JP2000032198A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000032198A
JP2000032198A JP19416198A JP19416198A JP2000032198A JP 2000032198 A JP2000032198 A JP 2000032198A JP 19416198 A JP19416198 A JP 19416198A JP 19416198 A JP19416198 A JP 19416198A JP 2000032198 A JP2000032198 A JP 2000032198A
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film
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JP19416198A
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Takashi Yamamoto
尚 山本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理時間を短縮することができる画像読取装
置を得る。 【解決手段】 所定数の画像の画像データ及び画像処理
の処理条件を取り込んで、各画像データに対して画像処
理及びディスプレイの特性に応じた補正を行うことによ
り得た所定数のシミュレーション画像をディスプレイに
表示する(ステップ300〜308)。その後、ディス
プレイに表示されている所定数の画像のうちの処理対象
とする画像の指定が行われていない場合には該指定をオ
ペレータに要請し、オペレータによって指定された画像
の位置を記憶し、指定された画像を強調して表示する
(ステップ310〜318)。さらに、強調表示された
画像に対する検定をオペレータに要請して検定処理を行
う(ステップ320〜328)。全ての画像の検定処理
が終了した場合は本画像検定処理を終了し、終了してい
ない場合は終了するまで上記処理を繰り返して行う(ス
テップ330)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
り、特に、写真フィルム等の複数の画像が記録された読
取対象原稿の各画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムに記録されているフ
ィルム画像をR、G、Bの各成分色に分解して読み取
り、該読み取りによって得られた画像データに対して各
種の補正等の画像処理を行った後に、記録材料への画像
の記録やディスプレイへの画像の表示等を行う写真処理
方法が提案されている。なお、ここでいう写真フィルム
とは、被写体を撮影後、現像処理され、ネガ画像又はポ
ジ画像が可視化されたフィルムをいう。
【0003】この種の写真処理方法でフィルム画像を読
み取る際に用いられる画像読取装置では、比較的高速で
かつ低精細に画像を読み取る予備読み取り(以下、プレ
スキャンという)を行い、プレスキャンにより得られた
画像データに基づいて、比較的低速でかつ高精細に画像
を読み取る本読み取り(以下、ファインスキャンとい
う)を行う際の読取条件及びファインスキャンにより得
られる画像データに対する各種画像処理の処理条件を決
定し、決定された読取条件でファインスキャンを行うと
共に、ファインスキャンによって得られた画像データに
対して上記決定された処理条件による画像処理を行うも
のがある。
【0004】このような画像読取装置を実現し得る技術
として、特開平9−298657号公報記載の技術で
は、写真フィルム等に記録されたカラー画像を光電的に
読み取って画像データを得て、該画像データに基づいて
上記カラー画像をCRT等の表示手段上に表示し、オペ
レータが個々のカラー画像を観察して顧客の希望等に応
じて複数のカラー画像を全体として、色調、階調、濃度
等が統一されたカラー画像に再現するように画像処理条
件を設定し、該設定内容に基づいてカラー画像を再生し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−298657号公報記載の技術では、CRT等
の表示手段上に表示された複数のカラー画像のうちの一
部の画像を指定するための手段がなく、全てのカラー画
像を処理対象画像としていたため、特定のカラー画像の
みを処理対象としたい場合にも、全てのカラー画像につ
いて処理を行うことになり、この結果として全体的な処
理時間が不必要に長くなる、という問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、処理時間を短縮することができる画像
読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像読取装置は、複数の画像が記録
された読取対象原稿を照明する光源と、前記読取対象原
稿に記録された各画像を複数画素に分解して読み取り画
像データとして出力する画像センサと、前記画像センサ
から出力された画像データに基づいて前記読取対象原稿
に記録された画像を複数表示する表示手段と、前記表示
手段に表示された複数の画像のうちの所定処理の処理対
象とする画像を指定するための指定手段と、を備えてい
る。
【0008】請求項1に記載の画像読取装置によれば、
複数の画像が記録された読取対象原稿が光源によって照
明され、読取対象原稿に記録された各画像が画像センサ
によって複数画素に分解されて読み取られて画像データ
として出力される。なお、上記読取対象原稿としては、
写真フィルム等の透過原稿、及び写真プリント等の反射
原稿が含まれる。また、上記画像センサとしては、ライ
ンCCD、エリアCCD、及びCCD以外の光電変換素
子が含まれる。
【0009】また、請求項1に記載の画像読取装置で
は、上記画像センサから出力された画像データに基づい
て読取対象原稿に記録された画像が表示手段によって複
数表示され、表示手段に表示された複数の画像のうちの
所定処理の処理対象とする画像が指定手段によってオペ
レータ等により指定される。なお、上記表示手段として
は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等を適用す
ることができ、上記指定手段としては、キーボード、マ
ウス等を適用することができる。
【0010】このように、請求項1に記載の画像読取装
置によれば、読取対象原稿に記録された画像を表示手段
に複数表示し、該表示手段に表示した複数の画像のうち
の所定処理の処理対象とする画像を指定手段によって指
定することができるので、上記所定処理を処理対象とす
る画像のみについて行うことができ、全体的な処理時間
を短縮することができる。
【0011】また、請求項2記載の画像読取装置は、請
求項1記載の画像読取装置において、前記表示手段は、
前記指定手段により指定された画像の表示を、それ以外
の画像の表示とは異なる状態とすることを特徴としてい
る。
【0012】請求項2に記載の画像読取装置によれば、
請求項1記載の画像読取装置における表示手段によっ
て、指定手段により指定された画像の表示が、それ以外
の画像の表示とは異なる状態に表示される。
【0013】このように、請求項2に記載の画像読取装
置によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏する
ことができると共に、指定手段により指定された画像の
表示を、それ以外の画像の表示とは異なる状態としてい
るので、オペレータ等は指定した処理対象とする画像と
指定していない画像との識別を容易に行うことができ、
所望の処理対象とする画像の指定を効率よく確実に行う
ことができる。
【0014】なお、請求項3記載の画像読取装置のよう
に、請求項2記載の画像読取装置における異なる状態と
しては、前記指定手段により指定された画像の明るさを
それ以外の画像に比較して相対的に明るく表示する状
態、前記指定手段により指定された画像のみを枠で囲む
状態、前記指定手段により指定された画像の順位を示す
数字を該画像の近傍に表示する状態、前記指定手段によ
り指定された画像のみを表示する状態、の何れかの状態
を適用することができる。
【0015】また、請求項4記載の画像読取装置は、請
求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像読取装置に
おいて、前記画像センサから出力された画像データに対
して所定の画像処理を行う画像処理手段を更に備え、前
記所定処理が前記画像処理手段により画像処理が行われ
た画像データを外部に出力する処理であることを特徴と
している。
【0016】請求項4に記載の画像読取装置によれば、
請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像読取装置
における前記所定処理が、画像センサから出力された画
像データに対して所定の画像処理を行う画像処理手段に
より画像処理が行われた画像データを外部に出力する処
理とするものである。
【0017】従って、請求項4に記載の画像読取装置に
よれば、表示手段に表示した複数の画像のうちの外部に
出力する画像処理後の画像データに対応する画像のみを
指定することができるので、指定されなかった画像に対
する画像処理や画像データの出力処理等の処理を省略す
ることができ、全体的な処理時間を短縮することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、本実施の形態に係る画
像読取装置はラインCCDスキャナ14を備えており、
ラインCCDスキャナ14は、画像処理部16、マウス
20、2種類のキーボード12A、12B、及びディス
プレイ18が設けられた作業テーブル27に備えられて
いる。
【0020】一方のキーボード12Aは作業テーブル2
7の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボー
ド12Bは、不使用時は、作業テーブル27の引出し2
4内に収納され、使用時は、引出し24から取り出し、
一方のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボ
ード12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジ
ャック110に接続する。
【0021】マウス20のコードは作業テーブル27に
設けられた孔108を介して画像処理部16に接続され
ている。マウス20は、不使用時はマウスホルダ20A
に収納され、使用時はマウスホルダ20Aから取り出
し、作業面27U上に載置する。
【0022】画像処理部16は、作業テーブル27に設
けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって
密閉されている。なお、開閉扉25を開放することによ
り、画像処理部16を取り出すことができるようになっ
ている。
【0023】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム(ポジフィルム)等の写真フィ
ルムに記録されているフィルム画像を読み取るためのも
のであり、例えば135サイズの写真フィルム、110
サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された
写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂AP
Sフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブロー
ニサイズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象と
することができる。ラインCCDスキャナ14は、上記
の読取対象のフィルム画像をラインCCDで読み取り、
画像データを出力する。
【0024】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データが入力されると共に、入
力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプ
リンタ部へ出力する。
【0025】図2及び図3に示すように、ラインCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置された光源部30、作業テーブル27に支持された拡
散ボックス40、作業テーブル27にセットされるフィ
ルムキャリア38、及び作業テーブル27を挟んで光源
部30の反対側に配置された読取部43を備えている。
【0026】光源部30は金属製のケーシング31内に
収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ等から成るランプ32が配
置されている。なお、ランプ32は、写真フィルム22
の長手方向(搬送方向)及び写真フィルム22の幅方向
の2方向に移動可能とされた図示しないX−Yステージ
に保持されており、該X−Yステージの位置を移動する
ことによってランプ32の位置を微調整することが可能
とされている。
【0027】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向へ射出され
る。リフレクタ33の側方には、複数のファン34が設
けられている。ファン34はランプ32が点灯している
間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態となるこ
とを防止する。
【0028】リフレクタ33の光射出側には、リフレク
タ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外
域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の化
学変化を防止すると共に温度上昇を防止して読取精度を
向上させるUV/IRカットフィルタ35、ランプ32
からの光及びリフレクタ33からの射出光の光量を調整
する絞り39、及び、写真フィルム22及び読取部43
に到達する光の色成分を、写真フィルムの種類(ネガフ
ィルム/リバーサルフィルム)に応じて適切に設定する
ネガフィルム用のバランスフィルタ36N及びリバーサ
ルフィルム用のバランスフィルタ36Pが嵌め込まれて
いるターレット36(図4(B)も参照)が順に設けら
れている。
【0029】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスラ
イド移動可能とされている。図4(A)に示すように、
絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側
から他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿
った断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠
き39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成
されている側が対向するように配置されている。
【0030】上記構成では、所望の光成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れかが光軸L上に位置し、絞り39の位置
によって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調
整する。
【0031】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、フィル
ムキャリア38によって搬送される写真フィルム22の
搬送方向の長さが狭くなり(図2参照)、該搬送方向に
直交する方向(写真フィルム22の幅方向)の長さが広
がる(図3参照)形状とされている。また、拡散ボック
ス40の光入射側及び光射出側には光拡散板(図示せ
ず)が各々取付けられている。なお、上記の拡散ボック
ス40は、135サイズの写真フィルム用であるが、他
の写真フィルムに応じた形状の拡散ボックス(図示せ
ず)も用意されている。
【0032】拡散ボックス40に入射された光は、フィ
ルムキャリア38(すなわち写真フィルム22)に向け
て、写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリッ
ト光とされ、また、光拡散板によって拡散光とされて射
出される。このように、拡散ボックス40から射出され
る光が拡散光とされることにより、写真フィルム22に
照射される光の光量むらが低減され、フィルム画像に均
一な光量のスリット光が照射されると共に、フィルム画
像に傷が付いていたとしても、この傷が目立ちにくくな
る。
【0033】フィルムキャリア38及び拡散ボックス4
0は、写真フィルム22の種類毎に用意されており、写
真フィルム22に応じて選択される。
【0034】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が設けられている。拡散ボックス40からのス
リット光は、フィルムキャリア38の下面に設けられた
該開口を介して写真フィルム22に照射され、写真フィ
ルム22の透過光が、フィルムキャリア38の上面に設
けられた該開口を介して、読取部43に到達する。
【0035】ところで、フィルムキャリア38は、拡散
ボックス40からのスリット光が照射される位置(読取
位置)で湾曲するように、写真フィルム22をガイドす
る図示しないガイドが設けられている。これにより、読
取位置での写真フィルム22の平面性が確保される。
【0036】また、拡散ボックス40は、上面が上記読
取位置に接近するように支持されている。よって、フィ
ルムキャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡
散ボックス40が干渉しないように、フィルムキャリア
38の下面には、切り欠け部が設けられている。
【0037】なお、フィルムキャリアは、プレスキャン
時や、ファインスキャン時におけるこれからファインス
キャンするフィルム画像の濃度等に応じた複数の速度で
写真フィルム22を搬送可能なように構成されている。
【0038】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面にラインCCD116が取付けられた載置台4
7が設けられており、載置台47からはレンズ筒49が
垂下されている。レンズ筒49の内部には、縮小・拡大
等の変倍のために作業テーブル27と接近離間する方向
Aにスライド移動可能にレンズユニット50が支持され
ている。作業テーブル27には支持フレーム45が立設
されている。載置台47は、支持フレーム45に取り付
けられたガイドレール42に、上記変倍やオートフォー
カス時に共役長を確保するために作業テーブル27と接
近離間する方向Bにスライド移動可能に支持されてい
る。レンズユニット50は複数枚のレンズから成り、複
数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けられてい
る。図4(C)に示すように、レンズ絞り51は略C字
状に成形された絞り板51Aを複数枚備えている。各絞
り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配置され一端部がピ
ンに軸支されており、ピンを中心として回動可能とされ
ている。複数枚の絞り板51Aは図示しないリンクを介
して連結されており、レンズ絞り駆動モータ(後述)の
駆動力が伝達されると同一の方向に回動する。この絞り
板51Aの回動に伴って、光軸Lを中心として絞り板5
1Aにより遮光されていない部分(図4(C)における
略星型の部分)の面積が変化し、レンズ絞り51を通過
する光の光量が変化する。
【0039】ラインCCD116は、CCDセル又はフ
ォトダイオード等の光電変換素子が、写真フィルム22
の幅方向に一列に多数配置され、かつ電子シャッタ機構
が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行
に3ライン設けられており、各センシング部の光入射側
にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けら
れて構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。ま
た、各センシング部の近傍には、多数の転送部が各セン
シング部に対応して各々設けられており、各センシング
部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部
を介して順に転送される。
【0040】またラインCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにライン
CCD116に入射される光を遮光する全閉状態(ND
フィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにラインCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0041】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給
される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置
する領域を冷却することができる。なお、案内管95
は、冷却風の流量を検出する流量センサ96を貫通して
いる。
【0042】次に、図5に示したラインCCDスキャナ
14の光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDス
キャナ14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、
図6を用いて説明する。
【0043】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
Dスキャナ14全体の制御を司るマイクロプロセッサ4
6を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス6
6を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM70
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ94、
流量センサ96、及びモータドライバ48が接続されて
いる。ランプドライバ53は、マイクロプロセッサ46
からの指示に応じてランプ32を点消灯させる。また、
写真フィルム22のフィルム画像の読み取りの際、写真
フィルム22に冷却風を供給するために、マイクロプロ
セッサ46は、コンプレッサ94を稼働させる。なお、
流量センサ96により冷却風の流量が検出され、マイク
ロプロセッサ46は、異常を検知する。
【0044】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及び
リバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れ
かが光軸Lに位置するようにターレット36を図4
(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ
54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠
け)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)
も参照)が接続されている。モータドライバ48には、
更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する絞り位置センサ57、載
置台47(即ち、ラインCCD116及びレンズユニッ
ト50)をガイドレール42に沿ってスライド移動させ
る読取部駆動モータ58、載置台47の位置を検出する
読取部位置センサ59、レンズユニット50をレンズ筒
49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ6
0、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置セ
ンサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させる
レンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞
り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ6
3、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び減光
状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ6
4、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ65、
ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接続され
ている。
【0045】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファイ
ンスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置
センサ55及び絞り位置センサ57によって検出される
ターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレッ
ト駆動モータ54によってターレット36を回転駆動さ
せると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をス
ライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節す
る。
【0046】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でラインCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出される載置台47の
位置に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47
をスライド移動させると共に、レンズ位置センサ61に
よって検出されるレンズユニット50の位置に基づきレ
ンズ駆動モータ60によってレンズユニット50をスラ
イド移動させる。
【0047】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
載置台47のみをスライド移動させる。この合焦制御
は、一例としてラインCCD116によって読み取られ
たフィルム画像のコントラストが最大となるように行う
(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに代
えて写真フィルム22とレンズユニット50(又はライ
ンCCD116)との距離を赤外線等により測定する距
離センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セ
ンサによって検出された距離に基づいて行うようにして
もよい。
【0048】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0049】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0050】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像
処理部16に入力される。
【0051】更に、画像処理部16には、ディスプレイ
18、キーボード12A、12B、マウス20、及びフ
ィルムキャリア38が接続されている。
【0052】画像処理部16では、ラインCCDスキャ
ナ14から並列に入力されるR、G、Bの画像データに
対して、暗補正及び明補正を行う。
【0053】暗補正は、ラインCCD116の光入射側
に光を入射しない状態においてラインCCD116内を
流れる電流である暗電流をキャンセルするものであり、
ラインCCD116の光入射側がCCDシャッタ52に
より遮光されている状態でラインCCDスキャナ14か
ら入力されたデータ(ラインCCD116のセンシング
部の各セルの暗出力レベルを表すデータ)を各セル毎に
記憶しておき、ラインCCD116が写真フィルム22
を読み取ることによってラインCCDスキャナ14から
入力された画像データから、各画素毎に対応するセルの
暗出力レベルを減ずることによって補正する。
【0054】また、明補正は、ラインCCD116の光
電変換特性の各セル単位でのばらつきを補正するもので
あり、ラインCCDスキャナ14に画面全体が一定濃度
の調整用のフィルム画像がセットされている状態で、ラ
インCCD116で前記調整用のフィルム画像を読み取
ることによりラインCCDスキャナ14から入力された
調整用のフィルム画像の画像データ(この画像データが
表す各画素毎の濃度のばらつきは各セルの光電変換特性
のばらつきに起因する)に基づいて各セル毎にゲイン
(明補正データ)を定めておき、ラインCCDスキャナ
14から入力された読取対象のフィルム画像の画像デー
タを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正
する。
【0055】また、画像処理部16では、階調変換、色
変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパ
ートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調
するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処理を行
う。
【0056】なお、キーボード12A、12B及びマウ
ス20が本発明の指定手段に、画像処理部16が本発明
の画像処理手段に、ディスプレイ18が本発明の表示手
段に、写真フィルム22が本発明の読取対象原稿に、ラ
ンプ32が本発明の光源に、ラインCCD116が本発
明の画像センサに、各々相当する。
【0057】次に、本実施形態の作用として、ラインC
CDスキャナ14のマイクロプロセッサ46によって実
行される写真フィルム22の画像読取時の処理につい
て、図7及び図8のフローチャートを参照して説明す
る。なお、図7及び図8は、写真フィルム22の画像読
取時にマイクロプロセッサ46で実行される画像読取処
理のフローチャートである。また、ラインCCDスキャ
ナ14は、写真フィルム読取時のモードとして、「プレ
スキャンモード」、及び「ファインスキャンモード」の
各モードが予め定められていると共に、各モードにおけ
るラインCCDスキャナ14の各部の状態も予め定めら
れている。さらに、本実施形態では、写真フィルム22
が1本のネガフィルムである場合について説明する。
【0058】図7のステップ200では、「プレスキャ
ンモード」に移行し、写真フィルム22に対するプレス
キャンが所定の読取条件で行われるように、「プレスキ
ャンモード」として予め定められている各部の状態に従
って各部の作動を制御する。
【0059】すなわち、ランプドライバ53によってラ
ンプ32を点灯させ、絞り駆動モータ56によって絞り
39をプレスキャン時の位置に移動させ、ターレット駆
動モータ54によってターレット36をネガフィルム位
置(ネガフィルム用のバランスフィルタ36Nが光軸L
上に位置する位置)へ回転させ、レンズユニット50に
よるズーム倍率が1.0倍となるように読取部駆動モー
タ58、レンズ駆動モータ60によって載置台47及び
レンズユニット50をスライド移動させ、レンズ絞り駆
動モータ62によってレンズ絞り51を全開位置に移動
させ、シャッタ駆動モータ64によってCCDシャッタ
52を全開位置に移動させる。また、タイミングジェネ
レータ74に対し、ラインCCD116の電子シャッタ
の作動時間(ラインCCD116によるライン単位の読
取周期(電荷蓄積時間))として最短値であるtを設定
し、フィルムキャリア38に対し、写真フィルム22の
搬送速度として最速値である5×v(通常のフィルム画
像(本実施形態では高濃度、標準濃度、及び低濃度のフ
ィルム画像)のファインスキャン時における搬送速度を
vとした場合の5倍の搬送速度)を設定する。従って、
写真フィルム22に対するプレスキャンは比較的粗い解
像度で高速に行われ、短時間で処理が完了する。
【0060】次のステップ202では、フィルムキャリ
ア38に対し、所定方向(図2の矢印C方向)への写真
フィルム22の搬送を指示し、最速の搬送速度(5×
v)で搬送される写真フィルム22をラインCCD11
6によって最短の読取周期(t)で読み取り、ラインC
CD116から出力された信号に対して順次A/D変換
を行ってプレスキャンデータとして画像処理部16へ順
次出力するプレスキャンを開始する。
【0061】次のステップ204では写真フィルム22
の後端までプレスキャンを行ったか否か判定し、判定が
肯定される迄待機する。
【0062】このプレスキャンの間、画像処理部16で
は、ラインCCDスキャナ14から入力される画像デー
タを図示しない記憶部に順次記憶すると共に、複数コマ
画像分の画像データが記憶された時点で、該記憶された
画像データに基づき、写真フィルム22に記録されてい
るフィルム画像の写真フィルム22の搬送方向に沿った
両端(上流側及び下流側)のエッジ位置を各々判定す
る。
【0063】エッジ位置の判定は、例えば、本願出願人
が特開平8−304932号公報、特開平8−3049
33号公報、特開平8−304934号公報、特開平8
−304935号公報で提案しているように、プレスキ
ャンデータが表す各画素毎の濃度値に基づき、各画素毎
にフィルム長手方向に沿った濃度変化値を各々演算し、
各画素のフィルム長手方向に沿った濃度変化値をフィル
ム幅方向に沿ったライン単位で積算し、各ライン毎の積
算値を比較することで行うことができる。また、写真フ
ィルム22がAPSフィルムであれば、パーフォレーシ
ョンが穿設されている位置からエッジが存在している可
能性がある領域を探索範囲として設定し、該探索範囲内
でエッジを探索することで、エッジ位置の判定に要する
時間を短縮することも可能である。
【0064】また、画像処理部16では、このようにし
て判定したエッジ位置に基づき、パーフォレーションの
位置等と対応付けてフィルム画像のコマ位置を判定し、
判定したコマ位置を上記図示しない記憶部に記憶すると
共に、該コマ位置に基づいて、それまでに記憶した画像
データからフィルム画像が記録されている領域の画像デ
ータを切り出して上記図示しない記憶部に記憶する。
【0065】写真フィルム22の後端までプレスキャン
が終了すると(図7のステップ204の判定が肯定され
ると)、ステップ206では、プレスキャン時に画像処
理部16によって上記図示しない記憶部に記憶されたプ
レスキャン画像データからフィルム画像の所定の画像特
徴量を演算する。なお、所定の画像特徴量には、フィル
ム画像の色バランス値(詳しくは、フィルム画像の各成
分色毎の最小濃度値(最大輝度値)の比率)も含まれ
る。
【0066】また、ステップ206では、演算した画像
特徴量に基づいて、フィルム画像の種別(サイズ、濃度
種別)及びファインスキャン画像データに対する画像処
理の処理条件を演算により設定する。
【0067】なお、読取対象の写真フィルム22が13
5サイズの写真フィルムであれば、フィルム画像のサイ
ズ(この場合はフィルム画像のフレームサイズ)は、例
えば標準サイズのフィルム画像では画像記録範囲内とな
り、パノラマサイズ等の非標準サイズのフィルム画像で
は画像記録範囲外となる所定部分の濃度や色味が、未露
光部(ネガフィルムであれば素抜け)に相当する濃度や
色味であるか否かに基づいて判定することができる。
【0068】また、特開平8−304932号公報、特
開平8−304933号公報、特開平8−304934
号公報、特開平8−304935号公報のように、プレ
スキャン時の画像データが表す各画素毎の濃度値に基づ
き、各画素毎にフィルム幅方向に沿った濃度変化値を各
々演算し、各画素のフィルム幅方向に沿った濃度変化値
をフィルム長手方向に沿ったライン単位で積算し、各ラ
イン毎の積算値を比較することでフィルム画像のサイズ
(アスペクト比)を判定したり、濃度ヒストグラムから
閾値を定めて画像を二値化し、画像中の各領域における
画像の存在率に基づいて判定したり、前述の所定部分に
おける濃度変化値の分散及び平均値に基づいて判定した
り、上記の手法を組み合わせて判定するようにしてもよ
い。
【0069】また、読取対象の写真フィルム22がAP
Sフィルムであれば、フィルム画像のサイズ(この場合
はプリントサイズ)は、APSフィルムの磁気層にデー
タとして磁気記録されているプリントサイズを読み取る
ことで判定できる。
【0070】フィルム画像の濃度種別については、例え
ば平均濃度、最大濃度、最小濃度等を予め定められた所
定値と比較することで、低濃度/通常濃度/高濃度/超
高濃度等に分類することができる。また、画像処理の処
理条件としては、例えば画像の拡大縮小率、ハイパート
ーンやハイパーシャープネス等の画像処理の処理条件
(具体的には、画像の超低周波輝度成分に対する階調の
圧縮度、画像の高周波成分や中周波成分に対するゲイン
(強調度))、階調変換条件等が演算される。
【0071】上記のようにして全てのコマ画像につい
て、種別、及び画像処理の処理条件の設定が終了する
と、次のステップ208では画像検定処理を実行する。
この画像検定処理について、図8のフローチャートを参
照して説明する。
【0072】まず、ステップ300では、画像処理部1
6から、所定数のフィルム画像のプレスキャン画像デー
タ及び画像処理の処理条件を取り込む。
【0073】次のステップ302では、先に取り込んだ
所定数のフィルム画像のプレスキャン画像データ及び画
像処理の処理条件から、何れか1つのフィルム画像のプ
レスキャン画像データ及び画像処理の処理条件を取り出
し、取り出したプレスキャン画像データに対し、取り出
した処理条件に従って所定の画像処理(画像の拡大縮
小、階調変換、ハイパートーン処理、ハイパーシャープ
ネス処理等)を行う。この所定の画像処理は、ファイン
スキャン画像データに対して画像処理部16で行われる
画像処理と等価な画像処理であるが、プレスキャンはフ
ァインスキャンよりも低解像度でフィルム画像を読み取
るものであり、プレスキャン画像データはファインスキ
ャン画像データよりもデータ量が少ないので、ステップ
302における画像処理は比較的短時間で完了する。
【0074】次のステップ304では、画像処理を行っ
た画像データに対し、該画像データをディスプレイ18
に表示した場合の状態(見え具合)が図示しないレーザ
プリンタ部によるプリント結果と略同様となるようにデ
ィスプレイ18の特性に応じて画像データを補正し、補
正後のデータ(シミュレーション画像データ)をRAM
68に一旦記憶する。
【0075】次のステップ306では、所定数のフィル
ム画像に対して上記の処理を行ったか否か判定する。判
定が否定された場合にはステップ302に戻り、ステッ
プ300でプレスキャン画像データ及び処理条件を取り
込んだ所定数の画像のうち、画像処理を未実行のフィル
ム画像に対してステップ302、304の処理を繰り返
す。
【0076】ステップ306の判定が肯定されるとステ
ップ308へ移行し、所定数のフィルム画像のシミュレ
ーション画像データに基づいて、例として図9に示すよ
うに、前記所定数のフィルム画像の画像データに対し、
画像処理部16で設定された処理条件で各々画像処理を
行った結果を表す所定数(図9では6)のシミュレーシ
ョン画像120をディスプレイ18に表示する。
【0077】次のステップ310では、ディスプレイ1
8に表示されているシミュレーション画像120のうち
の処理対象画像のオペレータによる指定が終了している
か否かを判定し、終了している場合はステップ318へ
移行し、終了していない場合はステップ312へ移行す
る。なお、本実施形態における処理対象画像とは、実際
にファインスキャンを行うフィルム画像を示している。
すなわち、本実施形態では、本画像読取処理が同時プリ
ント時に実行されている場合は、焦点が大きくずれた、
所謂ピンボケのフィルム画像や、アンダー露光又はオー
バー露光等により画像の内容が識別できない程度のフィ
ルム画像等の、プリントしても意味がない画像以外の画
像が処理対象画像となり、本画像読取処理が焼き増し時
に実行されている場合は、焼き増しする画像が処理対象
画像となる。
【0078】ステップ312では、オペレータに処理対
象画像の指定を要請するメッセージをディスプレイ18
に表示する等により、オペレータに処理対象画像の指定
を要請する。
【0079】これにより、オペレータはディスプレイ1
8に表示されているシミュレーション画像120のうち
の、処理対象とする画像の指定をキーボード12A、1
2B、及びマウス20の何れかを用いて行う。すなわ
ち、キーボード12A又はキーボード12Bを用いる場
合は、例えば、ディスプレイ18に表示されたシミュレ
ーション画像120のうちの任意の1つに対して枠で囲
むように該枠を予め表示しておき、当該キーボードに設
けられた図示しない矢印キーの何れかを押下することに
よって、上記枠の位置を押下された矢印キーの示す方向
に位置するシミュレーション画像を囲むように移動し、
処理対象とするシミュレーション画像が上記枠で囲まれ
た時点で当該キーボードのエンターキー等の所定のキー
を押下することにより処理対象画像の指定を行うことが
できる。一方、マウス20を用いる場合は、ディスプレ
イ18上に表示されているシミュレーション画像120
のうちの処理対象とする画像をマウス20によってポイ
ンティング指定することによって行うことができる。
【0080】なお、本画像読取処理が同時プリント時に
実行されている場合は、上述したように、プリント対象
とするフィルム画像が処理対象画像となるが、この場
合、一般的にプリント対象とする画像の方がそれ以外の
画像より多いので、省力化のためオペレータは処理対象
画像以外の画像を指定し、指定された画像以外の画像が
処理対象画像であるものとマイクロプロセッサ46によ
って判断する形態とすることが好ましい。この形態は、
本画像読取処理が焼き増し時に実行されている場合であ
っても、焼き増しする画像の数が焼き増ししない画像の
数より少ない場合にも有効である。また、本画像読取処
理が焼き増し時に実行されている場合は、オペレータは
処理対象画像の各々の焼き増し枚数をこの時点で入力す
る。
【0081】更にオペレータは、全ての処理対象とする
画像の指定が終了した時点で、該指定が終了した旨を入
力する。この入力は、処理対象画像の指定をキーボード
を用いて行っている場合は、例えば当該キーボードのス
ペースキー等の所定のキー(少なくとも上記矢印キー以
外のキー)を押下することにより行うことができ、処理
対象画像の指定をマウス20を用いて行っている場合
は、例えばディスプレイ18上のシミュレーション画像
120の領域以外の所定領域をマウス20によりポイン
ティング指定することによって行うことができる。
【0082】従って、次のステップ314では、上述し
たオペレータからの処理対象とする画像の指定が終了し
た旨の入力待ちを行うことによって、処理対象画像の指
定の終了待ちを行った後、ステップ316へ移行して、
オペレータから指定された全ての処理対象画像の位置
(本実施形態では処理対象画像のコマ番号)をRAM6
8の所定領域に記憶する。また、本画像読取処理が焼き
増し時に実行されている場合は、オペレータから入力さ
れた処理対象画像毎の焼き増し枚数を各処理対象画像の
位置に対応付けて記憶する。
【0083】次のステップ318では、上記ステップ3
12〜ステップ316によってオペレータから指定され
て記憶された処理対象とするシミュレーション画像の位
置に対応するシミュレーション画像を強調表示する。
【0084】この強調表示の方法としては、例えば、図
10(A)に示すように、指定されたシミュレーション
画像の明るさを指定されなかったシミュレーション画像
の明るさに比較して相対的に明るく表示する方法(図1
0(A)では指定されなかったシミュレーション画像を
暗く(斜線で表現)表示している)、図10(B)に示
すように、指定されたシミュレーション画像のみ周囲を
枠で囲む方法、図10(C)に示すように、指定された
シミュレーション画像のみ、当該シミュレーション画像
の写真フィルム上のコマ番号を表示する方法、図10
(D)に示すように、指定されたシミュレーション画像
のみを表示する方法、図11(A)に示すように、指定
されたシミュレーション画像以外の画像に対して×を重
ねて表示する方法、図11(B)に示すように、本画像
読取処理が焼き増し時に実行されている場合は、指定さ
れたシミュレーション画像に焼き増し枚数を重ねて表示
する方法等を適用することができる。また、図10
(A)〜(D)及び図11(A)、図11(B)に示し
た表示方法を複数組み合わせて表示してもよい。このよ
うな強調表示を行うことによって、処理対象画像を明確
化することができる。
【0085】次のステップ320では、オペレータにシ
ミュレーション画像の検定を要請するメッセージをディ
スプレイ18に表示する等により、オペレータにシミュ
レーション画像の検定を要請する。
【0086】これにより、オペレータはディスプレイ1
8に表示されているシミュレーション画像のうち、ステ
ップ318により強調表示された画像を目視で確認し、
各種の判定を行って判定結果を入力する検定作業を行
う。すなわち、まず画像処理部16で判定されたフィル
ム画像のコマ位置が適正か否かを判定する。コマ位置が
適正であると判断した場合にシミュレーション画像の画
質が適正か否か(すなわち画像処理部16で演算された
処理条件が適正か否か)を判定し、画質(処理条件)が
適正でないと判定した場合には処理条件をどのように修
正すべきかを判断する。
【0087】そして、強調表示されている全てのシミュ
レーション画像のコマ位置及び画質を適正と判定した場
合には、検定結果として「検定OK」を表す情報をキー
ボード12A等を介して入力し、特定のシミュレーショ
ン画像のコマ位置が適正でないと判定した場合には、検
定結果として、前記特定のシミュレーション画像のコマ
位置をどのように修正するかを指示する情報をキーボー
ド12A等を介して入力し、特定のシミュレーション画
像の画質が適正でないと判定した場合には、検定結果と
して、前記特定のシミュレーション画像に対応する特定
のフィルム画像に対して処理条件の修正を指示する情報
をキーボード12A等を介して入力する。
【0088】例えば、ストロボを用いて撮影したフィル
ム画像や逆光のシーンを撮影したフィルム画像はコント
ラストが過剰に高く、シミュレーション画像上で主要被
写体に対して背景のとび、又はつぶれが発生する。この
ような場合、オペレータは画像中の背景に相当する領域
についてのみ階調が圧縮されるように、すなわちハイパ
ートーン処理による画像の超低周波明るさ成分(画像か
ら抽出した超低周波輝度成分の画像における高輝度の領
域)の階調の圧縮度合いが高くなるように、処理条件の
修正を指示する情報として画像の超低周波輝度成分のう
ち高輝度のデータに対する強調度の修正を指示する情報
を入力する。
【0089】また、例えばシミュレーション画像上でシ
ャープネスが不足している場合、オペレータはシャープ
ネスが強調されるように、処理条件の修正を指示する情
報として画像の高周波成分等に対する強調度の修正を指
示する情報を入力する。また、例えばアンダ露光やオー
バ露光のフィルム画像は、シミュレーション画像の濃度
が全体的に高濃度側又は低濃度側に偏倚したり、シミュ
レーション画像のコントラストが過剰に低くなる。この
ような場合、オペレータは、全体的な濃度やコントラス
トが適正となるように、処理条件の修正を指示する情報
として階調変換条件の変換カーブの修正を指示する情報
を入力する。
【0090】次のステップ322では、キーボード12
A等を介してオペレータから検定結果が入力されたか否
か判定し、検定結果が入力される迄待機する。検定結果
が入力されるとステップ324へ移行し、検定結果とし
て入力された情報の内容を判定する。検定結果として、
特定のシミュレーション画像に対応する特定のフィルム
画像に対し、コマ位置の修正又は処理条件の修正を指示
する情報が入力された場合にはステップ326へ移行
し、入力された特定のフィルム画像に対するコマ位置又
は処理条件の修正内容を画像処理部16において得られ
ているコマ位置又は処理条件に対して反映させる。
【0091】すなわち、入力された修正指示が特定のフ
ィルム画像のコマ位置を修正する指示であった場合に
は、特定のフィルム画像のコマ位置を前記修正指示に応
じて修正した後に、先に説明したステップ206と同様
に、修正したコマ位置に従ってプレスキャンデータから
プレスキャン画像データを再度切り出し、切り出したプ
レスキャン画像データから所定の画像特徴量を演算し、
前記特定のフィルム画像の種別及び画像処理の処理条件
を演算により再度設定する。上記のようにコマ位置を修
正することで、ファインスキャン時に写真フィルム22
上の画像部を確実に読み取ることができる。
【0092】また、入力された修正指示が特定のフィル
ム画像の処理条件を修正する指示であった場合には、前
記特定のフィルム画像の処理条件の修正のみを行う。例
えば処理条件の修正指示が、特定の周波数成分に対する
強調度を修正する指示であれば、画像処理の処理条件の
うち、該当する周波数成分に対する強調度を修正し、処
理条件の修正指示が、階調変換条件の変換カーブを修正
する指示であれば、画像処理の処理条件のうち、階調変
換条件が表す変換カーブを、修正指示に応じて全体的又
は部分的に修正する。これにより、各フィルム画像に対
して適切な処理条件を確実に設定することができる。
【0093】上記のようにしてコマ位置又は処理条件の
修正内容の反映が終了するとステップ328へ移行し、
コマ位置又は処理条件の修正が行われた特定のフィルム
画像のプレスキャン画像データ及び処理条件を画像処理
部16から取り込み、ステップ302に戻る。
【0094】これにより、コマ位置又は処理条件の修正
が行われた特定のフィルム画像について、ステップ30
2、304の処理が再度行われ、特定のフィルム画像の
シミュレーション画像がディスプレイ18に再表示され
ることになる。そして、再表示された特定のフィルム画
像のシミュレーション画像をオペレータが目視で確認す
ることにより、先に入力した修正指示の内容が適正か否
かをオペレータが容易に判断することが可能となる。な
お、この際、処理対象画像の指定は既に終了しているの
で、ステップ310の判定は肯定判定となってステップ
312〜ステップ316の処理を行うことなくステップ
318に移行し、RAM68に既に記憶されている処理
対象画像の位置に対応するシミュレーション画像の強調
表示が行われる。
【0095】ステップ302〜328の処理は、オペレ
ータにより、ディスプレイ18に強調表示されている全
てのシミュレーション画像のコマ位置及び画質が各々適
正と判定され、検定結果として「検定OK」を表す情報
が入力される迄(ステップ324の判定が否定される
迄)繰り返され、強調表示されているシミュレーション
画像に対応する各フィルム画像のコマ位置や処理条件が
オペレータからの指示に応じて修正される。そして、オ
ペレータからキーボード12A等を介して「検定OK」
を表す情報が入力され、ステップ324の判定が否定さ
れると、ステップ330へ移行して、読取対象の写真フ
ィルム22に記録されている全てのフィルム画像に対し
て検定処理を行ったか否か判定する。判定が否定された
場合にはステップ300に戻り、ステップ300以降の
処理を繰り返す。これにより、読取対象の写真フィルム
22に記録されているフィルム画像のうちの処理対象と
する画像(本実施形態ではファインスキャンすべき画
像)の指定が行われると共に、処理対象とする画像に対
する画像検定処理が行われ、画像処理部16で判定され
たコマ位置や演算された処理条件が適正か否かが判定さ
れると共に、必要に応じてコマ位置や処理条件が修正さ
れることになる。
【0096】以上の画像検定処理が終了すると、図7の
ステップ210では、フィルム画像のファインスキャン
を行うために、フィルムキャリア38に対し上記所定方
向と逆の方向(図2矢印C方向の逆方向)への写真フィ
ルム22の搬送を指示する。
【0097】次のステップ212では、これからファイ
ンスキャンを行うフィルム画像の種別に適した読取条件
で上記画像検定処理においてオペレータから指定された
処理対象とするフィルム画像に対するファインスキャン
が行われるように、ラインCCDスキャナ14の各部の
作動を制御する。
【0098】すなわち、まず、これからファインスキャ
ンを行うフィルム画像(この場合は所定方向と逆の方向
への写真フィルム22の搬送で最初に読取位置に到達す
るオペレータによって指定された処理対象とするフィル
ム画像)の種別を取り込み、前記フィルム画像の種別が
何であるかを判定し、該種別に応じたファインスキャン
モードの設定を行う。例えば、種別が「高濃度コマ」で
あった場合、高濃度コマ用のファインスキャンモードと
して予め定められている各部の状態に従って各部の作動
を制御する。
【0099】すなわち、ランプ32を点灯させ、絞り3
9を高濃度コマのファインスキャン時の位置に移動さ
せ、ターレット36をネガフィルム位置へ回転させ、レ
ンズユニット50によるズーム倍率が1.0倍となるよ
うに載置台47及びレンズユニット50をスライド移動
させ、レンズ絞り51及びCCDシャッタ52を全開位
置に移動させる。また、タイミングジェネレータ74に
対し、ラインCCD116の電子シャッタの作動時間
(読取周期)としてtを設定し、フィルムキャリア38
に対し、写真フィルム22の搬送速度としてvを設定す
る。高濃度のフィルム画像は透過光量が少なく、高濃度
のフィルム画像を高ダイナミックレンジで高精度に読み
取るために、高濃度コマのファインスキャン時の絞り3
9の位置は全開に近い位置とされている。
【0100】次のステップ214では、画像処理部16
の図示しない記憶部に記憶されたコマ位置に基づき、こ
れからファインスキャンを行うフィルム画像のエッジが
ラインCCD116の読取位置(光軸位置)に到達した
か否か判定し、判定が肯定される迄待機する。
【0101】ステップ214の判定が肯定されるとステ
ップ216へ移行し、読取位置に到達したフィルム画像
をラインCCD116によって読み取り、ラインCCD
116から出力された信号に対して順次A/D変換を行
ってファインスキャン画像データとして画像処理部16
へ順次出力するファインスキャンを行う。これにより、
フィルム画像の種別毎に最適な読取条件で前記フィルム
画像のファインスキャンが行われることになる。
【0102】なお、ラインCCDスキャナ14から画像
処理部16に出力されたファインスキャン画像データ
は、先に記憶された処理条件で画像処理部16において
画像処理が行われ、図示しないレーザプリンタ部へ出力
されてプリントされる。また、本画像読取処理が焼き増
し時に実行されている場合は、画像検定処理時にオペレ
ータによって入力された処理対象画像毎の焼き増し枚数
をレーザプリンタ部へ出力することにより、処理対象画
像毎に指定された枚数分プリントされるようにする。
【0103】単一のフィルム画像に対するファインスキ
ャンを完了するとステップ218へ移行し、上記画像検
定処理においてオペレータから指定された処理対象とす
る全てのフィルム画像に対するファインスキャンを終了
したか否か判定する。判定が否定された場合にはステッ
プ212に戻り、ステップ212〜218を繰り返す。
このステップ212〜218により、上記画像検定処理
においてオペレータから指定された処理対象とする各フ
ィルム画像の種別に応じた最適な読取条件で、各フィル
ム画像のファインスキャンが各々行われる。そして、ス
テップ218の判定が肯定されると本画像読取処理が終
了する。
【0104】以上詳細に説明したように、本実施形態に
係る画像読取装置では、ディスプレイ18に表示したシ
ミュレーション画像のうちの処理対象とする画像のみを
指定できる形態としているので、処理対象とする画像の
みに対して所定の処理を行うことができ、全体的な処理
時間を短縮することができる。
【0105】また、本実施形態に係る画像読取装置で
は、オペレータによって指定された処理対象とする画像
を強調して表示しているので、オペレータは指定した処
理対象とする画像と指定していない画像との識別を容易
に行うことができ、所望の処理対象とする画像の指定を
効率よく確実に行うことができる。
【0106】なお、本実施形態では、オペレータが処理
対象とする画像をキーボードを用いて指定する場合、当
該キーボードの矢印キーを用いて指定する場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えばディスプレイ18に表示された各シミュレーショ
ン画像に対して、各々のシミュレーション画像に対応す
る写真フィルム22上のコマ番号を予め当該シミュレー
ション画像の近傍に表示しておき、キーボードに設けら
れた図示しないテンキーを用いて処理対象とする画像の
コマ番号を入力する形態としてもよい。
【0107】また、本実施形態では、処理対象とする画
像を強調表示する形態として、図10(A)〜(D)及
び図11(A)、図11(B)に示した形態を適用する
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば処理対象とする画像に対応するシミ
ュレーション画像及び処理対象としない画像に対応する
シミュレーション画像の何れか一方のみをブリンク表示
する、処理対象としない画像に対応するシミュレーショ
ン画像をリバース表示する等の形態を適用してもよい。
【0108】また、本実施形態では、プレスキャン画像
データに対する画像検定処理時においてディスプレイ1
8に表示された画像に対して処理対象とする画像を指定
する場合について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、ファインスキャン画像データ
のシミュレーション画像をディスプレイ18に表示し、
表示されたシミュレーション画像に対して処理対象とす
る画像(例えば画像データを外部に出力する画像)を指
定する形態としてもよい。
【0109】また、本実施形態では、写真フィルム22
がネガフィルムである場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、リバーサルフィルム
(ポジフィルム)の読み取りに対しても本発明は適用で
きることはいうまでもない。
【0110】また、本実施形態では、本発明の画像セン
サとしてラインCCD116を適用した場合について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、エ
リアCCDを適用する形態としてもよく、CCD以外の
光電変換素子を適用する形態としてもよい。
【0111】さらに、以上説明したターレット(図4
(B)参照)に限定されず、図12に示すように、赤光
を吸収するシアンフィルタ用のターレット36C、緑光
を吸収するマゼンタフィルタ用のターレット36M、及
び青紫光を吸収するイエローフィルタ用のターレット3
6Yにより構成してもよい。ターレット36Cは、濃度
の異なる複数のシアンフィルタ36C1、36C2、3
6C3が嵌め込まれている。なお、シアンフィルタ36
C1、36C2、36C3の順に濃度が濃くなってい
る。その他のターレット36M、36Yも同様の構成と
なっている。そして、各ターレット36C、36M、3
6Yは、各ターレットの選択されたフィルタ各々が光軸
L上で重なるように、回転可能に支持されている。
【0112】
【発明の効果】請求項1記載の画像読取装置によれば、
読取対象原稿に記録された画像を表示手段に複数表示
し、該表示手段に表示した複数の画像のうちの所定処理
の処理対象とする画像を指定手段によって指定すること
ができるので、上記所定処理を処理対象とする画像のみ
について行うことができ、全体的な処理時間を短縮する
ことができる、という効果が得られる。
【0113】また、請求項2及び請求項3記載の画像読
取装置によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏
することができると共に、指定手段により指定された画
像の表示を、それ以外の画像の表示とは異なる状態とし
ているので、オペレータ等は指定した処理対象とする画
像と指定していない画像との識別を容易に行うことがで
き、所望の処理対象とする画像の指定を効率よく確実に
行うことができる、という効果が得られる。
【0114】さらに、請求項4記載の画像読取装置によ
れば、表示手段に表示した複数の画像のうちの外部に出
力する画像処理後の画像データに対応する画像のみを指
定することができるので、指定されなかった画像に対す
る画像処理や画像データの出力処理等の処理を省略する
ことができ、全体的な処理時間を短縮することができ
る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像読取装置の外観図である。
【図2】実施形態に係る画像読取装置の光学系の正面断
面図である。
【図3】実施形態に係る画像読取装置の光学系の側面断
面図である。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】実施形態に係る画像読取装置の光学系の主要部
のみを示した概略図である。
【図6】実施形態に係る画像読取装置のラインCCDス
キャナ及び画像処理部の電気系の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】実施形態においてラインCCDスキャナのマイ
クロプロセッサで実行される画像読取処理のフローチャ
ートである。
【図8】図7の画像読取処理の実行途中で実行される画
像検定処理のフローチャートである。
【図9】実施形態における画像検定処理実行時のディス
プレイの表示状態の一例を示す概略図である。
【図10】オペレータによって指定された処理対象とす
るフィルム画像に対応するシミュレーション画像の強調
表示の例を示す概略図である。
【図11】オペレータによって指定された処理対象とす
るフィルム画像に対応するシミュレーション画像の強調
表示の別の例を示す概略図である。
【図12】ターレットの変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
12A、12B キーボード(指定手段) 14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部(画像処理手段) 18 ディスプレイ(表示手段) 20 マウス(指定手段) 22 写真フィルム(読取対象原稿) 32 ランプ(光源) 35 UV/IRカットフィルタ 36 ターレット 38 フィルムキャリア 39 絞り 40 拡散ボックス 43 読取部 47 載置台 50 レンズユニット 52 CCDシャッタ 52ND NDフィルタ 116 ラインCCD(画像センサ)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/08 G06F 15/62 322A 5/36 520 15/64 330 Fターム(参考) 5B047 AA05 AB04 BA01 BB03 BC11 CA14 CB04 CB05 CB09 5B050 AA09 BA15 DA04 DA08 EA09 EA18 FA02 FA05 FA09 GA04 5C062 AA14 AB03 AB20 AB24 AB25 AC03 AC05 AC07 AC24 AE03 BA00 5C082 AA21 AA27 BA20 BA34 BA35 CA11 CA12 CA54 CA81 CA82 CA85 CB06 MM02 MM10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像が記録された読取対象原稿を
    照明する光源と、 前記読取対象原稿に記録された各画像を複数画素に分解
    して読み取り画像データとして出力する画像センサと、 前記画像センサから出力された画像データに基づいて前
    記読取対象原稿に記録された画像を複数表示する表示手
    段と、 前記表示手段に表示された複数の画像のうちの所定処理
    の処理対象とする画像を指定するための指定手段と、 を備えた画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記指定手段により指
    定された画像の表示を、それ以外の画像の表示とは異な
    る状態とすることを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記異なる状態は、前記指定手段により
    指定された画像の明るさをそれ以外の画像に比較して相
    対的に明るく表示する状態、前記指定手段により指定さ
    れた画像のみを枠で囲む状態、前記指定手段により指定
    された画像の順位を示す数字を該画像の近傍に表示する
    状態、前記指定手段により指定された画像のみを表示す
    る状態、の何れかの状態であることを特徴とする請求項
    2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記画像センサから出力された画像デー
    タに対して所定の画像処理を行う画像処理手段を更に備
    え、前記所定処理が前記画像処理手段により画像処理が
    行われた画像データを外部に出力する処理であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画
    像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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