャー
トに対するピント合わせと前記原稿に対するピント合わ
せのいずれか一方が選択可能とされていることを特徴と
する。
【0018】従って、状況に応じて、ピントチャートに
対するピント合わせと原稿に対するピント合わせのいず
れか一方を選択することができる。この選択は、画像読
取装置に自動選択のための自動選択手段を設け、この自
動選択手段によって行ってもよいが、オペレータが手動
で選択してもよい。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記原稿の状態に応じて、前記ピン
トチャートに対するピント合わせと原稿に対するピント
合わせのいずれか一方を選択することを特徴とする。
【0020】ここで、原稿の状態とは、例えば、原稿の
カールの有無や、スライドマウント(リバーサルフィル
ムに対して各画像コマ毎に装着される枠部材)の有無
等、画像の光軸方向の位置にバラツキがある場合をい
う。例えば、画像ごとに位置(特に、光源からの光の光
軸方向の位置)が異なる場合には、ピントチャートに対
するピント合わせを選択し、次に、原稿に対するピント
合わせを選択することで、高精度のピント合わせを行う
ことができる。画像ごとに光軸方向の位置がほぼ同じで
ある場合には、ピントチャートに対するピント合わせを
行うのみとしてもよい。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記原稿の読取密度に応じて、前記
ピントチャートに対するピント合わせと原稿に対するピ
ント合わせのいずれか一方を選択することを特徴とす
る。
【0022】従って、原稿の読み取り密度に応じて、適
切な方法によりピント合わせを行うことができる。例え
ば、原稿の読取密度が低い場合(一例として、いわゆる
プレスキャンの場合)にはピントチャートに対するピン
ト合わせを行い、原稿の読取密度が高い場合(一例とし
て、いわゆるファインスキャンの場合)には画像に対し
てピント合わせを行う等、原稿の読み取り密度に応じて
最適な合焦手段を選択することができる。
【0023】請求項8に記載の発明では、請求項4〜請
求項7のいずれかに記載の発明において、前記画像読取
手段が、前記原稿キャリアの保持手段に保持された原稿
の画像を読み取る際に前記合焦手段による画像読取手段
のピント合わせ位置から規定のオフセット量だけオフセ
ットした位置で画像を読み取ることを特徴とする。
【0024】ここで、合焦手段による画像読取手段のピ
ント合わせ位置とは、ピントチャートに対するピント合
わせと、画像に対するピント合わせの双方を含む。
【0025】従って、例えば、原稿の位置がピントチャ
ートの位置から一定量離間した位置にある場合には、ピ
ントチャートに対するピント合わせ位置から規定のオフ
セット量だけオフセットさせることで上記した原稿位置
の離間を補正して、画像を読み取ることができる。同様
に、原稿にカールが発生している場合には、画像に対す
るピント合わせ位置から規定のオフセット量だけオフセ
ットさせることで上記した原稿のカールによるピントの
ズレを補正して、画像を読み取ることができる。
【0026】加えて、例えば、いわゆるラインセンサの
場合、画像に対するピント合わせ時には画像を停止させ
てこの画像のコントラストが最大となるように合焦手段
がピント合わせを行うが、画像読取時には画像を副走査
させて画像を読み取る。このため、ピント合わせ時と画
像読取時で画像の位置が異なる場合が生じるが、この場
合であっても、画像に対するピント合わせ位置から規定
のオフセット量だけオフセットした位置で画像を読み取
るため、画像に対するピント合わせをさらに的確に行う
ことができる。
【0027】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の発明において、前記オフセット量は、前記装着部に
装着された前記原稿キャリアの種類及び、前記ピント合
わせが前記ピントチャートに対して行われたか前記原稿
に対して行われたかによって独立に設定可能とされてい
ることを特徴とする。
【0028】従って、原稿キャリアの種類が異なってい
る場合に、この原稿キャリアに対応してオフセット量を
設定し、画像を読み取ることができる。また、オフセッ
ト量をピント合わせがピントチャートに対して行われた
か原稿に対して行われたかによって独立に設定すること
で、ピント合わせの対象に応じてオフセット量を設定
し、画像を読み取ることができる。
【0029】請求項10に記載の発明では、請求項8又
は請求項9に記載の発明において、前記オフセット量
は、あらかじめ設定された既定量を基準としてこの既定
量から操作により変更及び設定可能とされていることを
特徴とする。
【0030】あらかじめ既定値に設定されているので、
オフセット量を設定又は変更する操作が容易になる。オ
フセット量を変更することで、例えば、フィルムの種類
によってフィルム厚やカール量が異なっている場合で
も、これに対応してオフセット量を変更し、画像に対し
て的確にピント合わせを行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で
は、まず本実施の形態に係るディジタルラボシステム1
0について説明する。
【0032】図1には本実施の形態に係るディジタルラ
ボシステム10の概略構成が示されており、図2にはデ
ィジタルラボシステム10の外観が示されている。図1
に示されるように、ディジタルラボシステム10は、ラ
インCCDスキャナ12、画像処理部16、レーザプリ
ンタ部18及びプロセッサ部20を含んで構成されてい
る。また、図2に示されるように、ラインCCDスキャ
ナ12と画像処理部16は入力部96に設けられてお
り、レーザプリンタ部18とプロセッサ部20は出力部
98に設けられている。
【0033】ラインCCDスキャナ12は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(2
40サイズの写真フィルム:いわゆるASPフィル
ム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサイ
ズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とするこ
とができる。このラインCCDスキャナ12には、R、
G、B測光用のセンサが3列配列されたラインCCD7
4(図3参照)が備えられ、ラインCCD74によって
上記の読取対象のフィルム画像を読み取り、R、G、B
3色の画像データを出力する。
【0034】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
12から出力された画像データが入力されると共に、デ
ジタルカメラでの撮影によって得られた画像データ、フ
ィルム画像以外の原稿(例えば反射原稿)をスキャナで
読み取ることで得られた画像データ、コンピュータで生
成された画像データ等(以下、これらをファイル画像デ
ータと総称する)を外部から入力する(例えば、メモリ
カード等の記憶媒体を介して入力したり、通信回線を介
して他の情報処理機器から入力する等)ことも可能なよ
うに構成されている。
【0035】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えば、メモリカード
等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報
処理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0036】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光を照射するレーザ光源を備えており、画像処理部1
6から入力された記録用画像データに応じて変調したレ
ーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙に
画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザプ
リンタ部18で走査露光によって画像が記録された印画
紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を
施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0037】図3及び図4には、本発明に係るフィルム
キャリア14(詳細については後述する)を含んで構成
されたラインCCDスキャナ12の光学系の概略構成が
示されている。この光学系は、メタルハライドランプや
ハロゲンランプ等から成り、写真フィルム22に光を照
射する光源64を備えている。光源64が焦点位置に位
置するように、IR(赤外光)を透過する放物面状のリ
フレクタ24が配設されており、光源64から射出され
リフレクタ24によって反射された光が写真フィルム2
2方向に照射される。
【0038】光源64の光射出側には、光源64から射
出された光のIRをカットするIRカットフィルタ2
6、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の
調光フィルタ70C、70M、70Y及び写真フィルム
22に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス66が
光軸Lに沿って順に配設されている。調光フィルタ70
C、70M、70Yは、それぞれ独立に移動可能に構成
されており、光源64から射出された各成分色光の光量
のバランスやラインCCD74の各成分色光に対する感
度等を考慮して光路中への挿入量が調整される。これに
より、ラインCCD74におけるR、G、Bの3色の受
光量を調整することができる。
【0039】写真フィルム22は、光拡散ボックス66
の光射出側に配置されたフィルムキャリア14によって
フィルム面が光軸Lと垂直になり、且つ、フィルム画像
が光軸Lの位置を順に通過するように搬送される。な
お、図4、図6、図8及び図9では、一例として、長尺
状の写真フィルム22(135サイズの写真フィルム)
を示しているが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持
されたスライドフィリム(リバーサルフィルム)やAP
Sフィルム等については、各々専用のフィルムキャリア
を用意し、これらの写真フィルムを光軸位置へ搬送する
ことも可能となっている。
【0040】フィルムキャリア14のフィルム搬送路3
4には、写真フィルム22の搬送方向と直交する方向に
延びたスリット孔32(図5〜図7参照)が形成されて
いる。このスリット孔32を、光源64から射出された
光が透過する。スリット孔32の長さは、写真フィルム
22の幅方向の長さよりも長く形成されている。
【0041】写真フィルム22を搬送するフィルムキャ
リア14を挟んで光源64と反対側には、光軸Lに沿っ
て、写真フィルム22を透過した光を結像させるレンズ
ユニット72、及び結像位置に設けられたラインCCD
74が順に配置されている。図3及び図4では、レンズ
ユニット72として単一のレンズのみを示しているが、
このレンズユニット72は複数枚のレンズから構成され
たズームレンズであってもよい。
【0042】ラインCCD74は、CCDセル及びフォ
トダイオード等の光電変換素子がが写真フィルム22の
搬送方向(図4〜図7に示される矢印A方向及びその反
対方向)に直交するようにライン状に配列され、且つ電
子シャッタ機構が設けられたセンシング部が、間隔をあ
けて互いに平行に3ライン設けられており、各センシン
グ部の光入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれ
かが各々取り付けられた、所謂3ラインカラーCCDで
構成されている。従って、CCDセルの配列方向にフィ
ルム読み取りの主走査がなされ、写真フィルム22が搬
送されることによりフィルム画像読み取りの副走査がな
される。
【0043】各ラインCCD74は、各センシング部の
受光面がレンズユニット72の結像点位置に一致するよ
うに配置されている。また、各センシング部の近傍に
は、多数のCCDセルから成る転送部が各センシング部
に対応して各々設けられており、各センシング部の各C
CDセルに蓄積された電荷は、対応する電送部を介して
順に転送される。また、図示は省略するが、ラインCC
D74とレンズユニット72との間にはシャッタが設け
られている。
【0044】図11には、ラインCCDスキャナ12の
電気系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャ
ナ12は、ラインCCDスキャナ12全体の制御を司る
マイクロプロセッサ100を備えている。マイクロプロ
セッサ100には、バス102を介して、RAM104
(例えばSRAM)、ROM106(例えば記憶内容を
書換え可能なROM)が接続されていると共に、モータ
ドライバ108が接続されており、モータドライバ10
8にはフィルタ駆動モータ110が接続されている。フ
ィルタ駆動モータ110は、調光フィルタ70C、70
M、70Yを各々独立にスライド移動させることが可能
とされている。
【0045】さらに、モータドライバ108には、ガラ
ス板駆動モータ112が接続されている。ガラス板駆動
モータ112は、後述するガラス板38をその長手方向
にスライド移動させることが可能とされている。
【0046】マイクロプロセッサ100は、図示しない
電源スイッチのオンオフに連動して光源64(図3及び
図4参照)を点消灯させる。また、マイクロプロセッサ
100は、ラインCCD74によるフィルム画像の読取
(測光)を行う際に、フィルタ駆動モータ110によっ
て調光フィルタ70C、70M、70Yを各々独立にス
ライド移動させ、ラインCCD74に入力される光量を
各成分色光毎に調整する。
【0047】また、モータドライバ108には、レンズ
ユニット72の複数枚のレンズの位置を相対的に移動さ
せることでレンズユニット72のズーム倍率を変更する
ズーム駆動モータ114及び、レンズユニット72のズ
ーム倍率を検出するズーム位置センサ116が接続され
ている。マイクロプロセッサ100は、読取対象の写真
フィルム22のサイズやトリミングを行うか否か等に応
じてレンズユニット72のズーム倍率を決定する。そし
て、ズーム位置センサ116によって検出されるズーム
倍率に基づき、ズーム駆動モータ114によってレンズ
ユニット72のズーム倍率を前記決定した倍率に変更す
る。
【0048】また、マイクロプロセッサ100は、ライ
ンCCD74によって読み取られたフィルム画像のデー
タ、及び、後に詳述するフィルムキャリア14のピント
チャート58の像のデータに基づき、フィルム画像及び
ピントチャート58の像のコントラストが最大となるよ
うに、レンズ駆動モータ119によってレンズユニット
72の結像点位置を移動させる合焦制御を行う。これに
より、レンズユニット72の結像点位置がラインCCD
74の受光面に一致される。
【0049】マイクロプロセッサ100による合焦制御
を、フィルム画像のデータに基づいて行うか、若しくは
ピントチャート58のデータに基づいて行うかは、オペ
レータが図示しないスイッチの操作又は、パーソナルコ
ンピュータ158のキー操作により、自動制御又は手動
制御を選択することができる。
【0050】なお、写真フィルム又はピントチャート5
8と、レンズユニット72(又はラインCCD74)と
の距離を赤外線等により測定する距離センサを設け、フ
ィルム画像及びピントチャート58のデータに代えて距
離センサによって検出された距離に基づいて合焦制御を
行うようにしてもよい。
【0051】一方、ラインCCD74には、タイミング
ジェネレータ118が接続されている。タイミングジェ
ネレータ118は、ラインCCD74や後述するA/D
変換器124等を動作させるための各種のタイミング信
号(クロック信号)を発生する。ラインCCD74の信
号出力端は、増幅器120を介してA/D変換器124
に接続されており、ラインCCD74から出力された信
号は、増幅器120で増幅され、A/D変換器124で
ディジタルデータに変換される。
【0052】A/D変換器124の出力端は、相関二重
サンプリング回路(CDS)126を介して、インタフ
ェース(I/F)回路128に接続されている。CDS
126では、フィールドスルー信号のレベルを表すフィ
ールドスルーデータ及び画素信号のレベルを表す画素デ
ータを各々サンプリングし、各画素毎に画素データから
フィールドスルーデータを減算する。そして、演算結果
(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画素デ
ータ)を、I/F回路128を介してスキャン画像デー
タとして画像処理部へ順次出力する。
【0053】なお、ラインCCD74からは、R、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器120、
A/D変換器124、CDS126から成る信号処理系
も3系統設けられており、I/F回路128からは、ス
キャン画像データとしてR、G、Bの画像データが並列
に出力される。
【0054】また、モータドライバ108には、シャッ
タを開閉させるシャッタ駆動モータ130が接続されて
いる。ラインCCD74の暗出力については、後段の画
像処理部で補正されるが、暗出力レベルは、フィルム画
像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッ
サ100がシャッタを閉止させることで得ることができ
る。
【0055】また、3系統設けられている各信号処理部
のCDS126の出力端は、AF回路138R、138
G、138Bの何れかに各々接続されている。AF回路
138Gはデジタルのバンドパスフィルタ(BPF)1
40、絶対値演算回路(ABS)142、加算回路(A
DD)146、及びI/F回路148から構成されてい
る。BPF140は、CDS126から出力されたGの
画像データから、画像中のエッジに相当する比較的高周
波の周波数成分のみをエッジデータとして抽出し、AB
S142は入力されたエッジデータを絶対値に変換して
出力する。ADD146はABS142から出力された
エッジデータの絶対値を表すデータを積算する。I/F
回路148はバス102を介してマイクロプロセッサ4
6に接続されており、ADD146から出力されたエッ
ジデータの絶対値の積算値を表すデータ(GのAFデー
タ)をマイクロプロセッサ100に出力する。
【0056】なお、AF回路138R、138BはAF
回路138Gと同一の構成であるので説明を省略する
が、上記と同様にRのAFデータ、BのAFデータがマ
イクロプロセッサ46に出力される。
【0057】また、AF回路138Gは、本発明に係る
ピントチャート58に対する合焦手段及び画像に対する
合焦手段を構成し、AF回路138R、138Bは本発
明に係る画像に対する合焦手段を構成している。
【0058】モータドライバ108には、レンズユニッ
ト72のレンズユニット72全体を移動させることでレ
ンズユニット72による画像の結像位置を光軸Lに沿っ
て移動させるレンズ駆動モータ119、レンズユニット
72の位置を検出するレンズ位置センサ150が接続さ
れている。マイクロプロセッサ100はAF回路138
から入力されたAFデータに基づいてレンズユニット7
2によるフィルム画像の結像位置の調整を所定のタイミ
ングで行う。
【0059】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図12を参照して説明する。画像処理部
16は、ラインCCDスキャナ12に対応してラインス
キャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ
補正部122は、ラインCCDスキャナ12から並列に
出力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正
回路、欠陥画素補正部、及び明補正回路(いずれも図示
省略)から成る信号処理系が3系統設けられている。こ
れらの補正回路及び補正部は、ラインCCDスキャナ1
2から入力された読取対象のフィルム画像の画像データ
を補正したり、欠陥画素のデータを補完して新たなデー
タを作成したりする。
【0060】また、ラインCCD74は3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ12からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122は、フィルム画像上で同一
の画素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるよ
うに、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データの出力
タイミングの遅延を行う。
【0061】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、ラインスキャ
ナ補正部122から出力された画像データはセレクタ1
32に入力される。セレクタ132の入力端は入出力コ
ントローラ134のデータ出力端にも接続されており、
入出力コントローラ134からは、外部から入力された
ファイル画像データがセレクタ132に入力される。セ
レクタ132の出力端は入出力コントローラ134、イ
メージプロセッサ部136A、136Bのデータ入力端
に各々接続されている。セレクタ132は、入力された
画像データを、入出力コントローラ134、イメージプ
ロセッサ部136A、136Bの各々に選択的に出力可
能とされている。
【0062】イメージプロセッサ部136Aは、フレー
ムメモリ及びイメージプロセッサ(いずれも図示省略)
を備えて構成されており、セレクタ132から入力され
た画像データは3個のフレームメモリの何れかに記憶さ
れる。イメージプロセッサは、フレームメモリに記憶さ
れた画像データを取込み、階調変換、色変換、画像の超
低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパートーン処理、
粒状を抑制しながらシャープネスを強調するハイパーシ
ャープネス処理等の各種の画像処理を行う。
【0063】なお、上記の画像処理の処理条件は、オー
トセットアップエンジン144によって自動的に演算さ
れ、演算された処理条件に従って画像処理が行われる。
【0064】イメージプロセッサ部136Aを構成する
イメージプロセッサは入出力コントローラ134に接続
されており、画像処理を行った画像データは、イメージ
プロセッサ部136Aを構成するフレームメモリに一旦
記憶された後に、所定のタイミングで入出力コントロー
ラ134へ出力される。なお、イメージプロセッサ部1
36Bは、上述したイメージプロセッサ部136Aと同
一の構成であるので説明を省略する。
【0065】オートセットアップエンジン144は、C
PU、RAM(例えばDRAM)、ROM(例えば記憶
内容を書換え可能なROM)、入出力ポートを備え、こ
れらがバスを介して互いに接続されて構成されている。
【0066】本実施の形態では個々のフィルム画像に対
し、ラインCCDスキャナ14によって比較的低解像度
で1回目の読み取り(以下、プレスキャンという)を行
い、次に、比較的高解像度で2回目の読み取り(以下、
ファインスキャンという)を行う。フィルム画像の濃度
が極端に低い場合(例えばネガフィルムにおける露光オ
ーバのネガ画像)にも、ラインCCD74で蓄積電荷の
飽和が生じないように決定した読取条件(写真フィルム
に照射する光のR、G、Bの各波長域毎の光量、CCD
の電荷蓄積時間)でフィルム画像の読み取りが行われ
る。このプレスキャンによって得られた画像データ(プ
レスキャン画像データ)は、セレクタ132から入出力
コントローラ134に入力され、更に入出力コントロー
ラ134に接続されたオートセットアップエンジン14
4に出力される。
【0067】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のフ
ィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、ライ
ンCCDスキャナ12によるファインスキャンによって
得られた画像データ(ファインスキャン画像データ)に
対する画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件
をイメージプロセッサ部136のイメージプロセッサへ
出力する。この画像処理の処理条件の演算では、撮影時
の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシー
ンを撮影した複数のフィルム画像が有るか否か判定し、
類似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有った場
合には、これらのフィルム画像のファインスキャン画像
データに対する画像処理の処理条件が同一又は近似する
ように決定する。
【0068】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0069】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジ
ン144は、外部から入力されるファイル画像データに
対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算
する。
【0070】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0071】パーソナルコンピュータ158を構成する
搬送制御部(図示省略)はフィルムキャリア14に接続
されており、フィルムキャリア14による写真フィルム
22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア14に
APSフィルムがセットされた場合には、フィルムキャ
リア14がAPSフィルムの磁気層から読み取った情報
(例えば画像記録サイズ等)が入力される。
【0072】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、図示しない拡張スロットを介してパーソナルコンピ
ュータ158に接続される。入出力コントローラ134
から外部への出力用の画像データが入力された場合に
は、前記画像データはこの拡張スロットを介して画像フ
ァイルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に
出力される。また、拡張スロットを介して外部からファ
イル画像データが入力された場合には、入力されたファ
イル画像データは、オートセットアップエンジン144
を介して入出力コントローラ134へ出力される。この
場合、入出力コントローラ134では入力されたファイ
ル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0073】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ12で読み取られたフィルム画像
をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録する
ことで得られる画像を推定してディスプレイ164に表
示し、キーボード166を介してオペレータにより画像
の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に
反映することも可能とされている。
【0074】次に、図5〜図9を参照してフィルムキャ
リア14について詳細に説明する。図5には、本実施の
形態に係るフィルムキャリア14が示されている。この
フィルムキャリア14は、135サイズの写真フィルム
22の搬送に適用可能である。135サイズの写真フィ
ルム以外の写真フィルム(例えば、スライドフィリム
(リバーサルフィルム)、APSフィルム、120フィ
ルム(ブローニー)等)については、各々のサイズに応
じた専用のフィルムキャリアが用意される。
【0075】図5に示されるように、フィルムキャリア
14には、ベース40に対して開閉可能なベース40と
略同一形状のカバー42が取り付けられている。カバー
42における写真フィルム22の搬送方向(矢印A方向
及びその反対方向)に沿った一方の側面には、カバー4
2の開閉を操作するためのレバー44が取り付けられて
いる。このレバー44の係止部(図示省略)がベース4
0に形成された図示しない孔に係合することによって、
カバー42をベース40に圧着させた状態で閉じること
ができる。また、レバー44をオペレータが操作するこ
とによってレバー44によるベース40とカバー42の
係合状態が解除され、カバー42を開放することができ
る。
【0076】ベース40における写真フィルム22の搬
送方向(矢印A方向及びその反対方向)と直交する一方
の側面には、写真フィルム22を挿入するためのフィル
ム挿入口46が形成されている。図6に示すように、ベ
ース40には、フィルム挿入口46から延長されたフィ
ルム搬送路34が形成されている。フィルム搬送路34
を、フィルム挿入口46から挿入された写真フィルム2
2が保持されつつ搬送される。
【0077】また、図5に示すように、ベース40及び
カバー42には、フィルム挿入口46と反対側の側面を
外側に膨出して、フィルム巻取部48が形成されてい
る。このフィルム巻取部48内には、略円弧状に湾曲さ
れ、写真フィルム22をフィルム巻取部48の内周面に
沿って案内するガイド板50が設けられている。従っ
て、フィルム搬送路34に沿って搬送され、プレスキャ
ンが終了した写真フィルム22はガイド板50に案内さ
れることによってフィルム巻取部48内に巻回された状
態で収容される。
【0078】また、ベース40に形成されたフィルム搬
送路34のフィルム搬送方向に沿って、先端検出センサ
52、搬送ローラ対54、ゴミ取りローラ56、搬送ロ
ーラ対60、遮光部62Aを備えたLHP切替レバー6
2、及び搬送ローラ対64が順に配設されている。
【0079】先端検出センサ52は、一端に写真フィル
ム22に接触する接触輪52Aが回転可能に取り付けら
れ、屈曲部を回転軸として回転するクランク52Bと、
クランク52Bの他端の通過を検出する発光素子と受光
素子が組み合わせて構成されたフォトインタラプタ52
Cと、から構成されている。写真フィルム22がフィル
ム搬送路34に沿って搬送され、写真フィルム22のエ
ッジが先端検出センサ52の接触輪52Aに接触すると
クランク52Bが回転する。クランク52Bが回転する
ことによって、クランク52Bの他端がフォトインタラ
プタ52Cの発光素子と受光素子の間を通過する。これ
により、写真フィルム22の先端がフィルム搬送路34
を通過したことを検出することができる。
【0080】搬送ローラ対54は、ベース40上に配設
されたローラ駆動モータ84から駆動力が伝達されるこ
とによって回転する駆動ローラ54Aと、この駆動ロー
ラ54Aの回転に従動して回転する従動ローラ54B
と、を含んで構成されており、駆動ローラ54Aと従動
ローラ54Bによって写真フィルム22を挟持搬送す
る。また、図11に示すように、ローラ駆動モータ84
は、モータドライバ108に接続されている。
【0081】なお、搬送ローラ対54の駆動ローラ54
Aと従動ローラ54Bの軸方向の長さは、写真フィルム
22に穿設されたパーフォレーション36に接触しない
長さ、すなわち写真フィルム22に記録されたフィルム
画像(画像記録範囲)にのみ接触する長さに形成されて
いる。これは、駆動ローラ54A及び従動ローラ54B
の少なくとも一方が写真フィルム22に穿設されたパー
フォレーション36に接触した状態で写真フィルム22
が搬送されると、パーフォレーション36が穿設されて
いることによる凹凸によって安定した搬送を行うことが
できないことがあることを考慮したものである。
【0082】また、写真フィルム22の乳剤面(フィル
ム画像が記録されている面)側に接触する従動ローラ5
4Bは、写真フィルム22に記録されたフィルム画像に
傷を付けることがないように柔軟な材料で形成されてい
る。ゴミ取りローラ56は、写真フィルム22の表面に
付着している埃等を取り除くために設けられている。
【0083】搬送ローラ対60は、前述した搬送ローラ
対54と同様に、ローラ駆動モータ84から駆動力が伝
達されることによって回転する駆動ローラ60Aと、こ
の駆動ローラ60Aの回転に従動して回転する従動ロー
ラ60Bと、を含んで構成されており、写真フィルム2
2を挟持搬送する。駆動ローラ60Aと従動ローラ60
Bの長さは、前述した駆動ローラ54A及び従動ローラ
54Bと同様に、写真フィルム22に穿設されたパーフ
ォレーション36に接触しない長さに形成され、従動ロ
ーラ60Bも前述した従動ローラ54Bと同様に柔軟な
材料で形成されている。また、従動ローラ60Bの回転
軸の両端は、従動ローラ60Bの回転を阻止しない略コ
字形状の支持板76によって支持されている。この支持
板76の一端には略L字形状の接続部が一体形成されて
おり、この接続部の他端はモータ78の駆動軸に接続さ
れた偏心カム80に連結されている。従って、モータ7
8が駆動して偏心カム80が回転すると、支持板76に
支持された従動ローラ60Bが駆動ローラ60Aに対し
て接離する方向に移動する。なお、通常、従動ローラ6
0Bは駆動ローラ60Aと所定距離だけ離れて位置して
いるが、写真フィルム22の搬送が開始され、モータ7
8が駆動することによって駆動ローラ60Aと接触する
方向に移動して写真フィルム22を挟持搬送する。
【0084】また、図8に示すように、LHP切替レバ
ー62の遮光部62Aは、写真フィルム22に記録され
たフィルム画像がパノラマ画像である場合に写真フィル
ム22の画像未記録部分を透過する光を遮光する。写真
フィルム22に記録されたフィルム画像がパノラマ画像
であるか否かは、図示しないセンサによって検出され
る。なお、図8に示されるように、LHP切替レバー6
2は写真フィルム22の幅方向両側に設けられている
(図5では一方のみ図示)。
【0085】LHP切替レバー62よりもフィルム搬送
方向下流側に設けられた搬送ローラ対68については、
前述した搬送ローラ対60と略同一の構成であるため、
説明を省略する。
【0086】駆動ローラ54Aの回転軸54Cの一端に
は、プーリー54Dが取り付けられている。また、駆動
ローラ60Aの回転軸60Cの一端には、2つのプーリ
ー60D、60Eが所定間隔を隔てて取り付けられてい
る。駆動ローラ60Aの回転軸60Cに取り付けられた
一方のプーリー60Dは、駆動ローラ54Cの回転軸5
4Cに取り付けられたプーリー54Dと並行な位置に取
り付けられており、これらのプーリー54D、60Dに
はタイミングベルト82Aが巻き掛けられている。
【0087】また、駆動ローラ68Aの回転軸68Cの
一端にも2つのプーリー68D、68Eが取り付けられ
ている。この回転軸68Cに取り付けられた一方のプー
リー68Eは、駆動ローラ60Aの回転軸60Cに取り
付けられたプーリー60Eと並行な位置に取り付けられ
ており、これらのプーリー60E、68Eにはタイミン
グベルト82Bが巻き掛けられている。
【0088】さらに、フィルムキャリア14のベース4
0には、ローラ駆動モータ84が取り付けられている。
ローラ駆動モータ84の図示しない駆動軸の先端部に
は、プーリー84Aが取り付けられている。このプーリ
ー84Aと、搬送ローラ対68の駆動ローラ68Aの回
転軸68Cに取り付けられたプーリー68Dには、タイ
ミングベルト82Cが巻き掛けられている。
【0089】従って、ローラ駆動モータ84が駆動する
ことによる駆動力は、タイミングベルト82C、82
B、82Aを介して駆動ローラ68A、60A、54A
に伝達される。このため、駆動ローラ68A、60A、
54Aは同時に同一方向に回転する。
【0090】フィルム搬送路34に沿って配設された搬
送ローラ対60と搬送ローラ対68の間、すなわちフィ
ルム搬送路34の中央部近傍では、フィルム搬送路34
を構成する側壁が、フィルム搬送路34の幅方向に切欠
られて、実質的にフィルム搬送路34が幅拡となってい
る。そして、この幅拡部分34Aに、フィルム搬送方向
と直交する方向に延びるスリット孔32が形成されてい
る。このスリット孔32の長さは、前述したように写真
フィルム22に記録されたフィルム画像における写真フ
ィルム22の幅方向の長さよりも長く形成されている。
【0091】図6及び図7に示されるように、スリット
孔32にはガラス板38が嵌合されている。このガラス
板38の長手方向両端部(フィルム搬送路34の画像フ
ィルム22保持位置の近傍)には、フィルム搬送路34
側の面(図7における上側の面)に、ピントチャート5
8が形成されている。
【0092】ピントチャート58は、フィルム搬送路3
4の長手方向に沿って、且つ、フィルム搬送路34の幅
方向に所定間隔で平行に付着された複数の線分と、フィ
ルム搬送路34の幅方向に沿って、且つ、フィルム搬送
路34の長手方向に所定間隔で平行に付着された複数の
線分と、がガラス板38の所定の領域に形成されて構成
されている。光源64から射出された光の一部(ピント
チャート58に対応する部分)がガラス板38を透過す
ると、カバー42に形成されたスリット孔86を通過し
てラインCCD74に入射される。そして、ガラス板3
8を透過した光によるピントチャート58の像のコント
ラストが最大となるように、マイクロプロセッサ100
によって合焦制御が行われる。
【0093】スリット孔32の長手方向一端の側面に
は、ガラス板38の位置に対応して収容凹部160が形
成されている。一方、図11に示すように、先端検出セ
ンサ52は、モータドライバ108に接続されており、
先端検出センサ52によって、写真フィルム22の先端
がフィルム搬送路34を通過したことが検出されると、
モータドライバ108は、所定のタイミングでガラス板
駆動モータ112を正転又は逆転させる。モータドライ
バ108に接続されたガラス板駆動モータ112(図1
1参照)のクランク152は、ガラス板38の一端に固
着されており、ガラス板駆動モータ112が正転するこ
とで、ガラス板38が一端側から収容凹部160内に収
容される。図9に示すように、所定位置まで収容される
と、ガラス板38の他端に形成されたピントチャート5
8が、フィルム搬送路34の幅方向略中央位置に移動す
るようになっている。ガラス板駆動モータ112が逆転
すると、ガラス板38の両端のピントチャート58が、
フィルム搬送路34の幅方向両側の位置に移動する(図
8参照)。
【0094】ガラス板38には、ピントチャート58よ
りも長手方向内側の位置に、光減光用の蒸着膜が蒸着さ
れており、この光減光用の蒸着膜が蒸着された部分は減
光フィルタとしてのNDフィルタ30A、30Bを構成
している。すなわち、光源64から射出された光の一部
(写真フィルム22の画像記録範囲外に穿設されたパー
フォレーション36及び写真フィルム22に関する情報
が記録されたバーコード37に対応する部分)が減光さ
れて写真フィルム22を透過し、カバー42に形成され
たスリット孔86を通過して、ピント調整用データとし
てラインCCD74に入射される。そして、ガラス板3
8の略中央部分(ピントチャート58及びNDフィルタ
30A、30Bが設けられていない部分)には、光が遮
蔽されたり減光されたりすることなく透過する光透過部
が構成されていることになる。
【0095】なお、このフィルムキャリア14はディジ
タルラボシステム10の本体に形成された装着部154
(図2参照)に装着されると共に、コネクタ88を介し
てディジタルラボシステム10の本体に接続される。
【0096】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0097】ディジタルラボシステム10のラインCC
Dスキャナ12において読取処理を行うにあたり、オペ
レータは写真フィルム22をフィルムキャリア14に形
成されたフィルム挿入口46に挿入する。このとき、写
真フィルム22に記録されたフィルム画像が予め定めら
れた向きとなるように挿入する。本実施の形態では、写
真フィルム22に記録されたフィルム画像を駆動ローラ
54A、60A、68A側に向けて挿入する。なお、以
下では、まず、オペレータが、マイクロプロセッサ10
0よる合焦制御を、図示しないスイッチ操作又はパーソ
ナルコンピュータ158のキー操作により自動制御とし
た場合について説明する。
【0098】写真フィルム22が挿入され、先端検出セ
ンサ52によって写真フィルム22の先端が検出される
と、モータドライバ108がガラス板駆動モータ112
を正転させる。これにより、図9に示すように、ガラス
板38の他端のピントチャート58がフィルム搬送路3
4の幅方向略中央に移動する。
【0099】このとき、光源64からの光がガラス板3
8のピントチャート58を透過し、ラインCCD74に
入射されると、ピントチャート58の像のコントラスト
が最大となるように、マイクロプロセッサ100によっ
て、第1段階の合焦制御が行われる。その後、モータド
ライバ108がガラス板駆動モータ112を逆転させ、
図8に示すように、ガラス板38の両端のピントチャー
ト58がフィルム搬送路34の幅方向両側に移動する。
【0100】また、先端検出センサ52によって写真フ
ィルム22の先端が検出されると、ローラ駆動モータ8
4が駆動する。ローラ駆動モータ84が駆動することに
より、駆動ローラ54A、60A、68Aが同時にかつ
同一方向に回転する。また、これらの駆動ローラ54
A、60A、68Aの回転に伴って従動ローラ54B、
60B、68Bが回転し、写真フィルム22が所定方向
(図4乃至図6に示される矢印A方向)に挟持搬送され
る。なお、搬送される写真フィルム22の表面に付着し
た埃等はゴミ取りローラ56等によって取り除かれる。
【0101】そして、写真フィルム22がフィルム搬送
路34に形成されたスリット孔32の上部を通過すると
き、光源64から射出されてスリット孔32及び写真フ
ィルム22を透過した光がレンズユニット72を介して
ラインCCD74に入射されるため、ラインCCD74
は写真フィルム22に記録されたフィルム画像及び写真
フィルム22の情報が記録されたバーコード37を同時
に読み取って、プレスキャンを行う。このとき、マイク
ロプロセッサ100は、ラインCCD74によって読み
取られたフィルム画像のデータに基づき、フィルム画像
のコントラストが最大となるように、レンズ駆動モータ
119によってレンズユニット72の結像点位置を移動
させて、第2段階の合焦制御を行ってもよい。
【0102】この場合、既に第1段階の合焦制御によっ
てレンズユニット72の結像点位置があらかじめ移動さ
れているので、第2段階の合焦制御では、僅かにレンズ
ユニット72を移動させるだけで、高精度でピント合わ
せを行うことができる。特に、本実施の形態に係るディ
ジタルラボシステム10では、135サイズの写真フィ
ルム以外の写真フィルムの場合には、これらの写真フィ
ルムに対応して、各々のサイズに応じた専用のフィルム
キャリアが用意されるため、フィルムキャリアの種類が
異なると、写真フィルムの光軸L方向の位置も異なるこ
とになる。しかし、この場合にも、各々のフィルムキャ
リアに設けたピントチャート58によって、第1段階の
合焦制御を行うことができる。これにより、第2段階の
合焦制御では、各画像毎に僅かにレンズユニット72を
移動させるだけで、高精度でピント合わせを行うことが
できる。
【0103】同種のフィルムキャリア同士を複数交換し
て使用する場合には、各フィルムキャリア毎のピントチ
ャート58の位置が同じなので、第1段階の合焦制御を
行わなくても、2台目以降のフィルムキャリについては
第1段階の合焦制御が行われていることになる。また、
この場合において、温度変化等の状況変化によって、写
真フィルム22の位置にズレが生じたり、この温度変化
に依存してレンズ(レンズユニット72を構成している
1又は複数枚のレンズ等)の焦点距離が変わったりして
も、第1段階の合焦制御でこのズレや焦点距離の変化を
補正して、ピント合わせを行うことができる。
【0104】また、ガラス板38をスライド移動させ
て、ピントチャート58をフィルム搬送路34の幅方向
略中央の位置、すなわち、フィルム画像の位置で第1段
階の合焦制御を行うので、例えば、写真フィルム22が
湾曲等していた場合でも、この影響を少なくして高い精
度でピント合わせを行うことができる。もちろん、写真
フィルム22が湾曲していない場合や、ピント合わせに
高い精度が要求されない場合には、図8に示すようにピ
ントチャート58を写真フィルム22の幅方向両側の位
置に維持した状態で、第1段階の合焦制御を行ってもよ
い。
【0105】さらに、第1段階の合焦制御において、必
要とされる精度を満たしてピント合わせが行われる場合
には、第2段階の合焦制御を行う必要がないので、ピン
ト合わせが容易になる。
【0106】また、プレスキャン時に、光源64から射
出された光はスリット孔32の長手方向両端部に設けら
れたNDフィルタ30A、30Bによって減光されるた
め、写真フィルム22のパーフォレーション36を通過
する光は減光される。
【0107】このように、NDフィルタ30A、30B
によって減光された光がラインCCD74に入射され、
パーフォレーション36を通過した光の光量が過大にな
ることがなく、また写真フィルム22に記録されたフィ
ルム画像を透過した光の光量が過少になることがないの
で、写真フィルム22に記録されたフィルム画像と写真
フィルム22の情報が記録されたバーコード37を精度
良くかつ同時に読み取ることができる。
【0108】写真フィルム22のフィルム巻取部48へ
の巻き取りが終了すると、モータドライバ108はロー
ラ駆動モータ84を逆転させる。これにより、写真フィ
ルム22はフィルム巻取部48から巻き出され、フィル
ム画像が再度スリット孔32の上部を通過して、ファイ
ンスキャンが行われる。このとき、すでに第1段階の合
焦制御によって、ピントチャート58に対してピント合
わせが行われているので、ラインCCD74によって読
み取られたフィルム画像のデータに基づき、第3段階の
合焦制御を行う際に、高精度のピント合わせを容易に行
うことができる。
【0109】特に、ファインスキャンの場合には、一般
的に、プレスキャンの場合よりも写真フィルム22の搬
送速度が遅いので、画像の読取密度は高くなる。従っ
て、画像の読取密度が比較的低いプレスキャン時に、ピ
ントチャートに対してピント合わせ(合焦制御)が行わ
れ、画像の読取密度が比較的高いファインスキャン時
に、画像に対するピント合わせ(合焦制御)が行われて
いることになる。
【0110】さらに、写真フィルム22がカールしてい
る場合等、フィルム画像の光軸L方向の位置にズレが生
じている場合であっても、ファインスキャン時に高精度
で、画像に対してピント合わせが行われる。なお、例え
ば、第1段階の合焦制御を、ピントチャート58が写真
フィルム22の幅方向両側の位置にある状態(図8参
照)で行った場合には、フィルム画像の位置がピントチ
ャート58の位置に対して一定量離間されていることに
なる。従って、これを考慮して、ファインスキャン時の
レンズユニット72の位置を、ピントチャート58の像
のコントラストが最大となる結像点位置からさらに規定
のオフセット量でオフセットした位置とすれば、高精度
でフィルム画像の読み取りを行うことができる。なお、
上記したように、写真フィルム22がカールしている場
合に、このカールを考慮して、ファインスキャン時のレ
ンズユニット72の位置を規定のオフセット量でオフセ
ットした位置としてもよい。また、特にラインセンサに
おいては、合焦制御時にフィルム画像を停止させて画像
の読み取りを行うのに対しファインスキャン時にはフィ
ルム画像を移動させて(副走査させて)画像を読み取る
と、画像の位置が異なる場合がある。この場合において
も、画像読み取り時(ファインスキャン時)のレンズユ
ニット72の位置を規定のオフセット量でオフセットし
た位置としてもよい。
【0111】なお、プレスキャン及びファインスキャン
を区別することなく、フィルム画像の光軸L方向の位置
にズレが生じていない場合にはピントチャートに対して
ピント合わせを行い、このズレが生じている場合には、
画像に対してピント合わせを行うようにしてもよい。
【0112】次に、合焦制御を手動制御で行う場合につ
いて説明する。
【0113】この場合には、まず、オペレータがフィル
ムキャリア14をディジタルラボシステム10の装着部
154にセットした状態で、光源64からの光がガラス
板38のピントチャート58を透過してラインCCD7
4に入射され、ピントチャート58の像のコントラスト
が最大となるように、マイクロプロセッサ100によっ
て、第1段階の合焦制御が行われる。
【0114】このとき、図9に示すように、ガラス板3
8の他端のピントチャート58がフィルム搬送路34の
幅方向略中央に位置していてもよいが、図8に示すよう
に、ガラス板38の両端のピントチャート58がフィル
ム搬送路34の幅方向両側に位置していてもよい。ガラ
ス板38の他端のピントチャート58がフィルム搬送路
34の幅方向略中央に位置していている場合には、自動
制御の場合と同様、写真フィルム22の湾曲等の影響を
少なくして第1段階の合焦制御を行うことができる。ま
た、この場合には、第1段階の合焦制御後に、モータド
ライバ108がガラス板駆動モータ112を逆転させ
て、ガラス板38の両端のピントチャート58がフィル
ム搬送路34の幅方向両側に位置するようにガラス板3
8をスライド移動させる。
【0115】その後、オペレータは写真フィルム22を
フィルムキャリア14に形成されたフィルム挿入口46
に挿入する。先端検出センサ52によって写真フィルム
22の先端が検出されると、ローラ駆動モータ84が駆
動し、写真フィルム22が保持されつつ、所定方向(図
4乃至図6に示される矢印A方向)に搬送される。
【0116】写真フィルム22がスリット孔32の上部
を通過するとき、プレスキャンが行われる。このとき、
フィルム画像のコントラストが最大となるように、第2
段階の合焦制御を行ってもよい。
【0117】以後は、自動制御の場合と同様であるの
で、説明を省略する。
【0118】図13には、本発明の第2の実施の形態に
係るフィルムキャリア170が部分的に拡大して示され
ている。第2の実施の形態では、ピントチャート58の
像のコントラストが最大となるよう合焦制御を行うとき
に、ピントチャート58に上方から照射された光の反射
光によって行う点が異なっている。以下、第1の実施の
形態に係るフィルムキャリア14と同一の構成要素、構
成部材等については同一符号を付して説明を省略する。
【0119】第2の実施の形態に係るフィルムキャリア
170では、第1の実施の形態に係るフィルムキャリア
14の幅拡部分34Aに対し、この幅拡部分34Aの長
手方向(写真フィルム22の幅方向)両端、かつガラス
板38よりもラインCCD74側(図13では上側)の
部分を凹設して、収容凹部172が形成されている。収
容凹部172には、ガラス板38上のピントチャート5
8に光を照射するためのピントチャート用光源174が
取り付けられている。これ以外は、第1の実施の形態に
係るフィルムキャリア14と同一の構成とされている。
【0120】従って、第2の実施の形態に係るフィルム
キャリア170をディジタルラボシステム10に装着し
た場合には、ピントチャート用光源174からピントチ
ャート58に照射された光の反射光を利用して、第1段
階の合焦制御を行うことができる。この場合において、
第1の実施の形態の場合と同様、ガラス板38をスライ
ドさせて、ガラス板38の他端のピントチャート58が
フィルム搬送路34の幅方向略中央に位置した状態(図
9参照)で、反射光により第1段階の合焦制御を行って
もよいが、ピントチャート58をフィルム搬送路34の
幅方向両側の位置に維持した状態のまま、第1段階の合
焦制御をおこなってもよい。
【0121】このようにして、ピントチャート58に照
射した光の反射光を利用して合焦制御を行う点以外は、
第1の実施の形態と全く同様にして、画像読取等の一連
の処理が行われる。また、第2の実施の形態のフィルム
キャリア170を使用した場合であっても、ピントチャ
ート58に照射された光源64からの光の透過光を利用
して、合焦制御を行うこともできる。
【0122】なお、ピントチャート用光源174として
は、ピントチャート58からの反射光によって合焦制御
を行うために必要な光をピントチャート58に照射でき
れば十分であり、特にその種類は限定されない。例え
ば、白熱電球を使用することができる。
【0123】また、第2の実施の形態において、ピント
チャート58に光を照射するための光源は、上記したピ
ントチャート用光源174に限られない。例えば、ディ
ジタルラボシステム10の光源64(図3及び図4参
照)の光を、光ファイバー等の光伝達手段を使用してピ
ントチャート58の上方に導き照射するようにしてもよ
いし、ミラー等の光反射手段をディジタルラボシステム
10又はフィルムキャリア170の少なくとも一方に設
け、光源64の光をこの光反射手段で反射して照射する
ようにしてもよい。また、ディジタルラボシステム10
が設置された室内の光(太陽光や室内灯の光)の一部が
ピントチャート58に照射されている場合には、この光
を利用してもよい。
【0124】なお、上記したピントチャート用光源17
4や光伝達手段及び光反射手段を設ける場合には、光源
64から照射された光の透過光を利用して画像読取を行
う場合を考慮して、この透過光の進路内に入らない位置
に設けることが好ましい。さらに、光源64からピント
チャート58に照射された光の透過光を使用して合焦制
御を行うことも想定される場合には、この透過光の進路
内にも入らない位置とすることが好ましい。
【0125】なお、上記説明では、写真フィルム22に
記録されたフィルム画像を駆動ローラ54A、60A、
68A側に向けて挿入した場合について説明したが、フ
ィルム画面を従動ローラ54B、60B、側に向けて挿
入してもよいことはもちろんである。この場合には、写
真フィルム22の厚み分だけ、フィルム画像とピントチ
ャート58との光軸L方向の位置にズレが生じることに
なる。従って、このズレを考慮した上で、フィルム画像
及びピントチャート58の像のコントラストが最大とな
るように、マイクロプロセッサ100及びモータドライ
バ108によって、レンズ駆動モータ119の回転量を
補正する等により、レンズユニット72の結像点位置を
オフセットして補正すればよい。さらに、レンズユニッ
ト72の結像点位置のオフセット量は、合焦制御(ピン
ト合わせ)がピントチャート58に対して行われたか、
フィルム画像に対して行われたかによって独立に設定す
ることもできる。上記したレンズユニット72の結像点
位置のオフセット量を、あらかじめ既定値に設定してお
けば、オフセット量を設定又は変更する操作が容易にな
る。
【0126】また、本発明に係る原稿キャリア(フィル
ムキャリア)としても、上記したフィルムキャリア1
4、170に限られず、要するに、フィルム搬送路34
の、写真フィルム22保持位置の近傍に、ピント合わせ
のためのピントチャートが設けられていればよい。この
場合、原稿キャリアの種類に応じて、レンズユニット7
2の結像点位置のオフセット量を設定し、フィルム画像
及びピントチャート58の像のコントラストが最大とな
るように補正すればよい。
【0127】ピントチャートとしても、上記したピント
チャート58に限られず、種々の形状や模様とすること
ができる。また、必ずしもガラス板38が移動可能とさ
れている必要はなく、ピントチャートがフィルム画像の
有効範囲外に常に位置するように、ガラス板38が固定
されていてもよい。すなわち、この場合でも、ピントチ
ャートの像のコントラストが最大となるようにピント合
わせを行うことができ、ピントチャートの像とフィルム
画像が重なることもない。また、ガラス板38を移動さ
せるための機構が不要となり、構造が簡単になる。
【0128】光透過手段としても、必ずしもガラス板3
8の略中央部分(ピントチャート58及びNDフィルタ
30A、30Bが設けられていない部分)である必要は
なく、要するに、光源64からの光を透過させて、フィ
ルム搬送路34に保持された写真フィルム22の画像記
録範囲を含む領域に光を照射させるものであればよく、
例えば光透過孔であってもよい。
【0129】さらに、写真フィルム22を保持する保持
手段としても、上記したフィルム搬送路34に限られ
ず、例えば、写真フィルム22が単に載置される構造と
することで、実質的に写真フィルム22を保持するよう
になっているものでもよい。
【0130】フィルムキャリアが保持する画像フィルム
としても、上記した画像フィルム22(135サイズの
カラーネガフィルム)に限られず、例えば、240フィ
ルム(いわゆるAPSフィルム)やカラーリバーサルフ
ィルムでもよい。そして、保持手段としても、これらの
フィルムの種類に対応して保持することができる保持手
段であれば、具体的構成は特に限定されない。
【0131】カラーリバーサルフィルムの場合には、各
画像コマ毎にスライドマウントが装着することがあり、
この場合には、スライドマウントの厚み等によって、フ
ィルム画像の光軸L方向の位置にズレが生じる。従っ
て、このズレを考慮して、レンズユニット72の結像点
位置を補正すればよい。フィルムの種類によって、フィ
ルム厚やカール量が異なる場合には、これらを考慮し
て、レンズユニット72の結像点位置を補正(オフセッ
ト)せればよい。
【0132】また、所定形状のマスクを写真フィルムに
重ね、このマスクを移動させたり交換してたりすること
で、所望サイズの画像が得られるようにした、いわゆる
多サイズ対応フィルムキャリアの場合には、このフィル
ムキャリア又はマスクのいずれにピントチャートを設け
てもよい。
【0133】さらに、画像フィルム22の搬送方向と直
交する方向の光を走査させて画像を読み取るラインセン
サに限らず、画像フィルム22の所定領域を一度に照射
して画像を読み取る、いわゆるエリアセンサに対応した
フィルムキャリアであってもよい。エリアセンサによっ
て画像を読み取る場合には、上記したピントチャート5
8の形状と異なるピントチャート(例えば、画像フィル
ム22の搬送方向と斜めに交差する方向の線分が所定間
隔で形成されたピントチャート)を設けてもよい。
【0134】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、画像が記録
された原稿を保持可能な保持手段と、前記保持手段に設
けられると共に、光源からの光を透過させて、前記保持
手段に保持された原稿の画像記録範囲を含む領域に光を
照射させる光透過手段と、前記保持手段の原稿保持位置
近傍に配置された、ピント合わせのためのピントチャー
トと、を有するので、原稿キャリアごとにピント合わせ
をすることが可能となる。
【0135】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ピントチャートが前記光透過手
段の前記原稿の画像記録範囲外に対応する部位に位置す
るように設けられているので、原稿の画像を読み取ると
きに、画像とピントチャートの像とが重ならない。
【0136】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ピントチャートが前記原稿の画
像記録範囲外に対応する位置と画像記録範囲内に対応す
る位置との間を移動可能に設けられているので、ピント
ッチャートを画像記録範囲内に対応する位置に移動させ
て、画像と同じ位置でピント合わせをすることができ
る。
【0137】請求項4に記載の発明では、原稿の種類に
応じて用意された前記請求項1〜請求項3のいずれかに
記載の複数種の原稿キャリアと、前記複数種の原稿キャ
リアのいずれかが選択的に装着可能な装着部と、前記装
着部に装着された前記原稿キャリアの保持手段に保持さ
れた原稿の画像及び前記原稿キャリアに設けられたピン
トチャートを読み取る画像読取手段と、前記画像読取手
段で読み取られたピントチャートの像のコントラストが
最大となるように画像読取手段のピント合わせを行う合
焦手段と、を有するので、原稿キャリアに対応したピン
ト合わせを行うことができる。
【0138】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記画像読取手段で読み取られた画
像のコントラストが最大となるように画像読取手段のピ
ント合わせを行うことが可能とされ、前記ピントチャー
トに対するピント合わせと前記原稿に対するピント合わ
せのいずれか一方が選択可能とされているので、状況に
応じて、ピントチャートに対するピント合わせと原稿に
対するピント合わせのいずれか一方を選択することがで
きる。
【0139】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記原稿の状態に応じて、前記ピン
トチャートに対するピント合わせと原稿に対するピント
合わせのいずれか一方を選択するので、画像ごとに位置
が異なる場合に、ピントチャートに対するピント合わせ
を選択し、次に、原稿に対するピント合わせを選択する
ことで、高精度のピント合わせを行うことができる。
【0140】請求項7に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記原稿の読取密度に応じて、前記
ピントチャートに対するピント合わせと原稿に対するピ
ント合わせのいずれか一方を選択するので、原稿の読み
取り密度に応じて、適切な方法によりピント合わせを行
うことができる。
【0141】請求項8に記載の発明では、請求項4〜請
求項7のいずれかに記載の発明において、前記画像読取
手段が、前記原稿キャリアの保持手段に保持された原稿
の画像を読み取る際に前記合焦手段による画像読取手段
のピント合わせ位置から規定のオフセット量だけオフセ
ットした位置で画像を読み取るので、原稿の位置がピン
トチャートの位置から一定量離間した位置にある場合
や、原稿にカールが発生している場合等であっても、ピ
ントのズレを補正して、画像を読み取ることができる。
【0142】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の発明において、前記オフセット量は、前記装着部に
装着された前記原稿キャリアの種類及び、前記ピント合
わせが前記ピントチャートに対して行われたか前記原稿
に対して行われたかによって独立に設定可能とされてい
るので、異なる原稿キャリアに対応してオフセット量を
設定し、画像を読み取ることができる。また、ピント合
わせの対象に応じてオフセット量を設定し、画像を読み
取ることができる。
【0143】請求項10に記載の発明では、請求項8又
は請求項9に記載の発明において、前記オフセット量
は、あらかじめ設定された既定量を基準としてこの既定
量から操作により変更及び設定可能とされているので、
オフセット量を設定又は変更する操作が容易になる。オ
フセット量を変更することで、フィルムの種類によって
フィルム厚やカール量が異なっている場合でも、これに
対応してオフセット量を変更し、画像に対して的確にピ
ント合わせを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るディジタルラ
ボシステムを示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るディジタルラ
ボシステムの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るラインCCD
スキャナの光学系を示す概略側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るラインCCD
スキャナの光学系を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るフィルムキャ
リアの内部構造を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るフィルムキャ
リアのフィルム搬送路に形成されたスリット孔近傍を示
す概略斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るフィルムキャ
リアのフィルム搬送路に形成されたスリット孔近傍を拡
大して示す一部破断斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るフィルムキャ
リアのガラス板とフィルムとの位置関係を示す説明図で
ある。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るフィルムキャ
リアのガラス板とフィルムとの位置関係を示す説明図で
ある。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るフィルムキ
ャリアのLHPレバーの作動状態を示す説明図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るラインCC
Dスキャナの電気系の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理部
の概略構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るフィルムキ
ャリアのフィルム搬送路に形成されたスリット孔近傍を
拡大して示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 12 ラインCCDスキャナ(原稿読取装置) 14 フィルムキャリア(画像キャリア) 34 フィルム搬送路(保持手段) 38 ガラス片(光透過手段) 58 ピントチャート 74 ラインCCD(画像読取手段) 100 マイクロプロセッサ(合焦手段) 108 モータドライバ(合焦手段) 119 レンズ駆動モータ(合焦手段) 138 A/F回路(合焦手段) 154 装着部 170 フィルムキャリア 174 ピントチャート用光源

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録された原稿を保持可能な保持
    手段と、 前記保持手段に設けられると共に、光源からの光を透過
    させて、前記保持手段に保持された原稿の画像記録範囲
    を含む領域に光を照射させる光透過手段と、 前記保持手段の原稿保持位置近傍に配置された、ピント
    合わせのためのピントチャートと、 を有することを特徴とする原稿キャリア。
  2. 【請求項2】 前記ピントチャートが前記光透過手段の
    前記原稿の画像記録範囲外に対応する部位に位置するよ
    うに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    原稿キャリア。
  3. 【請求項3】 前記ピントチャートが前記原稿の画像記
    録範囲外に対応する位置と画像記録範囲内に対応する位
    置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の原稿キャリア。
  4. 【請求項4】 原稿の種類に応じて用意された前記請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の複数種の原稿キャリ
    アと、 前記複数種の原稿キャリアのいずれかが選択的に装着可
    能な装着部と、 前記装着部に装着された前記原稿キャリアの保持手段に
    保持された原稿の画像及び前記原稿キャリアに設けられ
    たピントチャートを読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段で読み取られたピントチャートの像の
    コントラストが最大となるように画像読取手段のピント
    合わせを行う合焦手段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記合焦手段が、前記画像読取手段で読
    み取られた画像のコントラストが最大となるように画像
    読取手段のピント合わせを行うことが可能とされ、 前記ピントチャートに対するピント合わせと前記原稿に
    対するピント合わせのいずれか一方が選択可能とされて
    いることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿の状態に応じて、前記ピントチ
    ャートに対するピント合わせと原稿に対するピント合わ
    せのいずれか一方を選択することを特徴とする請求項5
    に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿の読取密度に応じて、前記ピン
    トチャートに対するピント合わせと原稿に対するピント
    合わせのいずれか一方を選択することを特徴とする請求
    項5に記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記画像読取手段が、前記原稿キャリア
    の保持手段に保持された原稿の画像を読み取る際に前記
    合焦手段による画像読取手段のピント合わせ位置から規
    定のオフセット量だけオフセットした位置で画像を読み
    取ることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに
    記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記オフセット量は、前記装着部に装着
    された前記原稿キャリアの種類及び、前記ピント合わせ
    が前記ピントチャートに対して行われたか前記原稿に対
    して行われたかによって独立に設定可能とされているこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記オフセット量は、あらかじめ設定
    された既定量を基準としてこの既定量から操作により変
    更及び設定可能とされていることを特徴とする請求項8
    又は請求項9に記載の画像読取装置。
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