JP3740512B2 - 感光材料搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料を露光して潜像を記録する画像記録装置に用いられる感光材料搬送装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィルムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によって行われている。
【0003】
これに対し、近年では、デジタル露光を利用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフォトプリンタが実用化された。
【0004】
デジタルフォトプリンタでは、フィルムを光電的に読み取り、画像(信号)処理によって階調補正等が行われて露光条件が決定される。そのため、画像処理による複数画像の合成や画像分割等のプリント画像の編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種の画像処理も自由に行うことができ、用途に応じたプリントを出力できる。また、プリント画像の画像データをコンピュータ等に供給することができ、また、フロッピーディスク等の記録媒体に保存しておくこともできる。
さらに、デジタルフォトプリンタによれば、従来の直接露光によるプリントに比して、分解能、色/濃度再現性等に優れた、より画質の良好なプリントが出力可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなフォトプリンタの画像記録装置(焼付装置)では、感光材料は、通常、長尺なままロール状に巻回されており、専用のマガジンに収納されて所定の位置に装填される。感光材料は、マガジンから引き出され、カットシートとした後に露光を行う装置では一枚のプリント(サイズ)に応じた長さに切断され、あるいは現像処理が終了した後に切断する装置ではプリント1枚毎の境目を示すコマ情報(パンチ)が形成され、適宜設けられた搬送手段によって、露光部やバックプリント部等の各部位を所定の経路で搬送されつつ、バックプリント(裏印字)の記録、露光等の所定の処理を施されて、プロセサ(現像装置)に供給される。
ここで、画像記録装置内における各搬送手段の搬送速度や搬送タイミングは、必ずしも同期あるいは一致してはおらず、そのために、各搬送手段毎にモータ等の駆動源が必要であるため、装置コストの向上や大型化の一因となっている。
【0006】
図2に、このような画像記録装置の一例の概略図を示す。
図2に示される画像記録装置70(以下、記録装置70とする)は、前述のデジタルフォトプリンタの焼付装置として用いられるものであって、感光材料Aをプリント1枚に応じた所定長に切断し、記録する画像(フィルムに撮影された画像)に応じて変調され主走査方向に偏向された光ビームLを露光ユニット72から射出して所定の記録位置に入射すると共に、走査搬送手段74によって記録位置に感光材料Aを保持しつつ、主走査方向と直交する副走査方向に所定の走査搬送速度で搬送することにより、光ビームLによって感光材料Aを2次元的に走査露光して潜像を形成する。
【0007】
記録装置70において、感光材料Aは、ロール状に巻回されてマガジン76に収納されて所定位置に装填される。
感光材料Aは、モータ78Mによって駆動される引き出しローラ対78によってマガジンから引き出され、搬送方向の下流側(以下、下流とする)に配置される感光材料搬送部80によって搬送される。
感光材料搬送部80は、モータ80Mと多数の搬送ローラ対から構成されるものであり、各搬送ローラ対は、タイミングベルトやプーリ等の公知の手段で同期して同速度で感光材料Aを搬送する。
【0008】
この引き出しローラ対78および感光材料搬送部80による感光材料Aの搬送は、カッタ82よりも下流に搬送された感光材料Aの量がプリント1枚分となった時点で停止して、カッタ82が作動して感光材料Aが所定長に切断される。
次いで、感光材料搬送部80が駆動して切断された感光材料Aを搬送する。また、連続的にプリントを作成する際には、引き出しローラ対78も同時に再駆動して感光材料Aをマガジン76から引き出し、プリント作成が単発の場合には、引き出しローラ対78は停止したまま、次の引き出しの指示を待つ。
【0009】
感光材料搬送部80によって搬送される感光材料Aは、途中でプリンタ84によってバックプリントを記録され、感光材料搬送部80の下流に配置されるレジストローラ対86に供給される。
レジストローラ対86は、モータ86Mによって駆動される搬送ローラ対で、その搬送速度は、走査搬送手段74による走査搬送速度と同速度で、例えば80mm/secである。他方、レジストローラ対86より上流の感光材料搬送部80等の搬送速度は、これよりも高速で、例えば100mm/secである。
従って、感光材料Aは、レジストローラ対86と感光材料搬送部80との速度差等に応じて両者の間でたわみを生じる。これにより、短い感光材料の搬送長でバッファを構成して、走査搬送手段74とプリンタ84等とを確実に分離し、記録時における高精度な走査搬送を実現している。
【0010】
レジストローラ対86に搬送された感光材料Aは、走査搬送速度で走査搬送手段74に供給され、前述のように、副走査方向に走査搬送されつつ、主走査方向に偏向された光ビームによって2次元的に露光されて潜像が形成され、その後、必要に応じて振分部88で複数列とされてプロセサ90に供給されて、所定の現像処理を施されてプリントとされる。
【0011】
このように、画像記録装置内に配置される搬送手段は、感光材料Aの搬送速度や駆動タイミングが異なるものも多い。そのために、これらの搬送手段の個々にモータ等の駆動手段が必要であり、これが、画像記録装置のコスト向上および装置の大型化の一因となっている。
【0012】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、感光材料を露光して潜像を形成し、プロセサに供給する画像記録装置に利用される感光材料搬送装置であって、1つのモータ(駆動源)で、感光材料の搬送速度や駆動タイミングの異なる、複数の搬送手段を駆動することができ、これにより、画像記録装置のコスト低減や装置の小型化を図ることができる感光材料搬送装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、長尺な感光材料を所定長に切断して供給する供給部と、前記感光材料を所定の記録位置に走査搬送しつつ、画像データに応じて変調した光ビームを前記走査搬送の方向と直交する主走査方向に偏向して前記記録位置に入射することにより、前記感光材料を2次元的に走査露光して潜像を記録する画像記録部とを有し、前記画像記録部によって露光された露光済の前記感光材料を現像装置に供給する画像記録装置に利用される感光材料搬送装置であって、前記供給部において前記感光材料を引き出すとともに前記感光材料の切断時に停止する引き出しローラ対と、前記感光材料供給部によって供給された前記感光材料を前記画像記録部における走査搬送速度よりも速い速度で搬送する搬送部と、前記搬送部と前記画像記録部との間に配置され、前記画像記録部における走査搬送速度と同じ速度で前記感光材料を搬送するレジストローラ対と、前記引き出しローラ対、前記搬送部および前記レジストローラ対を駆動する1つの駆動源と、前記駆動源の駆動力を前記引き出しローラ対、前記搬送部および前記レジストローラ対のそれぞれに伝達する、クラッチを有する伝達手段とを有することを特徴とする感光材料搬送装置を提供する。
ここで、前記搬送部における搬送速度は、その搬送方向下流が上流よりも速いのが好ましい。
また、前記搬送部における搬送速度の速度差は、前記搬送ローラ対のローラ径を変えることにより設定されるのが好ましい。
また、前記搬送部は、連結された複数の搬送ローラ対を有し、その搬送ローラ対の1つが前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続されるのが好ましい。
また、前記供給部は、2つの前記感光材料の装填部に対応して2つの前記引き出しローラ対および2つのカッタを有し、前記搬送部は、一方の前記引き出しローラ対によって引き出された前記感光材料を他方の前記引き出しローラ対によって引き出された前記感光材料の搬送路に合流する位置まで搬送する第1搬送部と、前記他方の引き出しローラ対によって引き出された前記感光材料および前記第1搬送部によって搬送された前記感光材料を前記レジストローラ対まで搬送する第2搬送部とを有し、前記2つの引き出しローラ対、前記第1搬送部および前記第2搬送部は、それぞれ、前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続されるのが好ましい。
また、前記第1搬送部および前記第2搬送部の各々は、連結された複数の搬送ローラ対を有し、その搬送ローラ対の1つが前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続されるのが好ましい。
また、さらに、前記画像記録部によって露光された露光済の前記感光材料をベルトコンベアで搬送しつつその搬送方向と直交する方向に複数列に振り分けて現像装置に供給する振分部を有し、前記ベルトコンベアは、前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続されるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の感光材料搬送装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
【0015】
図1に、本発明の感光材料搬送装置を利用する画像記録装置の概略図が示される。
図1に示される画像記録装置10(以下、記録装置10とする)は、前述のデジタルフォトプリンタの焼付装置(プリンタ)として用いられる装置であって、長尺な感光材料を、作成するプリントに応じた所定長に切断してカットシートとした後に、バックプリントの記録(裏印字)およびデジタルの走査露光を行い、露光済の感光材料Aを必要に応じて複数列に振り分けて、プロセサ(現像装置)60に供給する装置である。
【0016】
このような記録装置10は、感光材料供給部12と、バックプリントを記録するプリンタ14と、記録(露光)位置Xにおいて感光材料Aを露光する画像記録部16と、振分部18と、第1搬送部34と、第2搬送部36と、レジストローラ対38と、各感光材料搬送手段の駆動源となるモータ58とを有して構成される。ここで、第1搬送部34、第2搬送部36、レジストローラ対38、感光材料供給部12の引き出しローラ対24ならびに26、およびモータ58は、本発明の感光材料搬送装置を構成するものである。
なお、記録装置10には、図示した部材以外にも、搬送ローラ等の感光材料Aの搬送手段や搬送ガイド、センサ等の各種の部材が、必要に応じて配置されている。
【0017】
記録装置10において、感光材料供給部12(以下、供給部12とする)は、装填部20および22と、引き出しローラ対24および26と、カッタ28および30とを有して構成される。
【0018】
装填部20および22は、記録面を外側にしてロール状に巻回された長尺な感光材料Aを遮光性の筐体に収納してなるマガジン32が装填される部位である。両装填部20および22に装填されるマガジン32には、通常、サイズ(幅)、面種(シルクやマット等)、仕様(厚さやベースの種類等)等、互いに種類の異なる感光材料Aが収納される。
【0019】
引き出しローラ対24および26は、装填部20および22に装填されたマガジン32に収納された感光材料Aを引き出して搬送する。
引き出しローラ対24はクラッチ24Cを介して、他方、引き出しローラ対26はクラッチ26Cを介して、それぞれ伝達手段によってモータ58に係合されており、対応するクラッチの接続によってモータ58の駆動力が伝達されて所定の搬送速度で感光材料Aを引き出し、クラッチの切断によって停止する。
【0020】
本発明の感光材料搬送装置において、引き出しローラ対24等の各搬送手段に配置されるクラッチには特に限定はなく、かみ合いクラッチ、摩擦クラッチ、電磁クラッチ、ワンウェイクラッチ、トルクリミッター等の公知のクラッチが各種利用可能である。
また、モータ58から引き出しローラ対24等の各搬送手段への駆動力の伝達手段にも特に限定はなく、ベルト、タイミングベルト、チェーン、ギヤ、プーリ等を適宜組み合わせて構成される、公知の回転力の伝達手段が各種利用可能である。この伝達手段は、必要に応じて、減速等の調速手段を兼ねる。
【0021】
引き出しローラ対26によって引き出された感光材料Aは、次いで、搬送方向下流(以下、下流とする)の第1搬送部34によって、他方、引き出しローラ対24によって引き出された感光材料Aは下流の第2搬送部36によって、それぞれ搬送される。
また、第1搬送部34によって搬送された感光材料Aは、次いで、第2搬送部36に供給されて搬送される。
【0022】
第1搬送部34および第2搬送部36は、共に、多数の搬送ローラ対によって構成されるものである。
第1搬送部34の最上流の搬送ローラ対34aにはクラッチ34Cが、第2搬送部36の最上流の搬送ローラ対36aにはクラッチ36Cが、それぞれ配置され、共に、クラッチを介して前記伝達手段によってモータ58に係合し、クラッチの接続によって所定速度で感光材料を搬送し、切断によって停止する。
両搬送部の各搬送ローラ対は、ギヤとタイミングベルト等の公知の伝達手段によって連結され、互いに同期して同速度で感光材料Aを搬送する。
【0023】
第2搬送部36の途中には、プリンタ14が配置される。
プリンタ14は、感光材料Aの非記録面(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリント焼付日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等の各種の情報、いわゆるバックプリントを記録(裏印字)するもので、感光材料Aは、第2搬送部36によって搬送されつつプリンタ14によってバックプリントを記録される。
バックプリントを記録するプリンタ14としては、インクジェットプリンタ、ドットインパクトプリンタ、熱転写プリンタ等、公知のフォトプリンタに用いられるバックプリントのプリンタが例示される。また、プリンタ14は、新規格の新写真システム(Advanced Photo System) に対応して、2行以上の印字が可能に構成するのが好ましい。
【0024】
第2搬送部36の下流には、レジストローラ対38が配置される。
レジストローラ対38にはクラッチ38Cが配置され、同様に、前記伝達手段によってモータ58に係合し、クラッチ38Cの接続によって所定速度で感光材料Aを搬送し、切断によって停止する。
【0025】
ここで、レジストローラ対38、およびこれ以降の搬送速度は、走査搬送手段42と同速度すなわち走査搬送速度で、例えば、80mm/secである。他方、引き出しローラ対24および26、第1搬送部34ならびに第2搬送部36による搬送速度は、これよりも高速で、例えば、100mm/secである。
従って、感光材料Aは、レジストローラ対38と第2搬送部36との速度差やサイズに応じて、図中点線に示されるように、両者の間でたわみを生じる(ループを形成する)。図示例の記録装置10においては、このような構成を有することにより、バッファを形成して、短い感光材料の搬送長(パス長)で走査搬送手段42と、プリンタ14やカッタ28等とを確実に分離し、バックプリントの記録や感光材料Aの切断の影響を排除して、記録時における高精度な走査搬送を実現している。
【0026】
また、レジストローラ対38は、感光材料Aを受け取る際には、クラッチ38Cの作用によって駆動を停止しておき、一旦、先端を当接した後に感光材料Aの挟持搬送を行うようにして、いわゆる先端レジ、すなわち感光材料Aの先端位置決めを行うように構成してもよい。
【0027】
レジストローラ対38によって搬送された感光材料Aは、走査搬送速度と同速度で感光材料Aを搬送する搬送ローラ対62,62によって、画像記録部16の走査搬送手段42に搬送される。
なお、この搬送ローラ対62は、後述する走査搬送手段42と同じ駆動源によって駆動される。
【0028】
前述のように、引き出しローラ対24および26、第1搬送部34、第2搬送部36、レジストローラ対38等は、本発明の感光材料搬送装置を構成するものである。
以下、マガジン32からレジストローラ対38下流の搬送ローラ対62までの感光材料Aの搬送を説明することにより、本発明の感光材料搬送装置について、より詳細に説明する。
【0029】
装填部22に装填されたマガジン32に収納される感光材料Aを用いてプリントの作成を行う際には、クラッチ26Cおよび34Cを接続して、引き出しローラ対26および第1搬送部34によって、感光材料Aをマガジン32から引き出して搬送する。
マガジン32から引き出され、カッタ30より下流に搬送された感光材料Aが作成するプリントに応じた長さになった時点で、クラッチ26Cおよび34Cが切られて搬送が停止し、次いでカッタ30が作動して、感光材料Aを切断して所定長のカットシートとする。
【0030】
次いで、クラッチ34Cが接続されて、第1搬送部34によって感光材料Aが搬送される。連続的にプリントを作成する際には、クラッチ26Cも同時に接続され、続けて引き出しローラ対26によるマガジン32からの感光材料Aの引き出しが行われ、他方、プリント作成が単発の場合には、引き出しローラ対26は停止したまま、次の引き出しの指示を待つ。
なお、以上の動作中においては、クラッチ24Cは切られて引き出しローラ対24は作動していない。また、第2搬送部36やレジストローラ対38に感光材料Aが有る場合には、クラッチ36Cおよび38Cが接続されて両者が駆動されているが、無い場合には、駆動/停止いずれであってもよい。
【0031】
第1搬送部34によって搬送される感光材料Aの先端が第2搬送部36に至ると、第2搬送部36およびレジストローラ対38が駆動していなければ、クラッチ36Cおよび38Cが接続されて両者が駆動される。感光材料Aは、第2搬送部36によって搬送され、プリンタ14によってバックプリントが記録されて、レジストローラ対38に至り、前述のように、両者の搬送速度差等に応じたループが形成されつつ、レジストローラ対38によって搬送ローラ対62に供給される。なお、レジストローラ対38で先端レジを取る際には、クラッチ38Cは接続されず、レジストローラ対38に感光材料Aの先端が当接して若干のループが形成された後に、クラッチ38Cが接続される。
また、プリント作成が単発の場合には、第1搬送部34から感光材料Aが完全に排出された時点でクラッチ34Cが切られ、第1搬送部34が停止する。
【0032】
一方、装填部20に装填されたマガジン32に収納される感光材料Aを用いてプリントの作成を行う際には、クラッチ24Cおよび36Cを接続して、引き出しローラ対24および第2搬送部36によって感光材料Aをマガジン32から引き出して搬送する。次いで、同様に、カッタ28より下流に搬送された感光材料Aが所定長となった時点で、クラッチ24Cおよび36Cが切られて搬送が停止し、カッタ28が作動して感光材料Aを所定長のカットシートとする。
次いで、クラッチ36Cが接続されて、第2搬送部36によって感光材料Aが搬送されてレジストローラ対38に至り、以下、先と同様にして、感光材料Aが搬送ローラ対62に搬送される。また、プリント作成が単発の場合には、引き出しローラ対24は停止したまま、次の引き出しの指示を待つ。
なお、以上の動作中には、クラッチ26Cおよび34Cは切られており、従って、引き出しローラ対26および第1搬送部34は停止したままである。
【0033】
以上の説明より明らかなように、本発明の感光材料搬送装置によれば、1つの駆動源で、搬送速度や駆動(搬送)タイミングの異なる複数の搬送手段を駆動して、適正に感光材料を搬送することができる。
従って、本発明を利用することにより、画像記録装置のコスト低減や装置の小型化を図ることができる。
【0034】
前述のように、レジストローラ対38から搬送ローラ対62に搬送された感光材料Aは、走査搬送速度で搬送されて画像記録部16に供給される。
画像記録部16は、露光ユニット40と走査搬送手段42とで構成され、走査搬送手段42によって感光材料Aを所定の記録位置Xに保持して走査搬送しつつ、走査搬送方向と直交する主走査線を画成する、画像データ(記録画像)に応じて変調した光ビームLを露光ユニット40から射出して、記録位置Xに入射することにより、感光材料Aを2次元的に走査露光して潜像を記録する。
【0035】
図示例の露光ユニット40は、一例として、光ビームLを記録光として用いる公知の光ビーム走査装置であって、感光材料Aの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそれぞれに対応する光ビームLを射出する光源、前記光源から射出された光ビームLをデジタルの画像データに応じて変調するAOM(音響光学変調器)等の変調手段、変調された光ビームLを主走査方向に偏向するポリゴンミラー等の光偏向器、主走査方向(図1紙面と垂直方向)に偏向された光ビームLを記録位置X上の所定位置に所定のビーム径で結像させるfθ(走査)レンズ等を有して構成される。
なお、露光ユニット40としては、PDP(プラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)アレイ、レーザアレイ等の、主走査方向に延在する各種の発光アレイや空間変調素子アレイ等を用いるデジタルの露光手段でもよい。
【0036】
一方、走査搬送手段42は、記録位置X(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対44および46と、感光材料Aをより正確に記録位置Xに保持するための露光ガイド(図示省略)とから構成され、感光材料Aを記録位置Xに保持しつつ、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料Aを走査搬送する。
ここで、記録光である光ビームLは主走査方向に偏向されているので、感光材料Aは、画像データに応じて変調されている光ビームLによって2次元的に走査露光され、潜像が記録される。
【0037】
ここで、図示例の記録装置10においては、搬送ローラ対62,62、および走査搬送手段42は、本発明の感光材料搬送装置を構成するものではない。
周知のように、ムラ等のない高画質な画像記録を行うためには、走査搬送は極めて高精度に行う必要がある。そのため、クラッチによるモータ58との接続/切断が適宜行われる本発明の感光材料搬送装置では、その際のトルク変動等を無くすことは、コスト等を考慮すれば困難であり、感光材料の走査搬送に悪影響を与える可能性がある。また、高い精度が要求される搬送手段には、やはり専用の駆動源を用いるのが好ましい。
そのため、記録位置Xにおける感光材料Aの搬送に影響を与える搬送手段すなわち図示例であれば搬送ローラ対62,62、および走査搬送手段42等の、極めて高い精度が要求される搬送手段は、本発明の感光材料搬送装置とは別に構成するのが好ましい。
【0038】
画像記録部16によって潜像を記録された感光材料Aは、下流に配置される振分部18に搬送される。
振分部18は、画像記録部16の走査搬送手段42から排出された感光材料Aを受け取って、感光材料Aのサイズ等に応じて適宜決定されたシーケンスに応じて、感光材料Aを搬送方向と直交する方向(以下、横方向とする)に振り分けて、搬送方向には重なる複数列として、プロセサ60に感光材料Aを供給する搬送ローラ対48に搬送することにより、プロセサ60の処理能力を向上、例えば、2列であれば約2倍、3列であれば約3倍とする。
図示例の振分部18は、ベルトコンベア50と振分装置56とを有して構成され、感光材料Aは、ベルトコンベア50に排出・載置されて搬送され、所定位置まで搬送されると、振分装置56の吸盤ユニット52によって持ち上げられ、下流側斜め横方向に搬送されて振り分けられ、再度ベルトコンベア50に載置され、そのまま搬送されて搬送ローラ対48に供給される。
【0039】
なお、図示例においては、振分部18のベルトコンベア50は本発明の感光材料搬送装置とは別に構成されているが、本発明は、このベルトコンベア50を含んでもよく、例えば、ベルトコンベア50の駆動ローラをクラッチを介して前述の伝達手段によってモータ58に接続し、モータ58を駆動源として、クラッチの作用によって駆動/停止を制御するように構成してもよい。
【0040】
振分部18によって搬送された感光材料Aは搬送ローラ対48によってプロセサ60に供給され、発色現像、漂白定着、水洗等の現像処理を施された後、乾燥されて、(仕上り)プリントとして排出される。
【0041】
以上、本発明の感光材料搬送装置について詳細に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0042】
例えば、図示例の画像記録装置は、感光材料をカットシートとした後に露光を行う装置であるが、本発明は、これ以外にも、長尺な感光材料に露光を行い、現像処理後にプリント1枚ごとに切断するフォトプリンタの画像記録装置にも好適に利用可能である。この記録装置では、コマ情報(パンチ)を形成するために感光材料の搬送を断続的に停止する必要があり、本発明によれば、このような要求にも好適に対応することが可能である。
また、本発明においては、常時駆動している搬送手段にはクラッチを配置しないで伝達手段で直接駆動源に接続し、駆動/停止を繰り返す搬送手段のみクラッチを介して駆動源に接続してもよい。
さらに、本発明の感光材料搬送装置においては、下流に向かって各搬送手段の搬送速度を若干早くし、感光材料を張った状態で搬送するようにしてもよい。なお、速度差は、ローラの径を若干変えることにより線速差を付けてもよく、ローラの回転速度によってもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の感光材料搬送装置によれば、1つのモータで、感光材料の搬送速度や駆動タイミングの異なる、複数の搬送手段を駆動することができ、従って、本発明を利用することにより、画像記録装置のコスト低減や装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感光材料搬送装置を利用する画像記録装置の一例を示す概念図である。
【図2】 従来の感光材料搬送装置を利用する画像記録装置の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
10 (画像)記録装置
12 (感光材料)供給部
14 プリンタ
16 画像記録部
18 振分部
20,22 装填部
24,26 引き出しローラ対
24C,26C,34C,36C,38C クラッチ
28,30 カッタ
32 マガジン
34 第1搬送部
36 第2搬送部
38 レジストローラ対
40 露光ユニット
42 走査搬送手段
44,46,48,62 搬送ローラ対
50 ベルトコンベア
52 吸盤ユニット
60 プロセサ
A 感光材料

Claims (7)

  1. 長尺な感光材料を所定長に切断して供給する供給部と、
    前記感光材料を所定の記録位置に走査搬送しつつ、画像データに応じて変調した光ビームを前記走査搬送の方向と直交する主走査方向に偏向して前記記録位置に入射することにより、前記感光材料を2次元的に走査露光して潜像を記録する画像記録部とを有し、
    前記画像記録部によって露光された露光済の前記感光材料を現像装置に供給する画像記録装置に利用される感光材料搬送装置であって、
    前記供給部において前記感光材料を引き出すとともに前記感光材料の切断時に停止する引き出しローラ対と、
    前記感光材料供給部によって供給された前記感光材料を前記画像記録部における走査搬送速度よりも速い速度で搬送する搬送部と、
    前記搬送部と前記画像記録部との間に配置され、前記画像記録部における走査搬送速度と同じ速度で前記感光材料を搬送するレジストローラ対と、
    前記引き出しローラ対、前記搬送部および前記レジストローラ対を駆動する1つの駆動源と、
    前記駆動源の駆動力を前記引き出しローラ対、前記搬送部および前記レジストローラ対のそれぞれに伝達する、クラッチを有する伝達手段とを有することを特徴とする感光材料搬送装置。
  2. 前記搬送部における搬送速度は、その搬送方向下流が上流よりも速いことを特徴とする請求項1に記載の感光材料搬送装置。
  3. 前記搬送部における搬送速度の速度差は、前記搬送ローラ対のローラ径を変えることにより設定される請求項2に記載の感光材料搬送装置。
  4. 前記搬送部は、連結された複数の搬送ローラ対を有し、その搬送ローラ対の1つが前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続される請求項1〜3のいずれかに記載の感光材料搬送装置。
  5. 前記供給部は、2つの前記感光材料の装填部に対応して2つの前記引き出しローラ対および2つのカッタを有し、
    前記搬送部は、一方の前記引き出しローラ対によって引き出された前記感光材料を他方の前記引き出しローラ対によって引き出された前記感光材料の搬送路に合流する位置まで搬送する第1搬送部と、前記他方の引き出しローラ対によって引き出された前記感光材料および前記第1搬送部によって搬送された前記感光材料を前記レジストローラ対まで搬送する第2搬送部とを有し、
    前記2つの引き出しローラ対、前記第1搬送部および前記第2搬送部は、それぞれ、前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続される請求項1〜3のいずれかに記載の感光材料搬送装置。
  6. 前記第1搬送部および前記第2搬送部の各々は、連結された複数の搬送ローラ対を有し、その搬送ローラ対の1つが前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続される請求項5に記載の感光材料搬送装置。
  7. さらに、前記画像記録部によって露光された露光済の前記感光材料をベルトコンベアで搬送しつつその搬送方向と直交する方向に複数列に振り分けて現像装置に供給する振分部を有し、
    前記ベルトコンベアは、前記クラッチを有する前記伝達手段を介して前記駆動源に接続される請求項1〜6のいずれかに記載の感光材料搬送装置。
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