JP3726573B2 - 感光材料の幅方向位置調節方法及び写真処理装置 - Google Patents

感光材料の幅方向位置調節方法及び写真処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を印画紙等の感光材料上に焼付処理する焼付処理部を備えた写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の写真処理装置では、フィルムの絵柄画像と、絵柄画像の説明文等の文字画像との合成画像を得る場合、印画紙等の感光材料の文字焼付領域に遮蔽マスクを被せ、絵柄焼付領域にフィルムの絵柄画像を光学的に焼付けた後、絵柄焼付領域に遮蔽マスクを被せ、予め作成した説明文等の文字のリス板を印画紙の文字焼付領域に重ねて文字画像を光学的に焼き付け、その後に現像処理を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記方法で絵柄画像と文字画像との合成画像を得るようにした光学式の写真処理装置では、文字画像を焼付処理するためのリス板を作成するのに時間がかかることや、絵柄焼付領域と文字焼付領域とに被せる個別の遮蔽マスクが必要になること等から効率よく合成画像を得ることができないという問題があった。
【0004】
このため、絵柄画像と文字画像とをCCD等の撮像素子で読み取って画像データを得、この画像データに基づくデジタル画像を予め合成した上でFOCRT(Fiber Optic Cathode-Ray-Tube)等からなる露光ヘッドの画像表示面に1乃至数ライン単位で表示させ、この画像表示面の出力画像を感光材料上に焼付処理することが考えられるが、この場合は感光材料の幅方向を露光ヘッドの画像表示面に対して正確に位置調節しなければならないという別の問題が生じる。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、感光材料を露光ヘッドの画像表示面に対して正確に位置調節することができる感光材料の幅方向位置調節方法及び写真処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る感光材料の幅方向位置調節方法は、幅方向に移動可能な一対の幅規制ガイドにより幅方向位置が規制された感光材料を表裏両面から圧接した搬送ローラにより露光ヘッド面に沿って搬送するようにした写真処理装置において、前記搬送ローラの感光材料に対する圧接を解除した状態で該搬送ローラを回転させつつ、前記一対の幅規制ガイドをその間隔が狭められる方向に移動させて感光材料の幅方向規制を行うことを特徴としている。
【0007】
この方法によれば、搬送ローラが感光材料に対する圧接を解除した状態で回転する結果、搬送ローラと感光材料とが接触した状態にあっても両者間の摩擦係数が小さくなるため、一対の幅規制ガイドを移動させるときに感光材料も幅規制ガイドと共に速やかに移動し、感光材料が露光ヘッド面に対する所定位置に正確に位置調節されることになる。
【0008】
また、請求項2に係る感光材料の幅方向位置調節方法は、請求項1に係る方法において、前記一対の幅規制ガイドは、予めその間隔が感光材料マガジンのマガジン種別情報から読み取った感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法に設定されており、該間隔が感光材料の幅方向位置を調節するときに感光材料の幅寸法に狭められるものであることを特徴としている。
【0009】
この方法によれば、予め一対の幅規制ガイドの間隔が感光材料マガジンのマガジン種別情報から読み取った感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法に設定されるので、感光材料マガジンから引き出された感光材料が下流側の露光ヘッドまで容易に搬送されることになる。
【0010】
また、請求項3に係る感光材料の幅方向位置調節方法は、請求項1又は2に係る方法において、前記感光材料が巻装された感光材料マガジンから引き出された感光材料を一旦ループ状に貯め込んでから下流の露光ヘッドに搬送するループ形成部を備え、前記搬送ローラは、圧接を解除した状態前記感光材料を上流側に搬送する方向に回転するものであることを特徴としている。
【0011】
この方法によれば、搬送ローラを回転させたときに摩擦により感光材料に対して搬送力が作用しても、上流側には下流側よりも感光材料に対して大きな負荷が作用しているので、感光材料が不用意に搬送されないようになる。
【0012】
また、請求項4に係る感光材料の幅方向位置調節方法は、請求項1乃至3のいずれかに係るものにおいて、前記搬送ローラは前記露光ヘッドの下流側に配設されたものであることを特徴としている。
【0013】
この方法によれば、下流側の搬送ローラは上流側の搬送ローラより感光材料に接触し易いので、この下流側の搬送ローラが回転されることにより摩擦係数が小さくなる結果、感光材料の位置調節が容易に行われる。
【0014】
また、請求項5に係る写真処理装置は、感光材料を表裏両面から圧接して露光ヘッド面に沿って搬送する搬送ローラと、前記感光材料の幅方向両側に配設され、前記幅方向に移動可能な一対の幅規制ガイドと、前記搬送ローラの感光材料に対する圧接を解除した状態で該搬送ローラを回転させつつ、前記一対の幅規制ガイドをその間隔が狭められる方向に移動させて感光材料の幅方向位置を調節するガイド制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、搬送ローラが感光材料に対する圧接を解除した状態で回転する結果、搬送ローラと感光材料とが接触した状態にあっても両者間の摩擦係数が小さくなるため、一対の幅規制ガイドを移動させるときに感光材料も幅規制ガイドと共に速やかに移動し、感光材料が露光ヘッド面に対する所定位置に正確に位置調節される。
【0016】
また、請求項6に係る写真処理装置は、請求項5に係るものにおいて、感光材料マガジンのマガジン種別情報から感光材料の幅寸法を読み取る読取手段を備え、前記ガイド制御手段は、予め前記一対の幅規制ガイドの間隔を前記読取手段により読み取った感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法に設定しておき、該間隔を感光材料の幅方向位置を調節するときに感光材料の幅寸法に狭めることを特徴としている。
【0017】
この構成によれば、予め一対の幅規制ガイドの間隔が感光材料マガジンのマガジン種別情報から読み取った感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法に設定されるので、感光材料マガジンから引き出された感光材料が下流側の露光ヘッドまで容易に搬送されることになる。
【0018】
また、請求項7に係る写真処理装置は、請求項5又は6に係るものにおいて、前記一対の幅規制ガイドは前記露光ヘッドの上流側及び下流側にそれぞれ配設されていることを特徴としている。
【0019】
この構成によれば、露光ヘッドの上流側と下流側の両方に一対の幅規制ガイドが配設される結果、感光材料の露光ヘッド面に対する位置調節が正確に行われることになる。
【0020】
また、請求項8に係る写真処理装置は、請求項5乃至7のいずれかに係るものにおいて、前記感光材料が巻装された感光材料マガジンから引き出された感光材料を一旦ループ状に貯め込んでから下流の露光ヘッドに搬送するループ形成部を備え、前記搬送ローラは、圧接を解除した状態前記感光材料を上流側に搬送する方向に回転するものであることを特徴としている。
【0021】
この構成によれば、搬送ローラを回転させたときに摩擦により感光材料に対して搬送力が作用しても、上流側には下流側よりも感光材料に対して大きな負荷が作用しているので、感光材料が不用意に搬送されないようになる。
【0022】
また、請求項9に係る写真処理装置は、請求項5乃至8のいずれかに係るものにおいて、前記搬送ローラは前記露光ヘッドの下流側に配設されたものであることを特徴としている。
【0023】
この構成によれば、下流側の搬送ローラは上流側の搬送ローラより感光材料に接触し易いので、この下流側の搬送ローラが回転されることにより摩擦係数が小さくなる結果、感光材料の位置調節が容易に行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る写真処理装置(写真焼付装置)の全体構成を示す図であり、ここには各構成要素間の方向関係を明確にするためのXYZ直角座標系が示されている。この図において、写真処理装置は、前側(+X方向)に配置された第1の焼付処理部10と、第1の焼付処理部10の上方(+Z方向)に配設された第2の焼付処理部20と、第1の焼付処理部10の後側(−X方向)に配設された現像処理部30と、現像処理部30の上方(+Z方向)に配設された感光材料排出部40とから構成されている。
【0025】
なお、第1の焼付処理部10の前側(+X方向)には操作盤50が配設され、その操作盤面にはスタートスイッチ、第1の焼付処理部10及び第2の焼付処理部20の一方を選択する焼付処理部選択キー、焼付時の拡大倍率を指定する倍率設定キー等の各種キーが配列され、さらに設定条件確認用等のモニタが設けられている。従って、操作者はこの操作盤50の手前側(+X方向)で写真処理装置を操作することになる。
【0026】
図2は、第1の焼付処理部10の概略構成を示す図である。この図において、第1の焼付処理部10は、フィルム画像を印画紙等の感光材料上に投影して焼付処理するものであり、前側(+X方向)の上部(+Z方向)に配設されたフィルム画像投影部11と、中央部に配設された焼付部12と、互いに異なるサイズの印画紙等の感光材料が巻装された2個のマガジンを載置するマガジン載置部13と、マガジン載置部13に搭載された第1のマガジンMG1と第2のマガジンMG2から選択的に引き出された感光材料を焼付部12に搬送する第1の搬送部14と、焼付部12と第1の搬送部14との間に配設されたカッタ部15と、焼付部12で焼付処理された感光材料を現像処理部30へ搬送する第2の搬送部16とを備えている。
【0027】
フィルム画像投影部11は、現像済みのネガフィルムFの各コマを焼付位置に移送するフィルム移送部111と、フィルム移送部111にセットされるネガフィルムFの上方に配設されたハロゲンランプ等の光源112と、フィルム移送部111にセットされるネガフィルムFと光源112との間に配設されたシャッタ113と、フィルム画像を焼付部12上に搬送される感光材料面に結像させる光学レンズ114とを備えており、光源112からの光が中央部に配設された焼付部12上に照射されるように斜めに配設されている。
【0028】
フィルム移送部111は、ネガフィルムFを巻き取る巻取ローラ115、巻取ローラ115を駆動するDCモータ等から構成されたローラ駆動部116を備え、ネガフィルムFをコマ寸法分づつ間欠的に焼付位置に移送する。また、シャッタ113は、DCモータ等から構成されたシャッタ駆動部117により開閉されるようになっている。光学レンズ114は、DCモータ等から構成されたレンズ駆動部118により感光材料面との距離が調節され、フィルム画像が感光材料面に正確に結像されるようになっている。
【0029】
焼付部12は、DCモータ等から構成されたローラ駆動部120により回転駆動される駆動ローラ121と、従動ローラ122と、これらのローラ121,122に架け渡された搬送ベルト123と、搬送ベルト123に所定の張力を与えるテンションローラ124と、搬送ベルト123上の感光材料を搬送ベルト123側に押圧する一方、感光材料の所定領域を遮蔽する遮蔽マスク125とを備えており、搬送ベルト123の感光材料搬送面が光源112の光軸と直交するように斜めに配設されている。
【0030】
マガジン載置部13は、フィルム画像投影部11の後側(−X方向)に配設されると共に、第1のマガジンMG1を載置する箇所の下方に第1の給紙ローラ131を備え、第2のマガジンMG2を載置する箇所の下方に第2の給紙ローラ132を備えており、第1の給紙ローラ131と第2の給紙ローラ132をDCモータ等から構成されたローラ駆動部133により選択的に回転駆動させて第1のマガジンMG1と第2のマガジンMG2からサイズの異なる感光材料を選択的に引き出すようになっている。
【0031】
第1の搬送部14は、DCモータ等から構成されたローラ駆動部140により回転駆動される搬送ローラ141を備え、第1のマガジンMG1と第2のマガジンMG2から引き出された感光材料を焼付部12側に搬送する。
【0032】
カッタ部15は、感光材料の焼付面側に位置する第1の刃151と、感光材料の焼付面とは反対側に位置する第2の刃152とを備え、第1の刃151はDCモータなどから構成されたカッタ駆動部153により上下動されるようになっており、第1の搬送路14により搬送されてきた長尺状の感光材料を予め設定された所定長さに切断する。切断された感光材料は、焼付部12の搬送ベルト123に載置されて焼付部12の中央位置に搬送される。
【0033】
第2の搬送部16は、焼付部12で焼付処理され、焼付部12から排出された感光材料を後側(−X方向)に向けて横方向に搬送する横搬送ユニット161と、横搬送ユニット161から排出された感光材料を斜め上側(−X方向,+Z方向)に搬送する斜め搬送ユニット162と、斜め搬送ユニット162から排出された感光材料を上側(+Z方向)に向けて縦方向に搬送する縦搬送ユニット163と、縦搬送ユニット163から排出された感光材料を現像処理部30に給送する排出ユニット164とを備えている。
【0034】
横搬送ユニット161は、DCモータ等から構成されたローラ駆動部170により回転駆動する駆動ローラ171と従動ローラ172とに架け渡された上搬送ベルト173と、ローラ駆動部170により回転駆動する駆動ローラ174と従動ローラ175とに架け渡され、上搬送ベルト173に密着して配設された下搬送ベルト176とから構成され、感光材料を上搬送ベルト173と下搬送ベルト176とで挟み込んで後側に搬送する。
【0035】
斜め搬送ユニット162は、DCモータ等から構成されたローラ駆動部178により回転駆動する駆動ローラ179と従動ローラ180とに架け渡された左搬送ベルト181と、ローラ駆動部178により回転駆動する駆動ローラ182と従動ローラ183とに架け渡され、左搬送ベルト181に密着して配設された右搬送ベルト184とから構成され、感光材料を左搬送ベルト181と右搬送ベルト184とで挟み込んで斜め上側に搬送する。
【0036】
縦搬送ユニット163は、DCモータ等から構成されたローラ駆動部186により回転駆動する駆動ローラ187と従動ローラ188とに架け渡された左搬送ベルト189と、ローラ駆動部186により回転駆動する駆動ローラ190と従動ローラ191とに架け渡され、左搬送ベルト189に密着して配設された右搬送ベルト192とから構成され、感光材料を左搬送ベルト189と右搬送ベルト192とで挟み込んで上側に搬送する。
【0037】
排出ユニット164は、感光材料を現像処理部30に搬送する搬送路194と、DCモータ等から構成されたローラ駆動部195により回転駆動する駆動ローラ196と、駆動ローラ196に圧接された従動ローラ197とから構成され、感光材料を駆動ローラ196と従動ローラ197とで挟み込んで搬送路194上を搬送する。
【0038】
図3は、第2の焼付処理部20の概略構成を示す図である。この図において、第2の焼付処理部20は、画像データに基づく出力画像を感光材料上に焼付処理するもので、前側(+X方向)に配設された画像転写部21と、画像転写部21の後側(−X方向)に配設され、印画紙等の感光材料の巻装されたマガジンMG3を搭載するマガジン載置部22と、マガジン載置部22に搭載されたマガジンMG3から引き出した感光材料を画像転写部21を経由して下流側に搬送する第1の搬送部23と、画像転写部21で焼付処理され、第1の搬送部23から搬送されてきた感光材料を現像処理部30に搬送する第2の搬送部26とを備えている。
【0039】
画像転写部21は、画像を表示するFOCRT(Fiber Optic Cathode-Ray-Tube)からなる露光ヘッド(画像表示部)211と、露光ヘッド211を駆動する駆動回路部212と、駆動回路部212に画像データを出力する画像データ出力部213とを備えており、露光ヘッド211はその画像表示面214が後側(−X方向)を向くように前後方向(X方向)に沿って配設されている。また、露光ヘッド211の画像表示面214に対向する位置には、DCモータやカム機構等からなるパッド/ローラ駆動部215により露光ヘッド211に対する接離方向に移動するプレッシャーパッド216が配設され、露光ヘッド211による感光材料への焼付時には画像表示面214側に移動して感光材料が画像表示面214から浮き上がらないようになっている。このパッド/ローラ駆動部215の構成については後述する。
【0040】
また、露光ヘッド211の上流側及び下流側には、露光ヘッド211の画像画像表示面214に対する感光材料の幅方向位置を規制するための上幅規制部281と下幅規制部282とが配設されている。この上幅規制部281は、図4に示すように、後述する第2の搬送ローラ236の上方に配設されており、互いに逆方向の雄ねじ283a,283bが左右に形成され、感光材料Pの搬送面に沿って配設された回転軸283と、この回転軸283の各雄ねじ283a,283bに螺合された左右一対の幅規制ガイド284,285とから構成されている。この一対の幅規制ガイド284,285の先端には、感光材料Pの幅方向端部が入り込むことにより感光材料Pの位置規制を行う溝部284a,285bが設けられている。
【0041】
また、下幅規制部282は、図4に示すように、後述する第3の搬送ローラ250の上方に配設されており、互いに逆方向の雄ねじ286a,286bが左右に形成され、感光材料Pの搬送面に沿って配設された回転軸286と、この回転軸286の各雄ねじ286a,286bに螺合された左右一対の幅規制ガイド287,288とから構成されている。この一対の幅規制ガイド287,288の先端には、感光材料Pの幅方向端部が入り込むことにより感光材料Pの位置規制を行う溝部287a,288bが設けられている。
【0042】
これら上下の幅規制部281,282の各回転軸283,286は、各一方の端部においてタイミングベルト等の伝達部材289で互いに連結されており、回転軸286の他方の端部にタイミングベルト等の伝達部材290で連結された駆動モータ291が回転することにより互いに同一方向に回転駆動されることになる。この結果、上幅規制部281の一対の幅規制ガイド284,285及び下幅規制部282の一対の幅規制ガイド287,288は、回転軸283,286の回転方向に応じて互いに逆方向に移動することになる。
【0043】
図3に戻り、画像データ出力部213は、フィルム画像等の絵柄をCCD等の撮像素子で読み取った画像データに所定の画像処理を施して1乃至数ライン毎に出力する一方、必要に応じてパソコン等の外部装置から入力された文字の画像データに所定の画像処理を施して1乃至数ライン毎に出力するものである。
【0044】
マガジン載置部22は、マガジンMG3がその感光材料の引出口EXを上方(+Z方向)に位置させ、かつ、前側(+X方向)に向けて載置されるようになっており、マガジン駆動モータ221によりマガジンMG3の内部からその引出口EXに感光材料を引き出すようになっている。また、マガジン載置部22には、情報検出部22aが設けられている。この情報検出部22aは、マガジンMG3の下部に突出しているピンPIが接触することによりその位置や個数等からマガジンMG3に巻装されている感光材料の幅寸法や長さ等のマガジン種別情報を検出するようになっている。
【0045】
また、マガジン載置部22は、図5に示すように、マガジン搭載機構222を備えている。なお、図5はマガジン載置部22を後側(−X方向)から見た図であり、ここで用いる右左の方向を示す語は前側(+X方向)からみた方向を指している。すなわち、マガジン搭載機構222は、マガジン載置部22の右側(+Y方向)端部に前後方向(X方向)に沿って設けられた一対の軸受223(図4中では後側の軸受のみ図示)のそれぞれに一端T1側を回動支点として他端T2側が上下方向に回動するように支持された一対のガイドレール224(図4中では後側のガイドレールのみ図示)と、この一対のガイドレール224に当該ガイドレール224上に沿ってマガジン載置部22の内部と外部との間をスライドするように取り付けられたマガジン載置台225と、マガジン載置部22の下部と各ガイドレール224の他端T2側との間に取り付けられたオイルダンパ等の制動部材226とを備えている。
【0046】
なお、マガジン載置台225は、図5に示されているように、一対のガイドレール224をスライドしてマガジン載置部22の右側(+Y方向)外部に突出し得るようになっている。また、マガジン載置台225の左右両側(Y方向)にはそれぞれ直立した位置固定板227a,227bが形成され、右側の位置固定板227aには取っ手228が突設されている。なお、符号229は、マガジン載置部22におけるマガジンMG3の感光材料引出口EXに対向する位置に設けられている感光材料導出口である。
【0047】
このように構成されたマガジン搭載機構222を用いてマガジン載置部22上にマガジンMG3を搭載するには、まず、図5(a)に示すように、マガジン載置台225がマガジン載置部22の右側(+Y方向)外部に突出して下方に降下した状態で、マガジンMG3を位置固定板227a,227b間に挿入するようにしてマガジン載置台225上に載置する。そして、取っ手228を把持してマガジン載置台225に上方向の力を加えて一対のガイドレール224を軸受223部分を回動支点として回動させ、マガジン載置台225を図5(b)に示す位置にまで持ち上げる。その後、マガジン載置台225に図5(b)に示す矢印方向(−Y方向)の力を加えて一対のガイドレール224上をスライドさせ、マガジン載置台225をマガジン載置部22の所定の位置に移動させる。このような操作によって、マガジンMG3が重い場合でも、そのマガジンMG3を高い位置にあるマガジン載置部22に容易に搭載することが可能となる。
【0048】
なお、制動部材226は、ガイドレール224が急激に回動してマガジン載置台225に載置したマガジンMG3が落下したりすることがないようにガイドレール224に制動力を付与するものである。また、マガジン載置部22には、マガジン載置台225が図5(b)に示す位置からマガジン載置部22上の所定の位置に移動させた後に不用意に移動することがないようにする図略の係止部が設けられている。また、マガジンMG3をマガジン載置部22から取り外すには、マガジン載置台225を上記と逆の順序で移動させて行えばよい。
【0049】
図3に戻り、第1の搬送部23は、マガジンMG3の引出口EXから引き出された感光材料を水平方向に搬送する横搬送部231と、横搬送部231の感光材料を90゜方向を変更して下方に搬送する縦搬送部232とから構成されている。この横搬送部231と縦搬送部232との間には、DCモータ等からなるローラ駆動部233により回転駆動される第1の搬送ローラ234が配設され、この第1の搬送ローラ234によりマガジンMG3内の感光材料を外部に引き出す一方、この引き出した感光材料を横搬送部231から縦搬送部232に送り込むようになっている。
【0050】
また、縦搬送部232には、第1の搬送ローラ234に近い位置にループ形成部235が形成される一方、このループ形成部235の下流側に第2の搬送ローラ236が配設されている。また、この第2の搬送ローラ236の下流側に焼付部237が形成される一方、この焼付部237の下流側にストック部238とカッタ部239とがこの順序で形成されている。
【0051】
ループ形成部235は、第1の搬送ローラ234により搬送されてきた感光材料を安定したピッチで下流側に搬送することができるようにループ状に貯め込む機能を有し、下端側を回動支点として実線で示す第1の位置と鎖線で示す第2の位置との間を回動可能に配設されたループガイド240と、このループガイド240を第1の位置と第2の位置とに切り換えるDCモータ等からなるループガイド駆動部241とを備えている。なお、ループガイド240は、第1の位置に存在しているときには縦搬送部232の一部を構成する。また、ループ形成部235には、ループ状に貯め込まれた感光材料が所定長さになったか否かを検出するループセンサS1が配設されている。
【0052】
第2の搬送ローラ236は、DCモータ等からなるローラ駆動部242により回転駆動される駆動ローラ236aと、上記パッド/ローラ駆動部215により駆動ローラ236aに対する接離方向に移動するように配設された従動ローラ236bとから構成されており、駆動ローラ236aと従動ローラ236bとで表裏両面から圧接して感光材料を搬送する。なお、第2の搬送ローラ236と焼付部237との間には、感光材料の先端を検出する感光材料センサS2が配設されている。また、パッド/ローラ駆動部215は、1つのDCモータでプレッシャーパッド216を露光ヘッド211に対する接離方向に移動させる一方、従動ローラ236bを駆動ローラ236aに対する接離方向に移動させるように構成されている。
【0053】
すなわち、パッド/ローラ駆動部215は、図6(a)に示すように、周縁部にカムフォロア215aを備え、従動ローラ236bの下方(−Z方向)に配設された回転板215bと、カムフォロア215aが摺動する孔部215cの形成されたカム板215dと、回転板215bを中心軸215e回りに回転させるDCモータ等からなる回転板駆動部215fとを備えている。カム板215dは、上部位置に突出片215hが形成されると共に、回転板215bの回転に応じてカムフォロア215aが孔部215cの周縁に沿って摺動することにより下部位置の軸体215g回りに回動(揺動)するようになっている。
【0054】
なお、カム板215dと所定間隔をおいて対向する位置にカム板215dと一緒に軸体215g回りに回動する図略の回動板が配設される一方、このカム板215dと回動板との間に鎖線で示すプレッシャーパッド216が着脱自在に取り付けられており、カム板215d及び回動板の回動に応じてプレッシャーパッド216が露光ヘッド211の画像表示面214に当接する位置と、画像表示面214から離反する位置との間を移動するようになっている。
【0055】
一方、従動ローラ236bは、前後方向(X方向)に移動可能に配設された移動板215iの前側(+X方向)に取り付けられ、この移動板215iがコイルばね215jにより前方向(+X方向)に付勢されて駆動ローラ236aに圧接されるようになっている。また、移動板215iは、その後側(−X方向)にローラ215kが形成されており、カム板215dが回動して突出片215hがローラ215kを押圧することによりコイルばね215jの付勢力に抗して後側(−X方向)に移動されるようになっている。移動板215iが後側に移動されると、従動ローラ236bは駆動ローラ236aから離反することになる。
【0056】
上記のように構成されたパッド/ローラ駆動部215において、回転板215bが矢印方向に回転し、カムフォロア215aが図6(b)の実線で示す第1の位置P1に達したときにはカム板215dが図6(a)に示す位置に移動し、従動ローラ236bが駆動ローラ236aに圧接される一方、プレッシャーパッド216が露光ヘッド211の画像表示面214に弾性的に接触する。
【0057】
また、カムフォロア215aが点線で示す図6(b)の第2の位置P2に達したときにはカム板215dが図6(a)に示す位置から少し後側(−X方向)に移動する。このとき、プレッシャーパッド216は露光ヘッド211の画像表示面214から離反するが、カム板215dの突出片215hは移動板215iのローラ215kを押圧しないので、従動ローラ236bは駆動ローラ236aに圧接されたままとなる。
【0058】
また、カムフォロア215aが点線で示す図6(b)の第3の位置P3に達したときにはカム板215dが図6(a)に示す位置からさらに少し後側(−X方向)に移動する。このとき、プレッシャーパッド216は露光ヘッド211の画像表示面214からさらに離反する。また、カム板215dの突出片215hが移動板215iのローラ215kを押圧するようになる結果、従動ローラ236bは駆動ローラ236aから離反することになる。
【0059】
また、カムフォロア215aが点線で示す図6(b)の第4の位置P4に達したときにはカム板215dが第3の位置P3のときよりも少し前側(+X方向)に移動する。このとき、プレッシャーパッド216は第3の位置P3のときよりも露光ヘッド211の画像表示面214に少し近づくが画像表示面214に接触することはない。また、カム板215dの突出片215hが移動板215iのローラ215kから離反する結果、従動ローラ236bはコイルばね215jの付勢力で駆動ローラ236aに圧接されることになる。
【0060】
上記のようにパッド/ローラ駆動部215が構成されることにより、プレッシャーパッド216と従動ローラ236bとが簡単な構成で正確にタイミングが取られて作動することになる。
【0061】
図3に戻り、焼付部237は、感光材料に対する焼付処理が行われる領域であり、縦搬送部232の一部が切り欠かれて構成されたものである。なお、焼付部237の前側(+X方向)に露光ヘッド211がその画像表示面214を縦搬送部232側に臨ませて配設され、焼付部237の後側(−X方向)にプレッシャーパッド216が配設される。
【0062】
ストック部238は、焼付部237を通過させて所定長さ分だけ下流側に搬送した焼付処理を行う前の感光材料を一時的に収納する機能を有し、露光ヘッド211の下方に配設された感光材料収納ボックス243と、上流側から搬送されてきた感光材料を感光材料収納ボックス243に案内するガイドプレート244とから構成されている。
【0063】
ガイドプレート244は、実線で示す第1の位置と鎖線で示す第2の位置との間を移動可能に配設されており、ガイドプレート244の直上には、駆動ローラ250aと、駆動ローラ250aに対する接離方向に移動可能に配設された従動ローラ250bとからなる第3の搬送ローラ250が配設されている。駆動ローラ250aは従動ローラ250bよりも後側(−X方向)で従動ローラ250bより上方(+Z方向)に配置され、従動ローラ250bは駆動ローラ250aよりも前側(+X方向)で駆動ローラ250aよりも下方(−Z方向)に配置されている。また、駆動ローラ250aはDCモータ等からなるローラ駆動部251により回転駆動される一方、従動ローラ250bはガイドプレート244と共に、DCモータやカム機構等からなる後述するガイド/ローラ駆動部252により移動されるようになっている。この第3の搬送ローラ250は、駆動ローラ250aと従動ローラ250bとで表裏両面から圧接して感光材料を搬送する。
【0064】
上記ガイド/ローラ駆動部252は、図7(a)に示すように、軸体252aを回動支点として回転するカム板252bと、一端側がカム板252bの前側(+X方向)に位置する軸体252dに一体に取り付けられ、他端側に取り付けられたカムフォロア252cがカム板252bの周面に沿って摺動することにより軸体252dを回動支点として回動するアーム252eと、カム板252bを回転駆動するDCモータ252fとを備えている。また、アーム252eの一端側の軸体252dには、図7(b)に示すように、軸体252dの下方(−Z方向)において軸体252dを支点として揺動する揺動軸体252gが一体に取り付けられており、この揺動軸体252gに従動ローラ250bが回転自在に取り付けられている。
【0065】
一方、ガイドプレート244は、図7(b)に示すように、左右両側(Y方向)に側板244a(図7中では一方のみ図示)が形成されており、この側板244aを貫通する軸体244b回りに回動可能に取り付けられる一方、側板244aの略中央部に長手形状の貫通孔244cが形成され、この貫通孔244cに揺動軸体252gが遊嵌されている。
【0066】
上記のように構成されたガイド/ローラ駆動部252において、カム板252bが矢印方向に回転し、アーム252eが図7(a)に示す位置に達したときには揺動軸体252gが図7(b)に示すように軸体252dの略直下の位置に移動する。このとき、従動ローラ250bは駆動ローラ250aから離反するようになっており、駆動ローラ250aと従動ローラ250bとの間には大きいギャップが形成される。一方、ガイドプレート244は、図7(b)に示すように直立状態に最も近い位置に移動し、鎖線矢印で示すように、駆動ローラ250aと従動ローラ250bとの間の大きいギャップを通って上流側から搬送されてくる感光材料を受け取って感光材料収納ボックス243に案内する。
【0067】
また、アーム252eが図8(a)に示す位置に達したときには揺動軸体252gが図7(b)の場合よりも後側(−X方向)の図8(b)に示す位置に移動する。このとき、従動ローラ250bは駆動ローラ250aに近接するが、まだ駆動ローラ250aと従動ローラ250bとの間には感光材料が自由に通過可能な小さいギャップが形成されるようになっている。また、ガイドプレート244は、図8(b)に示すように、第3の搬送ローラ250の下流側の縦搬送部232よりも下方の位置に移動する。この結果、図8(b)の鎖線矢印で示すように、駆動ローラ250aと従動ローラ250bとの間の小さいギャップを通って上流側から搬送されてくる感光材料は縦搬送部232の下流側に搬送されることになる。
【0068】
また、アーム252eが図9(a)に示す位置に達したときには揺動軸体252gが図8(b)の場合よりもさらに後側(−X方向)の図9(b)に示す位置に移動する。このとき、従動ローラ250bは駆動ローラ250aに圧接されるようになっている。一方、ガイドプレート244は、図8(b)の場合と略同様の位置に維持される。この結果、図9(b)の鎖線矢印で示すように、上流側から搬送されてくる感光材料は第3の搬送ローラ250でニップされて縦搬送部232の下流側に搬送されることになる。
【0069】
また、アーム252eが図10(a)に示す位置に達したときには、揺動軸体252gが図8(b)の場合よりも少し前側(+X方向)の図10(b)に示す位置に移動する。このとき、従動ローラ250bは駆動ローラ250aから離反して駆動ローラ250aと従動ローラ250bとの間に感光材料が自由に通過可能な小さいギャップが形成されるようになっている。一方、ガイドプレート244は、図8(b)の場合と略同様の位置に維持される。この状態では、図10(b)の鎖線矢印で示すように、感光材料が駆動ローラ250aと従動ローラ250bとの間のギャップを通過してカッタ部239側から上流側に戻されることになる。
【0070】
上記のようにガイド/ローラ駆動部252が構成されることにより、ガイドプレート244と従動ローラ250bとが簡単な構成で正確にタイミングが取られて作動することになる。
【0071】
図3に戻り、カッタ部239は、感光材料の各面に位置する第1のカッタ239a及び第2のカッタ239bと、第2のカッタ239bを第1のカッタ239aに対する接離方向に移動させるDCモータ等からなるカッタ駆動部245とを備えている。また、カッタ部239で感光材料をカットするときにカット片(切屑)が発生する場合のその切屑を収納する切屑収納ボックス246が第1のカッタ239a及び第2のカッタ239bの下方に配設される一方、その切屑を切屑収納ボックス246に案内するガイドプレート247が配設されている。このガイドプレート247は、DCモータ等からなるガイド駆動部248により下流側端部を回動支点として実線で示す第1の位置と鎖線で示す第2の位置との間を回動するようになっている。また、このガイドプレート247は、第1の位置に存在しているときには縦搬送部232の一部を構成する。
【0072】
なお、カッタ部239の直前には感光材料の先端を検出する感光材料センサS3が配設されている。また、カッタ部239の下流側には、第4の搬送ローラ249が配設されており、カッタ部239でカットされた感光材料を第2の搬送部26に送り込む。この第4の搬送ローラ249は、駆動ローラ249aと従動ローラ249bからなり、駆動ローラ249aがDCモータ等からなるローラ駆動部253により回転駆動されるようになっている。
【0073】
第2の搬送部26は、カッタ部239でカットされた感光材料を受け取って横方向に搬送する横搬送ユニット261と、横搬送ユニット261から排出された感光材料を受け取り縦方向に沿って現像処理部30側に搬送する縦搬送ユニット262とを備えている。
【0074】
横搬送ユニット261は、DCモータ等からなるローラ駆動部263により回転駆動される駆動ローラ264と従動ローラ265とに架け渡された上搬送ベルト266と、上記ローラ駆動部263により回転駆動される駆動ローラ267と従動ローラ268とに架け渡され、上搬送ベルト266に密着して配設された下搬送ベルト269とから構成されており、感光材料を上搬送ベルト266と下搬送ベルト269とで挟み込んで後側(−X方向)に搬送するようになっている。
【0075】
縦搬送ユニット262は、DCモータ等からなるローラ駆動部270により回転駆動される駆動ローラ271と従動ローラ272とに架け渡された左搬送ベルト273と、上記ローラ駆動部270により回転駆動される駆動ローラ274と従動ローラ275とに架け渡され、左搬送ベルト273に密着して配設された右搬送ベルト276とから構成されており、感光材料を左搬送ベルト273と右搬送ベルト276とで挟み込んで下側(−Z方向)に搬送するようになっている。
【0076】
図11は、現像処理部30の概略構成を示す図である。この図において、現像処理部30は、第1の焼付処理部10又は第2の焼付処理部20で焼付処理された感光材料を下流側の現像処理開始位置SPに給送する給送ユニット31と、現像処理開始位置SPに給送された感光材料を現像処理する処理タンク33と、現像処理された感光材料を乾燥処理する乾燥処理室35とを備えている。
【0077】
給送ユニット31は、第1の焼付処理部10の排出ユニット164から搬送されてきた感光材料を受け入れる第1の搬入口311と、第1の搬入口311に搬入されてきた感光材料を処理タンク32の入口近傍の現像処理開始位置SPに給送する第1の給送部312と、第2の焼付処理部20の縦搬送ユニット262から搬送されてきた感光材料を受け入れる第2の搬入口313と、第2の搬入口313に搬入されてきた感光材料を現像処理開始位置SPに給送する第2の給送部314とを備えている。
【0078】
第1の給送部312は、DCモータ等からなるローラ駆動部315により回転駆動される駆動ローラ316と、この駆動ローラ316に圧接された従動ローラ317と、これらの駆動ローラ316と従動ローラ317の下流側に配設されたガイドプレート318とから構成されており、第1の搬入口311に搬入されてきた感光材料を駆動ローラ316と従動ローラ317とで挟み込み、ガイドプレート318に沿わせて現像処理開始位置SPに給送する。
【0079】
第2の給送部314は、上記ローラ駆動部315により回転駆動される駆動ローラ319と、この駆動ローラ319に圧接された従動ローラ320と、これらの駆動ローラ319と従動ローラ320の下流側に配設されたガイドプレート321とから構成されており、第2の搬入口313に搬入されてきた感光材料を駆動ローラ319と従動ローラ320とで挟み込み、ガイドプレート321に沿わせて現像処理開始位置SPに給送する。なお、第1の給送部312のガイドプレート318と第2の給送部314のガイドプレート321とは一体に構成されている。
【0080】
処理タンク33は、現像処理開始位置SP直下の現像液の充填される現像処理タンク331と、漂白定着液の充填される漂白定着処理タンク332と、安定液の充填される第1の安定処理タンク333と、安定液の充填される第2の安定処理タンク334と、安定液の充填される第3の安定処理タンク335と、安定液の充填される第4の安定処理タンク336とを前側(+X方向)から後側(−X方向)にかけて順に備えており、各処理タンク331乃至336内には、DCモータ等からなるローラ駆動部337により回転駆動される搬送ローラユニット338が配設され、感光材料を各処理タンク331乃至336内に順に搬入出するようになっている。
【0081】
乾燥処理室35は、図略のヒータやファン等から構成された昇温部351を備え、処理タンク33で現像処理された感光材料を受け入れて乾燥した後、その乾燥した感光材料を外部に排出するようになっている。
【0082】
感光材料排出部40は、乾燥処理室35で乾燥処理された感光材料を上下方向に配列された各トレイ41に順に排出する。
【0083】
図12は、本発明に係る写真処理装置の主要な制御構成を示すブロック図である。制御部60は、所定の演算乃至制御処理を行うCPU61、所定のプログラムが記憶されているROM62、処理データを一時的に記憶するRAM63から構成されており、上記所定のプログラムに従って写真処理装置の全体の動作を制御する。
【0084】
すなわち、CPU61は、スタートスイッチSW、焼付処理部選択キーSK、拡大倍率設定キーBK、焼付枚数設定キーZK、感光材料の先端カット処理指定キーPK、焼付種類指定キーYK、各種センサS及び情報検出部22aから信号が入力されることにより、第1の焼付処理部10のローラ駆動部116,120,133,140,170,178,186,195、シャッタ駆動部117、レンズ駆動部118及びカッタ駆動部153、第2の焼付処理部20の画像データ出力部213、パッド/ローラ駆動部215、ローラ駆動部233,242,251,253,263,270、ループガイド駆動部241、カッタ駆動部245、ガイド駆動部248及びガイド/ローラ駆動部252、並びに、現像処理部30のローラ駆動部315,337及び昇温部351をそれぞれ駆動制御する。
【0085】
また、CPU61には、マガジン載置部22の情報検出部22aで検出したマガジン種別情報から感光材料の幅寸法を読み取る幅寸法読取手段64、幅寸法読取手段64で読み取った感光材料の幅寸法に基づいて、マガジンMG3から引き出された感光材料を露光ヘッド211に搬送するときに上幅規制部281の幅規制ガイド284,285及び下幅規制部282の幅規制ガイド287,288の各間隔を駆動モータ291を駆動させて感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法に設定する初期位置調節手段65、及び、圧接を解除した状態の第2の搬送ローラ236(駆動ローラ236a)及び第3の搬送ローラ250(駆動ローラ250a)を感光材料を上流側に搬送する方向に回転駆動させながら駆動モータ291を回転駆動させて上記各間隔を感光材料の幅寸法に狭める規制位置調節手段66としての各機能実現手段を備えている。
【0086】
なお、幅寸法読取手段64は、情報検出部22aで検出したマガジン種別情報に基づいてROM62等に予め記憶されているテーブルから感光材料Pの幅寸法を読み出す。
【0087】
上記のように構成された写真処理装置は次のように動作する。すなわち、フィルム画像を焼付処理する場合で絵柄画像と文字画像との合成画像を必要としない場合は、焼付処理部選択キーSKにより第1の焼付処理部10が選択される。そして、各種条件が設定されてスタートスイッチSWがONされると、フィルム画像投影部11によりネガフィルムFが1コマ毎に巻き取られ、焼付部12上にフィルム画像が順に投影される。一方、マガジン載置部13上のマガジンMG1(又はMG2)から感光材料が順に引き出され、カッタ部15で所定長さに切断されて順に焼付部12上に搬送される。このマガジンMG1(又はMG2)からの感光材料の引き出しはフィルム画像投影部11のネガフィルムFの巻き取りと同期して行われる。
【0088】
焼付部12で焼付処理された感光材料は搬送ベルト123により下流側に搬送され、横搬送ユニット161、斜め搬送ユニット162、縦搬送ユニット163及び排出ユニット164により現像処理部30側に搬送される。
【0089】
現像処理部30側に搬送された感光材料は、給送ユニット31により現像処理開始位置SPに給送され、処理タンク33内に搬入されて現像処理が行われる。現像処理の終了した感光材料は乾燥処理室35内に搬送されて乾燥され、乾燥処理の終了した感光材料は感光材料排出部40に排出される。
【0090】
次に、焼付処理部選択キーSKにより第2の焼付処理部20が選択された場合の動作につき、図13のフローチャートと図14乃至図23の動作図とを参照して説明する。この第2の焼付処理部20が選択される場合とは、例えば絵柄画像と文字画像との合成画像を必要とする場合、インデックスプリント(フィルム1本分の複数のコマ画像を1枚の感光材料上に縦横に配列して焼き付ける。)の焼付処理を行う場合等である。これらの場合、前段階として、予めパソコン等の外部装置によりフィルム等の絵柄画像が撮像素子で読み取られる一方、文字データがキーボード等から入力されて絵柄画像と合成され、その画像データに所定の画像処理が施される。なお、インデックスプリントの場合は、文字データの入力は不要である。
【0091】
上記前段階の作業が終了し、各種条件が設定されてスタートスイッチSWがONされると、最初に感光材料の先端カット処理が指定されたか否かが判断される(ステップS1)。この先端カット処理とは、マガジン内の感光材料先端が長手方向に対して直角にカットされていない場合等に先端部を一定長さ(例えば、100mm程度)だけ長手方向に対して直角にカットする処理をいう。
【0092】
そして、先端カット処理が指定されていないとき(ステップS1でNO)、マガジンMG3から引き出された感光材料の第1の搬送部23へのローディングが行われる(ステップS2)。このとき、図14に示すように、第2の搬送ローラ236の従動ローラ236bが駆動ローラ236aから離反し、ループ形成部235のループガイド240は第1の位置に切り換えられた状態となっている。この状態で、第1の搬送ローラ234が回転して感光材料Pの先端が感光材料センサS2に達するまでマガジンMG3から感光材料Pが引き出される。
【0093】
また、プレッシャーパッド216は、露光ヘッド211の画像表示面214から離反した位置に移動しており、ストック部238のガイドプレート244と第3の搬送ローラ250の従動ローラ250bとが上流側から搬送されてきた感光材料Pを感光材料収納ボックス243内に案内する位置に移動している。
【0094】
そして、感光材料Pの先端が感光材料センサS2に達すると、ループ形成部235で感光材料Pのループの形成が開始され、ループ形成部235内で感光材料Pが貯溜される(ステップS3)。すなわち、感光材料Pの先端が感光材料センサS2に達すると、図15に示すように、第2の搬送ローラ236の従動ローラ236bが駆動ローラ236a側に移動して感光材料Pが駆動ローラ236aと従動ローラ236bとにより挟持されてその位置で固定される一方、ループガイド240が第2の位置に移動される。そして、この状態で、第1の搬送ローラ234によりマガジンMG3から感光材料Pが引き続いて引き出される。この結果、ループ形成部235で感光材料Pのループが形成される。この動作はループセンサS1が感光材料ループの頂部を検出するまで継続される。
【0095】
なお、ループセンサS1は、この実施形態では、ループ形成部235内でのループを形成している感光材料Pの長さが、感光材料センサS2位置と露光ヘッド211のセンター位置との距離Ammと焼付サイズに対応した焼付処理に必要な長さ分Bmmとを加えた値をNmmとしたとき、このNmmから50mmを差し引いた値になる位置に取り付けられている。ここで、50mmを差し引くのは、感光材料Pを使用し終わってマガジンMG3を交換するときに廃棄処分となる残りの感光材料Pの長さをできる限り短くするためである。
【0096】
次いで、ループ形成部235から焼付処理に必要な長さ分の感光材料Pが送り出される(ステップS4)。すなわち、図16に示すように、第2の搬送ローラ236の駆動ローラ236aが回転駆動されることにより、露光ヘッド211のセンター位置から感光材料Pの先端までの長さが焼付処理に必要な長さ分となるようにループ形成部235から感光材料Pが露光ヘッド211を素通りして送り出される。この送り出された感光材料Pは、ガイドプレート244と第3の搬送ローラ250の従動ローラ250bとが図7(b)に示す位置にあるので、ガイドプレート244に沿って感光材料収納ボックス243内に導かれ、感光材料収納ボックス243内にループ形状となって収納される。
【0097】
このステップS4では、第2の搬送ローラ236の回転駆動と同時に第1の搬送ローラ234も回転駆動されてマガジンMG3から感光材料Pが引き出され、ループ形成部235内の感光材料Pが略一定の長さに維持されるようになっている。このように、感光材料Pがループ形成部235からストック部238に送り込まれるようになっているので、感光材料Pに略一定の安定した負荷がかかるようになり、感光材料Pの正確な長さ分の送り出しが可能となる。
【0098】
なお、ステップS4では、第2の搬送ローラ236を回転駆動する前に、初期位置調節手段65からの指示により駆動モータ291(図4)が回転駆動されて上幅規制部281の幅規制ガイド284,285及び下幅規制部282の幅規制ガイド287,288の各間隔が幅寸法読取手段64により得た感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法(例えば、感光材料の幅寸法に2mmを加えた寸法)になるように設定される。
【0099】
これにより、第2の搬送ローラ236が回転駆動されると、搬送されてきた感光材料Pがその幅方向両端部を幅規制ガイド284,285の溝部284a,285b内及び幅規制ガイド287,288の溝部287a,288b内に入り込ませた状態で下流側に搬送されることになる。
【0100】
次いで、感光材料Pに対する焼付処理が行われる(ステップS5)。すなわち、図17に示すように、プレッシャーパッド216が露光ヘッド211の画像表示面214に圧接される一方、第2の搬送ローラ236の駆動ローラ236aが逆方向に間欠的に回転して感光材料収納ボックス243内の感光材料Pが露光ヘッド211の画像表示面214に密着した状態で間欠的に逆送される。このとき、露光ヘッド211が駆動され、感光材料Pの送り動作と同期して画像が1乃至数ラインづつ画像表示面214に表示されることにより感光材料Pに対する焼付処理が行われる。
【0101】
このように、感光材料Pが逆送されることによりループ形成部235近傍の感光材料Pはループ形成部235内に戻されることになる。また、焼付処理が終了すると、プレッシャーパッド216は露光ヘッド211の画像表示面214から離反する。また、感光材料Pがストック部238から逆送されて焼付処理が行われるので、感光材料Pに不安定な負荷がかかることがないことから精度の高いピッチで感光材料Pを逆送することが可能となる。
【0102】
なお、ステップS5で感光材料Pに対する焼付処理を行う前に、規制位置調節手段66からの指示により、第2の搬送ローラ236における従動ローラ236bの駆動ローラ236aに対する圧接が解除され(第3の搬送ローラ250における従動ローラ250bの駆動ローラ250aに対する圧接はすでに解除された状態となっている。)、この状態で第2の搬送ローラ236の駆動ローラ236a及び第3の搬送ローラ250の駆動ローラ250aが感光材料Pを上流側に搬送する方向に回転される。これらの駆動ローラ236a,250aの回転は、実際に感光材料Pを搬送する回転速度よりも遅い速度で行われる。勿論、駆動ローラ236a,250aが回転されても、感光材料Pに圧接していないので感光材料Pが搬送されることはない。
【0103】
そして、これらの駆動ローラ236a,250aが回転されている状態で駆動モータ291(図4)が回転駆動され、上幅規制部281の幅規制ガイド284,285及び下幅規制部282の幅規制ガイド287,288を移動することによりその各間隔が狭められて幅寸法読取手段64により得た感光材料の幅寸法になるように設定される。これにより、感光材料Pの幅方向位置が露光ヘッド211の画像表示面214に対する所定位置に調整され、ステップS5で感光材料Pに対する焼付処理が行われるときに感光材料Pがその位置に規制された状態で搬送される結果、正確な画像の焼付処理が可能になる。この幅寸法の設定が終了すると、駆動ローラ236a,250aの回転は停止される。
【0104】
なお、幅規制ガイド284,285、287,288をその間隔が狭められる方向に移動させるとき、感光材料Pに対する圧接が解除された状態の駆動ローラ236a,250aは回転した状態となっているので、感光材料Pは幅規制ガイド284,285、287,288と共に速やかに移動し、露光ヘッド211の画像表示面214に対する所定位置に正確に位置調節されることになる。
【0105】
すなわち、感光材料Pに対する圧接は解除されていても感光材料Pと駆動ローラ236a,250aとが接触した状態にあると、両者間の摩擦により感光材料Pが幅方向に移動しにくくなる結果、幅規制ガイド284,285、287,288により位置調節しようとしても所定位置に正確に移動されないことになる。ところが、駆動ローラ236a,250aを回転させることにより感光材料Pと駆動ローラ236a,250a間の摩擦係数を小さくすることができる結果、感光材料Pの幅方向への移動が容易となり幅規制ガイド284,285、287,288による位置調節が正確に行われることになる。
【0106】
この幅規制ガイド284,285、287,288の移動時における駆動ローラ236a,250aの回転は、必ずしもすべての駆動ローラについて行う必要はない。すなわち、少なくとも1つの駆動ローラが回転されると、その駆動ローラについは感光材料Pとの摩擦係数が小さくなる結果、全体としての摩擦係数が小さくなって位置調節が正確に行われることになる。本実施形態では、下流側の搬送ローラ250は、上流側の搬送ローラ236に比べて構造的に感光材料Pと接触し易い状態にあるので、搬送ローラ250の駆動ローラ250aのみを回転させるようにしてもよい。
【0107】
次いで、焼付処理の終了した感光材料Pのカッタ部239への送り出しが行われる(ステップS6)。このとき、図18に示すように、今まで図7(b)に示す位置にあったガイドプレート244と第3の搬送ローラ250の従動ローラ250bとが図8(b)に示す位置に移動する。すなわち、ガイドプレート244が第3の搬送ローラ250の下流側の縦搬送部232の下方に移動する結果、上流側から搬送されてくる感光材料Pが感光材料収納ボックス243へは送り込まれずに縦搬送部232によりカッタ部239側に搬送される状態となる。また、従動ローラ250bは駆動ローラ250aに近接するが、まだ両者間にはギャップが形成されていて感光材料Pはそのギャップ内を自由に通過し得る状態になっている。
【0108】
この状態で、焼付処理の終了した感光材料Pは、その先端がカッタ部239直前の感光材料センサS3に達する位置にまで第2の搬送ローラ236により搬送される。このとき、同時に第1の搬送ローラ234によりマガジンMG3内から感光材料Pが引き出されてループ形成部235内の感光材料Pが略一定の長さに維持されるようになっている。
【0109】
そして、感光材料Pの先端が感光材料センサS3に達すると、図19に示すように、第2の搬送ローラ236の従動ローラ236bが駆動ローラ236aから離反する。また、今まで図8(b)に示す位置にあったガイドプレート244と第3の搬送ローラ250の従動ローラ250bとが図9(b)に示す位置に移動し、従動ローラ250bが感光材料Pを介して駆動ローラ250aに圧接される一方、駆動ローラ250aが回転駆動して感光材料センサS3位置を基準に感光材料Pの焼付処理した長さ分がカッタ部239側に搬送される。その後、感光材料Pのカット処理が行われる(ステップS7)。なお、感光材料Pの焼付処理した長さ分がカッタ部239側に搬送されるときには、カッタ部239の下流側の第4の搬送ローラ249も回転駆動し、カットされた感光材料Pを第2の搬送部26に送り込む。
【0110】
次いで、続けて焼付処理する必要があるか否か(すなわち、リピート焼か否か)が判断される(ステップS8)。続けて焼付処理する必要があるとき(ステップS8でYES)、感光材料の白縁部分のある焼付処理か否か(すなわち、焼き付けた画像の周辺に白い縁が存在する焼付処理か否か)の指定された焼付種類が判断される(ステップS9)。そして、白縁部分のない焼付処理のとき(画像の縁部分について微小寸法分だけ広い目に焼付処理された、いわゆるボーダレス焼付のとき)(ステップS9でNO)、感光材料Pの先端部分のカットが行われる(ステップS10)。すなわち、図20に示すように、ステップS7でカットした後の感光材料Pが第3の搬送ローラ250により所定寸法(例えば、3mm程度)だけカッタ部239側に搬送され、先端部分がカットされる。これにより、微小寸法分だけ広い目に焼付処理された画像の縁部分(次に焼付処理される感光材料Pの先端側の部分)が削除される。このとき、カッタ部239の下方に位置するガイドプレート247が第2の位置に移動して切屑を切屑収納ボックス246内に導く。その後、ガイドプレート247は元の第1の位置に移動する。
【0111】
次に、続けて焼付処理する感光材料Pの長さが、露光ヘッド211のセンターとカッタ部239間の距離(例えば、152mm)以下か否かが判断される(ステップS11)。このとき、図21に示すように、今まで図9(b)の位置にあったガイドプレート244と従動ローラ250bとが図10(b)の位置に移動して従動ローラ250bが駆動ローラ250aから離反し、従動ローラ236bが駆動ローラ236a側に移動して感光材料Pが駆動ローラ236aと従動ローラ236bとにより挟持される。このとき、同時に第1の搬送ローラ234が回転してループ形成部235に感光材料Pのループが形成される。ループセンサS1がループを検出すると第1の搬送ローラ234は停止する。
【0112】
そして、続けて焼付処理する感光材料Pの長さが上記長さ以下のとき(ステップS11でYES)、図22に示すように、第2の搬送ローラ236により露光ヘッド211のセンターと感光材料Pの先端との長さが焼付処理に必要な長さになるまで逆送される。なお、焼付処理に必要な長さが露光ヘッド211のセンターとカッタ部239間の距離と同じである場合は逆送させる必要はない。その後、プレッシャーパッド216が露光ヘッド211の画像表示面214に圧接され、第2の搬送ローラ236により感光材料Pが間欠的に逆送されて上記と同様に露光ヘッド211で焼付処理が行われる(ステップS12)。その後、ステップS6に戻り、上記動作が繰り返される。
【0113】
なお、露光ヘッド211の画像表示面214のセンターとカッタ部239との距離を焼付頻度の高い焼付サイズ(感光材料サイズ)に対応させて設定しておくようにすると、その焼付サイズ以下の2コマ目以降の焼付処理時には感光材料Pの焼付処理に必要な長さ分をストック部238にストックせずにカッタ部239から直接、逆送することができ、処理スピードが早くなって焼付効率を高めることができる。
【0114】
また、続けて焼付処理するのに必要な感光材料Pの長さが上記長さを超えるとき(ステップS11でNO)、感光材料Pの先端が第3の搬送ローラ250直近の上流側の位置に達するまで、プレッシャーパッド216が露光ヘッド211の画像表示面214から離反した状態で感光材料Pが第2の搬送ローラ236により逆送される。そして、図10(b)の位置にあったガイドプレート244と従動ローラ250bとが図7(b)に示す位置に移動した後、第2の搬送ローラ236により感光材料Pが焼付処理に必要な長さになるまでループ形成部235から送り出されて感光材料収納ボックス243内に収納される。
【0115】
そして、図23に示すように、プレッシャーパッド216が露光ヘッド211の画像表示面214に圧接された状態で、感光材料収納ボックス243内の感光材料Pが第2の搬送ローラ236により間欠的に逆送されて上記と同様に露光ヘッド211で焼付処理が行われる(ステップS13)。その後、ステップS6に戻り、上記動作が繰り返される。なお、白縁部分のある焼付処理のとき(ステップS9でYES)、上記ステップS11以降の処理が実行される。
【0116】
また、ステップS7のカット処理後、続けて焼付処理する必要がないとき(ステップS8でNO)、さらに白縁のある焼付処理か否かが判断される(ステップS14)。そして、白縁のない焼付処理のとき(ステップS14でNO)、ステップS10と同様の感光材料Pの先端部分のカットが行われる(ステップS15)。また、白縁のある焼付処理のとき(ステップS14でYES)、感光材料PがマガジンMG3内に巻き戻される(ステップS16)。なお、焼付処理の終了した感光材料Pは、第2の搬送部26により現像処理部30に搬送され、第1の焼付処理部10の場合と同様の現像処理が行われる。
【0117】
なお、感光材料Pの先端カット処理が指定されたとき(ステップS1でYES)、ステップS2と同様にマガジンMG3から引き出された感光材料Pの第1の搬送部23へのローディングが行われ(ステップS17)、続いてステップS3と同様にループ形成部235で感光材料Pのループが形成される(ステップS18)。そして、ステップS6と同様に感光材料Pがカッタ部239へ搬送され(ステップS19)、先端部が一定長さだけ長手方向に対して直角にカットされる(ステップS20)。その後、ステップ11に進み、上記と同様の焼付処理が行われる。
【0118】
本発明の上記実施形態に係る写真処理装置は、上記のように第1の焼付処理部10と第2の焼付処理部20とを備えているので、フィルムの絵柄画像だけを焼付処理するときには第1の焼付処理部10を使用し、絵柄画像と文字画像との合成画像を焼付処理するときやインデックスプリントの焼付処理をするときには第2の焼付処理部20を使用することによって、フィルムの絵柄画像だけの場合でも焼付処理の作業効率が低下することがなく、また、絵柄画像と文字画像との合成画像やインデックスプリントの場合でも効率よく焼付処理を行うことができるようになる。また、現像処理部30が第1,第2の焼付処理部10,20で共用するように構成されているので、装置の小型化が可能となる。
【0119】
また、上記実施形態に係る写真処理装置は、感光材料を表裏両面から圧接して露光ヘッド面に沿って搬送する搬送ローラ236,250と、感光材料の幅方向両側に配設され、幅方向に移動可能な一対の幅規制ガイド284,285、287,288と、搬送ローラ236,250の感光材料に対する圧接を解除した状態で搬送ローラ236,250(駆動ローラ236a,250a)を回転させつつ、一対の幅規制ガイド284,285、287,288をその間隔が狭められる方向に移動させて感光材料の幅方向位置を調節する制御部60とを備えているので、感光材料を露光ヘッド211の画像表示面214に対して正確に位置調整することができるようになる。
【0120】
なお、上記実施形態では、第1の焼付処理部10と第2の焼付処理部20の2つの焼付処理部を備えているが、第2の焼付処理部20だけを備えた写真処理装置とすることも可能である。この場合、フィルムの絵柄画像だけを焼付処理するときも第2の焼付処理部20で行うようにすればよい。
【0121】
また、上記実施形態では、第2の焼付処理部20を構成している画像転写部21の露光ヘッド211がFOCRTで構成されて密着焼付するようになっており、鮮明度の高い画像を得ることができるようになっているが、このFOCRTの代わりにPLZT素子を用いて露光ヘッド211を構成することもできる。このPLZT素子を用いる場合には、駆動回路部212や画像データ出力部213はPLZTに対応した周知の構成のものを採用すればよい。なお、PLZT素子とは、チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより得られる透明強誘電性セラミックス材料から構成され、その材料の有する電気光学効果を利用したシャッタアレイをいう。さらには、FOCRTの代わりにCRT(Cathode-Ray-Tube)を用いて露光ヘッド211を構成することもできる。この場合は、画像がFOCRTのように1乃至数ライン毎に表示されるのではなく、全体が同時に表示されることになる。要するに、露光ヘッド211は、画像データに基づく出力画像を感光材料上に出力するものであれば種々のものを採用することができる。
【0122】
また、上記実施形態では、第2の焼付処理部20における感光材料の焼付処理時にループ形成部235からストック部238側に搬送する感光材料Pの長さは、焼付処理に必要な長さ分としているが、それよりも少し長めに搬送するようにすることも可能である。また、上記実施形態における写真処理装置の細部の構成及び動作については種々の変形態様が可能である。
【0123】
【発明の効果】
以上のように請求項1乃至4の感光材料の幅方向位置調節方法によれば、搬送ローラの感光材料に対する圧接を解除した状態で該搬送ローラを回転させつつ、一対の幅規制ガイドをその間隔が狭められる方向に移動させて感光材料の幅方向規制を行うようにしているので、感光材料を露光ヘッドの画像表示面に対して正確に位置調節することができる。
【0124】
また、請求項5乃至9の写真処理装置によれば、搬送ローラの感光材料に対する圧接を解除した状態で該搬送ローラを回転させつつ、一対の幅規制ガイドをその間隔が狭められる方向に移動させて感光材料の幅方向位置を調節するガイド制御手段を備えているので、感光材料を露光ヘッドの画像表示面に対して正確に位置調節することができる写真処理装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る写真処理装置の側面図である。
【図2】 図1に示す写真処理装置の第1の焼付処理部の概略構成を示す図である。
【図3】 図1に示す写真処理装置の第2の焼付処理部の概略構成を示す図である。
【図4】 図3に示す第2の焼付処理部における上下の幅規制部の構成を説明するための斜視図である。
【図5】 図3に示す第2の焼付処理部におけるマガジン載置部のマガジン搭載機構を説明するための図で、(a)はマガジン載置台が下方に位置している状態の図、(b)はマガジン載置台が上方に位置している状態の図である。
【図6】 図3に示す第2の焼付処理部におけるパッド/ローラ駆動部の構成を示す図である。
【図7】 図3に示す第2の焼付処理部におけるガイド/ローラ駆動部の構成を示す図で、(a)は駆動部の構成を示す図、(b)はガイドプレートと第3の搬送ローラの動きを説明する図である。
【図8】 図3に示す第2の焼付処理部におけるガイド/ローラ駆動部の構成を示す図で、(a)は駆動部の構成を示す図、(b)はガイドプレートと第3の搬送ローラの動きを説明する図である。
【図9】 図3に示す第2の焼付処理部におけるガイド/ローラ駆動部の構成を示す図で、(a)は駆動部の構成を示す図、(b)はガイドプレートと第3の搬送ローラの動きを説明する図である。
【図10】 図3に示す第2の焼付処理部におけるガイド/ローラ駆動部の構成を示す図で、(a)は駆動部の構成を示す図、(b)はガイドプレートと第3の搬送ローラの動きを説明する図である。
【図11】 図1に示す写真処理装置の現像処理部の構成を説明するための図である。
【図12】 図1に示す写真処理装置の制御系の構成を説明するための図である。
【図13】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図15】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図16】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図17】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図18】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図19】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図20】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図21】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図22】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【図23】 図3に示す第2の焼付処理部の動作を説明するための要部を示す図である。
【符号の説明】
10 第1の焼付処理部
12 焼付部
21 画像転写部
30 現像処理部
40 感光材料排出部
60 制御部(ガイド制御手段)
64 幅寸法読取手段(読取手段)
211 露光ヘッド
214 画像表示面
236 第2の搬送ローラ(搬送ローラ)
250 第3の搬送ローラ(搬送ローラ)
284,285,287,288 幅規制ガイド
P 感光材料
MG3 マガジン(感光材料マガジン)

Claims (9)

  1. 幅方向に移動可能な一対の幅規制ガイドにより幅方向位置が規制された感光材料を表裏両面から圧接した搬送ローラにより露光ヘッド面に沿って搬送するようにした写真処理装置において、前記搬送ローラの感光材料に対する圧接を解除した状態で該搬送ローラを回転させつつ、前記一対の幅規制ガイドをその間隔が狭められる方向に移動させて感光材料の幅方向規制を行うことを特徴とする感光材料の幅方向位置調節方法。
  2. 請求項1記載の感光材料の幅方向位置調節方法において、前記一対の幅規制ガイドは、予めその間隔が感光材料マガジンのマガジン種別情報から読み取った感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法に設定されており、該間隔が感光材料の幅方向位置を調節するときに感光材料の幅寸法に狭められるものであることを特徴とする感光材料の幅方向位置調節方法。
  3. 前記感光材料が巻装された感光材料マガジンから引き出された感光材料を一旦ループ状に貯め込んでから下流の露光ヘッドに搬送するループ形成部を備え、前記搬送ローラは、圧接を解除した状態前記感光材料を上流側に搬送する方向に回転するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の感光材料の幅方向位置調節方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の感光材料の幅方向位置調節方法において、前記搬送ローラは前記露光ヘッドの下流側に配設されたものであることを特徴とする感光材料の幅方向位置調節方法。
  5. 感光材料を表裏両面から圧接して露光ヘッド面に沿って搬送する搬送ローラと、前記感光材料の幅方向両側に配設され、前記幅方向に移動可能な一対の幅規制ガイドと、前記搬送ローラの感光材料に対する圧接を解除した状態で該搬送ローラを回転させつつ、前記一対の幅規制ガイドをその間隔が狭められる方向に移動させて感光材料の幅方向位置を調節するガイド制御手段とを備えたことを特徴とする写真処理装置。
  6. 請求項5記載の写真処理装置において、感光材料マガジンのマガジン種別情報から感光材料の幅寸法を読み取る読取手段を備え、前記ガイド制御手段は、予め前記一対の幅規制ガイドの間隔を前記読取手段により読み取った感光材料の幅寸法よりも僅かに広い所定幅寸法に設定しておき、該間隔を感光材料の幅方向位置を調節するときに感光材料の幅寸法に狭めることを特徴とする写真処理装置。
  7. 請求項5又は6記載の写真処理装置において、前記一対の幅規制ガイドは前記露光ヘッドの上流側及び下流側にそれぞれ配設されていることを特徴とする写真処理装置。
  8. 前記感光材料が巻装された感光材料マガジンから引き出された感光材料を一旦ループ状に貯め込んでから下流の露光ヘッドに搬送するループ形成部を備え、前記搬送ローラは、圧接を解除した状態前記感光材料を上流側に搬送する方向に回転するものであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の写真処理装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれかに記載の写真処理装置において、前記搬送ローラは前記露光ヘッドの下流側に配設されたものであることを特徴とする写真処理装置。
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