JPH0334759Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気ブラシ現像法を使用した電子写
真装置における現像剤排出装置に関するものであ
る。

従来より、トナー及びキヤリヤを使用する現像
剤においては、その現像剤に寿命があり、交換を
余儀なくされてきた。また、現像剤を交換するた
めには、手間がかかるという欠点があつた。

一例として、現像装置の底部に排出口をあけ、
外部へ排出する方法があるが、強制的に排出する
手段を現像装置内部に装備しておらず、現像剤の
自重に頼る排出手段をもちいているため、完全に
もれなく現像剤を排出することができず、排出も
れが生ずる欠点がある。また、排出を確認しなが
ら行なうため時間がかかる。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、手間をかけずに現像剤を完全に排出する装
置を提供することにある。

本考案は、現像用磁気ロールと該磁気ロール外
殻スリーブとの現像剤搬送能力に着目し、該スリ
ーブ上に板状の部材を突き当て、現像剤をかき落
とし排出するよう工夫したものである。

以下、第１図に従つて本考案の一実施例を説明
する。

現像装置１は、電子写真装置本体（図示され
ず）より伝達される駆動力を、駆動系ギヤ７より
もらつてスリーブ３等を駆動している。通常、現
像プロセスを行なう場合には、感光体上の静電潜
像に対向する部分に、スリーブ３により現像剤を
搬送し、現像を行なつている。

本考案においては、現像剤排出時においても同
じ駆動系を使用して、スリーブ３を回転させ現像
剤の排出を行なう。

第１図に示すように、現像剤排出装置４のかき
落とし板５を内部の同心円軸上に磁気ロールをも
つたスリーブ３上に突き当ててセツトした後、該
スリーブ３を回転して現像剤をかき落とし、排出
現像剤を該現像剤排出装置４に回収する機構にな
つている。

以下、上記した現像剤排出機構についてさらに
詳細な説明を図２に従つて行なう。

現像剤排出装置４は、該現像剤排出装置４のガ
イド凹部１１をホツパー底板端１２に突き当て、
取り付けハンドル６をスリーブ軸１０に引つ掛け
るだけで、かき落とし板５が該スリーブ３上に突
き当たる構造となつている。かき落とし板５の材
質には、スリーブ３表面に傷がつく材料は使用で
きない。また、該スリーブ３上に突き当たつた時
時に、該スリーブ３にならう弾性と、かき落とす
時に受けるスリーブ３からの力に耐える剛性を兼
ね備えている材料でなくてはならない。

次に、現像剤排出機構について説明する。

第２図において、スリーブ３が矢印方向に回転
し始めると、現像剤８はドクター板２に規制され
た後、該スリーブ３上矢印方向に搬送され、かき
落とし板５によつてかき落とされ、排出現像剤９
として現像剤排出装置４に回収される。排出が進
み、現像剤８が残り少なくなつてきた場合にも、
現像装置１の下部にスリーブ３が位置しているた
め、該スリーブ３内部にある磁気ロールによつて
残留現像剤が引きつけられ、該スリーブ３上にも
れなく集めることができる。このため、現像剤を
総て排出することができる。

本願考案の効果は、現像剤排出装置のかき落と
し部材をスリーブ上に直接突き当てて現像剤を現
像剤排出装置に回収するように構成したので、現
像装置内部へのトナー飛散を防止することができ
る。また現像剤排出装置を現像装置の外部に装着
することにより、装着容易な現像剤排出装置を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案になる現像剤排出装置の一実
施例を示す斜視図、第２図は、第１図を詳細に示
す断面図である。 図においては、３はスリーブ、４は現像剤排出
装置、５はかき落とし板、６は取り付けハンドル
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子写真装置において、現像装置内に残存する
   現像剤を該現像装置外に排出する手段として、該
   現像装置スリーブ上に当接させる板状部材と、該
   現像装置駆動手段によつて回転するスリーブ上か
   ら該板状部材によつてかき落される残存現像剤を
   収容する容器とを備え、該板状部材と該収容容器
   とをユニツト化し、該収容容器を現像装置の外側
   に着脱可能に装置し、かつ該収容容器とユニツト
   化している該板状部材の下方に備えたガイド凹部
   をホツパー底板端に突き当て、該収容容器の上端
   に回動自在に装着した取り付けハンドルをスリー
   ブ軸に引つ掛け、該板状部材を該スリーブ上に突
   き当てることを特徴とする現像剤排出装置。