JPH05127577A

JPH05127577A - クリーニング装置

Info

Publication number: JPH05127577A
Application number: JP31853991A
Authority: JP
Inventors: Masaki Tokuhashi; 正樹徳橋
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1991-11-06
Filing date: 1991-11-06
Publication date: 1993-05-25

Abstract

(57)【要約】【目的】感光体の表面をクリーニングした際に、残留
トナーが回収路の外に落下するとともに、紙粉を確実に
除去することを可能とする。【構成】転写式電子写真装置の感光体表面に先端部を
圧接したクリーニングブレード３と、このクリーニング
ブレードの他端を支持するケーシング４と、このケ−シ
ングの下端部から該下端部と感光体１表面との間に形成
される開口部を閉塞する方向に延設した板状のトナー飛
散防止用のシール５と、を有するクリーニング装置にお
いて、前記クリーニングブレード先端部により掻き落さ
れて、前記シールの近傍に落下してくる感光体表面の残
留物を推積させる堆積溜Ｓを、ケーシング内において前
記シートの近傍に形成する堆積溜形成手段９を具備する
構成としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はクリーニング装置に係
り、詳しくは、循環移動する像担持体表面に残留する現
像剤を除去し、その表面を再使用可能とするクリーニン
グ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真プロセスを利用した複写機、プ
リンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置は、原稿反
射光等の光学的な画像情報を、予め一様に帯電せしめた
感光体表面に照射することによって得た静電潜像に対し
て現像装置からトナーを付着せしめて現像し、この現像
像を転写紙上に転写、定着せしめることによって画像形
成を行っている。転写を終了した感光体表面には残留ト
ナーが付着するため、これを除去して次の作像工程に供
せしめるのがクリーニング装置である。

【０００３】特公平１-31192号公報には、転写式電子写
真装置の感光体表面の残留トナーをクリーニングブレー
ドで掻き落し、落下してくる残留トナーがクリーニング
装置を構成するケーシングの外に飛散しないように、当
該装置の感光体表面側の開口部の下端に、トナー飛散防
止用のシール材が設けられているクリーニング装置が開
示されている。

【０００４】しかしながら、このような従来のクリーニ
ング装置においては残留トナーのクリーニング及び飛散
の問題は解消するが、感光体と接触して生ずる転写紙の
繊維状のいわゆる紙粉は、クリーニングブレードの感光
体表面と接触しているエッジに噛み込まれてしまいこれ
を除去することは困難である。このような紙粉を除去す
るための手段として、感光体を逆転させたり、クリーニ
ングブレードに振動、衝撃を与えることが提案されてい
るが、実質上紙粉は除去されない状態である。

【０００５】

【発明の目的】この発明は上記従来技術における問題点
に着目してなされたもので、残留トナーのケーシング外
への落下や飛散を防止するとともに、紙粉をも除去し得
るクリーニング装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【発明の構成】この発明は上記の目的を達成するため
に、転写式電子写真装置の感光体表面に先端部を圧接さ
せて接設したクリーニングブレードと、このクリーニン
グブレードを覆っているケーシングと、このケ−シング
に形成された開口部の下端部に、この下端部から感光体
の表面に向う開口部を閉塞する方向に延設した板状のト
ナー飛散防止用のシールとを有するクリーニング装置に
おいて、クリーニングブレードに掻き落されて、このシ
ールの近傍に落下してくる感光体表面の残留物を、堆積
させる堆積溜を、前記ケーシング内において前記シート
の近傍に形成する堆積溜形成手段を具備する構成とし、
また、堆積溜形成手段は感光体の軸心に沿って当該表面
と離間させて、シールと並設した堆積用板で構成し、さ
らに、前記ケーシングの下端部であって、シールの近傍
に、回動操作に伴って感光体表面に対向する方向に回動
する堆積溜形成手段の回動端を枢設した。

【０００７】以下この発明の実施例を図面を用いて説明
する。図１はこの発明に基づくクリーニング装置を感光
体ドラム１に適用した場合を示す図である。感光体ドラ
ム１はその軸２を中心として矢印Ｑ方向へ回転自在に支
持されている。感光体ドラム１の周面には感光材層が形
成されており、当該ドラムの周面には、図示しない帯
電、露光、現像、転写、転写材分離等の各工程部が配設
されている。そして、クリーニング装置６は、感光体ド
ラム１の矢印Ｑで示す回転方向上、上記転写材分離工程
部の後方（下流）に位置している。３はクリーニングブ
レードでゴム、薄い金属片等の比較的可撓性のある材料
からなる刃であり、そのエッジ３Ａは感光体表面１Ａに
圧接されていて、この表面１Ａ上に残存するトナーを掻
き取ってクリーニングする。このエッジ３Ａと表面１Ａ
との間の相対角度は、最適なクリーニング効果が得られ
るように選定されている。クリーニングブレード３は、
ケーシング４の上部に板状の連結部材３Ｂを介して支持
されている。

【０００８】ケーシング４の下端部４Ａと感光体表面１
Ａとの間は開放されており、該開放部を閉止するように
下端部４Ａから感光体表面１Ａに向けてシール５が突設
されている。シール５はその端部５Ａが感光体表面１Ａ
に軽く当接するように支持されており、シール５と感光
体表面１Ａとの接する長さ及び相対角度はトナーをすく
い上げるすくい効果が最適となるように選定されてい
る。感光体表面１Ａに沿って落下するトナーの大部分
は、ここですくい上げられ後方へ落下していく。感光体
表面１Ａに沿って落下するトナーのうち、感光体の側端
に向うトナーは、図示しない公知の側端シールによっ
て、その飛散が防止されている。クリーニング装置の本
体６の下方には、スクリュー状の送りねじ７が感光体ド
ラム１の軸２の方向と平行に設けられており、ここに落
下する残留物を紙面直交方向に位置する図示しない貯蔵
容器に移送する。

【０００９】シール５が取り付けられたケーシング４の
下端部４Ａの、シール５の取り付位置の近傍に回動中心
８を持ち、ケーシング４内に延びる堆積用板（堆積溜形
成手段）９を感光体ドラム１の軸２の方向に沿って、シ
ール５と並設する。堆積用板９は、後述するように回動
操作により、矢印Ｒに示す方向に回動可能である。堆積
用板９が実線で示す位置にあって、当該体積用板９、ケ
ーシングの下端部４Ａ、シール５及び感光体ドラム１の
周面で凹状に形成された堆積空間（堆積溜）Ｓに、感光
体ドラム１の表面１Ａから離脱させる残留トナーが堆積
される。堆積用板９の自由端９Ａを超えて堆積された残
留トナー10は、さらに堆積が進行するにつれて、クリー
ニング装置の本体６の底部空間11に崩れて落下し、送り
ねじ７によって回収される。残留トナーの感光体ドラム
１の周面方向の堆積量は堆積用板９の同方向への延設長
に応じて設定される。

【００１０】感光体ドラム１の表面に付着した紙粉12は
矢印Ｑで示す方向に回転する感光体ドラム１の周面の移
動に伴って、シール５を通りぬけて、堆積残留トナーが
感光体ドラム１の周面に及ぼす堆積力によってトラップ
され、堆積残留トナーと混合されて堆積する。この混合
堆積物は次々に落下してくる残留トナー及びトラップさ
れてくる紙粉によって次第に送り出され、堆積限界を超
えると、崩れて送りねじ７の方向に落下して回収され
る。

【００１１】感光体周面と接触面13において接触する堆
積物は極めて柔軟であるから、感光体ドラム１の周面に
及ぼされる前記堆積力によって接触面13に圧接する紙粉
によって、感光体ドラム１の表面が損傷されることはな
い。尚、シール５の先端５Ａが感光体ドラム１の周面に
及ぼす押圧力は、紙粉12がシール５を通りぬけ得る程度
にしておく。

【００１２】図２は図１に示す堆積用板９の回動の構造
を示す斜視図である。図１に示す構成要素と同じ構成要
素には同じ符号を付してある。同図は、堆積用板９が図
１に示す堆積空間Ｓを開放して、堆積物をクリーニング
装置の本体６内の底部空間11に落下させる状態を示して
いる。図２において堆積用板９の突状に形成した回動端
９Ｂが、ケーシング４の下端部４Ａに形成した嵌挿溝４
Ｂに当該回動端９Ｂが回動し得るように嵌挿されてい
る。当該回動端９Ｂに固設して貫通された回動軸20（回
動中心８の突出端）は、嵌挿溝４Ｂ部を狭設している両
下端部４Ａ、４Ｃを軸受として回動する。ケーシング４
の側端には、クリーニング装置の本体６（図１）内の構
成要素である送りねじ７の回動軸７Ａなどの相対位置を
決定する位置決め板21が側設されている。この板21に位
置決めのピン22が固設されている。このように構成され
た軸・軸受構造は、感光ドラム１の軸２に沿って沿設さ
れている下端部４Ａの、図示を省略した他端側にも構成
されている。

【００１３】位置決め板21を貫通して延出した回動20軸
の端部には、回動ノブ23を固設する。位置決めピン22及
び感光体ドラム１の軸２に延設されている位置決めピン
25が、それぞれ面板24に穿設された位置決め穴24Ａ及び
24Ｂに嵌挿され、また、回動ノブ23が面板24に形設され
た挿通穴24Ｃ（回動ノブ23と整合する形状を有する）に
貫挿されて、当該面板24が感光体ドラム１及び位置決め
板21の側面に側設されている。面板24が側設された状態
において、堆積用板９は回動軸20及び回動ノブ23ととも
に、図示しないバネ等によって矢印Ｒに示す方向と逆方
向（図２において反時計方向）の回動力を付勢され、図
１に示す堆積空間Ｓを形成する位置まで回動されてい
る。

【００１４】クリーニング装置の本体６（図１）を電子
写真装置の本体から引き出す際には、回動ノブ23を図に
おいて上記付勢された回動力に抗して時計方向に回動操
作し、回動ノブ23を貫通穴24Ｃに通して面板24を取りは
ずす。その後、クリーニング装置の本体６（図１）を引
き出す。このようにすれば、図１に示す堆積空間Ｓに堆
積されていた堆積物は、堆積用板９が矢印Ｒに示す方向
に回動操作された際に、底部空間に向って落下して残留
しなくなるので、当該本体６が引き出される際に、電子
写真装置内の転写紙搬送ベルト等に堆積残留物が脱洩す
ることはない。尚、図１に示す堆積空間Ｓを形成する構
成及び部材は紙粉12をトラップし得る柔軟な堆積力が得
られるようなものであればよい。

【００１５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、感光体
ドラムの表面に付着した紙粉12は回転する感光体ドラム
に伴って、シール５を通りぬけて、堆積残留トナーが感
光体ドラムの周面の及ぼす堆積力によってトラップされ
除去され、かつ、感光体ドラムの周面の及ぼされる堆積
力は、当該周面と堆積物との接触面13において柔軟であ
るから、トラップされた紙粉によって、感光体ドラムの
表面が損傷されることはない。

【００１６】また、クリーニング装置を電子写真装置本
体から離脱する際には、堆積用板を回動操作により回動
して、堆積物をクリーニング装置内の底部空間の方向に
落下させた後に、離脱操作を行うので、クリーニング装
置内から当該本体内に堆積物が脱落することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のクリーニング装置の構成を示す側部断
面図である。

【図２】図１に示すクリーニング装置の脱着機能を説明
するための図である。

【符号の説明】１…感光ドラム、３…クリーニングブレード、４…ケー
シング、４Ａ，４Ｃ…下端部、４Ｂ…嵌挿溝、５…シー
ル、６…クリーニング装置の本体、７…送りねじ、９…
堆積用板（堆積溜形成手段）、９Ｂ…回動端、12…紙
粉、２０…回動軸、２１…位置決め板、２２，２３…位
置決めピン、２４…面板、２４Ａ，２４Ｂ…位置決め
穴、２４Ｃ…挿通穴。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】転写式電子写真装置の感光体表面に先端
部を圧接したクリーニングブレードと、このクリーニン
グブレードの他端を支持するケーシングと、このケ−シ
ングの下端部から該下端部と感光体表面との間に形成さ
れる開口部を閉塞する方向に延設した板状のトナー飛散
防止用のシールと、を有するクリーニング装置におい
て、前記クリーニングブレード先端部により掻き落され
て、前記シールの近傍に落下してくる感光体表面の残留
物を推積させる堆積溜を、ケーシング内において前記シ
ートの近傍に形成する堆積溜形成手段を具備する構成と
したことを特徴とするクリーニング装置。
【請求項２】前記堆積溜形成手段は、前記感光体の軸
心と平行な回動中心に一端を枢支されることにより他端
縁を感光体表面に対して接離自在に構成された堆積用板
で構成したことを特徴とする請求項１記載のクリーニン
グ装置。
【請求項３】前記堆積溜形成手段の前記回動中心を前
記ケーシングの下端部を貫通させて側方へ突出せしめ、
該突出端の回動操作により該堆積溜形成手段の該他端縁
を感光体表面から離間する方向に回動せしめるようにし
たことを特徴とする請求項１又は２記載のクリーニング
装置。