JPH11167170A - 走査搬送装置 - Google Patents

走査搬送装置

Info

Publication number
JPH11167170A
JPH11167170A JP33399597A JP33399597A JPH11167170A JP H11167170 A JPH11167170 A JP H11167170A JP 33399597 A JP33399597 A JP 33399597A JP 33399597 A JP33399597 A JP 33399597A JP H11167170 A JPH11167170 A JP H11167170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
scanning
exposure
roller
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33399597A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoya Norinobu
知哉 則信
Takeshi Tanabe
剛 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP33399597A priority Critical patent/JPH11167170A/ja
Publication of JPH11167170A publication Critical patent/JPH11167170A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】カットシート感光材料に走査露光を行う画像記
録装置に用いられる走査搬送装置であって、感光材料の
先後端部のカールを矯正して、記録位置からの浮きを焦
点深度内して露光を行うことができる走査搬送装置を提
供する。 【解決手段】露光位置の走査搬送方向の上流および/ま
たは下流に配置される、感光材料を挟持搬送する搬送ロ
ーラ対であって、感光材料の位置を焦点深度方向に調整
可能な調整搬送ローラ対と、露光位置の走査搬送方向の
上流側で、感光材料の位置を検出する検出手段と、非露
光面に当接して感光材料を露光位置に保持する露光ガイ
ドと、検出手段による感光材料の位置検出結果に応じ
て、調整搬送ローラ対による感光材料の焦点深度方向の
位置を決定し、調整搬送ローラ対を調整する調整手段と
を有することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査露光によって
感光材料に画像を記録する画像記録装置に利用される、
感光材料の走査搬送装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材
料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によっ
て行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタルの画
像データ(信号)とした後、種々の画像処理を施して記
録用の画像データとし、この画像データに応じて変調し
た記録光によって感光材料を走査露光して潜像を記録
し、現像処理を施してプリント(写真)として出力する
デジタルフォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、画像(信号)処理によって階調補正
等が行われて露光条件が決定される。そのため、画像処
理による複数画像の合成や画像分割等のプリント画像の
編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種の画像処理も
自由に行うことができ、用途に応じたプリントを出力で
きる。また、プリント画像の画像データをコンピュータ
等に供給することができ、また、フロッピーディスク等
の記録媒体に保存しておくこともできる。さらに、デジ
タルフォトプリンタによれば、従来の直接露光によるプ
リントに比して、分解能、色/濃度再現性等に優れた、
より画質の良好なプリントが出力可能である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを
有する入力機、および焼付装置(画像記録装置)と現像
機とを有する出力機より構成される。スキャナでは、フ
ィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイ
メージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像デー
タ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画像
処理装置は、この画像データに所定の画像処理を施し、
画像記録のための出力画像データ(露光条件)として焼
付装置に送る。焼付装置は、例えば、光ビーム走査露光
を利用する装置であれば、供給された画像データに応じ
て変調した光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主
走査方向と直交する副走査方向に感光材料を走査搬送す
ることにより、光ビームによって感光材料を走査露光し
て潜像を形成し、また、バックプリントを記録する。現
像機では、露光済の感光材料に、所定の現像処理等を施
して、フィルムに撮影された画像が再生されたプリント
とする。
【0006】このようなデジタルフォトプリンタのみな
らず、通常の直接露光によるフォトプリンタにおいて
も、焼付装置では、未使用の感光材料はロール状に巻回
された感光材料ロールとされ、遮光性の筐体に収納され
てマガジン化されており、マガジンごと焼付装置に装填
され、このマガジンから引き出されて搬送され、露光等
に供される。ここで、通常のフォトプリンタでは、感光
材料を途中で切断することはなく、長尺なまま露光、バ
ックプリントの記録、現像処理、乾燥等を行い、最後に
感光材料を所定長に切断して1枚のプリントとする。
【0007】ところが、このように最後に感光材料を切
断する装置では、感光材料を露光する前あるいは露光時
に、各コマ(プリント一枚毎)の境目を示すためのコマ
情報(パンチ)を形成する必要がある。そのため、この
コマ情報を形成した部分の感光材料が無駄になってしま
い、また、パンチやセンサ等を有するコマ情報の形成手
段が必要となる。そのため、このようなフォトプリンタ
においては、感光材料をプリント一枚に対応して切断し
てカットシートとした後に、露光を行うことが考えら
れ、また、アナログのフォトプリンタでは実用されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】走査露光による感光材
料の露光では、通常、記録位置(走査線)を挟んで配置
される一対の搬送ローラ対や、記録位置に感光材料を保
持しつつ搬送する露光ドラムと記録位置を挟んで露光ド
ラムに当接するニップローラとによって感光材料が走査
搬送される。すなわち、感光材料は、記録位置に対して
走査搬送方向の上下流で挟持され、副走査方向に挟持搬
送される。
【0009】ここで、前述のように、感光材料は、感光
材料ロールとして焼付装置に装填される。そのため、所
定長に切断されてカットシートとされた感光材料は、巻
き癖いわゆるカールによって湾曲した状態となってい
る。
【0010】記録位置の上下流で感光材料が挟持されて
いる状態であれば、感光材料はカールを矯正された平面
状で記録位置に保持される。しかしながら、感光材料の
走査搬送方向に対する先端部分および後端部分は、上流
側あるいは下流側のいずれか一方のみが挟持された状態
で走査搬送される。そのため、カールが生じたままの、
記録位置(記録光の焦点深度方向)から浮いた状態で露
光される結果となり、すなわち、記録光が感光材料上で
適正に結像せず、解像力の低下等、記録画像の画質が低
下してしまう。しかも、カールは一定ではなく、感光材
料ロールの終端部分では、強いカールを有するために、
記録位置における感光材料先端部および後端部のカール
による浮きに起因する画質低下は大きい。
【0011】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、カットシートの感光材料にデジタ
ルの走査露光を行って画像を記録する画像記録装置にお
いて、感光材料を副走査方向に走査搬送する走査搬送装
置であって、感光材料の先端部や後端部のカールを好適
に矯正して、所定の記録位置からの浮きを記録光の焦点
深度内にすることができ、これにより、高画質な画像の
記録を安定して行うことを可能にする走査搬送装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、画像を担持する記録光による露光位置に
感光材料を保持しつつ、感光材料を走査搬送する走査搬
送装置であって、前記露光位置の走査搬送方向の上流お
よび/または下流に配置される、前記感光材料を挟持搬
送する搬送ローラ対であって、前記感光材料の位置を前
記記録光の焦点深度方向に調整可能な調整搬送ローラ対
と、前記露光位置の走査搬送方向の上流側で、前記記録
光の焦点深度方向の前記感光材料の位置を検出する検出
手段と、前記感光材料の非露光面に当接して、感光材料
を前記露光位置に保持する露光ガイドと、前記検出手段
による感光材料の位置検出結果に応じて、前記調整搬送
ローラ対による感光材料の焦点深度方向の位置を決定
し、前記調整搬送ローラ対を調整する調整手段とを有す
ることを特徴とする走査搬送装置を提供する。
【0013】また、前記調整搬送ローラ対が、下側のロ
ーラが固定され、上側のローラが走査搬送方向に移動可
能な搬送ローラ対で、前記調整手段は、検出手段による
検出結果に応じて、この上側のローラの走査搬送方向へ
の移動量を決定し、移動するものであるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の走査搬送装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に
説明する。
【0015】図1に、本発明の走査搬送装置の一例を利
用する画像記録装置の概略図が示される。図1に示され
る画像記録装置10(以下、記録装置10とする)は、
前述のデジタルフォトプリンタの焼付装置として用いら
れる装置であって、長尺な感光材料を作成するプリント
に応じた所定長に切断してカットシートとした後に、バ
ックプリントの記録(裏印字)およびデジタルの走査露
光を行い、露光済の感光材料Aを必要に応じて複数列に
振り分けて、プロセサ(現像装置)86に供給する装置
である。
【0016】このような記録装置10は、感光材料供給
部12と、バックプリントを記録するプリンタ14と、
記録位置Xにおいて感光材料Aを露光する、本発明の走
査搬送装置を利用する画像記録部16と、振分部18と
を有して構成される。なお、記録装置10には、図示し
た部材以外にも、搬送ローラ等の感光材料Aの搬送手段
や搬送ガイド、センサ等の各種の部材が、必要に応じて
配置されている。
【0017】記録装置10において、感光材料供給部1
2(以下、供給部12とする)は、装填部20および2
2と、引き出しローラ対24および26と、カッタ28
および30とを有して構成される。
【0018】装填部20および22は、通常の写真感光
材料と同様に長尺な感光材料Aを記録面を外側にしてロ
ール状に巻回してなる感光材料ロールを、遮光性の筐体
に収納してなるマガジン32が装填される部位である。
両装填部20および22に装填されるマガジン32に
は、通常、サイズ(幅)、面種(シルクやマット等)、
仕様(厚さやベースの種類等)等、互いに種類の異なる
感光材料Aが収納される。なお、記録装置10のサイズ
や構成等に応じて、装填可能なマガジン32の数は1個
であっても3個以上であってもよい。
【0019】引き出しローラ対24および26は、装填
部20および22に装填されたマガジン32に収納され
る感光材料Aを引き出して搬送する。この搬送は、対応
するカッタ28および30より搬送方向の下流(以下、
下流とする)側に搬送された感光材料Aが作成するプリ
ントに応じた長さになった時点で停止し、次いで、カッ
タ28および30が作動して、感光材料Aを切断して所
定長のカットシートとする。なお、カッタは、複数の装
填部で1つのものを共用してもよい。
【0020】装填部22のマガジン32から引き出さ
れ、カッタ30によって所定長に切断された感光材料A
は、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部34お
よび第2搬送部36によって、他方、装填部20のマガ
ジン32から引き出され、カッタ28によって切断され
た感光材料Aは第2搬送部36によって、共に、上方に
搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上にして
画像記録部16(走査搬送装置42)に搬送される。
【0021】第2搬送部36の途中には、プリンタ14
が配置される。プリンタ14は、感光材料Aの非記録面
(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリント焼付
日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用
したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等の
各種の情報、いわゆるバックプリントを記録(裏印字)
するもので、感光材料Aは、第2搬送部36によって搬
送されつつプリンタ14によってバックプリントを記録
される。バックプリントを記録するプリンタ14として
は、インクジェットプリンタ、ドットインパクトプリン
タ、熱転写プリンタ等、公知のフォトプリンタに用いら
れるバックプリントのプリンタが例示される。また、プ
リンタ14は、新規格の新写真システム(Advanced Phot
o System) に対応して、2行以上の印字が可能に構成す
るのが好ましい。
【0022】また、第2搬送部36のプリンタ14の下
流の搬送ローラ対36aおよび搬送ローラ対36bの間
は、ループ形成部38となっている。すなわち、第2搬
送部36における感光材料Aの搬送速度は、ループ形成
部38下流の搬送ローラ対36a以降は画像記録部16
(走査搬送装置42)における走査搬送速度と同速度
で、ループ形成部38上流の搬送ローラ対36b以前は
それより高速に設定されており、第2搬送部36を搬送
される感光材料Aは、ループ形成部38において、上下
流の搬送速度差によって、図中点線で示されるように、
そのサイズに応じたループを形成する。図示例の記録装
置10においては、これにより、短いパス長でプリンタ
14と画像記録部16とを分離し、露光時における感光
材料Aの高精度な走査搬送を実現している。
【0023】この第1搬送部34および第2搬送部36
の各搬送ローラ対の間には、必要に応じて、搬送方向と
直交する方向(以下、幅方向とする)の感光材料Aの位
置を規制する幅ガイドが、適宜配置されている。図示例
の記録装置10では、この幅方向の中心を主走査方向の
中心と一致させて走査露光を行う、センター基準で露光
が行われるので、幅ガイドは、感光材料Aの幅方向の中
心が所定位置(搬送中心)となるように、感光材料の幅
方向の位置を規制する。
【0024】図2に、幅ガイドの一例を、搬送方向から
見た際の概略図を示す。図2に示される幅ガイド60
は、感光材料Aの端面(エッジ部)に当接して、感光材
料Aを所定位置に保持するもので、側板62および62
と、ガイド軸64と、感光材料Aの端面に当接して位置
規制を行う第1ガイド66および第2ガイド68と、ピ
ニオンギヤ70とを有して構成される。
【0025】側板62および62は、幅方向に離間して
所定位置に配置され、ガイド軸64の両端部を保持す
る。すなわち、ガイド軸64は幅方向に延在する。
【0026】第1ガイド66および第2ガイド68は、
共に、幅方向に延在する係合部72および74と、係合
部の外側端部から垂直に立ち上がる部分とを有する略L
字状の形状を有するもので、係合部72および74を互
いに向け、前記立ち上がり部分で、幅方向に移動自在に
ガイド軸64に保持される。第1ガイド66および第2
ガイド68のガイド軸64との係合部には、滑り軸受が
配置される。第1ガイド66および第2ガイド68の上
部内側には、幅方向に削孔されたように案内溝66aお
よび68aが形成される。感光材料Aは、幅方向の両端
部分をこの案内溝に挿入されて搬送され、端部を、案内
溝の底(端面)に当接して、幅方向の位置を規制され
る。
【0027】第1ガイド66の係合部70の下面にはラ
ック72aが、第2ガイド68の係合部74の上面には
ラック74aが、それぞれ形成される。ラック72aは
ピニオンギヤ70の上部に、ラック74aはピニオンギ
ヤ70の下部に、それぞれ係合しており、ピニオンギヤ
70は、図示しない駆動源に係合され、正逆転される。
従って、ピニオンギヤ70の回転で第1ガイド66およ
び第2ガイド68は互いに接離し、案内溝66aおよび
68a(その底部)の間隔が調整される。幅ガイド60
は、これにより、89mm幅、127mm幅、203mm幅等
の多種のサイズの感光材料A(感光材料ロール)に対応
する。また、このようにラックアンドピニオンを利用す
る幅ガイド60によれば、従来のねじ伝動を利用する幅
ガイドに比べ、大幅なコストダウンを計ることができ
る。
【0028】画像記録部16は、露光ユニット40と走
査搬送装置42とで構成され、露光ユニット40によっ
て、画像データ(記録画像)に応じて変調し、かつ主走
査方向(図1および図3の紙面と垂直方向)に偏向した
光ビームLを所定の記録(露光)位置Xに入射、結像す
ると共に、走査搬送装置42によって、感光材料Aを記
録位置Xに保持しつつ、主走査方向と直交する副走査方
向に走査搬送することにより、感光材料Aを2次元的に
走査露光して潜像を記録する。なお、図示例の画像記録
部16においては、感光材料Aの主走査方向の中心が所
定位置となるようにサイドレジスト(感光材料Aのエッ
ジ位置規制)を行う、いわゆるセンター基準で露光が行
われる。
【0029】露光ユニット40は、例えば、レーザビー
ム等の光ビームLを記録光として用いる公知の光ビーム
走査装置であって、感光材料Aの赤(R)露光、緑
(G)露光および青(B)露光のそれぞれに対応する光
ビームを射出する光源、光源から射出された光ビームを
デジタルの画像データに応じて変調するAOM(音響光
学変調器)等の変調手段、変調された光ビームを主走査
方向に偏向するポリゴンミラー等の光偏向器、主走査方
向に偏向された光ビームを記録位置X(走査線上)に所
定のビーム径で結像させるfθ(走査)レンズ等を有し
て構成される。あるいは、PDP(プラズマディスプレ
イ)アレイ、ELD(エレクトロルミネセントディスプ
レイ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LC
D(液晶ディスプレイ)アレイ、DMD(デジタルマイ
クロミラーデバイス)アレイ、レーザアレイ等の、走査
搬送方向と直交する方向に延在する各種の発光アレイや
空間変調素子アレイ等を用いるデジタルの露光手段でも
よい。
【0030】走査搬送装置42の概略図を図3に示す。
この走査搬送装置42は、本発明にかかるものであっ
て、記録位置Xに感光材料Aを保持するための露光ガイ
ド44と、露光ガイド44の上流に配置される移動ロー
ラ46aおよび固定ローラ46bより構成される調整搬
送ローラ対46と、露光ガイドの下流に配置される搬送
ローラ対48と、センサ50と、移動ローラ46aの移
動量を決定する制御部52と、移動ローラ46aを移動
する移動手段54とを有して構成される。感光材料A
は、基本的に、露光ガイド44によって記録位置Xに保
持されつつ、調整搬送ローラ対46および搬送ローラ対
48によって副走査方向(図3矢印a方向)に走査搬送
される。
【0031】調整搬送ローラ対46において、下側の固
定ローラ46bは位置を固定されている。他方、上側の
移動ローラ46aは、回転軸を部材56に保持されてい
る。この部材56は、移動手段54に保持されており、
移動手段54は、部材56を移動することによって、移
動ローラ46aを上下動(ニップおよび解除)するのみ
ならず、走査搬送方向(図中矢印a方向)の上下流に移
動する。なお、移動ローラ46a(部材56)の移動手
段には特に限定はなく、必要な移動量に応じて適宜決定
すればよいが、後述する感光材料Aの浮き量は一般的に
1mm程度で、移動ローラ46aには余り大きな移動量
は要求されないと考えられるので、カムやリンク等を用
いた機械的な移動手段のみならず、ピエゾ素子等の磁歪
素子や電歪素子等も好適に用いることができる。
【0032】センサ50は、露光ガイド44上の所定位
置で、感光材料Aの光ビームLの進行方向すなわち焦点
進度方向の位置を検出するセンサである。なお、センサ
50には特に限定はなく、公知の各種のものが利用可能
であり、例えば、感光材料Aの分光感度領域外の光を用
いる光学的なセンサ、接触等を利用する機械的なセンサ
等が例示される。また、感光材料Aの分光感度領域の光
による光学的なセンサを用い、感光材料Aの裏面(非乳
剤面)によって感光材料Aの位置を検出してもよい。セ
ンサ50による検出結果は、制御部52に送られる。前
述のように、感光材料Aは、記録面を外にして巻回され
感光材料ロールとされているので、感光材料Aは上方に
凸(記録面が凸)のカールを有している。制御部52に
は、センサ50によって検出された感光材料Aの位置、
すなわち記録位置Xからの浮き量d、すなわち感光材料
Aのカールの大きさに応じて、移動手段54による移動
ローラ46aの移動量を決定する。
【0033】走査搬送装置42において、感光材料Aが
搬入される際には、図3(a)に示されるように、移動
ローラ46aは通常の搬送ローラ対と同様の位置にあ
り、固定ローラ46bの頂点に当接して感光材料Aを挟
持搬送する状態となっている。感光材料Aが所定位置ま
で搬送されると、センサ50によって感光材料Aの位置
すなわち記録位置Xからの浮き量dが測定され、その測
定結果が制御部52に送られる。制御部52は、感光材
料Aの位置から浮き量dを検知し、浮き量dから移動ロ
ーラ46aの移動量を決定し、その指示を移動手段54
に出す。これを受けた移動手段54は、図3(b)に示
されるように、制御部52が決定した移動量だけ移動ロ
ーラ46aを走査搬送方向に移動して、調整搬送ローラ
対46によって感光材料Aを挟持搬送させる。これによ
り、調整搬送ローラ対46に搬送される感光材料Aの焦
点深度方向に対する位置が下方に調整され、感光材料A
は、露光ガイド44に押し付けられた状態となって、カ
ールを矯正され、感光材料Aの先端部が記録位置Xに好
適に保持されて露光に供される。
【0034】このような、調整搬送ローラ対46での位
置調整による、カールの矯正すなわち感光材料Aの記録
位置Xへの位置合わせは、感光材料Aを記録位置Xに高
精度に位置合わせするのが好ましいのはもちろんである
が、実際にこれを達成するのは困難であるので、露光ユ
ニット40の特性等に応じて、記録位置Xにおいて、感
光材料Aが光ビームLの焦点深度内に入るようにすれば
よい。また、浮き量dに応じた移動ローラ46aの移動
量すなわち調整搬送ローラ対46による感光材料Aの位
置調整量の決定方法には特に限定はないが、例えば、実
験等によって、感光材料Aの位置が光ビームLの焦点深
度内、好ましくは記録位置Xとなるような、浮き量dに
対する移動ローラ46aの移動量を求め、これをテーブ
ル化あるいは関数化して、制御部52に設定しておけば
よい。
【0035】このような移動ローラ46aの移動は、感
光材料Aの先端が記録位置Xに達する前に行われる必要
があるのは言うまでもない。また、感光材料Aの先端が
下流の搬送ローラ対48に挟持された時点で、感光材料
Aのカールは矯正されるので、この時点で移動ローラ4
6aを固定ローラ46bの頂点に当接する通常の位置に
戻してもよいが、露光中の走査搬送装置の移動等は、走
査搬送ムラの原因すなわち画像のスジムラ等の原因とな
るので、移動ローラ46aは、一枚の感光材料Aの画像
記録が終了するまで、移動しないのが好ましい。
【0036】図示例の走査搬送装置42では、センサ5
0は露光ガイド44上すなわち走査搬送手段内で浮き量
dを検出し、それに応じて移動ローラ46aを移動して
いたが、この構成では、浮き量dの検出から感光材料A
の先端露光開始までの時間が短く、走査搬送速度(露光
速度)や移動手段54の性能によっては、移動ローラ4
6aの移動が間に合わない場合もある。この場合には、
感光材料Aの浮き量dすなわちカールの大きさを検出す
るセンサを、走査搬送手段よりも上流に配置し、検出か
ら先端露光開始までの時間を確保してもよい。なお、こ
の場合でも、センサによる検出結果に対する移動ローラ
46aの調整量は、先と同様に実験等で求めればよい。
【0037】また、図示例の走査搬送装置42では、移
動ローラ46aのみを移動することによって調整搬送ロ
ーラ対46における感光材料Aの焦点深度方向に対する
位置を調整しているが、これ以外にも、調整搬送ローラ
対46そのもの(上下ローラの両者)を上下動すること
により、感光材料Aの焦点深度方向に対する位置を調整
して、カールを矯正して感光材料Aを記録位置Xに位置
してもよい。
【0038】以上、説明した例では、上流側の調整搬送
ローラ対46を調整して感光材料Aの先端のカールを矯
正しているが、このようなカールの矯正は、下流側の走
査搬送手段を用いて、感光材料Aの後端部でも同様に行
うことができる。ただし、露光中に副走査搬送手段を移
動するのは好ましくないのは前述のとおりであり、ま
た、一般的に後端のカールは先端のカールとほぼ同じ状
態である。従って、感光材料Aの先端部でカールを検出
し、感光材料Aの先端が挟持される前に、下流側の走査
搬送手段を調整するのが好ましく、また、先後端部の両
方でカールの矯正を行う際には、上流側の走査搬送手段
と同時に下流側の走査搬送手段を調整してもよい。
【0039】画像記録部16の下流には、振分部18が
配置されている。振分部18は、画像記録部16の走査
搬送装置42から排出された感光材料Aを受け取って、
必要に応じて感光材料Aを搬送方向と直交する方向(以
下、横方向とする)に振り分けて、搬送方向には重なる
(以下、オーバーラップとする)複数列として、プロセ
サ80に感光材料Aを供給する搬送ローラ対84に搬送
する。これにより、プロセサ80の処理能力を向上、例
えば、2列であれば約2倍、3列であれば約3倍とし
て、露光と現像処理との速度差を相殺することができ
る。
【0040】図示例において、振分部18は、ベルトコ
ンベア80と振分装置82とを有して構成される。画像
記録部16で露光された感光材料Aは、ベルトコンベア
80に排出・載置されて搬送され、所定位置まで搬送さ
れると、振分装置82の吸盤ユニット82aによって持
ち上げられ、下流側斜め横方向に搬送されて振り分けら
れ、再度ベルトコンベア80に載置され、そのまま搬送
されて搬送ローラ対84に供給される。感光材料Aは、
次いで、搬送ローラ対84によってプロセサ86に供給
され、発色現像、漂白定着、水洗等の現像処理を施され
た後、乾燥されて、(仕上り)プリントとして排出され
る。
【0041】以上、本発明の走査搬送装置について詳細
に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更
を行ってもよいのはもちろんである。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
走査搬送装置によれば、カットシートの感光材料にデジ
タル走査露光を行う画像記録装置において、感光材料A
の先端部や後端部のカールを好適に矯正して、所定の記
録位置に保持して記録(露光)を行うことができ、感光
材料上に記録光を適正に結像した高画質な画像記録を安
定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の走査搬送装置の一例を利用する画像
記録装置を示す概念図である。
【図2】 図1に示される画像記録装置に配置される幅
ガイドの一例の概略図である。
【図3】 (a)および(b)は、本発明の走査搬送装
置の概略図である。
【符号の説明】
10 (画像)記録装置 12 (感光材料)供給部 14 プリンタ 16 画像記録部 18 振分部 20,22 装填部 24,26 引き出しローラ対 28,30 カッタ 32 マガジン 34 第1搬送部 36 第2搬送部 38 ループ形成部 40 露光ユニット 42 走査搬送手段 44 露光ガイド 46,48,84 搬送ローラ対 46a 移動ローラ 46b 固定ローラ 50 センサ 52 制御部 54 移動手段 56 部材 60 幅ガイド 62 側板 64 ガイド軸 66 第1ガイド 66a,68a 案内溝 68 第2ガイド 70 ピニオンギヤ 72,74 係合部 72a,74a ラック 80 ベルトコンベア 82 振分装置 86 プロセサ A 感光材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を担持する記録光による露光位置に感
    光材料を保持しつつ、感光材料を走査搬送する走査搬送
    装置であって、 前記露光位置の走査搬送方向の上流および/または下流
    に配置される、前記感光材料を挟持搬送する搬送ローラ
    対であって、前記感光材料の位置を前記記録光の焦点深
    度方向に調整可能な調整搬送ローラ対と、 前記露光位置の走査搬送方向の上流側で、前記記録光の
    焦点深度方向の前記感光材料の位置を検出する検出手段
    と、 前記感光材料の非露光面に当接して、感光材料を前記露
    光位置に保持する露光ガイドと、 前記検出手段による感光材料の位置検出結果に応じて、
    前記調整搬送ローラ対による感光材料の焦点深度方向の
    位置を決定し、前記調整搬送ローラ対を調整する調整手
    段とを有することを特徴とする走査搬送装置。
  2. 【請求項2】前記調整搬送ローラ対が、下側のローラが
    固定され、上側のローラが走査搬送方向に移動可能な搬
    送ローラ対で、前記調整手段は、検出手段による検出結
    果に応じて、この上側のローラの走査搬送方向への移動
    量を決定し、移動するものである請求項1に記載の走査
    搬送装置。
JP33399597A 1997-12-04 1997-12-04 走査搬送装置 Withdrawn JPH11167170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33399597A JPH11167170A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 走査搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33399597A JPH11167170A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 走査搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11167170A true JPH11167170A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18272324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33399597A Withdrawn JPH11167170A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 走査搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11167170A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6812946B2 (en) 2001-06-06 2004-11-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image forming device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6812946B2 (en) 2001-06-06 2004-11-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image forming device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09151003A (ja) 光ビーム走査露光装置
JP4056590B2 (ja) 画像記録装置
US6409400B1 (en) Image recording apparatus, light-sensitive material processing apparatus and image forming apparatus
JP3597342B2 (ja) 画像記録装置
JPH11167170A (ja) 走査搬送装置
US6160608A (en) Image recording apparatus
JP4067533B2 (ja) 画像記録装置
US6108070A (en) Image recording apparatus
US6157437A (en) Light-sensitive material transport device
JP2000010206A (ja) 感光材料搬送装置
JP3753519B2 (ja) 画像記録装置
JP2001228556A (ja) シート体搬送装置
JPH10186529A (ja) 焼付現像機
JP3590214B2 (ja) 感光材料搬送装置
JPH11202418A (ja) デジタルフォトプリンタ
JP3792849B2 (ja) 感光材料搬送装置
JP3740512B2 (ja) 感光材料搬送装置
JP3727448B2 (ja) 画像記録装置
JPH11142977A (ja) 画像記録装置
JPH1146262A (ja) 副走査搬送機構
JPH11202421A (ja) 画像記録装置
JPH10301210A (ja) 画像記録装置
JPH10301213A (ja) 画像記録装置
JPH10333313A (ja) 画像記録装置
JPH11167191A (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301