JP3668061B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に係り、より詳しくは、写真感光材料の画像を読み取るための読取条件に従って写真感光材料の画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真フィルムに記録された画像を予備読取し、予備読取して得られた情報、例えば、画像の濃度に基づいて、該画像を本読み取りするための読取条件を算出し、算出した読取条件に従って、画像を本読み取りする画像読取装置が提案されている。このように画像の濃度等に基づいて読取条件を算出するので、該画像の濃度に応じた良好な読取条件を算出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記では、画像の濃度等に基づいて読取条件を算出しており、プリント倍率を考慮していない。よって、プリント倍率に応じた適正な光学倍率や読取画素数を適切に設定することができない。即ち、上記読取条件は最適なものではない。
【0004】
ところで、上記のように写真フィルムに記録された画像が読み取られた場合には、画像データを記憶媒体に記憶し、記憶した画像データを、例えば、ディスプレイに表示する等の種々の用途に使用している。この場合、上記では、画像の大きさ及び解像度等から定まる画像データ量を考慮していない。よって、画像データ量に応じた適正な光学倍率や読取画素数を適切に設定することができない。即ち、上記読取条件は最適なものではない。
【0005】
本発明は、上記事実に鑑みて成されたもので、最適な読取条件で写真感光材料に記録された画像を読み取ることの可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため請求項1記載の発明は、写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント時のプリント面上の大きさとの比であるプリント倍率を設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたプリント倍率に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取る読取手段と、を備えた画像読取装置であって、前記算出手段により算出された読取条件に基づいて、前記読取手段による読み取りが適正に完了するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記読取手段による読み取りが適正に完了しないと判断された場合にエラー表示する表示手段と、を更に備えている。
【0007】
即ち、設定手段は、プリント倍率を設定する。プリント倍率は、写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント時のプリント面上の大きさとの比である。
【0008】
ここで、写真感光材料の種類を検出する検出手段と、プリント面上の大きさを入力する入力手段と、を備え、設定手段は、検出手段により検出された写真感光材料の種類と入力手段により入力されたプリント面上の大きさとに基づいてプリント倍率を設定するようにしてもよい。
【0009】
これは、写真感光材料の種類が分かれば、該写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分大きさは予め分かり、そして更にプリント面上の大きさが分かれば、プリント倍率を設定することができることに鑑みたものである。
【0010】
また、写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分の大きさを指定する指定手段と、プリント面上の大きさを入力する入力手段と、を備え、設定手段は、指定手段により指定された画像の読み取られる部分の大きさと入力手段により入力されたプリント面上の大きさとに基づいてプリント倍率を設定するようにしてもよい。
【0011】
なお、上記読み取られる部分の大きさの指定とは、所謂トリミングモードに対応するものである。
【0012】
また、上記プリント面上の大きさは、複数のプリント面上の大きさの中から所望の大きさを選択することにより入力するようにしてもよい。
【0013】
算出手段は、設定手段により設定されたプリント倍率に基づいて写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算出し、読取手段は、算出手段により算出された読取条件に従って写真感光材料の画像を読み取る。
【0014】
このように設定されたプリント倍率に基づいて写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算出し、算出された読取条件に従って写真感光材料の画像を読み取るので、プリント倍率に応じた適正な読取条件に従って写真感光材料の画像を読み取ることができる。
【0015】
なお、読取手段は、写真感光材料の画像を、予備読み取り及び本読み取りし、算出手段は、写真感光材料の画像を本読み取りするための読取条件を算出するようしてもよい。
【0016】
また、写真フィルムを搬送する搬送手段を備え、読取手段は、搬送手段により写真感光材料が搬送されながら画像を読み取るようにしてもよい。
【0017】
更に、算出手段により算出された読取条件に基づいて、読取手段による読み取りが適正に完了するか否かを判断する判断手段と、判断手段により読取手段による読み取りが適正に完了しないと判断された場合にエラー表示する表示手段と、を備えるようにしてもよい。
【0018】
また、算出手段は、レンズFナンバ、読取画素数、蓄積時間、副走査速度、照射光量の少なくとも1つを算出するようにしてもよい。即ち、算出手段は、プリント倍率に応じた光学倍率に応じたレンズFナンバ、光学倍率に応じた基本蓄積時間、プリント倍率及び基本蓄積時間に応じた基本副走査速度、基本蓄積時間及び基本副走査速度に応じた読取周期、基本蓄積時間及び読取周期等に応じて求めた調光量に応じた光源絞り値、及び、読取周期及び光源絞り値等に応じた蓄積時間の少なくとも1つを算出するようにしてもよい。
【0019】
また、請求項記載の発明は、写真感光材料に記録された画像を読み取って記憶手段に記憶するための予想される画像データ量を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された画像データ量に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取る読取手段と、を備えている。
【0020】
即ち、設定手段は、写真感光材料に記録された画像を読み取って記憶手段に記憶するための予想される画像データ量を設定する。なお、設定手段は、例えば、画像の読み取られる部分の大きさ及び画像を表示手段に表示する際の解像度を設定することにより、データ量を設定する。また、上記画像データ量は、画像データを圧縮して記憶する場合の画像データ量や、画像データを少なくとも1つの縮小率又は少なくとも1つの拡大率で縮小又は拡大した画像データ量としてもよい。
【0021】
決定手段は、設定手段により設定された画像データ量に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を決定する。そして、読取手段は、決定手段により決定された読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取る。
【0022】
このように、写真感光材料に記録された画像を読み取って記憶手段に記憶するための予想される画像データ量に基づいて読取条件を決定するので、読取条件を適正なものにすることができ、画像を適正に読み取ることがてきる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1に示すように、本実施の形態に係るラインCCDスキャナ(画像読取装置)14は、画像処理部16、マウス20、2種類のキーボード12A、12B、及びディスプレイ18が設けられた作業テーブル27に備えられている。
【0025】
一方のキーボード12Aは作業テーブル27の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボード12Bは、不使用時は、作業テーブル27の引出し24内に収納され、使用時は、引出し24から取り出し、一方のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボード12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジャック110に接続する。
【0026】
マウス20のコードは作業テーブル27に設けられた孔108を介して画像処理部16に接続されている。マウス20は、不使用時はマウスホルダ20Aに収納され、使用時はマウスホルダ20Aから取り出し、作業面27U上に載置する。
【0027】
画像処理部16は、作業テーブル27に設けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって密閉されている。なお、開閉扉25を開放することにより、画像処理部16を取り出すことができるようになっている。
【0028】
ラインCCDスキャナ14は、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルム等の写真感光材料に記録されているフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができる。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフィルム画像をラインCCDで読み取り、画像データを出力する。
【0029】
ここで、写真フィルムとは、被写体を撮影後、現像処理され、ネガ画像又はポジ画像が可視化されたフィルムをいう。
【0030】
画像処理部16は、ラインCCDスキャナ14から出力された画像データが入力されると共に、入力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプリンタ部へ出力する。
【0031】
図2及び図3に示すように、ラインCCDスキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配置された光源部30、作業テーブル27に支持された拡散ボックス40、作業テーブル27にセットされるフィルムキャリア38、及び作業テーブル27を挟んで光源部30の反対側に配置された読取部43を備えている。
【0032】
光源部30は金属製のケーシング31内に収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等から成るランプ32が配置されている。
【0033】
ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設けられており、ランプ32から射出された光の一部はリフレクタ33によって反射され、一定の方向へ射出される。リフレクタ33の側方には、複数のファン34が設けられている。ファン34はランプ32が点灯している間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態となることを防止する。
【0034】
リフレクタ33の光射出側には、リフレクタ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の温度上昇を防止し読取精度を向上させるUV/IRカットフィルタ35、ランプ32からの光及びリフレクタ33からの射出光の光量を調整する絞り39、及び、写真フィルム22及び読取部43に到達する光の色成分を、写真フィルムの種類(ネガフィルム/リバーサルフィルム)に応じて適切に設定するネガフィルム用のバランスフィルタ36N及びリバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pが嵌め込まれているターレット36(図4(B)も参照)が順に設けられている。
【0035】
絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対の板材(絞り板)から成り、一対の板材が接近離間するようにスライド移動可能とされている。図4(A)に示すように、絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側から他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿った断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠き39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成されている側が対向するように配置されている。
【0036】
上記構成では、所望の光成分の光となるように、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、36P)の何れが光軸L上に位置し、絞り39の位置によって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調整する。
【0037】
拡散ボックス40は、上部になるに従って、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、フィルムキャリア38によって搬送される写真フィルム22の搬送方向の長さが狭くなり(図2参照)、該搬送方向に直交する方向(写真フィルム22の幅方向)の長さが広がる(図3参照)形状とされている。また、拡散ボックス40の光入射側及び光射出側には光拡散板(図示せず)が各々取付けられている。なお、上記の拡散ボックス40は、135サイズの写真フィルム用であるが、他の写真フィルムに応じた形状の拡散ボックス(図示せず)も用意されている。
【0038】
拡散ボックス40に入射された光は、フィルムキャリア38(すなわち写真フィルム22)に向けて、写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリット光とされ、また、光拡散板によって拡散光とされて射出される。このように、拡散ボックス40から射出される光が拡散光とされることにより、写真フィルム22に照射される光の光量むらが低減され、フィルム画像に均一な光量のスリット光が照射されると共に、フィルム画像に傷が付いていたとしても、この傷が目立ちにくくなる。
【0039】
フィルムキャリア38及び拡散ボックス40は、写真フィルム22の種類毎に用意されており、写真フィルム22に応じて選択される。
【0040】
フィルムキャリア38の上面及び下面における光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示しない)が設けられている。拡散ボックス40からのスリット光は、フィルムキャリア38の下面に設けられた該開口を介して写真フィルム22に照射され、写真フィルム22の透過光が、フィルムキャリア38の上面に設けられた該開口を介して、読取部43に到達する。
【0041】
ところで、フィルムキャリア38は、拡散ボックス40からのスリット光が照射される位置(読取位置)で湾曲するように、写真フィルム22をガイドする図示しないガイドが設けられている。これにより、読取位置での写真フィルム22の平面性が確保される。
【0042】
また、拡散ボックス40は、上面が上記読取位置に接近するように支持されている。よって、フィルムキャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡散ボックス40が干渉しないように、フィルムキャリア38の下面には、切り欠け部が設けられている。
【0043】
なお、フィルムキャリアは、プレスキャン時や、ファインスキャン時におけるこれからファインスキャンするフィルム画像の濃度等に応じた複数の速度で写真フィルム22を搬送可能なように構成されている。
【0044】
読取部43は、ケーシング44内部に収容された状態で配置されている。ケーシング44の内部には、上面に、ラインCCD116が取付けられた載置台47が設けられており、載置台47からは支持レール49が複数本垂下されている。支持レール49には、縮小・拡大等の変倍のために作業テーブル27と接近離間する方向Aにスライド移動可能にレンズユニット50が支持されている。作業テーブル27には支持フレーム45が立設されている。載置台47は、支持フレーム45に取り付けられたガイドレール42に、上記変倍やオートフォーカス時に共役長を確保するために作業テーブル27と接近離間する方向Bにスライド移動可能に支持されている。レンズユニット50は複数枚のレンズから成り、複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けられている。図4(C)に示すように、レンズ絞り51は略C字状に成形された絞り板51Aを複数枚備えている。各絞り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配置され一端部がピンに軸支されており、ピンを中心として回動可能とされている。複数枚の絞り板51Aは図示しないリンクを介して連結されており、レンズ絞り駆動モータ(後述)の駆動力が伝達されると同一の方向に回動する。この絞り板51Aの回動に伴って、光軸Lを中心として絞り板51Aにより遮光されていない部分(図4(C)における略星型の部分)の面積が変化し、レンズ絞り51を通過する光の光量が変化する。
【0045】
ラインCCD116は、CCDセル及びフォトダイオード等の光電変換素子が、写真フィルム22の幅方向に一列に多数配置されかつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられており、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。また、各センシング部の近傍には、多数のCCDセルから成る転送部が各センシング部に対応して各々設けられており、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部を介して順に転送される。
【0046】
またラインCCD116の光入射側には、CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはNDフィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにラインCCD116に入射される光を遮光する全閉状態(NDフィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射させる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正のためにラインCCD116に入射される光をNDフィルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切り替わる。
【0047】
図3に示すように、作業テーブル27には、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成するコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ94により生成された冷却風は、案内管95によりフィルムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置する領域を冷却することができる。なお、案内管95は、冷却風の流量を検出する、流量センサ96を貫通している。なお、流量センサに限定されず、冷却風の風速を検出するセンサや圧力を検出する圧力センサを設けるようにしてもよい。
【0048】
図5に示したラインCCDスキャナ14の光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDスキャナ14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、図6を用いて説明する。
【0049】
ラインCCDスキャナ14は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司る、マイクロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス66を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM70(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されていると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ94、流量センサ96、及びモータドライバ48が接続されている。ランプドライバ53は、マイクロプロセッサ46からの指示に応じてランプ32を点消灯させる。また、写真フィルム22のフィルム画像の読み取りの際、写真フィルム22に冷却風を供給するために、マイクロプロセッサ46は、コンプレッサ94を稼働させる。なお、流量センサ96により冷却風の流量が検出され、マイクロプロセッサ46は、異常を検知する。
【0050】
また、モータドライバ48には、ターレット36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及びリバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れかが光軸Lに位置するようにターレット36を図4(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠け)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)も参照)が接続されている。モータドライバ48には、更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ56、絞り39の位置を検出する、絞り位置センサ57、載置台47(即ち、ラインCCD116及びレンズユニット50)をガイドレール42に沿ってスライド移動させる読取部駆動モータ58、載置台47の位置を検出する読取部位置センサ59、レンズユニット50を支持レール49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ60、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置センサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させるレンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ63、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び減光状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ64、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ65、ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接続されている。
【0051】
マイクロプロセッサ46は、ラインCCD116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファインスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置センサ55及び絞り位置センサ57によって検出されるターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレット駆動モータ54によってターレット36を回転駆動させると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をスライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節する。
【0052】
またマイクロプロセッサ46は、フィルム画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズーム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍率でラインCCD116によって読み取られるように、読取部位置センサ59によって検出される載置台47の位置に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47をスライド移動させると共に、レンズ位置センサ61によって検出されるレンズユニット50の位置に基づきレンズ駆動モータ60によってレンズユニット50をスライド移動させる。
【0053】
なお、ラインCCD116の受光面をレンズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致させる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マイクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により載置台47のみをスライド移動させる。この合焦制御は、一例としてラインCCD116によって読み取られたフィルム画像のコントラストが最大となるように行う(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに代えて写真フィルム22とレンズユニット50(又はラインCCD116)との距離を赤外線等により測定する距離センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離センサによって検出された距離に基づいて行うようにしてもよい。
【0054】
一方、ラインCCD116にはタイミングジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネレータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変換器82等を動作させるための各種のタイミング信号(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接続されており、ラインCCD116から出力された信号は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタルデータに変換される。
【0055】
A/D変換器82の出力端は、相関二重サンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されている。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスルーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理部16へ順次出力する。
【0056】
なお、ラインCCD116からはR、G、Bの読取信号が並列に出力されるので、増幅器76、A/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像処理部16に入力される。
【0057】
更に、画像処理部16には、前述したディスプレイ18、キーボード12A、12B、マウス20、及びフィルムキャリア38が接続されている。
【0058】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0059】
図7には、本実施の形態に係るラインCCDスキャナ14のメイン制御ルーチンが示されている。
【0060】
ディスプレイ18の初期画面には、複数のプリントサイズ及びプリント種類(フチの有無)が表示されている。オペレータは、マウス又はキー入力により、表示された複数のプリントサイズから所望のプリントサイズ及びプリント種類を選択すると共にフィルムキャリア38を装填し、装填されたフィルムキャリア38に写真フィルム22が挿入されると、フィルムキャリア38の図示しない写真フィルム識別センサが写真フィルム22を検知し、フィルムキャリア38は、自動的に写真フィルム22の搬送を開始する。
【0061】
これと同時に、ラインCCDスキャナ14は、本メイン制御ルーチンをスタートし、ステップ110で、最適露光条件を求めるための予備読み取り(以下、プレスキャンという)を行うための準備状態に、各部を移行させ、写真フィルム22を所定の一定速度で搬送しながらプレスキャンを行い、写真フィルム22に記録された画像を粗く読み取る。
【0062】
なお、上記プリントサイズ及びプリント種類を選択は、後述する検定画面の表示の際に行ってもよい。
【0063】
以下、このプレスキャン処理の詳細を図8に示したプレスキャン処理ルーチンを参照しながら説明する。
【0064】
ステップ122で、フィルムキャリア識別情報を取り込む。即ち、フィルムキャリア38がラインCCDスキャナ14に装填されると、フィルムキャリア38からフィルムキャリア識別信号がラインCCDスキャナ14に入力される。これによりラインCCDスキャナ14は、フィルムキャリア38を識別する情報(フィルムキャリア識別情報)を記憶する。本ステップは、この記憶されたフィルムキャリア識別情報を取り込むものである。
【0065】
ここで、フィルムキャリア38には、例えば、135サイズの写真フィルムを搬送するためのフィルムキャリアである135AFC、透明な磁気層が形成された写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)を搬送するためのフィルムキャリアである240AFC等、種々のタイプがある。フィルムキャリア識別情報は、フィルムキャリア38が何れのタイプであるかを識別するための情報である。
【0066】
なお、フィルムキャリア38が何れのタイプであるかが識別されると、該フィルムキャリアにより搬送される写真フィルムのサイズが定まる。
【0067】
ステップ123で、フィルムキャリア識別情報(即ち、フィルムキャリアのタイプ)に応じて、表1に示したテーブルより、搬送速度、光学倍率、レンズF値(レンズFナンバ)、光源絞り、及び読取周期等の固定パラメータを取得し、かつ、設定する。
【0068】
【表1】
Figure 0003668061
【0069】
ステップ124で、第1の蓄積時間を設定する。即ち、R、G、及びBの各色ともに、蓄積時間を、上記設定した読取周期とする。なお、Bゲインは1倍とする。
【0070】
ステップ125で、主走査方向の電子変倍率MEhを算出する。図12に示すように、プレスキャンデータのライン数L(本)は、
Figure 0003668061
となる。一方、プレスキャン画像は、プレスキャンデータのラインの内の奇数ラインか偶数ラインのどららかを選択されて得られる。このため、プレスキャン画像のライン数(本)は、L/2本となる。主走査方向は、プレスキャン画像における画素のアスペクト比が、1:1になる値とする。つまり、プレスキャン画像におけるフィルム上のλmmに相当する画素数は、
(λ/(搬送速度×読取周期))×(1/2)
となる。
【0071】
電子変倍前のフィルム幅に相当する画素数は、
(フィルム幅)×(光学倍率)÷(画素ピッチ)
であり、電子変倍後のフィルム幅に相当する画素数は、
(フィルム幅)÷(搬送速度)÷(読取周期)÷2
であるから、電子変倍率MEhは、
MEh=(画素ピッチ)÷(光学倍率)÷(搬送速度)÷(読取周期)÷2
となる。
【0072】
ここで、135AFCの場合には、
MEh=(0.008 )÷(0.6 )÷(0.1900)÷(0.422 )÷2=0.083
また、240AFCの場合には、
MEh=(0.008 )÷(0.8 )÷(0.1585)÷(0.422 )÷2=0.075
となる。
【0073】
ステップ126で、主走査方向の切り出し画素数を設定する。ここで、主走査方向の切り出し画素数IPhは、プレスキャンデータ内に、写真フィルムのエッジが確実に入るだけの領域の画素数である必要があり、以下の式から求める。
IPh=(フィルム幅+a)×(光学倍率)÷(画素ピッチ)
ここで、aは、表2の和以上でなければならない。
【0074】
【表2】
Figure 0003668061
【0075】
ここで、135AFC及び240AFC共に、a=2.0mmとすると、
135AFCの場合には、
MEh=(35+2)×(0.6 )÷(0.008 )=2775
また、240AFCの場合には、
MEh=(24+2)×(0.6 )÷(0.008 )=1950
となる。
【0076】
ステップ128で、上記設定された条件に従って各部を制御して、プレスキャンを開始する。即ち、フィルムキャリアは上記搬送速度で写真フィルムを搬送する。上記光学倍率とるなるように読取部駆動モータ58を制御する。上記レンズF値となるようにレンズ駆動モータ60を制御する。上記光源絞りとなるように絞り駆動モータ56を制御する。CCDラインセンサ116は、上記蓄積時間で読み取る。
【0077】
ステップ130で、写真フィルムの濃度が所定値より小さいか否かを判断することにより、写真フィルムの濃度が薄いか否かを判断する。写真フィルムの濃度が薄くない場合には、そのままステップ138に進み、写真フィルムの濃度が薄い場合には、ステップ132で、写真フィルムを初期位置まで逆搬送させ、ステップ134で、第2の蓄積時間を設定して、ステップ136で、再度プレスキャンを開始する。
【0078】
ここで、第2の蓄積時間を次のように求める。即ち、明補正により得られているプレスキャン条件での装置光量(濃度)をDpr、Dpg、Dpbとする。また、光量余裕(濃度)Dar、Dag、Dabを表3から得る。
【0079】
【表3】
Figure 0003668061
【0080】
更に、予めメンテナンス機能により求めておいた絞りテーブルより、光源絞り全開の位置における各色の実行値Dvr、Dvg、Dvbを得る。
【0081】
そして、装置光量(濃度)、光量余裕(濃度)、及び光源絞り全開の位置における実行値に基づいて、第2の蓄積時間ET1(msec)を次式より求める。
ET1r=0.422 ×(−log(Dpr−Dar+Dvr)
ET1g=0.422 ×(−log(Dpg−Dag+Dvg)
ET1b=0.422 ×(−log(Dpb−Dab+Dvb)
なお、Bゲインは1倍とする。
【0082】
ステップ138で、写真フィルムの後端が検出された否かを判断し、写真フィルムの後端が検出された場合に、本ルーチンを終了する。これにより、プレスキャンが終了する。
【0083】
プレスキャンが終了すると、ステップ112で、図13に示すように、仕上がり状態を示す検定画面G(例えば、ポジ画像)を、ディスプレイ18に表示する。この検定画面Gには、プレスキャンデータから必要な部分を切り出して表示し、そして、表示された必要な部分に、プリントに写る領域を重ねて表示したものである。
【0084】
ここで、プレスキャンデータから切り出す画像は、例えば、写真フィルム上における表4に示すサイズに相当する領域である。なお、この領域は、操作性の観点から変更可能である。
【0085】
【表4】
Figure 0003668061
【0086】
なお、プレスキャンデータ上において、フィルム上のλmmに相当する画素数は、λ/(搬送速度×読取周期×2)である。
【0087】
写真フィルム上におけるプリントに写る領域の大きさは、プリント倍率によっで算出される。
[フチ無しプリントの場合]
プリントに写る領域(mm)=(プリントサイズ/プリント倍率)
[フチ有りプリントの場合]
プリントに写る領域(mm)=((プリントサイズ−フチ)/プリント倍率)
プレスキャン画像におけるプリント上のx(mm)に相当する画素数は、
(x/プリント倍率)×(搬送速度×読取周期×2)
で求められる。
【0088】
そして、上記式を用いて、プリントに写る領域を表示する。
【0089】
ここで、プリント倍率について説明する。プリント倍率は、写真フィルムに記録された画像の読み取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント時のプリント面上の大きさとの比であり、標準スキャン可能範囲の長さに対する画像のプリント面上の大きさの比である。
【0090】
写真フィルムの画面上の標準スキャン可能範囲(写真フィルムの画像の読み取られる部分)は、前述したフィルムキャリア識別情報に応じて図14に示すように、規定される。
【0091】
写真フィルムの画面上の標準スキャン可能範囲は、主走査方向については、主走査方向の画面の中心を基準にHmmが、副走査方向については、副走査方向の画面の中心を基準にLmmが、表5に示すように、設定される。
【0092】
また、主走査方向の画面の中心は、写真フィルムのエッジから決まった位置である。一方、副走査方向の画面の中心は、画面検出により求めた位置(更に、オペレータにより微調整された位置)である。
【0093】
【表5】
Figure 0003668061
【0094】
そして、標準的なプリント倍率は、図15に示すように、標準スキャン可能範囲からはみださない範囲で、最大になるようにした写真フィルム上のスキャンされる領域(写真フィルムの画像の読み取られる部分の大きさ)を用いている。
【0095】
ここで、フチ無しプリントの場合には、スキャンされる領域は、プリント面の少し外側にはみ出すようマッピングされる(所謂、ケラレが生じる)。そのため、プリントに写る領域PRn は、図16に示すように、スキャンされる領域SRより、少し狭い範囲になる。スキャンされる領域SRの内、プリントに写る領域PRn でない部分が、所謂、ケラレ部分に相当する。また、図17に示すように、通常の写真フィルムの画像におけるプリントに写る領域PR1は、図16に示すように、スキャンされる領域SR1より、少し狭い範囲になり、同様に、写真フィルムのパノラマサイズの画像におけるプリントに写る領域PR2は、図16に示すように、スキャンされる領域SR2より、少し狭い範囲になる。
【0096】
フチ有りプリントの場合には、スキャンされる領域が、プリントのフチの内部の領域にそのままマッピングされる。図16に示すように、このため、プリントに写る領域PRy とスキャンされる領域SRとは等しくなる。
【0097】
そして、標準的なプリント倍率は、次のように算出される。なお、フチ有りかフチ無しか、及び、プリントサイズは、前述したようにオペレータにより選択されるものにより定まる。
[フチ無しプリントの場合]
(プリントサイズの長辺長+ケラレ)/標準スキャン可能範囲の長辺長
及び
(プリントサイズの短辺長+ケラレ)/標準スキャン可能範囲の短辺長
の内、大きい方の値とする。
[フチ有りプリントの場合]
フチを除いたプリント画面部分の長辺長/標準スキャン可能範囲の長辺長
及び
フチを除いたプリント画面部分の短辺長/標準スキャン可能範囲の短辺長
の内、大きい方の値とする。
【0098】
但し、上記ケラレは、プリンター部による処理により発生することを前提としている。光学倍率及び電子変倍率により以下の式により実現される。
【0099】
プリント倍率=光学倍率×電子変倍率×γ
ここで、
γ=(出力画素サイズ)/(入力画素サイズ)
である。例えば、
γ=(25.4)/(300)×(1/0.008)=10.583
である。
【0100】
光学倍率は0.6、0.8、1.0、1.2、1.3の何れかの値を取り、電子変倍率は3.1%〜400.0%の範囲で、0.1%単位で設定できる。よって、プリント倍率の設定単位は、
最大で、1.3×0.001×10.583=0.0138
最小で、0.6×0.001×10.583=0.0063
の刻み幅となる。標準プリント倍率、及び、トリミング時にユーザが設定する倍率も含め、プリント倍率の単位は0.01とする。
【0101】
但し、標準プリント倍率は、新規にプリントサイズを登録した時に算出する。写真フィルムの種類及びプリントサイズの組み合わせが既にある組み合わせであれば、予め上記のように算出して記憶した標準プリント倍率を用いる。なお、標準プリント倍率の値は、ユーザの微調整によって、変更することができる。
【0102】
また、オペレータはディスプレイ18に表示された検定画面Gを検定し、必要に応じて、手動で更に画像の濃度、色等に関して補正をかけ、必要に応じてセンタートリミング作業を行い、読み取り画像範囲の指定を行う。
【0103】
ここで、センタートリミングは、プリント倍率を自由に変えることができる機能である。その結果、スキャンされる領域が変化する。但し、写真フィルムの画像がCCDセンサ領域内に結像される範囲で設定が可能である。トリミングの設定方法は、拡縮、移動、回転各々について次のように定められている。即ち、拡縮の場合には、例えば、2つの方法があり、第1に、トリミング枠をマウス又はキー入力にて設定する方法と、第2に、プリント倍率数値を入力する方法と、がある。移動の場合には、マウス又はキー入力にてトリミング枠をを移動する。そして、回転の場合には、マウス又はキー入力にて回転角度を操作する。
【0104】
また、プリント倍率微調整も、プリント倍率を自由に変えることができる機能であり、処理としてトリミング処理と同様に行う。この場合、図18において符号x2で示すように、スキャンされる領域SRが、標準スキャン可能範囲をはみ出すことも可能である。なお、図18において符号x1で示したものは、スキャンされる領域SRが、標準スキャン可能範囲ASRをはみ出さない例である。
【0105】
このようにして必要な情報を入力すると、ステップ114で、ファインスキャン条件を算出する。
【0106】
ファインスキャン条件の算出処理を図9に示したファインスキャン条件処理ルーチンを参照して説明する。
【0107】
ステップ140で、指定されたプリントの種類(フチの有無)により、フチ無しモードか否かを判断する。フチ無しモードであれば、ステップ146で、フチ無しモード処理し、フチ無しモードでなければ、ステップ142で、フチ有りモードか否かを判断する。フチ有りモードであれば、ステップ148で、フチ有りモード処理し、フチ有りモードでもなければ、ステップ144で、トリミング対応モードか否かを判断する。トリミング対応モードであれば、ステップ150でトリミング対応モード処理し、トリミング対応モードでもなければ、ステップ152で、その他のモードを実行する。
【0108】
次に、フチ無しモード処理を図10に示したフチ無しモード処理ルーチンを参照しながら説明する。
【0109】
ステップ154で、光学倍率MOを算出する。
【0110】
即ち、最初に、電子変倍率を100%とした場合の仮光学倍率MO1を、以下の式より求める。
MO1=MP÷γ
但し、MPは、上記プリント倍率であり、γは、出力側の1画素と入力側の1画素とのサイズ比であり、
γ=出力サイズP0 ÷入力サイズPccd =(25.4÷300 )÷0.008 =10.583
である。
【0111】
なお、光学倍率はある決まった位置に限定して使用する。
【0112】
また、電子変倍率は、モアレ等の発生防止に鑑みると100%より小さいすることが望ましいため、光学倍率はやや大きめにする。
【0113】
仮光学倍率MO1から表6に示したテーブルより光学倍率MOを選択する。
【0114】
【表6】
Figure 0003668061
【0115】
ここで、表6中のパノラマ混在とは、1件の写真フィルム中に、パノラマとそれ以外のサイズが混在していることを指す。パノラマか否かは、オペレータの検定操作によりプリント指示がなされるまで確定しない。このため、1件の最初の駒のファインスキャンを開始する前までに、パノラマ混在か否かを確定することができない。よって、1件の途中までは混在なしで処理し、件の途中かち混在ありで処理を行うケースもある。
【0116】
ステップ156で、光学倍率MOに応じた絞り値(レンズF値)を、表7に示したテーブルより取得する。
【0117】
【表7】
Figure 0003668061
【0118】
ステップ158で、主走査方向の電子変倍率MEhを以下の式より算出する。
【0119】
MEh=MP÷MO÷γ
ステップ160で、主走査方向の切り出し画素数を算出する。
【0120】
即ち、最初にプリント内画素PPhを、以下の式より求める。
【0121】
PPh=PSh÷P0
ここで、PShは、主走査方向に対応するプリント画像サイズであり、プリントと写真フィルムの長辺と短辺との関係により得られる。また、プリント画像サイズは、スキャンされる画像のサイズと定義する。つまり、フチ無しプリントの場合は、ケラレを加えた値である。なお、後述するフチ有りプリントの場合は、フチの部分を除いた値である。
【0122】
そして、プリント内画素PPhに対して電子変倍MEhで割ることにより主走査方向の切り出し画素数IPhを求める。即ち、
IPh=PPh÷MEh
より求める。
【0123】
ステップ161で、光学倍率MOに対応して、表8に示したテーブルから、基本蓄積時間を求める。
【0124】
【表8】
Figure 0003668061
【0125】
ステップ162で、1ラインの読取時間をETとし、電子変倍率を100%とした場合の副走査速度(写真フィルムの搬送速度)を求める。即ち、プリント上の1ラインに対応する写真フィルム上の1ラインの長さはP0 ÷MPであり、これを読み取る時間がETであるので、副走査速度CSF1は、
CSF1=(P0 ÷MP)÷ET×1000
そして、基本副走査速度CSFを、表9に示した副走査速度選択テーブルより選択する。
【0126】
【表9】
Figure 0003668061
【0127】
但し、基本副走査速度CSFは、表10による上限値の範囲内とする。
【0128】
【表10】
Figure 0003668061
【0129】
ステップ164で、読取周期RCを、以下の式より算出する。
RC=ET×CSF1÷CSK×0.9
但し、画質の観点から、読取密度が1600dpi以下の場合は、強制的に1600dpiになる値に設定する。即ち、
25.4÷(CSk×RC÷1000)<1600
つまり、
RC>25.4÷CSk×1000÷1600
の場合は、
RC=25.4÷CSk×1000÷1600
とする。
【0130】
また、算出された読取周期RCが0.422を下回った場合は、RC=0.422とする。
【0131】
さらに、読取周期は、1ラインのFMへの書き込み時間以上でなければならないため、
RC<FM書き込み時間
の場合は、
RC=FM書き込み時間
とする。
【0132】
FM書き込み時間は、以下の式より求める。但し、少数点第4位を切り下げると共に1割りの安定係数を掛ける。即ち、
Figure 0003668061
なお、インデックスメモリへの書き込み速度は、本実施の形態では、ハードウエアーで保証されているため、考慮する必要はない。
【0133】
ステップ166で、副走査方向の電子倍率を算出する。即ち、入力側のライン間隔は、CSk×RC÷1000[mm]となり、副走査方向の電子倍率MEvを、以下の式より算出する。なお、該電子倍率MEvは、0.1%単位での設定のため、小数点第4位を切り上げて算出する。
MEv=MP÷(P0 ÷(CSk×RC÷1000))
ステップ168で、副走査方向の切り出し画素数を算出する。即ち、まず、プリント内画素PPvを、以下の式より算出する。
PPv=PSv÷P0
そして、プリント内画素PPvを副走査方向の電子倍率MEvで割ることにより、副走査方向の切り出し画素数IPvを算出する。即ち、
IPv=PPv÷MEv
ステップ170で、光源絞り値を算出する。セットアップ演算結果による最大光量(濃度)をDxr、Dxg、Dxbとする。明補正により得られている基本蓄積時間に対応する装置光量(濃度)をDfr、Dfg、Dfbとする。読取周期に対応する装置光量(濃度)は、次式となる。但し、小数点第4位を四捨五入する。
fr1=Dfr×RC÷ET
fg1=Dfg×RC÷ET
fb1=Dfb×RC÷ET
調光量(濃度)Dvol を、以下の式より算出する。
vol =MIN(Dfr1−Dxr、Dfg1−Dxg、Dfb1−Dxb
そして、表11に示すテーブルより光源絞り量を求める。
【0134】
【表11】
Figure 0003668061
【0135】
ステップ172で、蓄積時間を算出する。即ち、前述した絞りテーブルより、光源絞り量DCNT に該当する各色の実行値Dvr、Dvg、Dvbを得る。そして、各蓄積時間ETh、EThg、EThbを、以下の式より求める。
EThr=RC×(−log(Dvol −DCNT +Dvr−DCNT ))
EThg=RC×(−log(Dvol −DCNT +Dvg−DCNT ))
EThb=RC×(−log(Dvol −DCNT +Dvb−DCNT ))
ここで、蓄積時間が読取周期を超える場合は、強席的に読取周期に設定する。即ち、
EThr>RCであれば、EThr=RC
EThg>RCであれば、EThg=RC
EThb>RCであれば、EThb=RC
また、Dfb−Dxb≦−0.5であれば、Bゲインを3倍に設定する。
【0136】
以上のファインスキャン条件算出処理により、プリント倍率に応じた光学倍率、この光学倍率に応じてレンズF値、プリント倍率及び光学倍率に応じて求めた電子変倍率から切り出し画素数(主走査方向及び副走査方向ともに)、光学倍率に応じた基本蓄積時間、プリント倍率及び基本蓄積時間に応じた基本副走査速度、基本蓄積時間及び基本副走査速度に応じた読取周期、基本蓄積時間及び読取周期等を考慮して求めた調光量(濃度)に応じた光源絞り値、及び、読取周期及び光源絞り値等に応じた蓄積時間を求めている。即ち、プリント倍率に応じてファインスキャン条件を算出している。
【0137】
以下に、フチ無しモードにおける代表的な算出結果(135AFCが装填された場合)を説明する。
Figure 0003668061
Figure 0003668061
なお、以上は、フチ無しモード処理である。ステップ148(図9参照)のフチ有りモード及びステップ150のトリミングモードも上記と略同様にファインスキャン条件を算出するので、詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0138】
フチ有りモード処理の場合には、フチ無しモード処理において、以下の2項目を変更するのみである。
【0139】
即ち、第1にプリントサイズである。
【0140】
前述したように、フチ有りモードにおけるプリントサイズは、仕上がりサイズに対し、フチ量を差し引いた長さ(画像寸法)を計算上のプリントサイズとする。
【0141】
例えば、プリントサイズPSx=89mm、PSy=127mm、フチ量Fh=4mm、Fv=4mm(片側)とすると、計算上のプリントサイズは、
PSh=PSx−2×Fh=81mm
PSv=PSy−2×Fv=119mm
となる。
【0142】
第2に出力ケラレ量である。即ち、ペーパー蛇行、カットバラツキ等の要因(Ox,Oy)はOとなる。
【0143】
トリミングモード処理の場合には、トリミング操作により取得したプリント倍率をもとに、光学倍率を優先的に設定し、電子倍率を100%前後に極力小さく抑える。その他の処理は、フチ無しモード処理のファインスキャン条件の求め方に準ずる。なお、光学倍率は段階的に設定する。例えば、135AFCの場合、0.6、0.8、1.0、1.2、1.3倍の何れかに設定する。但し、大伸ばしの場合、トリミング率があまりにも大きい場合等、プリント倍率がかなり大きくなる場合(目安とし20倍以上)、プリントは可能とするが、画質上の制約は設けない。
【0144】
また、135AFCが装填された場合におけるフチ無しモード処理以外の他のサイズ組み合わせにおける基本蓄積時間は、該フチ無しモード処理(135AFCが装填された場合)の基本蓄積時間ET0 を基準に、相対的に算出する。
【0145】
即ち、光学倍率MOに応じて、表12に示したレンズ絞りテーブルより、レンズF値を取得する。
【0146】
【表12】
Figure 0003668061
【0147】
ミラーBox種類により、光量が変化するため、ミラーBoxの種類により、表13に示したテーブルにより、下記係数(MB)を取得する。
【0148】
【表13】
Figure 0003668061
【0149】
上記3種のパラメータを用いて、基準蓄積時間を、以下のように算出する。
ET1=ET0×(LF×(1+MO))2 ÷(LF0×(1+MO0))2 ÷MB
ここで、上記フチ無しモード処理においてはLF0=2.0、MO0=0.6である。
【0150】
光学倍率に応じて、表14に示したテーブルより、光量余裕を取得する。
【0151】
【表14】
Figure 0003668061
【0152】
そして、基本蓄積時間を、以下のように算出する。
ET=(ET1÷10(KY0-KY)*1000)÷1000
ここで、KY0=1.20である。
【0153】
以上説明のようにファインスキャン条件を算出すると、ステップ116(図7参照)で、高濃度読み取りモードに移行が必要か否かを判断する。即ち、上記ファインスキャン条件でファインスキャンしたとしても、適正に画像を読み取ることができないか否かを判断する。例えば、上記基本副走査速度で写真フィルムを搬送すると共に上記光源絞り値に応じて光源絞りを制御しかつ上記蓄積時間で光量を蓄積しても、写真フィルムの画像の濃度が所定値以上の場合であり、適正に画像を読み取ることができない場合には、ステップ118で高濃度読み取りモードを実行し、適正に画像を読み取ることができる場合には、ステップ120で上記ファインスキャン条件でファインスキャンする。即ち、プレスキャンにより一旦先端まで搬送された写真フィルム22を、今度は、プレスキャンとは逆方向に搬送しながら、上記ファインスキャン条件に従って、該写真フィルム22に記録された画像を1駒毎に最適な露光条件(上記ファインスキャン条件)でファインスキャンする。即ち、上記ファインスキャン条件となるように各部(フィルムキャリア、読取部駆動モータ58、レンズ駆動モータ60、絞り駆動モータ56、CCDラインセンサ116等)を制御する。
【0154】
次に、高濃度読み取りモードを、図11に示した高濃度読み取りモード処理ルーチンを参照しながら説明する。なお、以下は、135AFCを例にとり説明するが、他の場合も同様に処理する。
【0155】
図11のステップ178で、光量不足分を算出する。即ち、セットアップ演算による補正量Ds 、プレスキャン時補正余裕量(光源絞り位置)Dy とすると、光量不足分Dhは、Dh=Ds −Dy となる。例えば、Ds=0.7、Dy=0.3とすると、不足分Dhは
Dh=Ds−Dy=0.4となる。
【0156】
ステップ180で、搬送速度を算出する。即ち、通常モードにおける搬送速度CSf=32.5mm/secとすると、必要な搬送速度CSk1は、
Figure 0003668061
となる。そして、下記数値群より、CSk1を超えない最大値(mm/sec)を選択する。
【0157】
32.5/24.7/15/10/7/5.5/3/2.5
この場合、CSk=10mm/secとなる。
【0158】
ステップ182で、蓄積時間を算出する。即ち、フチ有りモードにおける蓄積時間ET=0.422msecとすると、必要な蓄積時間ETkは、
Figure 0003668061
となる。
【0159】
ステップ184で、上記算出した搬送速度で写真フィルムを搬送すると共に上記算出した蓄積時間で光量を蓄積しながら画像を読み取る。
【0160】
上記のようにして読み取られて得られた画像信号は、増幅器76により増幅され、A/D変換器82によりディジタルデータ(画像データ)に変換される。
【0161】
上記画像データは、CDS88により、3本のラインCCD116相互の読み取った主走査方向のラインのずれ(所謂、色ずれ)が補正されて、インタフェース(I/F)回路90を介して画像処理部16に入力される。なお、画像処理部16内の図示しない拡縮回路により、所定の画素数に変換され、最終的な画像データを得る。なお、この画像データを、本発明とは別の画像記録装置へ転送し、印画紙に画像を走査露光し、現像処理することにより、所望の写真プリントを得る。
【0162】
次に、上記色ずれの補正を詳細に説明する。図19には、135AFC、240AFCのプレスキャン(MFCのファインスキャン)の場合の配置が示されている。
【0163】
色ずれ補正をしない場合に得られる画像では、図20に示すようになる。即ち、各色のずれ量Zは、以下の式となる。
Z=L÷(V×M)÷T
Zの小数点第1位を四捨五入したものをa(aは整数となる)、Z−a=b(bは小数値となる)とする。
【0164】
前述したように、CDS88によりライン単位の補正を行う。CDS88で設定するライン補正量(R、G、B)は、表15に示す通りである。
【0165】
【表15】
Figure 0003668061
【0166】
これにより、図21に示すように、Rの画像データの読取タイミングが2aだけ遅れ、Gの画像データの読取タイミングがaだけ遅れる。
【0167】
次に、画像処理部16内の図示しない拡縮回路により小数部の補正を行う。
【0168】
即ち、拡縮回路に設定する補正量は(R、G、B)は、表16に示す通りである。
【0169】
【表16】
Figure 0003668061
【0170】
なお、ハードウェアでは、1/16画素単位にした値をレジスタに設定している。
【0171】
これにより、図22に示すように、Rの画像データの読取タイミングがbだけ遅れ、Bの画像データの読取タイミングがbだけ早まる。
【0172】
以上により、図23に示すように色ずれが、1/16画素以内に補正される。
【0173】
ここで、スキャナ部で実施する色ずれ補正は、ハードウェアで行うが、その制約上G部補正は例えば24ライン(R、Bは例えば48ライン)より小さくならなければならない。つまり、a<24が成立しなければならない。これが成立しない場合には、成立するようにアルゴリズム又はハードウェアのスペックを修正する。
【0174】
次に、インデックスプリントについて説明する。インデックスプリントにおけるコマ画像のプリント倍率は、前述のフチ有りプリントと同様に処理する。但し、プリント倍率微調整やトリミングの概念はなく、常に、標準プリント倍率でプリントされる。また、主プリントのサイズやプリント倍率に影響を受けるものではない。
【0175】
例えば、135サイズの写真フィルムの場合
インデックスプリント上におけるコマ画像のサイズの短辺をPX 、長辺をPY とする。また、標準スキャン可能範囲は、23.6mm×34.8mmである。
【0176】
プリント倍率は、以下の式より求める。
MAX(PY /34.8,PX /23.6)
また、インデックス用のプリント画像サイズを、主走査方向をPSih、副走行方向をPSivとする。インデックス用プリント画素数は、次式(小数点以下は切り捨て)となる。
PPih=PSih÷P0 PPiv=PSiv÷P0
インデックス用プリント倍率をMPiとする。主走査方向の切り出し画素数IPihは、次式(小数点以下は切り捨て)になる。
IPih=PSih÷MPi×MO÷0.008
副走査方向の切り出し画素数は、次式(小数点以下は切り捨て)になる。
IPiv=PSiv÷MPi÷CSk÷RC
ここで、インデックス用の切り出し画素数が、主プリントの切り出し画素数より大きいときは、スキャナ部でインデックス用のサイズまでを切り出し、画像処理部で主プリントに必要なエリアだけをさらに切り出す。逆に、インデックス用の切り出し画素数が、主プリントの切り出し画素数より小さいときは、スキャナ部で主プリント用のサイズまでの切り出し、PC部のソフトでインデックス用のサイズまでを切り出す。
【0177】
次に、アルゴリズムの検証処理を説明する。このアルゴリズムの検証処理は、上記ファインスキャン条件に基づいて、写真フィルムの画像の読み取りが適正に完了するか否かを判断し、該読み取りが適正に完了しないと判断された場合にエラー表示するものである。なお、以下の検証処理は、所定時間毎に実施する。
[電子変倍率]
上記処理により算出された主走査方向及び副走査方向の電子変倍率と画質MTFとの間には、表17に示す関係が成り立つ。
【0178】
【表17】
Figure 0003668061
【0179】
本実施の形態では、上記関係を記憶しており、上記処理により算出された主走査方向及び副走査方向の電子変倍率と該記憶した関係に基づいて、要求される画質が達成できるか否かを判断し、要求される画質が達成できないと判断した場合には、要求される画質が達成できない向きのメッセージをディスプレイ18に表示する。これにより、アルゴリズム又はハードウェアのスペックを修正することになる。
[メモリ容量]
図示しないプリンターに出力する画像データの画素数は、
主走査方向の出力画素数(OPh)
=主走査歩行の切り出し画素数(IPh)×主走査方向の電子変倍率(MEh)
副走査方向の出力画素数(OPv)
=副走査歩行の切り出し画素数(IPv)×副走査方向の電子変倍率(MEv)
となる。
【0180】
FMに蓄積される画像データのサイズは、次式で求めることができる。
【0181】
Figure 0003668061
の大きいほう。
また、TMに蓄積される画像データのサイズは、次式で求めることができる。
【0182】
Figure 0003668061
この値により、次の判定を行う。
【0183】
Sfm≦8M(8×1024×1024)でありかつStm≦8M
が成立するか否かを判断する。この関係が成立する場合には、ダブルバッファにより高速処理が可能である。この関係が成立しなければ、更に、
Sfm≦20MでありかつStm≦16Mが成立するか否かを判断する。この関係が成立する場合には、シングルバッファにより処理が可能である。この関係が成立しなければ、処理不能である。その旨、ディスプレイ18に表示する。これにより、アルゴリズム又はハードウェアのスペックを修正することになる。
【0184】
また、インデックスプリント用の切り出し画素数が、主プリントの切り出し画素数より小さい場合、つまり、標準プリント倍率より高いプリントする場合であれば、最大のプリントサイズ(W4ツ)の場合、副走査方向の電子変倍率MEvとすると、
Figure 0003668061
であり、
MEv>0.655
であれば、処理不能とならない。しかし、標準プリント倍率より低い倍率で大サイズのプリントを行い、同時にインデックスプリントも生成すると、FM容量を超える場合が発生する。この場合は、エラーメッセージをディスプレイ18に表示して、インデックスプリントと大サイズのプリントを分けて処理するようにする。
[画像処理時間]
135AFC又は240AFCの場合、複数コマを連続して処理するためには、1コマ分の画像処理にかかる時間は、ソフトオーバーヘッドも含めて、1コマ分のスキャンに係る時間以下に収まることが必要である。
(1コマ画像処理時間)+(ソフトオーバーヘッド)≦(1コマスキャン時間)
上記関係が成立しない場合は、1コマ毎に搬送が停止されることになる。
【0185】
1コマ画像処理時間は、次式で求めることができる。
((主走査方向の出力画素数)+(主走査パイプライン数))×
((副走査方向の出力画素数)+(副走査パイプライン数))÷
(画像処理速度)=(OPh+250)×(OPv+4)÷4
ソフトオーバーヘッドは、0.2sec とする。
1コマスキャン時間は、次式で求める。
(コマ間ピッチ)÷(副走査速度)
上記関係が成立しないことにより、要求される処理能力が達成できない場合には、その旨をディスプレイ18に表示する。これにより、アルゴリズム又はハードウェアのスペックを修正することになる。
【0186】
ところで、図25(A)に示すように、写真フィルムの画像を、読取周期Tの内の蓄積時間tで読み取るときに、読取周期Tに対する蓄積時間tの比が所定値(例えば、1/16)より小さいと、読み取った画像がギザギザ画像(エリアジング)となる。即ち、例えば、図25(A)に示すように斜めに伸びる直線Lを、所定値より小さい上記比となるように読み取ると、各蓄積時間tにおいて読み取られた画像の部分は、L1、L2・・・となる。これをプリントとすると、図25(B)に示すように、直線Lではなく、断続する画像L1、L2・・・として認識される。
【0187】
そこで、本実施の形態では、読取周期Tに対する蓄積時間tの比が所定値以上となるように設定している。即ち、光源絞りによる絞り量を強制的に所定値にし、又はNDフィルタにより光量を少なくし、これに応じて、蓄積時間tを長くして、上記比が所定値以上となるように設定している。
【0188】
なお、以上説明したターレット(図4(B)参照)に限定されず、図26に示すように、赤光を吸収するシアンフィルタ用のターレット36C、緑光を吸収するマゼンタフィルタ用のターレット36M、及び青紫光を吸収するイエローフィルタ用のターレット36Yにより構成してもよい。ターレット36Cは、濃度の異なる複数のシアンフィルタ36C1、36C2、36C3が嵌め込まれている。なお、シアンフィルタ36C1、36C2、36C3の順に濃度が濃くなっている。その他のターレット36M、36Yも同様の構成となっている。そして、各ターレット36C、36M、36Yは、各ターレットの選択されたフィルタ各々が光軸L上で重なるように、回転可能に支持されている。
【0189】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態の構成は、前述した第1の実施の形態の構成と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略するが、第1の実施の形態では詳しく説明しなかったが、図27に示すように、画像処理部16には、写真フィルムに記録された画像を読み取って得られた画像データを記憶する記憶媒体(メモリ)16Mを備えている。なお、メモリ16Mは、ハードディスクやCD−R等で構成することができる。
【0190】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0191】
本実施の形態では、後述するように、メモリ16Mに記憶された画像データを用いて、写真フィルムに記録された画像をディスプレイに表示する。ディスプレイに画像を表示する際の解像度は複数種類あり、本実施の形態では、代表的な解像度として、VGAとSVGAとで画像を表示可能に構成されている。VGAは、640×480画素密度であり、SVGAは、1280×1024画素密度である。なお、以上は代表的な解像度であり、これに限定されるものではない。更に、任意な解像度を設定してもよい。
【0192】
フィルムキャリア38を装填し、装填されたフィルムキャリア38に写真フィルム22が挿入されると、フィルムキャリア38の図示しない写真フィルム識別センサが写真フィルム22を検知し、フィルムキャリア38は、自動的に写真フィルム22の搬送を開始する。
【0193】
これと同時に、ラインCCDスキャナ14は、図28に示す画像読取処理ルーチンをスタートし、ステップ110で、画像サイズ及び解像度が設定されたか否かを判断する。
【0194】
ここで、ディスプレイ18の初期画面には、複数の解像度(前述したように本実施の形態では、VGAとSVGA)各々を表す情報と複数の画像のサイズ各々を表す情報が表示され、オペレータは、マウス又はキー入力により、表示された複数の解像度から所望の解像度を選択すると共に画像のサイズを選択する。このように、画像サイズ及び解像度が設定されると、実質的に、メモリ16Mに記憶する画像データ量が設定されることになる。これにより、本ステップ202が肯定される。なお、上記の例では、VGAが選択された場合の画像データ量は、SVGAが選択された場合の画像データ量より少ない。
【0195】
次のステップ204で、設定された画像サイズ及び解像度に対応する読取条件(光学倍率、レンズFナンバ、読取画素数、蓄積時間、副走査速度、照射光量の少なくとも1つ)を設定する。画像データ量が少ない場合には、画像データ量が多い場合に比較して、相対的に、高精細に画像を読み取る必要はない。よって、VGAが選択された場合の読取条件は、SVGAが選択された場合の読取条件より、低精細となる。本実施の形態では、VGA及びSVGA各々に対応して読取条件を記憶しており、本ステップ204では、設定された画像サイズ及び解像度に対応する読取条件を選択して設定する。
【0196】
ステップ206では、上記のように設定された読取条件で画像を読み取り、ステップ208で、上記読み取りにより得られた画像データを、メモリ16Mに記憶する。
【0197】
なお、画像データを記憶する順番は、上記のように画像が読み取られた順番でもよく、並べ替えた順番でもよい。
【0198】
また、画像データの記憶フォーマットは、例えば、JPEGでもよく、FPXでもよい。即ち、オペレータにより、JPEGやFPXが選択された場合には、上記メモリ16Mに記憶する画像データ量として、更に、画像データを圧縮して記憶する場合の画像データ量や、画像データを少なくとも1つの縮小率又は少なくとも1つの拡大率で縮小又は拡大した画像データ量としてもよく、これに応じて読取条件を決定してもよい。
上記のように画像データを圧縮、縮小して記憶する場合には、画像データ量が少なくなるので、高精細に読み取る必要はないからであり、画像データを拡大して記憶する場合には、画像データ量が多くなるので、高精細で読み取る必要があるからである。
【0199】
以上説明したように、本実施の形態では、写真フィルムに記録された画像を読み取ってメモリに記憶するための予想される画像データ量に基づいて読取条件を算出するので、読取条件を適正なものにすることができ、画像を適正に読み取ることがてきる。
【0200】
なお、本実施の形態では、メモリに記憶された画像データを用いて画像を表示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、当該画像データを用いてプリント処理してもよい。また、解像度が低い場合(VGA)の画像データはモニター表示用に用い、解像度が高い場合(SVGA)の画像データはLサイズプリントに用い、更に多い画像データ量の場合には、大のばしプリントに用いてもよい。
【0201】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、設定されたプリント倍率に基づいて写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算出し、算出された読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取るので、プリント倍率に応じた適正な読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取ることができる、という効果を有する。
【0202】
また、本発明は、写真感光材料に記録された画像を読み取って記憶手段に記憶するための予想される画像データ量に基づいて読取条件を算出するので、読取条件を適正なものにすることができ、画像を適正に読み取ることがてきる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラインCCDスキャナの外観図である。
【図2】ラインCCDスキャナの光学系の正面断面図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の側面断面図である。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)はレンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す平面図である。
【図5】ラインCCDスキャナの光学系の主要部のみを示した図である。
【図6】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示すブロック図である。
【図7】メイン制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図8】プレスキャン処理ルーチンを示したフローチャートである。
【図9】ファインスキャン条件算出処理ルーチンを示したフローチャートである。
【図10】フチ無しモード処理ルーチンを示したフローチャートである。
【図11】高濃度読み取りモード処理ルーチンを示したフローチャートである。
【図12】プレスキャン画像及びプレスキャン生データを示した概念図である。
【図13】プレスキャンデータを示した概念図である。
【図14】標準スキャン可能範囲を説明する説明図である。
【図15】標準スキャン可能範囲とスキャンされる領域との関係を示した図である。
【図16】フチ無しプリントとフチ有りプリントとを示した図である。
【図17】フチ無しプリントにおける写る領域を示した図である。
【図18】トリミング等に応じて変更されるスキャンされる領域を説明する説明図である。
【図19】R、G、及びBの各CCDラインセンサの配置図である。
【図20】色ずれ補正をしていないときの各CCDラインセンサの画像データを示す概念図である。
【図21】ライン単位に色ずれ量を補正する様子を示した図である。
【図22】1画素より小さい色ずれ量を補正する様子を示した図である。
【図23】色ずれ補正後の各CCDラインセンサの画像データを示す概念図である。
【図24】インデックスプリントの画像データの概念図である。
【図25】ギザギザ画像を説明する説明図である。
【図26】ターレットの変形例を示す図である。
【図27】第2の実施の形態に係るラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示すブロック図である。
【図28】第2の実施の形態に係るラインCCDスキャナの画像読取処理ルーチンを示すブロック図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ(画像読取装置)
20 マウス(設定手段、入力手段)
12B キーボード(設定手段、入力手段)
22 写真フィルム(写真感光材料)
38 フィルムキャリア(搬送手段)
46 マイクロプロセッサ(算出手段)
116 ラインCCD(読取手段)

Claims (8)

  1. 写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント時のプリント面上の大きさとの比であるプリント倍率を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定されたプリント倍率に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取る読取手段と、
    を備えた画像読取装置であって、
    前記算出手段により算出された読取条件に基づいて、前記読取手段による読み取りが適正に完了するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記読取手段による読み取りが適正に完了しないと判断された場合にエラー表示する表示手段と、
    を更に備えた画像読取装置。
  2. 写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント時のプリント面上の大きさとの比であるプリント倍率を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定されたプリント倍率に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取る読取手段と、
    を備えた画像読取装置であって、
    前記算出手段は、プリント倍率に応じた光学倍率に応じたレンズFナンバ、光学倍率に応じた基本蓄積時間、プリント倍率と光学倍率に応じた基本蓄積時間とに応じた基本副走査速度、基本蓄積時間及び基本副走査速度に応じた読取周期、基本蓄積時間及び読取周期等に応じて求めた調光量に応じた光源絞り値、及び、読取周期及び光源絞り値に応じた蓄積時間の少なくとも1つを算出することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記写真感光材料の種類を検出する検出手段と、
    前記プリント面上の大きさを入力する入力手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、前記検出手段により検出された写真感光材料の種類と前記入力手段により入力された前記プリント面上の大きさとに基づいて前記プリント倍率を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分の大きさを指定する指定手段と、
    前記プリント面上の大きさを入力する入力手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、前記指定手段により指定された前記画像の読み取られる部分の大きさと前記入力手段により入力された前記プリント面上の大きさとに基づいて前記プリント倍率を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
  5. 前記読取手段は、前記写真感光材料の画像を、予備読み取り及び本読み取りし、
    前記算出手段は、前記写真感光材料の画像を本読み取りするための読取条件を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記写真フィルムを搬送する搬送手段を備え、前記読取手段は、前記搬送手段により前記写真感光材料が搬送されながら前記画像を読み取ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像読取装置。
  7. 写真感光材料に記録された画像を読み取って記憶手段に記憶するための予想される画像データ量を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された画像データ量に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された読取条件に従って前記写真感光材料の画像を読み取る読取手段と、
    を備えた画像読取装置。
  8. 前記設定手段は、前記画像の読み取られる部分の大きさ及び前記画像を表示手段に表示する際の解像度を設定することにより、前記データ量を設定することを特徴とする請求項7記載の画像読取装置。
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