JPS6122315B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は転写式電子写真複写装置のクリーニン
グ装置に関する。

転写式の電子写真複写装置による画像作成に際
し、トナーにより現像した静電像を転写紙に転写
した後であつても、感光ドラム上には依然として
トナーが残留しており、斯かるトナーは、感光体
の再使用のために除去されねばならない。

感光体上に残留するトナーを除去するクリーニ
ング装置として従来種々の装置が用いられている
が、そのうちの一つにブレード型クリーニング装
置がある。斯かる装置は、第１図に示す如く、ク
リーニングブレードＢを感光体表面に当接し感光
体上に残留するトナーを剥離させるもので、構成
が簡単であるという利点を有している反面、クリ
ーニング時間の経過に伴いトナー溜りＸ部のみな
らず装置ハウジングの開口Ｙ部近傍にトナーが推
積する傾向を有しており、開口Ｙ部近傍に推積す
るトナーは該開口Ｙ部より飛散したりこぼれたり
し易く、装置の汚損やクリーニング不良の原因と
なるものである。

本発明は上記欠点を解消するもので良好なクリ
ーニング効果を奏するブレード型クリーニング装
置を提供することを目的とする。

以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明す
る。

第２図は発明に係るクリーニング装置を採用し
た電子写真複写装置のプロセスの概略を示す。感
光ドラム１は公知の方法による帯電ａ、露光ｂ、
現像ｃ、転写ｄの各ステーシヨンを通過した後ク
リーニングステーシヨンｅに至る。

クリーニングステーシヨンｅのクリーニング装
置を第３図を用いて詳述する。

第３図は本発明を採用したクリーニング装置の
断面を示す。図中１は感光ドラム、２はクリーニ
ングブレードで公知の方法により該感光ドラム上
に形成せしめた画像を転写紙に転写した後の該感
光ドラム上に残留するトナーを剥離せしめる。３
は軸SH−１を中心に揺動する支持板４によつて
支持されるトナー案内板で、該案内板はトナーが
付着、推積しにくく感光ドラムに悪影響を与えぬ
材料で形成してある。該案内板は、感光ドラム１
より剥離せしめられたトナーの落下方向をガイド
し、クリーニング装置ハウジング開口部より該ト
ナーが飛散したり、こぼれたりするのを防止す
る。５はトナー案内板によりガイドされ落下し、
トナー溜りのハウジング斜面Ｓ部近傍に推積する
トナーをトナー溜りのＵ部へ掻き送る掻き送り装
置で、複写操作時は、公知な駆動源により駆動さ
れる軸SH−２を中心に鎖線の軌道を描きながら
該軸SH−２と一体的に常時回動している。該掻
き送り装置は掻き送り板５００及び該掻き送り板
支持基体５０１より構成され、該掻き送り装置の
回動の際支持基体５０１が軸SH−１と当接し、
結果としてトナー案内板３及び支持板４を微振動
させる。

尚、掻き送り装置５は常時回動ではなく間歇的
回動であつても良い。前記のトナー溜りを形成し
てるハウジング部材は、トナー廃棄のため一部を
着脱自在となしている。６はトナー掻き取り装置
で、弾性を有するPETベースより成る掻き取り
板６００を保持部材６０１に固定したものであ
る。斯かる掻き取り板の材質としては、前記
PETベースの他、各種ゴム、合成樹脂シート、
ステンレス、リン青銅等の弾性体であれば良い。
該掻き取り装置６と前記掻送り装置５の関係を第
４図を用いて説明する。

トナー掻き送り板５００に付着、推積したトナ
ーは、該トナー掻き取り板６００が掻き送り板５
００と当接し該掻き送り板５００に押圧された弾
性変形する間に、掻き送り板５００より除去され
る。該掻き送り板５００の押圧が解除されればト
ナー掻き取り板６００は目身の有する弾性力によ
り元位置に復帰する。次にトナーの挙動について
第３図に戻つて説明する。

クリーニングブレード２により感光ドラム１か
ら剥離せしめたトナーは微振動をくり返す案内板
３にガイドされて該案内板３に推積することなく
落下する。クリーニング初期の段階ではトナーは
ハウジング底部Ｌ部付近に推積するが時間の経過
に伴つてトナー量が増加すると、トナーは次第に
ハウジング斜面に沿つたＳ部に推積するようにな
る。Ｓ部に推積したトナーは順次掻き送り板５０
０によりトナー溜りのＳ部からＵ部へ掻き送られ
る。その際該掻き送り板５００にトナーが付着・
推積するが、該トナーを掻き送り板５００から除
去しなければ、該掻き送り板５００の掻き送り能
力が減少しトナーはＳ部の斜面に沿つた全域、更
には案内板３に推積するようになり、感光ドラム
１のクリーニングに悪影響を及ぼす結果を招くこ
とになるが、トナー掻き取り板６００が掻き送り
板５００に付着するトナーを除去しており掻き送
り板５００は常にリフレツシユされた状態にある
のでトナー掻き送り能力は減少しない。掻き送り
板５００により掻き送られたトナーは掻き取り板
６００による押圧力及び該掻き取り板６００と保
持部材６０１の仕切り作用を受けトナー溜りのＵ
部でくずれることなく順次推積し、掻き送り板５
００や案内板３の方へこぼれることはない。ハウ
ジング内のトナー溜りに所定量のトナーか推積し
た時にはハウジングの着脱自在となした部分を取
りはずし、トナーの処理を行なえば良い。

尚前記掻き取り板６００と掻き送り板５００の
関係は図示実施例に限るものではなく、掻き取り
板６００の材質、取り付け位置等は、トナー掻き
送り板５００の回転に悪影響を及ぼさず、掻き取
り性能が良好であるような関係であれば良い。

上記実施例によればトナーの飛散、こぼれは発
生せず従つてトナー回収量が増加し、極めて良好
なクリーニング効果が得られ、装置の汚損も生じ
ない。

以上の様に本発明を用いれば種々のすぐれた効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のブレード型クリーニング装置を
示す図、第２図は本発明を採用した電子写真複写
装置の簡単なプロセスを示す図、第３図はクリー
ニング装置の断面を示す図、第４図は掻き送り装
置と掻き取り装置の関連を示す図である。 １……感光ドラム、２……クリーニングブレー
ド、３……案内板、４……支持板、５……掻き送
り装置、５００……掻き送り板、５０１……支持
基体、６……掻き取り装置、６００……掻き取り
板、６０１……保持部材、ａ……帯電ステーシヨ
ン、ｂ……露光ステーシヨン、ｃ……現像ステー
シヨン、ｄ……転写ステーシヨン、ｅ……クリー
ニングステーシヨン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 転写工程終了後の感光体表面に残留している
   トナーを除去するように構成したクリーニング装
   置において、前記除去されたトナーを更クリーニ
   ング装置内の所定部に掻き送る回動軸のまわりに
   回動可能に設けられた掻き送り手段と、該掻き送
   り手段の一方の面の腹に一端が当接しうる掻き取
   り手段を設けるとともに、前記掻き送り手段の回
   動に伴つて前記掻き取り手段の一端が前記掻き送
   り手段の前記面上を前記回動軸から端部方向へ移
   動することによつて、該掻き送り手段に付着した
   トナーを除去するように構成したクリーニング装
   置。 ２ 前記掻き送り手段は前記回動軸の軸方向に平
   行に少なくとも一枚の板状部材を有した特許請求
   の範囲第１項記載のクリーニング装置。 ３ 前記掻き取り手段は板状部材からなる特許請
   求の範囲第１項記載のクリーニング装置。 ４ 前記掻き送り手段と掻き取り手段の一方が弾
   性変形可能な材料からなる特許請求の範囲第１項
   乃至第３項記載のクリーニング装置。 ５ 前記掻き送り手段から掻き送られたトナーが
   溜まるトナー溜りの一部は着脱可能に設けられた
   特許請求の範囲第１項又は第４項記載のクリーニ
   ング装置。