JPH10161247A - 再給紙装置 - Google Patents

再給紙装置

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JPH10161247A
JPH10161247A JP31749896A JP31749896A JPH10161247A JP H10161247 A JPH10161247 A JP H10161247A JP 31749896 A JP31749896 A JP 31749896A JP 31749896 A JP31749896 A JP 31749896A JP H10161247 A JPH10161247 A JP H10161247A
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JP
Japan
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photosensitive material
transport
sub
exposure
unit
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JP31749896A
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English (en)
Inventor
Tsugio Okuzawa
沢 次 男 奥
Naoyuki Morita
田 直 之 森
Naohito Yamada
田 尚 人 山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像処理との速度調整および潜像退行防止に必
要な十分な調整時間を確保できるとともに、一時収容さ
れた感光材料を露光された順に効率よく現像装置側に排
出することが可能な、小型でかつ簡便な構成の再給紙装
置の提供。 【解決手段】カットシート状の露光済の感光材料が積載
され水平搬送するメイン搬送手段と、積載状態で搬送さ
れる感光材料を上側から挟持して補助搬送するサブ搬送
手段と、メイン搬送手段上の搬送方向上流側に向けて感
光材料を排出する排出手段と、排出手段から排出される
感光材料の搬送上流側の端部の位置を規制する規制手段
と、感光材料のメイン搬送手段への排出を検知するセン
サと、挟持搬送される感光材料を1枚ずつ再給紙する再
給紙手段と、センサの排出検出に応じて所定タイミング
で所定距離だけ積載された感光材料を搬送して停止する
よう制御する制御手段とを有する再給紙装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料に画像露
光を行い、露光済の感光材料を現像装置に排出する画像
記録装置の技術分野に属し、詳しくは、このような画像
記録装置に配置される、露光済の感光材料を現像装置に
排出する前に一時収容する再給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)の1コマ
の画像情報を光電的に読み取って、デジタル画像情報と
し、種々の画像処理を施した後、画像処理された画像情
報に応じて変調された光ビームを1次元方向に走査し
て、これと略直交する方向に搬送される感光材料を走査
露光し、感光材料に潜像を記録した後、現像処理を行っ
て再生画像(プリント)とするデジタル露光方式を採用
する画像記録装置であるデジタルフォトプリンタの開発
が進んでいる。
【0003】また、一般に、このようなデジタルフォト
プリンタであっても、従来から行われている面露光方式
の写真焼付装置であっても、ロール状に巻回された長尺
な感光材料を用いて画像記録や現像処理が行われ、最後
に1枚ごとに切断されることにより仕上りプリントが作
製される。すなわち、露光から現像処理が終了するまで
は、帯状のままで処理が行われている。
【0004】しかしながら、これらの画像記録装置にお
いては、とりわけデジタル画像露光方式の画像記録装置
においては、焼付露光を行う部分と現像処理を行う部分
とにおいて処理速度差が生じるという問題がある。すな
わち、デジタル画像露光装置においては露光条件はセッ
トアップ装置で予め決定されている上、フィルムの撮影
状態に応じた補正等はセットアップ装置における画像信
号処理で既に行われているので実際の感光材料の露光に
おいてこの補正を行う必要がなく、また、1画像当たり
の露光時間も画像サイズに応じて一定であるため、露光
の処理時間は現像処理よりも速い。特に、デジタル露光
では面露光に比して露光光量が高いため、露光後すぐに
現像処理を行うと、色・濃度バランスが崩れるというい
わゆる潜像退行が発生するという問題もある。
【0005】このような問題に対し、現像が間に合わな
い露光済感光材料をループを形成させて一時的に滞留す
るリザーバを画像記録装置内に設けることにより、露光
に対する現像の遅れに対応して露光作業を停止させるこ
となく、連続的な作業を行うことを可能とし、かつ、潜
像退行の防止することが一般に行われている。しかしな
がら、このようなリザーバには帯状の感光材料がループ
状に収容されるため、このループの収容空間の容積がか
なり大きくなってしまい、装置が必然的に大型化すると
いう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題に対
し、感光材料として、予め所定サイズのカットシート状
に加工された感光材料、あるいは、ロール状に巻回され
た感光材料を装置内で切断して得たカットシート状の感
光材料を用いて像様露光を行い、露光済の感光材料を平
板状あるいは筐体などの収容部材、例えばスタッカ、カ
セット、マガジンなどに積載して一時収容し、再給紙す
ることにより、長尺の感光材料の収容に伴うループの形
成を不要として、リザーバに相当する機能を有する部分
の小型化、ひいては装置全体の小型化を図ることも考え
られる。
【0007】しかしながら、このような収容部材におい
ては、その内部に感光材料を一旦積載させて一時収容す
るため、収容部材内部から1枚ずつ抜き出して再び搬送
経路に乗せるための、例えば吸盤等を用いる枚葉機構を
設ける必要が生じてしまう。しかも、一般に感光材料は
露光された順番に現像装置に搬送して現像処理に供する
必要があるため、積層された感光材料のうち最先に露光
された感光材料、すなわち積載された感光材料のうち最
下層の感光材料から枚葉する必要もある。従って、これ
らの理由から、単にこのような収容部材を用いたとして
も、枚葉機構が複雑化してしまい、結果として十分な小
型化を達成するのは容易ではない。
【0008】本発明の目的は、かかる問題点を解決する
ことにあり、カットシート状感光材料を所定の露光位置
に搬送して露光を行って次工程、例えば現像装置に供給
する画像記録装置において、現像処理との速度調整およ
び潜像退行防止に必要な十分な調整時間を確保できると
ともに、一時収容された感光材料を露光された順に効率
よく次工程、例えば現像装置に再給紙することが可能
な、小型でかつ簡便な構成の再給紙装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであり、カットシート状感光材料を所
定の露光位置に搬送して露光を行って現像装置に排出す
る画像記録装置に配置される、前記露光済の感光材料を
一時収容し、収容された感光材料を1枚ずつ再給紙する
再給紙装置であって、前記露光済の感光材料が積載さ
れ、この積載された感光材料を水平搬送するメイン搬送
手段と、このメイン搬送手段の上側で、搬送方向下流側
に上下動可能に設けられ、前記メイン搬送手段によって
積載状態で搬送される前記感光材料を上側から挟持して
補助搬送するサブ搬送手段と、前記メイン搬送手段上に
積載されるように搬送方向上流側に向けて前記感光材料
を排出する排出手段と、この排出手段によって排出され
る前記感光材料の搬送上流側の端部の位置を前記感光材
料の搬送方向の長さに応じて規制するための、搬送方向
に位置調整可能な規制手段と、前記排出手段による前記
感光材料の前記メイン搬送手段への排出を検知するセン
サと、前記メイン搬送手段と前記サブ搬送手段とにより
挟持搬送される前記感光材料を1枚ずつ再給紙する再給
紙手段と、少なくとも前記メイン搬送手段を、前記セン
サによる前記感光材料の排出検出に応じて所定タイミン
グで所定距離だけ積載された前記感光材料を搬送して停
止し、前記感光材料の搬送方向下流側の端面を搬送方向
上流側に前記所定距離ずつずらして前記感光材料を階段
状に積載させて滞留させ、前記感光材料の前記露光から
再給紙開始までの時間を少なくとも潜像退行の防止に必
要な時間以上として、最も下側の前記感光材料から1枚
ずつ再給紙手段によって再給紙するよう制御する制御手
段とを有することを特徴とする再給紙装置を提供するも
のである。
【0010】ここで、前記メイン搬送手段は、2個のプ
ーリとこの2個のプーリに張架されるメイン搬送用無端
ベルトを有するのが好ましい。また、前記サブ搬送手段
は、上下動可能な2個のサブ搬送用プーリと、この2個
のサブ搬送用プーリに張架されるサブ搬送用無端ベルト
を有する、あるいは、少なくとも2個の上下動可能なコ
ロと、前記感光材料を案内するガイド板とを有するのが
好ましい。さらに、前記再給紙手段が、前記感光材料を
挟持搬送するローラ対であるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の再給紙装置につい
て、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明
する。
【0012】図1に、本発明の再給紙装置を適用した画
像記録装置の一態様の概略図が示される。図1に示され
る画像記録装置10は、装置本体12と、感光材料処理
装置16とから構成され、装置本体12は、基本的に、
本発明の再給紙装置34が設けられる焼付搬送装置1
3、光ビーム走査装置14、および制御基板や電源部等
が収容される電装部(図示せず)から構成される。
【0013】すなわち、図示例の画像記録装置10は、
デジタル露光を利用する写真焼付装置、すなわち、フィ
ルムに記録された画像を光電的に読み取ってデジタル信
号とした後、画像処理を施して露光条件を決定して記録
用の画像情報とし、この画像情報に応じて変調した記録
光によって感光材料を走査露光して画像を記録するデジ
タルフォトプリンタに対応する画像記録装置であって、
フィルムスキャナー等の画像読取装置で読み取られ、読
み取られた画像に応じてセットアップ装置で決定された
露光条件(画像記録条件)に応じて、光ビーム走査露光
によって感光材料を走査露光して画像を形成する。ま
た、本発明が適用される画像記録装置は、これらの画像
読取装置、セットアップ装置等の入力装置と一体的に構
成してもよい。
【0014】デジタルフォトプリンタは、従来の直接露
光による装置に比して、オペレータによる露光条件の決
定、フィルタ等の調整が不要で、1画像当たりの露光が
短時間であり、また、露光時間もサイズに応じて一定で
ある上に、画像合成等の編集レイアウトや、色/濃度調
整や変倍率等の画像処理も自由に行うことができ、ま
た、フィルムに記録されている画像情報をほぼ100%
再生したプリントが出力可能である等、各種の利点を有
する。このようなデジタルフォトプリンタについては、
本出願人による特開平6−217091号、同6−23
3052号、同6−245062号の各公報に詳述され
ている。
【0015】なお、本発明が適用される画像記録装置に
おいては、露光方法はこのようなデジタル露光(光ビー
ム走査露光)に限定はされず、フィルムの投影光や原稿
の反射光を感光材料に照射して露光する、アナログ露光
(直接露光)を用いてもよいのはもちろんである。
【0016】図2に画像記録装置10の装置本体12の
部分拡大概略図が示される。前述のように、装置本体1
2は、焼付搬送装置13、光ビーム走査装置14および
電装部(図示せず)から構成される。焼付搬送装置13
は、ロール状に巻回された感光材料Aを引き出してプリ
ントサイズに応じた所定の長さに切断し、画像露光(焼
き付け)、バックプリント等を行う装置で、感光材料供
給部20、カッター24、横レジスト26、露光部2
8、バックプリント部32、本発明の再給紙装置34、
屈曲搬送部74、排出部109から構成されるものであ
る。
【0017】感光材料供給部20は、ロール状に巻回さ
れた感光材料Aを遮光性の筐体に収納してなる感光材料
マガジン22が装填される部分である。図示例の装置で
は、装置の小型化を実現する上で最も好ましい態様とし
て、再給紙装置34の上方で、かつ、カッター24およ
び横レジスト26の下方に配置しているが、これに限定
されるものではない。感光材料供給部20の構成には特
に限定はなく、ロール状に巻回された感光材料Aを利用
する公知の画像記録装置における各種の構成が利用可能
である。
【0018】感光材料供給部20の感光材料Aの搬送方
向の下流(以下、下流とする)、図示例の装置では感光
材料供給部20の上方には、下流方向に向かって、引き
出しローラ対40、カッター24、屈曲ガイド42、搬
送ローラ対44、さらに横レジスト26が配置される。
引き出しローラ対40は、感光材料供給部20に装填さ
れた感光材料マガジン22から感光材料Aを引き出すた
めのローラ対であり、感光材料供給部20の直上に配置
される。この引き出しローラ対40は、ソレノイド等に
よって接離することで感光材料Aを挟持および開放自在
に構成されるのが好ましく、こうすることにより感光材
料マガジン22の交換等の際におけるマガジンの取り外
しおよび感光材料Aの通紙を容易にする。
【0019】カッタ24は、引き出しローラ対40によ
って感光材料マガジン22から引き出された帯状の感光
材料Aを1枚のプリントサイズに対応した所定長さごと
に切断するものである。カッタ24は、図示しない入力
装置からの指示に従い、感光材料AをLサイズ、ハガキ
サイズ、A4、四つ切等の1枚のプリントサイズに対応
した長さに切断する。これにより、感光材料Aをシート
片として扱うことを可能として、前述したような長尺状
の感光材料Aで必要とされる大型のリザーバを不要とし
て、本発明の再給紙装置の適用を可能にし、装置の小型
化などの再給紙装置の適用に伴う種々の効果を生じさせ
る。
【0020】また、第2感光材料供給部として、感光材
料供給部20に装填される感光材料マガジン22に収容
される感光材料と同種の、あるいは異種の感光材料が収
納される感光材料マガジン22が装填される部分を別に
設けてもよい。この場合には、例えば、図示しないアタ
ッチメントを介して感光材料供給部20の側方に取り外
し可能に、あるいは一体的に設ければよく、感光材料供
給部20と同様に構成すればよい。こうすることによ
り、それぞれの感光材料供給部に同種の感光材料を装填
した場合には、大量のプリントを作製する場合に感光材
料マガジンを交換回数を少なくすることができる一方、
異種の感光材料を装填した場合には、プリントサイズに
応じてその都度感光材料マガジンの交換作業を必要とせ
ず、ユーザーが入力装置等で選択するだけで所望の感光
材料サイズへの簡便な切替えが可能となる。また、さら
に多くの3つ以上の感光材料供給部を有する構成とし
て、感光材料種類の選択性の幅を拡げ、あるいは、同種
の感光材料のさらに大量の供給を可能としてもよい。
【0021】さらに、図示例においては、ロール状に巻
回された感光材料Aを収納する感光材料マガジン22を
感光材料供給部20に装填し、これから長尺の感光材料
Aを引き出して、カッタ24で切断することにより、プ
リントサイズに応じた所定サイズのカットシート状感光
材料として下流の横レジスト26を経由し露光部28に
供給しているが、本発明はこれに限定されず、感光材料
供給部として予め所定サイズのカットシート状感光材料
Aを収納したカットシートカセットを装填し、カットシ
ート状感光材料Aを直接横レジスト26、露光部28に
供給するように構成してもよい。
【0022】図3に図1の横レジスト26の上側から見
た概略図を示す。横レジスト26は、感光材料Aの搬送
方向と直交する方向、すなわち感光材料Aの幅方向(図
示例では、主走査方向)の位置決めをするためのもので
あり、レジスト本体47、ローラ46、分割ベルト4
8、レジストローラ50および側端ガイド52から構成
される。レジスト本体47は、横レジスト26の形状を
保持するとともに、ローラ46、レジストローラ50お
よび側端ガイド52を取り付けるためのものである。図
示例のレジスト本体47は、少なくとも、分割ベルト4
8がローラ46と接触する部分、およびレジストローラ
50が設けられる部分が開放し、かつ、分割ベルト48
の張架により覆われる表面部分には分割ベルト48の搬
送をスムーズに行えるように凹型の溝が形成された筐体
であるが、少なくともローラ46、レジストローラ50
および側端ガイド52を一体として所定位置に保持しう
る形状のものであれば図示例に限定されず、枠体であっ
ても、板状の部材であってもよい。
【0023】ローラ46、46は、レジスト本体47の
搬送方向の両端に、図示しない軸受を介して2本が所定
間隔離間して平行となるように回転可能に設けられる。
ローラ46、46の一方には図示しない駆動源が直接、
あるいはプーリ等を介して間接的に連結され、一方が従
動ローラとして、他方が駆動ローラとして機能するよう
に構成される。分割ベルト48は、搬送されてきた感光
材料Aを載置状態で搬送するためのものであり、この2
本のローラ46、46間に複数本(図示例では3本)が
各ベルト間で所定間隔隔てて張架される。また、各分割
ベルト48間の間隔は、少なくともその間にレジストロ
ーラ50が配置しうるだけの距離を確保するように定め
られる。
【0024】レジストローラ50は、搬送される感光材
料Aを側端ガイド52側に誘導するためのローラであ
り、その上端をレジスト本体47の上面に突出させて、
図示しない軸受および駆動源を介して回転駆動可能に複
数個、図示例では各分割ベルト48間に2個ずつの計4
個設けられる。レジストローラ50は、その上端が分割
ベルト48の上側の面より若干高く、かつ、その中心軸
が搬送方向に対して所定角度傾斜して設けられることに
より、側端ガイド52方向に回転駆動するように構成さ
れる。側端ガイド52は、搬送されつつ側端ガイド52
側に誘導される感光材料Aの端面位置を規制することに
より、感光材料Aの搬送方向に垂直方向(副走査方向)
の位置を感光材料Aの端面を基準(以下、端面基準とい
う)として一定とするためのものであり、レジストロー
ラ50による誘導方向側のレジスト本体45の片側面
に、搬送方向に平行に設けられる板状のガイドである。
なお、側端ガイド52は、レジスト本体47に設けず
に、装置本体12のケーシングから吊下する構成として
もよい。
【0025】図示例の横レジスト26は、感光材料Aを
端面基準で位置決めをするものであるが、本発明の横レ
ジストは搬送方向垂直方向のいずれかの位置を基準とし
て感光材料の位置決めをするものであればその構成は特
に限定されず、例えば、感光材料Aの幅方向(搬送方向
垂直方向)の中心を基準として位置決めするセンター基
準を採用してもよい。
【0026】横レジスト26の下流には、露光部28が
配置される。図示例の装置においては、露光部28は、
幅方向位置が調整された感光材料Aを副走査搬送方向に
露光位置に規制しつつ副走査搬送する副走査搬送系56
からなる副走査搬送手段と、図中上側に配置される光ビ
ーム走査装置14からなる露光手段とから構成され、光
ビーム走査装置14によって光ビームLを露光条件(記
録画像)に応じて変調してかつ主走査方向(図中紙面に
垂直方向)に偏向走査すると共に、副走査搬送系56お
よびプラテン61によって感光材料Aを所定の露光位置
に保持しつつ、主走査方向と略直交する副走査方向に感
光材料Aを搬送することにより、光ビームLによって感
光材料Aを2次元的に走査露光し、潜像を記録する。
【0027】レーザー露光ユニットは、感光材料Aの赤
(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光に対応す
る光ビームを射出する光源、AOM(音響光学変調器)
等の光ビームの変調手段、ポリゴンミラー(回転多面
鏡)等の光偏向器、fθレンズ等を有して構成される、
公知の光ビーム走査装置であって、露光条件に応じて変
調した光ビームAを主走査方向に偏向走査して、副走査
搬送系56およびバキューム60によって所定の露光位
置に平面状に保持される感光材料Aに入射する。
【0028】一方、露光部28の副走査搬送系56は、
感光材料Aを所定の露光位置に規制しつつ、主走査方向
と略直交する副走査方向に搬送する搬送ローラ対58、
58と、複数の吸引穴(図示せず)が形成された支持台
状のプラテン61と、感光材料Aをプラテン61側に軽
く吸引吸着しカールの無い平面状に保持するバキューム
60とを有するものであり、感光材料Aは、搬送ローラ
対58、58によって、副走査搬送される。なお、搬送
ローラ対58、58は各対の各ローラが互いに接離可能
に構成されるのが好ましく、こうすることにより副走査
搬送系56への感光材料Aの通紙を容易にする。また、
バキューム60は、複数の吸引穴が形成されたプラテン
61の下方に設けられ、感光材料Aが下流側の搬送ロー
ラ対58のみで挟持され、搬送される状態となっても、
この吸引穴を介して感光材料Aをプラテン61側に軽く
吸引吸着してカールを矯正し、感光材料Aを平面状に保
持した状態での露光を可能とする。
【0029】バキューム60は、感光材料Aの搬送を妨
げない程度の弱い吸引圧で空気を吸引しうるものであれ
ば特に限定されず、インジェクタ等の従来公知の吸引手
段が使用可能である。感光材料Aのカールを押さえる手
段としては、バキューム60に限られず、感光材料Aの
カールを押さえるための補助ガイド板であってもよく、
その他従来公知の種々の手段が使用可能である。また、
感光材料Aのカールが特に問題とならない程度であれ
ば、このような手段を有していなくてもよい。
【0030】後に詳述するが、感光材料Aの記録開始位
置が露光位置(主走査線)まで搬送されると、図示しな
いセンサにより感光材料Aの先端が検出され、前述のよ
うに記録画像に応じて変調された光ビームLによる感光
材料Aの走査露光が開始される。ここで、光ビームLは
主走査方向に偏向され、感光材料Aは主走査方向と直交
する副走査方向に搬送されているので、結果的に感光材
料Aは光ビームLによって2次元的に走査され、全面的
に露光される。
【0031】露光部28の下流には、バックプリント部
32が配置される。デジタルフォトプリンタに利用され
る画像記録装置10においては、プリントの裏面に原稿
フィルムの撮影日や感光材料Aへの記録日等のプリント
の各種のデータを記録する、裏面への情報記録いわゆる
バックプリントが行われ、図示例の装置では、このバッ
クプリント部32がこれを行う。
【0032】バックプリント部32は、印字装置66、
ガイド68、搬送ローラ対64、64およびバキューム
70を有する。図示例の印字装置66は、インクジェッ
ト方式によりバックプリントを行うものであって、各プ
リントに対応したバックプリントを行う。ここで、バッ
クプリントを安定して行うために、印字装置66と反対
側のガイド68の外側にバキューム70が設け、感光材
料Aをガイド68側に図示しない吸引穴を介して軽く吸
引してカールの無い平面状態でのバックプリントを可能
としてもよい。また、バキューム70は副走査搬送系5
6のバキューム60と同様のものが使用可能である。
【0033】なお、印字装置66としては、インクジェ
ット方式、インクリボンカセットを用いた熱転写、感圧
転写等、公知の記録手段がすべて利用可能であるが、こ
れらの場合において特に感光材料Aの印字面を平面状に
保持する必要がない場合には、バキュームを設けなくて
もよいのは勿論である。また、図示例においては、バッ
クプリント部32は露光部30の下流に配置されている
が、本発明はこれに限定はされず、バックプリント部3
2を露光部30の上流に配置してもよい。
【0034】バックプリント部32の下流には、屈曲搬
送部74が配置される。屈曲搬送部74は、バックプリ
ントされた感光材料Aをバックプリント部32の斜め下
方(図中では左下)に位置する再給紙装置34に搬送す
るための部分であり、屈曲ガイド80および84、ガイ
ド88および96と、搬送ローラ対82、86および9
8と、ベルト搬送系90とから構成される。屈曲ガイド
80は、バックプリント部32の下流側の搬送ローラ対
64の位置から下方に傾斜して曲面状に延在し、搬送経
路の下側および上側に形成される。このガイド80の下
流には搬送ローラ対82、上記同様の屈曲ガイド84、
搬送ローラ対86、平板状のガイド88が順に設けら
れ、ベルト搬送系90に接続する。
【0035】ベルト搬送系90は、2本のローラ92、
92とこれらのローラに張架されるベルト94とから構
成されるコンベア91が2台上下に向かい合って対をな
して配置されることにより、感光材料Aをコンベア9
1、91間で挟持搬送するものである。ここで、図2か
らも分かるように、感光材料Aは露光された側の面(以
下、露光面という)を下側としてベルト搬送系90に搬
送される。すなわち、上側のコンベア91は感光材料A
の露光面の裏面と接触し、下側のコンベア91は感光材
料Aの露光面と接触する。このため、感光材料Aの露光
面を損傷しないように、感光材料Aの裏面側、すなわち
上側のコンベア91を駆動することにより感光材料Aを
搬送するように構成されている。
【0036】このように駆動する上側のコンベア91で
は、一方のローラ92には駆動源(図示せず)が連結さ
れて駆動ローラとして、他方のローラ92は従動ローラ
として機能するように構成され、感光材料Aを再給紙装
置32方向に下方に傾斜して直線的に搬送する。一方、
下側のコンベア91では、ローラ92、92が両方とも
従動ローラとされ、感光材料Aの搬送に伴って追動する
のみであり、自ら駆動しないで、感光材料Aの搬送を補
助する。このベルト搬送系90の下流には、さらに平板
状のガイド96が接続し、再給紙装置34の排出手段を
構成する搬送ローラ対98が設けられる。
【0037】なお、バックプリント部32の下流側に再
給紙装置34を介さずに直接感光材料処理装置16に排
出する搬送経路を併設し、この直接排出経路と、屈曲搬
送部74のいずれか一方の搬送経路を選択する回動可能
な分岐板を設けてもよい。この分岐板は、露光済感光材
料Aを再給紙装置34に向かわしめる屈曲搬送部74お
よび露光済感光材料Aを焼付搬送装置13の外部に排出
するための搬送経路を構成する直接排出経路のいずれか
一方の入口を閉塞して感光材料Aの進入を規制し、かつ
感光材料Aを他方の入口へ案内する、感光材料Aの搬送
経路を切り換えることが可能な板状等の部材であれば特
に限定されない。この場合、分岐板は図示しない電装部
からの指示により回動軸を中心に屈曲搬送部74側また
は直接搬送経路に回動する。このように感光材料Aの搬
送経路を選択可能とすれば、例えば、感光材料処理装置
16の現像処理がすぐに行える状態であれば、再給紙装
置34を介すことなく、感光材料Aを直接排出経路を介
して感光材料処理装置16内に直接搬送することができ
る。
【0038】屈曲搬送部74の下流には、図示例では装
置本体12の下方部分には、本発明の再給紙装置34が
設けられる。再給紙装置34は、露光済の感光材料Aを
滞留することにより、装置本体12と感光材料処理装置
16との処理速度差を吸収し、かつ、潜像退行を防止す
るのに十分な時間を確保する場所である。この再給紙装
置34を有することにより、高画質なプリントを効率よ
く作製することが可能となる。すなわち、現像が間に合
わない露光済感光材料Aをここに貯留しておくことがで
き、露光に対する現像の遅れに対応して露光作業を停止
する必要がなく、連続的に作業を行うことができる。ま
た、例えば、ここにある程度の露光済感光材料Aを滞留
することにより、この間は無人であってもプリントの作
製作業を継続することができ、高効率なプリント作製を
行うことができる。しかも、露光済の感光材料Aを再給
紙装置34で所定時間以上滞留させることにより、潜像
退行も防止して高画質な画像を得ることができる。
【0039】ここで、感光材料Aが帯状のまま扱われる
従来型の画像記録装置においては、このように感光材料
Aを一時的に滞留しようとすると、感光材料Aを弛ませ
てループを形成させて滞留するリザーバを設ける必要が
あった。このようなリザーバは感光材料Aを弛ませるた
めの大きな空間を確保しておく必要があり、装置がかな
り大型化し、特に装置の高さが高くなってしまうという
問題があった。これに対し、本発明では、始めから予め
カットシート状にした感光材料を供給する構成の、ある
いは、前述のカッタ24を設けて帯状の感光材料Aを予
め露光前に1枚ごとのシート片に切断する構成の画像記
録装置において、再給紙装置34に感光材料Aを階段状
に積載させて間欠搬送する構成とすることにより、装置
内で感光材料Aを弛ませて貯留する必要がなく、しかも
感光材料を露光が行われた順に再搬送することをも可能
として、装置の大幅な小型化、簡略化及び効率化を実現
したものである。
【0040】図4(a)に再給紙装置34の部分拡大概
略図を、同図(b)に再給紙装置34における感光材料
Aの積載状況の模式図を示す。図示例の再給紙装置34
は、メインコンベア107、サブコンベア103、エン
ドフェンス108、センサ99および制御部105から
構成されるものであり、屈曲搬送部74の下流側下方に
配置される。なお、屈曲搬送部74の排出ローラ対98
は、感光材料Aをメインコンベア107上に排出し、積
載するための本発明の再給紙装置34の排出手段として
機能し、後述する排出部109の再給紙ローラ対110
は、次工程である感光材料処理装置16に再給紙する再
給紙手段として機能する。メインコンベア107は、屈
曲搬送部74から排出される感光材料Aを受けるととも
に、間欠搬送することにより、感光材料Aのシート片を
1枚ずつ階段状に積層して滞留するための搬送手段で、
2本のローラ100、100と、これらのローラに張架
されるメイン搬送ベルト102から構成され、一方のロ
ーラ100は駆動源101と連結されて駆動ローラとし
て、他方のローラ100は従動ローラとして機能する。
【0041】サブコンベア103は、メインコンベア1
07により間欠搬送される感光材料Aの上側から接触状
態で追動して、再給紙ローラ対110による感光材料A
の引き抜きに対して感光材料Aの階段状の積載状態を保
持するための搬送手段、すなわち積載された感光材料A
をメインコンベア107との間で挟持搬送する手段であ
り、2本のローラ104、104と、これらのローラに
張架されるサブ搬送用無端ベルト106とから構成され
る。2本のローラ104、104はいずれも従動ローラ
として機能する。また、このサブコンベア103は、メ
インコンベア107上面の搬送方向上流側に、感光材料
Aがとりうる最大のプリントサイズ分の開放部分を少な
くとも確保し、かつ、残りの下流側部分を覆うように配
置され、感光材料Aをサブコンベア103とメインコン
ベア107との間で軽く挟持して搬送できるように、上
下動可能に構成される。従って、メインコンベア107
上面の搬送方向上流側の開放部分が、排出ローラ98か
ら排出される感光材料Aを受けるバッファリング部とし
て構成される。
【0042】なお、サブコンベア103を上下動可能に
する手段としては、例えば、図示しないステー等を介し
てサブコンベア103をメインコンベア107と係合さ
せることにより行えばよいが、これに限定されるもので
はなく、従来公知の種々の方法を採用すればよい。ま
た、サブコンベア103はこのようなベルト搬送による
ものに限定されず、感光材料Aをメインコンベア107
との間で挟持して搬送できるものであれば特に限定され
ず、例えば、平板状のガイド板に、ガイド板の感光材料
Aとの接触面からわずかに突出するように従動ローラを
設けたものであってもよい。
【0043】エンドフェンス108は、排出ローラ対9
8からメインコンベア107の搬送方向と反対側(上流
側)に排出されて落下する感光材料Aの先端位置(再給
紙ローラ対110側からみれば後端位置)を規制して、
排出され積載された感光材料Aのメイン搬送ベルト10
2上の後端位置を所定の位置とするための断面がL字状
の板状部材からなる規制手段(ストッパ)である。図示
例のエンドフェンス108は、その底板部分がメイン搬
送ベルト102上面よりも低い位置で、かつ、この底板
から垂直に延在した部分がメイン搬送ベルト102の上
側に突出するように設けられ、感光材料Aのサイズ(搬
送方向の長さ)に応じて制御部105の指示により、ま
たは手動によりメイン搬送ベルト102の搬送方向(図
中矢印c方向)に摺動可能に構成され、サブコンベア1
03の上流側ローラ104の中心位置からエンドフェン
ス108までの水平間距離LA が感光材料Aのサイズ
(搬送方向の長さ)とほぼ同等もしくはより少し長くな
る位置に設定される。
【0044】エンドフェンス108を摺動させる機構と
しては、プーリに張架したベルトにエンドフェンスを固
定する、あるいは、ドライブスクリュと係合したトラベ
リングナットにエンドフェンスを固定するなどの従来公
知の種々の方法に従えばよく、特に限定されない。ま
た、エンドフェンス108に加えて、排出ローラ対98
から落下して排出される感光材料Aのメイン搬送ベルト
102上の幅方向の位置を感光材料Aの両側から規制す
る、エンドフェンス108と同様の構成のサイドフェン
スを設けてもよい。
【0045】センサ99は、排出ローラ対98から感光
材料Aが排出されるのを検知するためのものであり、排
出ローラ対98の出口近傍に設けられる。図示例のセン
サ99は、通過する感光材料Aの後端を検知することに
より、感光材料Aの排出を検知するものであるが、本発
明の再給紙装置においては、感光材料Aの通過を検知し
うるものであれば、その検知機構は特に限定されず、従
来公知の種々のセンサが使用可能である。なお、センサ
99の配置位置は、図示例の排出ローラ98の出口近傍
には特に限定されず、少なくとも再給紙装置34に向か
って次の感光材料Aが搬送されていることを検知しうる
位置であればいかなる位置であってもよい。すなわち、
センサ99は感光材料Aが再給紙装置34のメイン搬送
ベルト102上に載置されたタイミングを検知しうるも
のであればどのようなセンサでもどのように配置しても
よい。
【0046】再給紙装置34の制御部105は、センサ
99により排出ローラ対98から感光材料Aの後端の排
出が検知される度に、バッファリング部において感光材
料Aがメイン搬送ベルト102上に落下するのに要する
程度の所定時間経過後、メインコンベア107のローラ
100に連結した駆動手段101を所定回転量だけ駆動
させるように制御する。すなわち、感光材料Aがメイン
搬送ベルト102上に落下すると、メイン搬送ベルト1
02を所定距離LB 搬送して停止するように制御部10
5はメインコンベア107を制御する。ここで、この場
合の搬送距離L B は感光材料Aの長さより短く設定され
る。こうすることにより、所定距離搬送後の停止時には
感光材料Aの先端側がサブ搬送ベルト106の下方に潜
入し、感光材料Aの後端側はメイン搬送ベルト102の
バッファリング部に残った状態となる。
【0047】すなわち、メイン搬送ベルト102のバッ
ファリング部に残った感光材料Aの後端側に、次の感光
材料Aが積載されると、メイン搬送ベルト102により
所定距離LB 搬送され、これらの感光材料Aの積載部分
がメイン搬送ベルト102とサブ搬送ベルト106との
間に潜入する。従って、この動作が繰り返される(すな
わち、間欠搬送される)ことにより、図4(b)に示さ
れるようにメイン搬送ベルト102とサブ搬送ベルト1
06との間で、シート片の感光材料Aが順次所定間隔L
B を空けて階段状に積載される。このため、感光材料A
はメイン搬送ベルト102上で、間欠搬送により滞留さ
れつつ徐々に最下層の感光材料Aが1枚ずつ再給紙装置
34の下流側末端のローラ104および100に到達
し、再給紙装置34に隣接した排出部109の再給紙ロ
ーラ対110により1枚ずつ引き抜かれて搬送される。
【0048】なお、感光材料Aを再給紙装置34に滞留
する時間は、メイン搬送ベルト102の1回当たりの搬
送距離LB を調整する、すなわちローラ100に連結し
た駆動手段の駆動時間を調整することにより自由に設定
することができる。すなわち、感光材料Aの滞留時間を
比較的短く設定する場合には、距離LB を長く設定すれ
ばよく、この場合には比較的少ない感光材料Aがメイン
搬送ベルト102上に積載され、感光材料Aが再給紙装
置34の下流側末端に到達するのに要する時間が短くな
る。一方、感光材料Aの滞留時間を比較的長く設定する
場合には、距離LB を短く設定すればよく、この場合に
は比較的多くの感光材料Aがメイン搬送ベルト102上
に積載された状態となり、感光材料Aが再給紙装置34
の下流側末端に到達するのに要する時間が長くなる。
【0049】再給紙装置34の下流には、排出部109
が設けられる。排出部109は、搬送ローラ114、1
26および130と、再給紙ローラ対110と、屈曲ガ
イド112、116、124および128と、ベルト搬
送系118とから構成される。なお、排出部109は、
再給紙装置34のメインコンベア107およびサブコン
ベア103とともに、本発明の再給紙手段を構成する。
再給紙ローラ110は、再給紙装置34の再給紙手段と
して機能し、メインコンベア107およびサブコンベア
103から排出される感光材料Aを1枚ずつ抜き取って
搬送するためのものである。これにより、感光材料Aは
屈曲ガイド112、搬送ローラ114および屈曲ガイド
116を介してベルト搬送系118へと搬送される。
【0050】ベルト搬送系118は、2本のローラ12
0、120とこれらのローラに張架されるベルト122
とから構成されるコンベア119が2台左右に向かい合
って対をなして配置されて構成されることにより、感光
材料Aをコンベア119、119間で挟持搬送するもの
であり、屈曲搬送部74のベルト搬送系90と同様に構
成される。ここで、図2からも分かるように、感光材料
Aは露光面を感光材料処理装置16側として排出部10
9を搬送されるため、感光材料処理装置16側(図中左
側)のコンベア91は感光材料Aの露光面の裏面と接触
し、感光材料処理装置16と反対側(図中右側)のコン
ベア91は感光材料Aの露光面と接触する。このため、
感光材料Aの露光面を損傷しないように、感光材料Aの
裏面側、すなわち感光材料処理装置16と反対側(図中
左側)のコンベア91を駆動することにより感光材料A
を搬送するように構成される。
【0051】このベルト搬送系118の下流には、さら
に屈曲ガイド124、搬送ローラ対126、屈曲ガイド
128、さらには感光材料処理装置16に接続する搬送
ローラ対130が順に設けられる。
【0052】感光材料処理装置16は、使用する感光材
料Aの種類に応じた湿式の現像処理装置であれば特に限
定されず、例えば、感光材料Aが銀塩写真感光材料であ
って、図4に示されるように、発色現像槽140、漂白
定着槽142、水洗槽144および乾燥槽146を有す
るものであり、露光済の感光材料Aは、搬送ローラや上
下動可能な底板148等によって搬送されて、各処理槽
に順次浸漬され、それぞれの処理槽において所定の処理
を施されて現像され、潜像が顕像化され、公知の方法で
乾燥され、ソータ150に搬送される。
【0053】ソータ150は、多数の棚を有する通常の
ソータであれば特に限定されず、入力操作部よりのソー
ト情報信号に応じて回転あるいはスライドして、仕上が
りプリントを収納する棚を切り換えることにより、ソー
ト情報に応じた所定枚数の仕上がりプリントを仕分けし
て収納する。
【0054】本発明の再給紙装置が適用される画像記録
装置は、基本的にこのような構成を有するものである
が、以下に、その作用について説明する。まず、装置本
体12の側面部を開けて、感光材料供給部20に、感光
材料マガジン22を装填しておく。ここで、予め引き出
しローラ対40を駆動して、引き出しローラ対40の下
流側に設けられる図示しないセンサによって先端が検出
されるまで、感光材料Aを搬送しておく。次に、露光を
開始する場合、感光材料Aは引き出しローラ対40によ
り引き出されて搬送され、カッタ24および搬送ローラ
対44を通過し、カッタ24の位置から所望のプリント
サイズの長さ分だけ搬送すると一旦停止し、カッタ24
により切断されて、シート片状に加工される。なお、カ
ッタ24から搬送ローラ対44までのガイド42の長さ
は感光材料Aがとりうるプリントサイズの最小値よりも
短く設定されることにより、感光材料Aがカッタ24で
切断されても搬送ローラ対44により挟持されており、
引き続き搬送ローラ44により、横レジスト26にまで
搬送される。
【0055】横レジスト26では、感光材料Aが分割ベ
ルト48により載置状態で搬送されると同時に、レジス
トローラ50により側端ガイド52方向に誘導されなが
ら、感光材料Aの端面が側端ガイド52に規制されるこ
とにより、感光材料Aが端面基準で位置決めされる。こ
のように位置決めされた感光材料Aは、副走査搬送系5
6の搬送ローラ対58を介して、露光部28に搬送され
る。露光部28では、感光材料Aはバキューム60の吸
引圧によってプラテン61の吸引穴を介してプラテン6
1面上に平面状に保持されつつ、搬送ローラ58、58
により副走査搬送される。ここで、感光材料Aが光ビー
ム走査装置14による露光開始位置近傍に到達すると、
図示しないセンサが感光材料Aの先端を検出し、この先
端を基準とした感光材料A上の所定の位置を露光開始位
置として、露光条件に応じて変調しかつ主走査方向に偏
向した光ビームLによって、副走査搬送される感光材料
Aを走査露光し、潜像を形成する。潜像が形成された感
光材料Aは、搬送ローラ対64によりバックプリント部
32に搬送される。
【0056】バックプリント部32では、感光材料Aは
バキューム70による吸引圧によりガイド68の吸引穴
を介してガイド68面上に平面状に保持されつつ、搬送
ローラ対64、64の搬送によりバックプリント部32
を通過することでインクジェット方式の印字装置66に
よってフィルム撮影日等の情報をバックプリントされ
る。ここで、前述のように、感光材料Aは1枚ごとに切
断されているので、感光材料Aが印字装置66の記録ヘ
ッド位置近傍に到達すると、図示しないセンサが感光材
料Aの先端を検出し、この先端を基準とした感光材料A
上の所定の位置にバックプリントが施される。
【0057】バックプリントが施された感光材料Aは、
屈曲搬送部74に搬送され、再給紙装置34に排出さ
れ、メイン搬送ベルト102上に階段状に積層されつつ
間欠搬送されることにより、滞留する。これにより、感
光材料処理装置16と装置本体12との処理速度差が吸
収されると同時に、潜像退行を防止するための十分な時
間を確保できる。
【0058】本発明では、感光材料Aを1枚ごとに切断
してシート片単位で取扱うため、従来の帯状の感光材料
の場合にループを形成することにより収容されていた大
容積のリザーバの代わりに、シート状の感光材料を積載
して収容できる小容積の再給紙装置34で同様の効果が
得られると同時に、簡便な構成でありながら積載された
感光材料Aの最下層から効率よく枚葉することができる
ため、装置の大幅な小型化、簡略化および効率化を実現
することができる。
【0059】このように集積されて滞留状態にある感光
材料Aは、間欠搬送によって1枚ずつ再給紙ローラ対1
10に到達すると、再給紙ローラ対110によって再給
紙装置34から1枚ずつ引き抜かれ、排出部109によ
り搬送されて、排出部109の末端、すなわち装置本体
12の側面近傍に設けられた搬送ローラ対130によっ
て感光材料処理装置16に搬送される。
【0060】感光材料処理装置16に搬送された感光材
料Aは、所定の速度で搬送されつつ、各槽において、発
色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を順次施されて
現像されて仕上がりプリントとされて、入力操作部より
のソート情報信号に応じてソータに収納される。
【0061】以上、本発明の再給紙装置について詳細に
説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変
更を行ってもよいのはもちろんである。
【0062】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、カットシート状感光材料を所定の露光位置に搬
送して露光を行って次工程、例えば現像装置に排出する
画像記録装置において、露光済のシート片状感光材料を
階段状に積載した状態で所定のタイミングで間欠搬送す
る構成としたことにより、現像処理との速度調整および
潜像退行防止に必要とされる十分な調整時間を確保とす
ると同時に、一時収容された感光材料を露光された順に
効率よく現像装置側に排出することが可能な、小型でか
つ簡便な構成の再給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の再給紙装置が適用される画像記録装
置の一実施例の概略図である。
【図2】 図1に示される画像記録装置の装置本体の一
実施例の部分拡大概略図である。
【図3】 図1に示される画像記録装置の横レジストの
一実施例の概略図である。
【図4】 (a)は図2に示される装置本体の再給紙装
置の部分拡大図である。(b)は再給紙装置内における
感光材料Aの積載状況を示す模式図である。
【図5】 図1に示される現像装置の一実施例の概略図
である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 装置本体 13 焼付搬送装置 14 光ビーム走査装置 16 感光材料処理装置 20 感光材料供給部 22 感光材料マガジン 24 カッタ 26 横レジスト 28 露光部 32 バックプリント部 34 再給紙装置 40 引き出しローラ対 42,68,80,84,112,116,124,1
28 屈曲ガイド 88,96 ガイド 44,45,58,64,82,86,98,114,
126,130 搬送ローラ対 46 ローラ 47 レジスト本体 48 分割ベルト 50 レジストローラ 52 側端ガイド 56 副走査搬送系 60,70 バキューム 61 プラテン 66 印字装置 74 屈曲搬送部 90,118 ベルト搬送系 91,119 コンベア 92,100,104,120 ローラ 94,102,106,122 ベルト 99 センサ 101 駆動源 102 メイン搬送ベルト 103 サブコンベア 105 制御部 106 サブ搬送ベルト 107 メインコンベア 108 エンドフェンス 109 排出部 110 再給紙ローラ対 140 発色現像槽 142 漂白定着槽 144 水洗槽 146 乾燥槽 148 底板 150 ソータ A 感光材料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カットシート状感光材料を所定の露光位置
    に搬送して露光を行って現像装置に排出する画像記録装
    置に配置される、前記露光済の感光材料を一時収容し、
    収容された感光材料を1枚ずつ再給紙する再給紙装置で
    あって、 前記露光済の感光材料が積載され、この積載された感光
    材料を水平搬送するメイン搬送手段と、 このメイン搬送手段の上側で、搬送方向下流側に上下動
    可能に設けられ、前記メイン搬送手段によって積載状態
    で搬送される前記感光材料を上側から挟持して補助搬送
    するサブ搬送手段と、 前記メイン搬送手段上に積載されるように搬送方向上流
    側に向けて前記感光材料を排出する排出手段と、 この排出手段によって排出される前記感光材料の搬送上
    流側の端部の位置を前記感光材料の搬送方向の長さに応
    じて規制するための、搬送方向に位置調整可能な規制手
    段と、 前記排出手段による前記感光材料の前記メイン搬送手段
    への排出を検知するセンサと、 前記メイン搬送手段と前記サブ搬送手段とにより挟持搬
    送される前記感光材料を1枚ずつ再給紙する再給紙手段
    と、 少なくとも前記メイン搬送手段を、前記センサによる前
    記感光材料の排出検出に応じて所定タイミングで所定距
    離だけ積載された前記感光材料を搬送して停止し、前記
    感光材料の搬送方向下流側の端面を搬送方向上流側に前
    記所定距離ずつずらして前記感光材料を階段状に積載さ
    せて滞留させ、前記感光材料の前記露光から再給紙開始
    までの時間を少なくとも潜像退行の防止に必要な時間以
    上として、最も下側の前記感光材料から1枚ずつ再給紙
    手段によって再給紙するよう制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする再給紙装置。
  2. 【請求項2】前記メイン搬送手段は、2個のプーリとこ
    の2個のプーリに張架されるメイン搬送用無端ベルトを
    有する請求項1に記載の再給紙装置。
  3. 【請求項3】前記サブ搬送手段は、上下動可能な2個の
    サブ搬送用プーリと、この2個のサブ搬送用プーリに張
    架されるサブ搬送用無端ベルトを有する請求項1または
    2に記載の再給紙装置。
  4. 【請求項4】前記サブ搬送手段は、少なくとも2個の上
    下動可能なコロと、前記感光材料を案内するガイド板と
    を有する請求項1または2に記載の再給紙装置。
  5. 【請求項5】前記再給紙手段が、前記感光材料を挟持搬
    送するローラ対である請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の再給紙装置。
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