JP2005219919A - フィルム搬送ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】写真フィルムにカットが入った状態でも共通巻き取り部と搬送経路の接続箇所において写真フィルムの引っかかりが生じないようなフィルム搬送ユニットを提供する。
【解決手段】 135フィルムを搬送させる第1搬送経路R1と、この経路途上に設けられた第1開口部K1と、APSフィルムの搬送させる第2搬送経路R2と、この経路途上に設けられた第2開口部K2と、これら経路R1,R2が設けられた可動搬送ユニット35と、いずれかのフィルムを巻き取る巻き取り部Mと、第1又は第2経路R1,R2のいずれか一方を巻き取り部Mに接続するために、可動搬送ユニット35をフィルム幅方向に沿って移動させる電動モータ37と、第1搬送経路R1の経路終端側に形成される第1ガイド部と、第1搬送経路R1と共通巻き取り部Mを接続した状態で、第1ガイド部に向かい合う位置に設けられ、共通巻き取り部M側に形成される第2ガイド部とを備え、これらガイド部の接続箇所において、一方側から他方側へと延びる延出部を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1写真フィルムを搬送させるための第1搬送経路と、この第1搬送経路の経路途上に設けられた第1処理用開口部と、第2写真フィルムの搬送させるための第2搬送経路と、この第2搬送経路の経路途上に設けられた第2処理用開口部と、これら第1搬送経路と第2搬送経路とが設けられた可動搬送ユニットと、第1写真フィルム又は第2写真フィルムのいずれかを巻き取り収容する共通巻き取り部と、第1搬送経路又は第2搬送経路のいずれか一方を共通巻き取り部に接続するために、可動搬送ユニットを写真フィルムの幅方向に沿う方向に移動可能にするためのユニット移動機構とを備えたフィルム搬送ユニットに関するものである。
かかるフィルム搬送ユニットは、例えば、現像済み写真フィルムに形成されたコマ画像を電子的に読み取るために用いられる。また、一般カメラユーザーによく使用される写真フィルムとして、135フィルム(35mmフィルム、第1写真フィルムに相当)とAPSフィルム(240フィルム、第2写真フィルムに相当)とが知られており、これら2種類の写真フィルムからコマ画像を読み取るために、2つの搬送経路を備えたフィルム搬送ユニットも知られている(例えば、本出願人による下記特許文献1)。すなわち、第1写真フィルムを搬送させるための第1搬送経路と、第2写真フィルムを搬送させるための第2搬送経路とを備えており、これらの搬送経路の途中には、それぞれ第1処理用開口部と第2処理用開口部とが設けられ、これらの開口部を介して写真フィルムの画像読み取り(スキャニング)を行うことができる。
また、写真フィルムの画像読み取りを行う場合、搬送経路の挿入口から写真フィルムが挿入され、搬送経路に沿って搬送される。このとき(往路搬送時)行われる画像読み取りは、プレスキャニングと呼ばれるものであり、画像を粗い画素数で読み取る。取得した画像データに基づいて、画像をモニター画面に表示させることで、オペレータによる画像処理が行われる。プレスキャニングで読み取られる画像は、写真プリント作成には用いられず、この画像処理作業のために用いられる。
そして、処理用開口部を通過した写真フィルムは、搬送経路の終端側に設けられた巻き取り部に一旦巻き取られる。巻き取り部に巻き取られた写真フィルムは、写真フィルムの画像読み取り(プレスキャニング)が終了すると、逆方向に移送され、処理用開口部を介して本スキャニングが行われる。この本スキャニングによる画像読み取りは高解像度で行われ、取得した画像データは写真プリント等の最終仕上げ処理のために用いられる。逆方向に搬送される写真フィルムは、挿入口から順次排出されていく。
以上のような処理を行うために、写真フィルムを巻き取るための巻き取り部が設けられているが、前述の特許文献1では、第1写真フィルムと第2写真フィルムとで巻き取り部を共用している。そのために、第1・第2搬送経路は、可動搬送ユニットとして一体化されており、可動搬送ユニットをフィルム幅方向に沿って移動させることで、上記共通巻き取り部を第1搬送経路又は第2搬送経路のいずれか一方と接続させる。
しかしながら、上記構成によると次のような問題点があり、これを図7〜図9を用いて説明する。図7において、第1写真フィルム(135フィルム)用の第1搬送経路R1と、第2写真フィルム(APSフィルム)用の第2搬送経路R2とが設けられ、これらは可動搬送ユニット100に一体的に設けられている。また、共通巻き取り部Mが設けられている。図7は、第1搬送経路R1と共通巻き取り部Mとが接続された状態を示している。両者は経路が接続されているとは言え、2つの搬送経路R1,R2を切り換えなければならないため、両者の接続箇所には、隙間Sが必然的に形成される。この隙間Sの存在により、巻き取り部Mに巻き取られた写真フィルムが図7(b)に示すように矢印方向に搬送されるときに、写真フィルムが引っ掛かる可能性がある。すなわち、写真フィルムには図9に示すようなカットCUが不用意に入ってしまうことがあり、このカット部分が上記の隙間Sに引っ掛かってしまう。
このようなカットCUが形成される原因について説明する。図8に示すように、135フィルムを現像処理する場合、リーダ90を使用する。リーダ90に2本の写真フィルムFをテープ91により貼り付ける。このリーダ90により現像処理装置内を写真フィルムFが案内され、現像処理が施される。写真フィルムFの現像が終了すると、リーダ90と写真フィルムFとを切り離す必要があり、このときはさみ等により写真フィルムFを切断するが、この時に不用意に写真フィルムFに対してカットCUを入れてしまう可能性がある。特に、現像済みの写真フィルムFは現像処理完了後、リーダ90と共に多数が垂直につるした状態に保持されるが、このような状態ではさみによる切断を行うと、間違えて他の写真フィルムをカットしてしまうことがありうる。
ちなみに、APSフィルムの場合は、リーダと写真フィルムとをテープを用いないで係合できるようになっており、APSフィルムの場合は135フィルムのようなカットCUが不用意に入ってしまうことはない。
特開2001−51352号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、写真フィルムに不用意にカットが入った状態であっても共通巻き取り部と搬送経路の接続箇所において写真フィルムの引っかかりが生じないようなフィルム搬送ユニットを提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係るフィルム搬送ユニットは、
第1写真フィルムを搬送させるための第1搬送経路と、
この第1搬送経路の経路途上に設けられた第1処理用開口部と、
第2写真フィルムの搬送させるための第2搬送経路と、
この第2搬送経路の経路途上に設けられた第2処理用開口部と、
これら第1搬送経路と第2搬送経路とが設けられた可動搬送ユニットと、
第1写真フィルム又は第2写真フィルムのいずれかを巻き取り収容する共通巻き取り部と、
第1搬送経路又は第2搬送経路のいずれか一方を共通巻き取り部に接続するために、可動搬送ユニットを写真フィルムの幅方向に沿う方向に移動可能にするためのユニット移動機構と、
第1搬送経路の経路終端側に形成される第1ガイド部と、
第1搬送経路と共通巻き取り部を接続した状態で、前記第1ガイド部に向かい合う位置に設けられ、共通巻き取り部側に形成される第2ガイド部とを備え、
第1ガイド部と第2ガイド部との接続箇所をオーバーラップさせるため、これらガイド部のうちの少なくとも一方側に、他方側へと延びる延出部を形成したことを特徴とするものである。
この構成によるフィルム搬送ユニットの作用・効果を説明する。可動搬送ユニットは、第1搬送経路と第2搬送経路が設けられており、それぞれ、第1写真フィルムと第2写真フィルムとが搬送される。両搬送経路に対して共通に使用される共通巻き取り部が設けられており、第1搬送経路又は第2搬送経路のいずれか一方を共通巻き取り部と接続した状態にすることができる。すなわち、可動搬送ユニットは各搬送経路における写真フィルムの幅方向に沿う方向に移動可能に構成されている。なお、可動搬送ユニットの移動は、手動で移動させる構成でもよいし、アクチュエータにより移動させる構成でもよい。また、第1搬送経路の経路終端側には第1ガイド部が形成され、共通巻き取り部の側には第2ガイド部が形成される。これら第1ガイド部と第2ガイド部とが向かい合うことにより接続箇所も形成されるが、この接続箇所が平面視で互いに食い違うように接続される。すなわち、少なくとも、一方のガイド部から他方のガイド部へと延びる延出部が形成されている。これにより、従来技術において接続箇所に生じていたスリット状の隙間をなくすことができ、カットを有する写真フィルムが隙間に入り込むことを防止することができる。なお、両方のガイド部に延出部を設けてもよい。その結果、写真フィルムに不用意にカットが入った状態であっても共通巻き取り部と搬送経路の接続箇所において写真フィルムの引っかかりが生じないようなフィルム搬送ユニットを提供することができる。
本発明に係る延出部は、搬送経路の幅方向両側に夫々形成された第1延出部と第2延出部とを有していることが好ましい。
図9で説明したように写真フィルムに形成されるカットはフィルム幅方向の端部に形成されやすい。ただし、幅方向どちらの端部に形成されるかはわからないので、延出部としてフィルム幅方向両側に第1延出部と第2延出部とを形成することで、確実に写真フィルムの引っ掛かりを防止することができる。
本発明において、第1延出部は、第1ガイド部側に形成されると共に、第2延出部は、第2ガイド部側に形成され、かつ、可動搬送ユニットの移動方向は、第1延出部が共通巻き取り部から遠ざかる方向に設定されていることが好ましい。
第1延出部と第2延出部を設ける場合、第1延出部は第1ガイド部(搬送経路)側に設け、第2延出部は第2ガイド部(巻き取り部)側に設ける。接続箇所に食い違い箇所(あるいは、オーバーラップ)を形成する場合であっても、可動搬送ユニットをスムーズに移動させなければならない。上記のように延出部を構成することで、延出部が他の個所に干渉することなく、可動搬送ユニットを移動できる。
本発明において、第1写真フィルムは35mmフィルムであり第2写真フィルムはAPSフィルムであることが好ましい。
既に説明したように35mmフィルムの場合はフィルムに不用意にカットが入る可能性があるので、本発明において得に好適である。APSフィルムは、カットが入る可能性はなく、第2搬送経路側には延出部を設ける必要はない。
本発明に係るフィルム搬送ユニットの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係るフィルム搬送ユニットが用いられる写真処理システムの構成を示す模式図である。
<写真処理システムの構成>
図1は、現像済み写真フィルムに形成されているコマ画像を読み取りデジタルデータ化し、デジタル露光操作方式でペーパー(写真感光材料)に画像を焼付露光して写真プリントを作成する写真処理システムであり、画像読取装置1(フイルムスキャナー)とプリンタプロセッサーPRを備えている。画像読取装置1は、図1に示すように照明光学系2と、撮像光学系3と、フィルム搬送ユニット4(フィルムキャリア)とを備えている。
照明光学系2は、フィルムキャリア4内を搬送経路に沿って搬送される写真フィルム(ネガフィルムやポジフィルム)に対して光を照射するために設けられる。照明光学系2は、光源部5と、調光フィルター6と、ミラートンネル7とを備えている。光源部11は、例えば、ハロゲンランプであり、赤(R)緑(G)青(B)の3色の夫々に対応する波長領域の光が含まれている。調光フィルター6は、光源部5からの放射光の色分布を必要に応じて整えるためのものである。従って、光源部5から照射される光は、調光フィルター6とミラートンネル7によって、その色分布や強度分布が調整された後に、写真フィルムFに照射される。
撮像光学系3は、ズームレンズを含むレンズユニット8と、写真フィルムFを通過した光を受光するCCDラインセンサー9(以下、CCDセンサーと省略)を備えている。レンズユニット8は、写真フィルムFを通過した光をCCDセンサー9上に結像させるために設けられる。なお、図1では、レンズユニット8として1枚のレンズのみが図示されているが、複数のレンズで構成されていても良い。
CCDセンサー9は、写真フィルムFの搬送方向(図1の矢印方向であり副走査方向に相当)に直交する方向(主走査方向に相当)に沿って配置されたライン状のセンサーである。ここでCCDセンサー9は、主走査方向つまり写真フィルムFの幅方向と平行に配列される多数の画素(ピクセル)を有している。CCDセンサー9は、カラー画像データを取得するために、副走査方向上流側から下流側に沿って互いに所定間隔だけ離間して配置された3つのラインセンサー9a,9b,9cを備えている。
各ラインセンサー9a,9b,9cの各撮像面には、R,G,Bの色分解フィルターのいずれかが夫々取り付けられており、R,G,Bの各色に対応するように割り当てられている。つまり、赤色に対応するラインセンサー9aの撮像面には写真フィルムFを透過した光の赤色成分のみを通過させるカラーフィルタが、これと同様に、緑色に対応するラインセンサー9bの撮像面には緑色成分のみを通過させるカラーフィルタが、青色に対応するラインセンサー9cの撮像面には青色成分のみを通過させるカラーフィルタが取り付けられている。
データ処理部10は、各ラインセンサー9a,9b,9cの画素から出力される各画素信号をサンプルホールドすることにより、各画素信号を連続した画像信号にするとともに、この各画素信号を所定のビット数のデジタル信号に変換した後に、画像処理部11に送出する。また、画像処理部11では、オペレータにより入力された色・濃度の補正データに基づいた画像処理や、写真プリント作成のために必要とされる種々の画像補正処理を実行する機能を有する。画像処理部11で画像処理が施されたコマ画像の画像データは、露光エンジン13に転送される。
次に、プリンタプロセッサーPRの構成を説明する。ペーパーマガジンM1,M2には、写真感光材料であるペーパーがロールの形態で収容されている。いずれか一方のペーパーマガジンM1.M2から長尺状のペーパーが引き出されていき、搬送経路途上に設けられたペーパーカッター14によりプリントサイズにカットされる。振り分け搬送機構15により、ペーパーは1列から複列に搬送状態が切り替えられる。
露光エンジン13は、画像処理部11から転送されてきた画像データに基づいて、ペーパーに画像を焼付露光する。露光エンジン13は、レーザーエンジン、PLZTエンジン等の種々の構造のものを採用することができる。画像が焼付露光されたペーパーは、搬送機構16により搬送されて現像処理部17に送り込まれる。現像処理部17にて現像処理が施され、乾燥処理部18で乾燥処理が施された後、ペーパー排出部19から仕上がりの写真プリントが装置外部に排出される。
<フィルム搬送ユニットの構成>
次にフィルム搬送ユニットの構成を説明する。本実施形態においてフィルム搬送ユニットは、現像済み写真フィルム(ネガフィルム及びポジフィルム)に形成されたコマ画像を読み取りデジタルデータ化するための装置(フィルムスキャナー)に用いられる。図2及び図3は平面図であり、図2は135フィルムの画像を読み取る状態を示し、図3はAPSフィルムの画像を読み取る状態を示す。
図2に示すように、135フィルムを搬送させるための第1搬送経路R1と、APSフィルムを搬送させるための第2搬送経路R2とが平行な状態に配置されている。第1搬送経路R1には、135フィルムを挿入するための挿入口30が最上流部(図2の右端)に設けられ、さらに、フィルムを搬送する搬送機構としての搬送ローラ対31が設けられている。搬送ローラ対31は、駆動ローラと圧着ローラの組み合わせにより構成されており、不図示の電動モータからの駆動力により駆動ローラが回転駆動されるように構成される。
第1搬送経路R1の途上には第1開口部K1(第1処理用開口部に相当)が設けられており、この開口部K1を介してフィルムの画像を読み取ることができる。第1開口部K1は、フィルム幅方向に沿ったスリット状の開口として形成されている。CCDセンサー9もこれに対応したラインセンサーとなっている。また、第1搬送経路R1の途上には、フィルムの挿入を検出するセンサーやフィルムに形成されたパーフォレーション(孔)を検出するためのセンサーが設けられる。
第2搬送経路R2の途上には第2開口部K2(第2処理用開口部に相当)が設けられており、この第2開口部K2を介してAPSフィルムに形成されたコマ画像を読み取ることができる。第2開口部K2も第1開口部K1と同様にフィルム幅方向に沿ったスリット状の開口として形成されている。第2搬送経路R2にもフィルムを搬送するための搬送ローラ対41が設けられている。APSフィルムの場合は、カートリッジに収容されているので、カートリッジ装填部40が設けられている。また、APSフィルムには磁気情報が形成されているので、これを読み取るための磁気ヘッド42が設けられている。
以上の第1搬送経路R1と第2搬送経路R2はユニット化されており、可動搬送ユニット35を構成している。フィルムを搬送させるための搬送機構もこの可動搬送ユニット35に搭載されている。可動搬送ユニット35は、図2に示す矢印A,B方向(フィルムの幅方向に相当)に沿って移動可能に構成されている。可動搬送ユニット35の移動機構として、電動モータ37とネジ送り機構38を備えており、さらに一対のガイドレール36も設けられている。従って、電動モータ37を駆動することで、可動搬送ユニット35を矢印A,B方向に移動させることができる。電動モータ37、ネジ送り機構38、ガイドレール36は、ユニット移動機構として機能する。
可動搬送ユニット35は、その本体構成として下部本体35aと上部本体を有しており、上部本体は下部本体35aに対して開閉可能に構成されている。図2及び図3には、下部本体35aのみが図示されており、上部本体は除いた状態である。図4に示すように、搬送ローラ対31は駆動ローラ31aと圧着ローラ31bとで構成されるが、下部本体35aに駆動ローラ31aが取り付けられ、圧着ローラ31bは上部本体に取り付けられることになる。
なお、移動機構としては、本実施形態に限定されるものではなく、他の機構を採用してもよい。例えば、ネジ送り機構ではなく、ギヤによる減速機構を用いた移動機構を採用してもよい。さらに、移動機構としては電動式によるものではなく、手動で可動搬送ユニット35を移動させるような構成を採用してもよい。
次に共通巻き取り部M(以下、単に巻き取り部という)の構成を説明する。巻き取り部Mは、第1・第2搬送経路R1,R2に沿って搬送されてきた写真フィルムを一時的に巻き取り収容する機能を有し、巻き取りが完了した後、写真フィルムをこれまでとは逆方向に搬送させて、巻き取り部Mから逆に引き出していく。巻き取り部Mは、135フィルムとAPSフィルムの巻き取り用として共通に使用している。すなわち、図2に示す状態は、135フィルムを巻き取ることができる状態である。図3に示す状態は、APSフィルムを巻き取ることができる状態である。
巻き取り部Mは、下部本体35a側に構成されている。巻き取り部Mは、フィルムを巻きつけるための巻き取り用ドラム50(以下、単にドラムという)と、フィルムをドラム50に対して圧接させるためのフィルム押さえ機構が設けられている。図4に示すように、巻き取り部Mにフィルムが挿入されてくる入口部に第1ローラ51と第2ローラ52が回転自在に設けられる。第1ローラ51は、軸芯51a回りに回転可能に支持部材54により支持され、かつ、不図示のスプリングによりドラム50に圧接する方向に付勢されている。ローラ52は、軸芯52aにおいて取り付けられる支持部材55に支持されている。また、同じ軸芯52a回りに回転可能な支持部材56に第3ローラ53が回転自在に支持されている。第3ローラ53も不図示のスプリングによりドラム50に圧接する方向に付勢されている。また軸芯52aにも固定のローラが設けられる。また、巻き取り部Mに挿入されてきた写真フィルムをガイドするためのガイド面57が設けられており、このガイド面57はドラム50の外径と同心円状に形成されている。このような押さえローラ機構とガイド機構を設けることで、巻き取り部Mに挿入されてきた写真フィルムを確実にドラム50に巻き付けていくことができる。なお、各ローラ52,53は、フィルム幅方向において複数箇所設けられている。これに対応して、各ローラ52,53を支持する支持部材55,56も幅方向において複数所設けられている。なお、ローラを幅方向に何箇所(好ましくは2〜4箇所)配置するかは適宜決めることができる。
<接続箇所の詳細構成>
上記のフィルム搬送ユニットにおいて、第1搬送経路R1と巻き取り部Mの接続箇所における構成を図5,図6により詳細に説明する。図6(a)は図5のE−E断面図、(b)はF−F断面図である。この接続箇所における写真フィルムの搬送をスムーズに行うための構成を説明する。図5に示すように支持部材54は、フィルム幅方向にわたって複数箇所設けられており、これらは連結部540により連結され一体化されている。従って、第1ローラ51も2つが連動して同じようなフィルムに対する圧接作用を行う。複数の支持部材54のうちの中央よりの2箇所については、同じガイド面541を有している。図5においてガイド面541の右端と、この右端に向かい合う第1搬送経路R1の終端L1との間には少し隙間があいている。
また、図5で一番下に設けられている支持部材54は、上記ガイド面541と同じ面を有するとともに第3延出部542が設けられている。第3延出部542のほうがガイド面541よりも幅方向外側に位置している。この第3延出部542は、ガイド面541よりも第1搬送経路R1の終端側に近づく方向に形状が延びている。フィルムが搬送される搬送面(後述の第1延出部33)と第3延出部542とはオーバーラップする形になり、接続箇所に大きな隙間を形成しないようにしている。
第1搬送経路R1は、幅方向両端部にある一対の搬送面Pと、一対の搬送面Pの間に形成される溝部Qとで形成されており、写真フィルムが搬送されるときには、幅方向両端部の搬送面Pが摺動面となるようにしている。この一対の搬送面Pのうちの図5の下方に示される搬送面Pからは第1延出部33が巻き取り部Mの方向に向って延びている。この第1延出部33は上記の第3延出部542にすぐ隣接して(第3延出部542のすぐ外側)配置されている。すなわち、平面視において、食い違うような(オーバーラップする)形態で延出部が構成されている。
複数の支持部材54のうち図5の一番上(第2搬送経路R2に最も近い側)の支持部材54は、上記ガイド面541と同じ面を有するとともに、第2延出部543が設けられている。この第2延出部543は、第1搬送経路R1側の終端に近づく方向に形状が延びている。また、この第2延出部543が延びていることにより、第1搬送経路R1の終端部には切り欠きKが形成されている。これにより、平面視において、食い違うような形態で延出部が構成されている。第2延出部543の上面に形成されるガイド面は、フィルムの搬送面Pとほぼ同じ高さになるように設定されている。第3延出部542も同様である。
以上のような構成によれば、フィルム幅方向の両端部における経路の接続箇所に大きさ隙間が生じないような工夫がされている。従って、写真フィルムの幅方向端部にカットがあったとしてもスムーズに搬送可能である。なお、支持部材54は、ドラム50に写真フィルムが巻き取られていくと、図6(a)の時計方向に徐々に回転していく。すなわち、ガイド面541、第2延出部543、第3延出部542は次第に第1搬送経路R1や第2搬送経路R2の終端に近づく方向に移動していくが、最大限移動したとしても、両者間で干渉が起こらないような形状となっている。なお、搬送経路の終端部は写真フィルムのガイドする第1ガイド部に相当し、巻き取り部Mの第1ローラ51や第2ローラ52、これらを支持する機構は第2ガイド部に相当するものである。
<画像読み取り動作>
135フィルムの画像読み取りを行う場合の手順を説明する。現像済みの135フィルムを挿入口30から挿入すると、フィルムの挿入が検出されると共に、不図示の駆動モータが起動され、135フィルムが第1搬送経路R1に沿って搬送される。135フィルムの先頭が第1開口部K1に来ると、画像読み取りが開始される。この135フィルムの往路における画像読み取りは、プレスキャニングと呼ばれるものであり、135フィルムの画像を荒い画素数で読み取る。135フィルム1本分の画像読み取りが終了するまで135フィルムの搬送が続けられ、135フィルムの先頭側から巻き取り部Mに順次巻き取られていく。上記のように第1搬送経路R1と巻き取り部Mの経路の接続箇所は、延出部を設けているので、135フィルムが通過するときに、たとえ135フィルムにカット部分があったとしても引っかかることはない。
読み取られた画像は、モニター画面に表示されオペレータは、表示された画像を見て色・濃度が適切な写真プリントが作成可能か否かについての判定を行う。色・濃度が適切ではないと判断した場合には、色・濃度に関する補正データを入力する。又その他の画像処理に関する作業を行う。135フィルム一本分の作業が終了すると、今度は135フィルムを逆方向に搬送させる。すなわち、駆動モータの回転方向を反転させ、135フィルムを挿入口30から排出させる方向に移動させる。
この逆路(復路)においても135フィルムの画像読み取りが行われ、このときの画像読み取りは本スキャニングと呼ばれるものであり、高画素数での画像データを取得する。本スキャニングにおいて取得された画像データは、写真プリントの作成のために用いられるものである。また、このときプレスキャニングにより行った補正データに基づいて画像補正も行われる。この復路における搬送においても、巻き取り部Mの経路の接続箇所は、延出部を設けているので、135フィルムが通過するときに、たとえ135フィルムにカット部分があったとしても引っかかることはない。このように、仮にカットCUがあったとしても、135フィルムの搬送を支障なくスムーズに行うことができる。
<搬送経路の切換>
次に、図2から図3への搬送経路の切換動作について説明する。画像読み取り対象のフィルムが135フィルムからAPSフィルムに切り替えるときは、電動モータ37を駆動する。これにより、可動搬送ユニット35がガイドレール36に沿って図2の下方向(A方向)に移動させられる。第2搬送経路R2が巻き取り部Mに接続された位置で可動搬送ユニット35が停止させられる。なお、第1搬送経路R1と第2搬送経路R2を巻き取り部Mに接続する場合の位置制御は、例えば、可動搬送ユニット35の位置を検出する位置センサーを設けることで行うことができる。あるいは、電動モータ37の回転駆動量により制御してもよく、特定の手法に限定されるものではない。
図5で説明したように、第1延出部33は第1搬送経路R1側から延出しており、図5の状態から可動搬送ユニット35を移動させる場合は、第1延出部33が巻き取り部Mから逃げる方向に移動するので、第1延出部33が巻き取り部Mに干渉することはない。また、第2延出部543は、第1搬送経路R1の方向に延出されているが、図5において、第2延出部543よりも上側(第2搬送経路R2が設けられている側)は、この第2延出部543に干渉しないように形状を逃げておけばよい。従って、第2延出部543が存在しているにもかかわらず、可動搬送ユニット35を図5の下方側に移動させることができる。第3延出部542についても、これと干渉しないように下部本体35aの下面の形状を逃げておけばよい。
第2搬送経路R2については、この第2延出部543と干渉しないようにするために、第2搬送経路R2の終端部と、巻き取り部Mとの間の接続箇所において、隙間が形成されることになる。しかしながら、APSフィルムの場合は、既に説明したように、フィルムにはさみ等でカットが入れられることはない。従って、接続箇所に隙間が形成されていても、135フィルムの場合のような引っ掛かりが発生しない。すなわち、隙間があったとしてもAPSフィルムはスムーズに搬送させることができる。
<別実施形態>
本実施形態では、写真フィルムのコマ画像を読み取るためのフィルム搬送ユニットとして説明したが、写真フィルムのコマ画像を写真感光材料(ペーパー)に投影露光するためのフィルム搬送ユニットの場合にも本発明は応用できるものである。
本実施形態では、ユニット移動機構は電動で移動させる構成であるが、手動で移動させる構成にしても良い。この場合、巻き取り部Mと、各搬送経路R1,R2との位置合わせを精度よく行うため、例えば、可動搬送ユニットに係合突起、固定本体側にこの係合突起と係合する係合凹部を設けることができる。
第1搬送経路R1と第2搬送経路R2の配置関係は逆にしても良い。すなわち、 図2において、上側を第1搬送経路R1とし下側を第2搬送経路R2としてもよい。
フィルム搬送ユニットが用いられる写真処理システムの構成を示す模式図 フィルム搬送ユニットの構成を示す平面図 フィルム搬送ユニットの構成を示す平面図 第1搬送経路と巻き取り部の構成を示す断面模式図 搬送経路と巻き取り部の接続箇所の詳細を示す平面図 搬送経路と巻き取り部の接続箇所の詳細を示す側面図 従来技術にかかる搬送経路と巻き取り部の接続箇所の構成を示す図 リーダに写真フィルムが接続された状態を示す図 写真フィルムにカットが入った状態を示す図
符号の説明
1 画像読取装置
4 フィルム搬送ユニット
33 第1延出部
35 可動搬送ユニット
36 ガイドレール
37 電動モータ
50 巻き取り用ドラム
51,52,53 第1ローラ、第2ローラ、第3ローラ
54,55,56 支持部材
541 ガイド面
542 第3延出部
543 第2延出部
K1 第1開口部
K2 第2開口部
M 共通巻き取り部
S 隙間
R1 第1搬送経路
R2 第2搬送経路
F 写真フィルム

Claims (3)

  1. 第1写真フィルムを搬送させるための第1搬送経路と、
    この第1搬送経路の経路途上に設けられた第1処理用開口部と、
    第2写真フィルムの搬送させるための第2搬送経路と、
    この第2搬送経路の経路途上に設けられた第2処理用開口部と、
    これら第1搬送経路と第2搬送経路とが設けられた可動搬送ユニットと、
    第1写真フィルム又は第2写真フィルムのいずれかを巻き取り収容する共通巻き取り部と、
    第1搬送経路又は第2搬送経路のいずれか一方を共通巻き取り部に接続するために、可動搬送ユニットを写真フィルムの幅方向に沿う方向に移動可能にするためのユニット移動機構と、
    第1搬送経路の経路終端側に形成される第1ガイド部と、
    第1搬送経路と共通巻き取り部を接続した状態で、前記第1ガイド部に向かい合う位置に設けられ、共通巻き取り部側に形成される第2ガイド部とを備え、
    第1ガイド部と第2ガイド部との接続箇所において、これらガイド部のうちの少なくとも一方側に、他方側へと延びる延出部を形成したことを特徴とするフィルム搬送ユニット。
  2. 前記延出部は、搬送経路の幅方向両側に夫々形成された第1延出部と第2延出部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のフィルム搬送ユニット。
  3. 第1延出部は、第1ガイド部側に形成されると共に、第2延出部は、第2ガイド部側に形成され、かつ、可動搬送ユニットの移動方向は、第1延出部が共通巻き取り部から遠ざかる方向に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム搬送ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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