JPH1184584A - 印画紙用マガジンおよび写真処理装置 - Google Patents

印画紙用マガジンおよび写真処理装置

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JPH1184584A
JPH1184584A JP9240885A JP24088597A JPH1184584A JP H1184584 A JPH1184584 A JP H1184584A JP 9240885 A JP9240885 A JP 9240885A JP 24088597 A JP24088597 A JP 24088597A JP H1184584 A JPH1184584 A JP H1184584A
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photographic
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JP9240885A
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Eiji Motooka
栄二 本岡
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画紙移送中に生じる印画紙端部の押し跡な
どのダメージを抑制すると共に、印画紙の移送をよりス
ムーズにする。 【解決手段】 印画紙Pの移送中は、印画紙用マガジン
内の幅規制部材34に配設された各案内溝35の各底面
間で、印画紙Pの幅方向両側から幅規制が為されて蛇行
を防止しつつ印画紙Pを写真処理装置内部に供給すると
共に、対向して配置した案内溝35の隙間で印画紙Pの
両端縁をシート面方向に湾曲させるように案内するの
で、湾曲した印画紙Pはその幅方向にこしが付いて強く
なり、印画紙Pの移送中の幅方向規制時にその端部に従
来生じていた擦れによる押し跡などのダメージは抑制さ
れ、これによって、移送中に印画紙用マガジン3内や写
真処理装置内で詰まることなく感光体材料の移送をより
スムーズに行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状の感光体
材料をセット可能な印画紙用マガジンおよび、この印画
紙用マガジンから供給される感光体材料上に画像を投影
焼付や密着焼付して現像する写真的焼付現像処理装置な
どの写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の写真処理装置には、長尺
状の感光体材料としての印画紙Pを供給可能な印画紙用
マガジンが搭載されており、図7に示すように、この印
画紙用マガジン内において、印画紙用リール100から
供給された印画紙Pは、対向配設された幅規制部材10
1の間を印画紙Pの両側から幅規制されつつ通過し、そ
の出口102から外部に押し出される。このようにして
供給された印画紙Pは、印画紙用マガジン外部の印画紙
搬送経路に配設された駆動ローラ(図示せず)によっ
て、印画紙用マガジンの出口102から引き出されて焼
付処理部(図示せず)に送り込まれる。例えば絵柄と文
字との合成画像を得る場合などに、この焼付処理部(図
示せず)において、印画紙Pの文字領域を遮蔽マスクで
覆い、その絵柄領域に絵柄を焼付けた後に、その絵柄領
域を遮蔽マスクで覆って文字のリスネガを印画紙の文字
領域に当てて文字を焼き付けるようにしていた。その
後、その各領域に焼付けた絵柄や文字に対して現像処理
を行って、絵柄と文字の合成画像を得るようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、印画紙用マガジン内の印画紙用リール100
に巻かれたロール状の印画紙Pをローディングまたはリ
ワインドする際に、印画紙用マガジンの出口102内近
傍位置に印画紙Pの幅を幅規制部材101で両側から幅
規制して蛇行しないように案内しているが、この幅規制
部材101で印画紙Pの端部が擦られて押し跡が付いて
膨れたり、さらにはその端縁部にシワが付いたり折れ曲
がったりするという問題を有していた。このように、印
画紙Pの搬送中に、印画紙Pの端部が擦られて押し跡が
付いて膨れたり、その端縁部にシワがついたり折れ曲が
ったりすると、印画紙Pが詰まって搬送不良となるとい
う問題を有していた。
【0004】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、印画紙搬送中に生じる印画紙端部の押し跡などのダ
メージを抑制することができると共に、印画紙の搬送を
よりスムーズに行うことができる印画紙用マガジンおよ
び写真処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の印画紙用マガジ
ンは、ロール状に巻回されたシート状の感光体材料を移
送可能に収納する印画紙用マガジンにおいて、ロール状
の感光体材料をその移送方向に湾曲させるように案内す
る案内部材と、シート状の感光体材料の移送時に感光体
材料を幅方向に両側から規制する幅規制部材とが配設さ
れていることを特徴とするものである。つまり、本発明
の印画紙用マガジンは、感光体材料の移送時に、感光体
材料をそのシート面方向に湾曲させるように案内する案
内部材と、感光体材料を感光体材料が湾曲されている状
態で幅方向に両側から規制する幅規制部材とが配設され
ていることを特徴とするものである。
【0006】この構成により、シート状の感光体材料の
移送中は、印画紙用マガジン内の幅規制部材で、シート
状の感光体材料の幅方向両側から幅規制が為されて蛇行
を防止していると共に、例えば対向して配置された幅規
制部材の案内溝などの案内部材でシート状の感光体材料
をシート面方向に湾曲させるように案内するので、湾曲
した感光体材料はその幅方向にこしが付いて強くなり、
シート状の感光体材料の端部に従来生じていた押し跡な
どのダメージは抑制され、これによって、移送中にシー
ト状の感光体材料が詰まることなく感光体材料の移送が
よりスムーズに行われる。
【0007】また、好ましくは、本発明の印画紙用マガ
ジンは、ロール状に巻回されたシート状の感光体材料を
繰出し、巻き戻し可能に収納する感光体材料用リールを
内蔵した印画紙用マガジンにおいて、感光体材料用リー
ルから繰り出され、または感光体材料用リールに巻き戻
されるシート状の感光体材料を幅方向に両側から規制す
る規制部材が対向配設され、これらの幅規制部材にそれ
ぞれ、シート状の感光体材料をそのシート面方向に湾曲
させるように案内する案内溝が対向配設されていること
を特徴とするものである。
【0008】この構成により、対向配設された各幅規制
部材にそれぞれ案内溝を対向配設したので、蛇行防止用
の幅規制機能と湾曲案内用のこし形成機能とを同一部材
で構成可能となり、部材点数がより少なく簡単な構成と
なる。また、対向配設された案内溝でシート状の感光体
材料のごく狭い端縁部だけを案内しているので、それ以
外の感光体材料領域には接触せず、より広い感光体材料
領域の品質が維持されて都合がよい。
【0009】さらに、本発明の写真処理装置は、請求項
1または2に記載の印画紙用マガジンと、この印画紙用
マガジンから供給された感光体材料上に画像を焼付処理
する焼付処理部とを有したものである。
【0010】この構成により、シート状の感光体材料の
端部に従来生じていた押し跡などのダメージを抑制する
という本発明の効果を有する印画紙用マガジンが写真処
理装置に容易に適応可能であり、その後の写真処理装置
における感光体材料の移送がよりスムーズに行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る写真処理装置
の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本
発明は以下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0012】図1は本発明の一実施形態の焼付現像処理
装置の外観構成を示す側面図であり、ここでは、図1の
上下方向と装置の上下方向とは同一であるが、図1の左
右方向を装置の前後方向、図1の前後方向を装置の左右
方向として説明する。
【0013】図1において、この焼付現像処理装置は、
手前側に配設された操作盤1と、この操作盤1の後方に
内蔵された第1の焼付処理部2と、この第1の焼付処理
部2の上方に配設され、印画紙用マガジン3から供給さ
れたシート状の感光体材料としての印画紙に焼付処理を
行う第2の焼付処理部4と、第1の焼付処理部2の後方
側に配設された現像処理部5と、この現像処理部5の上
方に配設された印画紙排出部6とを有している。この操
作盤面1には、スタートスイッチ、第1の焼付処理部2
または第2の焼付処理部4を選択する選択キー、焼付時
の拡大倍率を指定する倍率設定キーなどの各種キーが配
設されており、操作者はこの操作盤1の手前側に位置し
て操作盤1の各種キーを操作することで焼付処理さらに
現像処理をさせることができるようになっている。
【0014】図2は図1の第1の焼付処理部2の概略構
成図であり、図1の前後、左右および上下方向と各方向
を一致させている。
【0015】図2において、第1の焼付処理部2は、フ
ィルム画像を印画紙上に焼付処理するものであり、手前
側上部に配設されたフィルム画像露光部21と、中央部
に配設され、フィルム画像露光部21でフィルム画像が
露光されて焼付処理する焼付処理部22と、互いに異な
るサイズの印画紙が巻装された2個の印画紙用マガジン
23a,23bを載置するマガジン載置部24と、2個
の印画紙用マガジン23a,23bの何れかから選択的
に引き出された印画紙を焼付処理部22に移送する第1
の移送部25と、この焼付処理部22と第1の移送部2
5との間に配設され、長尺状の印画紙を予め設定された
所定長さにカッタ27およびカッタ駆動部28で切断す
るカッタ部26と、焼付処理部22で焼付処理された印
画紙を現像処理部5へ移送する第2の移送部29とを有
している。
【0016】このフィルム画像露光部21は、現像済み
のネガフィルムFの各コマを焼付位置に移送するフィル
ム移送部211と、このフィルム移送部211にセット
されるネガフィルムFの上方に配設されたハロゲンラン
プなどの光源212と、このフィルム移送部211にセ
ットされるネガフィルムFと光源212との間に配設さ
れたシャッタ213と、焼付処理部22上に移送される
印画紙面にフィルム画像を結像させる光学レンズ214
とを備えており、光源212からの光が中央部に配設さ
れた焼付処理部22上に照射されるようになっている。
【0017】また、このフィルム移送部211は、ネガ
フィルムFを巻き取る巻取ローラ215、この巻取ロー
ラ215を駆動するパルスモータなどから構成されたロ
ーラ駆動部216を備え、ネガフィルムFをコマ寸法分
づつ間欠的に焼付位置に移送するようになっている。ま
た、シャッタ213は、パルスモータなどから構成され
たシャッタ駆動部217により開閉されるようになって
いる。さらに、光学レンズ214は、パルスモータなど
から構成されたレンズ駆動部218により印画紙面との
距離が調節され、フィルム画像が印画紙面に正確に結像
されるように移動自在に構成されている。
【0018】また、焼付処理部22は、パルスモータな
どから構成されたローラ駆動部220により回転駆動さ
れる駆動ローラ221によって、駆動ローラ221、従
動ローラ222およびテンションローラ223に架け渡
された移送ベルト224を印画紙のシート面方向Hに移
動させるように回転駆動する構成である。この光源21
2の光軸と直交するように、移送ベルト224の印画紙
移送面が配設されると共に移送ベルト224上方に遮蔽
マスク225が配設され、この遮蔽マスク225で印画
紙の所定領域を遮蔽するようになっている。
【0019】さらに、マガジン載置部24は、印画紙用
マガジン23aを載置する箇所の下方位置に給紙ローラ
241を備えると共に、印画紙用マガジン23bを載置
する箇所の下方位置に給紙ローラ242を備えており、
これらの給紙ローラ241,242をパルスモータなど
から構成されたローラ駆動部243により選択的に回転
駆動させて各印画紙用マガジン23a,23bの何れか
からサイズの異なる印画紙を選択的に引き出すことがで
きるようになっている。なお、本発明の各印画紙用マガ
ジン23a,23b内の幅規制および湾曲案内構造につ
いては図3の説明にて一括して後述する。
【0020】さらに、第2の移送部29は、各ブロック
別に分けられてローラおよびベルトを駆動するローラ駆
動部290〜293によって、焼付処理部22で焼付処
理された印画紙を現像処理部5に向けて順次移送するよ
うになっている。
【0021】図3は図1の第2の焼付処理部4の概略構
成図であり、図1の前後、左右および上下方向と各方向
を一致させている。
【0022】図3において、第2の焼付処理部4は、デ
ジタル画像を印画紙上に焼付処理するもので、手前側に
配設され画像を転写する焼付処理部としての画像転写部
41と、この画像転写部41の後方側に配設され、印画
紙用マガジン3を搭載するマガジン載置部42と、この
印画紙用マガジン3から引き出された印画紙Pを画像転
写部41を経由して下流側に移送する第1の移送部43
と、画像転写部41で焼付処理され、第1の移送部43
から移送されてきた印画紙Pを現像処理部5に向けて移
送する第2の移送部44とを有している。
【0023】この画像転写部41は、露光部表面である
表示面414が後側を向くように前後方向に配設され、
画像を表示するFOCRT(Fiber Optic Cathode-Ray-
Tube)からなる画像表示部411と、この画像表示部4
11を駆動する駆動回路部412と、この駆動回路部4
12に画像データを出力する画像データ出力部413と
を備えている。この画像データ出力部413は、フィル
ム画像などの絵柄をCCDなどの撮像素子で読み取った
画像データに所定の画像処理を施して1〜数ライン毎に
出力すると共に、パーソナルコンピュータなどの外部装
置から入力された文字の画像データに所定の画像処理を
施して1〜数ライン毎に出力するようになっている。
【0024】また、画像表示部411の表示面414に
対向する位置には、DCモータやカム機構などからなる
パッド/ローラ駆動部415により画像表示部411に
対する接離方向に移動するプレッシャーパッド416が
配設されており、画像表示部411による印画紙への焼
付時には表示面414側に移動して印画紙が表示面41
4から浮き上がらないようにする構成である。
【0025】また、マガジン載置部42は、印画紙用マ
ガジン3がその印画紙の引出口EXを手前側に向けて載
置されるようになっており、マガジン駆動モータ31に
より駆動ローラ32および印画紙リール33を駆動させ
て印画紙用マガジン3の内部からその引出口EXを介し
て印画紙Pを引き出し易く構成している。これらの駆動
ローラ32と引出口EXとの間には一対の幅規制部材3
4が印画紙Pを幅方向に挟み込むように対向して配設さ
れている。この印画紙Pが通過する一対の幅規制部材3
4間の寸法は印画紙Pの幅寸法のばらつきの最大値より
も若干広目に設定されており、移送時に印画紙Pを幅方
向に両側から規制して蛇行を防止するようになってい
る。
【0026】また、この一対の幅規制部材34にはそれ
ぞれ、図4(a)および図4(b)に示すように、印画
紙Pをそのシート面方向に上側に弓状に湾曲させるよう
に案内する案内部材としての案内溝35が対向するよう
に配設されており、この対向配設された案内溝35の各
底面35a間で蛇行防止用の幅規制はが行われるように
なっている。つまり、感光体材料用リール33にセット
されたロール状の印画紙巻36から供給され、またはこ
の印画紙巻36に巻き戻される印画紙Pの移送時に、こ
の対向配設された案内溝35の各底面間で印画紙Pの幅
方向を両側から規制して蛇行を防止させ、かつ、上側に
湾曲した案内溝35の隙間でそのシート面方向に印画紙
Pを湾曲させて印画紙Pにこしを持たせ印画紙Pの端部
擦れによるダメージを抑制させるようになっている。
【0027】また、対向した配設された各幅規制部材3
4にそれぞれ案内溝35を配設することで、蛇行防止用
の幅規制機能と湾曲案内用のこし形成機能とを同一部材
で構成しており、部材点数が少なく簡単な構成となって
いる。また、対向配設された案内溝35で印画紙Pのご
く狭い端縁部だけを案内するようにすることで、それ以
外の印画紙Pの感光領域には接触せずその品質が維持さ
れて都合がよい。この場合に、案内溝35は図4(c)
に示す凹形状となっているが、破線35bに示すように
上側の角部を取り去れば、その分だけ接触する印画紙P
の感光領域が縮小されて品質の良い感光領域が拡がる。
【0028】以上のような印画紙用マガジン3内の印画
紙幅規制および湾曲案内構造は、図2の各印画紙用マガ
ジン23a,23b内の印画紙幅規制および湾曲案内構
造と同様である。
【0029】さらに、第1の移送部43は、印画紙用マ
ガジン3の引出口EXから引き出された印画紙Pを水平
方向に移送する横移送部431と、この横移送部431
の印画紙を90゜方向を変更して下方に移送する縦移送
部432とを有しており、これらの横移送部431と縦
移送部432の間には、パルスモータなどからなるロー
ラ駆動部433により回転駆動される移送ローラ434
が配設されている。この移送ローラ434により印画紙
用マガジン3から印画紙Pを引き出すと共に、この引き
出した印画紙Pを横移送部431から縦移送部432に
送り込むようになっている。
【0030】この縦移送部432には、ループ形成部4
35およびパッド/ローラ駆動機構が配設されている。
【0031】このループ形成部435は、移送ローラ4
34により移送されてきた印画紙Pを安定したピッチで
下流側に移送することができるようにループ状に貯め込
む機能を有しており、下端側を回動支点として実線で示
す第1の位置と鎖線で示す第2の位置との間を回動可能
に配設されたループガイド436と、このループガイド
436を第1の位置と第2の位置とに切り換えるDCモ
ータなどからなるループガイド駆動部437とを備えて
いる。
【0032】また、パッド/ローラ駆動機構は、パッド
/ローラ駆動部415により制御され、1つのDCモー
タでプレッシャーパッド416を画像表示部411の表
示面414に対する接離方向に移動させ、また、従動ロ
ーラ438を駆動ローラ439に対する接離方向に移動
させるように構成されている。この駆動ローラ439
は、パルスモータなどからなるローラ駆動部440によ
り回転駆動されるようになっている。
【0033】さらに、第2の移送部44は、印画紙を一
時的に収納可能なストック部46と、このストック部4
6の下流側に配設されて印画紙をカットするカッタ部4
7と、このカッタ部47でカットされた印画紙Pを現像
処理部5側に移送する移送部48とを備えている。
【0034】このストック部46は、焼付処理部の画像
転写部41を通過させて所定長さ分だけ下流側に移送し
た、焼付処理を行う前の印画紙Pを一時的に収納する機
能を有しており、画像表示部411の下方に配設された
印画紙収納ボックス461と、上流側から移送されてき
た印画紙Pを印画紙収納ボックス461内に案内可能な
ガイドプレート462と、パルスモータなどからなるロ
ーラ駆動部463により回転駆動する駆動ローラ464
と、DCモータやカム機構などからなり、従動ローラ4
65を駆動ローラ464に、移送経路に対して傾く方向
から接離するように移動させると共に、ガイドプレート
462を実線の位置(印画紙収納時)または鎖線の位置
(印画紙移送時)に駆動するガイド/ローラ駆動部46
6とを有している。
【0035】また、カッタ部47は、第1のカッタ47
1および第2のカッタ472と、第1のカッタ471を
第2のカッタ472に対する接離方向に移動させるDC
モータなどからなるカッタ駆動部473と、カッタ部4
7で印画紙Pをカットするときにカット片(切屑)が発
生する場合のその切屑を収納する切屑収納ボックス47
4と、第1のカッタ471および第2のカッタ472の
下流側に配設されると共に、その切屑を切屑収納ボック
ス474に案内可能なガイドプレート475と、DCモ
ータなどからなり、ガイドプレート475を実線の位置
(印画紙移送時)または鎖線の位置(切屑収納時)に駆
動するガイド駆動部476と、カットされた印画紙Pを
次の移送部48に移送する駆動ローラ477および従動
ローラ478と、この駆動ローラ477を回転駆動する
ローラ駆動部479とを備えている。
【0036】さらに、移送部48は、カッタ部47でカ
ットされた印画紙Pを受け取ってローラ駆動部481お
よびローラ、ベルトで横方向に移送する横移送ユニット
482と、この横移送ユニット482から排出された印
画紙Pを受け取り、ローラ駆動部483およびローラ、
ベルトで縦方向に沿って現像処理部5側に移送する縦移
送ユニット484とを備えている。
【0037】図8は図1の現像処理部5の一部破断状態
を示す概略構成図である。
【0038】図8において、現像処理部5は、第1の焼
付処理部2と第2の焼付処理部4とで焼付処理された印
画紙Pを下流側の現像処理開始位置SPに給送する給送
ユニット51と、現像処理開始位置SPに給送された印
画紙Pを現像処理する処理タンク52と、現像処理され
た印画紙Pを乾燥処理する乾燥処理室53とを備えてい
る。
【0039】この給送ユニット51は、第1の焼付処理
部2の排出側から移送されてきた印画紙Pを受け入れる
第1の搬入口511と、この第1の搬入口511に搬入
されてきた印画紙Pを処理タンク52の入口近傍の現像
処理開始位置SPに、ローラ駆動部512で回転駆動さ
れるローラ513で給送する第1の給送部514と、第
2の焼付処理部4の縦移送ユニット484から移送され
てきた印画紙Pを受け入れる第2の搬入口513と、こ
の第2の搬入口513に搬入されてきた印画紙Pを現像
処理開始位置SPに、ローラ駆動部512で回転駆動さ
れるローラ515で給送する第2の給送部516とを備
えている。また、ガイドプレート517,518はそれ
ぞれ印画紙Pを現像処理開始位置SPに案内するように
それぞれ配設されている。
【0040】また、処理タンク52の搬入口は、現像処
理開始位置SPの直下に位置し、現像液が充填される現
像処理タンク521と、漂白定着液の充填される漂白定
着処理タンク522と、安定液の充填される第1の安定
処理タンク523と、安定液の充填される第2の安定処
理タンク524と、安定液の充填される第3の安定処理
タンク525と、安定液の充填される第4の安定処理タ
ンク526とを手前側から後側にかけて順に備えてお
り、各処理タンク521〜526内にはそれぞれ、駆動
モータなどから構成されたローラ駆動部527により回
転駆動される移送ローラユニット528がそれぞれ配設
されており、印画紙Pを各処理タンク521〜526内
に順に搬入搬出するようになっている。
【0041】さらに、乾燥処理室53は、図略のヒータ
やファンなどから構成された昇温部531を縦方向に有
しており、処理タンク52で現像処理された印画紙Pを
受け入れて乾燥すると共に上方向に移送した後、その乾
燥した印画紙Pを印画紙排出部6のトレイ61に排出す
るようになっている。
【0042】次に、図示しないが、以上の各部材を制御
する制御部は、所定の演算処理を行う中央演算処理装置
(以下CPUという)、所定の制御プログラムが記憶さ
れているROM、処理データを一時的に記憶するRAM
などから構成されており、上記所定の制御プログラムに
従って焼付現像処理装置の全体の動作を制御するように
なっている。
【0043】つまり、このCPUは、スタートスイッ
チ、選択キー、倍率設定キー、焼付枚数設定キー、各種
センサS1〜S3から信号が入力されることにより、第
1の焼付処理部2の各ローラ駆動部216,220,2
43,290〜294、シャッタ駆動部217、レンズ
駆動部218およびカッタ駆動部28、さらに、第2の
焼付処理部4の画像データ出力部413、パッド/ロー
ラ駆動部415、各ローラ駆動部433,440,47
9,481,483、ループガイド駆動部437、ガイ
ド駆動部476およびカッタ駆動部473、さらには、
現像処理部5のローラ駆動部512,527などをそれ
ぞれ駆動制御するようになっている。
【0044】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。
【0045】まず、選択キーにより例えば第2の焼付処
理部4が選択された場合には、マガジン3内の印画紙用
リール33から引き出された印画紙Pの第1の移送路4
3へのローディングが行われる。このとき、感光体材料
用リール33にセットされたロール状の印画紙巻36か
ら供給される印画紙Pの幅方向両端部は、対向配設され
た案内溝35の各底面35a間で印画紙Pが幅方向両側
から規制された状態で蛇行することなく供給されると共
に、上側に弓状に湾曲した案内溝35の隙間内を通過す
ることでそのシート面方向に湾曲してこしができて強く
なり、印画紙Pの端部擦れによるダメージは抑制され
る。
【0046】この第2の焼付処理部4が選択される場合
とは、絵柄画像と文字画像との合成画像を必要とする場
合である。この場合、前段階として、予めパーソナルコ
ンピュータなどの外部装置によりフィルムなどの絵柄画
像が撮像素子で読み取られ、また、文字データがキーボ
ードなどから入力されて絵柄画像と合成され、その画像
データに所定の画像処理が施される。
【0047】上記前段階の作業が終了し、各種条件が設
定されてスタートスイッチがオンされると、最初に印画
紙の先端カット処理が指定されたか否かが判断される
(ステップS1)。この先端カット処理とは、マガジン
3内の印画紙先端が長手方向に対して直角にカットされ
ていない場合などに先端部を一定長さ(例えば100m
m程度)だけ長手方向に対して直角にカットする処理を
いう。
【0048】この先端カット処理が指定されていないと
き(ステップS1でNO:印画紙先端が長手方向に対し
て直角にカットされている場合)、マガジン3から引き
出された印画紙の第1の移送部43へのローディングが
行われる(ステップS2)。
【0049】このとき、図3に示すように、従動ローラ
438が駆動ローラ439から離反し、ループ形成部4
35のループガイド436は第1の位置(実線位置)に
切り換えられた状態となっている。この状態で、移送ロ
ーラ434が回転して印画紙Pの先端が印画紙センサS
2に達するまでマガジン3から印画紙Pが引き出され
る。このとき、マガジン3内では、印画紙Pは幅規制さ
れつつ湾曲させられてこしができて強くなり、印画紙P
の端部擦れによる押し跡などのダメージは抑制される。
【0050】また、プレッシャーパッド416は、画像
表示部411の表示面414から離反した位置に移動し
ており、ストック部46のガイドプレート462と従動
ローラ465とが上流側から移送されてきた印画紙Pを
印画紙収納ボックス461内に案内可能な位置に移動し
ている。
【0051】このようにして、印画紙Pの先端が印画紙
センサS2に達すると、ループ形成部435で印画紙P
のループの形成が開始され、ループ形成部435内で印
画紙Pが貯溜される(ステップS3)。
【0052】すなわち、印画紙Pの先端が印画紙センサ
S2に達すると、従動ローラ438が駆動ローラ439
側に移動して印画紙Pが駆動ローラ438と従動ローラ
439とにより挟持されてその位置で固定されると共
に、ループガイド436が第2の位置(鎖線位置)に移
動される。この状態で、移送ローラ434によりマガジ
ン3から印画紙Pが引き続いて引き出される。この結
果、ループ形成部435で印画紙Pのループが形成され
る。この動作はループセンサS1が印画紙ループの頂部
を検出するまで継続される。
【0053】次に、ループ形成部435から焼付処理に
必要な長さ分の印画紙Pが送り出される(ステップS
4)。つまり、駆動ローラ439が回転駆動することに
より、画像表示部411の表示面414のセンター位置
から印画紙Pの先端までの長さが焼付処理に必要な長さ
分となるようにループ形成部435から印画紙Pが画像
表示部411の表示面414を素通りして送り出され
る。この送り出された印画紙Pは、ガイドプレート46
2に沿って印画紙収納ボックス461内に案内され、印
画紙収納ボックス461内にループ形状となって収納さ
れることになる。
【0054】さらに、印画紙Pに対する焼付処理が行わ
れる(ステップS5)。つまり、プレッシャーパッド4
16が画像表示部411の表示面414に圧接されると
共に、駆動ローラ439が逆方向に間欠的に回転して印
画紙収納ボックス461内の印画紙Pが画像表示部41
1の表示面414に密着した状態で間欠的に逆送され
る。このとき、画像表示部411が駆動され、印画紙P
の送り動作と同期して画像が1〜数ラインづつ表示面4
14に表示されることにより印画紙Pに対する焼付処理
が行われる。このとき、印画紙Pが逆送されることによ
りループ形成部435の近傍の印画紙Pはループ形成部
435内に戻されることになる。
【0055】さらに、焼付処理が終了すると、プレッシ
ャーパッド416は画像表示部411の表示面414か
ら離反する。
【0056】このように、印画紙Pがストック部46か
ら逆送されて焼付処理が行われるので、印画紙Pに不安
定な負荷がかかることがないことから精度の高いピッチ
で印画紙Pを逆送することが可能となる。
【0057】さらに、焼付処理の終了した印画紙Pをカ
ッタ部47に送り出す(ステップS6)。このとき、従
動ローラ465は駆動ローラ464側に移動すると共
に、ガイドプレート462が鎖線位置に移動し、上流側
から移送されてくる印画紙Pは印画紙収納ボックス46
1に送り込まれることなくカッタ部47側に移送される
ことになる。
【0058】この状態で、焼付処理の終了した印画紙P
は、その先端がカッタ部47の直前の印画紙センサS3
に達する位置まで移送ローラ439により移送される。
このとき同時に、移送ローラ434によりマガジン3内
の印画紙用リール33から印画紙Pが引き出されて、ル
ープ形成部435内の印画紙Pが略一定の長さに維持さ
れるようになっている。このとき、マガジン3内では、
印画紙Pは幅規制されつつ湾曲させられてこしができて
強くなり、印画紙Pの端部擦れによる押し跡などのダメ
ージは抑制される。
【0059】このようにして、印画紙Pの先端が印画紙
センサS3に達すると、従動ローラ465が印画紙Pを
介して駆動ローラ464に圧接されると共に、駆動ロー
ラ464が回転駆動して印画紙センサS3の位置を基準
に印画紙Pの焼付処理した長さ分がカッタ部47側に移
送される。その後、印画紙Pのカット処理が行われる
(ステップS7)。
【0060】さらに、続けて焼付処理する必要があるか
否か(リピート焼か否か)が判断される(ステップS
8)。続いて焼付処理する必要があるとき(ステップS
8でYES)、印画紙の白縁部分のある焼付処理か否か
(焼き付けた画像の周辺に白い縁が存在する焼付処理か
否か)の指定された焼付種類が判断される(ステップS
9)。白縁部分のない焼付処理のとき(画像の縁部分に
ついて微小寸法分だけ広い目に焼付処理された、いわゆ
るボーダレス焼付のとき)(ステップS9でNO)、印
画紙Pの先端部分のカットが行われる(ステップS1
0)。つまり、ステップS7でカットした後の印画紙P
が所定寸法(例えば3mm程度)だけカッタ部47側に
移送され、その先端部分がカットされる。これにより、
微小寸法分だけ広い目に焼付処理された画像の縁部分
(次に焼付処理される印画紙Pの先端側の部分)が削除
される。このとき、カッタ部47の下方に位置するガイ
ドプレート475が第2の位置(鎖線位置)に移動して
切屑を切屑収納ボックス474内に案内する。その後、
ガイドプレート475は元の第1の位置(実線位置)に
移動することになる。
【0061】次に、続けて焼付処理する印画紙Pの長さ
が、画像表示部411の表示面414のセンタとカッタ
部47間の距離(例えば152mm)以下か否かが判断
される(ステップS11)。このとき、従動ローラ46
5が駆動ローラ464から離反し、また、従動ローラ4
38が駆動ローラ439側に移動して印画紙Pが駆動ロ
ーラ439と従動ローラ438で挟持される。このとき
同時に、移送ローラ436が回転してループ形成部43
5に印画紙Pのループが形成される。ループセンサS1
がループを検出すると移送ローラ436は停止すること
になる。
【0062】さらに、焼付処理する印画紙Pの長さが上
記長さ以下のとき(ステップS11でYES)、移送ロ
ーラ439により画像表示部411のセンタと印画紙P
の先端との長さが焼付処理に必要な長さになるまで逆送
される。このとき、焼付処理に必要な印画紙Pの長さが
画像表示部411の表示面414のセンタとカッタ部4
7間の距離と同じである場合には逆送させる必要はな
い。その後、プレッシャーパッド416が画像表示部4
11の表示面414に圧接され、移送ローラ439によ
り印画紙Pが間欠的に逆送されて上記と同様に画像表示
部411で焼付処理が行われる(ステップS12)。そ
の後、処理はステップS6に戻り、上記処理動作が繰り
返される。
【0063】この場合、画像表示部411の表示面41
4のセンタとカッタ部47との距離を焼付頻度の高い焼
付サイズ(印画紙サイズ)に対応させて設定しておく
と、その焼付サイズ以下の2コマ目以降の焼付処理時に
は印画紙Pの焼付処理に必要な長さ分をストック部46
にストックせずにカッタ部47から直接、逆送すること
ができ、処理スピードが早くなって焼付効率を高めるこ
とが可能となる。
【0064】また、焼付処理するのに必要な印画紙Pの
長さが上記長さを超えるとき(ステップS11でN
O)、印画紙Pの先端が移送ローラ464の直近の上流
側の位置に達するまで、プレッシャーパッド416が画
像表示部411の表示面414から離反した状態で印画
紙Pが移送ローラ439により逆送される。移送ローラ
439により印画紙Pが焼付処理に必要な長さになるま
でループ形成部435から送り出されて印画紙収納ボッ
クス461内に収納される。
【0065】さらに、プレッシャーパッド416が画像
表示部411の表示面414に圧接された状態で、印画
紙収納ボックス461内の印画紙Pが移送ローラ439
により間欠的に逆送されて上記と同様に画像表示部41
1で焼付処理が行われる(ステップS13)。その後、
ステップS6に戻り、上記動作が繰り返される。なお、
白縁部分のある焼付処理のとき(ステップS9でYE
S)、上記ステップS11以降の処理が実行される。
【0066】また、ステップS7のカット処理後、続け
て焼付処理する必要がないとき(ステップS8でN
O)、さらに白縁のある焼付処理か否かが判断される
(ステップS14)。白縁のない焼付処理のとき(ステ
ップS14でNO)、ステップS10と同様の印画紙P
の先端部分のカットが行われる(ステップS15)。ま
た、白縁のある焼付処理のとき(ステップS14でYE
S)、印画紙Pがマガジン3内に巻き戻される(ステッ
プS16)。このとき、マガジン3内では、印画紙Pは
幅規制されつつ湾曲させられてこしができて強くなり、
印画紙Pの端部擦れによる押し跡などのダメージは抑制
される。なお、焼付処理が終了した印画紙Pは、移送部
48により現像処理部5に移送されて現像処理部5で現
像処理が行われることになる。その現像処理後の印画紙
は印画紙排出部6のトレー61に排出される。
【0067】また、印画紙Pの先端カット処理が指定さ
れたとき(ステップS1でYES)、ステップS2と同
様にマガジン3から引き出された印画紙の移送部43へ
のローディングが行われ(ステップS17)、このとき
も、マガジン3内では、印画紙Pは幅規制されつつ湾曲
させられてこしができて強くなり、印画紙Pの端部擦れ
による押し跡などのダメージは抑制される。続いてステ
ップS3と同様にループ形成部435で印画紙Pのルー
プが形成される(ステップS18)。さらに、ステップ
S6と同様に印画紙Pがカッタ部47に移送され(ステ
ップS19)、先端部が一定長さだけ長手方向に対して
直角にカットされる(ステップS20)。その後、処理
はステップ11に移行し、上記と同様の焼付処理が行わ
れる。
【0068】次に、ここで、選択キーにより第1の焼付
処理部2が選択され、倍率設定キーにより倍率が設定さ
れてスタートスイッチがオンされた場合には、フィルム
画像露光部21によりネガフィルムFが1コマ毎に巻き
取られ、焼付処理部22上にフィルム画像が露光され
る。一方、マガジン載置部24上のマガジン23a(又
は23b)内の印画紙用リール33から印画紙Pが順に
引き出され、カッタ部26で所定長さに切断されて順に
焼付処理部22上に移送される。
【0069】このとき、マガジン23a(又は23b)
内からの印画紙Pの引き出しはフィルム画像露光部21
のネガフィルムFの巻き取りと同期して行われる。ま
た、このマガジン23a内からの印画紙Pを引き出す際
に、感光体材料用リール33にセットされたロール状の
印画紙巻36から供給される印画紙Pの両端部は、対向
配設された案内溝35の各底面間で印画紙Pの幅方向が
両側から規制された状態で蛇行することなく供給される
と共に、上側に弓状に湾曲した案内溝35の隙間内を通
過することで印画紙Pは案内溝35に沿ってそのシート
面方向に湾曲してこしができて強くなり、印画紙Pの端
部擦れによる押し跡などのダメージは抑制されることに
なる。
【0070】さらに、焼付処理部22で焼付処理された
印画紙は移送ベルト224により下流側に移送され、横
移送ユニット、斜め移送ユニット、縦移送ユニットさら
に排出ユニットにより現像処理部5側に移送される。そ
の現像処理後の印画紙は印画紙排出部6のトレー61に
排出される。
【0071】以上のように、印画紙Pの移送中は、印画
紙用マガジン3,23a(又は23b)内の幅規制部材
34に配設された各案内溝35の各底面35a間で、印
画紙Pの幅方向両側から幅規制が為されて蛇行を防止し
つつ印画紙Pを写真処理装置内の焼付処理部に供給する
と共に、対向して配置した案内溝35の隙間で印画紙P
の両端縁をシート面方向に湾曲させるように案内するの
で、湾曲した印画紙Pはその幅方向にこしが付いて強く
なり、印画紙Pの移送中の幅方向規制時にその端部に従
来生じていた擦れによる押し跡などのダメージは抑制さ
れ、これによって、移送中に印画紙用マガジン3,23
a(又は23b)内や写真処理装置内で詰まることなく
感光体材料の移送をよりスムーズに行うことができる。
【0072】なお、上記実施形態では、印画紙Pをその
シート面方向に湾曲させるように案内する案内溝35を
対向させて両側に配置し、その案内溝35の底部35a
で印画紙Pを両側から幅規制するように湾曲案内部材と
幅規制部材とを一体構成としたが、それらを別々に構成
することもでき、要は、印画紙Pの弓状の湾曲走行中に
幅規制するようにすればよい。この別体構成の場合に
は、湾曲案内部材と幅規制部材との一体構成の場合に比
べて部材点数が多くなって不利である。このような湾曲
案内部材は案内溝構成の他に、複数のローラ対による湾
曲案内構成であってもよく、種々の構成が考えられる。
【0073】なお、上記実施形態では、第2の焼付処理
部4を構成している画像転写部41の画像表示部411
がFOCRTで構成されて密着焼付するようなってお
り、鮮明度の高い画像を得ることができるようになって
いるが、このFOCRTの代わりにPLZT素子を用い
て画像表示部411を構成することもできる。このPL
ZT素子を用いる場合には、駆動回路部412や画像デ
ータ出力部413はPLZTに対応したものを採用すれ
ばよい。この場合のPLZT素子とは、チタン酸ジルコ
ン酸鉛にランタンを添加することにより得られる透明強
誘電性セラミックス材料から構成され、その材料の有す
る電気光学効果を利用したシャッタアレイをいう。ま
た、上記実施形態における焼付現像処理装置の細部の構
成および動作については種々の変形態様が可能であるこ
とは言うまでもないことである。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、感光体材料の移送中には、印画紙用マガジン内の幅
規制部材で、感光体材料の幅方向の両側から幅規制を行
うと共に、対向配置した案内溝で感光体材料をシート面
方向に湾曲させて感光体材料にこしを付けるようにして
いるため、感光体材料はシート面方向に直交する幅方向
に強くなって従来生じていた押し跡などのダメージを抑
制することができ、これによって、移送中の感光体材料
の詰まりを防止して感光体材料の移送をよりスムーズに
行うことができる。
【0075】また、本発明の請求項2によれば、対向配
設された各幅規制部材にそれぞれ案内溝を対向配設した
ため、蛇行防止用の幅規制機能と湾曲案内用のこし形成
機能とを同一部材で構成することができ、部材点数がよ
り少なく簡単な構成となる。また、対向配設された案内
溝でシート状の感光体材料のごく狭い端縁部だけを案内
しているため、それ以外の感光体材料領域には接触せ
ず、より広い感光体材料領域の品質が維持されて都合が
よい。
【0076】さらに、本発明の請求項3によれば、感光
体材料の端部に従来生じていた押し跡などのダメージを
抑制可能な印画紙用マガジンを、写真処理装置に容易に
適応することができると共に、印画紙用マガジンおよび
写真処理装置内の感光体材料の移送をよりスムーズにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の焼付現像処理装置の外観
構成を示す側面図である。
【図2】図1の第1の焼付処理部の概略構成図である。
【図3】図1の第2の焼付処理部の概略構成図である。
【図4】(a)は図3の印画紙用マガジン内で印画紙用
リールの印画紙巻から引き出された印画紙を幅規制して
いる様子を示すと共にB部拡大構成を示す斜視図、
(b)は図3の幅規制部材の拡大構成を示す斜視図、
(c)は(b)のAA線における拡大断面図である。
【図5】図1の第1の現像処理部の一部破断状態を示す
概略構成図である。
【図6】図1の焼付現像処理装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】従来の印画紙用マガジン内で印画紙用リールの
印画紙巻から引き出された印画紙を幅規制している様子
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 操作盤 2 第1の焼付処理部 3,23a,23b 印画紙用マガジン 4 第2の焼付処理部 5 現像処理部 21 フィルム画像露光部 22 焼付処理部 33 印画紙用リール 34 幅規制部材 35 案内溝 35a 底面 36 印画紙巻 41 画像転写部 411 画像表示部 414 表示面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻回されたシート状の感光体
    材料を移送可能に収納する印画紙用マガジンにおいて、 前記感光体材料の移送時に、該感光体材料をそのシート
    面方向に湾曲させるように案内する案内部材と、前記感
    光体材料を前記感光体材料が湾曲されている状態で幅方
    向に両側から規制する幅規制部材とが配設されているこ
    とを特徴とする印画紙用マガジン。
  2. 【請求項2】 ロール状に巻回されたシート状の感光体
    材料を繰出し、巻き戻し可能に収納する感光体材料用リ
    ールを内蔵した印画紙用マガジンにおいて、 前記感光体材料用リールから繰り出され、または前記感
    光体材料用リールに巻き戻されるシート状の感光体材料
    を幅方向に両側から規制する規制部材が対向配設され、
    これらの幅規制部材にそれぞれ、前記シート状の感光体
    材料をそのシート面方向に湾曲させるように案内する案
    内溝が対向配設されていることを特徴とする印画紙用マ
    ガジン。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2に記載の印画紙用
    マガジンと、この印画紙用マガジンから供給された感光
    体材料上に画像を焼付処理する焼付処理部とを有したこ
    とを特徴とする写真処理装置。
JP9240885A 1997-09-05 1997-09-05 印画紙用マガジンおよび写真処理装置 Withdrawn JPH1184584A (ja)

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