JP3788404B2 - 写真処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真処理装置、特に撮影に関する情報などを印画紙の表面にLEDアレイなどの光ドット式露光装置を用いて露光したり、裏面にドットプリンタなどの印字装置を用いて印刷する写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、現像処理された印画紙片の裏面に、フィルム上のコマ番号など、撮影に関する情報が印字装置により印字されている(以下、裏面の印字を「バックプリント」と称する)。
【0003】
また、APSフィルムの場合、フィルム自体に磁気記録領域を有しており、撮影年月日や撮影条件などを記録している場合がある。従って、このようなフィルムから写真を現像処理する場合、印画紙片の表面に光ドット式露光装置を用いて文字データを露光することが行われている(表面の露光を「フロントプリント」と称する)。
【0004】
印画紙片の幅方向(印画紙片搬送方向に直交する方向)におけるバックプリントの印字位置又はフロントプリントの露光位置は、印画紙片の搬送経路に対する印字装置又は光ドット式露光装置の位置により決定され、印画紙片の幅が同じ場合は、同じ位置に印字又は露光される。これに対して、印画紙片の搬送方向におけるバックプリントの印字又はフロントプリントの露光は、例えば印画紙片の先端から一定の距離だけ離れた位置から開始される。
【0005】
具体的には、印画紙片の先端又は後端の通過を検出するためのセンサが印字装置又は光ドット式露光装置に対して印画紙片搬送方向の上流側に所定距離だけ離れた位置に設けられており、印画紙片の長さがセンサから印字装置又は光ドット式露光装置までの距離よりも長い場合は、センサにより印画紙片の先端の通過を検出してから一定時間経過した時点で、印字装置によるバックプリントの印字又は光ドット式露光装置によりフロントプリントの露光が開始される。また、印画紙片の長さがセンサから印字装置又は光ドット式露光装置までの距離よりも短い場合は、センサにより印画紙片の後端の通過を検出してから一定時間経過した時点で、印字装置によるバックプリントの印字又は光ドット式露光装置によりフロントプリントの露光が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、パノラマサイズやハイビジョンサイズなど、プリントサイズの多様化により、1本のフィルムについてのオーダー中に、幅は同じであっても長さの異なる写真が混在している場合が少なくない。
【0007】
パノラマサイズのように、印画紙片の搬送方向の長さが長い場合、印画紙片の先端が印字装置又は光ドット式露光装置に対向する位置に到達し、バックプリントの印字又はフロントプリントの露光が開始されても、印画紙片の後端が例えば露光ユニットなどの他のユニット中に残っている可能性がある。特に、写真処理装置の小型化により、各ユニット間の距離が短くなると、その可能性が高くなる。
【0008】
ところで、写真処理装置では、印画紙をマガジンから引き出して所定の長さに切断し、切断された印画紙片を露光し、さらにバックプリントを印字したりフロントプリントを露光した後、印画紙片に現像処理を施す。そのため、写真処理装置の内部を、印画紙片の搬送機構を含む複数のユニットで構成するとともに、印画紙片のたるみを防止するために、各ユニットにおける印画紙片の搬送速度を、搬送方向の上流側から下流側にかけて順に少しずつ速くしている。
【0009】
従って、上記の場合のように、印画紙片が複数のユニットに跨がって搬送される場合、搬送方向の上流側に位置するユニットの搬送速度の影響を受け、下流側のユニットにおける印画紙片の実際の搬送速度が遅くなる。すなわち、印画紙片の長さが変わることによって、バックプリントの印字開始位置やフロントプリントの露光開始位置がばらつくことになる。
【0010】
印画紙片の長さによるバックプリントの印字開始位置やフロントプリントの露光開始位置のばらつきを気にしないのであれば、ばらつきを許容できるように(ばらつきが生じた場合でも印字などが印画紙片上に載る程度に)印画紙片の先端からの印字開始位置又は露光開始位置を設定しておけば、バックプリントやフロントプリントの文字欠けなどの発生を防止することができる。
【0011】
しかしながら、現像処理された写真の画質のチェック、枚数のカウント、順番揃えといった検品作業を行う場合、これらバックプリントの印字位置やフロントプリントの露光位置のばらつきが大きいため、絶えず視線を動かしながら作業を行わなければならず、作業者の負担(疲労度)が大きい。
【0012】
バックプリントの印字位置やフロントプリントの露光位置のばらつきを小さくするために、上記印画紙片の先端又は後端を検出するためのセンサの他に、印字装置による印字位置又は光ドット式露光装置による露光位置の直近に第2センサを設け、第2センサによる印画紙片の先端の通過を検出したことを示す信号をトリガーとして、バックプリントの印字開始又はフロントプリントの露光開始のタイミングを制御することも可能である。但し、第2センサが印画紙片の先端を検出するとすぐに印字又は露光を開始することを前提としていることは言うまでもない。
【0013】
しかしながら、第2センサを印字装置や光ドット式露光装置の直近に設けることは、装置の設計の自由度を制限すると共に、構成の複雑化やコストアップを招く。
【0014】
本発明は、上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、センサの数を増やすことなく、印画紙片の長さにかかわらず、バックプリントの印字開始位置やフロントプリントの露光開始位置のばらつきを低減した写真処理装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の写真処理装置は、注文プリントサイズで決定された搬送方向の長さを有して切断された印画紙片を第1所定速度で搬送する第1搬送装置と、印画紙片の搬送方向に対して前記第1搬送装置の下流側に位置し、印画紙片を前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で搬送する第2搬送装置と、前記第2搬送装置に対向するように設けられ、印画紙片の先端及び/又は後端の通過を検出するセンサと、前記センサから所定距離だけ離れた位置に、前記第2搬送装置に対向するように設けられ、印画紙片の表面又は裏面の印画紙片の先端を基準とする所定の位置から画像以外の情報を記録する記録部を備えた記録装置と、前記センサが印画紙片の先端又は後端の通過を検出してから前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始するまでのタイミングを制御するタイミング制御部とを具備し、前記タイミング制御部は、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離と同じかそれより短い場合に、前記センサが印画紙片の後端を検出した時から所定時間だけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始させ、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離よりも長く、前記センサが印画紙片の先端を検出した時に印画紙片の後端が前記第1搬送装置に在った場合に、印画紙片の長さに応じて、前記タイミングを遅くすることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離と同じかそれより短い場合に、記録紙片は第2搬送速度で一定に搬送されるので、前記センサが印画紙片の後端を検出した時から所定時間だけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録が開始されるので、印画紙片の表面又は裏面の印画紙片の先端を基準とするほぼ同じ位置から画像以外の情報を記録することができる。一方、印画紙片の長さが長く、第1搬送装置の第1搬送速度の影響を受けて第2搬送装置による印画紙片の搬送速度が第2搬送速度よりも遅くなっても、それに応じて記録開始のタイミングを遅くするので、印画紙片の長さにかかわらず、印画紙片の表面又は裏面の印画紙片の先端を基準とするほぼ同じ位置から画像以外の情報を記録することができる。また、1つのセンサで印画紙片の先端と後端の両方の通過を検出しているので、センサの数を増やすことなく、印画紙片の長さにかかわらず、バックプリントの印字開始位置やフロントプリントの露光開始位置のばらつきを低減することができる。
【0017】
また、本発明の別の写真処理装置は、前記タイミング制御部が、前記印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離と同じかそれよりも短い場合に、前記センサが印画紙片の後端を検出した時点から、以下の式
Tr={(L1−Ln)+δ}/S2
但し、Ln:印画紙片の長さ
L1:センサと記録装置の記録部との距離
δ :印画紙片の先端から画像以外の情報の本来の記録開始位置までの距離
S2:第2搬送速度
で表される時間Trだけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始することが好ましい。
【0018】
すなわち、印画紙片の長さがセンサと記録装置の記録部との距離と同じかそれよりも短い場合、印画紙片全体が第2搬送装置により搬送され、第1搬送装置の影響を受けないので、印字装置により上記タイミングで記録を開始することにより、印画紙片の長さにかかわらず、印画紙片の表面又は裏面の印画紙片の先端を基準とするほぼ同じ位置から画像以外の情報を記録することができる。
【0019】
また、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離よりも長い場合に、前記タイミング制御部は、前記センサが印画紙片の先端を検出した時点から、以下の式
Tf=(L1+2δ−Dn)/S2
但し、Ln:印画紙片の長さ
L1:センサと記録装置の記録部との距離
δ :印画紙片の先端から画像以外の情報の本来の記録開始位置までの距離
S2:第2搬送速度
Dn:印画紙片の長さに応じた印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの推定距離
【0020】
【数2】
Figure 0003788404
【0021】
L2:写真処理装置で処理可能な印画紙片の最大長さ
L3:第1搬送速度の影響を受ける可能性のある最小長さ
D2:印画紙片の長さがL2の場合の印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの距離の平均値
D3:印画紙片の長さがL3の場合の印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの距離の平均値
で表される時間Tfだけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始することが好ましい。
【0022】
この構成によれば、印画紙片の長さが長く、第1搬送装置の第1搬送速度の影響を受ける場合に、印画紙片の長さに応じた記録開始位置のずれを推定して、記録開始のタイミングを補正しているので、印画紙片の長さにかかわらず、画像以外の情報の記録位置のばらつきをより小さくすることができる。
【0023】
また、前記タイミング制御部が、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離よりも長い場合に、前記センサが印画紙片の先端を検出した時点から、上記Tfに代えて、以下の式
Tf=(L1+2δ−Dn)(L1+δ)/{(L1+Dn)・S2}
で表される時間Tfだけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始することが好ましい。
【0024】
さらに、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離と同じかそれよりも短い場合に、前記タイミング制御部は、前記センサが印画紙片の後端を検出した時点から、上記の式
Tr={(L1−Ln)+δ}/S2
で表される時間Trだけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始することが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に係る写真処理装置の一実施形態として、バックプリント用の印字装置を備えた写真処理装置について説明する。
【0026】
図1は、上記写真処理装置の主要部の一構成例を示す。図1に示すように、写真処理装置の主要部は、ロール状に巻回された印画紙3を所定の長さに切断するカッタユニット4と、写真フィルム2上に形成された画像を拡大して投影し、印画紙片1を露光して潜像を形成するための露光ユニット10と、印画紙片1の裏面にバックプリントを印字するための印字ユニット20と、露光された印画紙片1を現像処理ユニット(図示せず)に搬送するための搬送ユニット30などを具備する。
【0027】
露光ユニット10は、露光台11、露光台11に対して平行に保持された写真フィルム2上の画像を印画紙片1上に拡大投影するためのレンズ12及び光源(図示せず)などで構成されている。露光台11は、駆動プーリ及び従動プーリの間に張架されたベルトなどで構成されており、カッタユニット4から搬送されてきた印画紙片1を受け取り、レンズ12に対向する位置で停止し、露光に備えて所定寸法に切断された印画紙片1を保持する。また、印画紙片1の露光完了後は、駆動プーリの駆動を再開して、印画紙片1を第1所定速度S1で矢印Aで示すように、次の印字ユニット20に搬送する。
【0028】
印字ユニット20は、ドットプリンタなどの印字装置21、印画紙片1を第2所定速度S2で矢印Bで示す方向に搬送するための駆動ベルト22、駆動ベルト22に対して所定の圧力で密着する従動ベルト23、搬送されてきた印画紙片1の先端及び後端を検出するためのセンサ24、印字装置21によるバックプリント開始のタイミングを制御するためのタイミング制御部25などで構成されている。印画紙片1の表側に接触する駆動ベルト22は、例えばこの写真処理装置で処理可能な印画紙片1の最大幅とほぼ同じ幅を有している。これに対して、印画紙片1の裏側に接触する従動ベルト23は、印字装置21及びセンサ24を避けるために、駆動ベルト22との間で印画紙片1の両側部を挟持すべく、左右で1対をなすように2つに分割されている(図1では片側のみを示す)。
【0029】
搬送ユニット30は、印画紙片1を第3所定速度S3で矢印Cで示す方向に搬送するための駆動ベルト31、駆動ベルト31に対して所定の圧力で密着する従動ベルト32などで構成されている。
【0030】
なお、第2所定速度S2は第1所定速度S1よりも若干速く、また第3所定速度S3は第2所定速度S2よりも若干速くなるように設定されている。
【0031】
印字ユニット20のセンサ24は、上記のように印画紙片1の先端及び後端を検出するためのものであるため、印字ユニット20の入り口にできるだけ近い位置に設けられている。すなわち、センサ24が印画紙片1の後端を検出した時点では、印画紙片1の全体が露光ユニット10を離れ、印字ユニット20及び場合によっては先端部が搬送ユニット30に移動しているため、露光ユニット10では、次の印画紙片への露光が可能な状態にある。従って、センサ24により印画紙片1の後端をより速く検出することにより、速やかに次の印画紙片の露光動作を行うことができ、写真処理装置の処理能力を向上させることができる。
【0032】
次に、タイミング制御部25による印字装置21のバックプリント開始のタイミング制御について説明する。
【0033】
印画紙片1の長さLnが、センサ24から印字装置21による印字部の位置までの距離L1よりも短い場合、センサ24が印画紙片1の後端を検出した時点で、印画紙片1の先端はまだ印字部の位置に到達していない。また、印画紙片1の全体が印字ユニット20の駆動ベルト22と従動ベルト23との間に挟持されているため、印字ユニット20における第2所定速度S2で搬送され、搬送速度は一定である。そこで、印画紙片1の長さLnが距離L1と同じかそれよりも短い場合、タイミング制御部25は、センサ24が印画紙片1の後端を検出した時点から所定時間Trだけ経過した時からバックプリントを開始するように印字装置21を制御する。印画紙片Lnの長さは、顧客の注文によるプリントサイズにより決定され、カッタユニット4による印画紙片1の切断のタイミング信号などから判断することができる。印画紙片1の先端からバックプリント開始位置までの距離をδとして、Trは、
Tr={(L1−Ln)+δ}/S2
で表される。
【0034】
印画紙片の長さLnが距離L1よりも長い場合、センサ24が印画紙片1の後端を検出した時点では、印画紙片1の先端又は印字開始位置がすでに印字部の位置を通り過ぎている。そこで、この場合は、センサ24により印画紙片1の先端を検出し、タイミング制御部25は、その時点から、印画紙片1の長さに応じてそれぞれ補正された時間を経過した時からバックプリントを開始するように印字装置21を制御する。
【0035】
前述のように、パノラマサイズなどのように印画紙片1の長さLnが長い場合、先端が印字ユニット20に掛かっていても、後端がまだ露光ユニット10にあり、速度の遅い第1搬送速度S1の影響を受けている。そのため、印字ユニット20における印画紙片1の実際の搬送速度は第2搬送速度S2よりも遅く、かつその速度は、印画紙片1のうち印字ユニット20内にある部分と露光ユニット10内にある部分の割合に応じて刻々変化している。
【0036】
そこで、本実施形態では、この写真処理装置で処理可能な印画紙片の最大長さL2と露光ユニット10の第1搬送速度S1の影響を受ける可能性のある最小長さL3の印画紙片1をそれぞれ多数用意し、印字装置21を用いて実際にバックプリントを行い、印画紙片1の先端から実際のバックプリント開始位置までの距離の平均値D2及びD3を求める。本来のバックプリント開始位置と実際のバックプリント開始位置のずれが印画紙片の長さに比例しているものと推定して、長さLn(L2≧Ln≧L3>L1)の印画紙片について、印画紙片1の先端からバックプリント開始位置までの推定距離Dnを補間により求める。ここで、長さL3は、上記センサ24から印字装置21による印字部の位置までの距離L1に、印字ユニット20の駆動ベルト22で制御可能な最小送り量γ(例えばステッピングモータの駆動信号1パルス分に相当する移動量)を加えた値である。距離Dnを求めるグラフを図2に示す。
【0037】
【数3】
Figure 0003788404
【0038】
長さLnの印画紙片についての印画紙片1の先端からバックプリント開始位置までの距離Dnが求まると、タイミング制御部25は、センサ24が印画紙片1の先端を検出した時点からバックプリントを開始するまでの時間Tfを演算する。Tfは、
Tf={L1+δ+(δ−Dn)}/S2=(L1+2δ−Dn)/S2
で表される。すなわち、印字ユニット20における印画紙片1の実際の搬送速度が第2搬送速度S2よりも遅い分、(δ−Dn)だけ余分に送ったことにしてバックプリント開始のタイミングを遅らせる。
【0039】
印画紙片1が、速度の遅い露光ユニット10の第1搬送速度S1の影響を受けないと仮定すれば、Tf=(L1+δ)/S2となる。センサ24が印画紙片1の先端の通過を検出してタイミング制御を開始しているため、先に示した印画紙片1の長さLnが距離L1と同じかそれよりも短い場合の所定時間Trの式からLnを除いたものと一致することになる。ところが、印画紙片1の長さLnがL1よりも長いため、露光ユニット10の第1搬送速度S1の影響を受け、印字ユニット20における印画紙片1の実際の搬送速度S2’は第2搬送速度S2よりも遅くなり、時間(L1+δ)/S2経過する間に、印画紙片1の先端は距離(L1+Dn)しか進まない。従って、実際の搬送速度S2’は、
S2’=(L1+Dn)・S2/(L1+δ)
で近似される。上記Tfの式中のS2を実際の搬送速度S2’に置換することにより、より真値に近い時間Tfを得ることができる。
【0040】
なお、バックプリントは、本来撮影に関する情報であって、現像処理された写真の品質に直接影響を与えるものではない。また、L1≫δであるので、S2’=S2としてTfを演算しても、特に問題はない。
【0041】
以上のようにして、印画紙片1の長さLnがL1以下の場合、センサ24が印画紙片1の後端を検出してからの時間Trが、また印画紙片1の長さLnがL1よりも長い場合、センサ24が印画紙片1の先端を検出してからの時間Tfが得られると、タイミング制御部25は、時間Tr又はTf経過後、印字装置21にバックプリントの印字を開始させる。その結果、印画紙片1の長さにかかわらず、印画紙片1の先端からほぼ一定の距離δだけ離れた位置からバックプリントが開始される。
【0042】
なお、上記実施形態では、露光ユニット10として、フィルム2上に形成された画像を印画紙片1上に拡大投影して露光する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、印画紙片上を色の三原色に対応した3種類のレーザビームで走査して潜像を露光するディジタル式の露光ユニットを用いる場合でも同様の効果を奏する。
【0043】
また、上記実施形態では、印字装置21を用いて印画紙片1の裏面にバックプリントを印字する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、LEDアレイなどの光ドット式露光装置を用いて印画紙片の表面にフロントプリントを露光する場合にも適用することができることは言うまでもない。
【0044】
さらに、上記実施形態では、印画紙片1の搬送機構として、駆動ベルト及び従動ベルトなどで構成されたものを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数組の駆動ローラ、従動ローラ及びガイドレールなどで構成された搬送機構であっても同様の効果を奏する。
【0045】
さらに、上記実施形態では、印字装置21としてドットプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェットプリンタやその他のプリンタを用いることも可能である。
【0046】
さらに、上記実施形態では、長さL3として、センサ24から印字装置21の印字位置までの距離L1に、最小送り量γ(例えばステッピングモータの駆動信号1パルス分に相当する移動量)を加えた値としたが、これに限定されるものではなく、距離L1に任意の距離γ’を加えた値を用いても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の写真処理装置によれば、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離と同じかそれより短い場合に、記録紙片は第2搬送速度で一定に搬送されるので、前記センサが印画紙片の後端を検出した時から所定時間だけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始させるようにしたので、印画紙片の表面又は裏面の印画紙片の先端を基準とするほぼ同じ位置から画像以外の情報を記録させることができる。さらに、印画紙片の搬送方向の長さがセンサと記録装置の記録部との距離よりも長い場合に、印画紙片の長さに応じて記録装置による記録開始のタイミングを遅くするので、印画紙片の長さが長く、第1搬送装置の第1搬送速度の影響を受けて第2搬送装置による印画紙片の搬送速度が第2搬送速度よりも遅くなっても、それに応じて記録開始のタイミングを遅くするので、印画紙片の長さにかかわらず、印画紙片の表面又は裏面の印画紙片の先端を基準とするほぼ同じ位置から画像以外の情報を記録することができる。
【0048】
また、1つのセンサで印画紙片の先端と後端の両方の通過を検出しているので、センサの数を増やすことなく、印画紙片の長さにかかわらず、バックプリントの印字開始位置やフロントプリントの露光開始位置のばらつきを低減することができる。
【0049】
さらに、現像処理された写真の画質のチェック、枚数のカウント、順番揃えといった検品作業を行う場合、これらバックプリントの印字位置やフロントプリントの露光位置のばらつきが小さいので、視線の移動量が小さくなり、作業者の負担(疲労度)を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る写真処理装置の一実施形態であるバックプリント用の印字装置を備えた写真処理装置主要部の一構成例を示す図である。
【図2】 上記実施形態において、印画紙片の長さが長い場合に、印画紙片の先端からバックプリント開始位置までの推定距離Dnを補間するためのグラフである。
【符号の説明】
1:印画紙片
2:写真フィルム
3:巻回された印画紙
4:カッタユニット
10:露光ユニット
11:露光台(第1搬送装置)
20:印字ユニット
21:印字装置(記録装置)
22:駆動ベルト(第2搬送装置)
23:従動ベルト(第2搬送装置)
24:センサ
25:タイミング制御部
30:搬送ユニット
31:駆動ベルト
32:従動ベルト

Claims (4)

  1. 注文プリントサイズで決定された搬送方向の長さを有して切断された印画紙片を第1所定速度で搬送する第1搬送装置と、
    印画紙片の搬送方向に対して前記第1搬送装置の下流側に位置し、印画紙片を前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で搬送する第2搬送装置と、
    前記第2搬送装置に対向するように設けられ、印画紙片の先端及び/又は後端の通過を検出するセンサと、
    前記センサから所定距離だけ離れた位置に、前記第2搬送装置に対向するように設けられ、印画紙片の表面又は裏面の印画紙片の先端を基準とする所定の位置から画像以外の情報を記録する記録部を備えた記録装置と、
    前記センサが印画紙片の先端又は後端の通過を検出してから前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始するまでのタイミングを制御するタイミング制御部とを具備し、
    前記タイミング制御部は、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離と同じかそれより短い場合に、前記センサが印画紙片の後端を検出した時から所定時間だけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始させ、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離よりも長く、前記センサが印画紙片の先端を検出した時に印画紙片の後端が前記第1搬送装置に在った場合に、印画紙片の長さに応じて、前記タイミングを遅くすることを特徴とする写真処理装置。
  2. 前記タイミング制御部は、前記印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離と同じかそれよりも短い場合に、前記センサが印画紙片の後端を検出した時点から、以下の式
    Tr={(L1−Ln)+δ}/S2
    但し、Ln:印画紙片の長さ
    L1:センサと記録装置の記録部との距離
    δ :印画紙片の先端から画像以外の情報の本来の記録開始位置までの距離
    S2:第2搬送速度
    で表される時間Trだけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始することを特徴とする請求項1記載の写真処理装置。
  3. 印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離よりも長い場合に、前記タイミング制御部は、前記センサが印画紙片の先端を検出した時点から、以下の式
    Tf=(L1+2δ−Dn)/S2
    但し、Ln:印画紙片の長さ
    L1:センサと記録装置の記録部との距離
    δ :印画紙片の先端から画像以外の情報の本来の記録開始位置までの距離
    S2:第2搬送速度
    Dn:印画紙片の長さに応じた印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの推定距離
    Figure 0003788404
    L2:写真処理装置で処理可能な印画紙片の最大長さ
    L3:第1搬送速度の影響を受ける可能性のある最小長さ
    D2:印画紙片の長さがL2の場合の印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの距離の平均値
    D3:印画紙片の長さがL3の場合の印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの距離の平均値
    で表される時間Tfだけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始することを特徴とする請求項1記載の写真処理装置。
  4. 前記タイミング制御部は、印画紙片の搬送方向の長さが前記センサと前記記録装置の記録部との距離よりも長い場合に、前記センサが印画紙片の先端を検出した時点から、以下の式
    Tf=(L1+2δ−Dn)(L1+δ)/{(L1+Dn)・S2}
    但し、Ln:印画紙片の長さ
    L1:センサと記録装置の記録部との距離
    δ :印画紙片の先端から画像以外の情報の本来の記録開始位置までの距離
    S2:第2搬送速度
    Dn:印画紙片の長さに応じた印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの推定距離
    Figure 0003788404
    L2:写真処理装置で処理可能な印画紙片の最大長さ
    L3:第1搬送速度の影響を受ける可能性のある最小長さ
    D2:印画紙片の長さがL2の場合の印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの距離の平均値
    D3:印画紙片の長さがL3の場合の印画紙片の先端から画像以外の情報の実際の記録開始位置までの距離の平均値
    で表される時間Tfだけ経過した時から前記記録装置による前記画像以外の情報の記録を開始することを特徴とする請求項1記載の写真処理装置。
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