JP2000022896A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JP2000022896A
JP2000022896A JP10184534A JP18453498A JP2000022896A JP 2000022896 A JP2000022896 A JP 2000022896A JP 10184534 A JP10184534 A JP 10184534A JP 18453498 A JP18453498 A JP 18453498A JP 2000022896 A JP2000022896 A JP 2000022896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
reading
film
cut
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10184534A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshida
吉田  敬
Takashi Yamamoto
尚 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10184534A priority Critical patent/JP2000022896A/ja
Publication of JP2000022896A publication Critical patent/JP2000022896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取対象原稿に記録された複数の画像を連続
して読み取る際に、各画像毎の状態に応じた読取条件の
設定を確実に行うことを可能とする画像読取装置を得
る。 【解決手段】 (A)に示すように、写真フィルム22
を矢印C方向とは逆の方向に搬送しながらフィルム画像
120B及び120Aの各々の切り出し画角122B及
び122A内の画像を連続して読み取る際に、所定の読
取位置を切り出し画角122B及び122Aの間の間隔
Dの領域が通過している間にフィルム画像120Aの濃
度に適した照射光量への切換えが間に合わない場合に
は、(B)に示すように、間隔Dを広くする((B)で
は間隔D’)ように切り出し画角122B及び122A
の位置を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
り、特に、写真フィルム等の複数の画像が記録された読
取対象原稿の各画像を連続して読み取る画像読取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムに記録されているフ
ィルム画像をR、G、Bの各成分色に分解して読み取
り、該読み取りによって得られた画像データに対して各
種の補正等の画像処理を行った後に、記録材料への画像
の記録やディスプレイへの画像の表示等を行う写真処理
方法が提案されている。なお、ここでいう写真フィルム
とは、被写体を撮影後、現像処理され、ネガ画像又はポ
ジ画像が可視化されたフィルムをいう。
【0003】この種の写真処理方法でフィルム画像を読
み取る際に用いられる画像読取装置では、一般に、写真
フィルムに対して光を照射し、写真フィルムからの透過
光又は反射光を結像して、結像位置に設けられたライン
CCD、エリアCCD等の画像センサ(イメージセン
サ)によって当該写真フィルムに記録されたフィルム画
像を画像データとして読み取っている。
【0004】この種の画像読取装置として、読取速度の
高速化を目的として、写真フィルムに記録された複数の
画像が所定の読取位置に順次位置するように写真フィル
ムを搬送する搬送手段を備え、該搬送手段によって写真
フィルムを連続搬送すると同時に上記読取位置に位置さ
れた画像を読み取るものや、高品質な画像読み取りを目
的として、写真フィルムに照射する光の光量を調整する
ことができる光量調整手段を備え、該光量調整手段によ
って各フィルム画像毎に当該フィルム画像の濃度に応じ
て写真フィルムに照射する光の光量を切換えるものがあ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
搬送手段及び光量調整手段の双方を備えた画像読取装置
では、各フィルム画像毎に次に読み取るフィルム画像の
読み取り開始までに光量調整手段による光量の切換えを
行う必要があり、この切換えが次のフィルム画像の読み
取り開始までに間に合わない場合がある、という問題点
があった。このことを、より具体的に説明すると次のよ
うになる。
【0006】すなわち、あるフィルム画像に雪景色の画
像が記録されており、その次に読み取るフィルム画像が
夜景の画像であった場合、雪景色の画像と夜景の画像と
では濃度が極端に異なるため、これらのフィルム画像を
連続して高品質に読み取るためには、写真フィルムに照
射する光の光量を各フィルム画像間で大きく変更する必
要があり、この変更に要する期間は比較的長いものとな
る。従って、高速読み取りを目的として写真フィルムを
比較的高速で搬送している場合には、この光量の変更に
要する期間が、各フィルム画像間の不画像部分が読取位
置に位置している期間より長くなり、光量調整手段によ
る光量の変更が間に合わなくなる可能性が高くなるので
ある。光量調整手段による光量の変更が間に合わなかっ
た場合、次に読み取るフィルム画像(この場合は夜景の
画像)の高品質な画像データを得ることができない。
【0007】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、読取対象原稿に記録された複数の画像
を連続して読み取る際に、各画像毎の状態に応じた読取
条件の設定を確実に行うことを可能とする画像読取装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像読取装置は、複数の画像が記録
された読取対象原稿を照明する光源と、前記複数の画像
の各々が順次所定の読取位置に位置するように前記読取
対象原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって
前記読取位置に位置された画像から該画像の領域内でか
つ該画像の外形寸法より小さな寸法の切り出し画角内の
切り出し画像を読み取るための読取手段と、前記複数の
画像の各々の切り出し画角内の切り出し画像を各画像毎
に読取条件を設定しながら連続して読み取るとき、隣り
合う画像における後の切り出し画像の読取開始までに前
記後の切り出し画像の読取条件が設定できない場合は、
前記隣り合う画像の各々の切り出し画角間の距離が大き
くなるように前記各々の切り出し画角の少なくとも一方
の位置を調整する画角位置調整手段と、を備えている。
【0009】請求項1に記載の画像読取装置によれば、
複数の画像が記録された読取対象原稿が光源によって照
明されると共に、上記複数の画像の各々が順次所定の読
取位置に位置するように読取対象原稿が搬送手段によっ
て搬送され、読取手段によって上記搬送手段により読取
位置に位置された画像から該画像の領域内でかつ該画像
の外形寸法より小さな寸法の切り出し画角内の切り出し
画像が読み取られる。ここでいう切り出し画角とは、読
取対象原稿に記録された各々の画像の記録領域のうちの
実際に読み取る領域をいう。例えば、読取対象原稿が写
真フィルムである場合、画像読取装置は一般に、写真フ
ィルムに記録されている各フィルム画像の全ての記録領
域を画像データとして読み取ってはおらず、フィルム画
像の記録領域より一回り小さく、かつフィルム画像の中
心の領域のみを読み取っている。すなわち、この実際の
読取領域を本発明では切り出し画角といっている。な
お、上記読取対象原稿には、透過原稿、及び反射原稿が
含まれる。
【0010】また、請求項1に記載の画像読取装置で
は、上記複数の画像の各々の切り出し画角内の切り出し
画像が各画像毎に読取条件を設定しながら連続して読み
取られるとき、隣り合う画像における後の切り出し画像
の読取開始までに該後の切り出し画像の読取条件が設定
できない場合は、画角位置調整手段によって上記隣り合
う画像の各々の切り出し画角間の距離が大きくなるよう
に該各々の切り出し画角の少なくとも一方の位置が調整
される。
【0011】すなわち、上記のように、切り出し画角は
各々の画像の記録領域より小さな領域とされているた
め、切り出し画角は画像の記録領域の範囲内の何れかの
位置に設定することができるので、本発明では、読取開
始までに読取条件が設定できない画像については、当該
画像及び当該画像の直前に読み取られる画像の各々の切
り出し画角間の距離が大きくなるように該各々の切り出
し画角の少なくとも一方の位置を調整することによっ
て、読取条件を設定することができる期間を長くしてい
る。
【0012】このように、請求項1に記載の画像読取装
置によれば、隣り合う画像における後の切り出し画像の
読取開始までに該後の切り出し画像の読取条件が設定で
きない場合は、上記隣り合う画像の各々の切り出し画角
間の距離が大きくなるように該各々の切り出し画角の少
なくとも一方の位置を調整しているので、読取条件を設
定することができる期間を長くすることができ、上記読
取条件の設定が可能となり得る。
【0013】また、請求項2記載の画像読取装置は、請
求項1記載の画像読取装置において、前記画角位置調整
手段による切り出し画角位置の調整を行っても前記後の
切り出し画像の読取開始までに前記後の切り出し画像の
読取条件が設定できない場合に、その旨をオペレータに
通知する通知手段を更に備えたことを特徴としている。
【0014】このように、請求項2に記載の画像読取装
置によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏する
ことができると共に、画角位置調整手段による切り出し
画角位置の調整を行っても上記後の切り出し画像の読取
開始までに上記後の切り出し画像の読取条件が設定でき
ない場合には、通知手段によってその旨がオペレータに
通知されるので、オペレータは不適当な読取条件の設定
に起因する低品質な画像読み取りが行われる可能性があ
ることを事前に知ることができると共に、これに対する
対応を確実に行うことができる。
【0015】また、請求項3記載の画像読取装置は、請
求項1又は請求項2記載の画像読取装置において、前記
画角位置調整手段による切り出し画角位置の調整を行っ
ても前記後の切り出し画像の読取開始までに前記後の切
り出し画像の読取条件が設定できない場合は、前記隣り
合う画像における前の切り出し画像の読取終了から前記
後の切り出し画像の読取開始までの間に前記搬送手段に
よる前記読取対象原稿の搬送を一時的に停止し、前記読
取条件の設定終了後に搬送を再開することを特徴として
いる。
【0016】このように、請求項3に記載の画像読取装
置によれば、請求項1又は請求項2記載の発明と同様の
効果を奏することができると共に、画角位置調整手段に
よる切り出し画角位置の調整を行っても上記後の切り出
し画像の読取開始までに上記後の切り出し画像の読取条
件が設定できない場合は、上記隣り合う画像における前
の切り出し画像の読取終了から後の切り出し画像の読取
開始までの間に搬送手段による読取対象原稿の搬送を一
時的に停止し、読取条件の設定終了後に搬送を再開して
いるので、搬送手段による読取対象原稿の搬送が停止し
ている間に確実に読取条件を設定することができる。
【0017】また、請求項4記載の画像読取装置は、請
求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像読取装置に
おいて、前記読取対象原稿に記録された複数の画像の各
々の濃度に応じて前記光源からの照明光の光量を各画像
毎に設定するための光源絞りを更に備え、前記画角位置
調整手段は、前記後の切り出し画像の読取開始までに前
記後の切り出し画像の濃度に応じた光量が設定できない
場合に、前記隣り合う画像の各々の切り出し画角間の距
離が大きくなるように前記各々の切り出し画角の少なく
とも一方の位置を調整することを特徴としている。
【0018】すなわち、請求項4記載の画像読取装置
は、上記請求項1乃至請求項3記載の発明に対して、読
取対象原稿に記録された複数の画像の各々の濃度に応じ
て光源からの照明光の光量を各画像毎に設定するための
光源絞りが更に備えられると共に、請求項1乃至請求項
3記載の発明における読取条件を上記光源絞りによる画
像の各々の濃度に応じた光源からの照明光の光量とした
ものである。
【0019】従って、請求項4に記載の画像読取装置に
よれば、隣り合う画像における後の切り出し画像の読取
開始までに該後の切り出し画像の濃度に応じた光量が設
定できない場合は、上記隣り合う画像の各々の切り出し
画角間の距離が大きくなるように該各々の切り出し画角
の少なくとも一方の位置が調整されるので、光量を設定
することができる期間を長くすることができ、該光量の
設定が可能となり得る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0021】図1に示すように、本実施の形態に係る画
像読取装置はラインCCDスキャナ14を備えており、
ラインCCDスキャナ14は、画像処理部16、マウス
20、2種類のキーボード12A、12B、及びディス
プレイ18が設けられた作業テーブル27に備えられて
いる。
【0022】一方のキーボード12Aは作業テーブル2
7の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボー
ド12Bは、不使用時は、作業テーブル27の引出し2
4内に収納され、使用時は、引出し24から取り出し、
一方のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボ
ード12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジ
ャック110に接続する。
【0023】マウス20のコードは作業テーブル27に
設けられた孔108を介して画像処理部16に接続され
ている。マウス20は、不使用時はマウスホルダ20A
に収納され、使用時はマウスホルダ20Aから取り出
し、作業面27U上に載置する。
【0024】画像処理部16は、作業テーブル27に設
けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって
密閉されている。なお、開閉扉25を開放することによ
り、画像処理部16を取り出すことができるようになっ
ている。
【0025】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム(ポジフィルム)等の写真フィ
ルムに記録されているフィルム画像を読み取るためのも
のであり、例えば135サイズの写真フィルム、110
サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された
写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂AP
Sフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブロー
ニサイズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象と
することができる。ラインCCDスキャナ14は、上記
の読取対象のフィルム画像をラインCCDで読み取り、
画像データを出力する。
【0026】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データが入力されると共に、入
力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプ
リンタ部へ出力する。
【0027】図2及び図3に示すように、ラインCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置された光源部30、作業テーブル27に支持された拡
散ボックス40、作業テーブル27にセットされるフィ
ルムキャリア38、及び作業テーブル27を挟んで光源
部30の反対側に配置された読取部43を備えている。
【0028】光源部30は金属製のケーシング31内に
収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ等から成るランプ32が配
置されている。なお、ランプ32は、写真フィルム22
の長手方向(搬送方向)及び写真フィルム22の幅方向
の2方向に移動可能とされた図示しないX−Yステージ
に保持されており、該X−Yステージの位置を移動する
ことによってランプ32の位置を微調整することが可能
とされている。
【0029】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向へ射出され
る。リフレクタ33の側方には、複数のファン34が設
けられている。ファン34はランプ32が点灯している
間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態となるこ
とを防止する。
【0030】リフレクタ33の光射出側には、リフレク
タ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外
域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の温
度上昇を防止し読取精度を向上させるUV/IRカット
フィルタ35、ランプ32からの光及びリフレクタ33
からの射出光の光量を調整する絞り39、及び、写真フ
ィルム22及び読取部43に到達する光の色成分を、写
真フィルムの種類(ネガフィルム/リバーサルフィル
ム)に応じて適切に設定するネガフィルム用のバランス
フィルタ36N及びリバーサルフィルム用のバランスフ
ィルタ36Pが嵌め込まれているターレット36(図4
(B)も参照)が順に設けられている。
【0031】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスラ
イド移動可能とされている。図4(A)に示すように、
絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側
から他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿
った断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠
き39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成
されている側が対向するように配置されている。
【0032】上記構成では、所望の光成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れかが光軸L上に位置し、絞り39の位置
によって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調
整する。
【0033】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、フィル
ムキャリア38によって搬送される写真フィルム22の
搬送方向の長さが狭くなり(図2参照)、該搬送方向に
直交する方向(写真フィルム22の幅方向)の長さが広
がる(図3参照)形状とされている。また、拡散ボック
ス40の光入射側及び光射出側には光拡散板(図示せ
ず)が各々取付けられている。なお、上記の拡散ボック
ス40は、135サイズの写真フィルム用であるが、他
の写真フィルムに応じた形状の拡散ボックス(図示せ
ず)も用意されている。
【0034】拡散ボックス40に入射された光は、フィ
ルムキャリア38(すなわち写真フィルム22)に向け
て、写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリッ
ト光とされ、また、光拡散板によって拡散光とされて射
出される。このように、拡散ボックス40から射出され
る光が拡散光とされることにより、写真フィルム22に
照射される光の光量むらが低減され、フィルム画像に均
一な光量のスリット光が照射されると共に、フィルム画
像に傷が付いていたとしても、この傷が目立ちにくくな
る。
【0035】フィルムキャリア38及び拡散ボックス4
0は、写真フィルム22の種類毎に用意されており、写
真フィルム22に応じて選択される。
【0036】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が設けられている。拡散ボックス40からのス
リット光は、フィルムキャリア38の下面に設けられた
該開口を介して写真フィルム22に照射され、写真フィ
ルム22の透過光が、フィルムキャリア38の上面に設
けられた該開口を介して、読取部43に到達する。
【0037】ところで、フィルムキャリア38は、拡散
ボックス40からのスリット光が照射される位置(読取
位置)で湾曲するように、写真フィルム22をガイドす
る図示しないガイドが設けられている。これにより、読
取位置での写真フィルム22の平面性が確保される。
【0038】また、拡散ボックス40は、上面が上記読
取位置に接近するように支持されている。よって、フィ
ルムキャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡
散ボックス40が干渉しないように、フィルムキャリア
38の下面には、切り欠け部が設けられている。
【0039】なお、フィルムキャリアは、プレスキャン
時や、ファインスキャン時におけるこれからファインス
キャンするフィルム画像の濃度等に応じた複数の速度で
写真フィルム22を搬送可能なように構成されている。
【0040】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面にラインCCD116が取付けられた載置台4
7が設けられており、載置台47からは支持レール49
が複数本垂下されている。支持レール49には、縮小・
拡大等の変倍のために作業テーブル27と接近離間する
方向Aにスライド移動可能にレンズユニット50が支持
されている。作業テーブル27には支持フレーム45が
立設されている。載置台47は、支持フレーム45に取
り付けられたガイドレール42に、上記変倍やオートフ
ォーカス時に共役長を確保するために作業テーブル27
と接近離間する方向Bにスライド移動可能に支持されて
いる。レンズユニット50は複数枚のレンズから成り、
複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けられてい
る。図4(C)に示すように、レンズ絞り51は略C字
状に成形された絞り板51Aを複数枚備えている。各絞
り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配置され一端部がピ
ンに軸支されており、ピンを中心として回動可能とされ
ている。複数枚の絞り板51Aは図示しないリンクを介
して連結されており、レンズ絞り駆動モータ(後述)の
駆動力が伝達されると同一の方向に回動する。この絞り
板51Aの回動に伴って、光軸Lを中心として絞り板5
1Aにより遮光されていない部分(図4(C)における
略星型の部分)の面積が変化し、レンズ絞り51を通過
する光の光量が変化する。
【0041】ラインCCD116は、CCDセル及びフ
ォトダイオード等の光電変換素子が、写真フィルム22
の幅方向に一列に多数配置されかつ電子シャッタ機構が
設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行に
3ライン設けられており、各センシング部の光入射側に
R、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ
て構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。ま
た、各センシング部の近傍には、多数のCCDセルから
成る転送部が各センシング部に対応して各々設けられて
おり、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷
は、対応する転送部を介して順に転送される。
【0042】またラインCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにライン
CCD116に入射される光を遮光する全閉状態(ND
フィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにラインCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0043】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給
される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置
する領域を冷却することができる。なお、案内管95
は、冷却風の流量を検出する流量センサ96を貫通して
いる。
【0044】次に、図5に示したラインCCDスキャナ
14の光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDス
キャナ14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、
図6を用いて説明する。
【0045】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
Dスキャナ14全体の制御を司るマイクロプロセッサ4
6を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス6
6を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM70
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ94、
流量センサ96、及びモータドライバ48が接続されて
いる。ランプドライバ53は、マイクロプロセッサ46
からの指示に応じてランプ32を点消灯させる。また、
写真フィルム22のフィルム画像の読み取りの際、写真
フィルム22に冷却風を供給するために、マイクロプロ
セッサ46は、コンプレッサ94を稼働させる。なお、
流量センサ96により冷却風の流量が検出され、マイク
ロプロセッサ46は、異常を検知する。
【0046】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及び
リバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れ
かが光軸Lに位置するようにターレット36を図4
(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ
54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠
け)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)
も参照)が接続されている。モータドライバ48には、
更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する絞り位置センサ57、載
置台47(即ち、ラインCCD116及びレンズユニッ
ト50)をガイドレール42に沿ってスライド移動させ
る読取部駆動モータ58、載置台47の位置を検出する
読取部位置センサ59、レンズユニット50を支持レー
ル49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ6
0、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置セ
ンサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させる
レンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞
り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ6
3、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び減光
状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ6
4、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ65、
ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接続され
ている。
【0047】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファイ
ンスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置
センサ55及び絞り位置センサ57によって検出される
ターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレッ
ト駆動モータ54によってターレット36を回転駆動さ
せると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をス
ライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節す
る。
【0048】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でラインCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出される載置台47の
位置に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47
をスライド移動させると共に、レンズ位置センサ61に
よって検出されるレンズユニット50の位置に基づきレ
ンズ駆動モータ60によってレンズユニット50をスラ
イド移動させる。
【0049】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
載置台47のみをスライド移動させる。この合焦制御
は、一例としてラインCCD116によって読み取られ
たフィルム画像のコントラストが最大となるように行う
(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに代
えて写真フィルム22とレンズユニット50(又はライ
ンCCD116)との距離を赤外線等により測定する距
離センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セ
ンサによって検出された距離に基づいて行うようにして
もよい。
【0050】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0051】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0052】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像
処理部16に入力される。
【0053】更に、画像処理部16には、ディスプレイ
18、キーボード12A、12B、マウス20、及びフ
ィルムキャリア38が接続されている。
【0054】画像処理部16では、ラインCCDスキャ
ナ14から並列に入力されるR、G、Bの画像データに
対して、暗補正及び明補正を行う。
【0055】暗補正は、ラインCCD116の光入射側
に光を入射しない状態においてラインCCD116内を
流れる電流である暗電流をキャンセルするものであり、
ラインCCD116の光入射側がCCDシャッタ52に
より遮光されている状態でラインCCDスキャナ14か
ら入力されたデータ(ラインCCD116のセンシング
部の各セルの暗出力レベルを表すデータ)を各セル毎に
記憶しておき、ラインCCD116が写真フィルム22
を読み取ることによってラインCCDスキャナ14から
入力された画像データから、各画素毎に対応するセルの
暗出力レベルを減ずることによって補正する。
【0056】また、明補正は、ラインCCD116の光
電変換特性の各セル単位でのばらつきを補正するもので
あり、ラインCCDスキャナ14に画面全体が一定濃度
の調整用のフィルム画像がセットされている状態で、ラ
インCCD116で前記調整用のフィルム画像を読み取
ることによりラインCCDスキャナ14から入力された
調整用のフィルム画像の画像データ(この画像データが
表す各画素毎の濃度のばらつきは各セルの光電変換特性
のばらつきに起因する)に基づいて各セル毎にゲイン
(明補正データ)を定めておき、ラインCCDスキャナ
14から入力された読取対象のフィルム画像の画像デー
タを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正
する。
【0057】また、画像処理部16では、階調変換、色
変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパ
ートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調
するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処理を行
う。
【0058】なお、写真フィルム22が本発明の読取対
象原稿に、ランプ32が本発明の光源に、フィルムキャ
リア38が本発明の搬送手段に、絞り39が本発明の光
源絞りに、ラインCCD116が本発明の読取手段に、
各々相当する。
【0059】次に、本実施形態の作用として、ラインC
CDスキャナ14のマイクロプロセッサ46によって実
行される写真フィルム22の画像読取時の処理につい
て、図7及び図8のフローチャートを参照して説明す
る。なお、図7及び図8は、写真フィルム22の画像読
取時にマイクロプロセッサ46で実行される画像読取処
理のフローチャートである。また、ラインCCDスキャ
ナ14は、写真フィルム読取時のモードとして、「プレ
スキャンモード」、及び「ファインスキャンモード」の
各モードが予め定められていると共に、各モードにおけ
るラインCCDスキャナ14の各部の状態も予め定めら
れている。さらに、本実施形態では、写真フィルム22
がネガフィルムである場合について説明する。
【0060】図7のステップ200では、「プレスキャ
ンモード」に移行し、写真フィルム22に対するプレス
キャンが所定の読取条件で行われるように、「プレスキ
ャンモード」として予め定められている各部の状態に従
って各部の作動を制御する。
【0061】すなわち、ランプドライバ53によってラ
ンプ32を点灯させ、絞り駆動モータ56によって絞り
39をプレスキャン時の位置に移動させ、ターレット駆
動モータ54によってターレット36をネガフィルム位
置(ネガフィルム用のバランスフィルタ36Nが光軸L
上に位置する位置)へ回転させ、レンズユニット50に
よるズーム倍率が1.0倍となるように読取部駆動モー
タ58、レンズ駆動モータ60によって載置台47及び
レンズユニット50をスライド移動させ、レンズ絞り駆
動モータ62によってレンズ絞り51を全開位置に移動
させ、シャッタ駆動モータ64によってCCDシャッタ
52を全開位置に移動させる。また、タイミングジェネ
レータ74に対し、ラインCCD116の電子シャッタ
の作動時間(ラインCCD116によるライン単位の読
取周期(電荷蓄積時間))として最短値であるtを設定
し、フィルムキャリア38に対し、写真フィルム22の
搬送速度として最速値である5×vを設定する。従っ
て、写真フィルム22に対するプレスキャンは比較的粗
い解像度で高速に行われ、短時間で処理が完了する。
【0062】次のステップ202では、フィルムキャリ
ア38に対し、所定方向(図2の矢印C方向)への写真
フィルム22の搬送を指示し、最速の搬送速度(5×
v)で搬送される写真フィルム22をラインCCD11
6によって最短の読取周期(t)で読み取り、ラインC
CD116から出力された信号に対して順次A/D変換
を行ってプレスキャンデータとして画像処理部16へ順
次出力するプレスキャンを開始する。
【0063】次のステップ204では写真フィルム22
の末尾までプレスキャンを行ったか否か判定し、判定が
肯定される迄待機する。
【0064】このプレスキャンの間、画像処理部16で
は、ラインCCDスキャナ14から入力される画像デー
タを図示しない記憶部に順次記憶すると共に、所定量の
画像データが記憶された時点で、該記憶された画像デー
タに基づき、写真フィルム22に記録されているフィル
ム画像の写真フィルム22の搬送方向に沿った両端(上
流側及び下流側)のエッジ位置を各々判定する。
【0065】エッジ位置の判定は、例えば、本願出願人
が特開平8−304932号公報、特開平8−3049
33号公報、特開平8−304934号公報、特開平8
−304935号公報で提案しているように、プレスキ
ャンデータが表す各画素毎の濃度値に基づき、各画素毎
にフィルム長手方向に沿った濃度変化値を各々演算し、
各画素のフィルム長手方向に沿った濃度変化値をフィル
ム幅方向に沿ったライン単位で積算し、各ライン毎の積
算値を比較することで行うことができる。また、写真フ
ィルム22がAPSフィルムであれば、パーフォレーシ
ョンが穿設されている位置からエッジが存在している可
能性がある領域を探索範囲として設定し、該探索範囲内
でエッジを探索することで、エッジ位置の判定に要する
時間を短縮することも可能である。
【0066】また、画像処理部16では、このようにし
て判定したエッジ位置に基づき、パーフォレーションの
位置等と対応付けてフィルム画像のコマ位置を判定し、
判定したコマ位置を上記図示しない記憶部に記憶すると
共に、該コマ位置に基づいて、それまでに記憶した画像
データからフィルム画像が記録されている領域の画像デ
ータを切り出して上記図示しない記憶部に記憶する。
【0067】写真フィルム22の末尾までプレスキャン
が終了すると(図7のステップ204の判定が肯定され
ると)、ステップ206では、プレスキャン時に画像処
理部16によって上記図示しない記憶部に記憶されたプ
レスキャン画像データからフィルム画像の所定の画像特
徴量を演算する。なお、所定の画像特徴量には、フィル
ム画像の色バランス値(詳しくは、フィルム画像の各成
分色毎の最小濃度値(最大輝度値)の比率)も含まれ
る。
【0068】また、ステップ206では、演算した画像
特徴量に基づいて、フィルム画像の種別(サイズ、濃度
種別)及びファインスキャン画像データに対する画像処
理の処理条件を演算により設定する。
【0069】なお、読取対象の写真フィルム22が13
5サイズの写真フィルムであれば、フィルム画像のサイ
ズ(この場合はフィルム画像のフレームサイズ)は、例
えば標準サイズのフィルム画像では画像記録範囲内とな
り、パノラマサイズ等の非標準サイズのフィルム画像で
は画像記録範囲外となる所定部分の濃度や色味が、未露
光部(ネガフィルムであれば素抜け)に相当する濃度や
色味であるか否かに基づいて判定することができる。
【0070】また、特開平8−304932号公報、特
開平8−304933号公報、特開平8−304934
号公報、特開平8−304935号公報のように、プレ
スキャン時の画像データが表す各画素毎の濃度値に基づ
き、各画素毎にフィルム幅方向に沿った濃度変化値を各
々演算し、各画素のフィルム幅方向に沿った濃度変化値
をフィルム長手方向に沿ったライン単位で積算し、各ラ
イン毎の積算値を比較することでフィルム画像のサイズ
(アスペクト比)を判定したり、濃度ヒストグラムから
閾値を定めて画像を二値化し、画像中の各領域における
画像の存在率に基づいて判定したり、前述の所定部分に
おける濃度変化値の分散及び平均値に基づいて判定した
り、上記の手法を組み合わせて判定するようにしてもよ
い。
【0071】また、読取対象の写真フィルム22がAP
Sフィルムであれば、フィルム画像のサイズ(この場合
はプリントサイズ)は、APSフィルムの磁気層にデー
タとして磁気記録されているプリントサイズを読み取る
ことで判定できる。
【0072】フィルム画像の濃度種別については、例え
ば平均濃度、最大濃度、最小濃度等を予め定められた所
定値と比較することで、低濃度/通常濃度/高濃度/超
高濃度等に分類することができる。また、画像処理の処
理条件としては、例えば画像の拡大縮小率、ハイパート
ーンやハイパーシャープネス等の画像処理の処理条件
(具体的には、画像の超低周波輝度成分に対する階調の
圧縮度、画像の高周波成分や中周波成分に対するゲイン
(強調度))、階調変換条件等が演算される。
【0073】上記のようにして全てのコマ画像につい
て、種別、及び画像処理の処理条件の設定が終了する
と、次のステップ208では、図8に示す切り出し画角
調整処理を実行する。
【0074】まず、図8のステップ300では、切り出
し画角位置の初期設定を行う。一般に、切り出し画角の
寸法は、写真フィルムに記録された各フィルム画像の寸
法より一回り小さく(例えば、切り出し画角の縦及び横
の各々の寸法がフィルム画像の各々の寸法の90%程
度)予め設定されており、ステップ300では、各フィ
ルム画像内の切り出し画角の位置として、各フィルム画
像の中心に当該フィルム画像における切り出し画角の中
心が略一致するように設定する。従って、この切り出し
画角位置の初期設定により、図9(A)に示すように、
あるフィルム画像120A及び該フィルム画像120A
に隣接するフィルム画像120Bの各々の切り出し画角
122A及び122Bの間の距離がDである場合、各切
り出し画角間の距離は全てDで一定とされる。
【0075】次のステップ302では、各フィルム画像
間の絞り39の切換え時間を算出する。すなわち、図9
(A)に示すように、プレスキャン時の写真フィルム2
2の搬送方向が矢印C方向である場合、本実施形態にお
けるファインスキャン時の写真フィルム22の搬送方向
は、後述するように矢印C方向と逆の方向としているた
め、例えば、フィルム画像120Bの次にフィルム画像
120Aのファインスキャンが行われる。この場合、フ
ィルム画像120Bとフィルム画像120Aとの間の絞
り39の切換え時間としては、フィルム画像120Bの
濃度種別に応じた絞り39の状態からフィルム画像12
0Aの濃度種別に応じた絞り39の状態に切換えるため
に要する時間を算出する。
【0076】次のステップ304では、絞り39の切換
えが間に合わないフィルム画像が有るか否かを判定す
る。この判定は、上記ステップ302で算出した各フィ
ルム画像間の絞り切換え時間のうち、切り出し画角間の
距離(図9(A)ではD)に相当する領域が所定の画像
読取位置を通過する時間(ファインスキャン時の写真フ
ィルムの搬送速度及び切り出し画角間の距離に応じて決
定される)より長いものがあるか否かにより行う。
【0077】すなわち、絞り39の状態の切換えは、切
り出し画角間の距離に相当する領域が画像読取位置を通
過している間に行う必要があるが、写真フィルム22の
搬送速度が比較的速くかつ切り出し画角間の距離が比較
的小さい場合は、絞り39の切換え時間が足りなくなる
可能性が高く、本ステップ304ではこの切換え時間が
足りなくなるフィルム画像があるか否かを全てのフィル
ム画像について判定している。
【0078】ステップ304の判定が否定判定であった
場合、すなわち絞り切換えが間に合わないフィルム画像
は無いと判定された場合は本切り出し画角調整処理を終
了し、肯定判定であった場合、すなわち絞り切換えが間
に合わないフィルム画像が有ると判定された場合にはス
テップ306へ移行する。
【0079】ステップ306では、上記ステップ304
において絞り切換えが間に合わないと判定されたフィル
ム画像及びその直前にファインスキャンを行うフィルム
画像の各々における切り出し画角の間隔を広くするよう
に切り出し画角の位置を設定する。
【0080】例えば、絞り切換えが間に合わないと判定
されたフィルム画像が図9(A)に示すフィルム画像1
20Aである場合、図9(B)に示すように、フィルム
画像120Aの直前にファインスキャンを行うフィルム
画像120Bの切り出し画角122Bの位置を、フィル
ム画像120Aから離れる方向でかつフィルム画像12
0Bの記録領域に納まる範囲内に移動する。また、これ
と同時に、フィルム画像120Aの切り出し画角122
Aの位置を、フィルム画像120Bから離れる方向でか
つフィルム画像120Aの記録領域に納まる範囲内に移
動する。これによって、切り出し画角120Bと切り出
し画角120Aとの間の距離D’が上記ステップ300
で設定した距離Dより大きくすることができる。
【0081】次のステップ308では、上記ステップ3
06の処理の結果、絞り切換えが間に合わなくなるフィ
ルム画像が発生したか否かを判定する。すなわち、上記
ステップ306の処理では、絞り切換えが間に合わない
フィルム画像及びその直前にファインスキャンを行うフ
ィルム画像の各々の切り出し画角間の間隔が広くなるよ
うに設定しているので、この影響によって絞り切換えが
間に合わなくなるフィルム画像が新たに発生する可能性
がある。例えば、ステップ306の処理結果が図9
(B)に示した状態である場合、フィルム画像120C
及びフィルム画像120Bの各々の切り出し画角の間隔
D’’は間隔D(図9(A)参照)より小さくなるの
で、絞り切換えが間に合わなくなる可能性が発生する。
そこで本ステップ308では、上記ステップ306の処
理によって新たに絞り切換えが間に合わなくなったフィ
ルム画像が有るか否かを判定している。
【0082】ステップ308の判定の結果、絞り切換え
が間に合わなくなるフィルム画像が新たに発生したと判
定された場合は、ステップ310へ移行して、ディスプ
レイ18に絞り切換えが間に合わなくなるフィルム画像
が有る旨、及び当該絞り切換えが間に合わなくなるフィ
ルム画像の位置を表示した後に本切り出し画角調整処理
を終了し、同じく発生しないと判定された場合は、上記
ステップ310の処理を行わずに本切り出し画角調整処
理を終了する。
【0083】従って、ディスプレイ18にステップ31
0による表示がなされた場合は、表示された位置に対応
するフィルム画像についてはファインスキャン時に高品
質な画像データが得られない可能性が高いので、オペレ
ータはファインスキャン終了後に当該フィルム画像のみ
濃度種別に応じた最適な絞り39の状態で再度画像デー
タを読み取るようにする。本切り出し画角調整処理が本
発明の画角位置調整手段に相当する。
【0084】以上の切り出し画角調整処理が終了する
と、図7のステップ210では、フィルム画像のファイ
ンスキャンを行うために、フィルムキャリア38に対し
上記所定方向と逆の方向(図2矢印C方向の逆方向)へ
の写真フィルム22の搬送を指示する。
【0085】次のステップ212では、これからファイ
ンスキャンを行うフィルム画像の種別に適した読取条件
で前記フィルム画像のファインスキャンが行われるよう
に、ラインCCDスキャナ14の各部の作動を制御す
る。
【0086】すなわち、まず、これからファインスキャ
ンを行うフィルム画像(この場合は所定方向と逆の方向
への写真フィルム22の搬送で最初に読取位置に到達す
るフィルム画像)の種別を取り込み、前記フィルム画像
の種別が何であるかを判定し、該種別に応じたファイン
スキャンモードの設定を行う。例えば、種別が「高濃度
コマ」であった場合、高濃度コマ用のファインスキャン
モードとして予め定められている各部の状態に従って各
部の作動を制御する。
【0087】すなわち、ランプ32を点灯させ、絞り3
9を高濃度コマのファインスキャン時の位置に移動さ
せ、ターレット36をネガフィルム位置へ回転させ、レ
ンズユニット50によるズーム倍率が1.0倍となるよ
うに載置台47及びレンズユニット50をスライド移動
させ、レンズ絞り51及びCCDシャッタ52を全開位
置に移動させる。また、タイミングジェネレータ74に
対し、ラインCCD116の電子シャッタの作動時間
(読取周期)としてtを設定し、フィルムキャリア38
に対し、写真フィルム22の搬送速度としてvを設定す
る。高濃度のフィルム画像は透過光量が少なく、高濃度
のフィルム画像を高ダイナミックレンジで高精度に読み
取るために、高濃度コマのファインスキャン時の絞り3
9の位置は全開に近い位置とされている。
【0088】次のステップ214では、プレスキャン時
に画像処理部16の図示しない記憶部に記憶されたコマ
位置に基づき、これからファインスキャンを行うフィル
ム画像のエッジがラインCCD116の読取位置(光軸
位置)に到達したか否か判定し、判定が肯定される迄待
機する。
【0089】ステップ214の判定が肯定されるとステ
ップ216へ移行し、読取位置に到達したフィルム画像
をラインCCD116によって読み取り、ラインCCD
116から出力された信号に対して順次A/D変換を行
ってファインスキャン画像データとして画像処理部16
へ順次出力するファインスキャンを行う。これにより、
フィルム画像の種別毎に最適な読取条件で前記フィルム
画像のファインスキャンが行われることになる。
【0090】なお、このときラインCCDスキャナ14
から画像処理部16に出力される画像データは、上記切
り出し画角調整処理によって設定された切り出し画角の
領域に対応する画像データのみが出力されるようにマイ
クロプロセッサ46によって制御される。また、ライン
CCDスキャナ14から画像処理部16に出力されたフ
ァインスキャン画像データは、先に演算されて記憶され
た処理条件で画像処理部16において画像処理が行わ
れ、図示しないレーザプリンタ部へ出力されるか、画像
ファイルとして外部へ出力される。
【0091】単一のフィルム画像に対するファインスキ
ャンを完了するとステップ218へ移行し、読取対象の
写真フィルム22に記録されている全てのフィルム画像
に対するファインスキャンを終了したか否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ212に戻り、ステ
ップ212〜218を繰り返す。このステップ212〜
218により、読取対象の写真フィルム22に記録され
ている各フィルム画像の種別に応じた最適な読取条件
で、各フィルム画像のファインスキャンが各々行われ
る。そして、ステップ218の判定が肯定されると本画
像読取処理が終了する。
【0092】以上詳細に説明したように、本実施形態に
係る画像読取装置では、ファインスキャン時において、
隣り合うフィルム画像における後に読み取る側のフィル
ム画像の読取開始までに上記後に読み取る側のフィルム
画像の絞り39の設定ができない場合は、上記隣り合う
画像の各々の切り出し画角間の距離が大きくなるように
上記各々の切り出し画角の位置を調整しているので、絞
り39の設定が可能な期間を長くすることができ、フィ
ルム画像毎の絞り39の設定が可能となり得る。
【0093】また、本実施形態に係る画像読取装置で
は、切り出し画角位置を変更しても絞り39の切換えが
間に合わないフィルム画像が存在する場合には、その
旨、及び当該フィルム画像の位置をディスプレイ18に
表示しているので、オペレータは不適当な光量に起因す
る低品質な画像データが発生する可能性があることを事
前に知ることができると共に、これに対する対応を確実
に行うことができる。
【0094】なお、本実施形態では、絞り39の設定が
間に合わないフィルム画像が存在する場合に、当該フィ
ルム画像と、当該フィルム画像の直前にファインスキャ
ンを行うフィルム画像との双方の切り出し画角の位置を
移動する場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば当該フィルム画像の切り出
し画角の位置のみを移動する形態としてもよく、当該フ
ィルム画像の直前にファインスキャンするフィルム画像
の切り出し画角の位置のみを移動する形態としてもよ
い。
【0095】また、本実施形態では、図8に示した切り
出し画角調整処理によって設定された切り出し画角位置
に対応する画像データのみを、ラインCCDスキャナ1
4から画像処理部16に出力する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばラ
インCCDスキャナ14からはプレスキャン時と同様
に、全ての画像データを画像処理部16に出力し、画像
処理部16において入力された画像データから、切り出
し画角位置に対応する画像データのみを切り出す形態と
してもよい。この場合は、切り出し画角調整処理により
設定された各フィルム画像の切り出し画角位置を事前に
画像処理部16に通知しておく必要がある。
【0096】また、本実施形態では、絞り39の設定が
間に合わない場合に切り出し画角位置を変更する場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、レンズ絞り51、ターレット36、及び
ズーム倍率等の設定が間に合わない場合に切り出し画角
の位置を変更する形態としてもよい。
【0097】また、本実施形態では、切り出し画角位置
の調整後に、絞り39の設定が間に合わないフィルム画
像が新たに発生した場合には、その旨、及び当該フィル
ム画像の位置をディスプレイ18に表示してオペレータ
に認知させる場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、絞り39の設定が間
に合わないフィルム画像が新たに発生した場合に当該フ
ィルム画像に関して再度切り出し画角位置の移動を行う
という処理を設定が間に合わないフィルム画像が発生し
なくなるまで所定回数を上限として繰り返して行う形態
としてもよい。
【0098】また、本実施形態では、切り出し画角位置
の調整後に、絞り39の設定が間に合わないフィルム画
像が新たに発生した場合に、その旨及び当該フィルム画
像の位置をディスプレイ18に表示してオペレータに認
知させ、オペレータによってファインスキャン終了後に
当該フィルム画像のみを適正な光量で再度読み取る場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば、絞り39の設定が間に合わないフィル
ム画像が新たに発生した場合には、ファインスキャン時
に当該フィルム画像の直前にスキャンされるフィルム画
像の読み取りが終了した時点から当該フィルム画像の読
み取りを開始する時点までの間にフィルムキャリア38
による写真フィルム22の搬送動作を一時的に停止し
て、絞り39の設定が終了した時点でフィルムキャリア
38の搬送動作を再開する形態としてもよい。
【0099】また、本実施形態では、写真フィルム22
がネガフィルムである場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、リバーサルフィルム
(ポジフィルム)の読み取りに対しても本発明は適用で
きることはいうまでもない。
【0100】また、本実施形態では、本発明の読取手段
としてラインCCD116を適用した場合について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、エリ
アCCDを適用する形態としてもよい。
【0101】さらに、以上説明したターレット(図4
(B)参照)に限定されず、図10に示すように、赤光
を吸収するシアンフィルタ用のターレット36C、緑光
を吸収するマゼンタフィルタ用のターレット36M、及
び青紫光を吸収するイエローフィルタ用のターレット3
6Yにより構成してもよい。ターレット36Cは、濃度
の異なる複数のシアンフィルタ36C1、36C2、3
6C3が嵌め込まれている。なお、シアンフィルタ36
C1、36C2、36C3の順に濃度が濃くなってい
る。その他のターレット36M、36Yも同様の構成と
なっている。そして、各ターレット36C、36M、3
6Yは、各ターレットの選択されたフィルタ各々が光軸
L上で重なるように、回転可能に支持されている。
【0102】
【発明の効果】請求項1記載の画像読取装置によれば、
隣り合う画像における後の切り出し画像の読取開始まで
に該後の切り出し画像の読取条件が設定できない場合
は、上記隣り合う画像の各々の切り出し画角間の距離が
大きくなるように該各々の切り出し画角の少なくとも一
方の位置を調整しているので、読取条件を設定すること
ができる期間を長くすることができ、上記読取条件の設
定が可能となり得る、という効果が得られる。
【0103】また、請求項2記載の画像読取装置によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することがで
きると共に、画角位置調整手段による切り出し画角位置
の調整を行っても上記後の切り出し画像の読取開始まで
に上記後の切り出し画像の読取条件が設定できない場合
には、通知手段によってその旨がオペレータに通知され
るので、オペレータは不適当な読取条件の設定に起因す
る低品質な画像読み取りが行われる可能性があることを
事前に知ることができると共に、これに対する対応を確
実に行うことができる、という効果が得られる。
【0104】また、請求項3記載の画像読取装置によれ
ば、請求項1又は請求項2記載の発明と同様の効果を奏
することができると共に、画角位置調整手段による切り
出し画角位置の調整を行っても上記後の切り出し画像の
読取開始までに上記後の切り出し画像の読取条件が設定
できない場合は、上記隣り合う画像における前の切り出
し画像の読取終了から後の切り出し画像の読取開始まで
の間に搬送手段による読取対象原稿の搬送を一時的に停
止し、読取条件の設定終了後に搬送を再開しているの
で、搬送手段による読取対象原稿の搬送が停止している
間に確実に読取条件を設定することができる、という効
果が得られる。
【0105】さらに、請求項4記載の画像読取装置によ
れば、隣り合う画像における後の切り出し画像の読取開
始までに該後の切り出し画像の濃度に応じた光量が設定
できない場合は、上記隣り合う画像の各々の切り出し画
角間の距離が大きくなるように該各々の切り出し画角の
少なくとも一方の位置が調整されるので、光量を設定す
ることができる期間を長くすることができ、該光量の設
定が可能となり得る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像読取装置の外観図である。
【図2】実施形態に係る画像読取装置の光学系の正面断
面図である。
【図3】実施形態に係る画像読取装置の光学系の側面断
面図である。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】実施形態に係る画像読取装置の光学系の主要部
のみを示した概略図である。
【図6】実施形態に係る画像読取装置のラインCCDス
キャナ及び画像処理部の電気系の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】実施形態においてラインCCDスキャナのマイ
クロプロセッサで実行される画像読取処理のフローチャ
ートである。
【図8】図7の画像読取処理の実行途中で実行される切
り出し画角調整処理のフローチャートである。
【図9】実施形態における写真フィルムのフィルム画像
と切り出し画角の位置関係を示す平面図であり、(A)
は通常(初期)状態を、(B)は切り出し画角の位置を
変更した状態を、各々示す図である。
【図10】ターレットの変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
12A、12B キーボード 14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 18 ディスプレイ 22 写真フィルム(読取対象原稿) 32 ランプ(光源) 35 UV/IRカットフィルタ 36 ターレット 38 フィルムキャリア(搬送手段) 39 絞り(光源絞り) 40 拡散ボックス 43 読取部 47 載置台 50 レンズユニット 52 CCDシャッタ 52ND NDフィルタ 116 ラインCCD(読取手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AB03 AB17 AB23 AB32 AB46 AC05 AC11 AC58 AC66 BA00 5C072 AA01 BA13 CA02 CA14 DA02 EA05 NA02 RA06 RA10 VA03 WA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像が記録された読取対象原稿を
    照明する光源と、 前記複数の画像の各々が順次所定の読取位置に位置する
    ように前記読取対象原稿を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって前記読取位置に位置された画像か
    ら該画像の領域内でかつ該画像の外形寸法より小さな寸
    法の切り出し画角内の切り出し画像を読み取るための読
    取手段と、 前記複数の画像の各々の切り出し画角内の切り出し画像
    を各画像毎に読取条件を設定しながら連続して読み取る
    とき、隣り合う画像における後の切り出し画像の読取開
    始までに前記後の切り出し画像の読取条件が設定できな
    い場合は、前記隣り合う画像の各々の切り出し画角間の
    距離が大きくなるように前記各々の切り出し画角の少な
    くとも一方の位置を調整する画角位置調整手段と、 を備えた画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画角位置調整手段による切り出し画
    角位置の調整を行っても前記後の切り出し画像の読取開
    始までに前記後の切り出し画像の読取条件が設定できな
    い場合に、その旨をオペレータに通知する通知手段を更
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記画角位置調整手段による切り出し画
    角位置の調整を行っても前記後の切り出し画像の読取開
    始までに前記後の切り出し画像の読取条件が設定できな
    い場合は、前記隣り合う画像における前の切り出し画像
    の読取終了から前記後の切り出し画像の読取開始までの
    間に前記搬送手段による前記読取対象原稿の搬送を一時
    的に停止し、前記読取条件の設定終了後に搬送を再開す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 前記読取対象原稿に記録された複数の画
    像の各々の濃度に応じて前記光源からの照明光の光量を
    各画像毎に設定するための光源絞りを更に備え、 前記画角位置調整手段は、前記後の切り出し画像の読取
    開始までに前記後の切り出し画像の濃度に応じた光量が
    設定できない場合に、前記隣り合う画像の各々の切り出
    し画角間の距離が大きくなるように前記各々の切り出し
    画角の少なくとも一方の位置を調整することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像読取装
    置。
JP10184534A 1998-06-30 1998-06-30 画像読取装置 Pending JP2000022896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10184534A JP2000022896A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10184534A JP2000022896A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000022896A true JP2000022896A (ja) 2000-01-21

Family

ID=16154891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10184534A Pending JP2000022896A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000022896A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6639696B1 (en) Image reading apparatus
US6819799B1 (en) Image reading apparatus, original reading method and original conveyance apparatus
US7206103B2 (en) Image reading apparatus and image reading method
US6816287B1 (en) Image reading apparatus and focusing control method
JP2000022896A (ja) 画像読取装置
JP3805137B2 (ja) 画像読取装置及び画像読取方法
JP3715433B2 (ja) 画像読取装置
JP2000069234A (ja) 画像読取装置
JP3723701B2 (ja) 画像読取装置
JP3523123B2 (ja) 画像読取装置
JP3668061B2 (ja) 画像読取装置
JP3343093B2 (ja) 画像読取装置
JP4009032B2 (ja) 画像読取装置
JP2000089374A (ja) 画像読取装置及び合焦制御方法
JPH11355519A (ja) 画像読取装置
JP2000209398A (ja) 画像読取装置
JP3666731B2 (ja) 原稿読取装置及び原稿読取方法
JP2001159798A (ja) 画像読取装置及び画像読取方法
JP2000209394A (ja) 画像読取装置
JP2000059572A (ja) 画像読取装置
US6603583B1 (en) Image reading method and apparatus
JP2000032198A (ja) 画像読取装置
JP2000050011A (ja) 画像読取装置
JP3571588B2 (ja) 画像読取装置
JP3490644B2 (ja) 原稿読取装置