JP4220813B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等に適用される画像形成装置に関し、詳しくはキャリア液中にトナーを分散した液体現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記画像形成装置に採用されるクリーニング装置としては、像担持体表面に当接させたクリーニングブレードにより、像担持体上の残留した現像剤を回収するものが広く知られている。クリーニングブレードを用いて液体現像剤を回収するものでは、クリーニングブレードの先端で像担持体上の液体現像剤を堰き止め、堰き止めた液体現像剤をブレード背面(像担持体との対向面と反対側の面)上を流して回収する。しかし、液体現像剤は毛細管現象によりブレード先端エッジ上を両端部に向かって広がってしまう。そして、ブレード端部に達した液体現像剤の一部は、ブレード背面上を流れずに、ブレード端面に回り込み、回収されずに像担持体表面に流出する。このため、液リングと呼ばれる像担持体上に環状の液体現像剤が付着する現象が発生する。一方、乾式現像剤を用いたものではブレードで回収したトナーの飛散はあっても、ブレードの有効幅から現像剤が外側に広がることはない。
【0003】
液リングは、像担持体の全周にわたって発生するため、像担持体周辺に配置される全てのユニットに何らかの影響を及ぼす。また、液リングの量が多くなれば像担持体より滴下して液ダレとなってしまうこともある。このため、かぶりや機内の汚れ、混色等の問題が発生する。
【0004】
液リングによる不具合を防止するためには、これまでも次の方法が知られている。
▲1▼像担持体の幅を広くして有効画像幅に対して余裕を持たせる。
▲2▼ブレードの幅を像担持体の幅よりも長くし、像担持体端部に液リングを移行させる。しかし、▲2▼の場合、像担持体端部の回転用フランジが汚れる。そこで、フランジ部のクリーニングとフランジからの回収手段が必要となる。
▲3▼補助手段としてサイドブレード等を設け、ブレード端部で発生した液リングを再びブレードまで戻し、液リングの量の増加を抑制する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記▲2▼、▲3▼の方法は部品構成が複雑になるという課題もある。また、さらに液リングの発生を抑制し、余裕度を上げることも望まれている。
【0006】
本発明は、上記背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、液体現像剤を用いた画像形成装置において、液リングの発生を抑え、かぶりや機内の汚れ、混色等を防止できる画像形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、誘電性キャリア液中にトナーを分散した液体現像剤を用いて形成した顕像を担持しながら表面移動する像担持体と、該像担持体上の顕像を被転写体に転写したのち、該像担持体上から残留液体現像剤を除去するために該像担持体表面に当接するクリーニングブレードとを備えた画像形成装置において、上記クリーニングブレードよりも上記像担持体の表面移動方向上流側かつ該クリーニングブレード端部より内側で、該像担持体に当接しながら該クリーニングブレード先端部に対向し、且つ該像担持体の表面移動方向と順方向に回転して、クリーニングブレード先端部に溜まった液体現像剤を回収する弾性体からなるサイドローラと、該サイドローラの表面における、該クリーニングブレード先端部との対向位置を通過した後の箇所に食い込みながら該サイドローラの表面移動方向と順方向に回転するように配設され、該箇所に保持される液体現像剤を絞りながら自らと該クリーニングブレードとの間の空間に向けて落下させる絞りローラと、片持ち支持される板状の部材からなり、該絞りローラによって絞り落とされた液体現像剤を自らの表面における自由端側の箇所で受け止めながら該表面に沿って固定端側に向けて移動させるガイドプレートと、片持ち支持される板状の部材からなり、該絞りローラの表面における該サイドローラに対する食い込み位置を通過した後の箇所に自らの自由端側を当接させながら、該絞りローラに付着している液体現像剤を掻き取るブレード部材とを設け、該クリーニングブレード、ガイドプレート及びブレード部材を同一の保持部材で片持ち支持したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記サイドローラを上記像担持体の表面移動速度対して1.0〜3.0倍の速度で駆動するサイドローラ駆動手段を設けることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記サイドローラが発泡体であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、上記ガイドプレートの表面が發油性を有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの画像形成装置において、上記クリーニングブレード先端部の幅方向両端部から中央部に向けてエアーを吹き付ける送風手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記サイドローラを保持する保持部材を備え、上記送風手段が該保持部材に固定されていることを特徴とするものである。
【0012】
これらの画像形成装置では、クリーニングブレードの上流側でクリーニングブレード両端より内側で、クリーニングブレード先端部に対向するよう回転可能な弾性体からなるサイドローラを設ける。このサイドローラは回転しながらクリーニングブレード先端部に溜まった液体現像剤を回収する。クリーニングブレード先端部に溜まった液体現像剤を回収する補助回収手段としてのサイドローラを設けることで、クリーニングブレード端部から流出する液の流出量そのものを減少させ、液リングを効果的に抑制する。これらの画像形成装置は、毛細管現象による液体現像剤の広がりを抑制する方法に較べ、クリーニングブレード先端部に溜まった液体現像剤を回収するという直接的な方法なので、高固形分の液体現像剤にも対応でき、液リング発生を抑制できるという優れた効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を液体現像剤を用いた画像形成装置としての複写機に適用した一実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る複写機の主要部の概略構成図である。潜像担持体としてドラム状の感光体の周囲には、帯電装置3、露光装置4、現像装置5、現像後処理ユニット6、中間転写ローラ8、クリーニング装置7、除電装置2等が順に配設されている。中間転写ローラ8の感光体1と対向する反対側には、2次転写装置10が配設されている。また、給紙トレイ14より転写紙を中間転写ローラ8と2次転写装置10との対向部に向けて給紙する給紙装置13と搬送装置12と、転写紙に転写されたトナー像を定着する図示しない定着装置とを備えている。
【0014】
上記構成の複写機において、矢印方向に回転する感光体1の表面は、帯電装置3で所定の帯電電位に一様帯電された後、画像情報に基づいて変調されたレーザー光線が照射される。これにより、感光体1上に静電潜像が形成される。感光体1上に形成された静電潜像は、現像装置5と対向する現像領域において、現像装置5により液体現像剤(以下、現像液という)を付着させることで現像され、トナー像となる。このトナー像は中間転写ローラ8により感光体1上のトナー像とは逆極性の電荷を付与することで、中間転写ローラ8上に転写される。一方、転写紙は給紙装置13、搬送装置12で給紙・搬送され、所定のタイミングで中間転写ローラ8上と2次転写装置10とが対向する2次転写部に送出・搬送される。そして、転写紙に中間転写ローラ8上のトナー像とは逆極性の電荷を付与することで、トナー像が転写紙に転写される。次いで、転写紙は、図示しない定着装置に送られ、定着装置でトナー像が定着された転写紙が出力される。中間転写ローラ8でトナー像が転写された後の感光体1の表面は、後述するクリーニング装置7でクリーニングされ、感光体1上に残った現像液が除去される。また、2次転写装置10でトナー像が転写された後の中間転写ローラ8の表面は、中間転写体クリーニング装置9でクリーニングされ、中間転写ローラ8上に残った現像液が除去される。ここで、現像液は誘電性の液体キャリアにトナーを分散させたものである。液体キャリアの具体例としては、脂肪族炭化水素、シリコーンオイル、天然油、流動パラフィンなどがあげられる。
【0015】
次に、クリーニング装置7について詳しく説明する。図2(a)はクリーニング装置7の斜視図、(b)はクリーニングブレードの正面図である。このクリーニング装置7では、クリーニングブレード71の現像液と接触する部分72に親油性の処理を施している。ここで、現像液の接触面への付着力は固形分であるトナーの性質によるところが大きく、接触面が撥油性であるとトナーをはじき、親油性であるとなじむ性質を有している。そこで、クリーニングブレード71の現像液と接触する部分72を親油性とすると、現像液中のトナーとクリーニングブレード71の接触面とがなじんで付着力が大きくなり、現像液が毛細管現象により端部まで広がる速さを低下させることができる。これにより、クリーニングブレード71端部から流れ出す時間あたりの現像液の流出量を低減させることができ、液リングの発生を抑えることができる。
【0016】
さらに、クリーニングブレード71の両端部73には撥油性の処理を施している。このため、中央部72から端部73に向けて現像液が流れこみ難くなり、端部から流れ出す時間あたりの現像液の流出量を低減させることができる。これにより、さらに液リングの発生を抑えることができる。
【0017】
ところで、残留現像液の感光体1への付着力はトナー固形分の粘性や静電気的結合力によるところが大きい。感光体1上に付着した残留現像液をクリーニングブレード71により効率よく回収するためには、感光体1上とトナーとの付着力が弱いことが望ましい。そこで、感光体1の表面を撥油性になるよう処理する。これにより、感光体1と残留現像液中のトナーとの付着力が低減し、クリーニングブレードの負荷を低減しつつ、良好なクリーニングをおこなうことができる。
【0018】
次に、液リングの量の増加を抑制するための補助手段として、サイドブレード74を設けたものについて説明する。図3(a)にサイドブレード74を設けたものの斜視図を示す。サイドブレード74は、クリーニングブレード71より上流部で、クリーニングブレード71の端部に設けられており、クリーニングブレード71端部で発生した液リングを再びクリーニングブレード71まで戻し、液リングの量の増加を抑制するものである。このサイドブレード74の現像液と接触する部分を撥油性とすることで、サイドブレード71と現像液中のトナーの保持力を弱め、液リングが再びクリーニングブレード71に戻ることを促進する。
【0019】
ところで、感光体1の回転時には、サイドブレード74によりクリーニングブレード71端部で発生した液リングを再びクリーニングブレードブレード71まで戻して、その背面より回収する。このように、感光体1の回転時には、現像液の流れる方向が一定の方向と決まっている。しかし、感光体1の停止時には、各部材間の平行度、表面は均一性、傷の有無等の要素が加味され、サイドブレード74に保持された現像液の流出方向が定まらず、サイドブレード74の外側より現像液が流れ出て液リングを発生させてしまうという場合もある。そこで、サイドブレード74の現像液と接触する部分を親油性とすることで、サイドブレード74と現像液中のトナーの保持力を強め、機械停止時にサイドブレード先端部に保持されたトナーを流出しにくくする。このように、サイドブレード74が現像液を保持しやすくなれば、機械停止時のサイドブレード74からの現像液流出による不具合を低減することができる。
【0020】
さらに、サイドブレード74の現像液と接触する部分を撥油性、親油性としたときの効果を組み合わせて用いることもできる。図3(b)にサイドブレードの表面処理の説明図をしめす。サイドブレード74のクリーニングブレード71と対向する内側76を撥油性、外側75を親油性とする。これにより、サイドブレード内側76よりクリーニングブレード71に現像液を効率的に戻すとともに、感光体1停止時にサイドブレード74の外側75より現像液が流出することを低減させる。また、反対にサイドブレード内側76を親油性、外側75を撥油性とすることで、サイドブレード74の内側76より外側75に向けてクリーニングブレード71に現像液が流れ出さないようにするとともに、感光体1停止時にサイドブレードの内側76に現像液を保持しやすくする効果がある。これらの方法は、その装置の液リングの発生量、停止間隔、頻度等により適宜画像形成装置に適したものを選択すると良い。このようにサイドブレード74によりクリーニングブレード71端部の単位時間あたりの液リングの量を低減させることで、充分な効果を得ることができる。また、対処する機構の負荷も低減でき、長期に渡って安定したクリーニング性能、液リング防止の効果を得ることができる。
【0021】
上記複写機では、現像液の毛細管現象を抑制するよう、クリーニングブレード71またはサイドブレード74の現像剤液と接触する部分の特性を規定している。毛細管現象は液の固形分比率が低い程盛んになるため、上記装置は、回収した残留現像液の固形分比率が低いときに有効である。一方、残留現像液にトナーが多く含まれ、高固形分の現像液が回収されている場合には、現像液は堆積しやすく、毛細管現象による端部への流出量は少なくなる。しかしながら、高固形分の現像液が溜まっていき、クリーニングブレード両端部から流出し始めると、高固形分のため下流側に構成されているユニット等への悪影響は大きなものとなる。
【0022】
そこで、現像液の毛細管現象を抑制するだけではなく、クリーニングブレード71上の現像液を積極的に回収して液リングの量を抑制する手段として、サイドローラ80を設けたものについて説明する。図4(a)にサイドローラ80を設けたものの斜視図、(b)は正面図である。図5はサイドローラ80を設けたものの詳細部の断面図である。図6はサイドローラ80を設けた場合の現像液の流れについての説明図である。図7はサイドローラ80を取り付けた部分の斜視図である。クリーニングブレード71の両端部より内側で、感光体1の回転方向の上流側でクリーニングブレード71先端部に対向するようサイドローラ80を設ける。サイドローラ80は、回転可能な弾性体からなるものであり、感光体1に押し当てられるとともにクリーニングブレード71先端部と微少間隙Gをもって配置されている。具体的には、サイドローラ80として発泡状のゴムローラを用い、サイドローラ80とクリーニングブレード71先端部との間隙Gをゴムの変形時も含め2mm以下となるように配置した。このサイドローラ80は図示しない駆動手段によって感光体1との対向部において順方向へ回転させ、クリーニングブレード71先端に留まっている現像液を回収する。サイドローラ80が発泡状のゴムローラであると、容易に変形してクリーニングブレード71先端部へより近づくことができる。また、感光体1と順方向に回転することで、クリーニングブレード71先端部近傍の吸い取り側で変形し、その後変形が戻るようになるので、エッジ先端部の高固形分の回収トナーの流出防止には効果的である。また、感光体1の表面移動速度対してサイドローラ80の回転数が高いとサイドローラ80ローラと感光体1とのニップ部からミストが発生しやすい。そこで回転数を大きくしすぎることは好ましくない。感光体1の表面移動速度対してサイドローラ80の回転数が1.0〜3.0倍、特に2.0〜3.0倍程度の速度でサイドローラ80駆動することで現像液を効率よく回収できることが実験的に解った。
【0023】
また、図5、図6にしめすように、サイドローラ80を感光体1との対向部において感光体1と順方向へ回転させることで、上述のように効率的にクリーニングブレード71先端部の現像液を回収することができると共に、回収トナーの後処理も容易におこなえる。また、サイドローラ80の回転数が高い場合に発生するミストは順方向へ回転することで外部への飛散を容易に防止することができる。
【0024】
さらに、サイドローラ80による現像液の回収を長期に渡って安定しておこなうために、サイドローラ80から現像液を絞り出して、サイドローラ80内の現像液量が一定以上にならないようにすることが必要である。そこで、サイドローラ80に当接するよう絞りローラ82を設け、絞りローラ82でサイドローラ80に蓄積した現像液を絞る。この絞られた現像液がクリーニングブレード71側に戻らないよう現像液回収プレート84を設け、現像液を現像液回収プレート84上を流し、クリーニング装置7のケーシング下部に落下させる。また、絞りローラ82には絞りローラクリーニングブレード83が当接されて設けられており、絞りローラ82から現像液を掻き取り、クリーニング装置7のケーシング下部に落下させる。さらに、現像液回収プレート84の表面を撥油性を有するように、發油性を有する材質又はコーティング処理を施す。このようにすることで、絞り出した現像液が現像液回収プレート84上に滞留しにくくしなり、順調に下部に流れ落ちるようにする。
【0025】
さらに、サイドローラ80を配置したクリーニングブレード71の先端部に向けて、クリーニングブレードの幅方向両端部から中央部に向けてエアーを吹き付ける送風手段を備えてもよい。図8にエアー送風手段を設けたものの概略構成を表す斜視図、図9にエアー送風手段の吹き付け位置をしめす側面図を示す。これは、クリーニングブレード71先端部の現像液が溜まった部分に向けて、エアーを送風する図示しないエアーポンプと、エアーチューブ97と、エアーノズレ96とを設けたものである。このように、上流側にサイドローラ80を配置したクリーニングブレード71の先端部に向けてエアーを送風することで現像液を中央部に向かって戻し、端部からの流出を防ぐ。エアーを吹き付け続ける時間は、現像液の粘度、クリーニングブレードの角度等の条件による現像液の回収量によりり適宜設定されるものである。また、図9に示すように、サイドローラ80を保持している保持部材としてのサイドローラの駆動用ギアトレイン95にエアーノズル96を固定することで、精度よく効果の大きい位置にエアーを吹き付けることが可能になる。この方法は装置としては複雑になるが、液リングを低減させるためには非常に大きい効果がある。
【0026】
なお、上記実施形態の複写機では、潜像担持体である感光体1をクリーニングするクリーニング装置を用いて本発明を説明したが、これに限られるものではない。現像液を用いて形成したトナー像を担持する像担持体の残留現像液をクリーニングブレードを用いてクリーニングする装置であれば適応でき、例えば、中間転写ローラ8をクリーニングする中間転写クリーニング装置9にも適応可能である。
【0027】
以上述べたように、本実施形態の複写機では、液リングの発生を抑え、かぶりや機内の汚れ、混色等を防止できる。
クリーニングブレード71の現像液と接触する部分72を親油性とすることで、現像液中のトナーとクリーニングブレード71との付着力を大きくし、現像液が毛細管現象により端部まで広がる速さを低下させることができる。これにより、クリーニングブレード端部から流れ出す時間あたりの現像液の流出量を低減し、液リングの量を低減させることができる。この方法は、クリーニングブレードの現像液と接触する部分を処理するだけなので、別途部品構成が複雑になる等のデメリットが無くこともなく、簡易であるというメリットがある。
さらに、クリーニングブレード71の現像液と接触する部分の両端部73に撥油性の処理を施してもよい。これにより、中央部72から端部73に向けて現像液が流れこみ難くなり、クリーニングブレード71端部から流れ出す時間あたりの現像液の流出量を低減させることができ、液リング防止の効果を向上させることができる。
さらに、感光体1表面を撥油性とすることで、感光体1と残留現像液中のトナーとの付着力が低減させ、クリーニングブレード71の負荷を低減しつつ、良好なクリーニングをおこなうことができる。
また、液リングの量の増加を抑制するための補助手段として、クリーニングブレード71より上流部に、クリーニングブレード71端部で発生した液リングを再びクリーニングブレード71まで戻すサイドブレード74を設けてもよい。このサイドブレード74の現像液と接触する部分を撥油性とすることで、サイドブレード71と現像液中のトナーの保持力を弱め、ブレード端部で発生した液リングが再びブレードが戻ることを促進する。
また、サイドブレード74の現像液と接触する部分を親油性とすることで、サイドブレード74と現像液中のトナーの保持力を強め、機械停止時にサイドブレードに保持された現像液を流出しにくくする。サイドブレード74が現像液を保持しやすくなれば、機械停止時のサイドブレード74からの現像液流出による不具合を低減することができる。
さらに、サイドブレード74の現像液と接触する部分を撥油性、親油性としたときの効果を組み合わせて用いてもよい。サイドブレード74のクリーニングブレード71と対向する内側76を撥油性、外側75を親油性とする。これにより、サイドブレード内側76よりクリーニングブレード71に現像液を効率的に戻すとともに、感光体1停止時にサイドブレード74の外側75より現像液が流出することを低減させる。また、反対にサイドブレード内側76を親油性、外側75を撥油性とすることで、サイドブレード74の内側76より外側75にクリーニングブレード71に現像液が流れ出さないようにするとともに、感光体1停止時にサイドブレードの内側76に現像液を保持しやすくする。これらの方法は、その装置の液リングの発生量、停止間隔、頻度等により適宜画像形成装置に適したものを選択すると良い。いずれにしても、サイドブレードを設けて発生した液リングを処理する方法では、クリーニングブレード端部の単位時間あたりの液リングの量を低減させることで、充分な効果を得ることができる。また、対処する機構の負荷も低減でき、長期に渡って安定したクリーニング性能、液リング防止の効果を得ることができる。
さらに、こららのサイドブレード80をクリーニングブレード71の現像液と接触する部分72を親油性としたものと組み合わせるすることで、大きな効果を得ることができる。
また、クリーニングブレード71の上流側でクリーニングブレード71両端より内側で、クリーニングブレード71先端部に対向するよう回転可能な弾性体からなるサイドローラ80を設けてもよい。このサイドローラ80はクリーニングブレード71先端部に溜まった現像剤液を回収する。このようにクリーニングブレード71先端部に溜まった現像液を回収する補助回収手段としてのサイドローラ80を設けることで、クリーニングブレード71端部から流出する液の流出量そのものを減少させ、液リングを効果的に抑制する。これは毛細管現象による現像液の広がりを抑制する方法に較べ、クリーニングブレード71先端部に溜まった現像液を回収するという直接的な方法なので、高固形分の現像液にも対応でき、液リング発生を抑制できるという優れた効果がある。
このサイドローラ80は、感光体1との対向部において順方向へ回転させることで、クリーニングブレード先端部の現像液を効率的回収することができると共に、回収トナーの後処理も容易におこなえる。また、サイドローラ80の回転数が高い場合に発生するミストは順方向へ回転することで外部への飛散を容易に防止することができる。
また、サイドローラ80は、感光体1の表面移動速度対してサイドローラ80の回転数を1.0〜3.0倍の速度とすることで現像液を効率よく回収できることが実験的に解った。また、感光体1の表面移動速度対してサイドローラ80の回転数が高いとサイドローラ80ローラと感光体1とのニップ部からミストが発生しやすい。そこで回転数をこれ以上大きくしすぎることは好ましくない。
また、サイドローラが発泡体であると、容易に変形してよりクリーニングブレード71先端部へ近づくき、現像液を吸収して効率よく回収できる。、
また、サイドローラ80に当接するよう絞りローラ82を設け、絞りローラ82でサイドローラ80に蓄積した現像液を絞る。この絞られた現像液がクリーニングブレード71側に戻らないよう現像液回収プレート84を設け、現像液が現像液回収プレート84上を流れてクリーニング装置7のケーシング下部に落下するようにする。サイドローラ80から現像液を絞り出してサイドローラ80内の現像液量が一定以上にならないようにすることで、サイドローラ80による現像液の回収を長期に渡って安定しておこなう。
また、現像液回収プレート84の現像液と接触する部分を發油性とすることで、絞り出した現像液が現像液回収プレート84上に滞留しにくくし、順調に下部に流れ落ち回収できるようにする。
また、サイドローラ80を配置したクリーニングブレード71の先端部に向けて、クリーニングブレードの幅方向両端部から中央部に向けてエアーを吹き付ける送風手段を備えてもよい。このように、サイドローラ80を配置したクリーニングブレード71の先端部に向けてエアーを送風することで現像液を中央部に向かって戻し、端部からの流出を防ぐ。また、サイドローラ80を保持している保持部材にエアーノズル96を固定することで、精度よく効果の大きい位置にエアーを吹き付けることが可能になる。この方法は装置としては複雑になるが、液リングを低減させるためには非常に大きい効果がある。
これらの方法はいずれも液リングの発生を抑えるという有効な方法であるが、複雑さ、コスト、余裕度等の面ではそれぞれメリット、デメリットを持っている。複写機の速度、現像液の粘度、クリーニングブレードの角度等の条件による現像液の回収量により、複写機に合わせて適宜選択されるべきものである。
【0028】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、液体現像剤を用いた画像形成装置において、液リングの発生を抑え、かぶりや機内の汚れ、多色機における混色等を防止できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】(a)本実施形態に係る複写機採用されるクリーニング装置の斜視図。
(b)本実施形態に係る複写機採用されるクリーニング装置の正面図。
【図3】(a)サイドブレードを設けたクリーニング装置の斜視図。
(b)サイドブレードの表面処理の説明図。
【図4】(a)サイドローラを設けたクリーニング装置の斜視図。
(b)サイドローラを設けたクリーニング装置の正面図。
【図5】サイドローラを設けたクリーニング装置の詳細部断面図。
【図6】サイドローラを設けたクリーニング装置の現像液の流れの説明図。
【図7】サイドローラ80を取り付けた部分の斜視図。
【図8】送風手段を設けたクリーニング装置の斜視図。
【図9】送風手段を設けたクリーニング装置の断面図。
【符号の説明】
1 感光体
2 除電装置
3 帯電装置
4 露光装置
5 現像装置
6 現像後処理ユニット
7 クリーニング装置
8 中間転写ローラ
9 中間転写体クリーニング装置
10 2次転写装置
11 2次転写体クリーニング装置
12 搬送装置
13 給紙装置
14 給紙トレイ
71 クリーニングブレード
72 クリーニングブレードの現像液と接触する部分
73 クリーニングブレードの現像液と接触する端部
74 サイドブレード
75 サイドブレード外側
76 サイドブレード内側
77 クリーニングブレードホルダ
80 サイドローラ
82 絞りローラ
83 絞りローラクリーニングブレード
84 現像液回収プレート
90 サイドローラの軸
94 クリーニングユニット位置決めピン
95 サイドローラの駆動用ギアトレイン
96 エアーノズル
97 エアーチューブ
98 ブレード加圧カバー
102、103、104 ギア

Claims (6)

  1. 誘電性キャリア液中にトナーを分散した液体現像剤を用いて形成した顕像を担持しながら表面移動する像担持体と、該像担持体上の顕像を被転写体に転写したのち、該像担持体上から残留液体現像剤を除去するために該像担持体表面に当接するクリーニングブレードとを備えた画像形成装置において、
    上記クリーニングブレードよりも上記像担持体の表面移動方向上流側かつ該クリーニングブレード端部より内側で、該像担持体に当接しながら該クリーニングブレード先端部に対向し、且つ該像担持体の表面移動方向と順方向に回転して、クリーニングブレード先端部に溜まった液体現像剤を回収する弾性体からなるサイドローラと、
    該サイドローラの表面における、該クリーニングブレード先端部との対向位置を通過した後の箇所に食い込みながら該サイドローラの表面移動方向と順方向に回転するように配設され、該箇所に保持される液体現像剤を絞りながら自らと該クリーニングブレードとの間の空間に向けて落下させる絞りローラと、
    片持ち支持される板状の部材からなり、該絞りローラによって絞り落とされた液体現像剤を自らの表面における自由端側の箇所で受け止めながら該表面に沿って固定端側に向けて移動させるガイドプレートと、
    片持ち支持される板状の部材からなり、該絞りローラの表面における該サイドローラに対する食い込み位置を通過した後の箇所に自らの自由端側を当接させながら、該絞りローラに付着している液体現像剤を掻き取るブレード部材とを設け、該クリーニングブレード、ガイドプレート及びブレード部材を同一の保持部材で片持ち支持したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記サイドローラを上記像担持体の表面移動速度対して1.0〜3.0倍の速度で駆動するサイドローラ駆動手段を設けることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記サイドローラが発泡体であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、
    上記ガイドプレートの表面が發油性を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかの画像形成装置において、
    上記クリーニングブレード先端部の幅方向両端部から中央部に向けてエアーを吹き付ける送風手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記サイドローラを保持する保持部材を備え、上記送風手段が該保持部材に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
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